JP2017032209A - 冷蔵庫 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用性を向上できる冷蔵庫を提供することを目的とする。
【解決手段】冷凍室31(貯蔵室)を開閉する扉31と、扉31の左右の端部からそれぞれ後方に延びるフレーム35と、フレーム35の後部に軸支したボールベアリングから成る移動ローラ36と、冷凍室31の両方の側壁3aに前後に延びて設けられる固定レール32と、フレーム35に支持される収納ケース39とを備え、固定レール32上を移動ローラ36が転動して収納ケース39が扉31と一体に出し入れされる冷蔵庫1において、固定レール32が上下に並設される平行な上レール32a及び下レール32bを有するとともに移動ローラ36の転動面36eを円筒面により形成し、移動ローラ36の転動面36eの軸方向の中心に対して移動ローラ36のボール36dの中心を軸方向の外側に配した。
【選択図】図4

Description

本発明は、貯蔵室を開閉する扉とともに収納ケースを出し入れできる冷蔵庫に関する。
従来の冷蔵庫は特許文献1に開示されている。この冷蔵庫は前面に開口部を有する内箱と内箱の外側を覆う外箱との間に発泡断熱材を充填して貯蔵室を形成する断熱箱体を有する。貯蔵室の前面は引出し式の扉により開閉され、扉には左右の端部からそれぞれ後方に延びるフレームが設けられる。フレームは貯蔵物を収納する収納ケースを支持する。これにより、収納ケースが扉と一体化される。フレームの後端部には水平軸で軸支される移動ローラが設けられる。
貯蔵室の内箱の両側壁には前後に延びる固定レールが取り付けられている。固定レールは一側面(内側の面)を開口した断面コ字型に形成され、フレームの移動ローラを案内する。移動ローラの外周面は軸方向の中央から両側に行くほど固定レールの水平な内面から離れる方向に傾斜している。
上記構成の冷蔵庫において、扉を前方に引くとフレームの移動ローラが固定レール上を転動して貯蔵室の前面が開かれるとともに、収納ケースが扉とともに前方に引き出される。これにより、使用者は収納ケースに対して貯蔵物の出し入れを行うことができる。
特開2002―22354号公報(第3頁、第4頁、第1図、第4図)
しかしながら、上記従来の冷蔵庫によると、移動ローラの外周面は軸方向の中央から両側に行くほど固定レールの内面から離れる方向に傾斜している。このため、移動ローラが固定レールの内面上を転動すると、移動ローラの外周面の軸方向の中央部によって固定レールの内面に応力が集中し、固定レールが損傷する場合があった。したがって、冷蔵庫の使用性が悪くなる問題があった。
本発明は、使用性を向上できる冷蔵庫を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、
貯蔵室を開閉する扉と、前記扉の左右の端部からそれぞれ後方に延びるフレームと、前記フレームの後部に軸支したボールベアリングから成る移動ローラと、前記貯蔵室の両方の側壁に前後に延びて設けられる固定レールと、前記フレームに支持される収納ケースとを備え、前記固定レール上を前記移動ローラが転動して前記収納ケースが前記扉と一体に出し入れされる冷蔵庫において、
前記固定レールが上下に並設される平行な上レール及び下レールを有するとともに前記移動ローラの転動面を円筒面により形成し、前記移動ローラの前記転動面の軸方向の中心に対して前記移動ローラのボールの中心を軸方向の外側に配したことを特徴としている。
この構成によると、脱着された扉を貯蔵室内に押し込むとフレームの移動ローラが固定レールに沿ってスライドする。この状態で扉をさらに押し込むと、扉が貯蔵室の前面開口部の周縁に当接して貯蔵室の前面が閉じられる。そして、扉を前方に引くと移動ローラが固定レール上を転動して貯蔵室の前面が開かれるとともに、収納ケースが扉とともに前方に引き出される。
また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、両方の前記側壁に水平軸で軸支されて前記フレームを案内する固定ローラを備え、前記固定ローラの転動面を円筒面により形成し、前記固定ローラの前記転動面が前記移動ローラの前記転動面よりも軸方向に長いと好ましい。
また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、両方の前記側壁に軸支したボールベアリングから成って前記フレームを案内する固定ローラを備え、前記固定ローラの転動面を円筒面により形成し、前記固定ローラの前記転動面の軸方向の中心に対して前記固定ローラのボールの中心を軸方向の内側に配すると好ましい。
また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、左右の前記フレームの後部を連結する連結部材を備え、前記フレーム及び前記連結部材にそれぞれ第1挿通孔及び第2挿通孔を設けるとともに、前記移動ローラの内輪部が内側に突出して第1挿通孔及び第2挿通孔に挿通される挿通部と、前記挿通部の先端を拡径した拡径部とを有し、前記挿通部の座面及び前記拡径部によって前記フレーム及び前記連結部材を挟持すると好ましい。
本発明によると、ボールベアリングから成る移動ローラの転動面を円筒面により形成したので、移動ローラと固定レールとの接触面積を大きくすることができる。このため、移動ローラによる固定レールへの応力の集中を低減し、固定レールの損傷を防止することができる。したがって、冷蔵庫の使用性を向上させることができる。
また、移動ローラの円筒面の転動面の軸方向の中心に対してボールの中心が軸方向の外側に配される。これにより、前方に引き出した収納ケースの自重により左右の移動ローラが上レールに当接してハの字状に傾いた際に、ボールに近い位置で円筒面の転動面と上レールとが当接する。このため、移動ローラが上レールから荷重を受ける位置とボールが旋回する面とが接近し、扉を押す力が小さくても移動ローラを転動させることができる。したがって、貯蔵物により収納ケースの重量が大きくなっても扉を容易に閉じることができ、冷蔵庫の使用性をより向上させることができる。
本発明の第1実施形態の冷蔵庫の内部を示す斜視図 本発明の第1実施形態の冷蔵庫の要部を示す右側面断面図 本発明の第1実施形態の冷蔵庫の要部を示す上面断面図 本発明の第1実施形態の冷蔵庫の冷凍室の扉の移動機構を示す正面断面図 本発明の第1実施形態の冷蔵庫の冷凍室の扉の固定レールを示す正面断面図 本発明の第1実施形態の冷蔵庫の冷凍室の扉の左方のフレームの後部を示す上面断面図 本発明の第1実施形態の冷蔵庫の冷凍室の扉の移動機構の固定ローラを示す正面断面図 本発明の第1実施形態の冷蔵庫の冷凍室の扉の移動機構の移動ローラが内側に傾斜した状態を示す正面断面図 本発明の第2実施形態の冷蔵庫の冷凍室の扉の移動機構を示す正面断面図
<第1実施形態>
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の第1実施形態の冷蔵庫の内部の斜視図を示している。冷蔵庫1は塗装鋼板等により形成された外箱10と樹脂成形品により形成された内箱11との間に発泡ウレタン等の発泡断熱材12(図2参照)を充填した断熱箱体6を有する。
外箱10の背面には複数の注入口(不図示)及び複数の通気孔(不図示)が開口する。発泡断熱材12の原液は注入口を介して外箱10と内箱11との間に注入される。外箱10と内箱11との間に発泡断熱材12を充填した際に、外箱10と内箱11との間の空気や充填時に発生するガスは通気孔を介して断熱箱体6の外部へ排気される。
断熱箱体6によって冷蔵庫1の上部には冷蔵室2が形成される。冷蔵室2の前面は回動式の扉21(図2参照)により開閉される。冷蔵室2の両側壁2aには前後に延びる複数の支持部22が上下に並んで突設されている。支持部22上には透明の樹脂から成るトレイ23が着脱可能に設置され、トレイ23上には貯蔵物(不図示)が載置される。
冷蔵室2の下方には断熱材を充填した仕切壁11aを介して冷凍室3が配される。冷凍室3の下方には断熱材を充填した仕切壁11bを介して野菜室4が配される。冷凍室3の両側壁3a及び野菜室4の両側壁4aには後述の固定レール32が取り付けられている。冷蔵室2及び野菜室4は連通路(不図示)を介して連通している。
断熱箱体6の後部の下方には冷凍サイクルを運転する圧縮機(不図示)を配置する機械室19が設けられる。機械室19の背面は機械室背面板(不図示)により覆われている。
圧縮機の駆動により冷凍サイクルが運転され、冷気が生成される。冷気によって冷蔵室2及び野菜室4内の貯蔵物が冷蔵保存されるとともに、冷凍室3内の貯蔵物が冷凍保存される。
図2は冷凍室3及び野菜室4の詳細を示す右側面断面図である。冷凍室3及び野菜室4内には貯蔵物を収納する収納ケース39、49がそれぞれ設けられる。冷凍室3及び野菜室4の前面はそれぞれ収納ケース39、49と一体に前後にスライド移動する引出し式の扉31、41により開閉される。
冷凍室3には扉31をスライド移動させる移動機構30が設けられる。同様に、野菜室4には扉41をスライド移動させる移動機構40が設けられる。なお、移動機構40は移動機構30と同様に構成されるため、以下では移動機構30を代表して説明する。
移動機構30はフレーム35、固定レール32及び固定ローラ33を有している。固定レール32は冷凍室3の内箱11の両側壁3aに取り付けられ、樹脂により前後に延びて形成される。固定ローラ33は固定レール32の前方に配され、水平な回転軸を有して内箱11の両側壁3aに軸支される。
フレーム35は金属により形成され、扉31の左右の端部からそれぞれ後方に延びる。両フレーム35上に収納ケース39が載置される。フレーム35の後部には水平な回転軸を有して固定レール32上を転動する移動ローラ36が設けられる。フレーム35の奥行は収納ケース39の奥行よりも長く形成される。
図3は冷凍室3の左側壁3aの近傍の上面断面図を示している。図4は移動機構30の正面断面図を示している。固定レール32は一側面(内側の面)が開口した断面コ字型に形成され、前後に延びる互いに平行な上レール32a及び下レール32bを有する。固定レール32は側壁3a上に上下に並設される突出部3b間に挟持されている。
また、側壁3aの近傍には内箱11の背面から前方に向かって突出する突出部11gが設けられる。突出部11gの側壁3a側の先端部11kは面取りされている。固定レール32は突出部11gと側壁3aとの間に嵌合し、突出部11gにより固定レール32の後端が係止される。
固定レール32の前部及び後部にはそれぞれ係合爪32c、32dが設けられる。係合爪32c、32dは側方(外箱10側)に延び、後方に屈曲する。後方の係合爪32dの前後方向の係合長さL2は前方の係合爪32cの前後方向の係合長さL1よりも長く形成されている。
内箱11の側壁3aの前部及び後部にはそれぞれ係合孔11c、11dが開口している。係合孔11c、11dは平面視略矩形に形成され、後方の係合孔11dの前後方向の長さL4は前方の係合孔11cの前後方向の長さL3よりも長く形成されている。係合爪32c、32dはそれぞれ係合孔11c、11dに係合している。
内箱11と外箱10との間には金属製の補強板40が固定レール32の前部に対向して内箱11に接して配される。補強板40にはネジ孔40a及び貫通孔40bが前後に設けられる。内箱11にはネジ孔40aに重なるように貫通孔11pが開口し、固定レール32の前部から側方に向けて突設されたボス32hが貫通孔11pに挿通される。そして、内箱11の内側(冷凍室3側)からボス32hの挿通孔(不図示)にネジ(不図示)を挿通して補強板40のネジ孔40aに螺合することにより固定レール32の前部は補強板40にネジ止めされる。
貫通孔40bは係合孔11cに重なるように設けられ、係合爪32cは係合孔11c及び貫通孔40bに挿通される。これにより、係合爪32cは内箱11及び補強板40に係合する。
図5は固定レール32の係合爪32dを通る正面断面図を示している。固定レール32は少なくとも係合孔11c、11dの周囲において係合孔11c、11dの上方及び下方に長さH3(本実施形態では6.5mm)の領域が密着している。なお、本実施形態では長さH3は6.5mmに形成されているが、5mm以上であれば後述のように係合孔11c、11dを介した発泡断熱材12の原液の冷凍室3側への漏出を防止できる。
フレーム35の上部には前後に延びて側壁3a側に突出するレール部37が形成される。レール部37の後部には下方に突出するストッパ(不図示)が設けられる。
図4に示すように、移動ローラ36はフレーム35の後部に内輪部36bを水平軸で軸支したボールベアリングから成る。移動ローラ36の外輪部36cの周面は固定レール32上を転動する転動面36eを構成し、円筒面により形成される。内輪部36bと外輪部36cとの間に配されるボール36dの中心Bは、転動面36eの軸方向の中心Aに対して軸方向の外側に配される。
また、移動ローラ36の転動面36eの軸方向の長さW1は固定ローラ33の転動面33eの軸方向の長さW2と同じ長さに形成されている。外輪部36cが固定レール32の内面上を転動して固定ローラ33がレール部37の下面上を転動することにより、扉31が出し入れされる。
図6は左方のフレーム35の後部の上面断面図を示している。左右のフレーム35の後部は棒状の連結部材34により連結される。連結部材34は前端で屈曲して後方を開放した平面視コ字型に形成され、収納ケース39の後部を支持する。連結部材34により左右のフレーム35の撓みを低減することができる。
フレーム35及び連結部材34にはそれぞれ挿通孔35h(第1挿通孔)及び挿通孔34h(第2挿通孔)が設けられる。内輪部36bには内側に向けて突出する挿通部36jが設けられる。挿通部36jを挿通孔35h、34hに挿通し、挿通部36jの先端がかしめられる。これにより、挿通部36jの先端を拡径した拡径部36kが形成され、挿通部36jの座面36g及び拡径部36kによってフレーム35及び連結部材34が挟持される。
図7は冷凍室3の左側壁3aの固定ローラ33の正面断面図を示している。固定ローラ33は両側壁3aの前部に内輪部33bを水平軸で軸支したボールベアリングから成る。固定ローラ33の外輪部33cの周面はフレーム35のレール部37の下面上を転動する転動面33eを構成し、円筒面により形成される。内輪部33bと外輪部33cとの間に配されるボール33dの中心Dは、転動面33eの軸方向の中心Cに対して軸方向の内側に配される。
上記構成の移動機構30において、冷凍室3から脱着された扉31は前方からフレーム35のストッパが固定ローラ33の上方を跨ぎ、フレーム35の移動ローラ36が固定レール32の上レール32aと下レール32bとの間に挿入される。扉31を押し込むとレール部37が固定ローラ33に沿ってスライドし、移動ローラ36が固定レール32に沿ってスライドする。この状態で扉31をさらに押し込むと、扉31が冷凍室3の前面開口部の周縁に当接して冷凍室3の前面が閉じられる。
閉じられた扉31を前方に引くと移動ローラ36が固定レール32の下レール32b上を転動するとともに、レール部37に接した固定ローラ33が回転する。これにより、収納ケース39が前方に引き出される。フレーム35のストッパが後方から固定ローラ33に当接すると、扉31のスライド移動は停止する。
この時、移動ローラ36の転動面36cが円筒面により形成されている。これにより、移動ローラ36と固定レール32との接触面積を大きくすることができる。したがって、移動ローラ36による固定レール32への応力の集中を低減することができ、固定レール32の損傷を防止することができる。
扉31を前方に引き出すと貯蔵物を収納した収納ケース39の自重によってフレーム35の前部が下方に荷重を受ける。これにより、フレーム35は固定ローラ33を支点として後部を持ち上げられ、移動ローラ36が固定レール32の上レール32aに当接する。このため、扉31と一体のフレーム35は前後に離れた固定ローラ33と移動ローラ36とにより支持され、扉31の上下方向の回動を防止することができる。
また、収納ケース39の自重が大きいと、扉31を前方に引き出した際にフレーム35の支点となる固定ローラ33と移動ローラ36とが接近する。このため、上レール32aから移動ローラ36に加わる荷重が大きくなる。これにより、連結部材34が変形し、左右の移動ローラ36が上レール32aに当接してハの字状に傾く場合がある。この時、図7に示すように、フレーム35のレール部37は水平面に対して傾斜した状態で固定ローラ33の転動面33eに当接する。
図8はこの時の左方の移動ローラ36を示す正面断面図である。傾斜した移動ローラ36の円筒面から成る転動面36eは外側の端部で上レール32aに当接する。移動ローラ36のボール36dの中心Bは転動面36eの軸方向の中心Aに対して軸方向の外側に配されるため、ボール36dに近い位置で転動面36eと上レール32aとが当接する。このため、移動ローラ36が上レール32aから荷重を受ける位置Tとボール36dが旋回する面とが接近し、扉31を押す力が小さくても移動ローラ36を転動させることができる。したがって、貯蔵物により収納ケース39の重量が大きくなっても扉31を容易に閉じることができる。
また、固定ローラ33の転動面33eの軸方向の中心Cに対して固定ローラ33のボール33dの中心Dが軸方向の内側に配される。これにより、ボール33dに近い位置で転動面33eとレール部37とが当接する。このため、固定ローラ33がレール部37から荷重を受ける位置Eとボール33dが旋回する面とが接近し、扉31を押す力が小さくても固定ローラ33を転動させることができる。したがって、貯蔵物により収納ケース39の重量が大きくなっても扉31を一層容易に閉じることができる。
次に、断熱箱体6の製造方法について説明する。まず、内箱11の側壁3aと固定レール32との成す角度が約30°になるように、固定レール32の後端部を突出部11gと側壁3aとの間に挿入し、固定レール32の前部を側壁3aに向けて回動させる。そして、固定レール32を側壁3aに沿って後方に押し込むと、突出部11gと側壁3aとの間に配置された固定レール32の後端部は突出部11g及び側壁3aにより位置決めされるとともに、係合爪32c、32dがそれぞれ係合孔11c、11dに係合する。
この時、内箱11の背面から突出して固定レール32の後端を係止する突出部11gを設けている。これにより、固定レール32を容易に位置決めすることができる。したがって、固定レール32の内箱11への取付時の作業性を向上させることができる。
また、突出部11gの先端部11kは面取りされているため、先端部11kに当接して側壁3aに対して傾斜した固定レール32を回動させて固定レール32の後端部を容易に位置決めすることができる。
また、後方の係合孔11dの前後方向の長さL4は前方の係合孔11cの前後方向の長さL3よりも長くなっている。これにより、前方の係合爪32cが係合孔11cに挿入される前に後方の係合爪32dが係合孔11dに挿入される。したがって、固定レール32を側壁3aに沿って後方に移動させる際に固定レール32の後部が位置決めされるため、固定レール32の内箱11への取付時の作業性を向上させることができる。
また、係合爪32dの前後方向の係合長さL2は係合爪32cの前後方向の係合長さL1よりも長くなっている。これにより、前方の係合爪32cが係合孔11cに係合し始める前に後方の係合爪32dが係合孔11dに係合し始める。したがって、固定レール32を側壁3aに沿って後方に移動させる際に固定レール32の後部が確実に位置決めされるため、固定レール32の内箱11への取付時の作業性をより向上させることができる。
そして、内箱11の内側(冷凍室3側)からボス32hの挿通孔にネジを挿通し、補強板40のネジ孔40aにネジを螺合して固定レール32の前部を補強板40にネジ止めする。
その後に、内箱11の外側を覆うように外箱10を配置して、内箱11の前面の開口部が下になるように内箱11を発泡治具(不図示)上に載置する。この時、固定レール32と発泡治具との間に所定の隙間が形成される。これにより、発泡治具と固定レール32との干渉を防止することができる。その後に、外箱10の注入口を介して発泡断熱材12の原液が外箱10と内箱11との間に注入される。
発泡断熱材12の原液が発泡することにより、内箱11と外箱10との間に発泡断熱材12が充填される。内箱11と外箱10との間の空気や充填時に発生するガスは通気孔から断熱箱体6の外部へ排気される。この時、係合爪32c、32dは発泡断熱材12内に埋設されるため、内箱11からの抜けが防止される。これにより、内箱11に固定レール32が取り付けられた断熱箱体6が形成される。
本実施形態では、固定レール32の前部及び後部にそれぞれ係合爪32c、32dを突設するとともに、内箱11の両側壁3aの前部及び後部に係合爪32c、32dにそれぞれ係合する係合孔11c、11dを設けている。また、固定レール32の前部を内箱11にネジ止めしている。これにより、固定レール32の後部のネジ止めを省いて固定レール32を内箱11に取り付けることができる。したがって、冷蔵庫1の製造工数を削減することができる。
また、固定レール32の前部のネジ止め、係合爪32c、32dと係合孔11c、11dとの係合、及び突出部11gによる固定レール32の後端の係止により、固定レール32は内箱11に接して前後に延びる側面で発泡断熱材12の充填時の発泡圧に対抗することができる。これにより、固定レール32の変形を低減することができ、左右の固定レール32間の距離の変動を防止することができる。したがって、固定レール32とフレーム35との間のクリアランスS(図4参照)を確保することができ、扉31の開閉性の低下を防止することができる。
また、発泡断熱材12の充填時の発泡圧による固定レール32の内箱11からの脱落を防止することができる。
また、係合爪32d及び係合孔11dの位置を冷蔵庫の機種ごとに変えることにより、固定レール32の取付間違いを容易に防止することができる。
また、固定レール32は少なくとも係合孔11c、11dの周囲において係合孔11c、11dの上方及び下方に5mm以上密着すると、外箱10と内箱11との間に発泡断熱材12を充填する際に、係合孔11c、11dを介した発泡断熱材12の原液の冷凍室3側への漏出を防止することができる。したがって、係合爪32cと係合孔11cとの間の隙間及び係合爪32dと係合孔11dとの間の隙間にシール部材等を設ける必要がなく、冷蔵庫1の製造工数を削減することができる。
本実施形態によると、ボールベアリングから成る移動ローラ36の転動面36eを円筒面により形成したので、移動ローラ36と固定レール32との接触面積を大きくすることができる。このため、移動ローラ36による固定レール32への応力の集中を低減し、固定レール32の損傷を防止することができる。したがって、冷蔵庫1の使用性を向上させることができる。
また、移動ローラ36の転動面36eの軸方向の中心Aに対してボール36dの中心Bが軸方向の外側に配される。これにより、前方に引き出した収納ケース39の自重により左右の移動ローラ36が上レール32aに当接してハの字状に傾いた際に、ボール36dに近い位置で円筒面の転動面36eと上レール32aとが当接する。このため、移動ローラ36が上レール32aから荷重を受ける位置Tとボール36dが旋回する面とが接近し、扉を押す力が小さくても移動ローラ36を転動させることができる。したがって、貯蔵物により収納ケース39の重量が大きくなっても扉31を容易に閉じることができ、冷蔵庫1の使用性をより向上させることができる。
また、固定ローラ33の転動面33eの軸方向の中心Cに対して固定ローラ33のボール33dの中心Dが軸方向の内側に配される。これにより、前方に引き出した収納ケース39の自重によりフレーム35のレール部37が水平面に対して傾斜した状態で固定ローラ33の転動面33eに当接した際に、固定ローラ33がレール部37から荷重を受ける位置Eとボール33dが旋回する面とが接近し、扉31を押す力が小さくても固定ローラ33を転動させることができる。したがって、貯蔵物により収納ケース39の重量が大きくなっても扉31を一層容易に閉じることができる。
また、移動ローラ36の内輪部36bが内側に突出してフレーム35の挿通孔35h(第1挿通孔)及び連結部材34の挿通孔34h(第2挿通孔)に挿通される挿通部36jと、挿通部36jの先端を拡径した拡径部36kとを有し、挿通部36jの座面36g及び拡径部36kによってフレーム35及び連結部材34を挟持している。これにより、連結部材34によって左右のフレーム35の撓みを低減できるとともに、フレーム35に連結部材34及び移動ローラ36を容易に取り付けることができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。図9は本実施形態の冷蔵庫の冷凍室の移動機構の正面断面図を示している。説明の便宜上、前述の図1〜図8に示した第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。本実施形態では、移動ローラ36の転動面36eの軸方向の長さW1と固定ローラ33の転動面33eの軸方向の長さW2との関係が第1実施形態とは異なっている。その他の部分は第1実施形態と同様である。
転動面33eの軸方向の長さW2は転動面36eの軸方向の長さW1よりも長くなっている。これにより、前後に移動する移動ローラ36の左右方向の長さの増大を抑えながら、固定ローラ33によってフレーム35を安定して案内することができる。
なお、本実施形態でも第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態では固定ローラ33を省いている点で第1実施形態とは異なっている。その他の部分は第1実施形態と同様である。
固定レール32の前方には側壁3aから内側に突出する突出部(不図示)が設けられている。突出部は内箱11の一部により形成されている。また、突出部の左右方向の長さは移動ローラ36の転動面36eの軸方向の長さW1と同じになっている。フレーム35のレール部37が突出部の上面を摺動することによりフレーム35が前後に案内され、扉31が開閉される。
本実施形態形態でも第1実施形態と同様の効果を得ることができる。また、内箱11の一部により形成される突出部によってフレーム35を案内するため、移動機構30を簡単に実現できる。なお、第1実施形態のように固定ローラ33を設けると扉31をより円滑に開閉できるため、より望ましい。
なお、第2実施形態において、固定ローラ33に替えて本実施形態の突出部を設けてもよい。この場合、突出部の左右方向の長さを移動ローラ36の転動面36eの軸方向の長さW1よりも長くする。
また、第1実施形態〜第3実施形態において、外輪部36cの外周面が転動面36eを構成する移動ローラ36に替えて、外輪部がフレーム35に軸支されるとともに外輪部よりも冷凍室3の内側に突出した内輪部の外周面が転動面を構成する移動ローラを用いてもよい。
また、第1実施形態〜第3実施形態において、回動式の扉21に替えて扉31、41と同様の引出し式の扉を冷蔵室2に設け、移動機構30、40と同様な移動機構を冷蔵室2に設けてもよい。
本発明は、貯蔵室を開閉する扉とともに収納ケースを出し入れできる冷蔵庫に利用することができる。
1 冷蔵庫
2 冷蔵室
3 冷凍室
4 野菜室
6 断熱箱体
10 外箱
11 内箱
11a、11b 仕切壁
11c、11d 係合孔
11g 突出部
11k 先端部
12 発泡断熱材
21、31、41 扉
22 支持部
23 トレイ
30、40 移動機構
32 固定レール
32a 上レール
32b 下レール
32c、32d 係合爪
33 固定ローラ
33b 内輪部
33c 外輪部
33d ボール
33e 転動面
35 フレーム
35h 挿通孔(第1挿通孔)
36 移動ローラ
36b 内輪部
36c 外輪部
36d ボール
36e 転動面
36g 座面
36h 挿通孔(第2挿通孔)
36j 挿通部
36k 拡径部
37 レール部
39、49 収納ケース

Claims (4)

  1. 貯蔵室を開閉する扉と、前記扉の左右の端部からそれぞれ後方に延びるフレームと、前記フレームの後部に軸支したボールベアリングから成る移動ローラと、前記貯蔵室の両方の側壁に前後に延びて設けられる固定レールと、前記フレームに支持される収納ケースとを備え、前記固定レール上を前記移動ローラが転動して前記収納ケースが前記扉と一体に出し入れされる冷蔵庫において、
    前記固定レールが上下に並設される平行な上レール及び下レールを有するとともに前記移動ローラの転動面を円筒面により形成し、前記移動ローラの前記転動面の軸方向の中心に対して前記移動ローラのボールの中心を軸方向の外側に配したことを特徴とする冷蔵庫。
  2. 両方の前記側壁に水平軸で軸支されて前記フレームを案内する固定ローラを備え、前記固定ローラの転動面を円筒面により形成し、前記固定ローラの前記転動面が前記移動ローラの前記転動面よりも軸方向に長いことを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 両方の前記側壁に軸支したボールベアリングから成って前記フレームを案内する固定ローラを備え、前記固定ローラの転動面を円筒面により形成し、前記固定ローラの前記転動面の軸方向の中心に対して前記固定ローラのボールの中心を軸方向の内側に配したことを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  4. 左右の前記フレームの後部を連結する連結部材を備え、前記フレーム及び前記連結部材にそれぞれ第1挿通孔及び第2挿通孔を設けるとともに、前記移動ローラの内輪部が内側に突出して第1挿通孔及び第2挿通孔に挿通される挿通部と、前記挿通部の先端を拡径した拡径部とを有し、前記挿通部の座面及び前記拡径部によって前記フレーム及び前記連結部材を挟持したことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の冷蔵庫。
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