JP2016054374A - 可変共振回路および可変フィルタ回路 - Google Patents

可変共振回路および可変フィルタ回路 Download PDF

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Abstract

【課題】通過帯域の高周波側近傍での減衰特性を急峻にでき、また、多段化しても回路サイズと制御システムとが複雑化し難い可変フィルタ回路を提供する。【解決手段】 第1の共振子SAW1と、第1の共振子SAW1に対して直列に接続している第2の共振子SAW2と、第1の共振子SAW1に対して並列に接続している可変容量C1と、を備え、第1の共振子SAW1の共振周波数と第2の共振子SAW2の共振周波数は、第1の共振子SAW1の***振周波数および第2の共振子SAW2の***振周波数よりも低周波数側にあり、第1の共振子SAW1の***振周波数は、第2の共振子SAW2の共振周波数と***振周波数との間にある、可変共振回路11。【選択図】図1

Description

本発明は、共振子に接続した可変容量の制御により共振周波数を調整可能にした可変共振回路、および、入出力端子間に可変共振回路を1段以上接続してフィルタ特性を調整可能にした可変フィルタ回路に関する。
従来の可変フィルタ回路として、共振子をラダー型に接続し、共振子のそれぞれに対して可変容量を直列および並列に接続したものが利用されている(例えば、特許文献1参照。)。各共振子は、インピーダンスが極小化する周波数(以下、共振周波数または共振点という。)を有しており、共振子に直列接続される可変容量は、可変フィルタ回路の共振点を制御するために設けられている。また、共振子は、インピーダンスが極大化する周波数(以下、***振周波数または***振点という。)を有しており、共振子に並列接続される可変容量は、可変フィルタ回路の***振点を制御するために設けられている。該可変フィルタ回路では、共振子に並列接続した可変容量と、共振子に直列接続した可変容量とをそれぞれ制御することにより、フィルタ特性上で通過帯域と阻止帯域との間の減衰特性を調整することや、通過帯域や阻止帯域の帯域調整を行うことができる。
特開2009−130831号公報
従来の可変フィルタ回路においては、各共振子の共振点および***振点をそれぞれ調整するために可変容量を2つ接続する必要があり、回路全体として多数の可変容量が必要であった。このため、多数の可変容量を個別に制御する複雑な制御システムが必要となっていた。その上、可変容量は他の回路素子に比べて素子サイズが大きく、従来の可変フィルタ回路は回路サイズが大きくなる傾向があった。
したがって、従来の可変フィルタ回路において、共振子に接続する2つの可変容量のうちの一方を省くことが考えられる。しかしながら、2つの可変容量のうち、一方は共振点の調整に対応しており、他方は***振点の調整に対応している。このため、2つの可変容量のうちの一方を省くようにすると、共振点と***振点とのうちの一方しか調整することができなくなってしまう。このためフィルタ特性において、例えば、通過帯域や阻止帯域を帯域調整する際には、通過帯域と阻止帯域との間での減衰特性が大きく変化してしまい、所望の減衰特性が得られる調整範囲が狭くなり易かった。また例えば、通過帯域や阻止帯域の調整可能な周波数範囲自体も狭くなり易かった。
そこで、本発明の目的は、可変容量の数を抑制することができ、また、一つの可変容量の制御によって共振点や***振点を複数同時に調整することができる可変共振回路および可変フィルタ回路を提供することにある。
この発明の可変共振回路は、第1の共振子と、前記第1の共振子に対して直列に接続している第2の共振子と、前記第1の共振子に対して並列に接続している可変容量とを備え、前記第1の共振子の共振周波数と前記第2の共振子の共振周波数は、前記第1の共振子の***振周波数および前記第2の共振子の***振周波数よりも低周波数側にあり、前記第1の共振子の***振周波数は、前記第2の共振子の共振周波数と***振周波数との間にある。
この可変共振回路では、第1の共振子と第2の共振子とが直列に接続されているので、インピーダンス特性上に第1の共振子や第2の共振子の共振周波数に対応する共振点が生じるとともに、第1の共振子の***振周波数に対応する第1の***振点、および、第2の共振子の***振周波数に対応する第2の***振点が生じる。また、第1の共振子の***振周波数が第2の共振子の共振周波数と***振周波数との間にあるので、第1の***振点と第2の***振点との間の周波数帯域では、第1の共振子の容量性インピーダンスと第2の共振子の誘導性インピーダンスとの合成により、インピーダンス特性上に新たな共振点(以下、副共振点と称する。)が生じる。そして、第1の共振子に並列接続される可変容量を制御すると、インピーダンス特性上で第1の***振点の周波数が動くとともに、副共振点の周波数が第1の***振点に従って動く。これにより1つの可変容量の制御によって、第1の***振点の周波数と副共振点の周波数とを同時に調整することができる。
または、この発明の可変共振回路は、第1の共振子と、前記第1の共振子に対して直列に接続している第2の共振子と、前記第2の共振子に対して並列に接続している可変容量とを備え、前記第1の共振子の共振周波数と前記第2の共振子の共振周波数は、前記第1の共振子の***振周波数および前記第2の共振子の***振周波数よりも低周波数側にあり、前記第1の共振子の***振周波数は、前記第2の共振子の共振周波数と***振周波数との間にある。
この可変共振回路では、第2の共振子に並列接続される可変容量を制御すると、インピーダンス特性上で第2の***振点の周波数が動くとともに、副共振点の周波数が第2の***振点に従って動く。これにより、1つの可変容量の制御によって、副共振点と第2の***振点とを同時に調整することができる。
前記可変容量は、前記第1の共振子と前記第2の共振子との直列回路に対して並列に接続していてもよい。このことによって、1つの可変容量の制御により、第1の***振点と、副共振点と、第2の***振点とを同時に調整することができる。
または、前記可変共振回路は、第2の共振子に対して並列に接続している可変容量を第2の可変容量として、前記第2の可変容量とは別に、前記第1の共振子に対して並列に接続している第1の可変容量を備え、前記第1の共振子および前記第1の可変容量の並列回路と、前記第2の共振子および前記第2の可変容量の並列回路と、を直列に接続していてもよい。このことによって、第1の***振点と、副共振点と、第2の***振点とをより高い自由度で調整することができる。
上述の各可変共振回路は、前記可変容量とは別に、前記第1の共振子および前記第2の共振子に対して直列に接続している第3の可変容量を更に備えてもよい。このような第3の可変容量を制御すると、第1の共振子や第2の共振子の共振周波数に対応する共振点も調整することが可能になる。また、前記第3の可変容量は、前記共振子と前記可変容量との並列回路に対して、直列に接続していることが好ましい。このようにすると、第1の可変容量の制御による副共振点の調整にほとんど影響を与えることなく、第1の共振子や第2の共振子の共振周波数に対応する共振点も調整可能にできる。
または、この発明の可変共振回路は、第1の共振子と、前記第1の共振子に対して直列に接続している第2の共振子と、前記第1の共振子および前記第2の共振子に対して直列に接続している可変容量とを備え、前記第1の共振子の共振周波数と前記第2の共振子の共振周波数は、前記第1の共振子の***振周波数および前記第2の共振子の***振周波数よりも低周波数側にあり、前記第1の共振子の***振周波数は、前記第2の共振子の共振周波数と***振周波数との間にある。
この可変共振回路では、第1および第2の共振子に直列接続される可変容量を制御すると、インピーダンス特性上で第1の共振子および第2の共振子の共振点の周波数が動くとともに、副共振点の周波数が第1の共振子および第2の共振子の共振点に従って動く。これにより、1つの可変容量の制御によって、共振点と副共振点とを同時に調整することができる。
または、この発明の可変共振回路は、第1の共振子と、前記第1の共振子に対して並列に接続している第2の共振子と、前記第1の共振子に対して直列に接続している可変容量とを備え、前記第1の共振子の***振周波数と前記第2の共振子の***振周波数は、前記第1の共振子の共振周波数および前記第2の共振子の共振周波数よりも高周波数側にあり、前記第1の共振子の共振周波数は、前記第2の共振子の共振周波数と***振周波数との間にある。
この可変共振回路では、第1の共振子と第2の共振子とが並列に接続されているので、インピーダンス特性上に第1の共振子の共振周波数に対応する第1の共振点、および、第2の共振子の共振周波数に対応する第2の共振点が生じるとともに、第1の共振子や第2の共振子の***振周波数に対応する***振点が生じる。また、第1の共振子の共振周波数が第2の共振子の共振周波数と***振周波数との間にあるので、第2の共振点と第1の共振点との間の周波数帯域で、第1の共振子の容量性インピーダンスと第2の共振子の誘導性インピーダンスの合成により、インピーダンス特性上に新たな***振点(以下、副***振点と称する。)が生じる。そして、第1の共振子に直列接続される可変容量を制御すると、インピーダンス特性上で第1の共振点の周波数が動くとともに、副***振点の周波数が第1の共振点に従って動く。これにより、1つの可変容量の制御によって、副***振点と第1の共振点とを同時に調整することができる。
または、この発明の可変共振回路は、第1の共振子と、前記第1の共振子に対して並列に接続している第2の共振子と、前記第2の共振子に対して直列に接続している可変容量とを備え、前記第1の共振子の***振周波数と前記第2の共振子の***振周波数は、前記第1の共振子の共振周波数および前記第2の共振子の共振周波数よりも高周波数側にあり、前記第1の共振子の共振周波数は、前記第2の共振子の共振周波数と***振周波数との間にある。
この可変共振回路では、第2の共振子に直列接続される可変容量を制御すると、インピーダンス特性上で第2の共振点の周波数が動くとともに、副***振点の周波数が第2の共振点に従って動く。これにより、1つの可変容量の制御によって、第2の共振点と副***振点とを同時に調整することができる。
前記可変容量は、前記第1の共振子と前記第2の共振子との並列回路に対して直列に接続していてもよい。このことによって、1つの可変容量の制御により、第1の共振点と、副***振点と、第2の共振点とを同時に調整することができる。
または、前記可変共振回路は、第2の共振子に対して直列に接続している可変容量を第2の可変容量として、前記第2の可変容量とは別に、前記第1の共振子に対して直列に接続している第1の可変容量を備え、前記第1の共振子および前記第1の可変容量の直列回路と、前記第2の共振子および前記第2の可変容量の直列回路と、を並列に接続していてもよい。このことによって、第1の共振点と、副***振点と、第2の共振点とをより高い自由度で調整することができる。
また、この発明の可変フィルタ回路は、入力端子および出力端子と、前記入力端子と前記出力端子との間に1段以上にわたって接続した共振回路と、を備え、前記共振回路は、可変共振回路を含むことが好ましい。
上述のような可変共振回路を用いて可変フィルタ回路を構成すると、可変容量の制御によって調整される共振点や***振点に対応する通過帯域と阻止帯域とが隣接する場合には、それらの通過帯域と阻止帯域とを広い周波数範囲で帯域調整することができる。また、この場合、それらの通過帯域と阻止帯域との帯域調整を行っても、通過帯域と阻止帯域との間の減衰特性が大きく変化し難くなる。また、2つの共振点や2つの***振点が調整される場合には、通過帯域や阻止帯域の高周波側の急峻性や低周波数側の急峻性を調整することができる。
本発明によれば、可変共振回路や可変フィルタ回路を構成する可変容量の数を抑制することができる。また、本発明の可変共振回路や可変フィルタ回路では、2つの共振子の共振周波数や***振周波数の近傍に生じる共振点や***振点に加えて、副共振点や副***振点を生じさせることができ、一つの可変容量の制御によって、一つの共振点や***振点だけでなく副共振点や副***振点まで調整できる。
第1の実施形態に係る可変フィルタ回路の回路図である。 第1の実施形態に係る第1の共振子と第2の共振子との直列回路の回路図およびインピーダンス特性図である。 第1の実施形態に係る第1の共振子と可変容量との並列回路の回路図およびインピーダンス特性図である。 第1の実施形態に係る可変共振回路の回路図およびインピーダンス特性図である。 第1の実施形態に係る可変フィルタ回路のフィルタ特性図である。 第2の実施形態に係る可変フィルタ回路の回路図である。 第2の実施形態に係る可変共振回路のインピーダンス特性図である。 第2の実施形態に係る可変フィルタ回路のフィルタ特性図である。 第3の実施形態に係る可変フィルタ回路の回路図である。 第3の実施形態に係る可変共振回路のインピーダンス特性図である。 第3の実施形態に係る可変フィルタ回路のフィルタ特性図である。 第1の変形例に係る可変共振回路の回路図である。 第4の実施形態に係る可変フィルタ回路の回路図である。 第4の実施形態に係る可変共振回路のインピーダンス特性図である。 第4の実施形態に係る可変フィルタ回路のフィルタ特性図である。 第2の変形例に係る可変共振回路の回路図である。
≪第1の実施形態≫
図1は、本発明の第1の実施形態に係る可変フィルタ回路10の回路図である。
可変フィルタ回路10は、可変共振回路11を備えている。また、可変フィルタ回路10は、入出力端子P1と入出力端子P2との間に繋がる信号ラインと、信号ラインから分岐してグランド接続端子P3に繋がるグランドラインとを備えている。可変共振回路11は、可変フィルタ回路10のグランドラインに直列に挿入されている。すなわち、可変フィルタ回路10においては、入出力端子P1と入出力端子P2との間に可変共振回路11がシャントに接続されており、入出力端子P1と入出力端子P2との間に可変共振回路11が1段だけ接続されている。
なお、可変フィルタ回路10は、入出力端子P1と入出力端子P2との間に可変共振回路11を複数段にわたってシャントに接続して構成してもよい。また、可変フィルタ回路10は、入出力端子P1と入出力端子P2との間に可変共振回路11を直列に接続して構成してもよい。また、可変フィルタ回路10は、複数の可変共振回路11を直並列に交互に接続してラダー型の構成としてもよい。可変フィルタ回路10は、少なくとも一つ可変共振回路11を設けるならば、別の共振回路を追加して構成してもよく、追加する共振回路は可変共振回路11とは異なる構成の可変共振回路であってもよい。
可変共振回路11は、第1の共振子SAW1と、第2の共振子SAW2と、第1の可変容量C1と、を備えている。第1の共振子SAW1は、一端側が信号ラインに接続されている。第2の共振子SAW2は、一端側がグランド接続端子P3に接続されている。第1の共振子SAW1の他端側と第2の共振子SAW2の他端側とは、互いに接続されている。したがって、第1の共振子SAW1と第2の共振子SAW2とは、グランドラインで直列に接続されている。第1の可変容量C1は、第1の共振子SAW1と並列に接続され、第2の共振子SAW2に対して直列に接続されている。第1の共振子SAW1と第2の共振子SAW2とは、表面弾性波共振素子として構成することができる。なお、第1の共振子SAW1と第2の共振子SAW2とは、表面弾性波共振素子の他の共振子、例えば、バルク弾性波共振素子(BAW)や、LC共振回路などで構成することもできる。
可変フィルタ回路10および可変共振回路11は、以上のように構成されており、可変容量の数が従来よりも少ない。したがって、可変フィルタ回路10および可変共振回路11は、回路サイズを抑制でき、また、可変容量の制御に要するシステムを簡易化することができる。
ここで、第1の共振子SAW1と第2の共振子SAW2との直列回路12のインピーダンス特性について説明する。図2(A)は、直列回路12の回路図である。図2(B)は、第1の共振子SAW1および第2の共振子SAW2それぞれの単独でのインピーダンス特性図である。図2(C)は、直列回路12のインピーダンス特性図である。
図2(B)中に実線で示すように、第1の共振子SAW1は、インピーダンスが極小化する共振周波数と、共振周波数よりも高周波数側でインピーダンスが極大化する***振周波数と、を有している。同様に、図2(B)中に破線で示すように、第2の共振子SAW2も、インピーダンスが極小化する共振周波数と、共振周波数よりも高周波数側でインピーダンスが極大化する***振周波数とを有している。
ここでは、第1の共振子SAW1の共振周波数と第2の共振子SAW2の共振周波数とは、いずれも約755MHzのほぼ一致する周波数となるように設定している。また、第1の共振子SAW1の***振周波数は、約785MHzとなるようにして、第1の共振子SAW1と第2の共振子SAW2の共振周波数(約755MHz)よりも高い周波数に設定している。第2の共振子SAW2の***振周波数は、約845MHzとなるようにして、第1の共振子SAW1と第2の共振子SAW2の共振周波数(約755MHz)、および、第1の共振子SAW1の***振周波数(約785MHz)よりも高い周波数に設定している。
すなわち、第1の共振子SAW1の共振周波数と第2の共振子SAW2の共振周波数とは、第1の共振子SAW1の***振周波数および第2の共振子SAW2の***振周波数よりも低周波数側に設定している。また、第1の共振子SAW1の***振周波数は、第2の共振子SAW2の共振周波数と***振周波数との間に設定している。
第1の共振子SAW1は、共振周波数の高周波側かつ***振周波数の低周波側の周波数帯域(約755〜785MHz)では誘導性のインピーダンスを持ち、共振周波数の低周波側の周波数帯域(〜約755MHz)および***振周波数の高周波側の周波数帯域(約785MHz〜)では容量性のインピーダンスを持っている。
第2の共振子SAW2も、共振周波数の高周波側かつ***振周波数の低周波側の周波数帯域(約755〜845MHz)では誘導性のインピーダンスを持ち、共振周波数の低周波側の周波数帯域(〜約755MHz)および***振周波数の高周波側の周波数帯域(約845MHz〜)では容量性のインピーダンスを持っている。
これらのようなインピーダンス特性を有する第1の共振子SAW1と第2の共振子SAW2とを直列に接続した直列回路12は、第1の共振子SAW1のインピーダンス特性と第2の共振子SAW2のインピーダンス特性とを合成した図2(C)中に実線で示すインピーダンス特性を有している。
具体的には、図2(C)中に実線で示す直列回路12のインピーダンス特性では、第1の共振子SAW1および第2の共振子SAW2の共振周波数と一致する周波数約755MHzに、インピーダンスが極小化する共振点fr1が生じる。また、第1の共振子SAW1の***振周波数と一致する周波数約785MHzに、インピーダンスが極大化する第1の***振点fa1が生じる。また、第2の共振子SAW2の***振周波数と一致する周波数約845MHzに、インピーダンスが極大化する第2の***振点fa2が生じる。また、第1の***振点fa1と第2の***振点fa2との間では、第1の共振子SAW1が持つ容量性のインピーダンスと第2の共振子SAW2が持つ誘導性のインピーダンスの合成により、第1の共振子SAW1のインピーダンス波形と第2の共振子SAW2のインピーダンス波形とがクロスする周波数で合成のインピーダンスが極小化し、この周波数に副共振点fr2が生じる。
次に、第1の共振子SAW1と可変容量C1との並列回路13のインピーダンス特性について説明する。図3(A)は、並列回路13の回路図である。図3(B)は、並列回路13のインピーダンス特性図である。
図3(B)中に示す実線は、可変容量C1の容量値を0pFに調整する場合の並列回路13のインピーダンス特性を示している。このインピーダンス特性は、第1の共振子SAW1単独でのインピーダンス特性とほとんど等価である。この状態から、可変容量C1の容量値を増加させていくと、並列回路13における共振周波数はほとんど変化しないが、並列回路13における***振周波数は次第に低周波側に動き、共振周波数に接近していく。
ここで、同一周波数におけるインピーダンスの変化量を注目すると、***振周波数に近づくにつれ、可変容量C1の容量値の変化に伴うインピーダンスの変化量が大きい。このため、並列回路13のインピーダンス波形と、図3(B)中に点線で示す第2の共振子SAW2単独のインピーダンス波形とがクロスする周波数(以下クロス周波数という。)は、可変容量C1の容量値を増加させていくに従い、大きく低周波数側に動くことになる。
なお、可変容量C1の容量値が変化しても、第2の共振子SAW2のインピーダンス波形自体はほとんど変化しない。このため、図1に示す可変フィルタ回路10や可変共振回路11で、可変容量C1の容量値を制御すると、副共振点fr2が上述のクロス周波数の動きと同様の動きを示すことになる。
次に、可変共振回路11のインピーダンス特性について説明する。図4(A)は、可変共振回路11の回路図である。図4(B)は、可変共振回路11のインピーダンス特性図である。
図4(B)中に示す実線は、可変容量C1の容量値を0pFに調整する場合に対応している。このインピーダンス特性は、直列回路12のインピーダンス特性とほとんど等価である。
この状態から、可変容量C1の容量値を増加させても、先に説明したように第1の共振子SAW1に対応する共振周波数はほとんど変化しないので、図4(B)中に破線および一点鎖線で示す可変共振回路11のインピーダンス特性においても、共振点frはほとんど変化しない。
また、可変共振回路11のインピーダンス特性において、第2の共振子SAW2の***振周波数に対応する第2の***振点fa2も、可変容量C1の容量値を増加させたとしてもほとんど変化しない。
一方、先に説明したように第1の共振子SAW1に対応する***振周波数は、可変容量C1の容量値を増加させていくと次第に低周波側に動いていくので、図4(B)中に破線および一点鎖線で示す可変共振回路11のインピーダンス特性においても、第1の***振点fa1が次第に低周波側に動いていく。
そして、先に説明したように、第1の共振子SAW1に対応するインピーダンス波形と第2の共振子SAW2に対応するインピーダンス波形とのクロス周波数が、可変容量C1の容量値を増加させていくに従い低周波数側に大きく動くので、図4(B)中に破線および一点鎖線で示す可変共振回路11のインピーダンス特性においても、可変容量C1の容量値を増加させていくに従い副共振点fr2が低周波数側に大きく動くことになる。
したがって、この可変共振回路11においては、単一の可変容量C1の制御によって、第1の***振点fa1と副共振点fr2とを同時に調整することができる。
次に、図1に示した可変フィルタ回路10のフィルタ特性について説明する。図5は、可変フィルタ回路10のフィルタ特性図である。
図5(A)は、可変容量C1の容量値を0pFに調整した状態に対応している。図5(B)は、可変容量C1の容量値を3pFに調整した状態に対応している。図5(C)は、可変容量C1の容量値を10pFに調整した状態に対応している。
可変フィルタ回路10において可変共振回路11はグランドラインに挿入されているので、可変共振回路11のインピーダンスが極小化する共振点fr1や副共振点fr2の近傍の周波数帯域は、可変フィルタ回路10の阻止帯域となる。一方、可変共振回路11のインピーダンスが極大化する第1の***振点fa1や第2の***振点fa2の近傍の周波数帯域は、可変フィルタ回路10の通過帯域となる。
可変容量C1の容量値が0pFである状態から可変容量C1の容量値を増加させていくと、先に説明したように第1の***振点fa1および副共振点fr2の周波数がともに低周波側に動き、その際、第1の***振点fa1と副共振点fr2との間の周波数間隔はあまり狭まらない。一方、共振点fr1と第1の***振点fa1との間の周波数間隔は大きく狭まり、また、副共振点fr2と第2の***振点fa2の間の周波数間隔は大きく拡がる。
したがって、この可変フィルタ回路10では、一つの可変容量C1の制御によって、第1の***振点fa1に対応する通過帯域と、副共振点fr2に対応する阻止帯域とを帯域調整することができ、これらの帯域調整を行っても両帯域間での減衰特性の変化を抑制することができる。その上、第1の***振点fa1に対応する通過帯域と副共振点fr2に対応する阻止帯域とが同時に同方向に動くために、それらの帯域の調整可能な周波数範囲が広いものになる。
≪第2の実施形態≫
図6は、本発明の第2の実施形態に係る可変フィルタ回路20の回路図である。
可変フィルタ回路20は、可変共振回路21を備えている。可変共振回路21は、入出力端子P1と入出力端子P2との間にシャントに接続されている。また、可変共振回路21は、第1の共振子SAW1と、第2の共振子SAW2と、可変容量C2と、を備えている。本実施形態では、可変容量C2は、第2の共振子SAW2と並列に接続され、第1の共振子SAW1に対して直列に接続されている。
図7(A)は、第1の共振子SAW1と第2の共振子SAW2との直列回路のインピーダンス特性図である。
図7(A)中に破線および一点鎖線で示すように、第1の共振子SAW1単独のインピーダンス特性と第2の共振子SAW2単独のインピーダンス特性とにおいて、第1の共振子SAW1の共振周波数と第2の共振子SAW2の共振周波数は、第1の共振子SAW1の***振周波数および第2の共振子SAW2の***振周波数よりも低周波数側に設定している。また、第1の共振子SAW1の***振周波数は、第2の共振子SAW2の共振周波数と***振周波数との間に設定している。
そして、図7(A)中に実線で示すように、第1の共振子SAW1と第2の共振子SAW2との直列回路のインピーダンス特性では、第1の実施形態と同様、第1の共振子SAW1の共振周波数と第2の共振子SAW2の共振周波数との間に、共振点fr1が生じる。また、第1の共振子SAW1の***振周波数と一致する周波数に、インピーダンスが極大化する第1の***振点fa1が生じる。また、第2の共振子SAW2の***振周波数と一致する周波数に、インピーダンスが極大化する第2の***振点fa2が生じる。また、第1の***振点fa1と第2の***振点fa2との間で、第1の共振子SAW1のインピーダンス波形と第2の共振子SAW2のインピーダンス波形とがクロスする周波数に副共振点fr2が生じる。
図7(B)は、第2の共振子SAW2と可変容量C2との並列回路のインピーダンス特性図である。
図7(B)中に示す実線は、可変容量C2の容量値を0pFに調整する場合に対応している。このインピーダンス特性は、第2の共振子SAW2単独でのインピーダンス特性とほとんど等価である。この状態から、可変容量C2の容量値を増加させていくと、共振周波数はほとんど変化しないが、***振周波数は次第に低周波側に動き、共振周波数に接近していく。そして、第2の共振子SAW2と可変容量C2との並列回路のインピーダンス波形と、図7(B)中に点線で示す第1の共振子SAW1単独のインピーダンス波形とのクロス周波数は、可変容量C2の容量値を増加させていくに従い、低周波数側に大きく動くことになる。
なお、可変容量C2の容量値が変化しても、第1の共振子SAW1のインピーダンス波形自体はほとんど変化しない。このため、図1に示す可変フィルタ回路20や可変共振回路21で、可変容量C2の容量値を制御すると、副共振点fr2が上述のクロス周波数の動きと同様の動きを示すことになる。
図7(C)は、可変共振回路21のインピーダンス特性図である。
図7(C)中に示す実線は、可変容量C2の容量値を0pFに調整する場合に対応している。このインピーダンス特性は、第1の共振子SAW1と第2の共振子SAW2との直列回路のインピーダンス特性とほとんど等価である。
この状態から、可変容量C2の容量値を増加させても、共振点fr、および、第1の共振子SAW1の***振周波数に対応する第1の***振点fa1は、ほとんど変化しない。一方、副共振点fr2と第2の***振点fa2とは、可変容量C2の容量値が増加するに従って、それぞれ、低周波側に動いていく。したがって、この可変共振回路21においては、単一の可変容量C2の制御によって、副共振点fr2と第2の***振点fa2とを同時に調整することができる。
図8は、可変フィルタ回路20のフィルタ特性図である。
図8(A)は、可変容量C2の容量値を0pFに調整した状態に対応している。図8(B)は、可変容量C2の容量値を3pFに調整した状態に対応している。図8(C)は、可変容量C2の容量値を10pFに調整した状態に対応している。
可変フィルタ回路20において可変共振回路21はグランドラインに挿入されているので、可変共振回路21のインピーダンスが極小化する共振点fr1や副共振点fr2の近傍の周波数帯域は、可変フィルタ回路20の阻止帯域となる。一方、可変共振回路21のインピーダンスが極大化する第1の***振点fa1や第2の***振点fa2の近傍の周波数帯域は、可変フィルタ回路20の通過帯域となる。したがって、可変容量C2の容量値を制御することで、副共振点fr2に対応する阻止帯域と第2の***振点fa2に対応する通過帯域とを調整することができる。副共振点fr2に対応する阻止帯域と第2の***振点fa2に対応する通過帯域とが同時に同方向に動くために、それらの帯域の調整可能な周波数範囲が広いものになる。
≪第3の実施形態≫
図9は、本発明の第3の実施形態に係る可変フィルタ回路30の回路図である。
可変フィルタ回路30は、可変共振回路31を備えている。可変共振回路31は、入出力端子P1と入出力端子P2との間にシャントに接続されている。また、可変共振回路31は、第1の共振子SAW1と、第2の共振子SAW2と、可変容量C3と、を備えている。本実施形態では、可変容量C3は、第1の共振子SAW1と第2の共振子SAW2とに直列に接続されている。
図10(A)は、第1の共振子SAW1と第2の共振子SAW2との直列回路のインピーダンス特性図である。
図10(A)中に破線および一点鎖線で示すように、第1の共振子SAW1のインピーダンス特性と第2の共振子SAW2のインピーダンス特性とにおいて、第1の共振子SAW1の共振周波数と第2の共振子SAW2の共振周波数は、第1の共振子SAW1の***振周波数および第2の共振子SAW2の***振周波数よりも低周波数側に設定している。また、第1の共振子SAW1の***振周波数は、第2の共振子SAW2の共振周波数と***振周波数との間に設定している。
したがって、図10(A)中に実線で示すように、第1の共振子SAW1と第2の共振子SAW2との直列回路のインピーダンス特性でも、第1の共振子SAW1の共振周波数と第2の共振子SAW2の共振周波数とが重なる周波数付近に、共振点fr1が生じる。また、第1の共振子SAW1の***振周波数と一致する周波数に、インピーダンスが極大化する第1の***振点fa1が生じる。また、第2の共振子SAW2の***振周波数と一致する周波数に、インピーダンスが極大化する第2の***振点fa2が生じる。また、第1の***振点fa1と第2の***振点fa2との間で、第1の共振子SAW1のインピーダンス波形と第2の共振子SAW2のインピーダンス波形とがクロスする周波数に副共振点fr2が生じる。
図10(B)は、第2の共振子SAW2と可変容量C3との直列回路のインピーダンス特性図である。
図10(B)中に示す実線は、可変容量C3の容量値を十分に大きい値に調整する場合に対応している。このインピーダンス特性は、第2の共振子SAW2単独でのインピーダンス特性とほとんど等価である。この状態から、可変容量C3の容量値を低下させていくと、この直列回路の***振周波数はほとんど変化しないが、この直列回路の共振点は、第2の共振子SAW2の共振周波数から次第に高周波側に動き、***振周波数に接近していく。そして、第2の共振子SAW2と可変容量C3との直列回路のインピーダンス波形と、図10(B)中に点線で示す第1の共振子SAW1単独のインピーダンス波形と、がクロスする周波数は、可変容量C3の容量値を低下させていくに従い、高周波数側に大きく動くことになる。
なお、可変容量C3の容量値が変化しても、第1の共振子SAW1のインピーダンス波形自体はほとんど変化しない。このため、図9に示す可変フィルタ回路30や可変共振回路31で、可変容量C3の容量値を制御すると、副共振点fr2が上述のクロス周波数の動きと同様の動きを示すことになる。
図10(C)は、可変共振回路31のインピーダンス特性図である。
図10(C)中に示す実線は、可変容量C3の容量値を十分に大きい値に調整する場合に対応している。このインピーダンス特性は、第1の共振子SAW1と第2の共振子SAW2との直列回路のインピーダンス特性とほとんど等価である。
この状態から、可変容量C3の容量値を低下させても、第1の***振点fa1、および、第2の***振点は、ほとんど変化しない。一方、共振点fr1と副共振点fr2とは、可変容量C3の容量値が低下するに従って、それぞれ、高周波側に動いていく。したがって、この可変共振回路31においては、単一の可変容量C3の制御によって、共振点fr1と副共振点fr2とを同時に調整することができる。
図11は、可変フィルタ回路30のフィルタ特性図である。
図11(A)は、可変容量C2の容量値を十分に大きい値に調整した状態に対応している。図11(B)は、可変容量C3の容量値を3pFに調整した状態に対応している。図11(C)は、可変容量C3の容量値を1pFに調整した状態に対応している。
可変フィルタ回路30において可変共振回路31はグランドラインに挿入されているので、可変共振回路31のインピーダンスが極小化する共振点fr1や副共振点fr2の近傍の周波数帯域は、可変フィルタ回路30の阻止帯域となる。一方、可変共振回路31のインピーダンスが極大化する第1の***振点fa1や第2の***振点fa2の近傍の周波数帯域は、可変フィルタ回路30の通過帯域となる。したがって、可変容量C3の容量値を制御することで、共振点fr1に対応する阻止帯域と副共振点fr2に対応する阻止帯域とを調整することができる。第1の***振点fa1に対応する通過帯域と第2の***振点fa2に対応する通過帯域とは変化しないため、可変容量C3の容量値を制御することで、2つの通過帯域を、高周波数側の急峻性が高い状態と、低周波数側の急峻性が高い状態とを切り替えるように調整することができる。
≪第1の変形例≫
図12は、第1の変形例に係る可変共振回路の回路図である。
図12(A)に示す可変共振回路11Aは、第1の共振子SAW1と、第2の共振子SAW2と、可変容量C1と、を備えている。第1の共振子SAW1と第2の共振子SAW2とは、直列に接続されている。可変容量C1は、第1の共振子SAW1と第2の共振子SAW2との直列回路に対して並列に接続されている。
この可変共振回路11Aでは、可変容量C1の制御により、第1の共振子SAW1に対応する第1の***振点fa1と、副共振点fr2と、第2の共振子SAW2に対応する第2の***振点fa2とを同時に同方向に調整することができる。したがって、この可変共振回路11Aを用いて可変フィルタ回路を構成すると、第1の***振点fa1と副共振点fr2と第2の***振点fa2とに対応する通過帯域や阻止帯域を広い周波数範囲で調整することができる。さらに、調整を行っても、第1の***振点fa1と副共振点fr2と第2の***振点fa2との間で所定の減衰レベルを維持できる。
図12(B)に示す可変共振回路11B、第1の共振子SAW1と、第2の共振子SAW2と、第1の可変容量C1と、第2の可変容量C2と、を備えている。第1の共振子SAW1と第2の共振子SAW2とは、直列に接続されている。第1の可変容量C1は、第1の共振子SAW1に対して並列、かつ、第2の共振子SAW2に対して直列に接続されている。第2の可変容量C2は、第1の共振子SAW1に対して直列、かつ、第2の共振子SAW2に対して並列に接続されている。
この可変共振回路11Bでは、第1の可変容量C1と第2の可変容量C2のそれぞれを制御することにより、第1の***振点fa1と、第2の***振点fa2と、をそれぞれ個別で調整することができる。したがって、この可変共振回路11Bを用いて可変フィルタ回路を構成すると、第1の***振点fa1と、副共振点fr2と、第2の***振点fa2と、をより高い自由度で調整することができる。
図12(C)に示す可変共振回路11Cは、第1の共振子SAW1と、第2の共振子SAW2と、第1の可変容量C1と、第3の可変容量C3と、を備えている。第1の共振子SAW1と第2の共振子SAW2とは、直列に接続されている。第1の可変容量C1は、第1の共振子SAW1に対して並列、かつ、第2の共振子SAW2に対して直列に接続されている。第3の可変容量C3は、第1の共振子SAW1および第2の共振子SAW2に対して直列に接続されている。この可変共振回路11Cでは、第3の可変容量C3を制御することにより、共振点fr1も調整することが可能になる。そして、第3の可変容量C3は、第1の共振子SAW1と第1の可変容量C1との並列回路に対して直列に接続することで、第1の可変容量C1の制御による副共振点fr2の調整に影響を与えることがほとんど無くなる。
≪第4の実施形態≫
図13は、本発明の第4の実施形態に係る可変フィルタ回路40の回路図である。
可変フィルタ回路40は、可変共振回路41を備えている。可変共振回路41は、入出力端子P1と入出力端子P2との間にシャントに接続されている。また、可変共振回路41は、第1の共振子SAW1と、第2の共振子SAW2と、第1の可変容量C1と、を備えている。第1の共振子SAW1と第1の可変容量C1とは直列に接続されている。第2の共振子SAW2は、第1の共振子SAW1と第1の可変容量C1との直列回路に対して並列に接続されている。
図14(A)は、第1の共振子SAW1と第2の共振子SAW2との並列回路のインピーダンス特性図である。
図14(A)中に破線および一点鎖線で示すように、第1の共振子SAW1のインピーダンス特性と第2の共振子SAW2のインピーダンス特性とにおいて、第1の共振子SAW1の***振周波数と第2の共振子SAW2の***振周波数は、第1の共振子SAW1の共振周波数および第2の共振子SAW2の共振周波数よりも高周波数側に設定している。また、第1の共振子SAW1の共振周波数は、第2の共振子SAW2の共振周波数と***振周波数との間に設定している。
そして、図14(A)中に実線で示す、第1の共振子SAW1と第2の共振子SAW2との並列回路のインピーダンス特性では、第1の共振子SAW1の***振周波数と第2の共振子SAW2の***振周波数との間に、インピーダンスが極大化する***振点fa1’が生じる。また、第1の共振子SAW1の共振周波数と一致する周波数に、インピーダンスが極小化する第1の共振点fr1’が生じる。また、第2の共振子SAW2の共振周波数と一致する周波数に、インピーダンスが極小化する第2の共振点fr2’が生じる。また、第2の共振点fr2’と第1の共振点fr1’との間では、第1の共振子SAW1が持つ容量性のインピーダンスと、第2の共振子SAW2が持つ誘導性のインピーダンスとの合成により、第1の共振子SAW1のインピーダンス波形と第2の共振子SAW2のインピーダンス波形とがクロスする周波数で合成のインピーダンスが極大化し、この周波数に副***振点fa2’が生じる。
図14(B)は、第1の共振子SAW1と可変容量C1との直列回路のインピーダンス特性図である。
図14(B)中に示す実線は、可変容量C1の容量値を十分に大きい値に調整する場合に対応している。このインピーダンス特性は、第1の共振子SAW1単独でのインピーダンス特性とほとんど等価である。
この状態から、可変容量C1の容量値を低下させていくと、***振周波数はほとんど変化しないが、共振周波数は次第に高周波側に動き、***振周波数に接近していく。そして、第1の共振子SAW1と可変容量C1との直列回路のインピーダンス波形と、図14(B)中に点線で示す第2の共振子SAW2単独のインピーダンス波形と、がクロスする周波数は、可変容量C1の容量値を低下させていくに従い、高周波数側に大きく動くことになる。
なお、可変容量C1の容量値が変化しても、第2の共振子SAW2のインピーダンス波形自体はほとんど変化しない。このため、図13に示す可変フィルタ回路40や可変共振回路41で、可変容量C1の容量値を制御すると、副***振点fa2’が上述のクロス周波数の動きと同様の動きを示すことになる。
図14(C)は、可変共振回路41のインピーダンス特性図である。
図14(C)中に示す実線は、可変容量C1の容量値を十分に大きい値に調整する場合に対応している。このインピーダンス特性は、第1の共振子SAW1と第2の共振子SAW2との並列回路のインピーダンス特性とほとんど等価である。
この状態から、可変容量C1の容量値を低下させても、***振点fa1’、および、第2の共振点fr2’は、あまり変化しない。一方、副***振点fa2’と第1の共振点fr1’とは、可変容量C1の容量値が低下するに従って、それぞれ、高周波側に大きく動いていく。したがって、この可変共振回路41においては、単一の可変容量C1の制御によって、副***振点fa2’と第1の共振点fr1’とを同時に調整することができる。このため、可変共振回路31を利用して可変フィルタ回路を構成する場合には、副***振点fa2’と第1の共振点fr1’とに対応する通過帯域および阻止帯域を帯域調整することができ、その調整可能な周波数範囲を拡げることができる。
図15は、可変フィルタ回路40のフィルタ特性図である。
図15(A)は、可変容量C1の容量値を十分に大きい値に調整した状態に対応している。図15(B)は、可変容量C1の容量値を3pFに調整した状態に対応している。図15(C)は、可変容量C1の容量値を1pFに調整した状態に対応している。
可変フィルタ回路40において可変共振回路41はグランドラインに挿入されているので、可変共振回路41のインピーダンスが極小化する第1の共振点fr1’や第2の共振点fr2’の近傍の周波数帯域は、可変フィルタ回路40の阻止帯域となる。一方、可変共振回路41のインピーダンスが極大化する***振点fa1’や副***振点fa2’の近傍の周波数帯域は、可変フィルタ回路40の通過帯域となる。
したがって、可変容量C1を制御することで、副***振点fa2’に対応する阻止帯域と第1の共振点fr1’に対応する通過帯域とを、これらの阻止帯域と通過帯域との間で減衰特性を大きく変化させることなく、調整することができる。
≪第2の変形例≫
図16は、第2の変形例に係る可変共振回路の回路図である。
図16(A)に示す可変共振回路41Aは、第1の共振子SAW1と、第2の共振子SAW2と、第2の可変容量C2と、を備えている。第1の共振子SAW1と第2の共振子SAW2とは、並列に接続されている。第2の可変容量C2は、第1の共振子SAW1に対して並列に、第2の共振子SAW2に対して直列に接続されている。
この可変共振回路41Aでは、第2の可変容量C2の制御により、第2の共振子SAW2に対応する第2の共振点fr2’と、副***振点fa2’と、を同時に同方向に調整することができる。したがって、この可変共振回路41Aを用いて可変フィルタ回路を構成すると、第2の共振点fr2’と副***振点fa2’とに対応する通過帯域や阻止帯域を広い周波数範囲で調整することができる。さらに、調整を行っても、第2の共振点fr2’と副***振点fa2’との間で所定の減衰レベルを維持できる。
図16(B)に示す可変共振回路41Bは、第1の共振子SAW1と、第2の共振子SAW2と、第1の可変容量C1と、第2の可変容量C2と、を備えている。第1の共振子SAW1と第1の可変容量C1とは、直列に接続されている。第2の共振子SAW2と第2の可変容量C2とは、直列に接続されている。第1の共振子SAW1と第1の可変容量C1との直列回路と、第2の共振子SAW2と第2の可変容量C2との直列回路とは並列に接続されている。
この可変共振回路41Bでは、第1の可変容量C1と第2の可変容量C2のそれぞれを制御することにより、第1の共振点fr1’と第2の共振点fr2’と、をそれぞれ個別で調整することができる。したがって、この可変共振回路41Bを用いて可変フィルタ回路を構成すると、第1の共振点fr1’と、副***振点fa2’と、第2の共振点fr2’と、をより高い自由度で調整することができる。
図16(C)に示す可変共振回路41Cは、第1の共振子SAW1と、第2の共振子SAW2と、第1の可変容量C1と、を備えている。第1の共振子SAW1と第2の共振子SAW2とは、並列に接続されている。第1の可変容量C1は、第1の共振子SAW1と第2の共振子SAW2との並列回路に対して直列に接続されている。
この可変共振回路41Cでは、第1の可変容量C1を制御することにより、第1の共振点fr1’と、副***振点fa2’と、第2の共振点fr2’と、を同時に同方向に調整することができる。したがって、この可変共振回路41Cを用いて可変フィルタ回路を構成すると、第1の共振点fr1’と、副***振点fa2’と、第2の共振点fr2’に対応する通過帯域や阻止帯域を広い周波数範囲で調整可能にできる。したがって、可変フィルタの特性をより高い自由度で調整することができる。
以上に説明したように本発明は実施することができる。なお、本発明は、特許請求の範囲に記載に該当する構成であれば、上述の各実施形態で示した構成の他のどのような構成であっても実施することができる。
10,20,30,40…可変フィルタ回路
11,11A,11B,11C,21,31,41,41A,41B,41C…可変共振回路
12…直列回路
13…並列回路
SAW1…第1の共振子
SAW2…第2の共振子
C1…第1の可変容量
C2…第2の可変容量
C3…第3の可変容量

Claims (12)

  1. 第1の共振子と、
    前記第1の共振子に対して直列に接続している第2の共振子と、
    前記第1の共振子に対して並列に接続している可変容量と、
    を備え、
    前記第1の共振子の共振周波数と前記第2の共振子の共振周波数は、前記第1の共振子の***振周波数および前記第2の共振子の***振周波数よりも低周波数側にあり、
    前記第1の共振子の***振周波数は、前記第2の共振子の共振周波数と***振周波数との間にある、
    可変共振回路。
  2. 第1の共振子と、
    前記第1の共振子に対して直列に接続している第2の共振子と、
    前記第2の共振子に対して並列に接続している可変容量と、
    を備え、
    前記第1の共振子の共振周波数と前記第2の共振子の共振周波数は、前記第1の共振子の***振周波数および前記第2の共振子の***振周波数よりも低周波数側にあり、
    前記第1の共振子の***振周波数は、前記第2の共振子の共振周波数と***振周波数との間にある、
    可変共振回路。
  3. 前記可変容量は、前記第1の共振子と前記第2の共振子との直列回路に対して並列に接続している、
    請求項2に記載の可変共振回路。
  4. 前記第2の共振子に対して並列に接続している可変容量を第2の可変容量として、
    前記第2の可変容量とは別に、前記第1の共振子に対して並列に接続している第1の可変容量を備え、
    前記第1の共振子および前記第1の可変容量の並列回路と、前記第2の共振子および前記第2の可変容量の並列回路と、を直列に接続している、
    請求項2に記載の可変共振回路。
  5. 前記可変容量とは別に、前記第1の共振子および前記第2の共振子に対して直列に接続している第3の可変容量を更に備える、
    請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の可変共振回路。
  6. 前記第3の可変容量は、前記共振器と前記可変容量との並列回路に対して直列に接続している、請求項5に記載の可変共振回路。
  7. 第1の共振子と、
    前記第1の共振子に対して直列に接続している第2の共振子と、
    前記第1の共振子および前記第2の共振子に対して直列に接続している可変容量と、
    を備え、
    前記第1の共振子の共振周波数と前記第2の共振子の共振周波数は、前記第1の共振子の***振周波数および前記第2の共振子の***振周波数よりも低周波数側にあり、
    前記第1の共振子の***振周波数は、前記第2の共振子の共振周波数と***振周波数との間にある、
    可変共振回路。
  8. 第1の共振子と、
    前記第1の共振子に対して並列に接続している第2の共振子と、
    前記第1の共振子に対して直列に接続している可変容量と、
    を備え、
    前記第1の共振子の***振周波数と前記第2の共振子の***振周波数は、前記第1の共振子の共振周波数および前記第2の共振子の共振周波数よりも高周波数側にあり、
    前記第1の共振子の共振周波数は、前記第2の共振子の共振周波数と***振周波数との間にある、
    可変共振回路。
  9. 第1の共振子と、
    前記第1の共振子に対して並列に接続している第2の共振子と、
    前記第2の共振子に対して直列に接続している可変容量と、
    を備え、
    前記第1の共振子の***振周波数と前記第2の共振子の***振周波数は、前記第1の共振子の共振周波数および前記第2の共振子の共振周波数よりも高周波数側にあり、
    前記第1の共振子の共振周波数は、前記第2の共振子の共振周波数と***振周波数との間にある、
    可変共振回路。
  10. 前記可変容量は、前記第1の共振子と前記第2の共振子との並列回路に対して直列に接続している、
    請求項9に記載の可変共振回路。
  11. 前記第2の共振子に対して直列に接続している可変容量を第2の可変容量として、
    前記第2の可変容量とは別に、前記第1の共振子に対して直列に接続している第1の可変容量を備え、
    前記第1の共振子および前記第1の可変容量の直列回路と、前記第2の共振子および前記第2の可変容量の直列回路と、を並列に接続している、
    請求項9に記載の可変共振回路。
  12. 入力端子および出力端子と、
    前記入力端子と前記出力端子との間に1段以上にわたって接続した共振回路と、
    を備え、
    前記共振回路は、請求項1乃至請求項11のいずれかに記載の可変共振回路を含む、
    可変フィルタ回路。
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