JP2017044896A - 投射装置および画像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】樹脂製レンズの劣化が少なく、小型化に適切なレンズ構成を実現する。【解決手段】本発明に係る投射装置は、屈折光学系と反射光学素子とを備える。屈折光学系は、1以上の樹脂製の光学素子を少なくとも含む複数の光学素子を含み、かつ、画像形成部により形成された画像を屈折させる。反射光学素子は、屈折光学系から出射された光を投影面に導く。屈折光学系に含まれる複数の光学素子のうち最も画像形成部に近い位置に配置される光学素子の外径を示すDa、および、樹脂製の光学素子の外径を示すDbは、(式1)で表される条件を満たす。また、屈折光学系と反射光学素子との間に形成される中間像のうち樹脂製の光学素子に最も近い点と、樹脂製の光学素子と光軸との交点と、の間の光軸方向の距離を示すMC、および、Dbは、(式2)で表される条件を満たす。【選択図】図1

Description

本発明は、投射装置および画像表示装置に関する。
近年、DMDや液晶パネルで生成した画像をスクリーン(投影面)上に投影する画像表示装置が広く用いられている。特に最近では、投射距離を短く、大画面を表示できる超短投射距離のフロント投射型プロジェクタの需要が高まってきている。
小型で超短投射距離を実現する手段として、曲面ミラーを用いる構成が知られている。例えば特許文献1には、超短投射距離を実現することを目的として、屈折光学系と曲面ミラーを組み合わせた構成が開示されている。
近年、超短投射プロジェクタにおいても、高輝度化の要望が強くなってきている。超短投射プロジェクタにおいては、画面全体の像面位置を高度に補正する必要があり、この像面位置の補正は非球面レンズを用いることにより達成しているが、低コスト化、低重量化の観点から、非球面レンズの材料として樹脂を用いることが多い。しかし、高輝度化しようとすると、樹脂レンズへ入射する光線エネルギーが増大するため、特に3000lm以上のプロジェクタにおいては、近紫外光の吸収により、樹脂レンズが経年劣化し、白濁や、それによる加熱により、溶融してしまう。
また、特に、凹面ミラーを用いた投射光学系においては、屈折光学系とミラーとの間に中間像を形成するため、屈折光学系の近傍に集光点を設けることとなり、樹脂レンズ上の光線エネルギーの密度が局所的に高くなる原因となり、前述した通り、樹脂レンズが経年劣化してしまう。例えば中間像の位置を樹脂レンズから離すことで、樹脂レンズ上の光線密度を均一化することが考えられるが、その分、装置が大型化してしまうという問題を引き起こす。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、樹脂製レンズの劣化が少なく、かつ、小型化に適切なレンズ構成を実現可能な投射装置および画像表示装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、投射対象の画像を形成する画像形成部により形成された画像を投影面に拡大投射する投射装置であって、像面位置を補正するための1以上の樹脂製の光学素子を少なくとも含む複数の光学素子を含み、かつ、前記画像形成部により形成された画像を屈折させるための屈折光学系と、前記屈折光学系から出射された光を前記投影面に導くための反射光学素子と、を備え、前記屈折光学系に含まれる複数の光学素子のうち最も前記画像形成部に近い位置に配置される光学素子の外径を示すDa、および、前記樹脂製の光学素子の外径を示すDbは、以下の(式1)で表される条件を満たし、前記屈折光学系と前記反射光学素子との間に形成される中間像のうち前記樹脂製の光学素子に最も近い点と、前記樹脂製の光学素子と光軸との交点と、の間の光軸方向の距離を示すMC、および、前記Dbは、以下の(式2)で表される条件を満たす投射装置である。
Figure 2017044896
Figure 2017044896
本発明によれば、高輝度化しても樹脂製レンズの劣化が少なく、かつ、小型化に適切なレンズ構成を実現できるという有利な効果を奏する。
図1は、画像表示装置の構成の一例を示す断面図である。 図2は、画像形成部の配置を説明するための図である。 図3は、中間像までの光路の一例を示す図である。 図4は、第1の実施形態の屈折光学系のレンズ構成を示す図である。 図5は、樹脂レンズを光軸側から見た時の形状を示す図である。 図6は、第1の実施形態の投射光学系の具体的なレンズデータを示す図である。 図7は、第1の実施形態のフォーカシング時に可変するレンズの可変間隔を示す図である。 図8は、第1の実施形態の非球面係数を示す図である。 図9は、第1の実施形態の自由曲面係数を示す図である。 図10は、第1の実施形態の投射距離とTRとの関係を示す図である。 図11は、第1の実施形態の折り返しミラー、凹面ミラーの位置座標を示す図である。 図12は、近距離における近軸像面と主光線との交点をプロットした図である。 図13は、第2の実施形態の屈折光学系のレンズ構成を示す図である。 図14は、第2の実施形態の投射光学系の具体的なレンズデータを示す図である。 図15は、第2の実施形態のフォーカシング時に可変するレンズの可変間隔を示す図である。 図16は、第2の実施形態の非球面係数を示す図である。 図17は、第2の実施形態の自由曲面係数を示す図である。 図18は、第2の実施形態の投射距離とTRとの関係を示す図である。 図19は、第2の実施形態の折り返しミラー、凹面ミラーの位置座標を示す図である。 図20は、近距離における近軸像面と主光線との交点をプロットした図である。 図21は、第3の実施形態の屈折光学系のレンズ構成を示す図である。 図22は、第3の実施形態の投射光学系の具体的なレンズデータを示す図である。 図23は、第3の実施形態のフォーカシング時に可変するレンズの可変間隔を示す図である。 図24は、第3の実施形態の非球面係数を示す図である。 図25は、第3の実施形態の自由曲面係数を示す図である。 図26は、第3の実施形態の投射距離とTRとの関係を示す図である。 図27は、第3の実施形態の折り返しミラー、凹面ミラーの位置座標を示す図である。 図28は、近距離における近軸像面と主光線との交点をプロットした図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明に係る投射装置および画像表示装置の実施形態を詳細に説明する。以下では、本発明が適用される画像表示装置として、超短焦点プロジェクタを例に挙げて説明する。例えば超短焦点距離の投写距離は、「11.7〜24.9cm」の範囲に設定することもできる。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態の画像表示装置100の構成の一例を示す断面図である。図1に示すように、画像表示装置100は、画像形成部(画像表示素子)10と、投射装置(投射光学系)20とを備える。
画像形成部10は、投射対象の画像を形成する機能を有する。例えば画像形成部10は、「DMD(Digital Micro-mirror Device)」、「透過型液晶パネル」、「反射型液晶パネル」等のライトバルブで構成される。例えば画像形成部10が、DMD等のように自ら発光する機能を持たない場合は、画像形成部10に形成された画像情報が照明光学系LSからの照明光により照明される。このようにして、画像形成部10は、光源(照明光学系LS)から照射された光を用いて画像を生成することができる。照明光学系LSとしては、画像形成部10を効率よく照明する機能を有するものが好ましく、また、照明をより均一にするため、例えばロッドインテグレータやフライアイインテグレータを用いることができる。また照明の光源としては、超高圧水銀ランプ、キセノンランプ、ハロゲンランプ、LEDなどの白色光源を用いることができ、また単色発光LED、LDなどの単色光源も用いることもできる。照明光学系LSの具体的な例についてはここでは省略する。本実施形態においては画像形成部10としてDMDを想定している。なお、実施形態では、「自ら発光する機能を持たない」方式の画像形成部10を前提としているが、これに限らず、例えば「生成した画像を発光させる機能を有する自己発光方式」の画像形成部10を利用することもできる。画像形成部10の近傍に配設される平行平板Fは、画像形成部10のカバーガラス(シールガラス)を想定している。図1に示す記号「H」は投射装置20の外装部、図1に示す記号「S」は絞り位置を示している。また、図1に示す記号「SC」は投影面の一例であるスクリーンを示している。
投射装置20は、屈折光学系11と、反射光学素子13とを少なくとも備える。屈折光学系11は、像面位置を補正するための1以上の樹脂製の光学素子を少なくとも含む複数の光学素子を含み、かつ、画像形成部10により形成された画像を屈折させるための光学系である。この例では光学素子はレンズである。以下では、樹脂製の光学素子は「樹脂レンズ」と称する場合がある。なお、樹脂製の光学素子と、それ以外の光学素子とを区別しない場合は、単に「レンズ」と称する場合がある。反射光学素子13は、屈折光学系11から出射された光をスクリーンSCに導くための光学素子である。この例では、反射光学素子13は、凹面の自由曲面形状を有するミラーであり、以下では「凹面ミラー13」と称する場合がある。
ここで、図1の具体的な内容を説明する前に、各実施形態における記号の意味を説明する。記号「f」は全系の焦点距離を示す。記号「NA」は開口数を示す。記号「ω」は半画角(deg)を示す。記号「R」は曲率半径(非球面にあっては近軸曲率半径)を示す。記号「D」は面間隔を示す。記号「Nd」は屈折率を示す。記号「Vd」はアッベ数を示す。記号「K」は非球面の円錐定数を示す。記号「Ai」はi次の非球面定数を示す。記号「Cj」は自由曲面係数を示す。ここで、非球面形状は、近軸曲率半径の逆数(近軸曲率)をC、光軸からの高さをH、円錐定数をKとし、上記各次数の非球面係数を用い、Xを光軸方向における非球面量として、周知の以下の(式3)で表すことができる。近軸曲率半径、円錐定数、非球面係数を与えて形状を特定することができる。
Figure 2017044896
また、自由曲面形状は近軸曲率半径の逆数(近軸曲率)をC、光軸からの高さをH、円錐定数をKとし、上記自由曲面係数を用い、Xを光軸方向における自由曲面量として、周知の以下の(式4)で表すことができる。近軸曲率半径、円錐定数、自由曲面係数を与えて形状を特定することができる。
Figure 2017044896
図1に示すように、複数の軸対称レンズが共有する軸である光軸に平行な方向をZ軸方向とし、画像形成部10の中心から射出され、絞りSの中心を通る光線を含む面内で、光軸に垂直な軸をY軸とし、光軸(Z軸)およびY軸の各々に垂直な軸をX軸とする。図1において、時計回りの回転方向を+α方向とする。
図1の具体的な内容を説明する。図1は、前玉(最前面のレンズ)が最も繰り出す60インチの場合の光路図を示している。画像情報に基づき画像形成部(この例ではDMD)10で2次元的に強度変調された光束が物体光としての投射光束となる。画像形成部10からの投射光束は、屈折光学系11、凹面ミラー13を通って結像光束とされる。つまり、画像形成部(DMD)10上に形成された画像が投射装置(投射光学系)20によりスクリーンSCに拡大投影され、投射画像となる。ここで、画像が形成される面を画像形成面とする。屈折光学系11に含まれる各光学素子はそれぞれ光軸を共有しており、図2に示すように、画像形成部10は、該光軸に対してY方向にシフトしている。図2に示すF0は、画像形成部(画像表示素子)10を含む平面と光軸との交点を示している。
本実施形態においては、屈折光学系11と、折り返しミラー12と、一枚の凹面ミラー13とを用いて投射光学系を構成している。ミラーを増やすこともできるが、構成が複雑になる上、大型化およびコストアップにもつながってしまうおそれがある。また、折り返しミラー12を有さず、横置き配置とすることも可能だが、折り返しミラー12を有することで全長方向の小型化が可能となる。
屈折光学系11を通った光は、画像形成部10に形成された画像情報に共役な中間像を、凹面ミラー(反射ミラー)13よりも画像形成部10側に空間像として形成する。中間像は平面像として結像する必要はなく、この実施形態においても、他の実施形態においても曲面像として形成している。中間像を、最も拡大側に配置した凹面ミラー13により拡大投影し、スクリーンSCに映写する。中間像は像面湾曲、歪曲を持っているが、凹面ミラー13に自由曲面を用いることにより、これを補正することができる。そのため、レンズ系への収差補正の負担が減ることにより、設計の自由度が増して、小型化等に有利となる。また、ここで、自由曲面とは、任意のY方向の位置にてX方向の位置に応じたX方向の曲率が一定ではなく、任意のX方向の位置にてY方向の位置に応じたY方向の曲率が一定でないアナモフィック面のことを意味する。
また、本実施形態では、凹面ミラー13とスクリーンSCとの間に防塵ガラス14を設置する。この例においては防塵ガラス14として平板ガラスを用いているが、曲率を有していてもよく、またレンズ等のパワー(ここでは光を曲げる強さの度合いを意味する)を持った光学素子でもよい。また、光軸に対して垂直ではなく傾けて配置しているが、この角度は任意でよく、光軸に対して垂直でもよい。また、装置内部にはファン15が内蔵されており、制風板16により、ファン15により発生する風をレンズへ送入する。つまり、送風部の一例であるファン15は、筐体内部を巡回する空気を、樹脂レンズ等へ送入する役割を果たす。
図3は、本実施形態における中間像までの光路の一例を示す図である。図3の例では、最も拡大側の(最も画像形成部10から離れた位置の)レンズと画像形成部10との光軸上の距離が最大となる60インチにおいてのレンズ配置を示している。前述したように、本実施形態では折り返しミラー12を用いて光路を曲げているが、ここでは、光路を折り返さない場合の光路図を例に挙げて説明する。
図3の例では、屈折光学系11に含まれる複数のレンズのうち最も画像形成部10に近い位置に配置されるレンズ(最も縮小側のレンズ)を「レンズA」とし、画像形成部10から最も離れた位置に配置されるレンズ(最も拡大側のレンズ)を「レンズB」とする。ここでは、レンズBは、最も外径が大きい樹脂レンズである。また、図3においては、画像形成部10に共役な中間像(集光点)を点線で示しており、大きく像面が湾曲している様子がわかる。図3の例では、屈折光学系11と凹面ミラー13との間に形成される中間像のうちレンズBに最も近い点Cと、レンズBと光軸との交点(レンズBの拡大側面と光軸との交点)Eと、の間の光軸方向(Z軸方向)の距離をMCとする。また、中間像のうちレンズBから最も離れた点Dと、上記交点Eと、の間の光軸方向の距離をMDとする。
図4は、本実施形態における屈折光学系11のレンズ構成を示す図である。本実施形態における屈折光学系11は、拡大側から画像形成部10側に向かって順に、正の屈折力を有する第1レンズ群Iと、負の屈折力を有する第2レンズ群IIと、正の屈折力を有する第3レンズ群IIIと、正の屈折力を有する第4レンズ群IVとを有する。投射距離の変動に対するフォーカシングは遠距離側から近距離側へのフォーカシングに際し、正の第1レンズ群Iが拡大側に移動し、負の第2レンズ群IIと正の第3レンズ群IIIが画像形成部10側に移動する。また、第4レンズ群IVはフォーカスに際し、画像形成部10に対して固定されている。
以下、レンズの具体的な構成を説明する。正の第1レンズ群Iは、1枚のレンズ111からなる。レンズ111は、拡大側に凸面を向けた樹脂製の両面非球面正メニスカスレンズである。
負の第2レンズ群IIは、拡大側から順に、レンズ112と、レンズ113とからなる。レンズ112は、画像形成部10側に凸面を向けた樹脂製の両面非球面負メニスカスレンズである。レンズ113は、画像形成部10側により強い凹面を有する両凹レンズである。
正の第3レンズ群IIIは、1枚のレンズ114からなる。レンズ114は、画像形成部10側に凸面を向けた正メニスカスレンズである。
正の第4レンズ群IVは、拡大側から順に、レンズ115と、レンズ116と、レンズ117と、レンズ118と、レンズ119と、開口絞りSと、レンズ120と、レンズ121と、レンズ122とを有する。レンズ115は、画像形成部10側に強い凸面を向けた両凸レンズである。レンズ116は、画像形成部10側により強い凹面を有する両凹レンズと拡大側により強い凸面を向けた両凸レンズとの接合レンズである。レンズ117は、画像形成部10側に凸面を向けた負メニスカスレンズである。レンズ118は、拡大側により強い凸面を向けた両面非球面両凸レンズである。レンズ119は、拡大側に凸面を向けた負メニスカスレンズである。レンズ120は、画像形成部10側に凸面を向けた正メニスカスレンズと画像形成部10側に凸面を向けた負メニスカスレンズの接合レンズである。レンズ121は、画像形成部10側に凸面を向けた負メニスカスレンズである。レンズ122は、画像形成部10側に強い凸面を向けた両面非球面両凸レンズである。最も画像形成部10側(最も縮小側)のレンズAの外径をDaとする。また、図5は、樹脂レンズ(レンズB)を光軸側から見た時の形状を示す。図5の例では、樹脂レンズの不要な部分を削除している。ここで樹脂レンズの外径とは、図5に示すように、レンズ外周上の二点を結ぶ直線の距離のうち、最大となる距離を指す。以下では、Dbと表記する。
また、レンズAには、波長300nmから400nmで90%以上の反射率を有するマルチコートがなされている。要するに、本実施形態では、屈折光学系11に含まれる複数のレンズのうち、レンズB(最も外径が大きい樹脂レンズ)よりも画像形成部10側に配置される少なくとも1つのレンズの反射率は、波長300nm〜波長400nmにおいて90%以上である。なお、本実施形態では、レンズAに前述したマルチコートを採用しているが、DMDのカバーガラスや、照明光学系LSのレンズ、ランプの防爆ガラスなど、投射光学系(投射装置20)中の他のレンズに採用してもよい。
以上のレンズ群により屈折光学系11が構成されており、その拡大側に折り返しミラー12、凹面ミラー13が設置されている。
本実施形態では、屈折光学系11に含まれる複数のレンズのうち最も画像形成部10に近い位置に配置されるレンズ(レンズA)の外径を示すDa、および、樹脂レンズ(この例では最も外径が大きい樹脂レンズB)の外径を示すDbは、以下の(式5)で表される条件を満たす。
Figure 2017044896
前述した通り、高輝度化に伴い、樹脂レンズへ入射する光線エネルギーが増大するため、光線エネルギーの密度を低減する必要がある。上記(式5)は、最も縮小側(画像形成部10側)のレンズAの外径と、レンズBの外径の比の適切な範囲を示した式である。(式5)の下限を下回ると、レンズAにより取り込まれた光線がレンズBにおいて十分広げられているため、レンズBに入射する光線エネルギーの密度が小さくなり、劣化を防ぐことが可能となる。ただし、レンズ径は増大するため、投射装置20が大型化してしまう。また、(式5)の上限を上回ると、最も縮小側のレンズAにおいて取り込まれた光線が樹脂レンズBで十分に広がらず、レンズBへ入射する光線エネルギー密度が増大してしまうため、劣化を促進してしまう。
また、前述したように凹面ミラー13を用いた反射光学系においては、屈折光学系11と凹面ミラー13の間に中間像を形成するため、屈折光学系11の近傍に集光点が形成される。上記(式5)を満足しても、集光点位置(中間像位置)が適切でないと、レンズB上の光線エネルギー密度が局所的に増大してしまい、劣化を促進してしまう。そこで、本実施形態では、中間像のうちレンズBに最も近い点Cと、レンズBの拡大側面と光軸との交点Eと、の間の光軸方向の距離を示すMC、および、上記Dbは、以下の(式6)で表される条件を満たす。
Figure 2017044896
上記(式6)は、中間像と屈折光学系11との距離の適切な範囲を示した式である。上記(式6)の上限を上回ると、中間像位置が屈折光学系11から離れることになるため、屈折光学系11と凹面ミラー13との間の距離が大きくなり、その結果、投射装置20の大型化を招いてしまう。一方、上記(式6)の下限値を下回ると、集光点が近づくことにより、各画角のレンズB上の光束が狭くなり、光線エネルギーの密度が非常に高い場所が生じてしまい、樹脂レンズBの劣化を招いてしまう。
更に望ましくは、以下の(式7)、(式8)を満足することが望ましい。
Figure 2017044896
Figure 2017044896
また、本実施形態では、中間像のうちレンズBから最も離れた点Dと、レンズBの拡大側面と光軸との交点Eと、の間の光軸方向の距離を示すMD、および、MCは、以下の(式9)で表される条件を満たす。
Figure 2017044896
上記(式9)は、中間像の像面湾曲の適切な範囲を示している。中間像の像面湾曲を適切な範囲とすることで、レンズBの劣化を防ぎ、かつ小型な超短投射プロジェクタを得ることができる。上記(式9)の上限を上回ると、中間像の像面湾曲が小さくなるため、屈折光学系11と凹面ミラー13との距離を縮めることができ、小型化に有利となるが、中間像と屈折光学系11との距離が小さくなるため、樹脂レンズBへの光線エネルギーの密度の上昇を招いてしまう。また、上記(式9)の下限値を下回ると、中間像の像面湾曲が大きくなるため、屈折光学系11と凹面ミラー13との間の距離が大きくなるため、投射装置20が大型化してしまう。
更に望ましくは、以下の(式10)を満足することが好ましい。
Figure 2017044896
また、本実施形態では、屈折光学系11に含まれる全ての樹脂レンズの光軸上の厚さの総和を示すTb、および、上記Dbは、以下の(式11)で表される条件を満たす。
Figure 2017044896
上記(式11)は屈折光学系11に含まれる全ての樹脂レンズの肉厚の適切な範囲を示している。上記(式11)の上限値を上回ると、肉厚増加により、樹脂レンズに入射する光線エネルギーの吸収量が多くなってしまうため、樹脂レンズの劣化につながる。また、上記(式11)の下限値を下回ると、樹脂レンズの肉厚が薄くなるため、光線エネルギーの吸収量が少なくなるため、劣化を防ぐことが可能となるが、加工性が悪化する。
さらに好ましくは、樹脂レンズを構成する樹脂材料の3mmの厚さの平板の内部透過率は、波長350nm〜波長450nmにおいて50%以上であることが望ましい。高輝度化に伴う樹脂レンズの劣化は主に、近紫外光の吸収により起こっており、この領域の吸収が少ない樹脂材料を用いることにより、劣化を防ぐことができる。特に、超高圧水銀ランプ等を用いた場合、樹脂レンズよりもランプ側に配置された光学素子(この例ではレンズ)により、近紫外光を多層膜コート等で反射し、カットしているが、カットしきれずに透過する一部の光が存在することにより樹脂レンズが劣化するため、上記のように吸収の少ない樹脂材料(例えば日本ゼオン社製「Zeonex E480R」等)を用いることが望ましい。さらに望ましくは波長330nmから波長450nmにおいて、内部透過率が50%以上であることが望ましい。
さらに望ましくは、樹脂レンズが最も拡大側に配置されていることが好ましい。光線エネルギーの密度が小さいため、劣化を防ぐことが可能となる。上述したように、本実施形態では、レンズBは最も拡大側に配置されている。
また、前述したように、本実施形態の投射装置20は、筐体内部を巡回する空気を、樹脂レンズへ送入するファン15を備える。樹脂レンズを冷却することにより、劣化による溶融を防ぐことが可能になる。
また、前述したように、本実施形態では、反射光学素子の一例である凹面ミラー13は、凹面の自由曲面形状を有するミラーである。これにより、収差を効率的に補正することが可能となり、投射装置20の小型化につながる。
また、凹面ミラー13と光軸との交点と、スクリーンSCとの間の距離を示すTRは、以下の(式12)で表される条件を満たすことが望ましい。
Figure 2017044896
さらに望ましくは、上記中間像が樽型の歪曲を有することが望ましい。中間像を樽型の歪曲とすることで小型化を図れるが、周辺部の光線が圧縮されるため、より光線エネルギーの密度が高くなりやすい。そのため、前述の(式5)および(式6)を同時に満足する必要がある。さらに望ましくは、投射装置20の光学系(投射光学系)がノンテレセントリック光学系であることが望ましい。ノンテレセントリック光学系とすることで、投射光学系の小型化が図れる。さらに望ましくは、投射装置20の内部が不活性ガスで置換されていることが望ましい。樹脂レンズの劣化は近紫外光と空気中の酸素によって発生しており、投射装置20の内部を不活性ガス(例えば窒素やアルゴン等)で置換することにより、劣化を防ぐことが可能となる。
本実施形態の投射装置20は以上の構成を有することにより、高輝度化しても樹脂製レンズの劣化が少なく、小型化に適切な超短焦点のレンズ構成を実現できる。
図6は、本実施形態の投射光学系(投射装置20)の具体的なレンズデータを示す図である。面番号は、画像形成部10側より順にレンズの各面に付した番号であり、絞りSには番号を与えていない。図6において、面番号の末尾に*が付されているものは非球面、**が付されているものは自由曲面を示している。また、図7は、フォーカシング時に可変するレンズの可変間隔を示す図である。また、図8は、非球面係数を示す図である。図9は、自由曲面係数を示す図である。図10は、投射距離と上記TRとの関係を示す図である。
本実施形態におけるDMDサイズとして、ドットサイズは7.56μm、横方向長さは14.5152mm、縦方向長さは8.1648mm、光軸から画像形成部10の中心までの距離は5.30mmである。また、レンズAの外径は19.1mm、レンズBの外径は55.9mm、上記MCは27.25mm、上記MDは107.83mm、上記Tbは6.8mmである。
さらに、最も反射面側に位置するレンズの投影画像が最大となる合焦状態での頂点からの折り返しミラー12、凹面ミラー13の位置座標を図11に示す。なお、回転に関しては面法線と光軸とのなす角度を示している。
本実施形態においては、Da/Dbの値は「0.342」となり、上記(式5)で表される条件を満たす。また、MC/Dbの値は「0.487」となり、上記(式6)で表される条件を満たす。また、MC/MDの値は「0.747」となり、上記(式9)で表される条件を満たす。さらに、Tb/Dbの値は「0.121」となり、上記(式11)で表される条件を満たす。
また、図12は、近距離(60インチ)における近軸像面と主光線との交点をプロットした図である。ここで、近軸像面とは、画像形成部10を含む平面と光軸との交点F0と共役な光軸上の点Fを含み、光軸に垂直な平面を指す。図12に示す黒点が各画角の主光線と近軸像面との交点の座標を示している。図12から、本実施形態の投射装置10は、樽型の歪曲を有する中間像を形成していることがわかる。つまり、これは中間像が圧縮されていることにほかならない。よって、中間像の小型化により、凹面ミラー13を小型化できるため、コストダウンや装置の小型化を図ることができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態を説明する。上述の第1の実施形態と共通する部分については適宜に説明を省略する。本実施形態の投射光学系(投射装置20)は、上述の第1の実施形態とは異なるレンズデータを有している。
図13は、本実施形態における屈折光学系11のレンズ構成を示す図である。本実施形態における屈折光学系11は、拡大側から画像形成部10側に向かって順に、正の屈折力を有する第1レンズ群Iと、負の屈折力を有する第2レンズ群IIと、正の屈折力を有する第3レンズ群IIIと、正の屈折力を有する第4レンズ群IVとを有する。投射距離の変動に対するフォーカシングは遠距離側から近距離側へのフォーカシングに際し、正の第1レンズ群Iが拡大側に移動し、負の第2レンズ群IIと正の第3レンズ群IIIが画像形成部10側に移動する。また、第4レンズ群IVはフォーカスに際し、画像形成部10に対して固定されている。
以下、レンズの具体的な構成を説明する。正の第1レンズ群Iは、1枚のレンズ131からなる。レンズ131は、拡大側に凸面を向けた樹脂製の両面非球面正メニスカスレンズである。
負の第2レンズ群IIは、拡大側から順に、レンズ132と、レンズ133と、レンズ134とを有する。レンズ132は、画像形成部10側に凸面を向けた樹脂製の両面非球面負メニスカスレンズである。レンズ133は、画像形成部10側により強い凹面を有する両凹レンズである。レンズ134は、画像形成部10側に凸面を向けた負メニスカスレンズである。
正の第3レンズ群IIIは、1枚のレンズ135からなる。レンズ135は、画像形成部10側に凸面を向けた正メニスカスレンズである。
正の第4レンズ群IVは、拡大側から順に、レンズ136と、レンズ137と、レンズ138と、レンズ139と、レンズ140と、開口絞りSと、レンズ141と、レンズ142と、レンズ143とを有する。レンズ136は、拡大側に強い凸面を向けた両凸レンズである。レンズ137は、画像形成部10側により強い凹面を有する両凹レンズと拡大側により強い凸面を向けた両凸レンズとの接合レンズである。レンズ138は、画像形成部10側に凸面を向けた負メニスカスレンズである。レンズ139は、拡大側により強い凸面を向けた両面非球面両凸レンズである。レンズ140は、拡大側に凸面を向けた負メニスカスレンズである。レンズ141は、画像形成部10側に凸面を向けた正メニスカスレンズと画像形成部10側に凸面を向けた負メニスカスレンズの接合レンズである。レンズ142は、画像形成部10側に凸面を向けた負メニスカスレンズである。レンズ143は、画像形成部10側に強い凸面を向けた両面非球面両凸レンズである。
図14は、本実施形態の投射光学系(投射装置20)の具体的なレンズデータを示す図である。面番号は、画像形成部10側より順にレンズの各面に付した番号であり、絞りSには番号を与えていない。図14において、面番号の末尾に*が付されているものは非球面、**が付されているものは自由曲面を示している。また、図15は、フォーカシング時に可変するレンズの可変間隔を示す図である。また、図16は、非球面係数を示す図である。図17は、自由曲面係数を示す図である。図18は、投射距離と上記TRとの関係を示す図である。
本実施形態におけるDMDサイズとして、ドットサイズは7.56μm、横方向長さは14.5152mm、縦方向長さは8.1648mm、光軸から画像形成部10の中心までの距離は5.31mmである。また、レンズAの外径は19.1mm、レンズBの外径は60.8mm、上記MCは26.43mm、上記MDは103.295mm、上記Tbは8.3mmである。
さらに、最も反射面側に位置するレンズの投影画像が最大となる合焦状態での頂点からの折り返しミラー12、凹面ミラー13の位置座標を図19に示す。なお、回転に関しては面法線と光軸とのなす角度を示している。
本実施形態においては、Da/Dbの値は「0.314」となり、上記(式5)で表される条件を満たす。また、MC/Dbの値は「0.435」となり、上記(式6)で表される条件を満たす。また、MC/MDの値は「0.744」となり、上記(式9)で表される条件を満たす。さらに、Tb/Dbの値は「0.137」となり、上記(式11)で表される条件を満たす。
また、図20は、近距離(60インチ)における近軸像面と主光線との交点をプロットした図である。図20に示す黒点が各画角の主光線と近軸像面との交点の座標を示している。図20から、本実施形態の投射装置10も、樽型の歪曲を有する中間像を形成していることがわかる。つまり、これは中間像が圧縮されていることにほかならない。よって、中間像の小型化により、凹面ミラー13を小型化できるため、コストダウンや装置の小型化を図ることができる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態を説明する。上述の各実施形態と共通する部分については適宜に説明を省略する。本実施形態の投射光学系(投射装置20)は、上述の各実施形態とは異なるレンズデータを有している。
図21は、本実施形態における屈折光学系11のレンズ構成を示す図である。本実施形態における屈折光学系11は、拡大側から画像形成部10側に向かって順に、正の屈折力を有する第1レンズ群Iと、負の屈折力を有する第2レンズ群IIと、正の屈折力を有する第3レンズ群IIIと、正の屈折力を有する第4レンズ群IVとを有する。投射距離の変動に対するフォーカシングは遠距離側から近距離側へのフォーカシングに際し、正の第1レンズ群Iが拡大側に移動し、負の第2レンズ群IIと正の第3レンズ群IIIが画像形成部10側に移動する。また、第4レンズ群IVはフォーカスに際し、画像形成部10に対して固定されている。
以下、レンズの具体的な構成を説明する。正の第1レンズ群Iは、1枚のレンズ151からなる。レンズ151は、拡大側に凸面を向けた樹脂製の両面非球面正メニスカスレンズである。
負の第2レンズ群IIは、拡大側から順に、レンズ152と、レンズ153とを有する。レンズ152は、画像形成部10側に凸面を向けた樹脂製の両面非球面正メニスカスレンズである。レンズ153は、拡大側に凸面を向けた負メニスカスレンズである。
正の第3レンズ群IIIは、1枚のレンズ154からなる。レンズ154は、画像形成部10側により強い凸面を向けた両凸レンズである。
正の第4レンズ群IVは、拡大側から順に、レンズ155と、レンズ156と、レンズ157と、レンズ158と、レンズ159と、レンズ160と、開口絞りSと、レンズ161と、レンズ162とを有する。レンズ155は、画像形成部10側に強い凸面を向けた両凸レンズである。レンズ156は、画像形成部10側により強い凹面を有する両凹レンズと拡大側により強い凸面を向けた両凸レンズとの接合レンズである。レンズ157は、拡大側に凸面を向けた負メニスカスレンズである。レンズ158は、拡大側により強い凸面を向けた両面非球面両凸レンズである。レンズ159は、拡大側に凸面を向けた負メニスカスレンズである。レンズ160は、画像形成部10側に凸面を向けた正メニスカスレンズと画像形成部10側に凸面を向けた負メニスカスレンズの接合レンズである。レンズ161は、画像形成部10側により強い凹面を有する両凹レンズである。レンズ162は、画像形成部10側に強い凸面を向けた両面非球面両凸レンズである。
図22は、本実施形態の投射光学系(投射装置20)の具体的なレンズデータを示す図である。面番号は、画像形成部10側より順にレンズの各面に付した番号であり、絞りSには番号を与えていない。図22において、面番号の末尾に*が付されているものは非球面、**が付されているものは自由曲面を示している。また、図23は、フォーカシング時に可変するレンズの可変間隔を示す図である。また、図24は、非球面係数を示す図である。図25は、自由曲面係数を示す図である。図26は、投射距離と上記TRとの関係を示す図である。
本実施形態におけるDMDサイズとして、ドットサイズは7.56μm、横方向長さは14.5152mm、縦方向長さは8.1648mm、光軸から画像形成部10の中心までの距離は5.23mmである。また、レンズAの外径は17.6mm、レンズBの外径は64.9mm、上記MCは50.61mm、上記MDは98.66mm、上記Tbは6.1mmである。
さらに、最も反射面側に位置するレンズの投影画像が最大となる合焦状態での頂点からの折り返しミラー12、凹面ミラー13の位置座標を図27に示す。なお、回転に関しては面法線と光軸とのなす角度を示している。
本実施形態においては、Da/Dbの値は「0.271」となり、上記(式5)で表される条件を満たす。また、MC/Dbの値は「0.780」となり、上記(式6)で表される条件を満たす。また、MC/MDの値は「0.487」となり、上記(式9)で表される条件を満たす。さらに、Tb/Dbの値は「0.088」となり、上記(式11)で表される条件を満たす。
また、図28は、近距離(60インチ)における近軸像面と主光線との交点をプロットした図である。図28に示す黒点が各画角の主光線と近軸像面との交点の座標を示している。図28から、本実施形態の投射装置10も、樽型の歪曲を有する中間像を形成していることがわかる。つまり、これは中間像が圧縮されていることにほかならない。よって、中間像の小型化により、凹面ミラー13を小型化できるため、コストダウンや装置の小型化を図ることができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、上述の実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。本発明は、上述の実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上述の実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
10 画像形成部
11 屈折光学系
12 折り返しミラー
13 凹面ミラー
14 防塵ガラス
15 ファン
16 制風板
20 投射装置(投射光学系)
100 画像表示装置
特開2009−216883号公報

Claims (14)

  1. 投射対象の画像を形成する画像形成部により形成された画像を投影面に拡大投射する投射装置であって、
    像面位置を補正するための1以上の樹脂製の光学素子を少なくとも含む複数の光学素子を含み、かつ、前記画像形成部により形成された画像を屈折させるための屈折光学系と、
    前記屈折光学系から出射された光を前記投影面に導くための反射光学素子と、を備え、
    前記屈折光学系に含まれる複数の光学素子のうち最も前記画像形成部に近い位置に配置される光学素子の外径を示すDa、および、前記樹脂製の光学素子の外径を示すDbは、以下の(式1)で表される条件を満たし、
    前記屈折光学系と前記反射光学素子との間に形成される中間像のうち前記樹脂製の光学素子に最も近い点と、前記樹脂製の光学素子と光軸との交点と、の間の光軸方向の距離を示すMC、および、前記Dbは、以下の(式2)で表される条件を満たす、
    投射装置。
    Figure 2017044896
    Figure 2017044896
  2. 前記中間像のうち前記樹脂製の光学素子から最も離れた点と、前記樹脂製の光学素子と光軸との交点と、の間の光軸方向の距離を示すMD、および、前記MCは、以下の(式3)で表される条件を満たす、
    請求項1に記載の投射装置。
    Figure 2017044896
  3. 前記屈折光学系に含まれる全ての前記樹脂製の光学素子の光軸上の厚さの総和を示すTb、および、前記Dbは、以下の(式4)で表される条件を満たす、
    請求項1または2に記載の投射装置。
    Figure 2017044896
  4. 前記樹脂製の光学素子を構成する樹脂材料の3mmの厚さの平板の内部透過率は、波長350nm〜波長450nmにおいて50%以上である、
    請求項1乃至3のうちの何れか1項に記載の投射装置。
  5. 前記屈折光学系に含まれる複数の光学素子のうち前記画像形成部から最も離れた位置に配置される光学素子は、最も外径が大きい前記樹脂製の光学素子である、
    請求項1乃至4のうちの何れか1項に記載の投射装置。
  6. 前記屈折光学系に含まれる複数の光学素子のうち、前記樹脂製の光学素子よりも前記画像形成部側に配置される少なくとも1つの光学素子の反射率は、波長300nm〜波長400nmにおいて90%以上である、
    請求項1乃至5のうちの何れか1項に記載の投射装置。
  7. 前記屈折光学系に含まれる複数の光学素子の各々はレンズである、
    請求項1乃至6のうちの何れか1項に記載の投射装置。
  8. 筐体内部を巡回する空気を、前記樹脂製の光学素子へ送入する送風部をさらに備える、
    請求項1乃至7のうちの何れか1項に記載の投射装置。
  9. 前記反射光学素子は、凹面の自由曲面形状を有するミラーである、
    請求項1乃至8のうちの何れか1項に記載の投射装置。
  10. 前記反射光学素子と光軸との交点と、前記投影面との間の距離を示すTRは、以下の(式5)で表される条件を満たす、
    請求項1乃至9のうちの何れか1項に記載の投射装置。
    Figure 2017044896
  11. 前記中間像は樽型の歪曲を有する、
    請求項1乃至10のうちの何れか1項に記載の投射装置。
  12. 前記投射装置の光学系はノンテレセントリック光学系である、
    請求項1乃至11のうちの何れか1項に記載の投射装置。
  13. 前記投射装置の内部は不活性ガスで置換されている、
    請求項1乃至12のうちの何れか1項に記載の投射装置。
  14. 投射対象の画像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部により形成された画像を投影面に拡大投射する拡大投射系と、を備え、
    前記拡大投射系は、
    像面位置を補正するための1以上の樹脂製の光学素子を少なくとも含む複数の光学素子を含み、かつ、前記画像形成部により形成された画像を屈折させるための屈折光学系と、
    前記屈折光学系から出射された光を前記投影面に導くための反射光学素子と、を備え、
    前記屈折光学系に含まれる複数の光学素子のうち最も前記画像形成部に近い位置に配置される光学素子の外径を示すDa、および、前記樹脂製の光学素子の外径を示すDbは、以下の(式6)で表される条件を満たし、
    前記屈折光学系と前記反射光学素子との間に形成される中間像のうち最も外径が大きい前記樹脂製の光学素子に最も近い点と、前記樹脂製の光学素子と光軸との交点と、の間の光軸方向の距離を示すMC、および、前記Dbは、以下の(式7)で表される条件を満たす、
    画像表示装置。
    Figure 2017044896
    Figure 2017044896
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