JP2009047942A - オートフォーカス機構、およびその合焦方法 - Google Patents

オートフォーカス機構、およびその合焦方法 Download PDF

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Takeaki Yonekawa
岳明 米川
Noriyuki Uenishi
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Abstract

【課題】所望の被写体に短時間で合焦できるオートフォーカス機構を提供する。
【解決手段】入力画像は、表示画面21に表示される。オートフォーカス時には、複数のAF検波エリアについて合焦点位置が検出され、合焦点位置情報として保持される。表示画面21には、合焦可能なAF検波エリアに対応するAF検波枠2a、2d〜2iが表示される。ユーザにより所望のAF検波枠が選択されると、保持されている合焦点位置情報を参照し、その選択された検波枠に対応するエリアに合焦するように焦点レンズを調整する。シャッターボタンが押下されると、選択されたエリアに合焦した状態で撮像が行われる。
【選択図】図6

Description

本発明は、複数の合焦検波エリアを提供するオートフォーカス機構、およびこれを備えたオートフォーカスカメラに係わる。
従来のオートフォーカス機能は、レンズの中央に位置する被写体に焦点を合わせる方式が一般的であった。このため、レンズの中央から外れた被写体に焦点を合わせたい場合には、わずらわしさを感じることがあった。
この問題に対して、近年では、ユーザが選択可能な複数の合焦検波エリアを提供するマルチオートフォーカス機能が実用化されている。マルチオートフォーカス機能としては、複数の合焦検波エリアの中からユーザに所望の1つを選択させ、選択されたエリアについて合焦検波処理を行う方式が知られている。また、複数の合焦検波エリアについて検波処理を行っておき、予め決められたアルゴリズムに従って最適な検波エリアを自動的に選択する方式も知られている。予め決められたアルゴリズムとしては、例えば、最もコントラストの高いエリアを選択する方式、被写体までの距離が最も近いエリアを選択する方式などが知られている。
特許文献1に記載の合焦エリア調節カメラ付携帯端末においては、カメラが捉えている被写体がモニタ画面に表示される。ユーザは、モニタ画面を見ながら合焦するエリアを選択する。そして、合焦するエリアが選択された後にシャッターボタンが押下されると、選択エリアに焦点が合った状態で画像が取り込まれる。
特許文献2には、複数の焦点検出エリアを備えた自動焦点カメラが記載されている。この自動焦点カメラにおいては、予め複数のエリアについて焦点検出のための動作を行い、検出結果に基づいて実際に合焦すべきエリアが自動的に選択される。そして、図9に示すように、オートフォーカス機能により選択された合焦エリアが表示画面に表示される。
特開2006−157171号公報 特開2006−258949号公報
特許文献1に記載の方式においては、ユーザは、合焦すべきエリアとして任意のエリアを選択することができる。しかし、取り込んだ画像によっては、すべてのエリアにおいて合焦が可能でない場合がある。例えば、単調でコントラストの低いエリアは、合焦が困難である。したがって、ユーザにより選択されたエリアが合焦に不適切であった場合には、撮影した画像が全体として焦点の合ってないものとなるおそれがある。
特許文献2に記載の方式では、オートフォーカス機能により選択されたエリアがユーザの希望するエリアでなかった場合には、オートフォーカス手順を再度実行する必要があり、ユーザにとって使い勝手が良くなかった。以下、図10を参照しながら、従来のオートフォーカス手順を説明する。
ステップS101では、マルチオートフォーカス(マルチAF)処理を実行する。すなわち、複数の検波エリアについて検波値を取得する。ステップS102では、各検波エリアについての検波値を利用して、予め決められたアルゴリズムに従って合焦すべき検波エリアを1つ選択する。ステップS103では、選択した検波エリアに対応する焦点距離を
実現するために、焦点レンズの位置を調整する。また、モニタ画面に、撮影すべき画像と共に、選択した検波エリアを示す合焦エリア枠を表示する。
ユーザは、モニタ画面の表示を参照し、希望するエリアがオートフォーカス機能によって選択されているか否かをチェックする。そして、ユーザは、オートフォーカス機能により提示された合焦エリアに同意する場合には、シャッターボタンを押下する。一方、合焦すべきエリアを変更したい場合には、ユーザは、その旨を指示する操作を行う。
ステップS104〜S105では、ユーザ判断を受け付ける。そして、シャッターボタンが押下された場合には、ステップS106へ進み、「撮影」を行う。すなわち、画像を取り込む。一方、合焦すべきエリアを変更する旨の指示を受け付けた場合には、ステップS101に戻り、上述の手順を繰り返す。
このように、従来の方式では、オートフォーカス機能が提示する合焦エリアがユーザの所望する被写体から外れていた場合には、図10に示すように、オートフォーカス手順をやり直す必要があった。ここで、高機能の一眼レフカメラ等のような処理能力の高いデジタルカメラにおいては、オートフォーカス手順に要する時間はさほど長くならない。しかしながら、カメラ付き携帯電話端末のような処理機能の低いローエンドのデジタルカメラにおいては、オートフォーカス手順に要する時間は長くなり、ユーザは煩わしさを感じることもある。
また、オートフォーカス手順を再実行しても、必ずしもユーザの所望する被写体が検波エリアとして選択されるとは限らない。したがって、この場合には、ユーザは、オートフォーカス手順を何度も繰り返す必要がある。あるいは、シングルオートフォーカスモードに切り替えて撮影することもあった。
本発明の課題は、所望の被写体に短時間で合焦できるオートフォーカス機構を提供することである。
本発明に係るオートフォーカス機構は、入力画像を表示する表示手段と、前記入力画像に対して用意された複数の検波エリアのそれぞれについて合焦点位置を検出する検出手段と、前記検出手段によって検出された合焦点位置を表す合焦点位置情報を保持する保持手段と、前記表示手段を利用して、前記複数の検波エリアの中から合焦すべき検波エリアを選択する選択手段と、選択された検波エリアに対応する合焦点位置情報を前記保持手段から取得し、その合焦点位置情報に従って合焦処理を行う合焦手段、を有する。
上記構成においては、合焦すべきエリアとして所望のエリアを選択することができる。このとき、各検波エリアについての合焦点位置を表す合焦点位置情報は、先に取得されて保持手段に保持されている。そして、合焦すべきエリアを変更する旨の指示を受け付けると、保持手段に保持されている合焦点位置情報を利用して合焦処理が行われる。したがって、合焦すべきエリアの変更に際して、オートフォーカス処理をやり直す必要はなく、所望するエリアに焦点を合わせる処理に要する時間が短くなる。
上記構成のオートフォーカス機構において、選択手段は、表示手段が提供する表示画面上に、選択可能な検波エリアに対応する指示マークを表示するようにしてもよい。あるいは、選択手段は、表示手段が提供する表示画面上に、選択可能な検波エリアに対応する指示マークと、選択できない検波エリアに対応する指示マークとを識別表示するようにしてもよい。このような機能を導入すれば、表示画面上の表示によって選択可能なエリアを容易に認識することができる。
本発明によれば、所望の被写体に短時間で合焦できるオートフォーカス機構を提供することができる。
図1は、本発明の実施形態のオートフォーカスカメラの構成を示す図である。実施形態のオートフォーカスカメラ1は、イメージセンサ部11、A/D変換部12、画像処理部13、ユーザIF部14、メモリ部15、AFセンサ部16、レンズドライバ17、画像表示部18、メモリIF19を備える。
イメージセンサ部11は、被写体画像を取り込むための光学系および光学センサを含んで構成される。光学系は、レンズドライバ17によりその位置が調整される焦点レンズを含む。そして、被写体画像は、その光学系により光学センサに導かれる。光学センサは、特に限定されるものではないが、例えば、CCDセンサまたはCMOSセンサであり、被写体画像データを生成する。A/D変換部12は、被写体画像データをデジタルデータに変換する。
画像処理部13は、CPUを含んで構成され、ユーザIF部14からの指示に従って画像処理を実行する。ユーザIF部14は、操作ボタン等を含んで構成され、ユーザの指示を受け付ける。メモリ部15は、例えば半導体メモリであり、画像処理部13の作業領域として使用される。なお、メモリ部15の一部は、VRAMとして使用される。AFセンサ部16は、AF検波値を算出する。なお、AFセンサ部16は、画像処理部13の一部として実現されるようにしてもよい。
レンズドライバ17は、画像処理部13からの指示に従って、イメージセンサ部11の焦点レンズの位置を調整する。すなわち、画像処理部13からの指示に従って焦点距離が調整される。画像表示部18は、例えば液晶表示器であり、入力画像(すなわち、画像処理部13によって処理された被写体画像)を表示する。メモリIF19は、画像データを記録媒体に書き込み、また、記録媒体から画像データを読み出す。
上記構成のオートフォーカスカメラ1において、イメージセンサ部11は、所定の時間間隔(例えば、10フレーム/秒)で被写体画像を取り込む。そして、各フレームの画像は、順次、画像表示部18に表示される。
図2は、実施形態のオートフォーカスカメラ1の外観を示す図である。なお、オートフォーカスカメラ1は、この実施例ではカメラ付き携帯電話端末であるが、これに限定されるものではない。すなわち、オートフォーカスカメラ1は、画像データを電子的に処理するデジタルカメラであれば、どのような形態であってもよい。
表示画面21は、図1に示す画像表示部18に相当し(或いは、画像表示部18の一部であり)、図1に示すイメージセンサ部11により取り込まれた入力画像を表示する。なお、表示画面21には、携帯電話端末が生成する画像あるいは携帯電話端末がネットワークを介して取得した画像を表示することもできる。
操作部22は、図1に示すユーザIF部14に相当し、各種ボタンが設けられている。各種ボタンは、ユーザがオートフォーカスカメラ1(或いは、携帯電話端末)に対して指示を入力するために使用される。AFボタン23は、オートフォーカス機能を実行する旨の指示を受け付ける。シャッターボタン24は、撮影を実行する旨の指示を受け付ける。なお、AFボタン23およびシャッターボタン24は、携帯電話端末がカメラとして動作
していないときには、他の用途に使用される。十字キーボタン25は、表示画面21内の位置をユーザに指定させる。
図3は、AF検波エリアについて説明する図である。AF検波エリアは、入力画像内の対応する被写体について、合焦点位置(または、焦点距離)を検出するための領域として設定される。ここで、AF検波エリアの個数および配置、各AF検波エリアの大きさは、特に限定されるものではなく、任意に決めることができるものとする。また、各AF検波エリアの大きさは互いに異なっていてもよい。さらに、個数および配置等は、ユーザの指示等に応じて変えることができるようにしてもよい。図3に示す実施例では、互いに同じ大きさの9個のAF検波エリアa〜iが均等に配置されている。
実施形態のオートフォーカスカメラ1は、複数のAF検波エリアを利用して、マルチAF処理を行うことができる。マルチAF処理とは、一義的ではないが、全てのAF検波エリアについて、同時にまたは所定時間内に連続して合焦点位置を検出する動作をいうものとする。
オートフォーカスカメラ1は、ユーザによってAFボタン23が押下されると、各AF検波エリアについて合焦点位置を検出する。合焦点位置は、特に限定されるものではないが、既存の技術を利用して検出することができる。例えば、図4に示すように、各AF検波エリアについて検波値を計算し、その検波値のピーク位置から合焦点位置を求めることができる。図4(a)に示す例では、カメラから遠く離れた位置に合焦点が検出されており、図4(b)に示す例では、カメラに近い位置に合焦点が検出されている。なお、検波値は、AF検波エリアに対応する入力画像データの各画素の輝度情報を解析することにより得られるコントラスト情報を利用して算出される。また、合焦点位置は、画像処理部13のCPUおよびAFセンサ部16により算出される。
検波値のピークが、図4(c)に示すように、予め設定されている閾値よりも小さい場合には、合焦点位置は検出されない。このような状況は、例えば、AF検波エリアに対応する入力画像が単調でコントラストが低い場合に発生し得る。
図5は、合焦点位置テーブル31の実施例である。合焦点位置テーブル31は、例えばメモリ部15に設けられ、各AF検波エリアa〜iについてそれぞれ算出された合焦点位置を表す合焦点位置情報を格納する。この実施例では、AF検波エリアb、cについては合焦点位置は検出されていない。なお、合焦点位置情報は、図5においては、被写体まで距離を表しているが、これに限定されるものではない。すなわち、合焦点位置情報は、例えば、イメージセンサ部11が備える焦点レンズの位置を調整するための制御値として保持するようにしてもよい。例えば、焦点レンズの位置がステッピングモータにより調整される場合には、合焦点位置情報として、そのステッピングモータに与えるパルス数を保持するようにしてもよい。
図6は、オートフォーカス時の画面表示を説明する図である。ここでは、実施形態のオートフォーカスカメラ1は、上述した9個のAF検波エリアa〜iを利用してAF処理を行うものとする。
ユーザによりAFボタン23が押下されると、上述したように、各AF検波エリアについて合焦点位置が検出される。合焦点位置を表す合焦点位置情報は、合焦点位置テーブル31に格納される。ここでは、図5に示す合焦点位置情報が得られたものとする。そうすると、表示画面21には、図6(a)に示すように、入力画像に重ねて各AF検波エリアに対応するAF検波枠が表示される。
図6(a)に示す例では、AF検波エリアa、d〜iに対応するAF検波枠2a、2d〜2iが表示されている。AF検波エリアb、cについては、図5に示すように、合焦点位置が検出されていないので、対応するAF検波枠は表示されない。
また、この実施例では、画像処理部13またはユーザにより選択されたAF検波エリアに対応するAF検波枠は、実線で表示される。図6(a)に示す例では、AF検波エリアfが選択され、AF検波枠2fが実線で表示されている。これに対して、他のAF検波枠は、破線で表示される。この実施例では、AF検波枠2a、2d、2e、2g〜2iが破線で表示されている。すなわち、選択されたAF検波エリアに対応するAF検波枠が識別表示されている。
なお、画像処理部13は、ユーザによりAFボタン23が押下されると、予め決められたアルゴリズムに従って、合焦点位置が検出された複数のAF検波エリアの中から合焦すべきAF検波エリア(合焦候補エリア)を選択する。ここで、「予め決められたアルゴリズム」としては、特に限定されるものではないが、たとえば、最もコントラストの高いエリアを選択する方式、被写体までの距離が最も近いエリアを選択する方式、または「人の顔」が検出されたエリアを選択する方式が採用される。
AF検波エリアが選択されると、画像処理部13は、その選択されたAF検波エリアに合焦するように、レンズドライバ17を介して焦点レンズの位置を調整する。焦点レンズの位置の調整に際して、合焦点位置テーブル31に保持されている合焦点情報が参照される。これにより、選択されたAF検波エリアに焦点が合うことになる。すなわち、実線のAF検波枠は、合焦しているAF検波エリアを示している。よって、ユーザは、表示画面21の表示により、どのエリアに合焦しているのかを認識することができる。
ユーザは、画像処理部13により選択されたAF検波エリアと異なるエリアに焦点を合わせたい場合には、十字キーボタン25を利用して、所望のエリアを選択することができる。例えば、ユーザによりAF検波エリアdが選択されると、図6(b)に示すように、AF検波枠2dが実線で表示され、他のAF検波枠2a、2e〜2iは破線で表示されるようになる。この場合、AF検波エリアdに焦点が合うように、焦点レンズの位置が調整される。
ユーザは、撮影をする前に(すなわち、シャッターボタン24を押す前に)、合焦すべきエリアを何度でも変更できる。例えば、図6(b)に示す状態に続いてAF検波エリアaが選択されると、図6(c)に示すように、AF検波枠2aが実線で表示され、他のAF検波枠2d〜2iは破線で表示されるようになる。この場合、AF検波エリアaに焦点が合うように、焦点レンズの位置が調整される。
ユーザは、上述のようにして合焦すべきAF検波エリアを選択することができる。そして、AF検波エリアが選択された状態でシャッターボタン24が押下されると、画像が取り込まれる。すなわち、図6(a)に示す状態でシャッターボタン24が押下されると、AF検波枠2fに対応するエリアに焦点が合った画像が得られる。同様に、図6(b)および図6(c)に示す状態でシャッターボタン24が押下されると、それぞれAF検波枠2dおよび2aに対応するエリアに焦点が合った画像が得られる。
なお、ユーザは、この実施例では、合焦すべきAF検波エリアとして、合焦点位置が検出されているAF検波エリアのみを選択できるものとする。すなわち、表示画面21にAF検波枠が表示されているAF検波エリアのみを選択でき、表示画面21にAF検波枠が表示されていないAF検波エリアは選択できないものとする。このような構成とすれば、焦点の外れた画像が撮影されることは回避され、常に、ユーザの所望するエリアに焦点の
合った画像が得られることになる。
また、上述の実施例では、選択されたAF検波エリアに対応するAF検波枠を実線で表示し、他のAF検波枠を破線で表示しているが、識別表示の方法は特に限定されるものではない。すなわち、例えば、色を変えることによって、或いは線の太さを変えることによって識別表示を実現するようにしてもよい。
図7は、実施形態のオートフォーカス方法を示すフローチャートである。このフローチャートの処理は、ユーザによりAFボタン23が押下されたときに、画像処理部13が備えるCPUによって実行される。なお、表示画面21には、随時、最新の被写体画像が表示されるものとする。
ステップS1〜S2では、マルチオートフォーカス(マルチAF)処理を実行する。すなわち、各AF検波エリアについて合焦点位置(すなわち、焦点距離)を検出する。そして、1以上のAF検波エリアについて合焦点位置が検出された場合には、各検出結果を図5に示す合焦点位置テーブル31に格納する。なお、いずれのAF検波エリアについても合焦点位置が検出されなかったときは、ステップS11において、オートフォーカスに失敗した旨のメッセージを表示画面21に表示する。
ステップS3では、合焦点位置テーブル31に格納されている各AF検波エリアについての合焦点位置情報に基づいて、合焦すべきエリアを選択する。すなわち、予め決められたアルゴリズムに従って、合焦点位置が検出されたAF検波エリアの中から合焦すべきAF検波エリアが選択される。ステップS4では、選択したAF検波エリアに合焦するように、イメージセンサ部11の焦点レンズの位置を調整する。焦点レンズの位置は、合焦点位置テーブル31に格納されている合焦点位置情報に従って調整される。また、表示画面21において、選択したAF検波エリアに対応するAF検波枠を他のAF検波枠に対して識別表示する。そして、画像処理部13は、ユーザの指示を待ち受ける。
ユーザは、表示画面21を参照し、選択されているAF検波エリアに焦点を合わせて撮影を行う場合には、シャッターボタン24を押下する。一方、他のAF検波エリアに焦点を合わせたい場合には、十字キーボタン25を利用して、合焦したいAF検波エリアに対応するAF検波枠を選択する。
ステップS5〜S6では、ユーザの指示を検出する。すなわち、シャッターボタン24の押下を検出した場合には、ステップS7において、選択されているAF検波エリアに焦点を合わせた状態で、被写体画像を取り込む。一方、合焦すべきエリアを変更する旨の指示を検出した場合には、ステップS4に戻る。この場合、ユーザによって選択されたAF検波枠に対応するエリアに合焦するように、イメージセンサ部11の焦点レンズの位置を調整する。この場合も、焦点レンズの位置は、合焦点位置テーブル31に格納されている合焦点位置情報に従って調整される。すなわち、ユーザの指示に従って合焦すべきエリアを変更する場合であっても、各エリアについて合焦点位置をあらためて検出する必要はない。そして、表示画面21において、ユーザにより選択されたAF検波エリアに対応するAF検波枠を他のAF検波枠に対して識別表示する。
以降、シャッターボタン24が押下されるまで、ステップS4〜S6の処理が繰り返される。ただし、ユーザにより他の操作(例えば、撮影をキャンセルする旨の指示)が行われた場合には、処理を終了する。
このように、実施形態のオートフォーカスカメラ1においては、ユーザは、表示画面で被写体の画像を確認しながら所望のエリアに焦点を合わせることができる。よって、ユー
ザが所望する被写体に焦点の合った状態で撮像することが可能となる。
また、合焦すべきエリアの変更は、オートフォーカスの初期段階で取得して保持してある各エリアについての合焦点位置情報を利用して、焦点レンズの位置を調整するだけで実現される。すなわち、合焦すべきエリアの変更に際して、合焦点位置をあらためて検出する必要はない。したがって、合焦すべきエリアの変更に要する時間は短い。
さらに、選択可能なエリアとしてユーザに提示される検波枠は、合焦可能なエリア(実施例では、合焦点位置が検出されたエリア)に対応する検波枠に限定される。よって、焦点の外れた画像が撮影されることは回避され、常に、ユーザの所望するエリアに焦点の合った画像が撮像できる。
なお、上述の実施例では、合焦可能なAF検波エリアに対応するAF検波枠のみが表示画面21に表示される構成を示したが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、例えば、選択可能なエリア(すなわち、合焦点位置が検出されたエリア)に対応するAF検波枠と、選択できないエリア(すなわち、合焦点位置が検出されなかったエリア)に対応するAF検波枠とを識別表示するようにしてもよい。図8に示す例では、選択可能なエリアに対応する検波枠2a、2d〜2iは緑色で表示され、選択できないエリアに対応する検波枠2b、2cは赤色で表示されている。
(付記1)
入力画像を表示する表示手段と、
前記入力画像に対して用意された複数の検波エリアのそれぞれについて合焦点位置を検出する検出手段と、
前記検出手段によって検出された合焦点位置を表す合焦点位置情報を保持する保持手段と、
前記表示手段を利用して、前記複数の検波エリアの中から合焦すべき検波エリアを選択する選択手段と、
選択された検波エリアに対応する合焦点位置情報を前記保持手段から取得し、その合焦点位置情報に従って合焦処理を行う合焦手段、
を有するオートフォーカス機構。
(付記2)
付記1に記載のオートフォーカス機構であって、
前記選択手段は、前記表示手段が提供する表示画面上に、前記複数の検波エリアの一部または全部のそれぞれに対応する指示マークを表示する
ことを特徴とするオートフォーカス機構。
(付記3)
付記1に記載のオートフォーカス機構であって、
前記選択手段は、前記表示手段が提供する表示画面上に、選択可能な検波エリアに対応する指示マークを表示する
ことを特徴とするオートフォーカス機構。
(付記4)
付記3に記載のオートフォーカス機構であって、
前記選択手段は、前記表示手段が提供する表示画面において、選択できない検波エリアについては対応する指示マークを表示しない
ことを特徴とするオートフォーカス機構。
(付記5)
付記1に記載のオートフォーカス機構であって、
前記選択手段は、前記表示手段が提供する表示画面上に、選択可能な検波エリアに対応する指示マークと、選択できない検波エリアに対応する指示マークとを識別表示する
ことを特徴とするオートフォーカス機構。
(付記6)
付記3〜5のいずれか1つの付記に記載のオートフォーカス機構であって、
選択可能な検波エリアは、前記検出手段により合焦点位置が検出された検波エリアである
ことを特徴とするオートフォーカス機構。
(付記7)
付記2〜6のいずれか1つの付記に記載のオートフォーカス機構であって、
前記合焦手段により合焦されている検波エリアに対応する指示マークを、前記表示手段により提供される表示画面において、他の検波エリアに対応する指示マークに対して識別表示する合焦識別手段、をさらに備える
ことを特徴とするオートフォーカス機構。
(付記8)
付記1〜7のいずれか1つの付記に記載のオートフォーカス機構であって、
予め決められたアルゴリズムに従って、前記複数の検波エリアの中から合焦すべき検波エリアの候補である合焦候補エリアを選択し、その合焦候補エリアを提示する提示手段、をさらに備える
ことを特徴とするオートフォーカス機構。
(付記9)
付記1に記載のオートフォーカス機構であって、
前記選択手段は、前記保持手段に保持されている合焦点位置情報に基づいて合焦可能な複数の検波エリアを検出し、前記合焦可能な複数の検波エリアの中から1つの検波エリアを選択する
ことを特徴とするオートフォーカス機構。
(付記10)
カメラの表示画面に入力画像を表示し、
前記入力画像に対して用意された複数の検波エリアのそれぞれについて合焦点位置を検出し、
前記検出した合焦点位置を表す合焦点位置情報をメモリに保持し、
前記表示画面を利用して、前記複数の検波エリアの中から合焦すべき検波エリアを選択し、
選択された検波エリアに対応する合焦点位置情報を前記メモリから取得し、その合焦点位置情報に従って合焦処理を行う、
ことを特徴とする合焦方法。
本発明の実施形態のオートフォーカスカメラの構成を示す図である。 実施形態のオートフォーカスカメラの外観を示す図である。 AF検波エリアについて説明する図である。 AF処理について説明する図である。 合焦点位置テーブルの実施例である。 オートフォーカス時の画面表示を説明する図である。 実施形態のオートフォーカス方法を示すフローチャートである。 検波枠の他の表示例を示す図である。 従来技術における合焦エリアの表示の例を示す図である。 従来のオートフォーカス手順を説明するフローチャートである。
符号の説明
1 オートフォーカスカメラ
11 イメージセンサ部
12 A/D変換部
13 画像処理部
14 ユーザIF部
15 メモリ部
16 AFセンサ部
17 レンズドライバ
18 画像表示部
19 メモリIF
21 表示画面
22 操作部
23 AFボタン
24 シャッターボタン
25 十字キーボタン
31 合焦点位置テーブル

Claims (5)

  1. 入力画像を表示する表示手段と、
    前記入力画像に対して用意された複数の検波エリアのそれぞれについて合焦点位置を検出する検出手段と、
    前記検出手段によって検出された合焦点位置を表す合焦点位置情報を保持する保持手段と、
    前記表示手段を利用して、前記複数の検波エリアの中から合焦すべき検波エリアを選択する選択手段と、
    選択された検波エリアに対応する合焦点位置情報を前記保持手段から取得し、その合焦点位置情報に従って合焦処理を行う合焦手段、
    を有するオートフォーカス機構。
  2. 請求項1に記載のオートフォーカス機構であって、
    前記選択手段は、前記表示手段が提供する表示画面上に、選択可能な検波エリアに対応する指示マークを表示する
    ことを特徴とするオートフォーカス機構。
  3. 請求項1に記載のオートフォーカス機構であって、
    前記選択手段は、前記表示手段が提供する表示画面上に、選択可能な検波エリアに対応する指示マークと、選択できない検波エリアに対応する指示マークとを識別表示する
    ことを特徴とするオートフォーカス機構。
  4. 請求項1または請求項2に記載のオートフォーカス機構であって、
    前記合焦手段により合焦されている検波エリアに対応する指示マークを、前記表示手段により提供される表示画面において、他の検波エリアに対応する指示マークに対して識別表示する合焦識別手段、をさらに備える
    ことを特徴とするオートフォーカス機構。
  5. 表示画面に入力画像を表示し、
    前記入力画像に対して用意された複数の検波エリアのそれぞれについて合焦点位置を検出し、
    前記検出した合焦点位置を表す合焦点位置情報をメモリに保持し、
    前記表示画面を利用して、前記複数の検波エリアの中から合焦すべき検波エリアを選択し、
    選択された検波エリアに対応する合焦点位置情報を前記メモリから取得し、その合焦点位置情報に従って合焦処理を行う、
    ことを特徴とする合焦方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104204938A (zh) * 2012-04-19 2014-12-10 索尼移动通讯有限公司 图像聚焦
KR101487516B1 (ko) 2012-09-28 2015-01-30 주식회사 팬택 연속 자동 초점을 이용한 멀티 초점 이미지 캡처 장치 및 방법
EP3163346A1 (en) * 2015-10-27 2017-05-03 BlackBerry Limited Autofocusing a macro object by an imaging device

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