JP2016018661A - 照明装置及び表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】発光領域の大型化を図るとともに、照明光の濃淡のむらの発生を良好に抑制することができる照明装置、及びこれを有する表示装置を提供すること。【解決手段】並置された複数の有機EL素子からなる有機EL光源と、前記有機EL光源の光出射面側に配設され、前記複数の有機EL素子の中央部のそれぞれと対向する位置に配設された複数の第1導光部、及び前記複数の有機EL素子の外縁部のそれぞれと対向する位置に配設された複数の第2導光部からなる導光体と、を有し、前記第1導光部は、入射した光を入射方向に沿ってそのまま導光して出射し、互いに隣り合う前記第2導光部同士は、入射した光の少なくとも一部を互いに近づく方向に拡散して出射すること。【選択図】図2

Description

本発明は、有機EL素子からなる有機EL光源を用いた照明装置、及び当該照明装置を有する表示装置に関する。
従来から、照明用機器として白熱電球や蛍光灯が広く用いられている。これに対し、近年においては、面発光照明機器がそのソフトな印象の光や省エネルギー性能などの理由から次世代照明として注目を浴びており、有機エレクトロルミネッセンス(有機EL(Electro Luminescence)、OEL:Organic Electro Luminescence)、無機エレクトロルミネッセンス、又は発光ダイオードと導光板とを組合せたものが開発されている。中でも有機ELは非常に薄く、機器の小型軽量化が可能であり、発熱も小さいといった点で注目されている。
有機ELとは、有機物質からなる発光材料に電圧を印可してエネルギーを付与し、励起された当該発光材料が元の状態に戻る際に、光としてエネルギーを放出する現象のことをいう。有機EL技術を用いた有機EL素子には、有機物質からなる発光材料を含む有機層と、当該有機層を挟むように対向した2つの電極(陰極及び陽極)と、を基板上に順次積層した構造が一般的に用いられている。
有機EL素子は発光材料の種類を変えることにより発光波長を変更することができるので、例えば赤色、緑色、青色の3種類の発光材料を混合することで白色光を得ることができる。また、例えば異なる発光材料を含んだ2種類以上の発光素子をストライプ状に交互に形成し、各々の発光素子に独立して電流を流すことで、放射する光の色を変えることができる面発光照明である有機EL照明を形成することができる。
このような面発光照明は、薄さや軽量性、ソフトな発光などの特性を生かして、照明用途を始め、建屋内、乗物内のインテリア、又はエクステリアなどに用いることも可能である。例えば、特許文献1には、有機EL素子を用いた面発光照明装置を一般的な照明として用いた例が開示されている。
ここで、面発光照明装置を構成する有機EL素子のそれぞれは大型化することが困難であり、面発光照明装置を大型化するためには複数の有機EL素子を並置して組み合わせる必要があった。しかしながら、複数の有機EL素子を並置して組み合わせると、隣接する有機EL素子の発光領域同士の間には隙間(すなわち、非発光領域)が生じてしまい、当該隙間が暗くなることにより、面発光照明装置から出射する照明光に濃淡のむらが生じる問題があった。
照明光の濃淡のむらを解決するために、特許文献2には有機EL素子のガラス基板の端面をミラー構造とし、有機EL素子の端面を照らすことができる照明装置が開示されている。また、特許文献3には、有機EL素子の外周部へ漏れる光を減少させ、照明パネルの正面のみならず、側面やパネル平面の縁を明るくできるエリア放射発光ダイオードデバイスが開示されている。
特開2011−18483号公報 特許第4962113号公報 特許第5242803号公報
しかしながら、特許文献2及び3に開示された照明装置等は、光学的に取り出しが困難な光成分や外周部へ漏れた光についての取出し効率を向上させることはできるものの、複数の有機EL素子の発光領域間の隙間である非発光領域を十分に明るくするための光量を得ることができない。すなわち、特許文献2及び3に開示された照明装置等では、照明光の濃淡のむらの発生を十分且つ良好に抑制することができない。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、発光領域の大型化を図るとともに、照明光の濃淡のむらの発生を良好に抑制することができる照明装置、及びこれを有する表示装置を提供することにある。
上述した目的を達成するため、本発明の第1の態様は、並置された複数の有機EL素子からなる有機EL光源と、前記有機EL光源の光出射面側に配設され、前記複数の有機EL素子の中央部のそれぞれと対向する位置に配設された複数の第1導光部、及び前記複数の有機EL素子の外縁部のそれぞれと対向する位置に配設された複数の第2導光部からなる導光体と、を有し、前記第1導光部は、入射した光を入射方向に沿ってそのまま導光して出射し、互いに隣り合う前記第2導光部同士は、入射した光の少なくとも一部を互いに近づく方向に拡散して出射する照明装置である。
このような第1導光部及び第2導光部を介した照明光の出射により、複数の有機EL素子を並置して大型化された面発光パネルである照明装置を構成しても、有機EL素子同士の境界部分である非発光領域の前方を照らすことができ、当該非発光領域から光が出射されているように見せることができる。すなわち、照明装置から出射される照明光の濃淡のむらの発生が良好に抑制されることになる。
本発明の第2の態様は、上述した第1の態様において、前記第2導光部が入射する光を全反射する反射面、及び導光された光を拡散して出射する拡散面を備えることである。これにより、互いに隣り合う第2導光部同士から出射する光が、互いに近づく方向であってより広範囲に拡散することになり、照明光の濃淡のむらの発生をより良好に抑制することができる。
本発明の第3の態様は、上述した第2の態様において、前記導光体の前記有機EL光源と対向する面と前記反射面のなす角度が65度以上であることである。これにより、導光体の材料に依存することなく、反射面に入射した光をより確実に反射することができる。
本発明の第4の態様は、上述した第1乃至第3の態様のいずれかにおいて、前記第2導光部の形状が鋸歯状であることである。これにより、第2導光部がフレネルレンズと同様の光学的な機能を有することとなり、互いに隣り合う第2導光部同士が入射した光の大部分を互いに近づく方向に拡散して出射することができる。
本発明の第5の態様は、上述した第1乃至第4の態様のいずれかにおいて、前記複数の有機EL素子のそれぞれと対向する前記導光体の対向領域のそれぞれにおいて、前記第2導光部の占める割合が15%以上であることである。これにより、第2導光部を介して出射される照明光をより多くすることができ、照明光の濃淡のむらの防止をより良好に実現することができる。
本発明の第6の態様は、上述した第1乃至第5の態様のいずれかの照明装置、及び前記照明装置の前方に位置して前記照明装置によって光が照射される表示体を有する表示装置である。これにより、表示体を強調することができ、空間的な演出効果を高めることができる。すなわち、表示体をより目視しやすくなり、表示体が表示する情報等を容易に確認及び理解することができる。
本発明に係る照明装置及び表示装置によれば、発光領域の大型化を図るとともに、照明光の濃淡のむらの発生を良好に抑制することができる。
実施例に係る照明装置の概略正面図である。 図1における線II-IIに沿った照明装置の断面図である。 実施例に係る照明装置を構成する有機EL素子の斜視図である。 実施例に係る照明装置を構成する有機EL素子の断面図である。 実施例に係る照明装置を構成する導光体の概略正面図である。 図2における破線VIで囲まれた部分の拡大図である。 図6の要部拡大図である。 図2と同様にして示す実施例に係る表示装置の断面図である。 図6と同様にして示す変形例に係る照明装置の拡大断面図である。
以下、図面を参照し、本発明による照明装置及び表示装置の実施の形態について、実施例又は変形例に基づき詳細に説明する。なお、本発明は以下に説明する内容に限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲において任意に変更して実施することが可能である。また、実施例又は変形例の説明に用いる図面は、いずれも本発明による照明装置、表示装置又はこれらの構成部材を模式的に示すものであって、理解を深めるべく部分的な強調、拡大、縮小、又は省略等を行っており、各構成部材の縮尺や形状等を正確に表すものとはなっていない場合がある。更に、実施例又は変形例で用いる様々な数値は、いずれも一例を示すものであり、必要に応じて様々に変更することが可能である。
<実施例>
先ず、図1及び図2を参照しつつ、本発明の実施例に係る照明装置の全体的な構成を説明する。図1は、本実施例に係る照明装置の概略正面図である。また、図2は、図1における線II-IIに沿った照明装置の断面図である。
図1及び図2から分かるように、本実施例に係る照明装置1は、有機EL光源2と、有機EL光源の光出射面側において、当該有機EL光源2から離間して配設された導光体3とを有している。ここで、有機EL光源2及び導光体3は、筐体等のケース部材(図示せず)によって保持されるように、当該ケース部材内に離間して配設されてもよい。また、有機EL光源2及び導光体3は、スペーサー(図示せず)によって離間されつつ固定されてもよい。
また、図1及び図2から分かるように、本実施例に係る有機EL光源2は、行方向に3個、列方向に5個(すなわち、3行×5列で合計15個)の有機EL素子10から構成されている。なお、図1において、有機EL素子10同士の境界線を破線で示す。ここで、有機EL素子10は、支持基板11及び発光部12から構成されている。更に、発光部12の平面寸法は、支持基板11の平面寸法よりも小さく、発光部12の外縁は支持基板11の外縁の内側領域に位置している。すなわち、有機EL素子10の支持基板11同士は接触しているものの、有機EL素子10の発光部12同士は接触することがなく、所定の隙間が形成されている。換言すると、有機EL素子10の発光面10a同士は接触することがなく、所定の間隔を置いて並設されていることになる。
なお、有機EL光源2を構成する有機EL素子10の数量は、上述した15個に限定されることなく、要求される照明装置1の寸法及び有機EL素子10の適切な寸法に応じて適宜変更することができ、行方向及び列方向の数量も適宜変更することができる。
また、本実施例においては有機EL素子10は略正方形であるが、長方形でもよく、更には三角形や5角形以上の多角形であってもよい。
次に、図3及び図4を参照しつつ、有機EL光源2の構成部材である有機EL素子10の構造について説明する。ここで、図3は有機EL素子10の斜視図である。また、図4は当該有機EL素子10の断面図である。
図3に示すように、有機EL素子10は、支持基板11、発光素子13、封止部14から構成されている。また、発光素子13は、発光色が赤色である発光素子13R、発光色が緑色である発光素子13G、発光色が青色である発光素子13Bの3種類に分類される。なお、本実施例においては、発光素子13及び封止部14から発光部12が構成されている。
支持基板11は、金属からなる導電性の基板であってもよく、ガラスや樹脂等からなる非導電性の基板であってもよい。本実施例においては、発光素子13から放射される光を反射し、照明装置1の発光効率を向上させる観点から、アルミニウムからなり且つ光反射特性を備える基板を用いている。
より具体的な有機EL素子10の構成として、支持基板11の発光素子形成面11a上には、発光素子13R、発光素子13G、及び発光素子13Bが各々複数個ずつ、隣接する素子同士が互いに離間してストライプ状に並設されている。これらの発光素子は、発光素子13R、13G、13Bの順序で繰り返して並置されている。このような構成により、発光素子13Rから放射される赤色の光、発光素子13Gから放射される緑色の光、及び発光素子13Bから放射される青色の光を合成し、有機EL素子10から全体的に均一色の合成光(白色光である照明光)を放射することになる。なお、各色の光を放射する発光素子13R、13G、13Bのそれぞれの個数は1個ずつであってもよいが、発光面の拡大化及び有機EL素子10の高輝度化及び良好な光の混合を図る場合には、多くの発光素子13R、13G、13Bを並置することが好ましい。また、各発光素子13は、各発光素子13の間に絶縁性の樹脂等からなる隔壁(図示せず)を設けることによって離間させられていてもよい。
図4に示すように、発光色が赤色である発光素子13Rは、支持基板11上に形成された陰極(金属電極)15R、陰極15R上に形成された有機層16R、及び有機層16R上に形成された陽極(透明電極)17Rから構成されている。同様に、発光色が緑色である発光素子13Gは、支持基板11上に形成された陰極(金属電極)15G、陰極15G上に形成された有機層16G、有機層16G上に形成された陽極(透明電極)17Gから構成され、発光色が青色である発光素子13Bは、支持基板11上に形成された陰極(金属電極)15B、陰極15B上に形成された有機層16B、有機層16B上に形成された陽極(透明電極)17Bから構成されている。なお、陰極15R、15G、15Bのいずれかを指定しない場合には単に陰極15と称し、有機層16R、16G、16Bのいずれかを指定しない場合には単に有機層16と称し、陽極17R、17G、17Bのいずれかを指定しない場合には単に陽極17と称する場合がある。すなわち、本実施例において、支持基板11上には、各発光素子13を構成する陰極15、有機層16及び陽極17が順次積層されている。
また、陰極15、有機層16及び陽極17の平面形状(すなわち、面積)は略同一である。従って、陰極15、有機層16及び陽極17の側面は同一平面であり、発光素子13の形状は、直方体である。
本実施例においては、陰極15は、透光性を有する必要がないため、アルミニウムから構成されている。すなわち、陰極15は金属電極である。陰極15の形成は、スパッタリング法や真空蒸着法等により行われる。なお、陰極15は、アルミニウムに限定されること無く、例えば、スズ、マグネシウム、インジウム、カルシウム、銀等の金属又はそれらの合金等が用いられる。具体例としては、マグネシウム−銀合金、マグネシウム−インジウム合金、アルミニウム−リチウム合金等の低仕事関数の合金電極等が挙げられる。また、陰極15は、発光素子13R、13B、13G毎に異なる材料から構成されてもよい。
図4において図示されていないが、発光素子13は、更に正孔注入層、正孔輸送層、電子輸送層及び/又は電子注入層を有してもよい。その場合、陽極17側から正孔注入層、正孔輸送層、発光層、電子輸送層及び電子注入層の順に積層された構造を有していることが好ましい。なお、このような積層構造の場合、有機層16は正孔注入層、正孔輸送層、発光層、電子輸送層及び電子注入層から構成されてもよく、これらの一部の層から構成されてもよい。すなわち、各層の材料に有機材料を用いるか否かによって、有機層16を構成する層が異なってくる。
上記正孔注入層及び正孔輸送層は、正孔輸送性の材料から形成されることが好ましく、芳香族アミン誘導体、フタロシアニン誘導体、ポルフィリン誘導体、オリゴチオフェン誘導体、ポリチオフェン誘導体、ベンジルフェニル誘導体、フルオレン基で3級アミンを連結した化合物、ヒドラゾン誘導体、シラザン誘導体、シラナミン誘導体、ホスファミン誘導体、キナクリドン誘導体、ポリアニリン誘導体、ポリピロール誘導体、ポリフェニレンビニレン誘導体、ポリチエニレンビニレン誘導体、ポリキノリン誘導体、ポリキノキサリン誘導体、カーボン等が挙げられる。また、電子輸送層は、電子輸送性の材料から形成されることが好ましく、例えば、8−ヒドロキシキノリンのアルミニウム錯体などの金属錯体、10−ヒドロキシベンゾ[h]キノリンの金属錯体、オキサジアゾール誘導体、ジスチリルビフェニル誘導体、シロール誘導体、3−ヒドロキシフラボン金属錯体、5−ヒドロキシフラボン金属錯体、ベンズオキサゾール金属錯体、ベンゾチアゾール金属錯体、トリスベンズイミダゾリルベンゼン、キノキサリン化合物、フェナントロリン誘導体、2−t−ブチル−9,10−N,N’−ジシアノアントラキノンジイミン、n型水素化非晶質炭化シリコン、n型硫化亜鉛、n型セレン化亜鉛などが挙げられる。電子注入層は、仕事関数の低い金属からなることが好ましい。例としては、ナトリウムやセシウム等のアルカリ金属、バリウムやカルシウムなどのアルカリ土類金属などが挙げられる。
上記発光層に用いられる発光材料としては、以下のものが挙げられる。赤色発光を与える発光材料としては、例えば、DCM(4−(dicyanomethylene)−2−methyl−6−(p−dimethylaminostyryl)−4H−pyran)系化合物、ベンゾピラン誘導体、ローダミン誘導体、ベンゾチオキサンテン誘導体、アザベンゾチオキサンテン等が挙げられる。また、緑色発光を与える発光材料としては、例えば、キナクリドン誘導体、クマリン誘導体、Al(C96NO)3等のアルミニウム錯体等が挙げられる。更に、青色発光を与える発光材料としては、例えば、ナフタレン、ペリレン、ピレン、アントラセン、クマリン、p−ビス(2−フェニルエテニル)ベンゼン及びそれらの誘導体等が挙げられる。なお、上述した発光材料は、いずれか1種類のみを用いてもよく、2種類以上を任意の組み合わせ及び比率で併用してもよい。
本実施例においては、陽極17は、インジウム錫酸化物(ITO)から構成されている。このため、陽極17は、有機層16に正孔を注入する機能を有し、且つ有機層16からの発光に対して透光性を備えている。すなわち、陽極17は、透明電極として機能する。陽極17の形成は、スパッタリング法や真空蒸着法等により行われる。
なお、陽極17は、インジウム錫酸化物から構成されていることに限定されることなく、有機層16に正孔を注入する機能を有し、且つ有機層16からの発光に対して透光性を備えていれば、例えば、インジウム亜鉛酸化物等の金属酸化物、アルミニウム、金、銀、ニッケル、パラジウム、白金等の金属、ヨウ化銅等のハロゲン化金属、カーボンブラック、ポリ(3−メチルチオフェン)、ポリピロール等の導電性高分子等から構成されてもよい。また、陽極17は、発光素子13R、13G、13B毎に異なる材料から構成されてもよい。
本実施例において、封止部14は、各色発光素子13を覆い、各発光素子の発光材料が大気によって酸化劣化すること等を防止する機能がある。本実施例において、封止部14は、透光性を有するエポキシ樹脂である。なお、封止部14は、各発光素子と離間しつつ発光素子全体を覆うように形成されてもよい。封止部14は、エポキシ樹脂以外にもシリコーン樹脂等の透光性を備える他の透明樹脂であってもよいし、ガラスであってもよい。
なお、本実施例においては、トップエミッションタイプの有機EL素子10を用いたが、ボトムエミッションタイプの有機EL素子10としてもよい。この場合には、各発光素子を支持する支持基板11を、透光性を有する基板に変更する必要がある。逆に封止部14は、透光性を有さなくてもよい。他の層構成は、陽極から陰極までをトップエミッションタイプとは逆向きに形成すればよい。
また、上述した実施例においては、発光素子13ごとに発光色の異なる有機層16が用いられていたが、全ての発光素子13の有機層16が、赤色光用の発光材料、緑色光用の発光材料、及び青色光用の発光材料が均一に分散された高分子分散型のEL材料から構成されてもよい。更に、赤色光用の発光材料からなる層、緑色光用の発光材料からなる層、及び青色光用の発光材料からなる層を積層した積層型の発光素子を用いてもよい。
次に、図2、図5、及び図6を参照しつつ、照明装置1の構成部材である導光体3の構造について説明する。ここで、図5は、本実施例に係る導光体3の概略正面図であり、図6は図2における破線VIで囲まれた部分の拡大図である。なお、図5において、有機EL素子10のそれぞれの発光部12に対応する領域を一点鎖線で示す。
図2及び図5から分かるように、導光体3は、有機EL素子10のそれぞれの中央部10bに対向する位置に配設された複数の第1導光部21と、有機EL素子10のそれぞれの外縁部10cに対向する位置に配設された複数の第2導光部22とから構成されている。すなわち、1つの有機EL素子10に対向する導光体3の対向領域において、1つの第1導光部21が1つの第2導光部22によって囲まれるように配置されている。また、互いに隣接する第2導光部22同士は接続されており、複数の第2導光部22は全体として格子状に形成されていることになる。
ここで、導光体3全体における、第2導光部22の占める割合が15%以上であることが好ましい。すなわち、導光体3の構成において、全体として格子状に形成された複数の第2導光部22が導光体3の15%以上を占め、複数の第2導光部22に囲まれた複数の第1導光部21が導光体3の85%以下となることが好ましい。導光体3における第1導光部21及び第2導光部22の比率をこのように調整することにより、第2導光部22を介して出射される照明光がより多くなり、後述する照明光の濃淡のむらの防止をより良好に実現することができる。
導光体3の材料としては、例えば、屈折率の高いアクリル樹脂、ポリカーボネート、又はポリスチレン等の透光性を備える材料を用いることができる。なお、導光体3の材料はこれらの材料に限定されることなく、照明装置1の使用用途、使用環境等に応じて、透光性を備える他の材料に適宜変更することができる。
第1導光部21は、平板状に形成されており、第1導光部21に入射した光は、屈折率の違いによるわずかな屈折はあるものの、ほぼ入射方向に沿って出射する。すなわち、第1導光部21は、有機EL光源2から出射した光を反射及び拡散させることとなく外部に導光する。ここで、有機EL素子10の中央部10bから出射する光の大部分が、第1導光部21を経由して外部に出射されることになる(図2において実線矢印にて示す)。
図2及び図6に示すように、第2導光部22の一部は光出射方向側に向かって突出している。より具体的には、第2導光部22の形状は鋸歯状であり、第2導光部22の形成領域には凹凸が形成されている。このような第2導光部22の形状により、第2導光部22はフレネルレンズと同様の光学的な機能を有する。また、図2及び図5から分かるように、隣接して配置された有機EL素子10同士の境界部分(継ぎ目部分)において、互いに隣り合う第2導光部22の形状は、境界線A(図6において点線で示す)を対象軸として線対称になっている。このような互いに隣り合う第2導光部22の形状の関係により、入射した光の少なくとも一部を互いに近づく方向に出射することができる。すなわち、第2導光部22は、入射した光を隣接する第2導光部22の前方(光出射面側)に向かって出射する(図2及び図6において破線矢印にて示す)。換言すると、第2導光部22は、入射した光の少なくとも一部を第1導光部21から外側に向けて出射することになる。
また、図6に示すように、第2導光部22は、入射した光の大部分を全反射する反射面22aと、導光された光を拡散して出射する拡散面22bとを有している。すなわち、第2導光部22は、鋸歯状を形成する斜面の1つが反射面22aとなり、鋸歯状の形成する他の斜面が拡散面22bとなっている。
以下、フレネルレンズと同様の光学的な機能を有する第2導光部の機能を、図6を拡大した図である図7も参照しつつ詳述する。
図7において、導光体3の下方から有機EL素子10から出射した光が入射する。導光体3の屈折率が1.5程度の場合、導光体3に入射した光は、有機EL素子10の発光面の鉛直方向に対して40度程度の半値幅を有する指向性を有するものと考えられる。
本実施例では、導光体3の反射面22aに入射した光のおおよそ半分以上を反射面22aで全反射させて拡散面22bより放射させ、残りを反射面22aから反射させずに透過させ、有機EL素子10の前面を照らす光として使用する。
図7において、有機EL素子10の発光面の鉛直方向に対する光の進行角度θ2の値が、0度から30度までの光を全反射するように反射面22aを設定すると、導光体3に入射する光の半分以上を全反射することが可能となる。
ここで、反射面22aにおいて、θ2の値が0度から30度の間の光を全反射させるための条件としては、以下の数式(1)を満たす必要がある。
θ≧30°+sin-1(1/n) ・・・(1)
数式(1)におけるθは、図6に示すとおり、導光体3の有機EL光源2と対向する面と反射面22aとのなす角である。また、nは導光体3の屈折率である。ここで、導光体3にアクリル樹脂を用いる場合には、屈折率nが1.50であるため、角度θは71.8度以上となる。また、導光体3にポリカーボネートを用いる場合には、屈折率nが1.59であるため、角度θは69度以上となる。
なお、反射面22aは、上述の通り必ずしも入射する光を全反射する必要はないが、第1導光部21から外側に向けて出射する光量を増加させるために、反射率をより高く設定することが好ましい。一般的な透光性を備える材料の屈折率を考慮すると、角度θを65度以上とすることが好ましい。
本実施例においては、拡散面22bを形成するために、導光体3の第2導光部22の拡散面22bとなる部分に光拡散物質を混ぜ込んでいる。光拡散物質としては、公知の無機系光拡散材、有機系光拡散材、又は樹脂中に微小な気泡を入れる手法用いることができる。なお、光拡散物質を使用せず、拡散面22bとなる表面に微細な凹凸構造を形成してもよく、更には拡散面22bとなる部分に、導光体3とは異なる材料からなる拡散板を配設してもよい。
このような第2導光部22の形状により、第2導光部22の鋸歯状部分の凸部に入射した全ての光は、反射面22aで反射して導光され、拡散面22bにおいて拡散されて出射することになる。すなわち、第2導光部22に入射した光を、効率よく隣接する第2導光部22の前方に向かって出射することができ、更にはその出射方向を広げることができる。
第2導光部22に入射した光の出射方向をこのように設定することにより、有機EL素子10同士の境界部分である非発光領域(すなわち、発光部12が存在しない領域)の前方を照らすことができ、当該非発光領域から光が出射されているように見せることができる。従って、照明装置1から出射される照明光は、濃淡のむらが生じることがなくなり、良好な照明光の照射を実現することができる。
次に、図8を参照しつつ、本実施例に係る照明装置1を用いて表示装置を構成した場合を説明する。ここで、図8は、図2と同様にして示す本実施例に係る表示装置の断面図である。
図8に示すように、本実施例に係る表示装置100は、照明装置1の前方に表示体101が配設された構造を有している。従って、本実施例に係る表示装置100においては、照明装置1から出射した照明光が表示体101に照射され、表示体101の光学的な演出がなされる。すなわち、照明装置1はバックライトとして機能することになる。そして、表示体101に照明光が照射されることにより、表示体101を目視する者に対して、空間的な演出効果を奏することができる。
本実施例においては、表示体101は、照明装置1から出射される照明光の少なくとも一部を透過することができる材料から構成されている。これにより、表示体101を強調することができ、空間的な演出効果を高めることができる。すなわち、表示体101をより目視しやすくなり、表示体101が表示する情報等を容易に確認及び理解することができる。
特に、本実施例においては、照明装置1から出射される照明光の濃淡のむらが抑制されているため、表示体101をより一層良好に照らすことができ、表示体101による濃淡のむらがない空間演出を実現することができる。換言すれば、影や色の濃淡等を生じさせることなく、表示体101が表示する情報等を的確に示すことができる。
以上のように、本実施例においては、導光体3が複数の第1導光部21及び複数の第2導光部22から構成されるとともに、第1導光部21が入射した光を入射方向に沿ってそのまま導光し、互いに隣り合う第2導光部22同士が入射した光の少なくとも一部を互いに近づく方向に拡散して出射する。このような第1導光部21及び第2導光部22を介した光の出射(すなわち、照明光の照射)により、複数の有機EL素子10を並置して大型化された面発光パネルである照明装置1を構成しても、照明装置1から出射される照明光の濃淡のむらの発生が良好に抑制されることになる。また、当該照明装置1を用いた表示装置100においては、表示体101を目視する者に対して、より優れた空間的な演出を行うことができる。
<変形例>
上述した実施例においては、有機EL素子10と導光体3とが離間していたが、有機EL素子10の発光面10aに導光体3が接触してもよい。また、上述した実施例においては、導光体3の第2導光部22における凸部である鋸歯が所定の間隔で形成されていたが、当該鋸歯が連続的に形成されてもよい。このような変形例を図9に示す。ここで、図9は、図6と同様にして示す変形例に係る照明装置の拡大断面図である。
図9に示す変形例である照明装置1’においても、隣接して配置された有機EL素子10同士の境界部分(継ぎ目部分)において、互いに隣り合う第2導光部22の形状は、境界線B(図9において点線で示す)を対象軸として線対称になっている。このような互いに隣り合う第2導光部22の形状の関係により、入射した光の少なくとも一部を互いに近づく方向に出射することができる。すなわち、第2導光部22は、入射した光を隣接する第2導光部22の前方に向かって出射する(図9において破線矢印にて示す)。
また、上述した実施例と同様に、第2導光部22の鋸歯状部分の凸部に入射した全ての光は、反射面22aで反射して導光され、拡散面22bにおいて拡散されて出射することになる。すなわち、第2導光部22に入射した光を、効率よく隣接する第2導光部22の前方に向かって出射することができ、更にはその出射方向を広げることができる。
従って、第2導光部22に入射した光の出射方向を上述した実施例1と同様に設定することができ、有機EL素子10同士の境界部分である非発光領域(すなわち、発光部12が存在しない領域)の前方を照らすことができ、当該非発光領域から光が出射されているように見せることができる。すなわち、照明装置1’から出射される照明光は、濃淡のむらが生じることがなくなり、良好な照明光の照射を実現することができる。
1、1’ 照明装置
2 有機EL光源
3 導光体
10 有機EL素子
10a 発光面
10b 中央部
10c 外縁部
11 支持基板
12 発光部
13、13R、13G、13B 発光素子
14 封止部
15、15R、15G、15B 陰極
16、16R、16G、16B 有機層
17、17R、17G、17B 陽極
21 第1導光部
22 第2導光部
22a 反射面
22b 拡散面
100 表示装置
101 表示体

Claims (6)

  1. 並置された複数の有機EL素子からなる有機EL光源と、
    前記有機EL光源の光出射面側に配設され、前記複数の有機EL素子の中央部のそれぞれと対向する位置に配設された複数の第1導光部、及び前記複数の有機EL素子の外縁部のそれぞれと対向する位置に配設された複数の第2導光部からなる導光体と、を有し、
    前記第1導光部は、入射した光を入射方向に沿ってそのまま導光して出射し、
    互いに隣り合う前記第2導光部同士は、入射した光の少なくとも一部を互いに近づく方向に拡散して出射する照明装置。
  2. 前記第2導光部は、入射する光を全反射する反射面、及び導光された光を拡散して出射する拡散面を備える請求項1に記載の照明装置。
  3. 前記導光体の前記有機EL光源と対向する面と前記反射面のなす角度は、65度以上である請求項2に記載の照明装置。
  4. 前記第2導光部の形状は、鋸歯状である請求項1乃至3のいずれか1項に記載の照明装置。
  5. 前記複数の有機EL素子のそれぞれと対向する前記導光体の対向領域のそれぞれにおいて、前記第2導光部の占める割合が15%以上である請求項1乃至4のいずれか1項に記載の照明装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の照明装置、及び前記照明装置の前方に位置して前記照明装置によって光が照射される表示体を有する表示装置。
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