JP2011087408A - 車両の電源システム - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の電源システムにおいて、外部電源から電力が供給される場合に、外部電源からの電力によって制御装置を起動して車両を始動する。
【解決手段】車両の電源システムは、補機バッテリ150と、外部充電が可能な蓄電装置110と、蓄電装置110からの電力を用いて負荷を駆動するPCU120と、システムメインリレーSMRと、補機バッテリ150から制御用の電源電圧が供給され、車両を始動するためのECU160とを備える。そして、ECU160は、外部電源から電力が供給される場合は、制御用の電源電圧が外部電源によって供給され得るように構成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両の電源システムに関し、より特定的には、車両外部の電源によって充電可能な蓄電装置を搭載した車両の電源システムに関する。
近年、環境に配慮した車両として、蓄電装置(たとえば二次電池やキャパシタなど)を搭載し、蓄電装置に蓄えられた電力から生じる駆動力を用いて走行する電動車両が注目されている。この電動車両には、たとえば電気自動車、ハイブリッド自動車、燃料電池車などが含まれる。そして、これらの電動車両に搭載される蓄電装置を発電効率の高い商用電源により充電する技術が提案されている。
ハイブリッド車においても、電気自動車と同様に、車両外部の電源(以下、単に「外部電源」とも称する。)から車載の蓄電装置の充電が可能な車両が知られている。たとえば、家屋に設けられた電源コンセントと車両に設けられた充電口とを充電ケーブルで接続することにより、一般家庭の電源から蓄電装置の充電が可能ないわゆる「プラグイン・ハイブリッド車」が知られている。これにより、ハイブリッド自動車の燃料消費効率を高めることが期待できる。
特開2009−131077号公報(特許文献1)には、車両外部の電源によって充電可能な蓄電装置を搭載した車両において、外部電源からの充電時に、メインバッテリを充電する直流電力を降圧するための補機用DC/DCコンバータの出力を用いて、補機用バッテリを充電する構成が開示される。
特開2009−131077号公報 特開2001−352690号公報 特開2008−022628号公報 特開2005−039885号公報 特開2008−006996号公報
特開2009−131077号公報(特許文献1)に開示される補機用DC/DCコンバータは、通常走行時に補機および補機バッテリに電力を供給することが必要であるため、比較的大容量のコンバータが用いられる。そのため、外部電源からの充電(以下、単に「外部充電」とも称する。)時に補機用バッテリを充電するような比較的負荷が小さい場合に使用すると、補機用バッテリを充電するために必要とされる容量をまかなう程度の小容量のコンバータを使用する場合と比較して、相対的に充電効率が悪くなるという問題がある。
また、外部充電を行なう場合、外部電力を無駄に使用せず、かつ充電時間を短縮するために、充電効率を可能な限り向上させることが必要となる。
さらに、このような電動車両においては、補機バッテリが完全に放電してしまった場合には制御装置が起動できないために、車両を始動できない場合がある。このような場合には、外部電源からの電力によって補機バッテリを充電するか、別の車両のバッテリの電力を用いて始動するいわゆるジャンプスタートによって車両を始動する必要がある。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであって、この発明の目的は、外部電源から電力が供給される場合に、外部電源からの電力によって制御装置を起動して車両を始動することが可能な車両の電源システムを提供することである。
本発明による車両の電源システムは、負荷に電源を供給するための車両の電源システムであって、補機バッテリと、蓄電装置と、駆動装置と、第1の開閉器と、第1の制御装置とを備える。蓄電装置は、車両外部の外部電源からの電力により充電が可能である。駆動装置は、蓄電装置からの電力を用いて負荷を駆動する。第1の開閉器は、蓄電装置と駆動装置とを結ぶ経路に介挿される。第1の制御装置は、補機バッテリから制御用の電源電圧が供給され、車両を始動するために駆動装置および第1の開閉器を制御する。そして、第1の制御装置は、外部電源から電力が供給される場合は、制御用の電源電圧が外部電源によって供給され得るように構成される。
好ましくは、電源システムは、第1のDC/DCコンバータと、充電装置とをさらに備える。第1のDC/DCコンバータは、蓄電装置と駆動装置とを結ぶ経路からの直流電圧を、補機バッテリの充電電圧に降圧する。充電装置は、外部電源からの電力を用いて蓄電装置を充電する外部充電が可能である。また、充電装置は、AC/DCコンバータと、第2のDC/DCコンバータと、第2の制御装置とを含む。AC/DCコンバータは、外部電源からの交流電力を、蓄電装置を充電するための直流電力に変換する。第2のDC/DCコンバータは、第1のDC/DCコンバータよりも小容量であり、蓄電装置とAC/DCコンバータとを結ぶ経路からの直流電圧を降圧するとともに、第1の制御装置に制御用の電源電圧の供給ができるように構成される。そして、第2の制御装置は、外部電源からの電力が供給される場合は、外部電源からの電力により起動されるとともに、蓄電装置からの直流電圧を降圧して第1の制御装置へ供給するように、第2のDC/DCコンバータを制御する。
好ましくは、電源システムは、第2のDC/DCコンバータと第1の制御装置とを結ぶ経路に介挿された第2の開閉器と、蓄電装置と充電装置とを結ぶ経路に介挿された第3の開閉器とをさらに備える。そして、第2の制御装置は、外部電源から電力が供給される場合は、第2の開閉器および第3の開閉器を閉成するように制御する。
好ましくは、第2の制御装置は、外部電源の電圧が第1の基準値より大きい場合に、蓄電装置からの直流電圧を降圧して第1の制御装置に供給するように、第2のDC/DCコンバータ、第2の開閉器)および第3の開閉器を制御する。
好ましくは、電源システムは、第1のDC/DCコンバータと、充電装置とをさらに備える。第1のDC/DCコンバータは、蓄電装置と駆動装置とを結ぶ経路からの直流電圧を、補機バッテリの充電電圧に降圧する。充電装置は、外部電源からの電力を用いて蓄電装置を充電する外部充電が可能である。また、充電装置は、AC/DCコンバータと、第2のDC/DCコンバータと、第2の制御装置とを含む。AC/DCコンバータは、外部電源からの交流電力を、蓄電装置を充電するための直流電力に変換する。第2のDC/DCコンバータは、第1のDC/DCコンバータよりも小容量であり、蓄電装置とAC/DCコンバータとを結ぶ経路からの直流電圧を降圧するとともに、第1の制御装置に制御用の電源電圧の供給ができるように構成される。そして、第2の制御装置は、外部充電時に、蓄電装置からの直流電圧を降圧して補機バッテリへ供給するように、第2のDC/DCコンバータを制御する。
好ましくは、電源システムは、第2のDC/DCコンバータと補機バッテリとを結ぶ経路に介挿された第2の開閉器をさらに備える。そして、第2の制御装置は、外部電源の電圧が第2の基準値より大きい場合に、AC/DCコンバータを駆動して蓄電装置を充電するとともに、補機バッテリの充電状態を検出し、充電状態が低下しているときには第2の開閉器を閉成することによって補機バッテリを充電する。
好ましくは、電源システムは、補機負荷と、蓄電装置と駆動装置とを結ぶ経路からの直流電圧を補機負荷の電源電圧に変換するための第1のDC/DCコンバータと、外部電源からの電力を用いて蓄電装置を充電する外部充電が可能に構成された充電装置とをさらに備える。また、充電装置は、外部電源からの交流電力を蓄電装置を充電するための直流電力に変換するように構成されたAC/DCコンバータと、第1のDC/DCコンバータよりも小容量であり、蓄電装置とAC/DCコンバータとを結ぶ経路からの直流電圧を降圧するとともに、補機負荷に電源電圧の供給ができるように構成された第2のDC/DCコンバータとを含む。
好ましくは、電源システムは、第2のDC/DCコンバータと補機負荷とを結ぶ経路に介挿された第2の開閉器と、蓄電装置と充電装置とを結ぶ経路に介挿された第3の開閉器とをさらに備える。そして、第1の制御装置は、外部電源からの電力が供給されていない場合に、第1のDC/DCコンバータの出力電流がしきい値よりも大きいときは、第2の開閉器および第3の開閉器を閉成するとともに、第2のDC/DCコンバータから補機負荷の電源電圧が供給されるように第2のDC/DCコンバータを制御する。
好ましくは、電源システムは、蓄電装置と充電装置とを結ぶ経路に介挿された第3の開閉器をさらに備える。そして、第1の制御装置は、外部電源からの電力が供給されていない場合に、イグニッションがオフとされたときには、第3の開閉器を閉成するとともに、第2のDC/DCコンバータから補機負荷の電源電圧が供給されるように第2のDC/DCコンバータを制御する。
好ましくは、第1の制御装置は、第1のDC/DCコンバータから補機負荷への電源電圧の供給が停止し、かつ補機バッテリの充電状態がしきい値よりも低い場合は、所定期間の間、第2のDC/DCコンバータから補機負荷への電源電圧の供給を継続する。
本発明によれば、外部電源によって充電可能な車両の電源システムにおいて、外部電源から電力が供給される場合に、外部電源からの電力によって制御装置を起動して車両を始動することができる。
本発明の実施の形態に従う電源システムを搭載した車両の全体ブロック図である。 PCUの内部構成の一例を示す図である。 起動回路の詳細な構成例を示す図である。 本実施の形態において、車両の接続部に、外部電源として低電圧直流電源が接続された場合の車両の全体ブロック図である。 外部充電の際に外部の交流電力から車両に電力を供給するための充電ケーブルの充電コネクタ付近の構成例を示す図である。 本実施の形態における低電圧直流電源の例を示す図である。 実施の形態1における外部低電圧直流電源による車両始動のための給電制御を説明するためのタイムチャートである。 本実施の形態1の電源システムにおいて実行される、外部低電圧直流電源による車両始動のための給電制御処理を説明するためフローチャートである。 実施の形態2の電源システムにおいて実行される、補機バッテリの充電切替制御処理の詳細を説明するためのフローチャートである。 走行中における車両の全体ブロック図である。 実施の形態3における電力バックアップ制御を説明するための図である。 実施の形態3の電源システムにおいて実行される、電力バックアップ制御処理の詳細を説明するためのフローチャートである。 実施の形態4における車両の全体ブロック図である。 補機電力のバックアップとして大容量のコンデンサを用いる場合の比較例を説明するための図である。 比較例における車両停止時の時間的な状態変化を示す図である。 実施の形態4における車両停止時の補機電力バックアップ制御について説明するための図である。 実施の形態4における、図15に対応する車両停止時の時間的な状態変化を示す図である。 実施の形態4において電源システムで実行される補機電力バックアップ制御処理の詳細を説明するためのフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
[実施の形態1]
図1は、本発明の実施の形態に従う電源システムを搭載した車両100の全体ブロック図である。
図1を参照して、車両100は、蓄電装置110と、システムメインリレー(System Main Relay)SMRと、駆動装置であるPCU(Power Control Unit)120と、モータジェネレータ130と、動力伝達ギア260と、駆動輪270と、制御装置(以下、ECU(Electronic Control Unit)とも称する。)160とを備える。
蓄電装置110は、充放電可能に構成された電力貯蔵要素である。蓄電装置110は、たとえば、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池あるいは鉛蓄電池などの二次電池や、電気二重層キャパシタなどの蓄電素子を含んで構成される。
蓄電装置110の正極端および負極端は、システムメインリレーSMRに含まれるスイッチSW1およびSW2を介して負荷であるモータジェネレータ130を駆動するためのPCU120に接続される。そして、蓄電装置110は、車両100の駆動力を発生させるための電力をPCU120に供給する。また、蓄電装置110は、モータジェネレータ130で発電された電力を蓄電する。蓄電装置110の出力はたとえば200Vである。
システムメインリレーSMRに含まれるスイッチSW1,SW2は、蓄電装置110とPCU120とを結ぶ電力線PL1およびNL1にそれぞれ介挿される。そして、システムメインリレーSMRは、ECU160からの制御信号SE1に基づいて、蓄電装置110とPCU120との間での電力の供給と遮断とを切替える。
図2は、PCU120の内部構成の一例を示す図である。
図2を参照して、PCU120は、コンバータ121と、インバータ122と、コンデンサC1,C2とを含む。
コンバータ121は、ECU160からの制御信号PWCに基づいて、電力線PL1,NL1と電力線HPL,NL1との間で電力変換を行なう。
インバータ122は、電力線HPL,NL1に接続される。インバータ122は、ECU160からの制御信号PWIに基づいてモータジェネレータ130を駆動する。
コンデンサC1は、電力線PL1およびNL1の間に設けられ、電力線PL1およびNL1間の電圧変動を減少させる。また、コンデンサC2は、電力線HPLおよびNL1の間に設けられ、電力線HPLおよびNL1間の電圧変動を減少させる。
再び図1を参照して、モータジェネレータ130は交流回転電機であり、たとえば、永久磁石が埋設されたロータを備える永久磁石型同期電動機である。
モータジェネレータ130の出力トルクは、減速機や動力分割機構によって構成される動力伝達ギア260を介して駆動輪270に伝達されて、車両100を走行させる。モータジェネレータ130は、車両100の回生制動動作時には、駆動輪270の回転力によって発電することができる。そして、その発電電力は、PCU120によって蓄電装置110の充電電力に変換される。
また、モータジェネレータ130の他にエンジン(図示せず)が搭載されたハイブリッド自動車では、このエンジンおよびモータジェネレータ130を協調的に動作させることによって、必要な車両駆動力が発生される。この場合、エンジンの回転による発電電力を用いて、蓄電装置110を充電することも可能である。
すなわち、本実施の形態における車両100は、車両駆動力発生用の電動機を搭載する車両を示すものであり、エンジンおよび電動機により車両駆動力を発生するハイブリッド自動車、エンジンを搭載しない電気自動車および燃料電池自動車などを含む。
図示された車両100の構成から、モータジェネレータ130、動力伝達ギア260および駆動輪270を除いた部分によって、車両の電源システムが構成される。
電源システムは、さらに低電圧系(補機系)の構成として、メインDC/DCコンバータ140と、補機バッテリ150と、補機負荷170とを含む。
メインDC/DCコンバータ140は、電力線PL1およびNL1に接続され、ECU160からの制御信号PWDに基づいて、蓄電装置110から供給される直流電圧を電圧変換する。そして、メインDC/DCコンバータ140は、電力線PL3を経由して、補機負荷170およびECU160に電源電圧を供給するとともに、補機バッテリ150に充電電力を供給する。システムメインリレーSMRが開放されて、メインDC/DCコンバータ140が電圧変換動作を中止しているときには、補機バッテリ150から補機負荷170およびECU160に対して電力の供給が行なわれる。
補機バッテリ150は、代表的には鉛蓄電池によって構成される。補機バッテリ150の出力電圧は、蓄電装置110の出力電圧よりも低く、たとえば12V程度である。
ECU160は、いずれも図1には図示しないがCPU(Central Processing Unit)、記憶装置および入出力バッファを含み、各センサ等からの信号の入力や各機器への制御信号の出力を行なうとともに、車両100および各機器の制御を行なう。なお、これらの制御については、ソフトウェアによる処理に限られず、専用のハードウェア(電子回路)で処理することも可能である。
ECU160は、PCU120、メインDC/DCコンバータ140を駆動するための制御信号を生成して出力する。また、ECU160は、システムメインリレーSMRを制御するための制御信号SE1を出力する。
ECU160は、メインDC/DCコンバータ140の動作状態を示すデューティDUTYを受ける。また、ECU160は、イグニッションがオフされたことを示す信号IG−OFFを受ける。
電源システムは、外部電源300からの電力によって蓄電装置110を充電するための構成として、接続部320と、充電装置200と、スイッチSW3,SW4とを含む。
接続部320には、充電ケーブルの充電コネクタ310が接続される。そして、外部電源300からの電力が、充電ケーブルを介して車両100に伝達される。
スイッチSW3,SW4は、蓄電装置110と充電装置200とを結ぶ電力線PL2およびNL2にそれぞれ介挿される。そして、スイッチSW3,SW4は、蓄電装置110を監視するための電池監視部180からの制御信号SE2に基づいて、蓄電装置110と充電装置200との間での電力の供給と遮断とを切替える。
充電装置200は、AC/DCコンバータ240と、サブDC/DCコンバータ250と、制御部210とを含む。制御部210は、さらに起動回路220と、充電制御部230とを含む。
AC/DCコンバータ240は、電力線ACL1,ACL2を介して接続部320と接続される。また、AC/DCコンバータ240は、電力線PL2およびNL2を介して蓄電装置110と接続される。そして、AC/DCコンバータ240は、充電制御部230からの制御信号PWEに基づいて、電力線ACL1,ACL2によって供給される外部電源300からの交流電力を蓄電装置110が充電可能な直流電力に変換する。AC/DCコンバータ240は、その変換した直流電力を電力線PL2およびNL2に出力する。
サブDC/DCコンバータ250は、電力線PL2およびNL2に接続される。そして、サブDC/DCコンバータ250は、AC/DCコンバータ240から出力される直流電力、または蓄電装置110から供給される直流電力を、充電制御部230からの制御信号PWFに基づいて降圧し、電力線PL4を介してAC/DCコンバータ240および充電制御部230へ制御用の電源電圧を供給する。
また、電力線PL4はダイオードD1およびスイッチSW5を介して電力線PL3に接続される。これによって、サブDC/DCコンバータ250は、降圧した直流電力を補機バッテリ150および補機負荷170などの補機系へ供給することもできる。
充電制御部230は、いずれも図示しないがCPU、記憶装置および入出力バッファを含む。充電制御部230は、制御信号PWEおよびPWFを出力して、AC/DCコンバータ240およびサブDC/DCコンバータ250のそれぞれを制御するとともに、制御信号SE3を出力してスイッチSW5の開閉を制御する。なお、これらの制御については、ソフトウェアによる処理に限られず、専用のハードウェア(電子回路)で構築して処理することも可能である。
また、充電制御部230は、電圧センサ190によって検出された補機バッテリ150の電圧Vbatの検出値を受ける。
起動回路220は、電力線ACL1,ACL2に接続され、外部充電時に接続部320に接続される外部電源からの電力を用いて、充電制御部230、サブDC/DCコンバータ250および電池監視部180を起動するための制御用の電源電圧を電力線PL5へ出力する。
図3は、起動回路220の詳細な構成例を示す図である。
図3を参照して、起動回路220は、整流回路221と、電圧センサ222と、抵抗R10,R20と、ツェナーダイオードZD1と、オペアンプOPとを含む。また、整流回路221は、ダイオードD11〜D14によって構成されるダイオードブリッジと、コンデンサC10とを含む。
ダイオードブリッジは、直列接続されたダイオードD11およびD12と、直列接続されたダイオードD13およびD14とが、電力線PS,NSの間に並列に接続される。また、ダイオードD11およびD12の接続ノードには電力線ACL1が接続され、ダイオードD13およびD14の接続ノードには電力線ACL2が接続される。これによって、外部電源300から供給される交流電圧が整流される。
コンデンサC10は、電力線PS,NSの間に接続され、ダイオードブリッジで整流された直流電圧の電圧変動を減少させる。
電圧センサ222は、電力線PS,NSの間に接続され、整流された直流電圧の電圧を検出する。そして、電圧検出値Vaを充電制御部230へ出力する。
ツェナーダイオードZD1のアノードは電力線NSに接続され、カソードは抵抗R10の一方端に接続される。抵抗R10の他方端は電力線PSに接続される。なお、電力線NSは接地される。
オペアンプOPの正の入力端は、ツェナーダイオードZD1と抵抗R10との接続ノードに接続される。また、オペアンプOPの負の入力端は、オペアンプOPの出力端に接続される。すなわち、オペアンプOPはいわゆるボルテージフォロアとして機能する。また、オペアンプOPの出力端は電力線PL5に接続される。
抵抗R20は、一方端がオペアンプOPの出力端に接続され、他方端が電力線NSに接続される。
このような構成とすることで、起動回路220は、外部電源300から電力線ACL1,ACL2へ電力が供給されると、所定の直流電圧である起動電圧Vb(たとえば12V程度)を生成することができる。そして、起動回路220は、生成した起動電圧Vbを、電力線PL5を介して、充電制御部230、サブDC/DCコンバータ250および電池監視部180に出力する。充電制御部230、サブDC/DCコンバータ250および電池監視部180は、起動電圧Vbを制御用の電源電圧として使用する。
また、起動回路220は、図3に破線で示したように、外部電源として直流電源300#が接続された場合にも、起動電圧Vbを出力することができる。
なお、起動回路220については、上述の構成には限られず、外部から与えられる交流電源および直流電源から、所定の直流電圧が出力できればどのような構成であっても構わない。
再び図1を参照して、充電制御部230、サブDC/DCコンバータ250および電池監視部180には、電力線PL3により、補機バッテリ150からも制御用の電源電圧が供給される。充電制御部230、サブDC/DCコンバータ250および電池監視部180は、これら複数の経路から供給される制御用の電源電圧のいずれかによって動作するように構成される。
さらに、後述するように、充電制御部230および電池監視部180に対して、ECU160から起動信号SUPが出力される。
このような構成とすることで、外部充電時以外のときにおいても、充電制御部230、サブDC/DCコンバータ250および電池監視部180へ制御用の電源電圧の供給および起動が可能となる。
図1に示すような、車両駆動力発生用の電動機を搭載する車両においては、車両走行のための電力は高電圧かつ大容量の蓄電装置110から供給されるが、低電圧系のPCU120および補機負荷170などを制御するためのECU160の制御用の電源電圧は、一般的に低電圧かつ小容量の補機バッテリ150から電力が供給される。
ところが、たとえば長期間車両を運転しなかったり、車両停止中にライトなどを点灯した状態で放置されたりして、補機バッテリ150が完全に放電してしまった場合には、補機バッテリ150からECU160に制御用の電源電圧が供給できなくなる。そうすると、車両の始動ができなくなるおそれがある。このような場合には、特開2009−131077号公報に開示されるような構成を用いることによって、外部からの交流電源を用いて補機バッテリ150を充電して車両を始動したり、他の車両のバッテリを補機バッテリ150に接続して車両を始動するいわゆるジャンプスタートをすることによって車両の始動をすることが必要となる。
しかしながら、外部充電するための外部電源が近くになかったり、他の車両による救援が困難な場合には、車両の始動ができないという場合が発生する。
そこで、本実施の形態においては、補機バッテリが放電してしまい、車両の始動ができなくなった場合に、乾電池等からの低電圧直流電源を用いて車両の始動を行なうことができる車両の電源システムを提供する。
図4は、本実施の形態において、車両100の接続部320に、外部電源として低電圧直流電源300#が接続された場合の車両の全体ブロック図である。図4においては、低電圧直流電源300#以外の構成は図1と同様であり、図1と重複する要素についての説明は繰り返さない。
図4を参照して、低電圧直流電源300#は、たとえば乾電池や小容量の充電可能なバッテリなどを含んで構成される。低電圧直流電源300#の出力電圧は、たとえば14V程度である。
低電圧直流電源300#は、外部充電時の充電ケーブルと同様に、接続部320に接続される。図5および図6を用いて、低電圧直流電源300#の構成例について説明する。
図5は、外部充電の際に外部の交流電力から車両100に電力を供給するための充電ケーブル330の充電コネクタ310付近の構成例を示す図である。
図5を参照して、充電コネクタ310は、操作スイッチ314と、カプラ部315と、ラッチ部316とを含む。カプラ部315には、図示しない複数の接続端子が設けられ、車両100の接続部320にカプラ部315が挿入されることによって、ケーブル部340を介して外部電源300から供給される電力が車両100に伝達される。
操作スイッチ314は、充電コネクタ310を接続部320に接続した際の、抜け防止のためのラッチ部316を動作させるための解除ボタンである。操作スイッチ314の操作に連動してラッチ部316が動作する。
図6は、本実施の形態における低電圧直流電源300#の例を示す図である。図6を参照して、低電圧直流電源300#は、図5で示した充電ケーブル330と同様の充電コネクタ310を有しており、車両100の接続部320への接続が可能である。また、低電圧直流電源300#は、乾電池等により構成される電池パック312をさらに含み、車両100の接続部320へ接続されることにより、電池パック312からの直流電力が車両100に伝達される。なお、図6では、電池パック312が充電コネクタ310本体に接して設けられる構成となっているが、低電圧直流電源300#の構成はこれに限定されるものではない。たとえば、電池パック312を充電コネクタ310とは別個に設けられる構成とし、電池パック312と充電コネクタ310との間をケーブル等で接続する構成としてもよい。
再び図4を参照して、補機バッテリ150が放電してしまい車両の始動ができない状態となった場合を考える。この場合、ECU160、電池監視部180および充電制御部230等に制御用の電源電圧が供給されないので、ECU160、電池監視部180および充電制御部230を起動することができない。
低電圧直流電源300#が車両100の接続部320に接続されると、低電圧直流電源300#からの直流電力が電力線ACL1,ACL2を介して起動回路220に供給される。
図3で説明したように、起動回路220においては、交流電力および直流電力のいずれからも起動電圧Vbの出力が可能である。そして、電力線PL5を介して、起動電圧Vbが、充電制御部230、サブDC/DCコンバータ250および電池監視部180へ供給される。
電池監視部180は、起動回路220からの起動電圧Vbが供給されると、それに応じて制御信号SE2を出力する。そして、スイッチSW3,SW4は、この制御信号SE2にしたがって接点が閉じられ、蓄電装置110からの電力が電力線PL2,NL2に供給される。すなわち、起動電圧Vbは、制御用の電源電圧であるとともに、スイッチSW3,SW4を駆動するための駆動信号を兼ねている。
充電制御部230は、起動回路220からの起動電圧Vbが供給されると、電池監視部180と同様に、それに応じて制御信号PWFをサブDC/DCコンバータ250に出力する。サブDC/DCコンバータ250は、この制御信号PWFに基づいて、蓄電装置110からの直流電圧を降圧する。これによって、サブDC/DCコンバータ250で降圧された直流電圧が、ECU160、補機バッテリ150および補機負荷170に供給される。その結果、ECU160に制御用の電源電圧が供給され起動できるので、車両100の始動が可能となる。
上述の構成では、低電圧直流電源300#は、起動回路220において、充電制御部230、サブDC/DCコンバータ250および電池監視部180を起動するための制御用の電源電圧を出力するためだけに使用される。なお、低電圧直流電源300#からECU160、補機バッテリ150および補機負荷170に直接電力を供給することも可能であるが、補機バッテリ150の充電および一部の補機負荷170によって電力が消費されることを考慮すると、低電圧直流電源300#の容量を大きくする必要がある。そのため、低電圧直流電源300#を小容量とするためには、起動回路220に電力を供給する構成とすることが好適である。
また、図示しないが、車両外部からの低電圧直流電源300#により、直接ECU160に制御用の電源電圧を供給する構成とすることも可能である。
図7は、実施の形態1における外部低電圧直流電源による車両始動のための給電制御を説明するためのタイムチャートである。図7の横軸には時間が示されており、縦軸には外部電源の電圧検出値Va、起動回路220からの起動電圧Vb、電池監視部180からのスイッチSW3,SW4の制御信号SE2、サブDC/DCコンバータ250の出力電圧Vout1、および充電制御部230からのスイッチSW5の制御信号SE3が示される。
図4および図7を参照して、時刻t1において、低電圧直流電源300#の充電コネクタ310が車両100の接続部320に接続されると、入力電圧Vaが上昇する。
時刻t2において、電圧Vaが基準値のVdcより大きくなると、起動回路220は、起動電圧Vbを充電制御部230、サブDC/DCコンバータ250および電池監視部180に出力する。
時刻t3において、この起動電圧Vbに応じて、電池監視部180が制御信号SE2を出力してスイッチSW3,SW4の接点を閉じる。また、充電制御部230が、起動電圧Vbに応じて制御信号SE3を出力してスイッチSW5の接点を閉じる。
時刻t4において、充電制御部230は、サブDC/DCコンバータ250を駆動する。そして、サブDC/DCコンバータ250は、蓄電装置110からの直流電圧を降圧して、電力線PL4に降圧した直流電圧を出力する。これによって、蓄電装置110からの電力を用いて、補機バッテリ150、ECU160および補機負荷170に電力が供給される。その結果、ECU160の起動が可能となるので、補機バッテリ150が放電した場合であっても、小容量の低電圧直流電源300#を用いて車両100を始動することができる。
図8は、本実施の形態1の電源システムにおいて実行される、外部低電圧直流電源による車両始動のための給電制御処理を説明するためフローチャートである。図8および後述する図9に示されるフローチャートの各ステップは、起動回路220、充電制御部230または電池監視部180により、ハードウェア的あるいはソフトウェア的な処理によって所定の周期で実行される。
図4および図8を参照して、電源システムは、S400にて、起動回路220において、外部の低電圧直流電源300#からの入力電圧Vaが基準値Vdcより大きいか否かが判定される。ここで、基準値Vdcは充電制御部230および電池監視部180が起動可能な電源電圧のしきい値である。
入力電圧Vaが基準値Vdcより大きい場合(S400にてYES)は、次にS410に処理が進められ、電源システムは、起動回路220において起動電圧Vbを出力することによって、充電制御部230および電池監視部180を起動する。なお、起動回路220は、図3の例に示すような回路であるので、入力電圧Vaが基準値Vdcより大きくなった場合に、所望の起動電圧Vbが出力される。
電源システムは、S420にて、電池監視部180において制御信号SE2を出力してスイッチSW3,SW4の接点を閉じる。これにより、蓄電装置110から電力線PL2,NL2に電力が供給される。
そして、電源システムは、S430にて、充電制御部230において制御信号SE3を出力してスイッチSW5の接点を閉じる。
その後、電源システムは、S440にて、充電制御部230において制御信号PWFを出力する。これにより、サブDC/DCコンバータ250によって蓄電装置110からの直流電圧が降圧され、ECU160、補機バッテリ150および補機負荷170に供給される。
一方、入力電圧Vaが基準値Vdcより以下の場合(S400にてNO)は、入力電圧Vaが充電制御部230および電池監視部180を起動できるだけの電圧に達していないので、S410からS440までの処理がスキップされ処理が終了される。
以上のような処理に従って制御することによって、小容量の低電圧直流電源300#を用いて、ECU160、補機バッテリ150および補機負荷170に電源を供給することが可能となる。これにより、補機バッテリ150が放電した場合であっても、小容量の低電圧直流電源300#を用いて車両100を始動することができる。
[実施の形態2]
図1に示される電源システムの起動回路220においては、図3で説明したように、入力される電源が交流および直流のいずれでも、起動電圧Vbの出力が可能である。そして、実施の形態1同様にスイッチSW3,SW4の接点が閉じられ、サブDC/DCコンバータ250が起動されるが、補機バッテリ150が十分に充電されている状態であれば、サブDC/DCコンバータ250からの電力を補機バッテリ150や補機負荷170などの補機系に必ずしも供給する必要はない。また外部充電中に、常に補機バッテリ150の充電を行なうと、システム全体での消費電力が大きくなるので、外部充電の効率が悪化してしまうおそれがある。
そこで、実施の形態2では、実施の形態1と同様の構成の電源システムにおいて、外部電源300からの交流電力によって外部充電を行なっている場合に、補機バッテリ150の充電状態に応じて、サブDC/DCコンバータ250からの電力によって補機バッテリ150の充電の実行および停止を切替える手法について説明する。
図1を再び参照して、充電制御部230は、補機バッテリ150に設置されている電圧センサ190が検出した補機バッテリ150の電圧検出値Vbatを受ける。充電制御部230は、AC/DCコンバータ240を駆動して外部充電が開始されると、補機バッテリ150の電圧検出値Vbatにより、補機バッテリ150の充電状態が十分であるかどうかを判定する。そして、充電制御部230は、電圧検出値Vbatによって補機バッテリ150の充電状態が低下していると判定した場合には、スイッチSW5の接点を閉じる。これによって、AC/DCコンバータ240によって変換された外部電源300からの電力がサブDC/DCコンバータ250により降圧されて、補機バッテリ150が充電される。
このように、補機バッテリ150の充電が必要なときに、サブDC/DCコンバータ250から補機バッテリ150へ電力を供給することで、外部充電時に常に補機バッテリ150へ電力を供給する場合と比較してシステム全体の消費電力を減少できる。その結果、充電効率を向上させることができるので、外部電力を無駄に使用せず、かつ充電時間を短縮することが可能となる。
図9は、実施の形態2の電源システムにおいて実行される、補機バッテリの充電切替制御処理の詳細を説明するためのフローチャートである。図9においては、実施の形態1の図8のフローチャートの、ステップS421、S422およびS425が追加されたものとなっている。図9において、図8と重複するステップについての説明は繰り返さない。
図1および図9を参照して、電源システムは、S410にて、起動回路220から起動電圧Vbが出力されることによって充電制御部230および電池監視部180が起動されると、処理がS420に進められて、電池監視部180においてスイッチSW3,SW4の接点が閉じられる。
そして、次に電源システムは、S421にて、充電制御部230において、入力電圧Vaが基準値Vacより大きいか否かを判定する。ここで、基準値Vacは、外部充電を行なうための電力であるかを判定する基準値であり、Vdc<Vacとなるような基準値に設定される。
入力電圧Vaが基準値Vacより大きい場合(S421にてYES)は、電源システムは、S422にて、充電制御部230においてAC/DCコンバータ240を起動する。これによって、外部電源300からの交流電力が、蓄電装置110を充電するための直流電力に変換されて、蓄電装置110に供給される。
そして、次に処理がS425に進められ、電源システムは、充電制御部230において補機バッテリ150の電圧Vbatが基準値Vthより大きいか否かを判定する。
補機バッテリ150の電圧Vbatが基準値Vth以下の場合(S425にてNO)、すなわち補機バッテリ150の充電が必要である場合は、処理がS430に進められ、電源システムは、充電制御部230においてスイッチSW5の接点を閉じる。そして処理がS440に進められて、サブDC/DCコンバータ250が起動される。これによって、補機バッテリ150に電力が供給されて補機バッテリ150の充電が開始される。
一方、補機バッテリ150の電圧Vbatが基準値Vthより大きい場合(S425にてYES)、すなわち補機バッテリ150の充電が不要である場合は、S430がスキップされて処理がS440に進められて、サブDC/DCコンバータ250が起動される。
なお、入力電圧Vaが基準値Vac以下の場合(S421にてNO)は、外部充電は行なわれず、処理がS430に進められる。そして実施の形態1と同様にスイッチSW5の接点が閉じられて、補機系に電力が供給される。
このような制御を行なうことによって、実施の形態1と同様に補機バッテリ150が放電した場合であっても、外部からの電源によって車両が始動できるとともに、蓄電装置110の外部充電中に補機バッテリ150の充電が不要である場合には、サブDC/DCコンバータ250からの補機バッテリ150への給電が停止される。その結果、サブDC/DCコンバータ250の負荷が軽減されてシステム全体の消費電力が減少するので、外部充電時の充電効率を向上させることができる。
[実施の形態3]
図1に示される電源システムにおいては、車両100の走行中には、蓄電装置110からの直流電圧を、メインDC/DCコンバータ140が降圧して、補機バッテリ150や補機負荷170等の補機系に供給している。
車両走行中に、補機バッテリ150や補機負荷170による消費電力が大きくなり、メインDC/DCコンバータ140の定格電流を超過するような場合には、メインDC/DCコンバータ140のおいては、その特性によって超過した出力電流に応じて出力電圧が低下する。そうすると、補機バッテリ150が十分に充電できなかったり、補機負荷170が適切に動作できなくなるおそれがある。
また、このような事態を起こさないためには、メインDC/DCコンバータ140の容量を大きくすることが必要となるが、容量を大きくすることは、メインDC/DCコンバータ140の大型化およびコストの上昇につながるので好ましくない。
そこで、実施の形態3では、実施の形態1と同様の構成の電源システムにおいて、メインDC/DCコンバータ140の負荷が大きい場合に、充電装置200のサブDC/DCコンバータ250を駆動することによって、蓄電装置110からの電力を補機系に供給してバックアップする手法について説明する。このように、メインDC/DCコンバータ140が高負荷の場合に、サブDC/DCコンバータ250によりメインDC/DCコンバータ140をバックアップすることにより、補機系に供給される電力の不足を防止できるとともに、メインDC/DCコンバータ140の容量を小さくすることができる。
図10は、走行中における車両100の全体ブロック図である。図10においては、車両100が走行中であるので、接続部320には充電コネクタは接続されておらず、外部電源からの電力は供給されない。その他の要素については図1と同様であり、各要素の説明は繰り返さない。
図10を参照して、車両100が走行中の場合には、通常はスイッチSW3〜SW5の接点は開放されており、充電装置200も起動されていない。
図1で説明したように、ECU160にはメインDC/DCコンバータ140の駆動状態を示すデューティDUTYが入力される。そして、ECU160は、このデューティDUTYに基づいて、メインDC/DCコンバータ140が高負荷であるか否かを判定する。そして、高負荷であると判定されると、ECU160は、起動信号SUPを充電制御部230および電池監視部180に出力する。
充電制御部230、サブDC/DCコンバータ250および電池監視部180には、電力線PL3が接続されているので、補機バッテリ150またはメインDC/DCコンバータ140から制御用の電源電圧が供給される。
ECU160からの起動信号SUPが入力されると、実施の形態1の場合と同様に、電池監視部180にってスイッチSW3,SW4の接点が閉じられるとともに、充電制御部230によりサブDC/DCコンバータ250およびスイッチSW5が制御される。これによって、サブDC/DCコンバータ250から、不足する電力が補機系に供給される。
図11は、実施の形態3における電力バックアップ制御を説明するための図である。図11においては、横軸にメインDC/DCコンバータ140の出力電流Iout2が示され、縦軸にはメインDC/DCコンバータ140の出力電圧Vout2、メインDC/DCコンバータ140のデューティDUTY、起動信号SUPおよびサブDC/DCコンバータ250の出力電圧Vout1が示される。
図11を参照して、メインDC/DCコンバータ140は、出力電流Iout2が定格電流ILIMに達するまでは、出力電圧Vout2として所定の一定電圧を出力することができる。しかし、出力電流Iout2が定格電流ILIMを超過すると、過電流リミッタによりメインDC/DCコンバータ140の出力電圧Vout2が低下する。
また、メインDC/DCコンバータ140のデューティDUTYは、出力電流Iout2の増加にあわせて大きくなる。そして、定格電流ILIMにおいて、デューティDUTYは上限値(たとえば、最大値である100%)となる。
ECU160は、このデューティDUTYが、この上限値以下の基準値αとなった場合に、起動信号SUPをオンに設定して電池監視部180および充電制御部230へ出力する。この起動信号SUPに応じて、電池監視部180および充電制御部230が起動される。そして、スイッチSW3〜SW5の接点が閉じられ、かつサブDC/DCコンバータ250が制御される。これによって、サブDC/DCコンバータ250の出力電圧Vout1が所定の電圧まで上昇する。その結果、メインDC/DCコンバータ140の出力電流Iout2が定格電流ILIMを超過することによる出力電圧Vout2の低下が防止できるとともに、不足する電力をサブDC/DCコンバータ250でバックアップすることができる。
図12は、実施の形態3の電源システムにおいて実行される、電力バックアップ制御処理の詳細を説明するためのフローチャートである。図12および後述する図18に示されるフローチャートの各ステップは、ECU160、充電制御部230または電池監視部180により、ハードウェア的あるいはソフトウェア的な処理によって所定の周期で実行される。
図12を参照して、電源システムは、S500にて、ECU160においてメインDC/DCコンバータ140のデューティDUTYを取得する。
そして、電源システムは、S510にて、ECU160において取得したデューティDUTYが基準値αより大きいか否かを判断する。
デューティDUTYが基準値αより大きい場合(S510にてYES)は、処理がS520に進められ、電源システムは、ECU160において起動信号SUPを充電制御部230および電池監視部180に出力する。これによって、充電制御部230および電池監視部180が起動される。
そして、電源システムは、電池監視部180においてスイッチSW3,SW4の接点を閉じるとともに(S530)、充電制御部230においてスイッチSW5の接点を閉じる(S540)。
その後、電源システムは、S550にて、充電制御部230においてサブDC/DCコンバータ250を駆動することによって、蓄電装置110からの直流電圧を変換して補機系に供給する。
一方、デューティDUTYが基準値α以下の場合(S510にてNO)は、メインDC/DCコンバータ140の出力電圧Vout2が低下するおそれはないので、S520〜S550のステップがスキップされて処理が終了する。
以上のような処理によって制御されることにより、車両走行中にメインDC/DCコンバータ140が高負荷となった場合は、サブDC/DCコンバータ250からも補機系に電力が供給されるため、メインDC/DCコンバータ140の定格電流を超過することによる電圧低下が防止できる。さらに、必要なときだけサブDC/DCコンバータ250が駆動されるので、常にサブDC/DCコンバータ250が駆動される場合と比較してシステムの消費電力を低下でき、燃費効率の悪化を防止することができる。
[実施の形態4]
イグニッションがオフとなって車両の運転が停止された場合であっても、運転終了直後においてはまだ運転者が乗車している場合も考えられるので、ブレーキやシフト装置、およびエアバッグなどの運転操作,安全に関連する補機については一定の期間は動作可能とする必要がある。
イグニッションがオフとなると、図1においては、システムメインリレーSMRが開放されるとメインDC/DCコンバータ140から補機負荷170へ電力が供給されないので、通常は補機バッテリ150から補機負荷170に電力が供給される。しかし、補機バッテリ150に故障等が発生すると、補機バッテリ150から補機負荷170へ電力の供給ができなくなるおそれがある。これを防止するために、補機バッテリ150に並列に接続されたコンデンサを設けて補機バッテリ150をバックアップする構成が採用される場合がある。このコンデンサは、上記の運転操作,安全に関連する補機を一定期間駆動することができる必要があるため、比較的大容量のものが必要とされる。
実施の形態4では、実施の形態1と同様の構成の電源システムにおいて、イグニッションがオフとなった場合に、一定期間の間、サブDC/DCコンバータ250から補機負荷170へ電力を供給する補機電力バックアップ制御を行なう。このような構成とすることで、補機バッテリ150が故障等の場合であっても、一定期間は補機負荷170を駆動できるとともに、上述の大容量のコンデンサの配置を省略することができる。
図13は、実施の形態4における、車両の全体ブロック図である。図13は、実施の形態3の図10において、ダイオードD10のカソードから補機負荷170へ接続される電力線PL6が追加されている。このような構成とすることで、サブDC/DCコンバータ250から出力される電源電圧が、補機装置170へ直接供給される。
図14から図17を用いて、車両停止時の補機電力バックアップ制御について説明する。
図14は、補機電力バックアップ制御を採用しない場合、すなわち補機電力のバックアップとして大容量のコンデンサを用いる場合の比較例を説明するための図である。
図14を参照して、補機負荷170は、第1の補機171と、第2の補機172と、コンデンサC20とを含む。第1の補機171、第2の補機172およびコンデンサC20は、補機バッテリ150に並列に接続される。なお、補機バッテリ150の正極端と、第1の補機171およびコンデンサC20とを結ぶ経路には、ダイオードD20が介挿される。
第1の補機171は、上述した運転操作,安全に関連する補機であり、たとえばECB(Electronic Controlled Braking System)、シフト装置およびエアバッグなどが含まれる。また、第2の補機172は、運転操作,安全には関連しない補機であり、たとえばオーディオ、ナビゲーションシステム、ワイパーおよびヒータなどが含まれる。
イグニッションがオフとされ、メインDC/DCコンバータ140からの電力が電力線PL3に供給されなくなった場合、補機バッテリ150が正常であれば、補機バッテリ150からの電力が第1の補機171および第2の補機172に供給される。
しかし、補機バッテリ150が故障して電力線PL3に電力が供給できない場合には、図14中の矢印AR1のように、コンデンサC20に蓄えられた電力が第1の補機171に供給される。
この比較例における、車両停止時の時間的な状態変化を図15に示す。図15においては、横軸には時間が示され、縦軸には車両状態、メインDC/DCコンバータ140の出力電圧Vout2、第2の補機172にかかる電圧および第1の補機171にかかる電圧(すなわち、コンデンサC20の電圧)が示される。
図15を参照して、時刻t11となるまでは、車両のイグニッションがオンの状態である。この状態においては、メインDC/DCコンバータ140が動作中なので、所定の電圧(たとえば12V)が第1の補機171および第2の補機172に供給される。
時刻t12において、イグニッションがオフとされるが、イグニッションがオフとされてから所定のタイマTIM1の期間は、メインDC/DCコンバータ140から継続して電力が供給される。
そして、タイマTIM1の経過する時刻t12において、システムメインリレーSMRが開放され、かつメインDC/DCコンバータ140が停止することによって出力電圧Vout2はゼロとなる。このとき、補機バッテリ150が正常であれば、補機バッテリ150から第1の補機171および第2の補機172に、図15中の破線DL1,DL2のように引き続き一定の電力が供給される。
しかし、補機バッテリ150が故障等により電力の供給ができない場合には、図15中の実線のように、出力電圧Vout2の低下に伴って、第2の補機172にかかる電圧がゼロとなる。
一方、第1の補機171については、コンデンサC20に蓄えられた電力が供給される。第1の補機171にかかる電圧は、コンデンサC20の放電にともなって徐々に低下する。
そして、時刻t13において、車両の停止を確定する。この時刻t13については、たとえばイグニッションがオフされてから所定のタイマTIM2(TIM1<TIM2)が経過する期間としてもよいし、車両のドアロックが閉とされたタイミングとしてもよい。
図16は、実施の形態4における車両停止時の補機電力バックアップ制御について説明するための図である。
図16においては、サブDC/DCコンバータ250が、電力線PL6を介して第1の補機171に接続される。そして、イグニッションがオフされると、一定期間の間、サブDC/DCコンバータ250からの電力が第1の補機171に供給される。これによって、イグニッションがオフとされ、かつメインDC/DCコンバータ140から電力線PL3への電力が供給されなくなった場合に、さらに補機バッテリ150が故障していたとしても、図16中の矢印AR2のように、サブDC/DCコンバータ250からの電力が第1の補機171に供給される。その結果、イグニッションがオフされてから一定期間の間に第1の補機171を駆動でき、かつ大容量のコンデンサC20が不要となる。
図17は、実施の形態4の補機電力バックアップ制御を採用した場合の、上述の図15に対応する車両停止時の時間的な状態変化を示す図である。図17においては、横軸には時間が示され、縦軸には車両状態、メインDC/DCコンバータ140の出力電圧Vout2、第1の補機171にかかる電圧およびサブDC/DCコンバータ250の出力電圧Vout1が示される。
図17を参照して、時刻t21において、イグニッションがオフとされると、メインDC/DCコンバータ140が継続して動作している間に、サブDC/DCコンバータ250が起動される。そして、時刻t22において、サブDC/DCコンバータ250の出力電圧Vout1が上昇する。
そして、イグニッションがオフされてからタイマTIM1が経過した時刻t23において、メインDC/DCコンバータ140からの電力の供給が停止されて、出力電圧Vout2がゼロとなる。このとき、サブDC/DCコンバータ250からの電力が電力線PL6を介して第1の補機171に供給されているので、メインDC/DCコンバータ140からの電力の供給が停止されても、第1の補機171にかかる電圧は低下しない。
そして、車両の停止が確定される時刻t24において、サブDC/DCコンバータ250が停止される。これによって、サブDC/DCコンバータ250からの電力供給が停止され、第1の補機171にかかる電圧もゼロに低下する。
なお、上記の説明においては、補機バッテリ150が故障していることを前提として説明したが、補機バッテリ150が正常である場合には、サブDC/DCコンバータ250によるバックアップは必ずしも必要ではない。そのため、メインDC/DCコンバータ140を停止した後に、補機バッテリ150の充電状態を確認し、補機バッテリ150が正常である場合に、サブDC/DCコンバータ250を停止するようにしてもよい。
図18は、実施の形態4において電源システムで実行される補機電力バックアップ制御処理の詳細を説明するためのフローチャートである。
図18を参照して、電源システムは、S600にて、ECU160においてイグニッションがオフされたか否かを判定する。
イグニッションがオフされた場合(S600にてYES)は、S610に処理が進められ、電源システムは、ECU160において起動信号SUPを出力して、電池監視部180および充電制御部230を起動する。
そして、電源システムは、電池監視部180においてスイッチSW3,SW4の接点を閉じる(S620)。
その後、電源システムは、S640にて、充電制御部230においてサブDC/DCコンバータ250を駆動することによって、蓄電装置110からの直流電圧を変換し、電力線PL6を介して補機負荷170の第1の補機171に電源電圧を供給する。
引き続き、電源システムは、S650にて、ECU160においてメインDC/DCコンバータ140を停止する。
そして、電源システムは、S660にて、充電制御部230において補機バッテリ150の電圧Vbatが基準値Vth#より大きいか否かを判定する。
電圧Vbatが基準値Vth#より大きい場合(S660にてYES)は、補機バッテリ150は正常であるので、サブDC/DCコンバータ250によるバックアップは不要である。そのため、S670に処理が進められ、電源システムは、充電制御部230においてサブDC/DCコンバータ250を停止する。
一方、電圧Vbatが基準値Vth#以下の場合(S660にてNO)は、補機バッテリ150による第1の補機171への電源電圧の供給が不可能であり、電源システムは、サブDC/DCコンバータ250によるバックアップが必要であると判定する。そして、S680に処理が進められ、電源システムは、充電制御部230においてサブDC/DCコンバータ250の運転を継続する。
そして、電源システムは、S690にて、ECU160においてイグニッションがオフされてから所定期間が経過したか否かを判定する。
所定期間が経過した場合(S690にてYES)は、電源システムは、ECU160において起動信号SUPの出力を停止することによってサブDC/DCコンバータ250を停止する(S670)。
所定期間が経過していない場合(S690にてNO)は、S680に処理が戻され、サブDC/DCコンバータ250の運転が継続される。
一方、イグニッションがオフにされていない場合(S600にてNO)は、補機電力バックアップ制御は不要であるので、処理が終了される。
以上のような処理にしたがって制御することによって、車両が停止された場合に、一定期間の間、第1の補機171の駆動が可能となるとともに、大容量のバックアップ用のコンデンサC20の配置を省略することができる。
なお、本実施の形態におけるメインDC/DCコンバータ140およびサブDC/DCコンバータ250は、それぞれ本発明の「第1のDC/DCコンバータ」および「第2のDC/DCコンバータ」の一例である。本実施の形態におけるSMRは、本発明の「第1の開閉器」の一例である。本実施の形態におけるSW5は、本発明の「第2の開閉器」の一例である。本実施の形態におけるSW3,SW4は、本発明の「第3の開閉器」の一例である。また、本実施の形態におけるECU160は、本発明における「第1の制御装置」の一例である。本実施の形態における制御部210は、本発明における「第2の制御装置」の一例である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
100 車両、110 蓄電装置、120 PCU、121 コンバータ、122 インバータ、130 モータジェネレータ、140 メインDC/DCコンバータ、150 補機バッテリ、160 ECU、170 補機負荷、171 第1の補機、172 第2の補機、180 電池監視部、190,222 電圧センサ、200 充電装置、210 制御部、220 起動回路、221 整流回路、230 充電制御部、240 サブDC/DCコンバータ、250 AC/DCコンバータ、260 動力伝達ギア、270 駆動輪、300 外部電源、300# 低電圧直流電源、310 充電コネクタ、312 電池パック、314 操作スイッチ、315 カプラ部、316 ラッチ部、320 接続部、330 充電ケーブル、340 ケーブル部、ACL1,ACL2,HPL,NL1,NL2,NS,PL1〜PL6,PS 電力線、C1,C2,C10,C20 コンデンサ、D1,D11〜D14,D20 ダイオード、OP オペアンプ、R10,R20 抵抗、SMR システムメインリレー、SW1〜SW5 スイッチ、ZD1 ツェナーダイオード。

Claims (10)

  1. 負荷に電源を供給するための車両の電源システムであって、
    補機バッテリと、
    車両外部の外部電源からの電力により充電が可能な蓄電装置と、
    前記蓄電装置からの電力を用いて前記負荷を駆動するように構成された駆動装置と、
    前記蓄電装置と前記駆動装置とを結ぶ経路に介挿された第1の開閉器と、
    前記補機バッテリから制御用の電源電圧が供給され、前記車両を始動するために前記駆動装置および前記第1の開閉器を制御するための第1の制御装置とを備え、
    前記第1の制御装置は、前記外部電源から電力が供給される場合は、前記制御用の電源電圧が前記外部電源によって供給され得るように構成される、車両の電源システム。
  2. 前記蓄電装置と前記駆動装置とを結ぶ経路からの直流電圧を、前記補機バッテリの充電電圧に降圧するように構成された第1のDC/DCコンバータと、
    前記外部電源からの電力を用いて前記蓄電装置を充電する外部充電が可能に構成された充電装置とをさらに備え、
    前記充電装置は、
    前記外部電源からの交流電力を、前記蓄電装置を充電するための直流電力に変換するように構成されたAC/DCコンバータと、
    前記第1のDC/DCコンバータよりも小容量であり、前記蓄電装置と前記AC/DCコンバータとを結ぶ経路からの直流電圧を降圧するとともに、前記第1の制御装置に前記制御用の電源電圧の供給ができるように構成された第2のDC/DCコンバータと、
    前記外部電源からの電力が供給される場合は、前記外部電源からの電力により起動されるとともに、前記蓄電装置からの直流電圧を降圧して前記第1の制御装置へ供給するように、前記第2のDC/DCコンバータを制御するための第2の制御装置とを含む、請求項1に記載の車両の電源システム。
  3. 前記第2のDC/DCコンバータと前記第1の制御装置とを結ぶ経路に介挿された第2の開閉器と、
    前記蓄電装置と前記充電装置とを結ぶ経路に介挿された第3の開閉器とをさらに備え、
    前記第2の制御装置は、前記外部電源から電力が供給される場合は、前記第2の開閉器および前記第3の開閉器を閉成するように制御する、請求項2に記載の車両の電源システム。
  4. 前記第2の制御装置は、前記外部電源の電圧が第1の基準値より大きい場合に、前記蓄電装置からの直流電圧を降圧して前記第1の制御装置に供給するように、前記第2のDC/DCコンバータ、前記第2の開閉器および前記第3の開閉器を制御する、請求項3に記載の車両の電源システム。
  5. 前記蓄電装置と前記駆動装置とを結ぶ経路からの直流電圧を、前記補機バッテリの充電電圧に降圧するように構成された第1のDC/DCコンバータと、
    前記外部電源からの電力を用いて前記蓄電装置を充電する外部充電が可能に構成された充電装置とをさらに備え、
    前記充電装置は、
    前記外部電源からの交流電力を、前記蓄電装置を充電するための直流電力に変換するように構成されたAC/DCコンバータと、
    前記第1のDC/DCコンバータよりも小容量であり、前記蓄電装置と前記AC/DCコンバータとを結ぶ経路からの直流電圧を降圧するとともに、前記補機バッテリを充電するための電力の供給ができるように構成された第2のDC/DCコンバータと、
    前記外部充電時に、前記蓄電装置からの直流電圧を降圧して前記補機バッテリへ供給するように、前記第2のDC/DCコンバータを制御するための第2の制御装置とを含む、請求項1に記載の車両の電源システム。
  6. 前記第2のDC/DCコンバータと前記補機バッテリとを結ぶ経路に介挿された第2の開閉器をさらに備え、
    前記第2の制御装置は、前記外部電源の電圧が第2の基準値より大きい場合に、前記AC/DCコンバータを駆動して前記蓄電装置を充電するとともに、前記補機バッテリの充電状態を検出し、前記充電状態が低下しているときには前記第2の開閉器を閉成することによって前記補機バッテリを充電する、請求項5に記載の車両の電源システム。
  7. 補機負荷と、
    前記蓄電装置と前記駆動装置とを結ぶ経路からの直流電圧を前記補機負荷の電源電圧に変換するための第1のDC/DCコンバータと、
    前記外部電源からの電力を用いて前記蓄電装置を充電する外部充電が可能に構成された充電装置とをさらに備え、
    前記充電装置は、
    前記外部電源からの交流電力を前記蓄電装置を充電するための直流電力に変換するように構成されたAC/DCコンバータと、
    前記第1のDC/DCコンバータよりも小容量であり、前記蓄電装置と前記AC/DCコンバータとを結ぶ経路からの直流電圧を降圧するとともに、前記補機負荷に電源電圧の供給ができるように構成された第2のDC/DCコンバータとを含む、請求項1に記載の車両の電源システム。
  8. 前記第2のDC/DCコンバータと前記補機負荷とを結ぶ経路に介挿された第2の開閉器と、
    前記蓄電装置と前記充電装置とを結ぶ経路に介挿された第3の開閉器とをさらに備え、
    前記第1の制御装置は、前記外部電源からの電力が供給されていない場合に、前記第1のDC/DCコンバータの出力電流がしきい値よりも大きいときは、前記第2の開閉器および前記第3の開閉器を閉成するとともに、前記第2のDC/DCコンバータから前記補機負荷の電源電圧が供給されるように前記第2のDC/DCコンバータを制御する、請求項7に記載の車両の電源システム。
  9. 前記蓄電装置と前記充電装置とを結ぶ経路に介挿された第3の開閉器をさらに備え、
    前記第1の制御装置は、前記外部電源からの電力が供給されていない場合に、イグニッションがオフとされたときには、前記第3の開閉器を閉成するとともに、前記第2のDC/DCコンバータから前記補機負荷の電源電圧が供給されるように前記第2のDC/DCコンバータを制御する、請求項7に記載の車両の電源システム。
  10. 前記第1の制御装置は、前記第1のDC/DCコンバータから前記補機負荷への電源電圧の供給が停止し、かつ前記補機バッテリの充電状態がしきい値よりも低い場合は、所定期間の間、前記第2のDC/DCコンバータから前記補機負荷への電源電圧の供給を継続する、請求項9に記載の車両の電源システム。
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