JP2016115736A - 半導体素子パッケージおよび半導体装置 - Google Patents

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【課題】 周波数特性に優れた半導体素子パッケージおよび半導体装置を提供する。【解決手段】 半導体素子パッケージ1は、基体2と枠部材3と端子部材4とを備える。端子部材4は、第1誘電体層〜第3誘電体層および信号配線導体などを含んで構成され、全体形状として枠部材3の切り欠き3aを塞ぐように構成される。第1誘電体層の一表面には、複数の信号配線導体と複数の同一面接地導体層とが設けられる。第2誘電体層の2つの側面のうち、少なくとも一方の側面は、信号配線導体に対応する位置で、信号配線導体に延びる方向に凹んだ凹面と、凹面に連なる平坦面とからなる。この平坦面には、同一面接地導体層と電気的に接続する側面接地導体層が設けられる。【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体素子を収納する半導体素子パッケージおよび半導体装置に関する。
LD(レーザダイオード)、PD(フォトダイオード)に代表される光半導体素子などの半導体素子は、半導体素子を保護するとともに、半導体素子と外部の信号配線とを接続するために半導体素子パッケージに収納される。特許文献1には、半導体素子パッケージの一例として光半導体用パッケージが記載されている。
特許文献1記載の光半導体用パッケージは、光ファイバのコネクタを固定する枠部と底部とからなる搭載ベースが金属材料からなり、搭載ベースに接合されるコの字型の端子部材がセラミックス材料からなる。
特許文献2記載の半導体素子収納用パッケージは、大電流を流したときにクラックなどの破損が生じないように、挿通されるリード線の両端表面が露出されるように、絶縁体に切り欠き部が設けられ、リード線の切り欠き部にロウ付けされる部分が偏平に形成された偏平面となっている。
特開平11−17041号公報 特開2008−34610号公報
半導体素子パッケージに収容される半導体素子の高機能化に伴い、周波数がより高く、入出力端子数も増加しており、半導体素子パッケージもこれに対応するように周波数特性の向上が求められている。
本発明の目的は、周波数特性に優れた半導体素子パッケージおよび半導体装置を提供することである。
本発明は、半導体素子が載置される載置領域を含む主面を有する板状の基体と、前記載置領域を囲むように前記基体の前記主面に設けられる矩形状の枠部材であって、内周面および外周面間の厚み方向に枠部材を貫通して切り欠かれた切り欠きを有する枠部材と、前記半導体素子と外部配線とを電気的に接続する端子部材であって、前記切り欠きを塞いで前記基体と前記枠部材とに接合される端子部材と、を備え、前記端子部材は、第1誘電体層と、第1誘電体層の一表面に設けられ、前記半導体素子と電気的に接続する一方端部および前記外部配線と電気的に接続する他方端部とを有する信号配線導体と、前記信号配線導体の両側に前記信号配線導体から一定の間隔を空けて配置された同一面接地導体層と、前記信号配線導体の前記一方端部および前記他方端部が露出するように前記信号配線導体および前記同一面接地導体層の中央部分を覆う第2誘電体層であって、前記信号配線導体が延びる方向に直交する2つの側面を有し、少なくとも一方の側面が、前記信号配線導体に対応する位置で前記信号配線導体が延びる方向に凹んだ凹面と前記凹面に連なる平坦面とからなる第2誘電体層と、前記第2誘電体層の前記平坦面に設けられ、前記同一面接地導体層と電気的に接続する側面接地導体層と、を含むことを特徴とする半導体素子パッケ
ージである。
また本発明は、上記の半導体素子パッケージと、前記載置領域に載置された半導体素子と、を備えることを特徴とする半導体装置である。
本発明によれば、周波数特性に優れた半導体素子パッケージおよび半導体装置を提供することができる。
本発明の実施形態である半導体素子パッケージ1の構成を示す斜視図である。 端子部材4の構成を説明するための斜視図であり、第1誘電体層5の表面に、複数の信号配線導体6と複数の同一面接地導体層7とが設けられた状態を示している。 端子部材4の構成を説明するための斜視図であり、同一面接地導体層7に接続する貫通導体8を示している。 端子部材4の構成を説明するための斜視図であり、信号配線導体6と同一面接地導体層7の中央部分を覆うように第2誘電体層9が設けられた状態を示している。 端子部材4の構成を説明するための斜視図であり、第2誘電体層9上にさらに第3誘電体層10が設けられた状態を示している。 本発明の実施形態である半導体装置100の構成を示す断面図である。
図1は、本発明の実施形態である半導体素子パッケージ1の構成を示す斜視図である。半導体素子パッケージ1は、基体2と枠部材3と端子部材4とを備え、基体2の一方主面2aに枠部材3が設けられ、この枠部材3の基体2側には切り欠き3aが形成されている。切り欠き3aは、基体2の一方主面2aと枠部材3との間の間隙となり、端子部材4は間隙となっている切り欠き3aを塞いで設けられている。
本実施形態では、半導体素子パッケージ1に収納される半導体素子は、LD(レーザダイオード)、PD(フォトダイオード)などの光半導体素子であるが、基体2と枠部材3と端子部材4とを備える半導体素子パッケージ1に収納可能な半導体素子であれば、センサ素子や撮像素子などその他の半導体素子であってもよい。
基体2は、矩形板状に形成されており、一方主面2aに半導体素子を載置可能な載置領域を有している。この載置領域は、半導体素子パッケージ1に収納される半導体素子を載置し、半導体素子を基体2の表面に固定するための領域である。
本実施形態の基体2は、複数の絶縁性基板を積層することにより作製される。そして、基体2の載置領域上に半導体素子が載置される。絶縁性基板としては、例えば、酸化アルミニウム質焼結体、ムライト質焼結体、炭化珪素質焼結体、窒化アルミニウム質焼結体または窒化珪素質焼結体のようなセラミック材料、またはガラスセラミック材料を用いることができる。
基体2の作製方法の一例を説明する。上記材料のガラス粉末およびセラミック粉末を含有する原料粉末、有機溶剤並びにバインダを混ぜることにより混合部材を作製する。この混合部材をシート状に成形することにより複数のセラミックグリーンシートを作製する。作製された複数のセラミックグリーンシートを積層することにより積層体を作製する。積層体を約1600度の温度で焼成することにより基体2が作製される。
なお、基体2としては、複数の絶縁性基板が積層された構成に限られるものではない。一つの絶縁性基板により基体2が構成されていてもよい。また、基体2として、少なくとも半導体素子が載置される載置領域の部分に高い絶縁性を有していることが求められることから、例えば、金属基板の少なくとも載置領域上に絶縁性基板を積層した構成としてもよい。特に、基体2に対して高い放熱性が求められる場合、金属部材は高い放熱性を有していることから、基体2がこのような構成であることが好ましい。金属基板上に絶縁性基板を積層した構成とすることで、基体2の放熱性を高めることができる。
金属基板材料としては、具体的には、鉄、銅、ニッケル、クロム、コバルト、モリブデンまたはタングステンのような金属、あるいはこれらの金属の合金、たとえば銅−タングステン合金、銅−モリブデン合金、鉄−ニッケル−コバルト合金などを用いることができる。このような金属材料のインゴットに圧延加工法、打ち抜き加工法のような金属加工法を施すことによって基体2を構成する金属基板を作製することができる。
作製した金属基板の載置領域上に、別途作製した絶縁性基板をろう材などの接合材で接合して基体2を得る。
枠部材3は、矩形状の枠体からなり、平面視において載置領域を取り囲んで基体2の一方主面2aに設けられている。枠部材3は、載置領域を取り囲んでいればよく、枠部材3の内側において、載置領域は、中央部分にあってもよく、その他の部分にあってもよい。また、基体2は、枠部材3とほぼ同じ外形状を有していてもよく、基体2の主面が枠部材3よりも大きく、延出する部分があってもよい。
本実施形態では、光半導体素子を用いるため、枠部材3には、光ファイバを固定し、光信号を入出力するための貫通孔3bが設けられている。
枠部材3の切り欠き3aには端子部材4が設けられ、切り欠き3aが塞がれることになる。端子部材4は、載置領域に載置され半導体素子パッケージ1に収納される半導体素子と外部配線とを電気的に接続するための部材である。外部配線は、たとえば、半導体素子パッケージ1がさらに実装されるプリント基板などに設けられた配線や半導体素子パッケージ1に接続されるフレキシブル基板などに設けられた配線など、半導体素子パッケージ1の外部において、半導体素子と電気的に接続すべき配線である。
図2〜図5は、端子部材4の構成を説明するための斜視図である。図2は、第1誘電体層5の表面に、複数の信号配線導体6と複数の同一面接地導体層7とが設けられた状態を示している。図3は、同一面接地導体層7に接続する貫通導体8を示している。図4は、信号配線導体6と同一面接地導体層7の中央部分を覆うように第2誘電体層9が設けられた状態を示している。図5は、第2誘電体層9上にさらに第3誘電体層10が設けられた状態を示している。図2〜図5では、信号配線導体および誘電体層と、接地電位が付与される接地導体層との区別をわかり易くするために、接地導体層にハッチングを施している。
第1誘電体層5は、たとえば誘電体材料であるセラミックス材料からなり、一表面に複数の信号配線導体6と複数の同一面接地導体層7とが設けられる。信号配線導体6は、半導体素子パッケージ1に収納される半導体素子と電気的に接続する一方端部6aおよび外部配線と電気的に接続する他方端部6bとを有している。
なお、第1誘電体層5は、信号配線導体6と複数の同一面接地導体層7とが設けられる平坦な表面を有する層状または板状の部分を含んでいればよく、全体の形状は、枠部材3の切り欠き3aの基体2側を塞ぐように形成される。
同一面接地導体層7は、信号配線導体6の両側に信号配線導体6と一定の間隔を空けて配置されており、信号配線導体6と同一面接地導体層7とは、概略コプレナー線路の構成を有している。
また、信号配線導体6は、それぞれが個別の信号を伝送してもよく、同一面接地導体層7を挟んで隣り合う2本の信号配線導体6によって、互いに逆位相の信号をそれぞれ伝送する差動信号配線であってもよい。差動信号配線は、耐ノイズ性能が高く、高周波信号の伝送に好適である。
信号配線導体6の導体幅は、たとえば0.05mm〜1mmであり、信号配線導体6の配線ピッチは、たとえば0.5mm〜5mmであり、信号配線導体6と同一面接地導体層7との間隔は、たとえば0.03mm〜1mmである。同一面接地導体層7の大きさは、信号配線導体6の導体幅、配線ピッチおよび信号配線導体6との間隔に基づいて適宜決定することができる。
第2誘電体層9は、信号配線導体6の一方端部6aおよび他方端部6bが露出するように信号配線導体6および同一面接地導体層7の中央部分を覆うように設けられる。第2誘電体層9は、第1誘電体層5と同様にたとえば誘電体材料であるセラミックス材料からなり、第1誘電体層の信号配線導体6および同一面接地導体層7が設けられた表面に対向する主面と、その反対側に後述の主面接地導体層12を設ける主面と、信号配線導体6が延びる第1方向に直交する2つの側面を有する層状または板状の部分を含んでいればよい。
第2誘電体層9の層状または板状部分の厚みは、たとえば、0.1mm〜1mmであり、幅は、5mm〜20mmであり、長さは、全ての信号配線導体6を覆う長さであればよい。
第2誘電体層9の2つの側面は、いずれも平面視で、信号配線導体6および同一面接地導体層7を横切るように位置する面であり、両側面のうち、少なくとも一方の側面は、信号配線導体6に対応する位置で第1方向に凹んだ凹面9aと、凹面9aに連なる平坦面9bとからなる。凹面9aが設けられる信号配線導体6に対応する位置とは、第2誘電体層9が第1誘電体層5上に設けられた状態で、信号配線導体6の上方の位置である。信号配線導体6が複数本設けられている場合は、少なくとも1本の信号配線導体6に対応して1つの凹面9aが設けられていてもよく、全ての信号配線導体6にそれぞれ凹面9aが設けられていることが好ましい。
凹面9aと凹面9aとの間には、凹面9aに連なる平坦面9bが設けられる。さらに、側面における最端の凹面9aに連なり、最端の凹面9aよりもさらに外側にも凹面9aに連なる平坦面9bが設けられていてもよい。全ての平坦面9bは、1つの仮想平面に含まれるように設けられることが好ましい。
平面視したときに、凹面9aの幅は、信号配線導体6の配線幅とその両側に設けられた同一面接地導体層7の間隔との和よりも大きい。平面視したときに、凹面9aに連なる平坦面9bの幅は、隣接する信号配線導体6の間に設けられる同一面接地導体層7の幅よりも小さくなる。この平坦面9bには、同一面接地導体層7と電気的に接続する側面接地導体層11が設けられる。
本実施形態においては、凹面9aと平坦面9bとからなる側面は、信号配線導体6の一方端部6aを臨むように構成され、枠部材3内方の半導体素子と接続される側の第2誘電体層9側面に側面接地導体層11が設けられる。
側面接地導体層11は、同一面接地導体層7と電気的に接続するように、平坦面9bに設けられていればよく、平坦面9b全体を覆うように設けられていてもよく、平坦面9bの一部に設けられていてもよい。また、側面接地導体層11は、少なくとも平坦面9bの幅方向にかけて設けられてもよく、信号配線導体6と側面接地導体層11との電界結合を良好に維持することができる。
本実施形態では、平坦面9bは、矩形状であり、側面接地導体層11は、平坦面9b全体を覆うように設けられており、平坦面9bと同じ矩形状である。そして、同一面接地導体層7と側面接地導体層11とは直交し、矩形状の側面接地導体層11の一辺が同一面接地導体層7に接続している。
平面視したときの凹面9aの形状は、本実施形態では、角丸矩形状であるが、これに限らず、矩形状、多角形状(角丸を含む)、U字状、V字状、半円状などの形状であってもよく、角を有しない形状であるほうが応力印加時のクラックの発生を防止できる点で好ましい。なお、角丸矩形状に設けられた凹面9aは、平面視したときに角丸に形成された部位が信号配線導体6と重ならないように設けられてもよい。これにより、角丸に形成された部位に集中する応力によって信号線路導体6が断線することを抑制することができる。
信号配線導体6は、第1誘電体層5に支持され露出した表層部分と、第1誘電体層5と第2誘電体層9に挟まれた内層部分とからなり、表層部分と内層部分との境界では、信号配線導体6の周囲の誘電率が異なることから、信号配線導体6を起点として生じる電界の分布状態が変化する。特に表層部分と内層部分との境界前後において、電界の分布状態が急激に変化し、これに伴って信号配線導体6には不要な共振が起きる。即ち、信号配線導体6を伝送する高周波信号が、表層部分から内層部分に進行する場合、内層部分から表層部分に進行する場合に電界の分布に乱れが生じ、高周波信号の周波数特性が低下する。
側面接地導体層11は、同一面接地導体層7と電気的に接続することで、同一面接地導体層7と同じ接地電位となり、信号配線導体6の表層部分と内層部分との境界付近において、信号配線導体6を起点として生じる電界が側面接地導体層11と結合し、電界の分布を安定化して乱れを緩和する。これにより、信号配線導体6を伝送する高周波信号の周波数特性の低下を防ぐことができる。さらに、第2誘電体層9の側面のうち、少なくとも一方の側面に、信号配線導体6に対応する位置で第1方向に凹んだ凹面9aを設けることにより、信号配線導体6と側面接地導体層11との間に生じる静電容量を小さくすることができる。その結果、側面接地導体層11を設けることによって増加する、信号配線導体6と側面接地導体層11との間における静電容量を小さくすることができる。よって、全ての平坦面9bを含む1つの仮想平面の前後において、信号配線導体6と側面接地導体層11との間における静電容量が大きくなることによって特性インピーダンスが低下することを抑制することができ、所望の特性インピーダンスに整合しやすくなる。
本実施形態では、第2誘電体層9の信号配線導体6および同一面接地導体層7に対向する面とは反対側の面に、側面接地導体層11と電気的に接続する主面接地導体層12が設けられる。主面接地導体層12は、第2誘電体層9の主面にベタパターン状に設けられ、側面に設けられた側面接地導体層11の同一面接地導体層7に接続する一辺に平行な他辺と主面接地導体層12とが接続されている。主面接地導体層12は、側面接地導体層11を介して同一面接地導体層7と導通し、側面接地導体層11および同一面接地導体層と同じ接地電位となる。
主面接地導体層12は、第2誘電体層9の主面にベタパターン状に設けられ、第2誘電体層9を介して信号配線導体6を覆っており、信号配線導体6の内層部分において、信号
配線導体6と結合する。これにより、信号配線導体6の内層部分では、両隣の同一面接地導体層7および主面接地導体層12と結合した状態で高周波信号が伝送される。
図3に示した貫通導体8は、第2誘電体層9を厚み方向に貫通する導体であり、実際には、図3のように同一面接地導体層7上に自立しているものではない。貫通導体8は、第2誘電体層9に埋め込まれた状態となるので、図3ではわかり易いように、第2誘電体層9を図示せず、貫通導体8の位置などを概略的に示している。
貫通導体8は、第2誘電体層9を厚み方向に貫通することで、同一面接地導体層7と主面接地導体層12とを電気的に接続する。貫通導体8は、信号配線導体6を間に挟むように各同一面接地導体層7にそれぞれ複数接続するように設けられ、たとえば、信号配線導体6が延びる第1方向に沿って一直線状に設けられる。
同一面接地導体層7と主面接地導体層12とを電気的に接続することで、同一面接地導体層7および主面接地導体層12と、これらに接続する側面接地導体層11の接地電位をより安定させることができる。また、信号配線導体6の内層部分において、貫通導体8は信号配線導体6との間で電界が結合する。これにより、信号配線導体6の内層部分では、両隣の同一面接地導体層7、主面接地導体層12および貫通導体8との間で電界が結合した状態で高周波信号が伝送される。
貫通導体8は、たとえば、長さは、第2誘電体層9の厚みと同じであり、直径が0.05mm〜1mmであり、ピッチが0.1mm〜2mmである。
第2誘電体層9の上には、さらに第3誘電体層10が設けられる。第3誘電体層10は、第1誘電体層5および第2誘電体層9と同様にたとえば誘電体材料であるセラミックス材料からなり、第2誘電体層9の主面接地導体層12が設けられた主面に対向する主面と、その反対側の主面とを有する層状または板状の部分を含んでいればよい。
第3誘電体層10の層状または板状部分の大きさは、たとえば、第2誘電体層9の層状または板状部分と同じであればよい。
また、第3誘電体層10の2つの側面のうち、第2誘電体層9の凹面9aおよび平坦面9bからなる側面に対応する側面は、平坦面9bとともに1つの仮想平面に含まれるように第3誘電体層10が第2誘電体層9上に配置される。平面視したときに、凹面9aは、第3誘電体層10の下方に隠れており、第1誘電体層5の上面と、凹面9aと、第3誘電体層10の下面とで囲まれた凹部が形成される。
端子部材4は、上記説明した第1誘電体層5〜第3誘電体層10を含んで構成され、全体形状として枠部材3の切り欠き3aを塞ぐように構成される。
第1誘電体層5、第2誘電体層9および第3誘電体層10は、基体2で説明した絶縁性基板と同様のセラミックス材料から構成される。信号配線導体6、同一面接地導体層7、貫通導体8、側面接地導体層11および主面接地導体層12は、金、銀、銅、ニッケル、タングステン、モリブデンおよびマンガンなどの金属材料からなり、各誘電体層の表層または内層にメタライズ層やめっき層等の形態で同時焼成されたり、金属めっきされてなるものでもよい。また、信号配線導体6には、金属材料の線材が所定の形状に加工されて作製され、ろう材等の接合材を介して接合されたものがリード端子として接続されていてもよく、例えば各誘電体層との同時焼成が可能な金属材料に限らず、鉄、ニッケル、コバルトおよびクロム等からなる金属合金が所定のリード端子の形状に加工され、接合されたものも使用できる。
各誘電体層が、例えば酸化アルミニウム質焼結体からなる場合であれば、次のようにして作製することができる。まず酸化アルミニウムおよび酸化ケイ素等の原料粉末を適当な有機バインダおよび有機溶剤とともにシート状に成形して矩形シート状の複数のセラミックグリーンシートを作製する。各セラミックグリーンシートは、打ち抜き加工などによって予め定める外形状に加工される。次にこれらのセラミックグリーンシートを積層して積層体を作製する。その後、この積層体を1300〜1600℃の温度で焼成することによって各誘電体層を作製することができる。なお、セラミックグリーンシートは必ずしも複数層を積層する必要はなく、各誘電体層としての機械的な強度等の点で支障がなければ、1層のみでも構わない。
また、各誘電体層が酸化アルミニウム質焼結体からなる場合は、信号配線導体または各導体層は、例えばタングステンを含んでなり、次のようにして作製することができる。タングステンの粉末を有機溶剤および有機バインダと混合して作製した金属ペーストを誘電体層となるセラミックグリーンシートの表面(主面)に、所定のパターン形状となるように、スクリーン印刷法等の方法で印刷する。その後、これらのセラミックグリーンシートおよび金属ペーストを同時焼成する方法で、信号配線導体または各導体層を形成することができる。
また、貫通導体8を含む場合も、上記と同様の金属材料を用い、同様の方法で形成することができる。貫通導体8の場合には、予め誘電体層となるセラミックグリーンシートに厚み方向に貫通する貫通孔を設けておいて、この貫通孔内に金属ペーストを充填し、セラミックグリーンシートおよび金属ペーストを同時焼成すればよい。
半導体素子パッケージ1の変形例としては、凹面9aと平坦面9bとからなる側面が、信号配線導体6の他方端部6bを臨むように構成され、枠部材3外方の外部配線と接続される側の第2誘電体層9側面に側面接地導体層11が設けられてもよい。また、第2誘電体層9の信号配線導体6の一方端部6aを臨む側面と、他方端部6bを臨む側面の両側面が、いずれも凹面9aと平坦面9bとからなる側面であり、この両側面に側面接地導体層11が設けられてもよい。
図6は、本発明の実施形態である半導体装置100の構成を示す断面図である。半導体装置100は、半導体素子パッケージ1と、枠部材3の基体2とは反対側に接合される蓋体13と、基体2の載置領域2bに載置された半導体素子15とを備える。なお、蓋体13は、半導体装置100において必須の構成ではなく、たとえば封止樹脂など他の保護部材で半導体素子15を保護できる構成であれば蓋体13を備えなくてもよい。
半導体装置100が、半導体素子パッケージ1を備えることにより、周波数特性に優れた半導体装置を提供することができる。
半導体素子15は、上記のように、半導体素子パッケージ1に収納可能なものであればよく、本実施形態では、光半導体素子である。本実施形態の半導体装置100を使用する場合は、枠部材3に設けられた貫通孔3bに光ファイバが接続され固定される。光半導体素子が、例えばLDなどの発光素子であれば、端子部材4の信号配線導体6を介して外部から入力された電気信号に応じて発光素子から光が出射され、出射された光が光ファイバに入射する。光半導体素子が、例えばPDなどの受光素子であれば、光ファイバから出射された光が受光素子に照射され、受光量に応じた電気信号が、端子部材4の信号配線導体6を介して外部に出力される。
このように、半導体素子15として光半導体素子を用いる場合は、光ファイバの光軸上
に半導体素子15を配置する必要があるので、基体2に半導体素子15を直接載置せず、ペルチェ素子やマウント部材14を介して載置することが好ましい。マウント部材14は、絶縁性を有する材料であればよく、基体2で説明した絶縁性基板と同様のセラミックス材料などを用いることができる。
本実施形態では、半導体素子15の接続パッドと信号配線導体6の一方端部6aとは、ボンディングワイヤ16によって電気的に接続されており、半導体素子15と外部配線との電気信号の入出力が可能となっている。
半導体素子15と端子部材4の信号配線導体6との接続は、電気信号が伝送できればどのような接続でもよく、本実施形態のようなボンディングワイヤ16による接続以外に、フリップチップ接続、異方性導電フィルム(ACF)による接続などであってもよい。
蓋体13は、半導体装置100の内部に水分や微粒子などの侵入を防止できるものであればよく、枠部材3と同様の金属材料や端子部材4の各誘電体層と同様のセラミックス材料などを板状に加工、成形したものを用いることができる。
なお、本実施形態のように、半導体素子15がLDやPDなどの光半導体素子の場合は、外光が半導体装置100内に入射することを防ぐために、蓋体13は、光を透過しない不透明なものとする。
蓋体13は、枠部材3の上部にろう材などの接合材によって固定される。半導体装置100を組み立てる場合、予め半導体素子パッケージ1を準備し、基体2の載置領域2bに半導体素子15を載置して基体2に固定し、半導体素子15と端子部材4の信号配線導体6とをボンディングワイヤ16によって電気的に接続するとともに、半導体素子15との間で光信号が入出力されるように光ファイバを貫通孔3bに固定する。その後、蓋体13を枠部材3に固定する。
1 半導体素子パッケージ
2 基体
2a 一方主面
2b 載置領域
3 枠部材
3b 貫通孔
4 端子部材
5 第1誘電体層
6 信号配線導体
6a 一方端部
6b 他方端部
7 同一面接地導体層
8 貫通導体
9 第2誘電体層
9a 凹面
9b 平坦面
10 第3誘電体層
11 側面接地導体層
12 主面接地導体層
13 蓋体
14 マウント部材
15 半導体素子
16 ボンディングワイヤ
100 半導体装置

Claims (5)

  1. 半導体素子が載置される載置領域を含む主面を有する板状の基体と、
    前記載置領域を囲むように前記基体の前記主面に設けられる矩形状の枠部材であって、内周面および外周面間の厚み方向に枠部材を貫通して切り欠かれた切り欠きを有する枠部材と、
    前記半導体素子と外部配線とを電気的に接続する端子部材であって、前記切り欠きを塞いで前記基体と前記枠部材とに接合される端子部材と、を備え、
    前記端子部材は、
    第1誘電体層と、
    第1誘電体層の一表面に設けられ、前記半導体素子と電気的に接続する一方端部および前記外部配線と電気的に接続する他方端部とを有する信号配線導体と、
    前記信号配線導体の両側に前記信号配線導体から一定の間隔を空けて配置された同一面接地導体層と、
    前記信号配線導体の前記一方端部および前記他方端部が露出するように前記信号配線導体および前記同一面接地導体層の中央部分を覆う第2誘電体層であって、前記信号配線導体が延びる方向に直交する2つの側面を有し、少なくとも一方の側面が、前記信号配線導体に対応する位置で前記信号配線導体が延びる方向に凹んだ凹面と前記凹面に連なる平坦面とからなる第2誘電体層と、
    前記第2誘電体層の前記平坦面に設けられ、前記同一面接地導体層と電気的に接続する側面接地導体層と、を含むことを特徴とする半導体素子パッケージ。
  2. 前記端子部材は、前記第2誘電体層の前記信号配線導体および前記同一面接地導体層に対向する面とは反対側の面に設けられる、前記側面接地導体層と電気的に接続する主面接地導体層をさらに含むことを特徴とする請求項1記載の半導体素子パッケージ。
  3. 前記端子部材は、前記第2誘電体層を厚み方向に貫通し、前記同一面接地導体層および前記主面接地導体層と電気的に接続する貫通導体をさらに含むことを特徴とする請求項2記載の半導体素子パッケージ。
  4. 前記端子部材は、前記一方の側面が、前記信号配線導体の前記一方端部を臨むように構成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の半導体素子パッケージ。
  5. 請求項1〜4のいずれか1つに記載の半導体素子パッケージと、
    前記載置領域に載置された半導体素子と、を備えることを特徴とする半導体装置。
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