JP2016120634A - 電子回路の印刷方法および装置 - Google Patents

電子回路の印刷方法および装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2016120634A
JP2016120634A JP2014261271A JP2014261271A JP2016120634A JP 2016120634 A JP2016120634 A JP 2016120634A JP 2014261271 A JP2014261271 A JP 2014261271A JP 2014261271 A JP2014261271 A JP 2014261271A JP 2016120634 A JP2016120634 A JP 2016120634A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
memory
camera
printing
register mark
mark
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014261271A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6499859B2 (ja
Inventor
渉 萩坂
Wataru Hagisaka
渉 萩坂
大 坂田
Ora Sakata
大 坂田
野口 和司
Kazuji Noguchi
和司 野口
誠史 柏倉
Seiji Kashiwakura
誠史 柏倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Komori Corp
Original Assignee
Komori Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Komori Corp filed Critical Komori Corp
Priority to JP2014261271A priority Critical patent/JP6499859B2/ja
Priority to TW104143441A priority patent/TWI594893B/zh
Priority to PCT/JP2015/086021 priority patent/WO2016104599A1/ja
Priority to CN201580070333.4A priority patent/CN107107609B/zh
Publication of JP2016120634A publication Critical patent/JP2016120634A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6499859B2 publication Critical patent/JP6499859B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Printing Methods (AREA)
  • Manufacturing Of Printed Wiring (AREA)
  • Rotary Presses (AREA)
  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)

Abstract

【課題】基材の伸縮の度合いや搬送中のウェブの蛇行などに拘わらず、1度目に印刷された回路と2度目に印刷された回路との位置を正確に合わせる。
【解決手段】被印刷物(1度目の回路)への電子回路(2度目の回路)の印刷と同時に基準マークを各被印刷物に付加する。ゴム胴2と圧胴3との対接点(印刷点)Iを通過した被印刷物の搬送経路の途中にFBカメラ306を設ける。FBカメラ306で撮像された被印刷物の画像から基準マークの位置を検出し、この検出した基準マークの基準位置からの左右方向(被印刷物の搬送方向(天地方向)と直交する方向)のずれ量を求め、この求めた基準マークのずれ量に応じて、基準マーク間の被印刷物の印刷中に、版胴1の左右方向の位置を連続的に調整する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、前処理工程で処理された伸縮し易い基材からなる帯状体の1枚毎に区切られた各区間を被印刷物とし、この帯状体の搬送されてくる各被印刷物に印刷胴と対向胴との対接点において電子回路の印刷を行う電子回路の印刷方法および装置に関するものである。
フィルム等の基材に電子回路を印刷する印刷では、1度目の回路を印刷した印刷物を乾燥し、絶縁膜をその上に塗布・乾燥させ、その上に2度目の回路を印刷する場合がある。この場合、2度目の回路は、印刷された1度目の回路に正確に位置合わせして印刷を行う必要がある。
その為に、通常は、1度目の回路の印刷時に回路と共に基準マーク(レジスタマーク)を印刷し、その基準マークの位置を検出し、この検出した基準マークの位置に合わせて2度目の回路の印刷を行うようにする。
なお、上述した背景技術は文献公知ではない。また、出願人は出願時までに本発明に関連する先行技術文献を発見することができなかった。よって、先行技術文献情報を開示していない。
しかしながら、上述した電子回路を基材に印刷する印刷では、基材がフィルム等の伸縮し易い部材である上に、一度熱で乾燥させる為に基材の伸縮が大きく、かつ、部分によって伸縮の度合いが異なるため、従来の一般的な印刷のように、検出した基準マークの位置に合わせて印刷胴の位置を合わせるだけでは、2度目に印刷された回路が1度目に印刷された回路に正確に重ならない、という問題があった。
また、上述した電子回路を基材に印刷する印刷では、帯状体の1枚毎に区切られた各区間を被印刷物(1度目の回路)とし、この帯状体がその搬送方向(天地方向)に張られた状態で搬送されるが、この搬送に際して帯状体が爪などでしっかり固定されていないために、搬送中に帯状体が蛇行し、2度目に印刷された回路が一度目に印刷された回路に正確に重ならない、という問題があった。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、基材の伸縮の度合いや搬送中の帯状体の蛇行などに拘わらず、1度目に印刷された回路と2度目に印刷された回路との位置を正確に合わせることが可能な電子回路の印刷方法および装置を提供することにある。
このような目的を達成するために本発明は、前処理工程で処理された伸縮し易い基材からなる帯状体の1枚毎に区切られた各区間を被印刷物とし、この帯状体の搬送されてくる各被印刷物に印刷胴と対向胴との対接点において電子回路の印刷を行う電子回路の印刷方法において、被印刷物への電子回路の印刷と同時にその被印刷物に第1の基準マークを付加する第1基準マーク付加工程と、印刷胴と対向胴との間を通過した被印刷物の搬送経路の途中に設けられている第1の撮像手段で被印刷物の第1の基準マークを含む領域を撮像する第1基準マーク領域撮像工程と、第1基準マーク領域撮像工程で撮像された被印刷物の画像から第1の基準マークの位置を検出する第1基準マーク位置検出工程と、被印刷物の搬送方向と直交する方向を左右方向とし、第1基準マーク位置検出工程で検出された第1の基準マークの位置より、その第1の基準マークの基準位置からの左右方向のずれ量を求める第1の左右方向ずれ量演算工程と、第1の左右方向ずれ量演算工程で求められた第1の基準マークの左右方向のずれ量に応じて、第1の基準マーク間の被印刷物の印刷中に、印刷胴の左右方向の位置を連続的に調整する左右方向位置調整工程とを備えることを特徴とする。
本発明において、例えば、伸縮し易い基材からなる帯状体をフィルムとし、このフィルムの1枚毎に区切られた各区間に1度目の回路が印刷されているものとした場合、このフィルムの各区間に印刷された1度目の回路(被印刷物)に印刷胴と対向胴との対接点において2度目の回路の印刷が行われる。本発明では、この2度目の回路の印刷と同時に、被印刷物に第1の基準マークを付加する。
本発明において、第1の基準マークが付加された被印刷物は、すなわち印刷胴と対向胴との対接点を通過して電子回路(2度目の回路)が印刷された被印刷物は、その被印刷物の搬送経路の途中に設けられている第1の撮像手段で、その被印刷物の第1の基準マークを含む領域が撮像される。そして、この第1の撮像手段で撮像された被印刷物の画像から第1の基準マークの位置が検出され、この検出された第1の基準マークの位置より、その第1の基準マークの基準位置からの左右方向(被印刷物の搬送方向(天地方向)と直交する方向)のずれ量が求められ、この求められた第1の基準マークのずれ量に応じて、第1の基準マーク間の被印刷物の印刷中に、印刷胴の左右方向の位置が連続的に調整される。
これにより、本発明では、各基準マーク(第1の基準マーク)の基準位置からの左右方向のずれ量に応じて、各基準マーク間の被印刷物の印刷中に、印刷胴の左右方向の位置を連続的に調整するようにして、伸びや蛇行により生じた各基準マークの左右方向の位置ずれを補正し、基材の伸縮の度合いや搬送中の帯状体の蛇行などに拘わらず、各被印刷物(1度目の回路)への電子回路(2度目の回路)の印刷を正確に重なるようにして行わせることが可能となる。
本発明において、前処理工程で、被印刷物の各々に、さらに第2の基準マークを付加し、印刷胴と対向胴との対接点への被印刷物の搬送経路の途中に第2の撮像手段を設けて、被印刷物の第2の基準マークを含む領域を撮像するようにし、この第2の撮像手段で撮像された被印刷物の画像から第2の基準マークの位置を検出するようにし、この検出された第2の基準マークの位置より前回検出された第2の基準マークとの間の左右方向のずれ量を求めるようにし、第1の基準マークの左右方向のずれ量と第2の基準マーク間の左右方向のずれ量とに応じて、第1の基準マーク間の被印刷物の印刷中に、印刷胴の左右方向の位置を連続的に調整するようにしてもよい。
これにより、第1の基準マークの左右方向のずれ量より被印刷物の印刷された区間の左右方向のずれ量を求め、第2の基準マーク間の左右方向のずれ量より被印刷物の印刷される前までの左右方向のずれ量を求め、印刷の際、この求められた2つの左右方向のずれ量を考慮して印刷胴の左右方向の位置を連続的に調整するようにして、基材の伸縮の度合いに拘わらず、各被印刷物(1度目の回路)への電子回路(2度目の回路)の印刷を正確に重なるようにして行わせることが可能となる。
本発明によれば、被印刷物の各々に電子回路の印刷と同時に第1の基準マークを付加するようにし、印刷胴と対向胴との間を通過した被印刷物の搬送経路の途中に第1の撮像手段を設け、この第1の撮像手段で被印刷物の第1の基準マークを含む領域を撮像するようにし、この第1の撮像手段で撮像された被印刷物の画像から第1の基準マークの位置を検出するようにし、 この検出された第1の基準マークの位置より、その第1の基準マークの基準位置からの左右方向(被印刷物の搬送方向と直交する方向)のずれ量を求め、この求めた第1の基準マークのずれ量に応じて、第1の基準マーク間の被印刷物の印刷中に、印刷胴の左右方向の位置を連続的に調整するようにしたので、伸びや蛇行により生じた各基準マークの左右方向の位置ずれを補正するようにして、基材の伸縮の度合いや搬送中の帯状体の蛇行などに拘わらず、各被印刷物(1度目の回路)への電子回路(2度目の回路)の印刷を正確に重なるようにして行わせるようにすることが可能となる。
本発明に係る電子回路の印刷方法の実施に用いる電子回路の印刷装置の一実施の形態の要部を示す図である。 被印刷物に付加された第1のレジスタマーク(第1レジスタマーク)、第2のレジスタマーク(第2レジスタマーク)および第3のレジスタマーク(第3レジスタマーク)を示す図である。 この電子回路の印刷装置におけるWGカメラとFFカメラとFBカメラとゴム胴と圧胴との対接点(印刷点)との位置関係を示す図である。 この電子回路の印刷装置における駆動制御装置の要部のブロック図である。 駆動制御装置におけるメモリの内容を分割して示す図である。 駆動制御装置におけるメモリの内容を分割して示す図である。 駆動制御装置におけるメモリの内容を分割して示す図である。 駆動制御装置におけるメモリの内容を分割して示す図である。 駆動制御装置におけるメモリの内容を分割して示す図である。 駆動制御装置におけるメモリの内容を分割して示す図である。 この電子回路の印刷装置におけるずれ量検出装置の要部のブロック図である。 ずれ量検出装置におけるメモリの内容を分割して示す図である。 ずれ量検出装置におけるメモリの内容を分割して示す図である。 ずれ量検出装置におけるメモリの内容を分割して示す図である。 駆動制御装置の動作を説明するためのフローチャートである。 図15に続くフローチャートである。 図16に続くフローチャートである。 図17に続くフローチャートである。 図18に続くフローチャートである。 図19に続くフローチャートである。 図20に続くフローチャートである。 図18に続くフローチャートである。 図22に続くフローチャートである。 図23に続くフローチャートである。 図24に続くフローチャートである。 図25に続くフローチャートである。 図25に続くフローチャートである。 図27に続くフローチャートである。 図28に続くフローチャートである。 図29に続くフローチャートである。 図30に続くフローチャートである。 図31に続くフローチャートである。 図24に続くフローチャートである。 図33に続くフローチャートである。 図29に続くフローチャートである。 図35に続くフローチャートである。 図36に続くフローチャートである。 図37に続くフローチャートである。 図37に続くフローチャートである。 図39に続くフローチャートである。 図40に続くフローチャートである。 図37に続くフローチャートである。 図42に続くフローチャートである。 図43に続くフローチャートである。 図44に続くフローチャートである。 図45に続くフローチャートである。 図37に続くフローチャートである。 図47に続くフローチャートである。 図48に続くフローチャートである。 図48に続くフローチャートである。 ずれ量検出装置の動作を説明するためのフローチャートである。 図51に続くフローチャートである。 図52に続くフローチャートである。 図53に続くフローチャートである。 図53に続くフローチャートである。 図55に続くフローチャートである。 図51に続くフローチャートである。 図57に続くフローチャートである。 図58に続くフローチャートである。 図59に続くフローチャートである。 図59に続くフローチャートである。 図61に続くフローチャートである。 図62に続くフローチャートである。 図57に続くフローチャートである。 図64に続くフローチャートである。 図65に続くフローチャートである。 図66に続くフローチャートである。 図66に続くフローチャートである。 図68に続くフローチャートである。 図69に続くフローチャートである。 WGカメラの撮像位置やFFカメラの撮像位置、FBカメラの撮像位置などの位置の関係を示すタイミングチャートである。 WGカメラの撮像位置やFFカメラの撮像位置、FBカメラの撮像位置などの位置の関係を示すタイミングチャートである。 WGカメラの撮像位置やFFカメラの撮像位置、FBカメラの撮像位置などの位置の関係を延長して示すタイミングチャートである。 WGカメラの撮像画像からのパターンマッチングによる第1レジスタマークのずれ量の検出過程を説明する図である。 FFカメラの撮像画像からのパターンマッチングによる第2レジスタマークのずれ量の検出過程を説明する図である。 FBカメラの撮像画像からのパターンマッチングによる第3レジスタマークのずれ量の検出過程を説明する図である。 FFカメラ撮像位置記憶用のメモリへのFFカメラの撮像位置PFFの書き込み状況の推移を示す図である。 FBカメラ撮像位置記憶用のメモリへのFBカメラの撮像位置PFBの書き込み状況の推移を示す図である。 前の第2レジスタマークのY方向位置記憶用のメモリおよび後の第2レジスタマークのY方向位置記憶用のメモリへの第2レジスタマークのY方向位置の書き込み状況の推移を示す図である。 前の第2レジスタマークのX方向位置記憶用のメモリおよび後の第2レジスタマークのX方向位置記憶用のメモリへの第2レジスタマークのX方向位置の書き込み状況の推移を示す図である。 被印刷物の印刷点到達位置記憶用のメモリへの印刷点到達位置の書き込み状況の推移を示す図である。 第2レジスタマーク間のX方向のずれ量記憶用のメモリへの第2レジスタマーク間のX方向のずれ量の書き込み状況の推移を示す図である。 第2レジスタマーク間のY方向距離記憶用のメモリへの第2レジスタマーク間のY方向距離の書き込み状況の推移を示す図である。 後の第3レジスタマークのY方向位置記憶用のメモリおよび前の第3レジスタマークのY方向位置記憶用のメモリへの第3レジスタマークのY方向位置の書き込み状況の推移を示す図である。 第3レジスタマークのX方向位置記憶用のメモリへの第3レジスタマークのX方向位置の書き込み状況の推移を示す図である。 第2レジスタマーク間のX方向のずれ量が求められて行く様子を示す図である。 第3レジスタマークのX方向のずれ量が求められて行く様子を示す図である。 ウェブの巻き出し長さが仮想の被印刷物の印刷点到達位置に達した時点から版胴のX方向(左右方向)への位置が調整されて行く様子を示す図である。 ウェブの巻き出し長さが最初の被印刷物の印刷点到達位置に達した時点から版胴のX方向(左右方向)への位置が調整されて行く様子を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明に係る電子回路の印刷方法の実施に用いる電子回路の印刷装置の一実施の形態の要部を示す図である。
この電子回路の印刷装置は、版胴1とゴム胴2と圧胴3とを備えた印刷機100と、この印刷機100に対して設けられた駆動制御装置200と、駆動制御装置200からの指令を受けて動作するずれ量検出装置300とを備えている。
印刷機100において、版胴1,ゴム胴2および圧胴3は回転可能に支持されており、版胴1には被印刷物に電子回路を印刷するための版が装着されている。この印刷機100において、版胴1,ゴム胴2および圧胴3の構成は通常の印刷機とほゞ同じであるのでその説明は省略するが、ロールに巻かれた印刷用紙ではなく、フィルムの1枚毎に区切られた各区間に印刷された1度目の回路が被印刷物として、ゴム胴2と圧胴3との対接点Iに搬送されてくる。以下、この1度目の回路が印刷されたフィルムをウェブと呼ぶ。図1ではこのウェブを符号4で示している。
この印刷機100において、版胴1とゴム胴2とが本発明で言う印刷胴に相当し、圧胴3が本発明で言う対向胴に相当する。印刷機によっては、ゴム胴2を用いずに、版胴1と圧胴3とを対接させて印刷するタイプもある。このため、本発明では版胴とゴム胴との組み合わせを含めて印刷する側の胴を印刷胴、この印刷胴に対向する側の胴を対向胴と名付けている。
なお、図1において、5はウェブ4の搬送を案内する大小のローラであり、これらのローラ5に案内されながら前後に張られた状態でウェブ4が搬送され、ゴム胴2と圧胴3との対接点Iにおいて、ウェブ4上の被印刷物への電子回路(2度目の回路)の印刷が行われて行く。以下、ゴム胴2と圧胴3との対接点Iを印刷点とも呼ぶ。
また、本実施の形態において、ウェブ4は、同じ印刷機100で1度目の回路を印刷し、乾燥させた後、絶縁膜をその上に塗布した状態で、再度この印刷機100にセットされている。すなわち、ウェブ4には前処理工程で、1度目の回路の印刷や絶縁膜の塗布が行われている。
また、本実施の形態では、ウェブ4の2度目の回路の印刷を行う前の前処理工程において、1度目の回路の印刷と同時に、図2(a)に示すように、ウェブ4上の各被印刷物(#1,#2,#3,#4・・・・)に、基準マークとして、第1のレジスタマークRM1と、第1のレジスタマークRM1よりも小さな第2のレジスタマークRM2とを印刷している。すなわち、第2のレジスタマークRM2よりも大きな第1のレジスタマークRM1と、第1のレジスタマークRM1よりも小さな第2のレジスタマークRM2とを、1度目の回路の印刷と同時に印刷している。また、この実施の形態では、図2(b)に示すように、ウェブ4上の各被印刷物に、2度目の回路の印刷と同時に、第2のレジスタマークRM2と同程度の大きさの第3のレジスタマークRM3の印刷を行うものとしている。
この例において、第1のレジスタマークRM1は三角形とされ、第2のレジスタマークRM2は円形とされ、第3のレジスタマークRM3は×印とされているが、このような形のマークに限られるものではない。また、レジスタマークRM1,RM2は、必ずしも1度目の回路の印刷と同時に印刷されたものでなくてもよく、後から塗布されたようなものであっても構わない。また、レジスタマークRM3も2度目の回路の印刷と同時に付加することができれば、必ずしも印刷されたものでなくてもよい。
なお、本発明でいう第1の基準マークは第3のレジスタマークRM3に相当し、本発明でいう第2の基準マークは第2のレジスタマークRM2に相当する。以下、本実施の形態における第1のレジスタマークRM1を第1レジスタマーク、第2のレジスタマークRM2を第2レジスタマーク、第3のレジスタマークRM3を第3レジスタマークと呼ぶ。
また、本実施の形態では、被印刷物の印刷点I(ゴム胴2と圧胴3との対接点)への搬送経路の途中に第1のカメラ(以下、WGカメラと呼ぶ)304を設けている。また、被印刷物の印刷点Iへの搬送経路の途中のWGカメラ304よりも印刷点Iに近い位置に第2のカメラ(以下、FFカメラと呼ぶ)305を設けている。また、印刷点Iを通過した被印刷物の搬送経路の途中に第3のカメラ(以下、FBカメラと呼ぶ)306を設けている。この実施の形態において、FBカメラ306が本発明でいう第1の撮像手段に相当し、FFカメラ305が本発明でいう第2の撮像手段に相当する。
WGカメラ304は、被印刷物に付加されている第1レジスタマークRM1を含む広い領域を撮像するカメラとして、撮像範囲が広いカメラ(低分解能のカメラ)が用いられている。FFカメラ305は、被印刷物に付加されている第2レジスタマークRM2を含む狭い領域を撮像するカメラとして、撮像範囲が狭いカメラ(高分解能のカメラ)が用いられている。FBカメラ306は、被印刷物に付加されている第3レジスタマークRM3を含む狭い領域を撮像するカメラとして、撮像範囲が狭いカメラ(高分解能のカメラ)が用いられている。
図3にWGカメラ304とFFカメラ305とFBカメラ306と印刷点Iとの位置関係を示す。WGカメラ304とFFカメラ305との間は、ウェブ4の搬送距離にしてL1だけ離れており、FFカメラ305と印刷点Iとの間は、ウェブ4の搬送距離にしてL2だけ離れている。WGカメラ304とFBカメラ306との間は、ウェブ4の搬送距離にしてL3だけ離れている。
本実施の形態において、WGカメラ304とFFカメラ305との間の距離L1は、ウェブ4上の被印刷物の枚数にして4枚以上(この例では、≒4.3枚)とされ、FFカメラ305と印刷点Iとの間の距離L2は、ウェブ4上の被印刷物の枚数にして1枚以上(この例では、≒1.16枚)とされている。WGカメラ304とFBカメラ306との間の距離L3は、ウェブ4上の被印刷物の枚数にして6枚以上(この例では、≒6.15枚)とされている。
図4に駆動制御装置200の要部のブロック図を示す。駆動制御装置200は、CPU(Central Processing Unit)201、ROM(Read Only Memory)202、RAM(Random Access Memory)203、入力装置204、表示器205、出力装置(FDドライブ、プリンタ等)206、圧胴駆動用モータ207、圧胴駆動用モータドライバ208、圧胴駆動用モータ用ロータリエンコーダ209、圧胴回転位相検出用カウンタ210、D/A変換器211、圧胴の原点位置検出用センサ212、印刷機の回転回数カウント用カウンタ213、版胴・ゴム胴駆動用モータ214、版胴・ゴム胴駆動用モータドライバ215、版胴・ゴム胴駆動用モータ用ロータリエンコーダ216、版胴・ゴム胴回転位相検出用カウンタ217、D/A変換器218、X方向見当合わせ用モータ219、X方向見当合わせ用モータドライバ220、X方向見当合わせ用モータドライバ用ロータリエンコーダ221、D/A変換器222、メモリ223、入出力インターフェイス(I/O,I/F)224−1〜224−9を備えている。
この駆動制御装置200において、CPU201は、インターフェイス224−1〜224−9を介して与えられる各種入力情報を得て、RAM203やメモリ223にアクセスしながら、ROM202に格納されたプログラムに従って動作する。
圧胴駆動用モータ用ロータリエンコーダ209は、圧胴駆動用モータ207の所定回転角毎にクロックパルスを発生して、圧胴駆動用モータドライバ208および圧胴回転位相検出用カウンタ210に出力する。また、圧胴駆動用モータ用ロータリエンコーダ209は、圧胴駆動用モータ207の所定回転角度位置毎にゼロパルスを発生して、圧胴回転位相検出用カウンタ210にゼロパルスを出力する。圧胴の原点位置検出用センサ212は、圧胴の1回転毎の原点位置を検出し、原点位置検出信号を発生して印刷機の回転回数カウント用カウンタ213に出力する。
版胴・ゴム胴駆動用モータ用ロータリエンコーダ216は、版胴・ゴム胴駆動用モータ214の所定回転角毎にクロックパルスを発生して、版胴・ゴム胴駆動用モータドライバ215および版胴・ゴム胴回転位相検出用カウンタ217に出力する。また、版胴・ゴム胴駆動用モータ用ロータリエンコーダ216は、版胴・ゴム胴駆動用モータ214の所定回転角度位置毎にゼロパルスを発生して、版胴・ゴム胴回転位相検出用カウンタ217にゼロパルスを出力する。
X方向見当合わせ用モータドライバ用ロータリエンコーダ221は、X方向見当合わせ用モータ219の所定回転角毎にクロックパルスを発生して、X方向見当合わせ用モータドライバ220に出力する。X方向見当合わせ用モータ219は、被印刷物の搬送方向を天地方向(Y方向)、被印刷物の搬送方向と直交する方向を左右方向(X方向)とし、版胴1の左右方向(X方向)の位置を連続的に調整可能とするモータとして設けられている。
図5〜図10にメモリ223の内容を分割して示す。メモリ223にはメモリM1〜M64が設けられる。メモリM1には印刷速度Vsが記憶されている。メモリM2には基準の圧胴駆動用モータの回転速度VIrが記憶される。メモリM3には基準の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPrが記憶される。メモリM4には第1レジスタマークによる位相偏差補正の完了の有無を示す値が記憶される。メモリM5には第2レジスタマークによる位相偏差補正の完了の有無を示す値が記憶される。
メモリM6には後述する第3レジスタマーク間のY方向距離M3LYと第2レジスタマーク間のY方向距離M2LYとから求められるFFカメラ−FBカメラ間の被印刷物の伸縮率(以下、FF−FB間の伸縮率と呼ぶ)η2が記憶される。メモリM7には第3レジスタマークのX方向のずれ量の平均値Δx3avが記憶される。メモリM8には圧胴回転位相検出用カウンタのカウント値が記憶される。メモリM9には圧胴の現在の回転位相ψRが記憶される。メモリM10にはWGカメラの基準撮像位置PWGrが記憶されている。
メモリM11には第1レジスタマークのX方向のずれ量Δx1が記憶される。メモリM12には第1レジスタマークのY方向のずれ量Δy1が記憶される。メモリM13にはカウント値Nが記憶される。メモリM14にはWGカメラの撮像位置PWGが記憶される。メモリM15にはWGカメラ−FFカメラ間の距離L1が記憶されている。メモリM16にはFFカメラの撮像位置PFFが記憶される。メモリM17にはWGカメラ−FBカメラ間の距離L3が記憶されている。メモリM18にはFBカメラの撮像位置PFBが記憶される。メモリM19には第1レジスタマーク間の基準距離M1Lrが記憶されている。メモリM20には印刷機の回転回数カウント用カウンタのカウント値が記憶される。
メモリM21には現在のウェブの巻き出し長さlが記憶される。メモリM22には補正した圧胴の現在の回転位相ψR’が記憶される。メモリM23にはあるべき版胴・ゴム胴の回転位相φmが記憶される。メモリM24には版胴・ゴム胴回転位相検出用カウンタのカウント値が記憶される。メモリM25には版胴・ゴム胴の現在の回転位相φRが記憶される。メモリM26には版胴・ゴム胴の現在の回転位相差ΔφRが記憶される。メモリM27には版胴・ゴム胴の現在の回転位相差ΔφRの絶対値が記憶される。メモリM28には版胴・ゴム胴の回転位相差の第1の許容値α1が記憶されている。メモリM29には版胴・ゴム胴の現在の回転位相差−回転速度の補正値変換テーブルが記憶されている。メモリM30には版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度の補正値ΔVが記憶される。
メモリM31には補正した版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPr’が記憶される。メモリM32にはカウント値Mが記憶される。メモリM33にはカウント値Lが記憶される。メモリM34には第2レジスタマークのX方向のずれ量Δx2が記憶される。メモリM35には第2レジスタマークのY方向のずれ量Δy2が記憶される。メモリM36にはFFカメラの撮像画像から検出される前回の第2レジスタマークのY方向位置(以下、前の第2レジスタマークのY方向位置と呼ぶ)PM2YFが記憶される。メモリM37にはFFカメラの撮像画像から検出される前回の第2レジスタマークのX方向位置(以下、前の第2レジスタマークのX方向位置と呼ぶ)PM2XFが記憶される。メモリM38にはFFカメラ−印刷点間の距離L2が記憶されている。メモリM39には被印刷物の印刷点到達位置PIが記憶される。メモリM40には仮想の被印刷物の印刷点到達位置PI0が記憶される。仮想の被印刷物の印刷点到達位置PI0については後述する。
メモリM41には第2レジスタマーク間のX方向のずれ量M2Δxが記憶される。メモリM42には版胴・ゴム胴の回転位相差の第2の許容値α2が記憶されている。メモリM43にはFFカメラの撮像画像から検出される今回の第2レジスタマークのY方向位置(以下、後の第2レジスタマークのY方向位置と呼ぶ)PM2YRが記憶される。メモリM44には第2レジスタマーク間のY方向距離M2LYが記憶される。メモリM45には第2レジスタマーク間のY方向基準距離M2LYrが記憶されている。メモリM46には第2レジスタマーク間のY方向距離M2LYと第2レジスタマーク間のY方向基準距離M2LYrとから求められるFFカメラまでの第2レジスタマーク間の伸縮率η1が記憶される。メモリM47には第2レジスタマーク間の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPcが記憶される。メモリM48にはFFカメラの撮像画像から検出される今回の第2レジスタマークのX方向の位置(以下、後の第2レジスタマークのX方向位置と呼ぶ)PM2XRが記憶される。メモリM49には最新のFFカメラの撮像位置が記憶される。メモリM50には最新のFBカメラの撮像位置が記憶される。メモリM51にはカウント値Kが記憶される。メモリM52には第2レジスタマーク間の被印刷物の印刷点Iを通過する時間が第2レジスタマーク間通過時間tM2として記憶される。
メモリM53にはX方向の総ずれ量ΣΔxが記憶される。メモリM54には第2レジスタマーク間のX方向見当合わせ用モータの回転速度VRcが記憶される。メモリM55には第3レジスタマークのX方向のずれ量Δx3が記憶される。メモリM56には第3レジスタマークのY方向のずれ量Δy3が記憶される。メモリM57にはFBカメラの撮像画像から検出される今回の第3レジスタマークのY方向の位置(以下、後の第3レジスタマークのY方向位置と呼ぶ)PM3YRが記憶される。メモリM58にはFBカメラの撮像画像から検出される前回の第3レジスタマークのY方向の位置(以下、前の第3レジスタマークのY方向位置と呼ぶ)PM3YFが記憶される。メモリM59にはFBカメラの撮像画像から検出される第3レジスタマークのX方向位置PM3Xが記憶される。メモリM60には今回の第3レジスタマークのY方向の位置と前回の第3レジスタマークのY方向の位置とから求められる第3レジスタマーク間のY方向距離M3LYが記憶される。メモリM61には第3レジスタマークのX方向のずれ量の合計値ΣΔx3が記憶される。メモリM62には第3レジスタマークのX方向のずれ量の平均値Δx3avの絶対値が記憶される。メモリM63には第3レジスタマークのX方向のずれ量の許容値βが記憶される。メモリM64には最新の第3レジスタマークのX方向の位置が記憶される。
図11にずれ量検出装置300の要部のブロック図を示す。ずれ量検出装置300は、CPU301、ROM302、RAM303、WGカメラ304、FFカメラ305、FBカメラ306、メモリ307、入出力インターフェイス(I/O,I/F)308−1〜308−7を備えている。WGカメラ304、FFカメラ305およびFBカメラ306は、図1に示されるように、被印刷物の搬送経路の途中に設けられている。このWGカメラ304、FFカメラ305およびFBカメラ306については既に説明した。
このずれ量検出装置300において、CPU301は、インターフェイス308−1〜308−7を介して与えられる各種入力情報を得て、RAM303やメモリ307にアクセスしながら、ROM302に格納されたプログラムに従って動作する。
図12〜図14にメモリ307の内容を分割して示す。メモリ307にはメモリM71〜M101が設けられる。メモリM71にはカウント値Yが記憶される。メモリM72にはカウント値Xが記憶される。メモリM73にはWGカメラの撮像データが記憶される。メモリM74にはWGカメラの左右方向の画素数aが記憶されている。メモリM75にはWGカメラの天地方向の画素数bが記憶されている。メモリM76にはカウント値Nが記憶される。メモリM77にはカウント値Mが記憶される。メモリM78には第1レジスタマークの画素データが記憶されている。メモリM79には第1レジスタマークの左右方向の画素数cが記憶されている。メモリM80には第1レジスタマークの天地方向の画素数dが記憶されている。
メモリM81には第1レジスタマークの測定位置が記憶される。メモリM82には第1レジスタマークの基準位置が記憶されている。メモリM83には第1レジスタマークのずれ量Δx1,Δy1が記憶される。メモリM84にはFFカメラの撮像データが記憶される。メモリM85にはFFカメラの左右方向の画素数eが記憶されている。メモリM86にはFFカメラの天地方向の画素数fが記憶されている。メモリM87には第2レジスタマークの画素データが記憶されている。メモリM88には第2レジスタマークの左右方向の画素数gが記憶されている。メモリM89には第2レジスタマークの天地方向の画素数hが記憶されている。メモリM90には第2レジスタマークの測定位置が記憶される。
メモリM91には第2レジスタマークの基準位置が記憶されている。メモリM92には第2レジスタマークのずれ量Δx2,Δy2が記憶される。メモリM93にはFBカメラの撮像データが記憶される。メモリM94にはFBカメラの左右方向の画素数iが記憶されている。メモリM95にはFBカメラの天地方向の画素数jが記憶されている。メモリM96には第3レジスタマークの画素データが記憶されている。メモリM97には第3レジスタマークの左右方向の画素数pが記憶されている。メモリM98には第3レジスタマークの天地方向の画素数qが記憶されている。メモリM99には第3レジスタマークの測定位置が記憶される。メモリM100には第3レジスタマークの基準位置が記憶されている。メモリM101には第3レジスタマークのずれ量Δx3,Δy3が記憶される。
〔駆動制御装置の動作〕
次に、この電子回路の印刷装置における駆動制御装置200の動作について、ずれ量検出装置300の動作を交えながら説明する。
なお、以下の動作において、駆動制御装置200のCPU201やずれ量検出装置300のCPU301は、演算により求めた各種データのメモリMへの書き込みやメモリMからの各種データの読み込みなどを必要に応じて行うが、ここでは説明が煩雑となることを避けるために、またメモリMの名称やそのメモリM中に付記した記号などからも明らかであるので、メモリMへのリードライト動作の説明を省略する場合もある。
駆動制御装置200のCPU201は、メモリM1から印刷速度Vsを読み込み(図15:ステップS101)、この読み込んだ印刷速度Vsより基準の圧胴駆動用モータの回転速度VIrを演算し(ステップS102)、この演算した基準の圧胴駆動用モータの回転速度VIrをメモリM2に書き込むと共に(ステップS102)、圧胴駆動用モータドライバ208にD/A変換器211を介して出力する(ステップS103)。これにより、圧胴3が基準の回転速度VIrで回転する。
また、CPU201は、印刷速度Vsより基準の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPrを演算し、この演算した基準の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPrをメモリM3に書き込むと共に(ステップS104)、版胴・ゴム胴駆動用モータドライバ215にD/A変換器218を介して出力する(ステップS105)。これにより、版胴1およびゴム胴2が基準の回転速度VPrで回転する。
また、CPU201は、初期設定として、メモリM4に第1レジスタマークによる位相偏差補正が完了していないことを示す値として「2」を書き込み(ステップS106)、メモリM5に第2レジスタマークによる位相偏差補正が完了していないことを示す値として「2」を書き込む(ステップS107)。
また、CPU201は、メモリM6にFF−FB間の伸縮率η2として「1」を書き込む(ステップS108)。また、メモリM7に第3レジスタマークのX方向のずれ量の平均値Δx3avとしてゼロを書き込む(ステップS109)。すなわち、初期設定として、FF−FB間の伸縮率η2をη2=1とし、第3レジスタマークのX方向のずれ量の平均値Δx3avをΔx3av=0とする。
〔駆動制御装置からのずれ量検出装置へのWGカメラの撮像指令〕
そして、CPU201は、圧胴回転位相検出用カウンタ210よりカウント値を読み込み(図16:ステップS110)、この読み込んだ圧胴回転位相検出用カウンタ210のカウント値より圧胴3の現在の回転位相ψRを演算する(ステップS111)。そして、メモリM10よりWGカメラの基準撮像位置PWGrを読み込み(ステップS112)、圧胴3の現在の回転位相ψRがWGカメラの基準撮像位置PWGrにあるか否かを確認する(ステップS113)。
CPU201は、ステップS110〜S113の処理動作を繰り返し、圧胴3の現在の回転位相ψRがWGカメラの基準撮像位置PWGrに達したことを確認すると(ステップS113のYES)、印刷機の回転回数カウント用カウンタ213にイネーブル信号およびリセット信号を出力し(ステップS114)、印刷機の回転回数カウント用カウンタ213へのリセット信号の出力を停止する(ステップS115)。これにより、印刷機の回転回数カウント用カウンタ213が零からのカウントを開始する。
CPU201は、印刷機の回転回数カウント用カウンタ213の零からのカウントの開始と同時に、ずれ量検出装置300にWGカメラの撮像指令を送信し(ステップS116)、ずれ量検出装置300からの応答を待つ(ステップS117、S119(図17))。
ここで、ずれ量検出装置300から第1レジスタマーク無しの信号が送信されてくれば(ステップS117のYES)、CPU201は、ずれ量検出装置300へ第1レジスタマーク無しの信号受信完了信号を送信し(ステップS118)、ステップS110へ戻る。
ずれ量検出装置300から第1レジスタマークのX方向のずれ量Δx1およびY方向のずれ量Δy1が送信されてくれば(ステップS119のYES)、CPU201は、ずれ量検出装置300から送信されてきた第1レジスタマークのX方向のずれ量Δx1およびY方向のずれ量Δy1をメモリM11およびM12に書き込む(ステップS120)。
〔WGカメラによる被印刷物の撮像(ずれ量検出装置での第1レジスタマークのずれ量の検出)〕
ずれ量検出装置300のCPU301は、駆動制御装置200からWGカメラの撮像指令が送られてくると(図51:ステップS401のYES)、WGカメラ304へ撮像指令を出力する(ステップS402)。これにより、駆動制御装置200からWGカメラの撮像指令が送られてきたタイミングで、すなわち圧胴3の現在の回転位相ψRがWGカメラの基準撮像位置PWGrに位置しているタイミングで、WGカメラ304が搬送されてくるウェブ4上の被印刷物の撮像を行う。
CPU301は、WGカメラ304から撮像データが送られてくると(ステップS403のYES)、メモリM71中のカウント値Yを1とし(ステップS404)、メモリM72中のカウント値Xを1とし(ステップS405)、WGカメラ304からのカウント値X,Yで特定される画素位置の撮像データをメモリM73の(X,Y)のアドレス位置に書き込む(ステップS406)。
そして、CPU301は、メモリM72中のカウント値Xに1を加算し(図52:ステップS407)、メモリM74中のWGカメラの左右方向の画素数aを読み込み(ステップS408)、ステップS409でカウント値XがWGカメラの左右方向の画素数aを超えるまで、ステップS406〜S409の処理動作を繰り返す。
そして、カウント値XがWGカメラの左右方向の画素数aを超えれば(ステップS409のYES)、メモリM71中のカウント値Yに1を加算し(ステップS410)、メモリM75中のWGカメラの天地方向の画素数bを読み込み(ステップS411)、ステップS412でカウント値YがWGカメラの天地方向の画素数bを超えるまで、ステップS405〜S412の処理動作を繰り返す。
これにより、メモリM73中に、WGカメラ304からのa×bの画素の撮像データが記憶されるものとなる。ここでは、図74(a)に示すように、最初の被印刷物#1の第1レジスタマークRM1を含む広い領域の撮像データがa×bの画素の撮像データとしてメモリM73中に記憶されたものとする。
なお、メモリM78には、図74(b)に示すように、第1レジスタマークRM1のc×dの画素データがパターンマッチング用のデータとして記憶されている。また、WGカメラ304の天地方向はウェブ4の流れ方向とされ、WGカメラ304の左右方向はウェブ4の流れ方向に直交する方向とされている。
次に、CPU301は、メモリM71中のカウント値Yを1とし(ステップS413)、メモリM72中のカウント値Xを1とし(ステップS414)、メモリM76中のカウント値Nを1とし(図53:ステップS415)、メモリM77中のカウント値Mを1とする(ステップS416)。
そして、メモリM73中の(X+M−1、Y+N−1)のアドレス位置のWGカメラの撮像画素データを読み込み(ステップS417)、メモリM78中の(M,N)のアドレス位置の第1レジスタマークの画素データを読み込み(ステップS418)、この読み込んだメモリM73中の(X+M−1、Y+N−1)のアドレス位置のWGカメラの撮像画素データとメモリM78中の(M,N)のアドレス位置の第1レジスタマークの画素データとが一致しているか否かを確認する(ステップS419、図74(a),(b)参照)。
ここで、メモリM73中の(X+M−1、Y+N−1)のアドレス位置のWGカメラの撮像画素データとメモリM78中の(M,N)のアドレス位置の第1レジスタマークの画素データとが一致していなければ(ステップS419のNO)、その時の(X、Y)のアドレスから(X+c−1,Y+d−1)のアドレスまでのWGカメラ304の撮像データのいずれかの画素データが第1レジスタマークの画素データと異なり、(X、Y)のアドレスから始まる範囲に第1レジスタマークが無いことになるので、CPU301は、メモリM72中のカウント値Xに1を加算し(図54:ステップS420)、メモリM74中のWGカメラの左右方向の画素数aとメモリM79中の第1レジスタマークの左右方向の画素数cとを読み込み(ステップS421,S422)、ステップS423でカウント値Xが「a−c+1」を超えるまで、ステップS415〜S423の処理動作を繰り返す。
この処理動作中、カウント値Xが「a−c+1」を超えれば(ステップS423のYES)、WGカメラ304の撮像データの左右方向の端を越えたことになるので、CPU301は、メモリM71中のカウント値Yに1を加算し(ステップS424)、メモリM75中のWGカメラの天地方向の画素数bとメモリM80中の第1レジスタマークの天地方向の画素数dとを読み込み(ステップS425,S426)、ステップS427でカウント値Yが「b−d+1」を超えるまで、ステップS414〜S427の処理動作を繰り返す。
この処理動作中、メモリM73中の(X+M−1、Y+N−1)のアドレス位置のWGカメラの撮像画素データとメモリM78中の(M,N)のアドレス位置の第1レジスタマークの画素データとが一致していることが確認されると(図53:ステップS419のYES)、CPU301は、メモリM77中のカウント値Mに1を加算し(ステップS430)、メモリM79から第1レジスタマークの左右方向の画素数cを読み込み(ステップS431)、ステップS432(図55)でカウント値Mが第1レジスタマークの左右方向の画素数cを超えるまで、ステップS417〜S432の処理動作を繰り返す。
カウント値Mが第1レジスタマークの左右方向の画素数cを超えると(ステップS432のYES)、CPU301は、メモリM76中のカウント値Nに1を加算し(ステップS433)、メモリM80から第1レジスタマークの天地方向の画素数dを読み込み(ステップS434)、ステップS435でカウント値Nが第1レジスタマークの天地方向の画素数dを超えるまで、ステップS416〜S435の処理動作を繰り返す。
このようにして、CPU301は、メモリM73中のa×bの画素の撮像データに対してメモリM78中のc×dの第1レジスタマークの画素データのパターンマッチングを行い、カウント値Nが第1レジスタマークの天地方向の画素数dを超えると(ステップS435のYES)、メモリM73中のa×bの画素の撮像データの(X、Y)アドレスから(X+c−1,Y+d−1)のアドレスまでの範囲にメモリM78中のc×dの第1レジスタマークの画素データが含まれていたと判断する。すなわち、WGカメラ304が撮像した画像の中に第1レジスタマークRM1が含まれていたと判断する。
なお、ステップS427(図54)でカウント値Yが「b−d+1」を超えた場合には(ステップS427のYES)、WGカメラ304の撮像データの天地方向の端を越えたことになり、CPU301は、WGカメラ304が撮像した画像の中には第1レジスタマークRM1が含まれていなかったと判断し、駆動制御装置200に第1レジスタマーク無しの信号を送信する(ステップS428)。そして、駆動制御装置200からの第1レジスタマーク無しの信号受信完了信号を受けて(ステップS429のYES)、ステップS401(図51)へ戻り、駆動制御装置200からの次のWGカメラの撮像指令に備える。
CPU301は、WGカメラ304が撮像した画像の中に第1レジスタマークが含まれていたと判断すると(図55:ステップS435のYES)、その時のメモリM72中のカウント値Xを読み込み(ステップS436)、その読み込んだカウント値Xより第1レジスタマークのX方向の測定位置を演算し、メモリM81中のX方向のアドレス位置に書き込む(ステップS437)。そして、メモリM82のX方向のアドレス位置より第1レジスタマークのX方向の基準位置を読み込み(ステップS438)、第1レジスタマークのX方向の測定位置から第1レジスタマークのX方向の基準位置を減算し、第1レジスタマークのX方向のずれ量Δx1を求め(図74(c)参照)、この求めた第1レジスタマークのX方向のずれ量Δx1をメモリM83のX方向のアドレス位置に書き込む(ステップS439)。
また、CPU301は、その時のメモリM71中のカウント値Yを読み込み(図56:ステップS440)、その読み込んだカウント値Yより第1レジスタマークのY方向の測定位置を演算し、メモリM81中のY方向のアドレス位置に書き込む(ステップS441)。そして、メモリM82のY方向のアドレス位置より第1レジスタマークのY方向の基準位置を読み込み(ステップS442)、第1レジスタマークのY方向の測定位置から第1レジスタマークのY方向の基準位置を減算し、第1レジスタマークのY方向のずれ量Δy1を求め(図74(c)参照)、この求めた第1レジスタマークのY方向のずれ量Δy1をメモリM83のY方向のアドレス位置に書き込む(ステップS443)。
そして、CPU301は、駆動制御装置200に、メモリM83に書き込んだ第1レジスタマークのX方向のずれ量Δx1およびY方向のずれ量Δy1を送信する(ステップS444)。そして、駆動制御装置200からの第1レジスタマークのずれ量受信完了信号を受けて(ステップS445のYES)、駆動制御装置200への第1レジスタマークのX方向のずれ量Δx1およびY方向のずれ量Δy1の送信を停止し(ステップS446)、ステップS401(図51)へ戻って、駆動制御装置200からの次のWGカメラの撮像指令に備える。
〔駆動制御装置での第1レジスタマークの位置の検出〕
駆動制御装置200のCPU201は、ずれ量検出装置300から送信されてくる第1レジスタマークのX方向のずれ量Δx1およびY方向のずれ量Δy1を受信すると(図17:ステップS119のYES)、その受信した第1レジスタマークのX方向のずれ量Δx1およびY方向のずれ量Δy1をメモリM11およびM12に書き込み(ステップS120)、ずれ量検出装置300に第1レジスタマークのずれ量受信完了信号を送信する(ステップS121)。
そして、CPU201は、メモリM13のカウント値NをN=2とし(ステップS122)、メモリM10からWGカメラの基準撮像位置PWGrを読み込み(ステップS123)、メモリM12から第1レジスタマークのY方向のずれ量Δy1を読み込み(ステップS124)、WGカメラの基準撮像位置PWGrおよび第1レジスタマークのY方向のずれ量Δy1よりWGカメラの今回の本来の撮像位置(WGカメラの撮像位置)PWG1を求め、その求めたWGカメラの撮像位置PWG1をメモリM14に書き込む(ステップS125)。
尚、上記WGカメラの今回の本来の撮像位置PWG1は第1レジスタマークがWGカメラの撮像データの中央等の基準位置に撮像されるタイミングを示し、それ以後のFFカメラでの第2レジスタマークの撮像タイミング及びFBカメラでの第3レジスタマークの撮像タイミングの基準となる。
また、CPU201は、メモリM15からWGカメラ−FFカメラ間距離L1を読み込み(ステップS126)、ステップS125で求めたWGカメラの撮像位置PWG1およびWGカメラ−FFカメラ間距離L1より最初のFFカメラの撮像位置PFF1を求め、その求めた最初のFFカメラの撮像位置PFF1をメモリM16の1番目のアドレス位置に書き込む(ステップS127)。
また、CPU201は、メモリM17からWGカメラ−FBカメラ間距離L3を読み込み(ステップS128)、ステップS125で求めたWGカメラの撮像位置PWG1およびWGカメラ−FBカメラ間距離L3より最初のFBカメラの撮像位置PFB1を求め、その求めた最初のFBカメラの撮像位置PFB1をメモリM18の1番目のアドレス位置に書き込む(図18:ステップS129)。
図71に、WGカメラの基準撮像位置PWGrと、WGカメラの基準撮像位置PWGrおよび第1レジスタマークのY方向のずれ量Δy1より求められたWGカメラの撮像位置(WGカメラの今回の本来の撮像位置)PWG1と、WGカメラの撮像位置PWG1およびWGカメラ−FFカメラ間距離L1より求められたFFカメラの撮像位置PFF1と、WGカメラの撮像位置PWG1およびWGカメラ−FBカメラ間距離L3より求められたFBカメラの撮像位置PFB1を示す。
なお、図71において、PFFrは最初のFFカメラの基準撮像位置、PIrは最初の被印刷物の基準の印刷点到達位置、PFBrは最初のFBカメラの基準撮像位置であり、WGカメラの基準撮像位置PWGrとFFカメラの基準撮像位置PFFrとは被印刷物の枚数にして4枚以上(この例では、≒4.3枚)離れており、FFカメラの基準撮像位置PFFrと被印刷物の基準の印刷点到達位置PIrとは被印刷物の枚数にして1枚以上(この例では、≒1.16枚)離れている。また、WGカメラの基準撮像位置PWGrとFBカメラの基準撮像位置PFBrとは被印刷物の枚数にして6枚以上(この例では、≒6.15枚)離れている。なお、PI1は最初の被印刷物#1の印刷点到達位置であり、この最初の被印刷物#1の印刷点到達位置PI1については後述する。
CPU201は、FBカメラの撮像位置PFB1をメモリM18に書き込んだ後(図18:ステップS129)、メモリM19より第1レジスタマーク間の基準距離M1Lrを読み込み(ステップS130)、ステップS125で求めたWGカメラの撮像位置PWG1および第1レジスタマーク間の基準距離M1Lrより次のWGカメラの撮像位置PWG2nextを求め、メモリM14に上書きする(ステップS131)。
そして、印刷機の回転回数カウント用カウンタ213よりカウント値を読み込み(ステップS132)、また圧胴回転位相検出用カウンタ210よりカウント値を読み込み(ステップS133)、印刷機の回転回数カウント用カウンタ213のカウント値および圧胴回転位相検出用カウンタ210のカウント値より現在のウェブ4の巻き出し長さlを求める(ステップS134)。そして、メモリM14から次のWGカメラの撮像位置PWG2nextを読み込み(ステップS135)、現在のウェブ4の巻き出し長さlが次のWGカメラの撮像位置PWG2nextに達したか否かを確認する(ステップS136)。
〔版胴・ゴム胴の初期の粗い回転位相の調整(第1の見当合わせ)〕
CPU201は、ステップS136でウェブ4の巻き出し長さlの次のWGカメラの撮像位置PWG2nextへの到達が確認されるまでの間、ステップS137(図19)〜S156(図21)の処理動作を繰り返す。このステップS137〜S156の処理では版胴・ゴム胴の初期の粗い回転位相の調整を行う。この版胴・ゴム胴の初期の粗い回転位相の調整は次のようにして行われる。
CPU201は、圧胴回転位相検出用カウンタ210よりカウント値を読み込み(図19:ステップS137)、この読み込んだ圧胴回転位相検出用カウンタ210のカウント値より圧胴の現在の回転位相ψRを求める(ステップS138)。そして、メモリM12より第1レジスタマークのY方向のずれ量Δy1を読み込み(ステップS139)、圧胴の現在の回転位相ψRに第1レジスタマークのY方向のずれ量Δy1を加算し、補正した圧胴の現在の回転位相ψR’を求める(ステップS140)。
そして、CPU201は、補正した圧胴の現在の回転位相ψR’よりあるべき版胴・ゴム胴の回転位相φmを求め(ステップS141)、版胴・ゴム胴回転位相検出用カウンタ217よりカウント値を読み込み(ステップS142)、この読み込んだ版胴・ゴム胴回転位相検出用カウンタ217のカウント値より版胴・ゴム胴の現在の回転位相φRを求める(ステップS143)。そして、ステップS141で求めたあるべき版胴・ゴム胴の回転位相φmより版胴・ゴム胴の現在の回転位相φRを減算し、版胴・ゴム胴の現在の回転位相差ΔφRを求め、この求めた版胴・ゴム胴の現在の回転位相差ΔφRをメモリM26に書き込む(ステップS144)。
次に、CPU201は、ステップS144で求めた版胴・ゴム胴の現在の回転位相差ΔφRより版胴・ゴム胴の現在の回転位相差ΔφRの絶対値を求め(図20:ステップS145)、メモリM28より版胴・ゴム胴の回転位相差の第1の許容値α1を読み込み(ステップS146)、版胴・ゴム胴の現在の回転位相差ΔφRの絶対値が版胴・ゴム胴の回転位相差の第1の許容値α1以下であるか否かを確認する(ステップS147)。
ここで、版胴・ゴム胴の現在の回転位相差ΔφRの絶対値が版胴・ゴム胴の回転位相差の第1の許容値α1以下でなければ(ステップS147のNO)、CPU201は、メモリM29より版胴・ゴム胴の現在の回転位相差−回転速度の補正値変換テーブルを読み込み(ステップS148)、またメモリM26より版胴・ゴム胴の現在の回転位相差ΔφRを読み込み(ステップS149)、版胴・ゴム胴の現在の回転位相差−回転速度の補正値変換テーブルを用いて版胴・ゴム胴の現在の回転位相差ΔφRより回転速度の補正値ΔVを求める(ステップS150)。
そして、CPU201は、メモリM3より基準の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPrを読み込み(ステップS151)、基準の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPrに回転速度の補正値ΔVを加算し、補正した版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPr’を求め(ステップS152)、この求めた補正した版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPr’を版胴・ゴム胴駆動用モータドライバ215にD/A変換器218を介して出力し(ステップS153)、ステップS132(図18)に戻って、同様動作を繰り返す。
これにより、版胴・ゴム胴駆動用モータ214の回転速度が調整され、版胴・ゴム胴の現在の回転位相差ΔφRの絶対値が版胴・ゴム胴の回転位相差の第1の許容値α1以下に合わせ込まれるようになる。
そして、版胴・ゴム胴の現在の回転位相差ΔφRの絶対値が版胴・ゴム胴の回転位相差の第1の許容値α1以下になると(図20:ステップS147のYES)、CPU201は、メモリM3より基準の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPrを読み込み(図21:ステップS154)、この読み込んだ版胴・ゴム胴駆動用モータの基準の回転速度VPrを版胴・ゴム胴駆動用モータドライバ215にD/A変換器218を介して出力し(ステップS155)、メモリM4に第1レジスタマークによる位相偏差の補正が完了したことを示す値として「1」を書き込む(ステップS156)。
CPU201は、ウェブ4の巻き出し長さlが次のWGカメラの撮像位置PWG2nextに達するまで、このステップS137〜S156の処理動作を繰り返すが、ステップS147において版胴・ゴム胴の現在の回転位相差ΔφRの絶対値が版胴・ゴム胴の回転位相差の第1の許容値α1以下にならない場合には、ステップS154〜S156への処理には進まない。この場合、メモリM4には第1レジスタマークによる位相偏差の補正が完了していないことを示す値として「2」が書き込まれたままとなる。
CPU201は、ウェブ4の巻き出し長さlが次のWGカメラの撮像位置PWG2nextに達すると(図18:ステップS136のYES)、ずれ量検出装置300にWGカメラの撮像指令を送信し(図22:ステップS157)、ずれ量検出装置300からの応答を待つ(ステップS158)。ずれ量検出装置300のCPU301は、駆動制御装置200からのWGカメラの撮像指令を受けて、搬送されてくるウェブ4上の被印刷物をWGカメラ304によって撮像し、前述と同様にして第1レジスタマークのずれ量の検出を行う。
駆動制御装置200のCPU201は、ずれ量検出装置300から第1レジスタマークのX方向のずれ量Δx1およびY方向のずれ量Δy1が送信されてくると(ステップS158のYES)、その第1レジスタマークのX方向のずれ量Δx1およびY方向のずれ量Δy1をメモリM11およびM12に書き込み(ステップS159)、ずれ量検出装置300に第1レジスタマークのずれ量受信完了信号を送信する(ステップS160)。
そして、CPU201は、メモリM14からWGカメラの撮像位置PWG2nextを読み込み(ステップS161)、メモリM12から第1レジスタマークのY方向のずれ量Δy1を読み込み(ステップS162)、WGカメラの撮像位置PWG2nextおよび第1レジスタマークのY方向のずれ量Δy1よりWGカメラの今回の本来の撮像位置(WGカメラの撮像位置)PWG2を求め、その求めたWGカメラの撮像位置PWG2をメモリM14に上書きする(ステップS163)。
また、CPU201は、メモリM15からWGカメラ−FFカメラ間距離L1を読み込み(ステップS164)、メモリM13からカウント値N(N=2)を読み込み(ステップS165)、ステップS163で求めたWGカメラの撮像位置PWG2およびWGカメラ−FFカメラ間距離L1より次のFFカメラの撮像位置PFF2を求め、その求めた次のFFカメラの撮像位置PFF2をメモリM16のN番目(2番目)のアドレス位置に書き込む(ステップS166、図77(a)参照)。
また、CPU201は、メモリM17からWGカメラ−FBカメラ間距離L3を読み込み(図23:ステップS167)、メモリM13からカウント値N(N=2)を読み込み(ステップS168)、ステップS163で求めたWGカメラの撮像位置PWG2およびWGカメラ−FBカメラ間距離L3より次のFBカメラの撮像位置PFB2を求め、その求めた次のFBカメラの撮像位置PFB2をメモリM18のN番目(2番目)のアドレス位置に書き込む(ステップS169、図78(a)参照)。
そして、メモリM19より第1レジスタマーク間の基準距離M1Lrを読み込み(ステップS170)、ステップS163で求めたWGカメラの撮像位置PWG2および第1レジスタマーク間の基準距離M1Lrより次のWGカメラの撮像位置PWG3nextを求めてメモリM14に上書きし(ステップS171)、メモリM13のカウント値Nに1を加算してN=3とする(ステップS172)。
そして、CPU201は、カウント値NがN=6であるか否かを確認し(ステップS173)、このステップS173においてN=6となるまで、ステップS132(図18)〜S173の処理動作を繰り返す。
これにより、上述と同様にして、次のWGカメラの撮像位置PWG4next,PWG5next,PWG6next、次のFFカメラの撮像位置PFF3,PFF4,PFF5、次のFBカメラの撮像位置PFB3,PFB4,PFB5が求められ、図77(b)に示すように、メモリM16の3番目のアドレス位置にFFカメラの撮像位置PFF3が、4番目のアドレス位置にFFカメラの撮像位置PFF4が、5番目のアドレス位置にFFカメラの撮像位置PFF5が書き込まれて行く。また、図78(b)に示すように、メモリM18の3番目のアドレス位置にFBカメラの撮像位置PFB3が、4番目のアドレス位置にFBカメラの撮像位置PFB4が、5番目のアドレス位置にFBカメラの撮像位置PFB5が書き込まれて行く。
そして、CPU201は、カウント値NがN=6になったことを確認すると(ステップS173のYES)、メモリM4に書き込まれている値を読み込み(ステップS174)、メモリM4に書き込まれている値が「1」であるか否かを確認する(ステップS175)。ここで、メモリM4に書き込まれている値が「1」でなければ(ステップS175のNO)、ステップS106(図15)に戻るが、メモリM4に書き込まれている値が「1」であれば(ステップS175のYES)、第1レジスタマークによる位相偏差の補正が完了した状態にあると判断する。
このようにして、本実施の形態では、WGカメラ304で撮像された最初の被印刷物#1の画像から第1レジスタマークRM1の位置が検出されてから(図71に示すt1点)、カウント値NがN=6に達するまでの間に(図71に示すt2点)、第1レジスタマークRM1の位置に応じて版胴・ゴム胴の初期の粗い回転位相の調整(第1の見当合わせ)が行われるものとなる。
なお、通常は、カウント値NがN=3に達する前に、すなわちウェブ4の巻き出し長さlがWGカメラの撮像位置PWG2nextに達する前に、第1の見当合わせ(版胴・ゴム胴の初期の粗い回転位相の調整)は完了する。もし、WGカメラの撮像位置PWG2nextに達する前に第1の見当合わせが完了しなけば、カウント値NがN=6に達するまでを限度として、第1の見当合わせが続けられる。
この実施の形態では、カウント値NがN=6に達するまでを限度として第1の見当合わせを続けるようにしているが、図72にt1点からt2点までの区間として示すように、遅くとも、ウェブ4の巻き出し長さlがFFカメラの撮像位置PFF1に達するまでの間に、すなわちFFカメラ305による最初の被印刷物#1の第2レジスタマークRM2を含む領域の撮像が行われるまでの間に、第1の見当合わせを完了させるようにすればよい。
〔駆動制御装置からのずれ量検出装置へのFFカメラの撮像指令〕
CPU201は、第1レジスタマークによる位相偏差の補正が完了している状態にあると判断すると(図23:ステップS175のYES)、メモリM32中のカウント値Mを1とし(ステップS176)、メモリM33中のカウント値Lを1とし(ステップS177)、印刷機の回転回数カウント用カウンタ213よりカウント値を読み込み(図24:ステップS178)、また圧胴回転位相検出用カウンタ210よりカウント値を読み込み(ステップS179)、印刷機の回転回数カウント用カウンタ213のカウント値および圧胴回転位相検出用カウンタ210のカウント値より現在のウェブ4の巻き出し長さlを求める(ステップS180)。そして、メモリM14から次のWGカメラの撮像位置PWG6nextを読み込み(ステップS181)、現在のウェブ4の巻き出し長さlが次のWGカメラの撮像位置PWG6nextに達したか否かを確認する(ステップS182)。
この場合、現在のウェブ4の巻き出し長さlは次のWGカメラの撮像位置PWG6nextにはまだ達していないので(ステップS182のNO)、CPU201は、メモリM16の1番目のアドレス位置よりFFカメラの撮像位置PFF1を読み込み(図25:ステップS183)、現在のウェブ4の巻き出し長さlがFFカメラの撮像位置PFF1に達したか否かを確認する(ステップS184)。
ここで、CPU201は、現在のウェブ4の巻き出し長さlがFFカメラの撮像位置PFF1に達していなければ(ステップS184のNO)、メモリM32中のカウント値Mを読み込み(図27:ステップS185)、カウント値Mが「2」であるか否かを確認する(ステップS186)。この場合、カウント値Mは「1」であるので(ステップS186のNO)、ステップS178(図24)へ戻り、ステップS178〜S186の処理動作を繰り返す。
CPU201は、この処理動作中、現在のウェブ4の巻き出し長さlがFFカメラの撮像位置PFF1に到達したことを確認すると(図25:ステップS184のYES)、ずれ量検出装置300にFFカメラの撮像指令を送信し(ステップS187)、ずれ量検出装置300からの第2レジスタマークのX方向のずれ量Δx2およびY方向のずれ量Δy2の送信を待つ(ステップS188)。
〔FFカメラによる被印刷物の撮像(ずれ量検出装置での第2レジスタマークのずれ量の検出)〕
ずれ量検出装置300のCPU301は、駆動制御装置200からFFカメラの撮像指令が送られてくると(図57:ステップS448のYES)、FFカメラ305へ撮像指令を出力する(ステップS449)。これにより、駆動制御装置200からFFカメラの撮像指令が送られてきたタイミングで、すなわちウェブ4の巻き出し長さlがFFカメラの撮像位置PFF1に達したタイミングで、FFカメラ305が搬送されてくるウェブ4上の被印刷物の撮像を行う。
CPU301は、FFカメラ305から撮像データが送られてくると(ステップS450のYES)、メモリM71中のカウント値Yを1とし(ステップS451)、メモリM72中のカウント値Xを1とし(ステップS452)、FFカメラ305からのカウント値X,Yで特定される画素位置の撮像データをメモリM84の(X,Y)のアドレス位置に書き込む(ステップS453)。
そして、CPU301は、メモリM72中のカウント値Xに1を加算し(図58:ステップS454)、メモリM85中のFFカメラの左右方向の画素数eを読み込み(ステップS455)、ステップS456でカウント値XがFFカメラの左右方向の画素数eを超えるまで、ステップS453〜S456の処理動作を繰り返す。
そして、カウント値XがFFカメラの左右方向の画素数eを超えれば(ステップS456のYES)、メモリM71中のカウント値Yに1を加算し(ステップS457)、メモリM86中のFFカメラの天地方向の画素数fを読み込み(ステップS458)、ステップS459でカウント値YがFFカメラの天地方向の画素数fを超えるまで、ステップS452〜S459の処理動作を繰り返す。
これにより、メモリM84中に、FFカメラ305からのe×fの画素の撮像データが記憶されるものとなる。ここでは、図75(a)に示すように、被印刷物#1の第2レジスタマークRM2を含む領域の撮像データがe×fの画素の撮像データとしてメモリM84中に記憶されたものとする。
なお、メモリM87には、図75(b)に示すように、第2レジスタマークのg×hの画素データがパターンマッチング用のデータとして記憶されている。また、FFカメラ305の天地方向はウェブ4の流れ方向とされ、FFカメラ305の左右方向はウェブ4の流れ方向に直交する方向とされている。
CPU301は、カウント値YがFFカメラの天地方向の画素数fを超えると(ステップS459のYES)、メモリM71中のカウント値Yを1とし(図59:ステップS460)、メモリM72中のカウント値Xを1とし(ステップS461)、メモリM76中のカウント値Nを1とし(ステップS462)、メモリM77中のカウント値Mを1とする(ステップS463)。
そして、メモリM84中の(X+M−1、Y+N−1)のアドレス位置のFFカメラの撮像画素データを読み込み(ステップS464)、メモリM87中の(M,N)のアドレス位置の第2レジスタマークの画素データを読み込み(ステップS465)、この読み込んだメモリM84中の(X+M−1、Y+N−1)のアドレス位置のFFカメラの撮像画素データとメモリM87中の(M,N)のアドレス位置の第2レジスタマークの画素データとが一致しているか否かを確認する(ステップS466、図75(a),(b)参照)。
ここで、メモリM84中の(X+M−1、Y+N−1)のアドレス位置のFFカメラの撮像画素データとメモリM87中の(M,N)のアドレス位置の第2レジスタマークの画素データとが一致していなければ(ステップS466のNO)、その時の(X、Y)のアドレスから(X+g−1,Y+h−1)のアドレスまでのFFカメラ305の撮像データのいずれかの画素データが第2レジスタマークの画素データと異なり、(X、Y)のアドレスから始まる範囲に第2レジスタマークが無いことになるので、CPU301は、メモリM72中のカウント値Xに1を加算し(図60:ステップS467)、メモリM85中のFFカメラの左右方向の画素数eとメモリM88中の第2レジスタマークの左右方向の画素数gとを読み込み(ステップS468,S469)、ステップS470でカウント値Xが「e−g+1」を超えるまで、ステップS462〜S470の処理動作を繰り返す。
この処理動作中、カウント値Xが「e−g+1」を超えれば(ステップS470のYES)、FFカメラ305の撮像データの左右方向の端を越えたことになるので、CPU301は、メモリM71中のカウント値Yに1を加算し(ステップS471)、メモリM86中のFFカメラの天地方向の画素数fとメモリM89中の第2レジスタマークの天地方向の画素数hとを読み込み(ステップS472,S473)、ステップS474でカウント値Yが「f−h+1」を超えるまで、ステップS461〜S474の処理動作を繰り返す。
この処理動作中、メモリM84中の(X+M−1、Y+N−1)のアドレス位置のFFカメラの撮像画素データとメモリM87中の(M,N)のアドレス位置の第2レジスタマークの画素データとが一致していることが確認されると(図59:ステップS466のYES)、CPU301は、メモリM77中のカウント値Mに1を加算し(図61:ステップS476)、メモリM88から第2レジスタマークの左右方向の画素数gを読み込み(ステップS477)、ステップS478でカウント値Mが第2レジスタマークの左右方向の画素数gを超えるまで、ステップS464〜S478の処理動作を繰り返す。
カウント値Mが第2レジスタマークの左右方向の画素数gを超えると(ステップS478のYES)、メモリM76中のカウント値Nに1を加算し(ステップS479)、メモリM89から第2レジスタマークの天地方向の画素数hを読み込み(ステップS480)、ステップS481でカウント値Nが第2レジスタマークの天地方向の画素数hを超えるまで、ステップS463〜S481の処理動作を繰り返す。
このようにして、CPU301は、メモリM84中のe×fの画素の撮像データに対してメモリM87中のg×hの第2レジスタマークの画素データのパターンマッチングを行い、カウント値Nが第2レジスタマークの天地方向の画素数hを超えると(ステップS481のYES)、メモリM84中のe×fの画素の撮像データの(X、Y)アドレスから(X+g−1,Y+h−1)のアドレスまでの範囲にメモリM87中のg×hの第2レジスタマークの画素データが含まれていたと判断する。すなわち、FFカメラ305が撮像した画像の中に第2レジスタマークRM2が含まれていたと判断する。
なお、ステップS474(図60)でカウント値Yが「f−h+1」を超えた場合には(ステップS474のYES)、FFカメラ305の撮像データの天地方向の端を越えたことになり、CPU301は、FFカメラ305が撮像した画像の中には第2レジスタマークが含まれていなかったと判断し、不図示の表示器に「第2レジスタマーク無し」のエラー表示を行う(ステップS475)。
CPU301は、FFカメラ305が撮像した画像の中に第2レジスタマークが含まれていたと判断すると(ステップS481のYES)、その時のメモリM72中のカウント値Xを読み込み(ステップS482)、その読み込んだカウント値Xより第2レジスタマークのX方向の測定位置を演算し、メモリM90中のX方向のアドレス位置に書き込む(図62:ステップS483)。そして、メモリM91のX方向のアドレス位置より第2レジスタマークのX方向の基準位置を読み込み(ステップS484)、第2レジスタマークのX方向の測定位置から第2レジスタマークのX方向の基準位置を減算し、第2レジスタマークのX方向のずれ量Δx2を求め(図75(c)参照)、この求めた第2レジスタマークのX方向のずれ量Δx2をメモリM92のX方向のアドレス位置に書き込む(ステップS485)。
また、CPU301は、その時のメモリM71中のカウント値Yを読み込み(ステップS486)、その読み込んだカウント値Yより第2レジスタマークのY方向の測定位置を演算し、メモリM90中のY方向のアドレス位置に書き込む(ステップS487)。そして、メモリM91のY方向のアドレス位置より第2レジスタマークのY方向の基準位置を読み込み(図63:ステップS488)、第2レジスタマークのY方向の測定位置から第2レジスタマークのY方向の基準位置を減算し、第2レジスタマークのY方向のずれ量Δy2を求め(図75(c)参照)、この求めた第2レジスタマークのY方向のずれ量Δy2をメモリM92のY方向のアドレス位置に書き込む(ステップS489)。
そして、CPU301は、駆動制御装置200に、メモリM92に書き込んだ第2レジスタマークのX方向のずれ量Δx2およびY方向のずれ量Δy2を送信する(ステップS490)。そして、駆動制御装置200からの第2レジスタマークのずれ量受信完了信号を受けて(ステップS491のYES)、駆動制御装置200への第2レジスタマークのX方向のずれ量Δx2およびY方向のずれ量Δy2の送信を停止し(ステップS492)、ステップS401(図51)へ戻って、駆動制御装置200からの次のWGカメラの撮像指令に備える。
〔駆動制御装置での第2レジスタマークの位置の検出(前の第2レジスタマークの位置の検出)〕
駆動制御装置200のCPU201は、ずれ量検出装置300から送信されてきた第2レジスタマークのX方向のずれ量Δx2およびY方向のずれ量Δy2を受信すると(図25:ステップS188のYES)、その受信した第2レジスタマークのX方向のずれ量Δx2およびY方向のずれ量Δy2をメモリM34およびM35に書き込み(ステップS189)、ずれ量検出装置300に第2レジスタマークのずれ量受信完了信号を送信する(ステップS190)。
そして、CPU201は、メモリM16の1番目のアドレス位置よりFFカメラの撮像位置PFF1を読み込み(図24:ステップS191)、FFカメラの撮像位置PFF1および第2レジスタマークのY方向のずれ量Δy2より第2レジスタマークのY方向位置PM2Y1を求め、その求めた第2レジスタマークのY方向位置PM2Y1を前の第2レジスタマークのY方向位置(FFカメラの撮像画像から検出された前回の第2レジスタマークのY方向位置)PM2YFとしてメモリM36に書き込む(ステップS192、図79(a)、図86参照)。また、メモリM34から第2レジスタマークのX方向のずれ量Δx2(Δx2(1))を読み込み、この読み込んだ第2レジスタマークのX方向のずれ量Δx2(Δx2(1))を前の第2レジスタマークのX方向位置PM2XFとしてメモリM37に書き込む(ステップS193、図80(a)、図86参照)。
そして、CPU201は、メモリM36より前の第2レジスタマークのY方向位置PM2YF(PM2Y1)を読み込み(ステップS194)、メモリM38からFFカメラ−印刷点間距離L2を読み込み(ステップS195)、前の第2レジスタマークのY方向位置PM2YF(PM2Y1)およびFFカメラ−印刷点間距離L2より最初の被印刷物#1の印刷点到達位置PI1を求め、その求めた最初の被印刷物#1の印刷点到達位置PI1をメモリM39の1番目のアドレス位置に書き込む(ステップS196、図81(a)参照)。
また、CPU201は、前の第2レジスタマークのY方向位置PM2YF(PM2Y1)およびFFカメラ−印刷点間距離L2より、最初の被印刷物#1より前の仮想の被印刷物の印刷点到達時の位置(仮想の被印刷物の印刷点到達位置)PI0を求め、メモリM40に書き込む(ステップS197)。この例では、最初の被印刷物#1の印刷点到達位置PI1よりも被印刷物の枚数にして1枚分前の印刷点到達位置を仮想の被印刷物の印刷点到達位置PI0として求める。
また、CPU201は、メモリM34から第2レジスタマークのX方向のずれ量Δx2(Δx2(1))を読み込み、この読み込んだ第2レジスタマークのX方向のずれ量Δx2(1)を最初の第2レジスタマーク間のX方向のずれ量M2ΔxとしてメモリM41に書き込む(ステップS198、図82(a)、図86参照)。そして、メモリM32中のカウント値Mに1を加算してM=2とし(ステップS199)、ステップS178(図27)へ戻る。
CPU201は、ステップS178へ戻ると、ステップS179〜S185を経てステップS186(図27)へ至り、メモリM32中のカウント値MがM=2であるか否かを確認する。この場合、メモリM32中のカウント値Mは先のステップS199でM=2にされているので(ステップS186のYES)、CPU201は、印刷機の回転回数カウント用カウンタ213よりカウント値を読み込み(ステップS200)、また圧胴回転位相検出用カウンタ210よりカウント値を読み込み(ステップS201)、印刷機の回転回数カウント用カウンタ213のカウント値および圧胴回転位相検出用カウンタ210のカウント値より現在のウェブ4の巻き出し長さlを求める(ステップS202)。そして、メモリM40中の仮想の被印刷物の印刷点到達位置PI0を読み込み(ステップS203)、現在のウェブ4の巻き出し長さlが仮想の被印刷物の印刷点到達位置PI0に達したか否かを確認する(図28:ステップS204)。
この場合、ウェブ4の巻き出し長さlは、最初のFFカメラの撮像位置PFF1を過ぎた直後で、まだ仮想の被印刷物の印刷点到達位置PI0に達していないので(ステップS204のNO)、ステップS211(図29)へ進んで、メモリM16の1番目のアドレス位置からFFカメラの撮像位置PFF1を読み込む。
〔版胴・ゴム胴の初期の厳密な回転位相の調整(第2の見当合わせ)〕
CPU201は、次のステップ212で、ウェブ4の巻き出し長さlがFFカメラの撮像位置PFF1にあるか否かを確認するが、ここではもう既にFFカメラの撮像位置PFF1を過ぎている。このため、CPU201は、ステップS212でのNOに応じて、ステップS213(図30)へ進む。
この場合、CPU201は、ステップS212でウェブ4の巻き出し長さlの次のFFカメラの撮像位置PFF2(後述)への到達が確認されるまでの間、ステップS213(図30)〜S232(図32)の処理動作を繰り返す。このステップS213〜S232の処理では版胴・ゴム胴の初期の厳密な回転位相の調整を行う。この版胴・ゴム胴の初期の厳密な回転位相の調整は次のようにして行われる。
CPU201は、圧胴回転位相検出用カウンタ210よりカウント値を読み込み(図30:ステップS213)、この読み込んだ圧胴回転位相検出用カウンタ210のカウント値より圧胴の現在の回転位相ψRを求める(ステップS214)。そして、メモリM35より第2レジスタマークのY方向のずれ量Δy2を読み込み(ステップS215)、圧胴の現在の回転位相ψRに第2レジスタマークのY方向のずれ量Δy2を加算し、補正した圧胴の現在の回転位相ψR’を求める(ステップS216)。
そして、CPU201は、補正した圧胴の現在の回転位相ψR’よりあるべき版胴・ゴム胴の回転位相φmを求め(ステップS217)、版胴・ゴム胴回転位相検出用カウンタ217よりカウント値を読み込み(ステップS218)、この読み込んだ版胴・ゴム胴回転位相検出用カウンタ217のカウント値より版胴・ゴム胴の現在の回転位相φRを求める(ステップS219)。そして、ステップS217で求めたあるべき版胴・ゴム胴の回転位相φmより版胴・ゴム胴の現在の回転位相φRを減算し、版胴・ゴム胴の現在の回転位相差ΔφRを求め、この求めた版胴・ゴム胴の現在の回転位相差ΔφRをメモリM26に書き込む(図31:ステップS220)。
次に、CPU201は、ステップS220で求めた版胴・ゴム胴の現在の回転位相差ΔφRより版胴・ゴム胴の現在の回転位相差ΔφRの絶対値を求め(ステップS221)、メモリM42より版胴・ゴム胴の回転位相差の第2の許容値α2を読み込み(ステップS222)、版胴・ゴム胴の現在の回転位相差ΔφRの絶対値が版胴・ゴム胴の回転位相差の第2の許容値α2以下であるか否かを確認する(ステップS223)。本実施の形態において、第2の許容値α2は、版胴・ゴム胴の初期の粗い回転位相の調整(第1の見当合わせ)で用いた第1の許容値α1よりも小さな値(α2<α1)として定められている。
ここで、版胴・ゴム胴の現在の回転位相差ΔφRの絶対値が版胴・ゴム胴の回転位相差の第2の許容値α2以下でなければ(ステップS223のNO)、CPU201は、メモリM29より版胴・ゴム胴の現在の回転位相差−回転速度の補正値変換テーブルを読み込み(ステップS224)、またメモリM26より版胴・ゴム胴の現在の回転位相差ΔφRを読み込み(ステップS225)、版胴・ゴム胴の現在の回転位相差−回転速度の補正値変換テーブルを用いて版胴・ゴム胴の現在の回転位相差ΔφRより回転速度の補正値ΔVを求める(ステップS226)。
そして、CPU201は、メモリM3より基準の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPrを読み込み(ステップS227)、基準の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPrに回転速度の補正値ΔVを加算し、補正した版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPr’を求め(ステップS228)、この求めた補正した版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPr’を版胴・ゴム胴駆動用モータドライバ215にD/A変換器218を介して出力し(ステップS229)、ステップS178(図24)に戻って、同様動作を繰り返す。
これにより、版胴・ゴム胴駆動用モータ214の回転速度が調整され、版胴・ゴム胴の現在の回転位相差ΔφRの絶対値が版胴・ゴム胴の回転位相差の第2の許容値α2以下に合わせ込まれるようになる。
そして、版胴・ゴム胴の現在の回転位相差ΔφRの絶対値が版胴・ゴム胴の回転位相差の第2の許容値α2以下になると(図31:ステップS223のYES)、CPU201は、メモリM3より基準の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPrを読み込み(図32:ステップS230)、この読み込んだ版胴・ゴム胴駆動用モータの基準の回転速度VPrを版胴・ゴム胴駆動用モータドライバ215にD/A変換器218を介して出力し(ステップS231)、メモリM5に第2レジスタマークによる位相偏差の補正が完了したことを示す値として「1」を書き込む(ステップS232)。
CPU201は、ウェブ4の巻き出し長さlがFFカメラの撮像位置PFF2に達するまで、このステップS213〜S232の処理動作を繰り返すが、ステップS223において版胴・ゴム胴の現在の回転位相差ΔφRの絶対値が版胴・ゴム胴の回転位相差の第2の許容値α2以下にならない場合には、ステップS230〜S232への処理には進まない。この場合、メモリM5には第2レジスタマークによる位相偏差の補正が完了していないことを示す値として「2」が書き込まれたままとなる。
〔版胴のX方向(左右方向)の位置の調整〕
CPU201は、ステップS213〜S232の処理動作をステップS178(図24)に戻りながら繰り返すが、この処理動作中にウェブ4の巻き出し長さlが仮想の被印刷物の印刷点到達位置PI0に達したことを確認すると(図28:ステップS204のYES)、メモリM2から基準の圧胴駆動用モータの回転速度VIrを読み込み(ステップS205)、メモリM45より第2レジスタマーク間のY方向基準距離M2LYrを読み込み(ステップS206)、この読み込んだ基準の圧胴駆動用モータの回転速度VIrと第2レジスタマーク間のY方向基準距離M2LYrとから第2レジスタマーク間の被印刷物の印刷点Iを通過する時間を第2レジスタマーク間通過時間tM2として求め、この第2レジスタマーク間通過時間tM2をメモリM52に書き込む(ステップS207)。
そして、CPU201は、メモリM41から第2レジスタマーク間のX方向のずれ量M2Δx(Δx2(1))を読み込み(ステップS208)、この読み込んだ第2レジスタマーク間のX方向のずれ量M2ΔxをステップS207で求めた第2レジスタマーク間通過時間tM2で除算して、第2レジスタマーク間のX方向見当合わせ用モータの回転速度VRcを求め(ステップS209)、この求めた第2レジスタマーク間のX方向見当合わせ用モータの回転速度VRc(VRc=M2Δx/tM2)をX方向見当合わせ用モータドライバ220にD/A変換器222を介して出力する(ステップS210)。
これにより、X方向見当合わせ用モータ219がステップS210で求められた回転速度VRc(VRc=M2Δx/tM2)で回転し、第2レジスタマーク間のX方向のずれ量M2Δx(Δx2(1))に応じた移動速度VRcで、版胴1のX方向(左右方向)の位置が連続的に調整され始める。
また、CPU201は、この処理動作中に、ウェブ4の巻き出し長さlが次のWGカメラの撮像位置PWG6nextに達したことを確認すると(図24:ステップS182のYES)、ずれ量検出装置300にWGカメラの撮像指令を送信し(図33:ステップS233)、ずれ量検出装置300からの応答を待つ(ステップS234)。ずれ量検出装置300のCPU301は、駆動制御装置200からのWGカメラの撮像指令を受けて、搬送されてくるウェブ4上の被印刷物をWGカメラ304により撮像し、前述と同様にして第1レジスタマークのずれ量の検出を行う。
駆動制御装置200のCPU201は、ずれ量検出装置300から第1レジスタマークのX方向のずれ量Δx1およびY方向のずれ量Δy1が送信されてくると(ステップS234のYES)、その第1レジスタマークのX方向のずれ量Δx1およびY方向のずれ量Δy1をメモリM11およびM12に書き込み(ステップS235)、ずれ量検出装置300に第1レジスタマークのずれ量受信完了信号を送信する(ステップS236)。
そして、CPU201は、メモリM14からWGカメラの撮像位置PWG6nextを読み込み(ステップS237)、メモリM12から第1レジスタマークのY方向のずれ量Δy1を読み込み(ステップS238)、WGカメラの撮像位置PWG6nextおよび第1レジスタマークのY方向のずれ量Δy1よりWGカメラの今回の本来の撮像位置(WGカメラの撮像位置)PWG6を求め、その求めたWGカメラの撮像位置PWG6をメモリM14に上書きする(ステップS239)。
尚、上記WGカメラの今回の本来の撮像位置PWG6は第1レジスタマークがWGカメラの撮像データの中央等の基準位置に撮像されるタイミングを示し、それ以後のFFカメラでの第2レジスタマークの撮像タイミング及びFBカメラでの第3レジスタマークの撮像タイミングの基準となる。
また、CPU201は、メモリM15からWGカメラ−FFカメラ間距離L1を読み込み(ステップS240)、ステップS239で求めたWGカメラの撮像位置PWG6およびWGカメラ−FFカメラ間距離L1より次のFFカメラの撮像位置PFF6を求め、その求めた次のFFカメラの撮像位置PFF6をメモリM49に最新のFFカメラの撮像位置として書き込む(ステップS241)。
また、CPU201は、メモリM17からWGカメラ−FBカメラ間距離L3を読み込み(ステップS242)、メモリM13中のカウント値N=6を読み込み(ステップS243)、ステップS239で求めたWGカメラの撮像位置PWG6およびWGカメラ−FBカメラ間距離L3より次のFBカメラの撮像位置PFB6を求め、その求めた次のFBカメラの撮像位置PFB6をメモリM18のN=6番目のアドレス位置に書き込む(図34:ステップS244、図78(c)参照)。
そして、メモリM19より第1レジスタマーク間の基準距離M1Lrを読み込み(ステップS245)、ステップS239で求めたWGカメラの撮像位置PWG6および第1レジスタマーク間の基準距離M1Lrより次のWGカメラの撮像位置PWG7nextを求めてメモリM14に上書きする(ステップS246)。
そして、メモリM51中のカウント値KをK=2とし(ステップS247)、メモリM16のK=2番目のアドレス位置から2番目のFFカメラの撮像位置PFF2(図77(b)参照)を読み込み、この読み込んだ2番目のFFカメラの撮像位置PFF2をK−1=1番目のアドレス位置に上書きする(ステップS248、図77(c)参照)。
そして、メモリM51中のカウント値Kに1を加算してK=3とし(ステップS249)、ステップS250でカウント値KがK=6となるまで、ステップS248〜S250の処理を繰り返す。これにより、図77(c)に示すように、メモリM16中のFFカメラの撮像位置PFF2〜PFF5が横にずらされ、1〜4番目のアドレス位置に書き込まれる。
CPU201は、カウント値KがK=6となると(ステップS250のYES)、メモリM49に書き込まれている最新のFFカメラの撮像位置PFF6を読み込み、この読み込んだ最新のFFカメラの撮像位置PFF6をメモリM16中の5番目のアドレス位置に書き込む(ステップS251、図77(d)参照)。そして、メモリM13中のカウント値Nに1を加算してN=7とし(ステップS252)、ステップS178(図24)に戻り、ステップS178〜S182、S183〜S186(図25,図27)、S200〜S211(図28,図29)を経てステップS212へ至り、ステップS213(図30)〜S232(図32)の処理動作を続ける。この場合、ステップS211(図29)では、メモリ16の1番目のアドレス位置に書き込まれているFFカメラの撮像位置PFF2(図77(d)参照)が読み込まれる。
CPU201は、この処理動作中、ウェブ4の巻き出し長さlがFFカメラの撮像位置PFF2に到達したことを確認すると(図29:ステップS212のYES)、メモリM5に書き込まれている値を読み込み(ステップS253)、メモリM5に書き込まれている値が「1」であるか否かを確認する(ステップS254)。ここで、メモリM5に書き込まれている値が「1」でなければ(ステップS254のNO)、ステップS106(図15)に戻るが、メモリM5に書き込まれている値が「1」であれば(ステップS254のYES)、第2レジスタマークによる位相偏差の補正が完了した状態にあると判断する。
このようにして、本実施の形態では、FFカメラ305で撮像された最初の被印刷物#1の画像から第2レジスタマークRM2の位置が検出されてから(図71に示すt3点)、ウェブ4の巻き出し長さlがFFカメラの撮像位置PFF2に達するまでの間に(図71に示すt4点)、第2レジスタマークRM2の位置(Y方向の位置)に応じて版胴・ゴム胴の初期の厳密な回転位相の調整(第2の見当合わせ)が行われるものとなる。
また、本実施の形態では、この第2の見当合わせと合わせて、ウェブ4の巻き出し長さlが仮想の被印刷物の印刷点到達位置PI0に達した時点より、第2レジスタマーク間のX方向のずれ量M2Δx(Δx2(1))に応じた移動速度VRcで、版胴1のX方向の位置が連続的に調整され始める。これにより、ウェブ4の巻き出し長さlが最初の被印刷物#1の印刷点到達位置PI1に達するまでの間に、版胴1の位置が第2レジスタマーク間のX方向のずれ量M2Δx(Δx2(1))だけX方向に少しずつ移動し(図88参照)、版胴1に装着された版の左右方向の位置と被印刷物#1の左右方向の位置とが正確に合わせられるものとなる。
なお、この実施の形態では、ウェブ4の巻き出し長さlがFFカメラの撮像位置PFF2に達するまでを限度として第2の見当合わせ(版胴・ゴム胴の初期の厳密な回転位相の調整)を行うようにしているが、図72にt2点からt3点までの区間として示すように、遅くとも、ウェブ4の巻き出し長さlが最初の被印刷物#1の印刷点到達位置PI1に達するまでの間に、第2の見当合わせを完了させるようにすればよい。
〔駆動制御装置からのずれ量検出装置への次のFFカメラの撮像指令〕
CPU201は、第2レジスタマークによる位相偏差の補正が完了している状態にあると判断すると(図29:ステップS254のYES)、ずれ量検出装置300にFFカメラの撮像指令を送信し(図35:ステップS255)、ずれ量検出装置300からの第2レジスタマークのX方向のずれ量Δx2およびY方向のずれ量Δy2の送信を待つ(ステップS256)。ずれ量検出装置300のCPU301は、駆動制御装置200からのFFカメラの撮像指令を受けて、搬送されてくるウェブ4上の被印刷物をFFカメラ305により撮像し、前述と同様にして第2レジスタマークのずれ量の検出を行う。
〔駆動制御装置での次の第2レジスタマークの位置の検出(後の第2レジスタマークの位置の検出)〕
駆動制御装置200のCPU201は、ずれ量検出装置300から送信されてくる第2レジスタマークのX方向のずれ量Δx2およびY方向のずれ量Δy2を受信すると(ステップS256のYES)、その受信した第2レジスタマークのX方向のずれ量Δx2およびY方向のずれ量Δy2をメモリM34およびM35に書き込み(ステップS257)、ずれ量検出装置300に第2レジスタマークのずれ量受信完了信号を送信する(ステップS258)。
そして、CPU201は、メモリM16の1番目のアドレス位置よりFFカメラの撮像位置PFF2を読み込み(ステップS259)、FFカメラの撮像位置PFF2および第2レジスタマークのY方向のずれ量Δy2より第2レジスタマークのY方向位置PM2Y2を求め、その求めた第2レジスタマークのY方向位置PM2Y2を後の第2レジスタマークのY方向位置(FFカメラの撮像画像から検出された今回の第2レジスタマークのY方向位置)PM2YRとしてメモリM43に書き込む(ステップS260、図79(b)、図86参照)。
〔FFカメラまでの第2レジスタマーク間の伸縮率η1の演算〕
そして、CPU201は、メモリM36から前の第2レジスタマークのY方向位置PM2YF(PM2Y1)を読み込み(ステップS261)、ステップS260で求めた後の第2レジスタマークのY方向位置PM2YR(PM2Y2)から前の第2レジスタマークのY方向位置PM2YF(PM2Y1)を減算し、第2レジスタマーク間のY方向距離M2LY1を求め、この求めた第2レジスタマーク間のY方向距離M2LY1をメモリM44の1番目のアドレス位置に書き込む(ステップS262:図83(a)、図86参照)。
そして、CPU201は、メモリM45から第2レジスタマーク間のY方向基準距離M2LYrを読み込み(図36:ステップS263)、ステップS262で求めた第2レジスタマーク間のY方向距離M2LY1をY方向基準距離M2LYrで除算し、FFカメラまでの第2レジスタマーク間の伸縮率η1(η1=M2LY1/M2LYr)を求め、メモリM46に書き込む(ステップS264)。
〔第2レジスタマーク間の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPcの演算〕
次に、CPU201は、メモリM3より基準の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPrを読み込み(ステップS265)、メモリM6からFF−FB間の伸縮率η2を読み込み(ステップS266)、基準の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPrにステップS264で求めたFFカメラまでの第2レジスタマーク間の伸縮率η1の逆数およびステップS266で読み込んだFF−FB間の伸縮率η2の逆数を乗算し、第2レジスタマーク間の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPc(VPc=VPr×1/η1×1/η2)を求め、メモリM47に書き込む(ステップS267)。
この場合、FFカメラまでの第2レジスタマーク間の伸縮率η1はステップS264でη1=M2LY1/M2LYrとして求められており、またFF−FB間の伸縮率η2は先のステップS108(図15)でメモリM6にη2=1として書き込まれているので、第2レジスタマーク間の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPcはVPc=VPr×1/η1×1=VPr×M2LYr/M2LY1として求められる。
〔第2レジスタマーク間のX方向のずれ量M2Δxの演算〕
また、CPU201は、メモリM34より第2レジスタマークのX方向のずれ量Δx2(Δx2(2))を読み込み、この読み込んだ第2レジスタマークのX方向のずれ量Δx2(Δx2(2))を後の第2レジスタマークのX方向位置PM2XRとしてメモリM48に書き込む(ステップS268、図80(b)、図86参照)。
そして、メモリM37より前の第2レジスタマークのX方向位置PM2XF(Δx2(1))を読み込み(ステップS269)、メモリM48に書き込んだ後の第2レジスタマークのX方向位置PM2XR(Δx2(2))から前の第2レジスタマークのX方向位置PM2XF(Δx2(1))を減算し、第2レジスタマーク間のX方向のずれ量M2Δxを求め、この第2レジスタマーク間のX方向のずれ量M2Δx(M2Δx=Δx2(2)−Δx2(1))をメモリM41に書き込む(ステップS270、図82(b)、図86参照)。
そして、CPU201は、メモリM43から後の第2レジスタマークのY方向位置PM2YR(PM2Y2)を読み込み(ステップS271)、メモリM38からFFカメラ−印刷点間距離L2を読み込み(ステップS272)、後の第2レジスタマークのY方向位置PM2YR(PM2Y2)およびFFカメラ−印刷点間距離L2より次の被印刷物#2の印刷点到達位置PI2を求め、その求めた次の被印刷物#2の印刷点到達位置PI2をメモリM39の2番目のアドレス位置に書き込む(ステップS273、図81(b)参照)。そして、メモリM32中のカウント値Mに1を加算してM=3とし(ステップS274)、ステップS275(図37)へ進む。
〔印刷中の版胴・ゴム胴の回転速度および版胴のX方向の位置の調整〕
CPU201は、印刷機の回転回数カウント用カウンタ213よりカウント値を読み込み(ステップS275)、また圧胴回転位相検出用カウンタ210よりカウント値を読み込み(ステップS276)、印刷機の回転回数カウント用カウンタ213のカウント値および圧胴回転位相検出用カウンタ210のカウント値より現在のウェブ4の巻き出し長さlを求める(ステップS277)。
そして、CPU201は、メモリM14からWGカメラの撮像位置PWG7nextを読み込み(ステップS278)、現在のウェブ4の巻き出し長さlがWGカメラの撮像位置PWG7nextに達したか否かを確認する(ステップS279)。また、メモリM16の1番目のアドレス位置よりFFカメラの撮像位置PFF2を読み込み(ステップS280)、現在のウェブ4の巻き出し長さlがFFカメラの撮像位置PFF2に達したか否かを確認する(ステップS281)。
また、メモリM39の1番目のアドレス位置より被印刷物の印刷点到達位置PI1を読み込み(ステップS282)、現在のウェブ4の巻き出し長さlが次の被印刷物の印刷点到達位置PI1に達したか否かを確認する(ステップS283)。また、メモリM18の1番目のアドレス位置よりFBカメラの撮像位置PFB1を読み込み(ステップS284)、現在のウェブ4の巻き出し長さlがFBカメラの撮像位置PFB1に達したか否かを確認する(ステップS285)。
〔印刷点到達位置への到達〕
この例では、現在のウェブ4の巻き出し長さlはすでにFFカメラの撮像位置PFF2を過ぎており、印刷点到達位置PI1<WGカメラの撮像位置PWG7next<FBカメラの撮像位置PFB1の関係にある(図71参照)。
このため、CPU201は、ウェブ4の巻き出し長さlが印刷点到達位置PI1に到達したことを確認すると(ステップS283のYES)、すなわち最初の被印刷物#1の印刷点Iへの到達を確認すると、メモリM47から第2レジスタマーク間の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPcを読み込み(図38:ステップS286)、この読み込んだ第2レジスタマーク間の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPcを版胴・ゴム胴駆動用モータドライバ215にD/A変換器218を介して出力する(ステップS287)。
この場合、第2レジスタマーク間の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPcは、先のステップS267(図36)においてVPc=VPr×1/η1として求められており、η1は先のステップS264(図36)においてη1=M2LY1/M2LYrとして求められているので、最初の第2レジスタマーク間のY方向距離M2LY1より求められた伸縮率η1に応じて、すなわち最初の被印刷物#1のFFカメラまでの伸縮率η1に応じて、版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度が調整されるものとなる。
そして、CPU201は、メモリM2から基準の圧胴駆動用モータの回転速度VIrを読み込み(ステップS288)、メモリM44より第2レジスタマーク間のY方向距離M2LY1を読み込み(ステップS289)、この読み込んだ基準の圧胴駆動用モータの回転速度VIrと第2レジスタマーク間のY方向距離M2LY1とから第2レジスタマーク間の被印刷物の印刷点Iを通過する時間を第2レジスタマーク間通過時間tM2として求め、この第2レジスタマーク間通過時間tM2をメモリM52に書き込む(ステップS290)。
そして、CPU201は、メモリM41から第2レジスタマーク間のX方向のずれ量M2Δx(Δx2(2)−Δx2(1))を読み込み(ステップS291)、またメモリM7から第3レジスタマークのX方向のずれ量の平均値Δx3avを読み込み(ステップS292)、第2レジスタマーク間のX方向のずれ量M2Δx(Δx2(2)−Δx2(1))に第3レジスタマークのX方向のずれ量の平均値Δx3avを加算し、X方向の総ずれ量ΣΔxを求め、メモリM53に書き込む(ステップS293)。この場合、第3レジスタマークのX方向のずれ量の平均値Δx3avは先のステップS109(図15)で0とされているので、X方向の総ずれ量ΣΔxはΣΔx=M2Δxとして求められる。
そして、CPU201は、この求めたX方向の総ずれ量ΣΔxをステップS290で求めた第2レジスタマーク間通過時間tM2で除算して、第2レジスタマーク間のX方向見当合わせ用モータの回転速度VRcを求め(ステップS294)、この求めた第2レジスタマーク間のX方向見当合わせ用モータの回転速度VRc(VRc=ΣΔx/tM2)をX方向見当合わせ用モータドライバ220にD/A変換器222を介して出力して(ステップS295)、ステップS275(図37)へ戻る。
これにより、X方向見当合わせ用モータ219がステップS294で求められた回転速度VRc(VRc=ΣΔx/tM2)で回転し、ステップS293で求められたX方向の総ずれ量ΣΔx(ΣΔx=M2Δx=Δx2(2)−Δx2(1))に応じた移動速度で、版胴1のX方向の位置が連続的に調整され始める。すなわち、ウェブ4の巻き出し長さlが被印刷物#1の印刷点到達位置PI1に達した時点より、第2レジスタマーク間のX方向のずれ量M2Δx=Δx2(2)−Δx2(1)に応じた移動速度で、版胴1のX方向の位置が連続的に調整され始める。
これにより、ウェブ4の巻き出し長さlが次の被印刷物#2の印刷点到達位置PI2に達するまでの間に、版胴1の位置が第2レジスタマーク間のX方向のずれ量M2Δx(Δx2(2)−Δx2(1))だけX方向に少しずつ移動し(図89参照)、版胴1に装着された版の左右方向の位置と被印刷物#2の左右方向の位置とが正確に合わせられるものとなる。
また、版胴1に装着された版の左右方向の位置と被印刷物#1の左右方向の位置とが正確に合わせられた状態で被印刷物#1の印刷が開始され、被印刷物#1の印刷中には、版胴1の位置が移動速度VRcでX方向(左右方向)に連続的に移動されるので、搬送中のウェブ4の蛇行などによって被印刷物#1に生じる位置ずれも補正されるものとなる。
〔WGカメラの撮像位置への到達〕
CPU201は、ウェブ4の巻き出し長さlがWGカメラの撮像位置PWG7nextに到達したことを確認すると(図37:ステップS279のYES)、ずれ量検出装置300にWGカメラの撮像指令を送信する(図39:ステップS296)。そして、ずれ量検出装置300から撮像された被印刷物の第1レジスタマークのX方向のずれ量Δx1およびY方向のずれ量Δy1が送信されてくると(ステップS297のYES)、その第1レジスタマークのX方向のずれ量Δx1およびY方向のずれ量Δy1をメモリM11およびM12に書き込み(ステップS298)、ずれ量検出装置300に第1レジスタマークのずれ量受信完了信号を送信する(ステップS299)。
そして、CPU201は、メモリM14からWGカメラの撮像位置PWG7nextを読み込み(ステップS300)、メモリM12から第1レジスタマークのY方向のずれ量Δy1を読み込み(ステップS301)、WGカメラの撮像位置PWG7nextおよび第1レジスタマークのY方向のずれ量Δy1よりWGカメラの今回の本来の撮像位置(WGカメラの撮像位置)PWG7を求め、その求めたWGカメラの撮像位置PWG7をメモリM14に上書きする(ステップS302)。
尚、上記WGカメラの今回の本来の撮像位置PWG7は第1レジスタマークがWGカメラの撮像データの中央等の基準位置に撮像されるタイミングを示し、それ以後のFFカメラでの第2レジスタマークの撮像タイミング及びFBカメラでの第3レジスタマークの撮像タイミングの基準となる。
また、CPU201は、メモリM15からWGカメラ−FFカメラ間距離L1を読み込み(ステップS303)、ステップS302で求めたWGカメラの撮像位置PWG7およびWGカメラ−FFカメラ間距離L1より次のFFカメラの撮像位置PFF7を求め、その求めた次のFFカメラの撮像位置PFF7をメモリM49に最新のFFカメラの撮像位置として書き込む(ステップS304)。
また、CPU201は、メモリM17からWGカメラ−FBカメラ間距離L3を読み込み(図40:ステップS305)、ステップ302で求めたWGカメラの撮像位置PWG7およびWGカメラ−FBカメラ間距離L3より次のFBカメラの撮像位置PFB7を求め、その求めた次のFBカメラの撮像位置PFB7をメモリM50に最新のFBカメラの撮像位置として書き込む(ステップS306)。
そして、メモリM19より第1レジスタマーク間の基準距離M1Lrを読み込み(ステップS307)、ステップS302で求めたWGカメラの撮像位置PWG7および第1レジスタマーク間の基準距離M1Lrより次のWGカメラの撮像位置PWG8nextを求めてメモリM14に上書きする(ステップS308)。
そして、CPU201は、メモリM51中のカウント値KをK=2とし(ステップS309)、メモリM16のK=2番目のアドレス位置から2番目のFFカメラの撮像位置PFF3(図77(d)参照)を読み込み、この読み込んだ2番目のFFカメラの撮像位置PFF3をK−1=1番目のアドレス位置に上書きする(ステップS310、図77(e)参照)。
そして、メモリM47中のカウント値Kに1を加算してK=3とし(ステップS311)、ステップS312でカウント値KがK=6となるまで、ステップS310〜S312の処理を繰り返す。これにより、図77(e)に示すように、メモリM16中のFFカメラの撮像位置PFF3〜PFF6が横にずらされ、1〜4番目のアドレス位置に書き込まれる。
CPU201は、カウント値KがK=6となると(ステップS312のYES)、メモリM49に書き込まれている最新のFFカメラの撮像位置PFF7を読み込み、この読み込んだ最新のFFカメラの撮像位置PFF7をメモリM16の5番目のアドレス位置に書き込む(図41:ステップS313、図77(f)参照)。そして、メモリM13中のカウント値Nを読み込み(ステップS314)、その読み込んだカウント値NがN=7であるか否かを確認する(ステップS315)。
この場合、N=7であるので(ステップS315のYES)、CPU201は、メモリM50から最新のFBカメラの撮像位置PFB7を読み込み、その読み込んだ最新のFBカメラの撮像位置PFB7をメモリM18の7番目のアドレス位置に書き込む(ステップS316、図78(d)参照)。そして、メモリM13中のカウント値Nに1を加算してN=8とし(ステップS317)、ステップS275(図37)に戻る。
〔FBカメラの撮像位置への到達〕
CPU201は、ウェブ4の巻き出し長さlがFBカメラの撮像位置PFB1に到達したことを確認すると(図37:ステップS285のYES)、ずれ量検出装置300にFBカメラの撮像指令を送信する(図42:ステップS323)。そして、ずれ量検出装置300からの撮像された被印刷物の第3レジスタマークのX方向のずれ量Δx3およびY方向のずれ量Δy3を受信すると(ステップS324のYES)、その受信した第3レジスタマークのX方向のずれ量Δx3およびY方向のずれ量Δy3をメモリM55およびM56に書き込み(ステップS325)、ずれ量検出装置300に第3レジスタマークのずれ量受信完了信号を送信する(ステップS326)。
〔FBカメラによる被印刷物の撮像(ずれ量検出装置での第3レジスタマークのずれ量の検出)〕
ずれ量検出装置300のCPU301は、駆動制御装置200からFBカメラの撮像指令が送られてくると(図64:ステップS493のYES)、FBカメラ306へ撮像指令を出力する(ステップS494)。これにより、FBカメラの撮像指令が送られてきたタイミングで、すなわちウェブ4の巻き出し長さlがFBカメラの撮像位置PFB1に達したタイミングで、FBカメラ306が搬送されてくるウェブ4上の被印刷物の撮像を行う。
CPU301は、FBカメラ306から撮像データが送られてくると(ステップS495のYES)、メモリM71中のカウント値Yを1とし(ステップS496)、メモリM72中のカウント値Xを1とし(ステップS497)、FBカメラ306からのカウント値X,Yで特定される画素位置の撮像データをメモリM93の(X,Y)のアドレス位置に書き込む(ステップS498)。
そして、CPU301は、メモリM72中のカウント値Xに1を加算し(図65:ステップS499)、メモリM94中のFBカメラの左右方向の画素数iを読み込み(ステップS500)、ステップS501でカウント値XがFBカメラの左右方向の画素数iを超えるまで、ステップS498〜S501の処理動作を繰り返す。
そして、カウント値XがFBカメラの左右方向の画素数iを超えれば(ステップS501のYES)、メモリM71中のカウント値Yに1を加算し(ステップS502)、メモリM95中のFBカメラの天地方向の画素数jを読み込み(ステップS503)、ステップS504でカウント値YがFBカメラの天地方向の画素数jを超えるまで、ステップS497〜S504の処理動作を繰り返す。
これにより、メモリM93中に、FBカメラ306からのi×jの画素の撮像データが記憶されるものとなる。ここでは、図76(a)に示すように、被印刷物#1の第3レジスタマークRM3を含む領域の撮像データがi×jの画素の撮像データとしてメモリM93中に記憶されたものとする。
なお、メモリM96には、図76(b)に示すように、第3レジスタマークのp×qの画素データがパターンマッチング用のデータとして記憶されている。また、FBカメラ306の天地方向はウェブ4の流れ方向とされ、FBカメラ306の左右方向はウェブ4の流れ方向に直交する方向とされている。
次に、CPU301は、メモリM71中のカウント値Yを1とし(図66:ステップS505)、メモリM72中のカウント値Xを1とし(ステップS506)、メモリM76中のカウント値Nを1とし(ステップS507)、メモリM77中のカウント値Mを1とする(ステップS508)。
そして、メモリM93中の(X+M−1、Y+N−1)のアドレス位置のFBカメラの撮像画素データを読み込み(ステップS509)、メモリM96中の(M,N)のアドレス位置の第3レジスタマークの画素データを読み込み(ステップS510)、この読み込んだメモリM93中の(X+M−1、Y+N−1)のアドレス位置のFBカメラの撮像画素データとメモリM96中の(M,N)のアドレス位置の第3レジスタマークの画素データとが一致しているか否かを確認する(ステップS511、図76(a),(b)参照)。
ここで、メモリM93中の(X+M−1、Y+N−1)のアドレス位置のFBカメラの撮像画素データとメモリM96中の(M,N)のアドレス位置の第3レジスタマークの画素データとが一致していなければ(ステップS511のNO)、その時の(X、Y)のアドレスから(X+p−1,Y+q−1)のアドレスまでのFBカメラ306の撮像データのいずれかの画素データが第3レジスタマークの画素データと異なり、(X、Y)のアドレスから始まる範囲に第3レジスタマークが無いことになるので、CPU301は、メモリM72中のカウント値Xに1を加算し(図67:ステップS512)、メモリM94中のFBカメラの左右方向の画素数iとメモリM97中の第3レジスタマークの左右方向の画素数pとを読み込み(ステップS513,S514)、ステップS515でカウント値Xが「i−p+1」を超えるまで、ステップS507〜S515の処理動作を繰り返す。
この処理動作中、カウント値Xが「i−p+1」を超えれば(ステップS515のYES)、FBカメラ306の撮像データの左右方向の端を越えたことになるので、CPU301は、メモリM71中のカウント値Yに1を加算し(ステップS516)、メモリM95中のFBカメラの天地方向の画素数jとメモリM98中の第3レジスタマークの天地方向の画素数qとを読み込み(ステップS517,S518)、ステップS519でカウント値Yが「j−q+1」を超えるまで、ステップS506〜S519の処理動作を繰り返す。
この処理動作中、メモリM93中の(X+M−1、Y+N−1)のアドレス位置のFBカメラの撮像画素データとメモリM96中の(M,N)のアドレス位置の第3レジスタマークの画素データとが一致していることが確認されると(図66:ステップS511のYES)、CPU301は、メモリM77中のカウント値Mに1を加算し(図68:ステップS521)、メモリM97から第3レジスタマークの左右方向の画素数pを読み込み(ステップS522)、ステップS523でカウント値Mが第3レジスタマークの左右方向の画素数pを超えるまで、ステップS509〜S523の処理動作を繰り返す。
カウント値Mが第3レジスタマークの左右方向の画素数pを超えると(ステップS523のYES)、メモリM76中のカウント値Nに1を加算し(ステップS524)、メモリM98から第3レジスタマークの天地方向の画素数qを読み込み(ステップS525)、ステップS526でカウント値Nが第3レジスタマークの天地方向の画素数qを超えるまで、ステップS508〜S526の処理動作を繰り返す。
このようにして、CPU301は、メモリM93中のi×jの画素の撮像データに対してメモリM96中のp×qの第3レジスタマークの画素データのパターンマッチングを行い、カウント値Nが第3レジスタマークの天地方向の画素数qを超えると(ステップS526のYES)、メモリM93中のi×jの画素の撮像データの(X、Y)アドレスから(X+p−1,Y+q−1)のアドレスまでの範囲にメモリM96中のp×qの第3レジスタマークの画素データが含まれていたと判断する。すなわち、FBカメラ306が撮像した画像の中に第3レジスタマークRM3が含まれていたと判断する。
なお、ステップS519(図67)でカウント値Yが「j−q+1」を超えた場合には(ステップS519のYES)、FBカメラ306の撮像データの天地方向の端を越えたことになり、CPU301は、FBカメラ306が撮像した画像の中には第3レジスタマークが含まれていなかったと判断し、不図示の表示器に「第3レジスタマーク無し」のエラー表示を行う(ステップS520)。
CPU301は、FBカメラ306が撮像した画像の中に第3レジスタマークが含まれていたと判断すると(ステップS526のYES)、その時のメモリM72中のカウント値Xを読み込み(ステップS527)、その読み込んだカウント値Xより第3レジスタマークのX方向の測定位置を演算し、メモリM99中のX方向のアドレス位置に書き込む(図69:ステップS528)。そして、メモリM100のX方向のアドレス位置より第3レジスタマークのX方向の基準位置を読み込み(ステップS529)、第3レジスタマークのX方向の測定位置から第3レジスタマークのX方向の基準位置を減算し、第3レジスタマークのX方向のずれ量Δx3を求め(図76(c)参照)、この求めた第3レジスタマークのX方向のずれ量Δx3をメモリM101のX方向のアドレス位置に書き込む(ステップS530)。
また、CPU301は、その時のメモリM71中のカウント値Yを読み込み(ステップS531)、その読み込んだカウント値Yより第3レジスタマークのY方向の測定位置を演算し、メモリM99中のY方向のアドレス位置に書き込む(ステップS532)。そして、メモリM100のY方向のアドレス位置より第3レジスタマークのY方向の基準位置を読み込み(図70:ステップS533)、第3レジスタマークのY方向の測定位置から第3レジスタマークのY方向の基準位置を減算し、第3レジスタマークのY方向のずれ量Δy3を求め(図76(c)参照)、この求めた第3レジスタマークのY方向のずれ量Δy3をメモリM101のY方向のアドレス位置に書き込む(ステップS534)。
そして、CPU301は、駆動制御装置200に、メモリM101に書き込んだ第3レジスタマークのX方向のずれ量Δx3およびY方向のずれ量Δy3を送信する(ステップS535)。そして、駆動制御装置200からの第3レジスタマークのずれ量受信完了信号を受けて(ステップS536のYES)、駆動制御装置200への第3レジスタマークのX方向のずれ量Δx3およびY方向のずれ量Δy3の送信を停止し(ステップS537)、ステップS401(図51)へ戻って、駆動制御装置200からの次のWGカメラの撮像指令に備える。
〔駆動制御装置での第3レジスタマークの位置の検出(後の第3レジスタマークの位置の検出)〕
駆動制御装置200のCPU201は、ずれ量検出装置300から送信されてきた第3レジスタマークのX方向のずれ量Δx3およびY方向のずれ量Δy3を受信すると(図42:ステップS324のYES)、その受信した第3レジスタマークのX方向のずれ量Δx3およびY方向のずれ量Δy3をメモリM55およびM56に書き込み(ステップS325)、ずれ量検出装置300に第3レジスタマークのずれ量受信完了信号を送信する(ステップS326)。
そして、CPU201は、メモリM33中のカウント値Lを読み込み(ステップS327)、そのカウント値LがL=1であるか否かを確認する(ステップS328)。この場合、カウント値LはL=1とされているので(ステップS328のYES)、CPU201は、メモリM18の1番目のアドレス位置よりFBカメラの撮像位置PFB1(図78(d)参照)を読み込み(ステップS329)、FBカメラの撮像位置PFB1および第3レジスタマークのY方向のずれ量Δy3より第3レジスタマークのY方向の位置PM3Y1を求め、その求めた第3レジスタマークのY方向の位置PM3Y1を後の第3レジスタマークのY方向の位置(FFカメラの撮像画像から検出された今回の第3レジスタマークのY方向の位置)PM3YRとしてメモリM57に書き込む(ステップS330、図84(a)参照)。また、メモリM55から第3レジスタマークのX方向のずれ量Δx3(Δx3(1))を読み込み、第3レジスタマークのX方向位置PM3X1としてメモリM59のL=1番目のアドレス位置に書き込む(ステップS331、図85(a)参照)。そして、メモリM33中のカウント値Lに1を加算してL=2として(図43:ステップS340)、ステップS275(図37)へ戻る。
〔FFカメラの撮像位置への到達〕
CPU201は、ウェブ4の巻き出し長さlがFFカメラの撮像位置PFF3に到達したことを確認すると(図37:ステップS281のYES)、ずれ量検出装置300にFFカメラの撮像指令を送信する(図47:ステップS362)。そして、ずれ量検出装置300からの撮像された被印刷物の第2レジスタマークのX方向のずれ量Δx2およびY方向のずれ量Δy2を受信すると(ステップS363のYES)、その受信した第2レジスタマークのX方向のずれ量Δx2およびY方向のずれ量Δy2をメモリM34およびM35に書き込み(ステップS364)、ずれ量検出装置300に第2レジスタマークのずれ量受信完了信号を送信する(ステップS365)。
〔次の第2レジスタマークの位置の検出(次の後の第2レジスタマークの位置の検出)〕
そして、CPU201は、メモリM43に書き込まれている後の第2レジスタマークのY方向の位置PM2YR(PM2Y2)(図79(b)参照)を読み込んで、メモリM36に前の第2レジスタマークのY方向位置PM2YFとして書き込む(ステップS366、図79(c)参照)。また、メモリM48に書き込まれている後の第2レジスタマークのX方向位置PM2XR(Δx2(2))(図80(b)参照)を読み込んで、メモリM37に前の第2レジスタマークのX方向位置PM2XFとして書き込む(ステップS367、図80(c)参照)。
そして、メモリM16の1番目のアドレス位置よりFFカメラの撮像位置PFF3(図77(f)参照)を読み込み(ステップS368)、FFカメラの撮像位置PFF3および第2レジスタマークのY方向のずれ量Δy2より今回の第2レジスタマークのY方向位置PM2Y3を求め、その求めた第2レジスタマークのY方向位置PM2Y3を後の第2レジスタマークのY方向位置PM2YRとしてメモリM43に書き込む(ステップS369、図79(d))参照)。そして、メモリM32中のカウント値Mを読み込み(ステップS370)、そのカウント値MがM=3であるか否かを確認する(図48:ステップS371)。この場合、カウント値MはM=3とされているので(ステップS371のYES)、CPU201は、ステップS372へ進む。
〔FFカメラまでの次の第2レジスタマーク間の伸縮率η1の演算〕
CPU201は、ステップS372において、メモリM36から前の第2レジスタマークのY方向位置PM2YF(PM2Y2)(図79(d)参照)を読み込む。そして、メモリM43から後の第2レジスタマークのY方向位置PM2YR(PM2Y3)を読み込み(ステップS373)、後の第2レジスタマークのY方向位置PM2YR(PM2Y3)から前の第2レジスタマークのY方向位置PM2YF(PM2Y2)を減算し、次の第2レジスタマーク間のY方向距離M2LY2を求め(図86参照)、この求めた次の第2レジスタマーク間のY方向距離M2LY2をメモリM44の2番目のアドレス位置に書き込む(ステップS374、図83(b)参照)。
そして、CPU201は、メモリM45から第2レジスタマーク間のY方向基準距離M2LYrを読み込み(ステップS375)、ステップS374で求めた第2レジスタマーク間のY方向距離M2LY2をY方向基準距離M2LYrで除算し、FFカメラまでの次の第2レジスタマーク間の伸縮率η1(η1=M2LY2/M2LYr)を求め、メモリM46に書き込む(ステップS376)。
〔次の第2レジスタマーク間の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPcの演算〕
次に、CPU201は、メモリM6からFF−FB間の伸縮率η2を読み込み(ステップS377)、メモリM3より基準の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPrを読み込み(ステップS378)、基準の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPrにステップS376で求めたFFカメラまでの第2レジスタマーク間の伸縮率η1の逆数およびステップS377で読み込んだFF−FB間の伸縮率η2の逆数を乗算し、第2レジスタマーク間の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPc(VPc=VPr×1/η1×1/η2)を求め、メモリM47に書き込む(ステップS379)。
この場合、FFカメラまでの第2レジスタマーク間の伸縮率η1は先のステップS376でη1=M2LY2/M2LYrとして求められており、またFF−FB間の伸縮率η2は先のステップS108(図15)でメモリM6にη2=1として書き込まれているので、第2レジスタマーク間の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPcはVPc=VPr×1/η1×1=VPr×M2LYr/M2LY2として求められる。
そして、CPU201は、メモリM34から第2レジスタマークのX方向のずれ量Δx2(Δx2(3))を読み込み、後の第2レジスタマークのX方向位置PM2XRとしてメモリM48に書き込む(図49:ステップS380、図80(d)参照)。そして、メモリM37から前の第2レジスタマークのX方向位置PM2XF(Δx2(2))を読み込み(ステップS381)、後の第2レジスタマークのX方向位置PM2XR(Δx2(3))から前の第2レジスタマークのX方向位置PM2XF(Δx2(2))を減算し、第2レジスタマーク間のX方向のずれ量M2Δxを求め、この第2レジスタマーク間のX方向のずれ量M2Δx(M2Δx=Δx2(3)−Δx2(2))をメモリM41に書き込む(ステップS382、図82(c)、図86参照)。
そして、CPU201は、メモリM39の2番目のアドレス位置に書き込まれている印刷点到達位置PI2(図81(b)参照)を読み込み、メモリM39の1番目のアドレス位置に書き込む(ステップS383、図81(c)参照)。そして、メモリM43から後の第2レジスタマークのY方向位置PM2YR(PM2Y3)を読み込み(ステップS384、図79(d)参照)、メモリM38からFFカメラ−印刷点間距離L2を読み込み(ステップS385)、後の第2レジスタマークのY方向位置PM2YR(PM2Y3)およびFFカメラ−印刷点間距離L2より次の被印刷物#3の印刷点到達位置PI3を求め、その求めた次の被印刷物#3の印刷点到達位置PI3をメモリM39の2番目のアドレス位置に書き込み(ステップS386、図81(d)参照)、メモリM32中のカウント値Mに1を加算してM=4として(ステップS387)、ステップS275(図37)へ戻る。
〔次の印刷点到達位置への到達〕
CPU201は、ウェブ4の巻き出し長さlが次の印刷点到達位置PI2に到達したことを確認すると(図37:ステップS283のYES)、すなわち次の被印刷物#2の印刷点Iへの到達を確認すると、メモリM47から第2レジスタマーク間の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPcを読み込み(図38:ステップS286)、この読み込んだ第2レジスタマーク間の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPcを版胴・ゴム胴駆動用モータドライバ215にD/A変換器218を介して出力する(ステップS287)。
この場合、第2レジスタマーク間の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPcは、先のステップS379(図48)においてVPc=VPr×1/η1として求められており、η1は先のステップS376(図48)においてη1=M2LY2/M2LYrとして求められているので、第2レジスタマーク間のY方向距離M2LY2より求められた伸縮率η1に応じて、すなわち次の被印刷物#2のFFカメラまでの伸縮率η1に応じて、版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度が調整されるものとなる。
そして、CPU201は、メモリM2から基準の圧胴駆動用モータの回転速度VIrを読み込み(ステップS288)、メモリM44より第2レジスタマーク間のY方向距離M2LY2を読み込み(ステップS289)、この読み込んだ基準の圧胴駆動用モータの回転速度VIrと第2レジスタマーク間のY方向距離M2LY2とから第2レジスタマーク間の被印刷物の印刷点Iを通過する時間を第2レジスタマーク間通過時間tM2として求め、この第2レジスタマーク間通過時間tM2をメモリM52に書き込む(ステップS290)。
そして、CPU201は、メモリM41から第2レジスタマーク間のX方向のずれ量M2Δx(M2Δx=Δx2(3)−Δx2(2))を読み込み(ステップS291)、またメモリM7から第3レジスタマークのX方向のずれ量の平均値Δx3avを読み込み(ステップS292)、第2レジスタマーク間のX方向のずれ量M2Δx(Δx2(3)−Δx2(2))に第3レジスタマークのX方向のずれ量の平均値Δx3avを加算し、X方向の総ずれ量ΣΔxを求め、メモリM53に書き込む(ステップS293)。この場合、第3レジスタマークのX方向のずれ量の平均値Δx3avは先のステップS109(図15)で0とされているので、X方向の総ずれ量ΣΔxはΣΔx=M2Δxとして求められる。
そして、CPU201は、この求めたX方向の総ずれ量ΣΔxをステップS290で求めた第2レジスタマーク間通過時間tM2で除算して、第2レジスタマーク間のX方向見当合わせ用モータの回転速度VRcを求め(ステップS294)、この求めた第2レジスタマーク間のX方向見当合わせ用モータの回転速度VRc(VRc=M2Δx/tM2)をX方向見当合わせ用モータドライバ220にD/A変換器222を介して出力して(ステップS295)、ステップS275(図37)へ戻る。
これにより、X方向見当合わせ用モータ219がステップS294で求められた回転速度VRc(VRc=M2Δx/tM2)で回転し、ステップS293で求められたX方向の総ずれ量ΣΔx(ΣΔx=M2Δx=Δx2(3)−Δx2(2))に応じた移動速度で、版胴1のX方向の位置が連続的に調整され始める。
すなわち、ウェブ4の巻き出し長さlが被印刷物#1の印刷点到達位置PI1に達した時と同様にして、ウェブ4の巻き出し長さlが被印刷物#2の印刷点到達位置PI2に達した時点より、第2レジスタマーク間のX方向のずれ量M2Δx=Δx2(3)−Δx2(2)に応じた移動速度で、版胴1のX方向の位置が連続的に調整され始める。
〔次のWGカメラの撮像位置への到達〕
CPU201は、ウェブ4の巻き出し長さlがWGカメラの撮像位置PWG8nextに到達したことを確認すると(図37:ステップS279のYES)、ずれ量検出装置300にWGカメラの撮像指令を送信する(図39:ステップS296)。そして、ずれ量検出装置300から撮像された被印刷物の第1レジスタマークのX方向のずれ量Δx1およびY方向のずれ量Δy1が送信されてくると(ステップS297のYES)、その第1レジスタマークのX方向のずれ量Δx1およびY方向のずれ量Δy1をメモリM11およびM12に書き込み(ステップS298)、ずれ量検出装置300に第1レジスタマークのずれ量受信完了信号を送信する(ステップS299)。
そして、CPU201は、メモリM14からWGカメラの撮像位置PWG8nextを読み込み(ステップS300)、メモリM12から第1レジスタマークのY方向のずれ量Δy1を読み込み(ステップS301)、WGカメラの撮像位置PWG8nextおよび第1レジスタマークのY方向のずれ量Δy1よりWGカメラの今回の本来の撮像位置(WGカメラの撮像位置)PWG8を求め、その求めたWGカメラの撮像位置PWG8をメモリM14に上書きする(ステップS302)。
尚、上記WGカメラの今回の本来の撮像位置PWG8は第1レジスタマークがWGカメラの撮像データの中央等の基準位置に撮像されるタイミングを示し、それ以後のFFカメラでの第2レジスタマークの撮像タイミング及びFBカメラでの第3レジスタマークの撮像タイミングの基準となる。
また、CPU201は、メモリM15からWGカメラ−FFカメラ間距離L1を読み込み(ステップS303)、ステップS302で求めたWGカメラの撮像位置PWG8およびWGカメラ−FFカメラ間距離L1より次のFFカメラの撮像位置PFF8を求め、その求めた次のFFカメラの撮像位置PFF8をメモリM49に最新のFFカメラの撮像位置として書き込む(ステップS304)。
また、CPU201は、メモリM17からWGカメラ−FBカメラ間距離L3を読み込み(図40:ステップS305)、ステップS302で求めたWGカメラの撮像位置PWG8およびWGカメラ−FBカメラ間距離L3より次のFBカメラの撮像位置PFB8を求め、その求めた次のFBカメラの撮像位置PFB8をメモリM50に最新のFBカメラの撮像位置として書き込む(ステップS306)。
そして、メモリM19より第1レジスタマーク間の基準距離M1Lrを読み込み(ステップS307)、ステップS302で求めたWGカメラの撮像位置PWG8および第1レジスタマーク間の基準距離M1Lrより次のWGカメラの撮像位置PWG9nextを求めてメモリM14に上書きする(ステップS308)。
そして、CPU201は、メモリM51中のカウント値KをK=2とし(ステップS309)、メモリM16のK=2番目のアドレス位置から2番目のFFカメラの撮像位置PFF4を読み込み(図77(f)参照)、この読み込んだ2番目のFFカメラの撮像位置PFF4をK−1=1番目のアドレス位置に上書きする(ステップS310、図77(g)参照)。
そして、メモリM51中のカウント値Kに1を加算してK=3とし(ステップS311)、ステップS312でカウント値KがK=6となるまで、ステップS310〜S312の処理を繰り返す。これにより、図77(g)に示すように、メモリM16中のFFカメラの撮像位置PFF4〜PFF7が横にずらされ、1〜4番目のアドレス位置に書き込まれる。
CPU201は、カウント値KがK=6となると(ステップS312のYES)、メモリM49に書き込まれている最新のFFカメラの撮像位置PFF8を読み込み、この読み込んだ最新のFFカメラの撮像位置PFF8をメモリM16の5番目のアドレス位置に書き込む(図41:ステップS313、図77(h)参照)。そして、メモリM13中のカウント値Nを読み込み(ステップS314)、その読み込んだカウント値NがN=7であるか否かを確認する(ステップS315)。
)。
この場合、N=8であるので(ステップS315のNO)、CPU201は、メモリM51中のカウント値KをK=2とし(ステップS318)、メモリM18のK=2番目のアドレス位置から2番目のFBカメラの撮像位置PFB2(図78(d)参照)を読み込み、この読み込んだ2番目のFBカメラの撮像位置PFB2をK−1=1番目のアドレス位置に上書きする(ステップS319、図78(e)参照)。そして、メモリM51中のカウント値Kに1を加算してK=3とし(ステップS320)、ステップS321でカウント値KがK=8となるまで、ステップS319〜S321の処理を繰り返す。これにより、図78(e)に示すように、メモリM18中のFBカメラの撮像位置PFB2〜PFB7が横にずらされ、1〜6番目のアドレス位置に書き込まれる。
CPU201は、カウント値KがK=8となると(ステップS321のYES)、メモリM50に書き込まれている最新のFBカメラの撮像位置PFB8を読み込み、この読み込んだ最新のFBカメラの撮像位置PFB8をメモリM18の7番目のアドレス位置に書き込む(ステップS322、図78(f)参照)。そして、メモリM13中のカウント値Nに1を加算してN=9として(ステップS317)、ステップS275に戻る(図37)。
〔次のFBカメラの撮像位置への到達〕
CPU201は、ウェブ4の巻き出し長さlがFBカメラの撮像位置PFB2に到達したことを確認すると(図37:ステップS285のYES)、ずれ量検出装置300にFBカメラの撮像指令を送信する(図42:ステップS323)。そして、ずれ量検出装置300からの撮像された被印刷物の第3レジスタマークのX方向のずれ量Δx3およびY方向のずれ量Δy3を受信すると(ステップS324のYES)、その受信した第3レジスタマークのX方向のずれ量Δx3およびY方向のずれ量Δy3をメモリM55およびM56に書き込み(ステップS325)、ずれ量検出装置300に第3レジスタマークのずれ量受信完了信号を送信する(ステップS326)。
そして、CPU201は、メモリM33中のカウント値Lを読み込み(ステップS327)、そのカウント値LがL=1であるか否かを確認する(ステップS328)。この場合、カウント値LはL=2とされているので(ステップS328のNO)、メモリM57から後の第3レジスタマークのY方向位置PM3YR(PM3Y1)(図84(a)参照)を読み込み、メモリM58に前の第3レジスタマークの位置PM3YFとして書き込む(図44:ステップS332、図84(b)参照)。そして、メモリM18の1番目のアドレス位置よりFBカメラの撮像位置PFB2(図78(f)参照)を読み込み(ステップS333)、FBカメラの撮像位置PFB2および第3レジスタマークのY方向のずれ量Δy3より第3レジスタマークのY方向位置PM3Y2を求め、メモリM57に後の第3レジスタマークのY方向位置PM3YRとして書き込む(ステップS334、図84(c)参照、図87参照)。
そして、CPU201は、後の第3レジスタマークのY方向位置PM3YR(PM3Y2)から前の第3レジスタマークのY方向位置PM3YF(PM3Y1)を減算して第3レジスタマーク間のY方向距離M3LY1を求め、この求めた第3レジスタマーク間のY方向距離M3LY1をメモリM60に書き込む(ステップS335)。そして、メモリM44の1番目のアドレス位置より第2レジスタマーク間のY方向距離M2LY1(図83(b)参照)を読み込み(ステップS336)、ステップS335で求めた第3レジスタマーク間のY方向距離M3LY1を第2レジスタマーク間のY方向距離M2LY1で除算し、FF−FB間の伸縮率η2(η2=M3LY1/M2LY1)を求めてメモリM6に書き込む(ステップS337)。
そして、ステップS338へ進み、カウント値LがL≧7であるか否かを確認する。この場合、カウント値LはL=2であるので(ステップS338のNO)、ステップS339へ進み、メモリM55から第3レジスタマークのX方向のずれ量Δx3(Δx3(2))を読み込み、第3レジスタマークのX方向位置PM3X2としてメモリM59のL=2番目のアドレス位置に書き込む(図85(b)、図87参照)。そして、メモリM33中のカウント値Lに1を加算してL=3として(ステップS340)、ステップS275(図37)へ戻る。
〔次のFFカメラの撮像位置への到達〕
CPU201は、ウェブ4の巻き出し長さlがFFカメラの撮像位置PFF4に到達したことを確認すると(図37:ステップS281のYES)、ずれ量検出装置300にFFカメラの撮像指令を送信する(図47:ステップS362)。そして、ずれ量検出装置300からの撮像された被印刷物の第2レジスタマークのX方向のずれ量Δx2およびY方向のずれ量Δy2を受信すると(ステップS363のYES)、その受信した第2レジスタマークのX方向のずれ量Δx2およびY方向のずれ量Δy2をメモリM34およびM35に書き込み(ステップS364)、ずれ量検出装置300に第2レジスタマークのずれ量受信完了信号を送信する(ステップS365)。
〔次の第2レジスタマークの位置の検出(次の後の第2レジスタマークの位置の検出)〕
そして、CPU201は、メモリM43に書き込まれている後の第2レジスタマークのY方向の位置PM2YR(PM2Y3)(図79(d)参照)を読み込んで、メモリM36に前の第2レジスタマークのY方向位置PM2YFとして書き込む(ステップS366、図79(e)参照)。また、メモリM48に書き込まれている後の第2レジスタマークのX方向位置PM2XR(Δx2(3))(図80(d)参照)を読み込んで、メモリM37に前の第2レジスタマークのX方向位置PM2XFとして書き込む(ステップS367、図80(e)参照)。
そして、メモリM16の1番目のアドレス位置よりFFカメラの撮像位置PFF4(図77(h)参照)を読み込み(ステップS368)、FFカメラの撮像位置PFF4および第2レジスタマークのY方向のずれ量Δy2より今回の第2レジスタマークのY方向位置PM2Y4を求め、その求めた第2レジスタマークのY方向位置PM2Y4を後の第2レジスタマークのY方向位置PM2YRとしてメモリM43に書き込む(ステップS369、図79(f)参照)。そして、メモリM32中のカウント値Mを読み込み(ステップS370)、そのカウント値MがM=3であるか否かを確認する(図48:ステップS371)。この場合、カウント値MはM=4とされているので(ステップS371のYES)、CPU201は、ステップS388(図50)へ進む。
〔FFカメラまでの次の第2レジスタマーク間の伸縮率η1の演算〕
CPU201は、ステップS388において、メモリM44の2番目のアドレス位置から第2レジスタマーク間のY方向距離M2LY2(図83(b)参照)を読み込み、1番目のアドレス位置に書き込む(図83(c)参照)。そして、メモリM36から前の第2レジスタマークのY方向位置PM2YF(PM2Y3)(図79(f)参照)を読み込み(ステップS389)、メモリM43から後の第2レジスタマークのY方向位置PM2YR(PM2Y4)を読み込み(ステップS390)、後の第2レジスタマークのY方向位置PM2YR(PM2Y4)から前の第2レジスタマークのY方向位置PM2YF(PM2Y3)を減算し、次の第2レジスタマーク間のY方向距離M2LY3を求め、この求めた次の第2レジスタマーク間のY方向距離M2LY3をメモリM44の2番目のアドレス位置に書き込む(ステップS391、図83(d)参照)。
そして、CPU201は、メモリM45から第2レジスタマーク間のY方向基準距離M2LYrを読み込み(ステップS392)、ステップS391で求めた第2レジスタマーク間のY方向距離M2LY3をY方向基準距離M2LYrで除算し、FFカメラまでの次の第2レジスタマーク間の伸縮率η1(η1=M2LY3/M2LYr)を求め、メモリM46に書き込む(ステップS393)。
〔次の第2レジスタマーク間の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPcの演算〕
次に、CPU201は、メモリM6からFF−FB間の伸縮率η2を読み込み(ステップS394)、メモリM3より基準の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPrを読み込み(ステップS395)、基準の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPrにステップS393で求めたFFカメラまでの第2レジスタマーク間の伸縮率η1の逆数およびステップS394で読み込んだFF−FB間の伸縮率η2の逆数を乗算し、第2レジスタマーク間の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPc(VPc=VPr×1/η1×1/η2)を求め、メモリM47に書き込む(ステップS396)。
この場合、FFカメラまでの第2レジスタマーク間の伸縮率η1は先のステップS393でη1=M2LY3/M2LYrとして求められており、またFF−FB間の伸縮率η2は先のステップS337(図43)でη2=M3LY1/M2LY1として求められているので、第2レジスタマーク間の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPcはVPc=VPr×1/η1×1/η2=VPr×(M2LYr/M2LY3)×(M2LY1/M3LY1)として求められる。
そして、CPU201は、メモリM34から第2レジスタマークのX方向のずれ量Δx2(Δx2(4))を読み込み、後の第2レジスタマークのX方向位置PM2XRとしてメモリM48に書き込む(図49:ステップS380、図80(f)参照)。そして、メモリM37から前の第2レジスタマークのX方向位置PM2XF(Δx2(3))を読み込み(ステップS381)、後の第2レジスタマークのX方向位置PM2XR(Δx2(4))から前の第2レジスタマークのX方向位置PM2XF(Δx2(3))を減算し、第2レジスタマーク間のX方向のずれ量M2Δxを求め、この第2レジスタマーク間のX方向のずれ量M2Δx(M2Δx=Δx2(4)−Δx2(3))をメモリM41に書き込む(ステップS382、図82(d)参照)。
そして、CPU201は、メモリM39の2番目のアドレス位置に書き込まれている印刷点到達位置PI3(図81(d)参照)を読み込み、メモリM39の1番目のアドレス位置に書き込む(ステップS383、図81(e)参照)。そして、メモリM43から後の第2レジスタマークのY方向位置PM2YR(PM2Y4)を読み込み(ステップS384、図79(f)参照)、メモリM38からFFカメラ−印刷点間距離L2を読み込み(ステップS385)、後の第2レジスタマークのY方向位置PM2YR(PM2Y4)およびFFカメラ−印刷点間距離L2より次の被印刷物#4の印刷点到達位置PI4を求め、その求めた次の被印刷物#4の印刷点到達位置PI4をメモリM39の2番目のアドレス位置に書き込み(ステップS386、図81(f)参照)、メモリM32中のカウント値Mに1を加算してM=5として(ステップS387)、ステップS275(図37)へ戻る。
〔次の印刷点到達位置への到達〕
CPU201は、ウェブ4の巻き出し長さlが次の印刷点到達位置PI3に到達したことを確認すると(図37:ステップS283のYES)、すなわち次の被印刷物#3の印刷点Iへの到達を確認すると、メモリM47から第2レジスタマーク間の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPcを読み込み(図38:ステップS286)、この読み込んだ第2レジスタマーク間の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPcを版胴・ゴム胴駆動用モータドライバ215にD/A変換器218を介して出力する(ステップS287)。
この場合、第2レジスタマーク間の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPcは、先のステップS396(図50)においてVPc=VPr×1/η1×η2として求められており、η1は先のステップS391(図50)においてη1=M2LY3/M2LYrとして求められ、η2は先のステップS337(図43)でη2=M3LY1/M2LY1として求められているので、第2レジスタマーク間のY方向距離M2LY3より求められた伸縮率η1と第3レジスタマーク間のY方向距離M3LY1より求められた伸縮率η2とに応じて、すなわち次に印刷される被印刷物#3のFFカメラまでの伸縮率η1と今回印刷された被印刷物#1のFFカメラ−FBカメラ間の伸縮率η2とに応じて、版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度が調整されるものとなる。
そして、CPU201は、メモリM2から基準の圧胴駆動用モータの回転速度VIrを読み込み(ステップS288)、メモリM44より第2レジスタマーク間のY方向距離M2LY3を読み込み(ステップS289)、この読み込んだ基準の圧胴駆動用モータの回転速度VIrと第2レジスタマーク間のY方向距離M2LY3とから第2レジスタマーク間の被印刷物の印刷点Iを通過する時間を第2レジスタマーク間通過時間tM2として求め、この第2レジスタマーク間通過時間tM2をメモリM52に書き込む(ステップS290)。
そして、CPU201は、メモリM41から第2レジスタマーク間のX方向のずれ量M2Δx(M2Δx=Δx2(4)−Δx2(3))を読み込み(ステップS291)、またメモリM7から第3レジスタマークのX方向のずれ量の平均値Δx3avを読み込み(ステップS292)、第2レジスタマーク間のX方向のずれ量M2Δx(Δx2(4)−Δx2(3))に第3レジスタマークのX方向のずれ量の平均値Δx3avを加算し、X方向の総ずれ量ΣΔxを求め、メモリM53に書き込む(ステップS293)。この場合、第3レジスタマークのX方向のずれ量の平均値Δx3avは先のステップS109(図15)で0とされているので、X方向の総ずれ量ΣΔxはΣΔx=M2Δxとして求められる。
そして、CPU201は、この求めたX方向の総ずれ量ΣΔxをステップS290で求めた第2レジスタマーク間通過時間tM2で除算して、第2レジスタマーク間のX方向見当合わせ用モータの回転速度VRcを求め(ステップS294)、この求めた第2レジスタマーク間のX方向見当合わせ用モータの回転速度VRc(VRc=M2Δx/tM2)をX方向見当合わせ用モータドライバ220にD/A変換器222を介して出力して(ステップS295)、ステップS275(図37)へ戻る。
これにより、X方向見当合わせ用モータ219がステップS294で求められた回転速度VRc(VRc=M2Δx/tM2)で回転し、ステップS293で求められたX方向の総ずれ量ΣΔx(ΣΔx=M2Δx=Δx2(4)−Δx2(3))に応じた移動速度で、版胴1のX方向の位置が連続的に調整され始める。
すなわち、ウェブ4の巻き出し長さlが被印刷物#2の印刷点到達位置PI2に達した時と同様にして、ウェブ4の巻き出し長さlが被印刷物#3の印刷点到達位置PI3に達した時点より、第2レジスタマーク間のX方向のずれ量M2Δx=Δx2(4)−Δx2(3)に応じた移動速度で、版胴1のX方向の位置が連続的に調整され始める。
この実施の形態において、ウェブ4の巻き出し長さlは、図71に示されるように、WGカメラの基準撮像位置PWGrに達した後、PWG2next→PWG3next→PWG4next→PWG5next→PFF1→PWG6next→PFF2→PI1→PWG7next→PFB1→PFF3→PI2→PWG8next→PFB2→PFF4→PI3・・・・というようにその位置が変化する。すなわち、FFカメラの撮像位置PFF2に達した後は、PI→PWG→PFB→PFF→PIという位置の変化を繰り返す。このため、図37に示したフローチャートにおいて、ステップS283,S279,S285,S281の順番で、ウェブ4の巻き出し長さlがそのステップで確認される位置に到達する毎に、上述と同様の処理動作が繰り返されるものとなる。
この処理動作の繰り返し中、CPU201は、カウント値LがL=7となると、ステップS338(図43)でのYES、ステップS341(図44)でのNOに応じて、ステップS349(図45)へ進み、メモリM61中の第3レジスタマークのX方向のずれ量の合計値ΣΔx3を零とする。
そして、メモリM51中のカウント値KをK=1とし(ステップS350)、メモリM59のK=1番目のアドレス位置から1番目の第3レジスタマークのX方向位置PM3X1を読み込み(ステップS351、図85(c)参照)、すなわち1番目の第3レジスタマークのX方向のずれ量Δx3(1)を読み込み、またメモリM61から第3レジスタマークのX方向のずれ量の合計値ΣΔx3を読み込み(ステップS352)、第3レジスタマークのX方向のずれ量の合計値に1番目の第3レジスタマークのX方向のずれ量Δx3(1)を加算し、第3レジスタマークのX方向のずれ量の合計値ΣΔx3としてメモリM61に書き込む(ステップS353)。
そして、CPU201は、メモリM51中のカウント値Kに1を加算してK=2とし(ステップS354)、ステップS355でカウント値KがK=7となるまで、ステップS351〜S355の処理を繰り返す。この場合、ウェブ4の長さlがFBカメラの撮像位置PFBに達する毎に行われるステップS339(図43)の処理によって、メモリM59には1番目から6番目までのアドレス位置に第3レジスタマークのX方向のX方向位置PMX1(Δx3(1))〜PMX6(Δx3(6))が書き込まれている(図85(c)参照)。このため、ステップS351〜S355の処理の繰り返しによって、メモリM61には第3レジスタマークのX方向のずれ量の合計値ΣΔx3として、第3レジスタマークのX方向のずれ量Δx3(1)〜Δx3(6)を加算した値が書き込まれる。
CPU201は、カウント値KがK=7となると(ステップS355のYES)、メモリM61に書き込まれている第3レジスタマークのX方向のずれ量の合計値ΣΔx3を読み込み(図46:ステップS356)、この読み込んだ第3レジスタマークのX方向のずれ量の合計値ΣΔx3を6で除算し、第3レジスタマークのX方向のずれ量の平均値Δx3avを求め、この求めた第3レジスタマークのX方向のずれ量の平均値Δx3av((Δx3(1)+・・・・+Δx3(6))/6)をメモリM7に書き込む(ステップS357)。
そして、ステップS357で求めた第3レジスタマークのX方向のずれ量の平均値Δx3avより第3レジスタマークのX方向のずれ量の平均値Δx3avの絶対値を求め(ステップS358)、メモリM63から第3レジスタマークのX方向のずれ量の許容値βを読み込み(ステップS359)、第3レジスタマークのX方向のずれ量の平均値Δx3avの絶対値が第3レジスタマークのX方向のずれ量の許容値βを上回っているか否かを確認する(ステップS360)。
ここで、第3レジスタマークのX方向のずれ量の平均値Δx3avの絶対値が第3レジスタマークのX方向のずれ量の許容値βを上回っていれば(ステップS360のYES)、メモリM33中のカウント値Lに1を加算してL=8として(図43:ステップS340)、ステップS275(図37)へ戻る。
第3レジスタマークのX方向のずれ量の平均値Δx3avの絶対値が第3レジスタマークのX方向のずれ量の許容値βを上回っていなければ(ステップS360のNO)、メモリM61に書き込まれている第3レジスタマークのX方向のずれ量の合計値ΣΔx3を零として(ステップS361)、ステップS275(図37)へ戻る。
すなわち、CPU201は、第3レジスタマークのX方向のずれ量の平均値Δx3avの絶対値が第3レジスタマークのX方向のずれ量の許容値βを上回っていた場合にのみ、メモリM61中の第3レジスタマークのX方向のずれ量の平均値Δx3avを残し、後述するΣΔxの算出に際して利用する。
なお、CPU201は、ステップS341(図44)においてカウント値LがL>7であった場合には、ステップS342〜S348の処理を実行する。例えば、カウント値Lが8であった場合、CPU201は、メモリM55中の第3レジスタマークのずれ量Δx3(7)を読み込み(ステップS342)、この読み込んだ第3レジスタマークのずれ量Δx3(7)を最新の第3レジスタマークのX方向位置PMX7としてメモリM64に書き込む(ステップS343)。そして、メモリM51中のカウント値KをK=2とし、メモリM59のK=2番目のアドレス位置から2番目の第3レジスタマークのX方向位置PM3X2(Δx3(2))を読み込み(図85(c)参照)、この読み込んだ2番目の第3レジスタマークのX方向位置PM3X2(Δx3(2))をK−1=1番目のアドレス位置に上書きする(ステップS345、図85(d)参照)。
そして、メモリM51中のカウント値Kに1を加算してK=3とし(ステップS346)、ステップS347でカウント値KがK=7となるまで、ステップS345〜S347の処理を繰り返す。これにより、図85(d)に示すように、メモリM59中の第3レジスタマークのX方向位置PM3X2〜PM3X6が横にずらされ、1〜5番目のアドレス位置に書き込まれる。
CPU201は、カウント値KがK=7となると(ステップS347のYES)、メモリM64に書き込まれている最新の第3レジスタマークのX方向位置PMX7(Δx3(7))をメモリM59の6番目のアドレス位置に書き込む(ステップS348、図85(e)参照)。そして、メモリM61中の第3レジスタマークのX方向のずれ量の合計値ΣΔx3を零とし(図45:ステップS349)、上述と同様にしてステップS350〜361の処理を行う。
このカウント値LがL=8であった場合の例からも分かるように、本実施の形態では、カウント値LがL≧7となった以降は、最新の6個の第3レジスタマークのX方向のずれ量Δx3の平均として第3レジスタマークのX方向のずれ量の平均値Δx3avが求められ、この求められた第3レジスタマークのX方向のずれ量の平均値Δx3avが第3レジスタマークのX方向のずれ量の許容値βを上回っていた場合にのみ、メモリM61中の第3レジスタマークのX方向のずれ量の平均値Δx3avが有効として残されるものとなる。
CPU201は、この有効として残されたメモリM61中の第3レジスタマークのX方向のずれ量の平均値Δx3avを、ウェブ4の巻き出し長さLが印刷点到達位置PIに達する毎に利用する。
例えば、ウェブ4の巻き出し長さLが印刷点到達位置PI7(図73参照)に到達したことを確認すると(図37:ステップS283のYES)、CPU201は、メモリM47から第2レジスタマーク間の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPcを読み込み(図38:ステップS286)、この読み込んだ第2レジスタマーク間の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPcを版胴・ゴム胴駆動用モータドライバ215にD/A変換器218を介して出力する(ステップS287)。
そして、メモリM2から基準の圧胴駆動用モータの回転速度VIrを読み込み(ステップS288)、メモリM44より第2レジスタマーク間のY方向距離M2LY7を読み込み(ステップS289)、この読み込んだ基準の圧胴駆動用モータの回転速度VIrと第2レジスタマーク間のY方向距離M2LY7とから第2レジスタマーク間の被印刷物の印刷点Iを通過する時間を第2レジスタマーク間通過時間tM2として求め、この第2レジスタマーク間通過時間tM2をメモリM52に書き込む(ステップS290)。
そして、CPU201は、メモリM41から第2レジスタマーク間のX方向のずれ量M2Δx(M2Δx=Δx2(8)−Δx2(7))を読み込み(ステップS291)、またメモリM7から第3レジスタマークのX方向のずれ量の平均値Δx3av((Δx3(1)+・・・・+Δx3(6))/6)を読み込み(ステップS292)、第2レジスタマーク間のX方向のずれ量M2Δx(Δx2(8)−Δx2(7))に第3レジスタマークのX方向のずれ量の平均値Δx3av((Δx3(1)+・・・・+Δx3(6))/6)を加算し、X方向の総ずれ量ΣΔxを求め、メモリM53に書き込む(ステップS293)。
そして、CPU201は、この求めたX方向の総ずれ量ΣΔxをステップS290で求めた第2レジスタマーク間通過時間tM2で除算して、第2レジスタマーク間のX方向見当合わせ用モータの回転速度VRcを求め(ステップS294)、この求めた第2レジスタマーク間のX方向見当合わせ用モータの回転速度VRc(VRc=M2Δx/tM2)をX方向見当合わせ用モータドライバ220にD/A変換器222を介して出力して(ステップS295)、ステップS275(図37)へ戻る。
これにより、X方向見当合わせ用モータ219がステップS294で求められた回転速度VRc(VRc=M2Δx/tM2)で回転し、ステップS293で求められたX方向の総ずれ量ΣΔx(ΣΔx=M2Δx+Δx3av=(Δx2(8)−Δx2(7))+(Δx3(1)+・・・・+Δx3(6))/6)に応じた移動速度VRcで、版胴1のX方向の位置が連続的に調整され始める。
すなわち、ウェブ4の巻き出し長さlが被印刷物#7の印刷点到達位置PI7に達した時点より、第2レジスタマーク間のX方向のずれ量M2Δx(Δx2(8)−Δx2(7))と第3レジスタマーク間のX方向のずれ量の平均値Δx3av((Δx3(1)+・・・・+Δx3(6))/6)とに応じた移動速度VRcで、版胴1のX方向の位置が連続的に調整され始める。
これにより、ウェブ4の巻き出し長さlが次の被印刷物#7の印刷点到達位置PI7に達するまでの間に、版胴1の位置が第2レジスタマーク間のX方向のずれ量M2Δx(Δx2(8)−Δx2(7))と第3レジスタマーク間のX方向のずれ量の平均値Δx3av((Δx3(1)+・・・・+Δx3(6))/6)とを足し合わせた総ずれ量ΣΔxだけ少しずつX方向に移動し、被印刷物#7のFFカメラまでの位置ずれだけではなく、被印刷物#7のFFカメラ−FBカメラ間で生じる位置ずれも考慮して、版胴1に装着された版の左右方向の位置と被印刷物#7の左右方向の位置とが正確に合わせられるものとなる。
また、版胴1に装着された版の左右方向の位置と被印刷物#7の左右方向の位置とが正確に合わせられた状態で被印刷物#7の印刷が開始され、被印刷物#7の印刷中には、版胴1の位置が移動速度VRcでX方向(左右方向)に連続的に移動されるので、被印刷物#7のFFカメラまでの位置ずれだけではなく、被印刷物#7のFFカメラ−FBカメラ間で生じる位置ずれも考慮して、搬送中のウェブ4の蛇行などによって被印刷物#7に生じる位置ずれも補正されるものとなる。
本実施の形態では、先ず、第2レジスタマークRM2の位置をFFカメラ305で確認する。そして、1つ目の第2レジスタマークRM2の左右方向成分をカメラ内の座標で記憶し、2つ目の第2レジスタマークRM2の左右方向成分と比較を行い、1つ目と2つ目(1→2)とで左右方向に第2レジスタマークRM2の位置がどれだけ動いているのかを算出する。同様に、2つ目と3つ目(2→3)、3つ目と4つ目(3→4)、・・・というように、第2レジスタマークRM2間の左右方向のずれ量を算出する。この結果を元に版胴1からゴム胴2へインクが転写される各タイミング(1→2、2→3、3→4、・・・)に合わせて、版胴1の位置を左右方向に算出したずれ量分だけ移動させる。これにより、第2レジスタマークRM2と版胴1との位置関係が維持されることになる。このFFカメラ305で第2レジスタマークRM2の位置を確認しての版胴1の左右方向の位置の制御をフィードフォワード制御(FF)による左右方向の見当合わせと呼ぶ。
そして、本実施の形態では、フィードフォワード制御による左右方向の見当合わせ結果を印刷後にあるFBカメラ306で確認し、第2レジスタマークRM2と第3レジスタマークRM3との左右方向のずれ量を求める。フィードフォワード制御による左右方向の見当合わせにより、求めたずれ量は理論的に一定となるため、ずれ量分シフトさせることで、左右方向の見当を合わせる。実際には左右方向の伸縮などもあるためずれ量は一定とはならない。このため、ずれ量の平均値を求め、このずれ量の平均値が設定した閾値を超えた場合に、シフト動作で合わせ込む。このFBカメラ306で第3レジスタマークRM3の位置を確認しての版胴1の左右方向の位置の制御をフィードバック制御(FB)による左右方向の見当合わせと呼ぶ。
以上の説明から分かるように、本実施の形態によれば、WGカメラ304で被印刷物の第1レジスタマークRM1を含む領域を撮像するようにし、FFカメラ305で被印刷物の第2レジスタマークRM2を含む領域を撮像するようにし、WGカメラ304で撮像された被印刷物の画像から第1レジスタマークRM1の位置を検出するようにし、この検出した第1レジスタマークRM1の位置に応じてFFカメラ305で被印刷物を撮像するタイミングを求めるようにしているので、撮像範囲が広いWGカメラ(低分解能のカメラ)304で被印刷物(1度目の回路)の広範囲を撮像して比較的大きい第1レジスタマークRM1の大体の位置を検出し、その検出した第1レジスタマークRM1の検出位置に応じて撮像範囲が狭いFFカメラ(高分解能のカメラ)305で被印刷物(1度目の回路)の狭い範囲を撮像して小さな第2レジスタマークRM2の位置を検出するようにして、高価な高精細のカメラを複数設けることなく、各被印刷物(1度目の回路)への電子回路(2度目の回路)の印刷を正確に行うようにすることができるようになる。
また、本実施の形態によれば、最初の被印刷物#1の第1レジスタマークRM1の位置が検出されてから遅くともその第1レジスタマークRM1の位置が検出された最初の被印刷物#1のFFカメラ305による撮像が行われるまでの間に、WGカメラ304で撮像した最初の被印刷物#1の画像から検出された第1レジスタマークRM1の大体の位置に応じて版胴・ゴム胴の回転位相が調整され(初期の粗い回転位相の調整が行われ)、第2レジスタマークRM2の位置が検出されてから遅くともその第2レジスタマークRM2の位置が検出された最初の被印刷物#1がゴム胴2と圧胴3との対接点(印刷点)Iに達するまでの間に、FFカメラ305で撮像した最初の被印刷物#1の画像から検出された第2レジスタマークRM2の位置に応じて版胴・ゴム胴の回転位相が調整され(初期の厳密な回転位相の調整が行われ)、版胴・ゴム胴の初期の回転位相の調整をスムーズに行うようにして、各被印刷物(1度目の回路)への電子回路(2度目の回路)の印刷を正確に行うようにすることができるようになる。
また、本実施の形態では、図71に示されるように、PFF1−PFF2間で得られた最初の被印刷物#1の伸縮率η1から求められたVPc=VPr×1/η1が最初の被印刷物#1の印刷中の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPcとして用いられ、PFF2−PFF3間で得られた次の被印刷物#2の伸縮率η1から求められたVPc=VPr×1/η1が次の被印刷物#2の印刷中の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPcとして用いられ、その後、PFF3−PFF4間で得られた次の被印刷物#3の伸縮率η1とPFB1−PFB2間で得られた最初の被印刷物#1の伸縮率η2とから求められたVPc=VPr×1/η1×1/η2が次の被印刷物#3の印刷中の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPcとして用いられるというように、被印刷物#3からは、FFカメラまでの被印刷物の伸縮率(印刷されようとする被印刷物の伸縮率)とFFカメラからFBカメラまでの被印刷物の伸縮率(印刷された被印刷物の伸縮率)とを考慮して版胴・ゴム胴の回転速度が調整されるものとなり、基材の伸縮の度合いに拘わらず、各被印刷物(1度目の回路)への電子回路(2度目の回路)の印刷を正確に重なるようにして行わせることができるようになる。
また、本実施の形態では、FFカメラ305で撮像された被印刷物の画像から第2レジスタマークRM2の位置が検出され、この検出された第2レジスタマークRM2の位置より前回検出された第2レジスタマークRM2との間のX方向のずれ量M2Δxが求められ、FBカメラ306で撮像された被印刷物の画像から第3レジスタマークRM3の位置が検出され、この検出された第3レジスタマークRM3の位置よりその第3レジスタマークRM3の基準位置からのX方向のずれ量の平均値Δx3avが求められ、この第2レジスタマークRM2間のX方向のずれ量M2Δxと第3レジスタマークRM3のX方向のずれ量の平均値Δx3avとに応じた移動速度VRcで、第3レジスタマークRM3間の被印刷物の印刷中に、版胴1の位置がX方向(左右方向)に移動されるので、すなわちフィードフォワード制御による左右方向の見当合わせとフィードバック制御による左右方向の見当合わせとを組み合わせて版胴1の左右方向の位置が連続的に調整されるので、基材の伸縮の度合いや搬送中のウェブ4の蛇行などに拘わらず、各被印刷物(1度目の回路)への電子回路(2度目の回路)の印刷を正確に重なるようにして行わせることができるようになる。
〔実施の形態の拡張〕
以上、実施の形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明の技術思想の範囲内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
1…版胴、2…ゴム胴、3…圧胴、4…ウェブ、100…印刷機、200…駆動制御装置、300…ずれ量検出装置、304…WGカメラ、305…FFカメラ、306…FBカメラ、RM1…第1レジスタマーク、RM2…第2レジスタマーク、RM3…第3レジスタマーク、I…ゴム胴と圧胴との対接点(印刷点)、#1,#2,#3,#4…被印刷物。

Claims (8)

  1. 前処理工程で処理された伸縮し易い基材からなる帯状体の1枚毎に区切られた各区間を被印刷物とし、この帯状体の搬送されてくる各被印刷物に印刷胴と対向胴との対接点において電子回路の印刷を行う電子回路の印刷方法において、
    前記被印刷物への電子回路の印刷と同時にその被印刷物に第1の基準マークを付加する第1基準マーク付加工程と、
    前記印刷胴と対向胴との間を通過した前記被印刷物の搬送経路の途中に設けられている第1の撮像手段で前記被印刷物の前記第1の基準マークを含む領域を撮像する第1基準マーク領域撮像工程と、
    前記第1基準マーク領域撮像工程で撮像された前記被印刷物の画像から前記第1の基準マークの位置を検出する第1基準マーク位置検出工程と、
    前記被印刷物の搬送方向と直交する方向を左右方向とし、前記第1基準マーク位置検出工程で検出された第1の基準マークの位置より、その第1の基準マークの基準位置からの前記左右方向のずれ量を求める第1の左右方向ずれ量演算工程と、
    前記第1の左右方向ずれ量演算工程で求められた前記第1の基準マークの左右方向のずれ量に応じて、前記第1の基準マーク間の前記被印刷物の印刷中に、前記印刷胴の前記左右方向の位置を連続的に調整する左右方向位置調整工程と
    を備えることを特徴とする電子回路の印刷方法。
  2. 請求項1に記載された電子回路の印刷方法において、
    前記前処理工程で、前記被印刷物の各々に、第2の基準マークを付加する第2基準マーク付加工程と、
    前記印刷胴と対向胴との対接点への前記被印刷物の搬送経路の途中に設けられている第2の撮像手段で前記被印刷物の前記第2の基準マークを含む領域を撮像する第2基準マーク領域撮像工程と、
    前記第2基準マーク領域撮像工程で撮像された前記被印刷物の画像から前記第2の基準マークの位置を検出する第2基準マーク位置検出工程と、
    前記第2基準マーク位置検出工程で検出された第2の基準マークの位置より前回検出された第2の基準マークとの間の前記左右方向のずれ量を求める第2の左右方向ずれ量演算工程とを備え、
    前記左右方向位置調整工程は、
    前記第1の左右方向ずれ量演算工程で求められた第1の基準マークの左右方向のずれ量と前記第2の左右方向ずれ量演算工程で求められた第2の基準マーク間の左右方向のずれ量とに応じて、前記第1の基準マーク間の前記被印刷物の印刷中に、前記印刷胴の前記左右方向の位置を連続的に調整する
    ことを特徴とする電子回路の印刷方法。
  3. 請求項2に記載された電子回路の印刷方法において、
    前記左右方向位置調整工程は、
    前記第1の左右方向ずれ量演算工程で求められた第1の基準マークの左右方向のずれ量と前記第2の左右方向ずれ量演算工程で求められた第2の基準マーク間の左右方向のずれ量とに応じて前記印刷胴の前記左右方向への移動速度を求める移動速度演算工程と、
    前記移動速度演算工程で求められた移動速度で、前記第1の基準マーク間の前記被印刷物の印刷中に、前記印刷胴の位置を前記左右方向に移動させる印刷胴左右方向移動工程と
    を備えることを特徴とする電子回路の印刷方法。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載された電子回路の印刷方法において、
    前記第1の左右方向ずれ量演算工程は、
    前記第1基準マーク位置検出工程で検出された第1の基準マークの位置より、その第1の基準マークの基準位置からの前記左右方向のずれ量の平均値を求め、この平均値が予め定められている閾値を上回っている場合にのみ、その平均値を前記第1の基準マークの基準位置からの前記左右方向のずれ量として求める
    ことを特徴とする電子回路の印刷方法。
  5. 前処理工程で処理された伸縮し易い基材からなる帯状体の1枚毎に区切られた各区間を被印刷物とし、この帯状体の搬送されてくる各被印刷物に印刷胴と対向胴との対接点において電子回路の印刷を行う電子回路の印刷装置において、
    前記被印刷物への電子回路の印刷と同時にその被印刷物に第1の基準マークを付加する第1基準マーク付加手段と、
    前記印刷胴と対向胴との間を通過した前記被印刷物の搬送経路の途中に設けられ、前記被印刷物の前記第1の基準マークを含む領域を撮像する第1の撮像手段と、
    前記第1の撮像手段で撮像された前記被印刷物の画像から前記第1の基準マークの位置を検出する第1基準マーク位置検出手段と、
    前記被印刷物の搬送方向と直交する方向を左右方向とし、前記第1基準マーク位置検出手段で検出された第1の基準マークの位置より、その第1の基準マークの基準位置からの前記左右方向のずれ量を求める第1の左右方向ずれ量演算手段と、
    前記第1の左右方向ずれ量演算手段で求められた前記第1の基準マークの左右方向のずれ量に応じて、前記第1の基準マーク間の前記被印刷物の印刷中に、前記印刷胴の前記左右方向の位置を連続的に調整する左右方向位置調整手段と
    を備えることを特徴とする電子回路の印刷装置。
  6. 請求項5に記載された電子回路の印刷装置において、
    前記前処理工程で、前記被印刷物の各々に、第2の基準マークを付加する第2基準マーク付加手段と、
    前記印刷胴と対向胴との対接点への前記被印刷物の搬送経路の途中に設けられ、前記被印刷物の前記第2の基準マークを含む領域を撮像する第2の撮像手段と、
    前記第2の撮像手段で撮像された前記被印刷物の画像から前記第2の基準マークの位置を検出する第2基準マーク位置検出手段と、
    前記第2基準マーク位置検出手段で検出された第2の基準マークの位置より前回検出された第2の基準マークとの間の前記左右方向のずれ量を求める第2の左右方向ずれ量演算手段とを備え、
    前記左右方向位置調整手段は、
    前記第1の左右方向ずれ量演算手段で求められた第1の基準マークの左右方向のずれ量と前記第2の左右方向ずれ量演算手段で求められた第2の基準マーク間の左右方向のずれ量とに応じて、前記第1の基準マーク間の前記被印刷物の印刷中に、前記印刷胴の前記左右方向の位置を連続的に調整する
    ことを特徴とする電子回路の印刷装置。
  7. 請求項6に記載された電子回路の印刷装置において、
    前記左右方向位置調整手段は、
    前記第1の左右方向ずれ量演算手段で求められた第1の基準マークの左右方向のずれ量と前記第2の左右方向ずれ量演算手段で求められた第2の基準マーク間の左右方向のずれ量とに応じて前記印刷胴の前記左右方向への移動速度を求める移動速度演算手段と、
    前記移動速度演算手段で求められた移動速度で、前記第1の基準マーク間の前記被印刷物の印刷中に、前記印刷胴の位置を前記左右方向に移動させる印刷胴左右方向移動手段と
    を備えることを特徴とする電子回路の印刷装置。
  8. 請求項5〜7の何れか1項に記載された電子回路の印刷装置において、
    前記第1の左右方向ずれ量演算手段は、
    前記第1基準マーク位置検出手段で検出された第1の基準マークの位置より、その第1の基準マークの基準位置からの前記左右方向のずれ量の平均値を求め、この平均値が予め定められている閾値を上回っている場合にのみ、その平均値を前記第1の基準マークの基準位置からの前記左右方向のずれ量として求める
    ことを特徴とする電子回路の印刷装置。
JP2014261271A 2014-12-24 2014-12-24 電子回路の印刷方法および装置 Active JP6499859B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014261271A JP6499859B2 (ja) 2014-12-24 2014-12-24 電子回路の印刷方法および装置
TW104143441A TWI594893B (zh) 2014-12-24 2015-12-23 Electronic circuit printing method and device
PCT/JP2015/086021 WO2016104599A1 (ja) 2014-12-24 2015-12-24 電子回路の印刷方法および装置
CN201580070333.4A CN107107609B (zh) 2014-12-24 2015-12-24 电子电路的印刷方法以及装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014261271A JP6499859B2 (ja) 2014-12-24 2014-12-24 電子回路の印刷方法および装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016120634A true JP2016120634A (ja) 2016-07-07
JP6499859B2 JP6499859B2 (ja) 2019-04-10

Family

ID=56327795

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014261271A Active JP6499859B2 (ja) 2014-12-24 2014-12-24 電子回路の印刷方法および装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6499859B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6349434B1 (ja) * 2017-04-12 2018-06-27 株式会社桜井グラフィックシステムズ 印刷方法及び印刷機

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58224755A (ja) * 1982-06-23 1983-12-27 Dainippon Printing Co Ltd オフセツト印刷機の見当合せ方法およびこの方法を実施するためのケガキ装置
JPH0920002A (ja) * 1995-07-07 1997-01-21 Dainippon Printing Co Ltd 見当ずれ修正方法及び装置
JP2003341017A (ja) * 2002-05-27 2003-12-03 Murata Mfg Co Ltd 印刷機における見当合せ方法及び印刷機
JP2004063766A (ja) * 2002-07-29 2004-02-26 Murata Mfg Co Ltd 積層セラミック電子部品の製造方法及びグラビア印刷方法
JP2004262072A (ja) * 2003-02-28 2004-09-24 Toshiba Mach Co Ltd 輪転印刷機の追い刷り調整方法
JP2004319941A (ja) * 2003-02-24 2004-11-11 Murata Mfg Co Ltd セラミック電子部品の製造方法及びグラビア印刷方法
JP2005132017A (ja) * 2003-10-31 2005-05-26 Murata Mfg Co Ltd 追刷り印刷の位置合わせ方法及び追刷り印刷装置
JP2007111966A (ja) * 2005-10-20 2007-05-10 Dainippon Printing Co Ltd 見当ズレ計測方法および装置
JP2010137518A (ja) * 2008-12-15 2010-06-24 Nippon Reliance Kk 印刷装置及び印刷方法
KR20120119256A (ko) * 2011-04-21 2012-10-31 한국기계연구원 실시간 위치조정이 가능한 인쇄전자 윤전인쇄기의 중첩 및 중복인쇄장치 및 그 방법

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58224755A (ja) * 1982-06-23 1983-12-27 Dainippon Printing Co Ltd オフセツト印刷機の見当合せ方法およびこの方法を実施するためのケガキ装置
JPH0920002A (ja) * 1995-07-07 1997-01-21 Dainippon Printing Co Ltd 見当ずれ修正方法及び装置
JP2003341017A (ja) * 2002-05-27 2003-12-03 Murata Mfg Co Ltd 印刷機における見当合せ方法及び印刷機
JP2004063766A (ja) * 2002-07-29 2004-02-26 Murata Mfg Co Ltd 積層セラミック電子部品の製造方法及びグラビア印刷方法
JP2004319941A (ja) * 2003-02-24 2004-11-11 Murata Mfg Co Ltd セラミック電子部品の製造方法及びグラビア印刷方法
JP2004262072A (ja) * 2003-02-28 2004-09-24 Toshiba Mach Co Ltd 輪転印刷機の追い刷り調整方法
JP2005132017A (ja) * 2003-10-31 2005-05-26 Murata Mfg Co Ltd 追刷り印刷の位置合わせ方法及び追刷り印刷装置
JP2007111966A (ja) * 2005-10-20 2007-05-10 Dainippon Printing Co Ltd 見当ズレ計測方法および装置
JP2010137518A (ja) * 2008-12-15 2010-06-24 Nippon Reliance Kk 印刷装置及び印刷方法
KR20120119256A (ko) * 2011-04-21 2012-10-31 한국기계연구원 실시간 위치조정이 가능한 인쇄전자 윤전인쇄기의 중첩 및 중복인쇄장치 및 그 방법

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6349434B1 (ja) * 2017-04-12 2018-06-27 株式会社桜井グラフィックシステムズ 印刷方法及び印刷機

Also Published As

Publication number Publication date
JP6499859B2 (ja) 2019-04-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6030732B1 (ja) 見当誤差量検出方法および装置
US9019573B2 (en) Image forming apparatus, reading apparatus, and control method of reading
JP5897852B2 (ja) インキ膜厚分布の補正方法および装置
JP6499859B2 (ja) 電子回路の印刷方法および装置
CN101992587B (zh) 印刷机的油墨供给量调整方法和装置
CN100393512C (zh) 用于印刷机的油墨供给量调节方法和设备
JP6595764B2 (ja) 電子回路の印刷方法および装置
JP6408902B2 (ja) 電子回路の印刷方法および装置
JP4265421B2 (ja) 印刷画像検査方法
JP6408901B2 (ja) 電子回路の印刷方法および装置
TWI592080B (zh) Electronic circuit printing method and device
JP6595763B2 (ja) 電子回路の印刷方法および装置
TWI594893B (zh) Electronic circuit printing method and device
CN102043326B (zh) 掩模版图形校正方法
JP6093151B2 (ja) インキ膜厚分布の補正方法および装置
JP6486677B2 (ja) 電子回路の印刷方法および装置
JP6666710B2 (ja) 電子回路の印刷方法および装置
JP6408900B2 (ja) 電子回路の印刷方法および装置
CN113156832A (zh) 一种胶印机墨路***性能参数快速分析方法与***
JP6486676B2 (ja) 電子回路の印刷方法および装置
JP2013248886A (ja) 印刷機の見当合わせ方法および印刷機の見当合わせ装置
JP2013193409A (ja) 印刷制御装置、およびプログラム
WO2015076364A1 (ja) インキ供給方法およびインキ供給装置
JP2008162109A (ja) 基準画像作成装置及び基準画像作成方法
JP2015054401A (ja) インキ供給量調整装置および方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171102

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180904

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181025

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190305

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190318

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6499859

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150