JP4859410B2 - エアゾールスプレー型頭髪用組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、エアゾールスプレー型頭髪用組成物に関する。更に詳しくは、非水系のエアゾールスプレー型頭髪用組成物、並びに該組成物を含有した頭髪用エアゾールスプレーに関する。
従来より、頭髪用組成物として、皮膜形成剤、又はオイル等の油分で整髪するタイプのものがあり、近年では、毛髪がごわつかず、自然なヘアスタイルに整髪でき、かつ再整髪も可能であることから、固形油分で整髪するヘアワックスが好まれている。しかしながら、ヘアワックスは掌で伸ばして使用するため、ムラ付きになりやすく、手も汚れるといった使用性の観点で問題を有している。
一方で、頭髪用エアゾールスプレーは、手を汚すことなく、直接毛髪に均一に塗布することができ、尚且つ使用が簡便であるという長所を有している。しかし、これまでの一般的なエアゾールスプレー型頭髪用組成物では、皮膜形成剤やオイル等の油分により整髪する場合、毛髪のごわつきやべたつき、油っぽさが生じるという問題を有している。
このような問題点を解決するために、エアゾールタイプの整髪剤においては、整髪性に優れ、ごわつきやべたつきを低減し、毛髪に均一に塗布できる組成物が提案されている。例えば、1価の低級アルコールとアニオン性樹脂と水と界面活性剤及び噴射剤を含有した整髪料(特許文献1を参照)、高級アルコールと界面活性剤とエタノールと水及び液化石油ガスを含有したエアゾール組成物(特許文献2を参照)、固形状又はペースト状油分と液状油分と皮膜形成剤と非イオン界面活性剤と水及び噴射剤を含有した霧状毛髪化粧料(特許文献3を参照)、セタノールとポリオキシプロピレンジグリセリルエーテルを含有したスプレー式ヘアワックス(特許文献4を参照)等が提案されている。
特開平9−143038号公報 特開平9−143039号公報 特開2003−246712号公報 特開2000−239131号公報
しかしながら、従来のエアゾールスプレー型頭髪用組成物は、水が配合されると整髪時に毛髪が柔軟となり、立体感のあるヘアスタイルやしなやかな手触りを付与しにくいといった問題や、固形油分が配合されるとバルブの目詰まりが生じ易くなるといった問題を有している。一方、非水系のエアゾール組成物においては、アルコール等の溶剤による毛髪のきしみが発生し得るといった問題がある。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みてなされたものであって、毛髪のごわつきやきしみ、べたつきや油っぽさを低減して、しなやかな手触りを実現し、毛髪に適度なまとまりとクセ付けを付与することにより、立体感のあるヘアスタイルを形成・持続させるとともに、再整髪を可能とし、かつ、バルブが目詰まりしにくいエアゾールスプレー型頭髪用組成物、並びに該組成物を含有した頭髪用エアゾールスプレーを提供することを課題とする。
即ち、本発明は、
〔1〕 (A)エステル系油性成分、(B)コハク酸ポリアルキレングリコールオリゴエステル、及び(C)高級アルコールを含み、実質的に水を含有しないエアゾールスプレー型頭髪用組成物、並びに
〔2〕 前記〔1〕記載のエアゾールスプレー型頭髪用組成物と、噴射剤とからなる頭髪用エアゾールスプレー
に関する。
本発明のエアゾールスプレー型頭髪用組成物、並びに該組成物を含有した頭髪用エアゾールスプレーは、毛髪に適度なまとまりとクセ付けができることから、立体感のあるヘアスタイルの形成及び保持性、ならびに再整髪性に優れた効果を奏する。また、毛髪のごわつきやきしみ、べたつきや油っぽさを低減してしなやかな手触りを実現し得るという効果を奏する。更に、噴射におけるバルブの目詰まりが低減されるため、容器内における組成物の全てが噴射されるまで良好な噴射状態を維持し得るという効果を奏する。
本発明のエアゾールスプレー型頭髪用組成物(以下、単に「頭髪用組成物」と称することがある)は、(A)エステル系油性成分、(B)コハク酸ポリアルキレングリコールオリゴエステル、及び(C)高級アルコールを含み、実質的に水を含有しないことを特徴とする。かかる構成を有することにより、本発明のエアゾールスプレー型頭髪用組成物は、毛髪に適度なまとまりとクセ付けができ、立体感のあるヘアスタイルの形成及び保持性、ならびに再整髪性に優れるという効果を奏することができる。また、毛髪のごわつきやきしみ、べたつきや油っぽさを低減してしなやかな手触りを実現し得るという効果を奏することができる。更に、噴射におけるバルブの目詰まりが低減されるため、容器内における組成物の全てが噴射されるまで良好な噴射状態を維持し得るという効果を奏することができる。
本発明のエアゾールスプレー型頭髪用組成物が含む(A)エステル系油性成分(以下、「(A)成分」と称することがある)としては、化粧料に配合されるものであれば特に限定されない。かかるエステル系油性成分としては、例えば、オレイン酸エチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル等の直鎖脂肪酸と低級アルコールとのエステル;パルミチン酸セチル、ミリスチン酸ミリスチル等の直鎖脂肪酸と直鎖高級アルコールとのエステル;ミリスチン酸オクチルドデシル、オレイン酸オクチルドデシル等の直鎖脂肪酸と分岐高級アルコールとのエステル;イソステアリン酸イソプロピル、イソステアリン酸エチル等の分岐脂肪酸と低級アルコールとのエステル;2−エチルヘキサン酸セチル、2−エチルヘキサン酸ステアリル等の分岐脂肪酸と直鎖高級アルコールとのエステル;イソステアリン酸イソセチル、ジメチルオクタン酸オクチルドデシル、イソノナン酸イソノニル等の分岐脂肪酸と分岐高級アルコールとのエステル;トリカプリン酸グリセリル、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル、トリウンデシル酸グリセリル等の直鎖脂肪酸と多価アルコールとのエステル;トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリイソパルミチン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル等の分岐脂肪酸と多価アルコールとのエステル;乳酸ミリスチル、乳酸セチル、クエン酸トリオクチルドデシル、リンゴ酸ジイソステアリル等のヒドロキシカルボン酸(乳酸、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸等)とアルコールとのエステル等が例示される。
上記のエステル系油性成分中、毛髪のきしみやべたつきを低減し、しなやかさを付与する観点から、直鎖又は分岐の脂肪酸のエステルが好ましく、直鎖又は分岐の脂肪酸と多価アルコールとのエステルがより好ましく、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリイソパルミチン酸グリセリルがさらに好ましい。
本発明では、毛髪のごわつきやきしみ、べたつきや油っぽさを低減し、毛髪にしなやかな手触りを付与する観点から、上記(A)成分の頭髪用組成物中における含有量は、3〜20重量%が好ましく、5〜15重量%がより好ましい。
本発明のエアゾールスプレー型頭髪用組成物が含む(B)コハク酸ポリアルキレングリコールオリゴエステル(以下、「(B)成分」と称することがある)において、コハク酸に付加されるアルキレングリコールとしては、炭素数2〜4のアルキレングリコール、例えばエチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコールなどを例示することができる。また、その付加モル数としては、2〜14とするのが好ましく、3〜12とするのがより好ましい。かかるコハク酸ポリアルキレングリコールオリゴエステルとしては、毛髪に適度なまとまりとクセ付けを付与する観点から、好ましくは、コハク酸ポリエチレングリコールオリゴエステル、コハク酸ポリプロピレングリコールオリゴエステル等が例示され、コハク酸ポリプロピレングリコールオリゴエステルがより好ましい。
本発明では、毛髪に適度なまとまりとクセ付けを付与することにより、立体感のあるヘアスタイルを形成・持続する効果を付与する観点及び再整髪性を付与する観点から、上記(B)成分の頭髪用組成物中における含有量は、1〜10重量%が好ましく、2〜8重量%がより好ましい。
また、(B)成分は、上記効果を奏する以外に、後述の(D)皮膜形成性樹脂(以下、「(D)成分」と称することがある)とともに含有させた場合、整髪保持力と毛髪のしなやかさを両立させ得るという効果を奏する。かかる効果が奏される理由としては、(B)成分が皮膜形成性樹脂を可塑化して毛髪表面で形成された皮膜に柔軟性を付与することが挙げられる。
本発明のエアゾールスプレー型頭髪用組成物が含む(C)高級アルコール(以下、「(C)成分」と称することがある)としては、化粧料に配合されるものであれば特に限定されない。かかる高級アルコールとしては、炭素数12〜22の高級アルコールが例示される。具体的には、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、オレイルアルコール、ベヘニルアルコール等が例示され、 毛髪に適度なまとまりとクセ付けを付与する観点から、セチルアルコール、ステアリルアルコールが好ましい。
本発明では、毛髪に適度なまとまりとクセ付けを付与することにより、立体感のあるヘアスタイルを形成・持続する効果を付与する観点から、上記(C)成分の頭髪用組成物中における含有量は、1〜10重量%が好ましく、2〜7重量%がより好ましい。
また、頭髪用組成物における(B)成分及び(C)成分の含有量比(重量比、B/C)は、毛髪に適度なまとまりとクセ付けを付与し、かつ、毛髪のべたつきや油っぽさを低減する観点から、1/3〜3/1が好ましく、1/2〜2/1がより好ましい。
また、頭髪用組成物における(A)成分、(B)成分及び(C)成分の総含有量は、毛髪に適度なまとまりとクセ付けを付与する観点から、5〜40重量%が好ましく、9〜30重量%がより好ましい。本願の頭髪用組成物は、エアゾールスプレー剤型であることから、薄く毛髪に塗布することが可能である。従って、上記含有量を含有させた場合であっても、べたつきや油っぽさを低減させることが可能である。
また、本発明の頭髪用組成物は、実質的に水を含有しないことを一つの特徴とする。かかる特徴を有することにより、水が配合されることにより生じ得る、毛髪の柔軟化やそれに伴う、立体感のあるヘアスタイルの形成及び保持性の悪化を回避するだけでなく、上記構成成分の溶解性を高め、噴射時のバルブでの目詰まりを低減し得る。
ここで、「実質的に水を含有しない」とは、水の含有量が、上記のような水が配合されることにより生じ得る種々の問題を生じない範囲の含有量であることをいう。具体的には、頭髪用組成物中の水分含量が3重量%以下、好ましくは1重量%以下、より好ましくは0.5重量%以下であることをいい、かかる範囲内においては、後述の任意成分に例示されるような植物抽出エキス等の原料由来の水分を含み得る。
頭髪用組成物中の水の含有量は、例えば、カールフィッシャー法等を用いることにより、測定することができる。
また本発明の頭髪用組成物には、整髪性及び整髪保持力を更に向上させる観点から、(D)皮膜形成性樹脂を含有させることができる。皮膜形成性樹脂とは、アルコール類や噴射剤などに溶解し得、毛髪に塗布又は噴射した後に、前記アルコール類や噴射剤などの蒸発と共に毛髪に皮膜を形成することができる樹脂をいう。かかる皮膜形成性樹脂としては、陰イオン性樹脂、陽イオン性樹脂、非イオン性樹脂又は両性樹脂が例示される。本発明においては、整髪性及び整髪保持力が優れている陰イオン性樹脂を用いることが好ましく、陰イオン性樹脂の具体例としては、カルボン酸又はその誘導体を含むモノマーから構成される重合体又は共重合体等を例示できる。かかる重合体又は共重合体の具体例としては、アクリル樹脂アルカノールアミン、ビニルメチルエーテル・マレイン酸ブチル共重合体、アクリル酸オクチルアミド・アクリル酸ヒドロキシプロピル・メタクリル酸ブチルアミノエチル共重合体、メトキシアルキレン無水マレイン酸共重合体、酢酸ビニル・マレイン酸ブチル・アクリル酸イソボニル共重合体、イソブチレン・マレイン酸ナトリウム共重合体、ビニルメチルエーテル・マレイン酸系架橋型ポリマー、酢酸ビニル・クロトン酸共重合体、ポリアクリル酸ナトリウム、アクリル酸・アクリル酸アルキル共重合体、オクチルアクリルアミド・アクリル酸エステル共重合体、ジメチルシロキサン・アクリル酸系共重合体、カルボキシビニルポリマー等を例示することができる。
本発明では、整髪性及び整髪保持力を更に向上させる観点から、上記(D)成分の頭髪用組成物中における含有量は、0.1〜5重量%が好ましく、0.5〜3重量%がより好ましい。含有量が5重量%を超えると、毛髪のごわつきやきしみが生じる場合がある。
また、本発明の頭髪用組成物には、毛髪のごわつきやきしみを抑制し、毛髪のしなやかさを向上させる観点から、(E)ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(以下、「(E)成分」と称することがある)を含有させることができる。ポリオキシアルキレンアルキルエーテルとしては、化粧料に配合されるものであれば特に限定されず、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンラウリルエーテル、ポリオキシプロピレンセチルエーテル、ポリオキシプロピレンイソセチルエーテル、ポリオキシプロピレンステアリルエーテル、ポリオキシプロピレンオレイルエーテル等が例示される。
本発明では、毛髪のごわつきやきしみを抑制し、毛髪のしなやかさを向上させる観点から、上記(E)成分の頭髪用組成物中における含有量は、0.1〜5重量%が好ましく、0.5〜4重量%がより好ましい。含有量が5重量%を超えると、べたつきや油っぽさが生じる場合がある。
本発明の頭髪用組成物において、上記の(A)〜(E)の各成分はそれぞれ、単独又は2種以上を混合して用いられ得る。また、上記の(A)〜(E)の各成分は、公知の化学合成法等により調製され得るが、市販品として購入されてもよい。
さらに、本発明の頭髪用組成物には、上記の(A)〜(E)成分に加えて、紫外線吸収剤、香料、シリコーン類、キレート剤、清涼剤、ビタミン類、植物抽出液、pH調整剤、酸化防止剤、油脂類、炭化水素類、ロウ類、脂肪酸類、多価アルコール類、高分子類、粉体類、防腐剤、その他の界面活性剤等の任意成分を所望により含有させてもよい。
尚、本発明の頭髪用組成物では、頭髪用組成物の残部にエタノール等の一価の低級アルコールを溶剤として用いることができる。これら一価の低級アルコールは構成成分の溶解性を向上させ、中でも固形油分(高級アルコール等)の溶解性を向上させることから、バルブの目詰まりを防止させる効果を有する。
本発明の頭髪用組成物は、例えば、上記各成分を順次エタノールなどの溶剤に加え、公知の方法により混合して溶解させることにより得ることができる。
本発明の頭髪用組成物は、例えば、ヘアスプレーやヘアミスト等のエアゾールスプレーとして好適に使用され得る。
本発明はまた、上記の本発明の頭髪用組成物と、噴射剤とからなる頭髪用エアゾールスプレーを提供する。
噴射剤としては、化粧料に配合されるものであれば特に限定されない。かかる噴射剤としては、液化石油ガス、イソブタンやジメチルエーテル等が例示される。
頭髪用組成物と噴射剤との混合比(重量比、頭髪用組成物/噴射剤)は、エアゾールスプレーとして良好に使用でき、毛髪に適度なまとまりとクセ付けを付与し、かつ、毛髪のべたつきや油っぽさを低減させる観点から、30/70〜80/20が好ましく、50/50〜70/30がより好ましい。
本発明の頭髪用エアゾールスプレーは、例えば、次のようにして調製され得る。即ち、上記の本発明の頭髪用組成物を、ブリキ缶、アルミニウム缶、ポリエチレンテレフタレート容器などの容器に充填する。次いで、公知の方法により、エアゾール用バルブにより前記の頭髪用組成物を充填した前記容器をクリンチした後、噴射剤をステムにより規定量充填し、ステムに適したボタンを装着することにより得られる。なお、頭髪用組成物が1相に相溶しない場合は、複数種の溶液に分けて容器に充填しても良い。
尚、本発明の頭髪用エアゾールスプレーにおける頭髪用組成物の噴射量は、25℃において、1.0〜4.0g/10秒が好ましく、より薄く毛髪へ付着させることができる。これにより、毛髪に、べたつきやヌルつき、ギラつきといった油っぽさを感じにくい仕上がりにすることが可能となる。
次に、本発明を実施例に基づいて更に詳細に説明するが、本発明はこれら実施例にのみ限定されるものではない。
実施例1〜7及び比較例1〜6
表1及び2に記載した各成分を常法により混合して頭髪用組成物を調製し、この組成物をエアゾール容器に充填することにより、頭髪用エアゾールスプレーを調製し、下記評価試験に供した。結果を表1及び2に示す。尚、表中、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリルとしては、エキセパールTGO(商品名、花王社製)を、コハク酸ポリプロピレングリコールオリゴエステルとしては、コスモール102(商品名、日清製油社製)をそれぞれ用いた。また、表1及び2に記載される成分の量は、いずれも「重量%」である。
(試験例1:実使用評価)
専門パネル20名により、各実施例及び各比較例で得られた頭髪用エアゾールスプレーを用いて、実際に整髪を行い、毛髪のまとまりと保持性を下記評価基準に従って官能評価した。さらに、一度、櫛や手櫛を通して、ヘアスタイルを崩した後、再度整髪を行い、再整髪性を下記評価基準に従って官能評価した。
<まとまりと保持性の評価基準>
◎:20名中16名以上が毛髪のまとまりと保持性があると回答
○:20名中11〜15名が毛髪のまとまりと保持性があると回答
△:20名中6〜10名が毛髪のまとまりと保持性があると回答
×:20名中5名以下が毛髪のまとまりと保持性があると回答
<再整髪性の評価基準>
◎:20名中16名以上が再整髪性に優れると回答
○:20名中11〜15名が再整髪性に優れると回答
△:20名中6〜10名が再整髪性に優れると回答
×:20名中5名以下が再整髪性に優れると回答
(試験例2:使用感評価)
23℃、湿度60%の恒温恒湿下で一晩放置した試験用直毛毛束(長さ30cm、重量10g)に各実施例及び各比較例で得られた頭髪用エアゾールスプレーを毛束重量が1g増加するよう均一に塗布した後、官能評価パネル20名により、毛束を触った際のしなやかさ、べたつき、ごわつき、及びきしみを下記の評価基準に従って評価した。
<しなやかさの評価基準>
◎:20名中16名以上が毛髪にしなやかさがあると回答
○:20名中11〜15名が毛髪にしなやかさがあると回答
△:20名中6〜10名が毛髪にしなやかさがあると回答
×:20名中5名以下が毛髪にしなやかさがあると回答
<べたつきの評価基準>
◎:20名中16名以上がべたつかないと回答
○:20名中11〜15名がべたつかないと回答
△:20名中6〜10名がべたつかないと回答
×:20名中5名以下がべたつかないと回答
<きしみの評価基準>
◎:20名中16名以上がきしみなしと回答
○:20名中11〜15名がきしみなしと回答
△:20名中6〜10名がきしみなしと回答
×:20名中5名以下がきしみなしと回答
<ごわつきの評価基準>
◎:20名中16名以上がごわつきなしと回答
○:20名中11〜15名がごわつきなしと回答
△:20名中6〜10名がごわつきなしと回答
×:20名中5名以下がごわつきなしと回答
(試験例3:目詰まり評価)
各実施例及び各比較例で得られた頭髪用エアゾールスプレー(本試験例において以下、試料という)を、室温にて保管した。試料が完全に無くなるまで、或いは、目詰まり等により試料が噴射されなくなるまで、隔日毎に10秒間の噴射を行い、噴射量と噴射状態を指標として、下記基準に従って目詰まり評価を行った。
<評価基準>
○:試料が完全に無くなるまで良好に霧状噴射している。
△:噴射量が減少し、噴射状態が弱くなるが、試料が完全に無くなるまで霧状に噴射している。
×:試料が完全に無くなる前に噴射が霧状を呈さなくなるか噴射不能となる。
Figure 0004859410
Figure 0004859410
表1及び2に示される結果の通り、本発明のエアゾールスプレー型頭髪用組成物を用いた頭髪用エアゾールスプレーは、各比較例で得られたものと対比して、毛髪のまとまり・保持性及び再整髪性に優れるとともに、毛髪のしなやかさに優れた効果を有していることがわかる。また、本発明のエアゾールスプレー型頭髪用組成物を適用した毛髪は、べたつき、きしみ、ごわつきが低減されていることがわかる。更に、(D)成分及び/又は(E)成分を配合した組成物では、毛髪のまとまりやクセ付け、しなやかさが更に優れていることがわかる。また、本発明のエアゾールスプレー型頭髪用組成物は、噴射におけるバルブの目詰まりがなく、容器内における組成物の全てが噴射されるまで良好な噴射状態を維持することがわかる。
以下、本発明に係るエアゾールスプレー型頭髪用組成物(原液部)、並びに頭髪用エアゾールスプレーの処方例を示す。尚、含有量は重量%である。
(処方例1)
(原液部) (%)
トリイソステアリン酸グリセリル 8.0
コハク酸ポリプロピレングリコールオリゴエステル 5.0
ステアリルアルコール 3.0
ポリオキシエチレンセチルエーテル 1.5
ジプロピレングリコール 1.0
流動イソパラフィン 2.0
エタノール 79.5
合 計 100.0
(噴霧剤) (%)
液化石油ガス(20℃、0.20MPa) 100.0
合 計 100.0
原液 60.0
噴射剤 40.0
合 計 100.0
(処方例2)
(原液部) (%)
トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 12.0
コハク酸ポリプロピレングリコールオリゴエステル 3.0
セチルアルコール 5.0
アクリル樹脂アルカノールアミン 1.5
ポリオキシエチレンステアリルエーテル 1.5
ホホバ油 1.0
イソステアリン酸 1.0
エタノール 75.0
合 計 100.0
(噴霧剤) (%)
液化石油ガス(20℃、0.20MPa) 100.0
合 計 100.0
原液 70.0
噴射剤 30.0
合 計 100.0
本発明のエアゾールスプレー型頭髪用組成物、並びに該組成物を含有した頭髪用エアゾールスプレーは、毛髪のごわつき、きしみ、べたつきが低減され、毛髪にしなやかな手触りとまとまりを付与でき、適度なクセ付けと保持性、再整髪性に優れることから、立体感のあるヘアスタイルを形成・持続する整髪剤として好適に使用することができる。

Claims (6)

  1. (A)直鎖又は分岐の脂肪酸のエステル、(B)コハク酸ポリアルキレングリコールオリゴエステル、及び(C)高級アルコールを含み、実質的に水を含有しないエアゾールスプレー型頭髪用組成物。
  2. 前記(B)コハク酸ポリアルキレングリコールオリゴエステルが、コハク酸ポリプロピレングリコールオリゴエステルである請求項1記載のエアゾールスプレー型頭髪用組成物。
  3. 前記(A)直鎖又は分岐の脂肪酸のエステル、(B)コハク酸ポリアルキレングリコールオリゴエステル、及び(C)高級アルコールの総含有量が、5〜40重量%である請求項1又は2記載のエアゾールスプレー型頭髪用組成物。
  4. (D)皮膜形成性樹脂をさらに含有してなる請求項1〜3の何れか記載のエアゾールスプレー型頭髪用組成物。
  5. (E)ポリオキシアルキレンアルキルエーテルをさらに含有してなる請求項1〜4の何れか記載のエアゾールスプレー型頭髪用組成物。
  6. 請求項1〜5何れか記載のエアゾールスプレー型頭髪用組成物と、噴射剤とからなる頭髪用エアゾールスプレー。
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