JP2016131089A - コネクタ - Google Patents

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    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/40Securing contact members in or to a base or case; Insulating of contact members
    • H01R13/42Securing in a demountable manner

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Abstract

【課題】フロントリテーナを損傷させることなく隣り合う端子同士の短絡を抑制する。【解決手段】本明細書によって開示されるコネクタは、雄コネクタ70に嵌合される雌コネクタ10であって、雌端子40を後方から収容する端子収容部25が複数並んで設けられた合成樹脂製の雌ハウジング20と、雌ハウジング20に組み付けられ、仮係止位置と本係止位置との間を前後に変位可能なフロントリテーナ60と、端子収容部25における左側の側壁25Lに貫通して形成された仮係止用孔33の縁部に設けられ、フロントリテーナ60の仮係止部68が係止することでフロントリテーナ60を仮係止位置に保持する被仮係止部31と、端子収容部25における右側の側壁25Rに貫通して形成された本係止用孔32の縁部に設けられ、フロントリテーナ60の本係止部67が係止することでフロントリテーナ60を本係止位置に保持する被本係止部67とを備え、被仮係止部31と被本係止部30とは、前後にずれて配されている構成とした。【選択図】図2

Description

本明細書によって開示される技術は、コネクタに関する。
例えば、相手側コネクタに嵌合されるコネクタとして、特開平8−222312号公報(下記特許文献1)に記載のものが知られている。この雌コネクタは、合成樹脂製のハウジングと、ハウジングに後方から収容される雌形端子金具と、ハウジングに収容された雌形端子金具を抜け止めするリテーナとを備えており、ハウジングの前端部には、5本の突出部が間隔を空けて配されている。これらの突出部内には、雌形端子金具が後方から個別に挿入されるようになっており、突出部内に雌形端子金具が挿入されると、突出部に設けられたランスと雌形端子金具とが係止することで雌形端子金具が突出部内に抜け止めされる。また、突出部内への雌形端子金具の挿入後、5本の突出部に対してリテーナを前方から装着することで、リテーナに設けられた変形規制部がランスの逃げ変形領域内に進入し、雌形端子金具を二重に係止するようになっている。
特開平8−222312号公報
ところで、一般に、リテーナをハウジングに組み付けた状態で端子金具を挿入可能にするには、端子金具が挿入可能な仮係止位置と端子金具を抜け止めする本係止位置との間を前後に変位可能なリテーナをハウジングに装着して構成する。このような構成の場合、リテーナを仮係止位置に保持する被仮係止部とリテーナを本係止位置に保持する被本係止部とを隣り合う突出部間の壁部に貫通させて形成し、これらの係止部にリテーナを係止させることで、リテーナを仮係止位置と本係止位置との間で前後に変位可能にしつつ、リテーナをハウジングに保持するする方法が考えられる。
しかしながら、被仮係止部と被本係止部との双方を突出部の前端部において壁部を貫通させて形成すると、リテーナによって各突出部を個別に仕切ったとしても端子収容部の前端部を経由した被仮係止部および被本係止部間の沿面距離が近くなってしまい、隣り合う端子収容部に収容される端子金具間に亘って金属片などの異物が侵入すると、端子金具同士が短絡する虞がある。
だからといって、被仮係止部と被本係止部との双方を端子収容部の後端部に配すると、端子金具間の絶縁に必要な沿面距離を確保することはできるものの、リテーナが仮係止位置から本係止位置に変位する際に、リテーナに突設された係止部と端子収容部との摺動距離が長くなり、係止部が摺動摩耗して損傷してしまう。
本明細書では、リテーナが摩耗することを抑制しつつ隣り合う端子金具同士の短絡を抑制する技術を開示する。
本明細書によって開示される技術は、相手方コネクタに嵌合されるコネクタであって、端子を後方から収容する端子収容部が複数並んで設けられた合成樹脂製のハウジングと、前記ハウジングに前方から組み付けられ、仮係止位置と本係止位置との間を前後に変位可能なフロントリテーナと、隣り合う前記端子収容部における互いに隣り合う側壁のうち一方の側壁に貫通して形成された仮係止用孔の縁部に設けられ、前記フロントリテーナに設けられた仮係止部が係止することで前記フロントリテーナを仮係止位置に保持する被仮係止部と、前記隣り合う側壁のうち他方の側壁に貫通して形成された本係止用孔の縁部に設けられ、前記フロントリテーナに設けられた本係止部が係止することで前記フロントリテーナを本係止位置に保持する被本係止部とを備え、前記被仮係止部と前記被本係止部とは、前後にずれて配されている構成とした。
このような構成のコネクタによると、被仮係止部と被本係止部とが前後にずれて配されているから、前後にずれた分だけ、仮係止用孔と本係止用孔との間における隣り合う端子間の沿面距離を長くすることができる。これにより、例えば、被仮係止部と被本係止部とが前後にずれていないものに比べて、ハウジング内に異物が侵入した場合においても、隣り合う端子同士が短絡することを抑制することができる。
本明細書によって開示されるコネクタは、以下の構成としてもよい。
前記フロントリテーナには、隣り合う前記端子収容部間に配される仕切り壁が設けられており、前記仕切り壁における一方の面に前記仮係止部が設けられ、前記仕切り壁における他方の面に前記隣り合う側壁のうちの前記他方の側壁を乗り越えることで仮係止位置と本係止位置との間を変位する前記本係止部が設けられており、前記他方の側壁が前記一方の側壁よりも前後方向に短く設定されることにより、前記被仮係止部が前記被本係止部よりも前方に配されている構成としてもよい。
このような構成によると、本係止部が乗り越える側壁が前後方向に短く設定させているから、例えば、隣り合う側壁のうちの他方の側壁が隣り合う側壁のうちの一方の側壁と前後方向に同じ位置や長く設定される場合に比べて、本係止部が他方の側壁と摺動する距離を短くでき、本係止部が摺動摩耗してしまうことを抑制することができる。
前記ハウジングは、複数の前記端子収容部を内部に収容する相手方コネクタと嵌合可能とされており、前記仕切り壁の前端部には、前記相手方コネクタに突設された短絡防止突部が凹凸嵌合することで、隣り合う前記端子収容部の前端面間の沿面距離を長くする短絡防止凹部が設けられている構成としてもよい。
このような構成によると、ハウジングと相手方コネクタとの間においても、隣り合う前記端子収容部の前端面間の沿面距離を長くすることができ、隣り合う端子同士が短絡することを抑制することができる。
本明細書によって開示される技術によれば、フロントリテーナを損傷させることなく隣り合う端子同士の短絡を抑制することができる。
コネクタの正面図 フロントリテーナが仮係止位置に配された状態の図1のA−A線断面図 コネクタと相手方コネクタとが嵌合した状態の図2の断面に相当する断面図 フロントリテーナが仮係止位置に配された状態の図1のB−B線断面図 フロントリテーナが本係止位置に配された状態の図1のB−B線断面図 ハウジングの正面図 図6のC−C線断面図 図7の要部拡大図 図6のD−D線断面図 図6のE−E線断面図 フロントリテーナの正面図 図11のF−F線断面図 図11のG−G線断面図 図11のH−H線断面図
<実施形態>
実施形態について図1から図14を参照して説明する。
本実施形態は、相手方コネクタである雄コネクタ70に嵌合される雌コネクタ10を例示している。なお、以下の説明において、上下方向とは、図1、図6および図11における上下方向を基準とし、左右方向とは図1、図6および図11における左右方向を基準とする。前後方向とは、図3における雄コネクタ70と雌コネクタ10との嵌合方向を基準として、互いに嵌合する側を前側として説明する。
雄コネクタ70は、図3に示すように、一対の角ピン状の雄端子71と、前方に開口する小フード部73を有する雄ハウジング72とを備えて構成されている。一対の雄端子71は、小フード部73の奥壁73Aから内部空間に向けて前方に突出した形態で雄ハウジング72に左右に一対保持されており、小フード部73の奥壁73Aにおける一対の雄端子71の間には、前方に突出する短絡防止突部74が形成されている。また、小フード部73の左外側面には左方に突出するロック部75が形成されている。
雌コネクタ10は、合成樹脂製の雌ハウジング20と、雌ハウジング20に後方から収容される雌端子40と、雌ハウジング20に前方から装着される筒状のフロントリテーナ60とを備えて構成されている。
雌ハウジング20は、図1から図7、図9および図10に示すように、一対の雌端子40を収容するタワー部21の外周を大フード部22によって囲んだ形態をなしている。大フード部22内には、雄ハウジング72の小フード部73が嵌合可能とされており、大フード部22と小フード部73とが嵌合されると、小フード部73内にタワー部21が嵌合されるようになっている。
大フード部22の左側には、図1から図3、図6および図7に示すように、左右方向に弾性変位可能なロックアーム23が形成されている。ロックアーム23は、大フード部22と小フード部73との嵌合過程において、小フード部73のロック部75に乗り上げ、大フード部22と小フード部73とが正規の嵌合状態に至ると、ロック部75と前後方向に係止することで、大フード部22と小フード部73とを嵌合状態にロックするようになっている。
タワー部21は、図6、図7、図9および図10に示すように、後端部が丸みを帯びた角筒状の角筒部24とされており、角筒部24よりも前方が左右に分かれた一対の端子収容部25とされている。
角筒部24の外周面には、ゴムリングG1が装着されており、小フード部73内にタワー部21が嵌合されると、図3に示すように、ゴムリングG1がタワー部21と小フード部73との間を止水するようになっている。
一対の端子収容部25は、図7に示すように、隙間S1を隔てて左右に並んで配されている。各端子収容部25は、前後に長い略角筒状に形成されており、図7、図9および図10に示すように、端子収容部25の前端から端子収容部25の前後方向略中央部までの上半分が前方および左右に開口している。各端子収容部25内には、端子収容部25の前端からタワー部21に亘って前後方向に延びるキャビティ26が形成されており、キャビティ26には、図3に示すように、後方から雌端子40がそれぞれ挿入されるようになっている。
雌端子40は、電線Wの端末と電線Wに外嵌されたゴム栓G2とに圧着されており、ゴム栓G2と共にキャビティ26内に収容される。雌端子40は、キャビティ26における正規の挿入位置まで挿入されると、端子収容部25内における前端部から後端部に亘って配され、端子収容部25の後端内周面と電線Wとの間はゴム栓G2によってシールされる。
各端子収容部25におけるキャビティ26の天井壁26Aには、図4、図5、図9および図10に示すように、斜め前下方に向かって片持ち状に延出されたランス27が形成されている。ランス27は、ランス27の上方に設けられた撓み空間S2に向かって弾性変位可能とされており、雌端子40がキャビティ26の正規の挿入位置まで挿入されると、ランス27と雌端子40とが前後方向に係止することで、雌端子40の後方への抜け止めが図られる。また、各端子収容部25の前部における前端および左右の開口は、図3および図5に示すように、タワー部21に装着されるフロントリテーナ60によって塞がれるようになっている。
フロントリテーナ60は、図3および図5に示すように、タワー部21における一対の端子収容部25を前方から覆うように装着され、図2および図4に示すように、フロントリテーナ60が大フード部22から前方に突出した仮係止位置と、図3および図5に示すように、フロントリテーナ60が大フード部22内に完全に収容された本係止位置との間を前後方向に変位可能な状態でタワー部21に保持されるようになっている。
また、フロントリテーナ60は、図3および図5に示すように、一対の端子収容部25の外周を一括して覆う筒状部61と、各端子収容部25の前端上部を覆うリテーナ本体62と、一対の端子収容部25間に配される仕切り壁63とを備えて構成されている。
筒状部61は、図11から図14に示すように、丸みを帯びた略角筒状をなしており、筒状部61は、フロントリテーナ60が本係止位置に配されると、図5に示すように、筒状部61の内周面に一対の端子収容部25の外面が適合して配されると共に、筒状部61がタワー部21に装着されたゴムリングG1の抜け止めを図るようになっている。
リテーナ本体62は、図13に示すように、筒状部61の前端部に一体に設けられており、前後方向にやや厚みのある前壁部64と、前壁部64から後方に延びる一対の撓み抑制部65とを有している。前壁部64は、フロントリテーナ60が本係止位置に配されると、図5に示すように、前壁部64の前端面が一対の端子収容部25の前壁25Aにおける前端面と面一状態となるように構成されている。また、各端子収容部25の前端部には、端子収容部25の前壁25Aとフロントリテーナ60の前壁部64とによって構成される正面視略矩形状の端子挿入孔28が前方に向かって開口した形態で形成されている(図1を参照)。
詳細には、端子挿入孔28の下半分は、端子収容部25によって構成され、端子挿入孔28の上半分は、フロントリテーナ60の前壁部64によって構成されている。また、各端子挿入孔28を構成する開口縁部の四辺には、端子収容部25および前壁部64の前端面から後方に向かうほど端子挿入孔28の軸心に向かって傾斜するテーパ状の誘い込み部28Aが形成されている。
また、端子挿入孔28には、小フード部73内にタワー部21が嵌合されると、図3に示すように、雄端子71が端子挿入孔28から端子収容部25内にそれぞれ進入し、雄端子71と雌端子40とが電気的に接続されるようになっている。
前壁部64における左右方向略中央部には、図1から図3に示すように、雄ハウジング72の小フード部73の奥壁73Aに設けられた短絡防止突部74が適合して嵌合される短絡防止凹部66が後方に凹んで形成されている。この短絡防止凹部66内には、大フード部22内に小フード部73が嵌合された際に、短絡防止突部74が嵌合され、小フード部73の奥壁73Aと一対の端子収容部25の前壁25Aとの間で雄端子71同士が左右方向に一直線に並ばないようになっている。
つまり、仮に大フード部22と小フード部73との間に異物が侵入したとしても、小フード部73の奥壁73Aと一対の端子収容部25の前端面との間において雄端子71同士が短絡することを抑制できるようになっている。
一対の撓み抑制部65は、図5および図13に示すように、前壁部64から後方に延出された板状に形成されており、フロントリテーナ60が本係止位置に配されると、端子収容部25の前端上部を構成すると共にランス27の撓み空間S2に前方から進入するようになっている。つまり、撓み抑制部65により、端子収容部25の前端上部の開口が塞がれると共に、ランス27が撓み空間S2内に弾性変位することが抑制されて雌端子40が二重係止されるようになっている。
仕切り壁63は、図12および図14に示すように、一対の撓み抑制部65の間において撓み抑制部65と前壁部64とに連なって形成されており、撓み抑制部65よりも後方に延出された形態とされている。また、仕切り壁63は、図2および図3に示すように、一対の端子収容部25間の隙間S1の寸法よりも僅かに小さい厚み寸法の上下に延びる平板状に形成されており、フロントリテーナ60がタワー部21に装着されると、一対の端子収容部25の間を仕切るようにして一対の端子収容部25の間に配されるようになっている。
なお、仕切り壁63の後端部における板厚寸法は、仕切り壁63の前端部における板厚寸法の約半分程度の厚み寸法とされており、フロントリテーナ60が本係止位置に配されると、仕切り壁63の後端部が、タワー部21の角筒部24後部から前方に向かって延びる補助仕切り壁24Aと左右方向に重なることで、仕切り壁63の前端部とほぼ同じ板厚寸法によって一対の端子収容部25間を仕切るようになっている。
さて、一対の端子収容部25における右側の側壁25Rの前端部には、図2および図3に示すように、フロントリテーナ60に設けられた本係止部67が後方から係止する被本係止部30がそれぞれ設けられており、一対の端子収容部25における左側の側壁25Lの前後方向略中央部には、フロントリテーナ60に設けられた仮係止部68が後方から係止する被仮係止部31がそれぞれ設けられている。
被本係止部30は、図2、図3、図7および図10に示すように、端子収容部25の下半分における右側の側壁25Rを左右方向に貫通させて形成した本係止用孔32の前端開口縁であって、本係止用孔32が端子収容部25の前壁25Aの位置よりもやや後方の位置から端子収容部25の付け根部分である角筒部24にまで亘って形成されることで、被本係止部30は、端子収容部25の前壁25Aの直後の位置に配されている。
被仮係止部31は、図2、図3、図7および図9に示すように、端子収容部25の下半分における左側の側壁25Lを左右方向に貫通させて形成した仮係止用孔33の前端開口縁であって、仮係止用孔33が本係止用孔32よりも後方の位置から端子収容部25の付け根部分である角筒部24にまで亘って形成されることで、被本係止部30よりも後方ずれた位置に配されている。詳細には、図7に示すように、被仮係止部31は、端子収容部25の上半分が前後に開口した長さ寸法L1の約半分程度の長さ寸法L2分だけ、被本係止部30よりも後方に配されている。
つまり、一対の端子収容部25における互いに隣り合う側壁25R,25Lにおいて、右側の端子収容部25の左側の側壁25Lが、左側の端子収容部25の右側の側壁25Rに比べて、前後方向に長い(端子収容部25の上半分が前後に開口した長さ寸法L1の約半分程度の長さ寸法L2分だけ)形態とされている(図7および図8を参照)。
一方、本係止部67は、図2、図3および図12に示すように、フロントリテーナ60の筒状部61における右側の内壁61Rと仕切り壁63の左側の側面63Lとに突出して形成されており、本係止部67の突出寸法は、端子収容部25における側壁25R,25Lの厚さ寸法の半分程度の寸法とされている。また、本係止部67は、フロントリテーナ60が仮係止位置に配された状態では、図2に示すように、端子収容部25の前壁25Aの直前の位置に配されており、フロントリテーナ60が本係止位置に配された状態では、図3に示すように、被仮係止部31の直後に配される。
したがって、本係止部67は、仮係止位置では、端子収容部25の前壁25Aに前方から係止することでフロントリテーナ60が本係止位置に向かって変位しないように位置決めし、本係止位置では、被本係止部30に後方から係止することでフロントリテーナ60が仮係止位置に向かって変位しないように位置決めするようになっている。
また、本係止部67の前端面および後端面は、本係止部67の突出端面67Aにおける前後の長さ寸法が付け根の位置の長さ寸法よりも小さくなるように突出方向に傾斜した乗り上げ面67Bとされている。フロントリテーナ60を前後に変位させる際には、乗り上げ面67Bが端子収容部25の前壁25Aおよび被本係止部30に乗り上げて本係止部67が端子収容部25における右側の側壁25Rと摺動して乗り越えるようになっており、これにより、フロントリテーナ60が仮係止位置と本係止位置との間を前後に変位できるようになっている。
仮係止部68は、図2、図3および図12に示すように、フロントリテーナ60の筒状部61における左側の内壁61Lと仕切り壁63の右側の側面63Rとに突出して形成されており、仮係止部68の突出寸法は、端子収容部25における側壁25R,25Lの厚さ寸法の半分程度の寸法とされている。また、仮係止部68の前面は、フロントリテーナ60の組み付け方向と直交する係止面68Aとされており、フロントリテーナ60が仮係止位置に配された状態では、図2に示すように、係止面68Aが被仮係止部31に対して後方から係止することでフロントリテーナ60を仮係止位置から前方に変位させないように位置決めするようになっている。
本実施形態は、以上のような構成であって、続いて、雌コネクタ10の組み立て手順を説明すると共に、雌コネクタ10の作用および効果について説明する。
まず、図2および図4に示すように、フロントリテーナ60が仮係止部68と本係止部67とによって仮係止位置に位置決めされた雌ハウジング20と、電線Wの端末に接続された雌端子40とを準備し、雌ハウジング20の各キャビティ26内に後方から雌端子40をそれぞれ挿入する。
雌端子40がキャビティ26内における正規の挿入位置に至ると、ランス27と雌端子40とが前後方向に係止することで、雌端子40の後方への抜け止めが図られる。また、雌端子40によって電線Wの端末に固定されたゴム栓G2によって端子収容部25と電線Wとの間が止水される。
次に、仮係止位置に位置決めされたフロントリテーナ60を後方に向かって変位させ、本係止位置に配置する。
この仮係止位置から本係止位置に変位させる過程では、本係止部67の後側の乗り上げ面67Bが端子収容部25の前壁25Aにそれぞれ乗り上げ、本係止部67が右側の側壁25Rと摺動しつつ、フロントリテーナ60が仮係止位置から本係止位置に変位する。
ここで、本係止部67が端子収容部25の右側の側壁25Rと摺動することになるが、本係止部67が右側の側壁25Rと摺動する領域は、端子収容部25の前壁25Aの厚さ寸法とほぼ同じであるため、例えば、端子収容部25における右側の側壁25Rが前後方向に長く構成される場合に比べて、本係止部67が摺動摩耗して損傷することを抑制することができる。
そして、フロントリテーナ60が本係止位置に配されると、撓み抑制部65が端子収容部25の前端上部の開口を塞ぐと共に、撓み抑制部65がランスの撓み空間S2内に進入してランス27の弾性変位が規制されることで雌端子40が二重係止され、雌コネクタ10が完成する。
次に、完成した雌コネクタ10と雄コネクタ70とを嵌合させる手順を説明する。
まず、雌コネクタ10と雄コネクタ70とを向かい合わせに配置して、両コネクタ10,70を近づけるようにして嵌合させる。
この嵌合過程では、大フード部22と小フード部73とが嵌合されるに伴って、小フード部73内にタワー部21が嵌合され、雄端子71と雌端子40とが電気的に接続されると共に、タワー部21と小フード部73との間がゴムリングG1によって止水される。また、大フード部22と小フード部73とが正規の嵌合状態に至ると、ロック部75と前後方向に係止し、大フード部22と小フード部73とが嵌合状態にロックされる。
ところで、大フード部22と小フード部73との間に金属片などの異物が侵入した場合、異物によって一対の雄端子71同士または一対の端子収容部25内における雌端子40同士が短絡することが懸念される。
ところが、本実施形態によると、一対の端子収容部25のうち、右側の端子収容部25の左側の側壁25Lが、左側の端子収容部25の右側の側壁25Rに比べて、前後方向に長い形態となっている。つまり、一対の端子収容部25の下半分における雌端子40間の沿面経路が左右方向に一直線となっていないから、例えば、被仮係止部と被本係止部とを前後方向にずらすことなく配置し、雌端子40間の短絡経路が左右方向に一直線となる場合に比べて、大フード部22と小フード部73との間に金属片などの異物が進入した場合においても、異物が侵入したことに起因して雌端子40同士が短絡することを抑制することができる。
また、小フード部73の奥壁73Aと一対の端子収容部25の前壁25Aとの間においては、短絡防止凹部66と短絡防止突部74が前後方向に凹凸嵌合されることにより、雄端子71同士が左右方向に一直線に並ばないから、例えば、短絡防止凹部および短絡防止突部を設けない場合に比べて、雄端子71同士が短絡することを抑制できる。
以上のように、本実施形態によると、被仮係止部31と被本係止部30とを前後にずらして配しているから、被仮係止部31と被本係止部30と前後にずれた長さ分だけ、一対の端子収容部25の下半分における雌端子40間の沿面距離を大きくすることができ、隣り合う雌端子40同士が短絡することを抑制することができる。
また、本実施形態では、小フード部73の奥壁73Aと一対の端子収容部25の前壁25Aとの間においても、短絡防止凹部66と短絡防止突部74とを前後方向に凹凸嵌合させることにより、凹凸嵌合した距離分だけ沿面距離が長くなっているから、隣り合う雄端子71同士が短絡することを抑制することができる。
さらに、本実施形態によると、被本係止部30を端子収容部25の前後方向略中央部に設けて、被仮係止部31を端子収容部25の前端部(端子収容部25の前壁25Aの直後)に設けているから、例えば、被仮係止部を前後方向において被本係止部30と同じ位置に設ける場合に比べて、本係止部67が端子収容部25の右側の側壁25Rと摺動する領域を短くすることができ、本係止部67が摺動摩耗してしまうことを抑制することができる。
<他の実施形態>
本明細書で開示される技術は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような種々の態様も含まれる。
(1)上記実施形態では、端子収容部25の前端から端子収容部25の前後方向略中央部までの上半分が前方および左右に開口する構成とした。しかしながら、これに限らず、端子収容部の上半分が閉じた構成にしてもよい。
(2)上記実施形態では、端子収容部25が左右方向に一対並んだ構成とした。しかしながら、これに限らず、端子収容部が上下に並んだ構成でもよく、端子収容部が左右方向に3つ以上並んで構成されていてもよい。
(3)上記実施形態では、端子収容部25の後端部がゴム栓G2によって止水され、小フード部73とタワー部21の角筒部24との間がゴムリングG1によって止水された構成とした。しかしながら、これに限らず、非防水のコネクタに本明細書で開示した技術を適用してもよい。
10:雌コネクタ(コネクタ)
20:雌ハウジング(ハウジング)
25:端子収容部
25L:左側の側壁(一方の側壁)
25R:右側の側壁(他方の側壁)
30:被本係止部
31:被仮係止部
32:本係止用孔
33:仮係止用孔
40:雌端子(端子)
60:フロントリテーナ
63:仕切り壁
66:短絡防止凹部
67:本係止部
68:仮係止部
70:雄コネクタ(相手方コネクタ)
72:雄ハウジング(相手方コネクタ)
74:短絡防止突部

Claims (3)

  1. 相手方コネクタに嵌合されるコネクタであって、
    端子を後方から収容する端子収容部が複数並んで設けられた合成樹脂製のハウジングと、
    前記ハウジングに前方から組み付けられ、仮係止位置と本係止位置との間を前後に変位可能なフロントリテーナと、
    隣り合う前記端子収容部における互いに隣り合う側壁のうち一方の側壁に貫通して形成された仮係止用孔の縁部に設けられ、前記フロントリテーナに設けられた仮係止部が係止することで前記フロントリテーナを仮係止位置に保持する被仮係止部と、
    前記隣り合う側壁のうち他方の側壁に貫通して形成された本係止用孔の縁部に設けられ、前記フロントリテーナに設けられた本係止部が係止することで前記フロントリテーナを本係止位置に保持する被本係止部とを備え、
    前記被仮係止部と前記被本係止部とは、前後にずれて配されているコネクタ。
  2. 前記フロントリテーナには、隣り合う前記端子収容部間に配される仕切り壁が設けられており、
    前記仕切り壁における一方の面に前記仮係止部が設けられ、前記仕切り壁における他方の面に前記隣り合う側壁のうちの前記他方の側壁を乗り越えることで仮係止位置と本係止位置との間を変位する前記本係止部が設けられており、
    前記他方の側壁が前記一方の側壁よりも前後方向に短く設定されることにより、前記被仮係止部が前記被本係止部よりも前方に配されている請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記ハウジングは、複数の前記端子収容部を内部に収容する相手方コネクタと嵌合可能とされており、
    前記仕切り壁の前端部には、前記相手方コネクタに突設された短絡防止突部が凹凸嵌合することで、隣り合う前記端子収容部の前端面間の沿面距離を長くする短絡防止凹部が設けられている請求項2に記載のコネクタ。
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