JP2016061387A5 - - Google Patents

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(1)上記目的を達成するため、本発明は、下部走行体と、この下部走行体に対して旋回可能に装架された上部旋回体と、この上部旋回体に対して上下方向に回動可能に取り付けられたブームを含むフロント作業機とを備えた建設機械の油圧駆動装置であって、原動機により駆動される少なくとも1つの可変容量型の第1メインポンプと、前記第1メインポンプにより吐出された圧油により駆動される複数のアクチュエータと、前記第1メインポンプから前記複数のアクチュエータに供給される圧油の流量を制御する複数の流量制御弁と、前記複数の流量制御弁の前後差圧をそれぞれ制御する複数の圧力補償弁と、前記第1メインポンプの吐出圧が前記複数のアクチュエータの最高負荷圧より目標差圧だけ高くなるよう前記第1メインポンプの容量を制御するロードセンシング制御部を有するポンプ制御装置とを備え、前記複数のアクチュエータは、前記上部旋回体を旋回させるための旋回モータと、前記ブームを上下方向に回動させるためのブームシリンダとを含み、前記複数の流量制御弁は旋回駆動用の流量制御弁とブーム駆動用の流量制御弁を含み、前記複数の圧力補償弁は旋回駆動用の圧力補償弁とブーム駆動用の圧力補償弁を含む建設機械の油圧駆動装置において、前記第1メインポンプは、第1及び第2の2つの吐出ポートを有するスプリットフロー型の油圧ポンプであり、前記ポンプ制御装置は、前記スプリットフロー型の油圧ポンプの前記第1及び第2吐出ポートの吐出圧の平均圧力が高くなるにしたがって前記油圧ポンプの容量を減少させ、油圧ポンプの吸収トルクが制限トルクを超えないように制御するトルク制御部を更に有し、前記ブームシリンダは前記第1メインポンプの第1吐出ポートから吐出された圧油によって駆動されるよう、前記ブーム駆動用の圧力補償弁及び流量制御弁を介して前記第1メインポンプの第1吐出ポートに接続され、前記旋回モータは前記第1メインポンプの第2吐出ポートから吐出された圧油によって駆動されるよう、前記旋回駆動用の圧力補償弁及び流量制御弁を介して前記第1メインポンプの第2吐出ポートに接続され、前記ブームシリンダの前記ブームを上昇させる側のシリンダ室に前記第1吐出ポートから吐出された圧油が供給されるように前記ブーム駆動用の流量制御弁が操作されたとき前記ブーム駆動用の流量制御弁の操作に連動して切り換えられ、前記ブーム駆動用の流量制御弁の下流側で前記第1メインポンプの第2吐出ポートから吐出された圧油の一部を前記第1吐出ポートから吐出された圧油に合流させ前記ブームシリンダの前記ブームを上昇させる側のシリンダ室に供給する合流弁を設けた構成とする。
(2)上記(1)の油圧駆動装置において、好ましくは、前記旋回駆動用の圧力補償弁は、前記旋回モータの負荷圧が高くなるにしたがって前記旋回モータに供給される圧油の流量が減少するよう前記旋回駆動用の流量制御弁の前後差圧を制御する負荷依存特性を有するものとする。
(4)上記(1)又は(2)の油圧駆動装置において、好ましくは、前記スプリットフロー型の第1メインポンプに加え、可変容量型でシングルフロー型の第2メインポンプを備え、前記ブーム駆動用の流量制御弁はメインの流量制御弁とサブの流量制御弁を含み、前記ブームシリンダは、前記シングルフロー型の第2メインポンプから吐出された圧油が前記ブームシリンダに供給されるよう前記第2メインポンプに前記メインの流量制御弁を介して接続されるとともに、前記スプリットフロー型の第1メインポンプの前記第1吐出ポートから吐出された圧油が前記ブームシリンダに供給されるよう前記第1メインポンプの前記第1吐出ポートに前記サブの流量制御弁を介して接続され、前記メインの流量制御弁は、スプールストロークが増加するにしたがって開口面積が増加し、第1中間ストロークで最大開口面積となるように開口面積特性が設定され、前記サブの流量制御弁は、スプールストロークが第2中間ストロークになるまでは開口面積はゼロであり、スプールストロークが前記第2中間ストロークを超えて増加するにしたがって開口面積が増加し、最大のスプールストロークの直前で最大開口面積となるように開口面積特性が設定され、前記合流弁は、スプールストロークが第3中間ストロークになるまでは開口面積はゼロであり、スプールストロークが前記第3中間ストロークを超えると開口するように開口面積特性が設定され、前記第2中間ストロークは前記第1中間ストロークと同じに設定され、前記第3中間ストロークは前記第2中間ストロークと同じか、それ以上に設定されるものとする。
(7)上記(6)の油圧駆動装置において、好ましくは、前記複数のアクチュエータは前記下部走行体を駆動するための左右の走行モータを含み、前記左右の走行モータの一方は、前記第1メインポンプの第1吐出ポートから吐出される圧油により駆動され、前記左右の走行モータの他方は、前記第1メインポンプの第2吐出ポートから吐出された圧油により駆動されるように、前記第1メインポンプの第1及び第2吐出ポートは前記左右の走行モータに接続され、前記スプリットフロー型の第1メインポンプの第1吐出ポートと第2吐出ポートの間に合流遮断弁を配置しており、前記合流遮断弁は、前記左右の走行モータの少なくとも1つと前記走行モータ以外のアクチュエータとを同時に駆動する複合操作をしたときに遮断位置から合流位置に切り換わるように構成され、前記切換弁は、前記左右の走行モータの少なくとも1つと前記走行モータ以外のアクチュエータとを同時に駆動する複合操作をし、前記合流遮断弁が前記合流位置に切り換わったときは、前記閉位置から前記開位置への切り換わりを禁止するように構成される。
コントロールバルブユニット4は、第1〜第3圧油供給路105,205,305に接続され、メインポンプ102の第1及び第2吐出ポート102a,102b、メインポンプ202の第3吐出ポート202aから複数のアクチュエータ3a〜3hに供給される圧油の流量を制御する複数の流量制御弁6a,6b,6c,6d,6e,6f,6g,6h,6i,6j,6kと、複数の流量制御弁6a〜6kの前後差圧が目標差圧に等しくなるよう複数の流量制御弁6a〜6kの前後差圧をそれぞれ制御する複数の圧力補償弁7a,7b,7c,7d,7e,7f,7g,7h,7i,7j,7kと、複数の流量制御弁6b,6c,6d,6f,6g,6i,6jのスプールと一緒にストロークし、それら流量制御弁の切り換わりを検出するための複数の操作検出弁8b,8c,8d,8f,8g,8i、8jと、第1圧油供給路105に接続され、第1圧油供給路105の圧力を設定圧力以上にならないように制御するメインリリーフ弁114と、第2圧油供給路205に接続され、第2圧油供給路205の圧力を設定圧力以上にならないように制御するメインリリーフ弁214と、第3圧油供給路305に接続され、第3圧油供給路305の圧力を設定圧力以上にならないように制御するメインリリーフ弁314と、第1圧油供給路105に接続され、第1圧油供給路105の圧力が第1吐出ポート102aから吐出される圧油によって駆動されるアクチュエータの最高負荷圧にバネの設定圧力を加算した圧力(アンロード弁セット圧)よりも高くなると開状態になって第1圧油供給路105の圧油をタンクに戻すアンロード弁115と、第2圧油供給路205に接続され、第2圧油供給路205の圧力が第2吐出ポート102bから吐出される圧油によって駆動されるアクチュエータの最高負荷圧にバネの設定圧力を加算した圧力(アンロード弁セット圧)よりも高くなると開状態になって第2圧油供給路205の圧油をタンクに戻すアンロード弁215と、第3圧油供給路305に接続され、第3圧油供給路305の圧力が第3吐出ポート202aから吐出される圧油によって駆動されるアクチュエータの最高負荷圧にバネの設定圧力を加算した圧力(アンロード弁セット圧)よりも高くなると開状態になって第3圧油供給路305の圧油をタンクに戻すアンロード弁315とを備えている。
アクチュエータ3d,3fはそれぞれ流量制御弁6d,6f及び圧力補償弁7d,7fと第1圧油供給路105を介して第1吐出ポート102aに接続され、アクチュエータ3gは流量制御弁6g及び圧力補償弁7gと第2圧油供給路205を介して第2吐出ポート102bに接続されている。アクチュエータ3d,3fは、それぞれ、例えば油圧ショベルのバケットを駆動するバケットシリンダ、下部走行体の左側履帯を駆動する左走行モータである。アクチュエータ3gは、例えば油圧ショベルの下部走行体の右側履帯を駆動する右走行モータである。アクチュエータ3e,3hはそれぞれ流量制御弁6e,6h及び圧力補償弁7e,7hと第3圧油供給路305を介して第3吐出ポート202aに接続されている。アクチュエータ3e,3hは、それぞれ、例えば油圧ショベルのスイングポストを駆動するスイングシリンダ、ブレードを駆動するブレードシリンダである。
ここで、旋回用の圧力補償弁7c以外の圧力補償弁7a,7b,7d〜7kは通常の圧力補償弁であり、それぞれ、流量制御弁6a,6b,6d〜6kの前後差圧が開方向作動側に印加されるLS差圧 Pls1,Pls2,Pls3に等しくなるように制御する。すなわち、圧力補償弁7a,7b,7d〜7kは、それぞれ、開方向作動側に印加されるLS差圧 Pls1,Pls2,Pls3を目標補償差圧として設定し、流量制御弁6a,6b,6d〜6kの前後差圧を制御する。これにより複数のアクチュエータを同時に駆動する複合操作時に、アクチュエータの負荷圧の大小に係わらず、メインポンプ102の第1及び第2の吐出ポート102a,102bの吐出流量或いはメインポンプ202の第3吐出ポート202aの吐出流量が流量制御弁の開口面積比に応じて関連するアクチュエータに分配され、良好な複合操作性を確保することができる。また、第1〜第3吐出ポート102a,102b,202aの吐出流量が要求流量に満たないサチュレーション状態になった場合は、その供給不足の程度に応じて差圧減圧弁111,211,311が出力するLS差圧Pls1,Pls2,Pls3(目標補償差圧)が低下し、流量制御弁6a,6b,6d〜6kの前後差圧が低下することで、この場合も流量制御弁の開口面積比に応じて第1及び第2の吐出ポート102a,102b或いは第3吐出ポート202aの吐出流量が分配され、良好な複合操作性を確保することができる。
コントロールバルブユニット4は、更に、上流側が絞り43を介してパイロット圧油供給路31b(後述)に接続され下流側が操作検出弁8a,8b,8c,8d,8f,8g,8i,8jを介してタンクに接続された走行複合操作検出油路53と、この走行複合操作検出油路53によって生成される操作検出圧に基づいて切り換わる第1切換弁40(合流遮断弁)、第2切換弁146及び第3切換弁246とを更に備えている。
また、図1において、本実施の形態における油圧駆動装置は、原動機1によって駆動される固定容量型のパイロットポンプ30と、パイロットポンプ30の圧油供給路31aに接続され、パイロットポンプ30の吐出流量を絶対圧Pgrとして検出する原動機回転数検出弁13と、原動機回転数検出弁13の下流側のパイロット圧油供給路31bに接続され、パイロット圧油供給路31bに一定のパイロット一次圧Ppilotを生成するパイロットリリーフ32と、パイロット圧油供給路31bに接続され、ゲートロックレバー24により下流側のパイロット圧油供給路31cをパイロット圧油供給路31bに接続するかタンクに接続するかを切り替えるゲートロック弁100と、ゲートロック弁100の下流側のパイロット圧油供給路31cに接続され、一定のパイロット圧Ppilotに基づいて流量制御弁6a〜6hを切り換え操作するための操作パイロット圧a1,a2;b1,b2;c1,c2;d1,d2;e1,e2;f1,f2;g1,g2;h1,h2を生成する1対のパイロットバルブ(減圧弁)をそれぞれ備えた複数のパイロットバルブユニット60a,60b,60c,60d,60e,60f,60g,60hとを備えている。
メインポンプ102のレギュレータ112(ポンプ制御装置)は、差圧減圧弁111が出力するLS差圧(絶対圧Pls1)と差圧減圧弁211が出力するLS差圧(絶対圧Pls2)の低圧側を選択する低圧選択弁112aと、低圧選択されたLS差圧と原動機回転数検出弁13の出力圧(絶対圧)Pgrとの差圧により動作するLS制御弁112bであって、LS差圧>出力圧(絶対圧)Pgrのときは入力側をパイロット圧油供給路31bに連通させて出力圧を上昇させ、LS差圧<出力圧(絶対圧)Pgrのときは入力側をタンクに連通させて出力圧を減少させるLS制御弁112bと、LS制御弁112bの出力圧が導かれ、その出力圧の上昇によってメインポンプ102の傾転(容量)を減少させるLS制御ピストン112cと、メインポンプ102の第1及び第2圧油供給路105,205のそれぞれの圧力が導かれ、それらの圧力の上昇によってメインポンプ102の傾転(容量)を減少させるトルク制御(馬力制御)ピストン112e,112dと、メインポンプ202の第3吐出ポート202aの圧力が減圧弁112gを介して導かれ、その圧力の上昇によってメインポンプ102の傾転(容量)を減少させる減トルクピストン112fとを備えている。
レギュレータ112において、低圧選択弁112aに導かれたLS差圧Pls1,Pls2はそれらの低圧側が選択され、LS制御弁112bに導かれる。LS制御弁112bは、目標LS差圧である原動機回転数検出弁13の出力圧PgrとフィードバックLS差圧であるPls2を比較する。この場合、Pls1,Pls2のいずれが選択されても、Pls1又はPls2>Pgrであるので、LS制御弁112bは図1で左方向に押されて右側の位置に切り換わり、パイロットリリーフ32によって生成される一定のパイロット圧をLS制御ピストン112cに導く。LS制御ピストン112cに圧油が導かれるので、メインポンプ102の容量は最小に保たれる。
一方、レギュレータ212において、LS制御弁212bは、目標LS差圧である原動機回転数検出弁13の出力圧PgrとフィードバックLS差圧であるPls3を比較する。この場合も、Pls3>Pgrであるので、LS制御弁212bは図1で右方向に押されて左側の位置に切り換わり、パイロットリリーフ32によって生成される一定のパイロット圧をLS制御ピストン212cに導く。LS制御ピストン212cに圧油が導かれるので、メインポンプ202の容量は最小に保たれる。
このため流量制御弁6aが図1で上方向に切り換わると、ブームシリンダ3aのボトム側の負荷圧が流量制御弁6aの負荷ポートを介して第3負荷圧検出回路133によって最高負荷圧Plmax3として検出され、アンロード弁315と差圧減圧弁311に導かれる。最高負荷圧Plmax3がアンロード弁315に導かれることによって、アンロード弁315はそのセット圧を、最高負荷圧Plmax3(ブームシリンダ3aのボトム側の負荷圧)にバネの設定圧力を加算した圧力に上昇させ、第3圧油供給路305の圧油をタンクに排出する油路を遮断する。また、最高負荷圧Plmax3が差圧減圧弁311に導かれることによって、差圧減圧弁311は第3圧油供給路305の圧力P3と最高負荷圧Plmax3との差圧を絶対圧Pls3として出力し、このPls3はLS制御弁212bに導かれる。LS制御弁212bは、目標LS差圧である原動機回転数検出弁13の出力圧PgrとフィードバックLS差圧であるPls3を比較する。
流量制御弁6bが図1で下方向に切り換わると、アームシリンダ3bのボトム側の負荷圧が流量制御弁6bの負荷ポートを介して第2負荷圧検出回路132によって最高負荷圧Plmax2として検出され、アンロード弁215と差圧減圧弁211に導かれる。最高負荷圧Plmax2がアンロード弁215に導かれることによって、アンロード弁215はそのセット圧を、最高負荷圧Plmax2(アームシリンダ3bのボトム側の負荷圧)にバネの設定圧力を加算した圧力に上昇させ、第2圧油供給路205の圧油をタンクに排出する油路を遮断する。また、最高負荷圧Plmax2が差圧減圧弁211に導かれることによって、差圧減圧弁211は第2圧油供給路205の圧力P2と最高負荷圧Plmax2との差圧を絶対圧Pls2として出力し、このPls2はレギュレータ112の低圧選択弁112aに導かれる。低圧選択弁112aはPls1とPls2の低圧側を選択する。
このようにメインポンプ102は、図5の曲線502で示される制限トルクT12maxの範囲内で、流量制御弁6b,6jの開口面積A1+A2(要求流量)に応じて流量を増加させるロードセンシング制御を行う。
その後、流量制御弁6c,6kが開弁し、メインポンプ102の第2吐出ポート102bの吐出油がブームシリンダ3aと旋回モータ3cに供給されると、旋回モータ3cの負荷圧Plcは旋回リリーフ73a,73bのセット圧Pscまで急激に上昇する(後述)。このため旋回ブーム上げの初期動作ではPla<Plcとなり、シャトル弁9kでは旋回モータ3cの負荷圧Plcが最高負荷圧Plmax2として選択される。
レギュレータ112において、低圧選択弁112aに導かれたPls1とPls2はその低圧側が選択され、LS制御弁112bに導かれる。LS制御弁112bはPls1とPls2の低圧側が目標LS差圧Pgrと等しくなるようにメインポンプ102の容量(流量)を制御し、その制御された流量の圧油がメインポンプ102から第1及び第2圧油供給路105,205に吐出される。メインポンプ102の第1吐出ポート102aの吐出油と第2吐出ポート102bの吐出油は合流し、その合流した圧油が圧力補償弁7f,7g及び流量制御弁6f,6gを介して左走行モータ3fと右走行モータ3gに供給される。
一方、このとき、ブーム操作レバーが微操作なので、上記(b)で説明したように、ブームシリンダ3aのメイン駆動用の流量制御弁6aのメータイン通路の開口面積はA1となり、アシスト駆動用の流量制御弁6iのメータイン通路の開口面積は0に維持される。ブームシリンダ3aの負荷圧は流量制御弁6aの負荷ポートを介して第3負荷圧検出回路133によって最高負荷圧Plmax3として検出され、アンロード弁315は第3圧油供給路305の圧油をタンクに排出する油路を遮断する。また、最高負荷圧Plmax3がメインポンプ202のレギュレータ212にフィードバックされ、メインポンプ202の容量(流量)が流量制御弁6aの要求流量(開口面積)に応じて増加し、メインポンプ202の第3吐出ポート202aからブーム操作レバーの入力に応じた流量がブームシリンダ3aボトム側に供給される。
レギュレータ112において、低圧選択弁112aに導かれたPls1とPls2はその低圧側が選択され、LS制御弁112bに導かれる。LS制御弁112bはPls1とPls2の低圧側が目標LS差圧Pgrと等しくなるようにメインポンプ102の容量(流量)を制御し、その流量の圧油がメインポンプ102から第1及び第2圧油供給路105,205に吐出される。
図7に示したように、ブームシリンダ3aは、ブーム104a、アーム104b、バケット104c、アームシリンダ3b、バケットシリンダ3dなどの重量物を含むフロント作業機104を支持しており、フロント作業機104を自重逆らって持ち上げることがブームシリンダ3aの負荷となっている。
一方、旋回モータ3cの負荷圧Plcは、時刻t0ではほぼタンク圧である。その後、旋回モータ3cには流量制御弁6cから圧油が一気に流入するが、油圧ショベルの旋回体102は大きな慣性モーメントを持つため、旋回体102の回転速度は直ぐには上昇しない。このため旋回モータ3cの負荷圧Plcは、旋回リリーフ73a,73bのセット圧Pscまで急激に上昇する。
また、メインポンプ102はスプリットフロー型であって、第1及び第2吐出ポート102a,102bの吐出流量は常に同じとなるため、比較例においては、第1吐出ポート102a側のブーム用の流量制御弁の要求流量が第2吐出ポート10b側の旋回用の流量制御弁の要求流量よりも大きい場合には第2吐出ポート側に余剰流量が発生し、この余剰流量は利用されることなくアンロード弁215からタンクに排出される。このとき、アンロード弁215によって動力が消費され、メインポンプ102を駆動する原動機1が持つトルクを有効に利用することができない。
特に、比較例においては、旋回駆動用の圧力補償弁7cとして負荷依存特性を有する圧力補償弁を用いているため、旋回ブーム上げの初期段階で旋回モータ3cの負荷圧が旋回リリーフ弁73a,73bのセット圧まで上昇したときは、旋回駆動用の流量制御弁6cから旋回モータ3cに供給される流量は更に減少し、余剰流量が増加する。このため余剰流量が利用されることなくアンロード弁215から無駄にタンクに排出される問題は、より顕著となる。
図10において、Lは圧力補償弁7cの負荷依存特性を示している。比較例においては、図10に示すように、メインポンプ102の第2吐出ポート102側の最大流量はQ2max12(点B)であるにも係わらず、実際に旋回モータ3cに供給される流量は、旋回用の圧力補償弁7cの特性によってQ21(点E)に制限されてしまう。メインポンプ102の第2吐出ポート102bから吐出される圧油の余剰流量Q2max12−Q21は、第2圧油供給路205に設けられたアンロード弁215からタンクに排出される。このとき、アンロード弁215での動力消費はP21・(Q2max12−Q21)で表される。つまり、比較例においては、旋回ブーム上げを行う場合に、アンロード弁215によってP21・(Q2max12−Q21)に相当するエネルギーが無駄に消費されてしまうことになる。
また、本実施の形態では、第2吐出ポート102bから吐出される圧油の流量をブームシリンダ3aの駆動に利用し、比較例に比べてアンロード弁215から無駄にタンクに排出される流量が減少するため、アンロード弁215による無駄なエネルギー消費を低減し、原動機1が持つトルクを有効に利用し、この点でも旋回ブーム上げを効率良く行うことができる。
1 原動機
102 可変容量型メインポンプ(第1メインポンプ)
102a,102b 第1及び第2吐出ポート
112 レギュレータ(ポンプ制御装置)
112a 低圧選択弁
112b LS制御弁
112c LS制御ピストン
112d,112e トルク制御ピストン
112f 減トルクピストン
112g 減圧弁
202 可変容量型メインポンプ(第2メインポンプ)
202a 第3吐出ポート
212 レギュレータ(ポンプ制御装置)
212b LS制御弁
212c LS制御ピストン
212d トルク制御ピストン
115,215,315 アンロード弁
111,211,311 差圧減圧弁
146,246 第2及び第3切換弁
3a〜3h 複数のアクチュエータ
3a ブームシリンダ
3c 旋回モータ
4 コントロールバルブユニット
6a〜6k 流量制御弁
7a〜7k 圧力補償弁
8a〜8j 操作検出弁
9b〜9k シャトル弁
6k,7k 合流弁
13 原動機回転数検出弁
24 ゲートロックレバー
30 パイロットポンプ
31a,31b,31c パイロット圧油供給路
32 パイロットリリーフ
40 第1切換弁(合流遮断弁)
53 走行複合操作検出油路
43 絞り
71,72 チェック弁
73a,73b 旋回リリーフ弁
90 切換弁(合流弁)
100 ゲートロック弁
122,123,124a,124b 操作装置
131,132,133 第1,第2,第3負荷圧検出回路

Claims (7)

  1. 下部走行体と、この下部走行体に対して旋回可能に装架された上部旋回体と、この上部旋回体に対して上下方向に回動可能に取り付けられたブームを含むフロント作業機とを備えた建設機械の油圧駆動装置であって、
    原動機により駆動される少なくとも1つの可変容量型の第1メインポンプと、
    前記第1メインポンプにより吐出された圧油により駆動される複数のアクチュエータと、
    前記第1メインポンプから前記複数のアクチュエータに供給される圧油の流量を制御する複数の流量制御弁と、
    前記複数の流量制御弁の前後差圧をそれぞれ制御する複数の圧力補償弁と、
    前記第1メインポンプの吐出圧が前記複数のアクチュエータの最高負荷圧より目標差圧だけ高くなるよう前記第1メインポンプの容量を制御するロードセンシング制御部を有するポンプ制御装置とを備え、
    前記複数のアクチュエータは、前記上部旋回体を旋回させるための旋回モータと、前記ブームを上下方向に回動させるためのブームシリンダとを含み、
    前記複数の流量制御弁は旋回駆動用の流量制御弁とブーム駆動用の流量制御弁を含み、前記複数の圧力補償弁は旋回駆動用の圧力補償弁とブーム駆動用の圧力補償弁を含む建設機械の油圧駆動装置において、
    前記第1メインポンプは、第1及び第2の2つの吐出ポートを有するスプリットフロー型の油圧ポンプであり、
    前記ポンプ制御装置は、前記スプリットフロー型の油圧ポンプの前記第1及び第2吐出ポートの吐出圧の平均圧力が高くなるにしたがって前記油圧ポンプの容量を減少させ、油圧ポンプの吸収トルクが制限トルクを超えないように制御するトルク制御部を更に有し、
    前記ブームシリンダは前記第1メインポンプの第1吐出ポートから吐出された圧油によって駆動されるよう、前記ブーム駆動用の圧力補償弁及び流量制御弁を介して前記第1メインポンプの第1吐出ポートに接続され、
    前記旋回モータは前記第1メインポンプの第2吐出ポートから吐出された圧油によって駆動されるよう、前記旋回駆動用の圧力補償弁及び流量制御弁を介して前記第1メインポンプの第2吐出ポートに接続され、
    前記ブームシリンダの前記ブームを上昇させる側のシリンダ室に前記第1吐出ポートから吐出された圧油が供給されるように前記ブーム駆動用の流量制御弁が操作されたとき前記ブーム駆動用の流量制御弁の操作に連動して切り換えられ、前記ブーム駆動用の流量制御弁の下流側で前記第1メインポンプの第2吐出ポートから吐出された圧油の一部を前記第1吐出ポートから吐出された圧油に合流させ前記ブームシリンダの前記ブームを上昇させる側のシリンダ室に供給する合流弁を設けたことを特徴とする建設機械の油圧駆動装置。
  2. 請求項1に記載の建設機械の油圧駆動装置において、
    前記旋回駆動用の圧力補償弁は、前記旋回モータの負荷圧が高くなるにしたがって前記旋回モータに供給される圧油の流量が減少するよう前記旋回駆動用の流量制御弁の前後差圧を制御する負荷依存特性を有することを特徴とする建設機械の油圧駆動装置。
  3. 請求項1又は2に記載の建設機械の油圧駆動装置において、
    前記複数のアクチュエータは前記下部走行体を駆動するための左右の走行モータを更に含み、
    前記複数の流量制御弁は左走行駆動用の流量制御弁と右走行駆動用の流量制御弁とを更に含み、前記複数の圧力補償弁は左走行駆動用の圧力補償弁と右走行駆動用の圧力補償弁とを更に含み、
    前記左右の走行モータの一方は前記メインポンプの第1吐出ポートから吐出された圧油によって駆動されるよう、前記左走行駆動用の圧力補償弁及び流量制御弁を介して前記第1メインポンプの第1吐出ポートに接続され、
    前記左右の走行モータの他方は前記第1メインポンプの第2吐出ポートから吐出された圧油によって駆動されるよう、前記右走行駆動用の圧力補償弁及び流量制御弁を介して前記第1メインポンプの第2吐出ポートに接続され、
    前記スプリットフロー型の第1メインポンプの第1吐出ポートと第2吐出ポートの間に配置され、前記左右の走行モータの少なくとも1つと前記左右の走行モータ以外のアクチュエータとを同時に駆動する複合操作をしたときに遮断位置から合流位置に切り換わる合流遮断弁と、
    前記合流遮断弁が前記遮断位置にあるとき、前記第1メインポンプの第1吐出ポートから吐出された圧油によって駆動される複数のアクチュエータの最高負荷圧よりも所定圧力以上高くなると開状態になって前記第1メインポンプの第1吐出ポートから吐出された圧油をタンクに戻す第1アンロード弁と、
    前記合流遮断弁が前記遮断位置にあるとき、前記第1メインポンプの第2吐出ポートから吐出された圧油によって駆動される複数のアクチュエータの最高負荷圧よりも所定圧力以上高くなると開状態になって前記第1メインポンプの第2吐出ポートから吐出された圧油をタンクに戻す第2アンロード弁とを更に備えることを特徴とする建設機械の油圧駆動装置。
  4. 請求項1又は2に記載の建設機械の油圧駆動装置において、
    前記スプリットフロー型の第1メインポンプに加え、可変容量型でシングルフロー型の第2メインポンプを備え、
    前記ブーム駆動用の流量制御弁はメインの流量制御弁とサブの流量制御弁を含み、
    前記ブームシリンダは、前記シングルフロー型の第2メインポンプから吐出された圧油が前記ブームシリンダに供給されるよう前記第2メインポンプに前記メインの流量制御弁を介して接続されるとともに、前記スプリットフロー型の第1メインポンプの前記第1吐出ポートから吐出された圧油が前記ブームシリンダに供給されるよう前記第1メインポンプの前記第1吐出ポートに前記サブの流量制御弁を介して接続され、
    前記メインの流量制御弁は、スプールストロークが増加するにしたがって開口面積が増加し、第1中間ストロークで最大開口面積となるように開口面積特性が設定され、
    前記サブの流量制御弁は、スプールストロークが第2中間ストロークになるまでは開口面積はゼロであり、スプールストロークが前記第2中間ストロークを超えて増加するにしたがって開口面積が増加し、最大のスプールストロークの直前で最大開口面積となるように開口面積特性が設定され、
    前記合流弁は、スプールストロークが第3中間ストロークになるまでは開口面積はゼロであり、スプールストロークが前記第3中間ストロークを超えると開口するように開口面積特性が設定され、
    前記第2中間ストロークは前記第1中間ストロークと同じに設定され、
    前記第3中間ストロークは前記第2中間ストロークと同じか、それ以上に設定されていることを特徴とする建設機械の油圧駆動装置。
  5. 請求項1又は2に記載の建設機械の油圧駆動装置において、
    前記合流弁は、前記第1メインポンプの前記第2吐出ポートから前記ブームシリンダに供給される圧油の流量を制御する流量制御弁と、この流量制御弁の前後差圧を制御する圧力補償弁とを備えることを特徴とする油圧駆動装置。
  6. 請求項1又は2に記載の建設機械の油圧駆動装置において、
    前記合流弁は、前記第1メインポンプの前記第2吐出ポートから前記ブームシリンダに圧油を供給する油路に設けられ、前記ブームシリンダの前記ブームを上昇させる側のシリンダ室に前記第1吐出ポートから吐出された圧油が供給されるように前記ブーム駆動用の流量制御弁が操作されたときに前記ブーム駆動用の流量制御弁の操作に連動して閉位置から開位置に切り換えられる切換弁であることを特徴とする油圧駆動装置。
  7. 請求項6に記載の建設機械の油圧駆動装置において、
    前記複数のアクチュエータは前記下部走行体を駆動するための左右の走行モータを更に含み、
    前記左右の走行モータの一方は、前記第1メインポンプの第1吐出ポートから吐出される圧油により駆動され、前記左右の走行モータの他方は、前記第1メインポンプの第2吐出ポートから吐出された圧油により駆動されるように、前記第1メインポンプの第1及び第2吐出ポートは前記左右の走行モータに接続され、
    前記スプリットフロー型の第1メインポンプの第1吐出ポートと第2吐出ポートの間に合流遮断弁を配置しており
    前記合流遮断弁は、前記左右の走行モータの少なくとも1つと前記走行モータ以外のアクチュエータとを同時に駆動する複合操作をしたときに遮断位置から合流位置に切り換わるように構成され、
    前記切換弁は、前記左右の走行モータの少なくとも1つと前記走行モータ以外のアクチュエータとを同時に駆動する複合操作をし、前記合流遮断弁が前記合流位置に切り換わっ
    たときは前記閉位置から前記開位置への切り換わりを禁止するように構成されていることを特徴とする建設機械の油圧駆動装置。
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