JP2016069298A - エアゾールスプレー整髪剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】 軽やかなヘアースタイルを良好に維持でき、かつ再整髪性に優れたエアゾールスプレー整髪剤を提供する。【解決手段】 本発明のエアゾールスプレー整髪剤は、整髪剤原液と噴射剤とが配合されており、上記整髪剤原液が霧状の噴射されるエアゾールスプレー整髪剤であって、上記整髪剤原液は、(A)アクリル樹脂アルカノールアミン、(B)分岐脂肪酸または分岐高級アルコール、および(C)エタノールが配合されており、かつ多価アルコールが配合されていないか、または多価アルコールの配合量が0.01質量%未満であり、上記整髪剤原液における上記(A)成分の配合量が0.5〜10質量%であり、上記整髪剤原液において、上記(A)成分の配合量を100質量部としたとき、上記(B)成分の配合量が10〜110質量部であることを特徴とするものである。【選択図】 なし

Description

本発明は、整髪剤原液が霧状に噴霧されるエアゾールスプレー整髪剤に関するものである。
毛髪のスタイルを形成するに際し、カールアイロンを用いて毛髪にカール形状を与えることが行われることがある。また、毛髪に付与する形状を良好に維持するために、カール形状を与える前または後に整髪剤を使用することが一般的である。このような場合に使用される整髪剤の中でも、エアゾールスプレー整髪剤は、水分が少なく、毛髪を軽やかなカール形状に保ちやすい。
ところで、エアゾールスプレー整髪剤には、毛髪のスタイルを維持するためのセット樹脂が配合されていることが一般的である。しかし、セット樹脂を配合した整髪剤では、毛髪に塗布後直ぐにセット樹脂が固まってしまい、一旦スタイルが乱れた際に、手櫛や櫛をかけるなどして再度整髪を行うこと、すなわち再整髪することが難しい。
こうしたことから、エアゾールスプレー整髪剤の再整髪性を高める検討もなされている。例えば、特許文献1には、セット樹脂に当たる皮膜形成ポリマーと共に、特定の高級脂肪酸および多価アルコールを含有するエアゾールスプレー整髪剤が記載されている。
特開2010−126513号公報
特許文献1に記載のエアゾールスプレー整髪剤においては、特定の高級脂肪酸と多価アルコールとが皮膜形成ポリマーの毛髪表面での皮膜形成を抑制することで、再整髪性が向上していると推測される。ところが、高級脂肪酸と多価アルコールとを配合したエアゾールスプレー整髪剤では、毛髪が重く感じやすくなり、ヘアーアイロンで毛髪に形づけた軽やかなカール形状が損なわれるといった問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、軽やかなヘアースタイルを良好に維持でき、かつ再整髪性に優れたエアゾールスプレー整髪剤を提供することにある。
上記目的を達成し得た本発明のエアゾールスプレー整髪剤は、整髪剤原液と噴射剤とが配合されており、上記整髪剤原液が霧状の噴射されるエアゾールスプレー整髪剤であって、上記整髪剤原液は、(A)アクリル樹脂アルカノールアミン、(B)分岐脂肪酸または分岐高級アルコール、および(C)エタノールが配合されており、かつ多価アルコールが配合されていないか、または多価アルコールの配合量が0.01質量%未満であり、上記整髪剤原液における上記(A)成分の配合量が0.5〜10質量%であり、上記整髪剤原液において、上記(A)成分の配合量を100質量部としたとき、上記(B)成分の配合量が10〜110質量部であることを特徴とするものである。
本発明によれば、軽やかなヘアースタイルを良好に維持でき、かつ再整髪性に優れたエアゾールスプレー整髪剤を提供することができる。
本発明のエアゾールスプレー整髪剤は、整髪剤原液と、噴射剤とで構成されている。そして、上記整髪剤原液は、(A)アクリル樹脂アルカノールアミン、(B)分岐脂肪酸または分岐高級アルコール、および(C)エタノールが配合され、かつ多価アルコールが配合されていないか、または多価アルコールの配合量が0.01質量%未満である。
(A)成分であるアクリル樹脂アルカノールアミンと、(B)成分である分岐脂肪酸または分岐高級アルコールとは、共に使用されることで、軽やかなヘアースタイルを形成でき、かつこのヘアースタイルを良好に維持することが可能なエアゾールスプレー整髪剤を構成できる。また、(A)成分と(B)成分とを併用したエアゾールスプレー整髪剤は、塗布後の毛髪を固め過ぎず、セットが乱れた際に櫛や手櫛によって動かしやすい状態にできるため、再整髪性も良好となる。
(A)成分であるアクリル樹脂アルカノールアミンは、アクリル樹脂をアルカノールアミンで中和したものであり、その具体例としては、(アクリル酸アルキル/ジアセトンアクリルアミド)コポリマーAMP、アクリル酸アルキルコポリマーAMP、(アクリル酸アルキル/ジアセトンアクリルアミド)コポリマーAMPD、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C1−18)/アルキル(C1−8)アクリルアミド)コポリマーAMP、アクリル酸アルキルコポリマーTIPAなどが挙げられる。なお、上記の各具体例における「AMP」はアミノメチルプロパノールの略であり、「AMPD」はアミノメチルプロパンジオールの略で、「TIPA」はトリイソプロパノールアミンの略である。また、「アクリル酸アルキル」の後の括弧内の「C1−18」はアルキル部分の炭素数が1〜18であることを意味しており、「アルキル」の後の括弧内の「C1−8」は、アルキル部分の炭素が1〜8であることを意味している。上記の各アクリル樹脂アルカノールアミンの中でも、(B)成分との相性がより良好で、(B)成分との併用による上記の効果がより顕著となることから、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C1−18)/アルキル(C1−8)アクリルアミド)コポリマーAMPを用いることが好ましい。
(B)成分のうち、分岐脂肪酸の具体例としては、イソパルミチン酸、イソステアリン酸などの、分岐状で炭素数が12〜22の脂肪酸が挙げられる。
また、(B)成分のうち、分岐高級アルコールの具体例としては、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノール、ヘキシルデカノール、デシルテトラデカノールなどの、分岐状で炭素数が12〜24のアルコールが挙げられる。
(B)成分には、上記例示の分岐脂肪酸のうちの1種または2種以上を用いてもよく、上記例示の分岐高級アルコールのうちの1種または2種以上を用いてもよく、上記例示の分岐脂肪酸のうちの1種または2種以上と上記例示の分岐高級アルコールのうちの1種または2種以上とを共に用いてもよい。
本発明に係る整髪剤原液において、(A)成分の配合量を100質量部としたときの(B)成分の配合量は、ヘアースタイルを維持する機能および再整髪性を確保する観点から、10質量部以上であり、20質量部以上であることが好ましく、形成したヘアースタイルに良好な軽さを持たせる観点から、110質量部以下であり、100質量部以下であることがより好ましい。
また、整髪剤原液における(A)成分の配合量は、ヘアースタイルを維持する機能を良好に確保する観点から、0.5質量%以上であり、2.0質量%以上であることが好ましく、再整髪性を良好に確保する観点から、10質量%以下であり、7質量%以下であることが好ましい。
更に、整髪剤原液における(B)成分の配合量は、ヘアースタイルを維持する機能および再整髪性をより良好に確保する観点から、0.05質量%以上であることが好ましく、0.2質量%以上であることがより好ましく、形成したヘアースタイルに良好な軽さを持たせる観点から、11質量%以下であることが好ましく、7質量%以下であることがより好ましい。
整髪剤原液は、多価アルコールを配合していないか、または多価アルコールの配合量が0.01質量%未満である。整髪剤原液中の多価アルコール量が多いと、形成したヘアースタイルに良好な軽さを持たせることができず、ヘアースタイルをセットする力が弱く感じられるようになる。このようなことから、整髪剤原液は多価アルコールを含有していないことが望ましいが、整髪剤原液に使用される各種原材料の中には、多価アルコールを微量に含んでいるものもあり得るため、こうした形で整髪剤原料に配合される多価アルコールの総量を、0.01質量%未満とすればよい。
整髪剤原液において、(C)成分であるエタノールは、溶媒としての役割を担うものである。整髪剤原液における(C)成分であるエタノールの配合量は、50〜95質量%であることが好ましい。
整髪剤原液には、(D)シリカが配合されていることが好ましい。シリカが配合された整髪剤原液を用いることで、エアゾールスプレー整髪剤の軽やかなヘアースタイルを良好に維持する機能と再整髪性とが、更に向上する。
整髪剤原液における(D)成分であるシリカの配合量は、上記の効果をより良好に確保する観点から、0.05質量%以上であることが好ましく、0.1質量%以上であることが更に好ましい。ただし、整髪剤におけるシリカの量が多すぎると、毛髪に過剰なゴワつきを与えてしまうようになり、再整髪力が小さくなることがある。よって、整髪剤原液における(D)成分であるシリカの配合量は、5質量%以下であることが好ましく、3質量%以下であることがより好ましい。
本発明のエアゾールスプレー整髪剤に係る整髪剤原液には、上記の各成分以外にも、従来から知られている整髪剤などの毛髪用化粧料に配合されている各種成分を配合することもできる。整髪剤原液に配合可能な成分としては、植物油、炭化水素(スクワラン、流動パラフィンなど)、エステル油、シリコーン油、糖類、アクリル樹脂アルカノールアミン以外の高分子、アニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤(ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンアルキルエーテルなど)、両性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、植物・海藻エキス、アミノ酸(ロイシン、リジン、グルタミン酸、アルギニンなど)、ペプチドまたはその誘導体、ビタミン、紫外線防御剤(ヒドロキシメトキシベンゾフェノンスルホン酸など)、抗菌剤、防腐剤、酸化防止剤(トコフェロールなど)、金属イオン封鎖剤、分岐脂肪酸以外の有機酸、香料(精油を含む)などが挙げられる。
植物油の具体例としては、アボカド油、シア脂、メドウフォーム油、マカデミアナッツ油、ワサビノキ種子油、ヒマシ油、コメヌカ油、ローズヒップ油、アルガニアスピノサ核油、バオバブ種子油、ヤシ油、硬化油、月見草油、オリーブ油などが挙げられる。
エステル油の具体例としては、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ブチル、パルミチン酸イソプロピル、カプリル酸セチル、オレイン酸オレイル、ラウリン酸イソステアリル、ミリスチン酸イソトリデシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、ミリスチン酸イソステアリル、ミリスチン酸2−オクチルドデシル、パルミチン酸2-エチルヘキシル、
パルミチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸イソステアリル、ステアリン酸2−ジエチルヘキシル、ステアリン酸2−ヘキシルデシル、イソステアリン酸エチル、イソステアリン酸イソプロピル、2−エチルヘキサン酸セチル、イソステアリン酸ヘキシル、ジ2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジカプリル酸プロピレングリコール、ジ(カプリル・カプリン酸)プロピレングリコール、トリカプリル酸グリセリル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、テトライソステアリン酸ペンタエリスリトール、ネオペンタン酸2−オクチルドデシル、2−エチルヘキサン酸2−ヘキシルデシル、2−エチルヘキサン酸イソステアリル、イソノナン酸2−エチルヘキシル、ジメチルオクタン酸2−ヘキシルデシル、ジメチルオクタン酸2−オクチルドデシル、イソパルミチン酸2−エチルヘキシル、イソステアリン酸2−ヘキシルデシル、イソステアリン酸イソステアリル、イソステアリン酸2−オクチルドデシル、乳酸ラウリル、乳酸2−オクチルドデシル、炭酸ジカプリリル、クエン酸トリ2−エチルヘキシル、リンゴ酸ジステアリル、コハク酸ジ2−エチルヘキシル、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸ジ2−エチルヘキシル、セバシン酸ジエチル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジ2−エチルヘキシル、セバシン酸ジブチルオクチル、12−ステアロイルヒドロキシステアリン酸イソセチル、12−ステアロイルヒドロキシステアリン酸ステアリル、12−ステアロイルヒドロキシステアリン酸イソステアリルなどが挙げられる。
シリコーン油の具体例としては、ジメチコン、アミノ変性シリコーン、シクロペンタシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、ジメチコノールなどが挙げられる。
アクリル樹脂アルカノールアミン以外の高分子の具体例としては、ポリビニルピロリドン、アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリル酸ブチル/アクリル酸メトキシメチル共重合体、アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリル酸メトキシエチル共重合体、アクリル酸/アクリル酸アミド/アクリル酸エチル共重合体、アクリル酸アルキル共重合体、アクリル酸オクチルアミド/アクリル酸ヒドロキシプロピル/メタクリル酸ブチルアミノエチル共重合体、アクリル酸ブチル/メタクリル酸ヒドロキシエチル共重合体、アクリル酸アルキルエステル/メタクリル酸アルキルエステル/ジアセトンアクリルアミド/メタクリル酸共重合体、アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリル酸ブチル/アクリル酸メトキシエチル共重合体、アクリル酸アルキル/酢酸ビニル共重合体、酢酸ビニル/ビニルピロリドン共重合体、ビニルメチルエーテル/マレイン酸エチル共重合体、ビニルメチルエーテル/マレイン酸ブチル共重合体、酢酸ビニル/クロトン酸共重合体、N−メタクリロイルオキシエチル−N,N−ジメチルアンモニウム−N−メチルカルボキシベタイン/メタクリル酸アルキル共重合体、ビニルピロリドン/N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合体ジエチル硫酸塩、ポリウレタン−14などが挙げられる。
本発明の整髪剤は、整髪剤原液が霧状に噴射されるエアゾールスプレーであり、整髪剤原液と噴射剤を混合して基剤とし、これをエアゾール容器に充填して製品とする。こうしたエアゾールスプレーの形態を採ることで、有効成分である原液を、より均一に毛髪に塗布することができる。
整髪剤原液と混合される噴射剤としては、エアゾール製品に利用されている従来公知の各種噴射剤が使用できる。例えば、各種の液化石油ガス(LPG)、ジメチルエーテル(DME)など、またはこれらの混合物のなど液化ガス;窒素ガス、炭酸ガスなどの圧縮ガス;イソペンタンなどの炭化水素化合物;などが挙げられる。なお、整髪剤原液と噴射剤との混合比は、例えば、原液/噴射剤=20/80〜70/30(質量比)とすることが一般的である。
以下、実施例に基づいて本発明を詳細に述べる。ただし、下記実施例は、本発明を制限するものではない。なお、以下の表1から表3における整髪剤原液の組成では、整髪剤原液全体で100%となるように、それぞれ各成分の配合量を%で示すが、その%はいずれも質量%であり、また、表1から表3中ではその%の表示を省略し、配合量を表す数値のみで表示する。更に、本実施例に記載の表1から表3以外の%も、特に断らない限り質量%を意味している。
実施例1〜3および比較例1〜11
表1および表2に示す組成で調製した整髪剤原液と噴射剤(LPGとDMEとの質量比50:50の混合物)とを、50:50(質量比)の比率で混合し、これらをエアゾール容器に充填して、実施例1〜3および比較例1〜11のエアゾールスプレー整髪剤を得た。
そして、実施例および比較例のエアゾールスプレー整髪剤を、ウィッグに万遍なく塗布した後のヘアースタイルの維持性、ヘアースタイルの軽さ、および再整髪性を、専門の評価者5名が評価した。ヘアースタイルの維持性は、エアゾールスプレー整髪剤の塗布の前後で、ヘアースタイルが良好に維持できているか否かについて評価した。また、ヘアースタイルの軽さは、エアゾールスプレー整髪剤の塗布後の状態を評価した。更に、再整髪性は、エアゾールスプレー整髪剤の塗布後のウィッグに手櫛をかけ、毛髪が動かしやすいか否かで評価した。
これらの評価は、上記専門の評価者5名のそれぞれが、下記基準に従って点数付けを行い、全評価者の点数を合計することにより行った。
(評価基準)
とてもよい : 5点、
よい : 4点、
普通(よくも悪くもない) : 3点、
やや悪い : 2点、
悪い : 1点。
上記の評価結果を表1および表2に併記する。
Figure 2016069298
Figure 2016069298
表1および表2において、エタノールの欄の「計100とする」とは、整髪料原液を構成するエタノール以外の各成分の合計量に、エタノールの量を加えて100%となるようにしたことを意味している(後記の表3においても、同様である)。また、表1および表2中の(A)、(B)および(C)は、それぞれ、上記の(A)成分、(B)成分および(C)成分であることを意味しており、(B’)は、(B)成分に代えて使用した材料であることを意味している。
表1および表2に示す通り、(A)成分、(B)成分および(C)成分が配合されており、多価アルコールが配合されておらず、(A)成分の配合量、および(A)成分の配合量に対する(B)成分の配合量が適正な整髪料原液と、噴射剤とを組み合わせて構成した実施例1〜3のエアゾールスプレー整髪剤は、塗布後のヘアースタイルの維持性、ヘアースタイルの軽さ、再整髪性のいずれもが良好であった。また、実施例1〜3のエアゾールスプレー整髪剤は、噴射時に煙たさが感じられなかった。
これに対し、多価アルコールの配合量が多すぎる整髪剤原液を使用した比較例1のエアゾールスプレー整髪剤、および(A)成分の配合量に対する(B)成分の配合量が多すぎる整髪剤原液を使用した比較例2、5、7、8のエアゾールスプレー整髪剤は、塗布後のヘアースタイルが重く感じられ、その軽さが劣っていた。また、比較例2のエアゾールスプレー整髪剤の場合は、ヘアースタイルの維持性および再整髪性も劣っていた。更に、比較例7、8のエアゾールスプレー整髪剤は、噴射時に煙たさが感じられた。
また、(A)成分の配合量が多すぎる整髪剤原液を使用した比較例3のエアゾールスプレー整髪剤は、塗布後の毛髪に再整髪するために手櫛をかけても良好に動かず、再整髪性が劣っていた。更に、(A)成分の配合量に対する(B)成分の配合量が少なすぎる整髪剤原液を使用した比較例4、6のエアゾールスプレー整髪剤は、ヘアースタイルの維持性および再整髪性が劣っていた。
また、比較例9〜11のエアゾールスプレー整髪剤は、(B)成分に代えて別の材料〔(B’)成分〕を配合した整髪剤原液を用いた例であるが、これらは、塗布後のヘアースタイルの維持性、ヘアースタイルの軽さ、再整髪性のいずれもが劣っており、噴射剤に煙たさが感じられた。更に、比較例10のエアゾールスプレー整髪剤は、(B’)成分由来と考えられる臭気が感じられた。
実施例4、5
表3に示す組成で調製した整髪剤原液と噴射剤(LPGとDMEとの質量比50:50の混合物)とを、50:50(質量比)の比率で混合し、これらをエアゾール容器に充填して、実施例4、5のエアゾールスプレー整髪剤を得た。
実施例4、5のエアゾールスプレー整髪剤を、実施例1のエアゾールスプレー整髪剤などと同じ方法でウィッグの毛髪に塗布し、ヘアースタイルの維持性、ヘアースタイルの軽さ、および再整髪性を評価した。なお、これらの各評価は、上記専門の評価者5名が、実施例1のエアゾールスプレー整髪剤を塗布した毛髪を基準として、下記基準に従って点数付けし、全評価者の点数を合計することで行った。
(評価基準)
実施例1のエアゾールスプレー整髪剤よりも、とてもよい : 5点、
実施例1のエアゾールスプレー整髪剤よりも、よい : 4点、
実施例1のエアゾールスプレー整髪剤と同等 : 3点、
実施例1のエアゾールスプレー整髪剤よりも、やや悪い : 2点、
実施例1のエアゾールスプレー整髪剤よりも、悪い : 1点。
上記の評価結果を表3に併記する。また、評価の基準とした実施例1のエアゾールスプレー整髪剤についても、表3に併記する。
Figure 2016069298
表3に記載の「PEG−40水添ヒマシ油」はノニオン性界面活性剤であり、「PEG」はポリエチレングリコールの略で、その後の数字(40)は酸化エチレンの平均付加モル数である。
実施例4、5のエアゾールスプレー整髪剤は、シリカも配合した整髪剤原液を使用したものであるが、表3に示す通り、これらの整髪剤は、ヘアースタイルの維持性、ヘアースタイルの軽さ、および再整髪性のいずれもが、シリカを配合していない整髪剤原液を使用した実施例1のエアゾールスプレー整髪剤よりも優れていた。

Claims (2)

  1. 整髪剤原液と噴射剤とが配合されており、上記整髪剤原液が霧状の噴射されるエアゾールスプレー整髪剤であって、
    上記整髪剤原液は、(A)アクリル樹脂アルカノールアミン、(B)分岐脂肪酸または分岐高級アルコール、および(C)エタノールが配合されており、かつ多価アルコールが配合されていないか、または多価アルコールの配合量が0.01質量%未満であり、
    上記整髪剤原液における上記(A)成分の配合量が0.5〜10質量%であり、
    上記整髪剤原液において、上記(A)成分の配合量を100質量部としたとき、上記(B)成分の配合量が10〜110質量部であることを特徴とするエアゾールスプレー整髪剤。
  2. 整髪剤原液中に、(D)シリカが配合されている請求項1に記載のエアゾールスプレー整髪剤。
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