JP2006321189A - 記録装置および記録方法 - Google Patents

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充彦 増山
Osamu Iwasaki
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善統 中川
Naomi Oshio
なおみ 大塩
Naoji Otsuka
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Abstract

【課題】 必要以上にスループットを低下させることなく、時間差むらによる弊害のない高品位な画像を双方向記録により出力する。
【解決手段】 記録媒体の1バンド領域に対する黒インクの付与条件を示す情報とカラーインクの付与条件を示す情報を取得し、当該取得した情報に応じて1バンド領域に対する記録動作方法を変更する。これにより、注目するバンドが時間差むらの目立ちやすいバンドであるか否かを判断した上で、1バンド単位で適切な記録動作方法に切り替えることができるので、時間差むらを極力低減しながらも、必要以上に記録速度を低下させることもなく高速な双方向記録を実現することができる。
【選択図】 図8

Description

本発明は複数色のインクを記録媒体に付与することにより画像を形成するカラー記録装置、記録システムおよび当該記録装置の記録方法に関し、特に、記録ヘッドを双方向で走査しながら記録媒体にインクを付与する際のカラーインクと黒インクとの付与時間差に起因して発生するむらを軽減するための記録方法に関する。
シリアル型のインクジェット記録装置では、高速化の一手法として双方向記録方法が採用されているが、それ特有の画像問題が発生することもある。例えば、記録主走査方向に複数色の記録ヘッドが並列した構成においては、往路による記録主走査と復路による記録主走査とで、記録媒体に付与されるインク色の順番が逆転する。インク色の付与順序が互いに異なった領域では、発色性にも視認できるほどの差が現れることがある。すなわち、双方向記録を実行した場合には、往路走査で記録した領域の色相と復路走査で記録した領域の色相が副走査方向に交互に現れ、これがバンド状の色相むら(以後、色むらと称す)となって画像を劣化させるのである。
このような色むら問題は、例えば特許文献1に開示されているような記録ヘッドを用いることによって緩和することが出来る。特許文献1によれば、記録主走査方向に対し各インク色が左右に対象となるように配列された記録ヘッドが開示されている。このような記録ヘッドであれば往路走査であっても、復路走査であっても記録媒体に対するインク色の付与順序は統一されるので、上述したような色むらは発生しない。
一方、各インク色用の記録素子列が主走査方向に並列するのではなく、複数色の記録素子列を副走査方向に1列に配列したヘッド構成も、色むら問題に対して有効である。このような記録ヘッドであれば、記録媒体に対するインクの付与順序は記録走査方向によらず、副走査方向への配列順序によって決まる。以後、各インク色用の記録ヘッド(記録素子列)が主走査方向に並列した構成の記録ヘッドを横並びヘッド、副走査方向に配列した構成の記録ヘッドを縦並びヘッドと称する。
ところで、高画質化、特に文字品位を高めるための構成として、近年、顔料を色材とした黒インクを適用する記録装置が増えてきている。顔料を含有した黒インクによって記録された文字は、濃度も高く、鮮鋭性や保存性に優れている。一般に顔料インクは、記録媒体の繊維に沿って滲む傾向があるので、これを防ぐために、紙に対する浸透性を比較的低く保つような組成に設計されていることが多い。
一方、カラー画像においては、先鋭性や濃度よりもハイライト領域における粒状性を低減することが主な課題となっている。よって、カラーインクでは、記録媒体に対する浸透性を比較的高く保つような組成に設計された染料インクを適用することが多い。
以上の状況から、近年のインクジェット記録装置においては、顔料を色材とした黒インクと染料を色材としたカラーインクとを同時に搭載するものが多く提供されている。この場合、浸透性の高いカラーインクを付与した領域ではインクはすばやく浸透するが、浸透性の低い黒インクを付与した領域ではインクの浸透は遅い。すなわち、浸透速度の速いインクを記録した後に浸透速度の遅いインクを記録した領域と、浸透速度の遅いインクを記録した後に浸透速度の速いインクを記録した領域では、浸透状態の差から様々な弊害が確認されるのである。
例えば、黒インクで記録を行った直後であって当該黒インクが未だ記録媒体に浸透する以前に、これと隣接する位置にカラーインクを記録した場合、カラーインクは黒インクとの境界から後退し、「白もや」と呼ばれる画像弊害が生じることがある。一方、黒インクが必要以上にカラーインク領域へと広がっていく「ブリード」と呼ばれる弊害が確認される場合もある。これら弊害は、黒インクとカラーインクとの浸透速度の差が主な原因となっているので、両者の間でインク付与量に差を持たせた場合には、更に顕著に現れる。
例えば、黒インクとカラーインクとでは、その用途の違いから、1つの記録素子から1回の駆動で記録媒体に付与するインク滴の量(吐出量)に差を持たせていることが多い。例えば、黒インクの吐出量を他のカラーインクの十倍程度に設計している製品もある。このような場合、黒インクとカラーインクとの間の浸透速度の差は益々広がり、上記弊害が一層顕著なものとなる。
しかし、浸透速度に差がある複数種類のインクを搭載する形態であっても、上述した縦並びヘッドを適用することにより、上記弊害をある程度抑制することが出来る。縦並びヘッドであれば、記録媒体の同一領域における黒インクの付与とカラーインクの付与とは、完全に異なる記録走査で行われるので、両者の付与間隔は横並びヘッドの場合に比べて、充分に広げることが出来る。つまり、先に付与されたインクの種類によらず、その浸透が比較的充分に進行した後に、もう一方のインクが付与されることになるので、付与タイミングの瞬間的な差がそれぞれのインクの浸透状態に影響を及ぼし難くなるからである。
特開2001−130033号公報
しかしながら、上記縦並びヘッドを用いた場合であっても、双方向記録を実施する際に生じる「時間差むら」と称される画像弊害に対しては、充分に対応することが出来なかった。
以下に「時間差むら」について簡単に説明する。縦並びヘッドを搭載したシリアル型のインクジェット記録装置では、記録媒体に対するインク色の付与順序は一定である。例えば、副走査方向において最も上流側に位置するインクが黒で、下流に進むにつれてシアン、マゼンタ、イエローと続いていた場合、記録媒体におけるインクの付与順序も黒、シアン、マゼンタ、イエローとなる。ただし、双方向記録を実行した場合、各色のインクが付与されるタイミングの間隔は、記録媒体の右端部、左端部および中央部でそれぞれ異なっている。
例えば、記録媒体の右端部から左端部に向けて記録する走査を往路走査、左端部から右端部に向けて記録する走査を復路走査とする。そして、第1記録走査が往路走査で第2記録走査が復路走査で記録される領域を第1記録領域(第1バンド)として考える。この場合、第1記録領域の左端部では第1記録走査が行われた後、比較的短い時間をおいて第2記録走査が実行される。すなわち、黒インクが付与されてからシアンインクが付与されるまでの時間は短い。これに対し、右端部では、第1記録走査によってインクが付与されてから、第2記録走査のために記録ヘッドが戻ってくるまでの時間が左端部に比べて長い。すなわち、黒インクが付与されてからシアンインクが付与されるまでの時間が長い。
ところで、上記第2記録走査においても、第1記録領域(第1バンド)に隣接する第2記録領域(第2バンド)に対して黒インクの記録が行われている。第2記録領域では、第1記録主走査が復路走査で第2記録主走査が往路走査で行われる。すなわち、第2記録領域の黒インクが付与されてからシアンインクが付与されるまでの時間は、右端部では短く、左端部では長くなっている。これは、第1記録領域とは逆転した状態である。すなわち、記録媒体の左右端部では、黒インクとシアンインクの付与時間差が、長い領域と短い領域とが交互にバンド単位で出現することになる。
上記付与時間差が短い領域では、黒インクの浸透が不十分なうちにカラーインクが付与されるため、比較的低濃度となる傾向がある。一方、上記付与時間差が長い領域では、黒インクが充分に定着した後にカラーインクが付与されるため、比較的高濃度となる傾向がある。すなわち、記録媒体の左右端部では、黒濃度の高い領域と低い領域とが交互にバンド単位で出現することとなり、画像品位の劣化を招くのである。このような現象は、特に各色のバランスを微妙に保ちながら、グレーのような無彩色を表現する場合に、色彩のずれとなって確認される。
以上説明した時間差むらは、段階的に付与される黒インクとカラーインクの付与タイミングの間隔が予め充分に取られていれば、然程問題にはならない。よって、各記録走査の度に充分なインターバルを置くことにより、上記弊害を目立たなくすることは出来る。しかし、このような対策方法は、双方向記録の長所でもある高速な画像出力を妨げる結果ともなりかねない。
本発明は、上述した点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、必要以上にスループットを低下させることなく、上記時間差むらを抑制した良好な品位の画像を双方向記録により出力することが可能な記録装置および記録方法を提供することである。
そのために本発明においては、黒インクとカラーインクを吐出可能な記録ヘッドを記録媒体に対して相対的に走査させながら前記記録ヘッドから前記記録媒体にインクを付与することにより前記記録媒体にバンド単位で記録を行う記録装置において、
前記記録ヘッドの走査によって前記記録媒体に記録される所定のバンドに対し、先行する走査で前記黒インクとカラーインクの一方を前記記録ヘッドから吐出させ、後続の走査で他方のインクを前記記録ヘッドから吐出させる記録制御手段と、
前記所定のバンドにおける前記黒インクの付与条件を示す情報と前記カラーインクの付与条件を示す情報を取得する取得手段と、
前記取得手段が取得した情報に応じて、前記先行する走査の終了から後続の走査の開始までの時間を設定する設定手段と
を具備することを特徴とする。
また、黒インクとカラーインクを吐出可能な記録ヘッドを記録媒体に対して相対的に走査させながら前記記録ヘッドから前記記録媒体にインクを付与することにより前記記録媒体にバンド単位で記録を行う記録装置において、前記記録ヘッドの走査によって前記記録媒体に記録される所定のバンドに対し、先行する走査で前記黒インクとカラーインクの一方を前記記録ヘッドから吐出させ、後続の走査で他方のインクを前記記録ヘッドから吐出させる記録制御手段と、前記所定のバンドにおける前記黒インクの付与条件を示す情報と前記カラーインクの付与条件を示す情報を取得する第1取得手段と、前記所定のバンドの走査方向における記録幅を示す情報を取得する第2取得手段と、前記第1取得手段および第2取得手段が取得した情報に応じて、前記先行する走査の終了から後続の走査の開始までの時間を設定する設定手段とを具備することを特徴とする。
また、黒インクとカラーインクを吐出可能な記録ヘッドを記録媒体に対して相対的に走査させながら前記記録ヘッドからインクを付与することにより前記記録媒体に記録を行う記録装置において、前記記録媒体上の領域を複数に分割して得られる単位領域に対し、先行する走査で前記黒インクおよび前記カラーインクの一方を前記記録ヘッドから吐出させ、後続の走査で他方を吐出させる手段と、前記単位領域における前記黒インクの付与条件を示す情報と前記カラーインクの付与条件を示す情報を取得する手段と、前記取得手段によって取得した情報に応じて、前記先行する走査の終了から前記後続の走査の開始までの間隔を設定する手段と、を具備することを特徴とする。
また、第1の色剤と第2の色剤を異なるタイミングで記録媒体上の所定領域に付与することにより該記録媒体に画像を形成する記録方法において、前記所定領域に対する前記第1の色剤の付与量を示す情報と前記第2の色剤の付与量を示す情報を取得する工程と、前記取得工程によって取得した情報に応じて、前記所定領域に対する前記第1の色剤の付与タイミングと前記第2の色剤の付与タイミングの間隔を変更する工程とを有することを特徴とする。
更に、黒インクとカラーインクを吐出可能な記録ヘッドを記録媒体に対して相対的に走査させながら前記記録ヘッドから前記記録媒体にインクを付与することにより前記記録媒体にバンド単位で記録を行う記録方法において、前記記録ヘッドの走査によって前記記録媒体に記録される所定のバンドに対し、先行する走査で前記黒インクとカラーインクの一方を吐出し、後続の走査で他方のインクを吐出する工程と、前記所定のバンドにおける前記黒インクの付与条件を示す情報と前記カラーインクの付与条件を示す情報を取得する工程と、前記取得した情報に応じて前記先行する走査の終了から後続の走査の開始までの時間を設定する工程と、を有することを特徴とする。
更にまた、黒インクとカラーインクを吐出可能な記録ヘッドを記録媒体に対して相対的に走査させながら前記記録ヘッドから前記記録媒体にインクを付与することにより前記記録媒体に記録を行う記録方法において、前記記録媒体上の領域を複数に分割して得られる単位領域に対し、先行する走査で前記黒インクおよび前記カラーインクの一方を吐出し、後続の走査で他方を吐出する工程と、前記単位領域における前記黒インクの付与条件を示す情報と前記カラーインクの付与条件を示す情報を取得する工程と、前記取得した情報に応じて、前記先行する走査の終了後から前記後続の走査の開始までの間隔を設定する工程と、を有することを特徴とする。
以上説明したように本発明によれば、注目するバンドが時間差むらの目立ちやすいバンドであるか否かを判断し、1バンド単位で適切な走査間待機時間を設定しているので、時間差むらを極力低減しながらも、必要以上に記録速度を低下させることもなく高速な双方向記録を実現することが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の具体的な実施形態を詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明に適用可能なインクジェット記録装置の主要部の構成を説明するための模式図である。図において、1はキャリッジ2に着脱可能に搭載されるヘッドカートリッジである。ヘッドカートリッジ1は、インクを吐出する記録ヘッドと、当該記録ヘッドにインクを供給するためのインクインクタンクとから構成されている。また、ヘッドカートリッジ1には、インクを吐出するための駆動信号等を、記録ヘッドと記録装置本体側との間で授受するためのコネクタ(不図示)が備えられており、ヘッドカートリッジ1を位置決めした状態で搭載することが可能なキャリッジ2においても、当該コネクタと対向する位置にコネクタホルダ(電気接続部)が設けられている。
キャリッジ2は、記録ヘッドの走査方向に延在して固定された二本のガイドシャフト3に沿って往復移動可能に案内支持されている。また、その移動動作は、モータプーリ5、従動プーリ6、およびタイミングベルト7を介したキャリッジモータ4の駆動によって実現される。キャリッジ2の位置及び移動の制御は、後述するコントローラによって行われる。なお、キャリッジ2には、遮蔽板36を検出するための、光学的なホームポジションセンサ30が設けられており、その光路が遮蔽板36によって断たれることで、キャリッジ2がホームポジションにあることを検知することができる。
用紙やプラスチック薄板等の記録媒体8は、オートシートフィーダ(ASF)32に積載されている。給紙モータ35が駆動すると、この駆動力がギア列を介してピックアップローラ31に伝達され、ピックアップローラ31が回転する。ピックアップローラ31は、最上面にある記録媒体の表面に接触しながら回転するので、最上位の記録媒体のみがオートシートフィーダ32から一枚ずつ分離されて記録装置内に供給される。
給紙された記録媒体8は、LFモータ34の駆動力によって回転する搬送ローラ9と、これと対となって回転する不図示のピンチローラとに挟持されながら、記録ヘッドによって記録が可能な領域へと搬送されていく。また、記録領域の更に下流側には、不図示の排紙ローラおよび拍車が設けられており、これら2組のローラ対が記録領域の両側において記録媒体8を挟持する。これにより、記録領域における記録媒体8を安定した状態に維持することが可能となっている。排紙ローラおよび拍車については、記録後の記録媒体8を排紙する役割も担っている。
記録媒体8が所定位置にまで給紙されたか否かの判定や、給紙時の記録位置合わせのための検出は、ペーパエンドセンサ33を用いて行われる。また、記録媒体8の後端の位置を検出したり、当該後端の検出位置から記録の最終位置を判定したりする際にもペーパエンドセンサ33が有用される。
記録領域の記録ヘッドと対向する位置には不図示のプラテンが配備されており、記録媒体8を裏面から支え、記録面を平坦に維持している。キャリッジ2に搭載された記録ヘッドの吐出口面とプラテン上に位置する記録媒体8とは、平行かつ所定の距離を保つように設定されている。このように配置された記録媒体8に対し、キャリッジ2が移動走査しながら記録ヘッドからインクが吐出されることにより、記録媒体8に対する1記録走査分(1バンド分)の記録が実行される。
図2は、本発明に適用可能なインクジェット記録装置の制御の構成を説明するためのブロック図である。図において、コントローラ200は主制御部であり、記録装置の処理や動作全体を制御している。コントローラ200には、マイクロコンピュータ形態のCPU201、プログラムや所要のテーブルその他の固定データを格納したROM203、画像データを展開する領域や作業用の領域等を設けたRAM205が備えられている。
210は、記録装置本体の外部に接続されたホスト装置である。ホスト装置210は、I/F(インタフェイス)212を介することにより、記録すべき画像データや記録装置の情報のやり取りを記録装置との間で授受することが出来る装置であればよい。具体的には、記録装置で記録すべき文字や画像等のデータを作成し、これを記録装置が記録可能な形態に処理するようなコンピュータなどが挙げられる。また、ホスト装置210は、画像の読み取りを行うリーダなどであってもよい。
コントローラ200には、電源スイッチ222、吸引回復の起動を指示するための回復スイッチ226等の操作部や、記録装置の各機構の状態を検知するためのセンサ群230が接続されている。コントローラ200は、これらから取得した情報を基に各種制御を実行する。センサ群230には、既に説明したホームポジションセンサ30やペーパエンドセンサ33の他、記録装置の環境温度を検出するための温度センサ234等が含まれている。
ホスト装置210から取得された画像データは、コントローラ200によって所定の処理が施され、記録ヘッド10が記録可能な記録データに変換される。その後、コントローラ200は、ヘッドドライバ240を介すことによって記録ヘッド10を駆動し、記録を実行させる。
記録ヘッドには、各記録素子に対応して配備された複数の吐出ヒータ25(電気熱変換素子)とサブヒータ242が備えられている。本実施形態の記録ヘッドは、各記録素子に設けられた吐出ヒータ25に電圧パルスを印加することにより、これに接するインク路内に膜沸騰を生じさせ、発生した泡の成長エネルギによってインクを滴として吐出する構成となっている。また、サブヒータ242は、記録ヘッドの吐出特性を安定させるためにインクの温度調整を行うための機構である。本実施形態において、吐出ヒータ25とサブヒータ25とは記録ヘッドの同一基板上に配備されているが、サブヒータは記録ヘッド本体やヘッドカートリッジに備えられた形態であってもよい。
なお、詳細な構成として、ヘッドドライバ240には、記録データを記録素子ごとの吐出ヒータ25の位置に対応させて整列させるシフトレジスタ、当該シフトレジスタのデータを適宜のタイミングでラッチするラッチ回路、駆動タイミング信号に同期して吐出ヒータに電圧パルスを印加する論理回路素子、およびインク吐出によりドットを形成する位置を合わせるための駆動タイミング設定回路などが、備えられている。
また、モータドライバ250、270、および260は、キャリッジモータ4、LFモータ34、および給紙モータ35をそれぞれ駆動するためのモータドライバである。
図3は、本実施形態で適用する記録ヘッド10の吐出口面を示した模式図である。100および101は、黒インクを吐出するための吐出口(ノズル)が配列するノズル列K1およびK2である。また、102はシアンインクを吐出するための第1のノズル列C1、103はマゼンタインクを吐出するための第1のノズル列M1、104はイエローインクを吐出するための第1のノズル列Y1であり、更に、105はイエローインクを吐出すための第1のノズル列Y2、106はマゼンタインクを吐出するための第2のノズル列M2、107はシアンインクを吐出するための第2のノズル列C2である。ここでは簡単のため、黒インクについてはその一部が省略され、カラーインクについては実際の数より少ない吐出口で、各ノズル列を示している。本実施形態において、文字や図形などを高速に高い品位で記録するために、黒インクは顔料を色材とした浸透速度の遅いインクとなっている。一方、カラーに関しては、カラーインク同士のにじみやハイライト部の粒状感を抑制するために、染料を色材とした浸透速度の速いインクとなっている。
記録ヘッド10における個々のノズル列には、それぞれ図に示すように複数のインク吐出口が所定のピッチで配備されている。また、同色について2列ずつ用意されているノズル列は、互いに副走査方向に半ピッチずれて配置されている。例えば、シアンインクを吐出する第1のノズル列C1では、複数の吐出口が360dpi(ドット/インチ;参考値)の密度で副走査方向に配列している。第2のノズル列C2についても同様である。この状態で、第1のノズル列C1と第2のノズル列C2とは、副走査方向に半ピッチ分ずれて配置されている。この半ピッチに相当する距離は、720dpiの配列ピッチに相当する距離である。従って、記録ヘッドが主走査方向に移動走査しながらインクを吐出することにより、副走査方向には720dpiの記録密度でドットを配置することが出来る。マゼンタおよびイエローについても同様である。
黒インクについては、第1のノズル列K1および第2のノズル列K2において、複数の吐出口は180dpiの密度で副走査方向に配列している。そして、カラーインクの場合と同様に、両者のノズル列は副走査方向に半ピッチずれて配列している。従って、記録ヘッドが主走査方向に移動走査しながらインクを吐出することにより、副走査方向には360dpiの記録密度で黒ドットを配置することが出来る。
本実施形態の記録ヘッドにおいて、黒インクの記録密度360dpiは、カラーインクの記録密度720dpiの1/2になっている。この値に伴って、各吐出口から吐出される黒インク滴の量は、カラーインクのほぼ倍量としている。
図では、各ノズル列内の複数の吐出口が記録ヘッドの走査方向と直交する方向に配列しているように示しているが、本実施形態はこれに限定されるものではない。記録走査中のインクの吐出動作については、同一のノズル列であっても複数の記録素子の駆動はわずかにタイミングをずらしながら行うのが一般である。よって、同一のノズル列によって記録されたドット群を、記録媒体上で直線状に配置させることを目的に、各吐出口をノズル列内で主走査方向にずらして配置させた構成であっても構わない。
図4は、本実施形態で適用する記録ヘッドの各ノズル列の配置関係を詳細に説明するための図である。本実施形態において、黒インクのノズル列K1およびK2は、それぞれ160個ずつの吐出口を有しており、1回の記録走査で360dpiの記録密度で320画素分の幅が記録可能となっている。カラーインクのノズル列は黒インクよりも短く、1回の記録走査では、720dpiの記録密度で256画素分の幅が記録可能となっている。カラーインクの記録幅は、黒インクの記録密度360dpiで換算すると128画素分の記録幅となる。また、カラー各色2列ずつのノズル列は左右対称に配置されており、往走査と復走査のどちらの記録走査においても、シアン→マゼンタ→イエロー→イエロー→マゼンタ→シアンの順で記録媒体にインクが付与される。これにより、上述したような色むら弊害を抑制することができる。
本実施形態の記録装置において、カラーインクの使用を伴わないモノクロモードでは、黒インクのノズル列K1およびK2は、その全域を使用して画像を形成する。図において、この領域は「モノクロデータ受信時使用ノズル」として示している。これにより、文字や図形が中心のモノクロ画像を高速に出力することが出来る。一方、カラーインクと黒インクとを混在させて画像を形成するカラーモードでは、カラー用のノズル列は全域を用いて記録を行うが、黒インク用のノズル列K1およびK2はその一部のみを用いて記録を行う。このとき、記録に使用する黒インク用のノズルは、カラーインクのノズルよりも記録媒体の搬送方向においてより上流側(すなわち先行して記録媒体にインクを付与する位置)に位置する128ノズル分となっている。この部分は、カラー用の全ノズル256画素分と同等の幅となっている。図では、カラー画像記録時に用いる部分を「カラーデータ受信時使用ノズル」として示している。
カラー画像記録時のノズルをこのような配置にすること、及び各記録走査間に行う記録媒体の搬送量を黒用ノズル列の128画素分(すなわち、カラー用ノズル列の256画素分)とすることにより、記録媒体の同一画像領域に対する黒インクを付与するための記録走査とカラーインクを付与するための記録走査とを、分離することが出来る。すなわち、図4で説明したような各色のノズルの配列構成の記録ヘッドを用いることにより、双方向記録時の「色むら」や「ブリード」あるいは「白もや」のような画像弊害を抑制することが可能となる。
但し、課題の項で説明したような「時間差むら」については、上記記録ヘッドの配列構成のみで対応することは出来ない。以下に、本実施形態の記録装置における「時間差むら」問題および対応策について説明する。
図5は、本実施形態の記録装置および記録ヘッドを用いて、カラー画像を双方向記録した場合の「時間差むら」を説明するための模式図である。図5(a)では、図3および図4で説明した記録ヘッドを用い、記録媒体に対する3回の記録主走査と、各記録主走査間に黒用ノズルの128画素分(すなわち、カラー用ノズルの256画素分)の搬送動作を行った状態を示している。同図において、記録媒体の搬送方向は図4とは逆方向となっている。ここでは、各記録走査で記録される領域(黒用ノズルの128画素分)を直線で区切り、更にその両端部領域をA〜Fの記号で示している。
1回目の記録主走査では、黒インク用ノズル列の上流側128ノズルを用いた記録が図の最上位領域(第1バンド)に対して行われる。このとき、記録ヘッドは図の右側から左側に移動走査する。すなわち、第1バンド内における領域Aを記録した後に領域Bが記録される。1回目の記録主走査が完了すると、記録媒体は図の矢印方向(上方向)に128画素分搬送されるが、ここでは記録媒体に対して記録ヘッドが下方向に移動した様に示してある。
続く2回目の記録走査では、黒インク用ノズル列の上流側128ノズルを用いた記録が図の2段目の領域(第2バンド)に対して行われると同時に、カラー用の全256ノズルを用いた記録が最上位領域(第1バンド)に対して行われる。このとき、記録ヘッドは図の左側から右側に移動走査する。すなわち、黒インクにおいては、領域Cを記録した後に領域Dが記録される。カラーインクにおいては領域Bが記録された後に領域Aが記録される。その後、記録媒体は図の矢印方向(上方向)に128画素分搬送される。
3回目の記録走査においては、黒インク用ノズル列の上流側128ノズルを用いた記録が図の3段目の領域(第3バンド)に対して行われると同時に、カラー用の全256ノズルを用いた記録が2段目の領域(第2バンド)に対して行われる。このとき、記録ヘッドは図の右側から左側に移動走査する。すなわち、黒インクにおいては、領域Eを記録した後に領域Fが記録される。カラーインクにおいては領域Dが記録された後に領域Cが記録される。このように記録が成された領域A〜Fにおいては、黒インクが付与されてからカラーインクが付与されるまでの時間に差が生じている。
図5(b)は、第1〜第3バンドの左右端部に相当する各領域A〜Fに対する黒インクとカラーインクの付与時間差と、当該領域A〜Fでの画像濃度の状態を示した図である。領域A、CおよびE(斜線で示した領域)では、黒インクが付与された後、記録ヘッドは反対側の端部にまで移動し、反転し、更に戻ってきた時点でカラーインクが付与される。よって、黒インクが付与されてからカラーインクが付与されるまでの時間は比較的長い。これに対し、領域B、DおよびF(白丸で示した領域)では黒インクが付与された後、キャリッジは即座に反転され、その後直ぐにカラーインクが付与されている。よって、黒インクが付与されてからカラーインクが付与されるまでの時間は比較的短い。すなわち、領域A、CおよびEでは、領域B、DおよびFよりも、黒インクとカラーインクの付与の時間間隔が、記録ヘッドのほぼ1往復分の時間だけ長くなっている。
時間差の大きい領域A、CおよびEでは、黒インクの記録媒体に対する定着が進行した後にカラーインクが付与される。よって、黒インクは記録媒体の表層に留まりやすく、比較的濃度の高い画像が得られる。これに対し、時間差の小さい領域B、DおよびFでは、黒インクの記録媒体に対する定着が十分に進行しないうちにカラーインクが付与される。よって、黒インクは記録媒体の深層部にまで移動しやすく、比較的濃度の低い画像が得られる。このように記録された画像では、再び図5(a)を参照するに、記録媒体の右端部および左端部において、濃度の高い領域と低い領域とが交互にバンド単位で出現することになる。そして、このような濃度差が目視で確認できる程度まで達した場合、時間差むらが画像弊害として認識される。
なお、ここでは記録媒体の両端部を例に説明したが、実際には記録媒体のほぼ全領域において、時間差むらは多少なりとも発生している。双方向記録を行っている限り、黒インクの付与タイミングとカラーインクの付与タイミングとの間隔を、全ての画像領域で一定に保つことは出来ないからである。但し、黒インクの付与タイミングとカラーインクの付与タイミングの差が最も大きい領域と、最も小さい領域とが交互にバンド単位で出現するのは両端部であることから、やはり当該領域が最も時間差むらが目立つ領域と言える。
しかしながら、本発明者らが鋭意検討を行ったところ、このような両端部における時間差むらの程度は、記録するインクの付与量によって変動することが確認された。
図6は、本実施形態のインクジェット記録装置で無彩色であるグレーを記録する際に、記録装置に入力されるレベル(0〜255)に対する記録媒体への記録率を黒インクとカラーインクについて示した図である。図によれば、入力レベルが0〜192までは、カラーインクのみによってグレー画像を表現している。すなわち、シアン(C)、マゼンタ(M)およびイエロー(Y)をバランスよく記録することによって、無彩色のグレーを表現している。低濃度領域で黒インクを記録すると、その粒状感が画像品位を劣化させてしまう原因となるが、浸透性の高いカラーインクを均等に分散させれば、一様且つ滑らかな品位を得られるからである。
一方、入力レベル192以上の高濃度領域では、カラーインクの記録率は徐々に低減され、変わって黒インクの記録率が上昇している。これは、浸透性の高いカラーインクのみでは高濃度の表現が不十分であり、浸透性の低い高濃度な黒インクがこのような濃度領域では有効に機能するからである。本実施形態の記録装置では、以上のような理由から、図6に示すような記録率配分になっている。
このような記録率の場合、本発明が問題としている時間差むらは、入力レベルが192以上の限られた領域のみで発生することになる。黒インクが使用されない192以下の領域では、付与タイミングの時間差自体が存在しないし、192以上であっても、黒インクの付与量が僅かである場合には、時間差むらは然程目立たないからである。本実施形態の記録装置において、時間差むらが問題となるのは黒インクの記録率が10%以上で、且つカラーインクの記録率が80%以上の場合とする。
そこで、本実施形態では、1回の記録主走査で記録される128画素(カラーでは256画素)幅の領域、つまり1バンドごとに、黒インクとカラーインクの記録率に関連する情報(具体的には、後述するように黒ドット数とカラードット数)を取得する。そして、得られた情報に基づいて、時間差むらが画像弊害として確認されるレベルで発生するか否かを判断し、当該判断に応じてそのバンドに対する記録走査間のインターバル(待機時間)を調整する。
図7は、本実施形態の記録装置に画像データが入力された際に、CPU201が実行する処理を説明するためのフローチャートである。ステップS701で画像データの入力が確認されると、CPU201は、ステップS702にて、受信した画像データがモノクロモードで記録すべきものか、カラーモードで記録すべきものかを判断する。モノクロモードで記録すべきデータと判断された場合、ステップS704に進み、黒インク用の全320ノズルを用いた双方向記録を実行する。モノクロモードの場合、黒インクとカラーインクの重ね合わせによる時間差むらは発生しないので、両インクに対する記録率に関連する情報の取得も行われない。
ステップS702においてカラーモードで記録すべきデータと判断された場合、ステップS703に進み、黒インク用の128ノズルとカラーインク用の全256ノズルを用いた双方向記録を実行する。カラーモードの場合、黒インクとカラーインクの重ね合わせによる時間差むらが懸念されるので、上述したような黒とカラーインクに対する記録率に関連する情報の取得および制御が行われる。
図8は、上記カラーモード記録における1回の記録走査を実行する際に、CPU201が行う処理を説明するためのフローチャートである。まず、ステップS705で、次の記録走査で黒インクが記録される領域(次の1バンド)に対するドットカウント処理を行う。
図9は、ドットカウント処理の工程を説明するためのフローチャートである。ドットカウント処理では、まず、ステップS61において、1バンド分の記録データを、主走査方向に所定サイズ(本実施形態では360dpiで320画素)を有する複数のエリアに分割する。すなわち本実施形態では、1つのエリアサイズは128画素×320画素(360dpi)となる。例えば、A4サイズの記録媒体に記録を行う場合、1バンド分は9つのエリアに分割される。但し、エリアサイズの主走査方向の大きさは上記値(320画素)に限るものではない。なお、以下、ドットカウント単位に相当するエリアのことを「単位領域」とも称する。
ステップS62では、ステップS61で分割した個々のエリアついて、黒インクとカラーインクそれぞれの実際にインクを吐出する数(ドット数)をカウントする。ここで、カラーインクのドット数は、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)夫々のドット数を合計したものである。
再び、図8に戻る。ステップS706では、ステップS705によって得られた黒インクとカラーインクのカウント値の両方が、予め定められた閾値を超えるエリアが存在するか否かを判断する。本実施形態において、当該閾値は黒インクについては4096(=128×320×10%)ドット、カラーインクについては196608(=128×320×2×80%×3(色))ドットとしている。この値は、図6を用いて説明した時間差むら弊害が問題となる記録率、すなわち黒インクで10%、カラーインクで80%に相当する値となっている。ステップS705によって得られたドットカウント値と上記閾値とを全エリアにおいて比較し、閾値を超えるドットカウント値を有するエリアが1つでも存在した場合、ステップS707に進む。一方、閾値を超えるドットカウント値を有するエリアが1つも存在しなかった場合、双方向記録を通常に行っても時間差むらは目立つ程度ではないと判断され、ステップS710へ進む。
ステップS707では、ドットカウント値が閾値を超えたエリアの数をカウントする。続くステップS708では、ステップS707でカウントされたエリアの数が、予め定められたN(本実施形態ではN=1)よりも大きいか否かを判断する。ここで、N以上と判断された場合、ステップS709に進む。ステップS709では、注目しているバンドでは時間差むらの発生が懸念されると判断し、当該バンドを記録する際には、黒インクを付与する記録走査とカラーインクを付与する記録走査との間に1秒間の待機時間(インターバル)を設けるように設定する。
一方、ステップS708でカウントされたエリアの数が閾値Nよりも小さいと判断された場合、注目しているバンドでは時間差むらの発生は懸念されないと判断し、特にウエイト時間を設定することも無く、ステップS710へ進む。
ステップS710では、設定された待機時間に従って双方向記録を実行し、次のバンドの処理に進む。
以上説明したように本実施形態によれば、注目バンドを分割することによって得られる単位領域における黒インクの付与条件を示す情報(例えば、黒インクの記録ドット数を示す情報)とカラーインクの付与条件を示す情報(例えば、カラーインクの記録ドット数を示す情報)を取得し、この取得した情報に基づいて、注目バンドに対する先行の記録走査の終了(黒インクを付与する記録走査)から後続の記録走査(カラーインクを付与する記録走査)の開始までの時間を設定する。特に、本実施形態では、1バンドを構成する複数のエリア(単位領域)のうち、時間差むらが懸念されるエリアが1つ以上存在した場合にのみ、黒インクを付与するための記録走査とカラーインクを付与するための記録走査との間に1秒間の待機時間を設ける。これにより、記録媒体に対する黒インクの浸透が不十分な場合に生じる時間差むらを抑えつつ、必要以上にスループットを低減することなしに双方向記録を実現することが可能となる。
なお、以上説明した本実施形態における、エリアのサイズ、ドットカウント値に対する閾値およびエリアの閾値Nは、記録装置の状態や記録条件、あるいは時間差むらの目立ち具合によって変更することが出来る。例えば、本実施形態においては、エリアの主走査方向サイズを320画素と比較的大きな値にしたが、より小さなエリアについてドットカウントを行う構成のほうが、より精度の高い状態で時間差ムラを抑制することが出来る。この場合、閾値Nの値も1である必要は無く、時間差むらによる弊害が目立つ程度の値に設定すれば良い。
(実施形態2)
以下に本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態においても第1の実施形態と同様の構成のインクジェット記録装置および記録ヘッドを用いるものとする。但し、本実施形態においては、各エリア内のドットカウント値のみならず各バンドの主走査方向の記録幅も考慮に入れて時間差むらの程度を判断し、走査間の待機時間を調整する。
記録すべき画像は、常に記録媒体の全幅に渡って存在しているわけではない。全域に渡って画像が存在するバンドもあれば、片側の一部にしか画像が存在しないバンドもある。このような場合、シリアル型の記録装置では、記録ヘッドが記録すべき画像が存在する幅分に対してのみ走査を行うほうが、記録媒体の全幅分に対して走査を行うよりも記録時間を短縮することができる。本実施形態の記録装置はこのような記録方法を実現するための構成を具備するものとする。
バンドに応じて記録走査幅が異なる場合、黒インクを付与してからカラーインクを付与するまでの時間差は、記録媒体上の記録位置によってのみ決まるものではない。時間差むらの状態を判断する際には、記録位置と前後のバンドにおける記録領域幅も考慮に入れなければならない。
図10(a)および(b)は、記録する画像の幅と時間差むらの状態を説明するための模式図である。図10(a)は、記録画像の幅が比較的長い場合を示している。この場合、記録ヘッドは幅広の画像に応じた距離だけ移動走査する。よって、記録画像の両端部では、黒インクを付与してからカラーインクを付与するまでの時間が長い部分と短い部分とがバンド単位で交互に配列することになり、時間差むらが目立ちやすい状態となる。
一方、図10(b)は、記録画像の幅が比較的短い場合を示している。この場合、記録ヘッドの移動走査幅は短く、記録ヘッドは短時間のうちにその移動方向を反転させる状態となる。よって、記録画像の両端部では、黒インクを付与してからカラーインクを付与するまでの時間が、多少の差は有るが比較的短い部分のみが配列することになり、時間差むらはさほど目立たない。本実施形態の記録装置においては、図10(a)で示したような場合には両端部で待機時間を設け、同図(b)で示したような場合には待機時間を設けないように制御する。
図11は、カラーモード記録における1回の記録走査を実行する際に、CPU201が行う処理を説明するためのフローチャートである。当該フローチャートは、実施形態1の図8に示したフローチャートに相当する。カラーモード記録が開始されると、まず、ステップS905で、次の記録走査で記録されるバンドに対するドットカウント処理を行う。ドットカウント処理の方法は第1の実施形態と同様とする。
ステップS906では、ステップS905によって得られた黒インクとカラーインクのカウント値の両方が、予め定められた閾値を超えるエリアが存在するか否かを判断する。閾値を超えるドットカウント値を有するエリアが1つでも存在した場合、ステップS907に進む。一方、閾値を超えるドットカウント値を有するエリアが1つも存在しなかった場合、双方向記録を普通に行っても時間差むらは目立つ程度ではないと判断され、ステップS912へ進む。
ステップS907では、閾値を超えたドット数を有するエリアのうち、記録ヘッドの黒インクを付与するための走査開始側に最も近いエリアの位置情報Aria(X)を取得する。当該エリアが最も時間差むらの発生しやすいエリアとして考えられる。また、続くステップS908では、注目するバンドにおいて、記録走査開始位置とこれから最も遠い記録位置との距離、すなわち記録走査幅を取得する。更に、ステップS909では、ステップS908で得られた記録走査幅、ステップS907で得られた位置情報Aria(X)、さらに記録ヘッドの走査速度に基づいて、Aria(X)における記録ヘッドが黒インクを付与するタイミングと、その後記録ヘッドが移動・反転して次の記録走査でカラーインクを付与するタイミングとの時間差Δtを算出する。
ステップS910では、ステップS909で得られた時間差Δtと予め定められたТdとを比較し、Δt>Тdと判断された場合にはステップS911へ進む。一方、Δt≦Тdの場合には、時間差むらの程度はさほど大きくないと判断されステップS912に進む。
ステップS911では、注目しているバンドでは時間差むらの発生が懸念されると判断し、当該バンドを記録する際には、黒インクを付与する記録走査とカラーインクを付与する記録走査との間に1秒間のウエイト時間をおくように設定する。
ステップS912では、設定されたウエイト時間に従って双方向記録を実行し、次のバンドの処理に進む。
以上説明したように本実施形態によれば、1バンドを構成する複数のエリアのうち、時間差むらが最も懸念されるエリアにおける黒インクとカラーインクの付与タイミングの時間差を算出し、当該時間差が所定の閾値よりも大きい場合にのみ、黒インクを付与するための記録走査とカラーインクを付与するための記録走査との間に1秒間のウエイト時間をおく。これにより、時間差むらが目立ちにくい領域のために必要以上にスループットを低減することなしに双方向記録を実現することが可能となる。
なお、本実施形態においては、図11のステップS908で説明したように、記録開始位置からの記録走査幅を取得する工程を有しているが、例えばホスト装置から受信した記録媒体のサイズ情報を、簡易的な上記記録走査幅として取り扱うことも出来る。
(その他の実施形態)
以上の実施形態では、バンド内を複数のエリアに分割し、全エリアについてドットカウントを行う構成としたが、本発明はこれに限定されるものではない。すでに説明したが、時間差むらが最も確認されやすいのは記録媒体の両端部である。よって、両端部分の所定のエリアについてのみ、時間差むらの程度を判定する方法であっても、本発明の効果を得ることは出来る。また、バンドをより小さなエリアに分割することも、本発明において必須の条件ではない。バンドの分割は行わず、バンド全体を1つのエリアとしてドットカウントを行う構成であっても、本発明の効果はある程度得ることは出来る。以上のような2つの構成は、上述した実施形態に比べ、より簡易な構成で本発明を実現することが出来る。
また、同様の画像を同様の記録方法で記録した場合であっても、記録媒体の種類によって時間差むらの目立ち方は異なる。更に、出力する画像の種類やその用途に応じても、求められる出力画像の品位は異なっている。よって、記録媒体の種類や記録モードに応じて、エリアの大きさや閾値などが独立に設定されていても良い。例えば、時間差むらが目立ちにくい記録媒体や、画像品位よりも高速性を重視する記録モードの場合には、閾値を予め高く設定しておけばよい。本発明は、バンド単位で時間差むらの程度を判断するための手段は必要とするが、その判断方法や判断基準は特に限定されるものではない。
例えば、上記2つの実施形態では、カラーインクのドットカウント処理において、CMYの各色ドット数を単純に合計し、その合計数を閾値と比較する構成を採用している。しかし、CMYの各色ノズル列が副走査方向にずれて配置されている場合には、上記時間差むらに影響を与える度合いがインク間で異なってくる。このような場合には、各色のカラードット数を単純に合計するのではなく、影響度合いを考慮した係数を各色ドット数に掛け、こうした上で各色ドット数を合計する構成が好適である。
また、上記2つの実施形態ではウエイト時間を1秒として説明したが、無論この値に限るものではない。また、閾値とウエイト時間とを段階的に設けておき、懸念される時間差むらの程度に応じて、ウエイト時間を調整するような構成であってもよい。
上述した実施形態においては、浸透速度の遅い黒インクを記録した後に、浸透速度の速いカラーインクを記録するような記録ヘッドおよび記録装置を用いて説明してきた。しかし、本発明はこのような構成に限定されるものではない。黒インクとカラーインクとの浸透速度に明らかな差がなくても、双方向記録さえ行っていれば時間差むらは発生する。よって、どのような浸透速度を有するインクを組み合わせて記録する場合であっても本発明は有効である。また、黒インクとカラーインクの記録順が逆転するような構成であっても、全色が縦並び構成の記録ヘッドであっても本発明は有効に作用する。
また、記録ヘッドからインクを吐出する方式は、上述したような熱エネルギを利用する方式に限られるものではない。例えば、圧電素子などの電気機械変換素子によってインクを吐出する等、色済を記録媒体に付与する構成であれば、たとえインクジェット方式でなくとも構わない。双方向記録時の時間差むらが問題となるようなシリアル型の記録装置であれば、本発明は有効に適用することが出来る。
更に、上述した実施形態においては図7、図8および図11で説明した処理を記録装置内に備えられたCPUによって実行する形態で説明したが、本発明はこのような構成に限られるものでもない。例えば、外部に接続されたホストコンピュータによって上述したような処理が行われるような記録システムであっても、本発明の範疇に含まれるものである。
この際、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、プログラム自体も本発明を構成することになる。プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も本発明に含まれる。本発明を上記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、例えば、図7、図8、図11に示すフローチャートに対応するプログラムコードが格納されることになる。
本発明に適用可能なインクジェット記録装置の主要部の構成を説明するための模式図である。 本発明に適用可能なインクジェット記録装置の制御の構成を説明するためのブロック図である。 本発明の実施形態で適用する記録ヘッドの吐出口面を示した模式図である。 本発明の実施形態で適用する記録ヘッドの各ノズル列の配置関係を詳細に説明するための図である。 (a)および(b)は、カラー画像を双方向記録した場合の「時間差むら」を説明するための模式図である。 無彩色であるグレーを記録する際に、記録装置に入力されるレベル(0〜255)に対する記録媒体への記録率を黒インクとカラーインクについて示した図である。 実施形態1の記録装置に画像データが入力された際に、CPUが実行する処理を説明するためのフローチャートである。 実施形態1のカラーモード記録における1回の記録走査を実行する際に、CPUが行う処理を説明するためのフローチャートである。 ドットカウント処理の工程を説明するためのフローチャートである。 (a)および(b)は、記録する画像の幅と時間差むらの状態を説明するための模式図である。 実施形態2のカラーモード記録における1回の記録走査を実行する際に、CPUが行う処理を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1 ヘッドカートリッジ
2 キャリッジ
3 ガイドシャフト
4 キャリッジモータ
5 モータプーリ
6 従動プーリ
7 タイミングベルト
8 記録媒体
9 搬送ローラ
10 記録ヘッド
25 吐出ヒータ
30 ホームポジションセンサ
31 ピックアップローラ
32 オートシートフィーダ
33 ペーパエンドセンサ
34 LFモータ
35 給紙モータ
36 遮蔽板
100 第1のノズル列K1
101 第2のノズル列K2
102 第1のノズル列C1
103 第1のノズル列M1
104 第1のノズル列Y1
105 第2のノズル列Y2
106 第2のノズル列M2
107 第2のノズル列C2
200 コントローラ
201 CPU
203 ROM
205 RAM
210 ホスト装置
212 インタフェイス(I/F)
222 電源スイッチ
226 回復スイッチ
230 センサ群
234 温度センサ
240 ヘッドドライバ
242 サブヒータ
250〜270 モータドライバ

Claims (14)

  1. 黒インクとカラーインクを吐出可能な記録ヘッドを記録媒体に対して相対的に走査させながら前記記録ヘッドから前記記録媒体にインクを付与することにより前記記録媒体にバンド単位で記録を行う記録装置において、
    前記記録ヘッドの走査によって前記記録媒体に記録される所定のバンドに対し、先行する走査で前記黒インクとカラーインクの一方を前記記録ヘッドから吐出させ、後続の走査で他方のインクを前記記録ヘッドから吐出させる記録制御手段と、
    前記所定のバンドにおける前記黒インクの付与条件を示す情報と前記カラーインクの付与条件を示す情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段が取得した情報に応じて、前記先行する走査の終了から後続の走査の開始までの時間を設定する設定手段と
    を具備することを特徴とする記録装置。
  2. 前記取得手段は、前記黒インクの付与条件として前記所定のバンドに対する前記黒インクの付与量を示す情報を取得するとともに、前記カラーインクの付与条件として前記所定のバンドに対する前記カラーインクの付与量を示す情報を取得することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記黒インクの付与量を示す情報は、前記黒インクの記録ドット数を示す情報であり、
    前記カラーインクの付与量を示す情報は、シアンインクの記録ドット数、マゼンタインクの記録ドット数およびイエローインクの記録ドット数の合計値を示す情報であることを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
  4. 前記取得手段は、前記所定のバンドを分割して得られる複数の単位領域夫々について前記黒インクの記録ドット数と前記カラーインクの記録ドット数をカウントするカウント手段と、
    該カウント手段によって得られた2つのカウント値が前記黒インクおよびカラーインク夫々に用意された第1の閾値を共に超えているか否かを判別する第1判定手段と、
    該第1判別手段によって前記2つのカウント値が前記第1の閾値を共に超えていると判別された単位領域の数が第2の閾値以上であるか否かを判定する第2判定手段とを備え、
    前記第2判定手段が肯定の判定を示した場合、前記設定手段による前記時間の設定が行われ、前記第2判定手段が否定の判定を示した場合、前記設定手段による前記時間の設定は行われないことを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  5. 前記第1の閾値は、使用する記録媒体の種類に応じて異なることを特徴とする請求項4に記載の記録装置。
  6. 前記取得手段は、前記所定のバンドの走査方向端部に位置する前記単位領域における前記黒インクの記録ドット数と前記カラーインクの記録ドット数をカウントする手段と、
    該カウント手段によって得られた2つのカウント値が前記黒インク及びカラーインク夫々について用意された閾値を共に超えているか否かを判別する手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  7. 前記黒インクの記録媒体への浸透速度は、前記カラーインクの記録媒体への浸透速度よりも遅いことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の記録装置。
  8. 前記黒インクのインク滴は、前記カラーインクのインク滴よりも大きいことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の記録装置。
  9. 前記設定手段は、前記取得手段が取得した情報に応じて、予め定められた複数の異なる時間の中から1つの時間を設定することを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の記録装置。
  10. 黒インクとカラーインクを吐出可能な記録ヘッドを記録媒体に対して相対的に走査させながら前記記録ヘッドから前記記録媒体にインクを付与することにより前記記録媒体にバンド単位で記録を行う記録装置において、
    前記記録ヘッドの走査によって前記記録媒体に記録される所定のバンドに対し、先行する走査で前記黒インクとカラーインクの一方を前記記録ヘッドから吐出させ、後続の走査で他方のインクを前記記録ヘッドから吐出させる記録制御手段と、
    前記所定のバンドにおける前記黒インクの付与条件を示す情報と前記カラーインクの付与条件を示す情報を取得する第1取得手段と、
    前記所定のバンドの走査方向における記録幅を示す情報を取得する第2取得手段と、
    前記第1取得手段および第2取得手段が取得した情報に応じて、前記先行する走査の終了から後続の走査の開始までの時間を設定する設定手段と
    を具備することを特徴とする記録装置。
  11. 黒インクとカラーインクを吐出可能な記録ヘッドを記録媒体に対して相対的に走査させながら前記記録ヘッドからインクを付与することにより前記記録媒体に記録を行う記録装置において、
    前記記録媒体上の領域を複数に分割して得られる単位領域に対し、先行する走査で前記黒インクおよび前記カラーインクの一方を前記記録ヘッドから吐出させ、後続の走査で他方を吐出させる手段と、
    前記単位領域における前記黒インクの付与条件を示す情報と前記カラーインクの付与条件を示す情報を取得する手段と、
    前記取得手段によって取得した情報に応じて、前記先行する走査の終了から前記後続の走査の開始までの間隔を設定する手段と、
    を具備することを特徴とする記録装置。
  12. 第1の色剤と第2の色剤を異なるタイミングで記録媒体上の所定領域に付与することにより該記録媒体に画像を形成する記録方法において、
    前記所定領域に対する前記第1の色剤の付与量を示す情報と前記第2の色剤の付与量を示す情報を取得する工程と、
    前記取得工程によって取得した情報に応じて、前記所定領域に対する前記第1の色剤の付与タイミングと前記第2の色剤の付与タイミングの間隔を変更する工程と
    を有することを特徴とする記録方法。
  13. 黒インクとカラーインクを吐出可能な記録ヘッドを記録媒体に対して相対的に走査させながら前記記録ヘッドから前記記録媒体にインクを付与することにより前記記録媒体にバンド単位で記録を行う記録方法において、
    前記記録ヘッドの走査によって前記記録媒体に記録される所定のバンドに対し、先行する走査で前記黒インクとカラーインクの一方を吐出し、後続の走査で他方のインクを吐出する工程と、
    前記所定のバンドにおける前記黒インクの付与条件を示す情報と前記カラーインクの付与条件を示す情報を取得する工程と、
    前記取得した情報に応じて、前記先行する走査の終了から後続の走査の開始までの時間を設定する工程と、
    を有することを特徴とする記録方法。
  14. 黒インクとカラーインクを吐出可能な記録ヘッドを記録媒体に対して相対的に走査させながら前記記録ヘッドから前記記録媒体にインクを付与することにより前記記録媒体に記録を行う記録方法において、
    前記記録媒体上の領域を複数に分割して得られる単位領域に対し、先行する走査で前記黒インクおよび前記カラーインクの一方を吐出し、後続の走査で他方を吐出する工程と、 前記単位領域における前記黒インクの付与条件を示す情報と前記カラーインクの付与条
    件を示す情報を取得する工程と、
    前記取得した情報に応じて、前記先行する走査の終了後から前記後続の走査の開始までの間隔を設定する工程と、
    を有することを特徴とする記録方法。
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