JP2017083422A - 回転角検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】減速機付きアクチュエータの出力軸の回転角を低コストで高精度に検出することができる回転角検出装置を提供する。【解決手段】回転角演算部38は、電源オン時に、第1のカウント値C1が零でなければ、第1のカウント値C1が零になるまで、電動モータ41Lを所定方向に回転させる。次に、回転角演算部38は、第3のカウント値C3を取得する。そして、回転角演算部38は、補正テーブルTAから第3のカウント値C3に対応する出力軸42Lの実回転角θs(m)を読み出す。また、回転角演算部38は、第2のカウンタ36をリセットする。この後、回転角演算部38は、所定時間Tが経過する毎に、第2のカウント値C2を取得し、取得した第2のカウント値Cと回転角θs(m)に基づいて出力軸42Lの回転角θsを演算する。【選択図】図4

Description

この発明は、電動モータと出力軸と前記電動モータのトルクを増幅して前記出力軸に伝達する減速機とを含むアクチュエータの前記出力軸の回転角を検出する回転角検出装置に関する。
三相ブラシレスモータからなる電動モータと、出力軸と、電動モータのトルクを増幅して出力軸に伝達する減速機とを含むアクチュエータ(以下、「減速機付きアクチュエータ」という場合がある。)が知られている。このような減速機付きアクチュエータでは、電動モータを制御するためには電動モータのロータの回転角が必要となるため、ロータ回転角検出用のレゾルバが設けられている。
特開2013−1257号公報 特開2015−20586号公報
前述した減速機付きアクチュエータの出力軸の回転角が目標回転角となるように、当該減速機付きアクチュエータ内の電動モータをフィードバック制御する場合には、当該減速機付きアクチュエータの出力軸の回転角を高精度に検出する必要がある。
減速機付きアクチュエータの出力軸の回転角を高精度に検出するには、減速機付きアクチュエータの出力軸の回転角を光学式エンコーダによって検出することが考えられる。しかしながら、光学式エンコーダは高価であるとともに、振動、衝撃等に影響を受けやすいという問題がある。
この発明の目的は、減速機付きアクチュエータの出力軸の回転角を低コストで高精度に検出することができる回転角検出装置を提供することである。
請求項1に記載の発明は、電動モータ(41L)と出力軸(42L)と前記電動モータのトルクを増幅して前記出力軸に伝達する減速機(43L)とを含む減速機付きアクチュエータ(4L)の前記出力軸の回転角を検出する回転角検出装置であって、前記電動モータのロータの回転角を検出するための第1の回転角センサ(44L)と、前記出力軸の回転角を検出するための第2の回転角センサ(45L)と、前記第1の回転角センサの出力信号に基づいて、前記電動モータの電気角に応じた第1信号(C1)を生成する第1信号値生成手段(35)と、前記第2の回転角センサの出力信号に基づいて、前記出力軸の回転角に応じた第2信号(C3)を生成する第2信号生成手段(37)と、前記第1信号値が所定値であるときの前記出力軸の回転角を基準回転角として設定する基準回転角設定手段(38)と、前記第1の回転角センサの出力信号に基づいて、前記基準回転角からの前記出力軸の回転量(C2)を演算する回転量演算手段(36)と、前記基準回転角と前記回転量演算手段によって演算される回転量とに基づいて、前記出力軸の回転角を演算する回転角演算手段(38)とを含み、前記第1の回転角センサおよび前記第2の回転角センサは、それぞれレゾルバからなる、回転角検出装置である。なお、括弧内の英数字は後述の実施形態における対応構成要素等を表すが、むろん、この発明の範囲は当該実施形態に限定されない。以下、この項において同じ。
この構成では、第1の回転角センサから出力される第1信号値が所定値であるときの出力軸の回転角を基準回転角として設定することができる。したがって、電源オンの直後に、例えば、第1の回転角センサから出力される第1信号値が所定値となるまで、電動モータを回転させることによって、出力軸の実回転角を基準回転角として得ることができる。そして、この後においては、基準回転角と回転量演算手段によって演算される回転量とに基づいて、出力軸の回転角を演算することができる。回転量演算手段によって演算される回転量は、電動モータのロータの回転角を検出するための第1の回転角センサの出力から演算される出力軸の回転量である。このため、出力軸の回転角を高精度に検出することができる。また、第1の回転角センサおよび第2の回転角センサはレゾルバから構成されているので、出力軸の回転角を低コストで検出することができる。
請求項2に記載の発明は、電動モータと出力軸と前記電動モータのトルクを増幅して前記出力軸に伝達する減速機とを含む減速機付きアクチュエータの前記出力軸の回転角を検出する回転角検出装置であって、前記電動モータのロータの回転角を検出するための第1の回転角センサと、前記出力軸の回転角を検出するための第2の回転角センサと、前記第1の回転角センサの出力信号に基づいて、前記電動モータの電気角に応じた第1信号を生成する第1信号値生成手段と、前記第2の回転角センサの出力信号に基づいて、前記出力軸の回転角に応じた第2信号を生成する第2信号生成手段と、前記第1信号値が所定値であるときの前記出力軸の回転角を基準回転角として設定する基準回転角設定手段と、前記第1の回転角センサの出力信号に基づいて、前記基準回転角からの前記出力軸の回転量を演算する回転量演算手段と、前記基準回転角と前記回転量演算手段によって演算される回転量とに基づいて、前記出力軸の回転角を演算する回転角演算手段とを含み、前記第1の回転角センサおよび前記第2の回転角センサは、それぞれホール素子を利用した回転角センサからなる、回転角検出装置である。
この構成では、第1の回転角センサから出力される第1信号値が所定値であるときの出力軸の回転角を基準回転角として設定することができる。したがって、電源オンの直後に、例えば、第1の回転角センサから出力される第1信号値が所定値となるまで、電動モータを回転させることによって、出力軸の実回転角を基準回転角として得ることができる。そして、この後においては、基準回転角と回転量演算手段によって演算される回転量とに基づいて、出力軸の回転角を演算することができる。回転量演算手段によって演算される回転量は、電動モータのロータの回転角を検出するための第1の回転角センサの出力から演算される出力軸の回転量である。このため、出力軸の回転角を高精度に検出することができる。また、第1の回転角センサおよび第2の回転角センサはホール素子を利用した回転角センサから構成されているので、出力軸の回転角を低コストで検出することができる。
請求項3に記載の発明は、電動モータと出力軸と前記電動モータのトルクを増幅して前記出力軸に伝達する減速機とを含む減速機付きアクチュエータの前記出力軸の回転角を検出する回転角検出装置であって、前記電動モータのロータの回転角を検出するための第1の回転角センサと、前記出力軸の回転角を検出するための第2の回転角センサと、前記第1の回転角センサの出力信号に基づいて、前記電動モータの電気角に応じた第1信号を生成する第1信号値生成手段と、前記第2の回転角センサの出力信号に基づいて、前記出力軸の回転角に応じた第2信号を生成する第2信号生成手段と、前記第1信号値が所定値であるときの前記出力軸の回転角を基準回転角として設定する基準回転角設定手段と、前記第1の回転角センサの出力信号に基づいて、前記基準回転角からの前記出力軸の回転量を演算する回転量演算手段と、前記基準回転角と前記回転量演算手段によって演算される回転量とに基づいて、前記出力軸の回転角を演算する回転角演算手段とを含み、前記第1の回転角センサおよび前記第2の回転角センサは、それぞれMR素子を利用した回転角センサからなる、回転角検出装置である。
この構成では、第1の回転角センサから出力される第1信号値が所定値であるときの出力軸の回転角を基準回転角として設定することができる。したがって、電源オンの直後に、例えば、第1の回転角センサから出力される第1信号値が所定値となるまで、電動モータを回転させることによって、出力軸の実回転角を基準回転角として得ることができる。そして、この後においては、基準回転角と回転量演算手段によって演算される回転量とに基づいて、出力軸の回転角を演算することができる。回転量演算手段によって演算される回転量は、電動モータのロータの回転角を検出するための第1の回転角センサの出力から演算される出力軸の回転量である。このため、出力軸の回転角を高精度に検出することができる。また、第1の回転角センサおよび第2の回転角センサはMR素子を利用した回転角センサから構成されているので、出力軸の回転角を低コストで検出することができる。
請求項4に記載の発明は、前記基準回転角設定手段は、前記第1信号値が前記所定値となる前記出力軸の回転角度位置毎に、前記第2信号値と前記出力軸の当該回転角度位置に対応した実回転角とを対応付けて記憶したテーブル(TA)と、電源オン時に前記第1信号値が前記所定値となる基準位置まで、前記電動モータを回転させて停止させる位置調整手段(38)と、前記位置調整手段によって前記電動モータが前記基準位置に停止された状態で前記第2信号値を取得し、取得した前記第2信号値に対応する前記出力軸の実回転角を前記テーブルから読み出して、基準回転角として設定する手段とを含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の回転角検出装置である。
請求項5に記載の発明は、前記所定値が、前記電動モータの電気角の零度を表す値である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の回転角検出装置である。
請求項6に記載の発明は、前記第1の回転角センサは、軸倍角が2以上の回転角センサである、請求項1〜3のいずれか一項に記載の回転角検出装置である。
図1は、この発明の一実施形態に係る回転角検出装置が適用された車両用操舵装置の構成を説明するための図解図である。 図2は、転舵アクチュエータの構成を示す模式図である。 図3は、ECUの電気的構成を示すブロック図である。 図4は、左転舵アクチュエータ制御部の構成例を示すブロック図である。 図5は、第1のカウント値C1の変化の一例を示す波形図である 図6Aは、左転舵輪3Lの中立位置(直進位置)を示す平面図であり、図6Bは、左転舵輪3Lを右旋回方向の転舵限界位置まで転舵した状態を示す平面図であり、図6Cは、左転舵輪3Lを左旋回方向の転舵限界位置まで転舵した状態を示す平面図である。 第3のカウント値C3の変化の一例を示す波形図である。 図8は、補正テーブルTAの内容例を示す模式図である。 図9は、中立位置付近での第3のカウント値C3の波形S3と第1のカウント値C1の波形S1との一例を示す波形図である。 図10は、回転角演算部によって実行される回転角演算処理の手順を示すフローチャートである。
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る回転角検出装置が適用された車両用操舵装置の構成を説明するための図解図であり、左右独立転舵システムが採用されたステア・バイ・ワイヤシステムの構成が示されている。
この車両用操舵装置1は、運転者が操向のために操作する操舵部材としてステアリングホイール2と、左転舵輪3Lおよび右転舵輪3Rと、ステアリングホイール2の回転操作に応じて駆動される左転舵アクチュエータ4Lおよび右転舵アクチュエータ4Rと、左転舵アクチュエータ4Lの駆動力に基づいて左転舵輪3Lを転舵する左転舵機構5Lと、右転舵アクチュエータ4Rの駆動力に基づいて右転舵輪3Rを転舵する右転舵機構5Rとを備えている。
左転舵機構5Lは、左転舵輪3Lに固定され、車体(図示略)に回転自在に支持された転舵軸51Lを含む。右転舵機構5Rは、右転舵輪3Rに固定され、車体に回転自在に支持された転舵軸51Rを含む。
左転舵アクチュエータ4Lは、減速機付きアクチュエータから構成されている。左転舵アクチュエータ4Lは、図2に示すように、電動モータ41Lと、出力軸42Lと、電動モータ41Lのトルクを増幅して出力軸42Lに伝達する減速機43Lとを含む。電動モータ41Lは、この実施形態では、12極(極対数6)の三相ブラシレスモータである。また、減速機43Lは、この実施形態では、遊星歯車機構からなる。
左転舵アクチュエータ4Lには、電動モータ41Lのロータの回転角(電気角)を検出するための第1の回転角センサ44Lと、出力軸42Lの回転角(機械角)を検出するための第2の回転角センサ45Lが設けられている。この実施形態では、第1の回転角センサ44Lおよび第2の回転角センサ45Lは、それぞれレゾルバからなる。左転舵アクチュエータ4Lの出力軸42Lが、左転舵機構5Lの転舵軸51Lに連結されている。左転舵アクチュエータ4Lの出力軸42Lが回転されると転舵軸51Lが回転し、左転舵輪3Lが転舵される。
右転舵アクチュエータ4Rは、減速機付きアクチュエータから構成されている。右転舵アクチュエータ4Rも、左転舵アクチュエータ4Lと同様に、電動モータ41R(図3参照)と、出力軸(図示略)と、電動モータのトルクを増幅して出力軸に伝達する減速機(図示略)とを含む。電動モータ41Rは、この実施形態では、12極の三相ブラシレスモータである。また、減速機は、この実施形態では、遊星歯車機構からなる。
右転舵アクチュエータ4Rには、電動モータ41Rの回転軸の回転角(電気角)を検出するための第1の回転角センサ44Rと、出力軸の回転角(機械角)を検出するための第2の回転角センサ45Rが設けられている。この実施形態では、第1の回転角センサ44Rおよび第2の回転角センサ45Rは、それぞれレゾルバからなる。右転舵アクチュエータ4Rの出力軸が、右転舵機構5Rの転舵軸51Rに連結されている。右転舵アクチュエータ4Rの出力軸が回転されると転舵軸51Rが回転し、右転舵輪3Rが転舵される。
ステアリングホイール2と左転舵機構5Lおよび右転舵機構5Rとの間には、ステアリングホイール2に加えられた操舵トルクが左転舵機構5Lおよび右転舵機構5Rに機械的に伝達されるような機械的な結合はない。ステアリングホイール2の操作量(操舵角または操舵トルク)に応じて左転舵アクチュエータ4L(電動モータ41L)および右転舵アクチュエータ4R(電動モータ41R)が駆動制御されることによって、左転舵輪3Lおよび右転舵輪3Rが転舵される。左転舵機構5Lおよび右転舵機構5Rとしては、例えば、特許文献2に開示されたサスペンション装置を用いることができる。
この実施形態では、転舵アクチュエータ4L,4Rが正転方向に回転されると、右方向に車両を換向させる方向(右転舵方向)に転舵輪3L,3Rの転舵角が変化し、転舵アクチュエータ4L,4Rが逆転方向に回転されると、左方向に車両を換向させる方向(左転舵方向)に転舵輪3L,3Rの転舵角が変化するものとする。
ステアリングホイール2は、車体側に回転可能に支持された回転シャフト6に連結されている。この回転シャフト6には、ステアリングホイール2に作用する反力トルク(操作反力)を発生する反力モータ7が設けられている。この反力モータ7は、例えば、回転シャフト6と一体の出力シャフトを有する電動モータにより構成されている。この実施形態では、反力モータ7は、ブラシレスモータによって構成されている。反力モータ7には、反力モータ7のロータの回転角を検出するための第3の回転角センサ10が設けられている。この実施形態では、第3の回転角センサ10はレゾルバからなる。
回転シャフト6の周囲には、回転シャフト6の回転角(ステアリングホイール2の操舵角θh)を検出するための操舵角センサ8が設けられている。この実施形態では、操舵角センサ8は、回転シャフト6の中立位置(基準位置)からの回転シャフト6の正逆両方向の回転量(回転角)を検出するものであり、中立位置から右方向への回転量を例えば正の値として出力し、中立位置から左方向への回転量を例えば負の値として出力する。
また、回転シャフト6の周囲には、運転者によってステアリングホイール2に付与される操舵トルクThを検出するためのトルクセンサ9が設けられている。この実施形態では、トルクセンサ9によって検出される操舵トルクThは、右方向への操舵のためのトルクが正の値として検出され、左方向への操舵のためのトルクが負の値として検出され、その絶対値が大きいほど操舵トルクの大きさが大きくなるものとする。
車両には、車速Vを検出するための車速センサ11が設けられている。
操舵角センサ8、トルクセンサ9、車速センサ11および回転角センサ10,44L,44R,45L,45Rは、電子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit)20に接続されている。ECU20は、左転舵アクチュエータ4L、右転舵アクチュエータ4Rおよび反力モータ7を制御する。
図3は、ECU20の電気的構成を示すブロック図である。
ECU20は、左転舵アクチュエータ制御部21と、右転舵アクチュエータ制御部22と、反力モータ制御部23とを含んでいる。
左転舵アクチュエータ制御部21は、操舵角センサ8によって検出される操舵角θh、車速センサ11によって検出される車速V、第1の回転角センサ44Lの出力信号および第2の回転角センサ45Lの出力信号に基づいて、左転舵アクチュエータ4L内の電動モータ41Lを駆動制御する。例えば、左転舵アクチュエータ制御部21は、操舵角θhおよび車速Vに基づいて、左転舵輪3Lの転舵角の目標値である目標転舵角を演算する。そして、左転舵アクチュエータ制御部21は、左転舵輪3Lの実際の転舵角(実転舵角)が目標転舵角に等しくなるように、電動モータ41Lを駆動制御する。左転舵輪3Lの実転舵角は、左転舵アクチュエータ4Lの出力軸42Lの回転角θsを演算することによって検出される。
右転舵アクチュエータ制御部22は、操舵角センサ8によって検出される操舵角θh、車速センサ11によって検出される車速V、第1の回転角センサ44Rの出力信号および第2の回転角センサ45Rの出力信号に基づいて、右転舵アクチュエータ4R内の電動モータ41Rを駆動制御する。例えば、右転舵アクチュエータ制御部22は、操舵角θhおよび車速Vに基づいて、右転舵輪3Rの転舵角の目標値である目標転舵角を演算する。そして、右転舵アクチュエータ制御部22は、右転舵輪3Rの実際の転舵角(実転舵角)が目標転舵角に等しくなるように、電動モータ41Rを駆動制御する。右転舵輪3Rの実転舵角は、右転舵アクチュエータ4Rの出力軸の回転角を演算することによって検出される。
反力モータ制御部23は、トルクセンサ9によって検出される操舵トルクTh、操舵角センサ8によって検出される操舵角θh、車速センサ11によって検出される車速Vおよび第3の回転角センサ10の出力信号に基づいて、反力モータ7を駆動制御する。例えば、反力モータ制御部23は、操舵トルクTh、操舵角θhおよび車速Vに基づいて、反力モータ7に発生させるべき反力トルクの目標値である目標反力トルクを演算する。そして、反力モータ制御部23は、目標反力トルクに応じた反力トルクが反力モータ7から発生するように、反力モータ7を駆動制御する。
次に、左転舵アクチュエータ制御部21の構成および動作について詳しく説明する。なお、右転舵アクチュエータ制御部22の構成および動作は、左転舵アクチュエータ制御部21の構成および動作と同様なので、その説明を省略する。
図4は、左転舵アクチュエータ制御部21の構成を示すブロック図である。
左転舵アクチュエータ制御部21は、駆動回路31と、電流検出部32と、第1のR/D変換器(レゾルバ/デジタル変換器)33と、第2のR/D変換器34と、第1のカウンタ35と、第2のカウンタ36と、第3のカウンタ37と、回転角演算部38と、駆動回路制御部39とを含む。回転角演算部38および駆動回路制御部39は、マイクロコンピュータによって構成されている。カウンタ35,36,37は、ハードカウンタでもよいし、ソフトカウンタであってもよい。
第1の回転角センサ44Lは、この実施形態では、軸倍角が6の回転角センサである。軸倍角とは、回転角センサの実際の機械角に対する回転角センサ出力の一周期分の角度(通常は電気角)の比をいう。つまり、機械角=電気角/軸倍角となる。第1の回転角センサ44Lの軸倍角は、電動モータ41Lの極対数に対応している。第2の回転角センサ45Lは、この実施形態では、軸倍角が2の回転角センサである。減速機43Lの減速比は、この実施形態では、114である。
駆動回路31は、電動モータ41Lに電力を供給する。駆動回路31は、例えばインバータ回路から構成されている。電流検出部32は、電動モータ41Lに流れるモータ電流を検出する。
第1のR/D変換器33は、第1の回転角センサ44Lの出力に基づいて、A相信号PA、B相信号PBおよびZ相信号PZを出力する。A相信号PAは、電動モータ41Lのロータの回転角(電気角)に応じた数のパルスを含むパルス信号である。この実施形態では、電動モータ41Lのロータが電気角の360度回転する間に、所定数(この例では4096個)のパルスがA相信号PAとして出力される。B相信号PBは、A相信号PAに対して1/4周期の位相差を有するパルス信号である。Z相信号PZは、電気角の360度毎に1回出力される信号である。
第1のR/D変換器33から出力されるA相信号PA、B相信号PBおよびZ相信号PZは、第1のカウンタ35に与えられる。第1のR/D変換器33から出力されるA相信号PAおよびB相信号PBは、第2のカウンタ36にも与えられる。
第1のカウンタ35は、A相信号PAがLレベルからHレベルに反転した際に、例えばB相信号PBがLレベルであれば、電動モータ41Lの回転方向が正転方向であると判別し、第1のカウント値C1を1だけインクリメントする。一方、A相信号PAがLレベルからHレベルに反転した際に、例えばB相信号PBがHレベルであれば、第1のカウンタ35は、電動モータ41Lの回転方向が逆転方向であると判別し、第1のカウント値C1を1だけデクリメントする。
また、第1のカウンタ35は、電動モータ41Lが正転方向に回転している場合にZ相信号PZが入力されたときに第1のカウント値C1を0に設定する。また、第1のカウンタ35は、電動モータ41Lが逆転方向に回転している場合にZ相信号PZが入力されたときに第1のカウント値C1を最大値(この例では4096)に設定する。第1のカウント値C1は、回転角演算部38に与えられる。
図5は、第1のカウント値C1の変化の一例を示す波形図である。
横軸には、機械角が示されている。第1のカウント値C1は、電気角が0°から360°まで増加するにしたがって、0から最大値C1MAX(この例では4096)まで増加している。電気角が360°になる時点で、Z相信号が入力され、C1MAXとなった第1のカウント値C1は0にリセットされる。
減速機43Lの減速比は114であるので、電動モータ41Lのロータの一回転に相当する出力軸42Lの回転角は、360/114=3.158°となる。また、第1の回転角センサ44Lの軸倍角が6であるので、電動モータ41Lの電気角の360°に相当する出力軸42Lの回転角は、360/(114×6)=0.526°となる。また、第1のカウント値C1の1LSBに相当する出力軸42Lの回転角は、360/(114×6×4096)=0.000128°となる。
第2のカウンタ36は、A相信号PAがLレベルからHレベルに反転した際に、B相信号PBがLレベルであれば、電動モータ41Lの回転方向が正転方向であると判別し、第2のカウント値C2を1だけインクリメントする。一方、A相信号PAがLレベルからHレベルに反転した際に、B相信号PBがHレベルであれば、第2のカウンタ36は、電動モータ41Lの回転方向が逆転方向であると判別し、第2のカウント値C2を1だけデクリメントする。
ただし、第2のカウント値C2は、Z相信号PZによって0または最大値に設定されることはない。第2のカウント値C2は、回転角演算部38によって、所定のタイミングでリセット(C2=0)される。したがって、第2のカウント値C2は、回転角演算部38によってリセットされた時点からの電動モータ41Lの正逆両方向の回転量に応じた値となる。第2のカウント値C2は、回転角演算部38に与えられる。
第2のR/D変換器34は、第2の回転角センサ45Lの出力に基づいて、A相信号QA、B相信号QBおよびZ相信号QZを出力する。A相信号QAは、出力軸42Lの回転角に応じた数のパルスを含むパルス信号である。この実施形態では、第2の回転角センサ45Lの軸倍角は2であるので、出力軸42Lが機械角の180度回転する間に、所定数(この例では4096個)のパルスがA相信号QAとして出力される。B相信号QBは、A相信号QAに対して1/4周期の位相差を有するパルス信号である。Z相信号QZは、機械角の180度毎に1回出力される信号である。第2のR/D変換器34から出力されるA相信号QA、B相信号QBおよびZ相信号QZは、第3のカウンタ37に与えられる。
第3のカウンタ37は、A相信号QAがLレベルからHレベルに反転した際に、B相信号QBがLレベルであれば、出力軸42Lの回転方向が正転方向であると判別し、第3のカウント値C3を1だけインクリメントする。一方、A相信号QAがLレベルからHレベルに反転した際に、B相信号QBがHレベルであれば、第3のカウンタ37は、出力軸42Lの回転方向が逆転方向であると判別し、第3のカウント値C3を1だけデクリメントする。
また、第3のカウンタ37は、出力軸42Lが正転方向に回転している場合にZ相信号QZが入力されたときに第3のカウント値C3を0に設定する。また、第3のカウンタ37は、出力軸42Lが逆転方向に回転している場合にZ相信号QZが入力されたときに第3のカウント値C3を最大値C3MAX(この例では4096)に設定する。第3のカウント値C3は、回転角演算部38に与えられる。
図6Aは、左転舵輪3Lの中立位置(直進位置)を示す平面図である。図6Bは、左転舵輪3Lを右旋回方向の転舵限界位置まで転舵した状態を示す平面図である。図6Cは、左転舵輪3Lを左旋回方向の転舵限界位置まで転舵した状態を示す平面図である。
図6Bに示すように、右旋回方向の転舵限界位置は、中立位置から出力軸42L(転舵軸51L)を正転方向に90°近くの角度(90°未満の角度)まで回転した位置に設定されている。また、図6Cに示すように、左旋回方向の転舵限界位置は、中立位置から出力軸42L(転舵軸51L)を逆転方向に90°近くの角度(90°未満の角度)まで回転した位置に設定されている。したがって、出力軸42Lの回転範囲は、中立位置を中心とする180°の角度範囲よりも小さな範囲となる。
図7は、第3のカウント値C3の変化の一例を示す波形図である。
図7において、横軸は中立位置を0°とした場合の機械角を示している。図7では、出力軸42Lの回転角度が中立位置にあるときに第3のカウント値C3が零(または最大値C3MAX)になる例を示している。中立位置から出力軸42Lが正転方向(右旋回方向)に回転されると、第3のカウント値C3は増加していく。一方、中立位置から出力軸42Lが逆点方向(右旋回方向)に回転されると、第3のカウント値C3は減少していく。出力軸42Lの回転範囲内において、出力軸42Lの回転角が異なれば、第3のカウント値C3も異なる。このため、第3のカウント値C3は、出力軸42Lの回転角に応じた値となる。
図7では、出力軸42Lの回転角度が中立位置にあるときに第3のカウント値C3が零(または最大値C3MAX)になる例を示しているが、出力軸42Lの回転角度が中立位置にあるときに第3のカウント値C3が零以外の値となっていてもよい。
図4に戻り、回転角演算部38は、不揮発性メモリ60を備えている。不揮発性メモリ60には、第1のカウント値C1が所定値となる出力軸42Lの回転角度位置毎に、第3のカウント値C3と出力軸42Lの実回転角θsとを対応付けて記憶した補正テーブルTAが記憶されている。この実施形態では、不揮発性メモリ60には、第1のカウント値C1が零となる出力軸42Lの回転角度位置毎に、第3のカウント値C3と出力軸42Lの当該回転角度位置に対応した実回転角θsとを対応付けて記憶した補正テーブルTAが記憶されている。補正テーブルTAは、第3のカウント値C3の誤差を補正して、精度の高い回転角を演算するためのテーブルである。補正テーブルTAに記憶される実回転角θsは、第3のカウント値C3のみから演算される出力軸42Lの回転角よりも、精度の高い回転角(高精度回転角)である。この実施形態では、実回転角θsは、第1のカウント値C1に基づいて演算される。このような補正テーブルTAは、車両の出荷前に作成されて、不揮発性メモリ60に格納される。なお、補正テーブルTAの作成時においては、実回転角θsを、光学式エンコーダ等のレゾルバよりも高精度のエンコーダを用いて演算するようにしてもよい。
図8は、補正テーブルTAの内容例を示す模式図である。
補正テーブルTAは、第1のカウント値C1が零となるときの第3のカウント値C3(m)(mは−M〜Mまでの整数)毎に、出力軸42Lの実回転角θs(m)を記憶している。なお、出力軸42Lの実回転角θs(m)は、次のようにして演算される。
左転舵輪3Lの転舵角が中立位置となるように、左転舵アクチュエータ4Lの出力軸42Lの回転角度を調整する。図9は、中立位置付近での、第3のカウント値C3の波形S3と、第1のカウント値C1の波形S1との一例を示している。中立位置での第3のカウント値C3(0)と第1のカウント値C1(0)とを取得する。中立位置での出力軸42Lの実回転角θs(0)を0とする。そして、実回転角θs(0)を第3のカウント値C3(0)に関連づけて記憶する。
次に、中立位置から電動モータ41Lを正転方向に回転させ、第1のカウント値C1が零となると、電動モータ41Lを停止させる。その停止位置での第3のカウント値C3(1)を取得する。次式(1)に基づいて、その停止位置での出力軸42Lの実回転角θs(1)を演算する。実回転角θs(1)は、中立位置から今回の停止位置までの出力軸42Lの回転量に相当する。そして、実回転角θs(1)を第3のカウント値C3(1)に関連づけて記憶する。
θs(1)={360−(360×C1(0)/4096)}/(6×114)…(1)
前記式(1)において、右辺の(360×C1(0)/4096)は、中立位置での電動モータ41Lの電気角に相当する。
次に、電動モータ41Lを正転方向に回転させ、第1のカウント値C1が零となると、電動モータ41Lを停止させる。その停止位置での第3のカウント値C3(2)を取得する。次式(2)に基づいて、その停止位置での出力軸42Lの実回転角θs(m)(=θs(2))を演算する。そして、実回転角θs(2)を第3のカウント値C3(2)に関連づけて記憶する。
θs(m)=θ(m−1)+{360/(6×114)}…(2)
以下、左転舵輪3Lが右方向の最大転舵角に達するまで、同様な動作を繰り返すことにより、C3(3)からC3(M3)までのC3(m)に対する実回転角θs(m)を演算する。
次に、左転舵輪3Lを中立位置まで戻す。中立位置から電動モータ41Lを逆転方向に回転させ、第1のカウント値C1が零となると、電動モータ41Lを停止させる。その停止位置での第3のカウント値C3(−1)を取得する。次式(3)に基づいて、その停止位置での出力軸42Lの実回転角θs(−1)を演算する。実回転角θs(−1)は、中立位置から今回の停止位置までの出力軸42Lの回転量に負の符号を付した値に相当する。そして、実回転角θs(−1)を第3のカウント値C3(−1)に関連づけて記憶する。
θs(−1)=−(360×C1(0)/4096)}/(6×114)…(3)
次に、電動モータ41Lを逆転方向に回転させ、第1のカウント値C1が零となると、電動モータ41Lを停止させる。その停止位置での第3のカウント値C3(−2)を取得する。次式(4)に基づいて、その停止位置での出力軸42Lの実回転角θs(m)(=θs(−2))を演算する。そして、実回転角θs(−2)を第3のカウント値C3(−2)に関連づけて記憶する。
θs(m)=θ(m+1)−{360/(6×114)}…(4)
以下、左転舵輪3Lが左方向の最大転舵角に達するまで、同様な動作を繰り返すことにより、C3(−3)からC3(−M3)までのC3(m)に対する実回転角θs(m)を演算する。
図4に戻り、回転角演算部38は、第1のカウント値C1と、第2のカウント値C2と、第3のカウント値C3と、補正テーブルTAとを用いて、左転舵アクチュエータ4Lの出力軸42Lの回転角θsを演算する。
図10は、回転角演算部38によって実行される回転角演算処理の手順を示すフローチャートである。
ECU20の電源がオンされると(ステップS1:YES)、回転角演算部38は、第1のカウント値C1が零になるまで、電動モータ41Lを所定方向に回転させる(ステップS2)。この際、回転角演算部38は、駆動回路制御部39を介して電動モータ41Lを回転駆動させる。
この後、回転角演算部38は、第3のカウント値C3を取得する(ステップS3)。そして、補正テーブルTAから第3のカウント値C3に対応する出力軸42Lの実回転角θs(m)を読み出す(ステップS4)。また、回転角演算部38は、第2のカウンタ36をリセット(C2=0)する(ステップS5)。
次に、回転角演算部38は、所定の演算周期に相当する所定時間Tが経過したか否かを判別する(ステップS6)。所定時間Tが経過すると(ステップS6:YES)、第2のカウント値C2を取得する。そして、次式(5)に基づいて、出力軸42Lの回転角θsを演算する(ステップS7)。
θs=θs(m)+C2×{360/(6×114×4096)} …(5)
式(5)において、θs(m)は、前記ステップS4で読み出された実回転角である。回転角演算部38は、ステップS7で得られた回転角θsを、駆動回路制御部39に与える。
この後、回転角演算部38は、ステップS6に戻る。なお、イグニッションキーオフ信号がECU20に入力されると、回転角演算部38は回転角演算処理を終了する。
駆動回路制御部39は、操舵角θh、車速V、回転角演算部38によって演算された出力軸42Lの回転角θs、電流検出部32によって検出されたモータ電流、第1のカウント値C1から得られる電動モータ41Lの電気角に基づいて、駆動回路31を制御する。
駆動回路制御部39は、例えば、操舵角θhおよび車速Vに基づいて、所定演算周期毎に左転舵輪3Lの転舵角の目標値である目標転舵角θsを演算する。そして、駆動回路制御部39は、出力軸42Lの回転角θs(左転舵輪3Lの実転舵角)が目標転舵角θsに等しくなるように、駆動回路31を制御する。
第2の回転角センサ45Lは、レゾルバから構成されているので、光学式エンコーダに比べて安価であるが検出精度が低い。このため、第2の回転角センサ45Lの出力信号のみに基づいて出力軸42Lの回転角を検出した場合には、出力軸42Lの回転角を高精度に検出できない。
電動モータ41Lのロータの回転角(電気角)は、第1の回転角センサ44Lの出力から得られる第1のカウント値C1に基づいて演算される。電動モータ41Lのロータは、減速機43Lを介して出力軸42Lに連結されているので、第1のカウント値C1の1LSBに相当する出力軸42Lの回転角は、非常に小さな値(この例では、0.000128°)となる。また、第1のカウント値C1に基づいて演算される電動モータ41Lの回転角に誤差が生じても、その誤差を出力軸42Lの回転角に換算すると、非常に小さな誤差となる。例えば、第1のカウント値C1に基づいて演算される電動モータ41Lのロータの回転角(機械角)に1°の誤差があっても、この実施形態では出力軸42L換算すると、1°/114=0.00877°と非常に小さな誤差となる。
そこで、第2の回転角センサ45Lの出力に基いて第1の回転角センサ44Lの出力の周期を特定できれば、第1の回転角センサ44Lの出力(第1のカウント値C1)から出力軸42Lの回転角を高精度に検出することが可能となる。しかしながら、第2の回転角センサ45Lの出力に基いて演算される回転角の誤差が大きい場合には、第1の回転角センサ44Lの出力の周期を正しく特定できなくなるおそれがある。
前述の実施形態では、電源オン時に第1のカウント値C1が所定値(この例では零)になるまで電動モータ41Lが回転される。この後、第3のカウント値C3が取得され、補正テーブルTAから第3のカウント値C3に対応した実回転角θs(m)が読み出される。したがって、第2の回転角センサ45Lの出力に基づいて生成される第3のカウント値C3に誤差が生じている場合でも、電源オンの直後に出力軸42Lの正確な回転角θs(m)を得ることができる。
そして、この後においては、前記実回転角θs(m)と第2のカウント値C2とに基づいて、出力軸42Lの回転角θsが演算される。第2のカウント値C2は第1の回転角センサ44Lの出力から演算される出力軸42Lの回転量である。このため、出力軸42Lの回転角θsを低コストで高精度に検出することができるようになる。
以上、この発明の一実施形態について説明したが、この発明はさらに他の形態で実施することもできる。たとえば、前述の実施形態では、電動モータ41L、41Rは、12極(6極対)のブラシレスモータであるが、極数は任意であってもよい。ただし、電動モータ41L、41Rの極数は4極(2極対)以上であることが好ましい。言い換えれば、第1の回転角センサ44L,44Rの軸倍角は、2以上であることが好ましい。
前述の実施形態では、第2の回転角センサ45L,45Rの軸倍角は2であるが、第2の回転角センサ45L,45Rの軸倍角は1であってもよい。
前述の実施形態では、第1の回転角センサ44L,44Rおよび第2の回転角センサ45L,45Rは、それぞれレゾルバから構成されているが、第1の回転角センサ44L,44Rおよび第2の回転角センサ45L,45Rは、それぞれ、レゾルバと同様な2相信号(sin信号,cos信号)を出力できる、ホール素子を利用した回転角センサから構成されていてもよい。この場合、図4の第1のR/D変換器33は、第1の回転角センサ44Lの出力に基づいて、前記A相信号PA、前記B相信号PBおよび前記Z相信号PZを出力するA/D変換器に置き換えられる。また、図4の第2のR/D変換器34は、第2の回転角センサ45Lの出力に基づいて、前記A相信号QA、前記B相信号QBおよび前記Z相信号QZを出力するA/D変換器に置き換えられる。
前述の実施形態では、第1の回転角センサ44L,44Rおよび第2の回転角センサ45L,45Rは、それぞれレゾルバから構成されているが、第1の回転角センサ44L,44Rおよび第2の回転角センサ45L,45Rは、それぞれ、レゾルバと同様な2相信号(sin信号,cos信号)を出力できる、MR素子(磁気抵抗効果素子)を利用した回転角センサから構成されていてもよい。この場合、図4の第1のR/D変換器33は、第1の回転角センサ44Lの出力に基づいて、前記A相信号PA、前記B相信号PBおよび前記Z相信号PZを出力するA/D変換器に置き換えられる。また、図4の第2のR/D変換器34は、第2の回転角センサ45Lの出力に基づいて、前記A相信号QA、前記B相信号QBおよび前記Z相信号QZを出力するA/D変換器に置き換えられる。
前述の実施形態では、第3の回転角センサ10はレゾルバから構成されているが、第3の回転角センサ10は、ホール素子を利用した回転角センサまたはMR素子を利用した回転角センサから構成されていてもよい。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1…車両用操舵装置、2…ステアリングホイール、3L…左転舵輪、3R…右転舵輪、4L…左転舵アクチュエータ、4R…右転舵アクチュエータ、5L…左転舵機構、5R…右転舵機構、20…ECU、33…第1のR/D変換器、34…第2のR/D変換器、35…第1のカウンタ、36…第2のカウンタ、37…第3のカウンタ、38…回転角演算部、41L…電動モータ、42L…出力軸、43L…減速機、44L…第1の回転角センサ、45L…第2の回転角センサ、60…不揮発性メモリ

Claims (6)

  1. 電動モータと出力軸と前記電動モータのトルクを増幅して前記出力軸に伝達する減速機とを含む減速機付きアクチュエータの前記出力軸の回転角を検出する回転角検出装置であって、
    前記電動モータのロータの回転角を検出するための第1の回転角センサと、
    前記出力軸の回転角を検出するための第2の回転角センサと、
    前記第1の回転角センサの出力信号に基づいて、前記電動モータの電気角に応じた第1信号を生成する第1信号値生成手段と、
    前記第2の回転角センサの出力信号に基づいて、前記出力軸の回転角に応じた第2信号を生成する第2信号生成手段と、
    前記第1信号値が所定値であるときの前記出力軸の回転角を基準回転角として設定する基準回転角設定手段と、
    前記第1の回転角センサの出力信号に基づいて、前記基準回転角からの前記出力軸の回転量を演算する回転量演算手段と、
    前記基準回転角と前記回転量演算手段によって演算される回転量とに基づいて、前記出力軸の回転角を演算する回転角演算手段とを含み、
    前記第1の回転角センサおよび前記第2の回転角センサは、それぞれレゾルバからなる、回転角検出装置。
  2. 電動モータと出力軸と前記電動モータのトルクを増幅して前記出力軸に伝達する減速機とを含む減速機付きアクチュエータの前記出力軸の回転角を検出する回転角検出装置であって、
    前記電動モータのロータの回転角を検出するための第1の回転角センサと、
    前記出力軸の回転角を検出するための第2の回転角センサと、
    前記第1の回転角センサの出力信号に基づいて、前記電動モータの電気角に応じた第1信号を生成する第1信号値生成手段と、
    前記第2の回転角センサの出力信号に基づいて、前記出力軸の回転角に応じた第2信号を生成する第2信号生成手段と、
    前記第1信号値が所定値であるときの前記出力軸の回転角を基準回転角として設定する基準回転角設定手段と、
    前記第1の回転角センサの出力信号に基づいて、前記基準回転角からの前記出力軸の回転量を演算する回転量演算手段と、
    前記基準回転角と前記回転量演算手段によって演算される回転量とに基づいて、前記出力軸の回転角を演算する回転角演算手段とを含み、
    前記第1の回転角センサおよび前記第2の回転角センサは、それぞれホール素子を利用した回転角センサからなる、回転角検出装置。
  3. 電動モータと出力軸と前記電動モータのトルクを増幅して前記出力軸に伝達する減速機とを含む減速機付きアクチュエータの前記出力軸の回転角を検出する回転角検出装置であって、
    前記電動モータのロータの回転角を検出するための第1の回転角センサと、
    前記出力軸の回転角を検出するための第2の回転角センサと、
    前記第1の回転角センサの出力信号に基づいて、前記電動モータの電気角に応じた第1信号を生成する第1信号値生成手段と、
    前記第2の回転角センサの出力信号に基づいて、前記出力軸の回転角に応じた第2信号を生成する第2信号生成手段と、
    前記第1信号値が所定値であるときの前記出力軸の回転角を基準回転角として設定する基準回転角設定手段と、
    前記第1の回転角センサの出力信号に基づいて、前記基準回転角からの前記出力軸の回転量を演算する回転量演算手段と、
    前記基準回転角と前記回転量演算手段によって演算される回転量とに基づいて、前記出力軸の回転角を演算する回転角演算手段とを含み、
    前記第1の回転角センサおよび前記第2の回転角センサは、それぞれMR素子を利用した回転角センサからなる、回転角検出装置。
  4. 前記基準回転角設定手段は、
    前記第1信号値が前記所定値となる前記出力軸の回転角度位置毎に、前記第2信号値と前記出力軸の当該回転角度位置に対応した実回転角とを対応付けて記憶したテーブルと、
    電源オン時に前記第1信号値が前記所定値となる基準位置まで、前記電動モータを回転させて停止させる位置調整手段と、
    前記位置調整手段によって前記電動モータが前記基準位置に停止された状態で前記第2信号値を取得し、取得した前記第2信号値に対応する前記出力軸の実回転角を前記テーブルから読み出して、基準回転角として設定する手段とを含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の回転角検出装置。
  5. 前記所定値が、前記電動モータの電気角の零度を表す値である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の回転角検出装置。
  6. 前記第1の回転角センサは、軸倍角が2以上の回転角センサである、請求項1〜5のいずれか一項に記載の回転角検出装置。
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