JP2017024358A - 液体噴射装置 - Google Patents

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Hiroyuki Ito
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Abstract

【課題】必要に応じて液体の供給圧力の変動を抑制することができる液体噴射装置を提供する。【解決手段】液体噴射装置11は、ノズル12からターゲットSに向けて液体を噴射する液体噴射部13と、液体供給源14と液体噴射部13とを接続する液体供給流路15と、液体供給流路15の途中に設けられたポンプ室21を有して、ポンプ室21の容積を増減させて、液体供給源14から液体噴射部13に向けて液体を供給するポンプ機構20と、を備える。ポンプ機構20は、ポンプ室21の容積変化量を変更可能である。【選択図】図1

Description

本発明は、プリンターなどの液体噴射装置に関する。
液体噴射装置の一例として、インクカートリッジからインクを吸引した後にそのインクを吐出するダイヤフラムポンプによって、印刷のためのインクを記録ヘッドに送るインクジェット式のプリンターがある(例えば、特許文献1)。
特開2009−160912号公報
ところで、上述のようなダイヤフラムポンプにおいては、吸引駆動と吐出駆動とを交互に行うため、液体を供給する際に周期的な圧力変動(脈動)が生じてしまう、という特徴がある。特に、単位時間あたりの供給量を多くするためには、ポンプ室の容積変化を大きくする必要があるが、そうすると、吐出駆動の間には多くの液体を供給することができるものの、吸引駆動の時間が長くなるために、連続的な液体の供給ができなくなってしまう、という課題がある。
なお、このような課題は、インクを噴射して印刷を行うプリンターに限らず、ポンプ室の容積を増減させて液体を供給する容積型のポンプを用いて液体を供給する場合には、概ね共通したものとなっている。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、必要に応じて液体の供給圧力の変動を抑制することができる液体噴射装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決する液体噴射装置は、ターゲットに向けてノズルから液体を噴射する液体噴射部と、液体供給源と前記液体噴射部とを接続する液体供給流路と、前記液体供給流路の途中に設けられたポンプ室を有して、前記ポンプ室の容積を増減させて、前記液体供給源から前記液体噴射部に向けて液体を供給するポンプ機構と、を備え、前記ポンプ機構は、前記ポンプ室の容積変化量を変更可能である。
この構成によれば、ポンプ機構がポンプ室の容積変化量を大きくしたときには短時間に多くの液体を供給することができるし、ポンプ機構がポンプ室の容積変化量を小さくしたときには液体の供給圧力の変動を抑制することができる。そのため、必要に応じて液体の供給圧力の変動を抑制することができる。
上記液体噴射装置において、前記ポンプ機構は、前記ポンプ室の容積変化量を第1変化量とする第1供給モードと、前記ポンプ室の容積変化量を前記第1変化量より大きい第2変化量とする第2供給モードと、を含む複数の駆動モードにより液体を供給可能であり、前記ポンプ機構は、前記液体噴射部が前記ターゲットに向けて液体を噴射するときには、前記第1供給モードにより液体を供給し、前記第1供給モードによる単位時間あたりの液体の供給量は、前記ターゲットに対する単位時間あたりの液体の噴射量以上である。
この構成によれば、液体噴射部がターゲットに向けて液体を噴射するときには、第2供給モードよりもポンプ室の容積変化量が小さい第1供給モードでポンプ機構が液体の供給を行うので、液体の供給圧力の変動を抑制して、安定して液体を供給することができる。そして、第1供給モードによる単位時間あたりの液体の供給量は、ターゲットに対する単位時間あたりの液体の噴射量以上であるので、液体の噴射に十分な液体を液体噴射部に供給することができる。
上記液体噴射装置において、前記ポンプ機構は、前記ポンプ室の容積変化量を第1変化量とする第1供給モードと、前記ポンプ室の容積変化量を前記第1変化量より大きい第2変化量とする第2供給モードと、を含む複数の駆動モードにより液体を供給可能であり、前記第2変化量は、前記第2供給モードにおける前記ポンプ室の最小容量よりも大きい。
この構成によれば、第2供給モードでは、ポンプ機構がポンプ室の最小容量よりも容積変化量を大きくして駆動するので、その吐出駆動時には、より多くの液体を供給することができる。
上記液体噴射装置は、前記ターゲットに対する液体噴射時よりも多い流量の液体を前記ノズルから排出させて、前記液体噴射部のメンテナンス動作を行うメンテナンス機構を備え、前記ポンプ機構は、前記ポンプ室の容積変化量を第1変化量とする第1供給モードと、前記ポンプ室の容積変化量を前記第1変化量より大きい第2変化量とする第2供給モードと、を含む複数の駆動モードにより液体を供給可能であり、前記メンテナンス動作の実行時には、前記ポンプ機構が前記第2供給モードにより液体を供給する。
この構成によれば、メンテナンス動作の実行時には、ポンプ機構が容積変化量の大きい第2供給モードにより液体を供給するので、液体噴射時よりも多くの液体をノズルから排出することができる。これにより、噴射不良の要因となる気泡や異物を液体の流れに乗せて、効率よくノズルから排出することができる。
上記液体噴射装置において、前記ポンプ機構は、前記ポンプ室の壁面の一部を構成するとともに、前記ポンプ室の容積を変更する方向に変位可能な変位部と、前記ポンプ室の容積を増大させる方向に前記変位部を変位させる変位機構と、前記ポンプ室の容積を減少させる方向に前記変位部を付勢する付勢部材と、を有する。
この構成によれば、ポンプ機構は、変位機構が付勢部材の付勢力に抗して変位部を変位させることによって吸引駆動を行い、付勢部材の付勢力によって変位部を変位させることによって吐出駆動を行うことができる。
上記液体噴射装置において、前記ポンプ機構は、容積変動のタイミングが異なる複数のポンプ室を有する。
この構成によれば、ポンプ機構が有する複数のポンプ室は容積変動のタイミングが異なるので、これら複数のポンプ室の容積変動のタイミングをずらして液体を供給することにより、液体の供給圧力の変動を抑制することができる。
一実施形態の液体噴射装置の構成を模式的に示す断面図。 図1の液体噴射装置が第2供給モードの吸引駆動をしたときの断面図。 圧縮コイルばねの荷重特性を示すグラフ。 液体噴射装置の変更例を示す断面図。
以下、液体噴射装置の実施形態について、図を参照して説明する。
図1に示すように、液体噴射装置11は、ターゲットSに向けてノズル12から液体を噴射する液体噴射部13と、液体供給源14と液体噴射部13とを接続する液体供給流路15と、液体供給源14から液体噴射部13に向けて液体を供給するポンプ機構20と、液体噴射部13に供給される液体の圧力を調整する圧力調整機構16と、を備える。また、液体噴射装置11は、液体噴射部13の液体噴射特性を良好に保つためのメンテナンス動作を行うメンテナンス機構41と、各構成要素の制御を行う制御部100と、を備える。
本実施形態の液体噴射装置11は、用紙などのターゲットSに対して液体噴射部13から液体の一例であるインクを噴射することで記録(印刷)を行うインクジェット式のプリンターである。液体噴射装置11は、印刷範囲がターゲットSの幅全体に亘るように並列配置された複数の液体噴射部13を構成要素として含むラインヘッドを有するラインヘッド型のプリンターとしてもよいし、液体噴射部13をターゲットSの幅方向に往復移動させながら印刷を行うシリアル型のプリンターとしてもよい。
液体供給源14は、例えば、収容容器17に収容された液体収容袋である。この液体供給源14は可撓性を有する袋からなり、内部に液体が収容されている。液体供給源14及び収容容器17は、液体の種類(本実施形態ではインクの色)毎に複数設けることができる。なお、液体供給源14は、液体を収容可能なタンク等であってもよい。
圧力調整機構16は、圧力調整弁16aを有し、液体の消費に伴って圧力調整弁16aより下流の圧力が所定の負圧より低下したときに圧力調整弁16aが開弁して、下流側への液体の供給を許容するように構成される。また、圧力調整弁16aは、液体の供給により圧力調整弁16aより下流の圧力が所定の負圧にまで上昇すると閉弁する。そのため、ポンプ機構20によって圧力調整弁16aの上流まで加圧された液体が供給されていても、圧力調整弁16aからノズル12までの領域にある液体の圧力は、所定の負圧に保持される。
液体供給流路15及び圧力調整機構16は、液体噴射部13が噴射する液体の種類毎に設けられる。例えば、液体噴射部13が4種の液体(4色のインク)を噴射する場合、液体供給流路15及び圧力調整機構16は一の液体噴射部13に対して4つずつ設けられる。
液体噴射部13には、液体の種類毎に設けられた液体供給流路15を通じて供給される液体が一時貯留される共通液室31と、複数のノズル12に個別に対応するように設けられてノズル12と共通液室31の間に配置される複数の圧力室32と、各圧力室32に対応するように設けられる複数のアクチュエーター33と、を備える。そして、アクチュエーター33の駆動により圧力室32の圧力が変動すると、ノズル12から液体が噴射される。なお、液体噴射部13が複数種類の液体を噴射する場合、液体噴射部13は、一の液体を噴射する複数のノズル12からなるノズル群を、液体の種類毎に複数有する。ノズル群とは、一の共通液室31から液体が供給されるノズル12のグループをいう。
次に、ポンプ機構20の構成について詳述する。
ポンプ機構20は、液体供給流路15の途中に設けられたポンプ室21を有して、ポンプ室21の容積を増減させて、液体供給源14から液体噴射部13に向けて液体を供給する容積型のダイヤフラムポンプである。ポンプ室21と液体供給源14との間には、液体供給源14からポンプ室21への液体の流動を許容する一方で、ポンプ室21から液体供給源14への液体の逆流を抑制する第1一方向弁18が設けられている。また、ポンプ室21と圧力調整機構16との間には、ポンプ室21から圧力調整機構16への液体の流動を許容する一方で、圧力調整機構16からポンプ室21への液体の逆流を抑制する第2一方向弁19が設けられている。
ポンプ機構20は、ポンプ室21の壁面の一部を構成するとともに、ポンプ室21の容積を変更する方向に変位可能な変位部22と、ポンプ室21の容積を増大させる方向に変位部22を変位させる変位機構23と、解除機構24と、変位部22をポンプ室21の容積を減少させる方向に付勢する付勢部材25と、を有する。付勢部材25は、例えばポンプ室21の外側に配置された圧縮コイルばねからなる。
変位機構23は、例えば、撓み変位可能な可撓膜からなる変位部22によってポンプ室21と隔てられた減圧室26と、減圧室26と減圧流路27を介して接続された減圧ポンプ28と、を備える。また、解除機構24は、例えば、減圧流路27に設けられた大気開放弁からなる。解除機構24である大気開放弁が閉弁した状態で減圧ポンプ28が駆動すると、減圧室26が減圧されて、変位部22が付勢部材25の付勢力に抗して減圧室26側に変位する。
これにより、図2に示すように、ポンプ室21の容積が増大するので、液体供給源14に収容された液体がポンプ室21内に吸引される。これをポンプ機構20の吸引駆動という。
ポンプ機構20の吸引駆動の後、解除機構24である大気開放弁が開弁状態になると、減圧流路27及び減圧室26が大気開放されて、変位部22は付勢部材25の付勢力によってポンプ室21の容積を減少させる方向に変位する。これにより、ポンプ室21内に吸引された液体が圧力調整機構16に向けて供給される。これをポンプ機構20の吐出駆動という。
ポンプ機構20は、圧力調整機構16と第2一方向弁19の間の液体供給流路15内が所定の正圧に保たれるように、制御部100の制御によって、所定のタイミングで吸引駆動を吐出駆動とを交互に行う。
次に、液体噴射装置11において実行される液体噴射部13のメンテナンス動作及び液体噴射部13のメンテナンスを行うように構成されたメンテナンス機構41について説明する。
液体噴射装置11では、液体噴射部13において、ノズル12の目詰まりまたは異物の付着などに起因して生じる噴射不良の予防または解消のために、制御部100の制御により、フラッシング、キャッピングまたは吸引クリーニングなどのメンテナンス動作を行う。メンテナンス機構41は、キャッピングに用いられるキャップ42と、吸引流路43を通じてキャップ42に接続された吸引ポンプ44と、吸引流路43においてキャップ42と吸引ポンプ44との間に設けられた開閉弁45と、吸引流路43の下流端が導入される廃液収容部46と、を備える。
フラッシングとは、印刷とは無関係にノズル12から液滴を強制的に噴射(排出)することで、噴射不良の原因となる異物、気泡または変質した液体(例えば、溶媒成分の蒸発により増粘したインク)を排出するメンテナンス動作である。フラッシングによって廃液として排出された液体は、キャップ42によって受容してもよいし、フラッシングで発生する廃液を受容するためのフラッシングボックスを別途設けてもよい。キャップ42は液体噴射部13毎に設けてもよいし、各液体噴射部13に対してノズル群毎(液体の種類毎)に設けてもよい。
キャップ42及び液体噴射部13は、図示しない機構により、ノズル12が開口する空間を閉空間として囲み形成するキャッピング位置と、ノズル12が開口する空間を開放空間とする開放位置との間で、相対移動するように構成される。そして、キャップ42がキャッピング位置に配置されることにより、キャッピングが行われる。液体の噴射を行わない時には、キャッピングを行ってノズル12の乾燥を抑制することによって、噴射不良の発生を予防する。また、フラッシングにより発生する廃液を受容するときには、キャップ42を開放位置に配置する。
また、キャップ42をキャッピング位置に配置して形成した閉空間に、吸引ポンプ44の駆動によって生じた負圧を作用させると、その負圧によってノズル12から液体が吸引排出される吸引クリーニングが実行される。吸引クリーニングによってノズル12から排出された液体は、廃液として廃液収容部46に収容される。
なお、メンテナンス機構41の一部として、圧力調整機構16の圧力調整弁16aを強制的に開弁させる開弁機構16bを設けてもよい。この場合には、開弁機構16bが圧力調整弁16aを開弁させることによって、ポンプ機構20が加圧供給する液体をノズル12から流出させる加圧クリーニングを実行することができる。なお、クリーニング(吸引クリーニングまたは加圧クリーニング)の際には、ターゲットSに対する液体噴射時(印刷時)よりも多い流量の液体をノズル12から排出させることが好ましい。
次に、ポンプ機構20の駆動による液体供給及び液体噴射装置11の作用について説明する。
ポンプ機構20は、減圧ポンプ28及び解除機構24の駆動を制御部100が制御することによって、ポンプ室21の容積変化量を変更可能に構成される。
例えば、ポンプ機構20は、ポンプ室21の容積変化量を第1変化量(図1に網掛けで示す)とする第1供給モードと、ポンプ室21の容積変化量を第1変化量V1より大きい第2変化量V2(図2に網掛けで示す)とする第2供給モードと、を含む複数の駆動モードにより液体を供給可能である。そして、ポンプ機構20は、液体噴射部13がターゲットSに向けて液体を噴射するときには、第1供給モードにより液体を供給し、メンテナンス動作であるクリーニング(吸引クリーニングまたは加圧クリーニング)の実行時には、第2供給モードにより液体を供給する。
例えば、第1供給モードでは、図1に実線で示す吐出位置と、図1に二点鎖線で示す吸引位置との間で変位部22を変位させることにより、第2変化量V2よりも小さい第1変化量V1の吸引駆動及び吐出駆動を行う。この場合、第1供給モードによる単位時間あたりの液体の供給量は、ターゲットSに対する単位時間あたりの液体の噴射量以上となるように、吸引駆動及び吐出駆動の周期(頻度)を設定することが好ましい。また、第1供給モードでは、液体の噴射量に応じて第2供給モードよりも駆動の周期を短くするとよい。そうすると、変位部22が1回往復変位をして吐出する液体の量は少なくても、往復変位をする回数を必要に応じて多くすることができるので、液体の供給量を確保しつつ、圧力変動を抑制することができる。
なお、ポンプ機構20の吸引駆動においては、減圧室26を減圧することによって付勢部材25の付勢力に抗して変位部22を変位させるが、付勢部材25が圧縮コイルばねの場合、図3に示すような荷重特性を示す。
図3に破線で示すように、圧縮コイルばねのばね定数をKとしたときの圧縮長さLc(圧縮率L)は、理論的には、ばねにかかる荷重Pと正比例するはず(Lc=P/K)であるが、実際のばねの圧縮長さLrは、図3に実線で示すように、圧縮率Lが低い方と高い方の両端の領域では、理論値からずれる傾向がある。
すなわち、自然長の状態から圧縮し始める圧縮率が低い領域(圧縮率Lが約30%以下)では、理論値よりも小さな荷重Pで圧縮するが、圧縮率が高い領域(圧縮率Lが約70%以上)では、理論値よりも大きな荷重Pをかけないと圧縮しない。これは、コイルばねが圧縮するにつれて、ばねの両端部のコイルが接着することで有効コイル数が次第に減少し、荷重の増加に対する圧縮長さが減少することによると考えられる。
そのため、付勢部材25である圧縮コイルばねが、圧縮率が低い領域で伸縮するように、ポンプ室21の容積変化量を第1変化量V1とすれば、圧縮コイルばねを圧縮する量が少ないことに加え、圧縮コイルばねの上記特性により、比較的軽い荷重で変位部22を変位させることができるので、効率がよい。
一方、図2に示すように、第2供給モードにおけるポンプ室21の容積変化量(第2変化量V2)は、第2供給モードにおけるポンプ室21の最小容量Vminよりも大きいことが好ましい。例えば、第2供給モードでは、図2に二点鎖線で示す吐出位置(図1では実線で示す位置)と、図2に実線で示す吸引位置との間で変位部22を変化させることにより、最小容量Vminよりも大きい第2変化量V2での吸引駆動及び吐出駆動を行う。
これにより、クリーニングの際に、液体を速い速度で流動させて、噴射不良の要因となる異物(気泡や増粘したインクなど)を液体とともにノズルから排出することができるので、クリーニングを効率よく行うことができる。
このように、ポンプ機構20がポンプ室21の容積変化量が異なる駆動モードで液体を供給可能であるので、容積変化量を大きくすれば単位時間あたりの液体供給量を多くすることができるし、容積変化量を小さくすれば液体の供給圧力の変動を抑制することができる。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)ポンプ機構20がポンプ室21の容積変化量を大きくしたときには短時間に多くの液体を供給することができるし、ポンプ機構20がポンプ室21の容積変化量を小さくしたときには液体の供給圧力の変動を抑制することができる。そのため、必要に応じて液体の供給圧力の変動を抑制することができる。
(2)液体噴射部13がターゲットSに向けて液体を噴射するときには、第2供給モードよりもポンプ室21の容積変化量が小さい第1供給モードでポンプ機構20が液体の供給を行うので、液体の供給圧力の変動を抑制して、安定して液体を供給することができる。そして、第1供給モードによる単位時間あたりの液体の供給量は、ターゲットSに対する単位時間あたりの液体の噴射量以上であるので、液体の噴射に十分な液体を液体噴射部13に供給することができる。
(3)第2供給モードでは、ポンプ機構20がポンプ室21の最小容量よりも容積変化量を大きくして駆動するので、その吐出駆動時には、より多くの液体を供給することができる。
(4)メンテナンス動作であるクリーニングの実行時には、ポンプ機構20が容積変化量の大きい第2供給モードにより液体を供給するので、液体噴射時よりも多くの液体をノズル12から排出することができる。これにより、噴射不良の要因となる気泡や異物を液体の流れに乗せて、効率よくノズル12から排出することができる。
(5)ポンプ機構20は、変位機構23が付勢部材25の付勢力に抗して変位部22を変位させることによって吸引駆動を行い、付勢部材25の付勢力によって変位部22を変位させることによって吐出駆動を行うことができる。
なお、上記実施形態は以下に示す変更例のように変更してもよい。
・ポンプ機構20がポンプ室21の容積変化量を変化させるのは2段階に限らず、3段階以上に容積変化量を変化させてもよい。例えば、液体噴射時には最も容積変化量を小さくし、吸引クリーニング時には最も容積変化量を大きくし、加圧クリーニング時には容積変化量を液体噴射時よりも多く、吸引クリーニング時よりも少なくしてもよい。あるいは、同じクリーニングを行う際にも、例えば1回目のクリーニングで噴射不良が解消されなかった場合に、徐々に容積変化量を大きくしつつ、クリーニングを繰り返すようにしてもよい。
・ポンプ機構20が複数(例えば、2つ)のポンプ室21を有し、ポンプ室21毎に容積変動のタイミングを異ならせてもよい。例えば、ポンプ機構20が2つのポンプ室21を有する場合に、一方のポンプ室21に液体が吸引されている間に他方のポンプ室21から液体を吐出させ、一方のポンプ室21に吸引された液体を吐出している間に他方のポンプ室21に液体を吸引させる。これにより、供給される液体の圧量変動を抑制することができる。すなわち、この場合には、ポンプ機構20が有する複数のポンプ室21は容積変動のタイミングが異なるので、これら複数のポンプ室21の容積変動のタイミングをずらして液体を供給することにより、液体の供給圧力の変動を抑制することができる。
・図4に示す変更例のように、ポンプ機構20が複数(例えば、2つ)のポンプ室21(21S,21L)を有する場合に、それらポンプ室21S,21Lの容積が互いに異なっていてもよい。また、ポンプ室21S,21Lと変位部22で隔てられた減圧室26(21S,21L)の容積が互いに異なってもよい。
この場合には、容積が小さい方のポンプ室21Sと容積が大きい方のポンプ室21Lとを、それぞれ分岐した液体供給流路15の途中に配置する。また、各ポンプ室21S,21Lに対応するように、分岐した液体供給流路15にそれぞれ第1一方向弁18及び第2一方向弁19を配置する。
そうすると、減圧ポンプ28の駆動によって減圧室26S,26Lが減圧されるが、第1供給モードとして、減圧ポンプ28の駆動力を小さくした場合には、ポンプ室21Sの変位部22を最大限変位させたとしても、ポンプ室21Lの変位部22は変位させないようにすることができる。その結果、ポンプ室21Sの容積のみが変動して、ポンプ室21Sのみから液体が供給される。
一方、第2供給モードとして、減圧ポンプ28の駆動力を大きくすると、ポンプ室21S,21Lの変位部22が共に最大限に変位する結果、ポンプ室21S,21Lの両方から液体が供給される。すなわち、2つのポンプ室21S,21Lの容積を合計した場合の容積変化量をみると、変位部22が変位するポンプ室21の数を変更することによって、全体としての容積変化量を変更することが可能である。
なお、この構成を採用する場合には、ポンプ室21Sの変位部22のみを小さく変位させる第1供給モードと、ポンプ室21Sの変位部22のみを大きく変位させる第2供給モードと、ポンプ室21Sの変位部22を大きく変位させるとともにポンプ室21Lの変位部22を小さく変位させる第3供給モードと、ポンプ室21S,21Lの変位部22を共に大きく変位させる第4供給モードの、4つの供給モードを設定することが可能である。
・ターゲットSに対する液体噴射時において、印刷精度を重視する場合に第1供給モードにより液体を供給し、印刷速度を重視する場合に第2供給モードにより液体を供給するようにしてもよい。
・圧力調整機構16は、圧力調整弁16aの開閉により下流側の圧力を調整するものに限らず、例えば、液体を貯留可能な液体貯留部を有し、液体貯留部に液体を一時貯留することによって、加圧供給される液体の圧力変動を抑制するようにしてもよい。
・ポンプ機構20は、減圧ポンプ28の駆動によって変位部22を変位させる構成に限らない。例えば、付勢部材25をカム等で押圧することで変位部22を変位させてもよいし、シリンダーからなるポンプ室内において往復移動するピストンを変位部として、カム等によってピストンを往復移動させるようにしてもよい。
・液体噴射部が噴射する液体はインクに限らず、例えば機能材料の粒子が液体に分散又は混合されてなる液状体などであってもよい。例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材(画素材料)などの材料を分散または溶解のかたちで含む液状体を噴射して記録を行う構成にしてもよい。
・アクチュエーター33としては、圧電素子(ピエゾ素子)を備えるものを採用する他、静電駆動素子を備えるものや、液体を加熱して膜沸騰により発生した気泡の圧力(膨張圧)を利用してノズル12から液滴を吐出させるヒーター素子などを備えるものを採用してもよい。
・ターゲットは用紙に限らず、プラスチックフィルムや薄い板材などでもよいし、捺染装置などに用いられる布帛であってもよい。あるいは、立体的な形状を有する立体物であってもよい。
11…液体噴射装置、12…ノズル、13…液体噴射部、14…液体供給源、15…液体供給流路、16…圧力調整機構、16a…圧力調整弁、16b…開弁機構、17…収容容器、18…第1一方向弁、19…第2一方向弁、20…ポンプ機構、21,21L,21S…ポンプ室、22…変位部、23…変位機構、24…解除機構、25…付勢部材、26,26L,26S…減圧室、27…減圧流路、28…減圧ポンプ、31…共通液室、32…キャビティ、33…アクチュエーター、41…メンテナンス機構、42…キャップ、43…吸引流路、44…吸引ポンプ、45…開閉弁、46…廃液収容部、100…制御部、S…ターゲット、V1…第1変化量、V2…第2変化量、Vmin…最小容量。

Claims (6)

  1. ターゲットに向けてノズルから液体を噴射する液体噴射部と、
    液体供給源と前記液体噴射部とを接続する液体供給流路と、
    前記液体供給流路の途中に設けられたポンプ室を有して、前記ポンプ室の容積を増減させて、前記液体供給源から前記液体噴射部に向けて液体を供給するポンプ機構と、
    を備え、
    前記ポンプ機構は、前記ポンプ室の容積変化量を変更可能である
    ことを特徴とする液体噴射装置。
  2. 前記ポンプ機構は、前記ポンプ室の容積変化量を第1変化量とする第1供給モードと、前記ポンプ室の容積変化量を前記第1変化量より大きい第2変化量とする第2供給モードと、を含む複数の駆動モードにより液体を供給可能であり、
    前記ポンプ機構は、前記液体噴射部が前記ターゲットに向けて液体を噴射するときには、前記第1供給モードにより液体を供給し、
    前記第1供給モードによる単位時間あたりの液体の供給量は、前記ターゲットに対する単位時間あたりの液体の噴射量以上である
    ことを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
  3. 前記ポンプ機構は、前記ポンプ室の容積変化量を第1変化量とする第1供給モードと、前記ポンプ室の容積変化量を前記第1変化量より大きい第2変化量とする第2供給モードと、を含む複数の駆動モードにより液体を供給可能であり、
    前記第2変化量は、前記第2供給モードにおける前記ポンプ室の最小容量よりも大きい
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の液体噴射装置。
  4. 前記ターゲットに対する液体噴射時よりも多い流量の液体を前記ノズルから排出させて、前記液体噴射部のメンテナンス動作を行うメンテナンス機構を備え、
    前記ポンプ機構は、前記ポンプ室の容積変化量を第1変化量とする第1供給モードと、前記ポンプ室の容積変化量を前記第1変化量より大きい第2変化量とする第2供給モードと、を含む複数の駆動モードにより液体を供給可能であり、
    前記メンテナンス動作の実行時には、前記ポンプ機構が前記第2供給モードにより液体を供給する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の液体噴射装置。
  5. 前記ポンプ機構は、前記ポンプ室の壁面の一部を構成するとともに、前記ポンプ室の容積を変更する方向に変位可能な変位部と、
    前記ポンプ室の容積を増大させる方向に前記変位部を変位させる変位機構と、
    前記ポンプ室の容積を減少させる方向に前記変位部を付勢する付勢部材と、
    を有することを特徴とする請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の液体噴射装置。
  6. 前記ポンプ機構は、容積変動のタイミングが異なる複数のポンプ室を有する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載の液体噴射装置。
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