JP2017065541A - ハーネス保持構造 - Google Patents
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Abstract
Description
自動2輪車の燃料タンクに燃料ポンプを内蔵し、その電線接続部を燃料タンクの上面へ露出させ、この電線接続部を燃料ポンプカバーで覆うとともに、この燃料ポンプカバーにハーネス保持部を設け、ここに電線接続部へ接続されるハーネスの一部をガイドさせたものがある(特許文献1参照)。
また、ハーネスのガイドは上記1箇所では足りず、燃料タンクの側面から上面へ回り込む場所でも、燃料ポンプカバーと燃料タンクとの間に挟持されて固定されていた。
これにより、ハーネスが振動したとき燃料タンクと干渉しないように、ハーネスをたるませないようにしっかりと固定することができる。
しかし、ハーネスを複数箇所で固定すると、各固定部において、ハーネスが燃料タンクと干渉しないよう、たるませずに配線しなければならないので、配線の手間が多くなった。したがって、燃料タンクとハーネスとの干渉を低減しつつも、ハーネスの固定箇所を極力少なくすることが望まれている。
前記燃料タンクの上面に取り付けられた燃料ポンプ(44)と、
前記燃料ポンプに接続されるハーネス(46)と、を備えている鞍乗り型車両において、
前記車両には前記ハーネスを保持するハーネス保持部(56)が設けられ、
前記ハーネス保持部の少なくとも一部は燃料タンクの上面(43)より上方に配置され、
燃料タンクの上面(43)で前記ハーネス(46a)と上下方向にて重なる位置では、
側面視で前記燃料タンク上面(43)と前記ハーネス(46a)との間に空間が構成されていることを特徴とする。
前記車両の車体フレームは、ヘッドパイプ(30)と、このヘッドパイプから後方に延びるメインフレーム(32)と、このメインフレームの後部から後方に延びるシートレール(36)とを備え、
このシートレールに前記燃料タンク(42)が支持され、この燃料タンクの上方にシート(18)が開閉自在に設けられ、このシートを閉じたとき前記燃料タンク(42)を覆うとともに、
前記ハーネス保持部(56)の上方は閉じた状態の前記シート(18)により覆われることを特徴とする。
平面視で前記ハーネス保持部(56)の少なくとも一部は前記燃料タンク(42)に重なって配置されていることを特徴とする。
前記燃料ポンプ(44)の側方には、少なくとも一部が燃料タンク上面(43)より上方に延びる車体カバー(22)が配置され、この車体カバーの上縁部(54)に前記ハーネス保持部(56)が設けられていることを特徴とする。
前記ハーネス保持部(56)は前記サイドカバーの上縁(54)に沿って構成されていることを特徴とする。
前記燃料ポンプ(44)には前記ハーネス(46)を接続する給電コネクタ(44b)が車幅方向一側方を指向して設けられ、
前記ハーネス(46)は前記燃料ポンプ(44)の前記車幅方向一側方に設けられたハーネス保持部(56)に保持され、
前記燃料ポンプ(44)の車幅方向他側には前記エンジン(16)へ燃料を供給するための燃料ホース(48)が接続され、
この燃料ホースの少なくとも一部は前記燃料ポンプ(44)から前記車幅方向他側を指向して延びていることを特徴とする。
前記燃料タンク上面(43)は車体前方方向に前傾して支持され、
側面視で前記コネクタ(44b)より前方に前記ハーネス保持部(56)が設けられるとともに、
このハーネス保持部(56)は少なくとも前記給電コネクタ(44b)の一部と水平となる位置に配置されていることを特徴とする。
前記ハーネス保持部(56)は、上方に開口し側壁が構成される第1保持部(56a)と
前記上面が構成される第2保持部(56b)とで構成され、
前記第1保持部と前記第2保持部との間に前記ハーネス(47b)を通すことができる間隙部(56d)が設けられていることを特徴とする。
前記燃料タンク(42)の前方にエアクリーナ(40)を配置し、前記ハーネス保持部を第1ハーネス保持部(56)とするとともに、
前記エアクリーナから後方へ延出して前記ハーネス(46)を保持する第2ハーネス保持部(61)を設け、
前記ハーネス(46b)の前記第2ハーネス保持部(61)と前記第1ハーネス保持部(56)間における部分が、側面視で前記燃料タンク(42)との間に空間を形成し、かつ車体前方へ延出されていることを特徴とする。
前輪10の後方には、エンジン16が搭載され、その上方にはタンデム型のシート18が配置されている。車体は車体カバー20にて覆われ、シート18の下方は、前方側がサイドカバー22、後方側がリヤカバー24で覆われている。これらサイドカバー22及びリヤカバー24は車体カバーの一部である。
シートレール36は、シート18並びに前後へ配置されたエアクリーナ40及び燃料タンク42を支持する。エアクリーナ40はシート18の前部下方に位置し、その後方に燃料タンク42が近接して配置されている。
シート18の後部下方は、燃料タンク42側方の大部分を含めてリヤカバー24(図1参照)にて覆われる。
吐出部44cと燃料ホース48の接続部48aは燃料ポンプカバー45にて覆われている。
ハーネス46は、給電コネクタ44bから第1ハーネス保持部56に支持される曲がり部分47へ向かって、右方向へ若干斜め前向きに延出する横配線部46aと、曲がり部分47から車体前方へ延出する前後配線部46bを備える。
前後配線部46bは、第1ハーネス保持部56からバッテリ39間に配線される部分であり、エアクリーナ40の側方部分は、エアクリーナ40に沿うように右側面と上縁部54(側部52)の内側との間に配線されている。
第1保持部56aは、比較的肉厚のブロック状をなし、上面に上方へ開放された略L字型のガイド溝56c(図6参照)を備える。
第2保持部56bは、比較的薄い板状をなし、ハーネスと当接する第2保持部56bの底面56fは第1保持部56aの上面と同程度の高さをなしている。第1保持部56aと第2保持部56bの間には、ハーネス46の太さ程度の幅を有する間隙部56dが設けられている。
上部47aをガイド溝56c内へ上方から押し込むことにより、上部47aは第1保持部56aの上面とほぼ平行な平面内で、左右方向から前後方向へ略直角に曲げられる。
中間部47bは、第1保持部56aの前端部で下方へ曲がって間隙部56dへ入り、さらに下方が前方へ曲がり、第2保持部56bの下方へ入る下部47cにつながっている。
中間部47bは第2保持部56bにより上方を押さえられる。
また、ハーネス46を曲がり部分47にて、車体内方へ向かう横配線部46aと、車体前方へ向かう前後配線部46bとに曲げてそれぞれをガイドする。
上面43の側部には、壁部58aを逃げて内方へ湾曲する凹部からなる逃げ部43aが形成されている。
このようにすることで、サイドカバー22の側部52をリアサイドカバーへ取付けるために車幅方向寸法が増大することを避けることができる。
図中に一部を仮想線で示すサイドカバー22の上縁部54は、シートレール36よりも上方へ突出し、第1ハーネス保持部56は、 サイドカバーが車幅方向内側へ屈曲し、シートとの合わせ面を構成し、さらに車体上方へ延びるフランジ部の上縁部54に構成され、給電コネクタ44bとほぼ同程度の高さに位置し、給電コネクタ44bと第1ハーネス保持部56が水平方向でほぼ並んでいる。
また、第2ハーネス保持部61を燃料タンク42の前端部近傍に設けることで、ハーネス46のうち、燃料ポンプ44と第1ハーネス保持部56間における横配線部46aの長さを短くなるように調整しやすくなる。
第3ハーネス保持部62は、エアクリーナ40の前端部近傍の側方に形成され、その下端部には、上向きの湾曲部62aと下向きの湾曲部62bが前後に間隔をもって配置され、これにより前後配線部46bの一部が支持されている。
エアクリーナ40の前端下部は、ステー64によりシートレール36上へボルト65で締結されている。
前部50の中央には取付穴51が設けられ、ここでヘッドパイプ30後方近傍のメインパイプ32へ締結固定される。左右の側部52は、上端縁が斜め上がりに形成され、側部52の上端縁部間に開口部23が形成される。また、上縁部54が一体に上方へ突出形成されている。
図中の拡大部に示すように、略L字型のガイド溝56cにおける屈曲部の外側には、溝内へ張り出す押さえ突起56eが上方へ突出形成され、ガイド溝56cへ押し込まれている曲がり部分47の上部47aの抜け出しを防いでいる。したがって、曲がり部分47の上部47aは第2保持部56bと押さえ突起56eでより確実に抜け止めされている。
そのうえ、燃料タンク42の上面43に対する接触を防ぐためのハーネス保持部は、第1ハーネス保持部56だけで足りるため、この目的のハーネス保持部の数を極力少なくすることができ、それだけ配線の手間を少なくすることができる。
そのうえ、サイドカバーの上縁部54に沿って第1ハーネス保持部56を上面43より高い位置に設けることで、燃料ポンプ44より上方に配置しやすくなる。また、第1ハーネス保持部56へハーネス46の曲がり部分47を取付ける際には、作業対象部を視認しながら作業できるので、作業が容易になり作業性が向上する。
Claims (9)
- エンジン(16)の燃料を蓄える車両の燃料タンク(42)と、
前記燃料タンクの上面に取り付けられた燃料ポンプ(44)と、
前記燃料ポンプに接続されるハーネス(46)と、を備えている鞍乗り型車両において、
前記車両には前記ハーネスを保持するハーネス保持部(56)が設けられ、
前記ハーネス保持部の少なくとも一部は燃料タンクの上面(43)より上方に配置され、
燃料タンクの上面(43)で前記ハーネス(46a)と上下方向にて重なる位置では、
側面視で前記燃料タンク上面(43)と前記ハーネス(46a)との間に空間が構成されていることを特徴とするハーネス保持構造。 - 前記車両の車体フレームは、ヘッドパイプ(30)と、このヘッドパイプから後方に延びるメインフレーム(32)と、このメインフレームの後部から後方に延びるシートレール(36)とを備え、
このシートレールに前記燃料タンク(42)が支持され、この燃料タンクの上方にシート(18)が開閉自在に設けられ、このシートを閉じたとき前記燃料タンク(42)を覆うとともに、
前記ハーネス保持部(56)の上方は閉じた状態の前記シート(18)により覆われることを特徴とする請求項1記載のハーネス保持構造。 - 平面視で前記ハーネス保持部(56)の少なくとも一部は前記燃料タンク(42)に重なって配置されていることを特徴とする請求項2記載のハーネス保持構造。
- 前記燃料ポンプ(44)の側方には、少なくとも一部が燃料タンク上面(43)より上方に延びる車体カバー(22)が配置され、この車体カバーの上縁部(54)に前記ハーネス保持部(56)が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載したハーネス保持構造。
- 前記ハーネス保持部(56)は前記サイドカバーの上縁(54)に沿って構成されていることを特徴とする請求項4記載のハーネス保持構造。
- 前記燃料ポンプ(44)には前記ハーネス(46)を接続する給電コネクタ(44b)が車幅方向一側方を指向して設けられ、
前記ハーネス(46)は前記燃料ポンプ(44)の前記車幅方向一側方に設けられたハーネス保持部(56)に保持され、
前記燃料ポンプ(44)の車幅方向他側には前記エンジン(16)へ燃料を供給するための燃料ホース(48)が接続され、
この燃料ホースの少なくとも一部は前記燃料ポンプ(44)から前記車幅方向他側を指向して延びていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載したハーネス保持構造。 - 前記燃料タンク上面(43)は車体前方方向に前傾して支持され、
側面視で前記コネクタ(44b)より前方に前記ハーネス保持部(56)が設けられるとともに、
このハーネス保持部(56)は少なくとも前記給電コネクタ(44b)の一部と水平となる位置に配置されていることを特徴とする請求項6記載のハーネス保持構造。 - 前記ハーネス保持部(56)は、上方に開口し側壁が構成される第1保持部(56a)と
前記上面が構成される第2保持部(56b)とで構成され、
前記第1保持部と前記第2保持部との間に前記ハーネス(47b)を通すことができる間隙部(56d)が設けられていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載したハーネス保持構造。 - 前記燃料タンク(42)の前方にエアクリーナ(40)を配置し、前記ハーネス保持部を第1ハーネス保持部(56)とするとともに、
前記エアクリーナから後方へ延出して前記ハーネス(46)を保持する第2ハーネス保持部(61)を設け、
前記ハーネス(46b)の前記第2ハーネス保持部(61)と前記第1ハーネス保持部(56)間における部分が、側面視で前記燃料タンク(42)との間に空間を形成し、かつ車体前方へ延出されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載したハーネス保持構造。
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