JP2016144136A - 撮像装置、撮像制御方法および撮像制御プログラム - Google Patents
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Abstract
Description
撮影したいという要求をもつ場合がある。例えば特許文献1の要約書の課題には、「デジタルカメラを連結できたりあるいはデジタルカメラが一体となった携帯電話は単に一般的なカメラとして被写体を撮影することができるのみで、撮影モードに特別に接写と拡大機能はなかったので、虫眼鏡として使用できなかった。」と記載され、その解決手段には、「デジタルカメラを連結できたりあるいはデジタルカメラが一体となった携帯電話に撮影モードに接写専用機能をもたせ、撮像レンズに接写位置で、ピントが合うように構成されているとともに、任意の拡大像を液晶表示部でスルー画として確認できる。」と記載されている。
撮像装置に搭載される光学ズームレンズにおいて、フォーカス調整が可能な最短距離である最短フォーカス距離に対応する焦点距離を特定する特定手段と、
ユーザによる共通の操作子の操作により調整されたズーム倍率に応じて、前記光学ズームレンズにおける焦点距離および/またはデジタルズーム手段による切り出しサイズを制御するズーム制御手段と、
ユーザ操作に応じて、所定の動作モードへ移行するモード移行手段と、を備え、
前記ズーム制御手段は、前記モード移行手段により前記所定の動作モードに移行する際に、前記光学ズームレンズにおける焦点距離を、前記特定手段により特定された最短フォーカス距離に対応する焦点距離とする制御を行い、
前記所定の動作モードに移行している状態において、前記共通の操作子による操作に応じては、前記光学ズームレンズにおける焦点距離を変化させることなく、前記デジタルズーム手段による切り出しサイズを制御する、
ことを特徴とする撮像装置である。
本実施形態は、撮像装置としてデジタルカメラ1に適用した場合を例示したもので、図1(a),(b)は、この撮像装置であるデジタルカメラ1の外観を示す上面図と背面図である。図1(a)では、上面図を示している。図1(b)では、上面図に対応する背面図を表示している。
このデジタルカメラ1は、静止画像撮影が可能なコンパクトデジタルカメラであり、撮像機能、計時機能などの基本的な機能のほか、虫眼鏡を使うように細かい部分を拡大して撮影する機能を実現するBS(ベストショット)ルーペモードを備えている。なお、本実施形態ではデジタルカメラ1により説明するが、本発明では撮影機能が必須ではなく、ライブビュー画像を拡大表示する撮像装置であればよい。また、「BSルーペ」というモード名称は、本願の出願人による名称であるが、この名称に限定されない。
本実施形態において、光学ズームレンズ2は本体11に固定されている。光学ズームレンズ2は、フォーカス調整可能な最短距離に対応する焦点距離がワイド端よりも長い。よって、このデジタルカメラ1で、光学ズームレンズ2の焦点距離をワイド端に設定すると、被写体に充分に寄って撮影できないおそれがある。
表示部4は、液晶パネルによって構成され、被写体を撮像した画像などを表示する。なお、液晶パネルの代わりに、有機EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイで構成してもよく、限定されない。また、デジタルカメラ1自身は表示部を持たず、他の装置と通信して、他の装置のディスプレイに被写体を撮像した画像などを表示させてもよい。
モードダイヤル32は、デジタルカメラ1の本体11に回転自在に支持されており、時計方向と反時計方向とに回転自在である。モードダイヤル32の表面には、「BS」などのモード名称が複数放射状かつほぼ等角度に印刷されており、本体11側には三角マークが印刷されている。なお、本実施形態で説明するBSルーペモードは、BSシーンのうちの1つであるが、図1(a)では「BSルーペモード」のシーン名称として「BS」のみを示し、他のBSシーンは省略している。
利用者は、モードダイヤル32を回動させて「BS」の印刷を本体11の上面の三角形マークに合わせることで、BSルーペモードを選択することができる。図1(a)の上面図は、利用者により、モードダイヤル32の「BS」が三角形マークに合うように回動され、BSルーペモードが選択されていること示している。このモードダイヤル32は、BSルーペモード(第1の動作モード)とそれ以外のモード(第2の動作モード)を選択するモード選択手段である。
シャッタボタン34は、撮影開始などを指示する2段押し込み式(半押し、全押し)のボタンである。使用者がシャッタボタン34を半押し撮影することにより、デジタルカメラ1は、撮像機構を制御して、AE(自動露出)処理とAF(自動焦点)処理を実行する。その後使用者がシャッタボタン34を全押しすることにより、デジタルカメラ1は、撮像機構を制御して、画像のキャプチャと記録とを実行する。
コントロールダイヤル35は、再生画像の送り操作やメニューの選択操作等に使用する上下左右のボタンと、その周囲を囲み各種機能を割り当て可能なダイヤルからなり、このダイヤルに割当て可能な機能には、例えばマニュアルフォーカス、明るさ補正、ホワイトバランス、セルフタイマなどがある。
セットボタン36は、表示部4に表示された画面の選択肢などを決定するボタンである。
図2に示すように、デジタルカメラ1は、光学ズームレンズ2と、CPU(Central Processing Unit)5と、RAM(Random Access Memory)51と、ROM(Read Only Memory)52とを備える。デジタルカメラ1は更に、CPU5により制御されるレンズ駆動部53と、表示部4と、各部に電源を供給する電源部9とを備えている。光学ズームレンズ2は更に、レンズ駆動部53に制御されるズームモータ21およびフォーカスモータ22を備え、不図示の記憶部にレンズ情報23を格納している。このレンズ情報23は、光学ズームレンズ2における各焦点距離と、各焦点距離に対応するマクロ撮影モードにおけるフォーカス調整可能な最短距離の情報を含み、CPU5によって読み取り可能である。
レンズ駆動部53は、例えばモータドライバIC(Integrated Circuit)であり、ズームモータ21を制御して機械的に焦点距離(レンズ位置)をWIDE(広角側)とTELE(望遠側)を切り替え、フォーカスモータ22を制御して機械的にフォーカス調整を行う。
表示部4は、ライブビュー画像、撮影後のレビュー画像、再生画像を表示すると共に、文字やアイコンや図形などにより、撮影情報や再生情報などを表示する。ここでライブビュー画像とは、撮像手段が現在撮像している画像を表示部4のサイズに縮小して表示したものである。
電源部9は、例えば二次電池とDC−DCコンバータを含み、このデジタルカメラ1に電源を供給する回路である。
BSルーペ動作に係る論理ブロックには、操作判断部61と、ズーム操作判断部62と、特定部63と、ズーム制御部64と、フォーカス調整部65と、光学ズーム制御部66と、デジタルズーム処理部67と、表示制御部68と、撮影部69とがある。
操作判断部61は、操作部3における所定のユーザ操作が後記するBSルーペモードへ移行する指示操作であるBSルーペモード移行操作であるか否かを判断するものである。そして、操作判断部61は、BSルーペモードへ移行指示操作が行われたと判断すると、後記するズーム操作判断部62と後記するフォーカス調整部65とに、BSルーペモードの初期設定を行うように指示信号を出力する。また操作判断部61は、ユーザによりシャッタボタン34が全押し操作され、撮影指示操作が行われたか否かを判断し、撮影指示操作が行われたことを判断すると、後記する撮影部69に撮影処理を実行する指示信号を出力する。この特定部63は、ユーザ操作に応じて、所定の動作モードへ移行するモード移行手段である。
光学ズームレンズ2の焦点距離ごとに、マクロ撮影モードにおけるフォーカスの最短距離は異なる。各焦点距離のうち、マクロ撮影モードにおけるフォーカスの最短距離が最も短くなる焦点距離を、最短フォーカス距離と定義する。この最短フォーカス距離は光学ズームレンズ2に予め記憶されており、ユーザ操作によっては変更できない。
なお、本実施形態のように光学ズームレンズ2が本体11に固定される場合に、レンズ情報23は、光学ズームレンズ2ではなく、例えばROM52(図2参照)に格納されてもよい。なお、特定した最短フォーカス距離のフォーカス調整部65への出力タイミング、および特定した焦点距離のズーム制御部64への出力タイミングは、工場出荷時、電源オン時、BSモードへの移行時、等そのタイミングは限定せず、フォーカス調整部65がフォーカスを調整する際、およびズーム制御部64がズーム制御を行う際に出力されていればよい。
ズーム制御部64は、ズームレバー33によりズーム倍率を変化させる場合に、BSルーペモード(第1の動作モード)が選択されている場合は、光学ズームレンズ2による拡大率を、フォーカス調整が可能な最短距離に対応する拡大率に固定した状態で、デジタルズーム処理部67による拡大率を変化させるように制御する。
なおズーム制御部64は、ズームレバー33により所定のズーム倍率に変化させる場合に、BSルーペモード以外のモード(第2の動作モード)が選択されている場合は、BSルーペモード(第1の動作モード)が選択されている場合と比較して、光学ズームレンズ2による拡大率をより低く、デジタルズーム処理部67による拡大率をより高くするように制御してもよく、また光学ズームレンズ2による拡大率の変化範囲を小さく、デジタルズーム処理部67による拡大率の変化範囲を大きくするように制御してもよい。
ズーム制御部64は、電源オン後のBSルーペモードに最初に移行する際に、デジタルズーム処理部67によるズーム倍率が2倍となるように制御している。これにより、虫眼鏡を使うように細かい部分を拡大して撮影したいという要求をすぐさま叶えることができる。ズーム制御部64は更に、電源オン後のBSルーペモードに2回目以上移行する際に、デジタルズーム処理部67によるズーム倍率が、前回のBSルーペモードにおける最後のズーム倍率となるように制御する。これにより、同一の被写体を前回のBSルーペモードと同様に観察したいという要求を叶えることができる。また、ズーム制御部64は、表示制御部68に、ズーム倍率と焦点距離とを出力する。
なおフォーカス調整部65は、BSルーペモード以外の状態において、直前に合焦した距離を初期位置としてオートフォーカスによるフォーカス調整を行う。
デジタルズーム処理部67は更に、切り出した画像を、必要に応じて超解像処理や補間処理などにより切り出し前のサイズに拡大してもよい。デジタルズーム処理部67は、ソフトウェアプログラムとして実現されてもよく、CPU5の外部に設けられた集積回路によって実現されてもよい。
表示制御部68は、BSルーペモードに移行している状態において、光学ズームレンズ2によるズーム倍率を表示することなく、デジタルズーム処理部67によるズーム倍率を更新しつつ表示する制御を行う。
撮影部69は、操作判断部61からシャッタボタン34の全押し操作が行われたと判断し出力された撮影処理の指示信号が入力されると、逐次更新される撮像画像を取得して、記録用の撮影画像を生成する処理を行う。撮影部69は、BSルーペモードに移行している状態において、ズーム制御部64により制御されるデジタルズーム処理部67による切り出しサイズによる逐次更新される撮像画像を取得して、切り出し前のサイズに拡大した記録用の撮影画像を生成する。これによりデジタルカメラ1は、表示部4に表示している撮像画像と同様の画角で撮影画像を記録することができる。
ステップS10において、操作判断部61は、操作部3による所定のBSルーペモード移行操作が行われたと判断し、ズーム制御部64へズーム制御の指示信号を出力する。このBSルーペモード移行操作は、後記する図5で説明する。
ステップS11において、ズーム制御部64は、操作判断部61によるBSルーペモード移行操作が行われたと判断し、出力された指示信号を入力すると、光学ズームレンズ2における焦点距離を、特定部63により特定され、予め入力されているフォーカス調整可能な最短距離である最短フォーカス距離に対応する焦点距離に移動させる。
ステップS12において、ズーム制御部64は、以降のBSルーペモードにおいて光学ズームレンズ2における焦点距離を制御することなく、ズーム操作判断部62から出力されるズーム調整情報に対応するズーム倍率の制御がデジタルズームによるズーム倍率の制御となるように自身を設定する。
このステップS16の処理により、フォーカス調整部65は、AFサーチ位置を近端から強制的に行うので、虫眼鏡を使うようにデジタルカメラ1から近い位置の被写体を、鮮明に撮像可能とすることができる。
状態M10はPLAYモードであり、不図示の記録メディアに記録された画像を再生するモードである。この状態M10において、モードダイヤル32が「BS」に設定されており、かつシャッタボタン34が半押しする操作が、BSルーペモード移行操作のひとつである。これによりデジタルカメラ1は、BSルーペモードの初期設定を行う状態M13に遷移する。
状態M11はBSシーン選択画面の状態であり、BSルーペモードを含むさまざまなBSシーンがデジタルカメラ1に収録されている。各BSシーンは、被写体や撮影条件に合った最適な設定と対応している。ユーザが、BSシーン選択画面からコントロールダイヤル35の操作により所望のBSシーンを選択し、セットボタン36(SETルーペ)を操作すると、デジタルカメラ1の最適な撮影設定が完了する。この状態M11における操作が、BSルーペ選択操作のひとつである。デジタルカメラ1は、BSルーペモードの初期設定を行う状態M13に遷移し、最適な撮影設定が実行される。
状態M12は他の撮影モードである。この状態M12においてモードダイヤル32を「BS」に設定する操作が、BSルーペ選択操作のひとつである。デジタルカメラ1は、BSルーペモードへ移行し、BSルーペモードの初期設定を行う状態M13に遷移する。なお、これらのBSルーペ選択操作が行われたか否かの判断は、操作判断部61によって行われる。
状態M13において、デジタルカメラ1は、ライブビュー画像表示動作とズームの位置の移動とズーム倍率の設定とを実行する。ライブビュー画像表示動作とは、撮像手段が撮像した画像をそのまま表示部4のサイズに縮小し表示部4に表示する動作である。ズーム位置の移動とは、ズーム制御部64が、光学ズームレンズ2におけるズーム位置(焦点距離)を所定位置に移動させる動作である。ズーム倍率の設定とは、ズーム制御部64が、ズーム倍率が所定のズーム倍率となるようにデジタルズームのズーム倍率を設定させる動作である。このときの表示画面を、後記する図6に示している。ズーム制御部64が、光学ズームレンズ2におけるズーム位置(焦点距離)を所定位置に移動させると、状態M20に遷移する。図4のフローチャートは、状態M10〜M12から状態M13に遷移し、状態M13で行われる処理までを示している。
状態M21において、デジタルカメラ1はズーム倍率変更動作を実行する。ここではデジタルズームのズーム倍率が最大である状態M211と、デジタルズームのズーム倍率が最小である状態M212とを代表で示している。状態M211において、ユーザがズームレバー33をWIDE側(W)に操作すると、状態M212への方向に遷移する。状態M212において、ユーザがズームレバー33をTELE側(T)に操作すると、状態M211への方向に遷移する。
状態M211における表示画面は、後記する図8に示している。状態M212における表示画面は、後記する図9に示している。
状態M22において、デジタルカメラ1は、シャッタボタン34の半押し時により、撮影のためのオートフォーカス(合焦動作)を実行する。このとき、被写体に合焦すると、表示部4のAF枠77(図6から図9参照)上に合焦マークが点灯する。このときユーザがシャッタボタン34の半押しを解除すると状態M20に戻り、シャッタボタン34を全押しすると、状態M23に遷移して撮影処理を実行したのちに、前記した状態M20に戻る。
図示していないが、このBSルーペモードから他のBSシーンに遷移するのは、モードダイヤル32の切替、再生ボタンの押下、電源のオフなどである。
画面7aの最上部には、モードアイコン71が表示され、その直下に概要ガイド72により、「ベストショット」が表示される。画面7aの下部には、詳細ガイド73により、「BSルーペ」が表示される。画面7aの右側には、焦点距離情報74が表示される。このときの焦点距離は、特定部63により特定された最短フォーカス処理に対応する焦点距離である。ここでは25mmが表示されている。これにより、ユーザにBSルーペモードへの遷移を示すことができる。画面7aの中央には、被写体に合焦したか否かを示すAF枠77が表示される。画面7aには更にデジタルズームにより拡大されたライブビュー画像が表示されるが、図6から図9では、このライブビュー画像の図示を省略している。
この状態M20では、ユーザによる拡大画像の観察を妨げないように、状態M13におけるガイド表示が消失し、画面7bの最上部のモードアイコン71と画面7bの右側の焦点距離情報74とが表示されている。画面7bには更に、デジタルズームにより拡大されたライブビュー画像が表示されるので、ユーザが容易に被写体を観察可能である。このときのデジタルズームによるズーム倍率は、電源オン後の1回目のBSルーペモードでは2倍であり、2回目以降のBSルーペモードでは前回のBSルーペモードの最後に設定されたズーム倍率である。
画面7cには、モードアイコン71と焦点距離情報74に加えて、合焦可能距離情報75が表示される。合焦可能距離情報75は、焦点距離情報74に表示されている焦点距離における合焦可能な距離の範囲である。このときの合焦可能な距離として、8cmから無限遠(∞)が表示されている。更に画面7cの下部には、ズームバー76が表示され、ズームカーソル761によって現在のズーム倍率を示している。このときデジタルズームの倍率は最大なので、ズームカーソル761は最も大きな値を示している。画面7cには、光学ズーム機能によるズーム倍率は表示されていない。
このとき所定時間に亘ってズームレバー33をWIDE側に操作すると、デジタルカメラ1は、状態M211と状態M212との中間の状態を示す画面に遷移したのち、図9に示す画面7dに遷移する。またズームレバー33の操作を終了すると、図7に示す画面7bに遷移し、ユーザによる拡大画像の観察を妨げないように、ズームバー76と合焦可能距離情報75とが消失する。
画面7dには、モードアイコン71と焦点距離情報74に加えて、合焦可能距離情報75が表示される。更に画面7dの下部にはズームバー76が表示され、ズームカーソル761は、最も小さな値を示している。このとき所定時間に亘ってズームレバー33をTELE側に操作すると、デジタルカメラ1は、状態M212と状態M211との中間の状態を示す画面に遷移したのち、図8に示す画面7cに遷移する。またズームレバー33の操作を終了すると、図7に示す画面7bに遷移し、ユーザによる拡大画像の観察を妨げないように、ズームバー76と合焦可能距離情報75とが消失する。
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更実施が可能であり、例えば、次の(a)〜(g)のようなものがある。
(e) 上記実施形態では、デジタルカメラで説明している。しかし、これに限られず、光学ズームレンズを備えた撮像装置であればよく、例えば携帯電話、スマートフォン、タブレット端末などに適用してもよい。
(f) 上記実施形態では、BSルーペモードの際のオードフォーカス機能を提供しているが、マニュアルフォーカス機能を提供してもよい。これにより、ユーザは、例えば網の向こうに位置する被写体に合焦させ、この被写体を拡大して観察することができる。
(g) 特定部63は、光学ズームレンズ2において、フォーカス調整が可能な最短距離である最短フォーカス距離に対応する複数の焦点距離を検知した場合は、検知した複数の焦点距離のうち最も長いものを特定してもよい。これによりユーザは、光学ズームレンズ2が、より光学的に拡大したライブビュー画像により、被写体を観察することができる。
〔付記〕
<請求項1>
撮像装置に搭載される光学ズームレンズにおいて、フォーカス調整が可能な最短距離である最短フォーカス距離に対応する焦点距離を特定する特定手段と、
ユーザによる共通の操作子の操作により調整されたズーム倍率に応じて、前記光学ズームレンズにおける焦点距離および/またはデジタルズーム手段による切り出しサイズを制御するズーム制御手段と、
ユーザ操作に応じて、所定の動作モードへ移行するモード移行手段と、を備え、
前記ズーム制御手段は、前記モード移行手段により前記所定の動作モードに移行する際に、前記光学ズームレンズにおける焦点距離を、前記特定手段により特定された最短フォーカス距離に対応する焦点距離とする制御を行い、
前記所定の動作モードに移行している状態において、前記共通の操作子による操作に応じては、前記光学ズームレンズにおける焦点距離を変化させることなく、前記デジタルズーム手段による切り出しサイズを制御する、
ことを特徴とする撮像装置。
<請求項2>
前記共通の操作子により調整されるズーム倍率を識別可能とする指標を表示部に表示する制御を行う表示制御手段、を更に備え、
前記表示制御手段は、前記所定の動作モードに移行している状態において、指標として、前記光学ズームレンズによるズーム倍率を表示することなく、前記デジタルズーム手段によるズーム倍率を更新しつつ表示する制御を行う、
ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
<請求項3>
前記表示制御手段は、前記所定の動作モードに移行している状態において、前記特定手段により特定された焦点距離を、指標として表示する制御を行う、
ことを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
<請求項4>
オートフォーカスによるフォーカス調整を行うフォーカス調整手段を、更に備え、
前記フォーカス調整手段は、所定の動作モードに移行している状態において、前記特定手段により特定された焦点距離に対応する最短フォーカス距離を初期位置として、オートフォーカスによるフォーカス調整を行う、
ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
<請求項5>
前記ズーム制御手段は、前記モード移行手段により前記所定の動作モードに移行する際に、前記デジタルズーム手段によるズーム倍率が1倍以外の所定の値となるように制御する、
ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
<請求項6>
前記ズーム制御手段は、前記モード移行手段により前記所定の動作モードに移行する際に、前記デジタルズーム手段によるズーム倍率が、前回の前記所定の動作モードにおけるズーム倍率となるように制御する、
ことを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
<請求項7>
前記光学ズームレンズは交換可能であって、
前記特定手段は、交換される各前記光学ズームレンズにおいて最短フォーカス距離に対応する焦点距離を特定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
<請求項8>
逐次更新される撮像画像を取得して、記録用の撮影画像を生成する処理を行う撮影手段を、更に備え、
前記撮影手段は、前記所定の動作モードに移行している状態において、前記ズーム制御手段により制御される前記デジタルズーム手段による切り出しサイズによる逐次更新される撮像画像を取得して、記録用の撮影画像を生成する処理を行う、
ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
<請求項9>
前記光学ズームレンズは、フォーカス調整が可能な最短距離である最短フォーカス距離に対応する焦点距離が、ワイド端とは異なる、
ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
<請求項10>
前記特定手段は、前記光学ズームレンズにおいて、フォーカス調整が可能な最短距離である最短フォーカス距離に対応する複数の焦点距離を検知した場合は、検知した前記複数の焦点距離のうち最も長いものを特定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
<請求項11>
光学ズームレンズとデジタルズーム機能を併用してズーム倍率を変化させるズーム手段と、
第1の動作モードと第2の動作モードを選択するモード選択手段と、
前記ズーム手段により所定のズーム倍率に変化させる場合に、前記第2の動作モードが選択されている場合は、前記第1の動作モードが選択されている場合と比較して、前記光学ズームレンズによる拡大率をより低く、前記デジタルズーム機能による拡大率をより高くするように制御するズーム制御手段と、
を備えたことを特徴とする撮像装置。
<請求項12>
前記ズーム制御手段は、前記ズーム手段によりズーム倍率を変化させる場合に、前記第2の動作モードが選択されている場合は、前記第1の動作モードが選択されている場合と比較して、光学ズームによる拡大率の変化範囲を小さく、デジタルズームによる拡大率の変化範囲を大きくするように制御する、
ことを特徴とする請求項11に記載の撮像装置。
<請求項13>
前記ズーム制御手段は、前記ズーム手段によりズーム倍率を変化させる場合に、前記第2の動作モードが選択されている場合は、光学ズームによる拡大率を、フォーカス調整が可能な最短距離に対応する拡大率に固定した状態で、デジタルズームによる拡大率を変化させるように制御する、
ことを特徴とする請求項12に記載の撮像装置。
<請求項14>
光学ズームレンズを備える撮像装置における撮像制御方法であって、
前記光学ズームレンズにおいて、フォーカス調整が可能な最短距離である最短フォーカス距離に対応する焦点距離を特定する特定処理と、
ユーザによる共通の操作子の操作により調整されたズーム倍率に応じて、前記光学ズームレンズにおける焦点距離および/またはデジタルズーム処理による切り出しサイズを制御するズーム制御処理と、
ユーザ操作に応じて、所定の動作モードへ移行するモード移行処理と、を含み、
前記ズーム制御処理は、前記モード移行処理により前記所定の動作モードに移行する際に、前記光学ズームレンズにおける焦点距離を、前記特定処理により特定された最短フォーカス距離に対応する焦点距離とする制御を行い、
前記所定の動作モードに移行している状態において、前記共通の操作子による操作に応じては、前記光学ズームレンズにおける焦点距離を変化させることなく、前記デジタルズーム処理による切り出しサイズを制御する、
ことを特徴とする撮像制御方法。
<請求項15>
光学ズームレンズを備える撮像装置を制御するコンピュータに、
前記光学ズームレンズにおいて、フォーカス調整が可能な最短距離である最短フォーカス距離に対応する焦点距離を特定する特定機能と、
ユーザによる共通の操作子の操作により調整されたズーム倍率に応じて、前記光学ズームレンズにおける焦点距離および/またはデジタルズーム機能による切り出しサイズを制御するズーム制御機能と、
ユーザ操作に応じて、所定の動作モードへ移行するモード移行機能と、
を実現するための撮像制御ブログラムであって、
前記ズーム制御機能は、前記モード移行機能により前記所定の動作モードに移行する際に、前記光学ズームレンズにおける焦点距離を、前記特定機能により特定された最短フォーカス距離に対応する焦点距離とする制御を行い、
前記所定の動作モードに移行している状態において、前記共通の操作子による操作に応じては、前記光学ズームレンズにおける焦点距離を変化させることなく、前記デジタルズーム機能による切り出しサイズを制御する、
ことを特徴とする撮像制御ブログラム。
<請求項16>
光学ズームレンズとデジタルズーム機能を併用してズーム倍率を変化させるズーム手段を備えた撮像装置における撮像制御方法であって、
第1の動作モードと第2の動作モードを選択するモード選択処理と、
前記ズーム手段により所定のズーム倍率に変化させる場合に、前記第2の動作モードが選択されている場合は、前記第1の動作モードが選択されている場合と比較して、前記光学ズームレンズによる拡大率をより低く、前記デジタルズームによる拡大率をより高くするように制御するズーム制御処理と、
を含むことを特徴とする撮像制御方法。
<請求項17>
光学ズームレンズとデジタルズーム機能を併用してズーム倍率を変化させるズーム手段を備えた撮像装置を制御するコンピュータに、
第1の動作モードと第2の動作モードを選択するモード選択機能と、
前記ズーム手段により所定のズーム倍率に変化させる場合に、前記第2の動作モードが選択されている場合は、前記第1の動作モードが選択されている場合と比較して、前記光学ズームレンズによる拡大率をより低く、前記デジタルズームによる拡大率をより高くするように制御するズーム制御機能と、
を実現させるための撮像制御プログラム。
11 本体
2 光学ズームレンズ
21 ズームモータ
22 フォーカスモータ
23 レンズ情報
3 操作部
32 モードダイヤル
33 ズームレバー
34 シャッタボタン
4 表示部
5 CPU
53 レンズ駆動部
61 操作判断部
62 ズーム操作判断部
63 特定部
64 ズーム制御部
65 フォーカス調整部
66 光学ズーム制御部
67 デジタルズーム処理部
68 表示制御部
69 撮影部
7a〜7d 画面
71 モードアイコン
72 概要ガイド
73 詳細ガイド
74 焦点距離情報
75 合焦可能距離情報
76 ズームバー
761 ズームカーソル
9 電源部
Claims (17)
- 撮像装置に搭載される光学ズームレンズにおいて、フォーカス調整が可能な最短距離である最短フォーカス距離に対応する焦点距離を特定する特定手段と、
ユーザによる共通の操作子の操作により調整されたズーム倍率に応じて、前記光学ズームレンズにおける焦点距離および/またはデジタルズーム手段による切り出しサイズを制御するズーム制御手段と、
ユーザ操作に応じて、所定の動作モードへ移行するモード移行手段と、を備え、
前記ズーム制御手段は、前記モード移行手段により前記所定の動作モードに移行する際に、前記光学ズームレンズにおける焦点距離を、前記特定手段により特定された最短フォーカス距離に対応する焦点距離とする制御を行い、
前記所定の動作モードに移行している状態において、前記共通の操作子による操作に応じては、前記光学ズームレンズにおける焦点距離を変化させることなく、前記デジタルズーム手段による切り出しサイズを制御する、
ことを特徴とする撮像装置。 - 前記共通の操作子により調整されるズーム倍率を識別可能とする指標を表示部に表示する制御を行う表示制御手段、を更に備え、
前記表示制御手段は、前記所定の動作モードに移行している状態において、指標として、前記光学ズームレンズによるズーム倍率を表示することなく、前記デジタルズーム手段によるズーム倍率を更新しつつ表示する制御を行う、
ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。 - 前記表示制御手段は、前記所定の動作モードに移行している状態において、前記特定手段により特定された焦点距離を、指標として表示する制御を行う、
ことを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。 - オートフォーカスによるフォーカス調整を行うフォーカス調整手段を、更に備え、
前記フォーカス調整手段は、所定の動作モードに移行している状態において、前記特定手段により特定された焦点距離に対応する最短フォーカス距離を初期位置として、オートフォーカスによるフォーカス調整を行う、
ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。 - 前記ズーム制御手段は、前記モード移行手段により前記所定の動作モードに移行する際に、前記デジタルズーム手段によるズーム倍率が1倍以外の所定の値となるように制御する、
ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。 - 前記ズーム制御手段は、前記モード移行手段により前記所定の動作モードに移行する際に、前記デジタルズーム手段によるズーム倍率が、前回の前記所定の動作モードにおけるズーム倍率となるように制御する、
ことを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。 - 前記光学ズームレンズは交換可能であって、
前記特定手段は、交換される各前記光学ズームレンズにおいて最短フォーカス距離に対応する焦点距離を特定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。 - 逐次更新される撮像画像を取得して、記録用の撮影画像を生成する処理を行う撮影手段を、更に備え、
前記撮影手段は、前記所定の動作モードに移行している状態において、前記ズーム制御手段により制御される前記デジタルズーム手段による切り出しサイズによる逐次更新される撮像画像を取得して、記録用の撮影画像を生成する処理を行う、
ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。 - 前記光学ズームレンズは、フォーカス調整が可能な最短距離である最短フォーカス距離に対応する焦点距離が、ワイド端とは異なる、
ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。 - 前記特定手段は、前記光学ズームレンズにおいて、フォーカス調整が可能な最短距離である最短フォーカス距離に対応する複数の焦点距離を検知した場合は、検知した前記複数の焦点距離のうち最も長いものを特定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。 - 光学ズームレンズとデジタルズーム機能を併用してズーム倍率を変化させるズーム手段と、
第1の動作モードと第2の動作モードを選択するモード選択手段と、
前記ズーム手段により所定のズーム倍率に変化させる場合に、前記第2の動作モードが選択されている場合は、前記第1の動作モードが選択されている場合と比較して、前記光学ズームレンズによる拡大率をより低く、前記デジタルズーム機能による拡大率をより高くするように制御するズーム制御手段と、
を備えたことを特徴とする撮像装置。 - 前記ズーム制御手段は、前記ズーム手段によりズーム倍率を変化させる場合に、前記第2の動作モードが選択されている場合は、前記第1の動作モードが選択されている場合と比較して、光学ズームによる拡大率の変化範囲を小さく、デジタルズームによる拡大率の変化範囲を大きくするように制御する、
ことを特徴とする請求項11に記載の撮像装置。 - 前記ズーム制御手段は、前記ズーム手段によりズーム倍率を変化させる場合に、前記第2の動作モードが選択されている場合は、光学ズームによる拡大率を、フォーカス調整が可能な最短距離に対応する拡大率に固定した状態で、デジタルズームによる拡大率を変化させるように制御する、
ことを特徴とする請求項12に記載の撮像装置。 - 光学ズームレンズを備える撮像装置における撮像制御方法であって、
前記光学ズームレンズにおいて、フォーカス調整が可能な最短距離である最短フォーカス距離に対応する焦点距離を特定する特定処理と、
ユーザによる共通の操作子の操作により調整されたズーム倍率に応じて、前記光学ズームレンズにおける焦点距離および/またはデジタルズーム処理による切り出しサイズを制御するズーム制御処理と、
ユーザ操作に応じて、所定の動作モードへ移行するモード移行処理と、を含み、
前記ズーム制御処理は、前記モード移行処理により前記所定の動作モードに移行する際に、前記光学ズームレンズにおける焦点距離を、前記特定処理により特定された最短フォーカス距離に対応する焦点距離とする制御を行い、
前記所定の動作モードに移行している状態において、前記共通の操作子による操作に応じては、前記光学ズームレンズにおける焦点距離を変化させることなく、前記デジタルズーム処理による切り出しサイズを制御する、
ことを特徴とする撮像制御方法。 - 光学ズームレンズを備える撮像装置を制御するコンピュータに、
前記光学ズームレンズにおいて、フォーカス調整が可能な最短距離である最短フォーカス距離に対応する焦点距離を特定する特定機能と、
ユーザによる共通の操作子の操作により調整されたズーム倍率に応じて、前記光学ズームレンズにおける焦点距離および/またはデジタルズーム機能による切り出しサイズを制御するズーム制御機能と、
ユーザ操作に応じて、所定の動作モードへ移行するモード移行機能と、
を実現するための撮像制御ブログラムであって、
前記ズーム制御機能は、前記モード移行機能により前記所定の動作モードに移行する際に、前記光学ズームレンズにおける焦点距離を、前記特定機能により特定された最短フォーカス距離に対応する焦点距離とする制御を行い、
前記所定の動作モードに移行している状態において、前記共通の操作子による操作に応じては、前記光学ズームレンズにおける焦点距離を変化させることなく、前記デジタルズーム機能による切り出しサイズを制御する、
ことを特徴とする撮像制御ブログラム。 - 光学ズームレンズとデジタルズーム機能を併用してズーム倍率を変化させるズーム手段を備えた撮像装置における撮像制御方法であって、
第1の動作モードと第2の動作モードを選択するモード選択処理と、
前記ズーム手段により所定のズーム倍率に変化させる場合に、前記第2の動作モードが選択されている場合は、前記第1の動作モードが選択されている場合と比較して、前記光学ズームレンズによる拡大率をより低く、前記デジタルズームによる拡大率をより高くするように制御するズーム制御処理と、
を含むことを特徴とする撮像制御方法。 - 光学ズームレンズとデジタルズーム機能を併用してズーム倍率を変化させるズーム手段を備えた撮像装置を制御するコンピュータに、
第1の動作モードと第2の動作モードを選択するモード選択機能と、
前記ズーム手段により所定のズーム倍率に変化させる場合に、前記第2の動作モードが選択されている場合は、前記第1の動作モードが選択されている場合と比較して、前記光学ズームレンズによる拡大率をより低く、前記デジタルズームによる拡大率をより高くするように制御するズーム制御機能と、
を実現させるための撮像制御プログラム。
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