JP2017067240A - 液化ガス燃料タンク - Google Patents

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Abstract

【課題】使用可能残量の低減と、強度の確保とを両立可能な液化ガス燃料タンクの提供。【解決手段】液化ガス燃料タンク100は、車両に搭載されている。液化ガス燃料タンク100に貯留された液化ガス燃料は、フィードポンプ10の作動によって吸込口60から吸い込まれ、外部の高圧燃料系90等へ供給される。液化ガス燃料タンク100は、タンク区画壁21及び内部区画壁31を備えている。タンク区画壁21は、主貯留空間25を区画している。主貯留空間25には、タンク区画壁21による圧力の付与により、液化されたガス燃料が貯留される。内部区画壁31は、主貯留空間25の一部を収集空間36として区画することで、吸込口60の周囲に液化ガス燃料を留めさせる。さらに内部区画壁31は、タンク区画壁21と接合されることで当該タンク区画壁21を補強している。【選択図】図1

Description

本発明は、液化されたガス燃料を貯留する液化ガス燃料タンクに関する。
従来、例えば特許文献1には、車両に搭載され、ジメチルエーテル(Dimethyl Ether,DME)のような液化ガス燃料をディーゼルエンジンに供給する燃料供給装置が開示されている。この燃料供給装置は、液化ガス燃料を貯留する燃料タンクと、燃料タンクに貯留された液化ガス燃料を吸い込むフィードポンプとを備えている。
ここで一般に、液化ガス燃料のエネルギー密度は、液体燃料のエネルギー密度よりも低い。故に、特許文献1の燃料供給装置は、車両の航続距離が短くならないように、二つの燃料タンクを備えている。こうした構成により、燃料供給装置では、液化ガス燃料を貯留する貯留空間の容量が確保されている。
特許第4862750号公報
さて、特許文献1に開示の燃料供給装置のように二つの燃料タンクを備える構成では、それぞれの燃料タンク内に燃料がある程度残っている段階で、外部への燃料の供給は継続不可能になる。故に、燃料供給を継続できる最少のタンク残量(以下、使用可能残量)の低減は、困難であった。そのため、一つの燃料タンクについて、例えば大型化又は形状の工夫等により、貯留空間の容量を確保することが望まれた。しかし、燃料タンクに対して大型化や形状変更を試みた場合、液化ガス燃料の圧力に耐えるだけの強度の獲得が困難となり得た。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、使用可能残量の低減と、強度の確保とを両立可能な液化ガス燃料タンクを供給することにある。
上記目的を達成するため、開示された一つの発明は、車両に搭載され、燃料ポンプ(10,410)の作動によって吸込口(60,460)から吸い込まれた液化ガス燃料が外部(90)へ供給される液化ガス燃料タンクであって、圧力の付与によって液化されたガス燃料を貯留する主貯留空間(25,325)、を区画するタンク区画壁(21,321)と、主貯留空間の一部を収集空間(36,236,336)として区画することで吸込口の周囲に液化ガス燃料を留めさせ、且つ、タンク区画壁と接合されることで当該タンク区画壁を補強する内部区画壁(31,231,331)と、を備える液化ガス燃料タンクとする。
この発明では、収集空間によって液化ガス燃料が吸込口の周囲に留まるようになる。故に、収集空間が区画されない場合と比較して、燃料ポンプは、主貯留空間に残留する液化ガス燃料が少なくなるまで、吸込口からの液化ガス燃料の吸込みを継続できる。その結果、使用可能残量の低減が可能になる。
加えて、収集空間を区画する内部区画壁は、タンク区画壁と接合されており、タンク区画壁を補強している。故に、タンク区画壁は、液化ガス燃料の圧力に耐えるだけの強度を確実に獲得し得る。以上によれば、使用可能残量の低減と強度の確保とを両立する液化ガス燃料タンクが実現可能となる。
尚、上記括弧内の参照番号は、本発明の理解を容易にすべく、後述する実施形態における具体的な構成との対応関係の一例を示すものにすぎず、本発明の範囲を何ら制限するものではない。
本発明の第一実施形態による液化ガス燃料タンクの全体構成を、高圧燃料系等と共に示す図である。 内部区画壁の構造を示す図であって、図1のII−II線断面図である。 内部区画壁の構造を模式的に示す斜視図である。 戻り移送ポンプ及び充填移送ポンプに用いられているエジェクタの構造及び原理を説明するための図である。 第二実施形態による内部区画壁の構造を模式的に示す斜視図である。 第三実施形態による内部区画壁の構造を模式的に示す斜視図である。 フィードポンプが液化ガス燃料タンクの外に設けられた第一実施形態の変形例を示す図である。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、各実施形態において対応する構成要素には同一の符号を付すことにより、重複する説明を省略する場合がある。各実施形態において構成の一部分のみを説明している場合、当該構成の他の部分については、先行して説明した他の実施形態の構成を適用することができる。また、各実施形態の説明において明示している構成の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても複数の実施形態の構成同士を部分的に組み合わせることができる。そして、複数の実施形態及び変形例に記述された構成同士の明示されていない組み合わせも、以下の説明によって開示されているものとする。
(第一実施形態)
図1に示す本発明の第一実施形態による液化ガス燃料タンク100は、高圧燃料系90及び内燃機関と共に車両に搭載されている。液化ガス燃料タンク100は、燃料として、ジメチルエーテル(Dimethyl Ether,DME)を貯留している。高圧燃料系90は、サプライポンプ、コモンレール、及びインジェクタ等によって構成されており、液化ガス燃料タンク100貯留されているDME燃料を昇圧して、内燃機関に供給する。内燃機関は、高圧燃料系90から供給されたDME燃料を燃焼させることで、車両を動かす動力を出力する。
液化ガス燃料タンク100には、フィード配管11、オーバーフロー配管12、戻り配管91、及びフィードポンプ10が組み付けられている。フィード配管11、オーバーフロー配管12、及び戻り配管91は、DME燃料を流通させる燃料流路を形成している。これらの配管は、ポリエステル又はアラミド等により補強されたゴム製のホース材、及び湾曲させた金属製の管状部材等によって形成されている。
フィード配管11は、フィードポンプ10と高圧燃料系90とを繋いでいる。フィード配管11は、液化ガス燃料タンク100に貯留されたDME燃料を、フィードポンプ10から高圧燃料系90に流通させる低圧燃料流路を形成している。オーバーフロー配管12は、フィードポンプ10から排出される余剰燃料を、液化ガス燃料タンク100内に還流させるオーバーフロー流路を形成している。
戻り配管91は、高圧燃料系90と液化ガス燃料タンク100とを繋いでいる。戻り配管91は、高圧燃料系90に供給されたDME燃料のうちで内燃機関において使用されなかった一部(以下、戻り燃料)を、液化ガス燃料タンク100に還流させる高圧リターン流路を形成している。戻り配管91には、逆流防止弁92が設けられている。逆流防止弁92は、液化ガス燃料タンク100から高圧燃料系90へと向かう戻り燃料の流れを遮断する。
フィードポンプ10は、液化ガス燃料タンク100内に収容されるインタンク型の電動ポンプである。フィードポンプ10の作動によれば、液化ガス燃料タンク100内のDME燃料がフィード配管11を通じて高圧燃料系90に圧送される。詳記すると、フィードポンプ10には、DME燃料を吸い込む吸込口60が設けられている。フィードポンプ10は、電動モータの動力を用いて、主貯留空間25に貯留されたDME燃料を吸込口60から吸い込む。フィードポンプ10は、DME燃料にフィード圧力(例えば3MPa程度)を加えて高圧燃料系90へ向けて吐出する。フィードポンプ10には、吐出圧の上限を制御するプレッシャーレギュレータが設けられている。プレッシャーレギュレータの開弁によれば、余剰燃料がオーバーフロー配管12に排出される。
次に液化ガス燃料タンク100の構成を、図1〜図3に基づき説明する。液化ガス燃料タンク100は、メインタンク20、サブタンク30、戻り移送ポンプ40、充填移送ポンプ50等によって構成されている。
メインタンク20は、タンク区画壁21及び炭素繊維強化層27等によって構成されている。メインタンク20には、充填バルブ14、安全弁15、及び戻りバルブ93が設けられている。
タンク区画壁21は、鉄等の金属によって形成されている。タンク区画壁21は、周壁部22及び一対の塞壁部23,24を有している。周壁部22は、金属の板材を曲げる加工により、サブタンク30の周囲を囲む楕円筒状に形成されている。周壁部22の横断面は、楕円形状である。液化ガス燃料タンク100は、周壁部22の長軸(長手)方向を重力方向に沿わせた姿勢であって、周壁部22の軸方向を前後方向に沿わせた姿勢にて、貨物自動車等のメインフレーム等に固定されている。
塞壁部23,24は、円板状の金属の板材を凹状に窪ませることにより、椀形に形成されている。塞壁部23,24は、周壁部22の軸方向の両端にそれぞれ接合されており、これら両端を閉塞させている。周壁部22及び一対の塞壁部23,24により、DME燃料を貯留する繭型の主貯留空間25が区画される。主貯留空間25は、常温で気体となるDMEに、その燃料蒸気圧に応じた圧力を付与し、液化された状態のDME燃料を貯留している。
炭素繊維強化層27は、炭素繊維とエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂等とを組み合わせることによって形成されている。炭素繊維は、糸状又は織物状とされ、タンク区画壁21の外表面に貼り付けられる。熱硬化性樹脂は、炭素繊維の隙間に浸透した状態で硬化することにより、炭素繊維強化層27を形成している。炭素繊維強化層27は、タンク区画壁21を外側から覆うことで、このタンク区画壁21を外側から補強している。
充填バルブ14は、塞壁部24の中央に配置されている。充填バルブ14は、給油時に開弁されることにより、給油器から主貯留空間25へのDME燃料の流通を許容する。安全弁15は、塞壁部24において、充填バルブ14に隣接して設けられている。安全弁15は、主貯留空間25の圧力が所定の上限圧力を超えた場合に開弁する。戻りバルブ93は、塞壁部23の中央に配置されている。戻りバルブ93は、通常は開弁状態とされており、逆流防止弁92を流通した戻り燃料の主貯留空間25への流入を許容する。
サブタンク30は、内部区画壁31等によって形成されている。内部区画壁31は、タンク区画壁21と同様に金属の板材によって形成されており、主貯留空間25の一部を収集空間36として区画している。収集空間36には、フィードポンプ10が収容されている。内部区画壁31は、桶状壁部32及び複数の補強板33を有している。加えて内部区画壁31には、複数の連通孔37及び複数の逆止弁38が設けられている。
桶状壁部32は、吸込口60の周囲を囲む深底の桶状に形成されている。桶状壁部32は、サブタンク30として機能する円柱状の収集空間36を形成している。収集空間36の軸方向は、周壁部22の長軸方向に沿っており、液化ガス燃料タンク100が車載された状態では、概ね重力方向に沿っている。収集空間36は、吸込口60の周囲にDME燃料を留めさせることで、車両が傾いた場合や遠心力が作用した場合でも、吸込口60がDME燃料に浸った状態を維持させる。収集空間36は、周壁部22の軸方向の中央に形成されている。
補強板33は、桶状壁部32とタンク区画壁21との間に配置された板状の部材である。各補強板33は、それぞれ桶状壁部32とタンク区画壁21との隙間形状に対応した外形形状であって、円弧の両端を直線で結んだ外形形状とされている。補強板33の端面は、タンク区画壁21及び桶状壁部32と溶接等によって強固に接合されている。補強板33がタンク区画壁21及び桶状壁部32と接合されることで、内部区画壁31は、タンク区画壁21を内側から補強する。即ち、内部区画壁31は、DME燃料の圧力によって外側へ押し広げられるタンク区画壁21に、内側へ引き戻す力を作用させることができる。
連通孔37は、桶状壁部32及び補強板33を板厚方向に貫通する貫通孔である。桶状壁部32には、補強板33を挟んだ両側に連通孔37が一つずつ形成されている。桶状壁部32の連通孔37は、収集空間36の内外を連通させており、桶状壁部32の高さ方向において中央よりも上方に形成されている。各補強板33には、連通孔37が一つずつ形成されている。補強板33の連通孔37は、補強板33によって仕切られた主貯留空間25の二つの領域を互いに連通させている。
逆止弁38は、桶状壁部32の底部近傍に二つ設けられている。二つの逆止弁38は、周方向において、互いに180°程度離れた位置であって、補強板33から90°程度ずれた位置に設けられている。逆止弁38は、一方向の燃料の流れのみを許容する。即ち、逆止弁38は、収集空間36の外から収集空間36へのDME燃料の流入を許容する一方で、収集空間36からのDME燃料の流出を遮断する。逆止弁38の機能により、収集空間36の液面高さは、収集空間36の外の液面高さ以上に維持される。
戻り移送ポンプ40は、主貯留空間25のうちで収集空間36の外にあるDME燃料を、収集空間36へ移送する移送部である。戻り移送ポンプ40は、補強板33によって区切られた主貯留空間25の二つの領域のうち、塞壁部23側に位置する領域に収容されている。戻り移送ポンプ40は、戻り燃料導管46、戻り吸込管47、及びエジェクタ41等によって構成されている。
戻り燃料導管46及び戻り吸込管47は、ゴム製のホース材或いは金属製又は樹脂製のパイプ材によって形成されている。戻り燃料導管46は、戻りバルブ93とエジェクタ41とを繋ぐ部材と、エジェクタ41と収集空間36とを繋ぐ部材とによって構成されている。戻り燃料導管46は、戻り配管91によって主貯留空間25に還流される戻り燃料を、収集空間36に流通させる流路を形成している。戻り吸込管47は、エジェクタ41から重力方向に延伸している。戻り吸込管47の一端は、収集空間36の外において、タンク区画壁21の底面近傍に位置し、DME燃料の吸込みが可能なように開放されている。戻り吸込管47は、主貯留空間25のうちで、収集空間36の外に貯留されているDME燃料を、エジェクタ41に流通させる。
エジェクタ41は、戻り燃料導管46の中間に設けられており、戻り吸込管47と接続されている。エジェクタ41は、戻り燃料導管46における戻り燃料の流れにより、収集空間36の外にあるDME燃料を汲み上げる。戻り吸込管47を通じてエジェクタ41に汲み上げられた収集空間36の外のDME燃料は、戻り燃料と共に収集空間36に供給される。
充填移送ポンプ50は、主貯留空間25のうちで収集空間36の外にあるDME燃料を、収集空間へ移送する移送部である。戻り移送ポンプ40は、補強板33によって区切られた主貯留空間25の二つの領域のうち、塞壁部24側に位置する領域に収容されており、収集空間36を挟んで充填移送ポンプ50の反対側に位置している。充填移送ポンプ50は、充填導管56、充填吸込管57、及びエジェクタ51等によって構成されている。
充填導管56及び充填吸込管57は、ゴム製のホース材或いは金属製又は樹脂製のパイプ材によって形成されている。充填導管56は、充填バルブ14及びオーバーフロー配管12とエジェクタ51とを繋ぐ部材、並びにエジェクタ51と収集空間36とを繋ぐ部材によって構成されている。充填導管56は、フィードポンプ10の作動時において、オーバーフロー配管12によって還流される余剰燃料を、収集空間36に流通させる流路を形成している。
加えて充填導管56は、給油時において、給油器によって主貯留空間25に充填されるDME燃料を、収集空間36に流通させる流路を形成している。充填吸込管57は、エジェクタ51から重力方向に延伸している。充填吸込管57の一端は、収集空間36の外において、タンク区画壁21の底面近傍に位置し、DME燃料の吸込みが可能なように開放されている。充填吸込管57は、主貯留空間25のうちで収集空間36の外に貯留されているDME燃料を、エジェクタ51に流通させる。
エジェクタ51は、充填導管56の中間に設けられており、充填吸込管57と接続されている。エジェクタ51は、戻り移送ポンプ40のエジェクタ41と実質同一の構成である。エジェクタ51は、充填導管56を流れるDME燃料を用いて、収集空間36の外にあるDME燃料を汲み上げる。充填吸込管57を通じてエジェクタ51に汲み上げられた収集空間36の外のDME燃料は、給油器によって充填されるDME燃料と共に収集空間36に供給される。
以上の各エジェクタ41,51の構成の詳細を、図4及び図1に基づいてさらに説明する。エジェクタ41,51は、流体ポンプであって、金属材料により、全体として筒状に形成されている。エジェクタ41,51は、ノズル42,52、吸込部43,53、混合部44,54、及びディフューザ45,55を有している。
ノズル42,52は、筒状に形成されており、一端から流入するDME燃料を他端から噴射する。ノズル42には、戻り燃料導管46を流通する戻り燃料が流入する。ノズル52には、フィードポンプ10の余剰燃料又は給油器によって充填されたDME燃料が流入する。ノズル42,52は、下流へ向かうに従って流路面積を絞る形状により、流入したDME燃料の圧力(図4 P参照)を降下させつつ、流速を上昇させたうえで、混合部44,54へ向けて射出する。その結果、混合部44,54のうちで、ノズル42,52の出口付近の圧力(図4 Pmin参照)は、主貯留空間25の圧力(図4 Ptank参照)よりも低くなる。尚、ノズル42,52から噴射されるDME燃料の一部は、気化していてもよい。
吸込部43,53は、ノズル42,52の外周側に形成されている。吸込部43には、戻り吸込管47が接続されている。吸込部53には、充填吸込管57が接続されている。吸込部43,53には、混合部44,54に発生した低圧により、主貯留空間25のうちで収集空間36の外にあるDME燃料が吸い込まれる。吸込部43,53に吸い上げられたDME燃料の圧力は、主貯留空間25の圧力よりも低下している(図4 P参照)。このDME燃料は、さらに低圧である混合部44,54へと移動する。
混合部44,54は、吸込部43,53とディフューザ45,55との間に形成された円筒状の区間である。混合部44,54の横断面の形状は、実質一定とされている。混合部44,54では、ノズル42,52から噴射されたDME燃料と吸込部43,53に吸い上げられたDME燃料とが合流する。混合されたDME燃料は、圧力を回復させつつ、流速を下げながら、ディフューザ45,55へ向けて移動する。
ディフューザ45,55は、円筒状に形成されており、混合部44から遠ざかるに従って流路面積を徐々に拡大させるテーパ円筒状に形成されている。ディフューザ45は、戻り燃料導管46の下流側の区間と接続されている。ディフューザ55は、充填導管56の下流側の空間と接続されている。ディフューザ45,55は、内部を流れるDME燃料の圧力を、主貯留空間25の圧力(図4 Ptank参照)まで回復させつつ、戻り燃料導管46又は充填導管56へ吐出する。以上により、収集空間36にDMEが供給される。
ここまで説明した第一実施形態によれば、サブタンク30の収集空間36により、吸込口60の周囲にDME燃料が留まるようになる。故に、収集空間36が区画されない場合と比較して、フィードポンプ10は、主貯留空間25に残留するDME燃料が少なくなるまで、吸込口60からのDME燃料の吸込みを継続できる。その結果、使用可能残量は、望ましくは10%以下に、さらに望ましくは5%以下まで低減可能になる。よって、車両に搭載された液化ガス燃料タンク100が一つであっても、車両の航続距離は確保される。
加えて、収集空間36を区画する内部区画壁31は、タンク区画壁21と接合されており、タンク区画壁21を補強している。このように、内部区画壁31が補強構造材の役割を果たすことにより、タンク区画壁21は、DME燃料の圧力に耐えるだけの強度を確実に獲得し得る。以上によれば、使用可能残量の低減と強度の確保とを両立する液化ガス燃料タンク100が実現可能となる。
また第一実施形態では、吸込口60の周囲が桶状壁部32によって囲まれており、この桶状壁部32によって柱状の収集空間36が形成されている。こうした構造であれば、主貯留空間25に対して、コンパクトな形状の収集空間36が形成され得る。その結果、燃料残量が少なくなっても、収集空間36内の液化ガス燃料の液位は、高く維持される。したがって、使用可能残量のいっそうの低減が可能となる。
さらに第一実施形態では、主貯留空間25に還流される戻り燃料を利用して、区画された収集空間36にDME燃料が移送される。また、逆止弁38が収集空間36からのDME燃料の流出を遮断している。故に、収集空間36の液面は、収集空間36の外の液面よりも高く維持され得る。以上によれば、フィードポンプ10は、主貯留空間25に残留するDME燃料が僅かになるまで、吸込口60からのDME燃料の吸込みを確実に継続できる。加えて、戻り移送ポンプ40にエジェクタ41を用いることによれば、戻り燃料のエネルギーを効率的に利用して、多くのDME燃料を収集空間36に移送させることが可能となる。このように、エジェクタ41は、戻り燃料を利用した移送手として好適なのである。
また第一実施形態では、充填導管56により、給油器から充填されるDME燃料が収集空間36に流入する。故に、収集空間36の液面高さは、給油開始直後から迅速に上昇し得る。以上によれば、充填されたDME燃料の収集空間36への移動を待つことなく、フィードポンプ10は、吸込口60からのDME燃料の吸込みを開始できる。
さらに第一実施形態では、給油器から充填されるDME燃料だけでなく、収集空間36の外にあるDME燃料も、充填移送ポンプ50によって収集空間36に供給される。以上によれば、収集空間36の液面高さは、給油直後からさらに迅速に上昇するようになる。その結果、フィードポンプ10は、吸込口60からのDME燃料の吸込みを速やかに開始できるようになる。
さらに加えて第一実施形態では、フィードポンプ10の作動時において、フィードポンプ10から排出される余剰燃料を用いて、充填移送ポンプ50が、収集空間36の外にあるDME燃料を、収集空間36に移送させる。故に、収集空間36の液面は、収集空間36の外の液面よりも高く維持される。さらに、給油時以外は機能していない充填移送ポンプ50に余剰燃料を流入させる構成とすれば、液化ガス燃料タンク100の構成を複雑化させることなく、収集空間36の液面高さの維持が可能になる。
加えて第一実施形態では、フィードポンプ10が収集空間36に収容されている。故に、フィードポンプ10の容積分だけ、収集空間36の液面高さは上昇する。その結果、フィードポンプ10は、残留するDME燃料がさらに少なくなるまで、吸込口60からのDME燃料の吸込みを継続可能となる。
また第一実施形態のメインタンク20の横断面は、楕円形状であり、扁平形状である。故に、例えば車両のメインフレーム脇に確保された扁平な空間への配置を前提とした場合、単純な円筒状のタンク形状と比較して、主貯留空間25の容積は確保され易くなる。故に、大容量でありながら車両への搭載性の高い液化ガス燃料タンク100が実現される。そのため、車両に複数の液化ガス燃料タンクを搭載する必要がなくなる。そして、扁平形状に形成したことに起因する強度的な不利は、内部区画壁31の補強作用によって相殺され得る。
さらに第一実施形態の液化ガス燃料タンク100は、タンク区画壁21の横断面の長軸方向が重力方向に沿った姿勢にて、車両に搭載される。故に、収集空間36は、水平方向に狭く、上下方向に長い縦長形状となり、燃料残量が僅かとなっても、液面を高く維持し易い。したがって、フィードポンプ10は、主貯留空間25に残留するDME燃料がさらに少なくなるまで、吸込口60からのDME燃料の吸込みを継続できる。
加えて第一実施形態におけるタンク区画壁21は、炭素繊維により形成された炭素繊維強化層27によって覆われている。その結果、タンク区画壁21には、炭素繊維強化層27による外側からの補強作用と、内部区画壁31による内側からの補強作用とが共にはたらくようになる。したがって、タンク区画壁21は、扁平な繭型に形成されたとしても、DME燃料の圧力に耐えるだけの強度を確実に獲得できる。
また第一実施形態では、内部区画壁31の複数箇所に連通孔37が形成されている。故にDME燃料は、主貯留空間25を仕切る内部区画壁31を超えて、一方から他方へと容易に移動し得る。そのため給油時においては、内部区画壁31によって仕切られた主貯留空間25の領域全てに、確実にDME燃料が行き渡る。したがって、内部区画壁31で主貯留空間25が仕切られていても、給油時にメインタンク20に充填されるDME燃料量の減少は、生じない。
尚、第一実施形態において、フィードポンプ10が「燃料ポンプ」に相当し、炭素繊維強化層27が「強化層」に相当し、戻り移送ポンプ40が「戻り移送部」に相当し、充填移送ポンプ50が「充填移送部」に相当し、高圧燃料系90が「外部」に相当する。
(第二実施形態)
図5に示す本発明の第二実施形態は、第一実施形態の変形例である。第二実施形態による液化ガス燃料タンク200では、サブタンク230の形状が第一実施形態とは異なっている。サブタンク230は、内部区画壁231によって主貯留空間25の一部を収集空間236として区画している。内部区画壁231は、一対の仕切壁部232,233を有している。
仕切壁部232,233は、金属の板材により、主貯留空間25の横断面の輪郭形状と実質同一の楕円形状に形成されている。仕切壁部232,233は、周壁部22の軸方向において吸込口60(図1参照)を挟んだ両側に位置しており、互いに間隔を開けて対向配置されている。仕切壁部232,233の板面方向は、周壁部22の軸方向と実質直交している。仕切壁部232,233の外周端面は、溶接等により、全周に亘って周壁部22に接合されている。仕切壁部232,233は、互いに実質平行な姿勢で周壁部22に固定されている。仕切壁部232,233は、タンク区画壁21を内側から補強し、タンク区画壁21を内側へ引き戻す力を作用させることができる。
二つの仕切壁部232,233は、互いの間に収集空間236を形成している。収集空間236は、長軸方向の長さよりも、軸方向の高さが低い扁平の楕円柱形状となっている。収集空間236は、主貯留空間25における軸方向の中央に設けられている。収集空間236には、フィードポンプ10(図1参照)が収容されている。各仕切壁部232,233のそれぞれには、高さの異なる二つの連通孔37が形成されている。加えて各仕切壁部232,233には、逆止弁38が一つずつ設けられている。
ここまで説明した第二実施形態でも、第一実施形態と同様に、吸込口60(図1参照)の周囲にDME燃料が留まるようになるため、使用可能残量の低減が可能になる。加えて、楕円板状の仕切壁部232,233がタンク区画壁21を補強しているため、タンク区画壁21は、DME燃料の圧力に耐えるだけの強度を確実に獲得し得る。したがって、第二実施形態による液化ガス燃料タンク200も、使用可能残量の低減と強度の確保とを両立することができる。
加えて第二実施形態では、一対の仕切壁部232,233によって仕切られた主貯留空間25の一部が収集空間236とされる。こうした構造であれば、タンク区画壁21の内部に収集空間236を設けることが容易となる。故に、一対の仕切壁部232,233によって収集空間236を形成する構造は、使用可能残量の低減と強度の確保とを両立する液化ガス燃料タンク200の量産に好適な構造となる。
(第三実施形態)
図6に示す本発明の第三実施形態は、第一実施形態の別の変形例である。第三実施形態による液化ガス燃料タンク300では、メインタンク320及びサブタンク330の形状が第一実施形態とは異なっている。加えて液化ガス燃料タンク300には、一対の補強板335a,335bが設けられている。
メインタンク320のタンク区画壁321は、周壁部322及び一対の塞壁部323,324を有している。周壁部322は、扁平の筒状に形成されている。周壁部322は、一対の塞壁部323,324と共に扁平形状の主貯留空間325を区画している。周壁部322の横断面は、外側に凸となる一対の湾曲線を二つの直線で繋げたトラック形状の扁平断面となっている。各湾曲線は、半楕円弧とされている。液化ガス燃料タンク300は、周壁部322の横断面の長手方向を重力方向に沿わせた姿勢にて、車両に取り付けられる。尚、各湾曲線は、半円弧等とされていてもよい。さらに、二つの湾曲線を繋ぐ線は、内側又は外側に湾曲する曲線であってもよい。
サブタンク330は、内部区画壁331によって主貯留空間325の一部を収集空間336として区画している。内部区画壁331は、第二実施形態の各仕切壁部232,233(図5参照)に相当する一対の仕切壁部332,333を有している。
仕切壁部332,333は、主貯留空間325の横断面の輪郭形状に対応したトラック形状に形成された金属の板部材である。仕切壁部332,333は、吸込口60(図1参照)を挟んだ両側に対向配置されている。二つの仕切壁部332,333は、互いの間に収集空間336を形成している。収集空間336(図1参照)には、フィードポンプ10は収容されている。また各仕切壁部332,333には、それぞれ複数の連通孔37及び逆止弁38が設けられている。
補強板335a,335bは、仕切壁部332,333と実質同一のトラック形状に形成された金属の板部材である。補強板335a,335bは、二つの仕切壁部332,333を挟んだ両側に配置されている。一方の補強板335aは、周壁部322の軸方向において、仕切壁部332と塞壁部323との中間に位置している。他方の補強板335bは、仕切壁部333と塞壁部324との中間に位置している。各補強板335a,335bには、仕切壁部332,333よりも多くの連通孔337が形成されている。これら多数の連通孔337は、補強板335a,335bによって区切られた領域間におけるDME燃料の流通を可能にしている。
ここまで説明した第三実施形態でも、第一実施形態と同様に、使用可能残量の低減と強度の確保とを両立可能な液化ガス燃料タンク300が実現される。加えて、第三実施形態のように周壁部322の横断面がトラック形状となるようなメインタンク320を形成すれば、車両に確保された扁平空間に収容可能な搭載性の高い液化ガス燃料タンク300が実現される。
(他の実施形態)
以上、本発明による複数の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定して解釈されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態及び組み合わせに適用することができる。
上記第一実施形態のさらに別の変形例1では、図7に示すように、フィードポンプ410は、主貯留空間25の外部に設置されている。フィードポンプ410は、液化ガス燃料タンク100と高圧燃料系90とを繋ぐフィード配管11の中間に設けられている。フィードポンプ410は、収集空間36に配置された吸込口460からDME燃料を吸い込み、高圧燃料系90へ供給する。フィードポンプ410には、オーバーフロー配管12が接続されている。オーバーフロー配管12は、第一実施形態と同様に、プレッシャーレギュレータの作動によってフィードポンプ410排出された余剰燃料を、主貯留空間25へ還流させる。
尚、上記実施形態及び上記変形例では、一つのフィードポンプの制御だけで、高圧燃料系への燃料供給が可能である。故に、複数のフィードポンプを用いて、複数の燃料タンクから、液化ガス燃料を高圧燃料系へ供給する形態と比較して、フィードポンプの制御は、複雑にならなくてすむ。
上記実施形態におけるタンク区画壁は、扁平筒状に形成されていたが、タンク区画の形状は、適宜変更可能である。上述したように、内部区画壁の補強効果によって強度の確保が容易となったタンク区画壁は、高い形状の自由度を確保されている。故に、タンク区画壁は、車両に確保された空間に収容可能であって、且つ、燃料充填量の増大に好適な形状に形成され得る。
上記第一実施形態の桶状壁部は、円筒状に形成されていた。しかし、桶状壁部の形状は、収集空間を区画できれば、適宜変更可能である。例えば桶状壁部は、角筒状に形成されてもよく、又は上方に向かうに従って内径の拡大する円錐台状に形成されてもよい。
上記第二,第三実施形態における一対の仕切壁部の間隔は、狭くされることが望ましく、例えば各仕切壁部の長手方向の寸法よりも狭くされることが望ましい。こうした形態によれば、収集空間の液面高さが確保され易くなるため、使用可能残量は、いっそう低減され得る。さらに、仕切壁部の形状及び固定姿勢は、適宜変更可能である。例えば、L字状に屈曲させた板部材によって仕切壁部を形成することが可能である。こうした形態での仕切壁部は、周壁部の横断面に沿った部分と、周壁部の縦断面に沿った部分とで、周壁部を補強することができる。故に、仕切壁部は、いっそう高い補強効果を発揮可能となる。
上記実施形態では、エジェクタに戻り燃料を流通させる構成により、収集空間の外にあるDME燃料が収集空間に移送されていた。しかし、メインタンク内にフィードポンプとは別に設けられた電動ポンプ等により、収集空間へのDME燃料の汲み上げが実施されてもよい。さらに、フィードポンプの動力を用いて、収集空間へのDME燃料の汲み上げが実施されてもよい。
上記実施形態において、給油器によって充填されるDME燃料は、収集空間に流入していたが、給油されるDME燃料は、収集空間の外にまず流入してもよい。さらに、給油されるDME燃料を利用して収集空間にDME燃料を汲み上げる充填移送ポンプに相当する構成は、省略されていてもよい。
上記実施形態における充填移送ポンプ50には、給油器から充填されるDME燃料と、オーバーフロー配管12によって還流される余剰燃料とが共に流入可能であった。しかし、充填移送ポンプは、給油器から充填されるDME燃料のみを流入させる構成であってもよい。さらに、オーバーフロー配管によって還流される余剰燃料により、収集空間にDME燃料を移送させる移送ポンプが、充填移送ポンプ及び戻り移送ポンプとは別に設けられていてもよい。
上記実施形態の液化ガス燃料タンクは、横断面の長手方向を重力方向に沿わせた姿勢での車両への搭載を想定されていた。しかし、液化ガス燃料タンクの車両への設置姿勢は、適宜変更可能である。例えば、横断面の長手方向を水平方向に沿わせた姿勢であって、周壁部の軸方向を車両の幅方向に沿わせた姿勢にて、液化ガス燃料タンクは、車両に搭載されていてもよい。さらに、液化ガス燃料タンクは、一台の車両に複数搭載されていてもよく、又は軽油等の液体燃料を貯留する液体燃料タンクと共に車両に搭載されていてもよい。
上記実施形態において、周壁部外側の全体に亘って形成されていた炭素繊維強化層は、内部区画壁による補強作用が十分であれば、省略されてもよい。さらに、炭素繊維強化層は、収集空間の外側部分や、仕切壁部の外側部分といったように、周壁部のうちで補強が有効となる領域に局所的に巻きつけられていてもよい。
上記実施形態において、周壁部22と接合されていた補強板33,335a,335b及び仕切壁部232,233等の外周端面は、溶接による接合強度が確保されるよう、適宜形状を変更されてよい。例えば端面部分は、メインタンクの周壁部との接合面積が確保されるよう、縦断面においてL字状又はT字状とされていてもよい。
上記実施形態では、液化ガス燃料タンクに貯留される液化ガス燃料として、DME燃料を例示した。しかし、液化ガス燃料は、DME燃料に限定されない。例えば、主成分としてDMEを含む軽油等のディーゼル燃料が、液化ガス燃料として使用可能である。加えて、液化石油ガス(Liquefied Petroleum Gas,LPG)等も、液化ガス燃料として使用可能である。
10,410 フィードポンプ(燃料ポンプ)、21,321 タンク区画壁、22,322 周壁部、25,325 主貯留空間、27 炭素繊維強化層、30 サブタンク、31,231,331 内部区画壁、32 桶状壁部、232,233,332,333 仕切壁部、36,236,336 収集空間、40 戻り移送ポンプ(戻り移送部)、41 エジェクタ、50 充填移送ポンプ(充填移送部)、56 充填導管、60,460 吸込口、90 高圧燃料系(外部)、91 戻り配管、100,200,300 液化ガス燃料タンク

Claims (12)

  1. 車両に搭載され、燃料ポンプ(10,410)の作動によって吸込口(60,460)から吸い込まれた液化ガス燃料が外部(90)へ供給される液化ガス燃料タンクであって、
    圧力の付与によって液化されたガス燃料を貯留する主貯留空間(25,325)、を区画するタンク区画壁(21,321)と、
    前記主貯留空間の一部を収集空間(36,236,336)として区画することで前記吸込口の周囲に液化ガス燃料を留めさせ、且つ、前記タンク区画壁と接合されることで当該タンク区画壁を補強する内部区画壁(31,231,331)と、を備える液化ガス燃料タンク。
  2. 前記内部区画壁(31)は、前記吸込口の周囲を囲み、柱状の前記収集空間を形成する桶状壁部(32)を有する請求項1に記載の液化ガス燃料タンク。
  3. 前記内部区画壁(231,331)は、前記吸込口を挟んだ両側に対向配置され、互いの間に前記収集空間を形成する一対の板状の仕切壁部(232,233,332,333)を有する請求項1に記載の液化ガス燃料タンク。
  4. 前記外部へ供給された液化ガス燃料の一部が還流される戻り配管(91)と接続された液化ガス燃料タンクであって、
    前記主貯留空間のうちで前記収集空間の外にある液化ガス燃料を、前記戻り配管によって還流される戻り燃料を用いて前記収集空間へ移送する戻り移送部(40)、をさらに備える請求項1〜3のいずれか一項に記載の液化ガス燃料タンク。
  5. 前記戻り移送部は、戻り燃料の流れによって前記収集空間の外にある液化ガス燃料を汲み上げるエジェクタ(41)を有する請求項4に記載の液化ガス燃料タンク。
  6. 給油器によって前記主貯留空間に充填される液化ガス燃料を前記収集空間に流通させる充填導管(56)、をさらに備える請求項1〜5のいずれか一項に記載の液化ガス燃料タンク。
  7. 前記充填導管に設けられ、前記主貯留空間のうちで前記収集空間の外にある液化ガス燃料を、前記充填導管を流れる液化ガス燃料を用いて前記収集空間へ移送する充填移送部(50)、をさらに備える請求項6に記載の液化ガス燃料タンク。
  8. 前記収集空間に前記燃料ポンプが収容される請求項1〜7のいずれか一項に記載の液化ガス燃料タンク。
  9. 前記タンク区画壁(21)は、前記内部区画壁の周囲を囲む筒状の周壁部(22)を有し、
    前記周壁部の横断面は、楕円形状である請求項1〜8のいずれか一項に記載の液化ガス燃料タンク。
  10. 前記タンク区画壁(321)は、前記内部区画壁の周囲を囲む筒状の周壁部(322)を有し、
    前記周壁部の横断面は、外側に凸となる一対の湾曲線を二つの直線で繋げたトラック形状の扁平断面である請求項1〜8のいずれか一項に記載の液化ガス燃料タンク。
  11. 前記タンク区画壁は、前記横断面の長手方向を重力方向に沿わせた姿勢にて前記車両に対し固定される請求項9又は10に記載の液化ガス燃料タンク。
  12. 炭素繊維によって形成され、前記タンク区画壁を外側から補強する強化層(27)が当該タンク区画壁を覆う請求項1〜11のいずれか一項に記載の液化ガス燃料タンク。
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