JP2016208783A - モータ - Google Patents

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登子雄 山本
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Abstract

【課題】アース端子とステータコアとを効率よく電気的に接続することのできるモータを提供すること。【解決手段】モータ1において、ステータコア5を内側に保持する金属製のコアホルダ4の外周側に給電部8が設けられている。給電部8において、ステータコイル6に配線部材86を介して電気的に接続された給電端子87、およびアース端子88は、金属製の端子ホルダ80に保持されている。アース端子88は、端子ホルダ80に電気的に接続され、端子ホルダ80は、コアホルダ4に接する状態でコアホルダ4に固定されている。このため、アース端子88は、端子ホルダ80およびコアホルダ4を介してステータコア5に電気的に接続されている。【選択図】図2

Description

本発明は、ステータの外周側に給電部が設けられたモータに関するものである。
モータにおいて、ステータコアの突極に巻回されたステータコイルに給電するための構成として、ステータの外周側にコネクタ部材を取り付け、コネクタ部材に保持された給電端子にステータコイルを接続する構成が提案されている。その場合、コネクタ部材に保持されたアース端子にリード線等の配線部材の一方端を接続し、配線部材の他方端をステータコアにボルト等を介して接続する(特許文献1参照)。
特開平11−289702号公報
しかしながら、特許文献1に記載の構成のように、コネクタ部材に保持されたアース端子をリード線等の配線部材を介してステータコアに接続する構成では、モータの組み立てに多大な手間がかかるという問題点がある。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、アース端子とステータコアとを効率よく電気的に接続することのできるモータを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係るモータは、ロータと、該ロータを径方向外側で囲むステータコア、該ステータコアに巻回されたステータコイル、および前記ステータコアに径方向外側から接して当該ステータコアを保持する筒状の金属製のコアホルダを備えたステータと、前記コアホルダの外周側に設けられた給電部と、を有し、前記給電部は、前記ステータコイルに配線部材を介して電気的に接続された給電端子と、アース端子と、該アース端子および前記給電端子を保持し、前記コアホルダに接する状態で当該コアホルダに固定された金属製の端子ホルダと、を有し、前記アース端子は、前記端子ホルダを介して前記コアホルダに電気的に接続されていることを特徴とする。
本発明において、給電部では、アース端子と金属製の端子ホルダとが電気的に接続しているため、端子ホルダを金属製のコアホルダに接するように固定すれば、リード線等の配線部材を用いなくても、アース端子とステータコアとを電気的に接続することができる。それ故、アース端子とステータコアとの電気的な接続を効率よく行うことができる。
本発明において、前記端子ホルダは、前記給電端子および前記アース端子を保持する金属製の第1ホルダと、該第1ホルダと接する状態で当該第1ホルダと結合され、前記コアホルダに接する状態で当該コアホルダに固定された金属製の第2ホルダと、を有し、前記給電端子は、前記第1ホルダと絶縁状態で当該第1ホルダに保持され、前記アース端子は、前記第1ホルダに電気的に接続された状態で当該第1ホルダに保持されている態様を採用することができる。
この場合、前記第1ホルダと前記第2ホルダとの間には環状の第1シール部材が配置され、前記第1ホルダの前記第2ホルダ側の面、および前記第2ホルダの前記第1ホルダ側
の面の一方には、他方に接するように突出した第1凸部が前記第1シール部材の内側または外側で当該第1シール部材に沿うように枠状に形成されていることが好ましい。かかる構成によれば、第1ホルダと第2ホルダとの間を封止した場合でも、第1ホルダと第2ホルダとを確実に接触させることができる。
本発明において、前記端子ホルダは、前記配線部材を通す穴が形成された底壁を備え、前記コアホルダには、前記配線部材を通す開口部が形成され、前記開口部は、前記底壁によって塞がれている態様を採用することが好ましい。
本発明において、前記底壁は、前記穴が形成されている部分が前記開口部内に向けて突出した凸部になっていることが好ましい。かかる構成によれば、開口部を塞ぐのに適している。また、底壁は、穴が形成されている部分が凸部になっているため、端子ホルダ内で配線部材を配置する空間が広い。従って、配線部材を無理に折り曲げずにコアホルダの側に引き出すことができる。
本発明において、前記穴は、前記配線部材によって塞がれていることが好ましい。
本発明において、前記ステータコアおよび前記ステータコイルは、前記コアホルダの内側に充填されたモールド樹脂部によって覆われていることが好ましい。かかる構成によれば、ステータコイルで発生した熱を介して効率よく逃がすことができる。
本発明において、前記底壁の前記コアホルダ側の面、および前記コアホルダの前記底壁と重なる面の一方には、前記開口部を囲むように環状に延在する溝が形成され、前記溝には、環状の第2シール部材が配置されていることが好ましい。かかる構成によれば、端子ホルダとコアホルダとの間を封止することができる。
本発明において、前記底壁の前記コアホルダ側の面、および前記コアホルダの前記底壁と重なる面の一方には、他方に接するように突出した第2凸部が、前記第2シール部材の内側で当該第2シール部材に沿うように枠状に形成されていることが好ましい。かかる構成によれば、端子ホルダとコアホルダとの間を封止した場合でも、端子ホルダとコアホルダとを確実に接触させることができる。
本発明において、前記底壁の前記コアホルダ側の面、および前記コアホルダの前記底壁と重なる面の一方には、他方に接するように突出した第3凸部が、前記第2シール部材の外側で当該第2シール部材に沿うように枠状に形成されていることが好ましい。かかる構成によれば、端子ホルダとコアホルダとの間を封止した場合でも、端子ホルダとコアホルダとを確実に接触させることができる。
本発明において、前記コアホルダの外周面には、絶縁性の第1塗膜が形成されており、前記端子ホルダは、前記コアホルダの外周面の前記第1塗膜から露出している部分に接する状態で前記コアホルダに固定されていることが好ましい。かかる構成によれば、コアホルダの外周面に絶縁性の塗膜が形成されている場合でも、コアホルダと端子ホルダとを電気的に接続することができる。
本発明において、前記第2ホルダには、絶縁性の第2塗膜が形成されており、前記第1ホルダは、前記第2ホルダの前記第2塗膜から露出している部分に接する状態で前記第2ホルダに固定され、前記第2ホルダは、前記第2塗膜から露出している部分が前記コアホルダに接していることが好ましい。
本発明において、給電部では、アース端子と金属製の端子ホルダとが電気的に接続しているため、端子ホルダを金属製のコアホルダに接するように固定すれば、リード線等の配線部材を用いなくても、アース端子とステータコアとを電気的に接続することができる。それ故、アース端子とステータコアとの電気的な接続を効率よく行うことができる。
本発明を適用したモータを出力側からみた斜視図である。 本発明を適用したモータを、モータ軸線を通る位置で切断した様子を示す断面図である。 本発明を適用したモータの分解斜視図である。 本発明を適用したモータに用いたステータにおいてコアホルダからステータコア等を外した状態の斜視図である。 図4に示すステータコアの周方向の一部を径方向外側からみた斜視図である。 図4に示すステータコアの周方向の一部を径方向内側からみた斜視図である。 本発明を適用したモータの給電部の説明図である。 本発明を適用したモータに設けたモールド樹脂部の説明図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら説明する。
(全体構成)
図1は、本発明を適用したモータ1を出力側からみた斜視図であり、図1(a)、(b)は、モータ1全体の斜視図、およびモータ本体から給電部8を外した状態の斜視図である。図2は、本発明を適用したモータ1を、モータ軸線を通る位置で切断した様子を示す断面図である。図3は、本発明を適用したモータ1の分解斜視図である。なお、図3では、モールド樹脂部7の図示を省略してある。
図1、図2および図3に示すモータ1は、永久磁石型同期電動機である。モータ1は、ロータ2と、ロータ2を径方向外側で囲む筒状のステータ3とを有しており、ロータ2は、軸線方向L(モータ軸線方向)に延在する回転軸20と、回転軸20の周りに固定された円筒状のロータコア22と、ロータコア22の外周面に固定されたロータ磁石23とを有している。本形態において、ロータ磁石23は希土類磁石からなり、ロータコア22は鉄系金属からなる。
ステータ3は、図4、図5および図6を参照して後述するステータコア5と、ステータコア5の複数の突極51の各々に巻回されたステータコイル6と、ステータコア5に径方向外側から接してステータコア5を保持する筒状のコアホルダ4とを有しており、コアホルダ4はモータケースを構成している。コアホルダ4は金属製であり、本形態において、コアホルダ4はアルミニウム製である。コアホルダ4は、外周側が略矩形であるが、内側は円筒状になっている。コアホルダ4の外周面には、放熱用のフィン48が形成されている。また、コアホルダ4の外周面には絶縁性の第1塗膜39が形成されている。かかる構成のコアホルダ4は、例えば、コアホルダ4を製作した後、電着塗装を行い、その後、後加工によって、所定位置から第1塗膜39を除去することにより、製造される。本形態において、第1塗膜39は黒色の塗膜である。本形態において、ステータ3は、コアホルダ4の内側でステータコイル6およびステータコア5を覆うモールド樹脂部7(図2参照)を有している。
コアホルダ4の軸線方向Lの出力側の端部には第1プレート11が固定されており、第1プレート11には、回転軸20を回転可能に支持する第1軸受16が保持されている。本形態において、第1プレート11は、回転軸20を出力側に向けて突出させる貫通穴1
10が形成された略矩形状の端板部111と、端板部111の外縁から反出力側に向けて突出した外周側円筒部112と、外周側円筒部112より径方向内側で反出力側に向けて突出させる内周側円筒部113とを有しており、内周側円筒部113と回転軸20との間にボールベアリングからなる第1軸受16が設けられている。外周側円筒部112の反出力側の端部には、径方向内側の部分を反出力側に突出させる段部114が形成されている。第1プレート11は、段部114がコアホルダ4の内側に嵌った状態でコアホルダ4にねじにより固定されている。第1プレート11はアルミニウム等の金属材料からなり、端板部111および外周側円筒部112の外周面、および貫通穴110の周りには、第1塗膜39と同様な絶縁性の塗膜119が形成されている。但し、端板部111の一方側L1の端面等、モータ1をモータ機器(図示せず)に搭載する際に位置決め面となる部分には、塗膜119によって寸法精度が低下することを回避するという観点から塗膜119が形成されていない。かかる構成の第1プレート11は、例えば、第1プレート11を製作した後、電着塗装を行い、その後、後加工によって、所定位置から塗膜119を除去することにより、製造される。
コアホルダ4の軸線方向Lの反出力側の端部には第2プレート12が固定されており、第2プレート12の反出力側にはエンコーダカバー99が固定されている。第2プレート12には、回転軸20を回転可能に支持する第2軸受17が保持されている。本形態において、第2プレート12は、回転軸20を反出力側に突出させる貫通穴120が形成された略矩形状の端板部121と、端板部121の外縁から出力側に向けて突出した外周側円筒部122と、外周側円筒部122より径方向内側で反出力側に向けて突出する内周側円筒部123とを有しており、内周側円筒部123と回転軸20との間にボールベアリングからなる第2軸受17が設けられている。外周側円筒部122の出力側の端部には、径方向内側の部分を出力側に突出させる段部124が形成されている。第2プレート12は、段部124がコアホルダ4の内側に嵌った状態でコアホルダ4にねじにより固定されている。第2プレート12はアルミニウム等の金属材料からなり、端板部121および外周側円筒部122の外周面には、第1塗膜39と同様な絶縁性の塗膜129が形成されている。かかる塗膜129も、第1塗膜39や塗膜119と同様、電着塗装により形成される。
エンコーダカバー99の内側には、回転軸20の回転位置を検出するエンコーダ9が設けられている。本形態において、エンコーダ9は磁気式であり、回転軸20の反出力側の端部に磁石ホルダ91を介して取り付けられたセンサ磁石92と、センサ磁石92に対して反出力側で対向するMR素子等の感磁素子93とを有している。感磁素子93は、センサ基板94に保持され、センサ基板94は、第2プレート12に固定されたセンサカバー98に固定されている。エンコーダカバー99の側面には、エンコーダ9の検出結果を出力するセンサ出力用のコネクタ97が設けられている。本形態において、エンコーダカバー99は黒色の樹脂製である。
(ステータ3の構成)
図4は、本発明を適用したモータ1に用いたステータ3においてコアホルダ4からステータコア5等を外した状態の斜視図である。図5は、図4に示すステータコア5の周方向の一部を径方向外側からみた斜視図であり、図5(a)、(b)は、ステータコア5に絶縁部材を取り付けた状態の斜視図、およびステータコア5から絶縁部材を外した状態の斜視図である。図6は、図4に示すステータコア5の周方向の一部を径方向内側からみた斜視図であり、図6(a)、(b)は、ステータコア5に絶縁部材を取り付けた状態の斜視図、およびステータコア5から絶縁部材を外した状態の斜視図である。
図4、図5および図6に示すように、本形態のモータ1で用いたステータ3において、ステータコア5は、円環部56と、円環部56から径方向内側に突出した複数の突極51とを備えている。本形態において、ステータコア5は、1つの突極51毎に円環部56が
周方向で分割された複数の分割コア50からなり、分割コア50は、突極51と、突極51の径方向の外側の端部から周方向の両側に円弧状に突出した外周側円弧部54とを有している。ステータコア5(分割コア50)は、複数枚の珪素鋼板を積層した積層コアからなる。
突極51は、径方向に延在する胴部52と、胴部52の径方向内側の端部から径方向の両側に突出する内周側円弧部53とを有している。このように構成した分割コア50は、周方向に複数並べた状態でコアホルダ4の内側に焼き嵌めによって固定される。その際、周方向で隣り合う分割コア50の外周側円弧部54同士が接し、円環部56を構成する。また、周方向で隣り合う分割コア50の内周側円弧部53同士が接し、ステータ3の内周面30を構成する。
ここで、外周側円弧部54の周方向の一方側の端部には軸線方向Lの全体にわたって延在する凸部541が形成され、外周側円弧部54の周方向の他方側の端部には軸線方向Lの全体にわたって延在する凹部542が形成されている。このため、分割コア50の外周側円弧部54に形成された凸部541は、周方向で一方側で隣り合う分割コア50の外周側円弧部54に形成された凹部542に嵌る一方、分割コア50の外周側円弧部54に形成された凹部542には、周方向の他方側で隣り合う分割コア50の外周側円弧部54に形成された凸部541が嵌る。
本形態では、ステータコア5の円環部56(分割コア50の外周側円弧部54)の外周面には、ステータコア5の軸線方向Lの一方側L1の端部から他方側の端部まで延在する溝状凹部55が形成されている。本形態において、溝状凹部55と突極51とは、ステータコア5の同一の角度位置(周方向の中央)に設けられている。また、溝状凹部55は、図5(b)に示すように、径方向外側に位置する開口縁551側から径方向内側に位置する底部552に向けて周方向の寸法が小さくなっている。
(絶縁部材の構成)
図5および図6に示すように、ステータコア5に対してステータコイル6を巻回するにあたっては、ステータコア5(分割コア50)の軸線方向Lの一方側L1の端部に第1絶縁部材61を重ね、ステータコア5(分割コア50)の軸線方向Lの他方側L2の端部に第2絶縁部材62を重ね、この状態で、ステータコイル6を突極51に巻回する。その際、ステータコア5と第1絶縁部材61との間、およびステータコア5と第2絶縁部材62との間に絶縁シート(図示せず)を介在させることが好ましい。第1絶縁部材61および第2絶縁部材62は、同一構成を有しており、向きを反転させてステータコア5に重ねて配置される。従って、以下、第1絶縁部材61の構成を中心に説明し、第2絶縁部材62の説明を省略する。本形態において、第1絶縁部材61および第2絶縁部材62は、PET(ポリエチレンテレフタレート)等の樹脂材料からなる。
第1絶縁部材61は、突極51に軸線方向Lで重なる端板部63と、端板部63の径方向外側部分から軸線方向Lのステータコア5とは反対側に突出してステータコイル6の巻回範囲を径方向外側で規制する外側板部64と、端板部63の径方向内側の端部から軸線方向Lのステータコア5とは反対側に突出してステータコイル6の巻回範囲を径方向内側で規制する内側板部65とを備えている。また、第1絶縁部材61は、端板部63の周方向の両側に、突極51の側面に重なる板部60を有している。
外側板部64において、軸線方向Lのステータコア5とは反対側に位置する端部には、ステータコイル6の巻き始めの線と巻き終わりの線を通すための溝69の他に、ステータコア5が位置する側に向けて凹んだ第1凹部66が形成されている。また、外側板部64の径方向外側の面には、径方向内側に向けて凹んだ第2凹部67が形成されている。本形
態において、第1凹部66および第2凹部67は、溝状凹部55と同一の角度位置(周方向の中央)に設けられている。
また、第1絶縁部材61は、外側板部64から径方向外側に張り出して円環部56に重なる板状突出部68を備えており、板状突出部68の径方向外側の端部には、溝状凹部55と同一の角度位置(周方向の中央)で径方向内側に向けて凹んだ第3凹部680が形成されている。
また、第1絶縁部材61の内側板部65において、板部60との境界部分には切り欠き650が形成されている。このため、突極51の径方向内側端部(内周側円弧部53)に軸線方向Lの一方側L1から重なる部分の周方向の長さが、突極51の径方向内側端部(内周側円弧部53)の周方向の長さより短い。
(給電部8の構成)
図7は、本発明を適用したモータ1の給電部8の説明図であり、図7(a)、(b)は、コアホルダ4に給電部8を取り付けた状態をコアホルダ4の内側からみた斜視図、およびコアホルダ4から給電部8を外した状態をコアホルダ4の内側からみた斜視図である。
図1、図2および図7に示すように、本形態のモータ1において、コアホルダ4の外周側には給電部8が構成されている。本形態において、給電部8は、ステータ3の複数本(U相、V相、およびW相)のステータコイル6の各々にリード線等からなる配線部材86を介して電気的に接続された複数本(U相、V相、およびW相)の給電端子87と、1本のアース端子88と、アース端子88および給電端子87を保持する金属製の端子ホルダ80とを有しており、端子ホルダ80は、コアホルダ4の外周面に固定されている。
本形態において、端子ホルダ80は、給電端子87およびアース端子88を保持する金属製の第1ホルダ81と、第1ホルダ81と結合された金属製の第2ホルダ82とを有しており、第2ホルダ82がコアホルダ4の外周面に固定されている。第1ホルダ81は、第2ホルダ82に対して接した状態でねじ819によって固定され、第2ホルダ82は、コアホルダ4の外周面に接した状態でねじ829によって固定されている。本形態において、第1ホルダ81および第2ホルダ82はいずれも、アルミニウム製である。
第1ホルダ81は、径方向外側(コアホルダ4が位置する側とは反対側)に向けて開口する第1円筒部811の内側でアース端子88および給電端子87を保持する金属製のコネクタハウジングであり、第1円筒部811の内側では、アース端子88および給電端子87が各々、一方の端部を径方向外側(コアホルダ4が位置する側とは反対側)に向けている。また、第1ホルダ81は、径方向内側(コアホルダ4が位置する側)に向けて突出した第2円筒部812を有している。第2円筒部812の内側では、アース端子88および給電端子87が絶縁体814によって保持され、アース端子88および給電端子87は各々、他方の端部が絶縁体814からコアホルダ4に向けて突出している。第1ホルダ81は、第1円筒部811と第2円筒部812との間に矩形のフランジ部813を有しており、かかるフランジ部813がねじ819によって第2ホルダ82に固定されている。
第2ホルダ82は、径方向外側(コアホルダ4が位置する側とは反対側)に向けて円形の開口部820が開口する略直方体の金属部品であり、開口部820に第1ホルダ81の第2円筒部812が嵌っている。第2ホルダ82の径方向外側(コアホルダ4が位置する側とは反対側)の面には、開口部820の周りで第1ホルダ81が重なる第1枠部821と、第1枠部821の周りを囲む第2枠部822とが形成されており、第1枠部821は、第2枠部822より1段高くなっている。第2ホルダ82には、第2枠部822に貫通穴824が形成されており、かかる貫通穴824にねじ829を貫通させてコアホルダ4
にねじ829を止めれば、第2ホルダ82はコアホルダ4に固定される。
本形態において、端子ホルダ80にも絶縁性の第2塗膜89が形成されている。より具体的には、第2ホルダ82の側面および第2枠部822には、絶縁性の第2塗膜89が形成されている。但し、第2ホルダ82において、第1ホルダ81が重なる第1枠部821、およびコアホルダ4の側に向く部分には第2塗膜89が形成されていない。本形態において、第2塗膜89は、第1塗膜39と同様、黒色の塗膜である。かかる構成の第1ホルダ81は、例えば、第1ホルダ81を製作した後、電着塗装を行い、その後、後加工によって、所定位置から第2塗膜89を除去することにより、製造される。
本形態において、コアホルダ4には、配線部材86を通す開口部45が形成されている。これに対して、端子ホルダ80は、図2(b)に示すように、配線部材86を通す穴828が形成された底壁825を備えており、開口部45は、底壁825で塞がれている。より具体的には、第2ホルダ82は、配線部材86を通す穴828が形成された底壁825を有しており、コアホルダ4の開口部45は、第2ホルダ82の底壁825で塞がれている。本形態において、底壁825は、穴828が形成されている部分が開口部45内に向けて突出した凸部826になっており、コアホルダ4の開口部45は、第2ホルダ82の凸部826によって塞がれている。また、穴828の内径は、穴828内に形成された突起827によって配線部材86の外径と同一サイズ、あるいは配線部材86の外径よりわずかに大きなサイズになっている。このため、穴828は、配線部材86によって塞がれている。
(アース端子88とコアホルダ4との電気的な接続)
本形態では、以下に説明するように、3本の給電端子87と3相(U相、V相、およびW相)のステータコイル6とについては各々、配線部材86を介して接続するが、アース端子88とコアホルダ4(ステータコア5)との電気的な接続には、配線部材86を用いない。このため、端子ホルダ80(第2ホルダ82)の底壁825には、穴828が3つのみ形成されている。
より具体的には、3本の給電端子87はいずれも、金属製の端子ホルダ80(金属製の第1ホルダ81)に絶縁状態で保持されているが、アース端子88は、端子ホルダ80(第1ホルダ81)の内部で端子ホルダ80(第1ホルダ81)に電気的に接続されている。また、第1ホルダ81は、金属製の第2ホルダ82に接する状態で第2ホルダ82に固定されている。また、第2ホルダ82は、金属製のコアホルダ4に接する状態でコアホルダ4に固定されている。従って、アース端子88は、配線部材86を用いなくても、第1ホルダ81、第2ホルダ82およびコアホルダ4を介してステータコア5に電気的に接続されている。
図1(b)に示すように、コアホルダ4には、絶縁性の第1塗膜39が形成されているが、開口部45の周りには第1塗膜39が形成されていない。このため、端子ホルダ80は、コアホルダ4の外周面の第1塗膜39から露出している部分390に接する状態でコアホルダ4に固定されている。また、第2ホルダ82の側面等には絶縁性の第2塗膜89が形成されているが、第1ホルダ81と重なる第1枠部821には第2塗膜89が形成されていない。このため、第2ホルダ82は、第1ホルダ81の第2塗膜89から露出している部分に接する状態で第2ホルダ82に固定されている。また、第2ホルダ82においてコアホルダ4と接する底壁825のコアホルダ4側の面には、第2塗膜89が形成されていない。このため、第2ホルダ82は、第2塗膜89から露出している部分がコアホルダ4に接する状態でコアホルダ4に固定されている。
(給電部8におけるシール構造)
図2(a)に示すように、第1ホルダ81と第2ホルダ82との間には環状の第1シール部材801が配置されている。第1シール部材801は、ゴム製のOリング等からなる。また、第1ホルダ81の第2ホルダ82側の面、および第2ホルダ82の第1ホルダ81側の面の一方には、他方に接するように突出した第1凸部806が第1シール部材801の内側または外側で第1シール部材801に沿うように枠状に形成されている。本形態において、第2ホルダ82は、開口部820の内縁が第1シール部材801を配置する環状の段部になっている結果、第1枠部821は、第1シール部材801の外側で第1シール部材801に沿うように枠状に延在する第1凸部806になっており、第1ホルダ81に接している。従って、本形態では、第1シール部材801および第1凸部806によって、内部への水分等の侵入が防止されているとともに、第1ホルダ81は、第2ホルダ82に対して第1凸部806において接し、電気的に接続されている。なお、第1凸部806は、第1ホルダ81の側に形成してもよい。
また、図2(b)に示すように、端子ホルダ80の底壁825(第2ホルダ82の底壁825)のコアホルダ4側の面、およびコアホルダ4の底壁825と重なる面の一方には、開口部45を囲むように環状に延在する溝805が形成されており、かかる溝805には、環状の第2シール部材802が配置されている。第2シール部材802は、ゴム製のOリング等からなる。本形態において、溝805は、第2ホルダ82の底壁825のコアホルダ4側の面に形成されている。また、端子ホルダ80の底壁825(第2ホルダ82の底壁825)のコアホルダ4側の面、およびコアホルダ4の底壁825と重なる面の一方には、他方に接するように突出した第2凸部807が、第2シール部材802の内側で第2シール部材802に沿うように枠状に形成されている。また、端子ホルダ80の底壁825(第2ホルダ82の底壁825)のコアホルダ4側の面、およびコアホルダ4の底壁825と重なる面の一方には、他方に接するように突出した第3凸部808が、第2シール部材802の外側で第2シール部材802に沿うように枠状に形成されている。
本形態において、第2凸部807および第3凸部808は、端子ホルダ80の底壁825(第2ホルダ82の底壁825)のコアホルダ4側の面に形成され、コアホルダ4に接している。従って、本形態では、第2シール部材802、第2凸部807および第3凸部808によって、内部への水分等の侵入が防止されているとともに、端子ホルダ80(第2ホルダ82)は、コアホルダ4に対して第2凸部807および第3凸部808において接し、電気的に接続されている。なお、第2凸部807および第3凸部808は、コアホルダ4の側に形成してもよい。
(アース接続に関する本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態のモータ1において、給電部8では、アース端子88と金属製の端子ホルダ80とが電気的に接続しているため、端子ホルダ80を金属製のコアホルダ4に接するように固定すれば、リード線等の配線部材86を用いなくても、アース端子88とステータコア5とを電気的に接続することができる。それ故、アース端子88とステータコア5との電気的な接続を効率よく行うことができる。また、端子ホルダ80の底壁825において、穴828が形成されている部分が開口部45内に向けて突出した凸部826になっているため、端子ホルダ80内で配線部材86を配置する空間が広い。従って、配線部材86を無理に折り曲げずにコアホルダ4の側に引き出すことができるので、配線部材86に断線等が発生しにくい。
また、コアホルダ4の外周面には、絶縁性の第1塗膜39が形成されているが、端子ホルダ80は、コアホルダ4の外周面の第1塗膜39から露出している部分390に接している。このため、コアホルダ4の外周面に絶縁性の第1塗膜39が形成されている場合でも、コアホルダ4と端子ホルダ80とを電気的に接続することができる。
また、端子ホルダ80は、金属製の第1ホルダ81と金属製の第2ホルダ82とによって構成されているが、アース端子88は、第1ホルダ81に電気的に接続された状態で第1ホルダ81に保持され、第1ホルダ81と第2ホルダ82とが電気的に接続されている。このため、第2ホルダ82をコアホルダ4と電気的に接続することにより、アース端子88を第1ホルダ81および第2ホルダ82を介してコアホルダ4に電気的に接続することができる。また、第2ホルダ82には、絶縁性の第2塗膜89が形成されているが、第1ホルダ81は、第2ホルダ82の第2塗膜89から露出している部分に接する状態で前記第2ホルダ82に固定され、第2ホルダ82は、第2塗膜89から露出している部分がコアホルダ4に接する状態で前記コアホルダ4に固定されている。このため、第2ホルダ82の外周面に絶縁性の第2塗膜89が形成されている場合でも、アース端子88を第1ホルダ81および第2ホルダ82を介してコアホルダ4に電気的に接続することができる。
また、第1ホルダ81と第2ホルダ82との間には環状の第1シール部材801が配置されている。また、第2ホルダ82には、第1ホルダ81に接する第1凸部806が形成されている。このため、第1ホルダ81と第2ホルダ82との間から水分等が侵入することを抑制することができる。また、第1ホルダ81と第2ホルダ82とが第1凸部806を介して接するため、第1ホルダ81と第2ホルダ82との間で第1シール部材801による封止を行った場合でも、第1ホルダ81と第2ホルダ82とを確実に電気的に接続することができる。また、第1ホルダ81と第2ホルダ82とが第1凸部806を介して接するため、異物の介在によって電気的な接続が妨げられるという事態が発生しにくい。
また、端子ホルダ80の底壁825とコアホルダ4との間には第2シール部材802が配置されている。また、端子ホルダ80(第2ホルダ82)には、第2シール部材802の内側および外側に、コアホルダ4と接する第2凸部807および第3凸部808が形成されている。このため、端子ホルダ80(第2ホルダ82)とコアホルダ4との間から水分等が侵入することを抑制することができる。また、端子ホルダ80(第2ホルダ82)とコアホルダ4とが第2凸部807および第3凸部808を介して接するため、第2ホルダ82とコアホルダ4との間で第2シール部材802による封止を行った場合でも、端子ホルダ80(第2ホルダ82)とコアホルダ4とを確実に電気的に接続することができる。また、端子ホルダ80(第2ホルダ82)とコアホルダ4とが第2凸部807および第3凸部808を介して接するため、異物の介在によって電気的な接続が妨げられるという事態が発生しにくい。
(モールド樹脂部7の構成)
図8は、本発明を適用したモータ1に設けたモールド樹脂部7の説明図であり、図8(a)、(b)、(c)は、樹脂モールド工程の説明図、樹脂がモールドされる範囲を示す説明図、および樹脂がモールドされる範囲を拡大して示す説明図である。なお、図8(c)では、樹脂がモールドされる前後の様子が分かりやすいように、モールド樹脂部7を一部のみ示してある。また、図8(b)、(c)は、ステータコア5を軸線方向Lの一方側L1からみた説明図であるが、ステータコア5は軸線方向の一方側L1と他方側L2とが略同一の構成を有している。従って、図8(b)、(c)には、ステータコア5の軸線方向Lの他方側L2の構成を示す符号をかっこ内に示してある。
本形態では、図8(a)に示すように、ステータコア5(分割コア50)に対して第1絶縁部材61および第2絶縁部材62を取り付けた後、図5および図6を参照して説明した外側板部64と内側板部65との間にステータコイル6を巻回し、その後、複数の分割コア50を周方向に並べた状態で、ステータコア5(分割コア50)を焼き嵌めによってコアホルダ4の内側に固定する。その際、コアホルダ4に給電部8を設けておき、ステータコイル6と給電端子87とを配線部材86によって電気的に接続しておく。
次に、ステータコア5の内側に金型19を配置した状態で、矢印Rで示すように、軸線方向Lの他方側L2(反出力側)から金型19とコアホルダ4との間にモールド用の樹脂を充填する。本形態において、モールド用の樹脂として、例えば、BMC(Bulk Molding
Compound)を用いる。かかるBMCは、不飽和ポリエステル樹脂、炭酸カルシウムなどの充填材、およびガラス繊維等を混合した樹脂材料である。
かかる充填工程では、第2絶縁部材62に対してステータコイル6が巻回されている位置にゲートを配置する。詳しく説明すると、ゲートは、外側板部64と内側板部65の間のステータコイル6上であって、かつ、第1凹部66、第2凹部67、第3凹部680、溝状凹部55と同一の角度位置となるように設けられている。その結果、樹脂は、溝状凹部55とステータコア5のスロット59の間を通って、軸線方向Lの他方側L2(反出力側)から一方側L1(出力側)に流れる。従って、ステータコア5の軸線方向Lの他方側L2に位置するステータコイル6が樹脂で覆われるとともに、ステータコア5のスロット59内に位置するステータコイル6が樹脂で覆われ、さらに、ステータコア5の軸線方向Lの一方側L1に位置するステータコイル6が樹脂で覆われる。
従って、樹脂を固化させると、図2(b)および図8(b)、(c)に示すように、コアホルダ4の内側でステータコア5およびステータコイル6がモールド樹脂部7で覆われた状態となる。また、モールド樹脂部7は、ステータコア5の軸線方向Lの一方側L1でステータコイル6を覆う第1部分71と、ステータコア5の軸線方向Lの他方側L2でステータコイル6を覆う第2部分72と、溝状凹部55の内部で第1部分71と第2部分72とに繋がる第3部分73と、周方向で隣り合う突極51によって挟まれたスロット59内でステータコイル6を覆うとともに第1部分71と第2部分72とに繋がる第4部分74とを有することになる。
また、モールド樹脂部7は、第1部分71および第2部分72の少なくとも一方がコアホルダ4の内周面40に接する状態となる。本形態において、モールド樹脂部7は、第1部分71および第2部分72の双方がコアホルダ4の内周面40に接する状態となる。さらに、モールド樹脂部7は、第3部分73もコアホルダ4の内周面40に接する状態となる。
また、第1絶縁部材61には、図5および図6を参照して説明した第1凹部66、第2凹部67および第3凹部680が形成されているため、軸線方向Lの他方側L2から充填したモールド用の樹脂は、外側板部64と内側板部65との間から第1凹部66、第2凹部67および第3凹部680を通って外側板部64の径方向外側に流れやすい。従って、樹脂は、ステータコア5の溝状凹部55を通って、ステータコア5の軸線方向Lの一方側L1(出力側)に流れやすい。
このような充填工程を行う際、コアホルダ4の開口部45は、端子ホルダ80(第2ホルダ82)の底壁825で塞がれている。
(樹脂モールドに関する本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態では、ステータコア5の円環部56の外周面には、ステータコア5の軸線方向Lの一方側L1の端部から他方側の端部まで延在する溝状凹部55が形成されているため、軸線方向Lの他方側L2から充填したモールド用の樹脂は、ステータコア5の溝状凹部55に内側を通って軸線方向Lの一方側L1に到達する。このため、モールド樹脂部7は、第2部分72がステータコア5の軸線方向Lの他方側L2でステータコイル6を覆い、第1部分71がステータコア5の軸線方向Lの一方側L1でステータコイル6を覆う。
また、軸線方向Lの他方側L2から充填したモールド用の樹脂は、ステータコア5のスロット59に内側を通って軸線方向Lの一方側L1に到達する。このため、モールド樹脂部7は、第2部分72がステータコア5の軸線方向Lの他方側L2でステータコイル6を覆い、第1部分71がステータコア5の軸線方向Lの一方側L1でステータコイル6を覆う。
従って、ステータコイル6で発生した熱をモールド樹脂部7の第1部分71および第2部分72に効率よく逃がすことができるとともに、ステータコイル6からモールド樹脂部7に伝わった熱をステータコア5およびコアホルダ4を介して効率よく逃がすことができる。また、本形態では、モールド樹脂部7の第1部分71、第2部分72、および第3部分73がコアホルダ4の内周面40に接しているため、ステータコイル6からモールド樹脂部7に伝わった熱をコアホルダ4に効率よく逃がすことができる。
また、モールド樹脂部7は、ステータコイル6を突極51に巻回したステータコア5をコアホルダ4の内側に設けた状態で軸線方向Lの他方側L2から充填した樹脂からなるため、モールド樹脂部7とコアホルダ4の内周面40とを密着した状態とすることができる。従って、モールド樹脂部7からコアホルダ4への熱伝導を効率よく行うことができる。
また、第1絶縁部材61および第2絶縁部材62では、内側板部65において突極51の径方向内側端部に軸線方向Lから重なる部分の周方向の長さが、突極51の径方向内側端部(内側板部65)の周方向の長さより短い。このため、ステータコア5の軸線方向Lの他方側L2から供給したモールド用の樹脂を周方向で隣り合う内側板部65の間を通って軸線方向Lの反対側(一方側L1)に到達させやすい。

また、溝状凹部55と突極51とは、ステータコア5の同一の角度位置に設けられている。しかも、溝状凹部55は、径方向外側に位置する開口縁551の側から径方向内側に位置する底部552に向けて周方向の寸法が小さくなっている。このため、ステータコア5に溝状凹部55を形成した場合でも、磁路を適正に形成することができる。また、開口縁551の幅を広くとることができるので、樹脂を軸線方向Lの一方側L1に流し込むことができる。
さらに、コアホルダ4の開口部45は、端子ホルダ80(第2ホルダ82)の底壁825で塞がれているため、モールド用の樹脂を充填した際、樹脂が開口部45から漏れにくい。また、底壁825は、穴828が形成されている部分が開口部45内に向けて突出した凸部826になっているため、開口部45を十分に塞ぐことができる。従って、コアホルダ4の内側にモールド用の樹脂を充填した際、開口部45から樹脂が漏れにくい。また、端子ホルダ80の底壁825には配線部材86を通す穴828が形成されているが、穴828は配線部材86で塞がれている。従って、モールド用の樹脂を充填した際、樹脂が穴828から端子ホルダ80内に流れ込みにくい。
(別の実施の形態)
上記実施の形態では、モールド用の樹脂を軸線方向Lの他方側L2から供給したが、モールド用の樹脂を軸線方向Lの一方側L1から供給してもよい。
上記実施の形態では、給電部8において、第1ホルダ81と第2ホルダ82との結合と、第2ホルダ82とコアホルダ4との結合に別のねじを用いたが、共通のねじを用いてもよい。また、上記実施の形態では、端子ホルダ80を2つの部品(第1ホルダ81および第2ホルダ82)で構成したが、1つの部品で端子ホルダ80を構成してもよい。
上記の実施の形態では、本発明を永久磁石型同期電動機に適用した例を示したが、例えばステッピングモータ1や電磁石同期電動機等のその他の同期電動機や、誘導電動機、整流子電動機、その他の電動機に本発明を適用してもよい。
1・・モータ、2・・ロータ、3・・ステータ、4・・コアホルダ、5・・ステータコア、6・・ステータコイル、7・・モールド樹脂部、8・・給電部、9・・エンコーダ、11・・第1プレート、12・・第2プレート、16・・第1軸受、17・・第2軸受、19・・金型、20・・回転軸、22・・ロータコア、23・・ロータ磁石、39・・第1塗膜、40・・コアホルダの内周面、45・・開口部、50・・分割コア、51・・突極、52・・胴部、53・・内周側円弧部、54・・外周側円弧部、55・・溝状凹部、56・・円環部、59・・スロット、61・・第1絶縁部材、62・・第2絶縁部材、63・・端板部、64・・外側板部、65・・内側板部、66・・第1凹部、67・・第2凹部、68・・板状突出部、71・・第1部分、72・・第2部分、73・・第3部分、74・・第4部分、80・・端子ホルダ、81・・第1ホルダ、82・・第2ホルダ、86・・配線部材、87・・給電端子、88・・アース端子、89・・第2塗膜、390・・第1塗膜から露出している部分、680・・第3凹部、801・・第1シール部材、802・・第2シール部材、805・・溝、806・・第1凸部、807・・第2凸部、808・・第3凸部、825・・底壁、826・凸部、828・・穴、L・・軸線方向、L1・・一方側、L2・・他方側

Claims (12)

  1. ロータと、
    該ロータを径方向外側で囲むステータコア、該ステータコアに巻回されたステータコイル、および前記ステータコアに径方向外側から接して当該ステータコアを保持する筒状の金属製のコアホルダを備えたステータと、
    前記コアホルダの外周側に設けられた給電部と、
    を有し、
    前記給電部は、前記ステータコイルに配線部材を介して電気的に接続された給電端子と、アース端子と、該アース端子および前記給電端子を保持し、前記コアホルダに接する状態で当該コアホルダに固定された金属製の端子ホルダと、を有し、
    前記アース端子は、前記端子ホルダを介して前記コアホルダに電気的に接続されていることを特徴とするモータ。
  2. 前記端子ホルダは、前記給電端子および前記アース端子を保持する金属製の第1ホルダと、該第1ホルダと接する状態で当該第1ホルダと結合され、前記コアホルダに接する状態で当該コアホルダに固定された金属製の第2ホルダと、を有し、
    前記給電端子は、前記第1ホルダと絶縁状態で当該第1ホルダに保持され、
    前記アース端子は、前記第1ホルダに電気的に接続された状態で当該第1ホルダに保持されていることを特徴とする請求項1に記載のモータ。
  3. 前記第1ホルダと前記第2ホルダとの間には環状の第1シール部材が配置され、
    前記第1ホルダの前記第2ホルダ側の面、および前記第2ホルダの前記第1ホルダ側の面の一方には、他方に接するように突出した第1凸部が前記第1シール部材の内側または外側で当該第1シール部材に沿うように枠状に形成されていることを特徴とする請求項2に記載のモータ。
  4. 前記端子ホルダは、前記配線部材を通す穴が形成された底壁を備え、
    前記コアホルダには、前記配線部材を通す開口部が形成され、
    前記開口部は、前記底壁によって塞がれていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載のモータ。
  5. 前記底壁は、前記穴が形成されている部分が前記開口部内に向けて突出した凸部になっていることを特徴とする請求項4に記載のモータ。
  6. 前記穴は、前記配線部材によって塞がれていることを特徴とする請求項4または5に記載のモータ。
  7. 前記ステータコアおよび前記ステータコイルは、前記コアホルダの内側に充填されたモールド樹脂部によって覆われていることを特徴とする請求項4乃至6の何れか一項に記載のモータ。
  8. 前記底壁の前記コアホルダ側の面、および前記コアホルダの前記底壁と重なる面の一方には、前記開口部を囲むように環状に延在する溝が形成され、
    前記溝には、環状の第2シール部材が配置されていることを特徴とする請求項4乃至7の何れか一項に記載のモータ。
  9. 前記底壁の前記コアホルダ側の面、および前記コアホルダの前記底壁と重なる面の一方には、他方に接するように突出した第2凸部が、前記第2シール部材の内側で当該第2シール部材に沿うように枠状に形成されていることを特徴とする請求項8に記載のモータ。
  10. 前記底壁の前記コアホルダ側の面、および前記コアホルダの前記底壁と重なる面の一方には、他方に接するように突出した第3凸部が、前記第2シール部材の外側で当該第2シール部材に沿うように枠状に形成されていることを特徴とする請求項8または9に記載のモータ。
  11. 前記コアホルダの外周面には、絶縁性の第1塗膜が形成されており、
    前記端子ホルダは、前記コアホルダの外周面の前記第1塗膜から露出している部分に接する状態で前記コアホルダに固定されていることを特徴とする請求項1乃至10の何れか一項に記載のモータ。
  12. 前記第2ホルダには、絶縁性の第2塗膜が形成されており、
    前記第1ホルダは、前記第2ホルダの前記第2塗膜から露出している部分に接する状態で前記第2ホルダに固定され、
    前記第2ホルダは、前記第2塗膜から露出している部分が前記コアホルダに接していることを特徴とする請求項2または3に記載のモータ。
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