JP2016107285A - レーザ切断システム - Google Patents

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佳男 堀田
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佳男 堀田
勝山 大輔
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Abstract

【課題】製品を残材から切り離すための押さえ部を、分離後の製品の搬送にも利用することによりシステムの大型化を抑制でき、また、製品を押さえる際に吸着することで製品がずれることを防止して製品の搬送を確実に行う。【解決手段】レーザ光によりワークWの一部を切断してワークWから切り離し可能な製品Mを形成する加工機本体10と、加工機本体10から搬出されたワークWを持ち上げるフォーク部30と、フォーク部30上のワークWの端部を保持するワーク保持部40と、ワーク保持部40に保持されたワークWとフォーク部30とが上下方向に離れる際にワークW中の製品Mをフォーク部30に押し付け可能であり、かつフォーク部30上に残った製品Mを吸着して搬送可能な押さえ部52と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、レーザ切断システムに関する。
板状のワークの一部を切断して残材から切り離し可能な製品を形成し、この製品を搬送するレーザ切断システムが知られている。近年、使用されるレーザ光のスポット径が小さくなっており、レーザ光によって切断されたワークの切断幅が狭くなるため、製品が残材に引っかかってしまうことがある。そのため、切断後の製品を押さえ機構によって押さえ付け、この状態でワークを持ち上げることにより、残材から製品を分離する構成が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
実公平06−34071号公報
しかしながら、特許文献1に記載のものは、押さえ機構により製品を押さえ付けるだけであり、分離後の製品は押さえ機構と別の搬送装置により搬送する必要がある。これでは、押さえ機構と搬送装置との双方が必要となりシステムが大型化するといった問題がある。また、特許文献1に記載のものは、製品を単に押さえ付けるため、この押さえ付け力が弱いと製品がずれてしまい、搬送装置により適切に製品をピックアップできず、搬送不能になるといった問題がある。
以上のような事情に鑑み、本発明は、製品を残材から切り離すための押さえ部を、分離後の製品の搬送にも利用することによりシステムの大型化を抑制でき、また、製品を押さえる際に吸着することで製品がずれることを防止して製品の搬送を確実に行うことが可能なレーザ切断システムを提供することを目的とする。
本発明に係るレーザ切断システムは、レーザ光によりワークの一部を切断してワークから切り離し可能な製品を形成する加工機本体と、加工機本体から搬出されたワークを持ち上げるフォーク部と、フォーク部上のワークの端部を保持するワーク保持部と、ワーク保持部に保持されたワークとフォーク部とが上下方向に離れる際にワーク中の製品をフォーク部に押し付け可能であり、かつフォーク部上に残った製品を吸着して搬送可能な押さえ部と、を備える。
また、押さえ部は、少なくともワークの上面に対応した領域に所定間隔で複数配置されてもよい。また、複数の押さえ部は、それぞれが昇降可能に形成されてもよい。また、押さえ部は、製品を押さえる方向に弾性的に保持されてもよい。また、製品を形成済みのワークを載置して加工機本体から搬出する剣山状または鋸歯状のパレットを備え、フォーク部は、パレットの搬出方向と交差する方向に移動してパレットに差し込み可能であってもよい。また、パレットに対してフォーク部の反対側に、ワークから製品を取り外した残材を載置する残材トレーが配置されてもよい。また、押さえ部によって搬送される製品を載置する複数の製品トレーを備え、製品トレーは、パレットの搬出方向と交差する方向に並べて配置されてもよい。
本発明によれば、製品を残材から切り離すための押さえ部を、分離後の製品の搬送にも利用することによりシステムを簡略化してシステムの大型化を抑制できる。また、製品を押さえる際に吸着して製品がずれることを防止するので、製品を所定位置に正確に載置することができ、製品のピックアップを確実にして製品搬送の自動化に対応することができる。
また、押さえ部が、少なくともワークの上面に対応した領域に所定間隔で複数配置されるものでは、ワーク中に複数の製品が形成される場合に、いずれかの押さえ部材により製品のそれぞれを押さえることができ、残材から複数の製品を確実に切り離すことができるまた、押さえ部が、ワークの上面に対応するため、複数の製品を同時に吸着して搬送することができる。また、複数の押さえ部が、昇降可能に形成されるものでは、いずれかの押さえ部を選択してワークを押し付けることできる。また、押さえ部が、製品を押さえる方向に弾性的に保持されるものでは、製品に弾性的に押し付けた状態で残材を持ち上げることにより、押さえ部が弾性力により延びることで製品を確実に残材から切り離すことができる。また、製品を形成済みのワークを載置して加工機本体から搬出する剣山状または鋸歯状のパレットを備え、フォーク部が、パレットの搬出方向と交差する方向に移動してパレットに差し込み可能であるものでは、加工機本体から搬出されたワークに対して効率よくフォーク部を配置でき、システムの大型化を抑制できる。また、パレットに対してフォーク部の反対側に、ワークから製品を取り外した残材を載置する残材トレーが配置されるものでは、フォーク部と干渉することなく残材を残材トレーに排出できる。また、押さえ部によって搬送される製品を載置する複数の製品トレーを備え、製品トレーが、パレットの搬出方向と交差する方向に並べて配置されるものでは、押さえ部によって搬送される製品を効率よく仕分けすることができ、また、システムがパレットの搬出方向に長くなってシステムが大型化するのを防止できる。
実施形態に係るレーザ切断システムの一例を示す斜視図である。 実施形態に係るレーザ切断システムの一例を示す平面図である。 パレット及びフォーク部の一例を示す斜視図である。 押さえ部を有するローダの一例を示す側面図である。 レーザ切断システムの動作の一例を示す図である。 レーザ切断システムの動作の一例を示す図である。 レーザ切断システムの動作の一例を示す図である。 レーザ切断システムの動作の一例を示す図である。 変形例に係るレーザ切断システムの一例を示す平面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。ただし、本発明はこれに限定されるものではない。また、図面においては実施形態を説明するため、一部分を大きくまたは強調して記載するなど適宜縮尺を変更して表現している。以下の各図において、XYZ座標系を用いて図中の方向を説明する。このXYZ座標系においては、水平面に平行な平面をXY平面とする。このXY平面においてワークWを加工機本体10に搬入または搬出する方向をX方向と表記し、X方向に直交する方向をY方向と表記する。また、XY平面に垂直な方向はZ方向と表記する。X方向、Y方向及びZ方向のそれぞれは、図中の矢印の方向が+方向であり、矢印の方向とは反対の方向が−方向であるものとして説明する。
図1は、実施形態に係るレーザ切断システム100の一例を示す斜視図である。図2は、レーザ切断システム100の一例を示す平面図である。図1及び図2に示すように、レーザ切断システム100は、加工機本体10と、パレット載置部20と、フォーク部30と、ワーク保持部40と、ローダ50と、製品トレー60と、残材トレー70とを備えている。また、レーザ切断システム100は、各部を統括的に制御する不図示の制御部を有している。加工機本体10は、後述するパレット21に載置されたワークWに対してレーザ切断加工を行い、製品Mを形成する。加工機本体10は、チャンバ11を有している。チャンバ11は、ワークW及びパレット21を収容可能な寸法に形成されており、開口部11aを有している。開口部11aは、ワークWを載置したパレット21が通過可能な大きさに設けられる。本実施形態では、開口部11aを介してワークW及びパレット21が加工機本体10に搬入及び搬出される。
チャンバ11の内部には、レーザヘッド12が収容されている。レーザヘッド12は、ワークWを切断するため、例えば−Z方向にレーザ光を射出する射出部(不図示)を有している。レーザヘッド12は、光ファイバなどの光伝送体を介してレーザ光源に接続されている。レーザ光源としては、例えば炭酸ガスレーザなどの気体レーザの光源や、ファイバーレーザなどの固体レーザの光源が用いられる。レーザヘッド12は、不図示のヘッド移動部により、X方向、Y方向及びZ方向に移動可能に設けられている。ヘッド移動部は、例えば、X方向に移動可能なガントリと、ガントリに対してY方向に移動可能なスライダと、スライダに対してZ方向に移動可能な昇降部と、で構成され、それぞれの駆動源を駆動することによりレーザヘッド12をX方向、Y方向、及びZ方向の所定位置に移動させる。
レーザヘッド12によるレーザ光の射出や、ヘッド移動部は、制御部によって制御される。これにより、加工機本体10は、レーザヘッド12を移動させつつレーザ光を射出することにより、ワークWの一部を切断して製品を形成する。なお、上記した構成はワークWに対してレーザヘッド12が移動する構成を説明したがこれに限定されず、レーザヘッド12を固定してワークWを移動させるものや、レーザヘッド12及びワークWの双方が移動するものなど、ワークWとレーザヘッド12とが相対的に移動する任意の構成が適用可能である。
パレット載置部20は、加工機本体10の開口部11aに対して−X側に配置される。パレット載置部20は、加工機本体10に搬入されるパレット21や、加工機本体10から搬出されるパレット21を載置する。パレット載置部20は、開口部11aからX方向に延びるガイド部材22、23を有している。ガイド部材22、23は、Y方向に並んで配置される。ガイド部材22、23は、パレット21をX方向に案内する。
図3は、パレット21の一例を示す斜視図である。なお、図3には、後述のフォーク部30についても併せて示している。このパレット21は、加工前のワークWを載置して加工機本体10に搬入する場合の他に、加工機本体10内においてワークWの載置台や、製品Mを形成済のワークWを載置して加工機本体10から搬出する場合に用いられる。
図3に示すように、パレット21は、ベースプレート21a及び支持プレート21bを有している。ベースプレート21aは、例えば矩形状に形成されている。ベースプレート21aの下面にはガイド部材22、23を走行可能な不図示の車輪を備えている。パレット21は、これら車輪のいずれかを駆動輪とすることでガイド部材22、23上を移動する。ただし、パレット21に駆動輪を備えることに代えて、また、パレット載置部20に不図示のパレット駆動機構を形成し、このパレット駆動機構を駆動することによりパレット21をガイド部材22、23に沿ってX方向に沿って移動させてもよい。なお、パレット21の移動は制御部によって制御される。
支持プレート21bは、ワークWの下面(−Z側の面)を支持する。支持プレート21bは、ベースプレート21aの上面(+Z側の面)に複数設けられている。複数の支持プレート21bは、ベースプレート21aに対して立った状態で設けられ、X方向に並んで配置されている。複数の支持プレート21bにおいてX方向の間隔は、後述するフォーク部30の腕部32を差し込むことが可能な間隔に設定される。各支持プレート21bは、例えば鋸歯状に形成された複数の上端部21cを有している。各上端部21cは、ベースプレート21aからの高さ(Z方向の位置)が同一となるように形成されている。複数の上端部21cには、ワークWが載置される。複数の上端部21cの高さが同一であるため、ワークWを水平面(XY平面)に沿って安定して配置することができる。また、上端部21cが鋸歯状に形成されているため、上端部21cとワークWとの間の接触面積が小さくなる。
なお、上端部21cは、鋸歯状とすることに限定されず、例えば、波形状としてもよい。また、パレット21は、複数の支持プレート21bを用いることに限定されず、例えば、複数のピンがベースプレート21a上に配置された剣山状でもよい。
パレット21は、パレット載置部20に待機した状態で外部からワークWが支持プレート21bの上端部21cに載置される。パレット21へのワークWの載置は、作業者が手作業により行ってもよく、またはワーク搬送装置(例えば後述するローダ50等)により行ってもよい。パレット21は、ワークWを乗せたまま+X方向に移動して加工機本体10の加工領域に配置される。また、パレット21は、加工済みのワークWを載置したまま−X方向に移動して加工機本体10の外部に搬出され、パレット載置部20に戻る。このように、パレット21は、加工機本体10とパレット載置部20とを往復移動する。なお、パレット21は1台で運用されることに限定されず、複数台のパレット21が使用されてもよい。この場合、パレット21同士が干渉しないようにパレット21を加工機本体10とパレット載置部20とで循環させる構成が適用されてもよい。
フォーク部30は、図1及び図2に示すように、パレット載置部20の−Y側に配置され、不図示の駆動装置によって+Y方向に進退可能に形成されている。さらに、フォーク部30は、不図示の駆動装置によってZ方向に昇降可能に形成されている。フォーク部30は、基部31と、腕部32とを有している。基部31は、X方向に延びた形状に形成されている。基部31は、不図示のガイド部によってY方向に移動可能に設けられている。腕部32は、基部31から+Y方向に延びるように形成されている。腕部32は、X方向に複数設けられている。各腕部32は、支持プレート21bとほぼ等しいピッチでX方向に並んで配置されている。
フォーク部30は、図3に示すように、基部31を+Y方向に移動させた場合に各腕部32が支持プレート21b同士の間を+Y方向に侵入可能である。これにより、腕部32を支持プレート21b間に差し込んだ状態でフォーク部30を上昇させることにより、指示プレート21b上に載置されたワークWを腕部32によって持ち上げることが可能となる。なお、フォーク部30のY方向への進退移動及びZ方向への昇降移動は、制御部によって制御される。
ワーク保持部40は、図1及び図2に示すように、ワークWの端辺を保持する。ワーク保持部40は、グリッパ41、42を有する。グリッパ41、42は、X方向に長手となるように形成され、Y方向に並んで配置される。グリッパ41、42は、ワークWの−Y側及び+Y側の端辺をそれぞれ保持する。グリッパ41、42は、フォーク部30によって持ち上げられたワークWを把持可能な高さ(Z方向位置)に設定される。ワーク保持部40には、ガイドレール43が設けられている。ガイドレール43は、グリッパ41、42をY方向に案内する。グリッパ41、42は、不図示の駆動源に接続されており、この駆動源によってY方向に移動し、ワークWの把持または解放を行う。なお、グリッパ41、42の移動は、制御部によって制御される。
また、上記したワーク保持部40は、ワークWの−Y側及び+Y側の端辺をそれぞれ保持するが、これに限定されない。例えば、ワークWの−X側及び+X側の端辺をそれぞれ保持するものでもよく、また、ワークWの±Y側及び±X側の端辺をそれぞれ保持するものでもよい。ワーク保持部40は、ワークWの長辺側(例えばY方向に伸びる端辺側)をそれぞれ把持することにより、ワークWを持ち上げた際にワークWのたわみを軽減できる。また、グリッパ41、42は、X方向に長手のものであることに限定されず、ワークWの端部を保持可能な任意の構成が適用可能である。
ローダ50は、ワークWやワークWから切り離された製品Mを搬送する。ローダ50は、本体部51と、押さえ部52とを有している。図4は、ローダ50の一例を示す側面図である。図1、図2及び図4に示すように、本体部51は、例えば矩形の箱状に形成されている。本体部51は、不図示の移動機構に接続されており、この移動機構によってX方向、Y方向及びZ方向に移動可能である。本体部51は、−Z側の面(底面)51aがXY平面に平行となるように配置される。本体部51の底面51aは、ワークWを搬送する際にワークWの上面と対向する面である。底面51aは、ワークWに応じた寸法に形成されている。
押さえ部52は、本体部51の底面51aに複数設けられている。押さえ部52は、本体部51の底面51aの全体に亘ってX方向及びY方向にそれぞれ一定間隔で配置される。複数の押さえ部52は、ワークWの寸法に対応した領域に配置されている。複数の押さえ部52の本数や配置は任意である。例えば、ワークWの上面に対応した領域のうち、一部の押さえ部52の本数を多くして、ワークWの上面に対応した領域において、押さえ部52の粗密が形成されてもよい。
各押さえ部52は、昇降ロッド52aと、吸着パッド52bと、弾性部材52cとを有している。昇降ロッド52aは、底面51aから−Z方向に突出して設けられている。各昇降ロッド52aは、不図示の駆動装置により底面51aに対して個別に昇降(Z方向に移動)可能となっている。吸着パッド52bは、昇降ロッド52aの−Z側の端部に取り付けられている。吸着パッド52bには、不図示の吸引機構が接続されており、この吸引機構を駆動することでワークWを吸着可能である。
なお、ワークWの吸着は、気体を吸引して行う構成に限定されず、例えばワークWが磁性材料である場合、ワークWを磁気的に吸着または解放可能な電磁石等が使用されてもよい。弾性部材52cは、昇降ロッド52aの周囲に配置され、吸着パッド52bと底面51aとの間に弾性力を付与する。このように、押さえ部52は、弾性部材52cによってZ方向に弾性的に保持されており、この弾性部材52cの弾性力に抗して上方に移動可能となっている。また、ローダ50の移動や押さえ部52の駆動は、制御部によって制御される。
図1及び図2に示すように、製品トレー60は、ワークWから分離した製品Mを載置する。製品トレー60は、パレット載置部20の下方(−Z側)に配置される。製品トレー60において、製品Mは積層した状態で載置される。残材トレー70は、ワークWから製品Mを取り外した残材Sを載置する。残材トレー70は、パレット載置部20の+Y側に配置される。したがって、残材トレー70は、パレット載置部20に対してフォーク部30の反対側に配置される。
また、上記したワーク保持部40は、残材トレー70の上方まで+Y方向に移動可能となっている。これにより、残材Sを保持したワーク保持部40により残材Sを残材トレー70まで搬送することができる。また、製品トレー60や残材トレー70は下面側に不図示の車輪が設けられており、作業者等により引き出して搬送可能となっている。なお、製品トレー60や残材トレー70は、搬送装置等により搬送されるように構成されてもよい。
次に、上記のように構成されたレーザ切断システム100の動作を説明する。レーザ切断システム100の動作は、不図示の制御部によって各部が制御される点は上記のとおりである。図5〜図8は、レーザ切断システム100の動作過程を示す図である。
まず、パレット載置部20にパレット21が配置された状態で、レーザ切断システム100の外部に保管されている未加工のワークWがローダ50によってパレット21上に搬送される。パレット21上へのワークWの搬送は、作業者の手作業や他の搬送装置で行ってもよい。ローダ50によりワークWを搬送する場合、複数の吸着パッド52bによりワークWの上面を吸着してワークWを保持する。吸着パッド52bによるワークWの吸着力は、ローダ50の移動によってワークWが落下しない程度に設定される。
ワークWを吸着したローダ50がパレット21まで移動し、ワークWをパレット21上に載置する。ワークWがパレット21に載置された後、パレット21がガイド部材22、23に沿って+X方向に移動して加工機本体10にワークWを搬入する。加工機本体10ではパレット21に載置したままレーザヘッド12によってワークWの切断加工が行われ、例えば複数の製品Mが形成される。ワークWへの加工終了後、パレット21は、−X方向に移動して加工機本体10からワークWを搬出し、パレット載置部20に戻る。ワークWは切断加工により製品Mと残材Sとに分離されており、これら製品M及び残材Sの双方がパレット21に載置された状態でパレット載置部20まで搬送される。
次に、図5(a)に示すように、フォーク部30が待機位置から+Y方向に移動し、腕部32を支持プレート21b間に差し込んでワークWの下方に配置する。また、フォーク部30の移動とほぼ同時に、ローダ50が移動してワークWの上方に配置される。このとき、押さえ部52は、ワークWから離れた状態となっている。
続いて、図5(b)に示すように、フォーク部30を+Z方向に移動させ、ワークWをパレット21から持ち上げる。これにより、ワークWは、パレット21上からフォーク部30の腕部32上に載置された状態となる。次に、図6(a)に示すように、ワークWがフォーク部30によってパレット21から持ち上げられた後、ローダ50がワークWの上方から−Z方向に移動し、吸着パッド52bをワークWの上面に当接させる。吸着パッド52bは、ワークWに当接することによりワークWを吸着する。なお、吸着パッド52bのうち製品Mに対応するものだけを選択して吸着させてもよい。また、吸着パッド52bの吸着力は、ワークWの搬送時と同様の吸着力であってもよく、または、ワークWの搬送時の吸着力より小さな吸着力であってもよい。吸着パッド52bの吸着量は、製品Mの分離後に製品Mがずれない程度の吸着力に設定されてもよい。また、吸着パッド52bでワークWを吸着せず、単に吸着パッド52bをワークWに押し付けるだけでもよい。各吸着パッド52b及び昇降ロッド52aは+Z方向に押され、弾性部材52cが縮んだ状態となっている。
また、図6(a)に示すように、ワーク保持部40は、グリッパ41、42をそれぞれY方向に移動してワークWの−Y側及び+Y側の端辺をそれぞれ保持する。グリッパ41、42によってワークWを保持するタイミングは、ローダ50の吸着パッド52bがワークWに当接するのと同時、または当接前、当接後のいずれであってもよい。なお、ワーク保持部40は、フォーク部30で持ち上げた後のワークWを保持することに代えて、先にパレット21上のワークWを把持し、フォーク部30の上昇とともに+Z方向に移動してもよい。
ワークWは、吸着パッド52bによって−Z方向に押された状態となり、押さえ部52の吸着パッド52bと、フォーク部30の腕部32とによって挟まれた状態で保持される。なお、押さえ部52は、X方向及びY方向に所定間隔で複数配置されているため、ワークWに対してバランスよく押し付けることができる。また、製品Mの寸法によっては複数の押さえ部52で製品Mを押さえるため、製品Mに不要な力が作用して製品Mが変形するのを抑制できる。
この段階では、ワークWの下面側はフォーク部30の腕部32によって支持されているため、吸着パッド52bを介して−Z方向の弾性力を受けても製品Mが残材Sから切り離されることはない。なお、フォーク部30を+Z方向に移動させる際、ローダ50を同期させて+Z方向(又は−Z方向)に移動させることにより、弾性部材52cの収縮量を調整してもよい。
次に、図6(b)に示すように、ローダ50の位置を保持したままフォーク部30を−Z方向に移動させ、フォーク部30がローダ50から離れるように移動させる。このとき、ワーク保持部40はZ方向に移動せず、その位置を保持している。フォーク部30の−Z方向の移動に伴い、ワークWの−Y側端辺及び+Y側端辺がZ方向に支持される一方、製品Mについては−Z側の支持が解除される。そのため、弾性部材52cの弾性力によって吸着パッド52bはフォーク部30の腕部32とともに−Z方向に移動し、製品Mを腕部32上に押し付けることで製品Mを残材Sから切り離すことになる。なお、製品Mが切り離されることにより、残った残材Sがグリッパ41、42によってZ方向に保持された状態となる。製品Mは、吸着パッド52bに吸着された状態で切り離されるため、X方向及びY方向への位置ずれが抑制される。
なお、ローダ50及びワーク保持部40をZ方向に保持し、フォーク部30を−Z方向に移動させることに限定されない。例えば、フォーク部30をZ方向に保持してローダ50及びワーク保持部40を+Z方向に同期して移動させてもよく、また、ローダ50及びワーク保持部40の一方または双方を+Z方向または−Z方向に移動させつつ、フォーク部30を−Z方向に移動させて残材Sから製品Mを切り離してもよい。
次に、図7(a)に示すように、吸着パッド52bによる吸着を解除し、ローダ50を+Z方向に移動させる。これにより、製品Mがフォーク部30の腕部32上に正確に載置された状態で吸着パッド52bが上方に退避する。その後、残材Sを保持したグリッパ41、42を+Y方向に残材トレー70の上方まで移動させ、腕部32の上方から残材Sを搬出する。
次に、図7(b)に示すように、ローダ50を−Z方向に移動させ、吸着パッド52bを製品Mの上面に当接させて製品Mを吸着する。このとき、制御部は、製品Mの位置を予め把握しているので、この製品Mに対応する吸着パッド52bのみに対して吸着を行うように指示する。続いて、フォーク部30は、−Z方向に移動して吸着パッド52bから離れるとともに−Y方向に移動してローダ50の下方から退避する。その結果、製品Mは、フォーク部30からローダ50に渡される。なお、図7(a)では全ての製品Mを吸着パッド52bで吸着しているが、複数の製品Mのうち一部を吸着パッド52bで吸着し、残りをフォーク部30の腕部32に載置したままとしてもよい。
次に、図8(a)に示すように、ローダ50を−Z方向に移動させることにより、製品トレー60に製品Mを載置する。このとき、パレット21は、パレット載置部20から離れた状態に位置している。その後、ローダ50を残材Sの上方に移動させ、吸着パッド52bにより残材Sの上面を吸着して残材Sを保持する。そして、グリッパ41、42による残材Sの保持を解除し、図8(b)に示すように、ローダ50を−Z方向に移動させて残材トレー70に残材Sを載置する。
なお、残材Sは、ローダ50によって残材トレー70に搬送されることに限定されない。例えば、ワーク保持部40により残材Sを残材トレー70の上方に搬送した後、グリッパ41、42による残材Sの把持を解除することにより落下して残材トレー70に入れるものでもよい。また、グリッパ41、42が−Z方向に移動して残材トレー70に入れるものでもよい。また、ローダ50とは別の搬送装置によりグリッパ41、42から残材Sを受け取って残材トレー70に入れるものでもよい。
その後、パレット載置部20にパレット21を配置した状態で、次の未加工のワークWがローダ50によってパレット21上に載置される。そして、上記の動作を繰り返して行うことにより、ワークWが切断加工され、製品トレー60に新たな製品Mが載置され、残材トレー70に新たな残材Sが載置される。
このように、本実施形態によれば、製品Mを残材Sから切り離すための押さえ部52を、ローダ50として分離後の製品Mの搬送にも利用することによりシステムを簡略化してシステムの大型化を抑制できる。また、製品Mを押さえる際に吸着パッド52bにより製品Mを吸着するので製品Mがフォーク部30の腕部32上でずれることを防止できる。これにより、製品Mを所定位置に正確に載置することができ、製品のピックアップを確実にして製品Mの搬送の自動化に対応することができる。
上記した実施形態では、製品トレー60がパレット載置部20の下方(−Z側)に配置された構成を例に挙げて説明したが、これに限定するものではない。図9は、変形例に係るレーザ切断システム100Aの一例を示す平面図である。本変形例において、上記した実施形態と同一または同等の構成部分については同一符号を付けて説明を省略または簡略化する。
図9に示すように、このレーザ切断システム100Aは、製品トレー60Aが、パレット載置部20の側方(−X側)に配置される。製品トレー60Aは、複数設けられ、パレット21の搬出方向(X方向)と交差する方向(Y方向)に並べて配置される。複数の製品トレー60Aは、互いに同一形状のものが用いられるが、異なる形状のものが使用されてもよい。例えば、配置する箇所や、載置する製品Mに応じて異なる製品トレー60Aが使用されてもよい。
このレーザ切断システム100では、製品MがワークWから切り離されてフォーク部30に載置された後(すなわち図7(a)において残材Sが搬出された後)、ローダ50が移動し、吸着パッド52bによって搬送対象の製品Mを吸着する。そして、ローダ50がX方向またはY方向に移動し、いずれかの製品トレー60A上に配置される。続いて、ローダ50が−Z方向に移動し、吸着パッド52bの吸着を解除することにより、製品Mが製品トレー60Aに載置される。この動作を搬送対象の製品Mごとに繰り返して行うことにより、腕部32上の複数の製品Mを、それぞれ決められた製品トレー60Aに搬送することができる。
なお、図示のように、搬送トレー60Aの数は3台に限定されず、1台または2台、または4台以上であってもよい。また、これら搬送トレー60Aは不図示の搬送装置によって搬送されてもよい。なお、残材Sは、上記した実施形態と同様に残材トレー70に載置される。
このように、本変形例によれば、複数の製品トレー60Aがパレット21の搬出方向(X方向)と交差する方向(Y方向)に並べて配置されるので、システムがX方向になるのを防止し、システムがコンパクトになってフロアスペースを有効に活用にことができる。また、パレット載置部20を中心として、加工機本体10、フォーク部30、製品トレー60A、残材トレー70が配置されるので、システム全体を小型化することができる。
以上、実施形態について説明したが、本発明は、上述した説明に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。上記した実施形態では、押さえ部52が弾性部材52cによって弾性的に保持された構成を例に挙げて説明したが、これに限定するものではない。例えば、弾性部材52cに代えて各押さえ部52を個別に昇降させる昇降装置が設けられ、図6(a)に示す状態において、フォーク部30を降下する際、昇降装置によって製品Mに対応する押さえ部52をZ方向に降下させて、残材Sから製品Mを切り離すようにしてもよい。
また、上記した実施形態では、ローダ50において複数の押さえ部52がX方向及びY方向に一定間隔で配置された構成を例に挙げて説明したが、これに限定するものではなく、X方向またはY方向に間隔を変えて配置されてもよい。例えば、ワークWに小さな製品Mを形成する場合、この製品Mに対応する部分において、押さえ部52の間隔を小さくしてもよい。また、ワークWの端部周辺(残材Sの端部周辺)に対応する押さえ部52の間隔を大きくしてもよい。
W…ワーク
M…製品
S…残材
10…加工機本体
20…パレット載置部
21…パレット
30…フォーク部
40…ワーク保持部
41、42…グリッパ
50…ローダ
52a…昇降ロッド
52b…吸着パッド
52c…弾性部材
60、60A…製品トレー
70…残材トレー
100、100A…レーザ切断システム

Claims (7)

  1. レーザ光によりワークの一部を切断して前記ワークから切り離し可能な製品を形成する加工機本体と、
    前記加工機本体から搬出された前記ワークを持ち上げるフォーク部と、
    前記フォーク部上の前記ワークの端部を保持するワーク保持部と、
    前記ワーク保持部に保持された前記ワークと前記フォーク部とが上下方向に離れる際に前記ワーク中の前記製品を前記フォーク部に押し付け可能であり、かつ前記フォーク部上に残った前記製品を吸着して搬送可能な押さえ部と、を備えるレーザ切断システム。
  2. 前記押さえ部は、少なくとも前記ワークの上面に対応した領域に所定間隔で複数配置される請求項1記載のレーザ切断システム。
  3. 複数の前記押さえ部は、それぞれが昇降可能に形成される請求項1または請求項2記載のレーザ切断システム。
  4. 前記押さえ部は、前記製品を押さえる方向に弾性的に保持される請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のレーザ切断システム。
  5. 前記製品を形成済みの前記ワークを載置して前記加工機本体から搬出する剣山状または鋸歯状のパレットを備え、
    前記フォーク部は、前記パレットの搬出方向と交差する方向に移動して前記パレットに差し込み可能である、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のレーザ切断システム。
  6. 前記パレットに対して前記フォーク部の反対側に、前記ワークから前記製品を取り外した残材を載置する残材トレーが配置される請求項5記載のレーザ切断システム。
  7. 前記押さえ部によって搬送される前記製品を載置する複数の製品トレーを備え、
    前記製品トレーは、前記パレットの搬出方向と交差する方向に並べて配置される、請求項5または請求項6記載のレーザ切断システム。
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