JP2015526852A

JP2015526852A - 接続部を汚染物質から保護するコネクタカバー

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Publication number: JP2015526852A
Application number: JP2015523061A
Authority: JP
Inventors: ラッセルジョン
Original assignee: アシスト・メディカル・システムズ，インコーポレイテッド
Priority date: 2012-07-20
Filing date: 2012-07-20
Publication date: 2015-09-10
Anticipated expiration: 2032-07-20
Also published as: EP2875553B1; CN104662744A; WO2014014475A1; CN104662744B; JP6254588B2; HK1210322A1; EP2875553A1

Abstract

コネクタカバーを用いて、コネクタを環境汚染物質および物理的に不適切な扱いへの露出から保護することができる。いくつかの例では、コネクタカバーは、伝送路の端部に配置されたコネクタを受け入れるように構成された開口部を画定するハウジングを含む。ハウジングは、伝送路コネクタと嵌合する相補的コネクタを収容することができる。コネクタカバーはまた、開口部の異なる部分を覆うように配置された第１ドアおよび第２ドアも含むことができる。使用時、コネクタがハウジング内に挿入されていない時、開口部を閉鎖した状態で維持するように、ドアは互いに付勢することができる。コネクタを開口部に挿入した時、コネクタカバードアは、コネクタがドアと物理的に接触することに応じて、分離することができる。これにより、使用者が、汚染物質を移す可能性がある、両手を用いてドアに接触することなく、コネクタをコネクタカバーに挿入するのを可能にすることができる。

Description

本開示は、コネクタに関し、より詳細には、接続部を汚染物質から保護するコネクタカバーに関する。

種々の業界において、電気、光および流体等の異なるタイプの媒体をある場所から別の場所に搬送するために、伝送路が使用される。伝送路が別のデバイスに連結するのを可能にするために、通常、伝送路の一端または両端にコネクタが設けられ、その伝送路が連結するデバイスに相補的コネクタが設けられる。伝送路の端部のコネクタをデバイスの相補的コネクタに嵌合させることにより、伝送路とデバイスとの間で媒体を搬送する連続した経路を確立することができる。

伝送路のコネクタは、伝送路をさまざまなデバイスに嵌合させる好都合な機構を提供するが、環境汚染物質が伝送路に入ることができる進入箇所も提供する可能性がある。たとえば、コネクタとデバイスの相補的コネクタの接合部において、たとえばそれら２つのコンポーネントが結合されておらず環境に露出している時、塵埃、破片、細菌または他の環境汚染物質が伝送路に入る可能性がある。

環境汚染物質は、用途によっては問題ではない場合があるが、他の用途では、伝送路または伝送路のコネクタを使用に適さないものとする可能性がある。たとえば、光伝送路の光コネクタが、たとえ小粒子であっても塵埃の粒子に晒された場合、塵埃粒子は、コネクタを通る光伝送に対して障害をもたらすかまたは光伝送を完全に阻止する可能性がある。別の例として、電気伝送路の電気コネクタが湿気に晒された場合、湿気は、電気コネクタを腐食させ、コネクタを通る電気伝送を阻止する可能性がある。したがって、伝送路コネクタとデバイスの相補的コネクタとの間の接続部が環境汚染物質に確実に晒されないようにすることは、伝送路の安全かつ効率的な動作を確保するために有用であり得る。

概して、本開示は、コネクタを、たとえば環境汚染物質、物理的損傷等への露出から保護するコネクタカバーに関する。いくつかの例では、コネクタカバーは、コネクタを収容するハウジングと、ハウジングのアクセス開口部とコネクタとの間に配置された一対のドアとを含む。一対のドアは、コネクタが伝送路の端部の対応するコネクタと嵌合していない時に、コネクタを露出から保護するために、互いに付勢することができる。さらに、一対のドアは、使用者が伝送路の端部の対応するコネクタをハウジングのアクセス開口部内に挿入することに応じて、分離することができ、それにより、ハウジング内のコネクタは、伝送路の対応するコネクタと嵌合することができる。たとえば、伝送路のコネクタの先端部が、一対のドアの前面と接触する際、ドアは、分離して、伝送路の対応するコネクタがハウジングに入りコネクタと嵌合するのを可能にすることができる。伝送路の対応するコネクタをハウジングから取り外すことにより、一対のドアは自動的に互いに閉鎖することができ、環境汚染物質がハウジング内のコネクタに達するのを防止することができる。

コネクタカバーは種々の異なる構成を有することができるが、いくつかの例では、コネクタカバーは、使用者が伝送路のコネクタを挿入し取り外すことに応じて、使用者がコネクタカバーをそれ以上操作する必要なしに、開放し閉鎖するように構成されている。たとえば、コネクタカバーの一対のドアに接触する伝送路コネクタの力は、使用者がドアをそれ以上操作する必要なしに、ドアを開放させるのに十分であり得る。こうした構成では、使用者は、伝送路を把持し、コネクタカバーによって画定されたアクセス開口部内に、アクセス開口部を横切って開閉する可動ドアに接触することなく、伝送路のコネクタを挿入することができる。これは、滅菌されかつ汚染物質のない接続を維持するのに役立つことができる。

一例では、伝送路に取り付けられたコネクタシュラウドと、コネクタシュラウドを受け入れるように構成されたコネクタシュラウド受け部とを含む、コネクタシステムについて記載する。コネクタシュラウドは、シュラウド基端部からシュラウド先端部まで延在し、シュラウド先端部に、伝送路の終端部に配置された少なくとも１つのコネクタにアクセスするための開口部を画定している。コネクタシュラウド受け部は、コネクタシュラウドのシュラウド先端部を挿入することができる開口部を画定する受け部ハウジングであって、伝送路の終端部に配置されたコネクタに対する少なくとも１つの相補的コネクタを収容する受け部ハウジングと、受け部ハウジングによって画定された開口部と少なくとも１つの相補的コネクタとの間に配置された第１ドアと、受け部ハウジングによって画定された開口部と少なくとも１つの相補的コネクタとの間に配置された第２ドアとを含む。本例によれば、第１ドアおよび第２ドアは、コネクタシュラウドが受け部ハウジング内に挿入されていない時、受け部ハウジングによって画定された開口部を閉鎖するように互いに付勢するように構成されている。本例は、第１ドアおよび第２ドアが、コネクタシュラウドが受け部ハウジング内に挿入される際に、伝送路の終端部に配置されたコネクタが受け部ハウジング内に収容された相補的コネクタと嵌合するのを可能にするように、シュラウド先端部が第１ドアおよび第２ドアと接触するのに応じて分離するように構成されていることをさらに明示する。

別の例では、伝送路の終端部に配置されたコネクタを受け入れるように構成された開口部を画定しているハウジングと、ハウジングによって画定された開口部の第１部分を覆うように配置された第１ドアと、ハウジングによって画定された開口部の第２部分を覆うように配置された第２ドアとを含む、コネクタカバーについて記載する。ハウジングは、伝送路の終端部に配置されたコネクタに対する少なくとも１つの相補的コネクタを収容するように構成されている。本例によれば、第１ドアおよび第２ドアは、コネクタがハウジング内に挿入されていない時、ハウジングによって画定された開口部を閉鎖するように互いに付勢するように構成されている。本例は、第１ドアおよび第２ドアが、コネクタがハウジング内に挿入される際に、コネクタが受け部ハウジング内に収容された相補的コネクタと嵌合するのを可能にするように、コネクタが第１ドアおよび第２ドアと接触するのに応じて分離するように構成されていることをさらに明示する。

別の例では、伝送路に取り付けられたコネクタシュラウドを、コネクタシュラウド受け部によって画定された開口部内に挿入するステップであって、コネクタシュラウド受け部が、開口部の第１部分を覆うように配置された第１ドアと開口部の第２部分を覆うように配置された第２ドアとを含む、ステップと、伝送路の終端部に配置された少なくとも１つのコネクタを、コネクタシュラウド受け部に収容された少なくとも１つの相補的コネクタと嵌合させるステップとを含む方法について記載する。本方法例は、コネクタシュラウドを挿入する時、コネクタシュラウドが第１ドアおよび第２ドアと接触するのに応じて、第１ドアおよび第２ドアが、第１ドアおよび第２ドアが開口部を閉鎖する閉鎖位置から、第１ドアおよび第２ドアが分離して開口部へのアクセスを提供する開放位置まで移動することを明示する。

１つまたは複数の例の詳細を、添付図面および以下の説明に示す。他の特徴、目的および利点は、説明および図面から、かつ特許請求の範囲から明らかとなろう。

本開示によるコネクタシステムを使用することができる医療システム例の概念図である。図１の医療システム例で使用することができるコネクタシステム例の斜視図である。コネクタシュラウド例がコネクタシュラウド受け部例内に挿入されている状態を示す、図２のコネクタシステム例の斜視図である。図２および図３のコネクタシステム例で使用することができるコネクタシュラウド例の側面図である。図２および図３のコネクタシステム例で使用することができるコネクタシュラウド受け部の例のひとつの底面図である。図２および図３のコネクタシステム例で使用することができるコネクタシュラウド受け部の例の異なる底面図である。

以下の詳細な説明は、本質的に例示的なものであり、本発明の範囲、適用可能性または構成を決して限定するようには意図されていない。むしろ、以下の説明は、本発明の例示的な実施形態を実施する実際的な例示を提供する。選択された要素に対して、構造、材料、寸法および製造プロセスの例を提供しており、他のすべての要素は、当業者に既知であるものを採用する。当業者は、提供する例の多くに、利用することができる好適な代替態様があることを理解するであろう。

伝送路は、電気信号、光信号、流体あるいは他の媒体または媒体の組合せをある場所から別の場所に搬送する経路を提供することができる。たとえば、伝送路は、電気信号をある場所から別の場所に搬送する導電性ケーブル、光信号をある場所から別の場所に搬送する光ファイバケーブル、および／または流体をある場所から別の場所に搬送する流体内腔を含むことができる。伝送路は、媒体をある場所から別の場所に搬送するために使用することができるため、通常、その一端または両端に、伝送路によって搬送されている媒体を受け取りかつ／または供給することができる別のデバイスに伝送路を取り付けるために使用することができるコネクタを含む。

伝送路が使用される環境に応じて、伝送路の露出端および／または伝送路が接触するデバイスの露出部分と接続の前に接触する可能性がある、流体、塵埃、破片または他の汚染物質があり得る。これらの汚染物質は、接続された後の伝送路とデバイスとの間の媒体の移送を妨げる可能性がある。さらに、伝送路とデバイスとの間で移送されている媒体のタイプに応じて、これらの汚染物質は媒体自体の品質を落とし、媒体を後の使用に不適当なものとする可能性がある。

たとえば、医療分野では、種々のデバイスが、患者の体表または体内に配置され伝送路を介して基地局に結合されるように設計されたセンサまたは治療送達素子を含む。伝送路は、基地局とセンサまたは治療送達素子との間で通信信号を搬送し、患者からサンプリングされた信号または流体を受け取り、患者に治療薬を供給する等を行うことができる。したがって、汚染物質が伝送路のコネクタおよび／または基地局の対応するコネクタに接触するのを防止することが、デバイスの安全かつ効率的な使用を確実にするのに役立つことができる。たとえば、センサまたは治療送達素子および伝送路が単回使用の使い捨てコンポーネントであり、基地局が、長期間使用される再使用可能コンポーネントである場合、基地局のコネクタを、医療施設に存在する可能性がある環境収容物から保護することは特に有用であり得る。

本開示は、コネクタを望ましくない要素に露出することから保護するデバイス、システムおよび技法を記載する。一例では、伝送路に取り付けられたコネクタシュラウドとコネクタシュラウドを受け入れるように構成されたコネクタシュラウド受け部とを含むシステムを記載する。コネクタシュラウドは、伝送路の端部を越えて突出することができ、それにより、伝送路によって支持されるコネクタはシュラウドの端部に対して引っ込んでいる。この引っ込んだ構成が、伝送路によって支持されるコネクタを保護することができる。コネクタシュラウド受け部は、伝送路によって支持されるコネクタと嵌合するように構成された（たとえばそのようなサイズおよび形状である）相補的コネクタを収容することができる。設計は変更することができるが、コネクタシュラウド受け部は、伝送路のコネクタシュラウドを挿入することができる開口部を画定することができる。コネクタシュラウド受け部はまた、開口部とコネクタシュラウド受け部によって収容される相補的コネクタとの間に配置された、少なくとも２つのドアも含むことができる。ドアは、相補的コネクタが伝送路に接続されていない時に、環境汚染物質が相補的コネクタに接触するのを阻止することができる。

使用中、伝送路のコネクタがコネクタシュラウド受け部内の相補的コネクタに嵌合していない時、開口部とコネクタシュラウド受け部によって収容される相補的コネクタとの間に配置されたドアは、開口部を閉鎖するように互いに付勢することができる。ドアを開放させるために、使用者は、伝送路に取り付けられたコネクタシュラウドの前縁をドアの前面に対して押圧し、ドアを通ってシュラウドを前進させることができる。シュラウドは、ドアと物理的に接触する際、伝送路によって支持されるコネクタが受け部によって支持される相補的コネクタと係合するのを可能にする開口部を露出させるように、ドアを押し開くことができる。

例としてのコネクタシュラウドおよびコネクタシュラウド受け部の種々の図について、図２〜図５を参照してより詳細に説明する。しかしながら、コネクタシュラウドおよびコネクタシュラウド受け部を使用することができる医療システム例について、まず図１を参照して説明する。

図１は、本開示によるコネクタ構成を使用することができる例としての医療システム１０の概念図である。医療システム１０は、ベースユニット１２、センサ１４、先端スリーブ１６および医療用ガイドワイヤ１８を含む。センサ１４は、先端スリーブ１６に結合されている。先端スリーブ１６は、医療用ガイドワイヤ１８の上に配置され、ガイドワイヤに沿って患者の体内の所望の位置まで摺動するように構成されている。たとえば、使用中、先端スリーブ１８、したがって先端スリーブに取り付けられたセンサ１４を、たとえば静脈、動脈あるいは他の血管内、または心臓弁を横切る等、患者の解剖学的構造の中に配置することができる。センサ１４は、患者の生理学的パラメータを検知しかつ／または測定し、その生理学的パラメータを表す信号を生成することができる。

センサ１４によって生成されかつ／または検知されたデータを、患者の体外の滅菌医療現場に配置することができるベースユニット１２に通信することができる。ベースユニット１２は、センサ１４の動作を制御し、センサ１４によって生成されかつ／または検知される信号を受け取りかつ処理し、センサ１４を用いて生成されたデータを表示する等を行うことができる、コンピュータまたは他の処理機器を備えることができる。ベースユニット１２とセンサ１４との間で通信するために、ベースユニットとセンサとの間に少なくとも１つの伝送路２０が延在することができる。

伝送路２０は、種々の異なる構成を有することができる。一例では、伝送路２０は、ベースユニット１２とセンサ１４との間で光エネルギーを伝送することができる光ファイバ通信チャネルである。別の例では、伝送路２０は、ベースユニット１２とセンサ１４との間で電気エネルギーを伝送することができる、１つまたは複数の導電性ワイヤ等、導電性媒体である。さらに他の例では、伝送路２０は、ベースユニット１２とセンサ１４との間で光エネルギーおよび電気エネルギーの両方を伝送する、光ファイバ線および導電線等、複数の伝送路を含む。こうした例では、複数の伝送路は、伝送路２０によって画定される共通内腔またはシースを通って延在することができ、または、ベースユニット１２とセンサ１４との間に延在する物理的に別個の線であり得る。伝送路の数および構成は、センサ１４に対して選択されるセンサのタイプによって決まる可能性がある。概して、伝送路２０を、あらゆる種々の流体媒体または非流体媒体を用いて実施することができる。

伝送路２０をベースユニット１２に接続するために、伝送路は、その終端部に配置された、ベースユニット１２によって支持される相補的コネクタ２４と嵌合するように構成された（たとえばそのようなサイズおよび／または形状である）コネクタ２２を支持することができる。たとえば、伝送路２０をベースユニット１２に、永久的に接続するのではなく、コネクタ２２を介して取外し可能に接続することができる。こうした配置は、ベースユニット１２を、センサ１４から切断し、たとえば同じ患者または異なる患者用の異なるセンサに再接続するのを可能にすることができる。これは、相対的に高価なベースユニット１２が使用され続ける一方で、相対的に安価なセンサ１４を破棄するかまたは滅菌のために使用停止するのを可能にすることができる。

コネクタ２２は、相補的コネクタ２４と嵌合してセンサ１４とベースユニット１２との間に連続的な伝送路を確立するように構成されている。いくつかの例では、コネクタ２２は、相補的コネクタ２４によって画定される対応するオスコネクタを受け入れるポートを画定するメスコネクタである。他の例では、コネクタ２２は、相補的コネクタ２４によって画定される対応するメスコネクタを受け入れる突起を画定するオスコネクタである。当業者には理解されるように、他のタイプのコネクタ構造および相補的コネクタ構造が可能であり、本開示は、いかなる特定のタイプの設計を有するコネクタまたは相補的コネクタにも限定されないことが理解されるべきである。さらに、伝送路２０が、ベースユニット１２とセンサ１４との間に延在する複数の伝送路を含む場合、各伝送路は、ベースユニット１２に関連する別個の相補的コネクタ２４と嵌合するように構成された別個のコネクタ２２を支持する場合もあれば支持しない場合もある。

使用中、使用者は、伝送路２０によって支持されるコネクタ２２を把持し、センサ１４とベースユニットとの間の通信（または連通）（たとえば、電気通信、光通信、流体連通）を確立するように、コネクタをベースユニット１２に関連する相補的コネクタ２４に係合させることができる。医療システム１０の構成に応じて、流体、塵埃または破片等の汚染物質が、嵌合の前または嵌合中にコネクタ２２と相補的コネクタ２４との間の空間に入る場合、汚染物質は、後の使用中に、ベースユニット１２とセンサ１４との間の伝送の品質に影響を与える可能性がある。これらの理由および他の理由で、本明細書に記載するように、コネクタ２２および／または相補的コネクタ２４にコネクタカバーを装着することができる。

図２は、本開示による例としてのコネクタシステム４８の斜視図である。コネクタシステム４８を、図１の医療システム１０または本明細書に記載するような他のタイプのシステムで使用することができる。コネクタシステム４８は、コネクタシュラウド５０およびコネクタシュラウド受け部５２を含む。コネクタシュラウド５０は、伝送路２０によって支持されるコネクタ２２（図１）を、汚染物質との接触、不注意の物理的接触等から保護することができる。コネクタシュラウド受け部５２は、相補的コネクタ２４（図１）を収容し、相補的コネクタを、汚染物質との接触、不注意の物理的接触等から保護することができる。コネクタ２２を相補的コネクタ２４と嵌合させるために、コネクタシュラウド５０を、たとえば、図２に示すＹ方向に前進させることによりコネクタシュラウド受け部５２に挿入することができる。コネクタシュラウド５０がコネクタシュラウド受け部５２内に挿入されると、コネクタシュラウド受け部は、コネクタ２２が相補的コネクタ２４と係合するのを可能にするように開放することができる。図２は、コネクタシュラウド５０を、コネクタシュラウド受け部５２の外側に配置されかつその中に挿入可能であるように示す。図３は、たとえばコネクタ２２が相補的コネクタ２４と嵌合して、コネクタシュラウド５０がコネクタシュラウド受け部５２に挿入された状態を示す。

図２をさらに参照すると、全体としてコネクタカバーと呼ぶことも可能なコネクタシュラウド受け部５２は、相補的コネクタ２４（図１）を保持し、かつ伝送路２０のコネクタ２２と係合していない時の相補的コネクタを覆うように構成されている。コネクタシュラウド受け部は、ハウジング５４と、図示する例では２つのドア、すなわち第１ドア５６Ａおよび第２ドア５６Ｂ（まとめて「ドア５６」）として示す少なくとも１つのドアとを含む。後により詳細に記載するように、ドア５６は、コネクタシュラウド５０がコネクタシュラウド受け部５２に挿入されていない時は（たとえば図２に示すように）閉鎖し、コネクタシュラウドがコネクタシュラウド受け部に挿入されている時は開放することができる。このように、ドア５６は、係合していない時の相補的コネクタの嵌合面を覆うように、かつコネクタ２２と係合させるために相補的コネクタの嵌合面を露出させるように、相補的コネクタ２４への選択的アクセスを提供することができる。

コネクタシュラウド受け部５２のハウジング５４は、相補的コネクタ２４を収容ことができる。概して、ハウジング５４は、相補的コネクタを入れることができるあらゆる構造であり得る。異なる例では、ハウジング５４は、相補的コネクタ２４を完全に封入するように相補的コネクタ２４をそのすべての面で包囲することができ、または、相補的コネクタのすべての面は覆わない場合もある。たとえば、ハウジング５４は、相補的コネクタ２４が取り付けられ、かつ、コネクタを包囲することなくドア５６の移動を案内する、面であり得る。図２の例では、ハウジング５４は独立構造として示されている。他の例では、ハウジング５４を、別の構造（たとえば、図１のベースユニット１２の一部）と一体化しまたはそうした別の構造によって画定することができる。

ハウジング５４に入れられた相補的コネクタ２４へのアクセスを提供するために、ハウジングは、コネクタシュラウド５０を受け入れるように構成された（たとえばそのようなサイズおよび形状である）開口部５８を画定することができる。こうした例では、ドア５６を、開口部５８と、コネクタ２２が嵌合する相補的コネクタ２４の一部との間に配置することができる。コネクタシュラウド受け部５２の構成に応じて、コネクタシュラウド５０が開口部５８内に挿入されていない時に、相補的コネクタ２４へのアクセスを阻止するように、ドア５６は互いに付勢することができる。たとえば、ドア５６は、閉鎖した時、コネクタ２２が嵌合する相補的コネクタ２４の部分とハウジング５４を包囲する周囲環境におけるあり得る汚染物質との間に材料の層を提供することができる。シュラウドによって保護されたコネクタ２２がハウジング内に入れられた相補的コネクタ２４と嵌合するのを可能にするように、ドア５６を、コネクタシュラウド５０が開口部５８内に挿入されると、たとえばドアに接触するコネクタシュラウドの力に応じて、分離するように構成することも可能である。

概して、コネクタシュラウド５０は、伝送路２０によって支持されるコネクタ２２を、使用中に汚染または他の損傷から保護するのに役立つ構造である。コネクタシュラウド５０は、シュラウド基端部６０からシュラウド先端部６２まで延在している。コネクタシュラウド５０は、シュラウド先端部６２に、コネクタ２２にアクセスするための開口部を画定することができる。たとえば、コネクタシュラウド５０がコネクタシュラウド受け部５２に挿入されると、相補的コネクタ２４は、コネクタ２２と相補的コネクタ２４との間の接続を確立するように、シュラウド先端部６２によって画定された開口部に入ることができる。

図２の例では、コネクタシュラウド５０は、シュラウド基端部６０とシュラウド先端部６２との間に配置された外部握持面６４および外部挿入面６６を画定している。外部握持面６４は、コネクタシュラウド５０をコネクタシュラウド受け部５４内に挿入する時に、使用者によって把持されるように意図される、コネクタシュラウド５０の面である。外部握持面６４は、使用者がコネクタシュラウド５０を握持するのに役立つリブおよび溝または他の触知できる特徴を有する場合もあれば有していない場合もある。外部挿入面６６は、コネクタシュラウド受け部５２に挿入されるように意図されたコネクタシュラウド５０の部分である。挿入されると、外部挿入面６６は、コネクタシュラウド受け部５２のハウジング５４によって封止され得る。他の例では、コネクタシュラウド５０は、外部握持面６４を有していなくてもよい。そうではなく、コネクタシュラウド５０全体を、コネクタシュラウドハウジング５２内に挿入されるように設計することができる。こうした例では、使用者は、コネクタシュラウド５０をコネクタシュラウド受け部５２に挿入するように、外部握持面６４ではなく伝送路２０を握持することができる。

伝送路２０によって支持されるコネクタ２２を、コネクタシュラウド５０に対してあらゆる好適な位置に配置することができる。いくつかの例では、コネクタシュラウド５０は、コネクタ２２がシュラウド先端部６２と同一平面であるかまたはシュラウド先端部６２から外側に延在しているように配置されるように、伝送路２０の終端部に位置している。他の例では、コネクタシュラウド５０は、コネクタ２２がコネクタシュラウド内に引っ込むように、伝送路２０の終端部に位置している。たとえば、コネクタシュラウド５０は、伝送路の終端部で支持されるコネクタ２２がコネクタシュラウドの内側に配置されるように、伝送路２０の終端部から先端に突出することができる。こうした例では、シュラウド先端部６２を越えてコネクタを延在させるのではなく、コネクタシュラウド５０の側壁が（たとえば図１に示すＹ方向に）コネクタ２２を越えて延在することができる。こうした構成は、コネクタシュラウド５０の側壁が、たとえばコネクタを汚染源と不注意に接触させることによってもたらされる汚染から、シュラウド内に配置されたコネクタを保護することができる。

コネクタシュラウド５０は、種々の異なるサイズおよび形状を有することができる。図４は、図２に示すＸ−Ｚ平面でシュラウド先端部６２を見た、コネクタシュラウド５０の一例の側面図である。この例では、コネクタシュラウド５０は、頂面７０と、底面７２と、頂面７０を底面７２に接続する第１側面７４と、頂面７０を底面７２に接続する第２側面７６とを画定している。底面７２、第１側面７４および第２側面７６を、平面であるように示し、頂面を湾曲面であるように示している。コネクタシュラウド５０の少なくとも１つの面をコネクタシュラウドの他の面とは異なるサイズおよび／または形状とすることにより、コネクタシュラウドは、使用者がコネクタシュラウドを開口部５８内に挿入することができる単一の３次元の向きを画定することができる。こうした構成は、使用者が、コネクタシュラウド５０を、コネクタ２２が相補的コネクタ２４と係合するのを可能にする向きでコネクタシュラウド受け部５２に確実に挿入するのに役立つことができる。

コネクタシュラウド５０を、曲線的な頂面を有する実質的に正方形の形状を画定するように示すが、他の例では、コネクタシュラウド５０は、他の形状を画定することができる。コネクタシュラウド５０は、あらゆる多角形（たとえば、正方形、六角形）形状あるいは弓形（たとえば円形、楕円形）形状、または多角形形状および弓形形状の組合せを画定することができる。コネクタシュラウド５０の具体的な形状を、たとえば、コネクタシュラウド受け部５２の開口部５８（図２）の具体的な形状に基づいて変更することができる。

コネクタシュラウド５０の具体的な形状とは無関係に、コネクタシュラウドは、コネクタシュラウド受け部５２によって画定される開口部５８の形状に対応する形状を有することができる。たとえば、コネクタシュラウド５０の断面（すなわち図４に示すＸ−Ｚ平面における）形状は、コネクタシュラウド受け部５２によって画定される開口部５８の断面（すなわち、図２に示すＸ−Ｚ平面における）形状と相補的（たとえば同じ）であり得る。コネクタシュラウド５０および／または開口部５８が非対称形状を画定する場合、相補的断面形状は、使用者がコネクタシュラウド５０を開口部５８内に特定の向きで挿入するのを案内する錠−鍵構成を提供することができる。

図２を参照して簡単に上述したように、伝送路２０によって支持されるコネクタ２２を、コネクタシュラウド５０に対してあらゆる好適な位置に配置することができる。図４の例では、伝送路２０を、２つのコネクタ、すなわち第１コネクタ２２Ａおよび第２コネクタ２２Ｂを支持しているものとして示す。第１コネクタ２２Ａは、コネクタシュラウド５０の内側に配置されかつ頂面７０に取り付けられている。第２コネクタ２２Ｂは、コネクタシュラウド５０の内側に配置されかつコネクタシュラウドの実質的に中心に置かれている。コネクタシュラウド受け部５２（図２）に挿入されると、第１コネクタ２２Ａは、コネクタシュラウド受け部５２に収容された第１相補的コネクタと嵌合することができ、第２コネクタ２２Ｂは、コネクタシュラウド受け部に収容された第２相補的コネクタと嵌合することができる。いくつかの例では、第１コネクタ２２Ａは電気コネクタであり、第２コネクタ２２Ｂは光コネクタである。しかしながら、本開示によるコネクタシステムは、より少ないコネクタ（たとえば単一コネクタ）、より多くのコネクタ（たとえば、３つ、４つあるいはそれより多いコネクタ）、または物理的構成の異なるコネクタを有することができ、本開示はこの点で限定されないことが理解されるべきである。

さらに、コネクタシステム４８（図２）を、コネクタシュラウド５０およびコネクタシュラウド受け部５２を含むものとして記載するが、他の例では、コネクタシュラウド受け部５２を、コネクタシュラウド５０なしに使用することができる。たとえば、使用者は、伝送路２０の終端部で支持されるコネクタ２２を、コネクタシュラウド５０の恩恵なしにコネクタシュラウド受け部５２のドア５６および開口部５８に直接挿入することができる。したがって、コネクタシュラウド受け部５２の開口部５８を、コネクタシュラウド５０を受け入れるように構成する（そのようなサイズおよび／または形状とする）ことができるが、コネクタがコネクタシュラウド５０によって包囲されるか否かとは無関係に、開口部を、伝送路２０によって支持されるコネクタ２２を受け入れるように構成することができる。

コネクタシュラウド受け部５２（図２）は、たとえば、汚染物質が相補的コネクタと接触するのを防止するのに役立つように、コネクタ２２と係合していない時の相補的コネクタ２４へのアクセスを閉鎖し、コネクタ２２をコネクタシュラウド受け部内に挿入した時にコネクタへのアクセスを提供することができる。図５Ａおよび図５Ｂは、コネクタシュラウド受け部に含めることができる構成要素例を示す（たとえば、図２に示すＺ方向から見た）コネクタシュラウド受け部５２の底面図である。図５Ａは、コネクタシュラウド５０がコネクタシュラウド受け部５２の外側に配置されその中に挿入可能な状態を示す。図５Ｂは、たとえばコネクタ２２が相補的コネクタ２４に嵌合して、コネクタシュラウド５０がコネクタシュラウド受け部５２に挿入された状態を示す。

図５Ａおよび図５Ｂの例では、コネクタシュラウド受け部５２は、開口部５８の一部分と相補的コネクタ２４（図５Ａおよび図５Ｂには示さず）との間に配置された第１ドア５６Ａと、開口部５８の異なる部分と相補的コネクタとの間に配置された第２ドア５６Ｂとを含む。図５Ａに示すように閉鎖している時、第１ドア５６Ａおよび第２ドア５６Ｂは、たとえば相補的コネクタ２４を汚染から保護するように、開口部５８を閉鎖する。

第１ドア５６Ａおよび第２ドア５６Ｂの開閉を容易にするために、第１ドア５６Ａは第１ドアアーム８０Ａに接続され、第２ドア５６Ｂは第２ドアアーム８０Ｂに接続されている。第１ドアアーム８０Ａおよび第２ドアアーム８０Ｂは、付勢部材８３にさらに接続されており、付勢部材８３は、コネクタシュラウド５０がコネクタシュラウド受け部５２内に挿入されていない時、第１ドア５６Ａおよび第２ドア５６Ｂを互いに付勢するように構成されている。付勢部材８３は、第１ドア５６Ａおよび第２ドア５６Ｂが分離するのをさらに可能にし、それにより、たとえばコネクタシュラウド５０のシュラウド先端部６２がコネクタシュラウド受け部５２と接触してその中に前進するのに応じて、開口部５８を露出させることができる。

図５Ａおよび図５Ｂの特定の例では、第１ドアアーム８０Ａは、開口部５８に隣接する前端８２Ａから後端８４Ａまで延在し、第２ドアアーム８０Ｂは、開口部５８に隣接する前端８２Ｂから後端８４Ｂまで延在している。第１ドア５６Ａは、第１ドアアーム８０Ａの前部分に配置され、第２ドア５６Ｂは、第２ドアアーム８０Ｂの前部分に配置されている。異なる例では、第１ドア５６Ａおよび第２ドア５６Ｂを、ドアアームに一体的に形成する（たとえば永久的に鋳造または成形する）ことができ、またはドアアームに機械的に取り付けられる別個の構成要素とすることができる。いずれの組の例でも、付勢部材８３を、第１ドア５６Ａおよび第２ドア５６Ｂを閉鎖するように付勢するように、第１ドアアーム８０Ａの後部分および第２ドアアーム８０Ｂの後部分に取り付けることができる。

図５Ａおよび図５Ｂに示すように構成される場合、第１ドアアーム８０Ａの前部分８２Ａがハウジング５４の後部分８４Ａとは反対側に配置され、第２ドアアーム８０Ｂの前部分８２Ｂがハウジングの後部分８４Ｂとは反対側に配置されるように、第１ドアアーム８０Ａは第２ドアアーム８０Ｂと重なっている。こうした例では、第１ドアアーム８０Ａの後部分８４Ａを第２ドアアーム８０Ｂの後部分８４Ｂから離れるように移動させると、第１ドア５６Ａは第２ドア５６Ｂから分離することができる。逆に、第１ドアアーム８０Ａの後部分８４Ａを第２ドアアーム８０Ｂの後部分８４Ｂに向かって移動させると、第１ドア５６Ａは第２ドア５６Ｂとともに閉鎖することができる。こうした例においてコネクタシュラウド５０がコネクタシュラウド受け部５２内に挿入されていない時に第１ドア５６Ａおよび第２ドア５６Ｂを互いに付勢するために、付勢部材８３を、長さの方向における引張力に抵抗する引張ばねとして実施することができる。異なる例では、異なるタイプまたは異なる数の付勢部材を使用することができる。たとえば、コネクタシュラウド受け部５２の各アームを、共有付勢部材に接続するのではなく別個の付勢部材に接続することができる。

さらに、他の例では、第１ドアアーム８０Ａおよび第２ドアアーム８０Ｂは、互いに重なり合っていなくてもよい。これらの例では、第１ドアアーム８０Ａの後部分８４Ａを第２ドアアーム８０Ｂの後部分８４Ｂに向かって移動させると、第１ドア５６Ａは第２ドア５６Ｂから分離することができる。さらに、第１ドアアーム８０Ａの後部分８４Ａを第２ドアアーム８０Ｂの後部分８４Ｂから離れるように移動させると、第１ドア５６Ａは第２ドア５６Ｂとともに合わせて閉鎖することができる。こうした例において第１ドア５６Ａおよび第２ドア５６Ｂを互いに付勢するために、付勢部材８３を、長さの方向において圧縮させようとする力に抵抗する圧縮ばねとして実施することができる。

コネクタシュラウド５０がコネクタシュラウド受け部５２内に挿入されていない時、第１ドア５６Ａおよび第２ドア５６Ｂは、相補的コネクタ２４とコネクタを包囲する雰囲気との間の開口部５８を閉鎖するように、（たとえば付勢部材８３の力により）自動的に互いに閉鎖することができる。第１ドア５６Ａおよび第２ドア５６Ｂは、複数の異なる構成を有することができる。しかしながら、図５Ａおよび図５Ｂの例では、第１ドア５６Ａは、第１ドア前縁８６Ａおよび第１ドア後縁８８Ａを画定し、第２ドア５６Ｂは、第２ドア前縁８６Ｂおよび第２ドア後縁８８Ｂを画定している。閉鎖すると、第１ドア前縁８６Ａは第２ドア前縁８６Ｂと接触することができ、たとえば、それにより、汚染物質は２つのドアの間の接合部を通過することができなくなる。

コネクタシュラウド５０のコネクタシュラウド受け部５２内への挿入を容易にするのに役立つように、第１ドア前縁８６Ａおよび第２ドア前縁８６Ｂは、第１ドア後縁８８Ａおよび第２ドア後縁８８Ｂから角度をなすことができる。たとえば、図５Ａにおいて、第１ドア前縁８６Ａは第１ドア後縁８８Ａから（すなわち、図に示すＹ方向において）角度をなし、第２ドア前縁８６Ｂは、第２ドア後縁８８Ｂから（同様に、図に示すＹ方向において）角度をなしている。この構成では、第１ドア前縁８６Ａおよび第２ドア前縁８６Ｂは、第１平面（たとえば第１Ｘ−Ｚ平面）内に配置され、第１ドア後縁８８Ａおよび第２ドア後縁８８Ｂは、第１平面から角度をなしている第２平面（たとえば第２Ｘ−Ｚ平面）内に配置される。したがって、第１ドア前縁８６Ａおよび第２ドア前縁８６Ｂは、コネクタシュラウド受け部５２の前面に向かって突出し、第１ドア後縁８８Ａおよび第２ドア後縁８８Ｂは、コネクタシュラウド受け部の前面に対して引っ込んでおり、開口部５８に対して角度が付けられたドアを提供する。

第１ドア５６Ａおよび第２ドア５６Ｂに対して角度を付けることは、コネクタシュラウド５０がコネクタシュラウド受け部５２内に挿入された時、シュラウド先端部６２が、第１ドア後縁８８Ａおよび第２ドア後縁８８Ｂと接触する前に（たとえばその代りに）第１ドア前縁８６Ａおよび第２ドア前縁８６Ｂと接触するように、有用であり得る。これは、コネクタシュラウドをコネクタシュラウド受け部内にさらに挿入することができるように、ドアを押し離すのに役立つことができる。第１ドア前縁８６Ａおよび第２ドア前縁８６Ｂが、第１ドア後縁８８Ａおよび第２ドア後縁８８Ｂと同じ平面内に配置されている場合、ドアは、ドアの開放を支援するように自然な開放角度を示すことができない。それとして、他の例では、第１ドア前縁８６Ａおよび第２ドア前縁８６Ｂを、第１ドア後縁８８Ａおよび第２ドア後縁８８Ｂと同じ平面内に配置することができる。

伝送路２０によって支持されるコネクタ２２とコネクタシュラウド受け部５２によって収容される相補的コネクタ２４との間の接続を確立するために、使用者は、コネクタシュラウド５０の外部握持面６４を把持し、ハウジング５４によって画定された開口部５８内にコネクタシュラウドを前進させることができる。コネクタシュラウド５０の前縁面がドア５６と物理的に接触すると、ドアに影響を与えるコネクタシュラウドの力が、ドアを押し離し始めることができる。使用者が、コネクタシュラウド５０をコネクタシュラウド受け部５２内にさらに前進させ続ける場合、開口部５８がコネクタシュラウド５０を受け入れるのに十分大きくなるまで、ドア５６は広がり続けることができる。

いくつかの例では、コネクタシュラウド５０は、コネクタシュラウド受け部５２のドア５６を開放するように案内するのに役立つように前縁を画定している。たとえば、コネクタシュラウド５０は、コネクタシュラウドの他の側壁面から先端方向に突出する側壁面を有することができる。先端方向に突出する側壁面は、コネクタシュラウド受け部５２のドア５６をこじ開けるのに役立つことができる。たとえば、図２を参照すると、コネクタシュラウド５０の頂面７０および底面７２はともに、第１側面７４および第２側面７６よりさらに先端方向外側に延在している。したがって、この構成を有するコネクタシュラウドがコネクタシュラウド受け部５２内に挿入されると、コネクタシュラウド５０の頂面７０および底面７２は、コネクタシュラウドの他の部分が接触する前にドア５６に接触することができる。これは、コネクタシュラウドをコネクタシュラウド受け部内に容易に挿入するためにドアをこじ開けるのに役立つことができる。

コネクタシュラウド５０が先端方向に突出する面を含む場合、その面は、第１ドア５６Ａと第２ドア５６Ｂとの間の接合部と異なる平面にある場合もあればない場合もある。図２の例では、頂面７０および底面７２は、各々、第１ドア５６Ａと第２ドア５６Ｂとの間の接合部に対して略垂直な前縁を画定している。たとえば、頂面７０および底面７２は、各々、図２に示す略Ｙ方向において先端方向に延在し、第１ドア５６Ａと第２ドア５６Ｂとの間の接合部は、図に示す略Ｚ方向に延在している。この構成は、たとえば第１ドア５６Ａおよび第２ドア５６Ｂが独立して作動可能でありかつ両ドアを同時に作動させることが望ましい場合、コネクタシュラウドがコネクタシュラウド受け部内に挿入される際に、コネクタシュラウド５０がドア５６を押し開くのに役立つことができる。

図５Ａおよび図５Ｂをさらに参照すると、コネクタシュラウド５０がコネクタシュラウド受け部５２のハウジング５４内に前進する時、ドア５６は、コネクタシュラウドの正面に配置されている状態からコネクタシュラウドの側面に配置される状態まで移動することができる。たとえば、図５Ａおよび図５Ｂの例では、ドア５６は、図５Ａに示すように、ドアが垂直平面９０（たとえば、図５Ａおよび図５Ｂに示すＺ方向に延在する垂直平面）を横切る第１位置から、図Ｂに示すように、第１ドア５６Ａおよび第２ドア５６Ｂが各々垂直平面９０に対して略平行である第２位置まで移動するように構成されている。そのように構成された場合、第１ドア５６Ａおよび第２ドア５６Ｂは、コネクタシュラウド５０の主軸（たとえば、コネクタシュラウドの最長長さに沿って延在する軸）に対して垂直である状態から、主軸に対して略平行な状態まで移動することができる。このように、いくつかの例では、コネクタシュラウド５０がコネクタシュラウド受け部５２内に挿入された時、第１ドア５６Ａはコネクタシュラウドの第１側面７４と接触し、第２ドア５６Ｂは第２側面７６と接触している。さらに、シュラウド先端部６２を、コネクタ２２を相補的コネクタ２４と係合させるように、ドア５６を越えて先端側に配置することができる。

図２〜図５のコネクタシステム４８は、使用されていない時に露出されたコネクタを汚染および／または物理的損傷から保護するのに役立つことができる。さらに、コネクタシステムは、使用者が、片手のみを用いて２つ以上の異なるコネクタを嵌合させるのを可能にすることができる。２つの別個のコネクタを同時に保持する必要があるか、または別の手を用いてコネクタを挿入している間に一方の手を用いてコネクタカバードアを開放する必要があるのではなく、使用者は、コネクタシュラウドを把持して、片手を用いてコネクタシュラウドをコネクタシュラウド受け部内に挿入することができる。これは、２つ以上の異なるコネクタの単純かつ滅菌された係合を可能にすることができる。

さまざまな例について記載した。これらの例および他の例は、以下の請求項の範囲内にある。

Claims

伝送路に取り付けられたコネクタシュラウドであって、シュラウド基端部からシュラウド先端部まで延在し、前記シュラウド先端部に、前記伝送路の終端部に配置された少なくとも１つのコネクタにアクセスするための開口部を画定しているコネクタシュラウドと、
前記コネクタシュラウドを受け入れるように構成されたコネクタシュラウド受け部であって、
前記コネクタシュラウドの前記シュラウド先端部を挿入することができる開口部を画定する受け部ハウジングであって、前記伝送路の前記終端部に配置された前記コネクタに対する少なくとも１つの相補的コネクタを収容する受け部ハウジングと、
前記受け部ハウジングによって画定された前記開口部と前記少なくとも１つの相補的コネクタとの間に配置された第１ドアと、
前記受け部ハウジングによって画定された前記開口部と前記少なくとも１つの相補的コネクタとの間に配置された第２ドアと、
を備え、
前記第１ドアおよび前記第２ドアが、前記コネクタシュラウドが前記受け部ハウジング内に挿入されていない時、前記受け部ハウジングによって画定された前記開口部を閉鎖するように互いに付勢するように構成され、前記第１ドアおよび前記第２ドアが、前記コネクタシュラウドが前記受け部ハウジング内に挿入される際に、前記伝送路の前記終端部に配置された前記コネクタが前記受け部ハウジング内に収容された前記相補的コネクタと嵌合するのを可能にするように、前記シュラウド先端部が前記第１ドアおよび前記第２ドアと接触するのに応じて分離するように構成されている、
コネクタシュラウド受け部と、
を具備するコネクタシステム。
前記伝送路が、光伝送路、電気伝送路および流体伝送路のうちの少なくとも１つである、請求項１に記載のコネクタシステム。
前記伝送路が、光伝送路および電気伝送路を含み、前記伝送路の前記終端部に配置された前記少なくとも１つのコネクタが、前記光伝送路の終端部に配置された光コネクタと前記電気伝送路の終端部に配置された電気コネクタとを含み、前記受け部ハウジング内に収容された前記少なくとも１つの相補的コネクタが、相補的光コネクタおよび相補的電気コネクタを含む、請求項１に記載のコネクタシステム。
前記第１ドアが、第１ドア前縁および第１ドア後縁を画定し、前記第２ドアが、第２ドア前縁および第２ドア後縁を画定し、前記第１ドアおよび前記第２ドアが互いに付勢される時、前記第１ドア前縁が前記第２ドア前縁と接触する、請求項１に記載のコネクタシステム。
前記第１ドアおよび前記第２ドアが互いに付勢される時、前記第１ドア前縁および前記第２ドア前縁が、前記第１ドア後縁および前記第２ドア後縁を含む平面とは異なる平面に配置され、それにより、前記シュラウド先端部が、前記受け部ハウジング内に挿入された時、前記第１ドア後縁および前記第２ドア後縁と接触する前に前記第１ドア前縁および前記第２ドア前縁と接触するように構成されている、請求項４に記載のコネクタシステム。
前記コネクタシュラウド受け部が、前記受け部ハウジングによって画定された前記開口部の中心を通って延在する垂直平面を画定し、前記第１ドアおよび前記第２ドアが、前記第１ドアおよび前記第２ドアが互いに付勢された時に第１ドアおよび前記第２ドアが前記垂直平面を横切る第１位置から、前記コネクタシュラウドが前記受け部ハウジング内に挿入された時に前記第１ドアおよび前記第２ドアが前記垂直平面に対して略平行である第２位置まで移動するように構成されている、請求項１に記載のコネクタシステム。
前記コネクタシュラウド受け部が、第１ドアアームおよび第２ドアアームをさらに備え、前記第１ドアが、前記第１ドアアームの前部分に配置され、前記第２ドアが、前記第２ドアアームの前部分に配置され、前記第１ドアアームの後部分が、付勢部材を介して前記第２ドアアームの後部分に接続されている、請求項１に記載のコネクタシステム。
前記第１ドアアームの前記後部分を前記第２ドアアームの前記後部分から離れるように移動させると、前記第１ドアおよび前記第２ドアが分離するように構成されるように、前記第１ドアアームが前記第２ドアアームと重なっている、請求項７に記載のコネクタシステム。
前記伝送路の前記終端部が前記コネクタシュラウドにおいて前記シュラウド先端部に画定された前記開口部から引っ込んでいるように、前記シュラウド先端部が、前記伝送路の前記終端部を越えて延在している、請求項１に記載のコネクタシステム。
前記コネクタシュラウドが１つの所定向きにある時にのみ、前記コネクタシュラウドを前記受け部ハウジングによって画定された前記開口部内に挿入することができるように、前記受け部ハウジングによって画定された前記開口部が断面形状を画定し、前記コネクタシュラウドが相補的断面形状を画定している、請求項１に記載のコネクタシステム。
前記コネクタシュラウドが、頂面と、底面と、前記頂面を前記底面に接続する第１側面と、前記頂面を前記底面に接続する第２側面とを画定し、前記コネクタシュラウドが前記受け部ハウジング内に挿入された時、前記第１ドアおよび前記第２ドアが分離して、前記第１ドアが前記コネクタシュラウドの前記第１側面と接触し、かつ前記第２ドアが前記コネクタの前記第２側面と接触するように構成されている、請求項１に記載のコネクタシステム。
伝送路の終端部に配置されたコネクタを受け入れるように構成された開口部を画定しているハウジングであって、前記伝送路の前記終端部に配置された前記コネクタに対する少なくとも１つの相補的コネクタを収容するように構成されているハウジングと、
前記ハウジングによって画定された前記開口部の第１部分を覆うように配置された第１ドアと、
前記ハウジングによって画定された前記開口部の第２部分を覆うように配置された第２ドアと、
を具備し、
前記第１ドアおよび前記第２ドアが、前記コネクタが前記ハウジング内に挿入されていない時、前記ハウジングによって画定された前記開口部を閉鎖するように互いに付勢するように構成され、前記第１ドアおよび前記第２ドアが、前記コネクタが前記ハウジング内に挿入される際に、前記コネクタが前記受け部ハウジング内に収容された前記相補的コネクタと嵌合するのを可能にするように、前記コネクタが前記第１ドアおよび前記第２ドアと接触するのに応じて分離するように構成されている、
コネクタカバー。
前記少なくとも１つの相補的コネクタが、光コネクタおよび流体コネクタのうちの少なくとも１つを含む、請求項１２に記載のコネクタカバー。
前記第１ドアが、第１ドア前縁および第１ドア後縁を画定し、前記第２ドアが、第２ドア前縁および第２ドア後縁を画定し、前記第１ドアおよび前記第２ドアが互いに付勢される時、前記第１ドア前縁が前記第２ドア前縁と接触する、請求項１２に記載のコネクタシステム。
前記第１ドアおよび前記第２ドアが互いに付勢される時、前記第１ドア前縁および前記第２ドア前縁が、前記第１ドア後縁および前記第２ドア後縁を含む平面とは異なる平面に配置され、それにより、前記シュラウド先端部が、前記受け部ハウジング内に挿入された時、前記第１ドア後縁および前記第２ドア後縁と接触する前に前記第１ドア前縁および前記第２ドア前縁と接触するように構成されている、請求項１４に記載のコネクタカバー。
第１ドアアームおよび第２ドアアームをさらに具備し、前記第１ドアが、前記第１ドアアームの前部分に配置され、前記第２ドアが、前記第２ドアアームの前部分に配置され、前記第１ドアアームの後部分が、付勢部材を介して前記第２ドアアームの後部分に接続されている、請求項１２に記載のコネクタカバー。
前記第１ドアアームの前記後部分を前記第２ドアアームの前記後部分から離れるように移動させると、前記第１ドアおよび前記第２ドアが分離するように構成されるように、前記第１ドアアームが前記第２ドアアームと重なっている、請求項１６に記載のコネクタカバー。
伝送路に取り付けられたコネクタシュラウドを、コネクタシュラウド受け部によって画定された開口部内に挿入するステップであって、前記コネクタシュラウド受け部が、前記開口部の第１部分を覆うように配置された第１ドアと前記開口部の第２部分を覆うように配置された第２ドアとを含む、ステップと、
前記コネクタシュラウドを挿入する時、前記コネクタシュラウドが前記第１ドアおよび前記第２ドアと接触するのに応じて、前記第１ドアおよび前記第２ドアを、前記第１ドアおよび前記第２ドアが前記開口部を閉鎖する閉鎖位置から、前記第１ドアおよび前記第２ドアが分離して前記開口部へのアクセスを提供する開放位置まで移動させるステップと、
前記伝送路の終端部に配置された少なくとも１つのコネクタを、前記コネクタシュラウド受け部に収容された少なくとも１つの相補的コネクタと嵌合させるステップと、
を含む、方法。
前記伝送路が、光伝送路、電気伝送路および流体伝送路のうちの少なくとも１つである、請求項１８に記載の方法。
前記第１ドアが、第１ドア前縁および第１ドア後縁を画定し、前記第２ドアが、第２ドア前縁および第２ドア後縁を画定し、前記第１ドアおよび前記第２ドアが互いに付勢される時、前記第１ドア前縁および前記第２ドア前縁が、前記第１ドア後縁および前記第２ドア後縁を含む平面とは異なる平面に配置され、それにより、前記コネクタシュラウドの先端部が、受け部ハウジング内に挿入された時、前記第１ドア後縁および前記第２ドア後縁と接触する前に前記第１ドア前縁および前記第２ドア前縁と接触するように構成される、請求項１８に記載の方法。
前記コネクタシュラウド受け部が、前記開口部の中心を通って延在する垂直平面を画定し、前記第１ドアおよび前記第２ドアを前記閉鎖位置から開放位置まで移動させるステップが、前記第１ドアおよび前記第２ドアを、前記第１ドアおよび前記第２ドアが前記垂直平面を横切る第１位置から、前記第１ドアおよび前記第２ドアが前記垂直平面に対して略平行である第２位置まで移動させることを含む、請求項１８に記載の方法。
前記コネクタシュラウド受け部が、第１ドアアームおよび第２ドアアームをさらに備え、前記第１ドアが、前記第１ドアアームの前部分に配置され、前記第２ドアが、前記第２ドアアームの前部分に配置され、前記第１ドアアームの後部分が、付勢部材を介して前記第２ドアアームの後部分に接続される、請求項１８に記載の方法。