JP2016023045A - ワーク搬送方法及びワーク搬送システム - Google Patents
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Abstract
【課題】積層した最上部のワークから1枚毎取り出して次工程へ搬送供給を行うワーク搬送方法及び装置を提供する。【解決手段】積層された板状のワークをワーク搬送装置によって1枚毎持上げて次工程へ搬送するワーク搬送方法であって、(a)積層されている最上部のワークWをワーク搬送装置9におけるワーク保持手段15Cによって持上げる工程、(b)持上げられたワークと積層されているワークとの間へワーク受け部材17を移動する工程、(c)持上げられたワークが1枚であるか否かを検出する工程、(d)持上げられたワークが2枚以上である場合、最上部のワークと下側のワークとを分離する工程、(e)上記(c)工程と前記(d)工程を予め設定された回数繰り返す工程、(f)前記(c)工程でワークが1枚であることを検出したとき、持上げたワークを次工程へ搬送する工程、を備えている。【選択図】図1
Description
本発明は、例えばパレット上に積載(積層)されている最上部の板状のワークを、例えば搬送ロボット等のごときワーク搬送装置によって1枚毎持上げて次工程へ搬送する搬送方法及び搬送システムに係り、さらに詳細には、最上部のワークを持上げたとき、最上部のワークの下面に他のワークが密着しているような場合であっても、最上部のワークとその下側のワークとを分離してワークの搬送を行うことのできるワーク搬送方法及びワーク搬送システムに関する。
従来、予め所定形状に切断加工された板状のワーク(素材)や、予めパンチング加工やタッピング加工などの一次加工を行った板状のワークを、例えばパレット上に積載(積層)することが行われている。そして、上記ワークを、例えばプレスブレーキ等の次工程の板材加工機へ1枚毎供給して二次加工を行うことがある。上述のように、積層されている最上部のワークを、例えば搬送ロボット等のワーク搬送装置におけるワーク保持手段によって持上げて、プレスブレーキ等の二次加工機へ搬送供給することが行われている。
上述のように、ワーク搬送装置によって最上部のワークを持上げて搬送するとき、持上げたワークの下面に別個のワークが密着して一緒に持上げられることがある。このように、持上げたワークの下面に別個のワークが密着した状態でワークの搬送を行うと、搬送途中において下側のワークが落下することがある。そこで、ワーク搬送装置によって最上部のワークを搬送するとき、最上部のワークを下側のワークと分離した後に搬送することが提案されている(例えば特許文献1、2参照)。
前記特許文献1、2に記載の構成は、積層された最上部のワークを、ワーク搬送装置におけるバキュームパッドによって吸着し、次工程へ搬送する際、下側のワークに対して最上部のワークを滑るように水平方向へ移動する。上述のごとく、最上部のワークを移動するとき、最上部のワークをプッシャ体によって押す構成や、最上部の下側のワークの移動を阻止する仕切板が備えられている。また、最上部のワークを一定高さ位置に押上げる押上げ機構を備えた構成である。そして、最上部のワークと、その下側のワークとの間へエアーを吹き付けてワークを分離する構成である。
上記構成によれば、最上部のワークの下面に、別個のワークが密着して同時に搬送されることが少なくなる。しかし、最上部のワークの下面に別個のワークが密着して同時に搬送されることが皆無になるとは限らず、ときとして複数枚のワークが密着した状態で搬送されることがある。この場合、ワークの搬送途中に下側のワークが落下すると、ワークが損傷するのみならず、周囲の機器等に損傷を付与することがある。また、前記構成においては、積層された最上部のワークを持上げるときに、1枚毎分離する構成であるので、ワーク積層部の構成が複雑になる。
本発明は、前述のごとき問題に鑑みてなされたもので、積層された板状のワークをワーク搬送装置によって1枚毎持上げて次工程へ搬送するワーク搬送方法であって、
(a)積層されている最上部のワークを搬送装置におけるワーク保持手段によって持上げる工程、
(b)持上げられたワークと積層されているワークとの間へワーク受け部材を移動する工程、
(c)持上げられたワークが1枚であるか否かを検出する工程、
(d)持上げられたワークが2枚以上である場合、最上部のワークと下側のワークとを分離する工程、
(e)上記(c)工程と前記(d)工程を予め設定された回数繰り返す工程、
(f)前記(c)工程でワークが1枚であることを検出したとき、持上げたワークを次工程へ搬送する工程、
を備えていることを特徴とするものである。
(a)積層されている最上部のワークを搬送装置におけるワーク保持手段によって持上げる工程、
(b)持上げられたワークと積層されているワークとの間へワーク受け部材を移動する工程、
(c)持上げられたワークが1枚であるか否かを検出する工程、
(d)持上げられたワークが2枚以上である場合、最上部のワークと下側のワークとを分離する工程、
(e)上記(c)工程と前記(d)工程を予め設定された回数繰り返す工程、
(f)前記(c)工程でワークが1枚であることを検出したとき、持上げたワークを次工程へ搬送する工程、
を備えていることを特徴とするものである。
また、前記ワーク搬送方法において、最上部のワークと下側のワークとを分離するとき、前記ワーク受け部材に備えたワーク吸着手段によって下側のワークを吸着する工程、を備えていることを特徴とするものである。
また、前記ワーク搬送方法において、最上部のワークと下側のワークとを分離するとき、持上げられたワークにマグネットフローターを相対的に近接して最上部のワークと下側のワークとを分離する工程、を備えられていることを特徴とするものである。
また、前記ワーク搬送方法において、前記マグネットフローターによって分離された最上部のワークと下側のワークとの間へエアーを吹き込む工程、を備えていることを特徴とするものである。
また、積層された板状のワークを1枚毎持上げて次工程へ搬送するワーク搬送システムであって、積層された最上部のワークを持上げ自在なワーク保持手段をX、Y、Z軸方向へ移動自在に備えたワーク搬送装置と、前記ワーク保持手段によって持上げられたワークと積層されたワークとの間へ移動自在なワーク受け部材と、前記ワーク保持手段によって持上げられたワークが2枚以上であるか否かを検出するための2枚取り検出手段と、持上げられたワークが2枚以上である場合に、最上部のワークと下側のワークとを分離するワーク分離手段と、を備えていることを特徴とするものである。
また、前記ワーク搬送システムにおいて、前記ワーク受け部材は、最上部のワークと下側のワークとを分離するときに、下側のワークを吸着するワーク吸着手段を備えていることを特徴とするものである。
また、前記ワーク搬送システムにおいて、最上部のワークと下側のワークとを分離するためのマグネットフローターを前記ワーク受け部材に備えていることを特徴とするものである。
また、前記ワーク搬送システムにおいて、前記マグネットフローターによって上下に分離した最上部のワークと下側のワークとの間へエアーを吹き込むためのエアー吹き込み手段を前記ワーク受け部材に備えていることを特徴とするものである。
また、前記ワーク搬送システムにおいて、前記マグネットフローター及びエアー吹き込み手段は、前記ワーク保持手段によって持上げられたワークに対して相対的に接近離反する方向へ移動可能に備えられていることを特徴とするものである。
本発明によれば、積層されている最上部のワークを、ワーク搬送装置におけるワーク保持手段によって持上げると、この持上げたワークと積層されているワークとの間にワーク受け部材が移動する。そして、持上げられたワークが1枚であるか否かを検出し、2枚以上の場合には最上部のワークと、下側のワークとを分離するものである。したがって、最上部のワークに密着した下側のワークが落下した場合であっても、落下したワークは受け部材によって受けられることになる。そして、持上げたワークが1枚であるか否かを検出してワークの搬送を行うものであるから、最上部のワークに他のワークが密着した状態でもって搬送されるようなことはなく、前述したごとき問題を解消し得るものである。
図1を参照するに、本発明の実施形態に係るワーク搬送システム1は、例えばパレット等のごときワーク載置台3を配置自在な載置台配置領域5が備えられている。前記載置台配置領域5に配置した前記ワーク載置台3上には、切断加工等の一次加工が行われた板状のワークWが積層(集積)されている。そして、前記載置台配置領域5であって、前記ワーク載置台3にY軸方向(左右方向)に隣接した位置には素材台7が配置してある。この素材台7は、ワークWが複数枚密着した状態にあるときに、この密着した状態のワークWを載置支持するものである。
前記載置台配置領域5にX軸方向(前後方向)に近接した位置には、産業用ロボット等からなる搬送ロボットなどのごときワーク搬送装置9が配置してある。このワーク搬送装置9は、前記ワーク載置台3上に積層されている最上部のワークWを1枚毎持上げて、次の工程へ供給する作用をなすものである。このワーク搬送装置9は、例えばプレスブレーキの前側に配置されるワーク供給用のロボットとして既によく知られた構成であるが、概略的に説明すると、次のごとき構成である。
すなわち、前記ワーク搬送装置9は、Y軸方向に長いガイドベース11上にY軸方向へ移動位置決め自在かつ垂直な軸心回りに旋回自在な旋回台13を備えている。この旋回台13には、第1アーム15Aが水平な軸心回りに上下に回動可能に備えられており、この第1アーム15Aの先端部には第2アーム15Bが水平な軸心回りに揺動可能に備えられている。そして、上記第2アーム15Bの先端部には、前記ワーク載置台3上のワークWを保持自在なワーク保持手段15Cが備えられている。このワーク保持手段15Cは、例えばバキュームパッド等から構成してあって、前後方向であるX軸方向、左右方向であるY軸方向及び上下方向であるZ軸方向へ移動自在に備えられている。なお、前記ワーク搬送装置9の全体的構成は、産業用ロボットとして既によく知られた構成であるから、ワーク搬送装置9についてのより詳細な説明は省略する。
前記ワーク載置台3上に積層された最上部のワークWを、前記ワーク搬送装置9におけるワーク保持手段15Cによって保持し持上げたとき、最上部のワークWの下側に密着して持上げられたワークWが落下するときに受けるためのワーク受け部材17が備えられている。より詳細には、前記載置台配置領域5と前記ガイドベース11との間には、Y軸方向に長いガイドレール19が備えられている。そして、このガイドレール19には、前記ワーク受け部材17が移動自在に案内支持されている。このワーク受け部材17のY軸方向への移動は、当該ワーク受け部材17をY軸方向へ移動するためのサーボモータ(図示省略)を制御手段(図示省略)により制御することによって行われるものである。
前記ワーク受け部材17は、前記ガイドレール19に案内されて、前記ワーク載置台3の上方位置と前記素材台7の上方位置との間を往復動自在である。すなわち、前記ワーク保持手段15Cによってワーク載置台3上の最上部のワークWを保持するときには、素材台7の上方位置に退避して、ワーク載置台3の上方を開放した状態にある。そして、ワーク保持手段15Cが最上部のワークWを保持して持上げると、この持上げたワークWとワーク載置台3との間へ移動し、持上げたワークWの下面に密着して持上げられたワークWが落下する場合に、この落下するワークWを受ける作用をなすものである。
したがって、ワーク保持手段15Cによって持上げたワークWの下面に別個のワークWが密着しているような場合であっても、この下側のワークWが落下して当該ワークWが損傷することや、ワーク載置台3上に積層してあるワークW等を損傷することを防止できるものである。
前記ワーク受け部材17において、X軸方向の後側、すなわち前記ガイドレール19側には垂直な立壁部21が備えられており、この立壁部21のX軸方向の前側、すなわち前記ワーク搬送装置9の反対側には、ワークWを支持する水平なワーク受けプレート23が前方向へ突出して片持式に備えられている。このワーク受けプレート23は、前記立壁部21と一体的な固定プレート23Aと、この固定プレート23Aに対してY軸方向の先端部(図2において左端部)が下降するように傾斜可能な可動プレート23Bを備えている。
より詳細には、前記可動プレート23BのY軸方向の基端部は、枢軸25(図2参照)を介して前記固定プレート23Aに上下動可能に枢支されている。そして、前記固定プレート23Aに対して可動プレート23Bを上下に回動(揺動)するために、前記固定プレート23Aの下面に備えたブラケット27と前記可動プレート23Bとの間には、例えば流体圧シリンダなどのごとき揺動用アクチュエータ29備えられている。したがって、前記揺動用アクチュエータ29を作動することにより、前記可動プレート23Bは水平な状態とY軸方向の先端側が下降した傾斜状態(図1の想像線参照)とに切換え可能である。
前記ワーク受け部材17には、前記ワーク搬送装置9におけるワーク保持手段15Cによってワーク載置台3上に積層した最上部のワークWを保持し持上げたときに、複数枚のワークWを同時に持上げたか否かを検出するための2枚取り検出手段31が備えられている。上記2枚取り検出手段31は、前記ワーク受け部材17における固定プレート23Aと前記立壁部21との交差位置付近であってY軸方向の一端側に備えられている。
上記2枚取り検出手段31は、前記ワーク保持手段15Cに保持されているワークWの端縁部を上下から挟むことにより板厚を検出し、ワークWが1枚であるか否かを検出するものである。なお、積層してある板状のワークを、例えばロボット等のワーク搬送装置9によって1枚毎取り出して、適宜の板材加工機へ供給する技術分野においては、種々の構成の2枚取り検出手段が公知であるから、2枚取り検出手段31の構成についてのより詳細な説明は省略する。
また、前記ワーク受け部材17には、前記2枚取り検出手段31によって2枚取りが検出された場合に、前記ワーク保持手段15Cに保持されている最上部のワークWと、その下側のワークWとを分離するためのワーク分離手段33が備えられている。より詳細には、前記ワーク分離手段33は、前記可動プレート23Bを回避した位置において、前記固定プレート23A上に備えられている。
前記ワーク分離手段33には、X軸方向に長い剥離突起35が備えられている。この剥離突起35は、前記ワーク保持手段15Cに複数枚のワークWが保持されているときに、最上部のワークWと、その下記のワークWとを分離する機能を奏するものである。すなわち、前記ワーク保持手段15Cに複数のワークWが保持されているとき、当該ワーク保持手段15Cに保持されている最上部のワークWが前記剥離突起35上を通過し、その下側のワークWが前記剥離突起35に当接する高さ位置に、前記ワーク保持手段15Cの高さ位置を調節する。
そして、ワーク保持手段15Cに対してワーク受け部材17をY軸方向へ相対的に移動することにより、前記ワーク保持手段15Cに保持されている最上部のワークWと、その下のワークWとをY軸方向にずらすことができるものである。したがって、最上部のワークWとその下のワークWとを分離することができるものである。上述のようにして分離された下側のワークWは、ワーク受け部材17における可動プレート23Bによって受けられるものである。
また、前記ワーク分離手段33には、Y軸方向に長いマグネットフローター(鉄板分離器)37が備えられている。このマグネットフローター37は、前記ワーク保持手段15Cに複数枚のワークWが支持されている場合に、最上部のワークWと、その下側のワークWを分離する作用をなすものである。このマグネットフローター37にY軸方向に適宜間隔に備えた複数の磁石39の間には、上下に分離されたワークWの間隙内へエアーを吹き込むためのエアー吹き込み手段としてのエアー噴出口41が備えられている。
そして、前記マグネットフローター37は、X軸方向へ移動自在、すなわち前記ワーク保持手段15Cによって前記ワーク受け部材17のワーク受けプレート23上に載置されたワークWに対して接近離反する方向へ移動可能に備えられている。前記マグネットフローター37を前後動するために、前記ワーク受け部材17における前記立壁部21には、小型の流体圧シリンダなどのごとき往復作動装置43(図3参照)が備えられており、この往復作動装置43に往復動自在に備えたピストンロッドなどのごとき往復作動部材と前記マグネットフローター37とが連結してある。
したがって、前記往復作動装置43を作動することにより、前記マグネットフローター37をX軸方向(前後方向)に往復動でき、ワーク受け部材17のワーク受けプレート23上に載置されたワークWに対して接近離反することができるものである。
前記マグネットフローター37によって重なったワークWを分離するとき、また分離した後に、下側のワークWを吸着するために、前記ワーク受け部材17における可動プレート23Bには、ワーク吸着手段の1例としての複数のバキュームパッド45が備えられている。
以上のごとき構成において、図1に示すように、載置台配置領域5に配置したワーク載置台3上に積層(集積)してあるワークWを、ワーク搬送装置9におけるワーク保持手段15Cによって1枚毎取り出して、次工程の加工機(図示省略)へワークWを供給する場合は、次のように行うものである。すなわち、図1に示すように、ワーク受け部材17を、前記ワーク載置台3のY軸方向に隣接して配置された素材台7の上方向へ移動して、前記ワーク載置台3の上方空間を開放する。
上述のように、ワーク載置台3の上方空間が開放された状態にあるときに、前記ワーク搬送装置9におけるワーク保持手段15Cによって最上部のワークWを保持して(吸着して)持上げる(図4(A)参照)。次に、持上げられたワークWとワーク載置台3上に積層されているワークWとの間にワーク受け部材17を直ちに移動する(図2、図4(B)参照)。したがって、前記ワーク支持手段15Cによって複数枚のワークWが持上げられて、下側のワークWが落下するような場合であっても、落下するワークWをワーク受け部材17でもって受けることができる。よって、落下するワークW及びワーク載置台3上のワークWに損傷が生じることを防止できるものである。
前述のように、持上げられたワークWとワーク載置台3上のワークWとの間にワーク受け部材17が移動されると、当該ワーク受け部材17に備えた2枚取り検出手段31によって、持上げられたワークWが2枚取りされているか否かの検出が行われる(図5(A)参照)。ここで、2枚取り検出手段31によって2枚取りが検出されないときには、前記ワーク保持手段15Cによって持上げられたワークWは、ワーク搬送装置9によって次工程の板材加工機、例えばプレスブレーキに搬送供給されるものである。
前記2枚取り検出手段31によって2枚取りが検出されると、前記ワーク支持手段15Cによって保持されているワークWは、ワーク受け部材17における可動プレート23B上に下降される。そして、当該可動プレート23Bに備えた複数のバキュームパッド45によって下側のワークWが吸着保持されることになる(図5(B)参照)。上述のように、ワーク保持手段15Cによって持上げられた複数枚のワークWにおいて、下側のワークWがバキュームパッド45によって吸着保持されると、ワーク分離手段33におけるマグネットフローター37が、往復作動装置43の作動によってワークWに当接するように移動される(図6(A)参照)。
上述のように、複数枚重なったワークWの端部にマグネットフローター37を当接すると、複数枚のワークWの端部は上下に分離される。そして、ワークWの分離された端部の間隙内へ、マグネットフローター37に備えたエアー噴出口41からエアーが噴出されて、最上部のワークWとその下側のワークWとの剥離(分離)が促進されることになる。
上述のように、最上部のワークWとその下側のワークWを分離した後、前記ワーク保持手段15Cに保持されているワークWが1枚であるか否かを、2枚取り検出手段31によって再び検出する。ここでワークWが1枚である場合には、前述したように、ワーク搬送装置9によって次工程へワークWを搬送供給する。2枚取り検出を再度行ったときに、2枚取り検出手段31によって2枚取りが検出された場合には、前記バキュームパッド45に吸着保持されているワークWに重ね合わせて、前記マグネットフローター37による板材分離を再度行う。
前述のように、マグネットフローター37による板材の分離と、2枚取り検出手段31による2枚取り検出とを、交互に予め設定された回数(複数回)繰り返してもワーク保持手段15Cに保持されているワークWとその下側のワークWとの分離が行われない場合には、前記ワーク保持手段15CによるワークWの保持を解放して、重なったワークWをワーク受け部材17におけるワーク受けプレート23上に載置する。そして、前記ワーク受け部材17を、素材台7の上方位置に移動する。ワーク受け部材17が素材台7の上方位置に移動されて、ワーク載置台3の上方空間が開放された状態にあるとき、ワーク搬送装置9におけるワーク保持手段15Cによって、積層してある最上部のワークWを再び保持し持上げる。
前記素材台7の上方位置へ移動した前記ワーク受け部材17においては、バキュームパッド45によるワークWの吸着を解除すると共に、可動プレート23Bの先端側を下降するように傾斜して、ワーク受けプレート23上のワークWを素材台7上に載置する。そして、前記ワーク載置台3の上方位置へ戻り、ワーク保持手段15Cによって持上げられたワークWとワーク載置台3上に積層されているワークWとの間に移動するものである。
ところで、前記ワーク受け部材17から前記素材台7上にワークWを載置する場合、ワーク受け部材17がワーク載置台3の上方位置に戻るときに素材台7にワークWを載置する構成とすることが望ましいものである。すなわち、この構成とすることにより、ガイドレール19のY軸方向の長さを短くすることが可能であり、全体的構成のコンパクト化を図ることができるものである。
ところで、ワークWが例えばAl.Cu.SUSなどの非磁性体であって、重なった複数枚のワークWをマグネットフローター37によって分離不可能な場合や、ワークWの密着性が強力である場合には、次のようにして、ワーク保持手段15Cに保持された最上部のワークWと、その下側のワークWとを分離することができるものである。すなわち、ワーク保持手段15Cに保持された最上部のワークWのみが剥離突起35の上を通過し、その下側のワークWは剥離突起35に当接する高さ位置にワーク保持手段15Cを位置決めする。そして、ワーク保持手段15Cに対してワーク受け部材17をY軸方向へ相対的に移動することにより、最上部のワークWとその下側のワークWとをY軸方向にずらすこととなり、分離することができるものである。
以上のごとき説明から理解されるように、ワーク搬送装置9のワーク保持手段15CによってワークWを保持し持上げると、この持上げられたワークWの下側にワーク受け部材17が移動するので、持上げられたワークWが複数枚であって、下側のワークWが落下するような場合であっても、落下するワークWはワーク受け部材17によって受けられることになる。したがって、落下するワークW及び周囲の機器等を損傷するようなことがないものである。また、ワーク受け部材17にバキュームパッド45を備えて、最下部のワークWを吸着保持した状態において、マグネットフローター37によってワークWの端部を上下に分離するものであるから、ワーク保持手段15Cによって複数枚のワークWが重なった状態で持上げられた場合であっても、ワークWの重なりを容易に解除することができ、ワーク保持手段15Cによって1枚のワークWのみを搬送することを容易に行い得るものである。
1 ワーク搬送システム
3 ワーク載置台
7 素材台
9 ワーク搬送装置
17 ワーク受け部材
21 立壁部
23 ワーク受けプレート
23A 固定プレート
23B 可動プレート
31 2枚取り検出手段
33 ワーク分離手段
35 剥離突起
37 マグネットフローター
41 エアー噴出口
43 往復作動装置
45 バキュームパッド
3 ワーク載置台
7 素材台
9 ワーク搬送装置
17 ワーク受け部材
21 立壁部
23 ワーク受けプレート
23A 固定プレート
23B 可動プレート
31 2枚取り検出手段
33 ワーク分離手段
35 剥離突起
37 マグネットフローター
41 エアー噴出口
43 往復作動装置
45 バキュームパッド
Claims (9)
- 積層された板状のワークをワーク搬送装置によって1枚毎持上げて次工程へ搬送するワーク搬送方法であって、
(a)積層されている最上部のワークを搬送装置におけるワーク保持手段によって持上げる工程、
(b)持上げられたワークと積層されているワークとの間へワーク受け部材を移動する工程、
(c)持上げられたワークが1枚であるか否かを検出する工程、
(d)持上げられたワークが2枚以上である場合、最上部のワークと下側のワークとを分離する工程、
(e)上記(c)工程と前記(d)工程を予め設定された回数繰り返す工程、
(f)前記(c)工程でワークが1枚であることを検出したとき、持上げたワークを次工程へ搬送する工程、
を備えていることを特徴とするワーク搬送方法。 - 請求項1に記載のワーク搬送方法において、最上部のワークと下側のワークとを分離するとき、前記ワーク受け部材に備えたワーク吸着手段によって下側のワークを吸着する工程、を備えていることを特徴とするワーク搬送方法。
- 請求項1又は2に記載のワーク搬送方法において、最上部のワークと下側のワークとを分離するとき、持上げられたワークにマグネットフローターを相対的に近接して最上部のワークと下側のワークとを分離する工程、を備えられていることを特徴とするワーク搬送方法。
- 請求項3に記載のワーク搬送方法において、前記マグネットフローターによって分離された最上部のワークと下側のワークとの間へエアーを吹き込む工程、を備えていることを特徴とするワーク搬送方法。
- 積層された板状のワークを1枚毎持上げて次工程へ搬送するワーク搬送システムであって、積層された最上部のワークを持上げ自在なワーク保持手段をX、Y、Z軸方向へ移動自在に備えたワーク搬送装置と、前記ワーク保持手段によって持上げられたワークと積層されたワークとの間へ移動自在なワーク受け部材と、前記ワーク保持手段によって持上げられたワークが2枚以上であるか否かを検出するための2枚取り検出手段と、持上げられたワークが2枚以上である場合に、最上部のワークと下側のワークとを分離するワーク分離手段と、を備えていることを特徴とするワーク搬送システム。
- 請求項5に記載のワーク搬送システムにおいて、前記ワーク受け部材は、最上部のワークと下側のワークとを分離するときに、下側のワークを吸着するワーク吸着手段を備えていることを特徴とするワーク搬送システム。
- 請求項5又は6に記載のワーク搬送システムにおいて、最上部のワークと下側のワークとを分離するためのマグネットフローターを前記ワーク受け部材に備えていることを特徴とするワーク搬送システム。
- 請求項7に記載のワーク搬送システムにおいて、前記マグネットフローターによって上下に分離した最上部のワークと下側のワークとの間へエアーを吹き込むためのエアー吹き込み手段を前記ワーク受け部材に備えていることを特徴とするワーク搬送システム。
- 請求項8に記載のワーク搬送システムにおいて、前記マグネットフローター及びエアー吹き込み手段は、前記ワーク保持手段によって持上げられたワークに対して相対的に接近離反する方向へ移動可能に備えられていることを特徴とするワーク搬送システム。
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JP2014148541A JP2016023045A (ja) | 2014-07-22 | 2014-07-22 | ワーク搬送方法及びワーク搬送システム |
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JP2014148541A Pending JP2016023045A (ja) | 2014-07-22 | 2014-07-22 | ワーク搬送方法及びワーク搬送システム |
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JP2020023041A (ja) * | 2018-07-31 | 2020-02-13 | キョーラク株式会社 | 構造体の製造方法 |
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2014
- 2014-07-22 JP JP2014148541A patent/JP2016023045A/ja active Pending
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