JP2016516849A5 - - Google Patents

Description

接着用テープは、基材の少くとも一方の側に接着される接着剤層を有する紙、プラスチックまたは布等の可撓性材から成る。この接着剤層は基材の一側の全面をカバーするか、または長さの方向の一縁のみに沿って配置される。塗料等の液体から表面の対応する部分を保護しまたはマスクするためのマスキングテープは、マスキング材に関連する部分に汚れのない縁を作るために好ましい。

このようなマスキングテープは、基材の一方または双方の面を横切る極めて薄い均一な層として接着される接着剤を含む。基材が液体により濡れたときの劣化抵抗低下を防ぐため基材の一側に接着される接着剤と、接着剤支持基材が液体に接触するのを阻止するため基材の他側に設けられる耐液体材料またはプラスチック片とを有するマスキング材が作られている。米国特許第１，７２６，７４４号、第１，７７９，５８８号，第２，１７１，５４４号、第２，５１０，１２０号には、夫々可撓性基材の少くとも１つの縁部分に沿って接着剤の比較的薄い層が設けられたマスキング材が提案されている。米国特許第３，０３２，１８１号には、マスキング材をロール状に形成するとき接着を防止し、基材の隣接する層から接着剤を容易に除去できるようにするため、テープの１つまたは１つ以上の縁上に狭い幅の接着剤のバンドを設け、対応する被覆をテープの背部に設けることが提案されている。

上記に基材と接着剤とを有する本発明のマスキングテープには上記特徴の１つまたは１つ以上を有せしめる。基材には上記基材の厚さに応じて互に分離した上面と底面と、２つの縁とを有せしめる。接着剤は上記基材の少くとも１つの縁に沿って上記底面に配置する。上記接着剤は、厚さが０．００３インチ（０．００７６２ｃｍ）以上とし、基材の底面で外側方向に延ばし、塗装壁のように面に接触せしめたとき接着剤がその始めの厚さの１．２５倍以上に弾性変形可能ならしめる。

上記基材層と接着剤層を含むテープアセンブリには、上記特徴の１つまたは１つ以上を有せしめる。上記基材層には基材の長さ方向に延びる対向面と対向縁を有せしめ、上記対向縁間の長さによって定められる基材層の長さ方向に交叉する方向に上記対向面が延びるようにする。上記接着剤層は上記基材層の少くとも１つの面に固定し、上記接着剤層の一縁が上記基材層の対向縁の少くとも１つに一線となるようにし、上記接着剤層の厚さを上記基材層の厚さ方向に一線をなす長さによって定め、上記基材層の厚さの少くとも１．５倍とする。

図１は本発明によるマスキングテープまたはマスキング材２０の斜視図である。マスキング材２０は基材２２と、この基材２２の面に設けた接着剤２４とを有する。基材２２は長さ２６と、幅２８と、厚さ３０とを有する。また、基材２２は第１面３２と第２面３４とを有する。第１、第２面３２と３４はマスキング材２０の互に対向する作用面であり、一方の面は処理面となり、他方の面は大気に対向する面となる。基材２２は長さ２６と厚さ３０を有する第１縁３６と第２縁３８とを有する。また、基材２２は幅２８と厚さ３０によって定められる端面４０を有する。基材２２はプラスチック、布または紙等の可撓性材料で形成し、その厚さ３０は０．００１インチ（０．００２５４ｃｍ）〜０．００５インチ（０．０１２７ｃｍ）とするのが好ましい。

各ビード４８と５０の形状は、夫々長さ５６と幅５８と厚さ６０とによって定める。対応するビード４８と５０の長さ５６の方向は、基材２２の長さ２６の方向と同一とし、ビード４８と５０の幅５８の方向は、基材２２の幅２８の方向と同一とし、ビード４８と５０の厚さ６０の方向は、基材２２の厚さ３０の方向と同一ならしめる。好ましい実施例においては、接着剤２４の各ビード４８と５０の幅５８は０．０４０インチ（０．１０１６ｃｍ）と０．２００インチ（０．５０８ｃｍ）の間とし、厚さ６０は０．００３インチ（０．００７６２ｃｍ）以上とし、より好ましくは０．０１０インチ（０．０２５４ｃｍ）と０．１００インチ（０．２５４ｃｍ）の間とする。好ましくは、接着剤２４の幅５８は接着剤２４の厚さ６０より大きくする。好ましくは、幅５８と厚さ６０の大きさは３対１の比とする。本発明の好ましい実施例においては、接着剤２４には０．０２０（０．０５０８ｃｍ）〜０．０４０インチ（０．１０１６ｃｍ）の厚さ６０と、好ましくは０．０６０（０．１５２４ｃｍ）〜０．１２０インチ（０．３０４８ｃｍ）の幅５８とを有せしめる。然しながら、マスキング材２０の接着性と粘着性に対する要求を満足するならば、他の比率とすることができる。

マスキング材２０のビード４８と５０を形成する接着剤２４は、少くともポリエチレンゲル接着剤と、シリコンゲル接着剤と、アクリル酸ゲル接着剤を含む群から選ぶか、他の型の接着剤を用いても良く、これらの特性は後述する。好ましくは、基材２２と接着剤２４は、マスキング材２０によって覆われる、不規則な面または布を有する面に塗料のような液体が接触するのを防ぐ等の、マスキング材２０の用法に関連する種々パラメータを満足するように選択する。
基材２２の第１面３２は、これから接着剤２４を都合よく離すためシリコン皮膜等で処理し、マスキング材２０の対応する層がロール６６状に巻き得、且つ容易に巻きもどしできるようにする。基材２２の第２面３４は、これに接着剤２４を分離不可能に接着できるように処理する。好ましくは、接着剤２４はショア硬度で略２０とする。

図３に示すように、接着剤２４に後述する好ましい粘弾性特性を有せしめ、液漏れ阻止作用を対応する処理面７２に有せしめるためコールドフロー（ｃｏｌｄ ｆｌｏｗｉｎｇ）工程を加え接着剤２４が平らでない処理面７２に合致するようにする。図３は隣接するくぼみ７４によって分離される多数のピーク７０を含む処理面７２に係合するマスキング材２０の一部の平面図である。マスキング材２０に当てられる処理面７２の互に隣接するピーク７０間の空洞またはくぼみ７４を接着剤２４によって埋めるようにし、マスキング材２０が設けられる処理面７２とマスキング材２０間に、毛細管作用により生ずる液漏れを効果的に阻止できるようにする。図３は、接着剤２４の対応するビード４８と５０の対応する縁４６と、基材２２の対応する縁３６の側面を示す。好ましくは、縁３６と４６は共通の面とする。接着剤２４の粘弾性特性は接着剤２４を処理面７２の正しい形に順応せしめ、マスキング材２０を処理面７２から後に剥離するため基材２２と接着剤２４の相互接着機能は維持されるようにする。好ましくは接着剤２４は多くの条件での液漏れを阻止する、市販で容易に入手できる接着剤は有しない物理的特性の独特な組み合わせを有し、通常の条件で示される大きな異なる表面エネルギーを有する表面から接着剤を除去できるようにする。

マスキング材２０の意図された用途にかかわらず、基材２２の第２面３４と接着剤２４間のタック（ｔａｃｋ）と、基材２２の第１面３２と接着剤２４間の分離可能なタック及び処理面７２と接着剤２４の対向側面４４間の分離可能なタックに関連して図４Ａ及び４Ｂに示す情報と表１に示されたパラメータを満足するよう接着剤２４を構成する。