以下、本発明の好適な実施の形態について、添付の図面を参照しつつ、詳細に説明する。ただし、以下の説明において特に断らない限り、方向や向きに関する記述は、当該説明の便宜上、図面に対応するものであり、例えば実施品、製品または権利範囲等を限定するものではない。
<1. 実施の形態>
図1は、照明制御システム1を示す図である。図1に示すように、照明制御システム1は、周囲を照明する複数の照明装置2と、複数の照明装置2を制御する制御装置3と、複数の照明装置2のうち自機に関連づけされる照明装置2との間で無線による通信を行うとともに、制御装置3との間で有線による通信を行う複数の無線モジュール4とを備えている。
なお、照明装置2や無線モジュール4の数は、図1に示す数に限定されるものではない。また、図1では、複数の照明装置2を互いに外観の同一の装置として示しているが、複数の照明装置2は互いに外観や仕様が異なる装置であってもよい。複数の無線モジュール4についても同様である。また、制御装置3は複数の装置から構成されてもよい。また、本実施の形態では、制御装置3と無線モジュール4との間の有線による通信に、RS485規格を用いる例で説明するが、もちろんこれに限定されるものではない。また、制御装置3と無線モジュール4との間の通信は、有線のみならず、無線をも用いることが可能なように二重化されていてもよい。
また、以下、特に断らない限り、「作業者」とは、照明制御システム1が正常に動作するように、準備作業やメンテナンスを担当する者を指すものとする。また、「設置者」とは、作業者のうち、特に、設置(装置の取り付けや配線など)を担当する者を指すものとする。さらに、「設定者」とは、作業者のうち、特に、情報設定(ネットワークに関する情報設定やスケジューリング、環境設定など)を担当する者を指すものとする。
図2は、照明装置2のブロック図である。照明装置2は、CPU20、記憶装置21、操作部22、照明部23、検出部24、無線通信部25を備えている。
CPU20は、記憶装置21に格納されているプログラム210を読み取りつつ実行し、各種データの演算や制御信号の生成等を行う。これにより、CPU20は、照明装置2が備える各構成を制御するとともに、各種データを演算し作成する機能を有している。すなわち、照明装置2は、一般的なコンピュータとして構成されている。
記憶装置21は、照明装置2において各種データを記憶する機能を提供する。言い換えれば、記憶装置21が照明装置2において電子的に固定された情報を保存する。
記憶装置21としては、CPU20の一時的なワーキングエリアとして使用されるRAMやバッファ、読み取り専用のROM、不揮発性のメモリ(例えばNANDメモリなど)等が該当する。図2においては、記憶装置21を、あたかも1つの構造物であるかのように図示している。しかし、通常、記憶装置21は、上記例示した各種装置(あるいは媒体)のうち、必要に応じて採用される複数種類の装置から構成されるものである。すなわち、記憶装置21は、データを記憶する機能を有する装置群の総称である。
また、現実のCPU20は高速にアクセス可能なRAMを内部に備えた電子回路である。しかし、このようなCPU20が備える記憶装置も、説明の都合上、記憶装置21に含めて説明する。すなわち、一時的にCPU20自体が記憶するデータも、記憶装置21が記憶するとして説明する。図2に示すように、記憶装置21は、プログラム210や登録要求情報211、磁気情報212、個別識別情報411、制御情報313などを記憶するために使用される。
操作部22は、照明装置2に対して作業者などが指示を入力するために操作するハードウエアである。本実施の形態における操作部22は、いわゆる電源ボタンである。なお、操作部22は、電源ボタンに限定されるものではなく、例えば、各種キーやボタン類、ディップスイッチなどを含んでいてもよい。
個々の照明装置2にそれぞれ設けられる電源ボタン(操作部22)は、出荷時に「切」の状態となっており、通常は、設置時に設置者によって一度だけ「入」に操作された後は、そのまま「入」の状態で運用される。ただし、照明装置2の付け替えなどがされる場合には、「切」に操作されてもよい。
例えば、設置者は、新たに照明装置2を設置したときに、操作部22を操作して、当該操作後の照明部23の挙動などにより、電力が正常に供給されるか(電力配線が正常か)を確認する。これにより、設定者による作業が完了していない状態であっても、照明装置2の設置が正常に完了しているか否かを設置者が確認できるようにされている。
照明部23は、詳細は図示しないが、光源となる発光ダイオードと、当該発光ダイオードの明るさを調整する調整回路とを備えた電子回路であり、発光ダイオードを発光させることにより周囲を照明する。当該調整回路は、CPU20からの制御信号により、発光ダイオードへの電力供給量を調整して発光ダイオードの明るさを調整する(すなわち、調光が実現される。)。なお、照明部23の光源は、発光ダイオードに限定されるものではなく、点灯または消灯のみを明るさとして制御可能な蛍光灯や白熱電球などであってもよい。
検出部24は、いわゆるホール素子を備えた電子回路であり、周囲の磁気を検出して、検出結果(磁気情報212)をCPU20に伝達する。詳細は後述するが、設定者は、磁気を生ずる物体(例えば、指示棒の先に磁石を取り付けたもの)を照明装置2に接近させることにより、検出部24に磁気を検出するように操作することが可能である。
無線通信部25は、無線モジュール4との間で無線による通信を行う機能を有している。無線通信部25は、登録要求情報211を送信するとともに、制御情報313や個別識別情報411を受信する。これにより、照明装置2は、自機に関連づけられる無線モジュール4に対する無線の子機としての機能を有する。
図3は、照明装置2が備える機能ブロックをデータの流れとともに示す図である。図3に示す動作モード切替部200および登録要求部201は、CPU20がプログラム210に従って動作することにより実現される機能ブロックである。
動作モード切替部200は、前記検出部24による検出結果に応じて、自機を登録モードに移行させる。本実施の形態における動作モード切替部200は、磁気情報212に示される検出された磁気の値の変化量が閾値を超えた場合に、自機を登録モードに移行させるものとする。なお、検出された磁気の値が閾値を超えたか否かによって判定することも可能である。
また、動作モード切替部200は、登録要求部201に対して、動作モードを登録モードに切り替えたことを伝達する機能も有している。
さらに、動作モード切替部200は、照明部23を制御して、照明部23による照明を、登録モードに特有の点灯状態(以下、「登録時点灯状態」と称する。)とする。なお、照明装置2が、別途、表示部(状態表示用のランプやLEDなど)を備えている場合には、照明部23を登録時点灯状態とする代わりに、当該表示部に登録モードであることを表示してもよい。
登録要求部201は、自機が登録モードに移行したときに、記憶装置21を参照し、個別識別情報411の有無を確認する。そして、個別識別情報411が存在する場合には、登録要求情報211に当該個別識別情報411を付加して、当該登録要求情報211を送信するように、無線通信部25を制御する。一方で、個別識別情報411が存在しない場合には、個別識別情報411が登録要求情報211に付加されないため、個別識別情報411が付加されていない登録要求情報211が送信される。
さらに、登録要求部201は、登録要求情報211を送信させた後において、記憶装置21に記憶されている個別識別情報411を削除する。このように、個別識別情報411が記憶装置21から削除されることによって、照明装置2は、一旦、未登録状態となる。
図4は、制御装置3のブロック図である。図4に示すように、CPU30、記憶装置31、操作部32、表示部33、および、通信部34を備えている。
CPU30は、記憶装置31に格納されているプログラム310を読み取りつつ実行し、各種データの演算や制御信号の生成等を行う。これにより、CPU30は、制御装置3が備える各構成を制御するとともに、各種データを演算し作成する機能を有している。すなわち、制御装置3は、一般的なコンピュータとして構成されている。
記憶装置31は、制御装置3において各種データを記憶する機能を提供する。言い換えれば、記憶装置31が制御装置3において電子的に固定された情報を保存する。
記憶装置31としては、CPU30の一時的なワーキングエリアとして使用されるRAMやバッファ、読み取り専用のROM、不揮発性のメモリ(例えばNANDメモリなど)、比較的大容量のデータを記憶するハードディスク、専用の読み取り装置に装着された可搬性の記憶媒体(CD−ROM、DVD−ROM、PCカード、SDカード、USBメモリなど)等が該当する。図4においては、記憶装置31を、あたかも1つの構造物であるかのように図示している。しかし、通常、記憶装置31は、上記例示した各種装置(あるいは媒体)のうち、必要に応じて採用される複数種類の装置から構成されるものである。すなわち、記憶装置31は、制御装置3においてデータを記憶する機能を有する装置群の総称である。
また、現実のCPU30は高速にアクセス可能なRAMを内部に備えた電子回路である。しかし、このようなCPU30が備える記憶装置も、説明の都合上、記憶装置31に含めて説明する。すなわち、一時的にCPU30自体が記憶するデータも、記憶装置31が記憶するとして説明する。図4に示すように、記憶装置31は、プログラム310およびモジュール識別情報311、グループ識別情報312、制御情報313、個別識別情報411などを記憶するために使用される。
操作部32は、制御装置3に対して作業者等が指示を入力するために操作するハードウエアである。操作部32としては、例えば、各種キーやボタン類、スイッチ、タッチパネル、ポインティングデバイス、あるいは、ジョグダイヤルなどが該当する。
表示部33は、各種データを表示することにより作業者等に対して出力する機能を有するハードウェアである。表示部33としては、例えば、ランプやLED、液晶パネルなどが該当する。なお、制御装置3は、表示部33として、CRTや液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなどを備えていてもよい。
通信部34は、複数の無線モジュール4との間で有線(本実施の形態においては、RS485)による通信を実現する。これにより、制御装置3は、無線モジュール4との間で、情報の送受信を行うことが可能となる。
図5は、制御装置3が備える機能ブロックをデータの流れとともに示す図である。図5に示す第1決定部300および判定部301は、CPU30がプログラム310に従って動作することにより実現される機能ブロックである。
第1決定部300は、モジュール識別情報311に基づいて、当該モジュール識別情報311に対応する無線モジュール4のグループ識別情報312を決定する。本実施の形態におけるモジュール識別情報311は、RS485のケーブルが接続されたときに、当該ケーブル上で制御装置3に近い無線モジュール4から順に割り当てられ作成される。ただし、例えば、制御装置3または無線モジュール4において作業者が入力することにより、モジュール識別情報311が作成されてもよい。あるいは、無線モジュール4において、出荷時に予めモジュール識別情報311が格納されていてもよい。
本実施の形態において、グループ識別情報312は、対応する無線モジュール4のアドレスである。RS485通信において自動的にアドレスを割り振る処理は、例えば、従来の技術を適宜用いて実現することができる。
また、本実施の形態では、グループ識別情報312(RS485のネットワークにおけるアドレス)を、対応する無線モジュールにおける、いわゆるPANID(Personal Area Network ID)としても用いる。なお、PANIDは、対応する無線モジュール4のアドレス(当該無線モジュール4のRC485におけるアドレス)にオフセット値(例えば、対応する無線モジュール4のディップスイッチの値やシリアル番号など)を加えたものであってもよい。
判定部301は、状況に応じて、照明装置2に対してどのような調光を実行させるべきかを判定し、その判定結果に基づいて制御情報313を作成する機能を有している。照明装置2を制御するために判定部301が検出する状況とは、例えば、周囲の照度、人物の存否、日時や曜日(スケジュール)などであるが、これに限定されるものではない。このように、制御情報313は、判定部301によって作成される情報であるが、制御の対象は照明装置2に限定されるものではなく、例えば、無線モジュール4が制御対象となってもよい。なお、判定部301による判定条件や判定タイミング等については、適宜、従来の技術を採用することができる。したがって、ここでは詳細な説明を省略する。
図6は、無線モジュール4のブロック図である。図6に示すように、無線モジュール4は、CPU40、記憶装置41、操作部42、表示部43、有線通信部44および無線通信部45を備えている。
CPU40は、記憶装置41に格納されているプログラム410を読み取りつつ実行し、各種データの演算や制御信号の生成等を行う。これにより、CPU40は、無線モジュール4が備える各構成を制御するとともに、各種データを演算し作成する機能を有している。すなわち、無線モジュール4は、一般的なコンピュータとして構成されている。
記憶装置41は、無線モジュール4において各種データを記憶する機能を提供する。言い換えれば、記憶装置41が無線モジュール4において電子的に固定された情報を保存する。
記憶装置41としては、CPU40の一時的なワーキングエリアとして使用されるRAMやバッファ、読み取り専用のROM、不揮発性のメモリ(例えばNANDメモリなど)、専用の読み取り装置に装着された可搬性の記憶媒体(PCカード、SDカード、USBメモリなど)等が該当する。図6においては、記憶装置41を、あたかも1つの構造物であるかのように図示している。しかし、通常、記憶装置41は、上記例示した各種装置(あるいは媒体)のうち、必要に応じて採用される複数種類の装置から構成されるものである。すなわち、記憶装置41は、無線モジュール4において、データを記憶する機能を有する装置群の総称である。
また、現実のCPU40は高速にアクセス可能なRAMを内部に備えた電子回路である。しかし、このようなCPU40が備える記憶装置も、説明の都合上、記憶装置41に含めて説明する。すなわち、一時的にCPU40自体が記憶するデータも、記憶装置41が記憶するとして説明する。図6に示すように、記憶装置41は、プログラム410および個別識別情報411、登録要求情報211、グループ識別情報312、制御情報313などを記憶するために使用される。
操作部42は、無線モジュール4に対して作業者等が指示を入力するために操作するハードウエアである。操作部42としては、例えば、各種キーやボタン類、ディップスイッチなどが該当する。
表示部43は、各種データを表示することにより作業者等に対して出力する機能を有するハードウェアである。無線モジュール4においては、複雑な画像や多量の文字情報などを表示する必要はないので、無線モジュール4のコストを考慮すれば、表示部43としては、例えば、ランプやLED、簡易な液晶表示パネルなどの比較的安価なデバイスが好ましい。しかし、表示部43は、CRTや液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなどであってもよい。
有線通信部44は、制御装置3との間で有線(本実施の形態においては、RS485)による通信を実現する。
無線通信部45は、自機に関連づけられる照明装置2との間で無線による通信を行う機能を有している。これにより、無線モジュール4は、自機に関連づけられる照明装置2に対しては無線の親機として機能する。
図7は、無線モジュール4が備える機能ブロックをデータの流れとともに示す図である。図7に示す第2決定部400は、CPU40がプログラム410に従って動作することにより実現される機能ブロックである。
第2決定部400は、制御装置3から送信されたグループ識別情報312に基づいて、当該グループ識別情報312に対応するグループ内の照明装置2を個別に識別するための個別識別情報411を決定する。詳細は後述するが、第2決定部400は、照明装置2の当該グループ内における登録の順序に応じて、当該照明装置2の個別識別情報411を決定する。
なお、個別識別情報411は、照明制御システム1において、各照明装置2を個別に識別するための情報であり、本実施の形態においては、各照明装置2のアドレスとなる。個別識別情報411を用いることにより、制御装置3(通信部34)は、制御情報313を所望の照明装置2に向けて送信することができ、当該照明装置2を適切に制御することが可能となる。
また、第2決定部400は、照明制御システム1が備える複数の照明装置2のうち、自機に関連づけされた照明装置2に関する情報を格納するための子機データベース412を作成し、更新する機能を有している。自機に関連づけされた照明装置2とは、自機と同一のグループに割り当てられた照明装置2であり、自機(親機)に対するいわゆる子機である。子機データベース412に格納される情報としては、グループ内の照明装置2の個別識別情報411がある。また、第2決定部400は、子機データベース412に登録されている照明装置2の数から、新たに追加して登録される照明装置2の登録の順序を取得することができる。さらに、詳細は省略するが、照明装置2がグループを移動した場合には、必要に応じて制御装置3から削除要求(制御情報313)が受信される。この場合には、第2決定部400は、当該照明装置2の個別識別情報411を子機データベース412から削除し、当該照明装置2の登録を解除する。
以上が、照明制御システム1の構成および機能の説明である。次に、照明制御システム1を用いた照明制御方法を説明する。
図8は、無線モジュール4における処理を示す流れ図である。図8に示す各工程が開始されるまでに、制御装置3および無線モジュール4の設置およびRS485ケーブルによる配線などがすべて完了しており、かつ、制御装置3および無線モジュール4の電源が投入されているものとする。
まず、無線モジュール4は、RS485による通信のアドレスを確定させる(ステップS1)。すでに説明したように、RS485のネットワークにおける当該無線モジュール4のアドレスは、グループ識別情報312として制御装置3(第1決定部300)により作成される。したがって、無線モジュール4は、ステップS1において、制御装置3により作成されたグループ識別情報312を自機に送信するように、制御装置3に対して要求して取得する。
次に、無線モジュール4は、取得したグループ識別情報312をPANIDとして、自機のグループにおける無線のネットワークを確立する(ステップS2)。
無線ネットワークが立ち上げられると、無線モジュール4(CPU40)は、登録受付モードに移行するように指示がされたか否かを判定する(ステップS3)。登録受付モードとは、照明装置2からの登録要求情報211を受信する(受け付ける)ことが可能とされる動作モードである。言い換えれば、登録受付モードでない状態の無線モジュール4は、登録要求情報211に従った照明装置2に対する登録処理の実行が禁止されている。
本実施の形態において、無線モジュール4を登録受付モードに移行させるための指示は、制御装置3からの要求(要求情報の受信)か、または、設定者による操作部42の操作(要求情報の入力)かのいずれかによって与えられるものとする。ただし、例えば、無線モジュール4の電源が新たに投入されたときに、自動的に登録受付モードに移行するように構成してもよい。このように構成することにより、作業者は、無線モジュール4に対して、登録受付モードへの移行指示を与える作業がなくなるため、作業負担が軽減される。
ステップS3においてYesと判定すると、CPU40は、自機を登録受付モードに移行させる(ステップS4)。このとき、無線モジュール4が登録受付モードに移行したことを作業者が容易に認識できるように、表示部43に登録受付モードに移行したことを示す情報を表示することが好ましい。
本実施の形態においては、無線モジュール4は、登録受付モードに所定の時間(以下、「受付期間」と称する。)だけ移行するものとする。すなわち、無線モジュール4は、ステップS4を実行して登録受付モードに移行してから、受付時間が経過すると、自動的に、登録受付モードを終了する。これにより、作業者は、無線モジュール4に対して、登録受付モードの終了をいちいち指示する必要がなくなるため、作業負担が軽減される。ただし、例えば、所定の台数(グループ内の台数を予め設定しておく。)の照明装置2の登録を完了したときに登録受付モードを自動的に終了する、あるいは、他の無線モジュール4が登録受付モードに移行したことを検出したら登録受付モードを自動的に終了するとしてもよい。また、このとき、無線モジュール4が登録受付モードを終了したことを作業者が容易に認識できるように、表示部43に登録受付モードが終了したことを示す情報を表示することが好ましい。
一方、ステップS3においてNoと判定すると、CPU40は、さらに、すでに自機が登録受付モード中であるか否かを判定する(ステップS5)。
ステップS4を実行するか、または、ステップS5においてYesと判定すると、CPU40は、無線通信部45が登録要求情報211を受信したか否かを判定する(ステップS6)。ステップS4が実行されたとき、または、ステップS5においてYesと判定されたときとは、すなわち、無線モジュール4が登録受付モードのときである。
ステップS6においてYesと判定すると、無線モジュール4は、受信した登録要求情報211を送信した照明装置2を子機として登録する(ステップS7)。
具体的には、第2決定部400は、子機データベース412を参照して、新たに登録する照明装置2の登録の順序(登録番号)を取得する。例えば、子機データベース412に登録されている照明装置2の数が「4」の場合には、新たに登録する照明装置2の登録番号は「5」番目となる。次に、第2決定部400は、取得した登録番号とグループ識別情報312とに基づいて、当該照明装置2の個別識別情報411を作成し、登録の順序とともに子機データベース412に登録する。
登録要求情報211を送信した照明装置2が無線モジュール4に登録されると、無線モジュール4は、新たに作成された当該照明装置2の個別識別情報411を、登録通知として、当該照明装置2と制御装置3とに向けて送信する(ステップS8)。この登録通知を受信することにより、当該照明装置2は自機に割り当てられた個別識別情報411を取得することができ、制御装置3は新たに使用することが可能となったアドレスとして当該新たに作成された個別識別情報411を登録することができる。
このように、無線モジュール4では、登録受付モードのときにのみステップS6ないしS8が実行されるように構成されている。したがって、すでに説明したように、無線モジュール4は、登録受付モード以外のときには、照明装置2の登録要求情報211を受信して、当該照明装置2を登録することは禁止されている。
なお、無線モジュール4において受信された登録要求情報211に個別識別情報411が付加されている場合がある(詳細後述)。この場合、有線通信部44は、当該個別識別情報411を削除すべき個別識別情報411として、ステップS8で送信する登録通知に含めて、制御装置3に向けて送信する。この場合、登録通知には新旧の個別識別情報411が含まれることとなる。そして、登録通知に、削除すべき個別識別情報411が含まれている場合、制御装置3は、当該個別識別情報411を使用するアドレスから削除するとともに、当該個別識別情報411に対応する照明装置2の親機である無線モジュール4に対して、当該個別識別情報411を削除するように制御情報313を送信する。
無線モジュール4が登録受付モードでない場合(ステップS5においてNo。)、または、登録受付モード中ではあるが登録要求情報211を受信していない場合(ステップS6においてNo。)、または、ステップS8を実行した場合、無線モジュール4は、制御情報313を受信したか否かを確認する(ステップS9)。
制御情報313を受信していない場合(ステップS9においてNo。)、無線モジュール4は、ステップS3からの処理を繰り返す。
一方で、制御情報313を受信している場合(ステップS9においてYes。)、無線通信部45は、受信した制御情報313に含まれている個別識別情報411(照明装置2のアドレス)に基づいて、送信先の照明装置2を特定し、当該照明装置2に向けて当該制御情報313を送信する(ステップS10)。なお、詳細は省略するが、受信した制御情報313が自機(無線モジュール4)宛であった場合、無線モジュール4は、ステップS10を実行する代わりに、当該制御情報313に含まれるコマンドを実行する。このようなコマンドとして、例えば、所定の照明装置2を子機データベース412から削除するコマンドや、自機を登録受付モードに移行させるコマンドなどが想定される。
このように、無線モジュール4は、無線ネットワークを確立した後には(ステップS2を実行した後には)、登録受付モードであるか否かにかかわらず、ステップS9を実行することになる。したがって、無線モジュール4の動作モードが登録受付モードであるか否かに関係なく、制御装置3からの制御情報313は処理されることになる。
以上が、主に、無線モジュール4の動作である。次に、照明装置2の動作を説明する。
図9は、照明装置2における処理を示す流れ図である。図9に示す各工程が実行されるまでに、照明装置2は、設置者によって正常に設置されており、操作部22が操作され、電源ボタンが「入」の状態(電力が供給され得る状態)になっているものとする。
照明装置2は、電源が投入されると、所定の初期設定を実行した後、検出タイミングの到来と、登録通知の受信と、制御情報の受信とを監視する状態(以下、「待機状態」と称する。)となる(ステップS11,S19,S23)。
待機状態において、検出部24による前回の検出から所定の時間が経過して、検出タイミングが到来すると、CPU20は、ステップS11においてYesと判定し、検出部24の検出結果を参照する。これにより、検出部24による磁気の検出が行われ、磁気情報212が作成される(ステップS12)。すなわち、照明装置2では、電源投入後は、定期的に磁気情報212が作成される。
次に、CPU20は、前回作成された磁気情報212と今回作成された磁気情報212とを比較して、磁気の増加分が閾値以上か否かを判定する(ステップS13)。
磁気の増加分が閾値より小さい場合(ステップS13においてNo。)、動作モード切替部200は、登録モードに移行させる指示がされていないとみなして、待機状態に戻る。
一方で、磁気の増加分が閾値以上の場合(ステップS13においてYes。)、動作モード切替部200は、さらに、現在の動作モードが登録モードであるか否かを判定する(ステップS14)。そして、登録モード中であればさらに登録モードに移行させる必要はないので、ステップS14においてYesの場合には、待機状態に戻る。
しかし、ステップS14においてNoの場合には、動作モード切替部200は、登録モードに移行させる指示がされたとみなして、動作モードを登録モードに移行させる(ステップS15)。これにより、動作モード切替部200は、登録要求部201に対して、登録モードに移行したことを伝達する。
登録モードに移行すると、登録要求部201は、すでに個別識別情報411が存在するか否かを判定する(ステップS16)。照明制御システム1においては、照明装置2の登録が完了したときに、当該照明装置2の記憶装置21に個別識別情報411が格納される。したがって、照明装置2に個別識別情報411が存在するか否かを確認することは、当該照明装置2がすでに登録されているか否かを確認することを意味する。
ステップS16においてNoの場合、登録要求部201は、未だ自機が登録されていないとみなす。この場合、登録要求部201は、個別識別情報411を付加することなく、登録要求情報211を無線通信部25に転送する。これにより、無線通信部25は、当該登録要求情報211を無線モジュール4に向けて送信する(ステップS18)。
なお、ステップS18において送信される登録要求情報211は、特定の無線モジュール4を宛先として送信される情報ではない。登録要求情報211は、すでに説明したように、登録受付モード中の無線モジュール4に受信された場合にのみ、登録がされる(図8:ステップS7)。
一方で、ステップS16においてYesの場合、登録要求部201は、すでに登録されている自機が、新たに登録を要求する場合(例えば、グループを変更する場合など)であるとみなす。この場合、登録要求部201は、記憶装置21に記憶されている個別識別情報411を付加した登録要求情報211を作成する(ステップS17)。そして、当該登録要求情報211が無線通信部25によって送信される(ステップS18)。すでに説明したように、登録要求情報211に付加されている個別識別情報411は、自機がすでに登録されている無線モジュール4の子機データベース412から、自機に関する情報を削除し、登録を解除するために使用される。
ステップS18を実行すると、照明装置2は、再び、待機状態に戻る。なお、照明装置2は、ステップS18を実行しても、登録モードを終了することはない。
待機状態において、登録通知を受信すると、CPU20はステップS19においてYesと判定し、自機が登録モード中か否かをさらに判定する(ステップS20)。
登録通知には、新たに登録となった(決定された)個別識別情報411が含まれている。しかし、登録モード中の照明装置2は、未だ自機の個別識別情報411を通知されていない状態であるため、受信した登録通知が自機宛の情報か否かを確認することはできない。そこで、照明制御システム1における照明装置2は、登録モード中に受信した登録通知はすべて自機宛とみなす一方で、登録モード中でないときに受信した登録通知はすべて自機宛でないとみなす。
したがって、ステップS20が実行されたときに、照明装置2が登録モード中でない場合(ステップS20においてNo。)、CPU20は、受信した登録通知を自機宛でないとみなして破棄する。そして、照明装置2は、再び、待機状態に戻る。
一方で、登録モード中に登録通知を受信した場合(ステップS20においてYes。)、CPU20は、自機が送信した登録要求情報211が無線モジュール4に正常に受信され、当該無線モジュール4に正常に登録されたと判断する。したがって、CPU20は、受信した登録通知に含まれている新たに登録となった個別識別情報411を、自機の個別識別情報411として、記憶装置21に格納する(ステップS21)。これにより、以後は、記憶装置21に格納されている個別識別情報411と照合することにより、受信した情報が自機宛か否かを判定することが可能となる。さらに、個別識別情報411の格納が完了すると、動作モード切替部200は、登録モードを終了する(ステップS22)。そして、照明装置2は、再び、待機状態に戻る。
待機状態において、制御情報313を受信すると、CPU20は、ステップS23においてYesと判定し、制御情報313を解析して、コマンドを実行する(ステップS24)。なお、個別識別情報411が格納される以前に制御情報313を受信したとしても、受信した制御情報313が自機宛であるか否かを確認することはできず、ステップS23においてYesと判定されることはない。
以上が、主に、照明装置2の動作に関する説明である。次に、設置者や設定者によって照明制御システム1が構築される場面の具体例を説明する。
まず、設置者は、ケーブルを敷設する。このとき、無線モジュール4の設置場所と、当該無線モジュール4がケーブル上で制御装置3に対する上流になるかを意識しながら敷設する必要がある。ただし、これは個々の無線モジュール4を識別し、どの無線モジュール4をどこに設置するかを1つ1つ意識しながら設置する作業よりは容易な作業であるといえる。
次に、照明装置2、制御装置3および無線モジュール4を設置する。これにより、制御装置3と無線モジュール4とがケーブル(RS485)で接続される。ここまでが、主に、設置者による作業である。
このとき、設置者は、個々の装置を個別に認識する必要はない。したがって、照明装置2や無線モジュール4のシリアル番号などを意識する必要もなく、設置者の作業負担が軽減される。また、比較的多く設置することになる照明装置2に関して、照明制御システム1は無線を採用するため、照明装置2のための通信ケーブルが不要となり、敷設作業の負担が軽減される。
また、このとき、制御装置3と無線モジュール4とがケーブルで接続されたことを検出して、制御装置3の第1決定部300がグループ識別情報312を作成し、無線モジュール4はこれを受信して格納する。これにより、すでに説明したように、各無線モジュール4において、アドレスが格納され(ステップS1)、無線ネットワークが立ち上げられる(ステップS2)。
これらの工程は、設置者の設置作業に応じて自動的に実行されるため、例えば、設定者による作業は不要であり、作業の負担が軽減される。また、照明制御システム1は、パーティションや壁などを隔てた場所間の通信となることが想定される制御装置3と無線モジュール4との間の通信に有線を用いる。これにより、無線に比べて安定した通信を実現することができる。
設置者による設置作業が完了すると、設定者は、設定作業を開始するグループを決定して、当該グループの無線モジュール4の操作部42を操作し、登録受付モードに移行するように指示を入力する。なお、このとき、設定者は、制御装置3の操作部32を操作して、当該グループの無線モジュール4を登録受付モードに移行させてもよい。
設定作業を開始するグループの無線モジュール4が登録受付モードに移行したことを確認すると、設定者は、当該グループ内に収容する照明装置2を順次に登録モードに移行させる。
同一のグループ内に収容される複数の照明装置2の登録順は、例えば、これらの照明装置2の設置場所などに応じて決定すればよい。例えば、1つの部屋内の照明装置2を同一のグループに登録する場合において、北側の窓際から順番に登録するといったことが想定される。設定者が設定作業を開始した時点で、照明装置2の設置は、すでに設置者によって完了している。したがって、各照明装置2の設置場所はすでに確定している。また、設置場所は、設定者において容易に視認することができ、他の照明装置2と容易に区別することができる。
また、設定者は、照明装置2を登録モードに移行させるときには、収縮自在な軸部の先端に磁石を取り付けた指示棒(図示せず)を用いる。設定者は、登録モードに移行させる照明装置2の検出部24に、当該指示棒の先端の磁石を近づける操作を行う。これにより、検出部24が作成する磁気情報212において、検出された磁気の値が増大し、閾値を超えることになる。したがって、当該操作により、動作モード切替部200が当該照明装置2を登録モードに移行させる(図9:ステップS15)。
先に示した特許第3780680号公報には、懐中電灯などを用いて、照度変化により、照明器具のグループ設定を行う例が記載されている。しかし、このような方法では、指示光による照度変化を検出するセンサに対して、正確に指示光を照射しなければならず、位置精度が求められるため、作業負担が大きいという問題がある。また、照度変化を検出するセンサと、指示光を照射する懐中電灯との間に遮蔽物が存在すると、設定者による指示が検出されないという問題もある。一方で、容易に指示光が照射されうる場所(外に露出した場所)に当該センサを設けた場合、室内で通常使用されるレーザーポインタなどの光がセンサに照射されて、指示光と誤認されるおそれがある。
これに対して、照明制御システム1は、先述のように、磁気変化によって照明装置2が登録モードに移行する。このように、磁気を用いる場合、指示棒の磁石を検出部24の近傍に近づけるだけで磁気変化が検出されるので、位置精度や方向精度はあまり問題とならない。
また、指示棒の磁石と検出部24との間に遮蔽物が存在したとしても、磁気を遮断するような特殊な部材でない限り、検出することができる。したがって、検出部24を外部から容易に視認できるような位置に設ける必要はない。
さらに、通常の使用状態において、照明装置2の検出部24に、磁石が近接されるような状況は想定されない。したがって、上記従来技術のような誤操作も抑制することができる。
次に、照明装置2のグループを変更する場合の作業について説明する。
この場合、設定者は、グループを変更する照明装置2の、新しいグループにおける無線モジュール4を、登録受付モードに移行させる。この作業によって、変更先の無線モジュール4は、照明装置2からの登録要求情報211を受信することができる状態に移行する。
設定者は、当該無線モジュール4が登録受付モードに移行したことを確認した後、グループを変更する照明装置2の検出部24に、指示棒の先端の磁石を近接させる。これによって、当該照明装置2が登録要求情報211(より詳細には、個別識別情報411が付加された登録要求情報211)を送信する。
このとき、登録要求情報211を受信可能な無線モジュール4は、予め登録受付モードに移行させられている無線モジュール4のみである。したがって、変更先の無線モジュール4のみが、当該登録要求情報211を受信し、当該登録要求情報211を送信した照明装置2を登録することができる。
なお、当該登録要求情報211には、個別識別情報411が付加されているので、すでに説明したように、制御装置3から、変更元の無線モジュール4に対して、グループを移動した照明装置2を削除する指示が与えられる。これに応じて、変更元の無線モジュール4から当該照明装置2が削除される。
このように、照明制御システム1では、設定者は、簡単な作業によって、任意の照明装置2のグループを、他のグループに移動させることができる。したがって、室内の模様替えなどが行われた場合にも、容易に照明装置2のグループを移動させることができる。
ここまでの説明では、1つの無線モジュール4に関連づけされる(登録される)照明装置2が、いずれも同一のグループに割り当てられる例について説明した。しかし、例えば、1つの無線モジュール4に関連づけされた照明装置2を、2つ、または、それ以上の異なるグループに割り当てることも可能である。
無線モジュール4が登録受付モードに移行したときの受付時間を、第1グループの受付時間と、第2グループの受付時間とに分割する(例えば、受付時間を前半と後半とに分割する。)。そして、第1グループの受付時間内に登録要求情報211を受信した場合、無線モジュール4の第2決定部400は、当該登録要求情報211を送信した照明装置2を第1グループとして子機データベース412に登録する。また、第2グループの受付時間内に登録要求情報211を受信した場合、無線モジュール4の第2決定部400は、当該登録要求情報211を送信した照明装置2を第2グループとして子機データベース412に登録する。
すなわち、子機データベース412に、グループを識別する情報を格納するように構成して、各照明装置2がどのグループに割り当てられているかを識別できるようにすればよい。なお、第1グループとして受け付けた照明装置2の数が所定の数に達した場合に、次回から受け付ける照明装置2を第2グループとして登録するように構成してもよい。あるいは、第1グループへの登録と、第2グループへの登録とを、設置者が操作部32(または操作部42)を操作することによって無線モジュール4に対して指示してもよい。
以上のように、照明制御システム1は、複数の照明装置2と、複数の照明装置2を制御する制御装置3と、複数の照明装置2のうち自機に関連づけされる照明装置2との間で無線による通信を行うとともに、制御装置3との間で有線による通信を行う無線モジュール4と、モジュール識別情報311に基づいて、無線モジュール4に関連づけされる照明装置2のグループ識別情報312を決定する第1決定部300と、第1決定部300により決定されたグループ識別情報312に基づいて、当該グループ識別情報312に対応する照明装置2を個別に識別するための個別識別情報411を決定する第2決定部400とを備える。これにより、作業者が多数の照明装置を設置するときに、1つ1つの照明装置2を個別に意識することなく設置することができる。したがって、設置時における作業者の負担を軽減することができる。
また、第2決定部400は、照明装置2の登録の順序に応じて、当該照明装置2の個別識別情報411を決定する。これによって、グループ内の照明装置2に対して、予め識別情報(例えば、シリアル番号など)を準備しておく必要がない。
また、照明装置2は、磁気を検出する検出部24と、検出部24による検出結果(磁気情報212)に応じて、自機を登録モードに移行させる動作モード切替部200とを備える。これにより、複数の照明装置2の中の特定の照明装置2を、容易に登録モードに移行させることができる。
また、照明装置2は、動作モード切替部200によって登録モードに移行したときに登録要求情報211を送信する。これにより、登録モードに移行したことを、自動的に報知することができる。
<2. 変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく様々な変形が可能である。
例えば、上記実施の形態に示した各工程は、あくまでも例示であって、上記に示した順序や内容に限定されるものではない。すなわち、同様の効果が得られるならば、適宜、順序や内容が変更されてもよい。例えば、図9に示す照明装置2における処理において、磁気の検出タイミングを監視するステップS11の前に、登録モードか否かを確認する工程(ステップS14に相当する工程)を設け、登録モード中であれば、検出部24による磁気検出をスキップするように構成してもよい。
また、上記実施の形態に示した機能ブロック(例えば、動作モード切替部200や登録要求部201、第1決定部300、第2決定部400など)は、CPU20,30,40がプログラム210,310,410に従って動作することにより、ソフトウェア的に実現されると説明した。しかし、これらの機能ブロックの一部または全部を専用の論理回路で構成し、ハードウェア的に実現してもよい。
また、上記実施の形態に示した機能ブロックは、上記実施の形態に示した装置に必ず設けられなければならないわけではない。例えば、第2決定部400に相当する機能ブロックを制御装置3に設けて、制御装置3において個別識別情報411を作成するように構成してもよい。あるいは、第1決定部300に相当する機能ブロックを制御装置3と無線モジュール4とに分散して設けてもよい。
また、上記実施の形態では、設定者が、制御装置3の操作部32を操作するか、または、無線モジュール4の操作部42を操作するかによって、特定の無線モジュール4を登録受付モードに移行させると説明した。しかし、例えば、無線モジュール4に、検出部24と同様の検出部を設け、この検出部により磁気変化を検出して登録受付モードに移行するように構成してもよい。この場合、設定者は、操作部32(または操作部42)を操作する代わりに、グループ内の無線モジュール4の検出部に指示棒の磁石を近接させるだけで、目的の無線モジュール4を容易に登録受付モードに移行させることができる。