JP2017077082A - バンドクリップおよびワイヤハーネス - Google Patents

バンドクリップおよびワイヤハーネス Download PDF

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正剛 若林
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Abstract

【課題】車体パネルからのバンドクリップの取り外し作業における作業性を向上させる。【解決手段】バンドクリップ20は、電線群を結束する結束バンド部と、貫通孔に係止されるクリップ部と、を備える。クリップ部は、フランジ部と、柱部42と、柱部42に対して傾斜する4つの傾斜片部43と、柱部42と各傾斜片部43とを連結する連結片部44と、を備える。クリップ部が、形状記憶樹脂で構成され、かつ、柱部42と各傾斜片部43との連結距離D1が常温時に比べて短くなるように形状記憶されており、傾斜片部43は、貫通孔にクリップ部を組み付けるときには、車体パネルP寄りの他端部43bが撓むことで貫通孔の縁に係止され、貫通孔からクリップ部を取り外すときには、傾斜片部43の下端部と柱部42の中心軸との距離D2が貫通孔を通り抜けられる寸法になるよう構成した。【選択図】図5

Description

本発明は、車体係止用のバンドクリップおよびバンドクリップを備えたワイヤハーネスに関する。
従来より、車体パネル等の貫通孔に電線群を係止するバンドクリップは、電線群を結束する結束バンド部と、結束バンド部のヘッドに一体に設けられ車体パネルの貫通孔に係止されるクリップ部と、を備えている。
クリップ部は、ヘッドと一体にかつヘッドから所要離間した位置に設けられ、クリップ部が前記貫通孔に係止される際に、電線群側で車体パネルに当接するフランジ部と、フランジ部に設けられ貫通孔に通される柱部と、一端部が柱部の上端に固定され、他端部が、前記クリップ部が前記貫通孔に係止される際に、貫通孔に係止するように、湾曲している腕部とを有している。
こうして、車体パネルに係止されたバンドクリップは、車体修理やワイヤハーネスの交換が必要となる際に車体パネルより取り外す必要があるが、取り外し作業には特殊冶具を用いてクリップ部の柱部をカットするなど取り外し作業が必要となっている。クリップ部の柱部をカットすることは、作業性が悪く、バンドクリップを破損、破壊してしまうことがあった。したがって、近年の自動車部品に求められる環境配慮の観点からのリサイクル使用の要求にも応えられていなかった。
このような、問題を解決するために特許文献1には、図6に示すようにワイヤハーネスへの取付部に、係止柱3の上端から開脚状に垂設され、かつ、下端に段差係止部6を有する一対の弾性係止片5A・5Bからなる係止頭2を立設し、車体・機器の貫通孔9に、係止頭2を嵌着係止するバンドクリップにおいて、弾性係止片5A・5Bの段差係止部6の下方に、係止頭2の嵌着姿勢において、貫通孔9のワイヤハーネス側に存在し、かつ、弾性係止片5A・5Bと一体となって、弾性係止片5A・5Bの開き方向に伸びる係止解除片8A・8Bを設けた構造が考案されている。
特許文献1に記載されたバンドクリップにおいては、一対の弾性係止片5A・5Bの下端に設けられた係止解除片8A・8Bを指や冶具で挟み相互近接させることで貫通孔9にかみ合っている段差係止部6が貫通孔から外れ、バンドクリップを貫通孔9から引き抜くことができる。
実開平6−69557号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたバンドクリップにあっては、車体パネルから引き抜くにあたり、係止解除片8A・8Bを指や冶具で相互近接させる必要があり、人力を要するため、より労力を少なくして取り外し作業性を向上させることが望まれている。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、車体パネルからの取り外し作業における作業性を向上させることができるバンドクリップおよびワイヤハーネスを提供することを目的とする。
本発明に係るバンドクリップは、上記目的達成のため、電線群を結束する結束バンド部と、前記結束バンド部のヘッドに一体に設けられ車体パネルの貫通孔に係止されるクリップ部と、を備えたバンドクリップにおいて、前記クリップ部は、前記ヘッドと一体にかつ前記ヘッドから所要離間した位置に設けられ、前記クリップ部が前記貫通孔に係止される際に、前記貫通孔を通過せずに前記車体パネルに当接するフランジ部と、前記フランジ部に設けられ、前記クリップ部が前記貫通孔に係止される際に、前記貫通孔に通される柱部と、一端部が前記柱部の上端に固定され、他端部が、前記クリップ部が前記貫通孔に係止される際に、前記貫通孔に係止するように、前記柱部に対して傾斜している少なくとも2つ以上の傾斜片部と、前記柱部の車体パネル寄りの位置と前記各傾斜片部の車体パネル寄りの位置とを連結する連結片部と、を備え、少なくとも前記連結片部が、形状記憶樹脂で構成され、かつ、前記柱部と前記各傾斜片部との連結距離が常温時に比べて短くなるように形状記憶されており、前記傾斜片部は、前記貫通孔に前記クリップ部を組み付けるときには、車体パネル寄りの前記他端部が撓むことで前記貫通孔を通過して前記貫通孔の縁に係止され、前記貫通孔から前記クリップ部を取り外すときには、前記連結片部がガラス転移温度に加熱され記憶形状を発現して前記連結距離が短くなることにより、前記傾斜片部の下端部と前記柱部の中心軸との距離が前記貫通孔を通り抜けられる寸法になる構成である。
この構成により、本発明に係るバンドクリップは、傾斜片部が車体パネルの貫通孔に嵌止された状態で連結片部を加熱しガラス転移温度とすることで、形状記憶樹脂で構成された連結片部が記憶形状を発現し、柱部と傾斜片部との連結距離が短くなる。これにより、傾斜片部の下端部と柱部の中心軸との距離が貫通孔を通り抜けられる寸法となるので、バンドクリップを車体パネルの貫通孔から容易に引き抜くことができる。したがって、バンドクリップの取り外し作業における作業性を向上させることができる。
また、上記構成のバンドクリップは、前記連結片部は、前記フランジ部側に凸となるV字形状に屈曲した形状である構成としてもよい。
この構成により、V字形状の連結片部の一方の側と他方の側との間隔が狭まる方向に変形しやすくなるので、傾斜片部を内側に容易に変位させることができる。したがって、バンドクリップを車体パネルの貫通孔から容易に引き抜くことができ、バンドクリップの取り外し作業における作業性を向上させることができる。
本発明に係るワイヤハーネスは、電線群と上記のバンドクリップと、を備え、前記電線群が前記結束バンド部により結束されて構成される。
この構成により、本発明に係るワイヤハーネスは、バンドクリップを車体パネルの貫通孔から容易に引き抜くことができる。したがって、バンドクリップの取り外し作業における作業性を向上させることができる。
本発明によれば、車体パネルからの取り外し作業における作業性を向上させることができるバンドクリップおよびワイヤハーネスを提供することができる。
本発明の実施の形態に係るワイヤハーネスを示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係るワイヤハーネスを示す縦断面図である。 本発明の実施の形態に係るバンドクリップを車体パネルに係止させた状態を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係るバンドクリップを車体パネルに係止させる前の状態を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係るバンドクリップを車体パネルから取り外している状態を示す断面図である。 従来のバンドクリップを示す正面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1および図2は、本発明の実施の形態に係るバンドクリップおよびワイヤハーネスを示す図である。
図1は本実施の形態に係るワイヤハーネス10の斜視図であり、図2はその縦断面図である。図1および図2に示すように、ワイヤハーネス10は電線群Wとバンドクリップ20とを備えており車体パネルPに取り付けられるようになっている。ワイヤハーネス10は、自動車等の車両に電子機器等の電装部品を電気的に接続するため用いられる。電線群Wは複数の電線より構成されている。
バンドクリップ20は、結束バンド部30とクリップ部40とを備えている。結束バンド部30は、ヘッド31とバンド33とを有し、コルゲートチューブ34により巻かれた電線群Wを結束するようになっている。
ヘッド31は直方体状の樹脂で構成され、内部にバンド33の位置を所望の位置に固定するロック部32を有している。バンド33は、帯状の可撓性樹脂からなり、中央部に被ロック用凹凸部33aが設けられている。バンド33の一方の端部はヘッド31に固定され、他方の端部は自由に動くことができる。被ロック用凹凸部33aは、ロック部32と係合しコルゲートチューブ34により巻かれた電線群Wを一巻にするようになっている。
クリップ部40は、フランジ部41と柱部42と傾斜片部43と連結片部44と連結柱部45と、を備えており、結束バンド部30のヘッド31に一体に設けられ車体パネルPの貫通孔50に係止されるようになっている。本実施の形態ではクリップ部40は形状記憶樹脂製であるが、少なくともクリップ部40を構成する連結片部44が形状記憶樹脂製であればよい。
フランジ部41は、ヘッド31と一体に、かつ、ヘッド31から所要離間した位置に設けられ、クリップ部40が貫通孔50に係止される際に、貫通孔50を通過せずに車体パネルPに当接するようになっている。すなわち、フランジ部41の径は貫通孔50の径よりも大きい。本実施の形態において、フランジ部41は円盤状の形状であるが、貫通孔50を通過しない大きさであれば他の形状でもよい。
連結柱部45は、フランジ部41とヘッド31を連結するよう設けられた柱状の樹脂製部材である。連結柱部45の高さは車体パネルPの貫通孔50と電線群Wとの距離に応じて定めることで、フランジ部41をヘッド31から所要離間した位置に設けることができる。
クリップ部40が車体パネルPの貫通孔50に係止される際には、フランジ部41が下方より車体パネルPに当接するとともに、傾斜片部43の他端部43bが車体パネルPの上方および側方から当接することで、確実に係止される。
柱部42は、フランジ部41に設けられ、クリップ部40が貫通孔50に係止される際に、貫通孔50に通されるようになっている。本実施の形態では柱部42の形状は柱状の直方体としているが、円柱形状等の他の形状であってもよい。
傾斜片部43は、一端部43aが柱部42の上端に固定され、他端部43bが、クリップ部40が貫通孔50に係止される際に、貫通孔50に係止するように、柱部42に対して傾斜しており、柱状の各側面に計4つ設けられている。実施の形態では傾斜片部43は4つ設けたが、少なくとも2つ以上であれば設ける個数はこれに限られない。傾斜片部43は、係止の安定性の観点から柱部42に対し等方的に設けることが望ましい。
他端部43bは傾斜片部43の下端に位置し、段差を有する段差係止部を構成している。他端部43bはクリップ部40が車体パネルPに係止される際に、貫通孔50の縁に当接するようになっている。
連結片部44は、柱部42の車体パネルP寄りの位置Aと各傾斜片部43の車体パネルP寄りの位置Bとを連結するようになっており、板バネとして機能している。連結片部44は形状記憶樹脂で構成され、かつ、柱部42と各傾斜片部43との間の水平方向距離である連結距離D1が、ガラス転移温度まで加熱すると、常温時に比べて短くなるよう形状記憶されている。
ここで、ガラス転移温度とは、ポリマー分子の相対的な位置は変化しないが分子主鎖が回転や振動を始める、または停止する温度である。本実施の形態で用いる形状記憶樹脂は、ガラス転移の性質を利用して、連結片部44を含めたクリップ部40の記憶形状を常温状態におけるクリップ部40の形状よりも水平方向に縮小させるようになっている。
図3は車体パネルPにクリップ部40が係止した状態を示す図であり、図3(a)は縦断面図、図3(b)は上面から視た断面Iにおける図である。図3(a)に示すように連結片部44はフランジ部41側に凸となるV字形状に屈曲した形状となっている。このように本実施の形態では連結片部44の形状をフランジ部41側に凸となるV字形状に屈曲した形状としたが、ガラス転移温度に加熱した際に柱部42と傾斜片部43との連結距離を短くするのであれば、必ずしもこの形状に限られず、また例えば屈曲する箇所を複数設けてもよい。
図3(a)の状態でフランジ部41の上面が車体パネルPの鉛直方向に当接し、他端部43bが車体パネルPの鉛直方向および水平方向に当接することでクリップ部40が車体パネルPに係止される。この際に、他端部43bから車体パネルPに対し鉛直方向および水平方向の弾性力が働くことで確実にクリップ部40が車体パネルPに係止される。
次に図4を用いて車体パネルPにクリップ部40を係止させるため、クリップ部40を組み付けている状態を説明する。
常温状態では傾斜片部43の高さ方向中央付近の部位の外径は貫通孔50の径と略等しくなっており、図4(a)に示すようにクリップ部40を組み付ける過程で貫通孔50の縁と接する。そして、傾斜片部43は、貫通孔50にクリップ部40を組み付けるときには、図4(b)に示すように車体パネルP寄りの他端部43bが内側に撓むことで貫通孔50を通過して貫通孔50の縁に係止される。図4(c)は図4(b)の状態を上面側から視た断面Iにおける図である。
次に図5を用いて車体パネルPからクリップ部40を取り外す状態を説明する。
貫通孔50からクリップ部40を取り外すときには、図5(a)に示すように連結片部44を含むクリップ部40がガラス転移温度に加熱され記憶形状を発現して連結距離D1が短くなるようになっている。本実施の形態においてガラス転移温度は80℃であるが他の温度であってもよい。
具体的には、連結片部44を含むクリップ部40の記憶形状は、図1等で示した常温状態での形状と比較すると、内側に収縮変形するようになっており、ガラス転移温度である80℃まで加熱されると、傾斜片部43の傾斜面の下端部と柱部42の中心軸との距離D2が貫通孔の半径Rよりも小さくなる。
これにより、傾斜片部43の下端部と柱部42の中心軸との距離が貫通孔50を通り抜けられる寸法になり、図5(b)に示すようにクリップ部40を貫通孔50に接触することなく容易に取り外すことができる。図5(c)は図5(a)の状態を上面側から視た断面Iにおける図である。
本実施の形態においてはクリップ部全体を形状記憶樹脂で構成しているが、連結片部44のみを形状記憶樹脂で構成した場合であっても連結片部44が内側に収縮変形して傾斜片部43を内側に引き寄せるため、同様に傾斜片部43の傾斜面の下端部と柱部42の中心軸との距離D2が貫通孔の半径Rよりも小さくなり、クリップ部40の取り外しを容易に行うことができる。
以上のように、本実施の形態に係るバンドクリップ20は、電線群Wを結束する結束バンド部30と、結束バンド部30のヘッド31に一体に設けられ車体パネルPの貫通孔50に係止されるクリップ部40と、を備えたバンドクリップ20において、クリップ部40は、ヘッド31と一体にかつヘッド31から所要離間した位置に設けられ、クリップ部40が貫通孔50に係止される際に、貫通孔50を通過せずに車体パネルPに当接するフランジ部41と、フランジ部41に設けられ、クリップ部40が貫通孔50に係止される際に、貫通孔50に通される柱部42と、一端部43aが柱部42の上端に固定され、他端部43bが、クリップ部40が貫通孔50に係止される際に、貫通孔50に係止するように、柱部42に対して傾斜する4つの傾斜片部43と、柱部42の車体パネルP寄りの位置Aと各傾斜片部の車体パネルP寄りの位置Bとを連結する連結片部44と、を備えている。
また、バンドクリップ20はクリップ部40が、形状記憶樹脂で構成され、かつ、柱部42と各傾斜片部43との連結距離D1が常温時に比べて短くなるように形状記憶されており、傾斜片部43は、貫通孔50にクリップ部40を組み付けるときには、車体パネルP寄りの他端部43bが撓むことで貫通孔50を通過して貫通孔50の縁に係止され、貫通孔50からクリップ部40を取り外すときには、連結片部44がガラス転移温度に加熱され記憶形状を発現して連結距離D1が短くなることにより、傾斜片部43の下端部と柱部42の中心軸との距離D2が貫通孔50を通り抜けられる寸法になるよう構成している。
この構成により、バンドクリップ20は、傾斜片部43が車体パネルPの貫通孔50に嵌止された状態で連結片部44を加熱しガラス転移温度とすることで、形状記憶樹脂で構成された連結片部44が記憶形状を発現し、柱部と傾斜片部との連結距離D1が短くなる。これにより、傾斜片部43の下端部と柱部42の中心軸との距離D2が貫通孔50の半径Rより小さくなり貫通孔50を通り抜けられる寸法となるので、バンドクリップ20を車体パネルPの貫通孔50から容易に引き抜くことができる。したがって、バンドクリップ20の取り外し作業における作業性を向上させることができる。
また、連結片部44は、前記フランジ部41側に凸となるV字形状に屈曲した形状としてもよい。この構成により、V字形状の連結片部44の一方の側と他方の側との間隔が狭まる方向に変形しやすくなるので、傾斜片部43を内側に容易に変位させることができる。したがって、バンドクリップ20を車体パネルPの貫通孔50から容易に引き抜くことができ、バンドクリップ20の取り外し作業における作業性を向上させることができる。
また本実施の形態に係るワイヤハーネス10は、電線群Wとバンドクリップ20と、を備え、電線群Wがバンド33により結束されて構成される。この構成により、ワイヤハーネス10は、バンドクリップ20を車体パネルPの貫通孔50から容易に引き抜くことができる。したがって、バンドクリップ20の取り外し作業における作業性を向上させることができる。
なお、本発明に係るバンドクリップおよびワイヤハーネスの技術的範囲は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した各構成要素の種々の変更を含むものである。
以上説明したように、本発明に係るバンドクリップおよびワイヤハーネスは、車体パネルからの取り外し作業における作業性を向上させることができるという効果を有し、バンドクリップおよびワイヤハーネス全般に有用である。
10 ワイヤハーネス
20 バンドクリップ
30 結束バンド部
31 ヘッド
40 クリップ部
41 フランジ部
42 柱部
43 傾斜片部
43a 一端部
43b 他端部
44 連結片部
45 連結柱部
50 貫通孔
P 車体パネル
W 電線群

Claims (3)

  1. 電線群を結束する結束バンド部と、前記結束バンド部のヘッドに一体に設けられ車体パネルの貫通孔に係止されるクリップ部と、を備えたバンドクリップにおいて、
    前記クリップ部は、
    前記ヘッドと一体にかつ前記ヘッドから所要離間した位置に設けられ、前記クリップ部が前記貫通孔に係止される際に、前記貫通孔を通過せずに前記車体パネルに当接するフランジ部と、
    前記フランジ部に設けられ、前記クリップ部が前記貫通孔に係止される際に、前記貫通孔に通される柱部と、
    一端部が前記柱部の上端に固定され、他端部が、前記クリップ部が前記貫通孔に係止される際に、前記貫通孔に係止するように、前記柱部に対して傾斜している少なくとも2つ以上の傾斜片部と、
    前記柱部の前記車体パネル寄りの位置と前記各傾斜片部の前記車体パネル寄りの位置とを連結する連結片部と、を備え、
    少なくとも前記連結片部が、形状記憶樹脂で構成され、かつ、前記柱部と前記各傾斜片部との連結距離が常温時に比べて短くなるように形状記憶されており、
    前記各傾斜片部は、前記貫通孔に前記クリップ部を組み付けるときには、前記車体パネル寄りの前記他端部が撓むことで前記貫通孔を通過して前記貫通孔の縁に係止され、前記貫通孔から前記クリップ部を取り外すときには、前記連結片部がガラス転移温度に加熱され記憶形状を発現して前記連結距離が短くなることにより、前記傾斜片部の下端部と前記柱部の中心軸との距離が前記貫通孔を通り抜けられる寸法になることを特徴とするバンドクリップ。
  2. 前記連結片部は、前記フランジ部側に凸となるV字形状に屈曲した形状であることを特徴とする請求項1に記載のバンドクリップ。
  3. 電線群と請求項1または請求項2に記載のバンドクリップと、を備え、前記電線群が前記結束バンド部により結束されているワイヤハーネス。
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