JP2016180665A - β−ANPによる心不全の検出方法 - Google Patents

β−ANPによる心不全の検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 心不全の進行または心不全治療の効果を判定することができる、心不全の検出方法を提供する。【解決手段】 β−ANPに対して特異性の高い測定法と、α型ANP、β型ANP、γ型ANPの合計である総ANPの測定法を用いて、β−ANPと総ANPとの比[例えばβ−ANPの総ANPに対する比(β−ANP/総ANP)]を求めることにより、心不全を検出し、心不全の進行または心不全治療の効果を判定する。【選択図】 図4

Description

本発明は心不全の検出方法及びそのキットに関する。
心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP:atrial natriuretic peptide)は松尾・寒川らにより1984年に報告されたペプチドホルモンで(非特許文献1参照)、心臓で産生され強力な利尿、ナトリウム利尿活性と平滑筋弛緩活性を持つ。ANPは、ヒトばかりでなく、げっ歯類以外の哺乳類では同一のアミノ酸配列を有し、例えばヒト、ウシ、ブタのANPは同一である。ANPには、分子量約3000のα型、α型の逆平行二量体であるβ型、α型の前駆物質であるγ型の3種類の分子型が確認されている(図1参照)。
ANPは、心臓、特に心房から分泌されるホルモンで、利尿作用、Na利尿作用、血管拡張作用、レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系や交感神経系の抑制作用など多様な生物活性を有し、体液量、血圧の調節に重要な役割を担っている(非特許文献2,3参照)。
ANPは心血行動態的負荷、特に心房内圧の増加が主要な産生、分泌刺激になると考えられ、体液量あるいは心房内圧の増加する各種心疾患、腎疾患において血中濃度の増加が認められることから、これら病態の把握、重症度の指標として極めて有用であり、ルーチンの検査項目として日常臨床に応用されている(非特許文献4〜6参照)。
α−ANPは血中に存在するANP類の中心となる分子種であり、28アミノ酸残基からなり、N末端から7番目のCysと23番目のCysが分子内でジスルフィド結合し、その間の配列が環状構造をなしている。一方、β−ANPは、2分子のα−ANPが分子間でジスルフィド結合した、α−ANPの逆平行二量体である(特許文献1参照)。γ−ANPは126アミノ酸残基からなり、そのC末端にα−ANP配列を有する。健常者においては、γ−ANPは心房中に保存されており、分泌時にα−ANPとN末端ペプチドに切断され、血中ではこの2つの分子で存在する(非特許文献7参照)。
ANPの測定は、酵素やラジオアイソトープで標識した抗体と、担体に固定化した固定化抗体とでサンドイッチされる免疫学的測定法が利用されており、特に臨床検査薬として広く医療現場で使用されており(非特許文献9参照)、α型、β型、γ型の3種類の総和が測定されるものである。
α−ANPの有用性は多く報告されているが、β−ANPとγ−ANPについても重症心不全症例で増加していることが報告されている(非特許文献8参照)。特にβ−ANPの動向は顕著であり、健常者では確認されない様式であるが、心不全の重篤度に合わせて出現することが確認され、心不全病態との関係が確認されている(非特許文献10,11参照)。心不全治療前後におけるANPの存在様式を検討すると、心不全時は,α−、γ−ANPの他に、健常人では認めなかったβ−ANPと思われる中分子型ANPが出現し、心不全治療による血行動態・臨床症状が改善した後には、ANP濃度の低下とともにこのβ−ANPの割合が減少あるいは消失している。
治療により心不全が改善する過程における血中ANP濃度と存在様式の推移では、血中ANP濃度は治療により漸減し、存在様式は重症心不全時はβ−ANPがピークを形成していたが、治療によりβ−ANPは漸減し、血行動態および臨床症状が改善した時点では存在様式はβ−ANPの割合は著しく減少あるいは消失し、心不全病態とβ−ANPの関係が示されている(非特許文献11参照)。しかしながらこれらの報告では具体的にβ−ANP値のカットオフ値、参考基準値あるいは総ANPに対する存在比率などを用いて心不全の病態や治療効果を見ていない。加えてα型、β型、γ型の各分子型の共通領域(即ちα−ANP)を用いる抗体と逆相高速液体クロマト(RP−HPLC)法を用いた測定法により確認しているために、定量性に乏しく操作による変動も大きい。
このように、従来は、β−ANPの分子型に対し特異的な抗体や測定方法は見出されていなかったために、β−ANPの総ANPに対する存在比率から心不全の状態を判断する例はなかった。
特開昭60−184098号公報 特許第2681370号公報
Biochem. Biophys. Res. Commun.,118;131,1984 成瀬光栄,成瀬清子:呼吸と循環,37:37:375−86,1989 lnagami, T. & Naruse, M.:Encyclopedia of Human Biology Vol. 1, Academic Press,1991,p.467 Yoshinaga, K. et al.,Biomed. Res. 7:173−9,1986 Hasegawa, K., et al., J. Clin. Endocrinol. Metab 63:819−22,1986 Anderson, J. V., et al., J. Endocr. 110:193−6,1986 Sugawara, A., et al., Hypertension 8(Suppl.1), I−151−155, 1986 Akimoto, K. et el. J. Clin. Endocrinol. Metab.,67:93−97,1988 浜典男ら,基礎と臨床 25:4205−12,1991 中尾一和:日内分泌会誌,68:134−142,1992 中尾一和ら,蛋白質 核酸 酵素 33(14):2461−2475,1988
β−ANPは、心不全の重篤度に合わせて出現することが確認され、心不全病態との関係が確認されている。しかし市販されているANPを測定するサンドイッチ免疫測定法においては、α型、α型の2量体であるβ型、α型の前駆物質とされるγ型の3種類の分子型も測定され、β−ANPのみを特異的に測定する方法は一般化されていない。
β−ANPに特異的な測定系については、α−ANPのホモダイマーであることから、同一のモノクローナル抗体を用いてβ−ANPを測定する測定系は報告されている(特許文献2参照)。しかし、β−ANPに特異的な抗体を用いているわけではなく、α−ANP濃度が高くなると競合阻害を受けることになり測定系によっては感度が低くなることがあり、依然、高感度にβ−ANPのみを測定するためには、課題が残っている(特許文献2参照)。
総ANPおよびβ−ANPが心不全の重症例で高値を示し、治療により改善すると低下することが報告されているが、これらの報告では具体的にβ−ANP値のカットオフ値、参考基準値あるいは総ANPに対する存在比率などを用いて心不全の病態や治療効果を見ていない。加えてα型、β型、γ型の各分子型の共通領域(即ちα−ANP)を用いる抗体と逆相高速液体クロマト(RP−HPLC)法を用いた測定法により確認しているために定量性に乏しく操作による変動も大きいために診断には利用されていない。
このように、従来は、β−ANPの分子型に非常に特異的な抗体や測定方法は見出されていなかったために、β−ANPと総ANPとの存在比から心不全の状態を判断する例はなかった。
本発明の目的は、β−ANPと総ANPとの比から、心不全の進行または心不全治療の効果を判定することができる心不全の検出方法を提供することである。
本発明者らは、α−ANPの逆平行ダイマーが特異的につくるジスルフィド結合を含むアミノ酸配列や構造をエピトープとして認識する抗体を獲得し、それを利用するβ−ANPの高感度測定法を完成している(特願2014−214103号)。そして本発明者らは、上記課題に関し鋭意検討した結果、本発明に到達した。
即ち本発明は以下のとおりである。
(1)試料中のβ−ANPと総ANPとの比を求めることを特徴とする、心不全の検出方法。
(2)請求項1に記載の方法において、β−ANPと総ANPとの比が、総ANPに対するβ−ANPの比(β−ANP/総ANP)である方法。
(3)β−ANPを特異的に測定する試薬および総ANPを測定する試薬を含むことを特徴とする、心不全の検出キット。
以下、本発明を更に詳細に説明する。
本発明において、総ANPとは、α−ANP、β−ANP及びγ−ANPを合計したものを表す。総ANPの測定方法としては特に限定はなく、例えば市販の免疫測定試薬等を用いて行うことができる。例えばα−ANP、β−ANP、γ−ANPの共通部位を認識する抗体を組み合わせた測定系を用いることができ、市販キットのように例えばα−ANPの環状部位とC末端部分を認識するものでも良い。
一方、β−ANPの測定方法も特に限定されるものではなく、例えばβ−ANPを特異的に測定する方法でもよく、また総ANPの測定値からα−ANPとγ−ANPの測定値を差し引いてもよい。β−ANPを特異的に測定する方法としては特に限定されるものではないが、β−ANPを特異的に認識することができ、α−ANPやγ−ANPを実質的に認識しない方法があげられる。好ましくはβ−ANPのジスルフィド結合を含むアミノ酸配列を認識する抗体を用いた測定系、さらに好ましくはβ−ANPのジスルフィド結合とその周辺のアミノ酸配列を認識する抗体を用いた測定系が選択される。
β−ANPや総ANPを測定する方法として、免疫学的測定方法を用いる場合は、標識を用いることができる。標識としては、125I、Hなどの放射性物質、西洋わさびペルオキシダーゼ、β−D−ガラクトシダーゼ、アルカリホスファターゼ(ALP)などの酵素、フルオレッセインなどの蛍光物質、金コロイド、セレンコロイド、ルシフェリンなどの発光又は発色物質などが用いられ、標識された抗原あるいは抗体が試薬として用いられている。また、直接これらの物質を検出に用いる物質に標識せず、ビオチン−アビジン等を利用して間接的に標識してもよい。抗原に結合した標識物質を検出することは、例えば、公知の酵素免疫測定法(EIA、ELISA)、放射免疫測定法(RIA)、蛍光免疫測定法(FIA)、発光免疫測定法(LIA)又は発光酵素免疫測定法(CLEIA)等により行うことができる。
またβ−ANPや総ANPを測定する方法として、免疫学的測定方法を用いる場合は、不溶性担体を用いることができる。不溶性担体に関しては、よく知られているガラス、ポリスチレン、ポリプロピレン、デキストランなどの物質からなるビーズ、チューブ、プレート、磁性微粒子など用いることができ、反応後にB/F分離可能な担体が好ましく、その材質などは問わない。また、不溶性担体と抗体(あるいはレセプター、結合蛋白質)との結合は、物理的結合あるいは化学的に中間体を介した結合等、B/F分離時に結合能が失われない方法が好ましい。
本発明における試料としては被験体由来の血液等が挙げられ、EDTA・アプロチニン血漿を用いるのが最も好ましい。
本発明では、β−ANPと総ANPとの比を求める。これは例えば、総ANPに対するβ−ANPの比(β−ANP/総ANP)であってもよく、またβ−ANPに対する総ANPの比(総ANP/β−ANP)であってもよい。
例えば本願実施例で用いた測定系の場合は、β−ANP/総ANPの値が10%以上の場合は心不全と判定される。
このようにして本発明の方法により心不全を検出することができ、それにより心不全又は心不全治療の効果を判定することができる。
またβ−ANPを特異的に測定する試薬および総ANPを測定する試薬を含むキットで、本発明の心不全の検出を行うこともできる。β−ANPを特異的に測定する試薬および総ANPを測定する試薬としては、前述のものを使用することができる。
本発明により、β−ANPと総ANPとの比から心不全の進行または心不全治療の効果を判定することが可能となった。この方法は心不全の診断に有用である。
ヒトにおけるANPの3分子型を示す図である。A.α−、β−、γ−ANPの生合成経路。遺伝子、mRNA、前駆体タンパク質との関係を示す。B.α−、β−、γ−ANPのアミノ酸配列。システイン残基に付した線はジスルフィド結合を示す。 β−ANPのCLEIA法に用いた抗体の認識部位を示す図である。 CLEIA法におけるβ−ANPの標準曲線を示す図である。 急性心不全患者(47例)の治療経過[(1)入院時(1st)、(2)入院後1〜2日後(2nd)、(3)入院後5〜8日後(3rd)、(4)退院時(4th)の4時点]における血漿総ANP濃度、血漿β−ANP濃度、β−ANP/総ANPの比、血漿BNP濃度、血清NT−proBNP濃度を示す図である。図中の星印は、入院時(1st)と比較して有意差があることを示す(Dunnett’s test, p<0.05)。
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は本実施例により限定されるものではない。また以下の試験では、健常者以外は被験者に本研究の説明文書に基づく説明を行い、文書で同意が得られた被験者の検体を用いて行われた。
[対象被験者]
本実験に使用した検体としては、健常者10例、心不全患者(急性心不全患者)60例の血漿を用いた。急性心不全患者は、(1)入院時、(2)入院後1〜2日後、(3)入院後5〜8日後、(4)退院時の治療経過にあわせて採血した。健常者10例は、男性5例、女性5例で、年齢は40.3±13.5歳(mean±SD)を用いた。急性心不全患者60例は、男性43例、女性17例で、年齢は70.7±12.5歳(mean±SD)を用いた。急性心不全患者60例の入院時および退院時におけるニューヨーク心臓協会(NYHA)による分類、体重、平均血圧、心臓超音波検査(左室内径短縮率)を表1に示す。血漿BNP濃度は市販のCLEIAキット(ルミパルスG1200、富士レビオ社)を用いてEDTA・アプロチニン血漿を測定した。血清NT−proBNP濃度は市販の電気化学発光免疫測定法キット(エクルーシス試薬NT−proBNP II、ロシュ社)を用いて測定した。血漿レニン活性は、ラジオイムノアッセイ二抗体法を用いてEDTA血漿を測定した。血漿アルドステロン濃度は、ラジオイムノアッセイ固相法を用いてEDTA血漿を測定した。サイクリックGMPは、サクシニル化したEDTA血漿をラジオイムノアッセイ法を用いて測定した。血清尿素窒素濃度、血清クレアチニン濃度は、汎用生化学自動分析装置(Labospect 008、日立製作所)を用いて測定した。
[ヒト血漿抽出物の調製]
ヒト正常血漿は市販品(EDTA−2Na、コージンバイオ社 12271440)を使用した。血漿抽出物の調製には固相抽出カートリッジ(Sep−Pak C18 Plus、Waters社 WAT020515)を用いた。具体的には、固相抽出カートリッジを5mLの60% アセトニトリル/0.1%トリフルオロ酢酸(TFA)溶液にて洗浄し、5mLの0.1%TFA溶液にて平衡化した後、300μLの血漿を添加した。5mLの10% アセトニトリル/0.1% TFA溶液にて2回洗浄した後、6mLの40% アセトニトリル/0.1% TFA溶液にて溶出した。溶出液を濃縮した後、凍結乾燥し、反応液に溶解して測定に用いた。
(1)β−ANPの測定試薬の調製
[実験用試薬等]
・固相化用緩衝液:50mM炭酸−重炭酸緩衝液(pH9.5)
・PEG化試薬溶液:5μM methyl−PEG12−NHS ester(Thermo Scientific社 22685)、PBS(pH7.4)
・ブロッキング溶液:25mM Tris−HCl(pH7.4)、150mM NaCl、2% BlockAce(DSファーマバイオメディカル社 UK−B80)、5% ウマ血清、20% スクロース
・洗浄液:25mM Tris−HCl(pH7.4)、150mM NaCl、0.05% Triton X−100、0.05% NaN
・反応液:25mM Tris−HCl(pH7.4)、150mM NaCl、0.5mM EDTA−2Na、5% BSA、0.05% Triton X−100、500KIU/mL アプロチニン(和光純薬社)、0.05% NaN
・検出抗体希釈用緩衝液:25mM Tris−HCl(pH7.4)、150mM NaCl、0.4% BlockAce、0.05% NaN
・化学発光基質:CDP−Star with Emerald II(Applied Biosystems社 T2216)
[ALP標識#32−3の調製]
β−ANPのジスルフィド結合を含むアミノ酸配列を認識するマウスモノクローナル抗体#32−3(図2参照)のALP標識にはAlkaline Phosphatase Labeling Kit−NH(同仁化学社 L12)を用いた。標識および標識抗体の精製は製造業者のマニュアルに従い行った。なおマウスモノクローナル抗体#32−3の製法は、後述の参考例に記載した。
[#131−7固相化プレートの作製]
本CLEIA法では、ヒトα−ANPの13〜17残基目をエピトープとするウサギポリクローナル抗体#131−7(Anal. Biochem., 461;10−16,2014)(図2参照)を固相化抗体として用いた。ウサギポリクローナル抗体#131−7の製法は、後述の参考例に記載した。固相化プレートの作製では、プレートへの非特異的吸着および固相化抗体のFc領域への血漿由来成分の結合を低減するため、従来のCLEIA法と比較して、固相化抗体のFc領域を標的としたポリエチレングリコール修飾(PEG化)を追加した方法(Anal. Biochem., 461;10−16,2014)を採用した。具体的には、固相化用緩衝液に溶解した#131−7(3μg/mL、150μL)を96穴プレート(Fluoro−Nunc Maxi−Sorp、Nunc社 437796)に添加し、4℃で24時間インキュベートした。抗体溶液を除去し、PEG化試薬溶液(100μL)を添加し、室温で30分間インキュベートした。PEG化試薬溶液を除去し、ブロッキング溶液(200μL)を添加し、室温で2時間インキュベートした。ブロッキング溶液を除去した#131−7固相化プレートをデシケーターにより乾燥させ、酸素吸収剤(アズワン社 1−6655−02)およびゼオライト乾燥剤(アズワン社 1−6655−03)と同封して密閉し、使用時まで−20℃にて保存した。
[CLEIA法を用いた測定手順]
マイクロプレートウォッシャー(バイオテック社 AMW−8R)を用いて#131−7固相化プレートを洗浄液(350μL)で3回洗浄した。反応液(50μL)を各ウェルに添加した後、標準β−ANP溶液(反応液に溶解した定量済の合成β−ANP溶液、ペプチド研究所)またはヒト血漿抽出物溶液(50μL)を添加し、マイクロプレートシェーカー(日伸理化社 N−704)を用いて振盪撹拌しながら4℃で24時間インキュベートした。上記と同様に3回洗浄した後、検出抗体希釈用緩衝液で0.2ng/mLに希釈したALP標識#32−3溶液(100μL)を添加し、マイクロプレートシェーカーを用いて振盪撹拌しながら室温で1時間インキュベートした。上記と同様に4回洗浄した後、化学発光基質(100μL)を添加し、室温で20分間インキュベートした。マイクロプレートルミノメーター(SpectraMax L、Molecular Devices社)により1秒間に生ずる発光量を測定した。各試料は異なる2ウェルで個別に測定し、その平均値より定量値を算出した。
(2)総ANP測定
総ANPの測定は、市販のCLEIAキット(MI02 シオノギ ANP、シオノギ製薬社)を用いて測定した。
(3)β−ANP/総ANPの比の算出
健常者10例、急性心不全患者60例のβ−ANPと総ANPを測定した。その測定結果からβ−ANP/総ANPの比を算出した。
(4)考察
健常者、急性心不全患者におけるβ−ANP/総ANPを表1(60例;入院時と退院時の比較)と図4(47例;1回目〜4回目の経時的変動)に示す。
Figure 2016180665
表1は、急性心不全患者(60例)の治療経過における入院時及び退院時の血漿β−ANP濃度、血漿総ANP濃度、β−ANP/総ANP、心臓超音波検査(左室内径収縮率)、血漿BNP濃度、血清NT−proBNP濃度、血漿サイクリックGMP濃度、血漿レニン活性、血漿アルドステロン濃度、腎機能の指標(血清尿素窒素濃度、血清クレアチニン濃度、推算糸球体濾過量)を示す。
急性心不全患者の総ANPとβ−ANPは治療経過とともに低下していたが、退院時(4回目)ではどちらの値も健常者よりも高い値を示していた。一方、β−ANP/総ANPは健常者と同等の値を示していた。退院時には、心臓超音波検査における左室内径短縮率の上昇、NYHA分類の低下、体重の低下、平均血圧の低下で示されるように、心不全重症度が軽減したと判断されたことから、本方法で測定したβ−ANP/総ANPが心不全の改善に相関していることが示された。また、β−ANPおよびβ−ANP/総ANPは、既存の心不全マーカーであるBNPやNT−proBNPとは異なる経時的変動を示した。腎機能の指標(血清尿素窒素、血清クレアチニン、推算糸球体濾過量)が入院時と退院時では同等であったことから(表1)、上記のANP分子型の血漿濃度の変動は、腎機能の変化によるものではないと示された。本実施例の結果と文献等の研究に基づくと、総ANPは心不全の増悪に伴って増加してくるが、β−ANPの挙動が他のANPやBNP、NT−proBNPとは異なる挙動を示すことから、β−ANP/総ANPを観察することにより、心不全の進行または心不全治療の効果を判定することができる。また、BNPやNT−proBNPと併用することにより、心不全の進行の評価精度、心不全治療の効果判定の精度を上げることができると考えられる。
(5)参考例:マウスモノクローナル抗体#32−3及びウサギポリクローナル抗体#131−7の製法
(5−1)モノクローナル抗体産生ハイブリドーマの調製とモノクローナル抗体の産生
[抗原の調製]
固相法で合成、精製した還元型ヒトα−ANP(シグマジェノシス社製、2.1mg)を、ジスルフィド結合を形成しない状態で、マレイミド活性化キーホールリンペットヘモシアニン(3mg、Thermo Scientific社 77605)と結合した。これを透析し、生理的食塩水で1mg/mLの溶液とした。
[モノクローナル抗体産生ハイブリドーマの調製]
抗原溶液100μLとアジュバント100μL(Freund complete adjuvant,三菱化学ヤトロン社 RM606−1)を十分に混合して安定したエマルジョンにして、4週齢のC3H系マウス(4匹)の足の裏に各50μLずつ免疫した。これを合計5回、3日おきに実施した。最終免疫の3日後にマウス両足からリンパ節を収集し、リンパ節内の細胞を回収した。リンパ節由来細胞と増殖させたミエローマ細胞(P3U1)を2:1〜10:1の割合で混和し、遠心して回収後、50%ポリエチレングリコールを加えて細胞を融合させた。
無血清培地で洗浄後、レスキュー用supplement含有の15%ウシ胎児血清含有HAT培地に懸濁し、96穴プレート3枚に播種した。1〜2週間後に、ハイブリドーマのコロニー形成を確認し、各ウェルから培養上清を一部回収した。
[ハイブリドーマの1次スクリーニング]
1次スクリーニングは標準的なELISA法(Methods in Immunodiagnosis 2nd Edition, Rose and Bigazzi, eds., John Wiley and Sons, 1980; Campbell, et al., Methods and Immunology, W. A. Benjamin, Inc., 1964; Oellerich, M., J. Clin. Chem. Clin. Biochem. 22:895−904, 1984; 羊土社 タンパク質実験ノート(下)岡田雅人編集 改訂第4版 2011年11月1日発行)で実施した。抗原を1μg/mLに希釈後、96穴プレート(NUNC 468667)に分注し、4℃で一晩、静置した。抗原溶液を除去後、Blocking Bufferを100μL/wellで分注し、ブロッキングを行った。培養上清50μLを各ウェルに添加して反応させた。洗浄後、西洋わさびペルオキシダーゼで標識した抗マウスIgGヤギ抗体と反応後、発色剤を添加し、450nmの吸光度を測定した。ヘモシアニンに対する吸光度が0.2以下で、抗原に対する特異的な吸光度を0.2以上有するクローンを陽性として選択した。
[ハイブリドーマの2次スクリーニング]
ヒトα−ANP(ペプチド研究所製)を還元後、カルボキシアミドメチル(CAM)化し、RP−HPLCで精製した。精製したCAM−α−ANPをラクトペルオキシダーゼ法によりヨード125(125I)で標識し、RP−HPLCで精製することにより、1分子の125Iで標識されたペプチドを調製した。以下の反応には、RIA用標準バッファー(RIAバッファー、50 mMリン酸緩衝液、80mM NaCl、25mM EDTA、0.05% NaN、0.5% N−エチルマレイミド処理済BSA(SIGMA−Aldrich社 A7888)、0.5% Triton X−100、pH7.4)(Katafuchi T, et al., J. Biol. Chem., 278:12046−12054, 2003)を使用した。
1次スクリーニング陽性クローンの培養上清を,1/10希釈より3倍希釈系列液を各100μL作製し、これに約20,000cpmの125I標識CAM−α−ANP(125I−CAM−α−ANP)を含む溶液100μL、RIAバッファー100μLを添加、撹拌し、4℃で40時間静置した。抗体に結合した125I−CAM−α−ANPの放射活性量をポリエチレングリコール分離法で分離し測定した(Katafuchi T, et al. 同上文献)。具体的には、リン酸緩衝生理食塩水(PBS、50mMリン酸緩衝液、80mM NaCl、0.05% NaN3、pH7.4)を用いて作製した100μLの1% ウシγ−グロブリン(Sigma−Aldrich社 G5009)溶液および500μの23%ポリエチレングリコール(#6000、ナカライテスク社 28254−85)溶液を加え、混合し、氷上で10分間静置した後、遠心分離(4℃、3000rpm、15分間)し、上清を除去した。得られた沈殿の1分間の放射活性をγカウンター(ARC−1000M、Aloka社)にて測定した。希釈された培養上清でも125I−CAM−α−ANPに対する結合能力のあるクローン5種選択した。
[限界希釈法によるモノクローン化]
上記5種のクローンを増殖し、対数増殖期の状態でハイブリドーマを分散させ、培地で希釈後、96穴プレートに播種した。1〜2週間後にハイブリドーマのシングルコロニーの形成が確認された段階で、各ウェルから培養上清をサンプリングし、上述の「ハイブリドーマの1次スクリーニング」に記載した方法に従い、活性を評価した。抗原に対する特異的な吸光度の強いクローンを各3種、合計15種を選択した。
[ハイブリドーマの3次スクリーニング]
CAM−α−ANPに加えて、α−ANP、β−ANP(ペプチド研究所製)をそれぞれラクトペルオキシダーゼ法により125Iで標識後、RP−HPLCで精製し、1分子の125Iで標識されたペプチドを調製した(125I−α−ANP、125I−β−ANP)。
上記5種のクローンより調製した各3種のクローンについて、連続した希釈液を作製し、125I−CAM−α−ANPに対する結合能力を評価し、2次スクリーニングより得られた5種のクローンより得られた各3種のクローンの中で、最も結合能力の高いクローンを選択した。
これら5種について、連続した希釈液を作製し、125I−α−ANP、125I−β−ANPを用いて2次スクリーニングに記載した方法に従い、各ペプチドに対する結合能力を評価した。
次に、通常のRIA法に従い、125I−β−ANP、125I−CAM−α−ANP、125I−α−ANPをトレーサーとして、それぞれについてβ−ANP、α−ANP、CAM−α−ANPの標準曲線あるいは交差活性曲線を作成し、各クローンの特異性、感度を評価した。その結果、β−ANPに対して強い結合活性を有し、α−ANP、CAM−α−ANPとの交差性が少なく、かつRIA法において高感度にβ−ANPを測定できるクローン(#32−3)を選択した。
[モノクローナル抗体#32−3の産生]
腹水採取用にはヌードマウスを使用し、アジュバントとしてプリスタンを腹腔に注射して1週間後のマウスを用いた。選定したクローン(#32−3)を増殖、培養し、PBSにて懸濁し、上記のマウスに1匹当たり約1×10細胞を腹腔に注射した。2週間後ごろになると腹水がたまるので、経過をよく観察して腹水を複数回にわたり回収した。回収する容器には、予め保存用抗凝固剤(ACD液)を添加して凝固を抑制した。遠心により血球成分や不要物を除去し、上清を凍結保存した。
(5−2)抗体の精製
[精製モノクローナル抗体#32−3の調製]
腹水の上清画分からのモノクローナル抗体の精製にはAffi Gel Protein A(BioRad社 153−6153)を用いたプロテインA結合アフィニティーカラムを使用した。アフィニティーカラムへのサンプルの結合、洗浄、溶出は製造業者のマニュアルに従った。溶出液を500μLごとに、予め1Mトリス塩酸緩衝液(pH9.0)160μLを加えた1.5mL容チューブに回収した。精製モノクローナル抗体を含む画分を、PBS中で4℃、オーバーナイトにて透析した。精製した溶液中のタンパク質量をBCA Protein Assay Kit(Pierce社 23227)を用いて定量した。
[精製ポリクローナル抗体#131−7の調製]
ポリクローナル抗体#131−7は、A. Sasaki, et al. Hypertension 10;308−312, 1987に記載の方法で調製した。得られたウサギ抗血清にキャリアタンパク質として使用したサイログロブリン(Sigma−Aldrich社 T1001、17mg/mL抗血清)およびアジュバント(M. Butyricum、DIFCO社 526−02651、10mg/mL抗血清)を加え、ローテーターにより撹拌しながら4℃、一晩インキュベートした後、遠心分離(4℃、13,000×g、15分間)し、上清を回収した。上清は直ちに上述のプロテインA結合アフィニティーカラムによる精製に供した。アフィニティーカラムへのサンプルの結合、洗浄、溶出は製造業者のマニュアルに従った。溶出液を500μLごとに、予め1Mトリス塩酸緩衝液(pH9.0)160μLを加えた1.5mL容チューブに回収した。精製ポリクローナル抗体を含む画分を、PBS中で4℃、一晩、透析した。精製した溶液中のタンパク質量をBCA Protein Assay Kitを用いて定量した。このようにして精製ポリクローナル抗体#131−7を得た。これはヒトα−ANPの13〜17残基目をエピトープとするウサギポリクロ―ナル抗体である(Nagai C, Minamino N., Anal. Biochem., 461:10−16, 2014)。
(5−3)モノクローナル抗体の特性
ヒトα−ANPおよびβ−ANPに対する精製モノクローナル抗体#32−3の親和定数はRIA法を用いて算出した。具体的には、RIAバッファーを用いて精製モノクローナル抗体の5倍希釈系列液(200μL)を作製し、試験管内にて125Iで標識したα−ANPおよびβ−ANP(20,000cpm、100μL)と混合し、4℃で40時間インキュベートした。抗体に結合した125I−α−ANPまたは125I−β−ANPの放射活性量を上述のポリエチレングリコール分離法で分離し、測定した。125I−α−ANPまたは125I−β−ANPの結合量が50%となる抗体濃度をK値として算出したところ、モノクローナル抗体#32−3はヒトα−ANPに対して1.34×10−8M、ヒトβ−ANPに対して1.69×10−11MのK値を示し、この抗体がβ−ANPを選択的に認識することが実証された。

Claims (3)

  1. 試料中のβ−ANPと総ANPとの比を求めることを特徴とする、心不全の検出方法。
  2. 請求項1に記載の方法において、β−ANPと総ANPとの比が、総ANPに対するβ−ANPの比(β−ANP/総ANP)である方法。
  3. β−ANPを特異的に測定する試薬および総ANPを測定する試薬を含むことを特徴とする、心不全の検出キット。
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