JP6368988B2 - 投射光学系および画像表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、スクリーンに拡大画像を投射して表示する画像表示装置に適用可能な投射光学系に関するものである。
画像形成部で形成された画像を、被投射面であるスクリーンへと投射する画像表示装置(プロジェクタ)が知られている。このようなプロジェクタは、投射光学系を備えている。投射光学系は、画像形成部において形成された画像を、スクリーンに拡大投射するものである。プロジェクタの画像形成部には、DMD(Digital Micromirror Device)や液晶パネルなどが用いられる。このようなプロジェクタの中には、スクリーンまでの投射距離をより短くすることができるプロジェクタも知られている。近年は、超短距離投射ができるプロジェクタであっても、さらに、スクリーン上の画像表示サイズを大きくすることができる(大画面表示が可能な)超短投射距離フロント投射型プロジェクタへの需要が高まっている。また、このようなプロジェクタに対し、更なる小型化への需要も高まっている。
このようなプロジェクタにおいて、屈折光学系と曲面ミラーとを備え、超短投射に対応できる投射光学系を備えるプロジェクタが知られている(例えば、特許文献1から特許文献4を参照)。
しかし、特許文献1から特許文献4のプロジェクタが備える投射光学系では、昨今の小型化の要求に対しては不十分である。
そこで本発明は、投射距離が非常に短く、かつ、小型の投射光学系を提供することを目的とする。
本発明は、
画像形成部に形成された画像を被投射面に投射する投射光学系であって、
縮小側から拡大側に順に、屈折光学系と、第1の反射面と、第2の反射面と、から構成され
前記屈折光学系を構成する複数のレンズの光軸のうち、最も多くのレンズにより共有される光軸を、前記投射光学系の光軸とし、
前記屈折光学系の最も拡大側に配置されるレンズの拡大側の面と前記光軸との交点と前記第1の反射面と前記光軸との交点との距離が最小となる配置における当該交点間の距離L、
前記屈折光学系の焦点距離f、
前記光軸と平行方向をZ軸方向、
前記第1の反射面と前記第2の反射面の配列方向をY軸方向、
前記Y軸方向における前記光軸と前記画像形成部の端部との距離の最大値Ymaxとしたとき、
前記Y軸方向と前記Z軸方向の双方に平行な面であるYZ平面において、
前記画像形成部からの光線と前記屈折光学系の最も拡大側に配置されるレンズの拡大側の面との交点の前記光軸からの距離の最大値D1と、
前記D1における前記屈折光学系の最も拡大側に配置されるレンズの拡大側の面のサグ量であって、Z軸の縮小側から拡大側に向かう方向を正方向とするサグ量ds1と、
前記光線と前記第1の反射面との交点のうち前記光軸との距離が一番大きな点Hと、
前記光線と前記第2の反射面との交点のうち前記光軸との距離が一番小さい点Fと、
前記Hと前記Fを結ぶ線が前記光軸となす角度θ1
前記Y軸方向最大画角の上光線の屈折光学系からの出射光線が前記光軸となす角度θ2は、以下の条件式1、条件式2および条件式3を満たすことを最も主要な特徴とする。
条件式1:0<Ymax/f−1/tanθ1
条件式2:−0.1<(L−D1−ds1)/(L+D1−ds1)−1/tanθ1
条件式3:0<Ymax/f−tanθ2
本発明によれば、投射距離が非常に短く、かつ、小型の投射光学系を提供することができる。
本発明に係る画像表示装置の実施形態を示す光学配置図である。 上記画像表示装置が備える画像形成部を光軸方向から見た平面図である。 上記画像表示装置が備える投射光学系の例を示す光学配置図である。 上記画像表示装置が備える投射光学系の例を示す光学配置図である。 上記投射光学系における、フォーカシング時の各レンズ群の移動軌跡を示す光学配置図である。 上記投射光学系の実施例1に係る遠距離投射時のスクリーン上の画像の例である。 図6に例示した画像における、(a)画像上辺における曲がり、(b)画像左端における曲がり、(c)画像下端における曲がり、を示す図である。 上記実施例1に係る投射光学系による基準距離投射時のスクリーン上の画像の例である。 図8に例示した画像における、(a)画像上辺における曲がり、(b)画像左端における曲がり、(c)画像下端における曲がり、を示す図である。 上記実施例1に係る投射光学系による近距離投射時のスクリーン上の画像の例である。 図10に例示した画像における、(a)画像上辺における曲がり、(b)画像左端における曲がり、(c)画像下端における曲がり、を示す図である。 上記実施例1に係る投射光学系における遠距離投射時のスポットダイアグラムである。 上記実施例1に係る投射光学系における基準距離投射時のスポットダイアグラムである。 上記実施例1に係る投射光学系における近距離投射時のスポットダイアグラムである。 本発明に係る画像表示装置の別の実施形態を示す光学配置図である。 上記投射光学系における、フォーカシング時の各レンズ群の移動軌跡を示す光学配置図である。 上記投射光学系の実施例2に係る遠距離投射時のスクリーン上の画像の例である。 図17に例示した画像における、(a)画像上辺における曲がり、(b)画像左端における曲がり、(c)画像下端における曲がり、を示す図である。 上記実施例2に係る投射光学系による基準距離投射時のスクリーン上の画像の例である。 図19に例示した画像における、(a)画像上辺における曲がり、(b)画像左端における曲がり、(c)画像下端における曲がり、を示す図である。 上記実施例2に係る投射光学系による近距離投射時のスクリーン上の画像の例である。 図21に例示した画像における、(a)画像上辺における曲がり、(b)画像左端における曲がり、(c)画像下端における曲がり、を示す図である。 上記実施例2に係る投射光学系における遠距離投射時のスポットダイアグラムである。 上記実施例2に係る投射光学系における基準距離投射時のスポットダイアグラムである。 上記実施例2に係る投射光学系における近距離投射時のスポットダイアグラムである。 本発明に係る画像表示装置のさらに別の実施形態を示す光学配置図である。 上記投射光学系における、フォーカシング時の各レンズ群の移動軌跡を示す光学配置図である。 上記投射光学系の実施例3に係る遠距離投射時のスクリーン上の画像の例である。 図28に例示した画像における、(a)画像上辺における曲がり、(b)画像左端における曲がり、(c)画像下端における曲がり、を示す図である。 上記実施例3に係る投射光学系による基準距離投射時のスクリーン上の画像の例である。 図30に例示した画像における、(a)画像上辺における曲がり、(b)画像左端における曲がり、(c)画像下端における曲がり、を示す図である。 上記実施例3に係る投射光学系による近距離投射時のスクリーン上の画像の例である。 図32に例示した画像における、(a)画像上辺における曲がり、(b)画像左端における曲がり、(c)画像下端における曲がり、を示す図である。 上記実施例3に係る投射光学系における遠距離投射時のスポットダイアグラムである。 上記実施例3に係る投射光学系における基準距離投射時のスポットダイアグラムである。 上記実施例3に係る投射光学系における近距離投射時のスポットダイアグラムである。 本発明に係る画像表示装置のさらに別の実施形態を示す光学配置図である。 上記投射光学系における、フォーカシング時の各レンズ群の移動軌跡を示す光学配置図である。 上記投射光学系の実施例4に係る遠距離投射時のスクリーン上の画像の例である。 図39に例示した画像における、(a)画像上辺における曲がり、(b)画像左端における曲がり、(c)画像下端辺における曲がり、を示す図である。 上記実施例4に係る投射光学系による基準距離投射時のスクリーン上の画像の例である。 図41に例示した画像における、(a)画像上辺における曲がり、(b)画像左端における曲がり、(c)画像下端辺における曲がり、を示す図である。 上記実施例4に係る投射光学系による近距離投射時のスクリーン上の画像の例である。 図43に例示した画像における、(a)画像上辺における曲がり、(b)画像左端における曲がり、(c)画像下端辺における曲がり、を示す図である。 上記実施例4に係る投射光学系における遠距離投射時のスポットダイアグラムである。 上記実施例4に係る投射光学系における基準距離投射時のスポットダイアグラムである。 上記実施例4に係る投射光学系における近距離投射時のスポットダイアグラムである。 本発明に係る画像形成部の各画角に対応するフィールドポジションを示す図である。
以下、本発明に係る投射光学系、および、画像表示装置の実施形態について、図面を参照しながら説明する。ここで、本発明に係る投射光学系は、画像形成部に形成された画像を被投射面に投射する投射光学系である。また、本発明に係る画像表示装置は、本発明に係る投射光学系を備える画像表示装置である。
●画像表示装置の実施形態1
まず、本発明に係る画像表示装置の実施形態について説明する。図1は、本発明に係る画像表示装置の実施形態を示す光学配置図である。画像表示装置であるプロジェクタ1は、画像形成部10と、平行平板40と、本発明に係る投射光学系100と、画像形成部10を照明する照明光の光源を含む照明光学系20と、その他の画像形成に必要な部材などを、ハウジング30に収納してなる。
画像形成部10は、例えば、DMD、透過型液晶パネル、反射型液晶パネル等である。本実施形態では、例えばDMDにおける「投射すべき画像を形成する部分」を、画像形成部10としている。
平行平板40は、画像形成部10の近傍に配置され、画像形成部10を保護するためのカバーガラス(シールガラス)である
投射光学系100は、屈折光学系101と、第1の反射面である平面ミラー102と、第2の反射面である曲面ミラー103と、を有してなる。平面ミラー102は、図1に示すとおり、YZ平面上で45度回転した状態で配置される。なお、曲面ミラー103は、凹面ミラーであってもよいし、反射面が自由曲面形状である自由曲面ミラーでもよい。なお、投射光学系100の詳細は、後述する。
照明光学系20は、画像形成部10を効率よく均一に照明するために、例えばロッドインテグレータやフライアイインテグレータなどを備えている。また、照明光学系20は、光源を備えている。光源には、超高圧水銀ランプ、キセノンランプ、ハロゲンランプ、LEDなどの白色光源や、単色発光LED、単色発光LDなどの単色光源が用いられる。
以下の説明において、画像形成部10は、DMDのような「発光する機能を持たない画像形成部」とする。ただし、本発明に係る投射光学系に適用可能な画像形成部は、これに限ることはなく、「生成させた画像を発光させる機能を有する自己発光方式」のものを用いてもよい。
DMDである画像形成部10は、照明光学系20からの照明光によって照明され、この照明光を反射する。この反射光により画像情報が形成される。つまり、DMDで生成される画像情報は、2次元的に強度変調された光束である。この光束は、物体光としての投射光束になる。
画像形成部10からの投射光束は、投射光学系100を通って結束光束になる。これによって、画像形成部10上に形成された画像は、スクリーン(不図示)に拡大投影される。
なお、スクリーン(不図示)は、画像形成部10に対して垂直に配置される。すなわち、画像形成部10の画像形成面の法線と被投射面であるスクリーンの法線は、直交する関係にある。
屈折光学系101を通過した光線により、画像形成部10にて形成された画像情報と共役な中間像が形成される。この中間像は、平面ミラー102よりも画像形成部10側において空間像として形成される。なお、中間像は平面像として結像する必要はなく、曲面像として形成されてもよい。
この中間像を、投射光学系100において最も拡大側に配置される曲面ミラー103により拡大して投射することで、スクリーン上に画像が表示される。中間像は像面湾曲や歪曲を有しているが、曲面ミラー103の反射面を自由曲面形状にすることで、これらを補正することができる。これによって、屈折光学系101への収差補正の負担が減るので、投射光学系100の設計への自由度が増し、小型化に有利である。
屈折光学系101は、遠距離側から近距離側へのフォーカシングに際し、正レンズ群である第1レンズ群11と、平面ミラー102と、曲面ミラー103と、を画像形成部10に対して固定とする。また、正レンズ群である第2レンズ群12と、負レンズ群である第3レンズ群13は、一度拡大側に移動し、その後、画像形成部10側に移動する。また、正のレンズ群である第4レンズ群14は、遠距離側から近距離側へのフォーカシングに際し、拡大側に移動する。すなわち、投射光学系100は、フローティングフォーカスをすることにより、像面湾曲や歪曲収差を高度に制御することができる。
また、屈折光学系101は、フォーカシングに際し移動するレンズ群の中に、非球面レンズを配置する。これによって、補正の効果をより高めることができる。
図1に示したプロジェクタ1は、以下に説明する実施例1に係る画像表示装置である。図1は、投射光学系100が備える前玉が最も繰り出す48インチの場合の光路図でもある。図1から明らかなように、各レンズと光線との間隔が十分とられていて、光線とレンズやレンズ鏡胴(不図示)との干渉は避けられる状態になっている。
次に、本発明に係る投射光学系が備える画像形成部について説明する。図2は、本実施形態に係る画像形成部10を画像形成面側から見た平面図である。なお、画像形成部10において画像情報が形成される面を画像形成面という。図2において、画像形成部10は、後述する光軸LXに対してY軸方向にシフトしている。図2に示すように、画像形成部10の中心Cを通過するY軸方向の軸線と光軸LXとの交点をB0とする。また、画像形成部10の中心Cを通過するY軸方向の軸線と、画像形成部10の端部との交点をL0とする。交点B0と交点L0との距離の最大値を符号「Ymax」で示す。この距離YmaxをY軸方向最大画角とする。
次に本実施形態に係る投射光学系100について、より詳細に説明する。図3および図4は、投射光学系100の光学配置図である。図3および図4に示すように、投射光学系100は、画像形成部10と、屈折光学系101と、第1の反射面である平面ミラー102と、第2の反射面である曲面ミラー103と、を有してなる。
次に、本発明に係る各光学素子の関係を示すための符号について、図3および図4を用いて説明する。図3および図4は、画像形成部10からの光線がスクリーンに投射されるまでの光路を示す光路図である。
次に、図3および図4に示すように、屈折光学系101を構成する複数のレンズのうち、最も多くのレンズにより共有される軸を光軸LXとする。また、光軸LXと平行な方向をZ軸方向とし、平面ミラー102と曲面ミラー103の配列方向をY軸方向とする。言い換えると、画像形成部10の中心C(図1参照)と屈折光学系101が備える絞り(不図示)の中心と、スクリーン(不図示)の中心を通る光線を含む面上であって、光軸LXと垂直の方向をY軸方向とする。また、Y軸方向とZ軸方向に垂直な方向をX軸方向とする。
図3および図4は、投射光学系100のYZ平面における断面図でもある。図3および図4は、画像形成部10からの光線のうち、YZ平面に平行な光線のみを示している。また、図3および図4において、YZ平面上における、+Z軸方向から+Y軸方向への回転を+α回転とする。
図3に示すように、屈折光学系101が備えるレンズのうち最も拡大側に配置されるレンズのレンズ面のうち、拡大側のレンズ面を「S1」とする。フォーカシングにおいて、レンズ面S1と光軸LXの交点と、平面ミラー102と光軸LXとの交点との距離の最小値を「L」とする。Lが最小値であるとき、平面ミラー102とYZ断面に平行な光線との交点のうち、光軸LXからの距離が最大となる平面ミラー102上の点を「H」とする。また、曲面ミラー103とYZ断面に平行な光線との交点のうち、光軸LXからの距離が最小となる曲面ミラー103上の点を「F」とする。また、点Hと点Fを結ぶ線分が光軸LXとなす角度をθ1とする。
また、YZ断面に平行な光線と面S1との交点のうち、光軸LXとの距離が最大である面S1上の点と光軸LXとの距離を「D1」とする。また、距離D1における面S1のサグ量を「ds1」とする。なお、サグ量ds1は、縮小側から拡大側に向かって正方向とする。
図4に示す光線のうち、黒の太実線で示した光線は、Y軸方向最大画角の上光線である。この上光線と面S1との交点と、光軸LXとの距離をD2とする。また、D2における面S1のサグ量をサグ量ds2とする。また、上光線の屈折光学系101からの出射光線が、光軸LXとなす角をθ2とする。
なお、上記にて説明をした符号のうち、プロジェクタ1を構成する光学素子の位置関係を示す符号の意味合いは、以下の各実施例においても同様である。
次に、投射光学系100の具体的数値例について説明する。まず、各実施例で用いる記号の意味を説明する。各記号の意味は、以下の通りである。
f:投射光学系100の全系の焦点距離
NA:開口効率
ω:半画角(deg)
R:曲率半径(非球面にあっては近軸曲率半径)
D:面間隔
Nd:屈折率
νd:アッベ数
K:非球面の円錐定数
Ai:i次の非球面定数
Cj:自由曲面係数
C:近軸曲率半径の逆数(近軸曲率)
H:光軸からの高さ
K:円錐定数
なお、非球面形状は、近軸曲率Cと、光軸からの高さHと、円錐定数Kと、各次数の非球面定数Aiと、を用いて、Xを光軸方向における非球面量として、以下の式1にて表される。
(式1)

Figure 0006368988
上記の式1に、近軸曲率Cと円錐定数K、および非球面定数Aiを与えることで、非球面の形状が特定される。
また、自由曲面形状は、近軸曲率Cと、光軸からの高さHと、円錐定数Kと、自由曲面係数Cjを用いて、Xを光軸方向における自由曲面量として、以下の式2にて表される。
(式2)

Figure 0006368988
ただし、jは以下の式3で表されるものである。
(式3)

Figure 0006368988
上記の式2に、近軸曲率Cと円錐定数K、および自由曲面係数Cjを与えることで、自由曲面形状が特定される。
図5は、本実施例に係る屈折光学系101の光学配置図である。図5に示すように、屈折光学系101は、第1レンズ群11と、第2レンズ群12と、第3レンズ群13と、第4レンズ群14と、を有してなる。
図5は、遠距離側から近距離側へのフォーカシングに際し、屈折光学系101を構成する各レンズ群が移動する軌跡を実線で表している。なお、スクリーンに投射される画像サイズが80インチの場合を遠距離側とし、画像サイズが48インチとなる場合を近距離側とする。
第1レンズ群11は、画像形成部10側から順に、画像形成部10側により強い凸面を向けた両面非球面両凸レンズと、画像形成部10側に凸面を向けた負メニスカスレンズと、拡大側により強い凸面を向けた両凸レンズと拡大側に凸面を向けた負メニスカスレンズの接合レンズと、開口絞り(不図示)と、拡大側により強い凸面を向けた両凸レンズと、拡大側がより強い凹面となる両凹レンズと、拡大側に凸面を向けた正メニスカスレンズと拡大側に凸面を向けた負メニスカスレンズの接合レンズと、拡大側により強い凸面を向けた両凸レンズと、を有してなる。
第2レンズ群12は、画像形成部10側に凸面を向けた正メニスカスレンズからなる。
第3レンズ群13は、画像形成部10側により強い凹面を向けた両凹レンズBと、画像形成部10側により強い凹面を向けていて、軸上では負のパワーを有し、周辺は正のパワーとなるような形状を有する両面非球面両凹レンズAと、を有してなる。
第4レンズ群14は、画像形成部10側に凸面を向け、軸上では負のパワー、周辺では正のパワーとなるような形状を有する両面非球面負メニスカスレンズと、拡大側により強い凸面を向け、軸上では正のパワー、周辺では負のパワーをなるような形状を有する両面非球面両凸レンズと、を有してなる。
表1は、実施例1に係る投射光学系100が備える光学素子の例を示すデータである。表中の光線距離とは、各面におけるY軸方向最大画角の下光線と光軸LXとの距離を示している。
Figure 0006368988
表2は、本実施例に係る投射光学系100における、フォーカシング時におけるレンズ間隔の具体例である。
Figure 0006368988
表3は、本実施例に係る投射光学系100における、非球面係数の各数値の具体例である。なお、非球面は上記式1で表される。
Figure 0006368988
表4は、本実施例に係る投射光学系100における、自由曲面係数の各数値の具体例である。なお、非球面は上記式1により表される。
Figure 0006368988
表5は、本実施例に係る投射光学系100における、画像形成部10として用いるDMDの具体例である。
Figure 0006368988
表6は、投影画像が最大となる合焦状態において、屈折光学系101が備えるレンズのうち最も平面ミラー102側に位置するレンズの頂点からの、平面ミラー102と曲面ミラー103の位置座標と、α回転の角度の具体例である。なお、回転は、面法線と光軸LXとのなす角度を示している。
Figure 0006368988
次に、本実施例に係る投射光学系100における、各投射距離における画像劣化の抑制について、図6から図11を用いて説明する。図6から図11は、実施例1に係る投射光学系100において、波長550nmの主光線位置を示す画像の図と、各ズームポジションと各投射距離においてスクリーン上に、主光線位置を示す画像を表示したときの、各画角における画像の歪みを例示する図である。
図6は、遠距離投射時の投射光学系100において、スクリーン上に表示した波長550nmのスポット位置を示す画像の例である。図7は、図6に例示した画像における、(a)画像上辺における曲がり、(b)画像左辺における曲がり、(c)画像下辺における曲がり、を示す図である。
図8は、基準距離投射時の投射光学系100において、スクリーン上に表示した波長550nmのスポット位置を示す画像の例である。図9は、図8に例示した画像における、(a)画像上辺における曲がり、(b)画像左辺における曲がり、(c)画像下辺における曲がり、を示す図である。
図10は、近距離投射時の投射光学系100において、スクリーン上に表示した波長550nmのスポット位置を示す画像の例である。図11は、図10に例示した画像における、(a)画像上辺における曲がり、(b)画像左辺における曲がり、(c)画像下辺における曲がり、を示す図である。
以上、図6から図11に示すように、本実施例に係る投射光学系100によれば、各ズーム、各投射距離において、歪みが少ない画像を投射することができる。
次に、本実施例に係る投射光学系100における、スポットダイアグラムを用いて、各画角におけるズーミングに際し、画像の変化が抑制されていることを、図12から図14を用いて説明する。図12から図14に示すスポットダイヤフラムの各スポットは、図48に示すF1からF13に示すフィールドポジションに対応している。なお、各スポットダイアグラムは、スクリーン面での結像特性(mm)を波長625nm(赤)、550nm(緑)、425nm(青)について示している。
図12は、遠距離投射時のスポットダイアグラムである。図13は、基準距離投射時のスポットダイアグラムである。図14は、近距離投射時のスポットダイアグラムである。
図12から図14に示すように、本実施例に係る投射光学系100によれば、各ズーム、各投射距離における画質の変動は抑制されている。
●画像表示装置の実施形態2
次に、本発明に係る画像表示装置の別の実施形態について説明する。なお、以下の説明において、すでに説明をした内容と同じものには、同じ符号を用いることとし、詳細な説明を省略する。
図15は、本実施形態に係るプロジェクタ1aの光学配置図である。図15において、プロジェクタ1aは、画像形成部10と、平行平板40と、本発明に係る投射光学系100aと、画像形成部10を照明する照明光の光源を含む照明光学系20と、その他の画像形成に必要な部材などを、ハウジング30に収納してなる。
投射光学系100aは、屈折光学系101aと、第1の反射面である平面ミラー102aと、第2の反射面である曲面ミラー103aと、を有してなる。平面ミラー102aは、図15に示すとおり、YZ平面上で45度回転した状態で配置される。なお、曲面ミラー103aは、凹面ミラーであってもよいし、反射面が自由曲面形状である自由曲面ミラーでもよい。
画像形成部10からの投射光束は、投射光学系100aを通って結束光束になる。これによって、画像形成部10上に形成された画像は、スクリーン(不図示)に拡大投影される。
なお、スクリーン(不図示)は、画像形成部10に対して垂直に配置される。すなわち、画像形成部10の画像形成面の法線と被投射面であるスクリーンの法線は、直交する関係にある。
屈折光学系101aを通過した光線により、画像形成部10にて形成された画像情報と共役な中間像が形成される。この中間像は、平面ミラー102aよりも画像形成部10側において、空間像として形成される。中間像は平面像として結像する必要はなく、曲面像として形成されてもよい。
この中間像を、投射光学系100aにおいて最も拡大側に配置される曲面ミラー103aにより拡大して投射することで、スクリーン上に画像が表示される。中間像は像面湾曲や歪曲を有しているが、曲面ミラー103aの反射面を自由曲面形状にすることで、これらを補正することができる。これによって、屈折光学系101aへの収差補正の負担が減るので、投射光学系100aの設計への自由度が増し、小型化に有利である。
屈折光学系101aは、遠距離側から近距離側へのフォーカシングに際し、正の屈折力を有するレンズ群である第1レンズ群11aと、平面ミラー102aと、曲面ミラー103aと、を画像形成部10に対して固定とする。また、正の屈折力を有するレンズ群である第2レンズ群12aと、負の屈折力を有するレンズ群である第3レンズ群13aは、画像形成部10側に移動する。また、正の屈折力を有するレンズ群である第4レンズ群14aは、拡大側に移動する。すなわち、投射光学系100aは、フローティングフォーカスをすることにより、像面湾曲や歪曲収差を高度に制御することができる。
また、屈折光学系101aは、フォーカシングに際し移動するレンズ群の中に、非球面レンズを配置するので、補正の効果をより高めることができる。
図15に示したプロジェクタ1aは、以下に説明する実施例2に係る画像表示装置である。図15は、投射光学系100aが備える前玉が最も繰り出す48インチの場合の光路図でもある。図15から明らかなように、各レンズと光線との間隔が十分とられていて、光線とレンズやレンズ鏡胴(不図示)との干渉は避けられる状態になっている。
図16は、本実施例に係る投射光学系100aが備える屈折光学系101aの光学配置図である。図16に示すように、屈折光学系101aは、画像形成部10側から順に、第1レンズ群11aと、第2レンズ群12aと、第3レンズ群13aと、第4レンズ群14aと、と有してなる。
図16は、遠距離側から近距離側へのフォーカシングに際し、屈折光学系101aを構成する各レンズ群が移動する軌跡を実線で表している。なお、スクリーンに投射される画像サイズが80インチの場合を遠距離側とし、画像サイズが48インチとなる場合を近距離側とする。
第1レンズ群11aは、画像形成部10側から順に、画像形成部10側により強い凸面を向けた両面非球面両凸レンズと、画像形成部10側に凸面を向けた負メニスカスレンズと、拡大側により強い凸面を向けた両凸レンズと拡大側に凸面を向けた負メニスカスレンズの接合レンズと、開口絞り(不図示)と、拡大側により強い凸面を向けた両凸レンズと、拡大側がより強い凹面となる両凹レンズと、拡大側に凸面を向けた正メニスカスレンズとスクリーン側に凸面を向けた負メニスカスレンズの接合レンズと、拡大側により強い凸面を向けた両凸レンズと、からなる。
第2レンズ群12aは、画像形成部10側に凸面を向けた正メニスカスレンズからなる。
第3レンズ群13aは、拡大側に凸面を向けた負メニスカスレンズBaと、画像形成部10側により強い凹面を向け、光軸LX軸上は負のパワー、周辺は正のパワーとなるような形状を有する両面非球面両凹レンズAaと、からなる。
第4レンズ群14aは、画像形成部10側により強い凹面を向け、光軸LX軸上は負のパワー、周辺は正のパワーとなるような形状を有する両面非球面両凹レンズと、拡大側により強い凸面を向け、光軸LX軸上は正のパワー、周辺は負のパワーとなるような形状を有する両面非球面両凸レンズと、からなる。
表7は、実施例2に係る投射光学系100aが備える光学素子の例を示すデータである。表中の光線距離とは、各面におけるY軸方向最大画角の下光線と光軸LXとの距離を示している。
Figure 0006368988
表8は、本実施例に係る投射光学系100aにおける、フォーカシング時におけるレンズ間隔の具体例である。
Figure 0006368988
表9は、本実施例に係る投射光学系100aにおける、非球面係数の各数値の具体例である。なお、非球面は上記式1で表される。
Figure 0006368988
表10は、本実施例に係る投射光学系100aにおける、自由曲面係数の各数値の具体例である。なお、非球面は上記式1により表される。
Figure 0006368988
表11は、本実施例に係る投射光学系100aにおける、画像形成部10として用いるDMDの具体例である。
Figure 0006368988
表12は、投影画像が最大となる合焦状態において、屈折光学系101aが備えるレンズのうち最も平面ミラー102a側に位置するレンズの頂点からの、平面ミラー102aと曲面ミラー103aの位置座標と、α回転の角度の具体例である。なお、回転は、面法線と光軸LXとのなす角度を示している。
Figure 0006368988
次に、本実施例に係る投射光学系100aにおける、各投射距離における画像劣化の抑制について、図17から図22を用いて説明する。図17から図22は、実施例2に係る投射光学系100aにおいて、波長550nmの主光線位置を示す画像の図と、各ズームポジションと各投射距離においてスクリーン上に、主光線位置を示す画像を表示したときの、各画角における画像の歪みを例示する図である。
図17は、遠距離投射時の投射光学系100aにおいて、スクリーン上に表示した波長550nmのスポット位置を示す画像の例である。図18は、図17に例示した画像における、(a)画像上辺における曲がり、(b)画像左辺における曲がり、(c)画像下辺における曲がり、を示す図である。
図19は、基準距離投射時の投射光学系100aにおいて、スクリーン上に表示した波長550nmのスポット位置を示す画像の例である。図20は、図19に例示した画像における、(a)画像上辺における曲がり、(b)画像左辺における曲がり、(c)画像下辺における曲がり、を示す図である。
図21は、近距離投射時の投射光学系100aにおいて、スクリーン上に表示した波長550nmのスポット位置を示す画像の例である。図22は、図21に例示した画像における、(a)画像上辺における曲がり、(b)画像左辺における曲がり、(c)画像下辺における曲がり、を示す図である。
以上、図17から図22に示すように、実施例2に係る投射光学系100aによれば、各ズーム、各投射距離において、歪みが少ない画像を投射することができる。
次に、本実施例に係る投射光学系100aにおける、スポットダイアグラムを用いて、各画角におけるズーミングに際し、画像の変化が抑制されていることを説明する。図23から図25に示すスポットダイヤフラムにおける各スポットは、図48に示すF1からF13に示すフィールドポジションに対応している。なお、各スポットダイアグラムは、スクリーン面での結像特性(mm)を波長625nm(赤)、550nm(緑)、425nm(青)について示している。
図23は、遠距離投射時のスポットダイアグラムである。図24は、基準距離投射時のスポットダイアグラムである。図25は、近距離投射時のスポットダイアグラムである。
図23から図25に示すように、本実施例に係る投射光学系100aによれば、各ズーム、各投射距離における画質の変動は抑制されている。
●画像表示装置の実施形態3
次に、本発明に係る画像表示装置のさらに別の実施形態について説明する。なお、以下の説明において、すでに説明をした内容と同じものには、同じ符号を用いることとし、詳細な説明を省略する。
図26は、本実施形態に係るプロジェクタ1bの光学配置図である。図26において、プロジェクタ1bは、画像形成部10と、平行平板40と、本発明に係る投射光学系100bと、画像形成部10を照明する照明光の光源を含む照明光学系20と、その他の画像形成に必要な部材などを、ハウジング30に収納してなる。
投射光学系100bは、屈折光学系101bと、第1の反射面である平面ミラー102bと、第2の反射面である曲面ミラー103bと、を有してなる。平面ミラー102bは、図26に示すとおり、YZ平面上で45度回転した状態で配置される。曲面ミラー103bは、凹面ミラーであってもよいし、反射面が自由曲面形状である自由曲面ミラーでもよい。
画像形成部10からの投射光束は、投射光学系100bを通って結束光束になる。これによって、画像形成部10上に形成された画像は、スクリーン(不図示)に拡大投影される。
なお、スクリーン(不図示)は、画像形成部10に対して垂直に配置される。すなわち、画像形成部10の画像形成面の法線と被投射面であるスクリーンの法線は、直交する関係にある。
屈折光学系101bを通過した光線により、画像形成部10にて形成された画像情報と共役な中間像が形成される。この中間像は、平面ミラー102bよりも画像形成部10側において、空間像として形成される。なお、中間像は平面像として結像する必要はなく、曲面像として形成されてもよい。
この中間像を、投射光学系100bにおいて最も拡大側に配置される曲面ミラー103bにより拡大して投射することで、スクリーン上に画像が表示される。中間像は像面湾曲や歪曲を有しているが、曲面ミラー103bの反射面を自由曲面形状にすることで、これらを補正することができる。これによって、屈折光学系101bへの収差補正の負担が減るので、投射光学系100bの設計への自由度が増し、小型化に有利である。
屈折光学系101bは、遠距離側から近距離側へのフォーカシングに際し、正の屈折力を有するレンズ群である第1レンズ群11bと、平面ミラー102bと、曲面ミラー103bと、を画像形成部10に対して固定とする。また、正の屈折力を有するレンズ群である第2レンズ群12bと、負の屈折力を有するレンズ群である第3レンズ群13bは、画像形成部10側に移動する。また、正の屈折力を有するレンズ群である第4レンズ群14bは、拡大側に移動する。すなわち、投射光学系100は、フローティングフォーカスをすることにより、像面湾曲や歪曲収差を高度に制御することができる。
また、屈折光学系101bは、フォーカシングに際し移動するレンズ群の中に、非球面レンズを配置するので、補正の効果をより高めることができる。
図26に示したプロジェクタ1bは、以下に説明する実施例3に係る画像表示装置である。図26は、投射光学系100bが備える前玉が最も繰り出す48インチの場合の光路図でもある。図26から明らかなように、各レンズと光線との間隔が十分とられていて、光線とレンズやレンズ鏡胴(不図示)との干渉は避けられる状態になっている。
図27は、本実施例に係る投射光学系100bが備える屈折光学系101bの光学配置図である。図27に示すように、屈折光学系101bは、画像形成部10側から順に、第1レンズ群11bと、第2レンズ群12bと、第3レンズ群13bと、第4レンズ群14bと、を有してなる。
図27は、遠距離側から近距離側へのフォーカシングに際し、屈折光学系101bを構成する各レンズ群が移動する軌跡を実線で表している。なお、スクリーンに投射される画像サイズが80インチの場合を遠距離側とし、画像サイズが48インチとなる場合を近距離側とする。
第1レンズ群11bは、画像形成部10側から順に、画像形成部10側により強い凸面を向けた両面非球面両凸レンズと、画像形成部10側に凸面を向けた負メニスカスレンズと、画像形成部10側に凸面を向けた負のメニスカスレンズと画像形成部10側により強い凸面を向けた両凸レンズとの接合レンズと、開口絞り(不図示)と、拡大側により強い凸面を向けた両非球面凸レンズと、拡大側がより強い凹面となる両凹レンズと、拡大側に凸面を向けた正メニスカスレンズと拡大側に凸面を向けた負メニスカスレンズの接合レンズと、拡大側により強い凸面を向けた両凸レンズと、からなる。
第2レンズ群12bは、画像形成部10側に凸面を向けた正メニスカスレンズからなる。
第3レンズ群13bは、拡大側に凸面を向けた負メニスカスレンズBbと、画像形成部10側により強い凹面を向け、光軸LX軸上は負のパワー、周辺は正のパワーとなるような形状を有する両面非球面両凹レンズAbからなる。
第4レンズ群14bは、拡大側に凸面を向け、光軸LX軸上は負のパワー、周辺は正のパワーとなるような形状を有する両面非球面負メニスカスレンズと、拡大側に凸面を向け、光軸LX軸上は正のパワー、周辺は負のパワーとなるような形状を有する両面非球面正メニスカスレンズと、からなる。
表13は、実施例3に係る投射光学系100bが備える光学素子の例を示すデータである。表中の光線距離とは、各面におけるY軸方向最大画角の下光線と光軸LXとの距離を示している。
Figure 0006368988
表14は、本実施例に係る投射光学系100bにおける、フォーカシング時におけるレンズ間隔の具体例である。
Figure 0006368988
表15は、本実施例に係る投射光学系100bにおける、非球面係数の各数値の具体例である。なお、非球面は上記式1で表す。
Figure 0006368988
表16は、本実施例に係る投射光学系100bにおける、自由曲面係数の各数値の具体例である。なお、非球面は上記式1により表される。
Figure 0006368988
表17は、本実施例に係る投射光学系100bにおける、画像形成部10として用いるDMDの具体例である。
Figure 0006368988
表18は、投影画像が最大となる合焦状態において、屈折光学系101bが備えるレンズのうち最も平面ミラー102b側に位置するレンズの頂点からの、平面ミラー102bと曲面ミラー103bの位置座標と、α回転の角度の具体例である。なお、回転は、面法線と光軸LXとのなす角度を示している。
Figure 0006368988
次に、本実施例に係る投射光学系100bにおける、各ズームポジション、各投射距離における画像劣化の抑制について、図28から図33を用いて説明する。図28から図36は、実施例3に係る投射光学系100bにおいて、波長550nmの主光線位置を示す画像の図と、各ズームポジションと各投射距離においてスクリーン上に、主光線位置を示す画像を表示したときの、各画角における画像の歪みを例示する図である。
図28は、遠距離投射時の投射光学系100bにおいて、スクリーン上に表示した波長550nmのスポット位置を示す画像の例である。図29は、図28に例示した画像における、(a)画像上辺における曲がり、(b)画像左辺における曲がり、(c)画像下辺における曲がり、を示す図である。
図30は、基準距離投射時の投射光学系100bにおいて、スクリーン上に表示した波長550nmのスポット位置を示す画像の例である。図31は、図30に例示した画像における、(a)画像上辺における曲がり、(b)画像左辺における曲がり、(c)画像下辺における曲がり、を示す図である。
図32は、近距離投射時の投射光学系100bにおいて、スクリーン上に表示した波長550nmのスポット位置を示す画像の例である。図33は、図31に例示した画像における、(a)画像上辺における曲がり、(b)画像左辺における曲がり、(c)画像下辺における曲がり、を示す図である。
以上、図28から図33に示すように、実施例3に係る投射光学系100bによれば、各ズーム、各投射距離において、歪みが少ない画像を投射することができる。
次に、本実施例に係る投射光学系100bにおける、スポットダイアグラムを用いて、各画角におけるズーミングに際し、画像の変化が抑制されていることを説明する。図34から図36に示すスポットダイヤフラムにおける各スポットは、図48に示すF1からF13に示すフィールドポジションに対応している。なお、各スポットダイアグラムは、スクリーン面での結像特性(mm)を波長625nm(赤)、550nm(緑)、425nm(青)について示している。
図34は、遠距離投射時のスポットダイアグラムである。図35は、基準距離投射時のスポットダイアグラムである。図36は、近距離投射時のスポットダイアグラムである。
図34から図36に示すように、本実施例に係る投射光学系100bによれば、各ズーム、各投射距離における画質の変動は抑制されている。
●画像表示装置の実施形態4
次に、本発明に係る画像表示装置のさらに別の実施形態について説明する。なお、以下の説明において、すでに説明をした内容と同じものには、同じ符号を用いることとし、詳細な説明を省略する。
図37は、本実施形態に係るプロジェクタ1cの光学配置図である。図37において、プロジェクタ1cは、画像形成部10と、平行平板40と、本発明に係る投射光学系100cと、画像形成部10を照明する照明光の光源を含む照明光学系20と、その他の画像形成に必要な部材などを、ハウジング30に収納してなる。
投射光学系100cは、屈折光学系101cと、第1の反射面である平面ミラー102cと、第2の反射面である曲面ミラー103cと、を有してなる。平面ミラー102cは、図37に示すとおり、YZ平面上で45度回転した状態で配置される。曲面ミラー103cは、凹面ミラーであってもよいし、反射面が自由曲面形状である自由曲面ミラーでもよい。
画像形成部10からの投射光束は、投射光学系100cを通って結束光束になる。これによって、画像形成部10上に形成された画像は、スクリーン(不図示)に拡大投影される。
なお、スクリーン(不図示)は、画像形成部10に対して垂直に配置される。すなわち、画像形成部10の画像形成面の法線と被投射面であるスクリーンの法線は、直交する関係にある。
屈折光学系101cを通過した光線により、画像形成部10にて形成された画像情報と共役な中間像が形成される。この中間像は、平面ミラー102cよりも画像形成部10側において、空間像として形成される。なお、中間像は平面像として結像する必要はなく、曲面像として形成されてもよい。
この中間像を、投射光学系100cにおいて最も拡大側に配置される曲面ミラー103cにより拡大して投射することで、スクリーン上に画像が表示される。中間像は像面湾曲や歪曲を有しているが、曲面ミラー103cの反射面を自由曲面形状にすることで、これらを補正することができる。これによって、屈折光学系101cへの収差補正の負担が減るので、投射光学系100cの設計への自由度が増し、小型化に有利である。
屈折光学系101cは、遠距離側から近距離側へのフォーカシングに際し、正の屈折力を有するレンズ群である第1レンズ群11cと、平面ミラー102cと、曲面ミラー103cと、を画像形成部10に対して固定とする。また、正の屈折力を有するレンズ群である第2レンズ群12cと、負の屈折力を有するレンズ群である第3レンズ群13cは、画像形成部10側に移動する。また、正の屈折力を有するレンズ群である第4レンズ群14cは、拡大側に移動する。すなわち、投射光学系100cは、フローティングフォーカスをすることにより、像面湾曲や歪曲収差を高度に制御することができる。
また、屈折光学系101cは、フォーカシングに際し移動するレンズ群の中に、非球面レンズを配置するので、補正の効果をより高めることができる。
図37に示したプロジェクタ1cは、以下に説明する実施例4に係る画像表示装置である。図37は、投射光学系100cが備える前玉が最も繰り出す48インチの場合の光路図でもある。図37から明らかなように、各レンズと光線との間隔が十分とられていて、光線とレンズやレンズ鏡胴(不図示)との干渉は避けられる状態になっている。
図38は、本実施形態に係る投射光学系100cが備える屈折光学系101cの光学配置図である。図38に示すように、屈折光学系101cは、画像形成部10側から順に、第1レンズ群11cと、第2レンズ群12cと、第3レンズ群13cと、第4レンズ群14cと、を有してなる。
図38は、遠距離側から近距離側へのフォーカシングに際し、屈折光学系101cを構成する各レンズ群が移動する軌跡を実線で表している。なお、スクリーンに投射される画像サイズが80インチの場合を遠距離側とし、画像サイズが48インチとなる場合を近距離側とする。
第1レンズ群11cは、画像形成部10側から順に、画像形成部10側により強い凸面を向けた両面非球面両凸レンズと、画像形成部10側により強い凸面を向けた負メニスカスレンズと、画像形成部10側に凸面を向けた負のメニスカスレンズと拡大側により強い凸面を向けた両凸レンズとの接合レンズと、開口絞り(不図示)と、拡大側により強い凸面を向けた両非球面凸レンズと、拡大側がより強い凸面を向けた両面非球面両凸レンズと、拡大側がより強い凹面となる両凹レンズと、拡大側に凸面を向けた正メニスカスレンズと拡大側に凸面を向けた負メニスカスレンズの接合レンズと、拡大側により強い凸面を向けた両凸レンズと、からなる。
第2レンズ群12cは、画像形成部10側に凸面を向けた正メニスカスレンズからなる。
第3レンズ群13cは、拡大側に凸面を向けた負メニスカスレンズBcと、画像形成部10側により強い凹面を向け、光軸LX軸上は負のパワー、周辺は正のパワーとなるような形状を有する両面非球面両凹レンズAcからなる。
第4レンズ群14cは、拡大側に凸面を向け、光軸LX軸上は負のパワー、周辺は正のパワーとなるような形状を有する両面非球面負メニスカスレンズと、拡大側に凸面を向け、光軸LX軸上は正のパワー、周辺は負のパワーとなるような形状を有する両面非球面正メニスカスレンズからなる。
表19は、実施例4に係る投射光学系100cが備える光学素子の例を示すデータである。表中の光線距離とは、各面におけるY軸方向最大画角の下光線と光軸LXとの距離を示している。
Figure 0006368988
表20は、本実施例に係る投射光学系100cにおける、フォーカシング時におけるレンズ間隔の具体例である。
Figure 0006368988
表21は、本実施例に係る投射光学系100cにおける、非球面係数の各数値の具体例である。なお、非球面は上記式1で表す。
Figure 0006368988
表22は、本実施例に係る投射光学系100cにおける、自由曲面係数の各数値の具体例である。なお、非球面は上記式1により表される。
Figure 0006368988
表23は、本実施例に係る投射光学系100cにおける、画像形成部10として用いるDMDの具体例である。
Figure 0006368988
表24は、投影画像が最大となる合焦状態において、屈折光学系101cが備えるレンズのうち最も平面ミラー102c側に位置するレンズの頂点からの、平面ミラー101c曲面ミラー103cの位置座標と、α回転の角度の具体例である。なお、回転は、面法線と光軸LXとのなす角度を示している。
Figure 0006368988
次に、本実施例に係る投射光学系100cにおける、各ズームポジション、各投射距離における画像劣化の抑制について、図39から図44を用いて説明する。図39から図44は、実施例4に係る投射光学系100cにおいて、波長550nmの主光線位置を示す画像の図と、各ズームポジションと各投射距離においてスクリーン上に、主光線位置を示す画像を表示したときの、各画角における画像の歪みを例示する図である。
図39は、遠距離投射時の投射光学系100cにおいて、スクリーン上に表示した波長550nmのスポット位置を示す画像の例である。図40は、図39に例示した画像における、(a)画像上辺における曲がり、(b)画像左辺における曲がり、(c)画像下辺における曲がり、を示す図である。
図41は、基準距離投射時の投射光学系100cにおいて、スクリーン上に表示した波長550nmのスポット位置を示す画像の例である。図42は、図41に例示した画像における、(a)画像上辺における曲がり、(b)画像左辺における曲がり、(c)画像下辺における曲がり、を示す図である。
図43は、近距離投射時の投射光学系100cにおいて、スクリーン上に表示した波長550nmのスポット位置を示す画像の例である。図44は、図43に例示した画像における、(a)画像上辺における曲がり、(b)画像左辺における曲がり、(c)画像下辺における曲がり、を示す図である。
以上、図39から図44に示すように、実施例4に係る投射光学系100cによれば、各ズーム、各投射距離において、歪みが少ない画像を投射することができる。
次に、本実施例に係る投射光学系100cにおける、スポットダイアグラムを用いて、各画角におけるズーミングに際し、画像の変化が抑制されていることを説明する。図45から図47に示すスポットダイヤフラムにおける各スポットは、図48に示すF1からF13に示すフィールドポジションに対応している。なお、各スポットダイアグラムは、スクリーン面での結像特性(mm)を波長625nm(赤)、550nm(緑)、425nm(青)について示している。
図45は、遠距離投射時のスポットダイアグラムである。図46は、基準距離投射時のスポットダイアグラムである。図47は、近距離投射時のスポットダイアグラムである。
図45から図46に示すように、本実施例に係る投射光学系100cによれば、各ズーム、各投射距離における画質の変動は抑制されている。
ここで、これまで説明した本発明に係る投射光学系と画像表示装置の主たる特徴について、以下に示す。
●特徴1
本発明に係る投射光学系は、縮小側から拡大側に順に、屈折光学系と、第1の反射面と、第2の反射面と、を有し、前記屈折光学系を構成する複数のレンズの光軸のうち、最も多くのレンズにより共有される光軸を、前記投射光学系の光軸とし、前記屈折光学系の最も拡大側に配置されるレンズの拡大側の面と前記光軸との交点と前記第1の反射面と前記光軸との交点との距離が最小となる配置における当該交点間の距離L、前記屈折光学系の焦点距離f、前記光軸と平行方向をZ軸方向、前記第1の反射面と前記第2の反射面の配列方向をY軸方向、前記Y軸方向における前記光軸と前記画像形成部の端部との距離の最大値Ymax、としたとき、前記Y軸方向と前記Z軸方向の双方に平行な面であるYZ平面において、前記画像形成部からの光線と前記屈折光学系の最も拡大側に配置されるレンズの拡大側の面との交点の前記光軸からの距離の最大値D1と、前記D1における前記屈折光学系の最も拡大側に配置されるレンズの拡大側の面のサグ量であって、Z軸の縮小側から拡大側に向かう方向を正方向とするサグ量ds1と、前記光線と前記第1の反射面との交点のうち前記光軸との距離が一番大きな点Hと、前記光線と前記第2の反射面との交点のうち前記光軸との距離が一番小さい点Fと、前記Hと前記Fを結ぶ線が前記光軸となす角度θ1、は条件式(1):(0<Ymax/f−1/tanθ1)および条件式(2)(−0.1<(L−D1−ds1)/(L+D1−ds1)−1/tanθ1)を満たすことを特徴とする。
ミラーを用いた投射光学系では、全長方向の大きさを小さくするために、屈折光学系と反射面との間に折り返しミラーを挿入する方法が用いられる。ただし、条件が適切でないと、光線とレンズもしくは鏡胴部材との干渉が生じてしまう。この干渉(光線と部材との干渉)を避ける方法として、折り返しミラーと屈折光学系との距離を離すか、屈折光学系の最も拡大側のレンズ径を小さくする方法があるが、前者は全長方向の小型化という目的に反する。また、後者は、レンズによる収差補正、特に像面湾曲や歪曲収差補正の役割が小さくなるため、第2の反射面の負担が大きくなり、ミラーサイズの増大につながる。結果として、投射光学系を搭載する装置のサイズを大きくせざるを得なくなる。このように、闇雲に全長方向を縮めようとすると、性能劣化を起こしやすく、また性能を確保しようとするとサイズが大きくなってしまうという課題があった。
この課題に対し、条件式(1)と条件式(2)を満たす投射光学系によれば、小型でかつ光線の干渉が起こらず、かつ高性能な投射光学系を提供できる。上記の条件式(1)(2)はそれぞれ、第1の反射面からの折り返し光線の出射角の適切な範囲を示した式である。
条件式(1)の下限を下回ると、第1の反射面からの出射光とレンズの干渉が起こりやすくなり、屈折光学系からの出射角も大きくなる。そうすると、折り返しミラーのサイズが大型になり、中間像が大きくなるので、第2の反射面を大型にする必要が生じる。結果として、当該投射光学系を搭載する画像表示装置を大きくする必要が生じる。
また、スクリーンの適切な位置に画面を投影するために、第2の反射面の曲率半径を小さくする必要が生じる。これによって、像面湾曲と歪曲収差の補正のバランス取りが難しくなり、第2の反射面の製造誤差感度の増加もしくは性能の劣化を招くことになる。
また、条件式(2)の下限を下回ると、レンズと光線との干渉が発生することになる。
したがって、条件式(1)と条件式(2)を同時に満たすことにより、屈折光学系と第1の反射面の距離を短くしても、光線の干渉が起こらず、かつ屈折光学系の最も拡大側のレンズ径を大きくすることができる。これによって、レンズの負担、特に像面湾曲の補正の役割を大きくし、第2の反射面の負担を軽減することができる。
また、製造誤差感度の低減、性能の向上につながるばかりでなく、第2の反射面の小型化、装置の小型化に特に有効である。
●特徴2
本発明に係る投射光学系は、特徴1に加えてさらに、前記Y軸方向最大画角の上光線の屈折光学系からの出射光線が、前記光軸となす角度をθ2、前記Y軸方向最大画角の上光線の屈折光学系からの出射光線と前記屈折光学系の最も拡大側の面との交点の前記光軸からの距離をそれぞれD2、前記D2の高さにおける前記屈折光学系の最も拡大側に配置されるレンズの拡大側の面のサグ量であって、Z軸の縮小側から拡大側に向かう方向を正方向とするサグ量ds2、としたとき、条件式(3):0<Ymax/f−tanθ2、条件式(4):−0.05<(L−D2−ds2)/(L+D1−ds2)−tanθ2、を満たすことを特徴とする。
条件式(3)と条件式(4)はそれぞれ、Y軸方向最大画角の上光線の出射角の適切な範囲を示した式である。
条件式(3)の下限を下回ると、上光線の出射角が大きくなるため、折り返しミラーサイズの大型化につながり、中間像が大きくなる。中間像が大きくなると、第2の反射面の大型化につながり、投射光学系が大型になる。また、第1の反射面からの出射光線と光軸との角度が小さくなるためレンズの干渉が起こりやすくなる。また、スクリーンの適切な位置に画面を投影するために、第2の反射面の曲率半径を小さくしなければならなくなる。これによって、像面湾曲と歪曲収差の補正のバランス取りが難しくなり、第2の反射面の製造誤差感度の増加もしくは性能の劣化を招くことになる。
条件式(4)の下限を下回ると、レンズと光線との干渉が発生してしまう。
したがって、条件式(3)(4)を同時に満たすことにより、屈折光学系と第1の反射面の距離を短くしても、光線の干渉が起こらず、かつ、屈折光学系の最も拡大側のレンズ径を大きくすることができる。これによって、レンズの負担、特に像面湾曲の補正の役割を大きくし、第2の反射面の負担を軽減することができる。さらに、製造誤差感度の低減や、性能が向上し、第2の反射面の小型化、装置の小型化に特に有効である。
●特徴3
本発明に係る投射光学系は、特徴1および特徴2に加えてさらに、前記屈折光学系の最も拡大側に配置されるレンズの拡大側の面は凸面であり、非球面である、ことを特徴とする。
この特徴によれば、最も拡大側のレンズを凸面とすることにより、主光線を曲げる効果が大きくなるため中間像を小さくでき、第1の反射面と、第2の反射面を小型化することができる。さらに、レンズと光線との干渉を避けやすくすることができる。また、非球面とすることで、主光線を曲げる効果と、像面湾曲を補正する効果を高めることができる。
●特徴4
本発明に係る投射光学系は、特徴1乃至特徴3に加えてさらに、光軸上が負、周辺が正のパワーとなるような非球面レンズAを有する、ことを特徴とする。
周辺を凸のパワーとすることで、軸外光の主光線の屈折光学系からの出射角を小さくすることができ、装置の小型化、高性能化を実現できる。なお、当該非球面レンズは、前記凸形状の非球面レンズとは別の非球面レンズであることが望ましい。非球面を複数用いることにより、歪曲収差と像面湾曲を高度に制御することが可能となり、凹面ミラーの効果とも相まって、高性能な投射光学系とすることができる。
●特徴5
本発明に係る投射光学系は、特徴1乃至特徴4に加えてさらに、前記非球面レンズは、Y軸方向最大画角の下光線の面との交点と前記光軸との距離が最大となる球面レンズと、前記第1の反射面との間にある、ことを特徴とする。
この特徴によれば、光線が十分に分離した部分に前記のような非球面レンズを用いることにより、歪曲、像面湾曲を高度に制御できる。
●特徴6
本発明に係る投射光学系は、特徴1乃至特徴5に加えてさらに、前記第1の反射面は平面ミラーであって、YZ平面上で45度回転している、ことを特徴とする。
ここで45度とは平面ミラーの法線がZ軸からY軸方向に45度(α方向に−45度)回転することを表している。この特徴によれば、性能変化を起こさずに光学系を90度折り曲げることができるので小型化に有利となる。
●特徴7
本発明に係る投射光学系は、特徴1乃至特徴6に加えてさらに、前記第2の反射面は凹面ミラーである、ことを特徴とする。
この特徴によれば、前記屈折光学系による中間像を凹面ミラーで拡大投影することにより、投射光学系の小型化が図れる。
●特徴8
本発明に係る投射光学系は、特徴1乃至特徴7に加えてさらに、前記Lが最小となる合焦状態において、前記屈折光学系の近軸倍率をβとしたとき、条件式(5):5<β<8を満足する、ことを特徴とする。
条件式(5)は、前記中間像の大きさの適切な範囲を規定するための式である。条件式(5)の上限値を上回ると、凹面ミラーのパワーを小さくできるため、製造誤差感度は低減する。しかし、凹面ミラーサイズが大きくなってしまうため、小型化を図ることができない。
また、条件式(5)の下限値を下回ると、小型化には有利となる。しかし、所望のサイズの投影画像を得るために、凹面ミラーのパワーを大きくしなければならないため、製造誤差感度の上昇を招く。なお、より好ましくは条件式(5’):6 < β < 7、を満たすことが望ましい。
●特徴9
本発明に係る投射光学系は、特徴1乃至特徴8に加えてさらに、前記第2の反射面は、自由曲面形状である、ことを特徴とする。
第2の反射面を自由曲面形状にすることで、像面湾曲、歪曲収差を高度に補正することができる。
●特徴10
本発明に係る投射光学系は、特徴1乃至特徴9に加えてさらに、前記画像形成部は、前記光軸と交差しない、ことを特徴とする。
軸上光線を用いないことにより、非球面レンズ、自由曲面ミラーによる像面湾曲、歪曲収差の制御が高度に行える。
●特徴11
本発明に係る投射光学系は、特徴1乃至特徴10に加えてさらに、少なくとも前記屈折光学系の最も拡大側のレンズがフォーカシングに際し移動する、ことを特徴とする。
これにより、フォーカシングにより発生しうる像面湾曲、歪曲を高度に制御できる。より好ましくはフローティングフォーカスであることが望ましい。画面下端と画面上端でのスクリーンへの光線入射角の差が大きいため、投射距離によるフォーカシングにより像面湾曲の変動が大きくなる。そこでフローティングフォーカスを用いることにより、投射距離変動による像面湾曲の変動を補正することが可能となる。
●特徴12
本発明に係る画像表示装置は、画像形成部に光源からの光を照射する照明光学系と、画像形成部に形成された画像を被投射面に拡大投射する投射光学系と、を有し、投射光学系が上記した特徴1乃至特徴11のいずれかに係る投射光学系である、ことを特徴とする。
この特徴によれば、投射距離が非常に短く、かつ、小型の画像表示装置を得ることができる。
●各実施例の具体的数値
次に、実施例1乃至実施例4における、上記の条件式に関わる数値の例を表25に示す。
Figure 0006368988
各実施例における各条件式による値を表26に示す。
Figure 0006368988
上記表25および表26において明らかなように、上記実施例1から実施例4に係る投射光学系において、先に述べた条件式1〜条件式5に係るパラメータの値は、各条件式の範囲内に収まっている。
以上のような具体的な数値例によって特定される投射光学系によれば、折り返し光線の角度、レンズの有効径、折り返しミラーとレンズとの距離、非球面レンズのサグ量を適切に設定することにより、小型、かつ、高性能の画像投射装置を得ることができる。
なお、上述した各実施例の形態では、本発明の好適な実施具体例を示したが、本発明はその内容に限定されることはない。
特に、実施例1から実施例4で例示した各部の具体的形状および数値は、本発明を実施するに際して行う具体化のほんの一例にすぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
このように、本発明は、本実施形態で説明した内容に限定されることはなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更することができる。
1 画像表示装置
11 第1レンズ群
12 第2レンズ群
13 第3レンズ群
14 第4レンズ群
100 投射光学系
101 屈折光学系
102 平面ミラー
103 曲面ミラー
特開2011−253024号公報 特開2007−079524号公報 特開2009−251457号公報 特開2011−242606号公報

Claims (12)

  1. 画像形成部に形成された画像を被投射面に投射する投射光学系であって、
    縮小側から拡大側に順に、屈折光学系と、第1の反射面と、第2の反射面と、から構成され
    前記屈折光学系を構成する複数のレンズの光軸のうち、最も多くのレンズにより共有される光軸を、前記投射光学系の光軸とし、
    前記屈折光学系の最も拡大側に配置されるレンズの拡大側の面と前記光軸との交点と前記第1の反射面と前記光軸との交点との距離が最小となる配置における当該交点間の距離L、
    前記屈折光学系の焦点距離f、
    前記光軸と平行方向をZ軸方向、
    前記第1の反射面と前記第2の反射面の配列方向をY軸方向、
    前記Y軸方向における前記光軸と前記画像形成部の端部との距離の最大値Ymaxとしたとき、
    前記Y軸方向と前記Z軸方向の双方に平行な面であるYZ平面において、
    前記画像形成部からの光線と前記屈折光学系の最も拡大側に配置されるレンズの拡大側の面との交点の前記光軸からの距離の最大値D1と、
    前記D1における前記屈折光学系の最も拡大側に配置されるレンズの拡大側の面のサグ量であって、Z軸の縮小側から拡大側に向かう方向を正方向とするサグ量ds1と、
    前記光線と前記第1の反射面との交点のうち前記光軸との距離が一番大きな点Hと、
    前記光線と前記第2の反射面との交点のうち前記光軸との距離が一番小さい点Fと、
    前記Hと前記Fを結ぶ線が前記光軸となす角度θ1
    前記Y軸方向最大画角の上光線の屈折光学系からの出射光線が前記光軸となす角度θ2は、以下の条件式1、条件式2および条件式3を満たすことを特徴とする投射光学系。
    条件式1:0<Ymax/f−1/tanθ1
    条件式2:−0.1<(L−D1−ds1)/(L+D1−ds1)−1/tanθ1
    条件式3:0<Ymax/f−tanθ2
  2. 記Y軸方向最大画角の上光線の屈折光学系からの出射光線と前記屈折光学系の最も拡大側の面との交点の前記光軸からの距離をD2、
    前記D2の高さにおける前記屈折光学系の最も拡大側に配置されるレンズの拡大側の面のサグ量であって、Z軸の縮小側から拡大側に向かう方向を正方向とするサグ量ds2、
    としたとき、以下の条件式4を満たす請求項1記載の投射光学系。
    件式4:−0.05<(L−D2−ds2)/(L+D1−ds2)−tanθ2
  3. 前記屈折光学系の最も拡大側に配置されるレンズの拡大側の面は凸面であり、非球面である請求項1または2記載の投射光学系。
  4. 光軸上が負、周辺が正のパワーとなるような非球面レンズを有する請求項1乃至3のいずれかに記載の投射光学系。
  5. 前記非球面レンズは、Y軸方向最大画角の下光線の面との交点と前記光軸との距離が最大となる球面レンズと、前記第1の反射面との間にある請求項4記載の投射光学系。
  6. 前記第1の反射面は平面ミラーであって、YZ平面上で45度回転している請求項1乃至5のいずれかに記載の投射光学系。
  7. 前記第2の反射面は凹面ミラーである請求項1乃至6のいずれかに記載の投射光学系。
  8. 前記Lが最小となる合焦状態において、前記屈折光学系の近軸倍率をβとしたとき、以下の条件式5を満足する請求項1乃至7のいずれかに記載の投射光学系。
    条件式5:5<β<8
  9. 前記第2の反射面は、自由曲面形状である請求項1乃至8のいずれかに記載の投射光学系。
  10. 前記画像形成部は、前記光軸と交差しない請求項1乃至9のいずれかに記載の投射光学系。
  11. 少なくとも前記屈折光学系の最も拡大側のレンズがフォーカシングに際し移動する請求項1乃至10のいずれかに記載の投射光学系。
  12. 画像形成部に光源からの光を照射する照明光学系と、
    前記画像形成部に形成された画像を被投射面に拡大投射する投射光学系と、
    を有し、
    前記投射光学系は、請求項1乃至11のいずれかに記載の投射光学系であることを特徴とする画像表示装置。
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