JP2016130717A - 球面検査装置 - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献1に開示される球面検査装置は、透過型顕微鏡を基本光学系として用い、小さな散乱円形光源(以下円形光源)を被検レンズの焦点位置に投影し、円形光源像からの照明光束で被検レンズ両面の球面全面を照明する。被検レンズを透過した照明光はアフォーカルな光束となって物体側にも結像側にも略テレセントリックな結像光学系に入射し、結像光学系の結像位置に置いたカメラの撮像面に被検面像を作る透過照明球面検査装置である。球面検査装置は被検面の頂点と周辺に高さの違いがあっても球面を平面像に近く表現することができる。かつ被検レンズ毎に異なる焦点距離や中心厚及び被検面の曲率半径や外径等の違いに対して、被検レンズの焦点に小さな円形光源を投影する焦点距離や開口数の異なる投光レンズを用意することによって幅広く対応できた。しかし、被検レンズに透過照明を行う必要から素材が金属であるレンズモールド型や鋼球には使用できなかった。特許文献1は球面表面を平面に近い精細な画像として表現する基本光学技術や被検球面の曲率半径の違いに広範囲で対応する技術を説明している参考文献である。
特許文献3の請求項の具体的構成を表す図1及び図2に記載する技術と、請求項の対物レンズと結像レンズの位置関係を対物レンズの像側焦点と結像レンズの物体側焦点とを合致させた構成(以下テレセントリックな構成と称するが、この構成では必ずしもテレセントリックな像を結像するものではない)とした図3に記載する技術と、被検球面を設置する光学位置が図3と異なるその他の実施例の図4及び図5に記載の技術との3つの技術からなっている。
図3の構成(以下実施例1)は照明系を図1に記載の構成のまま、前記対物レンズと結像レンズの構成例として前記対物レンズと結像レンズをテレセントリックな構成としたうえで被検球面を対物レンズの焦点位置に置き、被検球面の曲率中心に円形光源像を投影し円形光源像からの光束で被検球面を検査する。
まず、これら特許文献に共通な問題である光源の大きさについて説明する。特許文献2では点光源と記載され、特許文献3では円形スリット(光源)とのみ記載されているが、どのような大きさかは記載されていない。他方、特許文献1では円形光源像から被検球面の一点を照明する照明NA(本願の図4に示す)を規定している。点光源を用いて作る像は高コントラストだが解像力は低く、一方、照明NAが大きいと解像力が上がると一般的に言われる。しかし、照明NAは大きければよいというものでない。この理由は、解像力もコントラストも装置の目的ごとにある値の照明NAを持つことが重要だからである。特許文献2及び3の装置では、照明NAが大きすぎると被検球面から反射した光は大きな光束のまま対物レンズと結像レンズを通過するので結像光学系設計の収差補正に負担が生じたり、使用するレンズの口径を大きくしないと像の周辺光量不足や視野のケラレを発生させることになる。よって、照明光を照射して画像を得る検査装置では照明NAを規定することは重要である。この問題は、照明NAは円形光源の大きさと被検球面の曲率半径に依存することから、小さな曲率半径で大きな球面角(本願の図4参照)を持つ球面検査の場合顕著に現れる。なお、観察可能な被検球面の外径と曲率半径が作る円錐角の1/2を視野角と称する。また、本願において被検球面との外径と曲率半径が作る円錐角の1/2を球面角とする。
特許文献2に記載の落射照明球面検査装置は、被検球面が対物レンズの焦点にない特許文献3の実施例2の構成と同じことから像形成の説明は特許文献3の説明の後に記述する。
特許文献3の落射照明球面検査装置不具合について説明する。特許文献3は前述したように3つの技術が開示されており、以下それぞれの装置について説明するが、大きくまとめると光源の投影光学系に関わる検査可能な被検球面の曲率半径の範囲に関する不具合と得られる被検球面像の質に関する不具合がある。
以上の説明から、対物レンズL1と結像レンズL2とがテレセントリックな構成であることは必ずしも必要としないことがわかる。
また、特許文献3の実施例1の構成の利点としては、結像レンズL2と被検球面像e1’間距離は変わらないので結像レンズL2とカメラを一体化できることやピント合わせ作業は被検球面の移動だけで行えることがある。
また、装置の大きさについての観点からは、被検球面の位置が固定されるために被検球面を光軸に沿って移動する必要はなく小型の装置を作ることができる利点もある。
なお、対物レンズL1と結像レンズL2をテレセントリックな構成にしたままで被検球面の曲率半径が変化したとしても常にテレセントリックな像が得られる条件は被検球面からの反射光がテレセントリックなるとき、すなわち、本願の図9の実線図に示すように円形光源像cを曲率半径の略1/2、つまり被検球面の焦点に投影した時である。この時、対物レンズL1と結像レンズL2とカメラ間の間距離の調整も光学系全体の移動もなく常にテレセントリックな像を得ることができる。しかし、視野径は曲率中心に円形光源を投影した時より対物レンズ(投光レンズ)と被検面の距離と被検球面の曲率半径に由来する割合で小さくなる不具合を持つ。図9の破線図は被検球面の曲率中心に光源像を投影した時の光線図である。
曲率半径が小さい凹凸球面は、前述したとおり光源像から被検球面全体の1点を照明する反射光束の照明NAは大きくなり被検球面の観察に支障をきたすことになる。
対物レンズL1と結像レンズL2をテレセントリックに構成した場合を含め、対物レンズL1と結像レンズL2間を固定した場合、例えば、図10に示す配置で対物レンズL1と結像レンズL2を固定したうえで被検球面d1の曲率半径より小さな凹面被検球面d2の検査をする場合、一次像e2’は破線で示すように結像レンズL2の物体側焦点から結像レンズL2の間にできることになるが、この時、結像レンズL2はカメラ側に実像を作ることができなくなる。よって、凹面被検球面は曲率半径によっては検査ができなくなる範囲がある。
この現象は対物レンズと結像レンズがテレセントリックな構成である場合にも発生する。そもそも、対物レンズL1と結像レンズL2をテレセントリックな構成にした場合の光学的効果は、被検物からのテレセントリックな光線を対物レンズL1が平行光束としてその焦点位置に瞳を作り結像レンズL2がこの光束をテレセントリックな像として結像させるときに発揮されるものであり、これに近い実施例1では効果があるものの本実施例2では全く光線の形態が異なることから対物レンズL1と結像レンズL2をテレセントリックな構成にしても光学的な効果はない。
しかし、一次像の位置と倍率は被検球面の曲率半径の変化によって都度大きく変化し、結像レンズの移動によるピント合わせができなくなったり、像が大きくなりすぎたり小さくなりすぎて検査できなくなってしまう。
また、対物レンズと結像レンズ間を固定すると特許文献3の実施例2で説明したことと同じ現象が発生する。
小さい曲率半径に対する不具合も特許文献3では同様に持っていることから実際の使用では凹凸球面共に検査する曲率半径を適当な範囲に設定して使用しているものと思われる。
また、基本的な光学構成が文献3の実施例2と同じことから像の結像の可否やテレセントリックな像でないことなど同様な不具合を持つ。また、小さな曲率半径の球面に対しては、点光源像を投影できるのであるが、点光源であるがゆえに観察可能なすべての球面に対して撮像できる像は高コントラストであっても解像力は低く球面の外観検査機としての解像力不足があった。
前記被検面の一次像を略1倍のテレセントリックな実像または虚像として作る焦点距離または開口数の異なる対物レンズ群と、
前記対物レンズ群から選択された第1の対物レンズが他の対物レンズと同軸に着脱互換可能で取り付けられる対物レンズ支持台と、
前記被検部材を載置し、前記被検部材を前記対物レンズの光軸、即ち検査光軸に沿って移動させる被検部材載置移動台と、
前記第1の対物レンズが作る一次像をリレーして二次像を作り、物体側、即ち一次像側にも二次結像側にも略テレセントリックな関係にある像リレーレンズと結像レンズとを有する組と、前記結像レンズの二次結像位置に取り付けた撮像素子と、前記撮像素子からの信号を画像として表示するモニターとを含む、前記検査光軸に沿って移動する像観察ユニットと、
前記第1の対物レンズと前記像リレーレンズとの間、または前記像リレーレンズと前記結像レンズとの間に光分割偏向ミラーを配置することによってできる前記検査光軸と直交する光軸、即ち投光軸上に配置した円形光源と第1の投光レンズユニットと前記光分割偏向ミラーとを有し、前記第1の投光レンズユニットが作る光束を前記光分割偏向ミラーを介して前記第1の対物レンズに送り前記第1の対物レンズの焦点位置に円形光源像を結像させる第1の落射投光ユニットとを有し、前記円形光源の大きさ、又は前記被検部材を照明する開口数即ち照明NAは可変であることを特徴とする。
ここで、第1の投光レンズユニットは第2の投光レンズユニットと第3の投光レンズユニットとその他の形態の投光レンズユニットを含むものと定義する。
前記円形光源と前記第2の投光レンズユニットと前記光分割偏向ミラーと第2の対物レンズとを含み、
前記第2の落射投光ユニットが前記像リレーレンズと被検部材との間に設けられる場合に、
前記第2の落射投光ユニットは、前記円形光源と前記第2の投光レンズユニットと前記光分割偏向ミラーとが同軸に対物板に取付けられ、かつ前記第2の対物レンズは前記検査光軸と同軸に取付けられていることを特徴とする。
前記第3の落射投光ユニットは第1の落射投光ユニットと交換取付け可能であって、
前記第3の落射投光ユニットが前記像リレーレンズと被検部材との間に設けられる場合に、
前記第3の落射投光ユニットは、前記投光軸上に配置された前記円形光源と、
前記円形光源に焦点を略合致させたコリメートレンズとコリメートレンズが作るアフォーカルな光束中に配置され、着脱互換可能な開口数または焦点距離の異なる交換投光レンズ群から選択された交換投光レンズとを有する第4の投光レンズユニットとが一体の組となっており、
前記第3の落射投光ユニットは、前記円形光源と前記第4の投光レンズユニットの組が投光軸上を移動できる案内部をもった移動ガイドと前記光分割偏向ミラーとが同軸に対物板に取付けられ、
前記第3の落射投光ユニットは、前記円形光源と第4の投光レンズユニットの組が前記光分割偏向ミラーに対して投光軸上を前記移動ガイドの案内部に沿って移動し前記交換投光レンズが作る前記円形光源像を前記光分割偏向ミラーを介して前記検査光軸に送り、前記円形光源像を前記検査光軸上で移動させることを特徴とする。
落射照明検査と透過照明検査に共通に用いる請求項12は結像光学系の倍率と使用する撮像素子の大きさに係る項である。
第1の落射投光ユニットA90dは、図2に示す円形光源装置11の円形光源9と、円形光源9に焦点を合わせたコリメートレンズ8aを含む第2の投光レンズユニット91aaと、光分割偏向ミラー7とで構成され、コリメートレンズ8aが作るアフォーカルな光束を光分割偏向ミラー7を介して対物レンズ3に送る。本実施形態の説明は主に凹面の被検面1bの検査を例として説明する。
なお、被検面1bの位置の検出は、像観察ユニット90cを移動し像リレーレンズ4のピント位置を対物レンズのほぼ像側焦点3j付近に合わせ被検面1bを対物レンズに対して上下すると、図示しないモニター上の明るい円形部の径が変化する。この円形部の外径が最も大きくなった時が円形光源像3aと被検面1bの曲率中心が一致した時である。
以後の説明においても像リレーレンズと結像レンズは無限遠設計のレンズとして説明する。
WDが大きい理由はスペースを確保して作業性を良くすることのほか、第1の落射投光ユニットA90dを像リレーレンズ4と対物レンズ3との間に配置する場合に設置が容易になるからである。口径の大きい理由はテレセントリックレンズの観察視野は口径により決まることから大きな径を持つ被検面1bの観察に対応するためである。また、一次像の結像NAが小さいことから像リレーレンズ4のNA(開口数)も小さくてよく、結果として口径の大きい低倍のレンズが好適である。
なお、光分割偏向ミラー7の厚さは収差の発生を抑えるために落射投光ユニットが図1の像リレーレンズ4と対物レンズ3の間にある場合や、図7の像リレーレンズ4と被検部材1との間にある場合は0.3mm以下にすることが好ましい。
照明NA=d/(2r)
で計算される。照明NAの適正な値は実験的ではあるが、0.005〜0.05が好適である。
なお、対物レンズが作る円形光源像の径φdは、
φd=円形光源の径×(対物レンズの焦点距離/コリメートレンズの焦点距離)
で計算される。
照明NAの変更は図2に示す円形光源11の開口径9bの異なる開口板9aを交換して用いればよい。光源は可視光を発するLEDが好適である。
図11ではピント合わせが厳密でなくても像の大きさの変わらず像が流れないコントラストの高い像を得ることができ、また、被検面1bの曲率半径に応じて最適な焦点距離を持つ対物レンズ群90eを用意し、個々の対物レンズに光学的な負担をかけない配慮を行っている。
第1の実施形態からの変更は、対物レンズ支持台90bに代わる一軸ステージ41の取付と、第1の落射投光ユニットA90dまたは第1の落射投光ユニットB90fから第2の落射投光ユニット91dへの交換と、新たに被検面1bの芯出装置91bと透過投光ユニット91fを取付けたものである。
また、対物板43は一軸ステージ41にスペーサ47を介して固定され、第2の落射投光ユニット91dを、検査光軸20に光分割偏向ミラー7の光軸が略合致する位置と、透過照明観察時に偏向ミラー筐体42が透過検査時に透過検査光束を遮らない位置とに移動、位置決め可能となっている。
円形光源9からの光はコリメートレンズ8aでアフォーカルな光束となり、光分割偏向ミラー7を介して対物レンズ3に入射し、対物レンズ3の焦点3bに円形光源像3aを作りながら被検面1bを照明する。被検面1bからの反射光は入射時と同じ光路をたどり対物レンズ3を通過した後に被検面1bの略1倍の一次像3cを作る。この一次像に像観察ユニット90cの像リレーレンズ4のピントを合わせると図示しないモニターに被検面1bの二次像が表示される。
透過照明検査に使用する透過投光ユニット91fは本願第1の実施形態における落射検査装置91dと基本的な構成は同じものであり、透過コリメートレンズ8dの焦点位置に小さな円形光源9を持つ円形光源装置11が取り付けられ、円形光源9からの光はアフォーカルな光束となり、偏向ミラー49で検査光軸20に一致させて折り曲げられる。その後、アフォーカルな光束は、焦点距離または開口数の異なる落射対物レンズ群90eと互換な図7に示す透過投光レンズ群92eから選択された透過投光レンズ44の焦点位置に円形光源像8gを作る。この円形光源像8gを一軸ステージ53を持つ落射被検部材載置移動台91cで、例えば光学レンズである透過被検部材12の焦点92gに合わせる。透過被検部材12から射出されるテレセントリックな光束は透過被検部材の被検面1bに像観察ユニット90cのピントを合わせることにより撮像素子上に透過被検部材12の表または裏の被検面像を形成する。
なお、図7では一部に透過照明による実施例を含んでいる。光軸の右側は落射照明時、左は透過照明時の透過照明光学構成図である。
円形光源の移動は、円形光源装置11と第4の投光レンズユニット92aのコリメートレンズ8aと交換投光レンズ8eは共に移動ガイド50の内径に沿って移動できる外径部とお互いの枠を連結できるネジ部を持つ枠に収納され、ネジで一体化された組となっている。円形光源と第4の投光レンズユニットの組を移動ガイド50の移動案内部であるに内径に挿入し光分割偏向ミラーに対し移動させることによって、交換投光レンズ8eが作る円形光源像3aを光分割偏向ミラーを介して検査光軸20上に投影し、移動させる。円形光源の位置が決まった場合は固定ネジa56aで円形光源と第4の投光レンズユニットの組を固定する。
透過照明検査への切換えは、対物板43は一軸ステージ41に固定されているので、第3の落射投光ユニット92bを光分割偏向ミラー7の光軸が検査光軸20と略合致する位置と透過照明観察時に光分割偏向ミラー筐体が透過検査光束を遮らない位置とに回転ノブ46によって位置決め移動すればよい。
像リレーレンズ4のピント位置に置いた被検面1bの焦点に光源像を投影すると被検面の1点を照明する光は検査光軸20に平行に反射して像観察ユニット90cに入り撮像素子6に像を作る。特許文献3の実施例1の構成は図9に破線で示すように対物レンズの焦点に被検球面を置き、円形光源像3aを被検球面の曲率中心c2に投影するものであるが、本発明は図9の実線で示すように光源像を被検面1bの焦点位置c1に投影するので反射光がテレセントリックな光束となることから、本発明の像リレーレンズ4と結像レンズ5を含む両側にテレセントリックな光学系はこの検査法に適している。
また、この光学系は特許文献1に記載の球面の透過照明観察法である被検レンズの焦点位置に円形面光源像を置いて被検レンズ表面を照明し、被検レンズ表面から射出されるテレセントリックな光線束を取り込み両側にテレセントリックなレンズで被検レンズ表面の像を結像させる構成と同じある。よって、特許文献1に記載の球面の透過観察法は本願第3実施例の透過照明検査装置としてそのまま用いることができる。
この問題に対して、特許文献3の実施例1は対物レンズと結像レンズをテレセントリックな構成にして被検球面を対物レンズの焦点位置に置き、被検球面の曲率中心に円形光源を投影するものなので、特許文献3の実施例1を利用して円形光源像を被検球面の焦点c1ではなく曲率中心c2に形成すると、像観察ユニット90cの作る像にテレセントリック性はなくなるが、像の観察は可能となる。
なお、第3の落射投光ユニット92bは、図7に示すように光源枠59の内径を案内に調整枠60をわずかにずらし、円形光源装置11をコリメートレンズ8bに対してわずかに移動できるようにしてもよい。この場合は、交換投光レンズ8eが作る円形光源像3aの位置を交換投光レンズ8eの焦点位置からわずかにずらすことができる。この操作によって、交換レンズ群の個々のレンズの焦点距離が間欠的に選択されていることに対して、焦点距離があたかも連続的に準備されているようになる。ただし、円形光源像3aは若干ぼけた像になり視野角も変化するが、実質的には問題ではない。
図6は本発明の第2の実施形態に係り、本発明の第1の実施形態と同じく小曲率半径大球面角を持つ被検面1bの落射透過照明球面検査装置91であって、落射投光装置に第2の落射投光ユニット91dを用いており、図7は本発明の第3の実施形態に係り、本発明の第3の落射投光ユニット92bを用いた大曲率半径小球面角を持つ被検面1bの落射透過照明球面検査装置92であって、共に図6記載の透過投光ユニット91fと芯出装置91bを加えて備えさせたものである。
1a 被検面曲率中心
1b 被検面
1c 被検面中心
3 対物レンズ
3a 円形光源像
3b 対物レンズ物体側焦点
3c 一次像または一次像面
3d 対物レンズ取付板
3e ステー部材
3f アダプター枠
3g 対物レンズ枠
3h 対物レンズ物体側主点
3i 対物レンズ像側主点
3j 対物レンズ像側焦点
4 像リレーレンズ
5 結像レンズ
6 撮像素子
6a 二次像
7 光分割偏向ミラー
8a コリメートレンズ
8af コリメートレンズの焦点平面
8b 投光レンズ
8c 像リレーレンズの焦点
8d 透過コリメートレンズ
8e 交換投光レンズ
8f 交換投光レンズの焦点
8g 透過照明円形光源像
9 円形光源
9a 開口板
9b 開口
9c 散乱板
10 トメ枠
11 円形光源装置
11a LED光源
11b LED発光面
12 透過被検部材
20 検査光軸
21 投光軸
30 ズームレンズ
31a 羽絞り
31b 固定ネジ
31c 開閉レバー
32 偏心移動枠
33 回転枠
34 プランジャー
35 高さ調整枠
36 調心ツマミ
37 偏心枠
38 透過被検部材載置台
39 落射被検部材載置台
40 ステージ板
41 一軸ステージ
42 偏向ミラー筐体
43 対物板
44 透過投光レンズ
45 透過投光レンズケース
46 回転ノブ
47 スペーサ
48 ベース板
49 偏向ミラー
50 移動ガイド
51 防塵ガラス
52 偏向ミラー台
53 一軸ステージ
54 回転ノブ
55 像観察ユニット支柱
56a 固定ネジa
56b 固定ネジb
57a 枠a
58b 枠b
59 光源枠
60 調整枠
90 落射照明球面検査装置
90a 被検部材載置移動台
90b 対物レンズ支持台
90c 像観察ユニット
90d 第1の落射投光ユニットA
90e 対物レンズ群
90f 第1の落射投光ユニットB
91 落射透過照明球面検査装置
91aa 第2の投光レンズユニット
91ab 第3の投光レンズユニット
91b 芯出装置
91c 透過投光レンズ落射被検部材載置移動台
91d 第2の落射投光ユニット
91e 透過投光レンズユニット
91f 透過投光ユニット
92 落射透過照明球面検査装置
92a 第4の投光レンズユニット
92b 第3の落射投光ユニット
92e 透過投光レンズ群
92g 透過被検部材の焦点
a 円形光源
b 光分割偏向ミラー
c 円形光源像
d 被検面
d1 被検面
d2 被検面
e 被検面上の点
e′ eの一次像
e″ eの二次像
e1 被検面上の点
e1′ e1の一次像
e11′e1の仮想レンズ位置での一次像
e2 被検面上の点
e2′ e2の一次像
e2″ e2の二次像
l 同焦距離
f 対物レンズ焦点距離
f1 対物レンズ焦点距離
f2 結像レンズ焦点距離
h 瞳
i 被検面曲率中心
k テレセントリック構成
m 焦点間隔
L1 対物レンズ
L2 結像レンズ
L2′ 仮想レンズ位置
L3 投光レンズ
L4 像リレーレンズ
R0 被検面曲率半径
R1 被検面曲率半径
WD ワーキングディスタンス
前記円形光源と前記第2の投光レンズユニットと前記光分割偏向ミラーと第2の対物レンズとを含み、
前記第2の落射投光ユニットが前記像リレーレンズと被検部材との間に設けられる場合に、
前記第2の落射投光ユニットは、前記円形光源と前記第2の投光レンズユニットと前記光分割偏向ミラーとが同軸に対物板に取付けられ、かつ前記第2の対物レンズは前記検査光軸と同軸に取付けられていることを特徴とする。
第3の落射投光ユニットは第1の落射投光ユニットと交換取付け可能であって、
前記第3の落射投光ユニットが前記像リレーレンズと被検部材との間に設けられる場合に、
前記第3の落射投光ユニットは、
前記投光軸上に配置された前記円形光源と、
前記円形光源に焦点を略合致させたコリメートレンズと前記コリメートレンズが作るアフォーカルな光束中に配置され、着脱互換可能な開口数または焦点距離の異なる交換投光レンズ群から選択された交換投光レンズとを有する第4の投光レンズユニットと、
案内部をもった移動ガイドと、
光分割偏向ミラーと、を有し、
前記第3の落射投光ユニットは、前記円形光源と前記第4の投光レンズユニットとが一体となった組と前記光分割偏向ミラーとが前記投光軸と同軸に対物板に取付けられ、
前記第3の落射投光ユニットは、前記一体となった組が前記光分割偏向ミラーに対して前記投光軸上を前記移動ガイドの前記案内部に沿って移動し前記交換投光レンズが作る前記円形光源像を前記光分割偏向ミラーを介して前記検査光軸に送り、前記円形光源像を前記検査光軸上で移動させることを特徴とする。
照明NA=d/(2r)
で計算される。照明NAの適正な値は実験的ではあるが、0.005〜0.05が好適である。
なお、対物レンズが作る円形光源像の径φdは、
φd=円形光源の径×(対物レンズの焦点距離/コリメートレンズの焦点距離)
で計算される。
照明NAの変更は図2に示す円形光源装置11の散乱板9cに接して置かれる開口径9bの異なる開口板9aを交換して用いればよい。光源は可視光を発するLEDが好適である。
第1の実施形態からの変更は、対物レンズ支持台90bに代わる一軸ステージ41の取付と、第1の落射投光ユニットA90dまたは第1の落射投光ユニットB90fから第2の落射投光ユニット91dへの交換と、新たに被検面1bの芯出装置91bと透過投光ユニット91fを取付けたものである。図6に示すように、第1の実施形態における第1の対物レンズ3は、対物レンズ枠3gに取り付けられず、第2の落射投光ユニット91dの内に第2の対物レンズ3として含まれている。
また、対物板43は一軸ステージ41にスペーサ47を介して固定され、第2の落射投光ユニット91dを、検査光軸20に光分割偏向ミラー7の光軸が略合致する位置と、透過照明観察時に偏向ミラー筐体42が透過検査時に透過検査光束を遮らない位置とに移動、位置決め可能となっている。
Claims (13)
- 表面の少なくとも一部に球面または非球面を含む被検面を有する被検部材の落射照明球面検査装置であって、
前記被検面の一次像を略1倍のテレセントリックな実像または虚像として作る焦点距離または開口数の異なる対物レンズ群と、
前記対物レンズ群から選択された第1の対物レンズが他の対物レンズと同軸に着脱互換可能で取り付けられる対物レンズ支持台と、
前記被検部材を載置し、前記被検部材を前記対物レンズの光軸、即ち検査光軸に沿って移動させる被検部材載置移動台と、
前記第1の対物レンズが作る一次像をリレーして二次像を作り、物体側、即ち一次像側にも二次結像側にも略テレセントリックな関係にある像リレーレンズと結像レンズとを有する組と、前記結像レンズの二次結像位置に取り付けた撮像素子と、前記撮像素子からの信号を画像として表示するモニターとを含む、前記検査光軸に沿って移動する像観察ユニットと、
前記第1の対物レンズと前記像リレーレンズとの間、または前記像リレーレンズと前記結像レンズとの間に光分割偏向ミラーを配置することによってできる前記検査光軸と直交する光軸、即ち投光軸上に配置した円形光源と第1の投光レンズユニットと前記光分割偏向ミラーとを有し、前記第1の投光レンズユニットが作る光束を前記光分割偏向ミラーを介して前記第1の対物レンズに送り前記第1の対物レンズの焦点位置に円形光源像を結像させる第1の落射投光ユニットとを有し、前記円形光源の大きさ、又は前記被検部材を照明する開口数即ち照明NAは可変であることを特徴とする落射照明球面検査装置。 - 前記第1の落射投光ユニットが前記像リレーレンズと前記対物レンズ間にある場合、前記第1の落射投光ユニットの前記第1の投光レンズユニットは、前記円形光源に焦点を合わせたコリメートレンズを含む第2の投光レンズユニットとを有し、前記第2の投光レンズユニットが作るアフォーカルな光束を光分割偏向ミラーを介して前記第1の対物レンズに送ることを特徴とする請求項1に記載の落射照明球面検査装置。
- 前記第1の落射投光ユニットが前記像リレーレンズと前記結像レンズ間にある場合、前記第1の落射投光ユニットの前記第1の投光レンズユニットは、前記円形光源に焦点を置いた前記コリメートレンズと、円形光源像を作る投光レンズを有する第3の投光レンズユニットであり、前記第3の投光レンズユニットが作る前記円形光源像を前記像リレーレンズの焦点と共役な位置に投影し、前記光分割偏向ミラーと前記像リレーレンズを介してアフォーカルな光束を前記第1の対物レンズに送ることを特徴とする請求項1に記載の落射照明球面検査装置。
- 前記円形光源の大きさは、前記第1の対物レンズが作る前記円形光源像から前記被検面を照明する照明NAが0.005〜0.05の範囲内であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一つに記載の落射照明球面検査装置。
- 前記対物レンズ群に含まれるそれぞれの前記対物レンズが作る前記円形光源の結像位置、即ち前記対物レンズの焦点位置が略同一位置であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一つに記載の落射照明球面検査装置。
- 前記対物レンズ群に含まれるそれぞれの前記対物レンズが作る前記被検面の一次像位置が略同一位置であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一つに記載の落射照明球面検査装置。
- 前記対物レンズ支持台を前記検査光軸に合致させて着脱できることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一つに記載の落射照明球面検査装置。
- 第2の落射投光ユニットは前記第1の落射投光ユニットと交換取付け可能であって、
前記円形光源と前記第2の投光レンズユニットと前記光分割偏向ミラーと第2の対物レンズとを含み、
前記第2の落射投光ユニットが前記像リレーレンズと被検部材との間に設けられる場合に、
前記第2の落射投光ユニットは、前記円形光源と前記第2の投光レンズユニットと前記光分割偏向ミラーとが同軸に対物板に取付けられ、かつ前記第2の対物レンズは前記検査光軸と同軸に取付けられていることを特徴とする請求項7に記載の落射照明球面検査装置。 - 前記第2の落射投光ユニットは前記投光軸に沿って移動可能な一軸ステージに取付けられ前記検査光軸と略合致して挿脱可能なことを特徴とする請求項8に記載の落射照明球面検査装置。
- 前記第3の落射投光ユニットは第1の落射投光ユニットと交換取付け可能であって、
前記第3の落射投光ユニットが前記像リレーレンズと被検部材との間に設けられる場合に、
前記第3の落射投光ユニットは、前記投光軸上に配置された前記円形光源と、
前記円形光源に焦点を略合致させたコリメートレンズとコリメートレンズが作るアフォーカルな光束中に配置され、着脱互換可能な開口数または焦点距離の異なる交換投光レンズ群から選択された交換投光レンズとを有する第4の投光レンズユニットとが一体の組となっており、
前記第3の落射投光ユニットは、前記円形光源と前記第4の投光レンズユニットの組が投光軸上を移動できる案内部をもった移動ガイドと前記光分割偏向ミラーとが同軸に対物板に取付けられ、
前記第3の落射投光ユニットは、前記円形光源と第4の投光レンズユニットの組が前記光分割偏向ミラーに対して投光軸上を前記移動ガイドの案内部に沿って移動し前記交換投光レンズが作る前記円形光源像を前記光分割偏向ミラーを介して前記検査光軸に送り、前記円形光源像を前記検査光軸上で移動させることを特徴とする請求項7に記載の落射照明球面検査装置。 - 前記第3の落射投光ユニットは前記投光軸に沿って移動可能な一軸ステージに取付けられ、前記検査光軸と略合致して挿脱可能なことを特徴とする請求項10に記載の落射照明球面検査装置。
- 前記像観察ユニットは前記像リレーレンズと前記結像レンズ間にズーム光学系を含み、前記像リレーレンズは焦点距離または開口数の異なる像リレーレンズが、または、前記結像レンズは焦点距離または開口数の異なる結像レンズが着脱可能であることを特徴とする請求項1ないし11のいずれか一つに記載の落射照明球面検査装置。
- 前記被検部材を挟んで前記第1から第3の落射投光ユニットのいずれか一つの反対側に透過投光レンズを含む透過投光ユニットを前記第1から第3の落射投光ユニットのいずれか一つを配置し、前記被検面の透過照明球面検査と落射照明球面検査とが選択的に可能な透過落射照明球面検査装置であることを特徴とする請求項1ないし12のいずれか一つに記載の落射照明球面検査装置を含む透過落射照明球面検査装置。
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