JP2016150555A - 液体吐出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置の大型化を抑制し、装置のメンテナンス性を向上させることができる液体吐出装置を提供する。【解決手段】液体吐出装置は、適宜の隙間を空けて複数配置された、液体を吐出する液体吐出ヘッドと、少なくとも前記隙間及び前記液体吐出ヘッドのノズル面を露出させた状態で前記複数の液体吐出ヘッドを覆うハウジング部材と、前記ハウジング部材内において前記隙間に連通する空間に気体を供給することにより、前記空間から前記隙間を経由して前記ハウジング部材の外側へ向かって気体を吹き出させる気体供給手段とを備えている。また、液体吐出装置は前記ノズル面をワイピングするワイパーを備えている。【選択図】図14

Description

本発明は、インクジェットプリンターなどに代表される、液体を吐出する液体吐出ヘッドを備えた液体吐出装置に関する。
液体吐出装置の一例としてのラインプリンターは、被吐出媒体の一例としての記録用紙の全幅に対応する長さにわたってノズルが設けられている。このラインプリンターにおいて、前記ノズルが設けられた複数のヘッド(ヘッドユニット、ヘッドモジュール等)を繋ぎ合わせてラインヘッドを構成するものがある。
このラインヘッドでは、前記複数のヘッドを繋ぎ合わせる際、ヘッド間に各ヘッドの位置を調整するための調整代としての隙間が設けられている。そして、このように構成されたラインヘッドにおいて、ワイパー部材でノズル面をワイピングすると、前記ワイパー部材により前記ノズル面から除去されたインクの一部が前記隙間に入り込むことがある。また、インクを吐出する際に発生したミストが前記隙間に入り込むこともある。そして、この前記隙間内に入り込んだインクが記録用紙に落下すると記録面を汚し、記録品質を損なう虞がある。
そこで、この隙間内に入り込んだインクを除去することができるラインプリンターが知られている(特許文献1)。
特開2013−193431号公報
このラインプリンターでは、複数のヘッドをラインヘッドの長手方向に繋ぎ合わせて該ラインヘッドを構成している。また、互いに隣接するラインヘッド間には、隙間が形成されている。この隙間におけるヘッドの液体吐出面と反対の側にはチューブ支持部材が前記隙間を埋めるように取り付けられている。そして、前記チューブ支持部材には、チューブが挿入されている。このチューブの一端は前記隙間内に位置し、他端は前記ヘッド間の隙間に気体を供給する気体供給手段に接続されている。
そして、このラインヘッドを備えるラインプリンターでは、ワイパー部材でノズル面をクリーニングした際に前記隙間内にインクが入り込むと、前記気体供給手段から前記チューブを介して前記気体を前記隙間内に供給して、前記インクを前記隙間から排出する。
ところで、ラインヘッド間の前記隙間は前記ヘッド組立における調整代であることから前記隙間が一様ではない。これにより、前記チューブ支持部材は、一様でない前記隙間に対応すべく、前記隙間を埋める部分の寸法が異なる前記チューブ支持部材を複数用意する必要がある。その結果、プリンターの製造コストが増大する。また、各隙間にそれぞれチューブから気体を供給するので、前記気体供給手段から複数のチューブがラインヘッドに向けて延びることとなり、その経路を装置内及びラインヘッド内に設けるため、構成が複雑となり、装置が大型化する虞がある。
さらに、前記ラインヘッドにおいて故障や寿命等のために前記ヘッドを交換する際、前記チューブ及び前記チューブ支持部材の脱着をしなければならず、交換作業の作業性が劣る。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、装置の大型化を抑制し、装置のメンテナンス性を向上させることができる液体吐出装置を提供することを目的とする。
上記課題を達成するため、本発明の第1の態様の液体吐出装置は、適宜の隙間を空けて複数配置された、液体を吐出する液体吐出ヘッドと、少なくとも前記隙間及び前記液体吐出ヘッドのノズル面を露出させた状態で前記複数の液体吐出ヘッドを覆うハウジング部材と、前記ハウジング部材内において前記隙間に連通する空間に気体を供給することにより、前記空間から前記隙間を経由して前記ハウジング部材の外側へ向かって気体を吹き出させる気体供給手段とを備えることを特徴とする。
本態様によれば、前記空間から前記隙間を経由して前記ハウジング部材の外側へ向かって気体を吹き出させるので、前記隙間内に液体が入り込むことを防止でき、又は前記隙間内に入り込んだ液体を排出することができ、前記隙間内に液体が入り込むことに起因する不具合を解消することができる。そしてその様な装置の構成を簡素化でき、装置の大型化を抑制できる。また、装置の構成を簡素化できるので、装置のメンテナンス性を向上させることができる。
尚、本態様における空間とは、前記ハウジング部材内において前記気体供給手段から前記隙間へ気体を供給するための専用の空間として前記ハウジング部材内に形成される場合に限定するものではなく、前記ハウジング部材内に前記液体吐出ヘッド等を収容することにより前記ハウジング部材内に形成される空間も含んでいることを意味している。また、前記空間は、前記ハウジング部材内において一定以上の大きさを有するものを意味しているものではなく、前記ハウジング部材内に前記液体吐出ヘッドを収容した状態で前記ハウジング部材と前記液体吐出ヘッドとの間に形成される狭小の空間、例えば、前記気体供給手段から前記隙間へ前記気体を供給する流路も含んでいることを意味している。
本発明の第2の態様の液体吐出装置は、第1の態様において、前記ノズル面をワイピングするワイパーを備えることを特徴とする。
本発明の第3の態様の液体吐出装置は、第1または第2の態様において、前記空間の気圧は、前記ハウジング部材の外側の気圧より高いことを特徴とする。
本態様によれば、前記空間の気圧は前記ハウジング部材の外側の気圧より高いので、前記気体は前記隙間において前記ハウジング部材内から前記ハウジング部材の外へと確実に流れる。したがって、前記隙間内に前記液体が入り込むことを確実に抑制でき、また、前記隙間内に入り込んだ液体を確実に排出できる。
本発明の第4の態様の液体吐出装置は、第1から第3のいずれか一の態様において、前記隙間は前記ノズル面側から前記空間側に向かうに連れて大きくなることを特徴とする。
本態様によれば、前記隙間において前記ノズル面側に前記液体が入り込んでも、前記隙間は前記ノズル面側から前記空間側に向かうに連れて大きくなるので、毛細管現象が生じにくく、前記液体が前記隙間の前記空間側まで入り込むことを抑制できる。
本発明の第5の態様の液体吐出装置は、第1から第4のいずれか一の態様において、前記気体供給手段は前記空間へ断続的に前記気体を供給することを特徴とする。
本態様によれば、前記気体供給手段は前記空間へ断続的に前記気体を供給するので、前記空間から前記隙間を介して前記ハウジング部材の外側へ向けて前記気体が断続的に吹き出すこととなる。その結果、例えば、前記隙間に粘性の高い液体が入り込んだとしても、前記液体に前記気体が断続的に吹き付けて振動を与えるので、前記隙間からの前記液体の排出性を向上させることができる。
本発明の第6の態様の液体吐出装置は、第1から第4のいずれか一の態様において、前記気体供給手段は前記空間への前記気体の供給量を周期的に増減させることを特徴とする。
本態様によれば、前記気体供給手段は前記空間への前記気体の供給量を周期的に増減させるので、前記空間から前記隙間を介して前記ハウジング部材の外側へ向けて吹き出す前記気体の流量が周期的に増減する。その結果、例えば、前記隙間に粘性の高い液体が入り込んだとしても、前記液体に吹き付ける前記気体の流量が周期的に増減することにより前記液体に振動を与えるので、前記隙間からの前記液体の排出性を向上させることができる。
本発明の第7の態様の液体吐出装置は、第1から第6のいずれか一の態様において、前記液体吐出ヘッドと前記ハウジング部材との間に更に隙間が形成され、前記気体供給手段が前記空間に気体を供給することにより、隣合う前記液体吐出ヘッドの間の隙間と、前記液体噴射ヘッドと前記ハウジング部材との間の隙間と、の双方から気体が吹き出す構成を備えることを特徴とする。
本態様によれば、隣合う前記液体吐出ヘッドの間の隙間と、前記液体噴射ヘッドと前記ハウジング部材との間の隙間と、の双方から気体が吹き出すので、隣合う前記液体吐出ヘッドの間の隙間に入り込んだ液体のみならず、前記液体噴射ヘッドと前記ハウジング部材との間の隙間に入り込んだ液体の排出を促すことができる。また、前記液体噴射ヘッドと前記ハウジング部材との間の隙間への液体の入り込みも抑制できる。
本発明の第8の態様の液体吐出装置は、第1から第7のいずれか一の態様において、前記液体吐出ヘッドから前記液体を吐出するフラッシング動作時において、前記気体供給手段は前記空間に前記気体を供給することを特徴とする。
本態様によれば、フラッシング動作時において、前記気体供給手段は前記空間に前記気体を供給するので、前記液体の吐出方向に沿って気体の流れを形成でき、前記液体吐出ヘッドから吐出された液体がミストとなって舞い上がることを抑制できる。
本発明の第9の態様の液体吐出装置は、第2の態様において、前記ワイパーは前記隙間から前記気体を吹き出させた状態で前記ノズル面のワイピングを行うことを特徴とする。
本態様によれば、前記ワイパーは、前記隙間から前記気体を吹き出させた状態で前記ノズル面のワイピングを行うので、前記ノズル面から前記ワイパーによりワイピングされた液体が前記隙間内に入り込むことをより確実に抑制できる。
本発明の第10の態様の液体吐出装置は、第9の態様において、前記液体吐出ヘッドの前記ノズル面に押しつけられた封止状態と、前記ノズル面から離間した離間状態とをとり得るキャップ手段を備え、前記キャップ手段が前記ノズル面に押しつけられた封止状態において、前記キャップ手段に負圧を生じさせ、前記ノズル面のノズルから前記液体を吸引し、前記液体の吸引後、前記封止状態の前記キャップ手段を前記ノズル面から離間した離間状態へと変化させて前記ワイピングを行うことを特徴とする。
例えば、前記気体を吹き出させない状態でワイピングを実行する場合では、前記ワイピングにより前記隙間に前記液体が入り込むことがある。そして、前記隙間に前記気体を吹き出させて前記液体を前記隙間から排出させ、その後再度ワイピングを実行する必要がある。つまり、メンテナンス動作において余分な動作が発生する。本態様によれば、前記隙間から前記気体を吹き出させた状態で前記ワイパーにより前記ノズル面をワイピングするので、前記隙間に前記液体が入り込むことを抑制できる。したがって、前記気体を吹き出させながらワイピングすることにより、前記メンテナンス動作における余分な動作を生じさせないので、前記液体吐出ヘッドのメンテナンスの作業性を向上できる。
本発明に係るプリンターを示す外観斜視図。 本発明に係るプリンターの用紙搬送経路を示す側断面図。 本発明に係るプリンターの構成を示すブロック図。 本発明に係るラインヘッドを上方側から見た斜視図。 本発明に係るラインヘッドをノズル面側から見た斜視図。 本発明に係るラインヘッドの分解斜視図。 ヘッドユニットの外観斜視図。 ハウジング部材へのヘッドユニットの取り付けを説明する図。 ハウジング部材へのヘッドユニットの取り付け状態を説明する図。 本発明に係るラインヘッドにおけるヘッドユニットとハウジング部材との関係を示す部分拡大図。 本発明に係るラインヘッドにおけるヘッドユニットとハウジング部材との関係を示す側断面図。 ラインヘッドにおけるメンテナンス動作の第1の状態を示す図。 ラインヘッドにおけるメンテナンス動作の第2の状態を示す図。 ラインヘッドにおけるメンテナンス動作の第3の状態を示す図。 ラインヘッドにおけるメンテナンス動作の第4の状態を示す図。 ラインヘッドにおけるメンテナンス動作の第5の状態を示す図。 ラインヘッドにおけるメンテナンス動作フローチャート図。 ラインヘッドにおけるフラッシング動作を示す図。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。尚、各実施例において同一の構成については、同一の符号を付し、最初の実施例においてのみ説明し、以後の実施例においてはその構成の説明を省略する。
図1は本発明に係るプリンターを示す外観斜視図であり、図2は本発明に係るプリンターの用紙搬送経路を示す側断面図であり、図3は本発明に係るプリンターの構成を示すブロック図であり、図4は本発明に係るラインヘッドを上方側から見た斜視図であり、図5は本発明に係るラインヘッドをノズル面側から見た斜視図であり、図6は本発明に係るラインヘッドの分解斜視図である。
図7はヘッドユニットの外観斜視図であり、図8はハウジング部材へのヘッドユニットの取り付けを説明する図であり、図9はハウジング部材へのヘッドユニットの取り付け状態を説明する図であり、図10は本発明に係るラインヘッドにおけるヘッドユニットとハウジング部材との関係を示す部分拡大図であり、図11は本発明に係るラインヘッドにおけるヘッドユニットとハウジング部材との関係を示す側断面図であり、図12はラインヘッドにおけるメンテナンス動作の第1の状態を示す図である。
図13はラインヘッドにおけるメンテナンス動作の第2の状態を示す図であり、図14はラインヘッドにおけるメンテナンス動作の第3の状態を示す図であり、図15はラインヘッドにおけるメンテナンス動作の第4の状態を示す図であり、図16はラインヘッドにおけるメンテナンス動作の第5の状態を示す図であり、図17はラインヘッドにおけるメンテナンス動作フローチャート図であり、図18はラインヘッドにおけるフラッシング動作を示す図である。
また、各図において示すX−Y−Z座標系はX方向(装置幅方向)が用紙の全幅方向、Y方向が用紙の搬送方向、Z方向が記録ヘッドと用紙との間の距離(ギャップ)の変化する方向すなわち装置高さ方向を示している。尚、各図において−X方向を装置前面側とし、+X方向側を装置背面側とする。
<<<プリンターの概要>>>
図1を参照して液体吐出装置の一例としてのインクジェットプリンター10(以下、プリンター10という)について説明する。プリンター10は装置本体12と、スキャナーユニット14とを備える複合機として構成されている。装置本体12は、用紙を収容する複数の用紙収容カセット16を備えている。各用紙収容カセット16は、装置本体12の前面側(図1における−X軸方向側)から着脱可能に取り付けられている。尚、本明細書において用紙Pとは、一例として普通紙や厚紙、写真用紙等の用紙を指している。
また、装置本体12における装置高さ方向(Z軸方向)において、スキャナーユニット14と用紙収容カセット16との間には、後述するラインヘッド18において記録が実行された用紙Pを受ける用紙受けトレイ20が設けられている。
<<<用紙搬送経路について>>>
次いで、図2を参照して、プリンター10における用紙Pの搬送経路について説明する。尚、図2には、用紙Pの搬送経路の主要構成のみの符号を付し、特に複数設けられている拍車については符号を省略している。
本実施例におけるプリンター10は、用紙搬送経路22を備えている。用紙搬送経路22は、ストレート経路24、スイッチバック経路26、反転経路28、フェイスダウン排出経路30、用紙収容カセット16からストレート経路24に接続される給送経路32から構成されている。
給送経路32には、用紙Pの搬送方向に沿って順に給送ローラー34と、分離ローラー対36と、第1搬送ローラー対38とが設けられている。給送ローラー34は図示しない駆動モーターにより回転駆動させられる。分離ローラー対36は、用紙Pをニップすることで用紙Pの分離を行う。第1搬送ローラー対38は、一方のローラーが図示しない駆動モーターにより回転駆動させられる駆動ローラーとして構成され、他方のローラーが従動ローラーとして構成されている。
尚、以降の説明において、本明細書に登場する各搬送ローラー対における一方のローラーは図示しない駆動モーターにより回転駆動させられる駆動ローラーとして構成され、他方のローラーは従動ローラーとして構成されているものとして説明する。
用紙収容カセット16に収容された用紙Pは給送ローラー34により給送経路32の下流側に給送される。給送ローラー34により給送された用紙Pは、分離ローラー対36及び第1搬送ローラー対38に順次ニップされて給送経路32の下流側に向けて給送される。また、第1搬送ローラー対38の搬送方向下流側には、第2搬送ローラー対40が設けられている。
本実施例では第2搬送ローラー対40の位置で、給送経路32とストレート経路24とが接続されている。つまり、給送経路32は用紙収容カセット16から第2搬送ローラー対40までの経路として設定されている。
ストレート経路24は、直線状に延びる経路として構成され、搬送方向に沿って順に第2搬送ローラー対40、第3搬送ローラー対42、ラインヘッド18、第4搬送ローラー対44、第1フラップ46が設けられている。尚、本実施例においてストレート経路24は、第2搬送ローラー対40から第1フラップ46までの経路として設定されている。すなわち、ストレート経路24はラインヘッド18を通り、ラインヘッド18の上流側及び下流側に延びる経路として設定されている。
ラインヘッド18は、当該ラインヘッド18と対向する領域に用紙Pが搬送された際、用紙Pの記録面に「液体」としてのインクを吐出して記録を実行するように構成されている。本実施例におけるラインヘッド18は、一例としてインクを吐出するノズルが用紙幅方向全域をカバーする様に設けられた記録ヘッドであり、用紙幅方向への移動を伴わないで用紙幅全体に記録が可能な記録ヘッドとして構成されている。尚ラインヘッド18の構成については後ほど詳細に説明する。
続いて、ラインヘッド18の搬送方向下流側には第1フラップ46が位置している。第1フラップ46は、装置本体12内に設けられた制御部74(図3参照)が制御する駆動機構により、揺動可能に構成されている。第1フラップ46は、ストレート経路24とスイッチバック経路26とを接続する姿勢(図2の状態)と、ストレート経路24とフェイスダウン排出経路30とを接続する姿勢(不図示)とを切換可能に構成されている。尚、本実施例において第1フラップ46を駆動する駆動機構は、ソレノイドにより構成されている。また、第1フラップ46の姿勢切り換え動作は制御部74(図3参照)により制御されている。
第1フラップ46がストレート経路24とフェイスダウン排出経路30とを接続する姿勢(不図示)にある場合、用紙Pは第4搬送ローラー対44によりストレート経路24からフェイスダウン排出経路30へ送られる。
フェイスダウン排出経路30は、装置高さ方向においてストレート経路24から上側へ延びつつ、湾曲反転している。そして、フェイスダウン排出経路30は、第5搬送ローラー対48、第6搬送ローラー対50、第7搬送ローラー対52、第8搬送ローラー対54、第9搬送ローラー対56及び第10搬送ローラー対58を備えている。
フェイスダウン排出経路30は、第1フラップ46から第10搬送ローラー対58の搬送方向下流側に位置する出口60までを経路としている。つまり、フェイスダウン排出経路30は、ストレート経路24と接続する搬送経路であって、ラインヘッド18を通った用紙Pを湾曲させ、反転させて排出する経路である。
ラインヘッド18で記録面に記録が実行された用紙Pは、フェイスダウン排出経路30において第1フラップ46から搬送方向に沿って順に、第5搬送ローラー対48、第6搬送ローラー対50、第7搬送ローラー対52、第8搬送ローラー対54、第9搬送ローラー対56及び第10搬送ローラー対58により順次ニップされて搬送される。そして、用紙Pは出口60から用紙受けトレイ20に向けて排出される。
ここで用紙Pは、フェイスダウン排出経路30を搬送される際、最後にラインヘッド18で記録された記録面を上向きにして搬送され、次に当該記録面をフェイスダウン排出経路30の湾曲部分の内側に向けて湾曲させられて搬送され、そして前記記録面を下向きにして出口60から用紙受けトレイ20に向けて排出される。
<<<両面記録における用紙の搬送経路について>>>
第1フラップ46がストレート経路24とスイッチバック経路26とを接続する姿勢(図2参照)にある場合、用紙Pは第4搬送ローラー対44によりストレート経路24からスイッチバック経路26へ送られる。
スイッチバック経路26及び反転経路28は、用紙Pにおける第1面の記録後、第2面に記録を実行する場合、つまり両面記録を実行する場合において用紙Pが通過する経路である。尚、第1面に記録を行わないものの第2面には記録を行う場合も同様に、用紙Pはスイッチバック経路26及び反転経路28を通過する。即ち本明細書において両面記録とは、第1面に記録を行うか否かに拘わらず、用紙Pを反転させて第2面に記録を行うことを意味する。
スイッチバック経路26は、装置高さ方向において上向きに湾曲反転するフェイスダウン排出経路30の内側に位置し、当該フェイスダウン排出経路30に沿って延びている。そして、スイッチバック経路26は、第11搬送ローラー対62を備えている。
また、本実施例において、スイッチバック経路は第1フラップ46の上方に設けられた第2フラップ64からスイッチバック経路26の先端に設けられた開口66までの経路として設定されている。スイッチバック経路26は、第1フラップ46によりストレート経路24と接続されている際(図2参照)、用紙Pは第4搬送ローラー対44によりラインヘッド18と対向する領域から第1フラップ46を経てスイッチバック経路26に送り込まれる。用紙Pはスイッチバック経路26において搬送方向における後端部が第11搬送ローラー対62にニップされる位置まで送り込まれる。
尚、ここで第2フラップ64について説明する。第2フラップ64は、装置高さ方向(Z軸方向)において第1フラップ46の上方に設けられている。そして、第2フラップ64は第1フラップ46の動作に連動して図示しない連動機構により揺動させられる。つまり、第2フラップ64は、第1フラップ46及び前記連動機構を介して制御部74に制御されている。
第2フラップ64は、第1フラップ46がストレート経路24とスイッチバック経路26とを接続している状態(図2参照)において、スイッチバック経路26と反転経路28との接続を遮る姿勢となる。一方、第1フラップ46がストレート経路24とフェイスダウン排出経路30とを接続している状態では、第2フラップ64はスイッチバック経路26と反転経路28とを接続する姿勢となる。
第2フラップ64がスイッチバック経路26と反転経路28とを接続する姿勢を取ると、制御部74は、用紙Pをスイッチバック経路26に送り込んだ方向と逆方向に第11搬送ローラー対62を回転させ、用紙Pの後端側を先端側として反転経路28に用紙Pを送り出す。つまり、用紙Pをスイッチバックさせる。
反転経路28は、第2フラップ64から、ラインヘッド18の上方を通り、ストレート経路24の第2搬送ローラー対40へ至る経路として設定されている。反転経路28は、第12搬送ローラー対68、第13搬送ローラー対70及び第14搬送ローラー対72を備えている。
反転経路28の出口側は、ストレート経路24における第2搬送ローラー対40の上流位置においてストレート経路24に合流するように構成されている。そして、用紙Pは、ストレート経路24に再度送り込まれる。つまり、反転経路28は、スイッチバック経路26と接続する搬送経路であって、逆方向に搬送された、すなわちスイッチバックされた用紙Pをラインヘッド18の上側を迂回させて反転させ、ストレート経路24におけるラインヘッド18の上流側位置に位置する第2搬送ローラー対40で合流させる経路として設定されている。
そして、用紙Pは、反転経路28を搬送される際、第1面と第2面とが反転させられ、ストレート経路24におけるラインヘッド18と対向する領域に搬送され、第2面に記録が実行される。その後、用紙Pはフェイスダウン排出経路30を通って用紙受けトレイ20に排出される。
<<<制御部について>>>
装置本体12は、複数の電子部品から構成される電気回路としての制御部74(図3参照)を備えている。制御部74は、スキャナーユニット14、ラインヘッド18、第1フラップ46、第2フラップ64、モータードライバー76、気体供給手段94、ワイパー116における用紙Pの給送、搬送、排出、記録動作、原稿読取動作、メンテナンス動作等のプリンター10の記録及び画像読取の実行に必要な動作を制御している。
また、制御部74は外部(PCなど)からの指示で原稿読取動作等のプリンター10の記録及び画像読取の実行に必要な動作を制御してもよい。また、制御部74は、ラインヘッド18におけるインクの吐出を制御する。
また、制御部74により制御されるモータードライバー76は装置本体12内に複数配置され、図示しない複数の駆動モーターをそれぞれ制御している。つまり、制御部74はモータードライバー76及び前記複数の駆動モーターを介して、給送ローラー34、分離ローラー対36及び第1搬送ローラー対38から第14搬送ローラー対72までの各搬送ローラー対の駆動を制御している。
■■■実施例■■■■
<<<ラインヘッドの構成について>>>
図4ないし図8を参照して、ラインヘッド18の構成について説明する。ラインヘッド18は、ハウジング部材78に収容され、ハウジング部材78に覆われている複数の「液体吐出ヘッド」としてのヘッドユニット80を備えている。図6を参照するに、本実施例においてハウジング部材78は、上ハウジング部材82と、下ハウジング部材84とを備えている。尚、図5及び図6において説明のため、一部の符号を省略している。
下ハウジング部材84には、ハウジング部材78の外側にノズル面80aを露出させるように複数のヘッドユニット80が取り付けられている(図5参照)。また、ヘッドユニット80においてノズル面80aと反対の側、つまり上面には、ヘッドユニット80内にインクを供給するインクコネクタ86がインクの色の数に対応して設けられている。本実施例においてインクの色は、一例としてブラック、マゼンタ、イエロー、シアンの4色であるので4つのインクコネクタ86が設けられている。
また、複数のヘッドユニット80の上面80bにはインク供給部材88が設けられている。本実施例では、インクの色に対応して4つのインク供給部材88が設けられている。各インク供給部材88は、供給するインクの色と同じ色のインクコネクタ86に接続されている。本実施例において、インク供給部材88は、6つのヘッドユニット80にそれぞれ設けられた各色のインクコネクタ86に接続されている。
また、インク供給部材88の一方の端部は、上ハウジング部材82を貫通するインクチューブ90に接続されている。インクチューブ90は、装置本体12内に設けられ、インクコネクタ86の色と同じ色のインクを収容するインクタンク(不図示)に接続されている。
したがって、インクタンク(不図示)に収容されたインクは、インクチューブ90、インク供給部材88及びインクコネクタ86を介して各ヘッドユニット80に供給される。そして、ヘッドユニット80に供給されたインクは、ノズル面80aに設けられた複数のノズルのうち、インクの色に対応するノズルから用紙Pの記録面に向けて吐出される。
また、上ハウジング部材82の上面82aには気体供給チューブ92が設けられている。図15を参照するに、気体供給チューブ92において一方の端部は気体供給手段94に接続され、他方の端部は上ハウジング部材82の上面82aを貫通してハウジング部材78内に形成される空間96に突出している。また、気体供給手段94は、空間96に供給する気体の供給量、供給タイミング、供給パターン等を制御部74に制御されている。
尚、本実施例における空間96とは、ハウジング部材78内に気体を貯留する専用の空間としてハウジング部材78に形成する場合のほか、ハウジング部材78内にヘッドユニット80、インク供給部材88を収容することによりハウジング部材78内に形成される空間も含んでいる。
<<ヘッドユニット間の隙間及びヘッドユニットとハウジング部材間の隙間について>>
次いで、図7ないし図11を参照して、ハウジング部材に対するヘッドユニットの取り付け工程、ヘッドユニット間の隙間及びヘッドユニットとハウジング部材間の隙間について説明する。
図7を参照するに、ヘッドユニット80は、ノズル面80aが設けられたヘッド部98と本体部100とを備えている。ヘッド部98は下面がノズル面80aを成している。また、本実施例においてヘッド部98は、一例として角柱状に形成され、側部98a、98b、98c、98dを有している。また、本体部100には取付部102が形成されている。また、本実施例において取付部102には穴104が複数設けられている。尚、図7におけるノズル面80aに描かれたドット(黒い点)は一例としてノズル面80aに複数設けられたノズルをイメージしたものであり、前記ノズルの位置、配列等は仕様に応じて適宜変更される。
図8を参照するに下ハウジング部材84には、ヘッド開口部84aが設けられている。
ヘッド開口部84aは、ヘッド部98の形状に対応し、下ハウジング部材84にヘッドユニット80を取り付けた際にノズル面80aがハウジング部材78の外側に向けて露出するように開口されている。また、下ハウジング部材84の上面84bは、下ハウジング部材84にヘッドユニット80を取り付けた際、ヘッドユニット80の取付部102と係合する。また、上面84bには、複数の締結穴106が設けられている。尚、本実施例において締結穴106はねじ穴として構成されている。
図9は、下ハウジング部材84に複数のヘッドユニット80が取り付けられている状態を示している。下ハウジング部材84には、図9におけるX軸方向の基準面84cと、Y軸方向の基準面84dとが設けられている。
各ヘッドユニット80は、基準面84c及び基準面84dに対してノズル面80aに設けられた複数のノズルの位置をカメラ等の光学観測手段により確認しながら下ハウジング部材84に対して位置決めされる。そして、各ヘッドユニット80は、締結部材105(図11参照)をヘッドユニット80の穴104を通して下ハウジング部材84の締結穴106と締結させることにより下ハウジング部材84に取り付けられる。本実施例において締結部材105はねじとして構成されている。
尚、本実施例において穴104の径寸法は締結部材105の締結部分の径寸法より大きく設定されている。これにより、ヘッドユニット80の取付部102を下ハウジング部材84の上面84bに係合させて、締結部材105であるねじを穴104に通し、ねじ穴である締結穴106に締結部材105を仮締めした状態で下ハウジング部材84に対するヘッドユニット80の位置の微調整が可能となっている。
ここで、図10には、一例として下ハウジング部材84に対して位置決めされて下ハウジング部材84にそれぞれ取り付けられたヘッドユニット80A及びヘッドユニット80Bが示されている。図10においてヘッドユニット80Aとヘッドユニット80Bとの間には隙間108が形成されている。具体的には、ヘッドユニット80Aの側部98aとヘッドユニット80Bの側部98cとの間に幅D3の隙間108が形成されている。隙間108は、図15に示すようにヘッドユニット80のノズル面80a側から上面80bまで延び、ハウジング部材78内の空間96に連通している。尚、隙間108の幅D3は、下ハウジング部材84にヘッドユニット80を取り付けた際に規定される。
また、下ハウジング部材84とヘッドユニット80Aの側部98b、98c、98d及びヘッドユニット80Bの側部98b、98dのそれぞれとの間にも隙間110が形成されている。本実施例において、一例として下ハウジング部材84とヘッドユニット80Aの側部98bとの隙間110は幅D2に形成され、下ハウジング部材84とヘッドユニット80Aの側部98cとの隙間110は幅D1に形成され、下ハウジング部材84とヘッドユニット80Aの側部98dとの隙間110は幅D4に形成され、下ハウジング部材84とヘッドユニット80Bの側部98bとの隙間110は幅D5に形成され、下ハウジング部材84とヘッドユニット80Bの側部98dとの隙間110は幅D6に形成されている。
本実施例において、隙間110の幅D1、D2、D4、D5、D6は下ハウジング部材84にヘッドユニット80を取り付けた際に規定される。また、本実施例において隙間110のうち、下ハウジング部材84とヘッドユニット80Aの側部98cとの隙間110は、ヘッドユニット80のノズル面80a側から上面80bまで延び、ハウジング部材78内の空間96に連通している。また、下ハウジング部材84とヘッドユニット80Aの側部98b、98dとの隙間110は、ヘッドユニット80間の隙間108及び下ハウジング部材84とヘッドユニット80Aの側部98cとの隙間110を介して空間96に連通している。
また、隙間108及び隙間110は、ヘッドユニット80が下ハウジング部材84に取り付けられた状態で、ハウジング部材78の外部に向けて露出している。つまり、ハウジング部材78内の空間96は、隙間108及び隙間110を介してハウジング部材78の外部と連通している。したがって、気体供給手段94が気体供給チューブ92を介して空間96に気体を供給すると、供給された気体は隙間108及び隙間110を通ってハウジング部材78の外部に向けて吹き出す。本実施例における気体は、一例として空気である。また、本実施例において、空間96の気圧はハウジング部材78の外部の気圧よりも高く設定されている。
<<<ラインヘッドのメンテナンス動作について>>>
次いで、図12ないし図17を参照してラインヘッド18のメンテナンス動作について説明する。尚、図12ないし図17において説明のため、一部の符号については省略している。また、図12ないし図14において説明のため、ハウジング部材78の図示を省略している。
図12において、装置本体12内にはキャップ手段112が設けられている。キャップ手段112は、ラインヘッド18の各ヘッドユニット80の下方に位置する状態と、ヘッドユニット80の下方から退避した状態とを切換可能に構成されている。また、キャップ手段112は、ラインヘッド18の下方に位置した状態で、各ヘッドユニット80のノズル面80aに対して接離可能に構成されている。具体的には、キャップ手段112はヘッドユニット80のノズル面80aに押しつけられた封止状態と、ノズル面80aから離間した離間状態とをとり得る。
また、図13に示すようにキャップ手段112は、ヘッドユニット80のノズル面80aに密着した状態で、不図示のポンプによりキャップ手段112内を負圧にすることができ、ノズル面80aに設けられたノズル内に残留したインクを吸引することができる。また、吸引したインクは、キャップ手段112に接続された廃インク収容部114に収容される。尚、廃インク収容部114は装置本体12内に設けられている。
また、図12ないし図16に示すように装置本体12内には可撓性のワイパー116が設けられている。また、ワイパー116の下方には廃インク受け118が設けられている。本実施例において、ワイパー116及び廃インク受け118はラインヘッド18に対して相対移動可能に構成されている。本実施例において、ワイパー116及び廃インク受け118は用紙幅方向(図15及び図16におけるX軸方向)に移動可能に構成されている。
ここで、図17に示すフローチャートに基づいてラインヘッド18のメンテナンス動作の流れについて説明する。ステップS1として装置本体12内に設けられたキャップ手段112をラインヘッド18の下方に移動させる(図12参照)。ステップS2として制御部74はキャップ手段112がラインヘッド18の下方に位置したか否かを確認する。
キャップ手段112の移動が終了していない場合には、ステップS3として制御部74はキャップ手段112の移動を継続させる。キャップ手段112のラインヘッド18の下方への移動が終了した場合には、ステップS4としてキャップ手段112をヘッドユニット80のノズル面80a側に移動させ、キャップ手段112をノズル面80aに密着させる(図13参照)。
そして、ステップS5としてポンプ(不図示)を駆動してキャップ手段112内を負圧状態とし、ノズル面80aに設けられたノズル内に残留するインクを吸引する(図13参照)。ステップS6としてキャップ手段112をノズル面80aから離間させる(図14)。そして、キャップ手段112内に溜まったインクを廃インク収容部114に送り、廃インクを廃インク収容部114に貯留する。尚、キャップ手段112から廃インク収容部114への廃インクの送液はステップS5の吸引動作と同時に行うこともできる。
次いでステップS7として、キャップ手段112をラインヘッド18の下方の位置から退避させる(図15参照)。そして、ステップS8として、気体供給手段94から気体供給チューブ92を介してハウジング部材78内の空間96に気体を供給する(図15参照)。その結果、空間96に供給された気体は、隙間108及び隙間110を通り、ハウジング部材78の外側、つまりヘッドユニット80のインク吐出方向に向かって隙間108及び隙間110から吹き出す。尚、本実施例において、気体供給手段94は空間96に連続して一定量の気体を供給するように制御部74により制御されている。
次いでステップS9として、ワイパー116及び廃インク受け118をノズル面80aと接触した状態で、用紙幅方向つまりラインヘッド18の長手方向に移動させ、ワイピングを行う(図16参照)。これにより、ノズル面80aに残留していたインクがワイパー116により掻き取られる。ワイパー116により掻き取られたインクの一部は、ワイパー116の下方に位置する廃インク受け118に収容される。
また、ワイパー116のワイピング動作中において、隙間108及び隙間110から気体が吹き出しているので、ワイパー116により掻き取られたインクが隙間108及び隙間110に入り込むことを抑制できる。
ステップS10として、制御部74はワイパー116の移動、すなわちワイピング動作が終了したか否かを確認する。制御部74がワイパー116のワイピング動作が終了していないと判断した場合には、ステップS11としてワイパー116の移動を継続させる。
制御部74がワイパー116のワイピング動作が終了したと判断した場合には、ステップS12として制御部74は気体供給手段94を制御して空間96への気体の供給を停止させる。
<<<フラッシング動作について>>>
図18を参照してフラッシング動作について説明する。尚、本実施例において、一例としてフラッシング動作のインク受けはキャップ手段112を利用している。
キャップ手段112がラインヘッド18の下方に位置した状態において、制御部74は気体供給手段94から空間96に気体を供給する。空間96に供給された気体は、隙間108及び隙間110を通り、ハウジング部材78の外側に向かって隙間108及び隙間110から吹き出す。この際、隙間108及び隙間110から吹き出た気体は、ヘッドユニット80のインク吐出方向に向かって吹き出し、インク吐出方向に沿って気体の流れを形成する。尚、本実施例では、一例としてヘッドユニット80のヘッド部98の全周から気体が吹き出るように構成されている。
次に制御部74は、隙間108及び隙間110から気体が吹き出た状態で、ヘッドユニット80のノズル面80aに設けられたノズルからインクを吐出する。そして、ノズルから吐出されたインクはヘッドユニット80の下方に位置するキャップ手段112に収容される。
本実施例では、フラッシング動作時において隙間108及び隙間110から吹き出た気体が液体の吐出方向に沿って流れを形成するので、ヘッドユニット80から吐出されたインクがミストとなって舞い上がることを抑制できる。
また、上記説明をまとめると、プリンター10において空間96から隙間108、110を経由してハウジング部材78の外側へ向かって気体を吹き出させるので、隙間108、110内にインクが入り込むことを防止でき、又は隙間108、110内に入り込んだインクを排出することができるので前記各隙間内にインクが入り込むことに起因する不具合を解消することができる。そしてその様なプリンター10の構成を簡素化でき、プリンター10の大型化を抑制できる。また、プリンター10の構成を簡素化できるので、プリンター10のメンテナンス性を向上させることができる。
また、本実施例では空間96の気圧はハウジング部材78の外側の気圧より高く設定されているので、気体は隙間108、110においてハウジング部材78内からハウジング部材78の外へと確実に流れる。したがって、隙間108、110内にインクが入り込むことを確実に抑制でき、また、隙間108、110内に入り込んだインクを確実に排出できる。
また、本実施例において隣合うヘッドユニット80の間の隙間108と、ヘッドユニット80と下ハウジング部材84との間の隙間110と、の双方から気体が吹き出すので、隣合うヘッドユニット80の間の隙間108に入り込んだインクのみならず、ヘッドユニット80と下ハウジング部材84との間の隙間110に入り込んだインクの排出を促すことができる。また、ヘッドユニット80と下ハウジング部材84との間の隙間110へのインクの入り込みも抑制できる。
また、本実施例ではワイパー116は、隙間108、110から気体を吹き出させた状態でノズル面80aのワイピングを行うので、ノズル面80aからワイパー116によりワイピングされたインクが隙間108、110内に入り込むことをより確実に抑制できる。
また、本実施例では隙間108、110から気体を吹き出させた状態でワイパー116によりノズル面80aをワイピングする構成であるが、例えば、気体を隙間108、110から吹き出させない状態でワイピングを実行する場合では、ワイピングにより隙間108、110にインクが入り込むことがある。そして、隙間108、110に気体を吹き出させてインクを隙間108、110から排出させ、その後再度ワイピングを実行する必要がある。これに対し、本実施例では、隙間108、110にインクが入り込むことを抑制できる。したがって、隙間108、110から気体を吹き出させながらワイピングすることにより、ラインヘッド18のメンテナンス動作における余分な動作を生じさせないので、ヘッドユニット80のメンテナンスの作業性を向上できる。
■■■実施例の変更例■■■■
(1)本実施例において隙間108の幅をヘッドユニット80のノズル面80a側から上面80bまで一定の幅として構成した(図15参照)が、この構成に代えて、隙間108はノズル面80a側から空間96側に向かうに連れて大きくなる構成としてもよい。このように構成することにより、隙間108においてノズル面80a側にインクが入り込んでも、隙間108はノズル面80a側から空間96側に向かうに連れて大きくなるので、毛細管現象が生じにくく、インクが隙間108の空間96側まで入り込むことを抑制できる。
(2)本実施例において気体供給手段94は空間96に連続して一定量の気体を供給するように制御されているが、空間96へ断続的に気体を供給するように制御してもよい。このように空間96へ断続的に気体を供給することにより、空間96から隙間108を介してハウジング部材78の外側へ向けて気体が断続的に吹き出すこととなる。その結果、例えば、隙間108に粘性の高い液体が入り込んだとしても、インクに気体が断続的に吹き付けて振動を与えるので、隙間108からのインクの排出性を向上させることができる。
(3)本実施例において、気体供給手段94は空間96に連続して一定量の気体を供給するように制御されているが、空間96への気体の供給量を周期的に増減させるように制御してもよい。このように空間96への気体の供給量を周期的に増減させることにより、空間96から隙間108を介してハウジング部材78の外側へ向けて吹き出す気体の流量が周期的に増減する。その結果、例えば、隙間108に粘性の高いインクが入り込んだとしても、インクに吹き付ける気体の流量が周期的に増減することによりインクに振動を与えるので、隙間108からのインクの排出性を向上させることができる。
(4)また、本実施例では、気体供給手段94から供給する気体を空気としたが、窒素ガスや酸素ガス等の気体であってもよい。
(5)また、本実施例では、隙間108、110から気体が吹き出した状態でワイピング動作を行う様に構成したが、この構成に代えて、隙間108、110から気体が吹き出させない状態でワイピング動作を行い、ワイピング動作後に隙間108、110から気体を吹き出させて隙間108、110に入り込んだ液体を排出し、その後再ワイピングを行う構成であってもよい。
(6)本実施例におけるフラッシング動作においてヘッドユニット80のヘッド部98の全周、つまり隙間108、110の全てから気体が吹き出るように構成したが、この構成に代えて、隙間108、110のうち一部の隙間から気体を吹き出させる構成としてもよい。
(7)本実施例において、ハウジング部材78に複数のヘッドユニット80を千鳥足状に配置する構成としたが、ヘッドユニット80をラインヘッド18の長手方向に一列に配置する構成としてもよく、その他適宜複数のヘッドユニット80の向きや配列パターン、外形の形状等を変更して配置する構成としてもよい。
(8)本実施例において、隙間108、110から気体が吹き出した状態でワイピング動作を行う様に構成したが、この構成に代えて、プリンター10の電源がオン状態の場合、常に隙間108、110から気体を吹き出させる構成としてもよい。
(9)本実施例において、隙間108、110から気体が吹き出した状態でワイピング動作を行う様に構成したが、この構成に代えて、用紙Pの記録枚数やプリンター10の稼働時間に応じて隙間108、110から気体を吹き出させる構成としてもよい。
(10)本実施例において、隙間108、110から気体が吹き出した状態でワイピング動作を行う様に構成したが、この構成に代えて、キャップ手段112の吸引動作前に隙間108、110から気体を吹き出させる構成としてもよい。
(11)本実施例における隙間108、110を構成するヘッドユニット80及びハウジング部材78の表面に撥インク処理を施してもよい。
上記説明をまとめるとプリンター10は、適宜の隙間108を空けて複数配置された、インクを吐出するヘッドユニット80と少なくとも隙間108及びヘッドユニット80のノズル面80aを露出させた状態で複数のヘッドユニット80を覆うハウジング部材78と、ハウジング部材78内において隙間108に連通する空間96に気体を供給することにより、空間96から隙間108を経由してハウジング部材78の外側へ向かって気体を吹き出させる気体供給手段94とを備えている。
また、プリンター10は、ヘッドユニット80のノズル面80aをワイピングするワイパー116を備えている。また、空間96の気圧は、ハウジング部材78の外側の気圧より高い。
また、隙間108はノズル面80a側から空間96側に向かうに連れて大きくなる。
また、気体供給手段94は空間96へ断続的に前記気体を供給してもよく、空間96への気体の供給量を周期的に増減させてもよい。
プリンター10においてヘッドユニット80と下ハウジング部材84との間に更に隙間110が形成されている。気体供給手段94が空間96に気体を供給することにより、隣合うヘッドユニット80の間の隙間108と、ヘッドユニット80と下ハウジング部材84との間の隙間110と、の双方から気体が吹き出す構成を備えている。
プリンター10におけるヘッドユニット80からインクを吐出するフラッシング動作時において、気体供給手段94は空間96に前記気体を供給する。そして、ワイパー116は、隙間108、110から気体を吹き出させた状態でノズル面80aのワイピングを行う。
プリンター10は、ヘッドユニット80のノズル面80aに押しつけられた封止状態と、ノズル面80aから離間した離間状態とをとり得るキャップ手段112を備えている。プリンター10のメンテナンス動作はキャップ手段112がノズル面80aに押しつけられた封止状態において、キャップ手段112に負圧を生じさせ、ノズル面80aのノズルからインクを吸引し、該インクの吸引後、封止状態のキャップ手段112をノズル面80aから離間した離間状態へと変化させてワイピングを行う。
尚、上記実施形態では、液体吐出ヘッドとしてのラインヘッド18は移動せずに固定状態で液体を吐出するタイプであるが、これに限られず、所定方向に液体吐出ヘッドが移動しながら前記液体吐出ヘッドのノズルからインクを吐出するタイプにも本発明を適用可能である。
また、本実施形態では本発明に係るラインヘッド18を液体吐出装置の一例としての記録装置、そして更にその一例としてのインクジェットプリンターに適用したが、その他液体吐出装置一般に適用することも可能である。
ここで、液体吐出装置とは、インクジェット式記録ヘッドが用いられ、該記録ヘッドからインクを吐出して被吐出媒体(液体が吐出される対象としての媒体)の一例としての被記録媒体に記録を行うプリンター、複写機及びファクシミリ等に限らない。即ち、インクに代えてその用途に対応する液体を前記インクジェット式記録ヘッドに相当する液体吐出ヘッドから、被記録媒体に相当する被吐出媒体に噴射して、前記液体を前記被吐出媒体に付着させる装置を含むものである。
液体噴射ヘッドとして、前記記録ヘッドの他に、液晶ディスプレー等のカラーフィルター製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレーや面発光ディスプレー(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料噴射ヘッド等が挙げられる。
尚、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
10 プリンター、12 装置本体、14 スキャナーユニット、
16 用紙収容カセット、18 ラインヘッド、20 用紙受けトレイ、
22 用紙搬送経路、24 ストレート経路、26 スイッチバック経路、
28 反転経路、30 フェイスダウン排出経路、32 給送経路、34 給送ローラー、
36 分離ローラー対、38 第1搬送ローラー対、40 第2搬送ローラー対、
42 第3搬送ローラー対、44 第4搬送ローラー対、46 第1フラップ、
48 第5搬送ローラー対、50 第6搬送ローラー対、52 第7搬送ローラー対、
54 第8搬送ローラー対、56 第9搬送ローラー対、58 第10搬送ローラー対、
60 出口、62 第11搬送ローラー対、64 第2フラップ、66 開口、
68 第12搬送ローラー対、70 第13搬送ローラー対、
72 第14搬送ローラー対、74 制御部、76 モータードライバー、
78 ハウジング部材、80、80A、80B ヘッドユニット、80a ノズル面、
80b、82a、84b 上面、82 上ハウジング部材、84 下ハウジング部材、
84a ヘッド開口部、84c、84d 基準面、86 インクコネクタ、
88 インク供給部材、90 インクチューブ、92 気体供給チューブ、
94 気体供給手段、96 空間、98 ヘッド部、
98a、98b、98c、98d 側部、100 本体部、102 取付部、104 穴、
105 締結部材、106 締結穴、108、110 隙間、112 キャップ手段、
114 廃インク収容部、116 ワイパー、118 廃インク受け、
D1、D2、D3、D4、D5、D6 幅、P 用紙、
S1、S2、S3、S4、S5、S6、S7、S8、S9、S10、S11、S12 ステップ

Claims (10)

  1. 適宜の隙間を空けて複数配置された、液体を吐出する液体吐出ヘッドと、
    少なくとも前記隙間及び前記液体吐出ヘッドのノズル面を露出させた状態で前記複数の液体吐出ヘッドを覆うハウジング部材と、
    前記ハウジング部材内において前記隙間に連通する空間に気体を供給することにより、前記空間から前記隙間を経由して前記ハウジング部材の外側へ向かって気体を吹き出させる気体供給手段と、
    を備えた液体吐出装置。
  2. 請求項1に記載の液体吐出装置において、前記ノズル面をワイピングするワイパーを備える、
    ことを特徴とする液体吐出装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の液体吐出装置において、前記空間の気圧は、前記ハウジング部材の外側の気圧より高い、
    ことを特徴とする液体吐出装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の液体吐出装置において、前記隙間は前記ノズル面側から前記空間側に向かうに連れて大きくなる、
    ことを特徴とする液体吐出装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の液体吐出装置において、前記気体供給手段は前記空間へ断続的に前記気体を供給する、
    ことを特徴とする液体吐出装置。
  6. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の液体吐出装置において、前記気体供給手段は前記空間への前記気体の供給量を周期的に増減させる、
    ことを特徴とする液体吐出装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の液体吐出装置において、前記液体吐出ヘッドと前記ハウジング部材との間に更に隙間が形成され、前記気体供給手段が前記空間に気体を供給することにより、隣合う前記液体吐出ヘッドの間の隙間と、前記液体噴射ヘッドと前記ハウジング部材との間の隙間と、の双方から気体が吹き出す構成を備える、
    ことを特徴とする液体吐出装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の液体吐出装置において、前記液体吐出ヘッドから前記液体を吐出するフラッシング動作時において、前記気体供給手段は前記空間に前記気体を供給する、
    ことを特徴とする液体吐出装置。
  9. 請求項2に記載の液体吐出装置において、前記ワイパーは、前記隙間から前記気体を吹き出させた状態で前記ノズル面のワイピングを行う、
    ことを特徴とする液体吐出装置。
  10. 請求項9に記載の液体吐出装置において、前記液体吐出ヘッドの前記ノズル面に押しつけられた封止状態と、前記ノズル面から離間した離間状態とをとり得るキャップ手段を備え、
    前記キャップ手段が前記ノズル面に押しつけられた封止状態において、前記キャップ手段に負圧を生じさせ、前記ノズル面のノズルから前記液体を吸引し、
    前記液体の吸引後、前記封止状態の前記キャップ手段を前記ノズル面から離間した離間状態へと変化させて前記ワイピングを行う、
    ことを特徴とする液体吐出装置。
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