JP2016154092A - 蓄電素子 - Google Patents

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Shinsuke Yoshitake
伸介 吉竹
村上 聡
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聡 村上
康夫 辻野
Yasuo Tsujino
康夫 辻野
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Abstract

【課題】ケースと注液栓との溶接部位において電解液の注入時に蓋板に付着した電解液に起因する溶接荒れが抑えられた蓄電素子を提供する。
【解決手段】電解液を注入する注液孔325の形成されたケースと、注液孔325を塞ぐ注液栓326とを備え、注液栓326は、ケースの外面に沿って配置され且つケースと溶接されている頭部327と、頭部327から延び且つ注液孔325に挿入されている挿入部328とを有し、注液栓326、及び注液孔325の内周面の少なくとも一方は、該注液栓326と、該内周面においてケースの内面における注液孔325の開口を画定する開口縁を含む位置に付着する電解液との接触を避ける形状を有する蓄電素子。
【選択図】図3

Description

本発明は、充放電が可能な蓄電素子に関する。
従来から充放電が可能な密閉式電池が知られている(特許文献1参照)。図9に示すように、密閉式電池100は、開口部を有し且つ渦巻電極体を収容する外装缶101と、外装缶101の開口部を塞ぎ且つ注液孔102が形成された封口板103と、注液孔102を封止する封止栓104と、を備える。封止栓104は、封口板103に沿って配置されるベース部105と、ベース部105から延び且つ注液孔102に填り込む先端部106と、を有する。先端部106は、注液孔102に圧入される径を有する圧入部107と、圧入部107からテーパ状に延びる縮径部108とを有する。外装缶101及び封口板103は、Al−Mn係の合金によって形成され、封止栓104は、アルミ合金によって形成されている。
この密閉式電池100は、非水電解液が注液孔102から注入されて渦巻電極体に含浸されることで、充放電可能となる。注液孔102は、非水電解液の注入後に封止栓104の先端部106(詳しくは圧入部107)が圧入され、ベース部105の周縁と封口板103とがレーザ溶接されることで封止(密閉)される。
密閉式電池100の封止栓104において、先端部106における圧入部107の長さ寸法が、封口板103の厚さ寸法より大きい。このため、非水電解液を注入したときに封口板103(例えば、注液孔102の内周面等)に非水電解液が付着していると、先端部106が注液孔102に圧入されたときに、圧入部107が封口板103に付着している非水電解液と接触する。このように先端部106(圧入部107)と封口板103に付着した非水電解液とが接触すると、毛細管現象等によって非水電解液が先端部106と注液孔102の内周面との間を通ってベース部105と封口板103との間まで移動する(いわゆる液上がりが生じる)。このように、液上がりが生じた状態で、ベース部105と封口板103とがレーザ溶接されると、非水電解液が反応して、溶接部位にピッチング等の溶接荒れが発生する。
特開2000−268811号公報
そこで、本発明は、ケースと注液栓との溶接部位において電解液の注入時に蓋板に付着した電解液に起因する溶接荒れが抑えられた蓄電素子を提供することを目的とする。
本発明に係る蓄電素子は、
電解液を注入する注液孔の形成されたケースと、
前記注液孔を塞ぐ注液栓と、を備え、
前記注液栓は、
前記ケースの外面に沿って配置される頭部であって前記ケースと溶接されている頭部と、
前記頭部から延び且つ前記注液孔に挿入されている挿入部と、を有し、
前記注液栓、及び前記注液孔の内周面の少なくとも一方は、該注液栓と、該内周面において前記ケースの内面における前記注液孔の開口を画定する開口縁を含む位置に付着する電解液と、の接触を避ける形状を有する。
かかる構成によれば、電解液の注入後に注液栓の挿入部を注液孔に挿入したときに、挿入部と、蓋板に付着した電解液(例えば、電解液の液滴)と、の接触を避けることができる。このため、ケース(注液孔の内周面等)と注液栓との間の電解液の液上がりが抑えられ、これにより、ケース内への電解液の注入後にケースと注液栓とを溶接(例えば、レーザ溶接)して注液孔を密閉したときの溶接部位において、蓋板に付着した電解液に起因する溶接荒れが生じ難い。その結果、ケースと注液栓との溶接部位において溶接荒れの抑えられた蓄電素子が得られる。
前記蓄電素子では、
前記挿入部の長さ寸法は、前記ケースにおける前記注液孔の形成された壁の厚さ寸法より小さくてもよい。
注液孔が形成された壁の厚さ寸法より挿入部の長さ寸法を小さくするといった簡素な構成によって、電解液の注入後に注液栓の挿入部を注液孔に挿入したときの、挿入部と、蓋板に付着した電解液との接触を防ぐことができる。
前記蓄電素子では、
前記挿入部の先端部は、先端に向かうほど縮径していることが好ましい。
かかる構成によれば、ケース内への電解液の注入後に注液栓によって注液孔を塞ぐ際に、注液栓の挿入部を注液孔に挿入し易くなる。
以上より、本発明によれば、ケースと注液栓との溶接部位において電解液の注入時に蓋板に付着した電解液に起因する溶接荒れが抑えられた蓄電素子を提供することができる。
図1は、本実施形態に係る蓄電素子の斜視図である。 図2は、図1のII−II位置における断面図である。 図3は、図2の注液栓及びその周辺の拡大図である。 図4は、前記蓄電素子における注液栓の断面斜視図である。 図5は、注液孔の内周面に付着した電解液の液滴の半径の求め方を説明するための図である。 図6は、他実施形態に係る蓄電素子の注液栓及びその周辺の拡大断面図である。 図7は、他実施形態に係る蓄電素子の注液栓及びその周辺の拡大断面図である。 図8は、前記蓄電素子を含む蓄電装置の斜視図である。 図9は、従来の密閉式電池の封止栓及びその周辺の拡大断面図である。
以下、本発明に係る蓄電素子の一実施形態について、図1〜図5を参照しつつ説明する。蓄電素子には、一次電池、二次電池、キャパシタ等がある。本実施形態では、蓄電素子の一例として、充放電可能な二次電池について説明する。尚、本実施形態の各構成部材(各構成要素)の名称は、本実施形態におけるものであり、背景技術における各構成部材(各構成要素)の名称と異なる場合がある。
本実施形態の蓄電素子は、非水電解質二次電池である。より詳しくは、蓄電素子は、リチウムイオンの移動に伴って生じる電子移動を利用したリチウムイオン二次電池である。この種の蓄電素子は、電気エネルギーを供給する。蓄電素子は、単一又は複数で使用される。具体的に、蓄電素子は、要求される出力及び要求される電圧が小さいときには、単一で使用される。一方、蓄電素子は、要求される出力及び要求される電圧の少なくとも一方が大きいときには、他の蓄電素子と組み合わされて蓄電装置に用いられる。前記蓄電装置では、該蓄電装置に用いられる蓄電素子が電気エネルギーを供給する。
蓄電素子は、図1〜図4に示すように、電解液を注入する注液孔325が形成されたケース3と、注液孔325を塞ぐ注液栓326と、を備える。また、蓄電素子1は、正極及び負極を含み且つケース3に収容される電極体2、ケース3の外側に配置される外部端子4、及び、電極体2と外部端子4とを導通させる集電体5等を備える。
電極体2は、巻芯21と、正極と負極とが互いに絶縁された状態で積層された積層体22であって、巻芯21の周囲に巻回された積層体22と、を備える(図2参照)。電極体2においてリチウムイオンが正極と負極との間を移動することにより、蓄電素子1が充放電する。
巻芯21は、絶縁材料によって形成される。巻芯21は、筒形状である。本実施形態の巻芯21は、偏平な筒形状である。
本実施形態の電極体2では、正極と負極とがセパレータによって絶縁された状態で巻回される。即ち、本実施形態の電極体2では、正極、負極、及びセパレータの積層体22が巻回される。セパレータは、絶縁性を有する部材である。また、セパレータは、ケース3内において、電解液を保持する。これにより、蓄電素子1の充放電時において、リチウムイオンが、セパレータを挟んで交互に積層される正極と負極との間を移動可能となる。
ケース3は、開口を有するケース本体31と、ケース本体31の開口を塞ぐ(閉じる)蓋板32と、を有する。ケース3は、電極体2及び集電体5等と共に、電解液を内部空間33に収容する。ケース3は、電解液に耐性を有する金属によって形成される。本実施形態のケース3は、例えば、アルミニウム、又は、アルミニウム合金等のアルミニウム系金属材料によって形成される。ケース3は、ステンレス鋼及びニッケル等の金属材料、又は、アルミニウムにナイロン等の樹脂を接着した複合材料等によって形成されてもよい。
電解液は、非水溶液系電解液である。電解液は、有機溶媒に電解質塩を溶解させることによって得られる。有機溶媒は、例えば、プロピレンカーボネート及びエチレンカーボネートなどの環状炭酸エステル類、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、及びエチルメチルカーボネートなどの鎖状カーボネート類である。電解質塩は、LiClO、LiBF、及びLiPF等である。本実施形態の電解液は、プロピレンカーボネート、ジメチルカーボネート、及びエチルメチルカーボネートを、プロピレンカーボネート:ジメチルカーボネート:エチルメチルカーボネート=3:2:5の割合で調整した混合溶媒に、1mol/LのLiPFを溶解させたものである。
ケース本体31は、板状の閉塞部311であってケース3の内側を向く内面とケース3の外側を向く外面とを有する閉塞部311と、閉塞部311の周縁に接続される胴部312であって、閉塞部311の内面側に延び且つ該内面を包囲する筒状の胴部312とを備える。
閉塞部311は、開口が上を向くようにケース本体31が配置されたときに、ケース本体31の下端に位置する(即ち、前記開口が上を向いたときのケース本体31の底壁となる)部位である。以下では、図1及び図2に示すように、閉塞部311の長辺方向をX軸方向とし、閉塞部311の短辺方向をY軸方向とし、閉塞部311の法線方向をZ軸方向とする。
本実施形態の胴部312は、角筒形状を有する。詳しくは、胴部312は、偏平な角筒形状を有する。
以上のように、ケース本体31は、開口方向(Z軸方向)における一方の端部が塞がれた角筒形状(即ち、有底角筒形状)を有する。
蓋板32は、ケース本体31の開口を塞ぐ板状の部材である。具体的に、蓋板32は、ケース本体31の開口を塞ぐようにケース本体31に当接する。より具体的には、蓋板32が開口を塞ぐように、蓋板32の周縁部がケース本体31の開口周縁部に重ねられる。開口周縁部と蓋板32とが重ねられた状態で、蓋板32とケース本体31との境界部が溶接され、これにより、ケース3が構成される。この蓋板32には、注液孔325が形成されている。
注液孔325は、ケース3の内部と外部とを連通する。本実施形態の注液孔325は、上述のように、蓋板32に形成される。具体的に、注液孔325は、蓋板32をZ軸方向(厚さ方向)に貫通する円形の穴である。尚、ケース3において注液孔325の形成される部位は、蓋板32に限定されず、ケース本体31であってもよい。
注液栓326は、注液孔325を密閉する(塞ぐ)。詳しくは、蓄電素子1の製造工程において、電解液が注液孔325からケース3内に注入された後に、注液栓326が注液孔325に挿入されて該注液孔325が塞がれ、注液栓326とケース3(本実施形態の例では蓋板32)とがレーザ溶接されることによって、注液孔325が密閉される。この注液栓326は、具体的には、ケース3の外面に沿って配置される頭部327と、頭部327から延び且つ注液孔325に挿入されている挿入部328とを有する。本実施形態の注液栓326は、溶接によってケース3(本実施形態の例では蓋板32)に固定されている。詳しくは、蓋板32と頭部327の周縁とがレーザ溶接されている。
頭部327は、注液孔325を覆う部位である。頭部327は、Z軸方向視において注液孔325より大きい。具体的に、頭部327は、板状の部位であり、蓋板32と重なるようにして注液孔325を覆う。本実施形態の頭部327は、Z軸方向視において略円形の輪郭を有する。即ち、頭部327は、円板状の部位である。
頭部327における蓋板32と対向する面と反対の面の中央に、基準凹部329が設けられる。基準凹部329は、頭部327の周縁と蓋板32とをレーザ溶接(自動溶接)するときの溶接位置を決めるための基準等として用いられる。
挿入部328は、頭部327から注液孔325内に延びる柱状の部位である。本実施形態の挿入部328は、頭部327から該頭部327の拡がり方向(ケース3の外面が拡がる方向)と直交する方向に延びる略円柱状の部位である。挿入部328の長さ寸法は、ケース3における注液孔325の形成された壁(本実施形態の例では蓋板32)の厚さ寸法より小さい(図3参照)。この挿入部328は、注液孔325に圧入される径を有する圧入部3281と、圧入部3281からテーパ状に延びる縮径部(先端部、又は挿入部328における先端を含む部位)3282とを有する。
圧入部3281の外径は、蓋板32の注液孔325の内径よりも僅かに大きい。このため、注液栓326を蓋板32に取り付けるときには、挿入部328(圧入部3281)が注液孔325に圧入される。圧入部3281の長さ寸法(挿入部328が延びる方向の寸法)は、挿入部328が注液孔325に圧入された状態で頭部327の周縁と蓋板32とがレーザ溶接されるときに、蓋板32に対して注液栓326が動かない(例えば傾かない)ような大きさに設定されている。
縮径部3282の外径は、挿入部328の先端に向かって漸減する、即ち、縮径部3282は、先端に向かうほど縮径している。
本実施形態の注液栓326は、注液孔325の内周面3251においてケース3の内面における注液孔325の開口を画定する開口縁(エッジ)3252を含む位置に付着する電解液の液滴を避けた形状を有する(図3参照)。即ち、注液孔325の内周面3251における開口縁3252を含む位置に電解液の液滴70が付着した状態で、注液栓326の挿入部328が注液孔325に挿入されたときに、挿入部328が液滴70と接触しない。挿入部328の詳しい形状は、以下の通りである。
先ず、液滴70の曲率半径を求める。このとき、液滴70が半球(半球形状)72であると見なし、この半球72の半径rを液滴の半径rと見なす。これは、重力によって液滴70が半球72と比べて下方に垂れた形状となるため、挿入部328が半球72に接しない形状を有していれば、挿入部328が液滴70と接触しないからである。
液滴70に働く力を図5に示す。この図5において、矢印γSGは、固体と液体との界面の表面張力であり、矢印γLGは、液体と気体との界面の表面張力であり、矢印γSLは、固体と液体との界面の表面張力であり、mは、液滴70と見なした半球72の質量であり、gは、重力加速度であり、ρは、液滴70と見なした半球72を構成する電解液の密度であり、rは、液滴70と見なした半球72の半径である。また、液滴70の固体との接触角(内周面3251と、固体と液体との界面の表面張力の方向とのなす角)をθとする。
液滴70に働く力の釣り合いは、以下の式(1)で表される。
Figure 2016154092
ここで、mgは、以下の式(2)で求められる。
Figure 2016154092
これら式(1)及び式(2)から、
Figure 2016154092
また、ケース3の注液孔325が設けられた壁(本実施形態の例では蓋板32)の厚さ寸法(Z軸方向の寸法)をlとし、注液孔325の内周面3251における液滴70(詳しくは、液滴70と見なした半球72)が存在するZ軸方向の範囲をdとすると、内周面3251において液滴70が存在しないZ軸方向の範囲Δxは、以下のようにして求められる。
Figure 2016154092
ここで、式(3)で求められたrを式(4)に代入すると、
Figure 2016154092
挿入部328は、以上のようにして求められた半径rの半球72と、接触しないような形状を有する。本実施形態の挿入部328では、圧入部3281の長さ寸法が、式(5)で求められたΔxより小さく設定され、且つ、縮径部3282の形状が、半径rの半球72と接触しないテーパ形状に設定されている。
外部端子4は、他の蓄電素子の外部端子又は外部機器等と電気的に接続される部位である。外部端子4は、導電性を有する部材によって形成される。
集電体5は、ケース3内に配置され、電極体2と通電可能に直接又は間接に接続される。集電体5は、導電性を有する部材によって形成される。本実施形態の集電体5は、外部端子4と電極体2とを通電可能に接続する。集電体5は、蓄電素子1の正極と負極とにそれぞれ配置される。
蓄電素子1は、電極体2とケース3とを絶縁する絶縁部材6等も備える。本実施形態の絶縁部材6は、例えば、絶縁カバーである。絶縁カバー6は、ケース3(詳しくはケース本体31)と電極体2との間に配置される。絶縁カバー6は、絶縁性を有する部材によって形成される。
以上の蓄電素子1によれば、電解液の注入後に注液栓326の挿入部328を注液孔325に挿入したときに、挿入部328と、蓋板32に付着した電解液(例えば、電解液の液滴)との接触を避けることができる。このため、ケース3(注液孔325の内周面3251等)と注液栓326との間の電解液の液上がりが抑えられる。これにより、ケース3内への電解液の注入後にケース3と注液栓326とを溶接(本実施形態の例ではレーザ溶接)して注液孔325を密閉したときの溶接部位において、蓋板32に付着した電解液に起因する溶接荒れが生じ難い。その結果、ケース3と注液栓326との溶接部位において溶接荒れの抑えられた蓄電素子1が得られる。
本実施形態の蓄電素子1では、挿入部328の長さ寸法がケース3における注液孔325の形成された壁(本実施形態の例では蓋板32)の厚さ寸法より小さい。このような簡素な構成によって、電解液の注入後に注液栓326の挿入部328を注液孔325に挿入したときの、挿入部328と、蓋板32に付着した電解液との接触を防ぐことができる。
本実施形態の蓄電素子では、挿入部328の縮径部(先端部)3282は、先端に向かうほど縮径している。このため、ケース3内への電解液の注入後に注液栓326によって注液孔325を塞ぐ(密閉する)際に、注液栓326の挿入部328を注液孔325に挿入し易い。
尚、本発明の蓄電素子は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を追加することができ、また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることができる。さらに、ある実施形態の構成の一部を削除することができる。
注液栓326における挿入部328の具体的な形状は、限定されない。上記実施形態では、挿入部328は、圧入部3281と縮径部3282とを有するが、例えば、縮径部3282のない構成、即ち、圧入部3281のみによって構成されてもよい。また、圧入部3281から延びる部位(上記実施形態の例では、縮径部3282)は、図6に示すように、圧入部3281より径の小さな小径部3283であってもよい。即ち、挿入部328は、段差形状等であってもよい。この場合も、小径部3283の径は、内周面3251の開口縁3252を含む位置に付着した電解液の液滴70と接触しない大きさに設定される。以上のように、挿入部328は、内周面3251における開口縁3252を含む位置に付着する電解液の液滴70を避けた形状を有していればよい。
上記実施形態の注液栓326における挿入部328の長さ寸法は、蓋板32の厚さ寸法より小さいが、この構成に限定されない。挿入部328は、例えば、小径部3283の先端がケース3の内面よりも突出した形状でもよい(図6の破線参照)。即ち、挿入部328は、内周面3251における開口縁3252を含む位置に付着する電解液の液滴70を避けた形状であれば、ケース3における注液孔325が形成された壁の厚さ寸法より大きな長さ寸法を有していてもよい。
また、上記実施形態の蓄電素子1では、注液栓326の挿入部328が、該挿入部328と、内周面3251における開口縁3252を含む位置に付着する電解液の液滴70と、の接触を避けた形状を有しているが、この構成に限定されない。例えば、図7に示すように、注液孔325の内周面3251が、挿入部328と、内周面3251における開口縁3252を含む位置に付着する電解液の液滴70と、の接触を避けた形状を有してもよい。また、挿入部328と注液孔325の内周面3251との両方の形状によって、挿入部328と、内周面3251における開口縁3252を含む位置に付着する電解液の液滴70と、の接触を避けてもよい。
また、上記実施形態においては、蓄電素子が充放電可能な非水電解質二次電池(例えばリチウムイオン二次電池)として用いられる場合について説明したが、蓄電素子の種類や大きさ(容量)は任意である。また、上記実施形態において、蓄電素子の一例として、リチウムイオン二次電池について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、本発明は、種々の二次電池、その他、一次電池や、電気二重層キャパシタ等のキャパシタの蓄電素子にも適用可能である。
蓄電素子(例えば電池)は、図8に示すような蓄電装置(蓄電素子が電池の場合は電池モジュール)11に用いられてもよい。蓄電装置11は、少なくとも二つの蓄電素子1と、二つの(異なる)蓄電素子1同士を電気的に接続するバスバ部材12と、を有する。この場合、本発明の技術が少なくとも一つの蓄電素子1に適用されていればよい。
1…蓄電素子、2…電極体、21…巻芯、22…積層体、3…ケース、31…ケース本体、311…閉塞部、312…胴部、32…蓋板、325…注液孔、3251…内周面、3252…開口縁、326…注液栓、327…頭部、328…挿入部、3281…圧入部、3282…縮径部、3283…小径部、329…基準凹部、33…内部空間、4…外部端子、5…集電体、6…絶縁部材(絶縁カバー)、11…蓄電装置、12…バスバ部材、70…液滴、72…半球、r…液滴と見なす半球の半径

Claims (3)

  1. 電解液を注入する注液孔の形成されたケースと、
    前記注液孔を塞ぐ注液栓と、を備え、
    前記注液栓は、
    前記ケースの外面に沿って配置される頭部であって前記ケースと溶接されている頭部と、
    前記頭部から延び且つ前記注液孔に挿入されている挿入部と、を有し、
    前記注液栓、及び前記注液孔の内周面の少なくとも一方は、該注液栓と、該内周面において前記ケースの内面における前記注液孔の開口を画定する開口縁を含む位置に付着する電解液と、の接触を避ける形状を有する、蓄電素子。
  2. 前記挿入部の長さ寸法は、前記ケースにおける前記注液孔の形成された壁の厚さ寸法より小さい、請求項1に記載の蓄電素子。
  3. 前記挿入部の先端部は、先端に向かうほど縮径している、請求項1又は2に記載の蓄電素子。
JP2015031584A 2015-02-20 2015-02-20 蓄電素子 Pending JP2016154092A (ja)

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