JP2016210233A - 車両用ドア構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】スライドドアが全開位置に到達していない状態であってもスライドドアの移動を規制できる車両用ドア構造を提供する。【解決手段】車両用ドア構造1は、スライドドア6が開かれたときに、スライドドア6の全開位置と、当該全開位置よりも手前の位置とを含む複数の位置において、スライドドア6が閉まる方向への当該スライドドア6の移動を規制する移動規制機構40を備える。【選択図】図9

Description

本発明は、車両用ドア構造に関する。
従来の車両用ドア構造は、車体に設けられた開口部を開閉するスライドドアと、スライドドアの全開位置においてスライドドアを車体にロックするロック機構と、を備えている(例えば、特許文献1参照)。
特開2014−5613号公報
上記従来の車両用ドア構造では、スライドドアが全開位置に到達したときに、スライドドアがロック機構によりロックされて、スライドドアの閉まる方向への移動が規制される。言い換えれば、スライドドアが全開位置に到達していない状態では、スライドドアは、移動自在とされている。この構成では、操作者がスライドドアを全開位置に到達させたつもりでいたとしても、スライドドアが全閉位置に到達していない場合には、スライドドアがロックされていないという事態が生じ得る。この場合、スライドドアが、操作者の意に反して閉まる方向に移動するおそれがある。
本発明は、スライドドアが全開位置に到達していない状態であってもスライドドアの閉まる方向への移動を規制できる車両用ドア構造を提供することを目的とする。
本発明に係る車両用ドア構造は、車体に設けられたドア開口部を開閉するスライドドアを備えた車両用ドア構造であって、スライドドアが開かれたときに、スライドドアの全開位置と、当該全開位置よりも手前の位置とを含む複数の位置において、スライドドアが閉まる方向への当該スライドドアの移動を規制する移動規制機構を備える。
この車両用ドア構造では、移動規制機構は、スライドドアの全開位置と、当該全開位置よりも手前の位置とを含む複数の位置において、スライドドアが閉まる方向へのスライドドアの移動を規制する。これにより、スライドドアは、全開位置以外の位置においても、閉まる方向への移動が規制される。したがって、車両用ドア構造では、スライドドアが全開位置に到達していない状態であってもスライドドアの閉まる方向への移動を規制できる。その結果、操作者の意に反してスライドドアが閉まる方向に移動することを防止できる。
一実施形態においては、移動規制機構は、スライドドアの開閉方向において複数の第1係止部を有する第1係止部材と、複数の第1係止部のそれぞれに係合する第2係止部を有する第2係止部材と、を有していてもよい。この構成によれば、第1係止部材の複数の係止部の各部において、第2係止部材が係合する。したがって、スライドドアの全開位置と、全開位置よりも手前の位置とを含む複数の位置において、スライドドアが閉まる方向へのスライドドアの移動を規制できる。
一実施形態においては、スライドドアをスライドさせるスライド機構を備え、スライド機構は、スライドドアの開閉方向に延在して設けられたスライドレールと、スライドドアに設けられ、スライドレールに案内される案内体と、を有し、移動規制機構は、スライド機構に設けられていてもよい。この構成によれば、案内体のスライドレールにおける移動を規制することで、スライドドアが閉まる方向へのスライドドアの移動を規制できる。したがって、移動規制機構をスライド機構に設けることにより、スライドドアの開く方向への移動を効果的に規制できる。
一実施形態においては、第1係止部材は、スライドレールに設けられており、第2係止部材は、案内体に設けられていてもよい。第1係止部材をスライドレールに設けることにより、複数の第1係止部をスライドドアの開閉方向において配置できる。この構成において、案内体に第2係止部材を設けると、スライドドアの移動に応じて、複数の第1係止部に対して第2係止部が係合する。したがって、第2係止部材の第2係止部を一つだけ設ければよいため、構成の簡易化を図ることができる。
一実施形態においては、第1係止部材は、スライドレールの後端部に配置されており、複数の第1係止部が連続して設けられていてもよい。この構成によれば、スライドドアの全開位置よりも手前の複数の位置において、スライドドアの移動が規制される。操作者がスライドドアを全開位置に到達させたと感じるのは、スライドドアの全開位置付近である。そのため、全開位置よりも手前の複数の位置においてスライドドアの移動を規制することにより、スライドドアが全開位置に到達していない場合であっても、操作者の意に反してスライドドアが閉まる方向に移動することを効果的に防止できる。
一実施形態においては、第2係止部材は、スライドドアの開閉を制御するハンドルの操作に応じて第1係止部と第2係止部との係合を解除する解除部を有していてもよい。この構成によれば、スライドドアを開閉するときの通常のハンドル操作により、スライドドアの移動の規制を解除できる。
一実施形態においては、スライドドアは、ドア開口部の一部領域を開閉しており、ドア開口部の他の一部領域をスライドドアと共に開閉するスイングドアを備えていてもよい。
本発明によれば、スライドドアが全開位置に到達していない状態であってもスライドドアの閉まる方向への移動を規制できる。
図1は、一実施形態に係る車両用ドア構造を備えた車両の側面図である。 図2は、図1に示されたスライドドア及びスイングドアを開く様子を示す斜視図である。 図3は、案内体を示す斜視図である。 図4は、案内体を示す平面図である。 図5は、移動規制機構の構成を模式的に示す図である。 図6(a)は、第1係止部材を示す図であり、図6(b)は、図6(a)のb−b線に沿った断面構成を示す図である。 図7(a)は、解除部の動作前の状態を示す図であり、図7(b)は、解除部の動作後の状態を示す図である。 図8(a)は、第2係止部の動作を示す斜視図であり、図8(b)は、第2係止部の動作を示す側面図である。 図9(a)は、第1係止部材と第2係止部材との係合を示す図であり、図9(b)は、スライドドアのスライド途中での状態を示す斜視図であり、図9(c)は、スライドドアの全開位置を示す斜視図である。 他の実施形態に係る車両用ドア構造を備えた車両の側面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
図1は、一実施形態に係る車両用ドア構造を備えた車両の側面図である。図1に示されるように、車両用ドア構造1は、車体2の側部に適用されている。車体2の側部には、前部座席の側方に位置する前部ドア開口部3と、前部座席の後方に配置された荷室の側方に位置する後部ドア開口部4と、が設けられている。前部ドア開口部3は、フロントドア5により開閉される。
後部ドア開口部4は、スライド開閉式のスライドドア6とスイング開閉式のスイングドア7とにより開閉される。スライドドア6は、図2(a)及び図2(b)に示されるように、車体2の前後方向にスライドして、後部ドア開口部4の前側領域4a(一部領域)を開閉可能である。スライドドア6は、全開状態になると、スイングドア7の外側に位置してスイングドア7と重なる(図2(b)参照)。
スイングドア7は、図2(c)に示されるように、スライドドア6と重なった状態になると、車体2に対して回動して、後部ドア開口部4の後側領域4b(他の一部領域)をスライドドア6と共に開閉可能である。
スライドドア6の外側面には、スライドドア用アウターハンドル8が設けられている。スライドドア6の内側面には、スライドドア用インナーハンドル9が設けられている。スライドドア用アウターハンドル8及びスライドドア用インナーハンドル9は、スライドドア6を開閉する操作を行うためのハンドルである。スイングドア7の前端部には、スイングドア7を開く操作を行うためのスイングドア用ハンドル10が設けられている。
車両用ドア構造1は、スライドドア6を車体2の前後方向にスライド可能(開閉可能)に支持するスライドドア支持ユニット(スライド機構)11A,11B,11Cと、スイングドア7を車体2に対して回動可能(開閉可能)に支持するスイングドア支持ユニット12と、を備えている。
スライドドア支持ユニット11Aは、車体2の上部に車体2の前後方向(スライドドア6の開閉方向)に延びるように取り付けられ、スライドドア6を車体2に対してスライドさせるための上部スライドレール13と、スライドドア6の前端上部に取り付けられ、スライドドア6のスライド時に上部スライドレール13に案内される案内体14と、を有している。案内体14は、スライドドア6が全開すると、上部スライドレール13から離脱し、車幅方向に移動可能な状態となる。案内体14には、スライドドア6がスイングドア7の外側に位置したときに、スイングドア7に設けられた部材と係合することで、スライドドア6の車体2の幅方向(スイングドア7に近接又は離間する方向)への移動を規制する規制部材(図示しない)が設けられている。
スライドドア支持ユニット11Bは、車体2の下部に車体2の前後方向に延びるように取り付けられ、スライドドア6を車体2に対してスライドさせるための下部スライドレール15と、スライドドア6の前端下部に取り付けられ、スライドドア6のスライド時に下部スライドレール15に案内される案内体16と、を有している。案内体16は、スライドドア6が全開すると、下部スライドレール15から離脱し、車幅方向に移動可能な状態となる。
スライドドア支持ユニット11Cは、スイングドア7の外側面の中央部付近に取り付けられ、スライドドア6をスイングドア7に対してスライドさせるための中間スライドレール17と、スライドドア6の後端部に取り付けられ、スライドドア6のスライド時に中間スライドレール17に案内される案内体18とを有している。中間スライドレール17は、当該中間スライドレール17の延在方向から見て、上部スライドレール13と下部スライドレール15との間に配置されている。
図3及び図4に示されるように、案内体18は、本体部20と、中間スライドレール17に沿って移動する垂直ローラー21と、中間スライドレール17に沿って移動する前後1対の水平ローラー22,23と、アーム部24と、ベース部25と、を有している。本体部20は、垂直ローラー21及び水平ローラー22,23を回転自在に支持する。
垂直ローラー21は、各水平ローラー22,23の間に配置されている。垂直ローラー21は、本体部20に設けられた支持部材26によって、回転自在に支持されている。垂直ローラー21は、支持部材26に外装されており、支持部材26の中心軸と同軸の回転軸を中心に回転する。
水平ローラー22,23は、中間スライドレール17内において垂直ローラー21の回転軸(本実施形態では、車体2の幅方向)に平行な方向の移動を規制する。具体的には、水平ローラー22,23は、水平ローラー22,23の両側に位置する中間スライドレール17の側面17a,17b(図6参照)に当接することで、車体2の幅方向の移動を規制する。
アーム部24は、本体部20と一体形成されている。アーム部24は、本体部20とベース部25とを連結する。ベース部25は、スライドドア6の内側に固定されている。アーム部24は、ベース部25に対して、車体2の高さ方向に沿って延在する軸24aを中心に回動可能に設けられている。
図1に示されるように、スイングドア支持ユニット12は、スイングドア7をリアピラー19に回動可能に連結する上下2つのヒンジ27を有している。
車両用ドア構造1は、スライドドア6が全閉状態となったときに、スライドドア6とスイングドア7とをロックするスライドドア全閉ロックユニット30と、スイングドア7が全閉状態となったときに、スイングドア7と車体2とをロックする上下2つのスイングドアロックユニット31と、スライドドア6をスイングドア7にロックするスライドドアロックユニット40(移動規制機構)(図5参照)と、を備えている。
図1に示されるように、スライドドア全閉ロックユニット30は、スライドドア6の後端部に取り付けられたロック部材33と、スイングドア7の前端部に取り付けられ、ロック部材33のラッチ部(図示しない)と係合するストライカ34と、を有している。スライドドア全閉ロックユニット30では、スライドドア6を全閉状態にすると、ロック部材33のラッチ部とストライカ34とが係合することで、スライドドア6とスイングドア7とがロック状態となる。
ロック部材33は、スライドドア用アウターハンドル8及びスライドドア用インナーハンドル9とケーブル(図示しない)により接続されている。スライドドア全閉ロックユニット30によるスライドドア6とスイングドア7とのロック状態の解除は、スライドドア用アウターハンドル8又はスライドドア用インナーハンドル9によるスライドドア6を開ける操作によって行われる。
スイングドアロックユニット31は、スイングドア7に取り付けられた閂型のロック部材35と、車体2に取り付けられ、ロック部材35と係合するストライカ36と、を有している。スイングドアロックユニット31では、スイングドア7を全閉状態にすると、ばね(図示しない)の付勢力によりロック部材35がスイングドア7から車体2側に突き出てストライカ36と係合することで、スイングドア7と車体2とがロック状態となる。
ロック部材35は、スイングドア用ハンドル10とケーブル(図示しない)により接続されている。スイングドアロックユニット31によるスイングドア7と車体2とのロック状態の解除は、スイングドア用ハンドル10によるスイングドア7を開ける操作によって行われる。
続いて、スライドドアロックユニット40について、図5〜図9を参照して説明する。スライドドアロックユニット40は、スライドドア6が開かれたときに、スライドドア6の全開位置と、全開位置よりも手前の位置とを含む複数の位置において、スライドドア6が閉まる方向へのスライドドア6の移動を規制する。全開位置よりも手前の位置は、スライドドア6が開いている状態であり、スライドドア6の全閉位置は含まない。
図5に示されるように、スライドドアロックユニット40は、第1係止部材42と、第2係止部材44と、を備えている。スライドドアロックユニット40は、スライドドア支持ユニット11Cに設けられている。すなわち、第1係止部材42及び第2係止部材44は、中間スライドレール17及び案内体18に設けられている。
図6(a)及び図6(b)に示されるように、第1係止部材42は、中間スライドレール17に設けられている。第1係止部材42は、例えば、金属製の板状の部材である。図6(a)に示されるように、第1係止部材42は、第1係止部46を有している。第1係止部46は、直角三角形状(山形)を呈しており、スライドドア6の開閉方向(中間スライドレール17の延在方向)において、連続して複数(ここでは7個)設けられている。具体的には、第1係止部46のそれぞれは、同形状を呈しており、所定の間隔(等間隔)で設けられている。
第1係止部材42は、図5に示されるように、中間スライドレール17の後端部に配置されている。第1係止部材42は、図6(b)に示されるように、中間スライドレール17において、例えば、外側に向かって開口する開口部の上側の縁部17eに配置されている。第1係止部材42は、図6(a)に示されるように、第1係止部46の頂部が下方を向くように、中間スライドレール17に設けられている。具体的には、第1係止部材42は、第1係止部46の傾斜辺が車体2の前側を向くように配置されている。
図3及び図4に示されるように、第2係止部材44は、案内体18に設けられている。第2係止部材44は、第1係止部材42の第1係止部46と係合する。第2係止部材44は、第2係止部48と、ばね50と、解除部52と、を有している。
図8に示されるように、第2係止部48は、係止部分48aと、支持部分48bと、連結部分48cと、を有している。第2係止部48は、例えば、金属製の板状の部材で形成されており、係止部分48a、支持部分48b及び連結部分48cが一体に成形されている。
係止部分48aは、第1係止部材42の第1係止部46と係合する部分である。係止部分48aは、直角三角形状(山形)を呈している。支持部分48bは、例えば矩形状を呈している。連結部分48cは、係止部分48aと支持部分48bとを連結する。連結部分48cは、直線状を呈している。連結部分48cの一端は、係止部分48aの傾斜辺ではない一の辺に連結されており、連結部分48cの他端は、支持部分48bの一の辺に連結されている。連結部分48cには、凹部48dが設けられている。凹部48dは、上側に向かって開口している。凹部48dには、後述する解除部52が位置する。
第2係止部48は、係止部分48aの一の頂部が上側を向き且つ傾斜辺が車体2の後側を向くように設けられている。第2係止部48は、案内体18の本体部20の下方に位置し、水平ローラー22の回転軸と水平ローラー23の回転軸とを結ぶ直線に沿って延在している。第2係止部48の支持部分48bは、案内体18の支持部材26に揺動可能に取り付けられている。すなわち、第2係止部48は、案内体18の支持部材26の軸を中心に揺動可能に設けられている。
ばね50は、第2係止部48の連結部分48cと案内体18の本体部20とを連結する付勢部材である。ばね50は、例えば、コイルばねである。ばね50は、初期状態(伸縮していない状態)において、第2係止部48の連結部分48cの延在方向が案内体18の移動方向と略平行となるように、第2係止部48を保持している。ばね50は、第2係止部48が下方に揺動したときに、元の位置に戻す力を第2係止部48に作用させる。すなわち、ばね50は、第2係止部48が下方に向かって揺動したときに伸び、第2係止部48を初期位置(連結部分48cの延在方向が案内体18の移動方向と略平行となる位置)に戻すように、第2係止部48が上方に揺動する方向に付勢する。
解除部52は、第1係止部材42の第1係止部46と第2係止部材44の第2係止部48との係合を解除させる。解除部52は、一方向に延在する棒状の部材である。解除部52は、第2係止部48の延在方向に略直交する方向に延在するように配置されている。解除部52は、本体部分52aと、解除部分52bと、を有している。本体部分52aと解除部分52bとは、一体に形成されている。
本体部分52aは、案内体18に摺動可能に保持されている。本体部分52aの一端部(後端部)には、ケーブルCが接続されている。図5に示されるように、ケーブルCは、スライドドア用アウターハンドル8及びスライドドア用インナーハンドル9に接続されている。本体部分52aは、スライドドア用アウターハンドル8又はスライドドア用インナーハンドル9が操作に応じて移動する。
解除部分52bは、本体部分52aの他端部(先端部)に設けられている。図7に示されるように、解除部分52bは、先端に向かって幅広となる形状を呈している。具体的には、解除部分52bの上辺S1は、本体部分52aの上辺S3とは略面一となっており、解除部分52bの下辺S2は、本体部分52aの下辺S4に対して所定の角度を成しており、本体部分52aの先端から下り勾配で傾斜している。
解除部52は、第2係止部48の凹部48dに位置しており、スライドドア用アウターハンドル8又はスライドドア用インナーハンドル9の操作に応じて、第2係止部48を下方に押し下げる。具体的には、スライドドア用アウターハンドル8又はスライドドア用インナーハンドル9が操作されていない状態では、図7(a)に示されるように、解除部52は、本体部分52aの先端側又は解除部分52bの後端側が第2係止部48の連結部分48cの凹部48dに位置している。図7(a)に示す例では、解除部52は、本体部分52aの先端側が凹部48dに位置している。このとき、第2係止部48は、図8(b)において破線示すように、第2係止部48が初期位置となっている。すなわち、第2係止部48は、押し下げられていない状態に維持されている。
スライドドア用アウターハンドル8又はスライドドア用インナーハンドル9が操作されたときには、図7(b)に示されるように、解除部52は、本体部分52aがケーブルCにより引っ張られる。このとき、解除部52は、凹部48d内において摺動する。詳細には、解除部52は、解除部分52bの下辺S2が凹部48dの底部と当接した状態で、一方側(図示左側)に移動する。これにより、第2係止部48は、図8(a)及び図8(b)において実線で示されるように、解除部52の移動に伴い、下方に押し下げられる。その結果、第1係止部46と第2係止部48との係合が解除される。
続いて、スライドドアロックユニット40の動作について説明する。最初に、スライドドア6を開けるときの動作について説明する。
スライドドア6の全閉状態においてスライドドア用アウターハンドル8又はスライドドア用インナーハンドル9が操作されると、スライドドア全閉ロックユニット30におけるロック状態が解除され、スライドドア6の移動が可能となる。スライドドア6が車体2の後部側まで移動させられると、図9(a)に示されるように、第1係止部材42の前端側に位置する第1係止部46と第2係止部材44の第2係止部48とが係合する。詳細には、第2係止部48が、隣り合う第1係止部46により画成される空間に入り込み、係止部分48aの一辺が第1係止部46の一辺に係止される。これにより、図9(b)に示されるように、スライドドア6が全開位置P2に到達していない状態であっても、スライドドア6の閉まる方向(図9における左方向)への移動が規制される。すなわち、スライドドア6は、全開位置P2よりも手前の手前位置P1においてロックされる。
スライドドア6が図9(b)に示す状態よりも更に後部側に移動させられると、図9(c)に示されるように、スライドドア6が全開位置P2に到達する。このとき、図9(a)に示されるように、第2係止部48は、第1係止部材42の後端側に位置する第1係止部46と係合する。これにより、スライドドア6は、全開位置P2において、スライドドア6の閉まる方向(図9における左方向)への移動が規制される。
スライドドア6が手前位置P1から全開位置P2まで移動する際、第2係止部48は、係止部分48aの傾斜辺が第1係止部46の傾斜辺と対向し、係止部分48aが第1係止部46と接触すると第1係止部46の傾斜辺に沿って移動しながら下方に押し下げられる。このとき、ばね50が第2係止部48の下方への移動に伴って伸びる。そして、第2係止部48は、係止部分48aが第1係止部46の頂部を乗り越えるとばね50の付勢力により元の位置に戻される。第2係止部48は、以上の動作を繰り返しながら移動する。
続いて、スライドドア6を閉めるときの動作について説明する。この説明においては、スライドドア6が全開位置P2に位置しているものとする。
スライドドア6の移動がスライドドアロックユニット40により規制されている状態において、スライドドア用アウターハンドル8又はスライドドア用インナーハンドル9が操作されると、第2係止部材44の解除部52がケーブルCにより引っ張られる。これにより、第2係止部48が下方に押し下げられ、第1係止部46と第2係止部48との係合が解除される。これにより、スライドドア6の移動が可能になり、スライドドア6を閉じることができる。
以上説明したように、本実施形態に係る車両用ドア構造1では、スライドドアロックユニット40を備えている。スライドドアロックユニット40は、スライドドア6の全開位置と、当該全開位置よりも手前の位置とを含む複数の位置において、スライドドア6が閉まる方向へのスライドドア6の移動を規制する。これにより、スライドドア6は、全閉位置以外の状態であっても、閉まる方向への移動が規制される。したがって、車両用ドア構造1では、スライドドア6が全開位置に到達していない状態であってもスライドドア6の閉まる方向への移動を規制できる。その結果、操作者の意に反してスライドドア6が閉まる方向に移動することを防止できる。
本実施形態では、スライドドアロックユニット40は、スライドドア6の開閉方向において複数の第1係止部46を有する第1係止部材42と、第1係止部46のそれぞれに係合する第2係止部48を有する第2係止部材44と、を有している。この構成によれば、第1係止部材の複数の係止部の各部において、第2係止部材が係合する。したがって、スライドドアの全開位置と、全開位置よりも手前の位置とを含む複数の位置において、スライドドアが閉まる方向へのスライドドアの移動を規制できる。
本実施形態では、第1係止部材42は、中間スライドレール17に設けられており、第2係止部材44は、案内体18に設けられている。第1係止部材42を中間スライドレール17に設けることにより、複数の第1係止部46をスライドドア6の開閉方向において配置できる。この構成において、案内体18に第2係止部材44を設けると、スライドドア6の移動に応じて、複数の第1係止部46に対して第2係止部48が係合する。したがって、第2係止部材44の第2係止部48を一つだけ設ければよいため、構成の簡易化を図ることができる。
本実施形態では、第1係止部材42は、中間スライドレール17の後端部に配置されており、複数の第1係止部46が連続して設けられている。この構成によれば、スライドドア6の全開位置P2よりも手前の複数の位置において、スライドドア6の移動が規制される。操作者がスライドドア6を全開位置P2に到達させたと感じるのは、スライドドア6の全開位置P2付近である。そのため、全開位置P2よりも手前の複数の位置においてスライドドア6の移動を規制することにより、スライドドア6が全開位置P2に到達していない場合であっても、操作者の意に反してスライドドア6が閉まる方向に移動することを効果的に防止できる。
本実施形態では、第2係止部材44は、スライドドア6の開閉を制御するスライドドア用アウターハンドル8又はスライドドア用インナーハンドル9の操作に応じて第1係止部46と第2係止部48との係合を解除する解除部52を有している。この構成によれば、スライドドア6を開閉するときの通常のハンドル操作により、スライドドア6の移動の規制を解除できる。
本発明は、上記実施形態に限定されない。例えば、上記実施形態では、スライドドア6及びスイングドア7を備える形態を一例に説明したが、図10に示されるように、車両用ドア構造1Aは、スライドドア6のみを備えていてもよい(スイングドアを備えていなくてもよい。車両用ドア構造1Aでは、中間スライドレール17は、車体2の側部に設けられる。
上記実施形態では、第1係止部材42が中間スライドレール17の後端部に配置されている形態を一例に説明した。しかし、第1係止部材は、少なくともスライドドア6の全開位置P2においてスライドドア6の移動を規制すると共に、全開位置P2よりも手前の位置でスライドドア6の移動が規制されるように設けられていればよい。例えば、第1係止部材は、中間スライドレール17の全長に亘って第1係止部が設けられる構成であってもよい。第1係止部材の構成は、設計に応じて適宜設定されればよい。
上記実施形態では、第1係止部材42において第1係止部46が一体に形成された形態を一例に説明したが、第1係止部材は、個別に設けられた第1係止部により構成されていてもよい。個別に設けられた第1係止部は、連続して配置されていてもよいし、所定の間隔をあけて配置されていてもよい。
上記実施形態では、第1係止部材42が中間スライドレール17の上側の縁部17eに配置されている形態を一例に説明したが、第1係止部材42は下側の縁部に配置されてもよい。この場合、第1係止部46の頂部が上を向くように配置される。これに応じて、第2係止部材44の第2係止部48は、係止部分48aの頂部が下を向くように設けられればよい。また、第1係止部材42は、中間スライドレール17の内側に配置されてもよい。
上記実施形態では、スライドドアロックユニット40がスライドドア支持ユニット11Cに設けられている形態を一例に説明したが、スライドドアロックユニット40は、スライドドア支持ユニット11A又はスライドドア支持ユニット11Bに設けられていてもよい。スライドドアロックユニット40は、スライドドア支持ユニット11A〜11Cのうちの一つ又は複数に設けられていてもよい。
上記実施形態では、スライドドアロックユニット40の第1係止部材42が中間スライドレール17に設けられ、第2係止部材44が案内体18に設けられている形態を一例に説明した。しかし、第1係止部材及び第2係止部材の配置位置はこれに限定されない。第1係止部材をスイングドア7の所定の位置に配置し、第2係止部材をスライドドア6の所定の位置に配置してもよい。或いは、第1係止部材をスライドドア6に配置し、第2係止部材をスイングドア7に配置してもよい。
上記実施形態では、第1係止部材42の第1係止部46と第2係止部材44の第2係止部48との係合を、第2係止部材44の解除部52により解除する形態を一例に説明した。しかし、第1係止部46と第2係止部48との係合を解除する解除部は、第1係止部材42に設けられていてもよい。例えば、第1係止部材42を上下に移動させる解除部を備えていてもよい。
上記実施形態では、スライドドアロックユニット40において、第1係止部材42の第1係止部46と第2係止部材44の第2係止部48とが係合することにより、スライドドア6の移動を規制する形態を一例に説明した。しかし、スライドドア6の閉まる方向への移動を規制するための構成は、これに限定されない。スライドドア6の移動は、磁力等によって規制されてもよい。
上記実施形態では、第1係止部材42において、同形状の第1係止部46が等間隔に配置された形態を一例に説明した。しかし、第1係止部材においては、第1係止部の形状が異なっていてもよい。例えば、第1係止部の大きさが異なっていてもよい。この場合、例えば、第1係止部材の後部側の第1係止部の大きさが大きくてもよい。これにより、スライドドア6の全開位置P2においては、第1係止部と第2係止部とがより確実に係合する。また、例えば、第1係止部の間隔が異なっていてもよい。この場合、第1係止部材の後部側では第1係止部の間隔を小さくする。これにより、スライドドア6の移動規制を細やかに行うことができる。
上記実施形態では、車両用ドア構造1,1Aを車体2の一方の側部に適用した形態を一例に説明したが、車両用ドア構造1,1Aは、車体2の両側部に適用してもよいし、車体2の後部に適用してもよい。
1…車両用ドア構造、2…車体、4…後部ドア開口部(ドア開口部)、4a…前側領域(一部領域)、4b…後側領域(他の一部領域)、6…スライドドア、7…スイングドア、8…スライドドア用アウターハンドル(ハンドル)、9…スライドドア用インナーハンドル(ハンドル)、11C…スライドドア支持ユニット、17…中間スライドレール(スライドレール)、18…案内体、40…スライドドアロックユニット(移動規制機構)、42…第1係止部材、44…第2係止部材、46…第1係止部、48…第2係止部、52…解除部、P1…手前位置、P2…全開位置。

Claims (7)

  1. 車体に設けられたドア開口部を開閉するスライドドアを備えた車両用ドア構造であって、
    前記スライドドアが開かれたときに、前記スライドドアの全開位置と、当該全開位置よりも手前の位置とを含む複数の位置において、前記スライドドアが閉まる方向への当該スライドドアの移動を規制する移動規制機構を備える、車両用ドア構造。
  2. 前記移動規制機構は、
    前記スライドドアの開閉方向において複数の第1係止部を有する第1係止部材と、
    複数の前記第1係止部のそれぞれに係合する第2係止部を有する第2係止部材と、を有している、請求項1に記載の車両用ドア構造。
  3. 前記スライドドアをスライドさせるスライド機構を備え、
    前記スライド機構は、
    前記スライドドアの開閉方向に延在して設けられたスライドレールと、
    前記スライドドアに設けられ、前記スライドレールに案内される案内体と、を有し、
    前記移動規制機構は、前記スライド機構に設けられている、請求項2に記載の車両用ドア構造。
  4. 前記第1係止部材は、前記スライドレールに設けられており、
    前記第2係止部材は、前記案内体に設けられている、請求項3に記載の車両用ドア構造。
  5. 前記第1係止部材は、前記スライドレールの後端部に配置されており、
    複数の前記第1係止部が連続して設けられている、請求項4に記載の車両用ドア構造。
  6. 前記第2係止部材は、前記スライドドアの開閉を制御するハンドルの操作に応じて前記第1係止部と前記第2係止部との係合を解除する解除部を有している、請求項2〜5のいずれか一項に記載の車両用ドア構造。
  7. 前記スライドドアは、前記ドア開口部の一部領域を開閉しており、
    前記ドア開口部の他の一部領域を前記スライドドアと共に開閉するスイングドアを備えている、請求項1〜6のいずれか一項に記載の車両用ドア構造。
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