JP2017050404A - ウエーハの加工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】搬送に支障をきたすウエーハの反りを防ぎ、かつウエーハに未分割領域が発生するのを防止する。【解決手段】本発明は、ウエーハWの表面Waに保護部材1を貼着する保護部材貼着ステップと、ウエーハWの表面Wa側を保持手段2で保持しウエーハWの裏面Wb側を露出させる保持ステップと、ウエーハWに対して透過性を有する波長のレーザビーム32をウエーハWの裏面Wb側から分割予定ラインSに沿って照射し改質層4を形成する改質層形成ステップと、ウエーハWを個々のデバイスDに分割する分割ステップとを含み、改質層形成ステップでは、ウエーハWの中心Woから直径の4分の1の範囲の中央領域10に対し、中央領域10を囲う外周領域11よりも1.1倍から2倍の出力のレーザビーム32で照射するため、搬送に支障をきたすウエーハWの反りを防ぐとともに、ウエーハWに未分割領域が発生するのを防ぐことができる。【選択図】図4

Description

本発明は、レーザビームの照射によってウエーハの内部に改質層を形成するウエーハの加工方法に関する。
ウエーハを個々のデバイスに分割する方法としては、例えば、ストリートに沿ってウエーハの内部にレーザビームを照射することにより分割起点となる改質層を形成し、改質層を起点にウエーハの厚さ方向の表面側に向けてクラックを発生させた後、ウエーハの裏面を研削して個々のデバイスに分割する加工方法がある(例えば、下記の特許文献1を参照)。
特許第3762409号公報
しかし、ウエーハの表面に至るクラックが形成されている領域が大きい場合、ウエーハに反りが発生し、ウエーハを所望の搬送先に搬送できないという問題がある。ウエーハの反りは、レーザビームの照射によって改質層部分が熱膨張するために発生し、特に、小インデックス加工の場合には、熱膨張の累積によりウエーハ面内で数mmの反りが発生する。
ウエーハの反りを防ぐために、レーザビームの照射出力を低くすることが考えられるが、低出力のレーザビームの照射によってウエーハの内部に改質層を形成した後、ウエーハの裏面を研削するとき、ウエーハに未分割領域(主にウエーハの中央部)が発生することが懸念される。これは、ウエーハの中央部が外周部に比べて動きにくく、研削の押圧によってもウエーハが割れないことに起因するものと考えられる。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、ウエーハの搬送に支障をきたすウエーハの反りを防ぎ、かつウエーハに未分割領域が発生するのを防止することを目的とする。
本発明は、交差する複数の分割予定ラインが表面に設定されたウエーハの加工方法であって、ウエーハの表面に保護部材を貼着する保護部材貼着ステップと、該保護部材貼着ステップを実施した後、該保護部材を介してウエーハの表面側を保持手段で保持しウエーハの裏面側を露出させる保持ステップと、該保持ステップを実施した後、ウエーハに対して透過性を有する波長のレーザビームの集光点をウエーハの内部に位置付けた状態で、レーザビームをウエーハの裏面側から該分割予定ラインに沿って照射して改質層を形成する改質層形成ステップと、該改質層形成ステップを実施した後、ウエーハの裏面を研削して所定の厚みまで薄化するとともに、ウエーハを個々のデバイスに分割する分割ステップとを含み、該改質層形成ステップでは、ウエーハの中心から直径の4分の1の範囲の中央領域に対して、該中央領域を囲う外周領域よりも1.1倍から2倍の出力のレーザビームを照射することを特徴とする。
また、本発明は、交差する複数の分割予定ラインが表面に設定されたウエーハの加工方法であって、ウエーハの表面に保護部材を貼着する保護部材貼着ステップと、該保護部材貼着ステップを実施した後、該保護部材を介してウエーハの表面側を保持手段で保持しウエーハの裏面側を露出させる保持ステップと、該保持ステップを実施した後、ウエーハに対して透過性を有する波長のレーザビームの集光点をウエーハの内部に位置付けた状態で、レーザビームをウエーハの裏面側から該分割予定ラインに沿って照射して改質層を形成する改質層形成ステップと、該改質層形成ステップを実施した後、ウエーハの裏面を研削して所定の厚みまで薄化するとともに、ウエーハを個々のデバイスに分割する分割ステップとを含み、該改質層形成ステップでは、ウエーハの中心から直径の4分の1の範囲の中央領域に、該中央領域を囲う外周領域よりも多くの改質層を形成することを特徴とする。
本発明にかかるウエーハの加工方法は、ウエーハの表面に保護部材を貼着する保護部材貼着ステップと、該保護部材を介してウエーハの表面側を保持手段で保持しウエーハの裏面側を露出させる保持ステップと、ウエーハに対して透過性を有する波長のレーザビームをウエーハの裏面側から分割予定ラインに沿って照射し改質層を形成する改質層形成ステップと、ウエーハを個々のデバイスに分割する分割ステップとを含み、該改質層形成ステップでは、ウエーハの中心から直径の4分の1の範囲の中央領域に対して、該中央領域を囲う外周領域に比べて1.1から2倍の出力でレーザビームを照射するように構成したため、搬送に支障をきたすウエーハの反りの発生を防ぐとともに、該中央領域に所望の改質層を形成することができる。よって、分割ステップを実施するときにウエーハに未分割領域が発生することを防止して、ウエーハを個々のデバイスに確実に分割することができる。
また、本発明にかかるウエーハの加工方法は、ウエーハの表面に保護部材を貼着する保護部材貼着ステップと、該保護部材を介してウエーハの表面側を保持手段で保持しウエーハの裏面側を露出させる保持ステップと、ウエーハに対して透過性を有する波長のレーザビームをウエーハの裏面側から分割予定ラインに沿って照射し改質層を形成する改質層形成ステップと、ウエーハを個々のデバイスに分割する分割ステップとを含み、改質層形成ステップでは、ウエーハの中心から直径の4分の1の範囲の中央領域に、該中央領域を囲う外周領域よりも多くの改質層を形成することができるため、該中央領域が割れやすくなる。これにより、ウエーハに反りが発生するのを防ぐとともに、分割ステップを実施するときにウエーハに未分割領域が発生するのを防ぐことができる。
ウエーハの一例を示す斜視図である。 保護部材貼着ステップを示す斜視図である。 保持ステップ及び改質層形成ステップを示す斜視図である。 ウエーハの直径の4分の1の範囲の中央領域と、中央領域を囲う外周領域とを示す平面図である。 ウエーハの内部に改質層を形成する状態を示す断面図である。 改質層形成ステップの変形例を説明するための一部拡大断面図である。 (a)は、分割ステップを示す断面図である。(b)は、分割ステップによりウエーハが個々のデバイスに分割された状態を示す断面図である。 (a)は、テープ拡張ステップを示す断面図である。(b)は、テープ拡張ステップにより各デバイスの間隔が拡張された状態を示す断面図である。 ウエーハの中央領域を5つの範囲に分けて例示した平面図である。
図1に示すウエーハWは、円形板状の被加工物の一例であって、その表面Waに交差する複数の分割予定ラインSが設定されて区画された各領域にそれぞれデバイスDが形成されている。一方、ウエーハWの表面Waと反対側にある面は、特に何も形成されておらず、例えば研削によって薄化される裏面Wbとなっている。以下では、添付の図面を参照しながら、ウエーハWの加工方法について説明する。
(1)保護部材貼着ステップ
図2に示すように、少なくともウエーハWと略同径の保護部材1をウエーハWの表面Waに貼着する。これにより、ウエーハWの表面Waの全面が保護部材1によって覆われて、各デバイスDが保護される。なお、保護部材1の材質等は、特に限定されず、少なくとも粘着性を有していればよい。
(2)保持ステップ
保護部材貼着ステップを実施した後、図3に示すように、被加工物を保持する保持手段2を用いてウエーハWを保持する。保持手段2の上面は、図示しない吸引源からの吸引作用を受けて被加工物を吸引保持する保持面20となっている。保持手段2には、X軸方向(加工送り方向)及びY軸方向(割り出し送り方向)に移動させる図示しない移動手段が接続されている。この保持手段2の上にウエーハWを搬送する。具体的には、保持手段2の保持面20に、保護部材1を介してウエーハWの表面Wa側を載置した後、ウエーハWの表面Wa側を保持面20で吸引保持し、ウエーハWの裏面Wb側を上向きに露出させる。
(3)改質層形成ステップ
保持ステップを実施した後、保持手段2の上方側に配設されたレーザビーム照射手段3を用いて、ウエーハWの裏面Wb側からレーザビームを照射して改質層を形成する。レーザビーム照射手段3は、ウエーハWに対して透過性を有する波長のレーザビームを発振するレーザ発振器30と、レーザビームを集光するための集光器31と、レーザビームの出力を調整する図示しない出力調整器とを少なくとも備えている。レーザビーム照射手段3は、上下方向に移動可能となっており、上下に集光器31を移動させてレーザビームの集光位置を調整することができる。加工条件としては、例えば、下記の加工条件1を用いる。
[加工条件1]
光源 :YAGパルスレーザまたはYVOパルスレーザ
波長 :1342nm
出力 :0.9W〜1.4W
加工送り速度:700mm/秒
改質層形成ステップでは、ウエーハWの全領域(裏面Wbの全域)に対して一定の出力でレーザビームを照射するのではなく、ウエーハWにあらかじめ設定される所定の領域ごとに出力を変えてレーザビームを照射する。ウエーハWの所定の領域として、図4に示すように、ウエーハWの中心WoからウエーハWの直径の4分の1の範囲を直径とする中央領域10と、中央領域10を囲う外周領域11とが設定されている。ここで、中央領域10と外周領域11とに照射するレーザビームの出力差が、1.1倍未満または2倍以上になると、ウエーハWに発生する反りと未分割領域とを同時に防止することができないため、中央領域10に対しては、外周領域11よりも1.1倍から2倍の出力に調整してレーザビームを照射する。中央領域10の範囲は、ウエーハWの直径の4分の1の範囲に限定されないが、この範囲がウエーハWに反りや未分割領域の発生などが生じない最も好適なものであり、この点は、後記の実施例1で説明する。
加工条件1に基づいて、ウエーハWの内部に改質層を形成する。図3に示すように、保持手段2に吸引保持されたウエーハWをレーザビーム照射手段3の下方に移動させる。続いて、図5に示すように、保持手段2を所定の加工送り速度(700mm/秒)で例えばX軸方向に加工送りさせつつ、集光器31によって、ウエーハWに対して透過性を有する波長(1342nm)のレーザビーム32の集光点をウエーハWの内部に位置付けた状態で、レーザビーム32をウエーハWの裏面Wb側から図1に示した分割予定ラインSに沿って照射することにより改質層4を形成する。レーザビーム32を照射する分割予定ラインSの切り替えは、図3に示した保持手段2をY軸方向に割り出し送りすることによって行われる。
ここで、レーザ照射手段3は、図4に示したウエーハWの中央領域10にレーザビーム32を照射するときは、外周領域11に照射するレーザビーム32の出力よりも高出力に調整する。例えば、レーザ照射手段3は、外周領域11に対して0.9wの出力でレーザビーム32を照射した場合、中央領域10に対しては1.4wの出力に調整してレーザビーム32を照射することにより、図5に示した改質層4を形成する。これにより、後記の分割ステップにおいて中央領域10が割れやすくなる。このようにして、ウエーハWの中央領域10と外周領域11とに照射するレーザビームの出力をそれぞれ調整しながら、図1に示した全ての分割予定ラインSに沿ってレーザビーム32を照射しウエーハWの内部に改質層4を形成する。
改質層形成ステップの変形例として、図6に示すように、ウエーハWの中央領域10に対するレーザビームの照射回数を増やして、外周領域11に形成される改質層よりも多くの改質層を中央領域10に形成するようにしてもよい。この場合の加工条件としては、例えば、下記の加工条件2を用いる。
[加工条件2]
光源 :YAGパルスレーザまたはYVOパルスレーザ
波長 :1342nm
出力 :0.9W〜1.4W
加工送り速度:700mm/秒
照射回数(中央領域):3回
照射回数(外周領域):2回
図6(a)に示すように、レーザビーム照射手段3は、ウエーハWの中央領域10にレーザビーム32を照射するとき、集光器31の位置をずらして、より表面Wa側にレーザビーム32の集光点を位置付けてレーザビーム32を照射して改質層4aを形成する。次いで、図6(b)に示すように、レーザビーム照射手段3は、集光器31の位置を上方側にずらして、表面Wa側から裏面Wb側へと均等な間隔をあけてレーザビーム32を段階的に照射することにより、改質層4b,4cを順次形成する。その結果、後記の分割ステップを実施する際に、中央領域10が割れやすくなる。
一方、レーザビーム照射手段3は、図4に示した外周領域11に対しては、レーザビーム32を段階的に2回照射して改質層4を複数形成する。このようにして、ウエーハWの中央領域10と外周領域11とに照射するレーザビームの照射回数を切り替えながら、図1に示した全ての分割予定ラインSに沿ってレーザビーム32を照射し、ウエーハWの中央領域10に3層の改質層を形成するとともに、外周領域11に2層の改質層を形成する。
改質層形成ステップでは、上記のように中央領域10に対するレーザビームの出力を外周領域11に比べて高くしたり、中央領域10に対するレーザビームの照射回数を外周領域11に比べて増やしたりするほか、中央領域10における保持手段2の加工送り速度を、外周領域11における加工送り速度と比較して速めに設定して実施してもよい。これにより、中央領域10に照射されるレーザビームのパワーを増加させることができるため、ウエーハWに反りや未分割領域が発生するのを防止することができる。
(4)分割ステップ
改質層形成ステップを実施した後(改質層形成ステップの変形例を実施した後はその後)、図7に示すように、保持手段2aの上方側に配設された研削手段5を用いてウエーハWの裏面Wbを所定の厚みに至るまで研削するとともに、ウエーハWを図1に示した個々のデバイスDに分割する。
研削手段5は、図7(a)に示すように、鉛直方向の軸心を有するスピンドル50と、スピンドル50の下部にマウンタ51を介して装着された研削ホイール52と、研削ホイール52の下部に環状に固着された研削砥石53とを備えており、研削ホイール52を回転させながら、全体が昇降可能な構成となっている。
ウエーハWを分割する際には、図7(a)に示すように、保護部材1側を保持手段2aで保持してウエーハWの裏面Wbを上向きに露出させ、保持手段2aを例えば矢印A方向に回転させる。次いで、研削手段5は、研削ホイール52を例えば矢印A方向に回転させながら、研削砥石53がウエーハWの裏面Wbに当接するまで下降させる。続いて、図7(b)に示すように、研削砥石53でウエーハWの裏面Wbを押圧しながら所定の厚みに至るまで研削して薄化することにより、図5,6に示した改質層4,4a〜4cを起点とする図7(a)に示すクラック7が形成され、クラック7が割れの起点となってウエーハWが個々のデバイスDに分割される。このとき、図4に示した中央領域10においてもクラック7が起点となって確実に割れるため、ウエーハWから全てのデバイスDを取得することできる。
(5)テープ拡張ステップ
分割ステップを実施した後、図8に示すように、テープ拡張手段6によって、分割された個々のデバイスDの間隔を拡げる。テープ拡張手段6は、図8(a)に示すように、ウエーハWを保持する保持テーブル60と、保持テーブル60の外周側に配設され環状フレームFが載置されるフレーム載置台61と、フレーム載置台61に載置された環状フレームFをクランプするクランプ部62と、フレーム載置台61の下部に連結されフレーム載置台61を上下方向に昇降させる昇降手段63とを備える。昇降手段63は、シリンダ63aと、シリンダ63aにより昇降駆動されるピストン63bとにより構成され、ピストン63bが上下に移動することにより、フレーム載置台61を昇降させることができる。
ウエーハWを拡張する際には、まず、保護テープTを環状のフレームFの下部に貼り付けるとともに、保護テープTをウエーハWに貼着されている保護部材1の全面に貼着する。続いて、保持テーブル60に保護部材1側を載置するとともに、フレーム載置台61にフレームFを載置する。その後、クランプ部62がフレームFの上部を押さえて動かないように固定する。
次いで、図8(b)に示すように、ピストン63bが下方に移動しフレーム載置台61を下降させ、保持テーブル60に対して相対的にフレーム載置台61を下降させる。これにより、保護テープT及び保護部材1が放射状に拡張され、ウエーハWに対して放射方向の外力が付与され、各デバイスDの間隔が拡がり各デバイスDの間に隙間8が形成される。これにより、各デバイスDのピックアップを容易にすることができる。
このように、本発明にかかるウエーハの加工方法では、保護部材貼着ステップ及び保持ステップを実施した後、改質層形成ステップを実施するときに、ウエーハWの中心Woから直径の4分の1の範囲を直径とする中央領域10に対して、中央領域10を囲う外周領域11に比べてレーザビームの出力を1.1から2倍に高く調整してレーザビーム32を照射して改質層4を形成するため、ウエーハWに反りが発生するのを防ぐことができ、ウエーハWの搬送に支障をきたすことがない。そして、外周領域11だけでなく中央領域10に形成された改質層4からも分割起点となるクラック7を発生させるため、分割ステップを実施するときにウエーハWに未分割領域が発生することはない。
改質層形成ステップの変形例では、ウエーハWの中心から直径の4分の1の範囲の中央領域10に対して、レーザビーム32の照射回数を増やして中央領域10を囲う外周領域11に形成される改質層4よりも多くの改質層(例えば、4a,4b及び4c)を形成することができるため、中央領域10が割れやすくなり、分割ステップを実施するときにウエーハWに未分割領域が発生するのを防ぐことができる。
次に、本発明にかかる実施例について説明する。図9に示すウエーハWは、中央領域を5つの範囲に分けて示している。すなわち、ウエーハWの中心Woを基点にして、ウエーハWの直径の2分の1の範囲を直径とする中央領域10aと、ウエーハWの直径の3分の1の範囲を直径とする中央領域10bと、ウエーハWの直径の4分の1の範囲を直径とする中央領域10cと、ウエーハWの直径の5分の1の範囲を直径とする中央領域10dと、ウエーハWの直径の6分の1の範囲を直径とする中央領域10eとに中央領域を分けた。そして、各中央領域に対して当該中央領域以外の領域よりも高出力のレーザビームを照射して改質層を形成し、加工結果が最良となる中央領域がどれであるのかを確認した。
ウエーハWの中央領域10aと中央領域10bとに、それぞれ高出力のレーザビームを照射して改質層を形成すると、ウエーハWには反りが発生し、ウエーハWを所望の搬送先に搬送できないという結果が得られた。一方で、ウエーハWの中央領域10dと中央領域10eとに、それぞれ高出力のレーザビームを照射して改質層を形成すると、ウエーハWに反りが発生せずウエーハWの搬送が可能であったものの、ウエーハWに未分割領域が発生した。このように、高出力のレーザビームを照射する中央領域の範囲が広くなる程ウエーハWに反りが発生しやすくなり、高出力のレーザビームを照射する中央領域の範囲が狭くなる程ウエーハWに未分割領域が発生しやすくなることが確認された。
そこで、ウエーハWの中央領域10cに高出力のレーザビームを照射して改質層を形成すると、ウエーハWに反りが発生せず、ウエーハWの搬送に支障がでない上、ウエーハWに未分割領域が発生することもなかった。このように、上記5つの中央領域のうち、最も中間の範囲となる中央領域10cにそれ以外の領域よりも高出力のレーザビームを照射した場合が、最良の加工結果となることが確認された。
1:保護部材 2,2a:保持手段 20:保持面 3:レーザビーム照射手段
30:レーザ発振器 31:集光器 32:レーザビーム
4,4a,4b,4c:改質層 5:研削手段 50:スピンドル 51:マウンタ
52:研削ホイール 53:研削砥石
6:テープ拡張手段 60:保持テーブル 61:フレーム載置台 62:クランプ部
63:昇降手段 63a:シリンダ 63b:ピストン
7:クラック 8:隙間
10,10a,10b,10c,10d,10e:中央領域 11:外周領域

Claims (2)

  1. 交差する複数の分割予定ラインが表面に設定されたウエーハの加工方法であって、
    ウエーハの表面に保護部材を貼着する保護部材貼着ステップと、
    該保護部材貼着ステップを実施した後、該保護部材を介してウエーハの表面側を保持手段で保持しウエーハの裏面側を露出させる保持ステップと、
    該保持ステップを実施した後、ウエーハに対して透過性を有する波長のレーザビームの集光点をウエーハの内部に位置付けた状態で、レーザビームをウエーハの裏面側から該分割予定ラインに沿って照射して改質層を形成する改質層形成ステップと、
    該改質層形成ステップを実施した後、ウエーハの裏面を研削して所定の厚みまで薄化するとともに、ウエーハを個々のデバイスに分割する分割ステップとを含み、
    該改質層形成ステップでは、ウエーハの中心から直径の4分の1の範囲の中央領域に対して、該中央領域を囲う外周領域よりも1.1倍から2倍の出力のレーザビームを照射することを特徴とするウエーハの加工方法。
  2. 交差する複数の分割予定ラインが表面に設定されたウエーハの加工方法であって、
    ウエーハの表面に保護部材を貼着する保護部材貼着ステップと、
    該保護部材貼着ステップを実施した後、該保護部材を介してウエーハの表面側を保持手段で保持しウエーハの裏面側を露出させる保持ステップと、
    該保持ステップを実施した後、ウエーハに対して透過性を有する波長のレーザビームの集光点をウエーハの内部に位置付けた状態で、レーザビームをウエーハの裏面側から該分割予定ラインに沿って照射して改質層を形成する改質層形成ステップと、
    該改質層形成ステップを実施した後、ウエーハの裏面を研削して所定の厚みまで薄化するとともに、ウエーハを個々のデバイスに分割する分割ステップとを含み、
    該改質層形成ステップでは、ウエーハの中心から直径の4分の1の範囲の中央領域に、該中央領域を囲う外周領域よりも多くの改質層を形成することを特徴とするウエーハの加工方法。
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