JP5930101B1 - 投射光学系及びプロジェクター - Google Patents

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Abstract

【課題】構成レンズの枚数を抑えたフォーカスレンズ群で、広い変倍範囲をカバーできる投射光学系及び当該投射光学系を備えたプロジェクターを提供すること。【解決手段】フォーカスレンズ群である第1−2レンズ群42は、1枚の正レンズからなるF1レンズ群と、1枚の正レンズ及び1枚の負レンズからなるF2レンズ群と、1枚の負レンズからなるF3レンズ群を有する。変倍に伴うフォーカスの際に、少なくともレンズ群F2を移動させる。【選択図】図3

Description

本発明は、画像表示素子の画像を拡大投影するプロジェクターへの組み込みに適した投射光学系及びこれを用いたプロジェクターに関する。
近年、近距離から投射して大画面を得ることが可能なプロジェクター用の投射光学系として、屈折光学系と凹面ミラーとを用いるものが提案されている(例えば特許文献1,2等参照)。
しかしながら、例えば特許文献1(特開2006−235516号)では、屈折光学系と凹面ミラーとを用いて、非常に広い画角を実現しているが、曲面ミラーが非常に大きく、また全長も非常に長いものとなっている。また、特許文献2(特開2007−079524号)では、例えば第8実施例において画角を60度程度としながら、凹面ミラーと凸面ミラーとを組み合わせることにより、ミラーサイズを小さくしている。しかし、前述の特許文献1と同様に、全長が非常に長い。また、構成される2枚のミラーは非球面であり、精度、組み立ての観点からも製造が非常に難しいものとなっている。
以上のように、屈折光学系と凹面ミラーとの複合光学系では、超広画角が得られる反面、全長を小さくすることが困難である。そのため、当該複合光学系は、例えばフロントプロジェクターのように可搬性を重視する機器には向いていない。
特開2006−235516号公報 特開2007−079524号公報
本発明は、上記背景に鑑みてなされたものであり、比較的少ない枚数のレンズを備えながらも、広い変倍範囲をカバーできる投射光学系、及び当該投射光学系を備えたプロジェクターを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る投射光学系は、縮小側から順に、複数のレンズからなり正のパワーを有する第1光学群と、凹面非球面形状を有する反射面を含む第2光学群とからなる投射光学系であって、第1光学群は、変倍に伴うフォーカスの際に固定で、かつ、正のパワーを有する第1−1レンズ群と、全体として正のパワーを有する第1−2レンズ群とからなり、第1−2レンズ群は、縮小側から順に、1枚の正レンズからなるF1レンズ群と、1枚の正レンズ及び1枚の負レンズからなるF2レンズ群と、1枚の負レンズからなるF3レンズ群との3つのレンズ群を有し、変倍に伴うフォーカスの際に少なくともF2レンズ群を移動させることを特徴とする。
上記投射光学系において、第1−2レンズ群は第1光学群のうち拡大側に配置されており、比較的大きなレンズを要する。上記投射光学系では、第1−2レンズ群を比較的少ない枚数のレンズで構成できるため、投射光学系をコンパクトにすることが容易である。また、変倍に伴うフォーカスの際に少なくともF2レンズ群を移動させることで、所望の変倍範囲をカバーすることができる。
本発明の具体的な側面によれば、F3レンズ群は、樹脂で成形された両面非球面レンズからなる。F3レンズ群のように第1光学群のうち拡大側に配置されるレンズは、大きなものとなる傾向にある。しかし、F3レンズ群を樹脂で成形することで、両面非球面を作りやすい。また、F3レンズ群は、第2光学群を構成する反射ミラーで戻ってくる光線と干渉する可能性がある。そのため、F3レンズ群を構成するレンズの一部を切り欠く必要が生じる場合があるが、樹脂成形とすることで、レンズを非円形形状等にしやすい。
本発明の別の側面によれば、F1レンズ群は、拡大側に凸面を有する正レンズからなり、F2レンズ群は、縮小側に凸面を有する正レンズと、縮小側に凹面を有する負レンズと、からなり、F3レンズ群は、拡大側に凹面を有する負レンズからなり、各レンズ群のパワーを各レンズ群の焦点距離の逆数の絶対値とするとき、F2レンズ群のパワーは、F1レンズ群のパワー及びF3レンズ群のパワーよりも弱い。変倍の際に近接投射光学系においては、光軸近傍での焦点位置変化が小さく、周辺部の像面湾曲の変化が大きい傾向にある。しかし、レンズ群F2のパワーを相対的に小さくしておくことで、移動時の光軸近傍での焦点移動を抑えつつ、像面湾曲等を適切に補正することが可能となる。
本発明のさらに別の側面によれば、F2レンズ群は、接合レンズである。この構成によれば、例えば、F2レンズ群が非円形形状である場合に、組立てが容易である。
本発明のさらに別の側面によれば、第1−1レンズ群は、第1−1レンズ群の内部に開口絞りを有し、少なくとも1面に非球面形状を有する負レンズを最も拡大側に有している。当該負レンズと第1−2レンズ群とを組み合わせることで、レンズ枚数の増加を抑えつつ、広い変倍域において像面湾曲や非点収差を良好に補正することができる。
本発明のさらに別の側面によれば、第1−1レンズ群は、第1−1レンズ群の内部に開口絞りを有し、開口絞りよりも縮小側に、2枚の正のレンズと、正レンズと負レンズからなる第1の接合レンズと、正レンズと負レンズからなる第2の接合レンズとを含み、全体として9枚以下のレンズで構成される。構成レンズの枚数が比較的少ない第1−1レンズ群によって、色収差を低減することができる。さらに、組立時のバラツキが抑制される。さらに、開口数を大きくすることが可能である。
本発明のさらに別の側面によれば、物体側の開口数は、0.3以上である。この場合、十分に明るい投射画像を形成できる。
本発明のさらに別の側面によれば、縮小側は、略テレセントリックである。
本発明のさらに別の側面によれば、複数のレンズ各々と、反射面とは、共通の光軸に対して回転対称である。
本発明のさらに別の側面によれば、変倍範囲が、1.5倍以上である。
上記目的を達成するため、本発明に係るプロジェクターは、光源からの光を変調して画像光を形成する光変調素子と、光変調素子からの画像光を投射する上記いずれかの投射光学系とを備える。プロジェクターは上記いずれかの投射光学系を備えることで、レンズ枚数を抑えた構成としつつ、所望の変倍範囲をカバーすることができる。
実施形態の投射光学系を組み込んだプロジェクターの概略構成を示す図である。 実施形態又は実施例1の投射光学系における物体面から投射面までの構成および光線図である。 図2のうち、物体面から凹面反射ミラーまでの一部拡大図である。 実施例1の投射光学系の構成を示す図である。 (A)〜(C)は、実施例1の投射光学系の縮小側収差図である。 (A)〜(E)は、図5(A)に対応する投射光学系の横収差図である。 (A)〜(E)は、図5(B)に対応する投射光学系の横収差図である。 (A)〜(E)は、図5(C)に対応する投射光学系の横収差図である。 実施例2の投射光学系の構成を示す図である。 (A)〜(C)は、実施例2の投射光学系の縮小側収差図である。 (A)〜(E)は、図10(A)に対応する投射光学系の横収差図である。 (A)〜(E)は、図10(B)に対応する投射光学系の横収差図である。 (A)〜(E)は、図10(C)に対応する投射光学系の横収差図である。 実施例3の投射光学系の構成を示す図である。 (A)〜(C)は、実施例3の投射光学系の縮小側収差図である。 (A)〜(E)は、図15(A)に対応する投射光学系の横収差図である。 (A)〜(E)は、図15(B)に対応する投射光学系の横収差図である。 (A)〜(E)は、図15(C)に対応する投射光学系の横収差図である。 実施例4の投射光学系の構成を示す図である。 (A)〜(C)は、実施例4の投射光学系の縮小側収差図である。 (A)〜(E)は、図20(A)に対応する投射光学系の横収差図である。 (A)〜(E)は、図20(B)に対応する投射光学系の横収差図である。 (A)〜(E)は、図20(C)に対応する投射光学系の横収差図である。
以下に図面を参照して、本発明の実施形態に係る投射光学系について詳細に説明する。
図1に示すように、本発明の一実施形態に係る投射光学系を組み込んだプロジェクター2は、画像光を投射する光学系部分50と、光学系部分50の動作を制御する回路装置80とを備える。
光学系部分50において、光源10は、例えば超高圧水銀ランプであって、R光、G光、及びB光を含む光を射出する。ここで、光源10は、超高圧水銀ランプ以外の放電光源であってもよいし、LEDやレーザーのような固体光源であってもよい。第1インテグレーターレンズ11及び第2インテグレーターレンズ12は、アレイ状に配列された複数のレンズ素子を有する。第1インテグレーターレンズ11は、光源10からの光束を複数に分割する。第1インテグレーターレンズ11の各レンズ素子は、光源10からの光束を第2インテグレーターレンズ12のレンズ素子近傍にて集光させる。第2インテグレーターレンズ12のレンズ素子は、重畳レンズ14と協働して、第1インテグレーターレンズ11のレンズ素子の像を液晶パネル18R、18G、18Bに形成する。このような構成により、光源10からの光が液晶パネル18R、18G、18Bの表示領域の全体を略均一な明るさで照明する。
偏光変換素子13は、第2インテグレーターレンズ12からの光を所定の直線偏光に変換させる。重畳レンズ14は、第1インテグレーターレンズ11の各レンズ素子の像を、第2インテグレーターレンズ12を介して液晶パネル18R、18G、18Bの表示領域上で重畳させる。
第1ダイクロイックミラー15は、重畳レンズ14から入射したR光を反射させ、G光及びB光を透過させる。第1ダイクロイックミラー15で反射されたR光は、反射ミラー16及びフィールドレンズ17Rを経て、光変調素子である液晶パネル18Rへ入射する。液晶パネル18Rは、R光を画像信号に応じて変調することにより、R色の画像を形成する。
第2ダイクロイックミラー21は、第1ダイクロイックミラー15からのG光を反射させ、B光を透過させる。第2ダイクロイックミラー21で反射されたG光は、フィールドレンズ17Gを経て、光変調素子である液晶パネル18Gへ入射する。液晶パネル18Gは、G光を画像信号に応じて変調することにより、G色の画像を形成する。第2ダイクロイックミラー21を透過したB光は、リレーレンズ22、24、反射ミラー23、25、及びフィールドレンズ17Bを経て、光変調素子である液晶パネル18Bへ入射する。液晶パネル18Bは、B光を画像信号に応じて変調することにより、B色の画像を形成する。
クロスダイクロイックプリズム19は、光合成用のプリズムであり、各液晶パネル18R、18G、18Bで変調された光を合成して画像光とし、投射光学系40へ進行させる。
投射光学系40は、各液晶パネル18G,18R,18Bによって変調されクロスダイクロイックプリズム19で合成された画像光を不図示のスクリーン上に拡大投射する投射用ズームレンズである。
回路装置80は、ビデオ信号等の外部画像信号が入力される画像処理部81と、画像処理部81の出力に基づいて光学系部分50に設けた液晶パネル18G,18R,18Bを駆動する表示駆動部82と、投射光学系40に設けた駆動機構(不図示)を動作させて投射光学系40の状態を調整するレンズ駆動部83と、これらの回路部分81,82,83等の動作を統括的に制御する主制御部88とを備える。
画像処理部81は、入力された外部画像信号を各色の諧調等を含む画像信号に変換する。なお、画像処理部81は、外部画像信号に対して歪補正や色補正等の各種画像処理を行うこともできる。
表示駆動部82は、画像処理部81から出力された画像信号に基づいて液晶パネル18G,18R,18Bを動作させることができ、当該画像信号に対応した画像又はこれに画像処理を施したものに対応する画像を液晶パネル18G,18R,18Bに形成させることができる。
レンズ駆動部83は、主制御部88の制御下で動作し、投射光学系40を構成する一部の光学要素をアクチュエーターACを介して光軸OAに沿って適宜移動させることにより、投射光学系40によるスクリーン上への画像の投射において変倍に伴うフォーカス(変倍時のフォーカス)を行うことができる。なお、レンズ駆動部83は、投射光学系40全体を光軸OAに垂直な上下方向に移動させるアオリの調整により、スクリーン上に投射される画像の縦位置を変化させることもできる。
以下、図2及び図3等を参照して、実施形態の投射光学系40について具体的に説明する。なお、図2等で例示した投射光学系40は、後述する実施例1の投射光学系40と同一の構成となっている。
実施形態の投射光学系40は、液晶パネル18G(18R,18B)に形成された画像を不図示のスクリーン上に投射する。ここで、投射光学系40と液晶パネル18G(18R,18B)との間には、図1のクロスダイクロイックプリズム19に相当するプリズムPRが配置されている。
投射光学系40は、縮小側から順に、複数のレンズからなり正のパワーを有する第1光学群40aと、凹面非球面形状を有する反射面を含むミラーMRで構成される第2光学群40bとからなる。第1光学群40aは、縮小側に設けられ、正のパワーを有する第1−1レンズ群41と、拡大側に設けられ、第1−1レンズ群41のパワーと比較して弱い正のパワーを有する第1−2レンズ群42と、からなる。
第1−1レンズ群41は、第1−1レンズ群41の内部に開口絞りSTを有し、開口絞りSTよりも縮小側のレンズ群E1と、開口絞りSTよりも拡大側のレンズ群E2とからなる。
第1−2レンズ群42は、縮小側から順に、F1レンズ群(以下レンズ群F1)、F2レンズ群(以下レンズ群F2)及びF3レンズ群(以下レンズ群F3)を有する。レンズ群F1、レンズ群F2、レンズ群F3はそれぞれ、変倍に伴うフォーカスの際に光軸方向に移動する。レンズ群F1〜F3のうち最も縮小側に位置するレンズ群F1は、1枚の正レンズL9から構成されている。レンズ群F1とレンズ群F3との間に位置するレンズ群F2は、1枚の正レンズL10及び1枚の負レンズL11から構成されている。最も拡大側に位置するレンズ群F3は、両面非球面の1枚の負レンズで構成されている。レンズ群F3は、樹脂で成形されている。3つのレンズ群F1〜F3のうち少なくともレンズ群F2は、アクチュエーターACにより、変倍時のフォーカスの際に光軸OAに沿った方向A1について移動させられる。ここでは、レンズ群F1〜F3の全てが互いに独立してそれぞれ光軸OAに沿った方向A1について移動可能となっている。なお、アクチュエーターACによるレンズ群F1〜F3の移動については、変倍時のフォーカスの態様により種々の態様が可能である。例えばレンズ群F1〜F3をまったく独立に移動させてもよいし、カム機構等を利用して互いに連動させて移動させてもよい。
以下、各レンズ群を構成するレンズについて縮小側から順に説明する。レンズ群E1は、レンズL1〜L6を有し、レンズ群E2は、レンズL7,L8を有する。レンズ群F1はレンズL9を有し、レンズ群F2はレンズL10,11を有し、レンズ群F3はレンズL12を有する。すなわち、第1光学群40aは、全体で12枚のレンズで構成されている。
レンズL1、L2、L4、L6各々は正レンズであり、レンズL3、L5各々は負レンズである。レンズL2とレンズL3とは接合レンズとなっており、レンズL4とレンズL5とは接合レンズとなっている。第1−1レンズ群41は、開口絞りSTよりも縮小側に設けられた、正レンズ及び負レンズからなる少なくとも2組の接合レンズを含む。また、レンズL1〜L6各々は、ガラス製の球面レンズであり、光軸OAについて軸対称な円形状である。
レンズL7は正レンズ、レンズL8は負レンズである。なお、レンズL7,L8は、ガラス製の球面レンズであり、光軸OAについて軸対称な円形状となっている。
以上のように、第1−1レンズ群41は全体として8枚、すなわち9枚以下のレンズ(レンズL1〜L8)で構成されている。本実施形態による投射光学系40は、比較的少ない枚数のレンズによって色収差を低減することができる。また、投射光学系40は接合レンズを含んでいるため、組立時のバラツキが抑制される。さらに、開口数を大きくすることが可能である。
レンズL9は、少なくとも拡大側に凸面を有する正レンズ(図示の例では両凸の正レンズ)である。なお、レンズL9は、ガラス製の球面レンズであり、光軸OAについて軸対称な円形状となっている。
レンズL10は、少なくとも縮小側に凸面を有する正レンズ(図示の例では両凸の正レンズ)であり、レンズL11は、少なくとも縮小側に凹面を有する負レンズ(図示の例では負のメニスカスレンズ)である。図示の例では、レンズL10,L11は、接合レンズを構成している。言い換えると、レンズ群F2は、接合レンズである。なお、レンズL10,L11は、ともにガラス製の球面レンズであり、光軸OAについて軸対称な円形状となっている。
レンズL12は、上述のように、負のパワーを有する両面非球面レンズであり、樹脂で成形されている。なお、レンズL12は、光軸OAについて軸対称な円形状であってもよいし、非円形形状でもよい。たとえば、光軸OAについて軸対称な円形の上側(映像光が投射される側)の一部を切り欠いた形状でもよい。
第2光学群40bは、既述のように、凹面非球面形状を有するミラーMRで構成されている。ミラーMRは、第1光学群40aから射出された映像光をスクリーンに向けて反射する。
なお、上記のように、第1光学群40aを構成するレンズL1〜L12各々は、光軸OAについて軸対称な円形状であるか、または、少なくともレンズL12が、光軸OAについて軸対称な円形状の一部を切り欠いた形状となっている。また、第2光学群40bを構成するミラーMRも、光軸OAについて軸対称な形状の一部を切り欠いた形状となっている。すなわち、レンズL1〜L12各々と、ミラーMRが有する反射面と、は、共通の光軸に対して回転対称である。また、図示のように、投射光学系40において、縮小側は、略テレセントリックである。これにより、例えば上記のように、クロスダイクロイックプリズム19において各液晶パネル18R、18G、18Bで変調された光を合成して画像光とする場合において組み立てのバラツキを吸収しやすいものとすることができる。スクリーンへの投射位置を光軸OAの方向に関して近づける場合、レンズ群F3(レンズL12)のみならずレンズ群F2(レンズL10,L11)についても非円形形状にする場合がある。その場合、レンズ群F2を接合レンズとしておくことで枠構造の簡易化、組み立て精度の向上を図ることができる。
近接投射光学系では、一般に、スクリーンまでの距離が非常に近い。投射光学系40では、液晶パネル18G(18R,18B)のパネル面PIに形成された画像を、一旦、第1光学群40aによって第2光学群40bのミラーの手前で結像させ、第2光学群40bによって画像をスクリーンに再結像させることで、近接投射が行なわれる。つまり、第1光学群40aは、ミラーMRの手前で1次像(中間像)を作る。上記のような投射方法では、変倍時のフォーカスによる収差変動が比較的大きいため、あまり変倍範囲を大きく取れない可能性がある。従って、第1光学群40aにより形成される1次像は、投射倍率を変化させても、最終的に良好な画像が得られるように最適化されていることが好ましい。また、一般的な近接投射光学系では、像面湾曲、非点収差の変動によるコントラスト低下が大きい。また、フォーカス群の動きによる歪曲収差の変化も通常レンズ系よりも大きくなる傾向が高い。
しかし、本実施形態の投射光学系40は、上述のように、変倍に伴うフォーカスの際にレンズ群F1〜F3を移動させる構成を備えているため、収差変動を小さく抑えることが可能となっている。より具体的に説明すると、まず、正のレンズで構成されるレンズ群F1は、第1−1レンズ群41から発散光束として射出された光束を効率よくレンズ群F2に導く。また、レンズ群F1及びレンズ群F3よりもパワーが弱いレンズ群F2は、フォーカス時に最も多く移動することで、像面湾曲、非点収差、歪曲収差を抑制して良好な1次像を作り出す。さらに、負のパワーを有し、かつ非球面形状を有するレンズ群F3は、凹面非球面形状を有するミラーMRで構成される第2光学群40bと協働して、最終的な収差量の補正を行なう。第1光学群40aのうち第2光学群40bの直前に配置されたレンズ群F3は非球面レンズであるため、各像高に最適の補正を効果的に行うことができる。以上のように、第1−1レンズ群41を少ないレンズで構成(図示の場合8枚構成)し、かつ、第2光学群40bを1枚のミラーMRで構成した場合であっても、4枚のレンズ(正のレンズL9、正のレンズL10、負のレンズL11、負のレンズL12)で第1−2レンズ群42構成することで、1次像に適度な収差を含ませて、第2光学群40bを経てスクリーン上に投影される画像の収差を低減することができる。すなわち、近接型のプロジェクターであるプロジェクター2は、広い変倍範囲をカバーし、かつ、高解像度の画像表示素子にも対応できる。
また、近接投射光学系では、レンズ系全体の焦点距離が非常に短いため、変倍時の投射距離を変化させた場合、光軸近傍での焦点位置の変化は小さいが、周辺部の像面湾曲が大きく変化してしまう。しかし、本実施形態又は本実施例では、像面湾曲等の補正のためのレンズ群F2のパワーがレンズ群F1のパワー及びレンズ群F3のパワーよりも小さいので、レンズ群F2を移動させたときの光軸近傍での焦点の移動が低減され、かつ像面湾曲等が適切に補正される。なお、仮にレンズ群F2のパワーを強くした場合、移動量を少なくできる可能性があるものの、ほかのレンズ群F1,F3で補正を補うことになり、例えばレンズ群F1〜F3を移動させる際の精度を高くする必要が生じてしまう。
また、レンズ群F2は、変倍に伴って発生する像面の変化や歪曲を良好に補正するとともに、レンズ群F3に入射する光線の角度を適度な範囲に保つことができる。上記のように、レンズ群F3を樹脂レンズで構成した場合、面形状の誤差や内部歪に起因するレンズの屈折率の誤差などの影響が出やすいため、レンズ群F3に入射する光線のレンズ群F3のレンズ面への入射角度は小さい方がよい。このため、縮小側から順に、正のパワーのレンズ、負のパワーのレンズが配置されたレンズ群F2をレンズ群F3の前段に配置することで、レンズ群F2から射出された光線がレンズ群F3に対してできるだけ小さい入射角で入射するようにして、レンズ群F3における上記のような影響を小さくすることも可能である。
さらに、投射光学系40においては、開口絞りSTの縮小側のレンズ群E1が全て球面レンズで構成され、かつ、第1−1レンズ群41が、9枚以下という比較的少ない枚数のレンズで構成されているが、物体側の開口数が0.27以上、すなわちFナンバーが1.8程度の明るさと、1.5倍以上(さらには1.6倍以上)の高い変倍範囲と、が確保されており、投射光学系40は高解像度の画像表示素子にも十分対応可能である。なお、実施例3,4において後述するように、開口絞りSTの縮小側(レンズ群E1)にガラス非球面を適切に配置することで、開口数を0.3以上、すなわちFナンバー1.6程度の明るさとしつつ、フレアーの少ないコントラストの高い画像を得ることも可能である。また、構成レンズの枚数を抑えることで、レンズ全長を短くすることができる。
また、例えば投影する画面の高さをより低くしたい場合には、前述のようにレンズ群F3を構成する非球面レンズと同様に、レンズ群F2も一部を切り欠いた非円形形状とする必要が生じる可能性がある。この場合、レンズ群F2を、上記のように、接合レンズとしたほうが好ましい。
第1−1レンズ群41は、開口絞りSTの拡大側に少なくとも2枚のレンズ(L7,L8)を有し、最も拡大側のレンズL8は、少なくとも1面に非球面形状を有する負レンズである。なお、ここでの例では、レンズL8は、両面に非球面形状を有する。これにより、第1−2レンズ群42の非球面レンズをレンズL12のみの1枚構成としながら、広い変倍範囲でも良好な性能を維持するものとなっている。
第1−1レンズ群41は、物体すなわちパネル面PI(縮小側)から出た光束を効率よく取り込み、第1−2レンズ群42で構成されるフォーカスレンズ群に送る。広い変倍範囲において第1−2レンズ群42によって適切な中間像を作れるように、第1−1レンズ群41における開口絞りSTの拡大側に少なくとも2枚のレンズ(レンズL7,L8)を配置することで、良好な画像を得ることが可能となる。さらに、第1−2レンズ群42において、上記のようにレンズL12のみを非球面レンズとしながらも、広い変倍域で収差補正を容易にするには、第1−1レンズ群41における開口絞りSTの拡大側のレンズのうち、少なくとも1面に非球面を施したレンズを配置することが好ましい。こうすることで、第1−1レンズ群41のレンズ枚数を増加させることなく、第1−1レンズ群41をフォーカスレンズ群として機能する第1−2レンズ群42と組み合わせることで、広い変倍域において良好に像面湾曲、非点収差を補正することができ、安定した性能を得ることが可能となる。
〔実施例〕
以下、投射光学系40の具体的な実施例について説明する。以下に説明する実施例1〜4に共通する諸元の意義を以下にまとめた。
f 全系の焦点距離
ω 半画角
NA 開口数
R 曲率半径
D 軸上面間隔(レンズ厚又はレンズ間隔)
Nd d線の屈折率
Vd d線のアッベ数
非球面は、以下の多項式(非球面式)によって特定される。
Figure 0005930101
ただし、
c: 曲率(1/R)
h: 光軸からの高さ
k: 非球面の円錐係数
Ai:非球面の高次非球面係数
なお、OBJは、パネル面PIを意味し、STOは開口絞りSTを意味し、IMGは、スクリーン上の像面(被投射面)を意味する。また、面番号の後に「*」が記載されている面は、非球面形状を有する面である。
(実施例1)
実施例1のレンズ面のデータを以下の表1に示す。
〔表1〕
f 3.709
ω 73.0゜
NA 0.278

R D Nd Vd
OBJ Infinity 9.500
1 Infinity 25.970 1.51633 64.14
2 Infinity 0.000
3 43.564 8.200 1.61800 63.33
4 -40.412 0.200
5 46.11 7.000 1.49700 81.54
6 -26.518 1.200 1.90366 31.31
7 -81.382 0.200
8 29.954 5.000 1.48749 70.24
9 -32.009 1.200 1.90366 31.31
10 26.176 1.071
11 19.093 3.600 1.53172 48.84
12 -845.915 10.000
STO Infinity 0.100
14 25.212 3.000 1.84666 23.78
15 -334.286 3.844
*16 -74.924 1.200 1.83220 40.10
*17 21.528 可変間隔
18 196.447 5.600 1.85478 24.80
19 -50.587 可変間隔
20 72.126 12.000 1.48749 70.24
21 -32.404 2.000 1.84666 23.78
22 -216.256 可変間隔
*23 -37.853 2.800 1.53116 56.04
*24 44.599 可変間隔
*25 -58.263 可変間隔
IMG Infinity
以上の表1及び以下の表において、10のべき乗数(例えば1.00×10+18)をE(例えば1.00E+18)を用いて表すものとする。
以下の表2は、実施例1のレンズ面の非球面係数である。
〔表2〕
非球面係数
K A04 A06 A08 A10
A12 A14
16 -1.0000 -4.6894E-05 -2.7330E-07 1.6516E-09 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00
17 -0.2030 -1.3556E-05 -3.5274E-07 3.1715E-09 -1.1549E-11
0.0000E+00 0.0000E+00
23 -9.0272 -1.1037E-05 1.3936E-08 2.4229E-12 -3.3407E-14
3.0516E-18 0.0000E+00
24 0.0000 -3.0151E-05 3.9325E-08 -5.9215E-11 5.8291E-14
-4.0833E-17 1.1283E-20
25 -0.9579 5.9066E-08 3.3754E-11 -4.3046E-14 1.4013E-17
-2.2285E-21 1.3575E-25
以下の表3は、投射倍率125倍、投射倍率100倍及び投射倍率169倍において、表1中の可変間隔17,19,22,24,25の値を示している。
〔表3〕
可変間隔
125x 100x 169x
17 11.1011 11.0121 11.3007
19 3.4586 1.5000 5.4505
22 12.0625 13.8356 10.1774
24 117.6929 117.9674 117.3866
25 -501.0000 -408.8256 -666.7629
図4は、実施例1の投射光学系の断面図である。図4の投射光学系は、実施形態1の投射光学系40に相当する。図4において、投射光学系40は、パネル面PI上の像をスクリーンまでの距離に応じた倍率で拡大投射するものである。投射光学系40は、縮小側から順に、第1−1レンズ群41のレンズ群E1を構成するレンズL1〜L6と、レンズ群E2を構成するレンズL7,L8と、第1−2レンズ群42のレンズ群F1を構成するレンズL9と、レンズ群F2を構成するレンズL10,L11と、レンズ群F3を構成するレンズL12との12枚のレンズL1〜L12を有する。例えば壁面投射から床面投射に変更する場合のように、投射位置が変わる(投射距離が変わる)ことにより変倍が行なわれる。このような変倍に伴うフォーカスに際して、第1−1レンズ群41は固定されたままである一方、レンズ群F1〜F3はそれぞれ移動する。すなわち、第1−2レンズ群42は、変倍時に、3つのレンズ群F1,F2,F3を独立に移動させることで合焦を行う。この場合、表3の数値から、変倍に伴うフォーカシングにおいて、レンズ群F1〜F3のうち、レンズ群F2(F2レンズ群)の移動量が相対的に最も大きいことが分かる。
各レンズL1〜L12について詳しく説明する。第1レンズであるレンズL1は、両凸形状の正レンズであり、第2レンズであるレンズL2は、両凸形状の正レンズであり、第3レンズであるレンズL3は、縮小側に凹面を有する負のメニスカスレンズであり、第2レンズと第3レンズは接合レンズであり、第4レンズであるレンズL4は、両凸形状の正レンズであり、第5レンズであるレンズL5は、両凹形状の負レンズであり、第4レンズと第5レンズは接合レンズであり、第6レンズであるレンズL6は、両凸形状の正レンズであり、開口絞りSTの後段に位置する第7レンズであるレンズL7は、両凸形状の正レンズであり、第8レンズであるレンズL8は、両面に非球面を施された両凹形状の負レンズである。第9レンズであるレンズL9は、両凸形状の正レンズであり、第10レンズであるレンズL10は、両凸形状の正レンズであり、第11レンズであるレンズL11は、縮小側に凹面を有する負のメニスカスレンズであり、第10レンズと第11レンズは接合レンズであり、第12レンズであるレンズL12は、負のパワーを有する両面非球面レンズである。レンズL12は、光軸近傍で両凹形状を有する。レンズL12が樹脂で成形されたレンズである。また、第2光学群40bは、1枚の凹面非球面ミラーで構成されている。
図5(A)は、投射倍率125倍の時の投射光学系の縮小側収差図(球面収差、非点収差、歪曲収差)であり、図5(B)は、投射倍率100倍の時の投射光学系の縮小側収差図であり、図5(C)は、投射倍率169倍の時の投射光学系の縮小側収差図である。また、図6(A)〜6(E)は、図5(A)に対応する投射光学系の横収差図である。図6(A)〜6(E)はそれぞれ、像高100%、80%、60%、40%、15%における横収差を示している。図6(A)は、最大画角の場合に対応する。同様に、図7(A)〜7(E)は、図5(B)に対応する投射光学系の横収差図であり、図8(A)〜8(E)は、図5(C)に対応する投射光学系の横収差図である。
(実施例2)
実施例2のレンズ面のデータを以下の表4に示す。
〔表4〕
f 3.700
ω 72.9゜
NA 0.278

R D Nd Vd
OBJ Infinity 9.500
1 Infinity 25.970 1.51633 64.14
2 Infinity 0.000
3 39.579 8.000 1.61800 63.33
4 -43.561 0.200
5 37.875 8.000 1.49700 81.54
6 -25.657 1.200 1.90366 31.31
7 -509.720 0.200
8 36.328 5.600 1.48749 70.24
9 -29.124 1.200 1.90366 31.31
10 35.096 0.200
11 18.856 4.000 1.53172 48.84
12 -210.721 7.150
STO Infinity 0.000
14 20.622 3.200 1.84666 23.78
15 246.161 3.515
*16 -266.178 1.200 1.80610 40.88
*17 20.008 可変間隔
18 -590.282 6.000 1.63980 34.47
19 -41.561 可変間隔
20 59.920 7.000 1.57501 41.50
21 -609.935 6.012
22 -47.461 2.000 1.84666 23.78
23 -259.213 可変間隔
*24 -45.688 2.800 1.53116 56.04
*25 50.945 可変間隔
*26 -59.444 可変間隔
IMG Infinity
以下の表5は、実施例2のレンズ面の非球面係数である。
〔表5〕
非球面係数
K A04 A06 A08 A10
A12 A14
16 -1.0000 -9.0000E-05 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00
17 -0.9033 -1.5170E-05 3.5669E-08 -2.3080E-10 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00
24 -14.5312 -5.7790E-06 2.6773E-08 -3.5126E-11 2.1847E-14
-6.3646E-18 0.0000E+00
25 0.0000 -2.5184E-05 3.8089E-08 -5.7101E-11 6.0620E-14
-3.8361E-17 1.0085E-20
26 -0.9377 3.6543E-08 4.4815E-11 -4.9371E-14 1.6311E-17
-2.6339E-21 1.6296E-25
以下の表6は、投射倍率125倍、投射倍率100倍及び投射倍率168倍において、表4中の可変間隔17,19,23,25,26の値を示している。
〔表6〕
可変間隔
125x 100x 168x
17 18.574 18.393 18.820
19 2.866 1.500 4.214
23 6.346 7.659 5.000
25 117.267 117.501 117.019
26 -501.000 -408.653 -665.822
図9は、実施例2の投射光学系の断面図である。実施例2では、第1光学群40aは、縮小側からレンズL1(第1レンズ)からレンズL12(第12レンズ)までの12枚のレンズで構成されている。第1光学群40aは、縮小側に設けられた、正のパワーを有する第1−1レンズ群41と、拡大側に設けられた、第1−1レンズ群41のパワーよりも弱い正または負のパワーを有する第1−2レンズ群42とからなる。第2光学群40bは、1枚の凹面非球面ミラーMRで構成されている。なお、レンズL12やミラーMR等について、図9では切り欠かずにそのまま描いているが、実際の光学系では、少なくともミラーMRは円形状から一部切り欠いた形状である場合がある。他のレンズ群も円形状から一部切り欠いた形状となる場合がある。
図9において、投射光学系40は、パネル面PI上の像をスクリーンまでの距離に応じた倍率で拡大投射するものである。投射光学系40は、縮小側から順に、第1−1レンズ群41のレンズ群E1を構成するレンズL1〜L6と、レンズ群E2を構成するレンズL7,L8と、第1−2レンズ群42のレンズ群F1を構成するレンズL9と、レンズ群F2を構成するレンズL10,L11と、レンズ群F3を構成するレンズL12との12枚のレンズL1〜L12を有する。例えば壁面投射から床面投射に変更する場合のように、投射位置が変わる(投射距離が変わる)ことにより変倍が行なわれる。このような変倍時のフォーカスに際して、第1−1レンズ群41は固定されたままである一方、レンズ群F1〜F3はそれぞれ移動する。すなわち、第1−2レンズ群42は、変倍時に、3つのレンズ群F1,F2,F3を独立に移動させることで合焦を行う。この場合、表6の数値から、変倍に伴うフォーカシングにおいて、レンズ群F1〜F3のうち、レンズ群F2(F2レンズ群)の移動量が相対的に最も大きいことが分かる。
各レンズL1〜L12について詳しく説明する。第1レンズであるレンズL1は、両凸形状の正レンズであり、第2レンズであるレンズL2は、両凸形状の正レンズであり、第3レンズであるレンズL3は、縮小側に凹面を有する負のメニスカスレンズであり、第2レンズと第3レンズは接合レンズであり、第4レンズであるレンズL4は、両凸形状の正レンズであり、第5レンズであるレンズL5は、両凹形状の負レンズであり、第4レンズと第5レンズは接合レンズであり、第6レンズであるレンズL6は、両凸形状の正レンズであり、開口絞りSTの後段に位置する第7レンズであるレンズL7は、縮小側に凸面を有する正のメニスカスレンズであり、第8レンズであるレンズL8は、両面に非球面を施された両凹形状の負レンズである。第9レンズであるレンズL9は、拡大側に凸面を有する正のメニスカスレンズであり、第10レンズであるレンズL10は、両凸形状の正レンズであり、第11レンズであるレンズL11は、縮小側に凹面を有する負のメニスカスレンズであり、第12レンズであるレンズL12は、負のパワーを有する両面非球面レンズである。レンズL12は、光軸近傍で両凹形状を有する。レンズL12が樹脂で成形されたレンズである。なお、第2光学群40bは、既述のように、1枚の凹面非球面ミラーで構成されている。
図10(A)は、投射倍率125倍の時の投射光学系の縮小側収差図(球面収差、非点収差、歪曲収差)であり、図10(B)は、投射倍率100倍の時の投射光学系の縮小側収差図であり、図10(C)は、投射倍率168倍の時の投射光学系の縮小側収差図である。また、図11(A)〜11(E)は、図10(A)に対応する投射光学系の横収差図である。図11(A)〜11(E)はそれぞれ、像高100%、80%、60%、40%、15%における横収差を示している。図11(A)は、最大画角の場合に対応する。同様に、図12(A)〜12(E)は、図10(B)に対応する投射光学系の横収差図であり、図13(A)〜13(E)は、図10(C)に対応する投射光学系の横収差図である。
(実施例3)
実施例3のレンズ面のデータを以下の表7に示す。本実施例では、開口数NAが0.3以上(すなわちFナンバー1.6程度)の明るいものとなっている。
〔表7〕
f 3.719
ω 72.9゜
NA 0.313

R D Nd Vd
OBJ Infinity 9.500
1 Infinity 25.910 1.51633 64.14
2 Infinity 0.000
3 26.305 9.600 1.49700 81.54
4 -124.322 0.200
5 26.243 7.000 1.49700 81.54
6 Infinity 1.200 1.84666 23.78
7 64.519 0.200
8 23.856 10.500 1.48749 70.24
9 -18.490 1.200 1.90366 31.31
10 89.894 0.200
*11 41.453 1.400 1.73077 40.51
*12 27.051 0.200
13 20.658 3.000 1.48749 70.24
14 53.969 5.782
STO Infinity 3.500
16 38.464 4.200 1.84666 23.78
17 -53.454 3.400
*18 1826.548 1.800 1.74320 49.29
*19 22.758 17.366
20 62.006 8.500 1.62041 60.29
21 -162.289 可変間隔
22 65.063 12.500 1.60342 38.03
23 -66.874 2.000 1.84666 23.78
24 117.229 可変間隔
*25 -302.516 2.800 1.53116 56.04
*26 34.186 可変間隔
*27 -55.160 可変間隔
IMG Infinity
以下の表8は、実施例3のレンズ面の非球面係数である。
〔表8〕
非球面係数
K A04 A06 A08 A10
A12 A14
11 1.5680 -1.8462E-04 1.0795E-06 -8.9307E-10 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00
12 -1.3000 -1.4552E-04 1.2026E-06 -2.8852E-09 7.1787E-12
0.0000E+00 0.0000E+00
18 -1.0000 -4.9287E-05 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00
19 -0.8800 -2.1276E-05 2.3023E-08 3.4187E-11 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00
25 90.0000 5.2778E-06 3.5342E-10 6.8860E-12 -1.5465E-14
8.7070E-18 0.0000E+00
26 0.0000 -1.9738E-05 2.4506E-08 -3.2514E-11 3.3868E-14
-2.7739E-17 9.7163E-21
27 -1.0000 1.6556E-07 -7.4646E-11 9.9551E-15 -7.2864E-19
-1.4931E-22 1.8865E-26
以下の表9は、投射倍率125倍、投射倍率100倍及び投射倍率169倍において、表7中の可変間隔21,24,26,27の値を示している。
〔表9〕
可変間隔
125x 100x 169x
21 7.485 4.000 11.432
24 15.115 18.271 11.500
26 114.442 114.771 114.110
27 -501.000 -407.448 -667.954
図14は、実施例3の投射光学系の断面図である。実施例3では、第1光学群40aは、縮小側からレンズL1(第1レンズ)からレンズL13(第13レンズ)までの13枚のレンズで構成されている。第1光学群40aは、縮小側に設けられた、正のパワーを有する第1−1レンズ群41と、拡大側に設けられた、第1−1レンズ群41のパワーよりも弱い正または負のパワーを有する第1−2レンズ群42とからなる。第2光学群40bは、1枚の凹面非球面ミラーMRで構成されている。なお、レンズL13やミラーMR等について、図14では切り欠かずにそのまま描いているが、実際の光学系では、少なくともミラーMRは円形状から一部切り欠いた形状である場合がある。他のレンズ群も円形状から一部切り欠いた形状となる場合がある。
図14において、投射光学系40は、パネル面PI上の像をスクリーンまでの距離に応じた倍率で拡大投射するものである。投射光学系40は、縮小側から順に、第1−1レンズ群41のレンズ群E1を構成するレンズL1〜L7と、レンズ群E2を構成するレンズL8,L9と、第1−2レンズ群42のレンズ群F1を構成するレンズL10と、レンズ群F2を構成するレンズL11,L12と、レンズ群F3を構成するレンズL13との13枚のレンズL1〜L13を有する。例えば壁面投射から床面投射に変更する場合のように、投射位置が変わる(投射距離が変わる)ことにより変倍が行なわれる。このような変倍時のフォーカスに際して、第1−1レンズ群41と、レンズ群F3とは固定されたままである一方、レンズ群F1,F2はそれぞれ移動する。すなわち、第1−2レンズ群42は、変倍時に2つのレンズ群F1,F2を独立に移動させることで合焦を行う。この場合、表9の数値から、変倍に伴うフォーカシングにおいて、レンズ群F1,F2のうち、レンズ群F2(F2レンズ群)の移動量が相対的に最も大きいことが分かる。
各レンズL1〜L13について詳しく説明する。第1レンズであるレンズL1は、両凸形状の正レンズであり、第2レンズであるレンズL2は、縮小側に凸面を有する正の平凸形状の正レンズであり、第3レンズであるレンズL3は、縮小側に凹面を有する平凹形状の負レンズであり、第2レンズと第3レンズは接合レンズであり、第4レンズであるレンズL4は、両凸形状の正レンズであり、第5レンズであるレンズL5は、両凹形状の負レンズであり、第4レンズと第5レンズは接合レンズであり、第6レンズであるレンズL6は、両面に非球面を有する負のメニスカスレンズである。レンズL6は、縮小側に凸面を有する。第7レンズであるレンズL7は、縮小側に凸面を有する正のメニスカスレンズであり、開口絞りSTの後段に位置する第8レンズであるレンズL8は、両凸形状の正レンズであり、第9レンズであるレンズL9は、負のパワーを有する両面非球面レンズである。レンズL9は、両凹形状を有する。また、第10レンズであるレンズL10は、両凸形状の正レンズであり、第11レンズであるレンズL11は、両凸形状の正レンズであり、第12レンズであるレンズL12は、両凹形状の負レンズであり、第13レンズであるレンズL13は、負のパワーを有する両面非球面レンズである。レンズL13は、光軸近傍で両凹形状を有する。レンズL13が樹脂で成形されたレンズである。なお、第2光学群40bは、既述のように、1枚の凹面非球面ミラーで構成されている。
図15(A)は、投射倍率125倍の時の投射光学系の縮小側収差図(球面収差、非点収差、歪曲収差)であり、図15(B)は、投射倍率100倍の時の投射光学系の縮小側収差図であり、図15(C)は、投射倍率169倍の時の投射光学系の縮小側収差図である。また、図16(A)〜16(E)は、図15(A)に対応する投射光学系の横収差図である。図16(A)〜16(E)はそれぞれ、像高100%、80%、60%、40%、15%における横収差を示している。図16(A)は、最大画角の場合に対応する。同様に、図17(A)〜17(E)は、図15(B)に対応する投射光学系の横収差図であり、図18(A)〜18(E)は、図15(C)に対応する投射光学系の横収差図である。
(実施例4)
実施例4のレンズ面のデータを以下の表10に示す。本実施例では、開口数NAが0.3以上(すなわちFナンバー1.6程度)の明るいものとなっている。
〔表10〕
f 3.711
ω 72.8゜
NA 0.313

R D Nd Vd
OBJ Infinity 9.500
1 Infinity 25.910 1.51633 64.14
2 Infinity 0.000
3 28.524 9.600 1.49700 81.54
4 -72.313 0.200
5 32.478 7.000 1.49700 81.54
6 -87.794 1.200 1.84666 23.78
7 147.781 0.200
8 22.334 10.500 1.48749 70.24
9 -18.208 1.200 1.90366 31.31
10 47.623 0.700
*11 25.698 3.000 1.51633 64.06
*12 35.825 6.000
STO Infinity 0.000
14 28.025 4.200 1.84666 23.78
15 -63.313 3.400
*16 Infinity 1.800 1.80610 40.88
*17 24.186 22.270
18 71.585 8.770 1.51742 52.43
19 -85.996 可変間隔
20 50.146 8.215 1.54072 47.23
21 325.944 5.905
22 -66.464 2.000 1.84666 23.78
23 -5402.499 可変間隔
*24 -302.390 2.800 1.53116 56.04
*25 36.048 115.087
*26 -57.279 可変間隔
IMG Infinity
以下の表11は、実施例4のレンズ面の非球面係数である。
〔表11〕
非球面係数
K A04 A06 A08 A10
A12 A14
11 -2.1049 -8.4817E-05 -1.6727E-07 1.8335E-09 4.7369E-12
0.0000E+00 0.0000E+00
12 0.0000 -9.3750E-05 -3.1676E-07 2.4164E-09 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00
16 -1.0000 -9.1711E-05 9.9512E-08 2.9916E-10 2.4116E-12
0.0000E+00 0.0000E+00
17 -2.1458 -3.9947E-05 1.8057E-07 1.9727E-10 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00
24 90.0000 -1.1945E-06 5.5783E-09 4.3827E-12 -1.3895E-14
8.7070E-18 0.0000E+00
25 0.0000 -2.3623E-05 3.0305E-08 -4.2316E-11 4.4659E-14
-3.2202E-17 1.0593E-20
26 -1.0000 1.1034E-07 -4.4906E-11 -3.6620E-15 3.2666E-18
-7.5941E-22 5.6487E-26
以下の表12は、投射倍率125倍、投射倍率100倍及び投射倍率169倍において、表10中の可変間隔19,23,26の値を示している。
〔表12〕
可変間隔
125x 100x 169x
19 5.733 4.000 7.543
23 13.810 15.543 12.000
26 -501.000 -409.575 -663.853
図19は、実施例4の投射光学系の断面図である。実施例4では、第1光学群40aは、縮小側からレンズL1(第1レンズ)からレンズL12(第12レンズ)までの12枚のレンズで構成されている。第1光学群40aは、縮小側に設けられた、正のパワーを有する第1−1レンズ群41と、拡大側に設けられた、第1−1レンズ群41のパワーよりも弱い正または負のパワーを有する第1−2レンズ群42とからなる。第2光学群40bは、1枚の凹面非球面ミラーMRで構成されている。なお、レンズL12やミラーMR等について、図19では切り欠かずにそのまま描いているが、実際の光学系では、少なくともミラーMRは円形状から一部切り欠いた形状である場合がある。他のレンズ群も円形状から一部切り欠いた形状となる場合がある。
図19において、投射光学系40は、パネル面PI上の像をスクリーンまでの距離に応じた倍率で拡大投射するものである。投射光学系40は、縮小側から順に、第1−1レンズ群41のレンズ群E1を構成するレンズL1〜L6と、レンズ群E2を構成するレンズL7,L8と、第1−2レンズ群42のレンズ群F1を構成するレンズL9と、レンズ群F2を構成するレンズL10,L11と、レンズ群F3を構成するレンズL12との12枚のレンズL1〜L12を有する。例えば壁面投射から床面投射に変更する場合のように、投射位置が変わる(投射距離が変わる)ことにより変倍が行なわれる。このような変倍時のフォーカスに際して、第1−1レンズ群41と、レンズ群F2,F3とは固定されたままである一方、レンズ群F2は移動する。すなわち、第1−2レンズ群42は、変倍時に、レンズ群F2のみを移動させることで合焦を行う。
各レンズL1〜L12について詳しく説明する。第1レンズであるレンズL1は、両凸形状の正レンズであり、第2レンズであるレンズL2は、両凸形状の正レンズであり、第3レンズであるレンズL3は、両凹形状の負レンズであり、第2レンズと第3レンズは接合レンズであり、第4レンズであるレンズL4は、両凸形状の正レンズであり、第5レンズであるレンズL5は、両凹形状の負レンズであり、第4レンズと第5レンズは接合レンズであり、第6レンズであるレンズL6は、両面に非球面を有する正のメニスカスレンズである。レンズL6は、縮小側に凸面を有する。開口絞りSTの後段に位置する第7レンズであるレンズL7は、両凸形状の正レンズであり、第8レンズであるレンズL8は、負のパワーを有する両面非球面レンズである。レンズL8は、両凹形状を有する。また、第9レンズであるレンズL9は、両凸形状の正レンズであり、第10レンズであるレンズL10は、縮小側に凸面を有する正のメニスカスレンズであり、第11レンズであるレンズL11は、縮小側に凹面を有する負のメニスカスレンズであり、第12レンズであるレンズL12は、負のパワーを有する両面非球面レンズである。レンズL12は、光軸近傍で両凹形状を有する。レンズL12が樹脂で成形されたレンズである。なお、第2光学群40bは、既述のように、1枚の凹面非球面ミラーで構成されている。
図20(A)は、投射倍率125倍の時の投射光学系の縮小側収差図(球面収差、非点収差、歪曲収差)であり、図20(B)は、投射倍率100倍の時の投射光学系の縮小側収差図であり、図20(C)は、投射倍率169倍の時の投射光学系の縮小側収差図である。また、図21(A)〜21(E)は、図20(A)に対応する投射光学系の横収差図である。図21(A)〜21(E)はそれぞれ、像高100%、80%、60%、40%、15%における横収差を示している。図21(A)は、最大画角の場合に対応する。同様に、図22(A)〜22(E)は、図20(B)に対応する投射光学系の横収差図であり、図23(A)〜23(E)は、図20(C)に対応する投射光学系の横収差図である。
〔実施例のまとめ〕
いずれの実施例においても、広角端での半画角70度以上の広い画角を実現しながらも、フォーカスレンズ群である第1−2レンズ群42において、樹脂製非球面レンズをレンズ群F3(F3レンズ群)の1枚のみとし、第1−2レンズ群42は、4枚のレンズ(2枚の正のレンズおよび2枚の負のレンズ)で構成する簡易な構成となっている。また、投射光学系40全体でもレンズ枚数を12〜13枚とする少ないレンズ構成となっている。
この発明は、上記の実施形態又は実施例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することが可能である。
例えば、各実施例において、各レンズ群を構成するレンズの前後又は間に1つ以上の実質的にパワーを持たないレンズを追加することができる。
また、投射光学系40による拡大投射の対象は、液晶パネルに限らず、マイクロミラーを画素とするデジタル・マイクロミラー・デバイス等の光変調素子によって形成された画像を投射光学系40によって拡大投射することができる。
2…プロジェクター、 11,12…インテグレーターレンズ、 13…偏光変換素子、 14…重畳レンズ、 15…ダイクロイックミラー、 16…反射ミラー、 17G,17R,17B…フィールドレンズ、 18G,18R,18B…液晶パネル、 19…クロスダイクロイックプリズム、 21…ダイクロイックミラー、 22…リレーレンズ、 23…反射ミラー、 40…投射光学系、 40a…第1光学群、 40b…第2光学群、 41…レンズ群、 42…レンズ群、 50…光学系部分、 70…半画角、 80…回路装置、 81…画像処理部、 81,82,83…回路部分、 82…表示駆動部、 83…レンズ駆動部、 88…主制御部、 A1…方向、 AC…アクチュエーター、 E1…レンズ群、 E2…レンズ群、 F1…レンズ群(F1レンズ群)、 F2…レンズ群(F2レンズ群)、 F3…レンズ群(F3レンズ群)、 L1-L13…レンズ、 MR…凹面非球面ミラー、 OA…光軸、 PI…パネル面、 PR…プリズム

Claims (11)

  1. 縮小側から順に、複数のレンズからなり正のパワーを有する第1光学群と、凹面非球面形状を有する反射面を含む第2光学群とからなる投射光学系であって、
    前記第1光学群は、縮小側に配置された物体の中間像を前記第2光学群の前記反射面の手前に形成し、
    前記第1光学群は、変倍に伴うフォーカスの際に固定で、かつ、正のパワーを有する第1−1レンズ群と、全体として正のパワーを有する第1−2レンズ群とからなり、
    前記第1−2レンズ群は、縮小側から順に、1枚の正レンズからなるF1レンズ群と、1枚の正レンズ及び1枚の負レンズからなるF2レンズ群と、1枚の負レンズからなるF3レンズ群との3つのレンズ群からなり、少なくともF3レンズ群に非球面を含み、変倍に伴うフォーカスの際に少なくとも前記F2レンズ群を移動させることを特徴とする投射光学系。
  2. 前記F3レンズ群は、樹脂で成形された両面非球面レンズからなる、請求項1に記載の投射光学系。
  3. 前記F1レンズ群は、拡大側に凸面を有する正レンズからなり、
    前記F2レンズ群は、縮小側に凸面を有する正レンズと、縮小側に凹面を有する負レンズと、からなり、
    前記F3レンズ群は、拡大側に凹面を有する負レンズからなり、
    各レンズ群のパワーを各レンズ群の焦点距離の逆数の絶対値とするとき、前記F2レンズ群のパワーは、前記F1レンズ群のパワー及び前記F3レンズ群のパワーよりも弱い、請求項1又は2に記載の投射光学系。
  4. 前記F2レンズ群は、接合レンズである、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の投射光学系。
  5. 前記第1−1レンズ群は、前記第1−1レンズ群の内部に開口絞りを有し、少なくとも1面に非球面形状を有する負レンズを最も拡大側に有している、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の投射光学系。
  6. 前記第1−1レンズ群は、前記第1−1レンズ群の内部に開口絞りを有し、前記開口絞りよりも縮小側に、2枚の正のレンズと、正レンズと負レンズからなる第1の接合レンズと、正レンズと負レンズからなる第2の接合レンズとを含み、全体として9枚以下のレンズで構成される、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の投射光学系。
  7. 物体側の開口数は、0.3以上である、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の投射光学系。
  8. 縮小側は、テレセントリックである、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の投射光学系。
  9. 前記複数のレンズ各々と、前記反射面とは、共通の光軸に対して回転対称である、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の投射光学系。
  10. 変倍範囲が、1.5倍以上である、請求項1乃至9のいずれか一項に記載の投射光学系。
  11. 光源からの光を変調して画像光を形成する光変調素子と、
    前記光変調素子からの画像光を投射する請求項1乃至10のいずれか一項に記載の投射光学系と
    を備えるプロジェクター。
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