JP2017040849A - 投射光学系及びプロジェクター - Google Patents

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Abstract

【課題】コンパクトながら近接投射が可能な投射光学系、及び当該投射光学系を備えたプロジェクターを提供すること。【解決手段】投射光学系40は、屈折光学系である第1光学群40aと反射光学系である第2光学群40bとを備えている。第2光学群40bは、凹面形状を有する第1反射面、曲面形状を有する第2反射面及び凸面形状を有する第3反射面をそれぞれ有する第1〜第3反射光学系MR1〜MR3を含む。第1〜第3反射光学系MR1〜MR3は、焦点距離に関する条件式(1)を満たす。第1光学群40aから射出された画像光は第2光学群40bによって反射され、被投射面に投射される。【選択図】図3

Description

本発明は、画像表示素子の画像を拡大投影するプロジェクターへの組み込みに適した投射光学系及びこれを用いたプロジェクターに関する。
近年、近距離から投射して大画面を得ることが可能なプロジェクター用の投射光学系として、例えば屈折光学系と1枚の非球面反射面とを用いるものが提案されている(例えば特許文献1等参照)。
しかしながら、例えば特許文献1(特開2008−250296号)では、屈折光学系に非球面レンズを含み、また、再結像させるための非球面反射面が1枚であるため、屈折光学系にかなり負担がかかる。例えば、Fナンバーを明るくして、広い変倍範囲に対応しようとすると、例えば複数の強い非球面を含めても10数枚のレンズを必要とするといったことになる可能性がある。
特開2008−250296号公報
本発明は、上記背景に鑑みてなされたものであり、コンパクトながら近接投射が可能な投射光学系、及び当該投射光学系を備えたプロジェクターを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る第1の投射光学系は、縮小側から順に設けられた、複数のレンズからなり正のパワーを有する屈折光学系と、反射光学系と、を備えた投射光学系であって、反射光学系は、屈折光学系から射出された光の光路上に屈折光学系側から順に設けられた第1反射光学系と第2反射光学系と第3反射光学系とを含み、第1反射光学系は、凹面形状を有する第1反射面を含み、第2反射光学系は、曲面形状を有する第2反射面を含み、第3反射光学系は、凸面形状を有する第3反射面を含み、第1反射面、第2反射面及び第3反射面のうち少なくとも2つは非球面形状を有し、第1反射光学系の焦点距離をf1、第2反射光学系の焦点距離をf2、第3反射光学系の焦点距離をf3、としたとき、f1,f2,f3が条件式(1)を満足することを特徴とする。
|f2|>|f3|>|f1|…(1)
上記投射光学系は、凹面形状を有する第1反射面、曲面形状を有する第2反射面及び凸面形状を有する第3反射面をそれぞれ有する第1〜第3反射光学系を備えている。また、第1〜第3反射光学系は条件式(1)を満たす。したがって、上記投射光学系はコンパクトながら近接投射が可能である。なお、第1〜第3反射光学系のパワーをφ1,φ2,φ3とすると、条件式(1)を、
φ2<φ3<φ1 (φk=|1/fk|) k=1,2,3
ただし、fkは条件式(1)に示す各反射光学系の焦点距離
と表記することもできる。すなわち、第2反射光学系のパワーが最も弱く、第1反射光学系のパワーが最も強く、第3反射光学系のパワーがその中間である。
本発明の具体的な側面によれば、全系の焦点距離をF、屈折光学系の焦点距離をFLとするとき、条件式(2)を満足する。
0.05 < F/FL < 0.15…(2)
この場合、バックフォーカスを長くとりながら、装置全体の小型化を達成することができる。
本発明の別の側面によれば、前記複数のレンズが全て回転対称系である。
本発明のさらに別の側面によれば、前記複数のレンズ及び第1〜第3反射光学系の全ての面は、回転対称面で構成され、同一の光軸を有する共軸光学系である。
本発明のさらに別の側面によれば、前記複数のレンズは、屈折光学系の一部として機能する光透過領域と第2反射面として機能する光反射領域とを有する光透過反射光学系を含む。この場合、屈折光学系のレンズのレンズ面の一部と反射光学系の反射面とを共有面として構成することが可能となる。
本発明のさらに別の側面によれば、光透過反射光学系は、屈折光学系において最も拡大側に配置されており、投射距離の変更に伴う変倍時のフォーカスの際、固定されている。
本発明のさらに別の側面によれば、屈折光学系は、変倍時に少なくとも1つの移動するレンズ群を有し、最も縮小側の可変間隔を境にして、縮小側から順に正のパワーを有する第1−1レンズ群と、正のパワーを有する第1−2レンズ群とから構成され、第1−1レンズ群の焦点距離をF1−1、第1−2レンズ群の焦点距離をF1−2とするとき、条件式(3)を満足する。
0.0 < |F1−1/F1−2| < 1.0…(3)
この場合、像面湾曲や歪曲収差を補正することが可能となる。
本発明のさらに別の側面によれば、物体側の開口数は0.27以上である。
本発明のさらに別の側面によれば、縮小側は略テレセントリックである。
本発明のさらに別の側面によれば、変倍範囲が1.4倍以上ある。
上記目的を達成するため、本発明に係る第2の投射光学系は、縮小側から順に設けられた、複数のレンズからなり正のパワーを有する屈折光学系と、少なくとも3面の反射面を有する反射光学系と、を備えた投射光学系であって、屈折光学系を構成する複数のレンズは、屈折光学系の一部として機能する光透過領域と反射光学系の反射面として機能する光反射領域とを有する光透過反射光学系を含む。
上記投射光学系において、光透過反射光学系に屈折レンズとしての機能と反射ミラーとしての機能とを兼用させることで、コンパクトながら近接投射を可能なものとすることができる。
上記目的を達成するため、本発明に係るプロジェクターは、光源と、光源からの光を変調して画像光を形成する光変調素子と、画像光を投射する上記いずれかの投射光学系とを備える。プロジェクターは上記いずれかの投射光学系を備えることで、コンパクトながら近接投射を可能なものとすることができる。
実施形態の投射光学系を組み込んだプロジェクターの概略構成を示す図である。 実施形態又は実施例1の投射光学系における物体面から投射面までの構成および光線図である。 図2のうち、物体面から凹面反射ミラーまでの一部拡大図である。 実施例1の投射光学系の構成を示す図である。 (A)〜(C)は、実施例1の投射光学系の縮小側収差図である。 (A)〜(E)は、図5(A)に対応する投射光学系の横収差図である。 (A)〜(E)は、図5(B)に対応する投射光学系の横収差図である。 (A)〜(E)は、図5(C)に対応する投射光学系の横収差図である。 実施例2の投射光学系の構成を示す図である。 (A)〜(C)は、実施例2の投射光学系の縮小側収差図である。 (A)〜(E)は、図10(A)に対応する投射光学系の横収差図である。 (A)〜(E)は、図10(B)に対応する投射光学系の横収差図である。 (A)〜(E)は、図10(C)に対応する投射光学系の横収差図である。 実施例3の投射光学系の構成を示す図である。 (A)〜(C)は、実施例3の投射光学系の縮小側収差図である。 (A)〜(E)は、図15(A)に対応する投射光学系の横収差図である。 (A)〜(E)は、図15(B)に対応する投射光学系の横収差図である。 (A)〜(E)は、図15(C)に対応する投射光学系の横収差図である。 実施例4の投射光学系の構成を示す図である。 (A)〜(C)は、実施例4の投射光学系の縮小側収差図である。 (A)〜(E)は、図20(A)に対応する投射光学系の横収差図である。 (A)〜(E)は、図20(B)に対応する投射光学系の横収差図である。 (A)〜(E)は、図20(C)に対応する投射光学系の横収差図である。 実施例5の投射光学系の構成を示す図である。 (A)〜(C)は、実施例5の投射光学系の縮小側収差図である。 (A)〜(E)は、図25(A)に対応する投射光学系の横収差図である。 (A)〜(E)は、図25(B)に対応する投射光学系の横収差図である。 (A)〜(E)は、図25(C)に対応する投射光学系の横収差図である。 実施例6の投射光学系の物体面から凹面反射ミラーまでの構成および光線図である。 実施例6の投射光学系の構成を示す図である。 (A)〜(C)は、実施例6の投射光学系の縮小側収差図である。 (A)〜(E)は、図31(A)に対応する投射光学系の横収差図である。 (A)〜(E)は、図31(B)に対応する投射光学系の横収差図である。 (A)〜(E)は、図31(C)に対応する投射光学系の横収差図である。
以下に図面を参照して、本発明の実施形態に係る投射光学系について詳細に説明する。
図1に示すように、本発明の一実施形態に係る投射光学系を組み込んだプロジェクター2は、画像光を投射する光学系部分50と、光学系部分50の動作を制御する回路装置80とを備える。
光学系部分50において、光源10は、例えば超高圧水銀ランプであって、R光、G光、及びB光を含む光を射出する。ここで、光源10は、超高圧水銀ランプ以外の放電光源であってもよいし、LEDやレーザーのような固体光源であってもよい。第1インテグレーターレンズ11及び第2インテグレーターレンズ12は、アレイ状に配列された複数のレンズ素子を有する。第1インテグレーターレンズ11は、光源10からの光束を複数に分割する。第1インテグレーターレンズ11の各レンズ素子は、光源10からの光束を第2インテグレーターレンズ12のレンズ素子近傍にて集光させる。第2インテグレーターレンズ12のレンズ素子は、重畳レンズ14と協働して、第1インテグレーターレンズ11のレンズ素子の像を液晶パネル18R、18G、18Bに形成する。このような構成により、光源10からの光が液晶パネル18R、18G、18Bの表示領域の全体を略均一な明るさで照明する。
偏光変換素子13は、第2インテグレーターレンズ12からの光を所定の直線偏光に変換させる。重畳レンズ14は、第1インテグレーターレンズ11の各レンズ素子の像を、第2インテグレーターレンズ12を介して液晶パネル18R、18G、18Bの表示領域上で重畳させる。
第1ダイクロイックミラー15は、重畳レンズ14から入射したR光を反射させ、G光及びB光を透過させる。第1ダイクロイックミラー15で反射されたR光は、反射ミラー16及びフィールドレンズ17Rを経て、光変調素子である液晶パネル18Rへ入射する。液晶パネル18Rは、R光を画像信号に応じて変調することにより、R色の画像を形成する。
第2ダイクロイックミラー21は、第1ダイクロイックミラー15からのG光を反射させ、B光を透過させる。第2ダイクロイックミラー21で反射されたG光は、フィールドレンズ17Gを経て、光変調素子である液晶パネル18Gへ入射する。液晶パネル18Gは、G光を画像信号に応じて変調することにより、G色の画像を形成する。第2ダイクロイックミラー21を透過したB光は、リレーレンズ22、24、反射ミラー23、25、及びフィールドレンズ17Bを経て、光変調素子である液晶パネル18Bへ入射する。液晶パネル18Bは、B光を画像信号に応じて変調することにより、B色の画像を形成する。
クロスダイクロイックプリズム19は、光合成用のプリズムであり、各液晶パネル18R、18G、18Bで変調された光を合成して画像光とし、投射光学系40へ進行させる。
投射光学系40は、各液晶パネル18G,18R,18Bによって変調されクロスダイクロイックプリズム19で合成された画像光を不図示のスクリーン上に拡大投射する投射用ズームレンズである。
回路装置80は、ビデオ信号等の外部画像信号が入力される画像処理部81と、画像処理部81の出力に基づいて光学系部分50に設けた液晶パネル18G,18R,18Bを駆動する表示駆動部82と、投射光学系40に設けた駆動機構(不図示)を動作させて投射光学系40の状態を調整するレンズ駆動部83と、これらの回路部分81,82,83等の動作を統括的に制御する主制御部88とを備える。
画像処理部81は、入力された外部画像信号を各色の諧調等を含む画像信号に変換する。なお、画像処理部81は、外部画像信号に対して歪補正や色補正等の各種画像処理を行うこともできる。
表示駆動部82は、画像処理部81から出力された画像信号に基づいて液晶パネル18G,18R,18Bを動作させることができ、当該画像信号に対応した画像又はこれに画像処理を施したものに対応する画像を液晶パネル18G,18R,18Bに形成させることができる。
レンズ駆動部83は、主制御部88の制御下で動作し、投射光学系40を構成する一部の光学要素をアクチュエーターACを介して光軸OAに沿って適宜移動させることにより、投射光学系40によるスクリーン上への画像の投射において変倍に伴うフォーカス(変倍時のフォーカス)を行うことができる。なお、レンズ駆動部83は、投射光学系40全体を光軸OAに垂直な上下方向に移動させるアオリの調整により、スクリーン上に投射される画像の縦位置を変化させることもできる。
以下、図2及び図3等を参照して、実施形態の投射光学系40について具体的に説明する。なお、図2等で例示した投射光学系40は、後述する実施例1の投射光学系40と同一の構成となっている。便宜上、+Y方向を上方向とし、−Y方向を下方向とする。
実施形態の投射光学系40は、液晶パネル18G(18R,18B)に形成された画像を不図示のスクリーン上に投射する。ここで、投射光学系40と液晶パネル18G(18R,18B)との間には、図1のクロスダイクロイックプリズム19に相当するプリズムPRが配置されている。
投射光学系40は、縮小側から順に、複数のレンズからなり正のパワーを有する屈折光学系である第1光学群40aと、複数のミラーからなり種々の曲面形状の反射面を有する反射光学系である第2光学群40bとからなる。
第1光学群40aは、含まれるレンズ間に形成される空間のうち、レンズの移動により可変となる間隔のうち最も縮小側の可変間隔BDを境にして、縮小側に設けられ、正のパワーを有する第1−1レンズ群41と、拡大側に設けられ、第1−1レンズ群41のパワーと比較して弱い正のパワーを有する第1−2レンズ群42と、からなる屈折光学系である。
第2光学群40bは、第1光学群40aから射出された光の光路上に第1光学群40a側から順に設けられた第1反射光学系MR1と、第2反射光学系MR2と、第3反射光学系MR3とを含む反射光学系である。
ここで、図示の例では、第1光学群40aと第2光学群40bとは、一部の要素(レンズL7または第2反射光学系MR2とする)を共有している。言い換えると、当該一部の要素は、レンズL7と見れば、屈折光学系である第1光学群40aの一部として機能し、第2反射光学系MR2と見れば、反射光学系である第2光学群40bの一部として機能する光透過反射光学系である。ここでは、レンズL7(あるいは第2反射光学系MR2)の下側領域が、光を透過屈折させるレンズ(屈折レンズ)としての機能を有する光透過領域となっている。一方、第2反射光学系MR2(あるいはレンズL7)の上側領域が、光を反射するミラー(ミラーレンズ)としての機能を有する光反射領域となっている。従って、図1に示す場合、液晶パネル18G(18R,18B)からプリズムPRを経て投射される画像光の光線は、第1光学群40aを経て第2光学群40bに射出されるに際して、第1光学群40aの最も拡大側に配置されるレンズL7(あるいは第2反射光学系MR2)の下側を通過する。また、当該光線は、第2光学群40bの第1反射光学系MR1で反射された後、再び第2反射光学系MR2(あるいはレンズL7)に入射する。この際、当該光線は、第2反射光学系MR2(あるいはレンズL7)の上側で第3反射光学系MR3に向けて反射される。
以下、屈折光学系である第1光学群40aについて、詳細に説明する。
第1光学群40aのうち、第1−1レンズ群41は開口絞りSTを有し、開口絞りSTよりも縮小側にレンズ群(レンズL1〜L4)を有する。レンズL1〜L4は、投射距離の変更に伴う変倍時のフォーカスの際に、固定されている。
第1−2レンズ群42は、開口絞りSTよりも拡大側に配置されるレンズ群(レンズL5〜L7)を有する。これらのうち、レンズL5,L6はフォーカス群を構成している。レンズL5,L6はそれぞれ、投射距離の変更に伴う変倍時のフォーカスの際に、アクチュエーターACにより、光軸OAに沿った方向A1(光軸方向)に移動する。ここでは、レンズL5とレンズL6とは独立して移動可能となっているものとする。これにより、広い変倍域においても、最終的に良好な画像を得られるような1次像を作ることができる。なお、アクチュエーターACによる移動のさせ方については、変倍時のフォーカスの態様により種々の態様が可能であり、例えば各レンズをまったく独立に移動させてもよいし、カム機構等を利用して互いに連動させて移動させてもよい。一方、第1光学群40aにおいて最も拡大側に配置されているレンズL7(あるいは第2反射光学系MR2)は、上記変倍に伴うフォーカスの際に、固定されている。
以下、第1光学群40aを構成する各レンズについて縮小側から順に説明する。第1−1レンズ群41は、既述のように、4枚のレンズL1〜L4で構成され、レンズL1、L2は、正レンズであり、レンズL3とレンズL4とは接合レンズである。第1−2レンズ群42は、既述のように、3枚のレンズL5〜L7で構成され、レンズL5は、正レンズであり、レンズL6は、正のメニスカスレンズであり、レンズL7は、両面非球面の負レンズである。すなわち、第1光学群40aは、全体で7枚のレンズL1〜L7で構成されている。レンズL1〜L7各々は、光軸OAについて軸対称な円形状である。言い換えると、屈折光学系である第1光学群40aを構成する複数のレンズL1〜L7が全て回転対称系である。また、レンズL7以外は、全てガラス製の球面レンズである。レンズL7は両面非球面レンズであり、比較的レンズ径も大きいことから、樹脂レンズとすることが安価で好ましい。しかし、レンズL7は軸対称な円形状であり、一部を反射面しても使用することから、精度を確保しやすいガラス非球面レンズとしてもよい。
以下、第2光学群40bについて、詳細に説明する。
第2光学群40bのうち、第1反射光学系MR1は、第1光学群40aの射出側(拡大側)、すなわち第2光学群40bにおける最も縮小側に配置され、凹面形状を有する第1反射面R1を含む。第1反射光学系MR1は、第1反射面R1での反射により、第1光学群40aから射出された光線を第2反射光学系MR2に向けて射出する。
第2反射光学系MR2は、光路上、第1反射光学系MR1の拡大側に配置され、曲面形状を有する第2反射面R2を含む。ここでは、既述のように、第2反射光学系MR2(あるいはレンズL7)は、第1光学群40aを構成するレンズL7のうち屈折レンズとしては利用されない一部分に光反射領域を形成していることで、第2反射面R2を有するものとなっている。また、上記のように、第2反射面R2を設ける対象となっているレンズが両面非球面の負レンズであることに伴い、その一部の面である第2反射面R2も非球面となっている。見方を変えると、第2反射光学系MR2は、非球面ミラーである。第2反射光学系MR2は、第2反射面R2での反射により、第1反射光学系MR1から射出された光線を第3反射光学系MR3に向けて射出する。
第3反射光学系MR3は、光路上、第2反射光学系MR2の拡大側、すなわち最も拡大側に配置され、凸面形状を有する第3反射面R3を含む。第3反射光学系MR3は、第3反射面R3での反射により、第2反射光学系MR2から射出された光線を被照射面であるスクリーンに向けて射出する。
以下、第2光学群40bを構成する各ミラー(反射光学系MR1〜MR3)の特性について説明する。まず、第1〜第3反射光学系MR1〜MR3の全ての反射面R1〜R3は、非球面形状をそれぞれ有し、かつ、回転対称面で構成され、同一の光軸を有する。
また、第1反射光学系MR1の焦点距離をf1、第2反射光学系MR2の焦点距離をf2、第3反射光学系MR3の焦点距離をf3、としたとき、f1,f2,f3が下記の条件式(1)を満足する。
|f2|>|f3|>|f1|…(1)
なお、上記要件に関して、第1〜第3反射光学系MR1〜MR3のパワーをφ1,φ2,φ3とすると、条件式(1)を、
φ2<φ3<φ1 (φk=|1/fk|) k=1,2,3
ただし、fkは条件式(1)に示す各反射光学系の焦点距離
と表記することもできる。
条件式(1)は、3つの反射面R1〜R3の焦点距離f1,f2,f3に関する条件であり、各反射面R1〜R3のパワーφ1,φ2,φ3を適切に設定することで、第2光学群40bの小型化を図り、かつ、第1光学群40aで作られた収差を含む1次像を効率よく収差の十分に補正された2次像としてスクリーン上に結像させるための条件である。仮に、第1反射面R1の焦点距離f1の絶対値が第3反射面R3の焦点距離f3の絶対値よりも大きくなり、すなわち正のパワーが弱くなりすぎると、第1反射面R1のサイズが大きくなるとともに、第2反射面R2のサイズも大きくなり小型化という点で好ましくないものとなってしまう。これに対して、第1反射面R1を他の2枚の反射面R2,R3よりもパワーの強い面とすることで、第2反射面R2に入射する光束の位置を低い位置とすることができ、第1、第2反射面R2,R3を小型化することが可能となる。
また、例えば第2反射面R2の焦点距離f2の絶対値を、反射面R1の焦点距離f1の絶対値および反射面R3の焦点距離f3の絶対値よりも大きくする、すなわちパワーの弱い面とすることで、第1反射面R1の正のパワーと、第3反射面R3の負のパワーをバランスよく設定することができ、諸収差をバランスよく補正することが可能となる。また、第2反射面R2のパワーを弱くすることで、上記のような第1光学群40a(屈折光学系)のレンズ(レンズL7)のレンズ面の一部と反射面(第2反射面R2)とを共有面として構成することが可能となる。
また、以上の投射光学系40の場合、結果的に第1光学群40a(屈折光学系)を構成する複数のレンズL1〜L7、及び、第2光学群40b(反射光学系)を構成する第1〜第3反射光学系MR1〜MR3の全ての面は、回転対称面で構成され、同一の光軸を有する共軸光学系となっている。
また、上記構成の投射光学系40において、全系の焦点距離をF、第1光学群40a(屈折光学系)の焦点距離をFLとするとき、投射光学系40は、下記の条件式(2)を満足する。
0.05 < F/FL < 0.15…(2)
条件式(2)は、全系の焦点距離と第1レンズ群の焦点距離の比に関する条件で、バックフォーカスを長くとりながら、装置全体の小型化を達成するための条件である。
この種の超広角投射光学系では、焦点距離が非常に短く、色合成プリズムPRなどを入れるための長いバックフォーカスを得るためには、1次像を作る役割をもつ第1光学群40a(屈折光学系)の焦点距離を長くすることが必要となる。
条件式(2)の上限を超えて、第1光学群40aの焦点距離が短くなり過ぎると、諸収差の補正が困難となり、レンズ枚数もそれに伴い多くする必要が生じ好ましくない。また、必要なバックフォーカスを確保することも困難になる。逆に、条件式(2)の下限を超えて、第1光学群40aの焦点距離が長くなり過ぎると、収差補正は容易になるが、レンズ全長が長くなることになり小型化という点で好ましくない。条件式(2)を満足するものとすることで、バックフォーカスを長くとりながらも、装置全体の小型化を達成することが可能となる。
さらに、第1−1レンズ群41の焦点距離をF1−1、第1−2レンズ群42の焦点距離をF1−2とするとき、投射光学系40は、下記の条件式(3)を満足する。
0.0 < |F1−1/F1−2| < 1.0…(3)
本実施形態のような超広角投射光学系では、非常に広い画角を有するため、一般的な投射光学系(例えば半画角30°程度の投射光学系)と比較すると、投射距離による収差の変化量が非常に大きい。投射距離を変化させると、焦点距離が非常に短いため、低像高位置での焦点変化が少ないのに比較して、高像高位置の画面周辺部での像面湾曲や歪曲収差が大きく変化する。したがって、本実施形態の投射光学系では、変倍に伴うフォーカスに際して、主に画面周辺部での像面湾曲変化や歪曲変化を補正している。条件式(3)は、第1光学群40a内でのフォーカス時における固定群と移動群との焦点距離の比に関する条件であり、簡単な構成でフォーカスを行うための条件であると言える。フォーカス群の焦点距離を長くして、パワーを小さくすることで、低像高位置での焦点変化を少なくし、高像高位置での像面湾曲や歪曲収差を補正することが可能となる。
条件式(3)の上限を超えて、フォーカス群の焦点距離が短くなり、パワーが強くなり過ぎるとフォーカスの際に、周辺部の像面湾曲や歪曲を補正する為の移動量が大きくなり過ぎ好ましくない。逆に、条件式(3)の下限を超えて、フォーカス群のパワーが弱くなりすぎると、レンズ群を移動させたときに、光軸近傍での焦点位置も動いてしまい、低像高位置と高像高位置での焦点位置を一致させるために、複数のレンズ群を精度良く移動させることが必要となり、枠構成上も難しくなるため好ましくない。条件式(3)を満足するものとすることで、変倍に伴うフォーカスに際して、像面湾曲や歪曲収差を十分に抑制する補正が可能となっている。
なお、上記のように、第1光学群40aを構成するレンズL1〜L7各々は、光軸OAについて軸対称な円形状となっている。最も大きくなりやすい拡大側のレンズL7も円形である。これにより、製造過程における誤差を極力抑えることができる。また、全てのレンズL1〜L7を円形状にできる。比較例として、例えば第2光学群40bを1枚の凹面ミラーで構成する投射光学系を考えると、当該投射光学系では、当該凹面ミラーで反射された光束が屈折光学系と干渉するため、ミラー側に配置されるレンズ(第1光学群40aのうち最も拡大側のレンズ)は、非円形形状にカットする必要が生じる可能性がある。レンズを非円形形状とすると、レンズを収納する鏡枠構造が複雑となり、コストアップとなってしまう。これに対して本実施形態では、最も拡大側に位置するレンズL7において、レンズ面の一部を反射面として機能させることで、レンズL1〜L7各々を全て円形状として、一般的なレンズ鏡枠構造をとることができ、低コスト化と同時に精度向上を達成することが可能となる。
また、図示のように、投射光学系40において、縮小側は、略テレセントリックである。これにより、例えば上記のように、クロスダイクロイックプリズム19において各液晶パネル18R、18G、18Bで変調された光を合成して画像光とする場合において、組み立てのバラツキを吸収しやすいものとすることができる。
近接投射光学系では、一般に、スクリーンまでの距離が非常に近い。投射光学系40では、液晶パネル18G(18R,18B)のパネル面PIに形成された画像を、一旦、第1光学群40aによって第2光学群40bのミラーの手前で結像させ、第2光学群40bによって画像をスクリーンに再結像させることで、近接投射が行なわれる。つまり、第1光学群40aは、第2光学群40bの手前で1次像(中間像)を作る。上記のような近接投写光学系では、変倍時の収差変動が比較的大きいため、あまり変倍範囲を大きく取れない可能性がある。従って、第1光学群40aにより形成される1次像は、投射倍率を変化させても、良好な画像が得られるように最適化されていることが好ましい。また、一般的な近接投射光学系では、像面湾曲、非点収差の変動によるコントラスト低下が大きい。また、変倍時の歪曲収差の変化も通常レンズ系よりも大きくなる傾向が高い。
しかし、本実施形態の投射光学系40は、上述のように、第1光学群40aで作られた1次像を第2光学群40bで再結像させるにあたって、第2光学群40bの構成を色収差の発生しない3枚のミラー(反射光学系MR1〜MR3)とすることで、光学系全体での色収差の発生を極力低減し、かつ、光を複数回反射させて実質的な光路長を長くすることで、各光学要素のパワー低減できる。その結果、第1光学群40aの負担を減らすことができる。したがって、強い非球面を有するレンズを使用しなくても、第1光学群40aの構成枚数を少なくし、広い変倍範囲に対応できるような投射光学系を構成し、低コスト化、コンパクト化を達成することができる。
また、本実施形態では、第2光学群40bを構成するミラーの枚数を奇数枚としている。この場合、投射光を光源側に返すように構成する、すなわち近接投射に際して光源側にスクリーンを配置するようにして、プロジェクターの設置において、一般的な反射ミラーを使わない方式や偶数枚の反射ミラーで折り返す場合に比べて、プロジェクターを壁面に設置するためのアームを短くすることができ、強度的にも小さくてすむようにできる。
さらに、上記のような構成とすることにより、物体側の開口数を0.27以上、すなわちFナンバーが1.8程度の明るさを有しながら、1.4倍以上(さらには1.5倍以上、1.6倍以上)の高い変倍範囲を確保し、高解像度の画像表示素子にも十分対応可能な性能を有するものとなっている。
また、本願発明とは別の考えとして、樹脂で成形された非球面レンズを屈折光学系に適用することも考えられる。しかしながら、樹脂で成形された非球面レンズは、両面を精度よく成形しなければならず、中心部と周辺部の厚みの比、すなわち偏肉比が大きいと成形時に内部歪が生じやすい。特に、大きなレンズに非球面を利用する場合には、製造の観点から形状的制限が生じる。非球面レンズと比較すると、非球面ミラーの樹脂成形の場合、片面のみの成形ですみ、表面反射を利用することから内部歪の影響も少なく、ミラー厚も成形しやすい厚さで均一にできるため、非球面レンズよりも精度が出しやすい。また、さらに別の考えとして、ミラーのみで投射光学系を構成することも考えられる。しかし、反射のみに頼ると、反射した光路と反射面の干渉という問題が生じやすくなり、この問題を解決するために、自由曲面ミラーや偏芯の要素を入れてしまうと、製造上非常に難しくなる。本実施形態では、比較的製造を容易としつつも、高精度でコンパクトな構成とすることができる。
〔実施例〕
以下、投射光学系40の具体的な実施例について説明する。以下に説明する実施例1〜4に共通する諸元の意味を以下にまとめた。
f 全系の焦点距離
ω 半画角
NA 開口数
R 曲率半径
D 軸上面間隔(レンズ厚又はレンズ間隔)
Nd d線の屈折率
Vd d線のアッベ数
非球面は、以下の多項式(非球面式)によって特定される。
Figure 2017040849
ただし、
c: 曲率(1/R)
h: 光軸からの高さ
k: 非球面の円錐係数
Ai:非球面の高次非球面係数
なお、OBJは、パネル面PIを意味し、STOは開口絞りSTを意味し、IMGは、スクリーン上の像面(被投射面)を意味する。また、面番号の前に「*」が記載されている面は、非球面形状を有する面である。
(実施例1)
実施例1のレンズ面のデータを以下の表1に示す。
〔表1〕
f 4.002
ω 69.9゜
NA 0.278

R D Nd Vd
OBJ Infinity 3.000
1 Infinity 25.750 1.51633 64.14
2 Infinity 6.000
3 500.000 6.000 1.48749 70.24
4 -33.595 6.437
5 38.183 5.000 1.48749 70.24
6 -231.380 11.756
7 -89.984 1.200 1.83400 37.16
8 30.366 4.800 1.48749 70.24
9 -42.809 可変間隔
STO Infinity 0.000
11 154.620 3.000 1.48749 70.24
12 -54.531 可変間隔
13 37.909 7.000 1.48749 70.24
14 121.783 可変間隔
*15 -2040.867 4.500 1.53116 56.04
*16 259.706 65.000
*17 -54.241 -65.000 反射面
*18 259.706 65.000 反射面
*19 76.677 可変間隔 反射面
IMG Infinity
以上の表1及び以下の表において、10のべき乗数(例えば1.00×10+18)をE(例えば1.00E+18)を用いて表すものとする。
以下の表2は、実施例1のレンズ面の非球面係数である。
〔表2〕
非球面係数
K A04 A06 A08 A10 A12
15 0.000 -3.5564E-06 2.2000E-09 -8.3247E-12 2.1223E-15 0.0000E+00
16 -53.570 2.8784E-08 1.6122E-11 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
17 0.530 2.2300E-06 -1.4861E-11 5.6323E-13 -3.3721E-16 1.5459E-19
18 -53.570 2.8784E-08 1.6122E-11 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
19 -7.265 -2.6013E-08 1.2573E-12 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
以下の表3は、投射倍率126倍、投射倍率162倍及び投射倍率110倍において、表1中の可変間隔9,12,14,19の値を示している。
〔表3〕
可変間隔
126x 162x 110x
9 9.334 11.486 7.885
12 43.758 42.278 44.052
14 30.200 29.187 31.014
19 -475.000 -639.126 -405.207
図4は、実施例1の投射光学系40の断面図である。図4の投射光学系40は、実施形態1の投射光学系40に相当する。図4において、投射光学系40は、パネル面PI上の像をスクリーンまでの距離に応じた倍率で拡大投射するものである。縮小側から順に、投射光学系40のうち、第1光学群40aは、第1−1レンズ群41を構成するレンズL1〜L4と、第1−2レンズ群42を構成するレンズL5〜L7との7枚のレンズL1〜L7を有する。また、第2光学群40bは、3枚の非球面ミラーである第1〜第3反射光学系MR1〜MR3を有する。なお、第2反射光学系MR2以外の非球面ミラーについて、図4では切り欠かずにそのまま描いているが、実際の光学系では、円形状から一部切り欠いた形状となる(図3参照)。
各光学要素について光路順に詳しく説明すると、屈折光学系である第1光学群40aは、縮小側から順に両凸形状の正の第1レンズ(レンズL1)、両凸形状の正の第2レンズ(レンズL2)、両凹形状の負の第3レンズ(レンズL3)と両凸形状の正の第4レンズ(レンズL4)との接合レンズ、開口絞りST、両凸形状の第5レンズ(レンズL5)、縮小側に凸面を向けたメニスカス形状の正の第6レンズ(レンズL6)、両凹形状で両面に非球面が施された負の第7レンズ(レンズL7)の7枚のレンズで構成される。第1光学群40aから射出された光線束は、第1光学群40aと第2光学群40bの第1反射光学系MR1との間で、1次結像したあと、第1反射光学系MR1の非球面凹反射面R1で反射される。第1反射光学系MR1で反射された光線束は、第1光学群40a側に戻り、第1光学群40aの最も拡大側に配置される第7レンズ(レンズL7)のレンズ面の上半分に設けられた第2反射光学系MR2の非球面凹反射面R2で反射される。なお、第1光学群40aの最も拡大側の屈折面と、第2反射光学系MR2の反射面R2は同一面形状で構成され、光軸OAをはさんで略半分が透過面、残りの半分は反射面となっている。第2反射光学系MR2で反射された光線束は、第3反射光学系MR3の非球面凸反射面R3で反射され、スクリーン上に結像する。
投射距離を変更して変倍する場合には、第1−2レンズ群42のうち、第5レンズ(レンズL5)と第6レンズ(レンズL6)とをフローティングにより移動することでフォーカスを行う。なお、第2反射光学系MR2と兼用している最も拡大側の第7レンズ(レンズL7)は固定である。また、第1−1レンズ群41及び第2光学群40bも固定である。
図5(A)は、投射倍率126倍の時の投射光学系の縮小側収差図(球面収差、非点収差、歪曲収差)であり、図5(B)は、投射倍率162倍の時の投射光学系の縮小側収差図であり、図5(C)は、投射倍率110倍の時の投射光学系の縮小側収差図である。また、図6(A)〜6(E)は、図5(A)に対応する投射光学系の横収差図である。図6(A)〜6(E)はそれぞれ、像高100%、80%、60%、40%、15%における横収差を示している。図6(A)は、最大画角の場合に対応する。同様に、図7(A)〜7(E)は、図5(B)に対応する投射光学系の横収差図であり、図8(A)〜8(E)は、図5(C)に対応する投射光学系の横収差図である。
(実施例2)
実施例2のレンズ面のデータを以下の表4に示す。
〔表4〕
f 4.029
ω 69.8゜
NA 0.278

R D Nd Vd
OBJ Infinity 3.000
1 Infinity 25.750 1.51633 64.15
2 Infinity 6.000
3 275.481 5.000 1.48749 70.24
4 -51.033 7.170
5 31.359 5.000 1.48749 70.24
6 154.035 12.005
7 -1189.534 1.200 1.83400 37.16
8 25.026 5.400 1.48749 70.24
9 -50.108 可変間隔
STO Infinity 1.000
11 50.553 4.500 1.48749 70.24
12 -73.676 可変間隔
*13 20.761 4.500 1.53116 56.04
*14 19.593 可変間隔
15 150.632 4.500 1.48749 70.24
16 475.035 65.000
*17 -57.867 -65.000 反射面
18 475.035 65.000 反射面
*19 83.144 可変間隔 反射面
IMG Infinity
以下の表5は、実施例2のレンズ面の非球面係数である。
〔表5〕
非球面係数
K A04 A06 A08 A10 A12
13 -2.3028 2.2111E-06 -4.9741E-08 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
14 -1.0905 -2.0101E-05 -2.8503E-08 -3.3262E-11 8.2831E-14 0.0000E+00
17 0.7179 2.0389E-06 -1.6612E-10 7.3513E-13 -4.9826E-16 1.9223E-19
19 -7.8729 -1.9238E-08 -3.4818E-12 8.4485E-16 -4.9184E-20 0.0000E+00
以下の表6は、投射倍率125倍、投射倍率161倍及び投射倍率110倍において、表4中の可変間隔9,12,14,19の値を示している。
〔表6〕
可変間隔
125x 161x 110x
9 13.010 13.367 12.737
12 40.292 41.372 39.565
14 35.732 34.295 36.732
19 -475.000 -625.034 -410.197
図9は、実施例2の投射光学系40の断面図である。図9において、投射光学系40は、パネル面PI上の像をスクリーンまでの距離に応じた倍率で拡大投射するものである。縮小側から順に、投射光学系40のうち、第1光学群40aは、第1−1レンズ群41を構成するレンズL1〜L4と、第1−2レンズ群42を構成するレンズL5〜L7との7枚のレンズL1〜L7を有する。また、第2光学群40bは、3枚の非球面ミラーである第1〜第3反射光学系MR1〜MR3を有する。なお、第2反射光学系MR2以外の非球面ミラーについて、図9では切り欠かずにそのまま描いているが、実際の光学系では、円形状から一部切り欠いた形状となる。
各光学要素について光路順に詳しく説明すると、屈折光学系である第1光学群40aは、縮小側から順に両凸形状で正の第1レンズ(レンズL1)、縮小側に凸面を向けたメニスカス形状の正の第2レンズ(レンズL2)、両凹形状で第3レンズ(レンズL3)と両凸形状で正の第4レンズ(レンズL4)との接合レンズ、開口絞りST、両凸形状で正の第5レンズ(レンズL5)、縮小側に凸面を向けたメニスカス形状で両面に非球面が施された負の第6レンズ(レンズL6)、縮小側に凸面を向けたメニスカス形状で正の第7レンズ(レンズL7)の7枚のレンズで構成される。第1光学群40aから射出された光線束は、第1光学群40aと第2光学群40bの第1反射光学系MR1との間で、1次結像したあと、第1反射光学系MR1の凹反射面R1で反射される。第1反射光学系MR1で反射された光線束は、第1光学群40a側に戻り、第1光学群40aの最も拡大側に配置される第7レンズ(レンズL7)のレンズ面の上半分に設けられた第2反射光学系MR2の凹面反射面R2で反射される。なお、第1光学群40aの最も拡大側の屈折面と、第2反射光学系MR2の反射面R2は同一面形状で構成され、光軸OAをはさんで略半分が透過面、残りの半分は反射面となっている。第2反射光学系MR2で反射された光線束は、第3反射光学系MR3の非球面凸反射面R3で反射され、スクリーンに結像する。
実施例2では、第2反射光学系MR2の凹面反射面R2と共有される第1光学群40aの最も拡大側のレンズ(レンズL7)は、球面レンズとして構成されている。仮に、この面を非球面とするとこのような大口径レンズは樹脂レンズとするのが一般的であるが、球面レンズは硝子で高精度に加工することが可能となるので、性能のバラツキなどを防ぐ為には、非常に有効となる。
投射距離を変更して変倍する場合には、第1−2レンズ群42のうち、第5レンズ(レンズL5)と第6レンズ(レンズL6)とをフローティングにより移動することでフォーカスを行う。なお、第2反射光学系MR2と兼用している最も拡大側の第7レンズ(レンズL7)は固定である。また、第1−1レンズ群41及び第2光学群40bも固定である。
図10(A)は、投射倍率125倍の時の投射光学系の縮小側収差図(球面収差、非点収差、歪曲収差)であり、図10(B)は、投射倍率161倍の時の投射光学系の縮小側収差図であり、図10(C)は、投射倍率110倍の時の投射光学系の縮小側収差図である。また、図11(A)〜11(E)は、図10(A)に対応する投射光学系の横収差図である。図11(A)〜11(E)はそれぞれ、像高100%、80%、60%、40%、15%における横収差を示している。図11(A)は、最大画角の場合に対応する。同様に、図12(A)〜12(E)は、図10(B)に対応する投射光学系の横収差図であり、図13(A)〜13(E)は、図10(C)に対応する投射光学系の横収差図である。
(実施例3)
実施例3のレンズ面のデータを以下の表7に示す。
〔表7〕
f 3.977
ω 69.9゜
NA 0.278

R D Nd Vd
OBJ Infinity 3.000
1 Infinity 25.750 1.51633 64.15
2 Infinity 6.000
3 278.584 5.000 1.48749 70.24
4 -41.800 10.100
5 40.324 3.000 1.48749 70.24
6 60.000 9.971
7 94.407 1.200 1.82690 31.49
8 25.499 5.400 1.48749 70.24
9 -47.353 可変間隔
STO Infinity 1.000
11 62.477 5.500 1.48749 70.24
12 -40.827 可変間隔
*13 -19.327 3.000 1.53116 56.04
*14 -32.894 可変間隔
15 255.708 4.500 1.48749 70.24
16 -865.000 49.466
*17 -51.850 -49.466 反射面
18 -865.000 44.393 反射面
*19 85.459 可変間隔 反射面
IMG Infinity
以下の表8は、実施例3のレンズ面の非球面係数である。
〔表8〕
非球面係数
K A04 A06 A08 A10 A12
13 0.2063 -2.1299E-05 1.0935E-07 -2.7180E-11 1.5034E-13 0.0000E+00
14 0.9028 -2.6396E-05 8.2473E-08 -1.0085E-10 0.0000E+00 0.0000E+00
17 0.3489 2.2064E-06 -3.5320E-10 7.6029E-13 -4.4273E-16 1.7042E-19
19 -13.2748 -1.1943E-07 1.6630E-11 -1.3146E-15 4.4883E-20 0.0000E+00
以下の表9は、投射倍率126倍、投射倍率162倍及び投射倍率110倍において、表7中の可変間隔9,12,14,19の値を示している。
〔表9〕
可変間隔
126x 162x 110x
9 25.770 26.338 25.413
12 24.065 24.144 24.016
14 57.278 56.631 57.684
19 -475.000 -623.449 -411.384
図14は、実施例3の投射光学系40の断面図である。図14において、投射光学系40は、パネル面PI上の像をスクリーンまでの距離に応じた倍率で拡大投射するものである。縮小側から順に、投射光学系40のうち、第1光学群40aは、第1−1レンズ群41を構成するレンズL1〜L4と、第1−2レンズ群42を構成するレンズL5〜L7との7枚のレンズL1〜L7を有する。また、第2光学群40bは、3枚の非球面ミラーである第1〜第3反射光学系MR1〜MR3を有する。なお、第2反射光学系MR2以外の非球面ミラーについて、図14では切り欠かずにそのまま描いているが、実際の光学系では、円形状から一部切り欠いた形状となる。
各光学要素について光路順に詳しく説明すると、屈折光学系である第1光学群40aは、縮小側から順に両凸形状で正の第1レンズ(レンズL1)、縮小側に凸面を向けたメニスカス形状の正の第2レンズ(レンズL2)、縮小側に凸面を向けたメニスカス形状で第3レンズ(レンズL3)と両凸形状で正の第4レンズ(レンズL4)との接合レンズ、開口絞りST、両凸の正の屈折力を有する第5レンズ(レンズL5)、拡大側に凸面を向けたメニスカス形状で両面に非球面が施された負の第6レンズ(レンズL6)、両凸形状の正の屈折力を有する第7レンズ(レンズL7)の7枚のレンズで構成される。第1光学群40aから射出された光線束は、第1光学群40aと第2光学群40bの第1反射光学系MR1との間で、1次結像したあと、第1反射光学系MR1の凹反射面R1で反射される。第1反射光学系MR1で反射された光線束は、第1光学群40a側に戻り、第1光学群40aの最も拡大側に配置される第7レンズ(レンズL7)のレンズ面の上半分に設けられた第2反射光学系MR2の凸面反射面R2で反射される。なお、第1光学群40aの最も拡大側の屈折面と、第2反射光学系MR2の反射面R2は同一面形状で構成され、光軸OAをはさんで略半分が透過面、残りの半分は反射面となっている。第2反射光学系MR2で反射された光線束は、第3反射光学系MR3の非球面凸反射面R3で反射され、スクリーンに結像する。
実施例3では、第2反射光学系MR2は、凸面となっている。すなわち第2反射光学系MR2は、凸面でも構成できる。凸面で構成する場合、第3反射光学系MR3は、比較的光軸に対して垂直に近くなるような形状となるため、奥行き方向の厚みを小さくできる。
投射距離を変更して変倍する場合には、第1−2レンズ群42のうち、第5レンズ(レンズL5)と第6レンズ(レンズL6)とをフローティングにより移動することでフォーカスを行う。なお、第2反射光学系MR2と兼用している最も拡大側の第7レンズ(レンズL7)は固定である。また、第1−1レンズ群41及び第2光学群40bも固定である。
図15(A)は、投射倍率126倍の時の投射光学系の縮小側収差図(球面収差、非点収差、歪曲収差)であり、図15(B)は、投射倍率162倍の時の投射光学系の縮小側収差図であり、図15(C)は、投射倍率110倍の時の投射光学系の縮小側収差図である。また、図16(A)〜16(E)は、図15(A)に対応する投射光学系の横収差図である。図16(A)〜16(E)はそれぞれ、像高100%、80%、60%、40%、15%における横収差を示している。図16(A)は、最大画角の場合に対応する。同様に、図17(A)〜17(E)は、図15(B)に対応する投射光学系の横収差図であり、図18(A)〜18(E)は、図15(C)に対応する投射光学系の横収差図である。
(実施例4)
実施例4のレンズ面のデータを以下の表10に示す。特に、本実施例及び次の実施例5では、第2反射光学系MR2は、第1光学群40aの一部と共有するものとしてではなく、単独で存在する。
〔表10〕
f 3.994
ω 70.0゜
NA 0.278

R D Nd Vd
OBJ Infinity 3.000
1 Infinity 25.750 1.51633 64.14
2 Infinity 6.200
3 116.093 6.000 1.48749 70.24
4 -38.077 21.734
5 100.111 1.200 2.00069 25.46
6 41.429 4.800 1.48749 70.24
7 -39.676 可変間隔
STO Infinity 1.000
9 97.248 3.000 1.48749 70.24
10 287.279 可変間隔
11 91.428 4.500 1.48749 70.24
12 -148.941 可変間隔
*13 -56.574 -65.000 反射面
*14 243.256 65.000 反射面
*15 70.214 可変間隔 反射面
IMG Infinity
以下の表11は、実施例4のレンズ面の非球面係数である。
〔表11〕
非球面係数
K A04 A06 A08 A10 A12
13 0.6140 2.2338E-06 2.6381E-11 3.9285E-13 -2.0072E-16 1.0323E-19
14 0.2723 -6.0201E-07 5.7969E-10 -4.0071E-13 0.0000E+00 0.0000E+00
15 -6.7963 -3.1365E-08 1.6458E-12 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
以下の表12は、投射倍率126倍、投射倍率161倍及び投射倍率110倍において、表10中の可変間隔7,10,12,15の値を示している。
〔表12〕
可変間隔
126x 161x 110x
7 15.087 6.624 18.978
10 21.144 29.364 17.317
12 126.585 126.828 126.521
15 -475.000 -598.539 -419.978
図19は、実施例4の投射光学系40の断面図である。図19において、投射光学系40は、パネル面PI上の像をスクリーンまでの距離に応じた倍率で拡大投射するものである。縮小側から順に、投射光学系40のうち、第1光学群40aは、第1−1レンズ群41を構成するレンズL1〜L3と、第1−2レンズ群42を構成するレンズL4,L5との5枚のレンズL1〜L5を有する。また、第2光学群40bは、3枚の非球面ミラーである第1〜第3反射光学系MR1〜MR3を有する。ここで、既述のように、第2反射光学系MR2は、単独で存在する。なお、非球面ミラーについて、図19では切り欠かずにそのまま描いているが、実際の光学系では、円形状から一部切り欠いた形状となる。
各光学要素について光路順に詳しく説明すると、屈折光学系である第1光学群40aは、縮小側から順に両凸形状で正の第1レンズ(レンズL1)、縮小側に凸面を向けた負メニスカス形状の第2レンズ(レンズL2)と両凸形状で正の第3レンズ(レンズL3)との接合レンズ、開口絞りST、縮小側に凸面をむけたメニスカス形状の正の第4レンズ(レンズL4)、両凸形状で正の第5レンズ(レンズL5)の5枚のレンズで構成される。第1光学群40aから射出された光線束は、第1光学群40aと第2光学群40bの第1反射光学系MR1との間で、1次結像したあと、第1反射光学系MR1の非球面凹反射面R1で反射される。第1反射光学系MR1で反射された光線束は、第1光学群40a側に戻り、第2反射光学系MR2の非球面凹反射面R2で反射される。第2反射光学系MR2で反射された光線束は、第3反射光学系MR3の非球面凸反射面R3で反射され、スクリーンに結像する。
なお、以上では、第2反射光学系MR2は、単独のミラー面のみとして構成されているが、実施例1〜3の場合と同様に、第1光学群40aの最も拡大側に位置するレンズの一部を、第2反射光学系MR2の反射面R2として利用することも可能である。
ただし、実施例4では、第2光学群40bにおいて、単独の非球面ミラーを3面使用することで、屈折光学系である第1光学群40aは、5枚のレンズで構成できている。また、第1光学群40aは、精度を確保しやすい球面レンズですべて構成され、かつ、一般的な円形状にできることから、製造上もバラツキを少なくすることができる。また、第2光学群40bにおいて、3面の非球面ミラーは、全て回転対称で屈折系の光軸と同軸となっているため設置精度は出しやすくなっている。第2反射光学系MR2は、比較的小型であることから、精度を確保しやすい円形状のガラス非球面ミラーとして成形し、光軸上で半分に切断することで、1個の円形状のガラス非球面ミラーから2個の部品を製造することも可能である。
投射距離を変更して変倍する場合には、第1−2レンズ群42の第4レンズ(レンズL4)と第5レンズ(レンズL5)とをフローティングにより移動することでフォーカスを行う。なお、第1−1レンズ群41及び第2光学群40bは固定である。
図20(A)は、投射倍率126倍の時の投射光学系の縮小側収差図(球面収差、非点収差、歪曲収差)であり、図20(B)は、投射倍率161倍の時の投射光学系の縮小側収差図であり、図20(C)は、投射倍率110倍の時の投射光学系の縮小側収差図である。また、図21(A)〜21(E)は、図20(A)に対応する投射光学系の横収差図である。図21(A)〜21(E)はそれぞれ、像高100%、80%、60%、40%、15%における横収差を示している。図21(A)は、最大画角の場合に対応する。同様に、図22(A)〜22(E)は、図20(B)に対応する投射光学系の横収差図であり、図23(A)〜23(E)は、図20(C)に対応する投射光学系の横収差図である。
(実施例5)
実施例5のレンズ面のデータを以下の表13に示す。
〔表13〕
f 4.019
ω 70.7゜
NA 0.278

R D Nd Vd
OBJ Infinity 3.000
1 Infinity 25.750 1.51633 64.14
2 Infinity 6.300
3 166.812 6.000 1.48749 70.24
4 -31.324 17.167
5 106.422 4.800 1.48749 70.24
6 -25.930 1.200 1.84666 23.78
7 -57.089 可変間隔
STO Infinity 1.000
9 148.810 3.500 1.72000 50.23
10 -61.331 可変間隔
*11 -30.201 2.500 1.53116 56.04
*12 -42.213 可変間隔
*13 -62.087 -83.563 反射面
*14 207.720 55.627 反射面
*15 74.630 可変間隔 反射面
IMG Infinity
以下の表14は、実施例5のレンズ面の非球面係数である。
〔表14〕
非球面係数
K A04 A06 A08 A10 A12
11 -5.4707 -8.0145E-05 6.1463E-08 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
12 2.2146 -4.6768E-05 5.2811E-08 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
13 0.4070 1.3169E-06 -7.6337E-11 2.6518E-13 -1.2208E-16 3.4649E-20
14 -1.0000 -3.8248E-07 1.5359E-10 -4.2092E-14 0.0000E+00 0.0000E+00
15 -6.0599 -2.6499E-08 1.3266E-12 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
以下の表15は、投射倍率125倍、投射倍率161倍及び投射倍率110倍において、表13中の可変間隔7,10,12,15の値を示している。
〔表15〕
可変間隔
125x 161x 110x
7 17.464 18.314 16.903
10 29.892 30.296 29.667
12 117.496 116.412 118.451
15 -475.000 -625.806 -410.412
図24は、実施例5の投射光学系40の断面図である。図24において、投射光学系40は、パネル面PI上の像をスクリーンまでの距離に応じた倍率で拡大投射するものである。縮小側から順に、投射光学系40のうち、第1光学群40aは、第1−1レンズ群41を構成するレンズL1〜L3と、第1−2レンズ群42を構成するレンズL4,L5との5枚のレンズL1〜L5を有する。また、第2光学群40bは、3枚の非球面ミラーである第1〜第3反射光学系MR1〜MR3を有する。ここで、既述のように、第2反射光学系MR2は、単独で存在する。なお、非球面ミラーについて、図24では切り欠かずにそのまま描いているが、実際の光学系では、円形状から一部切り欠いた形状となる。
各光学要素について光路順に詳しく説明すると、屈折光学系である第1光学群40aは、縮小側から順に両凸形状で正の第1レンズ(レンズL1)、両凸形状で正の第2レンズ(レンズL2)と拡大側に凸面を向けた負メニスカス形状の第3レンズ(レンズL3)との接合レンズ、開口絞りST、両凸形状の第4レンズ(レンズL4)、両面に非球面が施され拡大側に凸面を向けた負メニスカスレンズの第5レンズ(レンズL5)の5枚のレンズで構成される。1光学群40aから射出された光線束は、第1光学群40aと第2光学群40bの第1反射光学系MR1との間で、1次結像したあと、第1反射光学系MR1の非球面凹反射面R1で反射される。第1反射光学系MR1で反射された光線束は、第1光学群40a側に戻り、第2反射光学系MR2の非球面凹反射面R2で反射される。第2反射光学系MR2で反射された光線束は、第3反射光学系MR3の非球面凸反射面R3で反射され、スクリーンに結像する。
実施例5では、第2光学群40bに3枚の非球面ミラーを設けるとともに、第1光学群40aに1枚の非球面レンズ(レンズL5)を設けることで、屈折光学系である第1光学群40aとしては、5枚構成と非常に少ない構成としながら、実施例4と比較すると全長を短くできている。また、第1光学群40aは、一般的な円形状にできることから、製造上も問題も少なく、非球面レンズ(レンズL5)は、偏肉比が小さいパワーの小さいレンズで構成されるので、内部歪などの影響も小さくすることが可能となっている。
投射距離を変更して変倍する場合には、第1−2レンズ群42の第4レンズ(レンズL4)と第5レンズ(レンズL5)とをフローティングにより移動することでフォーカスを行う。なお、第1−1レンズ群41及び第2光学群40bは固定である。
図25(A)は、投射倍率126倍の時の投射光学系の縮小側収差図(球面収差、非点収差、歪曲収差)であり、図25(B)は、投射倍率161倍の時の投射光学系の縮小側収差図であり、図25(C)は、投射倍率110倍の時の投射光学系の縮小側収差図である。また、図26(A)〜26(E)は、図25(A)に対応する投射光学系の横収差図である。図26(A)〜26(E)はそれぞれ、像高100%、80%、60%、40%、15%における横収差を示している。図26(A)は、最大画角の場合に対応する。同様に、図27(A)〜27(E)は、図25(B)に対応する投射光学系の横収差図であり、図28(A)〜28(E)は、図25(C)に対応する投射光学系の横収差図である。
(実施例6)
実施例6のレンズ面のデータを以下の表16に示す。特に、本実施例では、例えば図29に示すように、第2反射光学系MR2は、第1光学群40aのうち最も拡大側のレンズ(レンズL10)よりも縮小側に位置するレンズ(レンズL9)と共有されるものとなっている。
〔表16〕
f 4.094
ω 70.2゜
NA 0.278

R D Nd Vd
OBJ Infinity 3.000
1 Infinity 25.750 1.51633 64.14
2 Infinity 6.000
3 115.000 5.200 1.51633 64.14
4 -55.000 0.200
5 33.190 4.500 1.48749 70.24
6 112.000 20.000
7 -194.000 1.200 1.83400 37.16
8 27.570 5.000 1.49700 81.54
9 -42.000 7.360
STO Infinity 0.000
11 42.000 4.000 1.48749 70.24
12 -138.000 可変間隔
13 53.500 4.000 1.58144 40.75
14 370.000 3.420
15 -55.000 2.000 1.51633 64.14
16 -82.500 可変間隔
17 -160.000 2.000 1.72342 37.95
18 -765.000 可変間隔
19 71.300 5.000 1.51633 64.14
20 205.000 6.320
21 -130.400 2.500 1.48749 70.24
22 -200.000 60.500
*23 -58.562 -60.500 反射面
24 -200.000 -2.500 1.48749 70.24
25 -130.400 -6.320
26 205.000 6.320 反射面
27 -130.400 2.500 1.48749 70.24
28 -200.000 67.000
*29 82.450 可変間隔 反射面
IMG Infinity 0
以下の表17は、実施例6のレンズ面の非球面係数である。
〔表17〕
非球面係数
K A04 A06 A08 A10 A12
23 0.7860 2.3470E-06 -2.2290E-10 6.0050E-13 -3.2890E-16 1.4560E-19
29 -6.0410 -6.4310E-08 1.3060E-11 -2.5160E-15 2.9150E-19 -1.3920E-23
以下の表18は、投射倍率125倍、投射倍率171倍及び投射倍率99倍において、表16中の可変間隔12,16,18,29の値を示している。
〔表18〕
可変間隔
125x 171x 99x
12 38.774 40.637 36.953
16 24.413 26.922 22.069
18 8.800 4.422 12.959
29 -480.000 -675.194 -371.837
図29は、実施例6の投射光学系40の物体面から凹面反射ミラーまでの構成および光線図である。また、図30は、実施例6の投射光学系40の断面図である。図29及び図30において、投射光学系40は、パネル面PI上の像をスクリーンまでの距離に応じた倍率で拡大投射するものである。縮小側から順に、投射光学系40のうち、第1光学群40aは、第1−1レンズ群41を構成するレンズL1〜L4と、第1−2レンズ群42を構成するレンズL5〜L10との10枚のレンズL1〜L10を有する。また、第2光学群40bは、3枚の非球面ミラーである第1〜第3反射光学系MR1〜MR3を有する。ここで、既述のように、第2反射光学系MR2は、第1光学群40aのうち最も拡大側のレンズよりも縮小側に位置するレンズと共有されている。なお、第2反射光学系MR2以外の非球面ミラーについて、図30では切り欠かずにそのまま描いているが、実際の光学系では、円形状から一部切り欠いた形状となる。
各光学要素について光路順に詳しく説明すると、屈折光学系である第1光学群40aは、縮小側から順に両凸で正の第1レンズ(レンズL1)、縮小側に凸で正の第2メニスカスレンズ(レンズL2)、両凹形状の負の第3レンズ(レンズL3)と両凸形状の正の第4レンズ(レンズL4)との接合レンズ、開口絞りST、両凸形状の正の第5レンズ(レンズL5)、縮小側に凸面を向けた正メニスカスレンズの第6レンズ(レンズL6)、拡大側に凸面を向けた負メニスカスレンズの第7レンズ(レンズL7)、拡大側に凸面を向けた負メニスカスレンズの第8レンズ(レンズL8)、縮小側に凸面を向けた正のメニスカスレンズの第9レンズ(レンズL9)、拡大側に凸面を向けた負のメニスカスレンズの第10レンズ(レンズL10)の10枚のレンズで構成される。第1光学群40aは、全て球面レンズで構成される。1光学群40aから射出された光線束は、第1光学群40aと第2光学群40bの第1反射光学系MR1との間で、1次結像したあと、第1反射光学系MR1の非球面凹反射面R1で反射される。第1反射光学系MR1で反射された光線束は、第1光学群40a側に戻り、第1光学群40aの第10レンズ(レンズL10)を通過した後、第2反射光学系MR2の凹反射面R2で反射される。凹反射面R2は、第1光学群40aの第9レンズ(レンズL9)の上側半分に形成された反射膜で構成されている、すなわち、反射面R2は、第9レンズ(レンズL9)の屈折面と共有されている。第2反射光学系MR2で反射された光線束は、再び、第10レンズ(レンズL10)を通過して、第3反射光学系MR3の非球面凸反射面R3で反射され、スクリーンに結像する。
実施例6では、屈折光学系である第1光学群40aは、全て精度を確保しやすい球面レンズで構成され、かつ、一般的な円形状にできることから、製造上も問題が少なくできる。また、実施例6での非球面は、第1反射光学系MR1と第3反射光学系MR3の反射面R1,R3の2面のみであり、かつ一般的な回転対称面で構成されるため、比較的製造しやすく、第2光学群40bは、第1光学群40aと同軸の構成であり設置性も良く、作りやすいものになっている。
投射距離を変更して変倍する場合には、第1−2レンズ群42のうち一体で移動可能な第6及び第7レンズ(レンズL6,L7)と単独で移動可能な第8レンズ(レンズL8)とをフローティングにより移動することでフォーカスを行う。なお、第1−2レンズ群42のうち他のレンズと、第1−1レンズ群41及び第2光学群40bとは固定である。
図31(A)は、投射倍率125倍の時の投射光学系の縮小側収差図(球面収差、非点収差、歪曲収差)であり、図31(B)は、投射倍率171倍の時の投射光学系の縮小側収差図であり、図31(C)は、投射倍率99倍の時の投射光学系の縮小側収差図である。また、図32(A)〜32(E)は、図31(A)に対応する投射光学系の横収差図である。図32(A)〜32(E)はそれぞれ、像高100%、80%、60%、40%、15%における横収差を示している。図32(A)は、最大画角の場合に対応する。同様に、図33(A)〜33(E)は、図31(B)に対応する投射光学系の横収差図であり、図34(A)〜34(E)は、図31(C)に対応する投射光学系の横収差図である。
〔実施例のまとめ〕
上記実施例1〜6について、焦点距離等についての条件式(1)〜(3)に関する項目は、下記の表19の通りである。なお、下欄の各数値から、条件式(1)〜(3)が満たされていることが分かる。
〔表19〕
Figure 2017040849
また、いずれの実施例においても、広角端での半画角70゜程度の広い画角を有しながら、屈折光学系(第1光学群40a)は5枚から7枚程度の少ないレンズ構成で可能となっている。また、比較として例えば反射光学系を1枚ミラー方式とした場合には、凹レンズで反射した光束が屈折光学系の最も拡大側のレンズと干渉するため、スクリーンのオフセット量を高くしたり、レンズの一部をカットしたりする必要が生じる可能性がある。これに対して本実施形態のように、反射光学系を3枚ミラー構成とした場合、構成によっては、上述した例のように屈折光学系のうち干渉するおそれのある拡大側の部分をミラーとして利用できる(兼用させることができる)ため、構成が楽になり、コスト的にも有利になる。
以上のように、本実施形態の投射光学系あるいはこれを用いたプロジェクターは、反射光学系(第2光学群)が全体として負のパワーを持っているため、屈折光学系(第1光学群)が従来よりも簡単な構成でありながら、従来のように屈折光学系(第1光学群)を多数のレンズで構成した場合と同等の十分良好な光学性能を有し、かつ、フォーカス群全長が短く、軽量化されたものとなる。これにより、フォーカス群と主鏡筒との結合部を簡略化しても性能に影響を与えることなく、レンズ全体の小型化およびコストダウンも可能となっている。
この発明は、上記の実施形態又は実施例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することが可能である。
例えば、第2反射光学系MR2の曲面形状については、凹面又は凸面としているが、平面とする構成も可能である。
また、上記実施形態において、たとえば、光透過反射光学系であるレンズL7の製造方法についても、種々の態様が可能である。例えば通常のレンズ作製工程で屈折レンズを成形した後、レンズ用コートを施す。その後、光反射領域に相当する箇所にのみに反射膜が形成されるように、光透過領域に相当する領域をマスクした状態でアルミを蒸着することでレンズL7を作製することができる。
また、例えば、各実施例において、各レンズ群を構成するレンズの前後又は間に1つ以上の実質的にパワーを持たないレンズを追加することができる。
また、投射光学系40による拡大投射の対象は、液晶パネルによって形成された画像に限らず、デジタル・マイクロミラー・デバイス等の光変調素子によって形成された画像を投射光学系40によって拡大投射することができる。
2…プロジェクター、 10…光源、 11,12…インテグレーターレンズ、 13…偏光変換素子、 14…重畳レンズ、 15…ダイクロイックミラー、 16…反射ミラー、 17B…フィールドレンズ、 17G…フィールドレンズ、 17R…フィールドレンズ、 18G,18R,18B…液晶パネル、 19…クロスダイクロイックプリズム、 21…ダイクロイックミラー、 22…リレーレンズ、 23…反射ミラー、 40…投射光学系、 40a…第1光学群、 40b…第2光学群、 41…第1−1レンズ群、 42…第1−2レンズ群、 50…光学系部分、 80…回路装置、 81…画像処理部、 81,82,83…回路部分、 82…表示駆動部、 83…レンズ駆動部、 88…主制御部、 A1…方向、 AC…アクチュエーター、 BD…可変間隔、 L1…レンズ、 L1-L10…レンズ、 MR1-MR3…反射光学系、 OA…光軸、 PI…パネル面、 PR…プリズム、 R1-R3…反射面、 f1,f2,f3…焦点距離、 φ1,φ2,φ3…パワー

Claims (12)

  1. 縮小側から順に設けられた、複数のレンズからなり正のパワーを有する屈折光学系と、反射光学系と、を備えた投射光学系であって、
    前記反射光学系は、前記屈折光学系から射出された光の光路上に前記屈折光学系側から順に設けられた第1反射光学系と第2反射光学系と第3反射光学系とを含み、
    前記第1反射光学系は、凹面形状を有する第1反射面を含み、
    前記第2反射光学系は、曲面形状を有する第2反射面を含み、
    前記第3反射光学系は、凸面形状を有する第3反射面を含み、
    前記第1反射面、前記第2反射面及び前記第3反射面のうち少なくとも2つは非球面形状を有し、
    前記第1反射光学系の焦点距離をf1、前記第2反射光学系の焦点距離をf2、前記第3反射光学系の焦点距離をf3、としたとき、f1,f2,f3が条件式(1)を満足することを特徴とする投射光学系。
    |f2|>|f3|>|f1|…(1)
  2. 請求項1に記載の投射光学系において、全系の焦点距離をF、前記屈折光学系の焦点距離をFLとするとき、条件式(2)を満足することを特徴とする投射用光学系。
    0.05 < F/FL < 0.15…(2)
  3. 請求項1または2に記載の投射光学系において、前記複数のレンズが全て回転対称系であることを特徴とする投射光学系。
  4. 請求項3に記載の投射光学系において、前記複数のレンズ及び前記第1〜第3反射光学系の全ての面は、回転対称面で構成され、同一の光軸を有する共軸光学系であることを特徴とする投射光学系。
  5. 請求項1から4までのいずれか一項に記載の投射光学系において、前記複数のレンズは、前記屈折光学系の一部として機能する光透過領域と前記第2反射面として機能する光反射領域とを有する光透過反射光学系を含むことを特徴とする投射光学系。
  6. 請求項5に記載の投射光学系において、前記光透過反射光学系は、前記屈折光学系において最も拡大側に配置されており、投射距離の変更に伴う変倍時のフォーカスの際、固定されていることを特徴とする投射光学系。
  7. 請求項1から6までのいずれか一項に記載の投射光学系において、前記屈折光学系は、変倍時に少なくとも1つの移動するレンズ群を有し、最も縮小側の可変間隔を境にして、縮小側から順に正のパワーを有する第1−1レンズ群と、正のパワーを有する第1−2レンズ群とから構成され、前記第1−1レンズ群の焦点距離をF1−1、前記第1−2レンズ群の焦点距離をF1−2とするとき、条件式(3)を満足することを特徴とする投射光学系。
    0.0 < |F1−1/F1−2| < 1.0…(3)
  8. 請求項1から7までのいずれか一項に記載の投射光学系において、物体側の開口数は0.27以上であることを特徴とする投射用光学系。
  9. 請求項1から8までのいずれか一項に記載の投射光学系において、縮小側は略テレセントリックであることを特徴とする投射光学系。
  10. 請求項1から9までのいずれか一項に記載の投射光学系において、変倍範囲が1.4倍以上あることを特徴とする投射光学系。
  11. 縮小側から順に設けられた、複数のレンズからなり正のパワーを有する屈折光学系と、少なくとも3面の反射面を有する反射光学系と、を備えた投射光学系であって、
    前記屈折光学系を構成する前記複数のレンズは、前記屈折光学系の一部として機能する光透過領域と前記反射光学系の反射面として機能する光反射領域とを有する光透過反射光学系を含むことを特徴とする投射光学系。
  12. 光源と、
    前記光源からの光を変調して画像光を形成する光変調素子と、
    前記画像光を投射する請求項1から11までのいずれか一項に記載の投射光学系と
    を備えることを特徴とするプロジェクター。
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