JP2016155267A - インクジェット印刷装置 - Google Patents

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Takashi Ebisawa
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【課題】不吐出画素が細線に含まれている場合においても、画像劣化させることなく適切に印刷する。【解決手段】不吐出テーブルを記憶する不吐出テーブル記憶部309と、不吐出画素のインク量と補完可能方向と補完インク量とを関連付けて補完テーブルとして記憶する補完テーブル記憶部304と、不吐出テーブル記憶部309に記憶された不吐出テーブルに基づいて、印刷ジョブのドロップデータから不吐出画素のドロップ数および不吐出画素の周辺画素のドロップ数を抽出し、抽出した不吐出画素のドロップ数および周辺画素のドロップ数と、補完テーブル記憶部304に記憶された補完テーブルとに基づいて、周辺画素のうち補完可能方向に位置しドロップ数が正である周辺画素を、ドロップ数を補完する対象の画素である補完画素として決定し、決定した補完画素に対して補完インク量だけインクを補完するようにドロップデータを補正する画像処理部303とを備える。【選択図】 図3

Description

本発明は、不吐出画素が細線に含まれている場合においても、画像劣化させることなく適切に印刷するインクジェット印刷装置に関する。
フルラインタイプのインクジェット印刷装置は、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)のインクに対応するインクジェットヘッドがそれぞれ1列以上設けられている。そして、インクジェットヘッドの下方に設けられた搬送ベルトを用いてインクジェットの列方向と直行する方向に用紙を搬送しながら、インクジェットヘッドからインクを吐出することによりライン単位で印刷する。
ここで、インクにゴミなどが混入し、インクジェットヘッドのノズルに目詰まりが発生するとインクが適切に吐出できなくなり、目詰まりしたノズルに対応する位置の画像に白スジが発生するなど画像劣化が生じることがある。
特許文献1には、液滴の吐出不良が発生している記録素子(不良記録素子)に対応する画素値を不良記録素子の周辺の画素に再配分するフルラインヘッド型の画像形成装置に関する技術が開示されている。
特開2011−79171号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、不良記録素子(吐出不良ノズル)の周辺の画素に再配分するので、不良記録素子に対応する画素が細線に含まれると、画素値がゼロ(吐出なし)である周辺画素に対しても再配分されて印字されることになる。
図9は、特許文献1に記載の技術を用いて、「子」の文字を印字したときの印刷画像を示した図である。
図9に示すように、特許文献1に記載の技術を用いて、「子」の文字を印字したとき、「子」の文字のうち、3か所に不吐出箇所900a〜900cが発生したとする。このとき、特許文献1に記載の技術では、画素値がゼロ(吐出なし)である周辺画素に対しても再配分して印字するので、細線がぼやけたように印字されてしまう。
詳細には、不吐出箇所900cの拡大図に示すように、不吐出画素910の左右方向の周辺画素921,922は画像データにおける画素値が正であるので、不吐出画素910の画素値が再分配されさらに高い画素値に基づいてインクが吐出される。その一方、周辺画素901〜906は、画像データにおける画素値がゼロであるので、この画素値がゼロの領域に不吐出画素910の画素値が再分配されると薄く着色してしまい、これにより細線がぼやけたような画像になってしまう。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、不吐出画素が細線に含まれている場合においても、画像劣化させることなく適切に印刷することができるインクジェット印刷装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るインクジェット印刷装置の第1の特徴は、主走査方向に沿ってノズルが配列され、副走査方向に搬送される用紙に対して前記ノズルからインクを吐出するインクジェットヘッドと、前記ノズルが不吐出か否かを示す不吐出テーブルを記憶する不吐出テーブル記憶手段と、前記不吐出のノズルに対応する画素である不吐出画素のインク量と、前記不吐出画素の位置からインク量を補完可能な方向を示した補完可能方向と、補完する画素に対する補完インク量とを関連付けて、補完テーブルとして記憶する補完テーブル記憶手段と、前記不吐出テーブル記憶手段に記憶された不吐出テーブルに基づいて、印刷ジョブの画像データから前記不吐出画素のインク量情報および前記不吐出画素の周辺画素のインク量情報を抽出し、抽出した前記不吐出画素のインク量情報および前記周辺画素のインク量情報と、前記補完テーブル記憶手段に記憶された補完テーブルとに基づいて、前記周辺画素のうち補完可能方向に位置し、かつインク量が正である周辺画素を、インク量を補完する対象の画素である補完画素として決定し、決定した補完画素に対して前記補完インク量だけインクを補完するように前記画像データを補正する画素処理手段と、を備えることにある。
本発明に係るインクジェット印刷装置の第2の特徴は、前記補完テーブル記憶手段は、インクを吐出する用紙種類ごとに、補完テーブルを記憶し、前記画像処理手段は、前記印刷ジョブのヘッダから用紙種類を抽出すると共に、前記不吐出テーブル記憶手段に記憶された不吐出テーブルに基づいて、前記印刷ジョブの画像データから前記不吐出画素のインク量情報および前記不吐出画素の周辺画素のインク量情報を抽出し、抽出した前記不吐出画素のインク量情報および前記周辺画素のインク量情報と、前記補完テーブル記憶手段に記憶された前記抽出した用紙種類に対応する補完テーブルとに基づいて、前記周辺画素のうち補完可能方向に位置し、かつインク量が正である周辺画素を、インク量を補完する対象の画素である補完画素として決定し、決定した補完画素に、前記補完インク量だけインクを補完するように前記画像データを補正することにある。
本発明に係るインクジェット印刷装置の第1の特徴によれば、画像処理手段が、不吐出テーブル記憶手段に記憶された不吐出テーブルに基づいて、印刷ジョブの画像データから不吐出画素のインク量情報および不吐出画素の周辺画素のインク量情報を抽出し、抽出した不吐出画素のインク量情報および周辺画素のインク量情報と、補完テーブル記憶手段に記憶された補完テーブルとに基づいて、周辺画素のうち補完可能方向に位置し、かつインク量が正である周辺画素を、インク量を補完する対象の画素である補完画素として決定し、決定した補完画素に対して補完インク量だけインクを補完するように画像データを補正する。
そのため、不吐出画素がある場合には、周辺画素のうち、画像データにおけるインク量がゼロである周辺画素は補完画素とせず、画像データにおけるインク量が正である周辺画素に対してのみ補完画素として適切なインク量だけ補完することができる。
そのため、インク量がゼロの周辺画素にはインクが吐出されることがないので、不吐出画素が細線に含まれている場合においても、細線がぼやけたような画像になることを防止し、画像劣化させることなく適切に印刷することができる。
本発明に係るインクジェット印刷装置の第2の特徴によれば、画像処理手段が、印刷ジョブのヘッダから用紙種類を抽出すると共に、不吐出テーブル記憶手段に記憶された不吐出テーブルに基づいて、印刷ジョブの画像データから不吐出画素のインク量情報および不吐出画素の周辺画素のインク量情報を抽出し、抽出した不吐出画素のインク量情報および周辺画素のインク量情報と、補完テーブル記憶手段に記憶された抽出した用紙種類に対応する補完テーブルとに基づいて、周辺画素のうち補完可能方向に位置し、かつインク量が正である周辺画素を、インク量を補完する対象の画素である補完画素として決定し、決定した補完画素に、補完インク量だけインクを補完するように画像データを補正する。
そのため、用紙の特性、すなわち、にじみ度合いを加味した補完可能方向を設定できるので、より適切に画像データの補正を行うことができる。
本発明の一実施形態であるインクジェット印刷装置の構成を示す構成図である。 本発明の一実施形態であるインクジェット印刷装置が備える印刷部のインクジェットヘッドユニットの斜視図である。 本発明の実施例に係るインクジェット印刷装置が備える制御部の機能を説明した説明図である。 (a)は、補完テーブル記憶部が記憶しているマット紙の補完テーブルの一例を示した図であり、(b)は、補完テーブル記憶部が記憶している普通紙の補完テーブルの一例を示した図である。 (a)は、インクジェットヘッドそれぞれに設けられたノズルの位置を示しており、(b)は、(a)に示したインクジェットヘッドのノズルから吐出されたインクの着弾位置を示した図である。 「子」の文字をマット紙に印刷する際の画像データの補正を説明した図である。 本発明の一実施形態であるインクジェット印刷装置の不吐出テーブル生成処理の処理手順を示したフローチャートである。 本発明の一実施形態であるインクジェット印刷装置の画像補正処理の処理手順を示したフローチャートである。 特許文献1に記載の技術を用いて、「子」の文字を印字したときの印刷画像を示した図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
<インクジェット印刷装置の全体構成>
本発明の一実施形態であるインクジェット印刷装置1の構成について詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態であるインクジェット印刷装置1の構成を示す構成図である。
図1に示すように、インクジェット印刷装置1は、サイド給紙部10と、内部給紙部20と、印刷部30と、排紙部40と、反転部50とを備えている。
サイド給紙部10は、印刷用紙Wが積層される給紙台11と、この給紙台11から最上位置の印刷用紙Wのみを給紙搬送路FR上へ搬送させる1次給紙部12と、この1次給紙部12によって搬送された印刷用紙Wを循環搬送路CR上へ搬送する2次給紙部14とを備えている。
内部給紙部20は、印刷用紙Wが積層される給紙台21aと、この給紙台21aから最上位置の印刷用紙Wのみを給紙搬送路FR上へ搬送させる1次給紙部22aと、印刷用紙Wが積層される給紙台21bと、この給紙台21bから最上位置の印刷用紙Wのみを給紙搬送路FR上へ搬送させる1次給紙部22bと、印刷用紙Wが積層される給紙台21cと、この給紙台21cから最上位置の印刷用紙Wのみを給紙搬送路FR上へ搬送させる1次給紙部22cと、印刷用紙Wが積層される給紙台21dと、この給紙台21dから最上位置の印刷用紙Wのみを給紙搬送路FR上へ搬送させる1次給紙部22dとを備えている。
このように、2次給紙部14には、サイド給紙部10及び内部給紙部20から印刷用紙Wが搬送され、さらに、後述する反転部50からも印刷用紙Wが搬送される。
そのため、搬送方向における2次給紙部14の手前には、給紙された印刷用紙Wの搬送経路と、一方の面が印刷された用紙が循環して搬送されてくる経路とが合流する合流地点が存在する。この合流地点を基準に、給紙機構側の経路を給紙搬送路FRと称し、それ以外の経路を循環搬送路CRと称している。
印刷部30は、複数の印字ヘッドが組み込まれたインクジェットヘッドユニット31と、インクジェットヘッドユニット31の対向面に設けられた環状の搬送ベルト133とを備えており、2次給紙部14により給紙された印刷用紙Wは、環状の搬送ベルト133内に、用紙の搬送路面の裏面に対応して設置された吸引ファン131,132によって搬送ベルト133上に吸引され、所定の搬送速度で搬送されながら、インクジェットヘッドユニット31から吐出されたインクにより印刷用紙Wに印刷される。
印刷部30により印刷された印刷用紙Wは、循環搬送路CR上に配置された搬送ローラ等によって筐体内を循環搬送路CR上を搬送される。循環搬送路CR上には、循環搬送路CR上を搬送された印刷用紙Wを排紙部40へ誘導するか、又は循環搬送路CR上を再循環させるかを切り替える切り替え機構43が備えられている。
切り替え機構43は、印刷用紙Wを、後述する排紙部40又は反転部50のいずれか1方へ誘導するために、切り替える。
排紙部40は、インクジェット印刷装置1の筐体から突出したトレイ形状をした排紙台41と、排紙台41に印刷用紙Wを誘導する一対の排紙ローラ42とを有している。そして、切り替え機構43により排紙部40に誘導された印刷用紙Wは、排紙ローラ42により排紙台41に搬送され、排紙台41に印刷面を下にして積載される。
反転部50は、印刷用紙Wを反転させる反転台51と、循環搬送路CRから反転台51へ印刷用紙Wを搬送し、又は反転台51から循環搬送路CR上へ印刷用紙Wを搬送する反転ローラ52とを備えている。
切り替え機構43により反転部50に誘導された印刷用紙Wは、反転ローラ52により循環搬送路CRから反転台51に搬送され、所定時間経過後、反転台51から循環搬送路CRへ搬送されることにより、循環搬送路CRに対して表裏が反転する。そして、表裏が反転された印刷用紙Wは、循環搬送路CR上に設けられた搬送ローラ53等の複数のローラにより循環搬送路CR上を印刷部30へ向かって搬送される。
図2は、本発明の一実施形態であるインクジェット印刷装置1が備える印刷部30のインクジェットヘッドユニット31の斜視図である。
図2に示すように、インクジェットヘッドユニット31は、主走査方向(印刷用紙Wの搬送方向に直交する方向)に沿って配列されたライン型の複数のインクジェットヘッド110〜117を有する。
インクジェットヘッド110〜117は、搬送部32の上方で所定間隔で、ヘッドホルダー(図示しない。)に固定されて保持されている。
インクジェットヘッド110,111は、ブラック(K)のインクを印刷用紙Wに対してそれぞれライン単位で吐出するようになっている。印刷時には、インクジェットヘッド110から吐出されたインクの着弾位置と、インクジェットヘッド111から吐出されたインクの着弾位置とが、副走査方向に対して交互になるように制御される。
同様に、インクジェットヘッド112,113は、シアン(C)のインクを印刷用紙Wに対してそれぞれライン単位で吐出するようになっており、インクジェットヘッド114,115は、マゼンダ(M)のインクを印刷用紙Wに対してそれぞれライン単位で吐出するようになっており、インクジェットヘッド116,117は、イエロー(Y)のインクを印刷用紙Wに対してそれぞれライン単位で吐出するようになっている。そして、インクジェットヘッド112〜117は、インクジェットヘッド110,111と同様に、色毎に、インクの着弾位置が副走査方向に対して交互になるように制御される。
図3は、本発明の実施例に係るインクジェット印刷装置1が備える制御部100の機能を説明した説明図である。
図3に示すように、インクジェット印刷装置1には、ネットワークを通じて受信されたデータを印刷するためのモジュールである通信インターフェース201と、ユーザの操作を受け付ける操作パネル202と、原稿用紙から画像データを読み取るスキャナ203と、制御部100と、インクジェットヘッドユニット31とを備えている。
通信インターフェース201は、図示しないユーザ端末との間でデータの送受信を行う通信インターフェースであり、例えば、有線・無線LANやシリアル方式、USB方式等によりデータの通信を行うことにより、印刷ジョブを受信する。
操作パネル202は、ユーザによる指示操作や設定操作を受け付けるモジュールであり、本実施形態においては、例えば、テストパターン印刷の実行を受け付ける。
スキャナ203は、CIS(Contact Image Sensor)やCCD(Charge Coupled Devices)などの画像センサを有しており、原稿トレイに置かれた原稿を画像センサが読み取り、読み取った画像データを制御部100へ出力する。
制御部100は、その機能上、印刷ジョブ受信部301と、印刷ジョブ記憶部302と、画像処理部303と、補完テーブル記憶部304と、印字制御部305と、操作信号取得部306と、読み取り画像取得部307と、不吐出テーブル生成部308と、不吐出テーブル記憶部309とを備えている。
印刷ジョブ受信部301は、ページ記述言語などで記述された印刷ジョブを受信し、受信した印刷ジョブを印刷ジョブ記憶部302に記憶させるモジュールである。例えば、通信インターフェース201を通じて接続されたユーザ端末(図示しない)から画像データを含む印刷ジョブが入力され、印刷ジョブ記憶部302に記憶させる。この印刷ジョブ受信部301に入力される印刷ジョブに含まれる画像データは、文字や写真を示すデータであり、例えば、ベクター形式のデータやアウトラインフォントなどのデータで表される。また、色空間としては、RGB表色系や、L*a*b*表色系で表されている。
印刷ジョブ記憶部302は、電源の供給が遮断されると記憶されたデータが消去される揮発性のメモリである。この印刷ジョブ記憶部302には、ユーザ端末から送信されて受信した印刷ジョブが保存される。
画像処理部303は、画像処理に特化したディジタル信号処理を行う演算処理装置であり、印刷ジョブ記憶部302に記憶されている印刷ジョブから画像データを抽出し、抽出した画像データに対してRIP処理(色変換およびビットマップ変換)を実行することにより、ベクター形式のデータやアウトラインフォントなどのデータから、ビットマップ形式に変換し、最終的にはインクジェットヘッド110〜117から吐出するインクのドロップ数を示す画像データ(ドロップデータ)を生成する。
また、画像処理部303はテストパターン画像データを生成する。ここで、テストパターン画像データとは、後述するように、不吐出テーブル生成部308が不吐出テーブルを生成するための、インクジェットヘッド110〜117の全てのノズルについてインクを吐出するような画像データ(ドロップデータ)のことである。
補完テーブル記憶部304は、用紙種類ごとに、吐出不良ノズルに対応する画素である不吐出画素のインク量(ドロップ数)と、不吐出画素の位置からインクを補完可能な方向を示した補完可能方向と、補完する画素に対する補完インク量(補完ドロップ数)とを関連付けて、補完テーブルとして記憶する。
図4(a)は、補完テーブル記憶部304が記憶しているマット紙の補完テーブルの一例を示した図であり、図4(b)は、補完テーブル記憶部304が記憶している普通紙の補完テーブルの一例を示した図である。
図4(a),(b)に示すように、用紙種類401と、不吐出画素のドロップ数402と、補完可能方向403と、補完ドロップ数404とが関連づけられて記憶されている。
例えば、マット紙の補完テーブルにおいて、不吐出画素のドロップ数402が、“4”ドロップである場合、補完可能方向403は、“補完画素上”、“補完画素下”、“補完画素右”、“補完画素左”が該当することを示している。そして、補完ドロップ数404は、“不吐出画素のドロップ数の1/2”が該当することを示している。
この場合、不吐出画素のドロップ数402が、“4”ドロップであるので、その1/2である“2”ドロップを、それぞれ“補完画素上”、“補完画素下”、“補完画素右”、“補完画素左”の4方向に位置する周辺画素について補完可能であることを示している。
なお、不吐出画素のドロップ数402が、“3”ドロップである場合、その1/2のドロップ数は“1.5”となるが、ドロップ数は正の整数である必要があるので、ここでは、小数点以下を切り捨て“1”ドロップを、それぞれ“補完画素上”、“補完画素下”、“補完画素右”、“補完画素左”の4方向に位置する周辺画素について補完可能であるとする。
図4(b)は、普通紙の補完テーブルの一例を示しており、図4(a)と同様に、用紙種類401と、不吐出画素のドロップ数402と、補完可能方向403と、補完ドロップ数404とが関連づけられて記憶されている。
インクは、用紙種類によって浸透度合いが異なるため、図4(a),(b)のように、用紙種類ごとに、不吐出画素のドロップ数402と、補完可能方向403と、補完ドロップ数404とが予め設定されて記憶されている。例えば、マット紙は普通紙に比較すると、インクが浸透し難い、すなわちインクがにじみ難いので、より補完する方向を多くしてもにじみの影響が少ない。そのため、マット紙の補完可能方向403は、普通紙の補完可能方向403より、多方向に補完可能としている。
図3に戻り、印字制御部305は、各色のインクジェットヘッド110の駆動や、搬送経路の駆動手段の動作を制御し、画像形成処理全体を制御するモジュールであり、スケジューリングに従ったタイミング及び印字速度で画像形成を行う。より具体的には、印字制御部305は、画像処理部303により生成された画像データ(ドロップデータ)やテストパターン画像データ(ドロップデータ)に基づいて、搬送される用紙に対して、インクジェットヘッドユニット31からインクを吐出することによりライン単位で印刷する。
操作信号取得部306は、操作パネル202を通じて、ユーザによる操作信号を受信するモジュールであり、受信した操作信号を解析し、ユーザ操作に応じた処理を他のモジュールに実行させる。
読み取り画像取得部307は、テストパターン画像データ(ドロップデータ)に基づいて印刷された原稿がスキャナ203の原稿トレイに置かれ、この原稿を画像センサが読み取ると、読み取ったテストパターン読み取り画像データを不吐出テーブル生成部308に出力する。
不吐出テーブル生成部308は、読み取り画像取得部307から入力されたテストパターン読み取り画像データに基づいて、ノズルが不吐出か否かを示す不吐出テーブルを生成する。具体的に、不吐出テーブル生成部308は、テストパターン画像データと、読み取られたテストパターン読み取り画像データとを比較することにより、吐出されなかったノズルを特定し、その特定したノズルの情報を不吐出テーブルとして生成する。
不吐出テーブル記憶部309は、不吐出テーブル生成部308により生成された不吐出テーブルを記憶する。
また、画像処理部303は、不吐出テーブル記憶部309に記憶された不吐出テーブルに基づいて、印刷ジョブ記憶部302に記憶された印刷ジョブの画像データ(ドロップデータ)から不吐出画素のドロップ数および不吐出画素の周辺画素のドロップ数を抽出する。そして、画像処理部303は、抽出した不吐出画素のドロップ数および周辺画素のドロップ数と、補完テーブル記憶部304に記憶された補完テーブルとに基づいて、周辺画素のうち補完可能方向に位置しドロップ数が正である周辺画素を、インクを補完する対象の画素である補完画素として決定し、決定した補完画素に対して補完インク量だけインクを補完するように、印刷ジョブ記憶部302に記憶された印刷ジョブに含まれる画像データ(ドロップデータ)を補正する。
<画像データの補正>
この画像処理部303による画像データの補正について以下に詳細に説明する。
図5(a)は、インクジェットヘッド110,111それぞれに設けられたノズルの位置を示しており、図5(b)は、(a)に示したインクジェットヘッド110,111のノズルから吐出されたインクの着弾位置を示した図である。なお、ここでは、ブラック(K)のインクを吐出するインクジェットヘッド110,111を例に挙げて説明するが、シアン(C)のインクを吐出するインクジェットヘッド112,113、マゼンダ(M)のインクを吐出するインクジェットヘッド114,115、およびイエロー(Y)のインクを吐出するインクジェットヘッド116,117についても同一であるので、説明を省略する。
図5(a)に示すように、インクジェットヘッド110には、ノズル3つ毎に、副走査方向にずらしながら、主走査方向には一定の間隔でノズルが配置されている。この複数配置されたノズルの列をノズル列という。同様に、インクジェットヘッド111にもノズル列が配置されている。
そして、図5(b)に示すように、インクジェットヘッド110から吐出されたインクの着弾位置(「K1」で示す。)と、インクジェットヘッド111から吐出されたインクの着弾位置(「K2」で示す。)とが、副走査方向に対し交互になるように制御される。
ここで、図5(a)に示すように、インクの粘度が上昇したり、インクに含まれるゴミがノズルに詰まったりすると、そのノズルは適切に吐出できない吐出不良ノズル210となる。そして、吐出不良ノズル210が存在すると、図5(b)に示すように、吐出不良ノズル210から吐出されて印刷用紙Wに着弾すべき位置に、インクが着弾することなく、白いスジが表れ、画像劣化が生じる。この吐出不良ノズル210から吐出されて印刷用紙Wに着弾すべき位置の画素を不吐出画素という。
上述したように、いずれのノズルが吐出不良ノズル210であるかを示した不吐出テーブルは、予め、テストパターン読み取り画像データに基づいて不吐出テーブル生成部308により生成され、不吐出テーブル記憶部309に記憶されている。
そのため、画像処理部303は、不吐出テーブル記憶部309に記憶された不吐出テーブルに基づいて、吐出不良ノズル210に対応する不吐出画素を特定する。
図5(b)に示した例では、「X」で示した画素が不吐出画素211,212,213に該当する。
そこで、画像処理部303は、印刷ジョブ記憶部302に記憶された印刷ジョブの画像データから、不吐出画素211,212,213のインク量情報(ドロップ数)と、この不吐出画素211,212,213の周辺画素のインク量情報(ドロップ数)を抽出する。
図5(b)に示した例では、例えば、不吐出画素212のドロップ数を抽出するとともに、不吐出画素212の補完画素右上である周辺画素221、補完画素上である周辺画素222、補完画素左上である周辺画素223、補完画素左下である周辺画素224、補完画素下である周辺画素225、補完画素右下である周辺画素226、補完画素左である周辺画素231、および補完画素右である周辺画素232のドロップ数を抽出する。
そして、画像処理部303は、抽出した不吐出画素212のドロップ数と、周辺画素221〜226,231〜232のドロップ数と、補完テーブル記憶部304に記憶された補完テーブルとに基づいて、印刷ジョブ記憶部302に記憶された印刷ジョブの画像データを補正する。
図6は、「子」の文字をマット紙に印刷する際の画像データの補正を説明した図である。
図6に示すように、「子」の文字を印字する際、「子」の文字のうち、3か所に不吐出画素が発生するとする。例えば、不吐出画素を含む不吐出箇所300cは、横方向のドロップ数が正の値を有する画素が連続する細線の画像に含まれている。
ここで、不吐出画素212のドロップ数は、“4”ドロップであり、周辺画素221〜226のドロップ数は、“0”ドロップであり、周辺画素231〜232のドロップ数は、“4”ドロップであるとする。
このとき、画像処理部303は、補完テーブル記憶部304に記憶されたマット紙の補完テーブルから、不吐出画素212のドロップ数は、“4”ドロップであるときの補完可能方向として、“補完画素上”、“補完画素下”、“補完画素右”、“補完画素左”を抽出するとともに、補完ドロップ数として“不吐出画素のドロップ数の1/2”とを抽出する。
そして、画像処理部303は、抽出した補完可能方向“補完画素上”、“補完画素下”、“補完画素右”、“補完画素左”に対応する周辺画素222,225,231,232のドロップ数が正の値か否かを判定する。ここでは、周辺画素222,225のドロップ数は、“0”ドロップであり、周辺画素231,232のドロップ数は、“4”ドロップであるので、周辺画素231,232のみのドロップ数が正であると判定する。
そして、画像処理部303は、ドロップ数が正である周辺画素231,232を、ドロップ数を補完する対象の画素である補完画素として決定し、この補完画素である周辺画素231,232に対して、不吐出画素212のドロップ数の1/2である“2”ドロップを加算する。これにより、周辺画素222,225のドロップ数は、“0”ドロップのままで、周辺画素231,232のドロップ数は、“6”ドロップとなる。
このように、画像処理部303は、不吐出テーブル記憶部309に記憶された不吐出テーブルに基づいて、印刷ジョブの画像データから不吐出画素のドロップ数および不吐出画素の周辺画素のドロップ数を抽出し、抽出した不吐出画素のドロップ数および周辺画素のドロップ数と、補完テーブル記憶部304に記憶された補完テーブルとに基づいて、周辺画素のうち補完可能方向に位置しドロップ数が正の値である周辺画素を、ドロップ数を補完する対象の画素である補完画素として決定し、決定した補完画素に対して補完インク量だけインクを補完するように画像データを補正する。
これにより、不吐出画素がある場合、周辺画素のうち、画像データにおけるドロップ数がゼロである周辺画素は補完画素とせず、画像データにおけるドロップ数が正である周辺画素は補完画素してドロップ数を補完することができる。
そのため、ドロップ数がゼロの周辺画素にはインクが吐出されることがないので、不吐出画素が細線に含まれている場合においても、細線がぼやけたような画像になることを防止し、画像劣化させることなく適切に印刷することができる。
<インクジェット印刷装置1の作用>
次に、本発明の一実施形態であるインクジェット印刷装置1の作用について説明する。
本発明の一実施形態であるインクジェット印刷装置1は、主に不吐出テーブル生成処理、および画像補正処理を行う。そのため、各々の処理について以下に詳細に説明する。
≪不吐出テーブル生成処理≫
図7は、本発明の一実施形態であるインクジェット印刷装置1の不吐出テーブル生成処理の処理手順を示したフローチャートである。
図7に示すように、操作パネル202からテストパターン印刷が要求されると(ステップS101;YES)、画像処理部303がテストパターン画像データを生成し(ステップS103)、印字制御部305が生成されたテストパターン画像データに基づいて、インクジェットヘッドユニット31からインクを吐出することによりテストパターン印刷を実行する(ステップS103)。
そして、テストパターン画像データに基づいて印刷された原稿がスキャナの原稿トレイに置かれ、操作パネル202からスキャン要求があると(ステップS105;YES)、スキャナ203がスキャン処理を実行する(ステップS107)。
スキャナ203により読み取られたテストパターン読み取り画像データは、不吐出テーブル生成部308に出力され、不吐出テーブル生成部308が、テストパターン画像データと、入力されたテストパターン読み取り画像データとを比較することにより、吐出されなかったノズルを特定する(ステップS109)。
そして、不吐出テーブル生成部308は、その特定したノズルの情報を不吐出テーブルとして生成し、生成した不吐出テーブルを不吐出テーブル記憶部309に記憶する(ステップS111)。
≪画像補正処理≫
図8は、本発明の一実施形態であるインクジェット印刷装置1の画像補正処理の処理手順を示したフローチャートである。
図8に示すように、印刷ジョブ受信部301が通信インターフェース201を介して印刷ジョブを受信し、印刷ジョブ記憶部302に記憶されると(ステップS201;YES)、画像処理部303は、印刷ジョブ記憶部302に記憶されている印刷ジョブから画像データを抽出し、抽出した画像データに対してRIP処理などを実行してドロップデータを生成する(ステップS203)。
次に、画像処理部303は、不吐出テーブル記憶部309に記憶された不吐出テーブルに基づいて、吐出不良ノズルが存在するか否かを判定する(ステップS205)。
ステップS205において、吐出不良ノズルが存在しないと判定された場合(NO)、画像補正の必要がないので、生成したドロップデータを印字制御部305に出力する(ステップS225)。
一方、ステップS203において、吐出不良ノズルが存在すると判定された場合(YES)、画像処理部303は、印刷ジョブからヘッダ情報を抽出し、抽出したヘッダ情報から用紙種類情報を取得する(ステップS207)。
さらに、画像処理部303は、吐出テーブル記憶部309に記憶された不吐出テーブルと、ステップS203において生成したドロップデータとに基づいて、不吐出画素のドロップ数を取得すると共に(ステップS209)、不吐出画素の周辺画素のドロップ数を取得する(ステップS211)。
次に、画像処理部303は、取得した不吐出画素のドロップ数と、取得した周辺画素のドロップ数と、取得した用紙種類に対応した補完テーブルとに基づいて、周辺画素のうち補完可能方向に位置する周辺画素を補完候補画素として決定する(ステップS213)。
次に、画像処理部303は、決定された補完候補画素それぞれについて、ドロップ数が「0」ドロップか否かを判定する(ステップS217)。
ステップS217において、補完候補画素のドロップ数が「0」ドロップはないと判定された場合(NO)、画像処理部303は、「0」ドロップはないと判定された補完候補画素、すなわちドロップ数が正の値である補完候補画素を、ドロップ数を補完する対象の画素である補完画素として決定する(ステップS219)。
次に、画像処理部303は、補完テーブル記憶部304に記憶された補完テーブルに基づいて、補完画素のドロップ数に、対応する補完ドロップ数だけ加算する(ステップS221)。
そして、画像処理部303は、全ての補完候補画素について、ドロップ数が「0」ドロップか否かの判定処理を実行したか否かを判定する(ステップS223)。これにより、画像処理部303は、不吐出画素の補完可能方向に位置し、かつドロップ数が正である全ての補完候補画素を補完画素として決定することができる。
次に、画像処理部303は、ドロップデータを出力する(ステップS225)。具体的には、ステップS205において吐出不良ノズルが存在すると判定された場合(YES)、ステップS221において補完画素に対して補完ドロップ数だけ加算されたドロップデータを印字制御部305へ出力する。
一方、ステップS205において吐出不良ノズルが存在しないと判定された場合(NO)、ステップS203において生成されたドロップデータを画像処理することなく印字制御部305へ出力する。
以上のように、本発明の一実施形態であるインクジェット印刷装置1によれば、画像処理部303が、不吐出テーブル記憶部309に記憶された不吐出テーブルに基づいて、印刷ジョブの画像データ(ドロップデータ)から不吐出画素のドロップ数および不吐出画素の周辺画素のドロップ数を抽出し、抽出した不吐出画素のドロップ数および周辺画素のドロップ数と、補完テーブル記憶部304に記憶された補完テーブルとに基づいて、周辺画素のうち補完可能方向に位置しドロップ数が正である周辺画素を、ドロップ数を補完する対象の画素である補完画素として決定し、決定した補完画素に対して補完インク量だけインクを補完するように画像データ(ドロップデータ)を補正する。
そのため、不吐出画素がある場合には、周辺画素のうち、画像データにおけるドロップ数がゼロである周辺画素は補完画素とせず、画像データにおけるドロップ数が正である周辺画素に対してのみ補完画素として適切なドロップ数だけ補完することができる。
そのため、ドロップ数がゼロの周辺画素にはインクが吐出されることがないので、不吐出画素が細線に含まれている場合においても、細線がぼやけたような画像になることを防止し、画像劣化させることなく適切に印刷することができる。
なお、本発明の一実施形態では、画像処理部303が、周辺画素のうち補完可能方向に位置しドロップ数が正である周辺画素を、ドロップ数を補完する対象の画素である補完画素として決定し、決定した補完画素に対して補完インク量だけインクを補完するように画像データ(ドロップデータ)を補正したが、補正対象の画像データはドロップデータに限らないし、周辺画素の画素値はドロップデータに限らず、インク量を示す情報であればよい。例えば、色空間として、RGB表色系や、L*a*b*表色系などで表されたビットマップ形式の画像データであればよい。
また、本発明の一実施形態では、補完テーブル記憶部304が用紙種類毎に補完テーブルを記憶し、画像処理部303が、用紙種類に対応した補完テーブルに基づいて、周辺画素のうち補完可能方向に位置する周辺画素を補完候補画素として決定したが、補完テーブルは、必ずしも用紙種類ごとに記憶する必要はなく、全ての用紙に統一した補完テーブルを記憶するようにしてももちろんよい。ただし、用紙種類毎に補完テーブルを記憶した方が、用紙の特性、すなわち、にじみ度合いを加味した補完可能方向を設定できるので、より適切に画像データの補正を行うことができる。
また、本発明の一実施形態では、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)のインクに対応するインクジェットヘッドをそれぞれ主走査方向に沿って2列設けられたインクジェット印刷装置1を例に挙げて説明したが、2列に限らず、1列でもよいし、3列以上設けられていても良い。
インクジェットヘッドがインクの色ごとに3列以上設けられている場合、色毎に、インクジェットヘッドから吐出されたインクが副走査方向に対して順に着弾するように制御される。
インクジェットヘッドがインクの色ごとに1列ずつ設けられている場合、吐出不良ノズルがあると、副走査方向に連続してインクが着弾されてなくなるので、副走査方向に白スジが発生する。
この場合、不吐出画素に対して上位置および下位置の周辺画素が同一のノズルから吐出されることになるので、“補完画素上”の“補完画素下”の補完可能方向に対してドロップ数を補完することができない。そこで、インクジェットヘッドがインクの色ごとに1列ずつ設けられている場合には、不吐出画素に対して“補完画素右上”、“補完画素左上”“補完画素右”、“補完画素左”“補完画素右下”、“補完画素左下”の6方向のうち少なくとも1以上が、補完可能方向となる。
この場合においても、“補完画素右上”、“補完画素左上”“補完画素右”、“補完画素左”“補完画素右下”、“補完画素左下”のうち、少なくとも1以上の設定された補完可能方向に位置しドロップ数が正である周辺画素を補完画素として決定することができるので、適切に画像補正を行うことができる。
1…インクジェット印刷装置
10…サイド給紙部
20…内部給紙部
30…印刷部
31…インクジェットヘッドユニット
32…搬送部
40…排紙部
50…反転部
100…制御部
110〜117…インクジェットヘッド
201…通信インターフェース
202…操作パネル
203…スキャナ
301…印刷ジョブ受信部
302…印刷ジョブ記憶部
303…画像処理部
304…補完テーブル記憶部
305…印字制御部
306…操作信号取得部
307…画像取得部
308…不吐出テーブル生成部
309…不吐出テーブル記憶部
309…吐出テーブル記憶部

Claims (2)

  1. 主走査方向に沿ってノズルが配列され、副走査方向に搬送される用紙に対して前記ノズルからインクを吐出するインクジェットヘッドと、
    前記ノズルが不吐出か否かを示す不吐出テーブルを記憶する不吐出テーブル記憶手段と、
    前記不吐出のノズルに対応する画素である不吐出画素のインク量と、前記不吐出画素の位置からインク量を補完可能な方向を示した補完可能方向と、補完する画素に対する補完インク量とを関連付けて、補完テーブルとして記憶する補完テーブル記憶手段と、
    前記不吐出テーブル記憶手段に記憶された不吐出テーブルに基づいて、印刷ジョブの画像データから前記不吐出画素のインク量情報および前記不吐出画素の周辺画素のインク量情報を抽出し、抽出した前記不吐出画素のインク量情報および前記周辺画素のインク量情報と、前記補完テーブル記憶手段に記憶された補完テーブルとに基づいて、前記周辺画素のうち補完可能方向に位置し、かつインク量が正である周辺画素を、インク量を補完する対象の画素である補完画素として決定し、決定した補完画素に対して前記補完インク量だけインクを補完するように前記画像データを補正する画素処理手段と、
    を備えることを特徴とするインクジェット印刷装置。
  2. 前記補完テーブル記憶手段は、
    インクを吐出する用紙種類ごとに、補完テーブルを記憶し、
    前記画像処理手段は、
    前記印刷ジョブのヘッダから用紙種類を抽出すると共に、前記不吐出テーブル記憶手段に記憶された不吐出テーブルに基づいて、前記印刷ジョブの画像データから前記不吐出画素のインク量情報および前記不吐出画素の周辺画素のインク量情報を抽出し、抽出した前記不吐出画素のインク量情報および前記周辺画素のインク量情報と、前記補完テーブル記憶手段に記憶された前記抽出した用紙種類に対応する補完テーブルとに基づいて、前記周辺画素のうち補完可能方向に位置し、かつインク量が正である周辺画素を、インク量を補完する対象の画素である補完画素として決定し、決定した補完画素に、前記補完インク量だけインクを補完するように前記画像データを補正する
    ことを特徴とする請求項1記載のインクジェット印刷装置。
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