JP2016125377A - 電源制御装置 - Google Patents

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裕通 安則
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Abstract

【課題】蓄電装置の端子電圧の低下を抑制すること。【解決手段】電源制御装置13は、バッテリ11とスタータモータ15とを接離する遮断リレー22と、スタータモータ15に接続されたキャパシタ26の端子電圧VCを検出するセンサと、遮断リレー22を開閉制御する制御部21と、を備える。遮断リレー22は、スタータモータ15の動作開始時に開路状態にあり、制御部21は、スタータモータ15の動作中に、センサにて検出したキャパシタ26の端子電圧VCに基づいて遮断リレー22を閉路する。【選択図】図1

Description

本発明は、電源制御装置に関する。
従来、車両のエンジン始動制御装置は、蓄電装置から電力をスタータモータに供給してそのスタータモータを回転駆動し、スタータモータの駆動力によりエンジンを回転始動する。このエンジン始動時において、蓄電装置の出力電圧が一時的に低下する場合がある。このような出力電圧の低下は、蓄電装置から供給される電力により動作する電気負荷(例えば表示パネル等)の安定した動作が得られなくなるおそれがある。このため、スタータモータに流れる電流を抵抗等により制限することで蓄電装置の出力電圧の低下を抑制するエンジン始動制御装置が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
特開2009−68426号公報
しかしながら、出力電流、つまりスタータモータに供給する電流を制限すると、エンジンの始動性の低下を招くおそれがある。これに対し、スタータモータの始動性を確保すると、蓄電装置の端子電圧、つまり負荷に対して供給する電圧の低下を招く。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、蓄電装置の端子電圧の低下を抑制することにある。
上記課題を解決する電源制御装置は、第1の蓄電装置と第2の蓄電装置とを備え、前記第1の蓄電装置と前記第2の蓄電装置から負荷装置に電流を供給する電源システムに備えられ、前記第1の蓄電装置と前記負荷装置との間に接続され、前記第1の蓄電装置から前記負荷装置へ供給する電流を制御する電源制御装置であって、前記第1の蓄電装置と前記負荷装置とを接離する第1の開閉器と、前記負荷装置に接続された第2の蓄電装置の端子電圧を検出するセンサと、前記第1の開閉器を開閉制御する制御装置と、を備え、前記第1の開閉器は、前記負荷装置の動作開始時に開路状態にあり、前記制御装置は、前記負荷装置の動作中に、前記センサにて検出した前記第2の蓄電装置の端子電圧と前記負荷装置の動作時間との少なくとも一方に基づいて前記第1の開閉器を閉路する。
この構成によれば、負荷装置に接続される第2の蓄電装置から電流を供給して負荷装置を作動させる。そして、負荷装置の動作中に、第2の蓄電装置の端子電圧と負荷装置の動作時間の少なくとも一方に応じて第1の開閉器を閉路することで、第1の蓄電装置から負荷装置に電流を供給する。そして、負荷装置の動作開始時に第1の開閉器が開路状態にあることと、第1の開閉器を閉路するときに負荷装置が動作中であることにより、第1の蓄電装置における端子電圧の低下が抑制される。
上記の電源制御装置において、前記制御装置は、前記第2の蓄電装置の端子電圧と第1の設定電圧及び第2の設定電圧とを比較し、前記端子電圧が前記第2の設定電圧まで低下したときに前記第1の開閉器を閉路し、前記端子電圧が前記第1の設定電圧まで上昇したときに前記第1の開閉器を開路することが好ましい。
この構成によれば、負荷装置の動作中に、第2の蓄電装置の端子電圧が第2の設定電圧まで低下したときに第1の開閉器を閉路することで、負荷装置の動作に必要な電流が第1の蓄電装置から供給される。第2の蓄電装置は、閉路した第1の開閉器を介して第1の蓄電装置から流れる電流により充電する。そして、端子電圧が第1の設定電圧になると第1の開閉器を開路すること、次の負荷装置の動作開始時に第1の開閉器を開路状態とする。
上記の電源制御装置において、前記制御装置は、前記負荷装置の動作時間を計測し、その動作時間と設定時間とを比較し、前記動作時間が前記設定時間になると前記第1の開閉器を閉路し、前記端子電圧が第1の設定電圧まで上昇したときに前記第1の開閉器を開路することが好ましい。
この構成によれば、負荷装置の動作中に、負荷装置の動作時間が設定時間になると第1の開閉器を閉路することで、負荷装置の動作に必要な電流が第1の蓄電装置から供給される。第2の蓄電装置は、閉路した第1の開閉器を介して第1の蓄電装置から流れる電流により充電する。そして、端子電圧が第1の設定電圧になると第1の開閉器を開路すること、次の負荷装置の動作開始時に第1の開閉器を開路状態とする。
上記の電源制御装置は、前記第1の蓄電装置と前記第2の蓄電装置との間に、第2の開閉器を含む充電回路を備え、前記制御装置は、前記負荷装置の非動作状態において、前記第2の蓄電装置の端子電圧に基づいて、前記第2の開閉器を制御し、前記充電回路を介して前記第1の蓄電装置から前記第2の蓄電装置へ充電電流を供給して前記第2の蓄電装置を充電することが好ましい。
この構成によれば、負荷装置が非動作状態のときに充電回路を介して第2の蓄電装置が充電される。第2の蓄電装置の端子電圧に基づいて充電回路の第2の開閉器を制御することで、充電時における第1の蓄電装置の端子電圧の低下が抑制される。
上記の電源制御装置において、前記負荷装置は負荷制御信号に基づいて開閉する負荷リレーを介して接続され、前記制御装置は、前記負荷制御信号に基づいて、前記負荷装置が動作中か非動作状態かを判定することが好ましい。
この構成によれば、負荷リレーを開閉する負荷制御信号に基づいて、負荷装置の動作状態が容易に判定される。
本発明の電源制御装置によれば、蓄電装置の端子電圧の低下を抑制することができる。
一実施形態の車両用電源システムの概略構成図である。 制御装置の動作を示す波形図である。 (a)は本実施形態の車両用電源システムの動作を示す波形図、(b)(c)は比較例の動作を示す波形図である。
以下、一実施形態を説明する。
図1に示すように、一実施形態の車両用電源システムは、第1の蓄電装置としてのバッテリ11を有している。このバッテリ11には、負荷装置12と電源制御装置13が配線L1を介して接続されている。負荷装置12は、たとえば各種のECU、オーディオ装置,メータ等の表示部、等である。負荷装置12は、バッテリ11から供給される電流に基づいて動作する。
電源制御装置13は、負荷リレーとしてのスタータリレー14を介して負荷装置としてのスタータモータ15に接続されている。電源制御装置13は、スタータモータ15に供給する電流を制御する。バッテリ11は、例えば鉛蓄電池などの二次電池である。バッテリ11は、車両のエンジンまたは車輪(いずれも図示略)により回転される発電機が発電した電力を蓄える。電圧センサ16は、バッテリ11の端子電圧に応じた検出信号VBを出力する。
スタータリレー14は、スタータモータ15に対する電力の供給または停止を行う。スタータリレー14は、ノーマルオープン型のリレーである。スタータモータ15は、例えば、マグネチックシフト式またはリダクションギヤ式などの公知の直流モータで構成される。スタータリレー14は、エンジン始動操作(たとえばイグニッションスイッチの操作)に基づいて供給される制御信号SSTにより閉路する。閉路したスタータリレー14を介してスタータモータ15に電力が供給される。供給電力により回転するスタータモータ15により、エンジンを始動する。
電源制御装置13は、制御部21を有している。制御部21は、電圧センサ16の検出信号VBに基づいて、バッテリ11に対する充電を制御する。たとえば、制御部21は、端子電圧に基づいて、図示しないオルタネータを制御する。オルタネータは、エンジンまたは車輪の回転により発電可能である。制御部21は、バッテリ11の端子電圧VB(検出信号VBと同じ符号を用いる)に基づいてオルタネータの発電量を制御し、バッテリ11を充電する。
電源制御装置13は、バッテリ11とスタータリレー14との間に接続された第1の開閉器としての遮断リレー22を有している。遮断リレー22は、たとえばノーマルオープン型のリレーである。この遮断リレー22は、制御部21から供給される制御信号S1に基づいて閉路する。閉路した遮断リレー22は、スタータモータ15、つまりスタータモータ15をバッテリ11に電気的に接続する。
また、電源制御装置13は、遮断リレー22に並列に接続された充電回路23を有している。充電回路23は、直列接続された抵抗24と第2の開閉器としての充電リレー25とを有している。抵抗24の一端はバッテリ11に接続され、抵抗24の他端は充電リレー25に接続されている。充電リレー25はたとえば半導体スイッチである。充電リレー25の第1端子は抵抗24に接続され、充電リレー25の第2端子は遮断リレー22を上記のスタータリレー14に接続する配線L2に接続されている。つまり、抵抗24と充電リレー25の直列回路は、遮断リレー22に対して並列に接続されている。充電リレー25の制御端子には、制御部21から制御信号S2が供給される。充電リレー25は、制御信号S2に基づいて開閉制御する。
配線L2には第2の蓄電装置としてのキャパシタ26が接続されている。キャパシタ26は、例えば電気二重層キャパシタである。電圧センサ27は、キャパシタ26の端子電圧に応じた検出信号VCを出力する。キャパシタ26の容量値は、スタータモータ15の始動時に、そのスタータモータ15に流れる電流(突入電流)に応じて設定されている。たとえば、キャパシタ26の容量値は、突入電流を750アンペア(A)とし、この突入電流を所定時間(たとえば、0.1秒(S))、供給可能な値に設定される。一例として、キャパシタ26の容量値を33Fとする。このようなキャパシタ26は、たとえば容量値が200Fのキャパシタを6個直列に接続して得られる。
制御部21の記憶部21aには、第1の設定電圧V1と第2の設定電圧V2が記憶されている。第1の設定電圧V1は、バッテリ11の充電電圧(満充電時の電圧であり、たとえば12.8ボルト(V))に設定されている。第2の設定電圧V2は、第1の設定電圧V1より小さく、キャパシタ26が完全に放電されたときの端子電圧より高い値に設定されている。第2の設定電圧V2はたとえば、7ボルト(V)に設定されている。制御部21は、検出した端子電圧VC(検出信号VCと同じ符号を用いる)を設定電圧V1,V2と比較し、比較結果に応じて遮断リレー22、充電リレー25を開閉制御する。
制御部21は、スタータモータ15の動作状態を判定する。動作状態の判定は、たとえば、スタータリレー14を制御する制御信号SSTに基づく。スタータリレー14は、制御信号SSTに基づいてオンオフする。そして、オンしたスタータリレー14を介してスタータモータ15に駆動電流(スタータ電流)が流れ、スタータモータ15が回転する。したがって、制御部21は、制御信号SSTに基づいて、スタータモータ15の動作状態(作動状態、非作動状態)を判定する。
制御部21は、上記のように判定したスタータモータ15の動作状態に基づいて、遮断リレー22、充電リレー25を開閉制御する。たとえば、制御部21は、端子電圧VCが設定電圧V2まで低下し、スタータモータ15が作動状態と判定したとき、遮断リレー22を閉路する。閉路した遮断リレー22を介してバッテリ11からスタータモータ15に電流(スタータ電流)が供給される。そして、キャパシタ26の端子電圧VCが設定電圧V1まで上昇すると、制御部21は遮断リレー22をオフする。
また、制御部21は、端子電圧VCが設定電圧V2まで低下し、スタータモータ15が非作動状態と判定したとき、充電リレー25を閉路する。閉路した充電リレー25を介してバッテリ11の出力電流を抵抗24により制限した電流が供給される。キャパシタ26は、この制限された電流を蓄える。そして、キャパシタ26の端子電圧VCが設定電圧V1まで上昇すると、制御部21は充電リレー25をオフする。
図2は、遮断リレー間と充電リレー25の開閉制御の一例を示す波形図である。
図2に示すように、時刻t1より前において、キャパシタ26の端子電圧VCは第1の設定電圧V1と等しい。
時刻t1において、図1に示すスタータリレー14が制御信号SSTに基づいてオンする。このとき、遮断リレー22はオフされているため、バッテリ11からスタータモータ15に向かって電流が流れない。これにより、バッテリ11の端子電圧は変動(電圧低下)しない。
スタータリレー14がオンされると、スタータモータ15には、接続されたキャパシタ26からスタータモータ15の駆動に必要な電流(スタータ電流)が流れる。これにより、キャパシタ26の端子電圧VCは低下する。キャパシタ26の端子電圧VCが第2の設定電圧V2より低くなる(時刻t2)と、制御部21は、遮断リレー22をオンする。これにより、図1に示すバッテリ11からスタータモータ15に対して電流が流れる。
キャパシタ26の端子電圧VCは、図1に示すスタータモータ15の動作に応じて上昇する。
図2に示すように、スタータリレー14が制御信号SSTに基づいてオフする。そして、キャパシタ26の端子電圧VCが第1の設定電圧V1になると、制御部21は遮断リレー22をオフする(時刻t3)。遮断リレー22をオフすると、キャパシタ26の端子電圧VCは、自己放電(リーク等)により徐々に低下する。制御部21は、端子電圧VCが第2の設定電圧V2になる(時刻t4)と、充電リレー25をオンする。すると、図1に示すように、オンした充電リレー25と、その充電リレー25に直列に接続された抵抗24を介して、バッテリ11からキャパシタ26に充電電流が流れ、キャパシタ26を充電する。
このとき、キャパシタ26に向かって流れる充電電流の電流量は、抵抗24により制限されている。また、このときのキャパシタ26の端子電圧VCは、第2の設定電圧V2とほぼ等しい。したがって、バッテリ11の端子電圧VBとキャパシタ26の端子電圧VCとの差は、スタータモータ15の端子電圧(バッテリ11側の端子における電圧)との差よりも小さい。したがって、バッテリ11の端子電圧VBの変動は少ない。つまり、キャパシタ26の端子電圧VCが第2の設定電圧V2まで低下したときに、そのキャパシタ26の充電を開始することで、バッテリ11の端子電圧VBの変動が抑制される。
そして、この制限された充電電流により、キャパシタ26の端子電圧VCは、図2に示すように徐々に上昇する。そして、キャパシタ26の端子電圧VCが第1の設定電圧V1になる(時刻t5)と、図1に示す制御部21は、充電リレー25をオフし、キャパシタ26に対する充電を終了する。
なお、図2に示す期間K1,K2は、上記のスタータリレー14をオンしている期間(時刻t1からt3の間)と比べ、極めて長い期間である。このため、端子電圧の変化を判り易くするため、時間的に縮小して示している。
次に、上記の車両用電源システムの作用を説明する。
図3(a)に示すように、時刻t11において、図1に示すスタータリレー14が制御信号SSTに基づいてオンする。このとき、図1に示す遮断リレー22は、図3(a)に示すようにオフされている。したがって、図1に示すスタータモータ15には、キャパシタ26から所定値(たとえば、600アンペア(A))の電流が供給される。このときスタータモータ15に供給される電流量は、スタータモータ15がキャパシタ26に直接接続されているため、バッテリ11からスタータモータ15に供給する場合と同様の値となる。この供給電流により、スタータモータ15が回転する。そして、図1に示す遮断リレー22がオフされているため、バッテリ11の端子電圧は変動(電圧低下)しない。
次に、図1に示す制御部21は、キャパシタ26の端子電圧VCに基づいて、その端子電圧VCが第2の設定電圧V2より低くなる(図3(a)の時刻t12)と、図3(a)に示すように、遮断リレー22をオンする。このオンした遮断リレー22を介して図1に示すバッテリ11からスタータモータ15に電流(スタータ電流)が流れる。このとき、スタータモータ15は既に回転しているため、大きな突入電流は流れないため、バッテリ11の端子電圧VBの変動(低下)は、後述する比較例(図3(b)参照)における電圧変動よりも少ない。また、図1に示すバッテリ11の出力電流は、キャパシタ26に供給され、キャパシタ26を充電する。
次に、図1に示すスタータリレー14が制御信号SSTに基づいてオフすると、図3(a)に示すように、スタータ電流が「0」となる。図1に示す制御部21は、キャパシタ26の端子電圧VCが第1の設定電圧V1になる、つまりバッテリ11の端子電圧が所定の電圧V2になると、図1に示す制御部21は遮断リレー22をオフする。
次に、比較例を説明する。なお、比較例の説明において、上記の実施形態と同様の部材については同じ符号を用いて説明することがある。
図3(b)は、突入電流を制限しないシステム、つまりスタータモータ15がバッテリ11に直接接続されたシステムの動作を示す波形図である。このシステムでは、スタータモータ15が駆動されると、バッテリ11からスタータモータ15に対して電流が供給される。このときのスタータモータ15における突入電流により、バッテリ11の端子電圧VBが低下する。この端子電圧VBの低下により、図1に示す負荷(各種のECUや表示パネル)の動作が不安定になったり、リセットしたりする。
図3(c)は、抵抗により突入電流を制限したシステム、つまりスタータモータ15が制限用の抵抗を介してバッテリ11に接続されたシステムの動作を示す波形図である。このシステムでは、制限用の抵抗によりスタータ電流における突入電流が制限される。このため、バッテリ11の端子電圧の変動(電圧低下)は、図3(b)に示すシステムの波形の変動と比べて少ない。そして、この図3(c)に示す波形のシステムでは、スタータモータ15に供給する電流が抵抗により制限されているため、スタータモータ15における電流(スタータ電流)の最大値が、本実施形態のシステムや図3(b)に示す波形のシステムと比べて低い。
したがって、本実施形態のシステムでは、図3(c)に示す波形のシステムと比べ、スタータモータ15の始動性、つまりエンジンの始動性が良い。そして、本実施形態では、スタータモータ15に対する突入電流が、図3(c)に示す波形のシステムと比べて多いため、図3(c)に示す波形のシステムと比べ、短時間でスタータモータ15の駆動を終了する、つまりエンジンを短時間で始動させることができる。
つまり、制御部21は、スタータモータ15を回転駆動する期間において、スタータモータ15に突入電流が流れる第1の期間では、キャパシタ26からスタータ電流(突入電流)を供給する。そして、第1の期間の後の第2の期間、たとえばスタータモータ15の回転に基づいてエンジンをクランキングする期間では、遮断リレー22をオンして、バッテリ11からスタータモータ15に電流を供給する。このとき、スタータモータ15におけるスタータ電流は、たとえば制限抵抗などにより制限されていない。つまり、バッテリ11から供給可能な量のスタータ電流がスタータモータ15に流れる。スタータモータ15は、このスタータ電流により、制限された電流と比べて高いトルクにて回転し、エンジンをクランキングする。
以上記述したように、本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)電源制御装置13は、バッテリ11とスタータモータ15とを接離する遮断リレー22と、スタータモータ15に接続されたキャパシタ26の端子電圧VCを検出するセンサと、遮断リレー22を開閉制御する制御部21と、を備える。遮断リレー22は、スタータモータ15の動作開始時に開路状態にあり、制御部21は、スタータモータ15の動作中に、センサにて検出したキャパシタ26の端子電圧VCに基づいて遮断リレー22を閉路する。
スタータモータ15に接続されるキャパシタ26から電流を供給してスタータモータ15を作動させる。スタータモータ15の動作開始時に遮断リレー22が開路状態にあるため、バッテリ11における端子電圧VBの低下を抑制することができる。そして、スタータモータ15の動作中に、キャパシタ26の端子電圧VCとスタータモータ15の動作時間の少なくとも一方に応じて遮断リレー22を閉路することで、バッテリ11からスタータモータ15に電流を供給する。遮断リレー22を閉路するときにスタータモータ15が動作中であるため、バッテリ11における端子電圧VBの低下を抑制することができる。
(2)制御部21は、キャパシタ26の端子電圧VCと設定電圧V1及び設定電圧V2とを比較し、端子電圧VCが設定電圧V2まで低下したときに遮断リレー22を閉路し、端子電圧VCが設定電圧V1まで上昇したときに遮断リレー22を開路する。スタータモータ15の動作中に、キャパシタ26の端子電圧VCが設定電圧V2まで低下したときに遮断リレー22を閉路することで、スタータモータ15の動作に必要な電流がバッテリ11から供給される。キャパシタ26は、閉路した遮断リレー22を介してバッテリ11から流れる電流により充電することができる。そして、端子電圧VCが設定電圧V1になると遮断リレー22を開路すること、次のスタータモータ15の動作開始時に遮断リレー22を開路状態とすることができる。
(3)バッテリ11とキャパシタ26との間に、第2の開閉器を含む充電回路を備え、制御部21は、スタータモータ15の非動作状態において、キャパシタ26の端子電圧VCに基づいて、第2の開閉器を制御し、充電回路を介してバッテリ11からキャパシタ26へ充電電流を供給してキャパシタ26を充電する。スタータモータ15が非動作状態のときに充電回路を介してキャパシタ26が充電される。キャパシタ26の端子電圧VCに基づいて充電回路の第2の開閉器を制御することで、充電時におけるバッテリ11の端子電圧VBの低下を抑制することができる。
(4)スタータモータ15は制御信号SSTに基づいて開閉する負荷リレーを介して接続される。制御部21は、制御信号SSTに基づいて、スタータモータ15が動作中か非動作状態かを判定する。このため、負荷リレーを開閉する負荷制御信号に基づいて、スタータモータ15の動作状態が容易に判定することができる。
尚、上記各実施形態は、以下の態様で実施してもよい。
・上記実施形態では、キャパシタ26の端子電圧VCに基づいて遮断リレー22を制御したが、他の条件に基づいて遮断リレー22を制御してもよい。
たとえば、経過時間に基づいて遮断リレー22を制御する。タイマ機能を有する制御装置は、そのタイマ機能により、スタータモータ15の作動開始からの経過時間を計測する。スタータモータ15の作動開始は、たとえばスタータリレー14の制御信号SSTに基づく。制御部21には、経過時間に対する設定時間が記憶部21aに格納される。この経過時間に対する設定時間は、スタータモータ15の駆動時にキャパシタ26の端子電圧VCが設定電圧V2まで低下するのに要する時間、たとえば0.2秒(S)に設定される。経過時間が設定時間になると、制御部21は、制御信号S1により遮断リレー22を閉路する。
また、端子電圧VCと経過時間とに基づいて、遮断リレー22を制御してもよい。この場合、設定時間は、スタータモータ15の駆動時にキャパシタ26の端子電圧VCが設定電圧V2まで低下するのに要する時間より長い時間、たとえば0.3秒(S)に設定される。このようなシステムでは、経過時間が設定時間となる前に端子電圧VCが設定電圧V2まで低下した場合、制御部21は遮断リレー22を閉路する。そして、経過時間が設定時間になっても端子電圧が設定電圧V2まで低下していない場合に、制御部21は遮断リレー22を閉路する。たとえば、キャパシタ26(センサ27)と配線L2との間の断線等のようにキャパシタ26が失陥した場合に、確実に遮断リレー22を閉路してスタータモータ15を駆動することができる。この場合、制御部21は、表示パネル等にその旨を表示するとよい。
・上記実施形態において、制御部21は、スタータリレー14の制御信号SSTに基づいてスタータモータ15の動作状態を判定したが、他の情報に基づいて動作状態の判定を行うようにしてもよい。
たとえば、キャパシタ26の端子電圧VCの変化に基づいて動作状態を判定してもよい。制御装置は、単位時間当たりの端子電圧VCの変化量を算出する。キャパシタ26からスタータモータ15に駆動のための電流を供給しているときの端子電圧VCの変化量は、スタータモータ15が動作していないときのそれよりも大きい。したがって、端子電圧の変化量に基づいて、スタータモータ15の動作状態の判定が可能である。
また、スタータリレー14に流れる電流を検出し、その電流量に基づいて動作状態を判定してもよい。たとえば、電流センサ、スタータリレー14の両端子における電圧の電位差、等に基づいてスタータモータ15に流れる電流を検出する。スタータモータ15に電流が流れるとき、そのスタータモータ15は作動状態にある。検出した電流値が「0」の場合、スタータモータ15は非作動状態にある。
・上記実施形態に対し、バッテリ11をニッケル・カドミウム蓄電池などの二次電池としてもよい。
・上記実施形態では、キャパシタ26を電気二重層キャパシタとしたが、例えばリチウムイオンキャパシタなどの他のキャパシタを用いてもよい。
・上記実施形態では、第2の蓄電装置としてキャパシタ26を用いたが、二次電池を用いてもよい。二次電池は、たとえば、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池などのである。また、蓄電装置を、二次電池とキャパシタの複合電源としてもよい。二次電池を用いた場合、上記の経過時間と設定時間とにより遮断リレー22を閉路するとよい。
・上記実施形態では、充電リレー25として半導体スイッチを用いたが、電磁リレーを用いてもよい。
・上記実施形態では、充電リレー25を開閉制御制御し、抵抗24によりキャパシタ26を充電する充電電流を制限した。これに対し、充電リレー25を半導体スイッチとし、充電リレー25を間欠的に開閉制御してキャパシタ26に対する充電電流を制限するようにしてもよい。この場合、充電リレー25を開路する時間と閉路する時間の割合(デューティ)に応じた量の充電電流がキャパシタ26に供給される。このようにすると、上記実施形態と比べ、抵抗24を省略してコスト低下を図ることができる。
また、遮断リレー22を半導体スイッチとし、この遮断リレー22を間欠的に開閉制御してキャパシタ26に対する充電電流を流すようにしてもよい。この場合、遮断リレー22は充電回路の第2の開閉器として機能する。このようにすると、上記実施形態と比べ、抵抗24及び充電リレー25を省略してコスト低下を図ることができる。
・上記実施形態において、図1では、電源制御装置13がキャパシタ26を含むように示しているが、キャパシタ26を含まない制御装置としてもよい。つまり、制御装置に設けられた接続端子にキャパシタ26を接続する。
11…バッテリ(第1の蓄電装置)、13…電源制御装置、14…スタータリレー(負荷リレー)、15…スタータモータ(負荷装置)、21…制御部(制御装置)、22…遮断リレー(第1の開閉器)、23…充電回路、25…充電リレー(第2の開閉器)、26…キャパシタ(第2の蓄電装置)、27…電圧センサ(センサ)、VC…端子電圧、V1…第1の設定電圧、V2…第2の設定電圧、SST…制御信号(負荷制御信号)。

Claims (5)

  1. 第1の蓄電装置と第2の蓄電装置とを備え、前記第1の蓄電装置と前記第2の蓄電装置から負荷装置に電流を供給する電源システムに備えられ、前記第1の蓄電装置と前記負荷装置との間に接続され、前記第1の蓄電装置から前記負荷装置へ供給する電流を制御する電源制御装置であって、
    前記第1の蓄電装置と前記負荷装置とを接離する第1の開閉器と、
    前記負荷装置に接続された第2の蓄電装置の端子電圧を検出するセンサと、
    前記第1の開閉器を開閉制御する制御装置と、
    を備え、
    前記第1の開閉器は、前記負荷装置の動作開始時に開路状態にあり、
    前記制御装置は、前記負荷装置の動作中に、前記センサにて検出した前記第2の蓄電装置の端子電圧と前記負荷装置の動作時間との少なくとも一方に基づいて前記第1の開閉器を閉路すること、
    を特徴とする電源制御装置。
  2. 請求項1に記載の電源制御装置において、
    前記制御装置は、前記第2の蓄電装置の端子電圧と第1の設定電圧及び第2の設定電圧とを比較し、前記端子電圧が前記第2の設定電圧まで低下したときに前記第1の開閉器を閉路し、前記端子電圧が前記第1の設定電圧まで上昇したときに前記第1の開閉器を開路すること、
    を特徴とする電源制御装置。
  3. 請求項1または2に記載の電源制御装置において、
    前記制御装置は、前記負荷装置の動作時間を計測し、その動作時間と設定時間とを比較し、前記動作時間が前記設定時間になると前記第1の開閉器を閉路し、前記端子電圧が第1の設定電圧まで上昇したときに前記第1の開閉器を開路すること、
    を特徴とする電源制御装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の電源制御装置において、
    前記第1の蓄電装置と前記第2の蓄電装置との間に、第2の開閉器を含む充電回路を備え、
    前記制御装置は、前記負荷装置の非動作状態において、前記第2の蓄電装置の端子電圧に基づいて、前記第2の開閉器を制御し、前記充電回路を介して前記第1の蓄電装置から前記第2の蓄電装置へ充電電流を供給して前記第2の蓄電装置を充電すること、
    を特徴とする電源制御装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の電源制御装置において、
    前記負荷装置は負荷制御信号に基づいて開閉する負荷リレーを介して接続され、
    前記制御装置は、前記負荷制御信号に基づいて、前記負荷装置が動作中か非動作状態かを判定すること、
    を特徴とする電源制御装置。
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