JP2016516408A - オリゴヌクレオチド仲介型遺伝子修復を使用した標的遺伝子修飾 - Google Patents

オリゴヌクレオチド仲介型遺伝子修復を使用した標的遺伝子修飾 Download PDF

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Abstract

本発明は、植物細胞、植物、およびそれに由来する種子における遺伝子を修飾するための改良法を提供する。より詳細には本発明は、標的細胞遺伝子修復機構の構成要素の利用性を高める手法と遺伝子修復オリゴヌクレオチドの組合せによる、標的遺伝子突然変異の効率の増大に関する。

Description

本出願は、参照により本明細書に組み込まれている、2013年3月15日に出願された米国仮特許出願第61/801,320号の優先権を主張するものである。
本発明は一般に、ゲノムまたは他のヌクレオチド配列中の特定位置に対する、修飾の標的化の効率を改善するための新規な方法に関する。さらに本発明は、本明細書で開示している手法によって修飾、突然変異または顕在化された標的DNAに関する。本発明は、本発明の方法によって修飾された細胞、組織、および生物にも関する。
DNA二本鎖切断(DSB)によって生存細胞中で相同組換えが増し、これは操作型エンドヌクレアーゼの使用を介した標的ゲノム編集に利用されている。操作型ヌクレアーゼの主要成分は、ゲノムDNA二本鎖切断のためゲノムの標的部位にヌクレアーゼを誘導することができるDNA認識ドメインである。非相同末端結合(NHEJ)による細胞DSB修復は、突然変異による標的遺伝子の欠失/挿入をもたらす。あるいはDSBは、内在標的遺伝子座と外から導入される所望の遺伝情報を有する相同DNA断片の間の相同組換え、遺伝子標的化と呼ばれるプロセスを刺激する可能性がある。
遺伝子またはゲノム編集に関する最も有望な方法は、特注設計ジンクフィンガーヌクレアーゼ(ZFN)、ジンクフィンガータンパク質のDNA結合ドメインとFokIヌクレアーゼドメイン(FN)からなるハイブリッドタイプの酵素である。ZFN技術は主に、ジンクフィンガー(ZF)タンパク質のDNA結合ドメインとエンドヌクレアーゼFokIの非特異的切断ドメイン由来のハイブリッドタンパク質の使用に関する。予め選択した部位での結合後に選択DNA配列を認識するよう特注設計したモジュールとしてZFを構築することができ、FokIの切断ドメインの作用によりDSBが生じる。
FokIエンドヌクレアーゼは、細菌フラボバクテリウムオケアノコイテス(Flavobacterium okeanokoites)から最初に単離された。このタイプのIISヌクレアーゼは、2つの別個のドメイン、N末端DNA結合ドメインとC末端DNA切断ドメインからなる。DNA結合ドメインは非パリンドローム配列5’−GGATG−375’−CATCC−3’を認識するために働き、一方触媒ドメインは認識部位下流の9〜13ヌクレオチドの一定距離で二本鎖DNAを非特異的に切断する。FokIは溶液中に不活性単量体として存在し、その標的DNAとの結合後および数種の二価金属の存在下で活性二量体になる。機能性複合体として、二本鎖DNA分子とそれぞれ結合するFokIの2分子は、DNA二本鎖の有効な切断のためDNA触媒ドメインを介して二量体形成する。
同様の形式で、それらが特異的DNA認識が可能である場合、他のタンパク質/ドメインを使用することによりヌクレアーゼを作製することもできる。TALエフェクターは、様々なキサントモナス菌株に存在しタイプIII分泌系、いわゆるタイプIIIエフェクターにより宿主細胞に転座される細菌タンパク質の大群に属する。宿主細胞に存在すると、幾つかのTALエフェクターは、宿主の遺伝子状態に応じて、菌株毒性(疾患を引き起こす能力)または無毒性(宿主の耐性応答を誘発する能力)のいずれかに関するそれらの対応する宿主標的遺伝子を転写により活性化することが分かっている。それぞれのエフェクターは、真核生物転写アクチベーターに特徴的である機能的核局在化モチーフと強力な転写活性化ドメインを含有する。さらにそれぞれのエフェクターは、様々な数の34アミノ酸反復単位からなる中心反復領域も含有し、DNA結合ドメインとしての反復領域はそれぞれのエフェクターの生物学的特異性を決定する。
その全容が参照により本明細書に組み込まれる、Zhang et al.,Plant Physiol.161:20−27,2013は、TALエフェクター様DNA結合ドメインとFokIの触媒ドメインの組合せに基づく操作型エンドヌクレアーゼであるTALEN、転写アクチベーター様エフェクターヌクレアーゼの使用を開示する。DNA結合ドメインの操作によって、これらのTALENが、特異的DNA結合ドメインを認識するよう容易に設計可能であることが報告されている。モデル系としてタバコプロトプラストを使用し、TALEN認識部位と連結した黄色蛍光タンパク質コード配列を含む一本鎖アニーリングポリヌクレオチドレポーターを使用して、TALEN活性が評価された。このレポーター系をプロトプラストに送達し、機能性YFPの発現によって切断および修復事象を測定することができた。
第1の態様において本発明は、植物細胞中の標的デオキシリボ核酸(DNA)配列に遺伝子修復オリゴ核酸塩基(GRON)仲介型突然変異を導入するための方法に関する。これらの方法は特に、植物細胞へのGRONの送達の前に、および/またはそれと同時に1つまたは複数の細胞DNA修復プロセスを増大させる条件下で植物細胞を培養するステップを含む。
特定の実施形態では、1つまたは複数の細胞DNA修復プロセスを増大させる条件は、GRONまたは塩基除去修復の標的である植物細胞DNAへの1つまたは複数の部位の導入、GRONまたは非相同末端結合の標的である植物細胞DNAへの1つまたは複数の部位の導入、GRONまたはマイクロホモロジー仲介型末端結合の標的である植物細胞DNAへの1つまたは複数の部位の導入、GRONまたは相同組換えの標的である植物細胞DNAへの1つまたは複数の部位の導入、およびGRONまたは修復を助長する標的である植物細胞DNAへの1つまたは複数の部位の導入の1つまたは複数を含む。
特定の実施形態では、標的デオキシリボ核酸(DNA)配列が植物細胞ゲノム内に存在する。植物細胞は非トランスジェニックまたはトランスジェニックであってよく、標的DNA配列は植物細胞の導入遺伝子または内在性遺伝子であってよい。
特定の実施形態では、1つまたは複数の細胞DNA修復プロセスを増大させる条件は、植物細胞へのGRONの送達の前またはそれと同時に、植物細胞への一本鎖または二本鎖DNA切断を誘導する1つまたは複数の化合物の導入を含む。例示的な化合物は本明細書で後に記載する。
本明細書で記載する方法および組成物は、一般に植物に適用可能である。例えば、キャノーラ、ヒマワリ、コーン、タバコ、テンサイ、ワタ、メイズ、コムギ、オオムギ、イネ、アルファルファ、オオムギ、モロコシ、トマト、マンゴー、モモ、リンゴ、ナシ、イチゴ、バナナ、メロン、ジャガイモ、ニンジン、レタス、タマネギ、ダイズ、ダイズ種、サトウキビ、マメ科植物、ヒヨコマメ、フィールドピー、マメ科マメ、レンズマメ、カブ、スウェーデンカブ、芽キャベツ、ルピナス、カリフラワー、ケール、エンドウマメ、ポプラ、マツ、ユーカリノキ、ブドウ、カンキツ属、ライコムギ、アルファルファ、ライムギ、オートムギ、芝生と飼草、アマ、ナタネ、カラシナ、キュウリ、アサガオ、バルサム、コショウ、ナス、マリゴールド、ロータス属、キャベツ、デージー、カーネーション、チューリップ、アヤメ属、およびユリからなる群から植物種を選択することができる。これらは、細菌、真菌および哺乳動物細胞およびさらにそれらのオルガネラ(例えば、ミトコンドリアと葉緑体)だけには限られないが、それらを含めた他の全ての生物系に全部または一部分を適用することもできる。
特定の実施形態では、方法は植物細胞からGRONによって導入された突然変異を有する植物を再生するステップをさらに含み、植物から種子を回収するステップを含み得る。
関連態様において本発明は、本明細書で記載する方法に従いGRONによって導入されたゲノム修飾を含む植物細胞、本明細書で記載する方法に従いGRONによって導入されたゲノム修飾を含む植物、または本明細書で記載する方法に従いGRONによって導入されたゲノム修飾を含む種子に関する。
本発明の他の実施形態は、以下に詳述する記載、例示的実施形態、および特許請求の範囲から明らかとなる。
定義
本発明は以下の定義に従い理解されよう。
オリゴ核酸塩基は核酸塩基のポリマーであり、そのポリマーはワトソン−クリック塩基対形成により相補配列を有するDNAとハイブリダイズすることができる。
核酸塩基は、プリン、ピリミジン、またはそれらの誘導体もしくはアナログである塩基を含む。核酸塩基は、ペプチド核酸塩基、ペプチド核酸のサブユニット、およびモルホリン核酸塩基、ならびにヌクレオシドとヌクレオチドを含む。ヌクレオシドは、ペントースフラノシル成分を含有する核酸塩基、例えば場合によっては置換されたリボシドまたは2’−デオキシリボシドである。ヌクレオシドは数個の連結成分の1つによって連結することができ、それは亜リン酸を含有し得るかまたは含有し得ない。非置換ホスホジエステル結合によって結合したヌクレオシドはヌクレオチドと呼ばれる。
オリゴ核酸塩基鎖は、ポリマーの末端核酸塩基である一本鎖5’末端と3’末端を有する。特定オリゴ核酸塩基鎖は全タイプの核酸塩基を含有することができる。オリゴ核酸塩基化合物は、相補的でありワトソン−クリック塩基対形成によりハイブリダイズする1つまたは複数のオリゴ核酸塩基鎖を含む化合物である。核酸塩基はデオキシリボ型またはリボ型のいずれかである。リボ型核酸塩基は、2’炭素がヒドロキシ、アルキルオキシまたはハロゲンで置換されたメチレンであるペントースフラノシル含有核酸塩基である。デオキシリボ型核酸塩基はリボ型核酸塩基以外の核酸塩基であり、ペントースフラノシル成分を含有しない全ての核酸塩基を含む。
オリゴ核酸塩基鎖部分は一般に、オリゴ核酸塩基鎖とオリゴ核酸塩基鎖のセグメントまたは領域の両方を含む。オリゴ核酸塩基鎖部分は3’末端と5’末端を有する。オリゴ核酸塩基鎖部分が鎖と共に延長するとき、鎖部分の3’末端と5’末端は鎖の3’末端と5’末端でもある。
本発明によれば、植物器官には、葉、茎、根、枝芽、花芽、***組織、胚、子葉、内胚乳、がく片、花弁、めしべ、心皮、おしべ、やく、小胞子、花粉、花粉管、胚珠、子房および果実、またはこれらから得る切片、薄片もしくは薄板があるが、これらだけには限られない。植物組織には、カルス組織、地下組織、脈管組織、貯蔵組織、***組織、葉組織、苗条組織、根組織、菌こぶ組織、植物腫瘍組織、および生殖組織があるが、これらだけには限られない。植物細胞には、細胞壁を有する単離細胞、様々な大きさのそれらの凝集体、およびプロトプラストがあるが、これらだけには限られない。
2配列中のそれぞれヌクレオチドまたはアミノ酸残基の配列が、以下に記載するような最大対応性で一直線に並べたときに同じである場合、2つのポリヌクレオチドまたはポリペプチドは同一である。2つ以上の核酸またはポリペプチド配列の文脈における用語「同一」または「同一率」は、以下の配列比較アルゴリズムの1つの使用または手動アライメントおよび目視により測定し、比較ウインドウにわたり最大対応性で比較し一直線に並べたとき、同じであるかまたは同じである特定の割合のアミノ酸残基もしくはヌクレオチドを有する2つ以上の配列または部分配列を指す。配列の保存的置換が異なるポリペプチドに関して、配列同一率を上方修正して置換の保存性を補正することができる。この修正を行うための手段は当業者にはよく知られている。典型的に、これは完全ミスマッチではなく部分的ミスマッチとしての保存的置換のスコアリングを含み、これによって配列同一率が増大する。したがって例えば、同一アミノ酸が1のスコアを与えられ非保存的置換がゼロのスコアを与えられる場合、保存的置換はゼロと1の間のスコアを与えられる。保存的置換のスコアリングは、例えばプログラムPC/GENE(Intelligenetics,Mountain View,Calif.,USA)で実行されるように、例えばMeyers and Miller,Computer Applic.Biol.Sci.4:11−17(1988)のアルゴリズムに従い計算される。
2つの核酸またはポリペプチドの文脈における語句「実質的に同一」および「同一率」は、以下の配列比較アルゴリズムの1つの使用または手動アライメントおよび目視により測定し、比較ウインドウにわたり最大対応性で一直線に並べたとき、少なくとも50%、有利には60%、好ましくは70%、より好ましくは80%、および最も好ましくは90〜95%のヌクレオチドまたはアミノ酸残基同一率を有する配列または部分配列を指す。この定義は、試験配列が参照配列と実質的同一性を有するとき、実質的配列または部分配列相補性を有する試験配列の相補配列も指す。
当業者は、2つのポリペプチドが免疫学的に類似している場合、その2つのポリペプチドは「実質的に同一」である可能性もあることを理解している。したがって、タンパク質の全体構造は類似している可能性はあるが、一方で2つのポリペプチドの一次構造は著しい差を示す。したがって、2つのポリペプチドが実質的に同一であるかどうか測定するための方法は、各ポリペプチドとモノクローナルまたはポリクローナル抗体の結合の測定を含む。第1のポリペプチドに特異的な抗体が、第1のポリペプチドに対するアフィニティーの三分の一のアフィニティーで第2のポリペプチドと結合する場合、2つのポリペプチドは実質的に同一である。配列比較用に、典型的には、試験配列と比較する参照配列として一配列が作用する。配列比較アルゴリズムを使用するとき、試験配列と参照配列はコンピューターへのインプット値であり、対等な部分配列を明示し、必要な場合、配列アルゴリズムプログラムパラメーターを明示する。したがって配列比較アルゴリズムは、明示したプログラムパラメーターに基づき、参照配列と比較した試験配列(複数可)の配列同一率を計算する。
比較用配列の最適アライメントは、例えばSmith and Waterman,0.4dv.Appl.Math.2:482(I98I)の局所ホモロジーアルゴリズムによって、Needleman and Wunsch,J.Mol.Biol.48:443(1970)のホモロジーアライメントアルゴリズムによって、Pearson and Lipman,Proc.Nat’I.Acad.Sci.USA585:2444(1988)の類似性検索法によって、コンピューターによるこれらのアルゴリズム(GAP、BESTFIT、FASTA、およびTFASTA in the Wisconsin Genetics Software Package,Genetics Computer Group,575Science Dr.,Madison,Wis.)の実行によって、InforMax,Inc.MD,USAによるVECTOR NTI Version#6などのアライメント用ソフトウエアによって、ClustalW,Thompson,J.D.,Higgins,D.G.and Gibson,T.J.(1994)CLUSTALWに記載された手順によって、配列加重平均法、位置特異的ギャップペナルティーおよび加重平均マトリックス選択法、Nucleic Acids Research,22:4673−4680を介した累進多重配列アライメントの感度の改善によって、または目視により実施することができる(一般に、Protocols in Molecular Biology,F.M.Ausubel et al.,eds.,Current Protocols、Greene Publishing Associates,Inc.とJohn Wiley and Sons,Inc.,のジョイントベンチャー、(1995増刊)(Ausubel)を参照)。
配列同一率および配列類似性を決定するのに適したアルゴリズムの例は、それぞれAltschul et al.(1990)J.Mol.Biol.215:403−410およびAltschul et al.(1977)Nucleic Acids Res.25:3389−3402に記載されたBLASTおよびBLAST2.0アルゴリズムである。BLAST解析を実施するためのソフトウエアは、National Center for Biotechnology Information(http://www.ncbi.nlm.nih.gov/)を介して公に利用可能である。このアルゴリズムは、データベース配列内の同じ長さのワードと一直線に並べたとき一定のプラスの値の閾値スコアTと一致するかまたはそれを満たす、クエリー配列中の長さWの短いワードを確認することによって、高スコア配列対(HSP)を最初に確認することを含む。Tは隣接ワードスコア閾値と呼ばれる(Altschul et al、上記)。これらの初期隣接ワードヒットは、それらを含有するより長いHSPを発見するための検索を開始するシードとして作用する。次いでワードヒットを、累積アライメントスコアが増大可能な限り各配列に沿って両方向に延長する。累積スコアは、ヌクレオチド配列に関して、パラメーターM(一対のマッチ残基に関する報酬スコア;常に>0)およびN(ミスマッチ残基に関するペナルティースコア;常に<0)を使用して計算する。アミノ酸配列に関しては、スコアリングマトリックスを使用して累積スコアを計算する。累積アライメントスコアが得られたその最大値から量Xだけ低下する、1つまたは複数の負のスコア残基アライメントの蓄積のため累積スコアがゼロ以下になる、またはいずれかの配列の末端に達したとき、各方向におけるワードヒットの延長を停止する。BLASTアルゴリズムパラメーターW、T、およびXは、アライメントの感度と速度を決定する。(ヌクレオチド配列に関する)BLASTNプログラムは、デフォルト値として11のワード長(W)、10の期待値(E)、M=5、N=−4、および両鎖の比較値を使用する。アミノ酸配列に関して、BLASTPプログラムは、デフォルト値として3のワード長(W)、10の期待値(E)、およびBLOSUM62スコアリングマトリックスを使用する(Henikoff and Henikoff、Proc.Natl.Acad.Sci.USA89:10915(1989)を参照)。配列同一率の計算以外に、BLASTアルゴリズムは2配列間の類似性の統計解析も実施する(例えば、Karlin and Altschul,Proc.Nat’l.Acad.Sci.USA90:5873−5787(1993)を参照)。BLASTアルゴリズムによって与えられる類似性の1つの測定値は最小合計確率(P(N))であり、これによって2ヌクレオチドまたはアミノ酸配列間のマッチが偶然生じる確率の指標を与える。例えば、試験核酸と参照核酸の比較における最小合計確率が約0.1未満、より好ましくは約0.01未満、および最も好ましくは約0.001未満である場合、核酸は参照配列に類似していると考えられる。
鎖切断
オリゴヌクレオチド中へのまたはオリゴヌクレオチドと一緒のいずれかの、一本鎖または二本鎖切断を誘導する化合物の封入によって、非相同末端結合(NHEJ)、マイクロホモロジー仲介末端結合(MMEJ)、および相同組換えにより修復される損傷が生じる。例えば、ブレオマイシンファミリーの抗生物質、ジンクフィンガーヌクレアーゼ、FokI(または任意のIIS型クラスの制限酵素)および他のヌクレアーゼを修復オリゴヌクレオチドの3’末端または5’末端に共有結合させて、修復オリゴヌクレオチドによる転換標的の部位近辺に二本鎖切断を導入することが可能である。ブレオマイシンファミリーの抗生物質は、ブレオマイシン、ゼオシン、フレオマイシン、タリソマイシン、ペプレオマイシンおよびその他を含めたDNA切断糖ペプチドである。
本発明の方法は、使用するDNA修復試薬の性質または型に制約を受けない。例えば、このようなDNA修復試薬はラジカルを放出し、これによってDNA鎖切断をもたらす。あるいは、試薬はDNAをアルキル化して、複製および転写を遮断し得る付加体を形成する。別の代替では、試薬は細胞酵素を阻害する架橋または分子をもたらし、鎖切断をもたらす。オリゴヌクレオチドに結合してTFOを形成するDNA修復試薬の例には、インドロカルバゾール、ナフタレンジイミド(NDI)、トランスプラチン、ブレオマイシン、シクロプロパピロールインドールのアナログ、およびフェナントジヒドロジオキシンがあるが、これらだけには限られない。特に、インドロカルバゾールはトポイソメラーゼI阻害剤である。これらの酵素の阻害は、鎖切断およびDNAタンパク質付加体形成をもたらす[Arimondo et al.,Bioorganic and Medicinal Chem.8,777,2000]。NDIはグアニンを酸化することができる光酸化剤であり、これはグアニン残基の部位に突然変異を引き起こす可能性がある[Nunez,et al.,Biochemistry,39,6190,2000]。TFOが試薬と結合したとき、トランスプラチンが三本鎖標的中のDNAと反応することが示されている。この反応は、突然変異誘発性であるDNA付加体の形成を引き起こす[Columbier,et al.,Nucleic Acids Research,24:4519,1996]。ブレオマイシンは、放射性模倣体として広く使用されているDNA切断物質である。それはオリゴヌクレオチドと結合し、その形式で切断物質として活性があることが示されている[Sergeyev,Nucleic Acids Research23,4400,1995;Kane,et al.,Biochemistry,34,16715,1995]。シクロプロパピロールインドールのアナログはTFOと結合し、三本鎖標的配列中のDNAをアルキル化することが示されている。したがってアルキル化DNAは、突然変異誘発性である化学的付加体を含有する[Lukhtanov,et al.,Nucleic Acids Research,25,5077,1997]。フェナントジヒドロジオキシンは、光活性化によりラジカル種を放出する遮蔽キノンである。それらはTFOと結合し、光活性化により二本鎖DNAに切断をもたらすことが示されている[Bendinskas et al.,Bioconjugate Chem.9,555,1998]。
標的遺伝子の妨害をもたらすための一戦略は、部位特異的エンドヌクレアーゼにより引き起こされる一本鎖または二本鎖DNA切断の発生によるものである。エンドヌクレアーゼは、藻類、植物、およびヒトを含めた巨大動物モデルなどの、より従来型の遺伝子標的法の影響を従来受けにくい生物における、標的遺伝子の妨害に最も頻繁に使用される。例えば、HIV感染を治療および予防するための、ジンクフィンガーヌクレアーゼに関する現在進行中のヒト臨床試験が存在する。さらに、エンドヌクレアーゼ操作は、穀物中に望ましくない表現型をもたらす遺伝子を妨害する試みにおいて現在使用されている。
メガヌクレアーゼとしても知られるホーミングエンドヌクレアーゼは、それらの大きな(例えば14bpを超える)切断部位のため、高度の特異性でゲノムDNAにおいて二本鎖切断を発生させる配列特異的エンドヌクレアーゼである。それらの標的部位に対するホーミングエンドヌクレアーゼの特異性によって誘導型DNA切断の正確な標的化が可能になるが、ホーミングエンドヌクレアーゼの切断部位は希少であり、標的遺伝子中の本来存在する切断部位を発見する確率は低い。
操作型ホーミングエンドヌクレアーゼは、既存のホーミングエンドヌクレアーゼの特異性を改変することにより生成する。一手法では、本来存在するホーミングエンドヌクレアーゼのアミノ酸配列に変異を導入し、次いで生成した操作型ホーミングエンドヌクレアーゼをスクリーニングして、標的結合部位を切断する機能性タンパク質を選択する。別の手法では、キメラホーミングエンドヌクレアーゼを、2つの異なるホーミングエンドヌクレアーゼの認識部位を組み合わせて各ホーミングエンドヌクレアーゼの半分の部位で構成される新たな認識部位を作製することによって操作する。
1クラスの人工エンドヌクレアーゼはジンクフィンガーエンドヌクレアーゼである。ジンクフィンガーエンドヌクレアーゼは、非特異的切断ドメイン、典型的にはFokIエンドヌクレアーゼのドメインと、特異的DNA配列と結合するように操作したジンクフィンガータンパク質ドメインを組み合わせる。ジンクフィンガーエンドヌクレアーゼのモジュラー構造によって、それらはゲノムに部位特異的二本鎖切断をもたらす用途の広い基盤となる。ジンクフィンガーエンドヌクレアーゼの1つの制約は、標的部位に対する低い特異性またはゲノムにおける多数の標的部位の存在が、オフターゲット切断事象をもたらし得ることである。FokIエンドヌクレアーゼはジマーとして切断するので、オフターゲット切断事象を予防するための一戦略は、隣接9塩基対部位で結合するジンクフィンガードメインの設計となっている。
TALENは、特異的DNA部位への一本鎖および二本鎖切断の誘導に使用される標的化可能ヌクレアーゼであり、次いでそれらは切断部位に配列変化を作製するのに利用可能な機構により修復される。
TALENのDNA結合領域を操作するのに使用される基本構成単位は、キサントモナス種プロテオバクテリアによってコードされる、天然に存在するTALE由来の高度に保存された反復ドメインである。TALENによるDNA結合は、反復単位のアミノ末端とカルボキシ末端で別のTALE由来ドメインと隣接した、高度に保存された33〜35アミノ酸反復単位のアレイによって仲介される。
これらのTALE反復単位はDNAの一塩基と特異的に結合し、その同一性は、反復単位の位置12と13に典型的に見られる2つの超可変残基、および所望標的核酸の長さに相当するアレイ中の反復単位の数、標的核酸配列とマッチするよう選択した反復単位の同一性によって決定される。標的部位の選択性を最大にするため、標的核酸は15〜20塩基対であることが好ましい。標的核酸の切断は、典型的にTALEN結合の50塩基対以内で起こる。TALEN認識部位設計に関するコンピュータープログラムは当技術分野で記載されている。例えば、Cermak et al.,Nucleic Acids Res.2011 July;39(12):e82を参照。
所望標的配列とマッチするよう設計した後、TALENを組換えによって発現させ、外来タンパク質としてプロトプラストに導入し、またはプロトプラスト内でプラスミドから発現させることが可能である。
GRON構造および植物細胞中への導入
組換え可能オリゴ核酸塩基は、マイクロキャリア(バイオリスティックデリバリー)、マイクロファイバー(ウィスカー)、エレクトロポレーション、直接的なDNAの取り込みおよびマイクロインジェクションだけには限られないが、これらを含めた当技術分野で一般に使用される任意の方法を使用して、植物細胞に導入することができる。例示的な組換え可能オリゴ核酸塩基の例は以下に記載する。
参照により本明細書に組み込まれているKmiecIとKmiecIIの特許に記載された立体配座および化学的性質を有する組換え可能オリゴ核酸塩基を用いて、本発明を実施することができる。KmiecIは、標的遺伝子に特異的遺伝子変化を導入するための方法を教示する。KmiecIおよび/またはKmiecIIにおける組換え可能オリゴ核酸塩基は2本の相補鎖を含有し、その1本は他の鎖のDNA型ヌクレオチドと塩基対形成する少なくとも1個のRNA型ヌクレオチドのセグメント(「RNAセグメント」)を含有する。
KmiecIIは、プリンおよびピリミジン塩基含有非ヌクレオチドをヌクレオチドに置換することができることを開示している。それらの全容が各々参照により本明細書に組み込まれている、米国特許第5,756,325号、同第5,871,984号、同第5,760,012号、同第5,888,983号、同第5,795,972号、同第5,780,296号、同第5,945,339号、同第6,004,804号、および同第6,010,907号、および国際特許出願番号PCT/US00/23457中、および国際特許公開番号WO98/49350、WO99/07865、WO99/58723、WO99/58702、WO99/40789、米国特許第6,870,075号、および米国特許出願公開20030084473は、本発明に使用することができる別の組換え可能分子を開示している。用語「組換え可能オリゴ核酸塩基」を本明細書中で使用して、本発明の方法中で使用することができる分子を示し、これらは混合型二本鎖オリゴヌクレオチド、KmiecIIにおいて教示された非ヌクレオチド含有分子、一本鎖オリゴデオキシヌクレオチド、ならびに前述の特許および特許公開に教示された他の組換え可能分子を含む。
一実施形態において、組換え可能オリゴ核酸塩基は、2’−ヒドロキシルとフルオロ、クロロもしくはブロモ官能基の置換または2’−O上の置換基の配置によって混合型二本鎖オリゴヌクレオチドのRNA型ヌクレオチドがRNase耐性になった、混合型二本鎖オリゴヌクレオチドである。適切な置換基はKmiecIIによって教示された置換基を含む。別の置換基には、米国特許第5,334,711号(Sproat)によって教示された置換基と特許公開EP629387およびEP679657(まとめて、Martin Applications)によって教示された置換基があり、これらは参照により本明細書に組み込まれている。本明細書で使用する、リボヌクレオチドの2’−フルオロ、クロロもしくはブロモ誘導体、またはMartin ApplicationsもしくはSproat中に記載された置換基で置換された2’−OHを有するリボヌクレオチドは「2’−置換リボヌクレオチド」と呼ばれる。本明細書で使用する用語「RNA型ヌクレオチド」は、非置換ホスホジエステル結合またはKmiecIもしくはKmiecIIによって教示された任意の非天然結合によって混合型二本鎖オリゴヌクレオチドの他のヌクレオチドと結合した、2’−ヒドロキシルまたは2’−置換ヌクレオチドを意味する。本明細書で使用する用語「デオキシリボ型ヌクレオチド」は、非置換ホスホジエステル結合またはKmiecIもしくはKmiecIIによって教示された任意の非天然結合によってMDONの他のヌクレオチドと結合することができる、2’−Hを有するヌクレオチドを意味する。
本発明の一実施形態では、組換え可能オリゴ核酸塩基は、非置換ホスホジエステル結合によってのみ結合した混合型二本鎖オリゴヌクレオチドである。代替実施形態では、結合は置換ホスホジエステル、ホスホジエステル誘導体、およびKmiecIIによって教示された非亜リン酸系結合による結合である。さらに別の実施形態では、混合型二本鎖オリゴヌクレオチド中の各RNA型ヌクレオチドは2’−置換ヌクレオチドである。2’−置換リボヌクレオチドの特に好ましい実施形態は、2’−フルオロ、2’−メトキシ、2’−プロピルオキシ、2’−アリルオキシ、2’−ヒドロキシルエチルオキシ、2’−メトキシエチルオキシ、2’−フルオロプロピルオキシおよび2’−トリフルオロプロピルオキシ置換リボヌクレオチドである。2’−置換リボヌクレオチドのより好ましい実施形態は、2’−フルオロ、2’−メトキシ、2’−メトキシエチルオキシ、および2’−アリルオキシ置換ヌクレオチドである。別の実施形態では、混合型二本鎖オリゴヌクレオチドは非置換ホスホジエステル結合によって結合している。
1型の2’−置換RNA型ヌクレオチドのみを有する混合型二本鎖オリゴヌクレオチドはより好都合に合成されるが、本発明の方法は、2型以上のRNA型ヌクレオチドを有する混合型二本鎖オリゴヌクレオチドで実施することができる。RNAセグメントの機能が、2つのRNA型トリヌクレオチド間へのデオキシヌクレオチドの導入により引き起こされる介入によって影響を受ける可能性はなく、したがって用語RNAセグメントは「介入RNAセグメント」などを包含する。非介入RNAセグメントは隣接RNAセグメントと呼ばれる。代替実施形態では、RNAセグメントは改変RNase耐性および非置換2’−OHヌクレオチドを含有し得る。混合型二本鎖オリゴヌクレオチドは、好ましくは100個より少ないヌクレオチド、およびより好ましくは85個より少ないヌクレオチド、ただし50個を超えるヌクレオチドを有する。第1の鎖部分と第2の鎖部分はワトソン−クリックの法則に従い塩基対形成する。一実施形態では、混合型二本鎖オリゴヌクレオチドの鎖部分は、第1の鎖部分と第2の鎖部分が1つの3’末端と1つの5’末端を有する一本のオリゴヌクレオチド鎖のセグメントであるように、一本鎖ヘキサ、ペンタまたはテトラヌクレオチドなどのリンカーによって共有結合する。3’末端と5’末端は「ヘアピンキャップ」の付加によって保護することができ、これにより3’末端と5’末端ヌクレオチドはワトソン−クリックの法則に従い隣接ヌクレオチドと塩基対形成する。さらに第2のヘアピンキャップを、第1の鎖部分と第2の鎖部分の間のワトソン−クリックの法則に従う塩基対形成が安定するように、3’末端と5’末端から離れた第1の鎖部分と第2の鎖部分の間の接合部に置くことができる。
第1の鎖部分と第2の鎖部分は、標的ACCアーゼ遺伝子の2セグメントと相同的である2領域を含有する、すなわち標的遺伝子と同じ配列を有する。相同領域はRNAセグメントのヌクレオチドを含有し、結合DNAセグメントの1つまたは複数のDNA型ヌクレオチドを含有する可能性があり、介在DNAセグメント内に存在しないDNA型ヌクレオチドを含有する可能性もある。2つの相同領域は、「異種領域」と呼ばれる標的遺伝子の配列と異なる配列を有する領域によって隔てられ、それぞれ隣接している。異種領域は1、2または3個のミスマッチヌクレオチドを含有し得る。ミスマッチヌクレオチドは隣接する可能性があり、または代替的に、標的遺伝子と相同的である1個または2個のヌクレオチドによって隔てられる可能性がある。あるいは異種領域は、挿入物、または1、2、3もしくは5個以下のヌクレオチドも含有し得る。あるいは、混合型二本鎖オリゴヌクレオチドの配列は、混合型二本鎖オリゴヌクレオチド由来の1、2、3もしくは5個以下のヌクレオチドの欠失のみ標的遺伝子の配列と異なる可能性がある。異種領域の長さと位置は、この場合、異種領域内に混合型二本鎖オリゴヌクレオチドのヌクレオチドが存在しないが、欠失部分の長さであると考えられる。2つの相同領域と相補的である標的遺伝子の断片間の距離は、1つまたは複数の置換が考えられるとき、異種領域の長さと同一である。異種領域が挿入物を含有する場合、相同領域は、遺伝子中のそれらの相補相同断片より遠く混合型二本鎖オリゴヌクレオチド中でそれによって隔てられており、異種領域が欠失をコードするときは逆のことが当てはまる。
混合型二本鎖オリゴヌクレオチドのRNAセグメントは、それぞれ相同領域、すなわち標的遺伝子の断片と配列が同一である領域の一部分であり、これらのセグメントは、好ましくは少なくとも13のRNA型ヌクレオチド、および好ましくは16〜25のRNA型ヌクレオチド、またはさらにより好ましくは18〜22のRNA型ヌクレオチド、または最も好ましくは20のヌクレオチドを全体として含有する。一実施形態では、相同領域のRNAセグメントは隔てられ、介在DNAセグメントと隣接、すなわち「結合」している。一実施形態では、異種領域のそれぞれのヌクレオチドは介在DNAセグメントのヌクレオチドである。混合型二本鎖オリゴヌクレオチドの異種領域を含有する介在DNAセグメントは、「ミューテーターセグメント」と呼ばれる。
標的遺伝子に導入される変化は異種領域によってコードされる。遺伝子に導入される変化は、その位置における原型アミノ酸を所望のアミノ酸に変える遺伝子配列の1つまたは複数の塩基の変化であり得る。
本発明の別の実施形態では、組換え可能オリゴ核酸塩基は一本鎖オリゴデオキシヌクレオチドミューテーターベクターまたはSSOMVであり、それは、その全容が参照により本明細書に組み込まれている、国際特許出願PCT/US00/23457中に開示されている。SSOMVの配列は、米国特許第5,756,325号、同第5,871,984号、同第5,760,012号、同第5,888,983号、同第5,795,972号、同第5,780,296号、同第5,945,339号、同第6,004,804号、および同第6,010,907号中、ならびに国際公開Nos.WO98/49350、WO99/07865、WO99/58723、WO99/58702、WO99/40789、米国特許第6,870,075号、および米国公開特許出願第20030084473号中に記載されたミューテーターベクターと同じ原理に基づく。SSOMVの配列は、ミューテーター領域と呼ばれる所望の遺伝子改変を含有する領域によって隔てられた、標的配列と相同的である2領域を含有する。ミューテーター領域は、標的配列中の相同領域を隔てる配列と同じ長さであるが、異なる配列を有する配列を有し得る。このようなミューテーター領域は置換を引き起こす。
SSOMVのヌクレオチドは、非修飾ホスホジエステル結合によって結合したデオキシリボヌクレオチドであるが、ただし1つの3’末端および/または5’末端ヌクレオチド間結合、または代替的に2つの3’末端および/または5’末端ヌクレオチド間結合がホスホロチオエートまたはホスホアミデートであり得る(上記参照)。本明細書で使用するヌクレオチド間結合は、SSOMVのヌクレオチドの間の結合であり、3’末端ヌクレオチドまたは5’末端ヌクレオチドとブロッキング置換基の間の結合は含まない。具体的実施形態では、SSOMVの長さは21〜55デオキシヌクレオチドであり、したがって相同領域の長さは全長少なくとも20デオキシヌクレオチドであり、少なくとも2つの相同領域は少なくとも8デオキシヌクレオチドの長さをそれぞれ有するはずである。
標的遺伝子のコード鎖または非コード鎖のいずれかと相補的であるように、SSOMVを設計することができる。所望の突然変異が一塩基の置換であるとき、ミューテーターヌクレオチドの両方がピリミジンであることが好ましい。所望の機能的結果の獲得と一致する範囲で、相補鎖中のミューテーターヌクレオチドと標的ヌクレオチドの両方がピリミジンであることが好ましい。特に好ましいのは、トランスバージョン突然変異をコードする、すなわちそれぞれ相補鎖中のCまたはTヌクレオチドとCまたはTミューテーターヌクレオチドがミスマッチである、SSOMVである。
オリゴデオキシヌクレオチド以外に、SSOMVは、リンカーを介して5’末端炭素に結合した5’ブロッキング置換基を含有することができる。リンカーの化学的性質はその長さ以外は重要ではなく、長さは好ましくは少なくとも6原子長でなければならず、リンカーは柔軟性でなければならない。ビオチン、コレステロールもしくは他のステロイドなどの様々な非毒性置換基、または非挿入剤カチオン性蛍光色素を使用することができる。SSOMVを作製するのに特に好ましい試薬は、Glen Research,Sterling VA.(現在GE Healthcare)によってCy3(商標)およびCy5(商標)として販売されている試薬であり、これらは、オリゴヌクレオチドへの取り込みによって、3,3,3’,3’−テトラメチルN,N’−イソプロピル置換インドモノカルボシアニンおよびインドジカルボシアニン色素をそれぞれ生成するブロッキングホスホラミダイトである。Cy3が最も好ましい。インドカルボシアニンがN−オキシアルキル置換状態であるとき、5’末端ホスフェートを有するホスホジエステルを介してオリゴデオキシヌクレオチドの5’末端とそれを好都合に結合させることが可能である。色素とオリゴデオキシヌクレオチドの間の色素リンカーの化学的性質は重要ではなく、合成しやすいように選択する。市販のCy3ホスホラミダイトを指示通り使用するとき、生じる5’修飾はブロッキング置換基とリンカーからなり、それらはまとめてN−ヒドロキシプロピル,N’−ホスファチジルプロピル3,3,3’,3’−テトラメチルインドモノカルボシアニンである。
好ましい実施形態では、インドカルボシアニン色素はインドール環の3および3’位置でテトラ置換されている。理論について制限されずに、これらの置換基は色素が挿入色素となるのを妨げる。これらの位置における置換基の同一性は重要ではない。SSOMVは3’ブロッキング置換基をさらに有し得る。ここでも3’ブロッキング置換基の化学的性質は重要ではない。
別の好ましい実施形態では、組換え可能オリゴ核酸塩基は、3’末端ヌクレオチド、5’末端ヌクレオチドを有し、少なくとも25デオキシヌクレオチドおよび65を超えないデオキシヌクレオチドを有し、標的染色体遺伝子の少なくとも2領域とそれぞれ各々同一である少なくとも8デオキシヌクレオチドの各々少なくとも2領域を含む配列を有する、一本鎖オリゴデオキシヌクレオチドであり、それらの領域は全体で少なくとも24ヌクレオチド長であり、それらの領域は、オリゴデオキシヌクレオチドの配列が標的染色体遺伝子の配列と同一ではないように、標的染色体遺伝子の配列中またはオリゴデオキシヌクレオチドの配列中または両方において少なくとも1ヌクレオチド隔てられている。参照により本明細書に組み込まれている米国特許第6,271,360号を参照。
マイクロキャリアとマイクロファイバー
投射浸透によりセルロース細胞壁を有する植物細胞にDNAの巨大断片を導入するための金属製マイクロキャリア(ミクロスフェア)の使用は、当業者にはよく知られている(以後バイオリスティック送達)。米国特許第4,945,050号、同第5,100,792号および同第5,204,253号は、それらの投射用マイクロキャリアおよびデバイスの選択に関する一般的な技法を記載する。米国特許第5,484,956号および同第5,489,520号は、コーンのカルス組織のマイクロプロジェクタイルボンバードメントを使用した、繁殖能力を有するトランスジェニックコーンの調製を記載している。バイオリスティック技法も、未熟なコーン胚の形質転換において使用される。
本発明の方法におけるマイクロキャリアの使用に関する具体的条件は国際公開WO99/07865中に記載されている。例示的一技法では、氷冷マイクロキャリア(60mg/ml)、混合型二本鎖オリゴヌクレオチド(60mg/ml)、2.5MのCaCl2および0.1Mのスペルミジンをこの順で加え、混合物を軽く撹拌し、例えば10分間撹拌し、次いで室温で10分間放置し、この場合マイクロキャリアは5倍体積のエタノールに希釈し、遠心分離し100%エタノールに再懸濁する。マイクロキャリア8〜10μg/μl、混合型二本鎖オリゴヌクレオチド14〜17μg/ml、CaC21.1〜1.4Mおよびスペルミジン18〜22mMの接着溶液中濃度で良い結果を得ることができる。マイクロキャリア8μg/μl、混合型二本鎖オリゴヌクレオチド16.5μg/ml、CaCl1.3Mおよびスペルミジン21mMの条件下で最適な結果を観察した。
細胞壁および細胞膜に浸透させるためのマイクロファイバーを使用して本発明を実施するため、組換え可能オリゴ核酸塩基を植物細胞に導入することもできる。Coffee et alへの米国特許第5,302,523号は、ブラックメキシカンスイートトウモロコシの懸濁培養物の形質転換を容易にするための30×0.5μmおよび10×0.3μmの炭化珪素繊維の使用を記載する。マイクロファイバーを使用した植物細胞の形質転換のためのDNA導入に使用することができる任意の機械的技法を使用して、本発明のACCase突然変異体の作製において使用するための組換え可能オリゴ核酸塩基を送達することができる。組換え可能オリゴ核酸塩基のマイクロファイバー送達に関する例示的な技法は以下の通りである。滅菌マイクロファイバー(2μg)を、約10μgの混合型二本鎖オリゴヌクレオチドを含有する150μLの植物培養培地に懸濁させる。懸濁培養物を沈殿させ、同体積の充填細胞および滅菌ファイバー/ヌクレオチド懸濁液を10分間撹拌し平板培養する。個々の形質に適したように、選択培地に直後に、または最大約120時間遅らせて施用する。
エレクトロポレーション
代替実施形態では、当業者によく知られる技法に従った植物の一部に由来するプロトプラストのエレクトロポレーションにより、組換え可能オリゴ核酸塩基を植物細胞に送達することができる。例えば、Gallois et al,1996,in Methods in Molecular Biology55:89−107,Humana Press,Totowa,N.J.;Kipp et al.,1999,in Methods in Molecular Biology133:213−221,Humana Press,Totowa,N.J.を参照。
組換え可能オリゴ核酸塩基を、エレクトロポレーションにより小胞子に導入することもできる。四分染色体の分離によって、小胞子は単核および薄壁状態になる。それは膨張し始め、外壁形成前に生殖細胞胞子を発生する。この段階における小胞子は、他の植物細胞より外来DNAを用いた形質転換に対する影響をおそらく受けやすい。さらに、in vitroで小胞子の発生を変えて、植物に再生可能であるハプロイド胚または胚形成カルスのいずれかを生成することができる(Coumans et al.,Plant Cell Rep.7:618−621,1989;Datta et al.,Plant Sci.67:83−88,1990;Maheshwari et al.,Am.J Bot.69:865−879,1982;Schaeffer,Adv.In Cell Culture7:161−182,1989;Swanson et al.,Plant Cell Rep.6:94−97,1987)。したがって形質転換小胞子は、標準法による染色体倍加によって、ハプロイド植物またはジハプロイド受粉植物に直接再生することができる。参照により本明細書に組み込まれている、Compositions and Methods for Plant Genetic Modificationという表題の同時係属出願U.S.Ser.No.09/680,858も参照。
小胞子エレクトロポレーション法は、Jardinaud et al.,Plant Sci.93:177−184,1993およびFennell and Hauptman,Plant Cell Reports11:567−570,1992に記載されている。植物プロトプラストにMDONをエレクトロポレーションするための方法を、小胞子エレクトロポレーションにおける使用に適合させることも可能である。
ウィスカーとマイクロインジェクション
さらに別の代替実施形態では、組換え可能オリゴ核酸塩基を、植物細胞のウィスカーまたはマイクロインジェクションにより植物細胞に送達することができる。いわゆるウィスカー技法は、ほぼFrame et al.,1994,Plant J.6:941−948に記載されたように実施する。組換え可能オリゴ核酸塩基をウィスカーに加え、これを使用して植物細胞を形質転換する。組換え可能オリゴ核酸塩基は、オリゴヌクレオチドと標的配列の間の組換えが触媒されるように、植物細胞中でリコンビナーゼ複合体を形成することができるタンパク質をコードする配列を含むプラスミドと同時インキュベートすることができる。
植物の選択
様々な実施形態において、本明細書で開示している植物は、高木もしくは低木として成長する任意の樹木植物種、任意の草本植物種、または可食果実、種子もしくは野菜を生成する任意の種、または有色もしくは芳香性品種の花を生成する任意の種を含めた、任意の種の双子葉植物、単子葉植物または裸子植物であってよい。例えば植物は、それらが既に具体的に言及されていない限り、キャノーラ、ヒマワリ、コーン、タバコ、テンサイ、ワタ、メイズ、コムギ、オオムギ、イネ、アルファルファ、オオムギ、モロコシ、トマト、マンゴー、モモ、リンゴ、ナシ、イチゴ、バナナ、メロン、ジャガイモ、ニンジン、レタス、タマネギ、ダイズ、ダイズ種、サトウキビ、マメ科植物、ヒヨコマメ、フィールドピー、マメ科マメ、レンズマメ、カブ、スウェーデンカブ、芽キャベツ、ルピナス、カリフラワー、ケール、エンドウマメ、ポプラ、マツ、ユーカリノキ、ブドウ、カンキツ属、ライコムギ、アルファルファ、ライムギ、オートムギ、芝生と飼草、アマ、ナタネ、カラシナ、キュウリ、アサガオ、バルサム、コショウ、ナス、マリゴールド、ロータス属、キャベツ、デージー、カーネーション、チューリップ、アヤメ属、ユリ、および堅果産生植物からなる群の植物種から選択することができる。
植物および植物細胞は、当技術分野で一般的に知られている方法を使用して、例えば除草剤の存在下で植物または植物細胞を成長させ、除草剤の不在下での成長速度と比較した成長速度を測定することによって、除草剤に対する抵抗性または耐性に関して試験することができる。
本明細書で使用する、植物、植物器官、植物組織または植物細胞の実質的に正常な成長は、対応する植物、植物器官、植物組織、または野生型AHASタンパク質を発現する植物細胞における成長速度または細胞***速度の少なくとも35%、少なくとも50%、少なくとも60%、または少なくとも75%である、植物、植物器官、植物組織または植物細胞の成長速度または細胞***速度として定義する。
本明細書で使用する、植物、植物器官、植物組織または植物細胞の実質的に正常な発生は、対応する植物、植物器官、植物組織、または野生型タンパク質を発現する植物細胞で起こる事象と実質的に同じ、植物、植物器官、植物組織または植物細胞における1つまたは複数の発生事象の出現として定義する。
特定の実施形態において、本明細書で提供する植物器官には、葉、茎、根、枝芽、花芽、***組織、胚、子葉、内胚乳、がく片、花弁、めしべ、心皮、おしべ、やく、小胞子、花粉、花粉管、胚珠、子房および果実、またはこれらから得る切片、薄片もしくは薄板があるが、これらだけには限られない。植物組織には、カルス組織、地下組織、脈管組織、貯蔵組織、***組織、葉組織、苗条組織、根組織、菌こぶ組織、植物腫瘍組織、および生殖組織があるが、これらだけには限られない。植物細胞には、細胞壁を有する単離細胞、様々な大きさのそれらの凝集体、およびプロトプラストがあるが、これらだけには限られない。
植物に除草剤を施用し、同様に施用した非耐性の同様の植物によって与えられる曲線との比較時に右に移動した用量/応答曲線を与えるとき、植物は関連除草剤に実質的に「耐性がある」。このような用量/応答曲線はX軸にプロットされた「用量」、およびY軸にプロットされた「殺傷率」、「除草剤効果」などを有する。耐性植物は、所与の除草剤効果をもたらすのに、非耐性の同様の植物より多量の除草剤を必要とし得る。除草剤に実質的に「抵抗性がある」植物は、原野の雑草を殺傷するため農薬散布地域により典型的に利用される濃度と割合で除草剤を施用すると、示す場合でも、わずかな壊死、溶解、萎黄病または他の損傷を示す。除草剤に抵抗性がある植物は除草剤耐性でもある。
植物の作製
植物種の様々な組織の組織培養、およびそこからの植物の再生は知られている。例えば、組織培養によるキャノーラ品種の繁殖は、以下のいずれか、Chuong et al.,「A Simple Culture Methods for Brassica hypocotyls Protoplasts,」Plant Cell Reports4:4−6,1985;Barsby,T.L.et al.,「A Rapid and Efficient Alternative Procedure for the Regeneration of Plants from Hypocotyl Protoplasts of Brassica napus,」Plant Cell Reports(Spring,1996);Kartha,K.,et al.,「In vitro Plant Formation from Stem Explants of Rape」,Physiol.Plant,31:217−220,1974;Narasimhulu,S.,et al.,「Species Specific Shoot Regeneration Response of Cotyledonary Explants of Brassicas,」Plant Cell Reports(Spring1988);Swanson,E.,「Microspore Culture in Brassica,」Methods in Molecular Biology,Vol.6,Chapter17,p.159,1990だけには限られないが、これらのいずれかに記載されている。
変種のさらなる生殖を組織培養および再生によって行うことができる。ダイズの様々な組織の組織培養およびそこからの植物の再生は、よく知られており広く公開されている。例えば、Komatsuda,T.et al.,「Genotype X Sucrose Interactions for Somatic Embryogenesis in Soybean」,Crop Sci.31:333−337,1991;Stephens,P.A.,et al.,「Agronomic Evaluation of Tissue−Culture−Derived Soybean Plants」,Theor.Appl.Genet.82:633−635,1991;Komatsuda,T.et al.,「Maturation and Germination of Somatic Embryos as Affected by Sucrose and Plant Growth Regulators in Soybeans Glycine gracilis Skvortz and Glycine max(L.)Merr.」Plant Cell,Tissue and Organ Culture,28:103−113,1992;Dhir,S.et al.,「Regeneration of Fertile Plants from Protoplasts of Soybean(Glycine max L.Merr.);Genotypic Differences in Culture Response」、Plant Cell Reports11:285−289,1992;Pandey,P.et al.,「Plant Regeneration from Leaf and Hypocotyl Explants of Glycine wightii(W.and A.)VERDC.var.longicauda」,Japan J.Breed.42:1−5,1992;and Shetty,K.,et al.,「Stimulation of In Vitro Shoot Organogenesis in Glycine max(Merrill.)by Allantoin and Amides」,Plant Science81:245−251,1992を参照することができる。1991年6月18日に発行されたCollins et alへの米国特許第5,024,944号および1991年4月16日に発行されたRanch et alへの米国特許第5,008,200号の開示は、参照によりそれらの全容が本明細書に組み込まれている。
以下の実施例は本発明の実践を例示するものであるが、本発明の範囲を制限するものとして解釈すべきではない。
標的塩基変化付近で切断する転写アクチベーター様エフェクターヌクレアーゼ(TALEN)対と組み合わせた遺伝子修復オリゴ核酸塩基(GRON)を介した標的1ヌクレオチド突然変異の導入による、トランスジェニックシロイヌナズナ(Arabidopsis thaliana)細胞における緑色蛍光タンパク質(GFP)への青色蛍光タンパク質(BFP)遺伝子の劇的に改善された転換。
青色蛍光タンパク質遺伝子の多数のコピーを有するシロイヌナズナ系統を、当業者に知られる方法によって作製した(例えば、Clough and Brent,1998を参照)。根部由来***組織培養物をこの系統で樹立し、これをプロトプラスト単離および培養に使用した(例えば、Mathur et al.,1995を参照)。プロトプラストへのGRON送達は、プロトプラストへのポリエチレングリコール(PEG)仲介GRON取り込みによって実施した。Fujiwara and Kato(2007)によって記載された方法と類似した、96ウエル形式を使用する方法を使用した。以下に、そのプロトコールを簡潔に記載する。所与の体積は、96ウエル皿の個々のウエルに施用した体積である。
1.96ウエルプレートの各ウエルにおいて、5×106細胞/mlで6.25μlのGRON/TALEN混合物(80μM BFP4コード/41merGRON)と25μlのシロイヌナズナBFPトランスジェニック根部***組織由来プロトプラストを混合する。
2.31.25μlの40%PEG溶液を加えプロトプラストを混合した。
3.処置した細胞を氷上で30分間インキュベートした。
4.各ウエルに200μlのW5溶液を加え細胞を混合した。
5.プレートを氷上で30分間インキュベートし、各ウエルの底部にプロトプラストを沈殿させた。
6.沈殿したプロトプラスト上の培地200μlを除去した。
7.85μlの培養培地(MSAP,Mathur et al.,1995)を加えた。
8.プレートは48時間暗所において室温でインキュベートした。培養培地添加後のGRONの最終濃度は8μMである。
このプロトコールを使用して、異なる濃度のTALENプラスミドをGRONと共に導入した。GRON送達後48時間で、サンプルをフローサイトメトリーによって分析し、その緑色蛍光と黄色蛍光が対照プロトプラストのそれと異なるプロトプラストを検出した。緑色蛍光はBFP遺伝子における標的突然変異の導入によって引き起こされ、GFPの合成をもたらす。結果は図1中に示す。
図1.根部***組織由来プロトプラストを、BFP遺伝子の突然変異を標的化しGFP遺伝子への転換を引き起こすGRONと共に、様々な濃度のTALENプラスミドで処置した。GFPの発現は、GRON/TALEN送達後48時間でフローサイトメトリーによって測定した。
以下の実施例2〜11全てに関して、以下の凡例を適用する:
GRON
BFP−>GFP標的設計。
BFP−>GFPH66YCAC−>TAC。
BFP4/C/41/5’Cy3/3’idC
VCCCTCGTGACCACCTTCACCTACGGCGTGCAGTGCTTCAGCH
BFP4/NC/41/5’Cy3/3’idC
VGCTGAAGCACTGCACGCCGTAGGTGAAGGTGGTCACGAGGGH
BFP非標的対照設計。
BFPH66−CAC
BFP0/C/41/5’3PS/3’3PS
VCCCTCGTGACCACCTTCACCCACGGCGTGCAGTGCTTCAGCH
VGCTGAAGCACTGCACGCCGTGGGTGAAGGTGGTCACGAGGGH
TALEN:
pCLS14165は、1つのプラスミド上に(Zhang et al.,2013に従い設計された)2つのTALアームを有し、それぞれのアームは下線の配列と結合しFokI単量体と連結する。この組合せによって、Zhang et al.(2013)におけるものと同様に実施した以下の一本鎖アニーリングアッセイ(SSA)において示されるように二本鎖切断(DSB)が生じる。
pCLS15771は、左アームのFokIドメインに突然変異(D450A)があるニッカーゼである。この構築物中の右アームはpCLS14165に従う。
GRONとTALENを以下に示すように試験した。非標的GRON(BFP0/CまたはBFP0/NC)、およびTALEN単独、ならびにGRONまたはTALENプラスミドを欠く40%PEG溶液を用いた擬似処置からなる対照処置に、有意な転換活性はなかった。
この系において、BFP4/NCGRON設計単独はBFP4/CGRON設計単独より優れている。これらとDSBTALEN(pCLS14165)を組み合わせることにより、BFP4/CGRONでの最適活性と改善倍率の両方が改善する(多くの場合>2桁)。有意な改善はGRONとニッカーゼTALEN対の組合せにおいても観察され、幾つかの遺伝子/遺伝子座/対立遺伝子で同時に突然変異を標的化するとき、付帯的損傷を最小にすることにより最も有効であると予想される。
GRONおよびTALENニッカーゼ。
GRONおよびTALENニッカーゼ。
GRONおよびTALENニッカーゼ。
GRONおよびTALENニッカーゼ。
GRONおよびTALENニッカーゼ。
GRONおよびTALENニッカーゼ。
GRONおよびTALENDSB。
GRONおよびTALEN。
GRONおよびTALENニッカーゼ。
GRONおよびTALENDSB。
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Claims (18)

  1. 細胞中の標的デオキシリボ核酸(DNA)配列に遺伝子修復オリゴ核酸塩基(GRON)仲介型突然変異を導入するための方法であって、
    植物細胞へのGRONの送達前および/または送達と同時に、1つまたは複数の細胞DNA修復プロセスを増大させる条件下で細胞を培養すること
    を含む方法。
  2. GRONの存在下で1つまたは複数の細胞DNA修復プロセスを増大させる条件が、植物細胞DNAへの塩基除去修復の標的である1つまたは複数の部位の導入、植物細胞DNAへの非相同末端結合の標的である1つまたは複数の部位の導入、植物細胞DNAへのマイクロホモロジー媒介末端結合の標的である1つまたは複数の部位の導入、植物細胞DNAへの相同組換えの標的である1つまたは複数の部位の導入、ならびに植物細胞DNAへの修復を支援および増大させる標的である1つまたは複数の部位の導入の1つまたは複数を含む、請求項1に記載の方法。
  3. 1つまたは複数の細胞DNA修復プロセスを増大させる条件が、植物細胞へのGRONの送達前または送達と同時に、植物細胞に、一本鎖ニックまたは二本鎖DNA切断を誘導する1つまたは複数の化合物を導入することを含む、請求項1または2のいずれか一項に記載の方法。
  4. 一本鎖ニックまたは二本鎖DNA切断を誘導する1つまたは複数の化合物が、1つまたは複数のヌクレアーゼおよび/または1つまたは複数のブレオマイシンファミリーの化合物を含む、請求項3に記載の方法。
  5. 一本鎖ニックまたは二本鎖DNA切断を誘導する1つまたは複数の化合物がGRONに共有結合している、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 細胞が、キャノーラ、ヒマワリ、コーン、タバコ、テンサイ、ワタ、メイズ、コムギ、オオムギ、イネ、アルファルファ、オオムギ、モロコシ、トマト、マンゴー、モモ、リンゴ、ナシ、イチゴ、バナナ、メロン、ジャガイモ、ニンジン、レタス、タマネギ、ダイズ、ダイズ種、サトウキビ、マメ科植物、ヒヨコマメ、フィールドピー、マメ科マメ、レンズマメ、カブ、スウェーデンカブ、芽キャベツ、ルピナス、カリフラワー、ケール、エンドウマメ、ポプラ、マツ、ユーカリノキ、ブドウ、カンキツ属、ライコムギ、アルファルファ、ライムギ、オートムギ、芝生と飼草、アマ、ナタネ、カラシナ、キュウリ、アサガオ、バルサム、コショウ、ナス、マリゴールド、ロータス属、キャベツ、デージー、カーネーション、チューリップ、アヤメ属、およびユリからなる群から選択される種の植物細胞である、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 細胞がトランスジェニックである、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 標的DNA配列が細胞の内在性遺伝子である、請求項7に記載の方法。
  9. 細胞が、植物細胞であり、方法が、植物細胞からGRONによって導入された突然変異を有する植物を再生するステップをさらに含む、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 植物から種子を回収するステップをさらに含む、請求項9に記載の方法。
  11. 請求項1から80のいずれか一項に記載の方法に従いGRONによって導入されたゲノム修飾を含む植物細胞、または請求項9に記載の方法に従いGRONによって導入されたゲノム修飾を含む植物、または請求項10に記載の方法に従いGRONによって導入されたゲノム修飾を含む種子。
  12. 細胞において、一本鎖ニックまたは二本鎖切断を導入する1つまたは複数の化合物を導入して、ドナーとしての遺伝子修復オリゴ核酸塩基(GRON)により突然変異転換率を改善すること。
  13. GRONの転換効率を評価する方法であって、
    青色蛍光タンパク質をコードする標的DNA配列を発現する植物プロトプラストにGRONを導入することであって、GRONが、所定部位で標的DNA配列を突然変異させて青色蛍光タンパク質の転換を引き起こすように構成されており、それにより青色蛍光タンパク質が異なる波長で蛍光を発し、GRONの導入前または導入と同時に、プロトプラスト内のDNAが、GRONが標的とする部位内の標的DNA配列に一本鎖ニックまたは二本鎖切断を導入する1つまたは複数の化合物と接触すること、および
    転換の効率を決定すること
    を含む方法。
  14. 一本鎖ニックまたは二本鎖切断を導入する1つまたは複数の化合物が1つまたは複数のヌクレアーゼを含む、請求項13に記載の方法。
  15. 一本鎖ニックまたは二本鎖切断を導入する1つまたは複数の化合物が1つまたは複数のブレオマイシンファミリーの化合物を含む、請求項13に記載の方法。
  16. 標的DNA配列がプロトプラストの染色体DNAに存在する、請求項13から15のいずれか一項に記載の方法。
  17. 標的DNA配列がプラスミドに存在する、請求項13から15のいずれか一項に記載の方法。
  18. 一本鎖ニックまたは二本鎖切断を導入する1つまたは複数の化合物が、一本鎖ニックまたは二本鎖切断を導入する1つまたは複数の化合物の不在下でGRONに関して決定した効率と比較して増大した転換効率をもたらす、請求項13から15のいずれか一項に記載の方法。
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