JP2016196352A - 給糸ボビン糸端案内装置及びボビン準備システム - Google Patents

給糸ボビン糸端案内装置及びボビン準備システム Download PDF

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Abstract

【課題】給糸ボビンの糸端を吹くことで糸端の案内が可能な簡素な構成の給糸ボビン糸端案内装置を提供する。
【解決手段】給糸ボビン糸端案内装置は、空気噴射装置と、ガイド体33と、を備える。空気噴射装置は、ノズルから空気を噴射する。ガイド体33には、ガイド孔部36と、隙間38と、切欠部37と、が形成される。ガイド孔部36は、前記ノズルの向きに貫通する。隙間38は、ガイド孔部36と連通し、ガイド孔部36の中心線36cと直交する。ガイド孔部36は、それぞれ第1開口部34aが形成された複数のガイド板34を、その第1開口部34aの径が大きい順に並べて配置することで構成される。ノズルから遠い側のガイド板34の第1開口部34aの面積は、反対側のガイド板34の第1開口部34aの面積より小さい。
【選択図】図5

Description

本発明は、主として、給糸ボビンの糸端を当該給糸ボビンの芯管の内部に挿入することが可能な給糸ボビン糸端案内装置に関する。
従来から、給糸ボビンを搬送トレイにセットして搬送する構成において、搬送された給糸ボビンの糸端を当該給糸ボビンの芯管の内部に挿入する給糸ボビン糸端案内装置が知られている。
特許文献1は、この種の給糸ボビン糸端案内装置である糸端口出し装置を開示する。特許文献1の糸端口出し装置では、搬送トレイの下方に吸引パイプが配置されており、また、搬送トレイには流体通路が形成されている。また、特許文献1の糸端口出し装置は、給糸ボビンの上方から圧縮空気を噴射するための圧縮空気噴射ノズルを備えている。特許文献1は、以上の構成で、給糸ボビンの下方から給糸ボビンの芯管の内部に吸引作用を生じさせるとともに給糸ボビンの上方から給糸ボビンの天孔に向けて圧縮空気を噴射することにより、糸端にビリを生じさせることなく給糸ボビンの芯管の内部へ挿入できるとする。
特許文献2は、給糸ボビンの糸端を案内するものではないが、紡績装置において、圧縮空気を使って径の大きな入口から径の小さな出口まで糸状体を通す糸通し装置を開示する。この糸通し装置は、所定間隔で併設されて中央部に通過孔が形成された複数のガイド板部を備え、この通過孔は、下流側に向かって次第に小径となっている。
特公平6−65583号公報 特開2002−138329号公報
特許文献1のように糸端の案内のための吸引パイプを搬送トレイの下方に配置する構成では、搬送トレイを移動可能とする関係上、搬送トレイ(流体通路)と吸引パイプの吸引口とを密着させることが困難であるため、給糸ボビンの芯管の内部に強力な負圧を生じさせることが難しい。また、給糸ボビンの芯管の内部が細いことも多いため、天孔の近傍に強い吸引流を形成することは相当に困難であった。従って、糸端を天孔の内部に確実に吸引しようとすると能力の高い負圧源が必要になり、エネルギー効率の点で課題があった。一方で、給糸ボビンの天孔に向けて圧縮空気を噴射するだけでは、気流の乱れが生じ易いため、糸端を天孔の内部に確実に入れることが難しかった。
なお、特許文献2の糸通し装置は、圧縮空気を使って径の大きい入口から径の小さい出口まで糸を通すように構成されている。しかしながら、この特許文献2の糸通し装置は、所定の位置で紡績により生成される糸を所定の糸通路に通すためのものであり、その後に糸通路から糸を外す必要がない点で、給糸ボビンの糸端の案内とは事情が大きく異なる。従って、特許文献2に開示する糸通し装置の構成を、給糸ボビンの糸端を当該給糸ボビンの芯管の内部に挿入するために用いることは難しい。
本発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その目的は、給糸ボビンの糸端を吹くことで当該糸端を給糸ボビンの芯管の内部に挿入することが可能な簡素な構成の給糸ボビン糸端案内装置を提供することにある。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
本発明の第1の観点によれば、以下の構成の給糸ボビン糸端案内装置が提供される。即ち、この給糸ボビン糸端案内装置は、気体噴射装置と、ガイド部と、を備える。前記気体噴射装置は、気体を噴射する。前記ガイド部は、前記気体噴射装置の噴射口の向く方向において前記噴射口の下流側に位置し、給糸ボビンから引き出された糸端をガイドするとともに、前記気体噴射装置によって噴射された気体をガイドする。前記ガイド部には、ガイド孔と、気体抜き部と、切欠部と、複数の壁部と、が設けられる。前記ガイド孔は、前記噴射口の向きに貫通する。前記気体抜き部は、前記ガイド孔と連通し、前記ガイド孔の中心線と直交する。前記切欠部は、前記噴射口の向きに貫通し、前記ガイド部の側縁から前記ガイド孔まで切り欠かれる。前記壁部は、前記気体噴射装置によって噴射された気体を遮る。それぞれの前記壁部には開口部が形成される。前記ガイド孔は、前記複数の壁部の前記開口部を前記噴射口の向きに沿って並べて配置することにより構成される。前記噴射口から遠い側に配置された前記壁部の開口部が、前記噴射口に近い側に配置された前記壁部の開口部よりも小さく形成されている。
これにより、切欠部を介して、給糸ボビンから捕捉された糸端を容易にガイド孔に入れることができる。そして、噴射口からガイド孔に向かって気体を吹き付けたときに、噴射口の向きと垂直な流れ成分を有する気体を、気体抜き部を介して逃がすことができる。従って、ガイド孔の下流端から、糸端を送るための気体の流れを、噴射口の向きと正確に一致する向きで給糸ボビン側に向かって吹き付けることができるので、気体の乱れを抑えることができる。この結果、当該気体に吹かれた糸端を給糸ボビンの芯管の内部に挿入することができる。
前記の給糸ボビン糸端案内装置においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記ガイド部は、前記壁部である少なくとも3枚のガイド板から構成される。前記ガイド板は、その厚み方向が前記噴射口の向きと一致するように、前記噴射口の向きに沿って、間隔をあけて並べて配置されている。
これにより、簡素な構成でガイド部を構成することができる。また、ガイド板の間に形成された間隔を気体抜き部として利用して、気体における、噴射口の向きと一致する流れ成分以外の成分を逃がすことができる。
前記の給糸ボビン糸端案内装置においては、前記ガイド板は、等間隔で並べて配置されていることが好ましい。
これにより、ガイド部の構成を一層簡素化することができる。
前記の給糸ボビン糸端案内装置においては、前記ガイド板同士の間の間隔は、1mm以上10mm以下であることが好ましい。
これにより、気体に吹かれる糸端を給糸ボビン側へ好適に案内できることと、ガイド板の枚数を少なくしてコストを低減することと、を両立させることができる。
前記の給糸ボビン糸端案内装置においては、前記ガイド部において前記噴射口から最も遠い側の前記開口部は、前記給糸ボビンの芯管の軸方向一端部の開口より小さいことが好ましい。
これにより、ガイド孔によって案内されてきた糸端が給糸ボビンの芯管の開口(天孔)より小さい範囲内に規制されるので、当該糸端を容易に給糸ボビンの芯管の内部に挿入することができる。また、給糸ボビンの芯管の管壁にぶつからないように芯管の内部へ気体を吹き付けることができるので、気体の乱れを一層抑制することができる。
前記の給糸ボビン糸端案内装置においては、前記開口部の形状が円状であることが好ましい。
これにより、給糸ボビンの芯管が有する円状の天孔に糸端を好適に案内することができる。
前記の給糸ボビン糸端案内装置においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記複数の壁部には第2開口部がそれぞれ形成される。前記切欠部は、前記複数の壁部の前記第2開口部を前記噴射口の向きに沿って並べて配置することにより構成される。それぞれの前記壁部において、前記第2開口部が円状の前記開口部に連通する部分における幅が、円状の前記開口部の直径より小さくなるように形成されている。
これにより、ガイド孔の案内作用が切欠部によって損なわれにくくなるので、糸端を給糸ボビンの芯管の天孔に好適に案内することができる。また、ガイド孔の内部に導入された糸端がガイド孔から外れにくくすることができる。
前記の給糸ボビン糸端案内装置においては、前記切欠部は、前記ガイド部の側縁から前記ガイド孔に近づくにつれて次第に幅が小さくなっていることが好ましい。
これにより、給糸ボビンから捕捉された糸端を一層容易にガイド孔内に導入することができる。
前記の給糸ボビン糸端案内装置においては、前記気体噴射装置及び前記ガイド部のうち少なくとも何れか一方は、その高さが調整可能に配置されていることが好ましい。
これにより、異なる長さの給糸ボビンに容易に対応することができる。
前記の給糸ボビン糸端案内装置においては、前記ガイド孔を通って引き出された糸端を検出可能な糸検出部を備えることが好ましい。
これにより、ガイド孔内に糸端が導入されたことを簡便に検出することができる。
前記の給糸ボビン糸端案内装置においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、この給糸ボビン糸端案内装置は、前記給糸ボビンから引き出された糸端を捕捉する糸捕捉装置を備える。前記糸捕捉装置が捕捉した糸端が、前記切欠部を介して前記ガイド孔に導入される。
これにより、給糸ボビンから糸端を捕捉する機能と、捕捉された糸端を給糸ボビンの芯管の内部へ挿入する機能と、を両方備える給糸ボビン糸端案内装置を構成することができる。
本発明の第2の観点によれば、以下の構成のボビン準備システムが提供される。即ち、このボビン準備システムは、糸端引出装置と、前記の給糸ボビン糸端案内装置と、を備える。前記糸端引出装置は、前記給糸ボビンから糸端を引き出す。
これにより、給糸ボビンの糸端を引き出して気体により吹くことで、糸端を当該給糸ボビンの芯管の内部に向かって好適に案内することが可能なボビン準備システムを構成することができる。
前記のボビン準備システムは、前記給糸ボビンの搬送通路に沿って搬送される搬送トレイに載置された前記給糸ボビンに対して糸端を準備することが好ましい。
これにより、搬送通路で給糸ボビンを搬送しながら、当該給糸ボビンの糸端を引き出して準備することができるので、準備作業の効率を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係る給糸ボビン糸端案内装置を備える自動ワインダシステムの概略的な平面図。 自動ワインダの全体的な構成を示す正面図。 給糸ボビンの構成を示す正面図。 給糸ボビン糸端案内装置の構成を示す概略的な斜視図。 ガイド体の構成を示す斜視図。 ガイド体が糸端及び空気流を案内する様子を示す断面図。
次に、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る給糸ボビン糸端案内装置9を備えた自動ワインダシステム100の概略的な平面図である。図2は、自動ワインダ1の全体的な構成を示す正面図である。図3は、給糸ボビン12の構成を示す正面図である。
図1に示す自動ワインダシステム100は、自動ワインダ(糸巻取装置)1と、ボビン準備システム2と、ボビン供給装置3と、を備えている。
自動ワインダ1は、並べて配置された複数のワインダユニット(巻取ユニット)1aを備える。図1に示すように、自動ワインダ1には、それぞれのワインダユニット1aへ給糸ボビン12を自動的に搬送するための供給通路4が形成されている。また、自動ワインダ1には、それぞれのワインダユニット1aから排出されるボビン13を搬送するための回収通路5が形成されている。ワインダユニット1aから排出されて回収通路5を搬送されるボビン13は、給糸ボビン12から紡績糸10が全て解舒された状態のボビン(空のボビン)である場合と、紡績糸10の解舒の途中に当該紡績糸10が絡まる等の理由で解舒できなくなった状態のボビンである場合と、が考えられる。
なお、図1では給糸ボビン12及びボビン13が少数しか示されていないが、実際には供給通路4において多数の給糸ボビン12が搬送され、回収通路5において多数のボビン13が搬送される。
ワインダユニット1aは、供給通路4から供給された給糸ボビン12から図2のように紡績糸10を解舒し、巻取ボビン14に巻き取ってパッケージ15を形成する。そして、ワインダユニット1aは、紡績糸10が解舒されたボビン13を回収通路5へ排出する。
給糸ボビン12は、前工程の精紡機40において生成された紡績糸10を、図3に示すように芯管23の周囲に巻き付けたものである。芯管23には貫通状の軸孔が形成されるとともに、図3に示すように、芯管23には若干のテーパが形成されている。なお、以下の説明においては、テーパ状の芯管23における小径側の端部を先端部(頂部)24と呼び、大径側の端部を根元部25と呼ぶ場合がある。
図1に示す精紡機40は、粗糸(スライバ)を牽伸して撚りを掛けることにより生成された紡績糸10を芯管23に巻き取るリング精紡機として構成される。なお、リング精紡機の構成は良く知られているので、詳細な説明は省略する。また、精紡機40は、本実施形態のようにリング精紡機として構成されることに限定されず、給糸ボビン12を作成するその他の精紡機として構成されても良い。
ボビン供給装置3は、精紡機40から供給された給糸ボビン12を搬送トレイ16の上に1本ずつセットするように構成されている。この結果、搬送トレイ16は、給糸ボビン12を略直立状態で支持する。
供給通路4及び回収通路5は、ベルトコンベア等から構成されており、搬送トレイ16を搬送することができるように構成されている。
上述のように、給糸ボビン12は、搬送トレイ16に載置された状態で、供給通路4を介してワインダユニット1aに搬送され、ワインダユニット1aにより紡績糸10が解舒される。そして、紡績糸10が解舒された後のボビン13は、搬送トレイ16に載置されたまま、ワインダユニット1aから回収通路5を介して排出される。
ボビン準備システム2は、自動ワインダ1とボビン供給装置3との間に配置されている。ボビン準備システム2には、搬送トレイ16を搬送する搬送通路6が形成されている。なお、当該ボビン準備システム2は、ボビン供給装置3に連結して配置されることに限らず、精紡機40に直結して配置されても良い。搬送通路6は、自動ワインダ1の供給通路4と回収通路5とを接続するように構成されている。
具体的に説明すると、この搬送通路6は、供給搬送通路6aと、返却搬送通路6bと、スキップ通路6cと、戻し通路6dと、を備える。供給搬送通路6aは、給糸ボビン12を自動ワインダ1へ供給する。返却搬送通路6bは、自動ワインダ1から排出されたボビン13を精紡機40へ返却する。スキップ通路6cは、供給搬送通路6aから返却搬送通路6bへ(ワインダユニット1aを経由せずに)搬送トレイ16を搬送できるように構成されている。戻し通路6dは、返却搬送通路6bから供給搬送通路6aへ搬送トレイ16を戻すことができるように構成されている。
ボビン準備システム2は、バンチ解舒装置7と、糸端引出装置8と、給糸ボビン糸端案内装置9と、を備える。ボビン準備システム2は、自動ワインダ1に供給される前の給糸ボビン12に対し、当該自動ワインダ1でスムーズに糸を解舒できる状態となるように適宜の作業を行う。なお、本願明細書での「糸端」とは、紡績糸10の先端を厳密に意味する場合もあるが、概ね、当該先端を含む所定長さの糸端部分を意味する。
バンチ解舒装置7は、給糸ボビン12のバンチ巻き26を解舒する。ここで、バンチ巻き26について簡単に説明する。即ち、精紡機40は芯管23に紡績糸10を巻き付けて給糸ボビン12を形成するが、仮に、芯管23に紡績糸10が単に巻かれただけで糸端20がフリーとなった状態の給糸ボビン12を自動ワインダシステム100で使用しようとした場合、例えば給糸ボビン12を精紡機40からボビン供給装置3まで運搬する途中で糸端20が出てきてしまい、給糸ボビン12同士で紡績糸10が絡まってしまうおそれがある。そこで、精紡機40側では、図3に示すように、給糸ボビン12の糸層の表面に先端部24側から根元部25側に向けて紡績糸10を螺旋状に巻き付け、更に芯管23の根元部25に巻き付けるバンチ巻き26を形成しておく。これにより、糸端20がフリーでなくなるので、搬送中の給糸ボビン12から紡績糸10が出てきてしまうことを防止できる。
糸端引出装置8は、バンチ解舒装置7により解舒された給糸ボビン12の表層の糸端20を引っ掛けて、糸端20を給糸ボビン12から引き出す。
給糸ボビン糸端案内装置9は、自動ワインダ1で当該糸端20を給糸ボビン12からスムーズに引き出すことが可能な状態となるように案内する。具体的には、給糸ボビン糸端案内装置9は、糸端引出装置8により引き出された糸端20を、給糸ボビン12の芯管23の天孔27から当該芯管23の内部(軸孔)へ挿入した状態とする。
以上の構成で、ボビン準備システム2は、ボビン供給装置3から供給された給糸ボビン12のバンチ巻き26を解舒し、また、自動ワインダ1で給糸ボビン12から糸端20を引き出せるようにボビン準備システム2側で給糸ボビン12の糸端20を準備して、自動ワインダ1へ搬送する。自動ワインダ1が備えるそれぞれのワインダユニット1a(図2)は、ボビン準備システム2で準備された糸端20を給糸ボビン12から上方へ圧縮空気で吹き飛ばすようにして引き出して、糸端20を解撚して継ぐ糸継装置17によりパッケージ15側の紡績糸10と糸継ぎを行った後、巻取ボビン14に紡績糸10を巻き取ってパッケージ15を形成する。そして、それぞれのワインダユニット1aで紡績糸10が解舒された給糸ボビン12であるボビン13が、回収通路5及び返却搬送通路6bを介して精紡機40へ返却される。
続いて、図4から図6までを参照して、本実施形態の給糸ボビン糸端案内装置9について詳細に説明する。図4は、給糸ボビン糸端案内装置9の構成を示す概略的な斜視図である。図5は、ガイド体33の構成を示す斜視図である。図6は、ガイド体33が糸端20及び空気流を案内する様子を示す断面図である。
給糸ボビン糸端案内装置9は、図4に示すように、主として、糸捕捉装置31と、空気噴射装置(気体噴射装置)32と、ガイド体(ガイド部)33と、を備える。
糸捕捉装置31は、給糸ボビン12から糸端20を捕捉し、当該糸端20をガイド体33に案内する。空気噴射装置32は、ガイド体33に導入された状態の糸端20に圧縮空気を吹き付ける。ガイド体33は、空気噴射装置32から噴射された圧縮空気を芯管23の内部へ案内する。ガイド体33により案内された空気に吹かれた糸端20が、当該空気の流れに乗って芯管23の内部へ運ばれる。以下、それぞれの構成について詳細に説明する。
糸捕捉装置31は、図4に示すように、給糸ボビン12の搬送通路6の近傍に配置されたダクトとして構成されている。当該ダクト(糸捕捉装置31)には1本の細長いスリット31xが形成されており、このスリット31xを介して、給糸ボビン12から糸端20を吸引して捕捉することができる。
糸捕捉装置31は、ダクト31Dと、負圧供給装置(負圧供給源)90と、を備える。
ダクト31Dは、縦ダクト31aと、横ダクト31bと、連結ダクト31cと、を繋げて構成されている。縦ダクト31a、横ダクト31b及び連結ダクト31cのそれぞれは、直線状に細長い中空角筒状に形成されている。しかし、ダクト31Dの形状は角筒状に限定されず、例えば、円筒状でも良い。また、当該ダクト31Dは、縦ダクト31aと、横ダクト31bと、連結ダクト31cと、に分割して構成することに代えて、例えば一体成形されても良い。
縦ダクト31aは、給糸ボビン12の搬送方向においてガイド体33のすぐ上流側の一側の脇に鉛直に配置されている。この縦ダクト31aは、搬送通路6を搬送される給糸ボビン12に対して近接して配置されている。
横ダクト31bは、その長手方向が搬送通路6の長手方向に対してねじれの位置となるように水平に配置されるとともに、搬送通路6の上方及びガイド体33の上方を通過するように配置されている。なお、平面視において、横ダクト31bと搬送通路6は互いに斜めに交差するように配置されている。
連結ダクト31cは、上下方向から若干傾けて配置され、縦ダクト31aと横ダクト31bとを互いに接続している。
スリット31xは、縦ダクト31aにおいて搬送通路6側を向く面と、連結ダクト31cにおいて搬送通路6側を向く面と、横ダクト31bにおいて搬送通路6側を向く面(下面)と、に跨って配置されている。このスリット31xは、それぞれのダクト31a〜31cの長手方向と平行な向きで細長く形成されている。スリット31xは、ダクト31Dの外側と内側を連通するように貫通状に形成されている。
負圧供給装置90は、図4に示すように、横ダクト31bの一端に接続されている。なお、当該負圧供給装置90は、例えばブロアとして構成することができる。この結果、負圧供給装置90は、上記のスリット31xの部分に、糸端20を吸引して捕捉するための吸引空気流を発生させることができる。これにより、ダクト31Dの内部には、図4の太い破線矢印の方向(以下、吸引方向と呼ぶことがある)に沿って流れる空気流が形成される。従って、スリット31xを介してダクト31Dの内部に吸引された糸端20は、前記吸引方向に更に引っ張られる。
スリット31xの長手方向一端部は、図4に示すように、横ダクト31bの長手方向中途部に配置されている。当該端部(以下、終端部31zと呼ぶことがある)は、ガイド体33よりも、前記吸引方向における下流側に位置している。
以上の構成で、搬送通路6に沿って搬送される給糸ボビン12が図4の鎖線で示す位置(縦ダクト31aの近傍位置)を通過する際に、吸引流の作用により、当該給糸ボビン12の糸端20がスリット31xを介してダクト31Dの内部に吸い込まれる。その後、縦ダクト31aの内部に吸引された糸端20(紡績糸10の先端)は、屈曲状のダクト31D内を前記吸引方向に引っ張られ、連結ダクト31c、横ダクト31bの順に移動する。糸端20(紡績糸10の先端を含む所定長さの糸端部分)は、最終的には上記の終端部31zの位置でスリット31xを通り抜けるようになる。即ち、最終的には、給糸ボビン12からダクト31Dの内部へ至る糸端20は、第1案内部材51及び第2案内部材52(詳細は後述)に接触し、終端部31zの位置でスリット31xを通り抜ける状態となっている。この構成により、糸捕捉装置31は、給糸ボビン12から引き出された糸端20をガイド体33に導入するように案内することができる。
スリット31xの終端部31zよりも吸引方向下流側には、糸捕捉装置31が糸端20を捕捉したか否かを検出するための糸検出センサ41が配置されている。この糸検出センサ41は、例えば光センサ等から構成することができる。
空気噴射装置32には、空気を噴射するためのノズル(噴射口)32aが下向きに形成されている。ノズル32aは、ガイド体33の直上方に配置されるとともに、搬送通路6の直上方に配置されている。このノズル32aは適宜の配管を介して図略の圧縮空気源に接続されており、圧縮空気を直下方へ噴射することができる。
空気噴射装置32(ノズル32a)は、図4に示すように、その高さを調整可能な高さ変更機構61を介して支持されている。高さ変更機構61の構成としては、ボルト等の固定部材と、上下方向に細長い長孔と、の組合せを用いること等が考えられるが、これに限定されない。
ガイド体33は、図4に示すように、ノズル32aの直下方に配置されている。このガイド体33は、ノズル32aに吹かれた糸端20が天孔27から芯管23の内部に円滑に入るようにするために、ノズル32aから噴射された圧縮空気の流れを適宜案内するように構成されている。
当該ガイド体33は、図4に示すように、複数(ここでは7枚)のガイド板(壁部)34を、ノズル32aの向きと同じ方向である上下方向に並べて等間隔で配置することにより構成されている。それぞれのガイド板34は、ノズル32aから噴射された圧縮空気を遮ることができる。また、それぞれのガイド板34は、その厚み方向が、当該ガイド板34が並べられる方向(上下方向)と一致するように配置されている。
7枚のガイド板34のそれぞれには、固定部材であるボルト66を差込可能な図略の取付孔が貫通状に形成されている。それぞれの取付孔は互いに対応した位置に配置されている。また、隣接する2枚のガイド板34の間には、円板状のスペーサ35が配置されている。スペーサ35には、ボルト66を差込可能な図略の軸孔が貫通状に形成されている。なお、隣接する2枚のガイド板34の間の空間から構成された隙間38を介して空気を周囲に好適に逃がすことができるように(詳細は後述)、当該ガイド板34はある程度の大きさの面積を有することが好ましい。
この構成で、ボルト66に対し、ガイド板34、スペーサ35、ガイド板34、・・・と交互に取り付け、固定部材であるナット67により締め付けることで、7枚のガイド板34が、その間にスペーサ35の厚みに相当する隙間(気体抜き部)38を形成するように配置される。それぞれのスペーサ35は互いに等しい厚みを有しているので、7枚のガイド板34の間の間隔(隙間38の大きさ)も等しくなっている。
隙間38は、ノズル32aの向きに直交する向き(水平な向き)の層状に形成されている。また、隙間38は、ガイド板34の外縁に相当する部分においてガイド体33の外部と連通している。
それぞれのガイド板34には、図5に示すように、円状の第1開口部34aと、台形状の第2開口部34bと、が形成されている。第1開口部34aは、ガイド板34の略中心部に形成されている。しかし、これに限定されず、当該第1開口部34aをガイド板34の例えば縁部寄りに形成しても良い。第2開口部34bは、ガイド板34の一側に形成され、糸端20を外部から第1開口部34aへ通過させることが可能に構成されている。
それぞれのガイド板34に形成される第1開口部34aは、その中心同士が水平方向で互いに一致するように配置されている。また、それぞれの第1開口部34aの中心は何れも、ノズル32aの中心線を延長した仮想直線上に配置されている。これにより、ノズル32aによって噴射された空気は、第1開口部34aの内部に吹き付けられる。
ガイド体33は適宜の高さで支持されるとともに、それぞれのガイド板34に形成された第1開口部34aの中心は何れも、搬送通路6の直上方に配置されている。また、本実施形態では、搬送通路6により搬送されてきた給糸ボビン12を、図4に実線で示す位置(以下、準備位置と呼ぶことがある)で停止させることができるように構成されている。給糸ボビン12を上記の準備位置で停止させたとき、その芯管23の天孔27は、図6に示すように第1開口部34aの中心部の直下方に位置する。従って、ノズル32aによって噴射された空気のうち、ガイド体33を下方へ通過した一部の空気を、給糸ボビン12の芯管23の天孔27から内部へ好適に流すことができる。
ガイド体33は、図6に示すように、最も下方に配置されたガイド板34が、準備位置に停止させた給糸ボビン12の芯管23の上端部に対して、上下方向の小さな隙間を形成するような高さに配置されている。なお、ガイド体33もノズル32aと同様に、その高さを調整可能な高さ変更機構(図略)を介して支持されている。この結果、給糸ボビン12の芯管23の長さの変更に柔軟に対応することができる。
ノズル32aとガイド体33(ノズル32aに最も近いガイド板34)との間の距離は、例えば15mmに設定されることが好ましい。また、給糸ボビン12とガイド体33(給糸ボビン12に最も近いガイド板34)との間の距離は、例えば3mm以上9mm以下に設定されることが好ましい。しかし、これらの距離は、上記数値に限定されない。
第1開口部34aの大きさは、上側(ノズル32aに近い側)に配置されたガイド板34の第1開口部34aの開口面積が大きく、下側(給糸ボビン12に近い側、搬送通路6に近い側)に配置されたガイド板34の第1開口部34aの開口面積が小さくなるように、徐々に変化している。この結果、図5及び図6に示すように、間隔をあけて積層された複数の板を円錐状にくり抜いたようなガイド体33の形状が実現されている。なお、この円錐状にくり抜かれた部分が、後述のガイド孔部36に相当する。ガイド体33において、最も上に配置されたガイド板34の第1開口部34aが最大となり、最も下に配置されたガイド板34の第1開口部34aが最小となる。
例えば、第1開口部34aは、その直径が、給糸ボビン12に近づくにつれて所定の値(0.5mm以上1.5mm以下の値)ずつ小さくなるように形成されていると好ましい。給糸ボビン12に最も近いガイド板34の第1開口部34aの直径は、3mm以上5mm以下の値に設定されていると好ましい。即ち、例えば、第1開口部34aの直径が、給糸ボビン12から離れてノズル32aに近づくにつれて、4mm、5mm、6mm、7mm…と次第に大きくなっていくと好ましい。一方、ノズル32aの噴射口の直径は、例えば0.5mm以上1.0mm以下に設定されると好ましい。このとき、ノズル32aの噴射口の直径は、給糸ボビン12に最も近いガイド板34の第1開口部34aの直径よりも小さくなっている。なお、これらの直径は、上記数値に限定されない。
このように、複数枚のガイド板34に形成された第1開口部34aを、その中心同士が水平方向で一致し、かつ、上から下に向かって径が大きい順で並ぶように配置することにより、ガイド体33を全体で見た場合に、ノズル32aの向きである上下方向に貫通するテーパ状のガイド孔部36(図5)が構成されている。ガイド孔部36の中心線36cは、図6に示すように、空気噴射装置32が有するノズル32aの向き(ノズル32aの中心線)と一致している。このガイド孔部36のテーパ形状により、ノズル32aからの空気の噴射に伴って、給糸ボビン12が有する細い芯管23の内部に糸端20を好適に案内することができる。また、ガイド孔部36は円錐状になっているので、糸端20が周方向のどの位置にあっても、上記の案内作用を好適に発揮させることができる。なお、以下の説明においては、ガイド孔部36の端部のうち、空気噴射装置32に近い側の端部を入口36aと称し、その反対側の端部を出口36bと称する。
出口36bに相当する第1開口部34a(ノズル32aから最も遠い側に配置されたガイド板34の第1開口部34a)は、給糸ボビン12の芯管23の先端部24に位置する天孔27の開口より小さく形成されている。これにより、最下部のガイド板34が有する第1開口部34aを通過した空気は、芯管23の管壁の上端面にぶつかることなく好適に芯管23の内部へ流れるので、芯管23による空気の乱れ(逆風等)を抑制することができる。この結果、当該空気に吹かれた糸端20が、好適に芯管23の内部へ案内される。
ガイド板34に形成される第2開口部34bは、図5に示すように第1開口部34aの中心線36cと直交する線を軸とする軸対称な形状を有しており、その短辺側が第1開口部34aと接続し、長辺側がガイド板34の縁部と接続するように形成されている。また、それぞれのガイド板34に形成される第2開口部34bは、上下方向でほぼ対応する位置に配置されている。
即ち、第2開口部34bは、ガイド板34の縁部から中心側(第1開口部34a)に近づくにつれて、その幅が漸減する形状となっている。これにより、当該第2開口部34bを介して、糸捕捉装置31により捕捉された糸端20を第1開口部34a内に好適に導入することができる。
それぞれのガイド板34において、第2開口部34bが第1開口部34aと接続する部分の幅は、当該第1開口部34aの直径より小さくなっている。これにより、ガイド孔部36の形状を概ね円錐状に維持することができるので、上記の案内作用が損なわれにくくなって、糸端20を芯管23の内部へ確実に案内することができる。また、第2開口部34bと第1開口部34aとの接続箇所にクビレができるので、いったん第1開口部34aに入った糸端20が第2開口部34bから抜けにくくなる。
第2開口部34bの大きさは、上側(ノズル32aに近い側)に配置されたガイド板34の第2開口部34bの開口面積が大きく、下側(給糸ボビン12に近い側、搬送通路6に近い側)に配置されたガイド板34の第2開口部34bの開口面積が小さくなるように、徐々にその幅を変化させている。この結果、間隔をあけて積層された複数の板を、底面が台形状の角錐台状にくり抜いたようなガイド体33の形状が実現されている。なお、この角錐台状にくり抜かれた部分が、後述の切欠部37に相当する。ガイド体33において、最も上に配置されたガイド板34の第2開口部34bの開口面積(大きさ)が最大となり、最も下に配置されたガイド板34の第2開口部34bの開口面積(大きさ)が最小となる。なお、全てのガイド板34の第2開口部34bは、その開口形状が同じ大きさとなるように形成されても良い。
このように、複数枚のガイド板34に形成された第2開口部34bを、その軸同士が水平方向で一致し、かつ、上から下に向かって幅が大きい順で並ぶように配置することにより、ガイド体33を全体で見た場合に、ノズル32aの向きである上下方向に貫通するテーパ状の切欠部37が形成される。切欠部37は、ガイド体33の一側の縁部を開放させつつ、ガイド孔部36まで切り欠いた形状となっている。また、この切欠部37は、給糸ボビン12の搬送方向上流側を開放させている。
ガイド孔部36の内部空間は、ガイド孔部36の中心線36cと直交するように層状に形成された複数の隙間38と連通している。また、ガイド孔部36の軸線方向で見たときに、当該ガイド孔部36が隙間38の中央部に配置されている。従って、円錐状のガイド孔部36の内部に圧縮空気が吹き付けられることで発生する空気流のうち、第1開口部34aの径方向外側に向かう成分を有する空気流を、多層状に配置された隙間38を介して周囲へ容易に逃がすことができる。
上記の構成で、空気噴射装置32によりガイド孔部36内に噴射された空気の流れは、径の大きさが徐々に小さくなる第1開口部34aを次々に通過することで、次第に細く絞られていく。この過程で、ガイド孔部36の中心線36cから離れていたり、中心線36cに対して向きがズレている流れは、図6に示すように何れかのガイド板34に当たって、隙間38から逃げていく。この結果、全ての第1開口部34aを通過してガイド孔部36の出口36bから出る空気の流れは、ガイド孔部36の中心線36cと平行になるように精度良く向けられる。また、徐々に小さくなる第1開口部34aによって、空気の不要な流れを隙間38から少しずつ周囲へ逃がし、この結果として好適な流れを残すように構成されているので、ガイド孔部36の内部における気流の乱れも発生しにくい。このように、ガイド孔部36の出口36bから噴出する空気流が整えられるので、ガイド孔部36に導入されている糸端20を、空気流によって給糸ボビン12の天孔27へ円滑に入れることができる。
ガイド板34とガイド板34の間に形成されている隙間38(言い換えれば、スペーサ35の厚み)は、1mm以上10mm以下の適宜の寸法とされている。隙間38の大きさを1mm以上とすることで、ガイド板34の枚数が増大してコストが増加するのを防止できるとともに、当該隙間38を介して空気を好適に逃がすことができる。また、隙間の大きさを10mm以下とすることで、糸端20が隙間38の内部に入り込むことを防止できる。隙間38の大きさは、1mm以上3mm以下であることがより好ましい。なお、ガイド板34の厚さはスペーサ35の厚さより小さいことが好ましい。具体的な寸法としては、例えば、ガイド板34の厚みを1mmにし、スペーサ35の厚みを7mmにすることが考えられるが、これに限定されない。例えば、スペーサ35の厚みを2mmにして、隙間38の大きさを2mmとしても良い。
ボルト66及びスペーサ35は、矩形状に形成されたガイド板34の4隅の1つに配置されている。このように、ボルト66及びスペーサ35が第1開口部34aから十分に離れて配置されているので、ボルト66及びスペーサ35が隙間38内の空気の流れの邪魔になることを回避できる。
次に、給糸ボビン糸端案内装置9が備える第1案内部材51及び第2案内部材52について説明する。図4に示す第1案内部材51及び第2案内部材52は、糸捕捉装置31により捕捉された糸端20を、ガイド体33へ(具体的には、切欠部37を介してガイド孔部36の内部へ)好適に案内するためのものである。
第1案内部材51は、図4に示すように、ガイド体33を構成する7枚のガイド板34のうち、最も上側に位置するガイド板34の上面に取り付けられている。第1案内部材51は細長い形状に構成され、ガイド体33から直線状に突出している。第1案内部材51がガイド体33から突出する向きは、ガイド板34の面に平行で、かつ、ガイド体33において切欠部37が開放している向きとほぼ平行になっている。また、第1案内部材51は、ガイド体33の切欠部37よりも一側(スリット31xの終端部31zに近い側)に偏った位置に配置されている。第1案内部材51の縁部(ガイド孔部36及び切欠部37に近い側の縁部)は、給糸ボビン12からダクト31Dの内部へ至る糸端20に接触し、当該糸端20が切欠部37からガイド孔部36にスムーズに入るように案内することができる。
第2案内部材52は、ノズル32aとほぼ同じ高さに支持された平板状の部材として構成されており、その縁部には、給糸ボビン12からダクト31Dの内部へ至る糸端20に接触可能な糸ガイド57が形成されている。また、当該縁部には、凹状の糸規制部53が形成されている。第2案内部材52は、ガイド体33の直上方から一側(前記切欠部37よりも第1案内部材51が偏って配置されている側と同じ側)に寄った位置に配置されている。この結果、第2案内部材52と空気噴射装置32との干渉を防止できる。
第2案内部材52は、糸ガイド57によって糸端20を案内した後、糸規制部53により、空気噴射装置32から噴射される空気が良好に当たる位置に規制することができる。この状態でノズル32aから空気を噴射することにより、噴射流を糸端20に確実に作用させることができる。
第2案内部材52には、ガイド孔部36を通って上方へ引き出された糸端20(糸規制部53によって規制された糸端20)を検出するための糸検出センサ(糸検出部)42が設けられている。なお、糸検出センサ42は、糸検出センサ41と同様に、例えば光センサ等から構成することができる。
この糸検出センサ42により、糸端20がガイド孔部36を通っているか否かを簡便に判断することができる。なお、糸検出センサ42はガイド体33から十分に離れて配置されているので、当該糸検出センサ42が、ガイド孔部36内の糸端20及び空気流を邪魔することもない。
また、第2案内部材52には、糸規制部53によって規制された状態の糸端20を切断するためのカッタ54が取り付けられている。このカッタ54は、例えばソレノイドにより駆動することができる。
次に、上記の構成の給糸ボビン糸端案内装置9の具体的な動作を説明する。
給糸ボビン12が搬送通路6に沿って図4の鎖線の位置まで搬送されると、糸捕捉装置31は、縦ダクト31aの部分のスリット31xの近傍に発生している吸引空気流により、当該給糸ボビン12から糸端20を吸引して捕捉する。その後、糸端20がスリット31xに吸い込まれる位置が終端部31zまで移動するので、これに伴って給糸ボビン12から糸端20が上方に引き出されて、糸端20が第1案内部材51及び第2案内部材52に接触する。
糸検出センサ41が糸端20を検出すると、搬送通路6は給糸ボビン12を、図4の鎖線の位置からガイド体33の直下方の位置(準備位置)まで搬送する。給糸ボビン12の移動に伴い、糸端20は、第1案内部材51の案内によって切欠部37からガイド孔部36へ入るとともに、第2案内部材52の案内によって糸規制部53に入る。
糸規制部53に糸端20が導入されたことが糸検出センサ42により検出されると、空気噴射装置32が圧縮空気の噴射を開始する。その直後に、糸端20がカッタ54により切断される。
カッタ54で切断されたことにより新たに形成された糸端20は、空気噴射装置32の噴射によって発生した噴射流に乗って、ガイド孔部36の案内に従い、芯管23の天孔27から芯管23の内部へ吹き込まれる。このとき、ガイド体33は上記のように糸端20及び空気流を好適に案内するので、糸端20を確実に天孔27から芯管23の内部に入れることができる。
このように、本実施形態の給糸ボビン糸端案内装置9を介して、給糸ボビン12から糸端20を捕捉し、捕捉した糸端20を好適に給糸ボビン12の天孔27の上側からその芯管23の内部へ吹くことができる。特に、本実施形態では特許文献1と異なり、給糸ボビン12の芯管23の下方から負圧で吸引することなく、給糸ボビン12の上方から空気を噴射するだけで、糸端20の確実な案内を実現している。従って、エネルギー効率の大幅な向上を実現することができる。
また、本実施形態の給糸ボビン糸端案内装置9の構成により、負圧供給源と接続された吸引装置を給糸ボビン12の下側に設けることにより芯管23内部に吸引空気流を発生させなくても、糸端20を芯管23の内部に挿入することができる。従って、搬送トレイ16の下部から空気を吸引する必要がなくなるので、搬送通路6における搬送トレイ16(給糸ボビン12)の搬送を幅広のベルトコンベアによって行うことができ、構成を簡素化することができる。
以上に説明したように、本実施形態の給糸ボビン糸端案内装置9は、空気噴射装置32と、ガイド体33と、を備える。空気噴射装置32は、圧縮空気を噴射する。ガイド体33は、空気噴射装置32のノズル32aの向く方向においてノズル32aの下流側に位置し、給糸ボビン12から引き出された糸端20をガイドするとともに、空気噴射装置32によって噴射された圧縮空気をガイドする。ガイド体33には、ガイド孔部36と、隙間38と、切欠部37と、が形成される。ガイド孔部36は、ノズル32aの向きに貫通する。隙間38は、ガイド孔部36と連通し、ガイド孔部36の中心線と直交する。切欠部37は、ノズル32aの向きに貫通し、ガイド体33の側縁からガイド孔部36まで切り欠かれるように構成される。ガイド体33は、第1開口部34aが形成された複数のガイド板34を備える。ガイド孔部36は、複数のガイド板34の第1開口部34aをノズル32aの向きに沿って並べて配置することにより構成される。ノズル32aから遠い側に配置されたガイド板34の第1開口部34aが、ノズル32aに近い側に配置されたガイド板34の第1開口部34aより小さく形成されている。
これにより、切欠部37を介して、給糸ボビン12から捕捉された糸端20を容易にガイド孔部36に入れることができる。そして、ノズル32aからガイド孔部36に向かって圧縮空気を吹き付けたとき、ノズル32aの向きと垂直な流れ成分を有する空気を、隙間38を介して逃がすことができる。従って、ガイド孔部36の下流端から、糸端20を送るための空気の流れを、ノズル32aの向きと正確に一致する向きで天孔27に向かって吹き付けることができるので、空気の乱れ(例えば、給糸ボビン12側からガイド孔部36側へ向かう逆風)を抑えることができる。この結果、当該空気に吹かれた糸端20を好適に芯管23の内部へ送ることができる。
また、本実施形態の給糸ボビン糸端案内装置9において、ガイド体33は7枚のガイド板34から構成される。ガイド板34は、その厚み方向がノズル32aの向きと一致するように、ノズル32aの向きに沿って、間隔をあけて並べて配置されている。
これにより、ガイド体33を簡素に構成することができる。また、ガイド板34の間の間隔を利用して、噴射された空気における、ノズル32aの向きと一致する流れ成分以外の成分を逃がすことができる。
また、本実施形態の給糸ボビン糸端案内装置9において、ガイド板34は、等間隔で並べて配置されている。
これにより、ガイド体33の構成を一層簡素化することができる。
また、本実施形態の給糸ボビン糸端案内装置9において、ガイド板34同士の間の間隔は、1mm以上10mm以下である。
これにより、圧縮空気に吹かれる糸端20を給糸ボビン12側へ好適に案内できることと、ガイド板34の枚数を少なくしてコストを低減することと、を両立させることができる。
また、本実施形態の給糸ボビン糸端案内装置9において、ガイド体33においてノズル32aから最も遠い側の第1開口部34aは、給糸ボビン12の芯管23の天孔27より小さい。
これにより、ガイド孔部36によって案内されてきた糸端20が給糸ボビン12の芯管23の天孔27より小さい範囲内に規制されるので、当該糸端20を容易に給糸ボビン12の芯管23内に挿入することができる。また、給糸ボビン12の芯管23の管壁にぶつからないように芯管23の内部へ空気を吹き付けることができるので、空気の乱れ(例えば、給糸ボビン12からガイド孔部36へ向かう逆風)を一層抑制することができる。
また、本実施形態の給糸ボビン糸端案内装置9において、第1開口部34aの形状が円状である。
これにより、給糸ボビン12の芯管23が有する円状の天孔27に糸端20を好適に案内することができる。
また、本実施形態の給糸ボビン糸端案内装置9において、複数のガイド板34にはそれぞれ第2開口部34bが形成される。切欠部37は、複数のガイド板34の第2開口部34bをノズル32aの向きに沿って並べて配置することにより構成される。それぞれのガイド板34において、第2開口部34bが第1開口部34aと連通する部分における幅が、第1開口部34aの直径より小さく形成されている。
これにより、ガイド孔部36の案内作用が切欠部37によって損なわれにくくなるので、糸端20を給糸ボビン12の芯管23の天孔27に好適に案内することができる。また、ガイド孔部36の内部に導入された糸端20がガイド孔部36から外れにくくすることができる。
また、本実施形態の給糸ボビン糸端案内装置9において、空気噴射装置32及びガイド体33の何れも、その高さが調整可能に配置されている。
これにより、異なる長さの給糸ボビン12に容易に対応することができる。
また、本実施形態の給糸ボビン糸端案内装置9は、ガイド孔部36を通って引き出された糸端20を検出する糸検出センサ42を備える。
これにより、ガイド孔部36内に糸端20が導入されたことを簡便に検出することができる。
また、本実施形態の給糸ボビン糸端案内装置9は、糸捕捉装置31を備える。糸捕捉装置31は、給糸ボビン12から引き出された糸端20を捕捉する。糸捕捉装置31が捕捉した糸端20が切欠部37に導入される。
これにより、給糸ボビン12から糸端20を捕捉する機能と、捕捉された糸端20を給糸ボビン12の芯管23内へ送る機能と、を両方備えることができる。
以上に本発明の好適な実施の形態を説明したが、上記の構成は例えば以下のように変更することができる。
ガイド板34の数は、7枚に限られず、6枚以下又は8枚以上とすることができる。ただし、空気流の案内を好適に行う観点からは、ガイド板34を3枚以上設けて、層状の隙間38を複数形成することが好ましい。例えば、ガイド板34の数を4枚にすると好ましい。
上記の実施形態では、ガイド板34に形成される第1開口部34aは円状であるが、正円以外の他の形状(例えば楕円形状又は多角形状)となるように形成されても良い。
複数のガイド板34は、等間隔でなく、不等の間隔をあけて配置されても良い。
上記の実施形態では、給糸ボビン12の軸線がガイド孔部36の中心線36cと一致する状態で、空気噴射装置32のノズル32aから空気を噴射している。しかしながら、給糸ボビン12とガイド孔部36との位置関係は上記に限定されない。なお、給糸ボビン12の天孔27が切欠部37寄りに若干偏って位置していても、ノズル32aから噴射した空気に吹かれた糸端20を好適に給糸ボビン12の芯管23の内部へ送ることができる。
上記実施形態において、それぞれのガイド板34の第1開口部34aは、ガイド板34の厚み方向で断面形状が一様になるように形成されている。しかしながら、それぞれのガイド板34に第1開口部34aがテーパ状に形成されても良い。
ガイド板34等を1本のボルト66で固定することに代えて、複数本のボルト66で固定しても良い。この場合、ガイド板34の回り止めを簡素な構成で実現することができる。
ガイド体33は、複数のガイド板34等から構成されることに代えて、複数の壁部を有する1つの部材から構成されていても良い。
ガイド体33が1つの部材から構成される場合、気体抜き部として、空気を逃がすための層状の隙間を形成する代わりに、ガイド孔部36の中心線36cと直交する向きの空気抜き孔を放射状に複数形成しても良い。
糸捕捉装置31も、上記の構成に限定されない。例えば、適宜の負圧供給源に接続されたパイプの先端で糸端20を捕捉した後、当該パイプの先端を移動させることにより、当該糸端20を上記の終端部31zに相当する位置まで案内しても良い。また、糸端20を吸引することで捕捉する構成に代えて、糸端20を挟むことで捕捉するように構成することもできる。
空気噴射装置32は、空気以外の気体を噴射するように構成しても良い。
バンチ巻がされない状態の給糸ボビン12がボビン準備システム2に供給される場合、バンチ解舒装置7は省略されても良い。
第1開口部34a及び第2開口部34bの大きさは、上から下に向かって直線的に減少しても良いし、2次曲線等の曲線的に減少しても良い。換言すれば、全ての第1開口部34a又は全ての第2開口部34bの全体としての縦断面形状をなす線が直線状となるように形成されていても良いし、2次曲線等の曲線状となるように形成されていても良い。
ガイド板34とスペーサ35とが一体に形成されても良い。
最も下に配置されたガイド板34の第1開口部34aは、給糸ボビン12の天孔27と同じ大きさで形成されても良い。
2 ボビン準備システム
6 搬送通路(搬送路)
8 糸端引出装置
9 給糸ボビン糸端案内装置
12 給糸ボビン
16 搬送トレイ
20 糸端
23 芯管
27 天孔(芯管の軸方向一端部の開口)
31 糸捕捉装置
32 空気噴射装置(気体噴射装置)
32a ノズル(噴射口)
33 ガイド体(ガイド部)
34 ガイド板(壁部)
34a 第1開口部(開口部)
34b 第2開口部
36 ガイド孔部(ガイド孔)
37 切欠部
38 隙間(気体抜き部)
42 糸検出センサ(糸検出部)

Claims (13)

  1. 気体を噴射する気体噴射装置と、
    前記気体噴射装置の噴射口の向く方向において前記噴射口の下流側に位置し、給糸ボビンから引き出された糸端をガイドするとともに、前記気体噴射装置によって噴射された気体をガイドするガイド部と、
    を備え、
    前記ガイド部には、
    前記噴射口の向きに貫通するガイド孔と、
    前記ガイド孔と連通し、前記ガイド孔の中心線と直交する気体抜き部と、
    前記噴射口の向きに貫通し、前記ガイド部の側縁から前記ガイド孔まで切り欠かれた切欠部と、
    前記気体噴射装置によって噴射された気体を遮る複数の壁部と、
    が設けられ、
    それぞれの前記壁部には開口部が形成され、
    前記ガイド孔は、前記複数の壁部の前記開口部を前記噴射口の向きに沿って並べて配置することにより構成され、
    前記噴射口から遠い側に配置された前記壁部の開口部が、前記噴射口に近い側に配置された前記壁部の開口部よりも小さく形成されていることを特徴とする給糸ボビン糸端案内装置。
  2. 請求項1に記載の給糸ボビン糸端案内装置であって、
    前記ガイド部は、前記壁部である少なくとも3枚のガイド板から構成され、
    前記ガイド板は、その厚み方向が前記噴射口の向きと一致するように、前記噴射口の向きに沿って、間隔をあけて並べて配置されていることを特徴とする給糸ボビン糸端案内装置。
  3. 請求項2に記載の給糸ボビン糸端案内装置であって、
    前記ガイド板は、等間隔で並べて配置されていることを特徴とする給糸ボビン糸端案内装置。
  4. 請求項2又は3に記載の給糸ボビン糸端案内装置であって、
    前記ガイド板同士の間の間隔は、1mm以上10mm以下であることを特徴とする給糸ボビン糸端案内装置。
  5. 請求項1から4までの何れか一項に記載の給糸ボビン糸端案内装置であって、
    前記ガイド部において前記噴射口から最も遠い側の前記開口部は、前記給糸ボビンの芯管の軸方向一端部の開口より小さいことを特徴とする給糸ボビン糸端案内装置。
  6. 請求項1から5までの何れか一項に記載の給糸ボビン糸端案内装置であって、
    前記開口部の形状が円状であることを特徴とする給糸ボビン糸端案内装置。
  7. 請求項6に記載の給糸ボビン糸端案内装置であって、
    前記複数の壁部には第2開口部がそれぞれ形成され、
    前記切欠部は、前記複数の壁部の前記第2開口部を前記噴射口の向きに沿って並べて配置することにより構成され、
    それぞれの前記壁部において、前記第2開口部が円状の前記開口部に連通する部分における幅が、円状の前記開口部の直径より小さくなるように形成されていることを特徴とする給糸ボビン糸端案内装置。
  8. 請求項1から7までの何れか一項に記載の給糸ボビン糸端案内装置であって、
    前記切欠部は、前記ガイド部の側縁から前記ガイド孔に近づくにつれて次第に幅が小さくなっていることを特徴とする給糸ボビン糸端案内装置。
  9. 請求項1から8までの何れか一項に記載の給糸ボビン糸端案内装置であって、
    前記気体噴射装置及び前記ガイド部のうち少なくとも何れか一方は、その高さが調整可能に配置されていることを特徴とする給糸ボビン糸端案内装置。
  10. 請求項1から9までの何れか一項に記載の給糸ボビン糸端案内装置であって、
    前記ガイド孔を通って引き出された糸端を検出可能な糸検出部を備えることを特徴とする給糸ボビン糸端案内装置。
  11. 請求項1から10までの何れか一項に記載の給糸ボビン糸端案内装置であって、
    前記給糸ボビンから引き出された糸端を捕捉する糸捕捉装置を備え、
    前記糸捕捉装置が捕捉した糸端が、前記切欠部を介して前記ガイド孔に導入されることを特徴とする給糸ボビン糸端案内装置。
  12. 前記給糸ボビンから糸端を引き出す糸端引出装置と、
    請求項1から11までの何れか一項に記載の給糸ボビン糸端案内装置と、
    を備えることを特徴とするボビン準備システム。
  13. 請求項12に記載のボビン準備システムであって、
    前記給糸ボビンの搬送通路に沿って搬送される搬送トレイに載置された前記給糸ボビンに対して糸端を準備することを特徴とするボビン準備システム。
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