JP2017047764A - 鞍乗型車両 - Google Patents

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剛 五十嵐
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Abstract

【課題】フロントモータを備えた鞍乗型車両において、前輪の着脱作業性を向上させる。
【解決手段】鞍乗型車両(1)は、バッテリ(6)と、車軸(50)を有する前輪(2)と、ステータ(41)と、前輪とともに車軸周りに回転するロータ(42)と、を含み、バッテリから電力を供給されて動力を発生させるモータ(40)と、前輪とモータとに挿通される車軸を、片持ちで支持するフロントサスペンション(30)と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、鞍乗型車両に関し、特に、前輪を駆動するためのモータを備える鞍乗型車両に関する。
近年、自動二輪車の駆動源として、モータを用いることが提案されている。一般的な自動二輪車では、エンジン(内燃機関)によって後輪が駆動される。エンジンに代えてモータを用いることにより、電動の後輪駆動が実現される。また、後輪を駆動するためのエンジンまたはモータに加えて、前輪を駆動するためのモータ(以下では「フロントモータ」と呼ぶ)を用いることにより、両輪駆動(全輪駆動)を実現することができる。
特許文献1には、後輪を駆動するためのエンジンに加えて前輪を駆動するためのモータ(フロントモータ)を備えた自動二輪車が開示されている。特許文献1に開示されている自動二輪車では、フロントモータは、前輪のホイールハブ内に配置される。
特開2010−228570号公報
自動二輪車では、タイヤ交換等の作業を考慮すると、車輪の着脱作業はなるべく簡便であることが好ましい。しかしながら、特許文献1に開示されている自動二輪車のように、フロントモータを前輪近傍に配置すると、以下に説明するように、前輪の着脱作業性が低下してしまう。
特許文献1の自動二輪車では、前輪およびモータが、車軸とアクスルナットとによって左右のフロントフォーク間に共締め固定されている。そのため、車軸を固定しているアクスルナットを取り外すことによって前輪を取り外すことができる。特許文献1では、フロントモータが前輪のホイールハブ内に配置されているので、前輪のみを取り外す場合には、フロントモータを回避するスペースが必要となる。しかしながら、前輪の両側に左右のフロントフォークが配置されているので、前輪がフロントモータを回避するためのスペースを確保することができず、結果的に前輪のみを取り外すことは困難である。したがって、特許文献1では、前輪を取り外す際に同時にフロントモータを取り外すことになるが、この場合、電力線等のハーネスの引き出しおよび切断が必要となり、前輪の取り外し作業が煩雑になる。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、フロントモータを備えた鞍乗型車両において、前輪の着脱作業性を向上させることにある。
本発明の実施形態による鞍乗型車両は、バッテリと、車軸を有する前輪と、ステータと、前記前輪とともに前記車軸周りに回転するロータと、を含み、前記バッテリから電力を供給されて動力を発生させるモータと、前記前輪と前記モータとに挿通される前記車軸を、片持ちで支持するフロントサスペンションと、を備える。
ある実施形態において、前記車軸は、車両前方から見たとき、車両中心線に対して前記車軸に平行な第1方向に位置する第1の部分と、車両中心線に対して前記第1方向とは反対の第2方向に位置する第2の部分とを含み、前記車軸は、前記第1の部分において前記フロントサスペンションによって支持されており、前記第2の部分においては前記フロントサスペンションによって支持されていない。
ある実施形態において、前記モータは、車両前方から見たとき、車両中心線に対して前記車軸が前記フロントサスペンションによって支持されているのと同じ側で、前記フロントサスペンションによって支持されている。
ある実施形態において、前記モータは、前記前輪と前記フロントサスペンションとの間に配置されている。
ある実施形態において、前記車軸周辺に位置する複数の部材が締結部材によって共締めされている。
ある実施形態において、前記モータは、前記フロントサスペンションに固定されており、前記前輪には取り付けられていない。
ある実施形態において、前記鞍乗型車両は、前記フロントサスペンションの回り止めとして機能するリンク機構をさらに備える。
ある実施形態において、前記鞍乗型車両は、ステアリング装置をさらに備え、前記フロントサスペンションは、前記ステアリング装置に取り付けられたサスペンション上部と、前記サスペンション上部に対してストローク方向に移動可能に取り付けられたサスペンション下部とを含み、前記リンク機構は、前記サスペンション上部および前記サスペンション下部の両方に亘って取り付けられている。
ある実施形態において、前記鞍乗型車両は、前記車軸に支持されたブレーキキャリパをさらに備える。
ある実施形態において、前記鞍乗型車両は、前記ブレーキキャリパと前記車軸との間に配置されたブラケットをさらに備え、前記ブレーキキャリパは、前記ブラケットを介して前記車軸に支持されており、前記ブラケットは、前記車軸に対する回り止め機構を有する。
ある実施形態において、前記ブレーキキャリパは、前記フロントサスペンションに対して前記前輪と同じ側に配置されている。
ある実施形態において、前記ブレーキキャリパは、車両前方から見たとき、前記前輪よりも車両幅方向における外側に配置されている。
ある実施形態において、車両前方から見たとき、前記フロントサスペンションは、車両中心線に対して一側に位置し、前記ブレーキキャリパは、車両中心線に対して他側に位置する。
ある実施形態において、前記鞍乗型車両は、前記前輪に取り付けられたブレーキディスクをさらに備える。
ある実施形態において、前記鞍乗型車両は、前記車軸を回転可能に支持する一対のベアリングをさらに備え、車両前方から見たとき、前記一対のベアリングのうちの一方のベアリングは、車両中心線に対して一側に位置し、他方のベアリングは、車両中心線に対して他側に位置する。
ある実施形態において、ステアリングシャフトと、前記ステアリングシャフトに作用するステアリング軸線周りのモーメントを減殺する付勢力を前記ステアリングシャフトに与える補正機構とをさらに備える。
ある実施形態において、前記補正機構は、前記ステアリングシャフトに対して前記モータと反対側に配置されている。
本発明の実施形態による他の鞍乗型車両は、ステアリングシャフトと、ステアリングシャフトの回転により転舵される前輪と、前記前輪に挿通された車軸と、前記車軸を片持ちで支持するフロントサスペンションと、前記ステアリングシャフトに作用するステアリング軸線周りのモーメントを減殺する付勢力を前記ステアリングシャフトに与える補正機構と、を備える。
本発明の実施形態による鞍乗型車両は、前輪とモータとに挿通される車軸を片持ちで支持する(つまり片持ち式の)フロントサスペンションを備えているので、前輪の着脱作業性が向上する。
前輪の車軸は、典型的には、車両前方から見たとき、車両中心線に対して車軸に平行な第1方向に位置する部分(第1の部分)と、車両中心線に対して第1方向とは反対の第2方向に位置する部分(第2の部分)とを含んでおり、第1の部分においてはフロントサスペンションによって支持されているが、第2の部分においてはフロントサスペンションによって支持されていない。
前輪の着脱作業性をいっそう向上させる観点からは、モータは、車両前方から見たとき、車両中心線に対して車軸がフロントサスペンションによって支持されているのと同じ側で、フロントサスペンションによって支持されていることが好ましい。つまり、モータは、前輪とフロントサスペンションとの間に配置されていることが好ましい。
車軸周辺に位置する複数の部材が締結部材によって共締めされている構成を採用すると、部材点数の削減を図ることができる。
モータが、フロントサスペンションに固定されており、前輪には取り付けられていない構成を採用すると、前輪を取り外す際にモータを外す必要がないので、前輪の着脱作業性がいっそう向上する。
本発明の実施形態による鞍乗型車両は、フロントサスペンションの回り止めとして機能するリンク機構をさらに備えることが好ましい。リンク機構により、フロントサスペンションの一部分が他の部分に対して回転することを防止できる。
フロントサスペンションは、典型的には、ステアリング装置に取り付けられたサスペンション上部と、サスペンション上部に対してストローク方向に移動可能に取り付けられたサスペンション下部とを含んでいる。この場合、リンク機構は、サスペンション上部およびサスペンション下部の両方に亘って取り付けられている。
本発明の実施形態による鞍乗型車両は、典型的には、車軸に支持されたブレーキキャリパをさらに備える。
ブレーキキャリパは、ブレーキキャリパと車軸との間に配置されたブラケットを介して車軸に支持されていてもよい。この構成を採用する場合、ブラケットが車軸に対する回り止め機構を有することにより、減速時の回転トルクを受け止めることができる。
ブレーキキャリパは、典型的には、フロントサスペンションに対して前輪と同じ側に配置されている。
重量のバランス、および、モータ等の駆動機構のレイアウトの自由度の観点からは、ブレーキキャリパは、車両前方から見たとき、前輪よりも車両幅方向における外側に配置されていることが好ましい。言い換えると、車両前方から見たとき、フロントサスペンションが車両中心線に対して一側に位置し、ブレーキキャリパは車両中心線に対して他側に位置することが好ましい。
本発明の実施形態による鞍乗型車両は、典型的には、前輪に取り付けられたブレーキディスクをさらに備える。
本発明の実施形態による鞍乗型車両が、車軸を回転可能に支持する一対のベアリングをさらに備える場合、車両前方から見たとき、一対のベアリングのうちの一方のベアリングは、車両中心線に対して一側に位置し、他方のベアリングは、車両中心線に対して他側に位置することが好ましい。これにより、タイヤ荷重を分担して保持することができるので、ベアリングの小型化および長寿命化が可能となる。
本発明の実施形態による鞍乗型車両は、ステアリングシャフトに作用するステアリング軸線周りのモーメントを減殺する付勢力をステアリングシャフトに与える補正機構をさらに備えることが好ましい。このような補正機構により、乗員の意図しない操舵力の発生に起因する操縦性の低下を抑制することができる。
補正機構による付勢力が引張力である場合、補正機構は、ステアリングシャフトに対してモータと反対側に配置されている。また、補正機構による付勢力が押出力である場合、補正機構は、ステアリングシャフトに対してモータと同じ側に配置されている。
本発明の実施形態による他の鞍乗型車両は、前輪に挿通された車軸を片持ちで支持するフロントサスペンションを備えているので、前輪の着脱作業性が向上する。また、本発明の実施形態による他の鞍乗型車両は、ステアリングシャフトに作用するステアリング軸線周りのモーメントを減殺する付勢力をステアリングシャフトに与える補正機構を備えているので、乗員の意図しない操舵力の発生に起因する操縦性の低下を抑制することができる。
本発明の実施形態によると、フロントモータを備えた鞍乗型車両において、前輪の着脱作業性を向上させることができる。
本発明の実施形態による鞍乗型車両(自動二輪車)1を模式的に示す図であり、車両左側から見た側面図である。 自動二輪車1の前輪2周辺を模式的に示す分解斜視図である。 前輪2周辺を模式的に示す断面図である。 前輪2周辺を車両右側から見た側面図である。 自動二輪車1が備える規制機構61を車両左側から見た側面図である。 規制機構61を車両前方から見た平面図である。 自動二輪車1のステアリング軸線sa近傍を車両下方から見た平面図である。 ステアリング軸線sa近傍を模式的に示す斜視図である。 補正機構90を備える自動二輪車1を模式的に示す側面図である。 補正機構90を備える自動二輪車1を模式的に示す斜視図である。 補正機構90を模式的に示す断面図である。 操舵角(deg)と、不釣り合いモーメントMt1(Nm)および補正モーメントMt2(Nm)との関係の例を示すグラフである。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
図1に、本発明の実施形態による鞍乗型車両1を示す。図1に示すように、鞍乗型車両1は、オンロード型の自動二輪車である。なお、本発明の実施形態による鞍乗型車両は、ここで例示するオンロード型の自動二輪車1に限定されない。本発明の実施形態による鞍乗型車両は、いわゆるオフロード型、モペット型、スクータ型等の他の型式の自動二輪車であってもよい。また、本発明の実施形態による鞍乗型車両は、乗員が跨って乗車する任意の車両を意味し、二輪車に限定されない。本発明の実施形態による鞍乗型車両は、車体を傾けることによって進行方向を変える型式の三輪車(LMW)等であってもよく、ATV(All Terrain Vehicle)等の他の鞍乗型車両であってもよい。
以下の説明において、前、後、左、右は、それぞれ自動二輪車1の乗員から見たときの前、後、左、右を意味するものとする。図面に付した符号F、Re、L、Rは、それぞれ前、後、左、右を表す。
自動二輪車1は、図1に示すように、車体フレーム10、ステアリング装置20、フロントサスペンション30、前輪2および後輪3を備えている。自動二輪車1は、さらに、前輪2を駆動するための動力を発生させるモータ(以下では「フロントモータ」と呼ぶ)40と、後輪3を駆動するための動力を発生させるモータ(以下では「リアモータ」と呼ぶ)5と、フロントモータ40およびリアモータ5に電力を供給するバッテリ6とを備えている。
車体フレーム10は、その最前部に位置するヘッドパイプ11と、ヘッドパイプ11の後方に位置するバッテリケース12およびモータケース13とを含む。車体フレーム10は、乗員が着座するシート7を支持している。
車体フレーム10を構成するバッテリケース12は、バッテリ6を収容する。つまり、バッテリ6は、車体フレーム10に取り付けられている。バッテリケース12は、上面が開口した箱状であり、バッテリケース12の上面を覆うようにケースカバー12Cが設けられている。
バッテリ6は、例えばリチウムイオン電池である。バッテリ6は、車体フレーム10に対して脱着可能であってよい。バッテリ6の個数は1に限定されず、複数(つまり2つ以上)のバッテリ6がバッテリケース12に収容されてもよい。バッテリ6は、低電圧系の配線と、高電圧系の配線の両方に電力を供給する。低電圧系の配線は、灯火器やECUなどの補機へ電力を供給する配線であり、一般的には12V前後の電圧を供給する。高電圧系の配線は、フロントモータ40およびリアモータ5に電力を供給する(つまり駆動力を発生させるための電力を供給する)配線であり、低電圧系の配線よりも高い電圧を供給する、低電圧系とは別系統の配線である。
なお、バッテリ6は、必ずしも車体フレーム10に直接取り付けられている必要はない。本願明細書において、「バッテリ6が車体フレーム10に取り付けられている」とは、バッテリ6が車体フレーム10に直接取り付けられている場合と、バッテリ6が車体フレーム10に間接的に(つまり車体フレーム10以外の部材を介して)取り付けられている場合の両方を含む。
モータケース13は、リアモータ5を含む後輪駆動系を収容する。リアモータ5によって駆動される後輪3は、リアアーム8に取り付けられている。リアモータ5で発生した動力は、不図示のベルトまたはチェーンによって後輪3に伝達される。バッテリケース12およびモータケース13の後方に、リアサスペンション9が配置されている。リアサスペンション9の上端は、バッテリケース12の後壁部に取り付けられている。リアサスペンション9の下端は、例えばリンク機構を介してモータケース13に支持されている。
ステアリング装置20は、ヘッドパイプ11に挿通されたステアリングシャフト21と、ステアリングシャフト21の上端部に取り付けられたハンドル22とを含む。ステアリング装置20は、車体フレーム10に対してステアリング軸線(ステアリングシャフト21の中心軸)sa周りに回動可能である。ステアリング装置20の回動(ステアリングシャフト21の回転)により、前輪2が転舵される。
フロントサスペンション30は、ステアリング装置20に連結されている。フロントサスペンション30は、ステアリング装置20に取り付けられた部分(以下では「サスペンション上部」と呼ぶ)31と、サスペンション上部31に対してストローク方向SDに移動可能に取り付けられた部分(以下では「サスペンション下部」と呼ぶ)32とを含む。
フロントサスペンション30がテレスコピック式の場合、サスペンション上部31およびサスペンション下部32の一方がアウターチューブを含み、他方がインナーチューブを含む。図1に例示している自動二輪車1では、フロントサスペンション30は、倒立式であり、サスペンション上部31がアウターチューブを含み、サスペンション下部32がインナーチューブを含む。これに対し、フロントサスペンション30が正立式である場合には、サスペンション上部31がインナーチューブを含み、サスペンション下部32がアウターチューブを含む。
サスペンション上部31およびサスペンション下部32の両方に亘って、リンク機構33が取り付けられている。リンク機構33は、フロントサスペンション30の回り止めとして機能する。
前輪2には、車軸50が挿通されている。前輪2は、フロントサスペンション30に、車軸50周りに回転可能に取り付けられている。
フロントモータ40は、前輪2近傍に配置されている。フロントモータ40は、バッテリ6から電力を供給されて動力を発生させる。フロントモータ40としては、例えば、DCブラシレスモータを好適に用いることができる。
本実施形態では、フロントサスペンション30は、車両幅方向における一側(図1の例では車両左側)にのみ配置されており(つまりフロントフォークは車両左側に配置された一本だけであり、車両右側には配置されていない)、前輪2とフロントモータ40とに挿通される車軸50を、片持ちで支持する。
フロントモータ40と、バッテリ6とは、電力線60によって電気的に接続される。電力線60は、高電圧系の配線(高圧線)である。高圧線である電力線60の直径は、例えば5mm(20sq)以上である。
本実施形態における自動二輪車1は、電力線60の移動をフロントサスペンション30のストローク方向SDに規制する規制機構61をさらに備えている。規制機構61は、後に詳述するように、ガイド部62と、収納部63とを有する。
以下、片持ち式のフロントサスペンション30および規制機構61の具体的な構成を説明する。まず、図2、図3および図4を参照しながら、片持ち式のフロントサスペンション30の具体的な構成を説明する。図2は、前輪2周辺の分解斜視図であり、図3は、前輪2周辺の断面図である。図4は、前輪2周辺を車両右側から見た側面図である。
既に説明したように、フロントサスペンション30は、車軸50を片持ちで支持する。図2および図3に示すように、車軸50は、車両前方から見たとき、車両中心線L1(図3参照)に対して車軸50に平行な第1方向(ここでは左方向L)に位置する第1の部分50aと、車両中心線L1に対して第1方向とは反対の第2方向(ここでは右方向R)に位置する第2の部分50bとを含む。そして、車軸50は、第1の部分50aにおいてはフロントサスペンション30によって支持されているが、第2の部分50bにおいてはフロントサスペンション30によって支持されていない。
車軸50は、前輪2の中央に配置されたセンターハブ51とフロントモータ40とに挿通されている。センターハブ51は、円筒状であり、前輪2に対してボルト51aによって固定されている。また、車軸50は、センターハブ51内で一対のベアリング(ここではボールベアリング)52aおよび52bによって回転可能に支持されている。車両前方から見たとき、一対のベアリング52aおよび52bのうちの一方のベアリング52aは、車両中心線L1に対して一側(ここでは車両左側)に位置し、他方のベアリング52bは、車両中心線L1に対して他側(ここでは車両右側)に位置する。なお、センターハブ51は、必ずしも前輪2と別体である必要はなく、前輪2と一体に形成されていてもよい。
フロントモータ40は、ステータ41と、ロータ42と、これらを収容する筐体43とを含む。ステータ41は、ボルト41aによって筐体43に固定されている。ロータ42は、前輪2とともに車軸50周りに回転する。ロータ42は、ワンウェイクラッチまたは減速器を介してセンターハブ51に連結されている。
フロントモータ40は、前輪2とフロントサスペンション30との間に配置されている。つまり、フロントモータ40は、車両前方から見たとき、車両中心線L1に対して車軸50がフロントサスペンション30によって支持されているのと同じ側(つまり第1の部分50a側)で、フロントサスペンション30によって支持されている。
フロントモータ40は、フロントサスペンション30に固定されており、前輪2には取り付けられていない。具体的には、フロントモータ40の筐体43と、サスペンション下部32とがキー構造によって固定されており、そのことによって、フロントモータ40がフロントサスペンション30に対して固定されている。勿論、フロントモータ40をフロントサスペンション30に対して固定するための構成はここで例示したものに限定されず、ボルトによる固定等、種々の構成を用いることができる。
自動二輪車1は、図2、図3および図4に示すように、車軸50に支持されたブレーキキャリパ70と、前輪2に取り付けられたブレーキディスク71とをさらに備える。ブレーキディスク71は、ボルト71aによって前輪2に締結されている。
ブレーキキャリパ70は、ブレーキキャリパ70と車軸50との間に配置されたブラケット72を介して車軸50に支持されている。ブラケット72は、センターハブ51に対してフロントモータ40およびフロントサスペンション30とは反対側に配置されたブレーキハブ53に取り付けられている。ブレーキハブ53は、円筒状であり、車軸50が挿通される。また、ブレーキハブ53は、車軸50に対してセレーション嵌合によって連結されている。そのため、ブレーキハブ53に取り付けられたブラケット72は、車軸50に対する回り止め機構を有しているといえる。
ブレーキキャリパ70は、フロントサスペンション30に対して前輪2と同じ側に配置されている。また、ブレーキキャリパ70は、車両前方から見たとき、前輪2よりも車両幅方向における外側に配置されている。言い換えると、車両前方から見たとき、フロントサスペンション30は、車両中心線L1に対して一側(ここでは車両左側)に位置し、ブレーキキャリパ60は、車両中心線L1に対して他側(ここでは車両右側)に位置する。
車軸50周辺に位置する複数の部材(フロントモータ40やベアリング52a、52bなど)は、軸端ナット(締結部材)54によって共締めされている。
続いて、図5および図6を参照しながら、規制機構61の具体的な構成を説明する。図5は、規制機構61を車両左側から見た側面図であり、図6は、規制機構61を車両前方から見た平面図である。なお、図5および図6では、一部の構成要素を省略したり、切り欠いて示したりしている。
図5および図6に示すように、規制機構61は、ガイド部62と、収納部63とを有する。
ガイド部62は、パイプ状であり、ストローク方向SDに平行に延びる。ガイド部62に、電力線50の一部が挿通されている。ガイド部62は、典型的には、アルミニウム合金などの金属材料から形成されている。
ガイド部62は、サスペンション下部32に直接または間接的に固定されている。本実施形態では、ガイド部62の下端部がフロントモータ40に取り付けられており、ガイド部62は、フロントモータ40を介してサスペンション下部32に固定されている。電力線60は、ガイド部62内の適当な箇所(一箇所であってもよいし、複数箇所であってもよい)でガイド部62に固定されている。そのため、ガイド部62と電力線60とは、サスペンション下部32のサスペンション上部31に対する移動に応じて一体的にストローク方向SDに移動する。
収納部63は、サスペンション上部31に設けられている。収納部63には、電力線60の一部が撓められた状態で収納される。収納部63は、箱状であり、典型的には、金属材料(例えばアルミニウム合金)から形成されている。なお、収納部63の具体的な形状は、図6などに例示しているものに限定されない。
ガイド部62の一部(上端部)は、収納部63の左側下部から収納部63内に挿入されており、フロントサスペンション30のストロークに応じて収納部63内で摺動する。フロントサスペンション30のストローク量は、例えば100mm〜150mmである。電力線50は、フロントモータ40に接続されている方の端部から、ガイド部62内および収納部63内を経由し、収納部63の右側下部に位置する開口部63aを通して車体フレーム10側に延びている。フロントサスペンション30のストローク時のガイド部62の摺動に応じ、電力線50のうち、収納部63内でガイド部62から露出している部分もストローク方向SDに移動する(図6参照)。
図6に示すように、電力線60は、車両前方から見たとき、車両中心線L1を跨いでいる。また、電力線60は、図1に示すように、ステアリング軸線sa近傍を経由してバッテリ6とフロントモータ40とを接続している。図7は、ステアリング軸線sa近傍を車両下方から見た平面図であり、図8は、ステアリング軸線sa近傍を示す斜視図である。
図7および図8に示すように、電力線50は、ヘッドパイプ11を迂回する部分(以下では「迂回部分」と呼ぶ)60aを含む。迂回部分60aを覆うように、カバー81および82が設けられている。カバー81および82は、典型的には、金属材料(例えばアルミニウム合金)から形成されている。ここでは、迂回部分60aは、2つのカバー81および82によって覆われている。一方のカバー81は、サスペンション上部31に取り付けられており、他方のカバー82は、サスペンション下部32に取り付けられている。なお、迂回部分60aを覆うカバーの数や形状は、ここで例示した構成に限定されるものではない。また、電力線50は、ヘッドパイプ11およびステアリングシャフト21を貫通するように配置されてもよい。
上述したように、本実施形態における自動二輪車1は、前輪2とフロントモータ40とに挿通される車軸50を片持ちで支持するフロントサスペンション30を備えている。つまり、フロントサスペンション30が片持ち式である。そのため、車軸を2本のフォークで左右両側から支持する一般的なフロントサスペンションを用いる場合に比べ、前輪2の着脱作業性が向上する。
前輪2の着脱作業性をいっそう向上させる観点からは、フロントモータ40は、図3などに示したように、車両前方から見たとき、車両中心線L1に対して車軸50がフロントサスペンション30によって支持されているのと同じ側で、フロントサスペンション30によって支持されていることが好ましい。つまり、フロントモータ40は、前輪2とフロントサスペンション30との間に配置されていることが好ましい。
また、本実施形態のように、車軸50周辺に位置する複数の部材が、軸端ナット(締結部材)54によって共締めされている構成を採用すると、部材点数の削減を図ることができる。
また、本実施形態では、フロントモータ40は、フロントサスペンション30に固定されており、前輪2には取り付けられていない。このような構成を採用すると、前輪2を取り外す際にフロントモータ40を外す必要がないので、前輪2の着脱作業性がいっそう向上する。
自動二輪車1は、図1などに示したように、フロントサスペンション30の回り止めとして機能するリンク機構33をさらに備えることが好ましい。リンク機構33により、サスペンション下部32がサスペンション上部31に対して回転することを防止できる。
また、ブレーキキャリパ70がブラケット72を介して車軸50に支持されている場合(例えば図3参照)、本実施形態のように、ブラケット72が車軸50に対する回り止め機構を有することにより、減速時の回転トルクを受け止めることができる。
重量のバランス、および、フロントモータ40等の駆動機構のサイズの自由度の観点からは、ブレーキキャリパ70は、車両前方から見たとき、前輪2よりも車両幅方向における外側に配置されていることが好ましい。言い換えると、車両前方から見たとき、フロントサスペンション30が車両中心線L1に対して一側に位置し、ブレーキキャリパ70は車両中心線L1に対して他側に位置することが好ましい。
また、車両前方から見たとき、一対のベアリング52aおよび52bのうちの一方のベアリング52aは、車両中心線L1に対して一側に位置し、他方のベアリング52bは、車両中心線に対して他側に位置することが好ましい。これにより、タイヤ荷重を分担して保持することができるので、ベアリング52aおよび52bの小型化および長寿命化が可能となる。
また、本実施形態における自動二輪車1は、電力線60の移動をフロントサスペンション30のストローク方向SDに規制する規制機構61を備えているので、バッテリ6に対するフロントモータ40の相対的な移動に伴う電力線60の撓みを、ストローク方向SDに沿った電力線60の移動により吸収することができる。そのため、電力線60を、フロントサスペンション30からの張り出しを抑えてレイアウトすることができる。
規制機構61による電力線60の移動規制は、規制機構61が、本実施形態のように、ストローク方向SDに平行に延びるパイプ状のガイド部62を含むことによって好適に実現される。このようなガイド部62に電力線60の一部を挿通することにより、ガイド部62内における電力線60の移動をストローク方向SDに規制することができる。
また、規制機構61は、本実施形態のように、サスペンション上部31に設けられ、電力線60の一部が撓められた状態で収納される収納部63を含むことが好ましい。このような収納部63は、電力線60の撓みを吸収する領域として機能する。
さらに、図7および図8に示したように、電力線60の、ヘッドパイプ11を迂回する部分(迂回部分)60aを覆うカバー81および82が設けられていると、電力線60の損傷を防止することができる。
また、図6に示したように、電力線60が、車両前方から見たとき、車両中心線L1を跨ぐように配置されていると、車両幅方向への電力線60の張り出しをいっそう抑えることができる。
続いて、本実施形態における自動二輪車1のさらに好ましい構成の例を説明する。本実施形態のように、前輪2近傍にフロントモータ40等の駆動機構が配置される場合、駆動機構の重量によって、操舵系の重量分布(より具体的にはステアリング装置20およびそれにぶらさがる部品の重量分布)に、車両左側と車両右側とで差が生じる場合がある。その場合、より重い方の側に常に操舵力が発生するので、直進性の低下や、旋回性能の左右差の発生等の操縦性の低下を招く恐れがある。また、この問題は、本実施形態のように、片持ち式のフロントサスペンション30を用いる場合に顕著に発生しやすい。片持ち式のフロントサスペンション30では、フォークが片側にしか存在しないので、フォークが存在する側に駆動機構を配置すると、重量分布の左右差がいっそう大きくなりやすいからである。
上述した問題(操縦性の低下)の発生は、図9、図10および図11に示すような、補正機構90を設けることによって防止することができる。図9および図10は、それぞれ、補正機構90を備える自動二輪車1を模式的に示す側面図および斜視図であり、図11は、補正機構90を模式的に示す断面図である。
既に説明したように、重量のアンバランス(重量分布の左右差)が存在すると、ステアリングシャフト21には、ステアリング軸線sa周りのモーメント(以下では「不釣り合いモーメント」と呼ぶ)Mt1が作用する。この不釣り合いモーメントMt1(ここでは左回りのモーメントである)は、乗員の意図しない操舵力を発生させ得る。
補正機構90は、不釣り合いモーメントMt1を減殺する付勢力Foをステアリングシャフト21に与える。この付勢力Foにより、ステアリングシャフト21には、不釣り合いモーメントMtとは反対(ここでは右回り)のモーメント(以下では「補正モーメント」と呼ぶ)Mt2が作用することになる。そのため、補正機構90が設けられていることにより、乗員の意図しない操舵力の発生に起因する操縦性の低下を抑制することができる。
ここで例示する補正機構90は、図11に示すような、圧縮バネ91を有するスプリングダンパーである。スプリングダンパー90は、有底円筒状(シリンダ状)のダンパー本体90aと、ダンパー本体90aに挿入されたダンパーロッド92と、ダンパーロッド92の先端部に接続された連結部材93とを有する。圧縮バネ91は、ダンパーロッド92に外嵌されている。ダンパー本体90aは、車体フレーム10に固定されている。連結部材93は、ステアリング装置20に(より具体的にはステアリング装置20のブラケット23に)連結されている。
スプリングダンパー90は、図9および図10からもわかるように、ステアリングシャフト21に対してフロントモータ40と反対側に配置されている。スプリングダンパー90では、圧縮バネ91により、付勢力Foとして引張力(引張荷重)が発生する。
図12に、操舵角(deg)と、不釣り合いモーメントMt1(Nm)および補正モーメントMt2(Nm)との関係の例を示す。図12に示すように、不釣り合いモーメントMt1を打ち消す補正モーメントMt2が発生するようにスプリングダンパー90の付勢力Foを設定することにより、操縦性の低下を抑制することができる。操縦性の低下を十分に抑制する観点からは、所望の操舵角範囲において、不釣り合いモーメントMt1の絶対値と補正モーメントMt2の絶対値との差がなるべく小さいことが好ましい。ただし、補正モーメントMt2が不釣り合いモーメントMt1を必ずしも完全に打ち消す必要はなく、不釣り合いモーメントMt1の絶対値と補正モーメントMt2の絶対値との差が所定の範囲内であればよい。
なお、スプリングダンパー90は、圧縮バネ91に代えて、圧縮バネ91以外のバネ(例えばねじりバネ)を有していてもよい。また、補正機構は、必ずしもスプリングダンパー90である必要はない。補正機構として、油圧ダンパーや電動アクチュエータなどを用いてもよい。
また、上記の説明では、スプリングダンパー90が付勢力Foとして引張力(引張荷重)を発生させる場合を例示したが、補正機構は、付勢力Foとして押出力(押出荷重)を発生させてもよい。補正機構が押出力を発生させる場合、補正機構は、ステアリングシャフト21に対してフロントモータ40と同じ側に配置される。
なお、上記説明では、リアモータ5を備えた自動二輪車1を例示したが、本発明は、リアモータ5に代えて、後輪を駆動するための動力を発生させる内燃機関(エンジン)を備えた自動二輪車にも好適に用いられる。
また、図9などを参照しながら説明した補正機構90は、フロントモータ40を備えていない自動二輪車(鞍乗型車両)に用いられてもよい。フロントモータ40を備えていない自動二輪車であっても、片持ち式のフロントサスペンション30を採用すると、重量のアンバランスが発生し得る。補正機構90を設けることにより、乗員の意図しない操舵力の発生に起因する操縦性の低下を抑制することができる。
本発明の実施形態によると、フロントモータを備えた鞍乗型車両において、前輪の着脱作業性を向上させることができる。本発明の実施形態は、自動二輪車などの種々の鞍乗型車両に好適に用いられる。
1 自動二輪車(鞍乗型車両)
2 前輪
3 後輪
5 リアモータ
6 バッテリ
7 シート
8 リアアーム
9 リアサスペンション
10 車体フレーム
11 ヘッドパイプ
12 バッテリケース
12C ケースカバー
13 モータケース
20 ステアリング装置
21 ステアリングシャフト
22 ハンドル
30 フロントサスペンション
31 サスペンション上部
32 サスペンション下部
33 リンク機構
40 フロントモータ
41 ステータ
42 ロータ
43 筺体
50 車軸
50a 車軸の第1の部分
50b 車軸の第2の部分
51 センターハブ
52a、52b ベアリング
53 ブレーキハブ
54 軸端ナット(締結部材)
60 電力線
61 規制機構
62 ガイド部
63 収納部
70 ブレーキキャリパ
71 ブレーキディスク
72 ブラケット
81、82 カバー
90 補正機構(スプリングダンパー)
90a ダンパー本体
91 圧縮バネ
92 ダンパーロッド
93 連結部材

Claims (17)

  1. バッテリと、
    車軸を有する前輪と、
    ステータと、前記前輪とともに前記車軸周りに回転するロータと、を含み、前記バッテリから電力を供給されて動力を発生させるモータと、
    前記前輪と前記モータとに挿通される前記車軸を、片持ちで支持するフロントサスペンションと、を備える鞍乗型車両。
  2. 前記車軸は、車両前方から見たとき、車両中心線に対して前記車軸に平行な第1方向に位置する第1の部分と、車両中心線に対して前記第1方向とは反対の第2方向に位置する第2の部分とを含み、
    前記車軸は、前記第1の部分において前記フロントサスペンションによって支持されており、前記第2の部分においては前記フロントサスペンションによって支持されていない請求項1に記載の鞍乗型車両。
  3. 前記モータは、車両前方から見たとき、車両中心線に対して前記車軸が前記フロントサスペンションによって支持されているのと同じ側で、前記フロントサスペンションによって支持されている請求項1または2に記載の鞍乗型車両。
  4. 前記モータは、前記前輪と前記フロントサスペンションとの間に配置されている請求項1から3のいずれかに記載の鞍乗型車両。
  5. 前記車軸周辺に位置する複数の部材が締結部材によって共締めされている請求項1から4のいずれかに記載の鞍乗型車両。
  6. 前記モータは、前記フロントサスペンションに固定されており、前記前輪には取り付けられていない請求項1から5のいずれかに記載の鞍乗型車両。
  7. 前記フロントサスペンションの回り止めとして機能するリンク機構をさらに備える請求項1から6のいずれかに記載の鞍乗型車両。
  8. ステアリング装置をさらに備え、
    前記フロントサスペンションは、前記ステアリング装置に取り付けられたサスペンション上部と、前記サスペンション上部に対してストローク方向に移動可能に取り付けられたサスペンション下部とを含み、
    前記リンク機構は、前記サスペンション上部および前記サスペンション下部の両方に亘って取り付けられている請求項7に記載の鞍乗型車両。
  9. 前記車軸に支持されたブレーキキャリパをさらに備える請求項1から8のいずれかに記載の鞍乗型車両。
  10. 前記ブレーキキャリパと前記車軸との間に配置されたブラケットをさらに備え、
    前記ブレーキキャリパは、前記ブラケットを介して前記車軸に支持されており、
    前記ブラケットは、前記車軸に対する回り止め機構を有する請求項8に記載の鞍乗型車両。
  11. 前記ブレーキキャリパは、前記フロントサスペンションに対して前記前輪と同じ側に配置されている請求項9または10に記載の鞍乗型車両。
  12. 前記ブレーキキャリパは、車両前方から見たとき、前記前輪よりも車両幅方向における外側に配置されている請求項11に記載の鞍乗型車両。
  13. 車両前方から見たとき、前記フロントサスペンションは、車両中心線に対して一側に位置し、前記ブレーキキャリパは、車両中心線に対して他側に位置する請求項9から12のいずれかに記載の鞍乗型車両。
  14. 前記前輪に取り付けられたブレーキディスクをさらに備える請求項9から13のいずれかに記載の鞍乗型車両。
  15. 前記車軸を回転可能に支持する一対のベアリングをさらに備え、
    車両前方から見たとき、前記一対のベアリングのうちの一方のベアリングは、車両中心線に対して一側に位置し、他方のベアリングは、車両中心線に対して他側に位置する請求項1から13のいずれかに記載の鞍乗型車両。
  16. ステアリングシャフトと、前記ステアリングシャフトに作用するステアリング軸線周りのモーメントを減殺する付勢力を前記ステアリングシャフトに与える補正機構とをさらに備える請求項1から15に記載の鞍乗型車両。
  17. 前記補正機構は、前記ステアリングシャフトに対して前記モータと反対側に配置されている請求項16に記載の鞍乗型車両。
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