JP2016530359A - 自由流動性固体状高活性アルキルエーテル硫酸塩 - Google Patents

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Abstract

【解決手段】本発明は、自由流動性固体状高活性アルキルエーテル硫酸塩、及びそのような固体状アルキルエーテル硫酸塩を、80℃以上の処理温度で、工業規模で製造する方法に関する。本発明の固体状アルキルエーテル硫酸塩は、流動特性が改善され、外観が改善され、および溶解性が改善されている。【選択図】なし

Description

本発明は、自由流動性固体状高活性アルキルエーテル硫酸塩(の組成物)に関する。特に、本発明は、活性分含量を少なくとも50重量%有する自由流動性固体状アルキルエーテル硫酸塩(の組成物)に関する。また、本発明は、自由流動性固体状高活性アルキルエーテル硫酸塩を製造する方法に関する。特に、本発明は、80℃以上の乾燥温度で自由流動性固体状高活性アルキルエーテル硫酸塩を製造する方法に関する。該アルキルエーテル硫酸塩は、洗濯洗剤および食器用洗剤において好ましく使用される。
洗剤業界内では「コンパクト」な固形洗濯洗剤および食器用洗剤に大きな関心があり、したがって、低適用量での効果的な洗濯および食器洗浄操作が求められる。これらのいわゆる低用量洗剤の生産を促進するためには、以下の3つの重要な条件が実現されなければならない。
1.高濃度の洗剤または界面活性剤を含む洗剤粒子、
2.たとえば、密度が600g/L以上のような、高嵩密度の洗剤粒子、および
3.非粘着性および自由流動性洗剤粒子。
一般的に、顆粒または粉末のいずれかの固形洗剤を調製することができる方法は基本的に3つのタイプがある。第1のタイプの方法は、噴霧乾燥塔で水性洗剤スラリーを噴霧乾燥して、多孔性洗剤顆粒を製造することを含む(たとえば、低密度洗剤組成物の塔式法)。第2のタイプの方法は、第1ステップとして噴霧乾燥塔で水性洗剤スラリーを噴霧乾燥し、次いで、得られた顆粒を非イオン性またはアニオン性界面活性剤のようなバインダーで凝集し、最後に、種々の洗剤成分を乾燥混合し、洗剤顆粒を製造することを含む(たとえば、高密度洗剤組成物の塔式法+非塔式[凝集]法)。第3のタイプの方法では、種々の洗剤成分を乾燥混合し、その後、混合物を非イオン性またはアニオン性界面活性剤のようなバインダーで凝集し、高密度の洗剤組成物を製造する(たとえば、高密度洗剤組成物の非塔式[凝集]法)。
洗剤特性に優れ、かつ生分解能が高いことから、アルキルエーテル硫酸塩はコンパクト洗濯洗剤組成物における界面活性剤として好適であり、最も広く使用されている。アルキルエーテル硫酸塩は、洗剤組成物中、水溶液またはペースト形態で使用されることが知られている。しかし、洗剤顆粒を形成するために、固体に対する液体の比を制御する必要があるため、この方法により取り入れられうる界面活性剤材料の最大濃度は限定される。また、アルキルエーテル硫酸塩は熱に不安定であり、80℃を超える温度で大きく分解する傾向があるため、高温で処理することができない。そのため、アルキルエーテル硫酸塩は、一般的に、スラリーを介して噴霧乾燥される洗濯用粉末に取り入れられない。
したがって、コンパクト洗濯洗剤組成物を製造する上で、これらのアルキルエーテル硫酸塩は別の固体成分として取り入れられることが望ましい。凝集法は、界面活性剤材料を他の洗剤成分と乾燥混合し、固形洗剤組成物を調製するそのような方法の1つである。しかし、高濃度のアルキルエーテル硫酸塩のような界面活性剤を含む固形洗剤組成物を生産することは、やはり可能ではない。
高濃度の界面活性剤は、洗濯洗剤組成物、特に汚れを効果的に除去するため、手による洗浄を意図する組成物で求められる。しかし、粉末特性が不十分であるとの問題が高活性組成物において起こる可能性があり、たとえば、粉末粘着性により凝集および低流動となることが発見された。したがって、多くの従来技術では、界面活性剤成分が40%未満の低活性剤の生産に関して記載されている。
特許文献1は、最大で約7%の少量のゼオライトのような洗浄作用ビルダー(detergency builder)の使用と、請求項に係るアニオン性界面活性剤は少なくとも27%であることを開示する。
特許文献2は、10〜30%のアニオン性界面活性剤を含む自由流動性洗剤顆粒について開示する。
特許文献3は、40%までの界面活性剤を含む自由流動性を備えた高嵩密度顆粒である洗濯洗剤製品の生産方法に関する。
特許文献4は、界面活性剤水溶液に使用されるシリカであり、好ましくは第1級アルコール硫酸塩、アルキルエーテル硫酸塩、または非イオン性界面活性剤を含有する練り歯磨き剤に使用されるシリカを開示し、自由流動性を備えた顆粒において開示されている界面活性剤の最高含有量は20重量%であり、これよりも高い含有量は流動性に支障がある旨、開示する。
コンパクト洗剤の調製で他に求められることは、高い嵩密度を有することである。
高い嵩密度の洗剤と低い嵩密度の洗剤の両方の調製を教示する従来技術がある。特許文献5は、密度が600g/L未満の低密度洗剤組成物を製造する方法を記載する。
高い嵩密度を有する洗剤組成物は、典型的に、たとえば、噴霧乾燥(スプレードライ)法から得られる洗剤組成物及び/又は原料粉末の成分について、混合又は造粒することを含む方法によって調製され、より低い嵩密度の組成物と比べて、消費者に大きな利益を提供する。
また、固形補助剤(solid adjunct)、すなわち、界面活性剤および組成物の他の成分、たとえば、炭酸ナトリウムおよびビルダー(builder)を含む粒子を使用して、アニオン性界面活性剤、たとえば、脂肪族アルキルエーテル硫酸塩を洗剤組成物に取り入れることも知られている。従来、そのような補助剤中に存在するアニオン性界面活性剤の濃度は、良好な流動特性を提供し、凝集する傾向を減らす必要性のため、限定されていた。
高含量のアルキルエーテル硫酸塩を有する固体粒子を達成しつつ、粒子の自由流動性も維持する多くの試みがある。
特許文献6は、少なくとも30重量%のアニオン性界面活性剤と、該アニオン性界面活性剤と密接に接触する高油吸着フィラー(highly oil-absorbent filler)、たとえばシリカとを含む洗剤顆粒を開示する。
特許文献7は、固体、好ましくは水溶性の塩(たとえば、ケイ酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、または硫酸ナトリウム)と、アニオン性界面活性剤(好ましくは、アルキルエーテル硫酸塩)およびケイ酸ナトリウムとを含む流動バインダー(fluid binder)とを含む洗剤凝集体を開示する。
特許文献8は、少なくとも30%、好ましくは30〜75%のアルキルエーテル硫酸塩を含む、自由流動性を備えた顆粒状の洗剤成分を調製することにつき、教示する。
特許文献9は、35〜60重量%の界面活性剤、好ましくはアルキルエーテル硫酸塩と、1〜20重量%の親水性微細化シリカと、15〜25重量%の水分とを含む、構造化された界面活性剤組成物(structured surfactant compositions)を開示し、これらの組成物は、「硬化した連続ペースト」の形態をとる。
このように、固体状高活性アルキルエーテル硫酸塩組成物を調製する多くの試みはあるが、まだ、従来技術の方法/組成物では可能でない、より高い活性分、すなわち、少なくとも50%の、好ましくは60%を超える、より好ましくは70%を超える、さらにより好ましくは75%を超える活性分含量を有する必要性がある。また、全ての従来技術は、分解を避けるべく、アルキルエーテル硫酸塩を80℃未満の温度で加熱することを教示する。
先の記載に従って、驚くべきことに、本発明の発明者らは、ゼオライト、炭酸塩、構造体およびコーティング材料の独特の組合せにより80℃を超える温度でアルキルエーテル硫酸塩を加工することにより、自由流動性固体状高濃度アルキルエーテル硫酸塩を生産する優れた方法を見出した。これらの固体状高活性アルキルエーテル硫酸塩は、次いで、他の洗浄補助剤と組み合わせて使用して、最終洗剤配合物を調製することができ、または最終洗剤配合物として直接使用することができる。
米国特許第6221831号明細書 インド特許出願第2623/MUM/2009号明細書 米国特許第5916868号明細書 欧州特許出願公開第105160号明細書 インド特許第214078号明細書 欧州特許出願公開第430603号明細書 欧州特許出願公開第651050号明細書 米国特許第6369020号明細書 国際公開第97/10321号
先の目的に則して、本発明は、80℃以上の温度で処理することによって、自由流動性固体状高活性アルキルエーテル硫酸塩組成物を製造する方法を提供する。
よって、本発明は、以下のステップ:
(i)アルキルエーテル硫酸塩、非晶質ゼオライト、炭酸塩および構造体をミキサーに供給し、混合物を形成するステップと、
(ii)混合物を80〜120℃に加熱し、次いで結晶性ゼオライトを混合物に加えるステップと、
(iii)混合物を70℃まで冷却し、混合物の固形物(solid form)を得るステップと、
(iv)固形物をコーティング材料で被覆するステップと、
を含む自由流動性固体状高活性アルキルエーテル硫酸塩を製造する方法に関する。
このように、本発明は、自由流動性固体状高活性アルキルエーテル硫酸塩の大規模生産を促進する効率的かつ経済的な方法を提供する。
他の態様によれば、本発明は、自由流動性固体状高活性アルキルエーテル硫酸塩を提供する。
他の態様では、本発明は、濃度が少なくとも50重量%の自由流動性固体状アルキルエーテル硫酸塩を提供する。
他の態様では、本発明は、濃度が少なくとも60重量%の自由流動性固体状アルキルエーテル硫酸塩を提供する。
さらなる態様では、本発明は、濃度が少なくとも70重量%の自由流動性固体状アルキルエーテル硫酸塩を提供する。
さらに別の態様では、本発明は、被膜(コーティング)を持つ自由流動性固体状高活性アルキルエーテル硫酸塩を提供する。
したがって、本発明は、
a.50%〜90重量%のアルキルエーテル硫酸塩と、
b.0.5%〜5重量%の炭酸塩と、
c.5%〜50重量%のゼオライトと、
d.0.5%〜3重量%の構造体と、
e.1%〜10重量%のコーティング材料と、を含む自由流動性固体状高活性アルキルエーテル硫酸塩を提供する。
本発明の他の態様は、含水率が5重量%未満と非常に低い自由流動性固体状高活性アルキルエーテル硫酸塩を提供する。
さらに他の態様では、本発明は、針状および顆粒形状の自由流動性固体状高活性アルキルエーテル硫酸塩を提供する。
さらに他の態様では、本発明は、自由流動性を失うことなく白色性が改善された、長期保存性と優れた輸送効率を備えた自由流動性固体状高活性アルキルエーテル硫酸塩を提供する。
さらなる態様によれば、本発明は、着色された自由流動性固体状高活性アルキルエーテル硫酸塩を提供する。
さらに他の態様では、本発明は、洗濯洗剤組成物および食器洗浄用組成物における自由流動性固体状高活性アルキルエーテル硫酸塩の使用を提供する。
本発明の1以上の実施形態の詳細を以下に記載する。本発明の他の特徴、目的および利点は、添付の実施例および特許請求の範囲から明らかになるだろう。
図1は、1%水溶液における56%の活性ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(SLES)針状体の溶解時間のグラフである。 図2は、1%水溶液における70%の活性ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(SLES)ペーストの溶解時間のグラフである。 図3は、67%の活性ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(SLES)針状体である。 図4は、83%の活性ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(SLES)針状体である。 図5は、ピンク、青、及び黄色に着色された56%の活性ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(SLES)針状体である。
固体状アルキルエーテル硫酸塩を調製する重要なステップは、乾燥である。固体状アルキルエーテル硫酸塩は、液状アルキルエーテル硫酸塩を他の成分と混合し、該混合物を乾燥することによって調製される。従来技術で説明したように、熱に不安定であるアルキルエーテル硫酸塩は、80℃を超える温度で処理することはできず、したがって、乾燥させて固体状高活性アルキルエーテル硫酸塩を製造するには多くの時間がかかる。驚くべきことに、本発明の発明者らは、アルキルエーテル硫酸塩を分解することなく、80℃を超える温度で乾燥を行うことができる、固体状高活性アルキルエーテル硫酸塩の調製方法を見出した。
本発明の発明者らは、ゼオライトと炭酸塩という独特の組合せが、Hイオンに対する優れた緩衝能を提供するものであり、高活性アルキルエーテル硫酸塩のバッチサイクル時間を減少させることに寄与するものであることを見出した。アルキルエーテル硫酸塩は、熱に対して大変不安定であり、熱(80℃を超える温度)および水分の存在下で加水分解され得る。加水分解生成物からは硫酸およびエトキシ化アルキルアルコールが得られ、これら材料によるpHが酸性であることから、加水分解がさらに触媒される。乾燥段階でゼオライトおよび炭酸塩を組み合わせて添加することにより、アルキルエーテル硫酸塩の加水分解は著しく阻害され、したがって、アルキルエーテル硫酸塩は、長時間、高い乾燥温度に耐える。炭酸塩単独、またはゼオライト単独では機能しないが、これらを組み合わせて使用すると、いかなる加水分解や界面活性剤の活性の有意な減少を起こすことなく、アルキルエーテル硫酸塩を120℃まで加熱できることが確認されている。ゼオライトと炭酸塩というこの特有の現象は、アルキルエーテル硫酸塩(組成物)の乾燥において更なる利点を提供する。これにより、高活性生成物を調製するための処理時間を減少させるという意味で、処理効率が向上する。本発明の発明者らにより見出された他の重要な態様は、製造された固体状高活性アルキルエーテル硫酸塩が非粘着性であり、かつ自由流動性を備えることである。非晶質ゼオライトと結晶性ゼオライトとの独特な組み合わせ、及び、コーティング材料による生成物の最終被膜の形成は、生成物に対し、従来技術では教示されていない、自由流動性という特性を提供するものである。
本発明により調製することができる、アルキルエーテル硫酸塩(組成物)の種々の固形物としては、凝集体、粉末、押出成形物、フレーク、ビーズ、麺状(noodle)があり、好ましくは針状体および顆粒である。
したがって、本発明は、以下のステップ:
(i)アルキルエーテル硫酸塩をミキサーに供給するステップと、
(ii)非晶質ゼオライト、炭酸塩、および構造体をステップ(i)に加え、混合物を形成するステップと、
(iii)混合物を80〜120℃に加熱するステップと、
(iv)結晶性ゼオライトを混合物に加えるステップと、
(v)塊(mass)を70℃まで冷却するステップと、
(vi)混合物の固形物を形成するステップと、
(vii)コーティング材料で固形物をコーティングするステップと、
を含む自由流動性固体状高活性アルキルエーテル硫酸塩を調製する方法に関する。
本発明は、さらに以下、
a. 50%〜90重量%のアルキルエーテル硫酸塩と、
b. 0.5%〜5重量%の炭酸塩と、
c. 5%〜50重量%のゼオライトと、
d. 0.5%〜3重量%の構造体と、
e. 1%〜10重量%のコーティング材料と、
を含む自由流動性固体状高活性アルキルエーテル硫酸塩を提供する。
本発明の実施形態によれば、本発明の自由流動性固体状高活性アルキルエーテル硫酸塩の含水率は、粘結耐性(caking resistance)の観点から、好ましくは、0〜10重量%の間であり、より好ましくは0〜5重量%の間である。含水率が低い程、粘結性が低く、自由流動性が高い。
本発明の実施形態によれば、本発明の方法におけるpHは9〜14に保たれる。
自由流動性固体状高活性アルキルエーテル硫酸塩の調製において使用される全成分の詳細について、以下に示す。
[アルキルエーテル硫酸塩]
アルキルエーテル硫酸塩は、一般的に、炭素数約8〜約22のアルキルアルコールが結合されたエチレンオキサイドの硫酸基付加物の塩と定義され、好ましくは、式:
RO−(CHCHO)SO
(式中、Rは、炭素数8〜22の直鎖状または分岐状の炭化水素ラジカルであり、nは、0.5〜3の間のエチレンオキサイド(EO)の平均モル数である)に対応する。Xは、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム、または置換アンモニウムである。
本発明のアルキルエーテル硫酸塩は、炭素数8〜22のアルキル鎖を有し、好ましくは炭素数8〜18、好ましくは炭素数12〜18、より好ましくは炭素数12〜16、さらに好ましくは炭素数12〜14の脂肪族アルキル鎖を有する。アルキル鎖の代表的な例として、カプリリル、カプリル、ラウリル、ミリスチル、セチル、パルミチル、ステアリル、ベヘニル、及びこれらから技術的に得られる混合物が挙げられる。好ましい例は、ラウリル、ココ、及びラウリルアルキル鎖とミリスチルアルキル鎖との混合物である。
本発明のアルキルエーテル硫酸塩に存在する平均エトキシ化度は、約0.5〜10モルのエチレンオキサイドであり、好ましくは約0.5〜3モルのエチレンオキサイドである。本発明における使用で特に好ましいアルキルエーテル硫酸塩は、商品名「Galaxy LES170」として市販されている、エチレンオキサイドを平均で1モル有するC12−14アルキルエーテル硫酸塩であり、他のものは、商品名「Galaxy LES70」として市販されている、エチレンオキサイドを平均で2モル有するC12−14アルキルエーテル硫酸塩であり、さらに他のものは、エチレンオキサイドを平均で0.5モル有するC12−14アルキルエーテル硫酸塩である。
これらのアルキルエーテル硫酸塩は、28%水溶液および70%水性ペーストとして市販されている。他の濃度は、常に公知の方法で調製することができ、本発明で使用することができる。また、これらのアルキルエーテル硫酸塩は、硫酸化されていないエトキシ化脂肪族アルコールを不純物として3重量%まで、及び塩化ナトリウムや硫酸塩といった無機塩を2重量%まで含む。
[ゼオライト]
ゼオライトは、洗浄性能を補助し又は向上させ、鉱物硬度を制御することが知られている。ゼオライトは、現在市販されている最も強力である顆粒状洗剤組成物において、非常に重要なものであり、固形洗剤配合物における重要なビルダー成分(builder ingredient)でもあり得る。
ゼオライトは、結晶性構造でも非晶質構造でもよく、天然のアルミノケイ酸塩でも合成されたものでもよい。ゼオライトA(ゼオライト4A)、最高アルミニウムゼオライトP(ゼオライトMAP)、ゼオライトB、ゼオライトX、ゼオライトYといった結晶性ゼオライトが市販されている。あるいは、本発明での使用に適切な天然または合成によるアルミノケイ酸塩のイオン交換材料は、Krumrnelら、米国特許第3,985,669号明細書に記載するように製造することができる。本発明において、使用される非晶質ゼオライトは、Gujarat Multi Gas Base Chemicals Pvt.社により供給される「DET BUILD−150」である。該ゼオライトは、最低15.6%のNaOと、32.3%のSiOと、29.0%のAlとを含有し、その水吸着能は約24%である。本発明で使用される結晶性ゼオライトは、Zeolites And Allied Products Pvt.社により供給される「アルミノケイ酸ナトリウムゼオライト4A」である。該ゼオライトは、最低18.0%のNaOと、38.0%のSiOと、34.0%のA1とを含有し、その水吸着能は約24%である。
本発明の発明者らは所望の固形物を得るために、非晶質ゼオライト及び結晶性ゼオライトが、とりわけ結晶性ゼオライトに対する非晶質ゼオライトの比が、重要な役割を果たすことを発見した。針状形態の場合、非晶質ゼオライトのみを使用すると、粘着性針状体が得られる一方、結晶性ゼオライトのみを使用すると、必要以上の硬さ(undue hardness)になってしまい、ニードリング(needling)に問題がある。針状の自由流動性アルキルエーテル硫酸塩(組成物)に関して、結晶性ゼオライトに対する非晶質ゼオライトの比は、80:20〜20:80であるべきである。
本発明の他の態様は、両タイプのゼオライトの添加の順序である。非晶質ゼオライトを加熱の第一ステップで加える一方、結晶性ゼオライトの添加は、固体状アルキルエーテル硫酸塩のコーティングという最終ステップの直前に行う。結晶性ゼオライトを初期段階で加えると、最終形成生成物に粘着性が生じる。
一実施形態では、自由流動性固体状高活性アルキルエーテル硫酸塩は、5〜50重量%のゼオライト、好ましくは5〜40重量%のゼオライトを含む。
[炭酸塩]
水溶性アルカリ性炭酸塩を含む洗濯洗剤組成物が当該分野では周知である。たとえば、組成物中に存在する活性界面活性剤の洗浄効果を補い、強化する洗剤組成物中のビルダーとしてそのような炭酸塩が標準的に使用される。該ビルダーは、洗剤組成物の洗浄力を改善するものであり、たとえば、硬化を起こすカルシウムのような金属イオンの封鎖または沈殿、汚れ凝集物の解膠作用(peptization)、臨界ミセル濃度の減少、および酸汚れの中和によって、ならびに活性洗剤の種々の特性、たとえば、固体汚れ懸濁液の安定化、水に不溶な原料の可溶化、汚れ粒子の乳化、及び起泡性および泡洗浄性を高めることによって、洗剤組成物の洗浄力を改善する。
ゼオライトとの組み合わせによる炭酸塩の新規な緩衝活性とは別に、これら炭酸塩を本発明で使用する更なる利点は、本発明の方法により形成される泡沫を減らすことにある。また、炭酸塩はより白い色を提供するものであることから、最終生成物の色も改善される。
本発明に適した炭酸塩の例として、炭酸マグネシウムや炭酸カルシウムといったアルカリ土類金属炭酸塩、炭酸ナトリウムや炭酸カリウムといったアルカリ金属炭酸塩が挙げられ、好ましくは炭酸ナトリウムである。
さらに、本発明は、アルカリ土類金属やアルカリ金属の重炭酸塩を含んでいてもよい。
本発明の生成物は、洗浄作用を高め、処理を容易にするため、炭酸ナトリウムを含有する。炭酸ナトリウムは、適切には、0.5〜5重量%の範囲の量で存在し、好ましくは0.5〜2重量%で存在し得る。
一実施形態では、ゼオライトに対する炭酸塩の比は、1:10〜1:50である。
[構造体]
適切な構造体として、石鹸、糖、水溶性ポリマー、アルカリ金属ケイ酸塩、およびこれらの組合せから選択される材料を含んでいてよい。好ましい例として、グルコース、マルトース、ショ糖、エチレングリコール、ホモポリマー及びコポリマー、ポリビニルアルコール、ポリアクリレート、並びにアクリル酸/マレイン酸コポリマー(たとえば、Sokalan(商標)CP5ex、BASF社製)が挙げられる。本明細書で使用する用語「糖」は、通常は結晶性であり、もともと甘みがあり、水溶性である炭水化物の分類としての一般名称である。糖は、それら自体が糖類であるグルコースおよび果糖を構成単位として構成される。好ましい糖としては、グルコース、果糖、ガラクトース、ショ糖、マルトース、ラクトース(乳糖)、ソルビトール、マンニトール(mannitol)、ラフィノース(raffinose)、又はトレハロースが挙げられる。
なかでも、本発明で有用な糖は、ショ糖(これは、入手可能性および安価であるという理由から最も好ましい)、グルコース、果糖、マルトース(麦芽糖)、セルロース、ラクトース(これらは2糖類である)である。
一実施形態では、0.5〜3重量%の糖が使用され、好ましくは2重量%の糖が使用される。
[着色剤]
本発明の固体状アルキルエーテル硫酸塩は、その物理的性能に影響を与えることなく種々の着色剤(color pigment)で着色することができる。これらの固体状アルキルエーテル硫酸塩は、ミキサー又はブレンダーにより着色剤と混合され、次いで所望の形態に押出され又は変形される。
着色剤は無機系着色剤および有機系着色剤から選択してよく、好ましい着色剤は、有機系着色剤である。
着色剤の色は如何なるものでもよく、青、赤、ピンク、または黄色が好ましい。
好ましい着色剤は、CC Blue Fine Past 615(Clariant Chemicals社)、Liquitint Red SP(Milliken Chemicals社)、Liquitint Yellow LP(Milliken Chemicals社)である。
青色の着色剤はペースト形態であり、着色の前に水で希釈する必要がある。赤の着色剤および黄色の着色剤は、液状形態であり、そのまま使用される。着色剤は、好ましくは、0.1〜0.8重量%存在する。
本発明に従って調製されて着色された固体状アルキルエーテル硫酸塩を、図5に図示する。
[コーティング]
本発明の固体状アルキルエーテル硫酸塩はコーティング材料によりコーティングされる。コーティング材料はケイ酸塩であり、好ましくはシリカである。コーティングは、コーティング材料の乾燥粉末を使用することにより最終ステップとして行う。このコーティングにより、固体状アルキルエーテル硫酸塩は、粘着性がなくなり、自由流動が可能となる。粒子コーティング層は、固体状アルキルエーテル硫酸塩に新しい表面および外観特性を与える。さらに、コーティングされた固体状アルキルエーテル硫酸塩は、最終洗剤生成物に、いかなる凝集(clumping)も起こすことなく、改善された流動性プロファイル(flowability profile)を与える。
本発明の目的のために、コーティングは、Madhu Silica Pvt.社により供給される「MFIL−100沈降シリカ」によって行われる。これは、SiOの最低含量が98.5%である。
固体状アルキルエーテル硫酸塩の白色性を改善するために、場合によっては、二酸化チタンを加えることができる。約0.01〜1重量%の二酸化チタンを加えることができる。
所望の形態の固体状アルキルエーテル硫酸塩は、以下のような従来公知の方法により調製することができる。
(i)押出し、切断、およびコーティングにより針状体を得る。
(ii)押出し、混練(milling)、およびコーティングにより、小針状体および不均一顆粒を得る。
(iii)押出し、晶粒生成、およびコーティングにより顆粒を得る。
(iv)フレーキング、混練、およびコーティングにより不均一顆粒を得る。
本発明で記載された方法によって調製された自由流動性固体状高活性アルキルエーテル硫酸塩は、最終洗剤組成物として直接使用してもよく、またはこれらを他の洗剤成分または添加物と混合し、布帛の洗濯および食器洗浄の目的のための最終洗剤組成物を製造してもよい。
さらに、本発明の固体状アルキルエーテル硫酸塩は、たとえ長時間又は長期間、積み重ね又は貯蔵されても、その流動性を維持するほど自由流動性に優れる。輸送中に塊や凝集を形成することなく材料を輸送することができるので、この特性は輸送時に助けになるであろう。
本発明を、限定的な実施例を用いて説明する。以下の実施例で挙げられる発明の詳細は、説明のためのみに挙げるものであり、本発明の範囲を限定すると解釈すべきではない。
[実施例1:56%活性SLES針状体の調製]
8kg(70%活性物)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(SLES70 1EO)をミキサーに投入した。これに、2.46kgの非晶質ゼオライト、0.2kgの炭酸ナトリウムおよび0.1kgの糖を加えた。内容物を混合して均質な塊を確保し、真空下、80℃〜90℃まで加熱した。pHを定期的にモニターし、10〜11の間であることを確認した。1時間ごとに活性量をチェックし、所望の活性量が得られたときに、1.14kgの結晶性ゼオライトを加えた。この均質な塊を70℃に冷却し、ニードラー(needler)に入れた。形成した針状体について、ミキサーを使用して、0.2kgのシリカでコーティングした。
Figure 2016530359
[実施例2:67%活性SLES針状体の調製]
9.54kg(70%活性物)のラウリルエーテル硫酸ナトリウム(SLES70 1EO)をミキサーに投入した。これに、1.33kgの非晶質ゼオライト、0.05kgの炭酸ナトリウムおよび0.2kgの糖を加えた。内容物を混合して均質な塊を確保し、真空下で80℃〜90℃まで加熱した。pHを定期的にモニターし、10〜11の間であることを確認した。1時間ごとに活性量をチェックし、所望の活性量が得られたときに、1.24kgの結晶性ゼオライトを加えた。均質な塊を70℃に冷却し、ニードラーに入れた。形成した針状体について、ミキサーを使用して0.2kgのシリカによりコーティングした。
67%活性固体状アルキルエーテル硫酸塩を、図3に図示する。
Figure 2016530359
[実施例3:83%活性SLES針状体の調製]
11.8kg(70%活性物)のラウリルエーテル硫酸ナトリウム(SLES70 1EO)をミキサーに投入した。これに、0.46kgの非晶質ゼオライト、0.05kgの炭酸ナトリウム、0.05kgの二酸化チタンおよび0.18kgの糖を加えた。内容物を混合して均質な塊を確保し、真空下で80℃〜90℃まで加熱した。pHを定期的にモニターし、10〜11の間であることを確認した。1時間ごとに活性量をチェックし、所望の活性量が得られたときに、0.49kgの結晶性ゼオライトを加えた。この塊を均質になるまで混合した。この均質な塊を70℃に冷却し、ニードラーに入れた。次いで、形成した針状体について、ミキサーを使用して0.18kgのシリカによりコーティングした。
83%活性固体状アルキルエーテル硫酸塩針状体を、図4に図示する。
Figure 2016530359
[実施例4:83%活性SLES顆粒の調製]
11.83kg(70%活性物)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(SLES70 1EO)をミキサーに投入した。これに、0.46kgの非晶質ゼオライト、0.05kgの炭酸ナトリウム、0.05kgの二酸化チタン、および0.18kgの糖を加えた。内容物を混合して均質な塊を確保し、真空下で80℃〜90℃まで加熱した。pHを定期的にモニターし、10〜11の間であることを確認した。1時間ごとに活性量をチェックし、所望の活性量が得られたときに、0.49kgの結晶性ゼオライトを加えた。この塊を均質になるまで混合した。この均質な塊を70℃に冷却し、3本ロールミルに入れ、フレークを形成した。次いで、これらのフレークを造粒し、ミキサーを使用して0.182kgのシリカによりコーティングした。
Figure 2016530359
[実施例5:高温での56%活性SLES針状体の調製]
8kg(70%活性物)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(SLES70 1EO)をミキサーに投入した。これに、2.46kgの非晶質ゼオライト、0.2kgの炭酸ナトリウム、及び0.1kgの糖を加えた。内容物を混合して均質な塊を確保し、真空下で110℃〜115℃まで加熱した。pHを定期的にモニターし、10〜11の間であることを確認した。1時間ごとに活性量をチェックし、所望の活性量が得られたときに、1.14kgの結晶性ゼオライトを加えた。均質な塊を70℃に冷却し、ニードラーに入れた。針状体を気密容器に詰めた。この針状体について、ミキサーを使用して0.2kgのシリカによりコーティングした。
Figure 2016530359
[比較例]
[実施例6(比較例):非晶質ゼオライトおよび炭酸ナトリウムの両方を含まない83%活性SLES針状体の調製]
非晶質ゼオライトおよび炭酸ナトリウムを加えなかったこと以外は、実施例3を繰返した。SLESは、実質的に加水分解し、活性分含量は、反応温度90〜100℃での加熱4時間以内に、8〜10%の範囲で減少したことが確認された。
[実施例7(比較例):非晶質ゼオライトを含まない83%活性SLES針状体の調製]
非晶質ゼオライトを加えずに、実施例3を繰返した。SLESは加水分解するようになり、活性分含量は、反応温度90〜100℃の加熱4時間以内で8〜9%減少したことが確認された。
[実施例8(比較例):炭酸ナトリウムを含まない83%活性SLES針状体の調製]
炭酸ナトリウムを加えずに、実施例3を繰返した。活性分含量は、90〜100℃の加熱で4時間以内に6〜8%減少したことが確認された。100℃の後、材料は、素早く加水分解し始め、温度が106℃に達した時、全SLESが加水分解したことがわかった。
[本発明により調製された固体状アルキルエーテル硫酸塩の性能試験]
[ラウリルエーテル硫酸ナトリウムの針状体対ペースト形態の溶解時間]
溶解試験は、1gの試料を100mLの蒸留水に溶解させることにより行われ、ミリボルトの変化を測定することにより行われた。ミリボルト(mV)が定常に達した時、溶解が完了したと判断した。
56%活性ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(SLES)の針状体の1%水溶液における溶解時間を図1に示す。一方、70%活性ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(SLES)のペーストの1%水溶液における溶解時間を図2に示す。
本発明により調製された固体状アルキルエーテル硫酸塩の水に対する溶解特性は、アルキルエーテル硫酸塩のペーストの水に対する溶解特性よりも、良好であることが確認された。この溶解特性は、効率的および効果的に作用させるために如何なる洗剤配合物にも求められる最も望ましい特性である。

Claims (24)

  1. 自由流動性固体状高活性アルキルエーテル硫酸塩を調製する方法であって、
    (i)アルキルエーテル硫酸塩、非晶質ゼオライト、炭酸塩、および構造体をミキサーに供給し、混合物を形成するステップと、
    (ii)前記混合物を80〜120℃に加熱し、次いで結晶性ゼオライトを前記混合物に加えるステップと、
    (iii)前記混合物を70℃まで冷却し、前記混合物の固形物を得るステップと、
    (iv)前記固形物をコーティング材料によりコーティングするステップと、
    を含む方法。
  2. 前記固形物は針状体または顆粒である、請求項1に記載の自由流動性固体状高活性アルキルエーテル硫酸塩を調製する方法。
  3. 請求項1又は2に記載の自由流動性針形状高活性アルキルエーテル硫酸塩を調製する方法であって、
    (i)70%の活性アルキルエーテル硫酸塩、非晶質ゼオライト、炭酸塩、および構造体のペーストをミキサーに供給し、混合物を形成するステップと、
    (ii)前記混合物を80〜120℃に加熱し、次いで結晶性ゼオライトを前記混合物に加えるステップと、
    (iii)前記混合物を70℃まで冷却するステップと、
    (iv)前記混合物をニードラーで押出し、針状体を形成するステップと、
    (v)アルキルエーテル硫酸塩の前記針状体をコーティング材料によりコーティングするステップと、
    を含む方法。
  4. 前記ゼオライトは、非晶質ゼオライト、結晶性ゼオライト、又はこれらの混合物である、請求項3に記載の自由流動性固体状高活性アルキルエーテル硫酸塩を調製する方法。
  5. 前記非晶質ゼオライトと結晶性ゼオライトとの比が80:20〜20:80である、請求項3に記載の自由流動性固体状高活性アルキルエーテル硫酸塩を調製する方法。
  6. 前記炭酸塩と前記ゼオライトとの比が1:10〜1:50である、請求項3に記載の自由流動性固体状高活性アルキルエーテル硫酸塩を調製する方法。
  7. 前記炭酸塩は、アルカリ土類金属炭酸塩、アルカリ金属炭酸塩、これらアルカリ土類金属若しくはアルカリ金属による重炭酸塩、及びこれらの混合物からなる群から選択される、請求項3に記載の自由流動性固体状高活性アルキルエーテル硫酸塩を調製する方法。
  8. 前記アルカリ金属炭酸塩が炭酸ナトリウムである、請求項7に記載の自由流動性固体状高活性アルキルエーテル硫酸塩を調製する方法。
  9. 前記構造体が糖およびその誘導体である、請求項3に記載の自由流動性固体状高活性アルキルエーテル硫酸塩を調製する方法。
  10. 前記コーティング材料がケイ酸塩であり、好ましくはシリカである、請求項3に記載の自由流動性固体状高活性アルキルエーテル硫酸塩を製造する方法。
  11. a.50%〜90重量%のアルキルエーテル硫酸塩と、
    b.0.5%〜5重量%の炭酸塩と、
    c.5%〜50重量%のゼオライトと、
    d.0.5%〜3重量%の構造体と、
    e.1%〜10重量%のコーティング材料と
    を含む自由流動性固体状高活性アルキルエーテル硫酸塩組成物。
  12. 前記ゼオライトは、非晶質ゼオライト、結晶性ゼオライト、又はこれらの混合物である、請求項11に記載の自由流動性固体状高活性アルキルエーテル硫酸塩組成物。
  13. 前記非晶質ゼオライトと結晶性ゼオライトとの比が80:20〜20:80である、請求項11に記載の自由流動性固体状高活性アルキルエーテル硫酸塩組成物。
  14. 前記炭酸塩と前記ゼオライトとの比が1:10〜1:50である、請求項11に記載の自由流動性固体状高活性アルキルエーテル硫酸塩組成物。
  15. 前記炭酸塩が、アルカリ土類金属炭酸塩、アルカリ金属炭酸塩、これらアルカリ土類金属若しくはアルカリ金属による重炭酸塩、又はこれらの混合物からなる群から選択される、請求項11に記載の自由流動性固体状高活性アルキルエーテル硫酸塩組成物。
  16. 前記アルカリ金属炭酸塩が炭酸ナトリウムである、請求項15に記載の自由流動性固体状高活性アルキルエーテル硫酸塩組成物。
  17. 含水率が0〜5重量%である、請求項11に記載の自由流動性固体状高活性アルキルエーテル硫酸塩。
  18. 前記構造体が、糖およびその誘導体である、請求項11に記載の自由流動性固体状高活性アルキルエーテル硫酸塩。
  19. 前記コーティング材料がケイ酸塩であり、好ましくはシリカである、請求項11に記載の自由流動性固体状高活性アルキルエーテル硫酸塩。
  20. 任意に着色されている、請求項4に記載の自由流動性固体状高活性アルキルエーテル硫酸塩。
  21. 請求項11に記載の自由流動性固体状高活性アルキルエーテル硫酸塩を含む、洗濯洗剤組成物。
  22. 請求項11に記載の自由流動性固体状高活性アルキルエーテル硫酸塩を含む、食器用洗剤組成物。
  23. 洗濯洗剤組成物の調製のための、請求項11に記載の自由流動性固体状高活性アルキルエーテル硫酸塩の使用。
  24. 食器用洗剤組成物の調製のための、請求項11に記載の自由流動性固体状高活性アルキルエーテル硫酸塩の使用。
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