JP2016170385A - 画像表示装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】画像表示装置1は、時間的に前後する2つのフレームに基づいて、フレームに記録される被写体の動きを抽出する抽出部121と、その抽出の結果に基づいて、フレームの領域を、被写体に動きがあるとされる動領域と、被写体に動きがないとされる静領域とに水平方向毎に分割する分割部122と、表示部10に映像を表示させる場合、静領域については1フレーム期間発光させ、動領域については、1フレーム期間よりも短い時間発光させると共に、静領域の輝度よりも高い輝度になるようにする制御部16と、を備える。制御部16は、さらに、動領域を構成する複数の水平ラインについて、動領域全体で同時に発光を開始し、動領域全体で同時に発光を終了させるよう表示部10を制御する。
【選択図】図1
Description
また、特許文献2,3の技術では、上下のディスプレイの境界での不連続性は解消されるが、動体(横方向へ移動する被写体)がくの字に変形する形状歪は解消されていない。
また、特許文献4に記載の技術では、マルチディスプレイの上端の行と下端の行の書き込みダイミングはディスプレイの段数×フレーム分遅れることになり、動体が斜めに変形する形状歪がさらに大きくなる可能性がある。
また、特許文献5の技術では、画素に一時保持容量が追加されているために一般に使用されているディスプレイとは異なり、内部の画素構造が複雑で価格が高くなりやすいという問題点がある。
また、本発明は、複数の表示パネルによって1の映像が表示される場合には、表示させる映像の乱れを抑制する画像表示装置を提供することを目的とする。
出力輝度=(入力輝度×100)/(時間アパーチャー[%])
ここで、入力輝度は、映像の信号に記録された輝度である。時間アパーチャーは、前記所定の期間の静領域の発光時間を100%とした場合、静領域の発光時間に対する動領域の発光時間を表す。
また、本発明によれば、複数の表示パネルによって1の映像が表示される場合には、表示させる映像の乱れを抑制する画像表示装置を提供することができる。
まず、本発明の第1実施形態について説明する。図1は、画像表示装置1の一実施形態について説明するためのブロック図である。図2は、行駆動ドライバ部14について説明するための図である。図3は、画素の構成を説明するための図である。
抽出部121は、時間的に前後する2つのフレームに基づいて、フレームに記録される被写体の動きを抽出する。すなわち、抽出部121は、フレームIn−1と、時間的に次のフレームInとに基づいて、被写体の動きを抽出する。
出力輝度=(入力輝度×100)/(時間アパーチャー[%]) …(1)
時間アパーチャー制御部13は、動領域及び静領域に関するデータと、出力輝度に関するデータとを後段に供給する。
行駆動ドライバ部14は、発光制御用シフトレジスタ141と、AND回路142と、発光制御用アンプ143と、発光時間制御用シフトレジスタ144と、ラッチ145と、発光時間制御用アンプ146と、を備える。
なお、行駆動ドライバ部14の動作については、後述する。
図4は、行駆動ドライバ部14の動作の一例について説明するための第1の図である。図4(A)は、1フレーム期間、AND回路142に入力される信号と、発光制御用シフトレジスタ141に入力される信号とを示す図である。図4(B)は、1の水平ラインに信号を供給するとき(1行駆動期間)に、発光制御用シフトレジスタ141に入力される信号と、ラッチ145に入力される信号と、発光時間制御用シフトレジスタ144に入力される信号とを示す図である。図4(C)は、1行駆動期間、ラッチ145に入力される信号と、発光時間制御用シフトレジスタ144に入力される信号とを示す図である。
図5は、行駆動ドライバ部14の動作の一例について説明するための第2の図である。
また、発光制御用シフトレジスタ141には、1フレーム期間の初期にゲート信号が入力されると共に、1フレーム期間にわったって第1クロック信号(CLK1)が順次入力される。
ラッチ145には、複数の水平ライン全てについてのデータ信号が入力された後、1行駆動期間の間に1つのラッチ信号が入力される。
なお、ゲートパルス、ゲート信号、第1クロック信号、データ信号、第2クロック信号、ラッチ信号は、制御部16において生成される。
また、発光時間制御用シフトレジスタ144は、第2クロック信号と同期したデータ信号を入力すると、複数の水平ライン全てについてのデータ信号をラッチ145に順次出力する。
選択トランジスタTr1のゲート電極Gには、AND回路142(図2参照)から出力された選択信号が入力される。選択トランジスタTr1は、選択信号が入力されるとオン状態になり、列駆動ドライバ部15から出力されたデータ信号を保持容量Cに供給する。
保持容量Cは、供給されたデータ信号を蓄積する。
駆動トランジスタと有機EL素子112との間には、発光時間制御用トランジスタTr3が接続されている。発光時間制御用トランジスタTr3のゲート電極Gには、ラッチ145(図2参照)から出力された発光時間制御信号が入力される。発光時間制御用トランジスタTr3は、発光時間制御用信号が入力されるとオン状態になり、電流を有機EL素子112に供給する。発光時間制御用トランジスタTr3は、オン状態になっている時間に応じて、有機EL素子112を発光させる時間を制御することができる。これにより、画像表示装置1は、動領域を構成する複数の水平ラインについて、動領域全体で同時に発光を開始し、動領域全体で同時に発光を終了させることができる。
まず、図6(A)に示すように、人がサッカーボールを蹴っている映像が映像入力部11に入力されたとする。この場合、動領域抽出部12は、サッカーボールに対応する領域、及び、サッカーボールの影に対応する領域において動きを検出する(図6(B)参照)。
静領域については、各水平ラインに配される保持容量Cへの書き込みが終了すると、その水平ラインに対応する発光時間制御用トランジスタTr3に発光時間制御信号が供給される。これにより、有機ELに電流が供給されて、有機EL素子112は発光する。すなわち、静領域については、順次発光が行われる。
すなわち、画像表示装置1は、動領域を構成する複数の水平ラインについて、動領域全体で同時に発光を開始し、動領域全体で同時に発光を終了させる。すなわち、画像表示装置1は、動領域については同時発光駆動を行い、静領域については順次発光駆動を行う。動領域及び静領域は、水平ライン毎に設定する。
これにより、画像表示装置1は、水平ライン毎に同時発光駆動又は順次発光駆動を行うので、画素毎に発光時間と発光輝度を制御する従来に比べて、処理負担の増大を少なくすることができる。
また、画像表示装置1は、水平ライン毎に発光時間と発光輝度を制御するので、全ての画素について発光時間を短くすると共に発光輝度を高くする従来と比べて、寿命が短くなるのを抑えることができる。
さらに、画像表示装置1は、動領域の発光時間を静領域よりも短くするので、映像を表示する際のぼやけを抑制することができる。
次に、第2実施形態について説明する。図8は、第2実施形態における有機ELディスプレイ200について説明するための図である。
本実施形態の有機ELディスプレイ200は、図9に示すように、1フレーム期間において、各画素へ映像データを書き込む期間(走査期間)と、有機EL素子212を発光させる期間(発光期間)とを別々に設ける。
有機ELディスプレイ200では、表示パネルA,B,Cのそれぞれについて同時又は略同時に、複数の水平ラインについて順次の書き込み走査を開始する。この順次走査によって、各画素には映像データに相当する電圧が蓄積される。すなわち、各画素には、走査期間内に映像データが書き込まれる。そして、マルチディスプレイを構成する全ての画素について映像データが書き込まれた後、全ての画素を構成する有機EL素子212が発光する。このようなマルチディスプレイの場合、有機ELディスプレイ200は、例えば、映像データ駆動部202、書き込み走査部203及び電源駆動部204を制御する駆動制御部(図示せず)を備え、その駆動制御部から映像データ駆動部202、書き込み走査部203及び電源駆動部204に供給される制御信号に基づいて、有機EL素子212の発光が制御される。
また、有機ELディスプレイ200は、マルチディスプレイを構成するディスプレイモジュール201も一般的に使用される有機ELディスプレイ200のモジュールと大きな変更はなく、価格の上昇も抑えることができる。
また、ディスプレイは、有機ELディスプレイ200に限るものではなく、マトリクス型ディスプレイで書き込み走査と発光を別々の期間で行えるものであれば使用することができる。
また、書き込み走査の方向は、図10に示すように上から下に書き込み走査する例に限定されることはなく、下から上への方向に線順次に書き込み走査を行ってもよい。
次に、第3実施形態について説明する。図12は、第3実施形態に係る液晶ディスプレイ300について説明するための図である。
選択トランジスタ310のゲート電極Gは、選択信号線SLを介して書き込み走査部303に接続される。選択トランジスタ310のドレイン電極Dは、データ信号線DLを介して映像データ駆動部302に接続される。選択トランジスタ310のソース電極Sは、画素容量Cと、液晶311に接続される。
本実施形態の液晶ディスプレイ300は、図13に示すように、1フレーム期間において、各画素へ映像データを書き込む期間(走査期間)と、バックライト305を発光させる期間(発光期間)とを別々に設ける。
なお、ディスプレイパネル304が上下方向又は左右方向に複数並べられたマルチディスプレイであれば、上記と同様の動作を行うことができる。すなわち、マルチディスプレイを構成する全てのディスプレイで時間的に一致させた発光期間で発光し映像を表示すること可能になる。
また、書き込み走査の方向は、上から下方向に線順次に書き込み走査を行う例に限定されることはなく、下から上への方向に線順次に書き込み走査を行ってもよい。
10 表示部
16 制御部
112 有機EL素子
121 抽出部
122 分割部
141 発光制御用シフトレジスタ
144 発光時間制御用シフトレジスタ
145 ラッチ
200 有機ELディスプレイ
300 液晶ディスプレイ
Claims (7)
- 映像を表示する、複数の水平ラインを含む表示部と、
時間的に前後する2つのフレームに基づいて、前記フレームに記録される被写体の動きを抽出する抽出部と、
前記抽出部による抽出結果に基づいて、前記フレームの領域を、被写体に動きがあるとされる動領域と、被写体に動きがないとされる静領域とに水平方向毎に分割する分割部と、
前記表示部に映像を表示させる場合、前記分割部によって分割された静領域については、1フレーム期間のうち所定の期間発光させるよう前記表示部を制御し、前記分割部によって分割された動領域については、前記所定の期間よりも短い時間発光させると共に、静領域の輝度よりも高い輝度になるよう前記表示部を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、さらに、動領域を構成する複数の水平ラインについて、動領域全体で同時に発光を開始し、動領域全体で同時に発光を終了させるよう前記表示部を制御する
画像表示装置。 - 前記制御部は、動領域の輝度を静領域の輝度よりも高くする場合、下式に基づいて動領域の輝度としての出力輝度を求め、
出力輝度=(入力輝度×100)/(時間アパーチャー[%])
入力輝度は、映像の信号に記録された輝度であり、
時間アパーチャーは、前記所定の期間の静領域の発光時間を100%とした場合、静領域の発光時間に対する動領域の発光時間を表す
請求項1に記載の画像表示装置。 - 前記制御部は、
前記表示部を発光させるか否かを制御するための選択信号を、前記表示部を構成する複数の水平ラインについて、1水平ライン毎に前記表示部に順次出力する発光制御用シフトレジスタと、
前記発光制御用シフトレジスタが1水平ラインの選択信号を出力する期間毎に、複数の水平ライン全てについての、前記表示部の発光時間を制御するための発光時間制御信号を順次出力する発光時間制御用シフトレジスタと、
前記発光時間制御用シフトレジスタから出力されたデータを順次蓄積し、前記発光制御用シフトレジスタが1水平ラインの選択信号を出力する期間のうちの所定のタイミングで、蓄積した全ての発光時間制御信号を前記表示部に出力するラッチと、を備える
請求項1又は2に記載の画像表示装置。 - 前記表示部は複数の画素を備え、
1の画素は、
有機EL素子と、
データ信号を蓄積する保持容量と、
選択信号が入力されると、データ信号を前記保持容量に供給する選択トランジスタと、
前記保持容量から供給されたデータ信号が入力されると、電流を前記有機EL素子に供給する駆動トランジスタと、
発光時間制御信号が入力されると、前記電流を前記有機EL素子に供給する発光時間制御用トランジスタと、を備える
請求項3に記載の画像表示装置。 - 前記表示部は複数の表示パネルを備え、
前記複数の表示パネルは、タイル状に並べられて、全体で1の映像を表示し、
前記制御部は、前記複数の表示パネルそれぞれに対して対応する映像に関するデータを供給し、前記複数の表示パネルに表示される動領域については、動領域を構成する複数の水平ラインについて、動領域全体で同時に発光を開始し、動領域全体で同時に発光を終了させるよう前記表示部を制御する
請求項1から4のいずれか1項に記載の画像表示装置。 - 複数の水平ラインそれぞれに対応して配置される複数の画素を備えるディスプレイパネルであって、少なくとも垂直方向に複数並べて配置されたディスプレイパネルと、
それぞれの前記ディスプレイパネルの前記複数の水平ライン毎に順次データ信号を供給して、前記データ信号を各画素に蓄積させ、その後、複数のディスプレイパネルそれぞれの画素を同時に発光させる走査発光制御部と、
を備える画像表示装置。 - 前記ディスプレイパネルは、有機EL素子又は液晶を用いた、画像表示用のパネルである
請求項6に記載の画像表示装置。
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