JP2006323234A - 電気光学装置、これを駆動する回路および方法、ならびに電子機器 - Google Patents

電気光学装置、これを駆動する回路および方法、ならびに電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】 動画ボケおよびフリッカの双方を抑制する。
【解決手段】 画素部10を構成する各画素回路Pは、電気光学素子が駆動される期間を発光制御信号Cに基づいて制御する。検出回路50は、画素部10に表示される画像の変化を検出する。発光制御回路30は、検出回路50が変化を検出した領域に対応する各画素回路Pには、ひとつのフレーム期間のうち所定の時間長の駆動期間Paにおける電気光学素子の駆動を指示するとともにその残余の期間における駆動の停止を指示する第1制御信号Caを発光制御信号Cとして出力する一方、検出回路50が変化を検出しない領域に対応する各画素回路Pには、ひとつのフレーム期間のうち相互に間隔をあけた複数の駆動期間の各々における電気光学素子の駆動を指示するとともにその残余の期間における駆動の停止を指示する第2制御信号Cbを発光制御信号Cとして出力する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、有機発光ダイオード(以下「OLED(Organic Light Emitting Diode)」という)素子などの電気光学素子の挙動を制御する技術に関する。
各々が電気光学素子を含む複数の画素回路を面状に配列した電気光学装置が従来から提案されている。この種の電気光学装置においては、複数の画素回路が各フレーム期間にて順次に選択され、この選択された画素回路にデータ信号が供給される。各画素回路にデータ信号が供給されてから次に当該画素回路が選択されるまでのひとつのフレーム期間にわたって電気光学素子がデータ信号に応じた階調に維持される電気光学装置はホールド型と呼ばれる。
非特許文献1に開示されているように、ホールド型の電気光学装置においては、画像に含まれる被写体の移動とこれに追従しようとする観察者の視点の移動との相違に起因して、利用者によって知覚される被写体の輪郭が不明瞭となる現象(以下「動画ボケ」という)が発生する。この動画ボケを解決するための方策としては、各電気光学素子の階調をフレーム期間にわたって維持するのではなく、CRT(Cathode Ray Tube)に代表されるインパルス型の表示装置のように各電気光学素子を間欠的に駆動する(点灯させる)という方法がある。
信学技法,EID2001-84(2002-01)p13-p18「ディスプレイの時間応答と動画の高画質化」,栗田泰市郎/電子情報通信学会(特に図3)
しかしながら、各電気光学素子を駆動する各期間に間隔があると、画像全体の明度が周期的に変動するフリッカと呼ばれる現象が顕著となる。本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、動画ボケおよびフリッカの双方を抑制するという課題の解決を目的としている。
この課題を解決するために、本発明に係る電気光学装置は、データ信号に応じた階調に駆動される電気光学素子と当該電気光学素子が駆動される期間を制御信号に基づいて制御する期間制御部(例えば各実施形態における発光制御トランジスタTel)とを各々が含む複数の画素回路によって画像を表示する画素部と、フレーム期間ごとに複数の画素回路の各々にデータ信号を供給する駆動手段と、画素部によって表示される画像の変化を検出する検出手段と、検出手段によって変化が検出された第1領域(例えば各実施形態における変動領域)に対応する各画素回路には、ひとつのフレーム期間のうち所定の時間長の駆動期間における電気光学素子の駆動を指示するとともにその残余の期間における駆動の停止を指示する第1制御信号を出力する一方、検出手段によって変化が検出されない第2領域(例えば各実施形態における静止領域)に対応する各画素回路には、第1制御信号とは波形が相違する第2制御信号を出力する駆動制御手段とを具備する。
この構成によれば、画像が変化する第1領域に対応する画素回路には、ひとつのフレーム期間のうち駆動期間における電気光学素子の駆動が指示されるとともにその残余の期間における駆動の停止が指示される。したがって、この第1領域においては、ひとつのフレーム期間の全体にわたって電気光学素子が駆動されるホールド型の表示装置と比較して動画ボケを抑制することができる。一方、画像が変化しない第2領域に対応する画素回路には、第1制御信号とは波形が相違する第2制御信号が出力される。したがって、フリッカの抑制を優先させた波形の第2制御信号を利用することによって第2領域におけるフリッカを抑制することができる。以上のように、本発明によれば、動画ボケとフリッカとをともに抑制することができる。
動画ボケを有効に抑制するという観点からすると、本発明の第1制御信号によって指示される駆動期間はひとつのフレーム期間における単一の期間であることが望ましい。ただし、第1制御信号によって指示される駆動期間の態様(1フレーム期間あたりの個数や時間長)は任意である(例えば図14参照)。
フリッカを抑制するためには各電気光学素子の発光および消灯の周期が短いことが望ましい。したがって、本発明の好ましい態様において、第2制御信号は、ひとつのフレーム期間のうち相互に間隔をあけた複数の駆動期間の各々における電気光学素子の駆動を指示するとともにその残余の期間における駆動の停止を指示する信号とされる。また、より有効にフリッカを抑制するためには各電気光学素子を駆動する期間が時間軸上において可能な限り分散されることが望ましいから、本発明の他の態様において、駆動制御手段は、ひとつのフレーム期間が第1駆動期間と第2駆動期間とを含み、かつ、第1駆動期間の始点から第2駆動期間の始点までの時間長が当該フレーム期間の略半分となるように、第2制御信号を生成して出力する。この態様によれば、第2制御信号によって指示される駆動期間が時間軸上において均等に分散されるから、フリッカを効果的に抑制することができる。
ただし、本発明において第2制御信号により指示される駆動期間の態様(1フレーム期間あたりの個数や時間長)は任意である。例えば、第2制御信号は、ひとつのフレーム期間における単一の駆動期間における電気光学素子の駆動を指示するとともにその残余の期間における駆動の停止を指示する信号(すなわちホールド型の駆動を指示する信号)であってもよい。もっとも、各駆動期間の間隔が短いほどフリッカは抑制されるから、第1制御信号によって指示される各駆動期間の間隔は、第2制御信号によって指示される各駆動期間の間隔よりも長いことが望ましい。
本発明の望ましい態様において、駆動制御手段は、ひとつのフレーム期間のうち第1制御信号によって規定される駆動期間の時間長の総和と、ひとつのフレーム期間のうち第2制御信号によって規定される駆動期間の時間長の総和とが略一致するように、各制御信号を生成して出力する。この態様によれば、第1領域および第2領域の各々の画素回路に対して相互に同じ階調が指定されたときに(各々に供給されるデータ信号のレベルが同一であっても)各画素回路の階調を略同一とすることができる。なお、この態様の具体例は第1実施形態として後述される。
ただし、第1領域の各画素回路が駆動される時間長が短いほど動画ボケは有効に抑制される。したがって、本発明の望ましい態様において、駆動制御手段は、ひとつのフレーム期間のうち第1制御信号によって規定される駆動期間の時間長の総和が、ひとつのフレーム期間のうち第2制御信号によって規定される駆動期間の時間長の総和よりも短くなるように各制御信号を生成して出力する。この態様においては、第1領域に対応する各画素回路に一の階調が指定されたときの当該画素回路の電気光学素子の階調が、第2領域に対応する各画素回路に一の階調が指定されたときの当該画素回路の電気光学素子の階調よりも高階調となるように、駆動手段から出力されるデータ信号のレベルを調整する調整手段を設けることが望ましい。この構成によれば、ひとつのフレームにおける第1領域と第2領域との駆動期間の時間長が相違するにも拘わらず、双方の領域における階調の相違は抑制される。なお、この態様の具体例は第2実施形態として後述される。
また、動画ボケは画像が大幅に変化する部位ほど顕著となる。そこで、本発明の他の態様において、検出手段は、画素部によって表示される画像の変化の程度(例えば、画像に含まれる被写体の単位時間あたりの移動量)を特定し、駆動制御手段は、検出手段によって検出される変化が大きいほど、第1制御信号によって規定される駆動期間の時間長の総和が短くなるように、第1制御信号を生成して出力する。この態様によれば、画像の内容に応じて効率的に動画ボケを抑制することができる。
また、第1制御信号によって駆動される各画素回路の分布する面積が小さいほどフリッカは抑制される。したがって、動画ボケとフリッカの双方を確実に抑制するためには、検出手段が、第1領域が画素部における特定の面積を越えないように画像の変化を検出する構成が望ましい。
本発明の他の態様において、画素部は、第1方向(例えば各実施形態におけるX方向)に沿って配列する所定数の画素回路のグループ(例えばひとつの行に属するn個の画素回路の集合)を第1方向に交差する第2方向に配列してなり、検出手段は、画像の変化の有無をグループごとに検出し、駆動制御手段は、第1制御信号および第2制御信号のうち各グループに関する検出の結果に応じた制御信号を、そのグループに属する画素回路の各々に対して共通に出力する。この態様によれば、検出手段による画像の変化の検出やこの結果に基づいた駆動の制御が画素回路のグループごとに実行されるから、例えば画像の変化がひとつの画素ごとに検出される構成や、各制御信号が各画素回路ごとに別個に供給される構成と比較して電気光学装置の構成が簡素化される。
さらに具体的には、駆動制御手段は、第1制御信号を生成する第1信号発生手段と、第2制御信号を生成する第2信号発生手段と、各々がひとつのグループ(行)に対応する複数の選択回路(例えば図9のセレクタ35)と、検出手段による検出の結果に応じて第1制御信号および第2制御信号の何れかを複数の選択回路の各々に指示する指示手段(例えば図9のデコーダ37)とを含み、各選択回路は、第1信号発生手段が生成した第1制御信号および第2信号発生手段が生成した第2制御信号のうち指示手段が指定した制御信号を選択して当該選択回路に対応するグループの各画素回路に出力する。さらに望ましい態様においては、複数の選択回路が所定数ごとにブロックに区分され、指示手段は、ひとつのブロックに属する各選択回路に対して共通の指示を与える(例えば図16参照)。この態様によれば、指示回路が各選択回路を制御するための構成を簡素化(例えば指示回路から選択回路に至る配線数を削減)することができる。
本発明に係る電気光学装置は各種の電子機器に利用される。この電子機器の典型例は、電気光学装置を表示装置として利用した機器である。この種の電子機器としては、パーソナルコンピュータや携帯電話機などがある。
本発明は、電気光学装置を駆動するための方法や回路としても特定される。本発明に係る駆動方法は、データ信号に応じた階調に駆動される電気光学素子と当該電気光学素子が駆動される期間を制御信号に基づいて制御する期間制御部とを各々が含む複数の画素回路によって画像を表示する電気光学装置を駆動する方法であって、フレーム期間ごとに複数の画素回路の各々にデータ信号を供給する一方、複数の画素回路によって表示される画像の変化を検出し、変化が検出された領域に対応する各画素回路には、ひとつのフレーム期間のうち所定の時間長の駆動期間における電気光学素子の駆動を指示するとともにその残余の期間における駆動の停止を指示する第1制御信号を出力する一方、画像の変化が検出されない領域に対応する各画素回路には、第1制御信号とは波形が相違する第2制御信号を出力する。
また、本発明に係る駆動回路は、データ信号に応じた階調に駆動される電気光学素子と当該電気光学素子が駆動される期間を制御信号に基づいて制御する期間制御部とを各々が含む複数の画素回路によって画像を表示する電気光学装置を駆動する回路であって、フレーム期間ごとに複数の画素回路の各々にデータ信号を供給する駆動手段と、複数の画素回路によって表示される画像の変化を検出する検出手段によって当該変化が検出された領域に対応する各画素回路には、ひとつのフレーム期間のうち所定の時間長の駆動期間における電気光学素子の駆動を指示するとともにその残余の期間における駆動の停止を指示する第1制御信号を出力する一方、検出手段によって変化が検出されない領域に対応する各画素回路には、第1制御信号とは波形が相違する第2制御信号を出力する駆動制御手段とを具備する。なお、この検出手段は、この駆動回路に内蔵されていてもよいし駆動回路とは別個の回路として配置されてもよい。本発明に係る駆動方法や駆動回路には、本発明の電気光学装置について例示した各態様を同様に適用することができる。
<A:第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る電気光学装置の構成を示すブロック図である。同図に示されるように、この電気光学装置Dは、複数の画素回路Pを面状に配列してなる画素部10と、各画素回路Pを駆動して階調を制御する駆動回路20と、この駆動回路20の動作を制御する制御回路40と、画素部10に表示される画像の変化を検出する検出回路50とを具備する。なお、駆動回路20や制御回路40や検出回路50は、各画素回路Pが配列される基板の表面やこの基板に接合された配線基板にICチップの形態で実装されてもよいし、この基板の表面に作り込まれたスイッチング素子(典型的にはTFT(Thin Film Transistor))によって構成されてもよい。
画素部10には、X方向に延在するm本の走査線11と、各走査線11と対をなしてX方向に延在するm本の発光制御線12と、X方向に直交するY方向に延在するn本のデータ線14とが形成される(mおよびnはともに自然数)。各画素回路Pは、走査線11および発光制御線12の対とデータ線14との各交差に対応した位置に配置される。したがって、これらの画素回路Pは、縦m行×横n列のマトリクス状に配列する。
駆動回路20は、選択回路21とデータ線駆動回路23と発光制御回路30とを含む。制御回路40は、電気光学装置Dの動作のタイミングを規定する各種の信号(例えば後述する水平同期信号HSYNC)を駆動回路20に供給することによってこれらの各回路を制御する。さらに、制御回路40は、各画素回路Pの階調を指定する画像データGをデータ線駆動回路23および検出回路50に出力する
選択回路21は、m本の走査線11の各々を順番に選択するための走査信号Y(Y[1]、Y[2]、……、Y[m])を各走査線11に出力する回路である。すなわち、選択回路21は、図2に示されるように、水平同期信号によって規定される水平走査期間(1H)ごとに何れかの走査線11を選択し、この選択した走査線11に供給される走査信号Yをハイレベルに遷移させる一方、非選択の各走査線11に供給される走査信号Yをローレベルに維持する。本実施形態においては、第1行から第m行までの合計m本の走査線11の選択に要する期間を「フレーム期間」と表記する。走査信号Yi(iは1≦i≦m)は、ひとつのフレーム期間(1F)のうち第i番目の水平走査期間においてハイレベルとなる。
データ線駆動回路23は、選択回路21による選択行に属する各画素回路Pの画像データGに応じたデータ信号X(X[1]、X[2]、……、X[n])を生成して各データ線14に出力する。データ信号Xは、画像データGによって画素回路Pごとに指定される階調に応じた電流信号(電流量Idata)である。一方、発光制御回路30は、各行の画素回路Pが実際に画像データGに応じた階調となる期間を規定する発光制御信号C(C[1]、C[2]、……、C[m])を生成して各発光制御線12に出力する。なお、発光制御回路30の構成の具体例については後述する。選択回路21と発光制御線12とによっていわゆる走査線駆動回路(Yドライバ)が構成される。
次に、図3は、ひとつの画素回路Pの構成を示す回路図である。なお、同図においては、第i行(iは1≦i≦mを満たす整数)に属する第j列目(jは1≦j≦nを満たす整数)の画素回路Pのみが図示されているが、他の画素回路Pも同様の構成である。
図3に示されるように、本実施形態の画素回路Pは、pチャネル型の駆動トランジスタTdrと、nチャネル型の3個のトランジスタ(発光制御トランジスタTel・選択トランジスタTsel・スイッチングトランジスタTsw)と、電圧を保持する容量素子Cと、電源の高位側の電位Vddが供給される電源線と低位側の電位Gndが供給される接地線との間に介挿された電気光学素子17とを含む。本実施形態における電気光学素子17は、有機EL材料からなる発光層を陽極と陰極との間隙に介在させたOLED素子であり、駆動電流Ielの電流量に応じた階調(輝度)で発光する。
駆動トランジスタTdrは、駆動電流Ielの電流量を制御するための素子であり、電源の高位側の電位Vddが供給される電源線にソースが接続されるとともにドレインが発光制御トランジスタTelのドレインに接続される。この発光制御トランジスタTelは、駆動電流Ielが実際に電気光学素子17に供給される期間(すなわち電気光学素子17が実際に発光する期間)を規定するためのスイッチング素子であり、ソースが電気光学素子17の陽極に接続されるとともにゲートが発光制御線12に接続される。
一方、スイッチングトランジスタTswは、駆動トランジスタTdrのゲートとドレインとの間に介挿されたスイッチング素子であり、そのゲートは選択トランジスタTselのゲートとともに走査線11に接続される。スイッチングトランジスタTswがオン状態に遷移すると駆動トランジスタTdrはダイオード接続される。選択トランジスタTselは、駆動トランジスタTdrのドレインとデータ線14との間に介挿されて両者の導通および非導通を切り替えるスイッチング素子である。
以上の構成において、各フレーム期間のうち第i番目の水平走査期間で走査信号Y[i]がハイレベルに遷移すると(図2参照)、スイッチングトランジスタTswがオン状態となって駆動トランジスタTdrがダイオードとして機能する。このときに選択トランジスタTselはオン状態となっているから、電源線から駆動トランジスタTdrおよび選択トランジスタTselを経由してデータ信号X[j]の電流Idataがデータ線14に流れ込む。したがって、容量素子Cには、駆動トランジスタTdrのゲートの電位に応じた電荷(すなわち電流Idataに応じた電荷)が蓄積される。
次いで、第i番目の水平走査期間が経過して走査信号Y[i]がローレベルになると、スイッチングトランジスタTswおよび選択トランジスタTselはともにオフ状態となる。したがって、駆動トランジスタTdrのゲート−ソース間の電圧はその直前の水平走査期間で容量素子Cに蓄積された電荷に応じた電圧に維持される。この状態において発光制御信号C[i]がハイレベルに遷移すると発光制御トランジスタTelがオン状態に遷移し、この結果として駆動トランジスタTdrのゲートの電位に応じた駆動電流(すなわちデータ信号X[j]の電流量Idataに応じた電流)Ielが電源線から駆動トランジスタTdrを経由して電気光学素子17に供給される。そして、電気光学素子17は駆動電流Ielに比例した輝度に発光する。
ところで、各電気光学素子17の輝度を充分に確保するという観点からすると、各電気光学素子17が実際に発光する期間は長いことが望ましい。しかしながら、例えばひとつのフレーム期間にわたって電気光学素子17の発光が維持されるホールド型の表示を採用した場合には、画素部10によって表示される画像のうち経時的に移動していく被写体(オブジェクト)の輪郭が不明瞭となる動画ボケが顕著になる。この動画ボケの原理について説明すると以下の通りである。
図4は、ホールド型の表示のもとで画素部10のうちひとつの行に表示される画像の経時的な変化の様子(同図(a))と観察者に実際に知覚される画像(同図(b))とを示す説明図である。同図(a)における縦軸は時間を示し、横軸はX方向の位置を示している。同図においては、白色を背景として表示された黒色の被写体Bがフレーム期間ごとに3画素分ずつ右方に移動していく場合が想定されている。同図に示されるように、ホールド型の表示においては、各電気光学素子17は各フレーム期間の始点から終点までにわたって略一定の階調に維持される。
この画像を視認する観察者は被写体Bの移動に追従するように視点を移動させる。いま、被写体Bの移動に対して精度よく滑らかに視点が追従すると仮定すると、観察者の視点は、図4(a)の矢印Vによって表現されるように、被写体Bに追従するように略一定の速度で連続に右方に移動していく。このように、実際に表示される被写体Bはフレーム期間ごとに離散的に右方に移動していくのに対し、観察者の視点は被写体Bの移動に滑らかに追従するという相違がある。
ここで、図4(b)は、以上の画像(被写体B)を視認する観察者の網膜上の特定の部位に形成される被写体B0の位置を、この部位を基準とした相対的な位置として図示した説明図である。以上に説明したように観察者の視点は略定速で右方に移動するのに対して被写体Bはフレーム期間ごとに離散的に右方に移動するから、視点に対する被写体Bの相対的な位置は、ひとつのフレーム期間の終点に近づくほど左方にズレていく。すなわち、図4(b)に示されるように、観察者に実際に知覚される被写体B0の輪郭はひとつのフレーム期間において範囲Δにわたり変動する。この結果として被写体Bの輪郭が利用者にとって不明瞭に知覚されるのである。換言すると、被写体Bの黒色とこれに隣接する領域の白色とがひとつのフレーム期間にわたって平均化(積分)されるためにその端部が不明瞭になると説明することもできる。
このような動画ボケを抑制するために、本実施形態においては、図5を参照しながら以下に詳述するように、ひとつのフレーム期間のうち一部の期間のみにおいて選択的に電気光学素子17が駆動されるようになっている。図5(a)は、図4(a)に対応する説明図であり、本実施形態の画素部10のうちひとつの行に表示される画像の経時的な変化の様子を示している。同図においても黒色の被写体Bが白色を背景としてフレーム期間ごとに3画素分ずつ右方に移動していく場合が想定されている。また、図6は、発光制御信号C[i]の波形とそのときの電気光学素子17の状態(発光/非発光の区別)とを示すタイミングチャートである。
図5(a)および図6に示されるように、電気光学素子17は、ひとつのフレーム期間のうち時間長「2L」の期間(以下「駆動期間」という)Paにおいてデータ信号Xに応じた輝度に発光する一方、その残余の期間において消灯する。すなわち、発光制御線12を介して各画素回路Pに供給される発光制御信号C[i]は、駆動期間Paにてハイレベル(発光制御トランジスタTelをオン状態とするレベル)を維持するとともにその残余の期間にてローレベルを維持する波形の信号(以下「第1制御信号」という)Caとなる。このような駆動方法(以下「第1発光制御方式」という)によれば、図5(b)に示されるように、各フレーム期間にて観察者が知覚する被写体B0にX方向のズレは発生しないから、画素部10に表示された被写体Bの端部は利用者によって明確に知覚される。すなわち、第1発光制御方式によれば動画ボケを有効に抑制することができる。
一方、第1発光制御方式においては電気光学素子17の発光を停止させる期間の時間長(すなわち相前後する駆動期間Paの間隔)が比較的に長期化する。したがって、画素部10の総ての画素回路Pについて第1発光制御方式を適用するとすれば、利用者によって知覚される画像の明度が周期的に変動するフリッカが顕在化する可能性がある。そこで、本実施形態においては、第1発光制御方式に加えて、フリッカを有効に抑制することができる方式(以下「第2発光制御方式」という)が併用される。
図6(b)に示されるように、第2発光制御方式においては、ひとつのフレーム期間のうち相互に間隔をあけた2個の駆動期間Pb(Pb1・Pb2)の各々において電気光学素子17が発光する一方、その残余の期間においては消灯する。すなわち、発光制御線12を介して各画素回路Pに供給される発光制御信号C[i]は、発光制御トランジスタTelをオン状態とするハイレベルを駆動期間Pb(Pb1・Pb2)の各々にて維持するとともにその残余の期間にてローレベルを維持する波形の信号(以下「第2制御信号」という)Cbとなる。以上のように電気光学素子17の発光のタイミングを分散させて発光および消灯の周期を短縮することによってフリッカを有効に抑制することができる。
第2発光制御方式における各駆動期間Pbは、第1発光制御方式における駆動期間Paの略半分の時間長「L」とされる。したがって、第1発光制御方式のもとで1フレーム期間に電気光学素子17が発光する時間長の総和と、第2発光制御方式のもとで1フレーム期間に電気光学素子17が発光する時間長の総和とは略等しい(2L)。また、ひとつの駆動期間Pb1の始点から次の駆動期間Pb2の始点までの時間長はひとつのフレーム期間の略半分(1/2F)である。
ところで、動画ボケが発生するのは、画像のうち内容が変化した領域(例えば被写体が移動した領域)である。そこで、本実施形態においては、画素部10に表示される画像のうちその直前のフレーム期間における画像から内容(各電気光学素子17の階調)が変化した領域(以下「変動領域」という)については動画ボケの抑制に有効な第1発光制御方式が適用される一方、直前のフレーム期間と比較して画像の内容に変化がない部分や変化が少ない部分(以下ではこれらを総称して「静止領域」という)については第2発光制御方式が適用されるようになっている。図1に示される検出回路50は、時間的に相前後する各画像の内容の変化を検出することによってひとつの画像を静止領域と変動領域とに区分するための手段である。本実施形態における検出回路50は、画像を行単位で静止領域と変動領域とに区分する。
図7は、検出回路50の具体的な構成を示すブロック図であり、図8は、検出回路50の動作を示す説明図である。図7に示されるように、本実施形態の検出回路50は、バッファ51と比較回路52と信号生成回路53とを含む。制御回路40から供給される1画像分の画像データGはバッファ51と比較回路52とに供給される。バッファ51は、縦m行×横n列の画素によって構成される1画像分の画像データGを記憶する手段(いわゆるフレームメモリ)である。したがって、比較回路52には、第(k+1)フレームの画像データGが制御回路40から供給されるとともにその直前の第kフレームの画像データGがバッファ51から供給される(kは自然数)。
比較回路52は、第kフレームの画像データGと第(k+1)フレームの画像データGとの比較によって両者の相違を検出する手段である。さらに詳述すると、比較回路52は、図8に示されるように、第(k+1)フレームの画像を構成する各画素の階調値と第kフレームの画像を構成する各画素の階調値とを比較し、同図の部分(a)に示されるように、両者が一致しない画素の個数(以下「変化度数」という)を画像の各行ごとに計数する。この計数の結果は信号生成回路53に出力される。図8においては、第kフレームから第(k+1)フレームにかけて円形の被写体Obが右斜め下方に移動していく場合が例示されている。この場合には、第jフレームにおける被写体Obの上端から第(k+1)フレームにおける被写体Obの下端までの範囲A1に属する各行について変化度数がゼロを超える一方、それ以外の範囲に属する各行(すなわち第kフレームと第(k+1)フレームとで階調が変化しない各行)の変化度数はゼロとなる。ただし、図8(a)においては、範囲A1のほかに範囲A2に属する各行についても、ノイズなどの偶発的な原因によって変化度数がゼロを超えた場合が想定されている。
信号生成回路53は、比較回路52による比較の結果に基づいて検出信号Mを生成して出力する。この検出信号Mは、ひとつの画像のうち変動領域に分類されるべき行の番号を指定する信号である。さらに詳述すると、信号生成回路53は、まず、比較回路52による比較の結果からノイズに起因した誤差を除去するためにフィルタ(ローパスフィルタ)処理を実行する。この処理によって例えば図8(a)の範囲A2に属する各行の変化度数はゼロに更新される。さらに、信号生成回路53は、各行の変化度数を予め定められた閾値THと比較し、変化度数が閾値THを上回ると判定された行の番号を検出信号Mとして出力する。例えば、図8(a)に例示したケースでは、範囲A1に属する各行(すなわち変動領域に分類された各行)の番号が検出信号Mとして出力される。この検出信号Mによって指定されない領域が静止領域である。
図1に示されるように、この検出信号Mは検出回路50から発光制御回路30に供給される。発光制御回路30は、検出信号Mが変動領域として指定する各行の電気光学素子17を第1発光制御方式によって駆動するとともに、静止領域に区分された各行の電気光学素子17を第2発光制御方式によって駆動するための手段である。さらに詳述すると、発光制御回路30は、変動領域に分類された各行の画素回路Pには図6(a)に図示された第1制御信号Caを発光制御信号C[i]として選択したうえで発光制御線12に出力する一方、静止領域に分類された各行の画素回路Pには図6(b)に図示された第2制御信号Cbを発光制御信号C[i]として選択したうえで発光制御線12に出力する。
図9は、発光制御回路30の具体的な構成を示すブロック図である。同図に示されるように、この発光制御回路30は、第1信号発生回路311および第2信号発生回路312と、第1シフトレジスタ331および第2シフトレジスタ332と、各々が別個の発光制御線12に対応するm個のセレクタ35と、検出回路50から供給される検出信号Mに基づいて各セレクタ35の動作を制御するデコーダ37とを含む。
第1信号発生回路311は、図6(a)に図示された波形の第1制御信号Caを生成して出力する手段である。この第1信号発生回路311の後段に配置された第1シフトレジスタ331は、制御回路40から供給される水平同期信号HSYNCによって各々の動作のタイミングが規定される複数の単位回路(FF)を多段に接続した構成となっている。この第1シフトレジスタ331は、図2に示されるように、第1信号発生回路311から出力された第1制御信号Caを水平同期信号HSYNCに同期したタイミングで順次にシフトすることによって第1制御信号Ca[1]ないしCa[m]として出力する。一方、第2信号発生回路312は、図6(b)に図示された波形の第2制御信号Cbを発生する手段である。第2シフトレジスタ332は、図2に示されるように、第2信号発生回路312が生成した第2制御信号Cbを水平同期信号HSYNCに同期して順次にシフトすることによって第2制御信号Cb[1]ないしCb[m]として出力する。
第1制御信号Ca[i]および第2制御信号Cb[i]は第i段目のセレクタ35に入力される。各セレクタ35は、デコーダ37からの指示に応じて第1制御信号Ca[i]および第2制御信号Cb[i]の何れかを選択する手段である。ここで選択された信号が発光制御信号C[i]として第i行目の発光制御線12に出力される。一方、デコーダ37は、検出信号Mによって指定された各行(すなわち変動領域に属する各行)に対応するセレクタ35には第1制御信号Ca[i]の選択を指示する一方、ここで指定されない各行(すなわち静止領域に属する各行)に対応するセレクタ35には第2制御信号Cb[i]の選択を指示する。
以上の構成によって、変動領域に属する各行の画素回路Pは第1発光制御方式によって駆動される一方、静止領域に属する各行の画素回路Pは第2発光制御方式によって駆動される。例えばいま、第i行目が静止領域に分類されるとともに第(i+1)行目が変動領域に分類された場合(すなわち変動領域と静止領域との境界が第i行目と第(i+1)行目との間にある場合)を想定する。この場合には、図10に示されるように、第2シフトレジスタ332から出力された第2制御信号Cb[i]が発光制御信号C[i]として第i行目の各画素回路Pに供給される。したがって、第i行目の各画素回路Pの電気光学素子17は、ひとつのフレーム期間のうち相互に間隔をあけた2個の駆動期間Pb(Pb1・Pb2)においてデータ信号Xに応じた輝度に発光するとともにそれ以外の期間においては消灯する。一方、第(i+1)行目の各画素回路Pの電気光学素子17は、ひとつのフレーム期間のうち単一の駆動期間Paにおいてデータ信号Xに応じた輝度に発光するとともにそれ以外の期間においては消灯する。
以上に説明したように、本実施形態においては、変動領域に属する各画素回路Pには動画ボケの抑制に有効な第1発光制御方式が適用され、静止領域に属する各画素回路Pにはフリッカの抑制に有効な第2発光制御方式が適用されるから、動画ボケとフリッカとをともに抑制することができる。なお、第1発光制御方式が適用される変動領域においては、電気光学素子17の発光の間隔が長期化するから、ホールド型の表示と比較してフリッカが顕在化する可能性がある。しかしながら、画像の被写体が移動ないし変化する領域は比較的に狭いという一般的な傾向のもとでは、検出回路50によって変動領域に分類される領域の面積は小さい場合が多い。そして、フリッカは面積が小さいと利用者によって知覚されにくいから、本実施形態においては、変動領域においてフリッカが発生したとしても、これが利用者に明確に知覚されることは殆どない。
ところで、静止領域におけるフリッカを抑制するための構成としては、第2発光制御方式における駆動期間Pbに充分な時間長が確保された構成(例えばホールド型と同等に駆動期間Pbを1フレーム期間程度の時間長に確保した構成)も考えられる。しかしながら、この場合には、電気光学素子17を発光させる期間の時間長が静止領域と変動領域とで大幅に相違するから、静止領域と変動領域とで輝度がバラついて利用者に表示のムラと知覚される可能性がある。これに対し、本実施形態においては、第1発光制御方式における1フレーム期間あたりの駆動期間Paの時間長の総和と第2発光制御方式における1フレーム期間あたりの駆動期間Pbの時間長の総和とが略一致する。したがって、静止領域の輝度と変動領域の輝度とを均等化して表示ムラを抑制することができる。
<B:第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係る電気光学装置Dの構成を説明する。なお、本実施形態のうち第1実施形態と同様の要素については共通の符号を付してその説明を適宜に省略する。
図4および図5を参照して説明したように、ひとつのフレーム期間のうち電気光学素子17を発光させる期間が短いほど動画ボケは抑制される。したがって、第1発光制御方式においては駆動期間Paが短いことが望ましい。しかしながら、単純に駆動期間Paを短縮しただけでは変動領域における電気光学素子17の輝度が不足し、変動領域と静止領域とで輝度にムラが発生する可能性がある。この問題点について詳述すると以下の通りである。
図11は、第1発光制御方式および第2発光制御方式の各々における動作を説明するためのタイミングチャートである。同図(a)に示されるように、第1発光制御方式のもとで発光制御信号C[i]として各画素回路Pに供給される第1制御信号Caは、第1実施形態よりも短い時間長「L」の駆動期間Paにおいてハイレベルを維持する。一方、図11(a)に示されるように、第2制御信号Cbの波形は第1実施形態と同様である。すなわち、第2発光制御方式のもとでひとつのフレーム期間に各電気光学素子17を発光させる時間長の総和が「2L」であるのに対し、第1発光制御方式において各電気光学素子17を発光させる時間長の総和は「L」である。したがって、ひとつの階調に対応した同じレベルのデータ信号Xが静止領域の画素回路Pと変動領域の画素回路Pとに供給されたとすれば、変動領域に位置する各電気光学素子17の1フレーム期間における発光量の総和は、静止領域に位置する各電気光学素子17の発光量の総和の略半分となる。この発光量の相違は利用者によって表示のムラと知覚される。
この問題を解決するために、本実施形態においては、同じ階調が指定されたときの1フレーム期間における電気光学素子17の発光量の総和が静止領域と変動領域とで略同一となるように、変動領域の各画素回路Pに供給されるデータ信号Xのレベル(電流Idata)が適宜に調整される。より具体的には、図11に示されるように、ある階調が指定されたときに変動領域の電気光学素子17に供給される駆動電流Ielの電流量Iaが、その階調が指定された静止領域の電気光学素子17に供給される電流量Ibの略2倍となるように、各画素回路Pに供給されるデータ信号Xのレベルが調整される。図12に示される調整回路60は、この調整を実行する手段である。
この調整回路60には、変動領域と静止領域との区別を指示する検出信号Mが検出回路50から供給されるとともに、各画素回路Pの画像データGが制御回路40から順次に供給される。調整回路60は、各画素回路Pの画像データGのうち検出信号Mによって変動領域に指定される各行の画素回路Pの画像データGを、これよりも数値が大きい画像データGnewに変換してデータ線駆動回路23に出力する。また、調整回路60は、静止領域に属する各行の画素回路Pの画像データGについては何らの処理も実行することなくデータ線駆動回路23に出力する。調整回路60が画像データGを画像データGnewに変換する動作の具体的な内容は以下の通りである。
例えばいま、図13に特性Faとして図示されるように、画像データGによって指定される階調値と電気光学素子17の実際の輝度とが比例する場合を想定する。この場合、変動領域に属する画素回路Pについて階調値gを指定する画像データGが供給されると、調整回路60は、階調値gの略2倍の階調値g1(=2g)を指定する画像データGnewを生成してデータ線駆動回路23に出力する。この画像データGnewは、画像データGを含む所定の演算によって算定されてもよいし、調整回路60に入力される画像データGと画像データGnewとが予め対応付けられたルックアップテーブルに基づいて生成されてもよい。一方、静止領域に属する画素回路Pについて階調値gを指定する画像データGが供給された場合には、調整回路60は、この画像データGをそのままデータ線駆動回路23に出力する。そして、データ線駆動回路23は、調整回路60から供給される画像データGおよび画像データGnewに基づいてデータ信号Xを生成して各データ線14に出力する。
以上の処理により、変動領域の電気光学素子17に供給される駆動電流Ielの電流量Iaは静止領域の電気光学素子17に供給される電流量Ibの略2倍となる。この結果、図13に示されるように、変動領域の輝度Laは静止領域の輝度Lbの略2倍となる。すなわち、ひとつのフレーム期間における電気光学素子17の発光量の総和は変動領域と静止領域とで略一致する。したがって、本実施形態によれば、動画ボケの有効な抑制を実現するために第1発光制御方式における駆動期間Paの時間長を第2発光制御方式における駆動期間Pbの時間長の総和の略半分に短縮しているにも拘わらず、変動領域と静止領域との輝度の相違を抑制することができる。
ところで、データ線駆動回路23の入出力特性や各画素回路Pの特性(各トランジスタや電気光学素子17の特性)によっては、図13に特性Fbとして図示されるように、画像データGによって指定される階調値に対して電気光学素子17の輝度が非線形に変化する場合もある。この構成のもとでは、調整回路60によって画像データGの階調値gを単純に2倍しても電気光学素子17の輝度は2倍に到達しない(輝度La’に留まる)。すなわち、電気光学素子17の輝度を第2発光制御方式における輝度の2倍とするためには、図13(b)に示す階調値g2を指定する画像データGnewを生成する必要がある。このような場合には、画像データGに基づく所定の演算によって画像データGnewを算定することは困難である。そこで、画像データGと画像データGnewとが予め対応づけられたテーブル(ルックアップテーブル)に基づいて調整回路60が画像データGnewを特定する構成が望ましい。
<C:変形例>
以上に説明した各実施形態には様々な変形を加えることができる。具体的な変形の態様を例示すれば以下の通りである。なお、以下の各態様を適宜に組み合わせてもよい。
(1)変形例1
各実施形態においては、1フレーム期間内で時間的に連続する単一の期間を駆動期間Paとした場合を例示したが、第1発光制御方式における駆動期間Paの態様はこれに限定されない。例えば、図14に示されるように、第1発光制御方式においても、1フレーム期間内で相互に間隔をあけた複数の駆動期間Pa(Pa1・Pa2)の各々において電気光学素子17を発光させてもよい。図15は、図4や図5に対応する図面であり、本変形例のもとで画素部10のひとつの行に表示される画像の経時的な変化の様子(同図(a))と観察者によって知覚される画像の態様(同図(b))とを示している。図14および図15(a)のように複数の駆動期間Paの各々で電気光学素子17を発光させると、観察者の網膜には、図15(b)に示されるように、駆動期間Pa1で表示された被写体Bの画像と駆動期間Pa2で表示された被写体Bの画像とが形成される。したがって、ホールド型の表示を採用した場合(図4の場合)と比較すると、利用者によって知覚される被写体B0の端部のズレ量Δは低減される。このように、本発明においては、画像の変化が検出された領域(変動領域)の各電気光学素子17が、ひとつのフレーム期間のうちの一部の期間(駆動期間Pa)にて駆動されるとともにその残余の期間で駆動が停止される構成であれば足り、ひとつのフレーム期間に含まれる駆動期間Paの個数や各々の時間長の如何は不問である。
また、各実施形態の第2発光制御方式においては、1フレーム期間内の2個の駆動期間Pb(Pb1・Pb2)の各々で電気光学素子17を発光させる構成を例示したが、1フレーム期間あたりの駆動期間Pbの個数や各々の時間長は任意に変更される。例えば、第2発光制御方式においては、1フレーム期間に設定された3個以上の駆動期間Pbで電気光学素子17が駆動されてもよいし、1フレーム期間に含まれる各駆動期間Pbの時間長が互いに相違してもよい。また、第2発光制御方式は、フリッカの抑制を優先させる方式であるから、1フレーム期間について複数の駆動期間Pbが設定される必要は必ずしもなく、例えば、1フレーム期間の殆どの区間(あるいは総ての区間)を占める単一の駆動期間Pbで電気光学素子17が駆動されてもよい。
(2)変形例2
図4の説明から理解されるように、利用者によって知覚される動画ボケの程度(ズレ量Δ)は、フレーム期間ごとの被写体の移動量(すなわち被写体の移動の速度)が大きいほど顕著となる。一方、図5や図11を参照して説明したように、利用者によって知覚される被写体B0の端部のズレ量Δは、第1発光制御方式における駆動期間Paの時間長が短いほど低減される。そこで、画像の被写体Bの移動の速度が大きいほど第1発光制御方式における駆動期間Paの時間長が短くなるように、発光制御信号C[i](より厳密には第1制御信号Ca[i])のパルス幅を発光制御回路30が調整する構成としてもよい。
(3)変形例3
第1実施形態において説明したように、第1発光制御方式のもとでは第2発光制御方式と比較してフリッカが顕著となる場合がある。一方、画像の明度が周期的に変動する領域の面積が広いほど利用者はフリッカを明確に知覚する。そこで、変動領域に指定される領域の面積を制限してもよい。より具体的には、画像の全体にわたって内容の変化が検出された場合であっても、変動領域として指定される領域の面積が画像の30%程度に制限されるようにしてもよい。この機能を実現するために、信号生成回路53は、例えば、変化度数が閾値THを超える行の割合(すなわち変動領域と判定される行数)が所定値を下回るように閾値THを適宜に調整する。本変形例によれば、第1発光制御方式を適用される領域の面積が制限されるから、フリッカの顕在化を有効に抑制することができる。
(4)変形例4
各実施形態においては画素部10に表示される画像が1行ずつ静止領域および変動領域の何れかに区分される構成を例示したが、m行を所定数ごとに区分したブロックを単位として静止領域および変動領域が認定される構成としてもよい。例えば、ひとつのブロックに属する複数行のうち画像の内容が変化した総数が閾値を越える場合には、そのブロックに属する全行が変動領域に指定されて第1発光制御方式が適用されるといった具合である。
このようにブロックを単位として発光が制御される構成のもとでは、図9の構成に代えて図16の構成が好適に採用される。この構成においては、各画素回路Pのブロックに対応するようにm個のセレクタ35が所定数(ここでは「12」)ごとにブロックBに区分される。そして、ひとつのブロックBに属するセレクタ35の各々にはデコーダ37から共通の指示が入力される。この構成によれば、各画素回路Pのブロックごとに第1発光制御方式または第2発光制御方式を選択的に適用することができる。さらに、図9に例示した発光制御回路30と比較して、デコーダ37から各セレクタ35に至る配線の本数を削減することができるという利点がある。
また、図17に示されるように、第1シフトレジスタ331から出力された第1制御信号Ca[i]や第2シフトレジスタ332から出力された第2制御信号Cb[i]がひとつのブロックに属する複数行(ここでは「12行」)で共用される構成としてもよい。同図の構成においては、ひとつのブロックに属する12本の発光制御線12がひとつのセレクタ35の出力端に対して共通に接続される。この構成によれば、図16の構成と同様に、各画素回路Pを区分したブロックごとに第1発光制御方式または第2発光制御方式を選択的に適用することができる。ただし、図17の構成においては、ひとつのブロックに属する総ての画素回路Pに対してデータ信号Xが供給された後に、そのブロックに属する各画素回路Pの発光制御トランジスタTelがオン状態とされる構成が望ましい。データ信号Xに応じた電圧が駆動トランジスタTdrのゲートに印加される前に発光制御トランジスタTelがオン状態に遷移すると、各電気光学素子17をデータ信号Xに応じた所期の輝度に発光させることができないからである。
(5)変形例5
第2実施形態においては調整回路60が画像データGを加工する構成を例示したが、静止領域と変動領域との輝度のムラを抑制するための方法はこれに限られない。例えば、画像データGには何らの処理も施すことなくデータ線駆動回路23に供給する一方、データ線駆動回路23が生成したデータ信号Xのレベルを静止領域と変動領域とで相違させる構成としてもよい。例えば、ある階調が指定されたときに変動領域の各画素回路Pに供給されるデータ信号Xのレベルを、その階調が指定された静止領域の各画素回路に供給されるデータ信号Xのレベルの略2倍に調整するといった具合である。このように、本発明においては、各画素回路Pに供給されるデータ信号Xのレベルが変動領域と静止領域とで結果的に相違する構成であれば足り、実際に加工される対象が画像データGであるかデータ信号Xであるかは不問である。また、第2実施形態においては、変動領域の各画素回路Pに供給されるデータ信号Xのレベルを増大する構成を例示したが、これとは逆に、静止領域の各画素回路Pに供給されるデータ信号のレベルを減少させてもよい。
(6)変形例6
画素回路Pの構成は図3の例示に限定されない。例えば、図3に例示した電流プログラミング方式(データ線14の電流Idataに応じて電気光学素子17の階調が調整される方式)の画素回路Pに代えて、データ線14の電圧に応じて電気光学素子17の階調が調整される電圧プログラミング方式の画素回路を採用してもよい。また、各実施形態においてはOLED素子を電気光学素子17として例示したが、本発明における電気光学素子はこれに限定されない。例えば、OLED素子に代えて、液晶素子や無機EL素子、フィールド・エミッション(FE)素子、表面導電型エミッション(SE:Surface-conduction Electron-emitter)素子、弾道電子放出(BS:Ballistic electron Surface emitting)素子、LED(Light Emitting Diode)素子など様々な電気光学素子を利用することができる。このように、本発明における電気光学素子は、電気エネルギの付与によって階調が変化する素子であればよい。本発明における画素回路は、データ信号に応じた階調に駆動される電気光学素子(典型的にはデータ信号に応じた輝度に発光する発光素子)と、この電気光学素子が実際に駆動される期間(より具体的には電気光学素子が実際に発光する期間)を制御する手段(例えば各実施形態における発光制御トランジスタTel)とを含んでいれば足り、その具体的な構成の如何は不問である。
<D:応用例>
次に、本発明に係る電気光学装置Dを利用した電子機器について説明する。図18は、以上に説明した何れかの形態に係る電気光学装置Dを表示装置として採用したモバイル型のパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図である。パーソナルコンピュータ2000は、表示装置としての電気光学装置Dと本体部2010とを備える。本体部2010には、電源スイッチ2001およびキーボード2002が設けられている。この電気光学装置Dは電気光学素子17にOLED素子を使用しているので、視野角が広く見易い画面を表示できる。
図19に、実施形態に係る電気光学装置Dを適用した携帯電話機の構成を示す。携帯電話機3000は、複数の操作ボタン3001およびスクロールボタン3002、ならびに表示装置としての電気光学装置Dを備える。スクロールボタン3002を操作することによって、電気光学装置Dに表示される画面がスクロールされる。
図20に、実施形態に係る電気光学装置Dを適用した携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistants)の構成を示す。情報携帯端末4000は、複数の操作ボタン4001および電源スイッチ4002、ならびに表示装置としての電気光学装置Dを備える。電源スイッチ4002を操作すると、住所録やスケジュール帳といった各種の情報が電気光学装置Dに表示される。
なお、本発明に係る電気光学装置Dが適用される電子機器としては、図18から図20に示したもののほか、デジタルスチルカメラ、テレビ、ビデオカメラ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電子ペーパー、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、プリンタ、スキャナ、複写機、ビデオプレーヤ、タッチパネルを備えた機器等などが挙げられる。
第1実施形態に係る電気光学装置の構成を示すブロック図である。 各画素回路の駆動に関わる信号の波形を示すタイミングチャートである。 ひとつの画素回路の構成を示す回路図である。 動画ボケが発生する原理を説明するための図である。 本実施形態によって動画ボケが解消される原理を説明するための図である。 第1発光制御方式と第2発光制御方式とを説明するためのタイミングチャートである。 検出回路の構成を示すブロック図である。 検出回路の動作を説明するための図である。 発光制御回路の構成を示すブロック図である。 電気光学装置の動作の具体例を説明するためのタイミングチャートである。 第2実施形態に係る電気光学装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。 第2実施形態に係る電気光学装置の構成を示すブロック図である。 調整回路の動作を説明するためのグラフである。 変形例1に係る第1発光制御方式の内容を説明するためのタイミングチャートである。 変形例1において発生する動画ボケについて説明するための図である。 変形例4における発光制御回路の構成を示すブロック図である。 変形例4における発光制御回路の他の構成を示すブロック図である。 本発明に係る電子機器の具体的な形態を示す斜視図である。 本発明に係る電子機器の具体的な形態を示す斜視図である。 本発明に係る電子機器の具体的な形態を示す斜視図である。
符号の説明
D……電気光学装置、10……画素部、11……走査線、12……発光制御線、14……データ線、17……電気光学素子、20……駆動回路、21……選択回路、23……データ線駆動回路、30……発光制御回路、311……第1信号発生回路、312……第2信号発生回路、331……第1シフトレジスタ、332……第2シフトレジスタ、35……セレクタ、37……デコーダ、40……制御回路、50……検出回路、51……バッファ、52……比較回路、53……信号生成回路、60……調整回路。

Claims (15)

  1. データ信号に応じた階調に駆動される電気光学素子と当該電気光学素子が駆動される期間を制御信号に基づいて制御する期間制御部とを各々が含む複数の画素回路によって画像を表示する画素部と、
    フレーム期間ごとに前記複数の画素回路の各々にデータ信号を供給する駆動手段と、
    前記画素部によって表示される画像の変化を検出する検出手段と、
    前記検出手段によって変化が検出された第1領域に対応する各画素回路には、ひとつのフレーム期間のうち所定の時間長の駆動期間における前記電気光学素子の駆動を指示するとともにその残余の期間における駆動の停止を指示する第1制御信号を出力する一方、前記検出手段によって変化が検出されない第2領域に対応する各画素回路には、前記第1制御信号とは波形が相違する第2制御信号を出力する駆動制御手段と
    を具備する電気光学装置。
  2. 前記駆動制御手段は、ひとつのフレーム期間のうち単一の駆動期間において前記電気光学素子の駆動が指示されるように前記第1制御信号を生成して出力する
    請求項1に記載の電気光学装置。
  3. 前記駆動制御手段は、前記第2領域に対応する各画素回路に対し、ひとつのフレーム期間のうち相互に間隔をあけた複数の駆動期間の各々における前記電気光学素子の駆動を指示するとともにその残余の期間における駆動の停止を指示する信号を前記第2制御信号として出力する
    請求項1または請求項2に記載の電気光学装置。
  4. 前記駆動制御手段は、ひとつのフレーム期間が第1駆動期間と第2駆動期間とを含み、かつ、前記第1駆動期間の始点から前記第2駆動期間の始点までの時間長が当該フレーム期間の略半分となるように、前記第2制御信号を生成して出力する
    請求項3に記載の電気光学装置。
  5. 前記駆動制御手段は、ひとつのフレーム期間のうち前記第1制御信号によって規定される駆動期間の時間長の総和と、ひとつのフレーム期間のうち前記第2制御信号によって規定される駆動期間の時間長の総和とが略一致するように、各制御信号を生成して出力する
    請求項1から請求項4の何れかに記載の電気光学装置。
  6. 前記駆動制御手段は、前記第1制御信号によって指示される各駆動期間の間隔が、前記第2制御信号によって指示される各駆動期間の間隔よりも長くなるように各制御信号を生成して出力する
    請求項1に記載の電気光学装置。
  7. 前記各画素回路の電気光学素子はデータ信号のレベルに応じた階調に駆動され、
    前記駆動制御手段は、ひとつのフレーム期間のうち前記第1制御信号によって規定される駆動期間の時間長の総和が、ひとつのフレーム期間のうち前記第2制御信号によって規定される駆動期間の時間長の総和よりも短くなるように各制御信号を生成して出力し、
    前記第1領域に対応する各画素回路に一の階調が指定されたときの当該画素回路の電気光学素子の階調が、前記第2領域に対応する各画素回路に前記一の階調が指定されたときの当該画素回路の電気光学素子の階調よりも高階調となるように、前記駆動手段から出力されるデータ信号のレベルを調整する調整手段を具備する
    請求項1に記載の電気光学装置。
  8. 前記検出手段は、前記画素部によって表示される画像の変化の程度を特定し、
    前記駆動制御手段は、前記検出手段によって検出される変化が大きいほど、前記第1制御信号によって規定される駆動期間の時間長の総和が短くなるように、前記第1制御信号を生成して出力する
    請求項1に記載の電気光学装置。
  9. 前記検出手段は、前記第1領域が前記画素部における特定の面積を越えないように画像の変化を検出する
    請求項1に記載の電気光学装置。
  10. 前記画素部は、第1方向に沿って配列する所定数の画素回路のグループを前記第1方向に交差する第2方向に配列してなり、
    前記検出手段は、画像の変化の有無を前記グループごとに検出し、
    前記駆動制御手段は、前記第1制御信号および前記第2制御信号のうち各グループに関する検出の結果に応じた制御信号を、そのグループに属する画素回路の各々に対して共通に出力する
    請求項1に記載の電気光学装置。
  11. 前記駆動制御手段は、
    前記第1制御信号を生成する第1信号発生手段と、前記第2制御信号を生成する第2信号発生手段と、各々がひとつのグループに対応する複数の選択回路と、前記検出手段による検出の結果に応じて前記第1制御信号および前記第2制御信号の何れかを前記複数の選択回路の各々に指示する指示手段とを含み、
    前記各選択回路は、前記第1信号発生手段が生成した第1制御信号および前記第2信号発生手段が生成した第2制御信号のうち前記指示手段が指定した制御信号を選択して当該選択回路に対応するグループの各画素回路に出力する
    請求項10に記載の電気光学装置。
  12. 前記複数の選択回路は所定数ごとにブロックに区分され、
    前記指示手段は、ひとつのブロックに属する各選択回路に対して共通の指示を与える
    請求項11に記載の電気光学装置。
  13. 請求項1から請求項12の何れかひとつに記載の電気光学装置を具備する電子機器。
  14. データ信号に応じた階調に駆動される電気光学素子と当該電気光学素子が駆動される期間を制御信号に基づいて制御する期間制御部とを各々が含む複数の画素回路によって画像を表示する電気光学装置を駆動する方法であって、
    フレーム期間ごとに前記複数の画素回路の各々にデータ信号を供給する一方、
    前記複数の画素回路によって表示される画像の変化を検出し、変化が検出された領域に対応する各画素回路には、ひとつのフレーム期間のうち所定の時間長の駆動期間における前記電気光学素子の駆動を指示するとともにその残余の期間における駆動の停止を指示する第1制御信号を出力する一方、画像の変化が検出されない領域に対応する各画素回路には、前記第1制御信号とは波形が相違する第2制御信号を出力する
    電気光学装置の駆動方法。
  15. データ信号に応じた階調に駆動される電気光学素子と当該電気光学素子が駆動される期間を制御信号に基づいて制御する期間制御部とを各々が含む複数の画素回路によって画像を表示する電気光学装置を駆動する回路であって、
    フレーム期間ごとに前記複数の画素回路の各々にデータ信号を供給する駆動手段と、
    前記複数の画素回路によって表示される画像の変化を検出する検出手段によって当該変化が検出された領域に対応する各画素回路には、ひとつのフレーム期間のうち所定の時間長の駆動期間における前記電気光学素子の駆動を指示するとともにその残余の期間における駆動の停止を指示する第1制御信号を出力する一方、前記検出手段によって変化が検出されない領域に対応する各画素回路には、前記第1制御信号とは波形が相違する第2制御信号を出力する駆動制御手段と
    を具備する電気光学装置の駆動回路。
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