JP3927319B2 - モータ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、モータケース内のシャフトに取り付けられ周面に複数の磁極を有する回転子と、電機子鉄心及びこの電機子鉄心に巻装された多相の電機子コイルとから成りモータケース内に回転子に対向して配設された電機子とを備えたモータに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、DCブラシレスモータは、例えば図11に示すように構成されている。図11において、1はブラケット、2はボルト等によりブラケット1に取り付けられる有底円筒状のモータケース、3はモータケース2内に嵌挿された電機子であり、複数の磁性薄板が積層されて成る電機子鉄心4と、この電機子鉄心4に装着された多相の電機子コイル5とにより構成されている。
【0003】
更に図11において、7はシャフトであり、シャフト7のほぼ中央部が上軸受8aを介してブラケット1の挿通孔9に支持され、シャフト7の下端部が下軸受8bを介してモータケース2の底部の支持凹部10に支持され、上部がモータケース2の外部に突出した状態でモータケース2内にシャフト7が配設されている。
【0004】
また図11において、11は回転子であり、モータケース2内におけるシャフト7の中央から下部にわたる部分に取り付けられた回転子本体12と、この回転子本体12の周面に配設されたマグネット13とにより構成され、このような回転子11が電機子3の内側に所定のギャップを介して配設されている。尚、14は電機子コイル5と図示しない外部のインバータ回路とを接続するための外部引出ターミナルである。
【0005】
ところで、上記した電機子鉄心4には複数個の歯が形成され、これらの歯に、予め所定巻数だけコイルが巻回されたボビン16が嵌め込まれて電機子コイル5が形成されている。通常のDCブラシレスモータでは、電機子コイル5は多相、例えばU相、V相、W相の3相である場合が多く、電機子鉄心4の各歯のボビンごと嵌め込まれた各相の電機子コイル5の下端の共通端子側端部が、一括して半田付されることでコモンターミナルが形成される。
【0006】
一方、電機子鉄心4の各歯のボビン16ごと嵌め込まれた各相の電機子コイル5の上端の外部引出端子側端部が、各相毎に外部引出用ターミナル14に接続されている。このとき、各相間における電気的絶縁が確保された状態で、各相の電機子コイル5の外部引出端子側端部が外部引出ターミナル14に接続される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような各電機子コイル5の結線の場合、共通端子体を形成するのに、各電機子コイル5の下端の共通端子側端部を1カ所にまとめるために引き回す必要があり、特にモータの容量に応じて線径が太くなると、非常に扱いにくくなって引き回しや半田付の作業に手間がかかると共に、モータケース2内に各電機子コイル5の引き回しのために大きなスペースが必要になってモータの大型化を招くという問題が生じる。
【0008】
また、各相電機子コイル5の上端の外部引出端子側端部を外部引出ターミナル14に接続する場合にも同様の問題が生じ、特にモータの容量に応じて線径が太くなると、非常に扱いにくくなって引き回しや半田付の作業に手間がかかり、モータケース2の上部に大きなスペースを必要とし、モータの大型化を招くことになる。
【0009】
この発明が解決しようとする課題は、電機子コイルの結線作業を容易に行え、モータケース内における不要スペースを削減してモータの大型化を防止できるようにすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するために、本発明は、前記各相の電機子コイルの共通端子側端部を一括して相互に電気的に接続する導電性の共通端子体を備えていることを特徴としている。
【0011】
このような構成によれば、共通端子体により各相の電機子コイルの共通端子側端部を一括して電気的に接続するため、各相の電機子コイルの共通端子側端部を1カ所にまとめるという従来のようにコイルを引き回す必要がない。
【0012】
従って、コイルの線径が太くなってもその取り扱いが簡単で電機子コイルの結線作業を容易に行うことが可能になる。また、モータケース内における不要なスペースを削減することができるため、モータの大型化を防止することが可能になる。
【0013】
また、本発明は、前記共通端子体が、前記各相の電機子コイルの共通端子側端部が挿通される複数個の透孔が透設された導電性の接続部材により構成されていることを特徴としている。
【0014】
こうすると、接続部材の各透孔に各相の電機子コイルの共通端子側端部を挿通して半田付等をすることにより、各相の電機子コイルの共通端子側端部を簡単に一括して接続することができ、しかも共通端子体を配設するスペースを確保するだけでよく、コイルの引き回しのためのスペースが不要となる。この接続部材は、例えばリング状の部材に等間隔で複数の透孔を透設したものにより形成できる。
【0015】
更に、本発明は、前記各電機子コイルの外部引出端子側端部を各相毎に電気的に接続する導電性の外部引出端子体を備えていることを特徴としている。
【0016】
このようにすれば、外部引出端子体を介して各電機子コイルを外部の電源回路等に接続することができるため、各電機子コイルを引き回すことなく外部回路に接続することが可能になる。
【0017】
そのため、コイルの線径が太くなってもその取り扱いが簡単で電機子コイルの結線作業を容易に行うことが可能になり、しかもモータケース内における不要なスペースを削減することができることから、モータの大型化を防止することが可能になる。
【0018】
また、本発明は、前記外部引出端子体が、各相毎に設けられ同一相の前記電機子コイルの外部引出端子側端部が接続される複数個の接続片が形成された導電性の引出部材により構成され、各相用の前記引出部材が電気的に絶縁された状態で積層されて前記モータケース内に配設されていることを特徴としている。
【0019】
こうすることで、外部引出端子体を構成する各相用の引出部材の接続片に、該当する相の電機子コイルの外部引出端子側端部をそれぞれ接続し、これら引出部材を外部の電源回路等に接続すれば、各相の引出部材を介して各相の電機子コイルを外部回路に簡単に接続できる。また、このように電機子コイルを接続した各引出部材を相互に絶縁した状態で積層するため、モータケース内における不要スペースの削減を図ることが可能になる。
【0020】
これら各相の引出部材はいずれもリング状の部材により構成することができ、各引出部材のほぼ同じような位置から外部への引出しを行うことで、不要なスペースを取ることなく各電機子コイルの外部への引出しが可能になる。
【0021】
更に、本発明は、前記各相用の引出部材がリング形状を有し、前記各接続片が、前記各引出部材を積層したときに周方向にずれるように前記各引出部材それぞれの内側に形成されていることを特徴としている。
【0022】
この場合、各相毎の電機子コイルを各引出部材に接続する際に、各電機子コイルを引き回すことなく、しかも相互に干渉することもなく接続することができる。例えば、3相の電機子コイルの各相がそれぞれ3個ずつから構成されている場合、1相あたりの3つの各電機子コイルは中心角が120゜ずつずれた状態で電機子鉄心に装着されるため、1相あたりの引出部材において中心角が120゜ずれた位置に3つの接続片を形成すればよい。そして、全体として9個(3相×3個)の各電機子コイルは中心角が40゜ずつずれて配置されるため、各引出部材を積層する際に各接続片が40゜ずつずれるように積層すればよい。
【0023】
また、本発明は、前記各相の電機子コイルの共通端子側端部を一括して相互に電気的に接続する導電性の共通端子体と、前記各電機子コイルの外部引出端子側端部を各相毎に電気的に接続する導電性の外部引出端子体とを備えていることを特徴としている。
【0024】
このような構成によれば、共通端子体により各相の電機子コイルの共通端子側端部が一括して接続され、外部引出端子体を介して各電機子コイルが外部の電源回路等に接続される。そのため、コイルの線径が太くなった場合であっても、電機子コイルの取り扱いが容易で、電機子コイルの結線作業が極めて簡単になる。しかも、各電機子コイルを引き回す必要がなく、モータケース内における不要スペースを削減してモータの大型化を防止できる。
【0025】
更に、本発明は、前記共通端子体が、前記各相の電機子コイルの共通端子側端部が挿通される複数個の透孔が透設された導電性の接続部材により構成され、前記外部引出端子体が、各相毎に設けられ同一相の前記電機子コイルの外部引出端子側端部が接続される複数個の接続片が形成された導電性の引出部材により構成され、各相用の前記引出部材が電気的に絶縁された状態で積層されて前記モータケース内に配設されていることを特徴としている。
【0026】
こうすると、接続部材の各透孔に各相の電機子コイルの共通端子側端部を挿通して半田付等をすれば、各相の電機子コイルの共通端子側端部を簡単に一括して接続でき、外部引出端子体を構成する各相用の引出部材の接続片に、該当する相の電機子コイルの外部引出端子側端部を接続し、これら引出部材を外部の電源回路等に接続すれば、各相の引出部材を介して各相の電機子コイルを外部回路に簡単に接続できる。
【0027】
【発明の実施の形態】
この発明をDCブラシレスモータに適用した場合の一実施形態について図1ないし図10を参照して説明する。但し、図1は電機子の正面図、図2は図1の一部の平面図、図3は図1の他の一部の平面図、図4ないし図6はそれぞれ図3の異なる一部の平面図、図7は電機子の製造工程の説明図、図8は回転子の正面図、図9及び図10は回転子の製造工程の説明図である。なお、本実施形態におけるDCブラシレスモータの基本的な構成は、図11に示すものとほぼ同じであるため、以下の説明では図11も参照することとする。
【0028】
図1に示すように、各相(ここでは3相)の電機子コイル5の下端の共通端子側端部を一括して相互に電気的に接続する導電性の共通端子体20、及び各電機子コイル5の上端の外部引出端子側端部を各相毎に電気的に接続する導電性の外部引出端子体30が設けられている。
【0029】
この共通端子体20は、図2に示すように、各相の電機子コイル5の下端の共通端子側端部が挿通される複数個(ここでは9個)の透孔21が透設された導電材から成るリング状の接続部材22により構成されている。このとき、接続部材22の表面には、各透孔21の周りを除いて絶縁のためにコーティング層23(図2中のハッチング部分)が形成されている。
【0030】
そして、ボビン16に巻回された各電機子コイル5の下端の共通端子側端部はボビン16の下方に突出するように導出されており、導出された各電機子コイル5のの共通端子側端部と接続部材22の各透孔21の位置が合致するように、位置合わせがなされた上で各透孔21が形成されている。そのため、接続部材22の各透孔21に各電機子コイル5の下端の共通端子側端部を簡単に挿通することができる。
【0031】
一方、外部引出端子体30は、図3に示すように、U相、V相、W相の各相毎に設けられた導電材から成るリング状の引出部材31u、31v、31wにより構成され、各引出部材31u、31v、31wには対応する相の電機子コイル5の上端の外部引出端子側端部が接続される3個の接続片32がそれぞれ形成され、各接続片32にはそれぞれ透孔33が透設されている。これら各相用の引出部材31u、31v、31wは電気的に絶縁された状態で積層され、全体が樹脂34によりモールドされる。
【0032】
また、ボビン16に巻回された各電機子コイル5の上端の外部引出端子側端部はボビン16の上方に突出するように導出され、この突出した各電機子コイル5の外部引出端子側端部が各接続片32の透孔33に挿通されて半田付により接続される。また、3相の電機子コイル5の各相がそれぞれ3個ずつから構成され、1相あたり3つの各電機子コイル5は中心角が120゜ずつずれた状態で電機子鉄心4に装着される。
【0033】
そこで、U相の引出部材31uは、図4に示すように構成されており、U相の電機子コイル5の配置に合うように、リング状の引出部材31uの内側であって中心角が120゜ずれた位置に3つの接続片32が形成され、外周寄りに側面視L字状の導出片35uが形成されている。また、この導出片35uには、ボルトの挿通孔36uが形成され、引出部材31uには他の相の引出部材との位置合わせ孔37が形成されている。
【0034】
更にV相の引出部材31vの内側にも、図5に示すように、中心角が120゜ずれた位置に3つの接続片32が形成され、外周寄りに側面視L字状の導出片35vが形成され、この導出片35vにはボルトの挿通孔36vが形成されている。この引出部材31vにも複数個の位置合わせ孔38が形成されている。
【0035】
またW相の引出部材31wの内側にも、図6に示すように、中心角が120゜ずれた位置に3つの接続片32が形成され、外周寄りに側面視L字状の導出片35wが形成され、この導出片35wにはボルトの挿通孔36wが形成されている。この引出部材31wにも複数個の位置合わせ孔39が形成されている。
【0036】
ところで、全体として9個(3相×3個)の各電機子コイル5が中心角で40゜ずつずれて配置されていることから、各位置合わせ孔37〜39を合わせることで各引出部材31u、31v、31wの各接続片32が40゜ずつずれて各引出部材31u、31v、31wが積層される。このとき、各引出部材31u、31v、31w間の絶縁を確保するために、例えば各引出部材31u、31v、31wの表面がコーティングされており、積層状態の各引出部材31u、31v、31w全体が上記したように樹脂モールドされている。
【0037】
そして、図7(a)に示すように、下端及び上端がボビン16からそれぞれ下方及び上方に突出した状態で各電機子コイル5がボビン16に巻回され、図7(b)に示すように、電機子鉄心4の各歯それぞれにボビン16が装着されて各電機子コイル5が電機子鉄心4に巻装される。更に、図7(c)に示すように、各電機子コイル5の突出した下端の共通端子側端部が共通端子体20の各透孔21に挿通されると共に、各電機子コイル5の突出した上端の外部引出端子側端部が樹脂モールドされた外部引出端子体30の各接続片32の透孔33に挿通される。
【0038】
その後、これら各透孔21、33に挿通された電機子コイル5の端部が半田付され、各電機子コイル5の共通端子側端部が一括して共通端子体20に接続されると共に、各電機子コイル5の外部引出端子側端部が各相毎の引出部材31u、31v、31wに相互に絶縁した状態で接続され、電機子3が形成される。このようにして形成された電機子3はモータケース2内に収容され、回転子11が電機子3の内側に配設されるのである。
【0039】
ところで、回転子11を構成する回転子本体12の周面には上記したようにマグネット13が配設されているが、通常は円柱状の回転子本体12の周面に、その母線方向に長尺のN極及びS極のマグネット13を接着剤により交互に貼り付けたり、更にその周囲を数カ所においてバンドで固定したりすることによって、回転子11が構成されている。
【0040】
しかし、このようにマグネット13を接着剤により貼り付けると、モータの回転時にマグネット13が剥がれて飛散したり、接着剤の塗布量のばらつきが原因でマグネット13が部分的に浮き上がった状態となって電機子4に接触したりし、バンドによる固定も固定作業が繁雑になる等の不都合が生じる。
【0041】
そこでこのような不都合を防止するために、本実施形態では、図8に示すように、回転子本体12の周面にN極及びS極のマグネット13を交互に接着剤により仮接着した後、薄い非磁性材から成る円筒状の固定部材40を仮接着した各マグネット13に外嵌して各マグネット13を固定している。このとき、図9に示すように治具42を用いて固定部材40の端部の口径を広げた後、固定部材40を回転子11のマグネット13に外嵌したり、或いは他の方法として、図10に示すように、固定部材40を加熱して膨張させてからマグネット13に外嵌する、いわゆる焼きばめ等が採用される。
【0042】
従って、上記した実施形態によれば、共通端子体20により各相の電機子コイル5の共通端子側端部を一括して電気的に接続すると共に、外部引出端子体30により各電機子コイル5の外部引出端子側端部を各相毎に絶縁した状態で接続するため、従来のようにコイルを引き回す必要がなく、コイルの線径が太くなった場合であってもその取り扱いが容易で、しかもコイル端部を挿通するための透孔21、33の径を大きくすることで簡単に対応でき、電機子コイル5の結線作業を極めて簡単に行うことが可能になる。
【0043】
また、コイルの引き回しのためのスペースを確保する必要がなくなるため、モータケース2内における不要スペースを削減することができ、モータの大型化を防止することが可能になる。
【0044】
更に、回転子11のマグネット13を円筒状の固定部材40により固定することで、モータの回転中にマグネット13が剥がれたり、マグネット13が浮いた状態となって電機子3に接触したりすることを簡単且つ確実に防止することができる。
【0045】
なお、上記した実施形態は、本発明をDCブラシレスモータに適用した場合について説明したが、本発明はDCブラシレスモータに限らず、その他のモータにも適用できるのは勿論である。
【0046】
更に、本発明は、上記した3相モータ以外の多相モータにも適用することができるのは勿論であり、そのときの電機子コイル5の数も上記した9個に限られるものでないのはいうまでもない。
【0047】
また、上記した実施形態では、リング状の接続部材22により共通端子体20を構成した場合について説明したが、接続部材22はリング状に限るものではなく、少なくとも一括して各電機子コイル5の共通端子側端部を接続し得る形状であればよい。
【0048】
更に、上記した実施形態では、リング状の引出部材31u、31v、31wにより外部引出端子体30を構成した場合について説明したが、各引出部材もこのようなリング状のものに限定されるものではなく、少なくとも各相の電機子コイル5の外部引出端子側端部をそれぞれ接続でき、しかも各相の引出部材が相互に絶縁された状態で積層可能な形状であればよい。
【0049】
また、この発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。
【0050】
【発明の効果】
以上のように、請求項1に記載の発明によれば、コイルを引き回す必要がないため、コイルの線径が太くなってもその取り扱いが簡単で電機子コイルの結線作業を容易に行うことが可能になり、またモータケース内における不要なスペースを削減することができるため、モータの大型化を防止することが可能になる。
【0051】
請求項2に記載の発明によれば、接続部材の各透孔に各相の電機子コイルの共通端子側端部を挿通して半田付等をすることによって、各相の電機子コイルの共通端子側端部を簡単に一括して接続することができ、しかもコイルの引き回しのための不要なスペースを削減できる。
【0052】
請求項3に記載の発明によれば、各電機子コイルを引き回すことなく外部引出端子体を介して各電機子コイルを外部の電源回路等に接続することができるため、コイルの線径が太くなってもその取り扱いが簡単で電機子コイルの結線作業を容易に行うことが可能になり、しかもモータケース内の不要スペースを削減でき、モータの大型化を防止することが可能になる。
【0053】
請求項4に記載の発明によれば、各相用の引出部材の接続片に、該当する相の電機子コイルの外部引出端子側端部を接続し、これら引出部材を外部の電源回路等に接続することで、各相の引出部材を介して各相の電機子コイルを外部回路に簡単に接続できる。また、各引出部材を相互に絶縁した状態で積層することによって、モータケース内の不要スペースの削減を図ることが可能になる。
【0054】
請求項5に記載の発明によれば、各相毎の電機子コイルを各引出部材に接続する際に、各電機子コイルを引き回すことなくしかも相互に干渉することもなく接続することができる。
【0055】
請求項6に記載の発明によれば、共通端子体により各相の電機子コイルの共通端子側端部を一括して接続でき、外部引出端子体を介して各電機子コイルを外部の電源回路等に接続することができるため、コイルの線径が太くなってもその取り扱いが簡単で電機子コイルの結線作業を容易に行うことができ、しかも各電機子コイルを引き回す必要がなく、モータケース内における不要スペースを削減してモータの大型化を防止することが可能になる。
【0056】
請求項7に記載の発明によれば、接続部材の各透孔に各相の電機子コイルの共通端子側端部を挿通して半田付等をすることにより、各相の電機子コイルの共通端子側端部を簡単に一括して接続することができ、外部引出端子体を構成する各相用の引出部材の接続片に、該当する相の電機子コイルの外部引出端子側端部を接続し、これら引出部材を外部の電源回路等に接続すれば、各相の引出部材を介して各相の電機子コイルを外部回路に簡単に接続できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態における電機子の正面図である。
【図2】一実施形態の一部の平面図である。
【図3】一実施形態の他の一部の平面図である。
【図4】図3の一部の平面図である。
【図5】図3の他の一部の平面図である。
【図6】図3の異なる一部の平面図である。
【図7】一実施形態における電機子の製造工程の説明図である。
【図8】一実施形態における回転子の正面図である。
【図9】回転子の製造工程の説明図である。
【図10】回転子の他の製造工程の説明図である。
【図11】この発明の背景となるDCブラシレスモータの切断正面図である。
【符号の説明】
2 モータケース
3 電機子
4 電機子鉄心
5 電機子コイル
11 回転子
20 共通端子体
21 透孔
22 接続部材
30 外部引出端子体
31u、31v、31w 引出部材
32 接続片
33 透孔
Claims (1)
- シャフトと、
前記シャフトに取り付けられ周面に複数の磁極を有する回転子と、
該回転子と径方向に対向して配設される環状の電機子鉄心及び該電機子鉄心に巻装された多相の電機子コイルとから成る電機子と、
前記シャフト、前記回転子及び前記電機子を収容するモータケースと、
を備えるモータにおいて、
各相の前記電機子コイルの共通端子側端部及び外部引出端子側端部がそれぞれ前記電機子鉄心の軸方向における一端側及び他端側に配置され、
かつ、前記各相の電機子コイルの共通端子側端部を一括して相互に電気的に接続する導電性の共通端子体と、
前記各電機子コイルの外部引出端子側端部を各相毎に電気的に接続する導電性の外部引出端子体と、
を備え、
前記共通端子体は、前記各相の電機子コイルの共通端子側端部が挿通される複数個の透孔が透設された導電性の接続部材により構成され、
前記外部引出端子体は、各相毎に設けられ同一相の前記電機子コイルの外部引出端子側端部が接続される複数個の接続片が形成された導電性の引出部材により構成され、前記各相用の引出部材はリング形状を有し、前記各接続片は、前記各引出部材それぞれの内側に形成され、各相用の前記引出部材は電気的に絶縁された状態、かつ、前記各接続片が周方向にずれた状態で積層され、前記共通端子体及び前記外部引出端子体は前記モータケース内に配設されていることを特徴とするモータ。
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