JP2017034880A - 電動オイルポンプ装置 - Google Patents

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雄介 熊澤
Yusuke Kumazawa
雄介 熊澤
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Abstract

【課題】モータハウジング内に浸入した水蒸気によるコントローラの基板の誤動作および基板に搭載された電子回路部品の破損を防止できる電動オイルポンプ装置を提供する。
【解決手段】ECU4の基板26に対向したカバー20の中央部に、モータハウジング17の外部と内部とを連通する呼吸孔29が設けられ、カバー20の内面側には呼吸孔29を塞ぐ防水防塵用の樹脂製のフィルタ30が固着されている。相対湿度を検出するため、湿度センサ34が基板26の後面に実装され、モータ室21内の湿度を検出してECU4にデータ送信する。外部の水蒸気が呼吸孔29からモータハウジング17内に浸入し、モータ室21内が高湿度状態で電動モータの停止が所定時間以上継続した場合、ECU4は電動モータを回転駆動させる。これにより、回転軸が回転することで空気の流通が生じて水蒸気がモータ室21内を流れ、呼吸孔29を通過して外部へ放出される。
【選択図】図2

Description

本発明は、電動オイルポンプ装置に関し、特に、自動車のトランスミッション等に油圧を供給する油圧ポンプとして使用される電動オイルポンプ装置に関するものである。
従来、自動車のアイドリングストップ時にトランスミッション等に油圧供給を行なう電動オイルポンプ装置の具体的一例には、油を循環させるオイルポンプとオイルポンプを駆動する電動モータとを組み合わせたものがある。電動モータとオイルポンプとが回転軸を共用し、オイルポンプの中心軸方向に並んで配置され、モータハウジングをポンプハウジングに一体に結合して小型、軽量としている。また、この電動オイルポンプ装置には、モータハウジングのオイルポンプと反対側に電動モータを収容するとともに、モータハウジング内にモータ制御用のコントローラの基板を収容するようにしたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。モータハウジング内に収容された基板は、カバーで覆われて防水性が確保されている。
特開2010−63224号公報
上記のような電動オイルポンプ装置では、電動モータを駆動制御する電子回路部品が搭載された基板を収容するモータハウジングと、そのモータハウジングの開口部を覆うカバーとの樹脂部材同士が溶着により接合されている。この電動オイルポンプ装置の使用環境においては、電動モータの発熱による急激な温度変化に対応するため、カバーにモータハウジングの外部と内部とを貫通する呼吸孔を設けている。この呼吸孔を通して空気を流通させて放熱し、モータハウジングの内部と外部とを同じ圧力に保持するようにしている。
しかしながら、電動オイルポンプ装置が自動車のエンジンルームに搭載される場合、エンジンルーム内の水蒸気が呼吸孔に設けられたフィルタを通過してモータハウジング内に浸入し、外気湿度が高いときにはモータハウジング内も高湿度状態になる。このため、モータハウジング内に収容されたコントローラの基板が長時間通電状態にあると、配線や電極として使用した金属が絶縁物の上を移動するいわゆるマイグレーション現象による絶縁不良が発生し、電極間の絶縁抵抗値の低下を招き最終的には短絡する場合がある。これにより、コントローラの基板が誤動作、あるいは基板上の電子回路部品が故障を起こす可能性がある。この結果、電動オイルポンプ装置が機能停止にいたるおそれがある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、モータハウジング内に浸入した水蒸気によるコントローラの基板の誤動作および基板に搭載された電子回路部品の破損を防止できる電動オイルポンプ装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、電動オイルポンプ装置において、オイルポンプと、前記オイルポンプに隣接して設けられ、前記オイルポンプを駆動する電動モータと、前記電動モータを収容するモータ室を有する第1ハウジングと、前記電動モータに隣接して設けられ、前記モータ室内に固定されて、前記電動モータを駆動制御するコントローラと、前記第1ハウジングに隣接して設けられ、前記第1ハウジングを覆うとともに、前記モータ室を外部と連通させる呼吸孔、および前記呼吸孔を内面から塞ぐフィルタを有する第2ハウジングと、を備え、前記コントローラは、前記コントローラの基板に設けられた湿度センサにより前記モータ室内の湿度を検出し、高湿度状態において前記電動モータの停止状態が所定時間以上継続したとき、前記電動モータを回転駆動させることを要旨とする。
上記構成によれば、コントローラを構成する基板を覆うカバーの外部と内部とを連通する呼吸孔は、内面側からフィルタで塞がれている。コントローラの基板に配置された湿度センサにより高湿度が検知された状態で電動モータの停止が所定時間以上継続したとき、電動モータを回転させる。このため、空気が流通しモータ室内に浸入した水蒸気が流れ、フィルタを通して外部に放出され内部湿度を低下させることができる。これにより、マイグレーションによるコントローラの電極等の絶縁不良の発生を抑制し、コントローラの基板の誤動作や基板に搭載された電子回路部品の故障を防止することができる。この結果、電動オイルポンプ装置の機能停止を防止することが可能になる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電動オイルポンプ装置において、前記湿度センサは、前記基板の前記呼吸孔側の面に配設されたことを要旨とする。
上記構成によれば、湿度センサは、基板の呼吸孔と対向する面に実装されるので、モータ室内の湿度を精度よく検出するとともに、コントローラが回転軸線方向に延出するのを抑えることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の電動オイルポンプ装置において、前記コントローラは、前記基板に前記モータ室内の温度を検出する温度センサを備えたことを要旨とする。
上記構成によれば、コントローラは、モータ室内の温度を検出可能な温度センサを基板に備えているので、モータ室内の高温状態を検知することができる。これにより、モータ室内において高温高湿状態が長時間継続することがなく、コントローラの基板や電子回路部品を保護することができ、電動オイルポンプ装置の機能停止を防止することが可能になる。
本発明によれば、モータ室内に浸入した水蒸気によるコントローラの基板の誤動作および基板に搭載された電子回路部品の破損を防止できる電動オイルポンプ装置を提供できる。
本発明の一実施形態に係る電動オイルポンプ装置の概略構成を示す縦断面図。 図1におけるモータ室内の水蒸気の放出経路を示す概略図。 コントローラによるモータ室内の湿度を低下させる動作の処理手順を示すフローチャート。
以下、本発明の実施の形態に係る電動オイルポンプ装置(EOP:Electrical Oil Pump)について、図に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る電動オイルポンプ装置1の概略構成を示す縦断面図である。図1に示すように、電動オイルポンプ装置1は、例えば自動車のトランスミッション用の油圧ポンプとして用いられ、オイルポンプ(例えば、内接ギヤポンプ)2とオイルポンプ2を回転駆動する電動モータ3とがハウジング内に一体化されている。なお、電動モータ3は、3相巻線を有するブラシレスモータが使用されている。また、電動モータ3を回転制御するコントローラ(以下、ECUという)4もハウジング内に組み込まれている。
電動オイルポンプ装置1は、オイルポンプ2の第3ハウジング(以下、ポンププレートという)15の端面に突出した複数のフランジ部(図示せず)を介して図示しないトランスミッションやエンジンケースに、取付孔(図示せず)を通して回転軸線中心に対して周方向に配置された複数のボルト(図示せず)で締結して固定されている。
オイルポンプ2は、ここでは内接ギヤポンプの一例であるトロコイド曲線型ポンプを用いて、トロコイド歯形を有する内歯を備えたアウタロータ11の内周側に、外歯を備えたインナロータ12を噛み合わせてポンプロータ13を構成している。オイルポンプ2の第4ハウジング(以下、ポンプハウジングという)16内にアウタロータ11をインナロータ12に対して偏心して回転自在に配置した構成としている。なお、第1,2ハウジングについては後述する。
インナロータ12は、後述する電動モータ3のモータロータ6を形成した部分よりポンププレート15側に寄った部分に外嵌固着されて、回転軸7に接続されてモータロータ6により回転する。アウタロータ11は、インナロータ12の外歯よりも1歯多い内歯を備え、回転軸7に対して偏心した位置を中心にポンプハウジング16内で回転自在となるように配置されている。また、インナロータ12は、外歯がアウタロータ11の内歯に全周の一部で噛み合うとともに、各外歯がアウタロータ11の内面に全周の各所でそれぞれほぼ内接しながら回転する。
したがって、電動モータ3により回転軸7が回転駆動されると、オイルポンプ2のアウタロータ11およびインナロータ12の間隙の容積が回転軸7の1回転の間に拡大と縮小を繰り返す。これにより、上記間隙に通じるポンププレート15に回転軸線方向(以下、軸線方向という)に貫通して設けられた吸入口(吸入ポート、図示せず)から吐出口(吐出ポート、図示せず)に向けて油を送り出すポンプ動作が行われる。また、吸入口および吐出口は、図示しない外部の油圧配管と接続され、吸入油路から吐出油路を通って作動油が流れる。
オイルポンプ2のハウジングを構成する平板状のポンププレート15およびポンプロータ13を収容するポンプハウジング16は、金属製の非磁性材料(例えば、アルミダイカスト等)により形成されている。電動モータ3を収容する第1ハウジング(以下、モータハウジングという)17および第2ハウジング(以下、カバーという)20は、熱可塑性樹脂材料(例えば、PA、PPS、PBT樹脂等)により形成されている。電動オイルポンプ装置1のハウジングは、上記ポンププレート15、ポンプハウジング16、モータハウジング17、およびカバー20により構成されている。ここで、モータハウジング17およびカバー20は、防水ハウジングとして形成されている。
なお、以下の説明において、図1の左側を前F、同右側を後Rとするがあくまで本実施形態を説明する上での便宜上の定義であり、適宜左右、上下等読み替えて差し支えないものとする。
図1に示すように、モータハウジング17は、ポンプハウジング16側の前端面がシール32を介してポンプハウジング16とシールされており、後端面がカバー20により塞がれている。
ポンプハウジング16は、回転軸7に対して径方向に広がりを持つ厚肉板状のケースであり、その中心にはポンププレート15側に向かって開口したポンプ室14が形成されている。ポンププレート15と接するポンプハウジング16の前面にOリング31が固定され、ポンプ室14の開口部がポンププレート15で塞がれている。ポンプ室14内に、ポンプロータ13を構成するアウタロータ11が回転自在に収容され、アウタロータ11の内側に、アウタロータ11と噛み合うインナロータ12が配置されている。
電動モータ3は、回転するモータロータ6と、モータロータ6の外周面の外側に固定されたステータ5とで構成されている。モータロータ6は、回転軸7の外周面に、例えば複数個の永久磁石8を周方向に沿って並べて配置して形成したものである。回転軸7は、オイルポンプ2と電動モータ3とで共用する金属製の回転軸7であり、ポンプハウジング16に回転可能に軸承されてポンプロータ13とモータロータ6とを連結し、電動モータ3により駆動される。
回転軸7が軸承されるポンプハウジング16は、ポンプハウジング16より小径の円筒部22が一体に形成され、ポンプロータ13前端からモータロータ6後端の前後方向に延びる回転軸7が円筒部22内の後部に設けられた軸受23,24により片持ち支持されている。本実施形態では、軸受23,24は、前後に隣接する2個の転がり軸受である玉軸受からなり、両軸受23,24の内輪が回転軸7に固定され、外輪が円筒部22に固定されている。円筒部22内周の前側の軸受23とポンプロータ13との間をシールすべく回転軸7にオイルシール25が設けられている。また、回転軸7の前部は、ポンプハウジング16に形成された孔の部分を貫通してポンプ室14内に進入して、その先端部がインナロータ12に連結されている。
円筒部22より後方に突出した回転軸7の後端に、電動モータ3を構成するモータロータ6が固定されている。モータロータ6は、回転軸7の後端から径方向に延び、かつ円筒部22の外周を囲む円筒状に形成されている。さらに詳しくは、モータロータ6は、ロータコア10の孔開き円板部27と、円板部27の外周に一体に形成されたロータ円筒部28とからなり、円板部27の孔の内周が回転軸7に固定され、ロータ円筒部28の外周に永久磁石8が固着されている。
ステータ5は、モータロータ6の外周面の外側にわずかなエアギャップを介してステータコア9の内向きの突極(ティース)を複数配置している。ステータコア9の各ティースには、それぞれコイル19が巻回されている。ここで、コイル19をステータコア9から絶縁するために、ステータコア9の軸線方向両端側から樹脂製のインシュレータ18が装着されている。
また、本実施形態の電動オイルポンプ装置1には、電動モータ3を制御するためのECU4の基板26がモータハウジング17に形成されたモータ室21に収容され、インシュレータ18のカバー20側の後端面、またはモータハウジング17の内壁に固定されている。基板26には、直流電源を交流に変換して電動モータ3の各コイル19に駆動電流を供給するインバータ(駆動)回路と、ホール素子等のセンサが検出したアウタロータ11の回転位置の情報に基づいて、インバータ回路を制御する制御回路とが実装されている。基板26の両面には、ECU4を構成する上記回路のマイコンやIC、コンデンサ、コイル等の電子回路部品33が搭載されている(図中には基板26の前面に取り付けられた電子回路部品33の一例を示す)。
そして、上記構成により、ECU4によって制御された駆動電流が電動モータ3の各コイル19に供給される。これにより、コイル19に回転磁界が発生し、永久磁石8にトルクが生じてロータ6が回転駆動される。このようにして、インナロータ12が回転駆動されると、アウタロータ11がインナロータ12に従動して回転し、アウタロータ11の内歯と,インナロータ12の外歯との間隙が拡縮を繰り返すので、吸入口および吐出口を通じて油を吸入・吐出するポンプ動作が行なわれる。
モータハウジング17とカバー20とは、溶着により接合されている。例えば、樹脂部材同士を加熱、加圧することにより接合する熱板溶着、超音波溶着、振動溶着、赤外線溶着等が用いられる。ここで、カバー20の中央部には、オイルポンプ2の使用環境において電動モータ3の急激な温度変化等によるモータハウジング17内外の気圧(圧力)差を調整するため、モータハウジング17の外部と内部の空間を連通し、オイルポンプ2の軸線方向に一方の面から反対側の面に抜ける円形の呼吸孔29が設けられている。また、カバー20の内面(前面)には呼吸孔29を覆うフィルタ30が固着されており、このフィルタ30により例えば水を遮断して空気を通過させる。なお、フィルタ30は、空気を通過させやすい位置であればよく、中央部以外に呼吸孔29およびフィルタ30を適宜設けてもよい。以下、呼吸孔29およびフィルタ30がカバー20の中央部にある場合について説明する。
さらに、基板26の後面(カバー20との対向面)には、湿度センサ34が配設されている。湿度センサ34は、相対湿度(%RH)を検出する湿度センサ素子(例えば、電気抵抗式、電気容量式等)および信号処理回路が集積された基板実装可能なセンサである。本実施形態では、湿度センサ34は温度を測定する温度センサ素子(例えば、サーミスタ、測温抵抗体等)からなる温度センサを備えた相対湿度・温度センサを構成している。測定されたデータは例えばシリアルデータとしてECU4のマイコンに送信され、湿度または温度が検出される。
次に、図2は、図1におけるモータ室21内の水蒸気の放出経路を示す概略図である。なお、以下の説明において、図2の下側を前F、同上側を後Rとするがあくまで本実施形態を説明する上での便宜上の定義であり、適宜上下、左右等読み替えて差し支えないものとする。
図2に示すように、基板26に対向したカバー20の中央部には、溶着後の使用環境での電動モータ3(図1参照)の急激な温度変化によるモータハウジング17内外の圧力差を調整するために、モータハウジング17の外部と内部とを連通する呼吸孔29が設けられている。例えば、本実施形態では、呼吸孔29は、カバー20の外気側である後側の小径部とカバー20の基板26またはモータロータ6側である前側の大径部とからなる段付きの円形の貫通孔が形成されている。
また、電子回路部品33が搭載された基板26は、モータハウジング17内のモータ室21の気密を保って収容されるため、カバー20の前側には呼吸孔29を塞ぐ防水・防塵用の樹脂製(例えば、防水透湿性素材)のフィルタ30が固着されている。フィルタ30には、液体(例えば、水)を遮断して気体(例えば、空気、水蒸気)を通過させる通気膜を備えた、例えばベントフィルタ等が使用されている。これにより、呼吸孔29およびフィルタ30を通して空気が流通し、電動モータ3(図1参照)の温度が急激に変化しても、モータハウジング17内外が同じ圧力に保たれる。したがって、外部(エンジンルーム等)が高温高湿(例えば、85℃,85%RH)状態にある場合、呼吸孔29およびフィルタ30を通してモータハウジング17内も電動モータ3の停止時に同程度まで温度および湿度が徐々に上昇する。
さらに、本実施形態では、相対湿度を検出するために湿度センサ34が基板26の後面(カバー20との対向面)に実装されている。湿度センサ34は、モータ室21内の湿度を検出してECU4にデータ送信する。外部の水蒸気が呼吸孔29からモータハウジング17内に浸入し、モータ室21内が高湿度状態になり、電動モータ3の停止が所定時間以上継続した場合、ECU4は電動モータ3の回転軸7(図1参照)を回転駆動させる。これにより、回転軸7が回転することで空気の流通が生じるため水蒸気がモータハウジング17(モータ室21)内、または一部基板26を貫通する複数の孔等を介して流れ、呼吸孔29を通過して外部へ放出される(図中、矢印破線で示す)。さらに、水蒸気は、ステータコア9(図1参照)に装着されステータコア9の軸線方向両側かつ周方向に隣り合う複数のインシュレータ18(図1参照)間の隙間を通過して呼吸孔29から外部へ放出される。なお、必要に応じてインシュレータ18とモータハウジング17との間の空間を水蒸気が通過するようにステータコア9に通気孔(図示せず)を設けてもよい。この結果、基板26周辺の水蒸気量を減少させ外部より低い湿度に保つことができる。
次に、図3は、ECU4によるモータ室21内の湿度を低下させる動作の処理手順を示すフローチャートである。なお、以下に示す制御ブロック(ステップS301〜S307)は、ECU4のCPU(マイコン、図示せず)が実行するプログラムにより実現され、所定の周期毎に各演算処理が繰り返し実行されることにより電動オイルポンプ装置1のアクチュエータが駆動制御される。
まず、CPUは電動オイルポンプ装置(EOP)1が動作中か否かを判定する(ステップS301)。電動オイルポンプ装置1が動作中、すなわちオイルポンプ2が駆動中(ステップS301:YES)の場合、処理を終了しフローを抜ける。電動オイルポンプ装置1が動作中でない(ステップS301:NO)場合、CPUは湿度センサ34から出力される相対湿度データを取得する(ステップS302)。
次に、湿度が所定の値より大きいか否かを判定する(ステップS303)。湿度が所定の値以下である(ステップS303:NO)場合、電動モータ3の回転を停止させ(ステップS307)、処理を終了しフローを抜ける。湿度が所定の値より高い(ステップS303:YES)場合、続いて電動モータ3が回転中か否かを判定する(ステップS304)。電動モータ3が回転中である(ステップS304:YES)場合、処理を終了しフローを抜ける。電動モータ3が停止中である(ステップS304:NO)場合、続いて電動モータ3の停止が所定時間以上経過したか否かを判定する(ステップS305)。所定時間経過していない(ステップS304:NO)場合、処理を終了しフローを抜ける。所定時間経過した(ステップS304:YES)場合、電動モータ3を所定の回転速度で回転させる(ステップS306)。その後、処理を終了しフローを抜ける。
次に、上記のように構成された本実施形態である電動オイルポンプ装置1の作用および効果について説明する。
上記構成によれば、ECU4を構成する基板26を覆うカバー20の外部と内部を連通する呼吸孔29は、段付きの円形の貫通孔が形成され、前(内面)側からフィルタ30で塞がれている。基板26の後面(カバー20との対向面)に配設された湿度センサ34により高湿度が検知された状態で電動モータ3の停止が所定時間以上継続したとき、電動モータ3を回転させる。このため、空気が流通しモータハウジング17内に浸入した水蒸気が流れ、フィルタ30を通して外部に放出され内部湿度を低下させることができる。また、湿度センサ34は、軸線方向に呼吸孔29と対向する基板26の後面に実装されるので、制御室21内の湿度を精度よく検出するとともに、ECU4が軸線方向に延出するのを抑えることができる。さらに、ECU4は、モータ室21内の温度を検出可能な温度センサを備えているので、特にモータ室21内の高温状態を検知することができ、高温高湿状態が長時間継続することを防止することができる。
これにより、モータ室21内が高湿度状態になっても、マイグレーションによるECU4の電極等の絶縁不良の発生を抑制し、ECU4の基板26の誤動作や基板26に搭載された電子回路部品33の故障を防止することができる。この結果、電動オイルポンプ装置1の機能停止を防止することが可能になる。また、高温高湿状態になってもECU4の基板26や電子回路部品33を保護することができる。
以上のように、本実施形態によれば、モータハウジング内に浸入した水蒸気によるECUの基板の誤動作および基板に搭載された電子回路部品の破損を防止できる電動オイルポンプ装置を提供できる。
以上、本発明に係る一実施形態について説明したが、本発明はさらに他の形態で実施することも可能である。
上記実施形態では、モジュール化された湿度センサ34を用いて高湿度状態を検知する場合を示したが、これに限定されるものでなく、湿度センサ素子を単体で用いて別途駆動回路を設けるように構成してもよい。また、湿度センサ34に温度センサが一体化されている場合を示したが、これに限らず、温度センサ素子からなる温度センサを別途基板26に実装して温度検出するようにしてもよい。この場合、温度補正することにより精度よく相対湿度を検出することが可能になる。
上記実施形態では、モータハウジング17とカバー20との樹脂部材同士の接合方法として、加熱により溶着する場合を示したが、これに限定されるものでなく、他の溶着方法、または、接着剤による接着であってもよい。例えば、固定したモータハウジング17に対し、カバー20を回転させながら当接し、回転による摩擦熱により両者を溶着する、スピン溶着により接合されていてもよい。
上記実施形態では、フィルタ30は、カバー20の内面側に突出して張り付けるように固着したが、これに限定されるものでなく、呼吸孔29の大径部のカバー20内面側にさらに外径の大きい段差を設けてフィルタ30を埋め込み貼り付けるようにしてもよい。
上記実施形態では、オイルポンプ2として内接ギヤ式ポンプを用いる場合を示したが、これに限定されるものでなく、ベーン駆動や外接ギヤ等を用いた回転ポンプであってもよい。また、内接ギヤポンプとして、必ずしも上述のようなトロコイド曲線型ポンプには限定されない。
上記実施形態では、電動モータ3のモータロータ6として、回転軸7の外周部に複数個の永久磁石8を配置し固着する場合を示したが、これに限定されるものでなく、リング形状の永久磁石を固着したものを用いるようにしてもよい。
1:電動オイルポンプ装置、2:オイルポンプ、3:電動モータ、
4:ECU(コントローラ)、5:ステータ、6:モータロータ、7:回転軸、
8:永久磁石、9:ステータコア、10:ロータコア、11:アウタロータ、
12:インナロータ、13:ポンプロータ、14:ポンプ室、
15:ポンププレート(第3ハウジング)、
16:ポンプハウジング(第4ハウジング)、
17:モータハウジング(第1ハウジング)、18:インシュレータ、19:コイル、
20:カバー(第2ハウジング)、21:モータ室、22:円筒部、
23,24:軸受、25:オイルシール、26:基板、27:円板部、
28:ロータ円筒部、29:呼吸孔、30:フィルタ、31:Oリング、32:シール、33:電子回路部品、34:湿度センサ

Claims (3)

  1. オイルポンプと、
    前記オイルポンプに隣接して設けられ、前記オイルポンプを駆動する電動モータと、
    前記電動モータを収容するモータ室を有する第1ハウジングと、
    前記電動モータに隣接して設けられ、前記モータ室内に固定されて、前記電動モータを駆動制御するコントローラと、
    前記第1ハウジングに隣接して設けられ、前記第1ハウジングを覆うとともに、前記モータ室を外部と連通させる呼吸孔、および前記呼吸孔を内面から塞ぐフィルタを有する第2ハウジングと、を備え、
    前記コントローラは、前記コントローラの基板に設けられた湿度センサにより前記モータ室内の湿度を検出し、高湿度状態において前記電動モータの停止状態が所定時間以上継続したとき、前記電動モータを回転駆動させることを特徴とする電動オイルポンプ装置。
  2. 請求項1に記載の電動オイルポンプ装置において、
    前記湿度センサは、前記基板の前記呼吸孔側の面に配設されたことを特徴とする電動オイルポンプ装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の電動オイルポンプ装置において、
    前記コントローラは、前記基板に前記モータ室内の温度を検出する温度センサを備えたことを特徴とする電動オイルポンプ装置。
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