JP2016130714A - 測定装置及び位置合わせ方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】交換前後で計測ステージの位置合わせを好適に実行することが可能な測定装置を提供する。【解決手段】測定装置100は、計測ステージ3Mと、基準ステージ3Sと、テーブル30とを備える。計測ステージ3Mは、LEDチップ50が載置されるステージであり、基準ステージ3Sは、計測ステージ3Mの位置合わせを行うためのステージである。テーブル30は、計測ステージ3Mと基準ステージ3Sとのいずれかを測定位置に移動させる。そして、計測ステージ3Mは、基準ステージ3Sが測定位置に存在するときの位置と、計測ステージ3Mが測定位置に存在するときの位置とが一致するように、位置合わせが行われる。【選択図】図1

Description

本発明は、電子部品に対して検査針を接触させることで電気的特性を計測する測定装置に関する。
従来から、半導体チップなどの測定対象物の夫々の電気的特性を測定するために、検査針の触針によって測定対象物の電気的特性の測定を行うプローブを備えた半導体計測装置が知られている。そして、プローブの検査針(プローブ針)の検査前の位置合わせの方法について、種々の方法が提案されている。例えば、特許文献1には、プローブ針の交換後の位置合わせに関し、プローブ針と電子部品との位置関係を撮影した画像をディスプレイに表示し、ユーザは当該画像を参照してプローブ針の移動操作を行う検査システムが開示されている。
特開2005−189239号公報
LEDを測定対象物とした測定などでは、ステージ(計測ステージ)上に測定対象物を載置させ、プローブ針を測定対象物に触針させて測定を行う。この場合、計測ステージは、消耗品であり交換が必要であるため、交換する度に計測ステージの設置位置がずれてしまい、プローブ針の位置合わせの作業に手間がかかるなどの問題があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、計測ステージの位置合わせを好適に実行することが可能な測定装置を提供することを主な目的とする。
請求項に記載の発明は、測定装置であって、測定対象物が載置されるステージである計測ステージと、前記計測ステージの位置合わせを行うためのステージである基準ステージと、前記計測ステージ及び前記基準ステージが設置され、前記計測ステージと前記基準ステージとのいずれかを測定位置に移動させる移動部と、を備え、前記計測ステージは、前記基準ステージが前記測定位置に存在するときの位置と、前記計測ステージが前記測定位置に存在するときの位置とが一致するように、位置合わせが行われることを特徴とする。
また、請求項に記載の発明は、測定対象物が載置されるステージである計測ステージと、前記計測ステージの位置合わせを行うためのステージである基準ステージと、前記計測ステージ及び前記基準ステージが設置され、前記計測ステージと前記基準ステージとのいずれかを測定位置に移動させる移動部と、を備える測定装置が実行する位置合わせ方法であって、前記計測ステージを、前記基準ステージが前記測定位置に存在するときの位置と、前記計測ステージが前記測定位置に存在するときの位置とが一致するように、位置合わせを行う位置合わせ工程を有することを特徴とする。
測定装置の概略構成を示す。 テーブル上の計測ステージ及び基準ステージの配置例である。 定点カメラが撮影した画像を示す。 プローブ針のXY平面での位置合わせの様子を撮影した画像である。 プローブ針のZ軸方向での位置合わせの様子を示す。 計測ステージの高さ測定の様子を示す。 コンタクト動作の前後の様子を示す。 LEDチップの上面に2つの電極がある場合の針合わせ動作時の状態遷移を示す。 LEDチップの表裏に電極がある場合の針合わせ動作時の状態遷移を示す。 変形例に係る計測ステージ及び基準ステージの配置例である。 (A)は、変形例に係るテーブルの上面図を示す。(B)は、計測ステージの位置合わせを行う際にディスプレイに表示される画像を示す。
本発明の好適な実施形態によれば、測定装置は、測定対象物が載置されるステージである計測ステージと、前記計測ステージの位置合わせを行うためのステージである基準ステージと、前記計測ステージ及び前記基準ステージが設置され、前記計測ステージと前記基準ステージとのいずれかを測定位置に移動させる移動部と、を備え、前記計測ステージは、前記基準ステージが前記測定位置に存在するときの位置と、前記計測ステージが前記測定位置に存在するときの位置とが一致するように、位置合わせが行われる。
上記測定装置は、計測ステージと、基準ステージと、移動部とを備える。計測ステージは、測定対象物が載置されるステージであり、基準ステージは、計測ステージの位置合わせを行うためのステージである。移動部は、計測ステージ及び基準ステージが設置され、計測ステージと基準ステージとのいずれかを測定位置に移動させる。そして、計測ステージは、基準ステージが測定位置に存在するときの位置と、計測ステージが測定位置に存在するときの位置とが一致するように、位置合わせが行われる。この態様では、基準ステージを基準として計測ステージの位置決めが行われるため、計測ステージの交換時の計測ステージの位置ずれ等を好適に抑制することができる。
上記測定装置の一態様では、測定装置は、前記測定位置を撮影範囲とする撮影部をさらに備え、前記計測ステージは、前記基準ステージが前記測定位置に存在するときに前記撮影部が撮影した画像内での前記基準ステージの位置と、前記計測ステージが前記測定位置に存在するときに前記撮影部が撮影した画像内での前記計測ステージの位置とが一致するように、位置合わせが行われる。この態様により、撮影部が撮影した画像に基づき、計測ステージの位置決めを好適に実行することができる。
上記測定装置の好適な例では、前記撮影部は固定されており、前記測定位置は、固定された前記撮影部の撮影範囲内である。
上記測定装置の他の一態様では、測定装置は、前記撮影部が撮影した画像を表示する表示部をさらに備え、前記表示部は、前記基準ステージが前記測定位置に移動した後、前記計測ステージが前記測定位置に移動した場合に、前記基準ステージの位置を示すマーク画像を前記画像に重ねて表示する。この態様では、測定装置は、計測ステージの撮影画像と共に基準ステージの位置を好適に表示することで、計測ステージの位置調整をユーザに好適に実行させることができる。
上記測定装置の他の一態様では、前記基準ステージの上面にはマークが付されており、前記表示部は、前記基準ステージが前記測定位置に存在するときに前記撮影部が撮影した画像内での前記マークの位置に基づき、前記マーク画像を前記画像に重ねて表示する。この態様により、測定装置は、撮影範囲内での基準ステージの位置を好適に認識し、計測ステージの位置合わせ用のマーク画像を的確に表示することができる。
上記測定装置の他の一態様では、測定装置は、前記測定対象物に電力を供給することで当該測定対象物を測定するためのプローブと、前記プローブの針の位置を変更自在に保持する保持部と、をさらに有し、前記移動部は、前記基準ステージが前記測定位置に存在する状態で前記プローブの位置合わせが行われた後、前記基準ステージに代えて前記計測ステージを前記測定位置に移動させ、前記プローブは、前記位置合わせが行われた後、前記計測ステージが前記測定位置に存在する状態で、前記電力の供給を行う。この態様では、測定装置は、計測ステージの位置合わせに用いる基準ステージを基準としてプローブの位置合わせを行うことで、各計測ステージに載置される測定対象物の測定を好適に実行することができる。
上記測定装置の他の一態様では、前記保持部は、前記針の位置を、前記基準ステージの上面と平行な面方向及び当該面方向と垂直な方向に移動自在である。この態様によれば、測定装置は、プローブの3軸方向での位置合わせを好適に実行することができる。
上記測定装置の他の一態様では、前記基準ステージの上面にはマークが付されており、前記プローブの針先は、前記マークの位置を基準として前記位置合わせが行われる。この態様により、プローブの針先の位置合わせを好適に実行することができる。
上記測定装置の他の一態様では、前記プローブの針先はタッチセンサの位置検出部であり、測定装置は、前記基準ステージが前記測定位置に存在する状態で前記プローブの位置を降下させたときに前記タッチセンサが反応した位置と、前記計測ステージが前記測定位置に存在する状態で前記プローブの位置を降下させたときに前記タッチセンサが反応した位置とに基づき、前記基準ステージと前記計測ステージとの高低差を算出する算出部をさらに備える。この態様では、測定装置は、タッチセンサの反応に基づき、基準ステージと計測ステージとの高低差を算出する。これにより、測定対象物の測定時において、プローブの針先を測定対象物に好適に合わせることができる。
本発明に係る他の好適な実施形態では、測定対象物が載置されるステージである計測ステージと、前記計測ステージの位置合わせを行うためのステージである基準ステージと、前記計測ステージ及び前記基準ステージが設置され、前記計測ステージと前記基準ステージとのいずれかを測定位置に移動させる移動部と、を備える測定装置が実行する位置合わせ方法であって、前記計測ステージを、前記基準ステージが前記測定位置に存在するときの位置と、前記計測ステージが前記測定位置に存在するときの位置とが一致するように、位置合わせを行う位置合わせ工程を有する。測定装置は、この位置合わせ方法を実行することで、基準ステージを基準として計測ステージの位置決めを行い、計測ステージの交換時の計測ステージの位置ずれ等を好適に抑制することができる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例について説明する。
[概略構成]
図1は、本実施例に係る測定装置100の概略構成図である。
図1に示す測定装置100は、LEDチップ50の電気的特性及び光特性を検査する装置であって、主に、第1プローブ10と、第2プローブ20と、テーブル30及びテーブル位置調整部31と、制御部40と、定点カメラ41と、フォトディテクタ42と、ディスプレイ43と、入力部44とを備える。
テーブル30には、LEDチップ50がそれぞれ載置される複数の計測ステージ3Mと、各計測ステージ3Mを設置及び交換する際の位置合わせの基準となる基準ステージ3Sとが設けられている。テーブル位置調整部31は、制御部40に接続され、テーブル30を、テーブル30の上面と平行な面内、及びテーブル30の上面に直交する方向に移動させる。以後では、テーブル30の上面に直交する方向を「Z軸」、第1プローブ10及び第2プローブ20が並ぶ方向を「X軸」、X軸及びZ軸に直交する方向を「Y軸」とし、各軸の正方向を図1及び後述する図2に示すように定める。テーブル30は、本発明における「移動部」の一例である。
各計測ステージ3Mは、測定装置100の組立て時又は消耗に伴う交換時に、基準ステージ3Sを基準として位置合わせが行われる。計測ステージ3Mの位置合わせについては、[計測ステージの位置合わせ]のセクションで詳しく説明する。
第1プローブ10は、第1プローブ基部11によって固定され、第1プローブ針12と、高さ調整部13と、スライド部14と、土台部15とを有する。第1プローブ針12は、LEDチップ50の電極に触針することでLEDチップ50を通電状態にする。高さ調整部13は、Z軸操作部1Zへの操作量に応じ、テーブル30に対する第1プローブ針12のZ軸上の位置を調整する。高さ調整部13は、本発明における「保持部」の一例である。スライド部14は、X軸操作部1Xへの操作に応じ、土台部15に対しX軸方向にスライドする。これにより、テーブル30に対する第1プローブ針112のX軸方向の位置が調整される。また、スライド部14は、図示しないY軸方向の第1プローブ針12の位置を調整するためのY軸操作部への操作に応じ、土台部15に対しY軸上をスライドする。これによりテーブル30に対する第1プローブ針12のY軸方向の位置が調整される。
第2プローブ20は、第2プローブ基部21によって固定され、第2プローブ針22と、高さ調整部23と、スライド部24と、土台部15とを有する。第2プローブ針22は、LEDチップ50に形成された電極に触針することで、LEDチップ50を通電状態にする。高さ調整部23は、スライド部24上で第2プローブ針22を所定の高さに保持する。スライド部24は、X軸操作部2Xへの操作に応じ、土台部15に対しX軸方向にスライドする。これにより、テーブル30に対する第2プローブ針22のX軸方向の位置が調整される。また、スライド部24は、図示しないY軸方向の第2プローブ針22の位置を調整するためのY軸操作部への操作に応じ、土台部15に対しY軸上をスライドする。これによりテーブル30に対する第2プローブ針22のY軸方向の位置が調整される。また、第1プローブ基部11及び第2プローブ基部21は、制御部40の制御信号に応じて伸縮自在であり、土台部15のZ軸方向の位置を調整する。
第1プローブ10及び第2プローブ20には、図示していないが、接触を検知するタッチセンサが設けられており、針先の接触時に所定の電気信号を制御部40に供給する。また、第1プローブ針12及び第2プローブ針22は、LEDチップ50の測定前に、手動のティーチング作業によって、LEDチップ50の各電極と適切に触針するように位置調整が行われる。以後では、載置されたLEDチップ50を第1プローブ針12及び第2プローブ針22により触針可能な計測ステージ3Mの位置を、単に「測定位置」とも呼ぶ。
定点カメラ41は、第1及び第2プローブ針12、22の触針位置近傍(即ち測定位置)を上方から撮影するカメラであり、撮影した画像を制御部40へ供給する。本実施例では、定点カメラ41が撮影した画像(単に「撮影画像Im」とも呼ぶ。)は、計測ステージ3Mの位置合わせなどに用いられる。
フォトディテクタ42は、第1及び第2プローブ針12、22とLEDチップ50の電極とが触針した場合に発せられるLEDチップ50の光を受光することで、LEDチップ50の光学的特性の測定を行う。本実施例においては、フォトディテクタ42は、第1及び第2プローブ針12、22の触針位置近傍を測定可能に位置合わせされており、LEDチップ50の光学的特性を測定する。
図でフォトディテクタ42は定点カメラ41上にあるが、測定の際にだけ定点カメラ41の下(定点カメラ41とLEDチップ50の間)に移動するように制御部40が制御しても良い。
ディスプレイ43は、制御部40の制御に基づき、撮影画像Imを表示する。入力部44は、ユーザが測定装置100に対して指示を行うための入力を受け付ける。入力部44は、ボタン、スイッチ、音声入力装置、タッチパネル等の種々の形態を含む。
制御部40は、例えば公知のCPU(Central Processing Unit)などの処理装置であって、メモリなどを備えると共に、測定装置100の各部と接続することでその動作の制御や、測定結果の取得などを行う。
例えば、制御部40は、テーブル位置調整部31、第1プローブ10及び第2プローブ20の夫々に接続され、各操作部1X、1Z、2X、2Z及び入力部44への入力等に基づき、その移動動作の実施や移動量を制御する。また、制御部40は、フォトディテクタ42からのLEDチップ50の測定結果の取得を行う。さらに、制御部40は、定点カメラ41から受信した撮影画像Imをディスプレイ43に表示し、計測ステージ3Mや第1プローブ針12及び第2プローブ針22の位置合わせの操作をユーザに実行させる。
次に、テーブル30上の基準ステージ3S及び計測ステージ3Mの配置例について、図2を参照して説明する。図2(A)は、基準ステージ3Sが測定位置に存在する場合のテーブル30の上面図を示す。
図2(A)の例では、基準ステージ3S及び3つの計測ステージ3M(3Ma〜3Mc)は、テーブル30の中心から等距離の位置を結ぶ仮想的な円Lc上に、等間隔(即ち90度間隔)で配置されている。なお、図2(A)における線分Lvは、対向配置された基準ステージ3S及び計測ステージ3Mbの中心を結ぶ仮想的な線分であり、線分Lhは、対向配置された計測ステージ3Ma、3Mcの中心を結ぶ仮想的な線分である。また、破線枠が示す範囲Rtagは、定点カメラ41による撮影範囲を示す。
図2(A)に示すように、基準ステージ3Sの中心位置には、位置合わせを行うための十字マーク37が設けられている。一方、計測ステージ3Ma〜3Mcの中心位置には、それぞれ、LEDチップ50を固定するための吸着穴38(38a〜38c)が設けられている。図2(A)では、LEDチップ50は、まだ計測ステージ3Mに設置されていない。
図2(B)は、計測ステージ3Mcが計測位置に移動した場合のテーブル30の上面図を示す。図2(B)では、制御部40は、テーブル30を図2(A)の状態から90度回転させることにより、破線枠Rtag内に計測ステージ3Mcを移動させている。このように、制御部40は、テーブル30を回転させることで、任意の計測ステージ3M又は基準ステージ3Sを、測定位置である定点カメラ41の撮影範囲内に遷移させることが可能である。
[計測ステージの位置合わせ]
次に、計測ステージ3Mの設置時における位置合わせについて説明する。概略的には、まず、基準ステージ3Sを測定位置に移動させた状態で、制御部40は、撮影画像Im内における基準ステージ3Sの位置を記憶する。そして、制御部40は、位置合わせの対象となる計測ステージ3Mを測定位置に移動させ、記憶した撮影画像Im内における基準ステージ3Sの位置に、撮影範囲内の計測ステージ3Mの位置を合わせる。
図3(A)は、基準ステージ3Sが測定位置に存在する場合(即ち図2(A)の場合)に撮影された撮影画像Imを表示したディスプレイ43の表示例である。図3(A)の例では、撮影画像Imには、十字マーク37が付された基準ステージ3Sの上面が表示されている。
この場合、制御部40は、定点カメラ41の撮影範囲内にある基準ステージ3Sの中心位置に設けられた十字マーク37の撮影画像Im内での位置を検出し、記憶する。この場合、例えば、制御部40は、撮影画像Imを対象に公知の画像認識処理を行うことで、十字マーク37の位置を検出する。制御部40は、この処理を、各計測ステージ3Mの位置合わせ前に予め実行する。
なお、このとき、ユーザは、撮影画像Imの中心位置またはユーザ所望の位置と基準ステージ3Sの中心位置とが一致するように、基準ステージ3Sの位置又は定点カメラ41の撮影範囲を調整してもよい。この場合、制御部40は、以後の処理において、撮影画像Imの中心位置などを、基準ステージ3Sの中心位置として取り扱うことが可能となる。
この場合、この位置を、「測定位置の原点」とする。
図3(B)は、図3(A)の状態からテーブル30を90度回転させて計測ステージ3Mcを測定位置に移動させた場合に撮影された撮影画像Imを表示するディスプレイ43の表示例を示す。
この場合、撮影画像Imには、位置合わせを行う前にテーブル30上にネジなどで仮止めされた計測ステージ3Mcが表示されると共に、制御部40が生成したマーク37Aが重畳表示されている。この場合、制御部40は、図3(A)の状態で記憶した十字マーク37の位置情報に基づき、図3(A)に示す撮影画像Im内の十字マーク37と同一位置に、マーク37Aを撮影画像Imに重ねて表示する。なお、撮影画像Imの中心位置と基準ステージ3Sの中心位置とが一致するように基準ステージ3Sの位置又は定点カメラ41の撮影範囲を予め調整済みである場合には、制御部40は、マーク37Aを、撮影画像Imの中心位置に表示する。
ここで、図3(B)の例では、計測ステージ3Mcの中心にある吸着穴38cは、制御部40が記憶した撮影画像Im内における十字マーク37の位置とずれている。よって、この場合、ユーザは、図3(B)に示す撮影画像Imが表示されたディスプレイ43を参照しながら、マーク37Aの交点に、吸着穴38cの中心が合うように、計測ステージ3Mcの位置を調整する操作を行う。この場合、例えば、測定装置100は、手動操作により各計測ステージ3Mを位置調整自在な機構を有し、制御部40は、検知した操作量に応じて、計測ステージ3Mcを移動させる。そして、計測ステージ3Mcを移動させた後、仮止めした計測ステージ3Mcを固定する。
そして、制御部40は、各計測ステージ3Mを設置する測定装置100の組立時などでは、図3で説明した処理を、他の計測ステージ3Ma〜3Mbに対しても同様に実行する。また、消耗による任意の計測ステージ3Mの交換時には、制御部40は、交換して仮止めした計測ステージ3Mに対し、図3で説明した処理を実行する。具体的には、制御部40は、仮止めされた交換後の計測ステージ3Mを測定位置に移動させた後、撮影画像Im内の計測ステージ3Mの中心位置が、記憶した基準ステージ3Sの中心位置と一致するように、当該計測ステージ3Mの位置調整を実行する。なお、制御部40は、測定装置100の組立時に基準ステージ3Sの位置情報を記憶するため、計測ステージ3Mの交換時では、撮影画像Im内における基準ステージ3Sの位置を記憶する処理を実行しなくともよい。
このように、本実施例では、基準ステージ3Sを基準として各計測ステージ3Mの位置調整を実行する。これにより、交換前後の計測ステージ3Mを略同一位置に設置することができる。また、基準ステージ3Sを基準として各計測ステージ3Mを設置することで、計測ステージ3Mごとの設置位置のばらつき(誤差)を記憶する必要がなく、誤差の累積を好適に抑制することができる。
[プローブ針の位置合わせ]
次に、基準ステージ3Sを利用した第1プローブ針12及び第2プローブ針22の位置合わせについて説明する。以下に説明する位置合わせは、測定ステージ3Mの位置合わせ後であってLEDチップ50の測定前に実行される。
(1)XY平面での位置合わせ
まず、第1プローブ針12及び第2プローブ針22のXY平面での位置合わせについて説明する。
第1プローブ針12及び第2プローブ針22のXY平面での位置合わせは、基準ステージ3Sを測定位置に移動させた状態で、基準ステージ3Sの十字マーク37を基準として実行される。このとき、制御部40は、撮影画像Imをディスプレイ43に表示することで、第1プローブ針12及び第2プローブ針22の位置調整のためのユーザ操作を誘導する。
ここで、第1プローブ針12及び第2プローブ針22の先端を、基準ステージ3Sの十字マーク37の交点位置に合わせる処理例について、図4を参照して説明する。
図4(A)は、第1プローブ針12及び第2プローブ針22のXY平面での位置合わせの実行前に撮影された撮影画像Imを表示したディスプレイ43の表示例を示す。なお、図4(A)及び後述の図4(B)〜(D)では、定点カメラ41の倍率変更により、図2(A)、(B)の範囲Rtagの中心部分が拡大されている。
図4(A)では、第1プローブ針12及び第2プローブ針22の各先端位置は、基準ステージ3Sの中心に相当する十字マーク37の交点に対してそれぞれずれている。従って、この場合、ユーザは、ディスプレイ43に表示された図4(A)に示す撮影画像Imを参照し、X軸方向の第1及び第2プローブ針12、22を調整するためのX軸操作部1X、2Xと、Y軸方向の第1及び第2プローブ針12、22を調整するためのY軸操作部とを適宜操作する。この場合、制御部40は、ユーザが操作した操作部及び操作量に応じ、第1プローブ針12及び第2プローブ針22のXY平面上の位置を調整する。
図4(B)は、第1プローブ針12及び第2プローブ針22の位置調整後における撮影画像Imを表示したディスプレイ43の表示例を示す。この場合、ユーザ操作に基づき、第1プローブ針12及び第2プローブ針22が移動した結果、第1プローブ針12及び第2プローブ針22の先端位置は、十字マーク37の交点に略一致している。この場合、ユーザは、各操作部への操作を終了し、第1及び第2プローブ針12、22の位置調整が終了した旨の入力を入力部44により行う。
図4(C)は、任意の計測ステージ3Mが測定位置となるようにテーブル30を回転させた場合のディスプレイ43の表示例を示す。この場合、[計測ステージの位置合わせ]のセクションで述べたように、測定位置に移動した任意の計測ステージ3Mの中心は、測定位置に存在する場合の基準ステージ3Sの中心と撮影画像Im上で一致するように位置合わせが行われている。よって、テーブル30を回転させて任意の計測ステージ3Mが測定位置に遷移した場合であっても、図4(C)に示すように、撮影対象の計測ステージ3Mの中心に位置する吸着穴38に第1プローブ針12及び第2プローブ針22の先端が「測定位置の原点」で重なる。
図4(D)は、LEDチップ50の検査時に撮影された撮影画像Imを表示したディスプレイ43の表示例である。図4(D)に示すように、LEDチップ50の検査時には、吸着穴38は排気ポンプ(真空ポンプ)により負圧になり、LEDチップ50が吸引され、吸着している。そして、第1プローブ針12の先端は電極パット51と接触し、第2プローブ針22の先端は電極パッド52と接触しており、LEDチップ50が通電状態となっている。
このとき、LEDチップ50の中心が吸着穴38と重なるようにLEDチップ50が取り付けられるため、電極パッド51、52と、吸着穴38とは、XY平面上で近傍に位置する。
なお、図4では、LEDチップ50のサイズは1mm×0.6mm、吸着穴38は直径0.2mm、電極パッド51、52は直径0.2mm強の例で、プローブ先端は直径0.1mm弱である。
従って、この場合、図4(B)、(C)に示す位置合わせが行われた状態からの第1プローブ針12及び第2プローブ針22の移動量は短い。具体的には、図4(D)では、第1プローブ針12は、図4(C)の状態からX軸負方向に矢印70の幅だけ移動し、第2プローブ針22は、図4(C)の状態からX軸正方向に矢印71の幅だけ移動している。
なお、図4では、LEDチップ50のサイズは1mm×0.6mm、吸着穴38は直径0.2mm、電極パッド51、52は直径0.2mm強の例で、プローブ先端は直径0.1mm弱である。
このように、LEDチップ50の検査前に、図4(B)に示す位置になるように、第1プローブ針12及び第2プローブ針22の位置調整を実行しておく。これにより、LEDチップ50の検査時には、第1プローブ針12及び第2プローブ針22のXY平面上での位置調整を好適に簡略化することができ、画角が狭い高倍率に定点カメラ41が設定されていた場合であっても、第1プローブ針12及び第2プローブ針22の針先が撮影範囲から外れることがない。また、制御部40は、LEDチップ50上の電極パッド51、52の位置を予め記憶しておくことで、検査時に、第1プローブ針12及び第2プローブ針22を、電極パッド51、52の位置に自動的に移動させることもできる。
(2)Z軸での位置合わせ
次に、Z軸方向での第1プローブ針12及び第2プローブ針22の位置合わせについて、図5を参照して説明する。
図5(A)〜(D)は、Z軸方向での第1プローブ針12及び第2プローブ針22の位置合わせに伴う第1プローブ10及び第2プローブ20の遷移を示す。なお、図5等では、説明便宜上、第1プローブ基部11及び第2プローブ基部21等を図示していない。
図5(A)は、Z軸方向での第1プローブ針12及び第2プローブ針22の位置合わせを行う直前の第1プローブ10及び第2プローブ20を示す。図5(A)に示す状態では、第1プローブ10及び第2プローブ20は、第1プローブ針12及び第2プローブ針22が基準ステージ3Sに接触しない所定の高さ(「プローブ待機高さ」とも呼ぶ。)に設定されている。また、図5(A)に示すように、Z軸方向での位置調整が可能な高さ調整部13により保持される第1プローブ針12は、高さ調整機能がない高さ調整部23により保持される第2プローブ針22よりも、予め高い位置で保持されている。そして、図5(A)の状態で、制御部40は、第1プローブ基部11及び第2プローブ基部21を制御することで、土台部15を一定速度により下降させる。
図5(B)は、第2プローブ針22の先端が基準ステージ3Sの上面に接触したときの第1プローブ10及び第2プローブ20を示す。この場合、第2プローブ針22の先端が基準ステージ3Sの上面に接触したことから、第2プローブ針22の先端に設けられていたタッチセンサは、接触した旨の検知信号を制御部40に送信する。上述の検知信号を受信した制御部40は、第1プローブ基部11及び第2プローブ基部21による移動を停止させる。従って、この場合、第2プローブ針22の先端のみが基準ステージ3Sの上面に接触した状態で土台部15の移動が停止する。そして、制御部40は、この場合の第1プローブ10及び第2プローブ20の位置を、LEDチップ50の検査時の基準となる高さ(「プローブ基準高さ」とも呼ぶ。)であると認識し、記憶しておく。
図5(C)は、Z軸操作部1Zを操作することにより第1プローブ針12を下降させる様子を示す。第1プローブ10及び第2プローブ20の停止後、ユーザのZ軸操作部1Zへの操作量に応じ、高さ調整部13は、第1プローブ針12を下降させる。この場合、ユーザは、第1プローブ針12が基準ステージ3Sの上面に接触するまで、第1プローブ針12を移動させる。
図5(D)は、第1プローブ針12が基準ステージ3Sの上面に接触したときの様子を示す。図5(D)では、第1プローブ針12が基準ステージ3Sの上面に接触したことから、第1プローブ針12の先端に設けられたタッチセンサは、接触した旨の検知信号を制御部40に送信する。この場合、制御部40は、第1プローブ針12の先端が接触した旨をユーザに通知し、Z軸操作部1Zによる操作を中止させる。なお、制御部40は、タッチセンサからの検知信号受信後のZ軸操作部1Zによる操作を無効であるとみなしてもよい。その後、所定のボタン押下があった場合、制御部40は、第1プローブ10及び第2プローブ20を、プローブ待機高さまで再び移動させる。
このように、測定装置100は、Z軸操作部1Zの操作に基づき、好適に第1プローブ針12及び第2プローブ針22のZ軸方向の位置合わせを実行することができる。
[計測ステージの高さ測定]
次に、第1プローブ針12及び第2プローブ針22の位置合わせ後に実行する、各計測ステージ3Mの高さの測定処理について説明する。制御部40は、第1プローブ10及び第2プローブ20をプローブ待機高さから徐々に下降させ、第1プローブ針12及び第2プローブ針22、または第2プローブ針22が計測ステージ3Mへの接触を検知したときの高さを、当該計測ステージ3Mの高さとして認識する。
図6(A)は、高さを計測する計測ステージ3Mを測定位置に移動させた状態を示す。この場合、第1プローブ針12及び第2プローブ針22のZ軸方向の位置合わせが実行済みであることから、第1プローブ針12及び第2プローブ針22のZ軸での先端位置が略一致している。そして、図6(B)の状態で、制御部40は、第1プローブ基部11及び第2プローブ基部21を制御することで、土台部15を一定速度により下降させる。
図6(B)は、第1プローブ針12又は/及び第2プローブ針22が測定対象の計測ステージ3Mの上面に接触したときの様子を示す。この場合、第1プローブ針12及び第2プローブ針22、または第2プローブ針22の先端が計測ステージ3Mの上面に接触し、対応するタッチセンサが検知信号を制御部40へ送信する。この場合、制御部40は、第1プローブ10及び第2プローブ20の移動を停止させると共に、停止時の高さを、計測対象の計測ステージ3Mの高さとして認識する。
そして、制御部40は、図5に示した処理により認識した基準ステージ3Sの高さ(即ちプローブ基準高さ)と、図6に示した処理により認識した計測ステージ3Mの高さとの高低差を算出し、当該計測ステージ3Mの高さに関するオフセット値として記憶する。そして、制御部40は、後述するLEDチップ50の検査時では、プローブ基準高さと、測定位置にある計測ステージ3Mの高さのオフセット値とを勘案して、第1プローブ針12及び第2プローブ針22のZ軸方向での停止位置を決定する。
[検査時の動作]
次に、LEDチップ50の検査時に実行する測定装置100の動作について説明する。
(1)コンタクト動作
まず、第1プローブ針12及び第2プローブ針22の針先をLEDチップ50に押し当てる動作であるコンタクト動作について図7を参照して説明する。図7(A)、(B)は、コンタクト動作の実行前後における測定装置100の状態を示す。
まず、コンタクト動作の実行前に、制御部40は、LEDチップ50が載置された計測ステージ3Mを認識すると共に、入力部44により、LEDチップ50の高さ及び第1プローブ針12及び第2プローブ針22のLEDチップ50への押し込み量(所謂オーバードライブ)の入力を受け付ける。そして、制御部40は、コンタクト動作を開始すべき旨の入力を入力部44により検知した場合、図7(A)に示すように、土台部15を降下させる。
その後、制御部40は、[計測ステージの高さ測定]のセクションで認識した計測ステージ3Mの高さに対し、入力されたLEDチップ50の高さ分だけ高く、かつ、入力された押し込み量だけ低い位置まで土台部15を降下させる。この場合、図7(B)に示すように、第1プローブ針12及び第2プローブ針22は、LEDチップ50の表面に対して入力された押し込み量だけ押し込まれた位置で停止する。
なお、[計測ステージの高さ測定]のセクションで説明した手順と同様の手順でLEDチップ50の高さを第1プローブ針12及び第2プローブ針22、または第2プローブ針22で検知、認識し、入力された押し込み量だけ低い位置まで土台部15を降下させても良い。
これらの場合、第1プローブ針12及び第2プローブ針22に設けられたタッチセンサは、接触を検知して、検知信号を制御部40へ送信する。
(2)針合わせ動作
次に、LEDチップ50の各電極に第1プローブ針12及び第2プローブ針22の針先を合わせる動作である針合わせ動作について説明する。
まず、第1プローブ針12及び第2プローブ針22をそれぞれ接触させる2つの電極が両方ともLEDチップ50の上面に形成されている場合の針合わせ動作について、図8を参照して説明する。図8(A)〜(C)は、針合わせ動作時の測定装置100の遷移を示す。
まず、針合わせ動作の実行前に、制御部40は、LEDチップ50が載置された計測ステージ3Mを認識すると共に、入力部44により、LEDチップ50の高さ及び針合わせを行う位置に関する入力を受け付ける。そして、制御部40は、針合わせ動作を開始すべき旨の入力を入力部44により検知した場合、図8(A)に示すように、土台部15を降下させる。
その後、制御部40は、図8(B)に示すように、LEDチップ50の表面よりも所定長だけ高い位置で土台部15を停止させ、X軸操作部1X、2XによるX軸方向の第1プローブ針12及び第2プローブ針22の位置調整の操作を受け付ける。この場合、制御部40は、定点カメラ41が生成した撮影画像Imをディスプレイ43に表示させることで、ユーザに第1プローブ針12及び第2プローブ針22の針先の位置と各電極の位置とを認識させる。
その後、制御部40は、所定の入力を検知することで、X軸操作部1X、2Xによる第1プローブ針12及び第2プローブ針22の位置調整の終了を認識する。この場合、制御部40は、入力されたLEDの高さ及び記憶された計測ステージ3Mの高さに基づき、第1プローブ針12及び高さ調整部23をLEDチップ50の上面に接触する位置(図8(C)参照)まで移動させる。そして、図8(C)の状態では、第1プローブ針12及び第2プローブ針22は、それぞれLEDチップ50の電極と接触し、LEDへの通電が可能な状態となっている。
次に、第1プローブ針12及び第2プローブ針22を接触させる電極がLEDチップ50の表面と裏面とにそれぞれ形成されている場合の針合わせ動作について、図9を参照して説明する。
図9(A)〜(C)は、この場合の針合わせ動作における測定装置100の遷移を示す。図9の例では、各計測ステージ3Mの上面には、導電板39が形成されており、第1プローブ針12の先端を導電板39に接触させ、第2プローブ針22の先端をLEDチップ50上に形成された電極に接触させることで、LEDチップ50を通電状態にする。
まず、制御部40は、図8の例と同様に、針合わせ動作の実行前に、制御部40は、入力部44により、LEDチップ50の高さ及び針合わせを行う位置に関する入力を受け付けた後、土台部15を降下させる。その後、制御部40は、図9(B)に示すように、LEDチップ50の上面よりも所定長だけ高い位置で第1プローブ針12及び第2プローブ針22を停止させ、X軸操作部1X、2XによるX軸方向の第1プローブ針12及び第2プローブ針22の位置調整の操作を受け付ける。この場合、制御部40は、定点カメラ41が生成した撮影画像Imをディスプレイ43に表示させることで、ユーザに第1プローブ針12及び第2プローブ針22の針先の位置とLEDチップ50の位置とを認識させる。なお、図9(B)では、ユーザは、導電板39と第1プローブ針12とを接触させるため、第1プローブ針12がLEDチップ50と接触しない位置まで第1プローブ針12をX軸負方向に移動させる。
そして、制御部40は、例えば所定の入力を検知することで、X軸操作部1X、2Xによる第1プローブ針12及び第2プローブ針22の位置調整の終了を認識する。そして、制御部40は、入力されたLEDチップ50の高さ及び記憶された計測ステージ3Mの高さの情報に基づき、高さ調整部23をLEDチップ50の表面に接触する位置(即ち、図9(C)に示す位置)まで移動させる。
なお、LEDチップ50の高さを第2プローブ針22で検知、認識し、高さ調整部23を移動させても良い。
そして、図9(C)の状態では、第2プローブ針22は、LEDチップ50の表面上の電極と接触する。
次に、制御部40は、図9(D)に示すように、Z軸操作部1Zへの操作に基づき、第1プローブ針12を降下させる。そして、制御部40は、第1プローブ針12に設けられたタッチセンサから検知信号を受信した場合、第1プローブ針12が接触した旨をユーザに通知する。その後、ユーザは、Z軸操作部1Zをさらに操作することで、所定の押し込み量だけ第1プローブ針12をLEDチップ50に押し込む。そして、図9(D)の状態では、第1プローブ針12及び第2プローブ針22は、それぞれLEDチップ50の電極と電気的に接続し、LEDへの通電が可能な状態となっている。
[変形例]
以下、上述の実施例に好適な各変形例について説明する。なお、これらの各変形例は、任意に組み合わせて上述の実施例に適用することが可能である。
(変形例1)
図2に示す計測ステージ3Ma〜3Mc及び基準ステージ3Sは、それぞれテーブル30の中心に対して90度回転した位置に配置されていた。しかし、本発明が適用可能な配置はこれに限られない。
図10は、変形例に係るテーブル30の上面図を示す。図10の例では、計測ステージ3Ma〜3Mcは、テーブル30の中心から等距離であって、当該中心に対して120度間隔で配置されている。そして、基準ステージ3Sは、テーブル30の中心に対して計測ステージ3Mcから60度反時計回りに回転した位置に配置されている。
この場合であっても、制御部40は、計測ステージ3Ma〜3Mc及び基準ステージ3Sの配置情報を記憶し、当該配置情報に基づきテーブル30を回転させることで、定点カメラ41の撮影範囲となる対象を切り替える。これにより、実施例と同様、各計測ステージ3Mの位置合わせを好適に実行することができる。
(変形例2)
[計測ステージの位置合わせ]のセクションの説明では、制御部40は、各計測ステージ3MのXY平面における位置を調整対象とした。これに加えて、制御部40は、各計測ステージ3Mの向き(回転角度)についても調整対象としてもよい。
図11(A)は、変形例に係るテーブル30の上面図を示す。図11(A)の例では、各計測ステージ3Ma〜3Mcの中心には、基準ステージ3Sと同様に、十字マーク36a〜36cが付されている。図11(B)は、計測ステージ3Mcの位置合わせを行う際のディスプレイ43の表示例である。図11(B)では、図3(B)の例と同様に、制御部40は、撮影画像Imに重ねて、基準ステージ3Sの十字マーク37の位置を示すマーク37Aを表示している。この場合、ユーザは、図11(B)に示す撮影画像Imが表示されたディスプレイ43を参照し、撮影画像Imに表示されたマーク37Aに計測ステージ3Mcの十字マーク36cが重なるように、計測ステージ3McのXY平面上の位置及び向きの調整を行う。
このように、本変形例では、好適に計測ステージ3Mの向きについても基準ステージ3Sに合わせて調整することができる。
(変形例3)
[計測ステージの高さ測定]のセクションの説明では、制御部40は、各計測ステージ3Mの高さ(即ちZ軸方向での位置)を測定して記憶した。これに代えて、各計測ステージ3Mの高さ調整が可能である場合には、制御部40は、各計測ステージ3Mの高さを、基準ステージ3Sの高さと一致するように調整してもよい。この場合、例えば、制御部40は、各計測ステージ3M及び基準ステージ3Sの高低差に相当するオフセット値分だけ、各計測ステージ3Mの高さを調整することで、基準ステージ3Sの高さと一致させる。
(変形例4)
測定装置100は、LEDチップ50に代えて、他の任意のチップを検査対象とし、第1プローブ針12及び第2プローブ針22を触針させることで、電気的特性を計測してもよい。
なお、プローブ針数も2本に限定されない。
(変形例5)
図3の説明では、制御部40は、ユーザ操作に基づき、マーク37Aの交点に、吸着穴38cの中心が合うように、計測ステージ3Mcの位置を調整した。これに代えて、制御部40は、ユーザ操作によらずに、計測ステージ3Mcの位置調整を行ってもよい。
この場合、測定装置100は、各計測ステージ3Mの位置を調整自在な機構を有し、制御部40は、図3(B)に示す撮影画像Imの取得後、画像認識処理などにより吸着穴38cの位置を認識する。そして、制御部40は、既に記憶した撮影画像Imにおける基準ステージ3Sの中心位置に吸着穴38cの中心が重なるように、計測ステージ3Mcを移動させる。
(変形例6)
[検査時の動作]のセクションの説明において、測定装置100は、LED50の位置を調整自在な機構を有し、LED50を「測定位置の原点」に移動させてもよい。
10 第1プローブ
20 第2プローブ
30 テーブル
31 テーブル位置調整部
40 制御部
41 定点カメラ
42 フォトディテクタ
43 ディスプレイ
44 入力部
50 LEDチップ
100 測定装置

Claims (10)

  1. 測定対象物が載置されるステージである計測ステージと、
    前記計測ステージの位置合わせを行うためのステージである基準ステージと、
    前記計測ステージ及び前記基準ステージが設置され、前記計測ステージと前記基準ステージとのいずれかを測定位置に移動させる移動部と、を備え、
    前記計測ステージは、前記基準ステージが前記測定位置に存在するときの位置と、前記計測ステージが前記測定位置に存在するときの位置とが一致するように、位置合わせが行われることを特徴とする測定装置。
  2. 前記測定位置を撮影範囲とする撮影部をさらに備え、
    前記計測ステージは、前記基準ステージが前記測定位置に存在するときに前記撮影部が撮影した画像内での前記基準ステージの位置と、前記計測ステージが前記測定位置に存在するときに前記撮影部が撮影した画像内での前記計測ステージの位置とが一致するように、位置合わせが行われることを特徴とする請求項1に記載の測定装置。
  3. 前記撮影部は固定されており、
    前記測定位置は、固定された前記撮影部の撮影範囲内であることを特徴とする請求項2に記載の測定装置。
  4. 前記撮影部が撮影した画像を表示する表示部をさらに備え、
    前記表示部は、前記基準ステージが前記測定位置に移動した後、前記計測ステージが前記測定位置に移動した場合に、前記基準ステージの位置を示すマーク画像を前記画像に重ねて表示することを特徴とする請求項2または3に記載の測定装置。
  5. 前記基準ステージの上面にはマークが付されており、
    前記表示部は、前記基準ステージが前記測定位置に存在するときに前記撮影部が撮影した画像内での前記マークの位置に基づき、前記マーク画像を前記画像に重ねて表示することを特徴とする請求項4に記載の測定装置。
  6. 前記測定対象物に電力を供給することで当該測定対象物を測定するためのプローブと、
    前記プローブの針の位置を変更自在に保持する保持部と、をさらに有し、
    前記移動部は、前記基準ステージが前記測定位置に存在する状態で前記プローブの位置合わせが行われた後、前記基準ステージに代えて前記計測ステージを前記測定位置に移動させ、
    前記プローブは、前記位置合わせが行われた後、前記計測ステージが前記測定位置に存在する状態で、前記電力の供給を行うことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の測定装置。
  7. 前記保持部は、前記針の位置を、前記基準ステージの上面と平行な面方向及び当該面方向と垂直な方向に移動自在であることを特徴とする請求項6に記載の測定装置。
  8. 前記基準ステージの上面にはマークが付されており、
    前記プローブの針先は、前記マークの位置を基準として前記位置合わせが行われることを特徴とする請求項6または7に記載の測定装置。
  9. 前記プローブの針先はタッチセンサの位置検出部であり、
    前記基準ステージが前記測定位置に存在する状態で前記プローブの位置を降下させたときに前記タッチセンサが反応した位置と、前記計測ステージが前記測定位置に存在する状態で前記プローブの位置を降下させたときに前記タッチセンサが反応した位置とに基づき、前記基準ステージと前記計測ステージとの高低差を算出する算出部をさらに備えることを特徴とする請求項6〜8のいずれか一項に記載の測定装置。
  10. 測定対象物が載置されるステージである計測ステージと、
    前記計測ステージの位置合わせを行うためのステージである基準ステージと、
    前記計測ステージ及び前記基準ステージが設置され、前記計測ステージと前記基準ステージとのいずれかを測定位置に移動させる移動部と、を備える測定装置が実行する位置合わせ方法であって、
    前記計測ステージを、前記基準ステージが前記測定位置に存在するときの位置と、前記計測ステージが前記測定位置に存在するときの位置とが一致するように、位置合わせを行う位置合わせ工程
    を有することを特徴とする位置合わせ方法。
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