JP2015220430A - 電界効果トランジスタ - Google Patents

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JP2015220430A JP2014105367A JP2014105367A JP2015220430A JP 2015220430 A JP2015220430 A JP 2015220430A JP 2014105367 A JP2014105367 A JP 2014105367A JP 2014105367 A JP2014105367 A JP 2014105367A JP 2015220430 A JP2015220430 A JP 2015220430A
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大佑 栗田
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Abstract

【課題】高電圧状態でも電流コラプス特性に優れ、破壊耐圧が大きい。【解決手段】電界効果トランジスタは、窒化物半導体層(3,4)と、ソース電極(5)およびドレイン電極(6)と、絶縁膜(8)と、ソース電極(5)とドレイン電極(6)との間に形成されて一端部が窒化物半導体層(3,4)と電気的に接合している基部(7a)と、基部(7a)から絶縁膜(8)上に延在するゲートフィールドプレート部(7b)を有するゲート電極(7)と、層間絶縁膜(9)と、ソース電極(5)に接続されたソース配線電極(12)と、ドレイン電極(6)に接続されたドレイン配線電極(13)と、層間絶縁膜(9)上に延在するソースフィールドプレート部(14)およびドレインフィールドプレート部(15)とを備え、ソースフィールドプレート部(14)の端部はゲート電極(7)の端部よりも突出しており、ドレインフィールドプレート部(15)の端部はドレイン電極(6)の端部よりも突出している。【選択図】図1

Description

この発明は、窒化物半導体層上にソース電極,ドレイン電極およびゲート電極が形成された電界効果トランジスタに関する。
従来、電界効果トランジスタとして、特開2013‐98222号公報(特許文献1)に開示された窒化物半導体装置がある。この窒化物半導体装置(電界効果トランジスタ)は、窒化物半導体層上にソース電極とドレイン電極とが離間して形成され、このソース電極とドレイン電極との間にゲート電極が形成されている。そして、上記ソース電極と上記ドレイン電極とは、交差指状に配置された櫛形電極構造を成している。
上記ソース電極と上記ドレイン電極と上記ゲート電極との上に層間絶縁膜が形成されており、この層間絶縁膜を貫通して、上記ソース電極に接続するソース電極配線と、上記ドレイン電極に接続するドレイン電極配線とが、形成されている。
さらに、上記電界効果トランジスタにおいては、上記ソース電極配線をソースフィールドプレート構造とし、上記ソースフィールドプレートのドレイン側端部と上記ゲート電極のドレイン側端部との間の距離を、上記ソース電極の歯部分の直線領域よりも先端部において長くすることによって、上記各櫛形電極の先端部での電界集中を緩和するようにしている。
しかしながら、上記特許文献1に開示された従来の電界効果トランジスタにおいては、以下のような問題がある。
すなわち、ソースフィールドプレート構造によって、ゲート電極端下での上記窒化物半導体層の電界を緩和し、ゲート電極端における破壊耐圧を向上させることはできる。ところが、上記ソースフィールドプレート構造にしたことによって、上記ソースフィールドプレート端下の窒化物半導体層における電界が上昇してしまう。そのために、上記ソースフィールドプレート端下の上記窒化物半導体層の領域において、電子トラップ発生に起因する電流コラプス特性の悪化が起こり、それによるオン抵抗の上昇が生じてしまうという問題がある。
特開2013‐98222号公報
そこで、この発明の課題は、高電圧状態でも電流コラプス特性に優れて、オン抵抗が小さく、尚且つ破壊耐圧が大きく、リーク電流が小さな電界効果トランジスタを提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の電界効果トランジスタは、
窒化物半導体層と、
上記窒化物半導体層上または上記窒化物半導体層内に少なくとも一部が形成されると共に、互いに間隔をおいて配置されたソース電極およびドレイン電極と、
上記ソース電極と上記ドレイン電極との間における上記窒化物半導体層上に形成された絶縁膜と、
上記ソース電極と上記ドレイン電極との間における上記窒化物半導体層上に形成されると共に、一端部が上記絶縁膜に挿通されて上記窒化物半導体層と電気的に接合している基部と、上記絶縁膜上に位置して上記基部から上記ドレイン電極および上記ソース電極に向かって延在しているゲートフィールドプレート部とを有するゲート電極と、
上記ソース電極,上記ドレイン電極,上記ゲート電極および上記絶縁膜上に形成された層間絶縁膜と、
上記層間絶縁膜を貫通して、上記ソース電極に接続されたソース配線電極と、
上記層間絶縁膜を貫通して、上記ドレイン電極に接続されたドレイン配線電極と、
上記ソース配線電極に接続されると共に、上記層間絶縁膜上に延在して形成されたソースフィールドプレート部と、
上記ドレイン配線電極に接続されると共に、上記層間絶縁膜上に延在して形成されたドレインフィールドプレート部と
を備え、
上記ソースフィールドプレート部における上記ドレインフィールドプレート部側の端部は、上記ゲート電極の上記基部における上記ドレイン電極側の端部よりも上記ドレイン電極側に突出しており、
上記ドレインフィールドプレート部における上記ソースフィールドプレート部側の端部は、上記ドレイン電極における上記ゲート電極側の端部よりも上記ゲート電極側に突出している
ことを特徴としている。
また、一実施の形態の電界効果トランジスタでは、
上記ゲート電極の下面を覆って形成された上記絶縁膜とは異なる他の絶縁膜を備えている。
また、一実施の形態の電界効果トランジスタでは、
上記窒化物半導体層におけるシートキャリア濃度が、4.75×1012cm−2以上であり、
且つ上記ゲート電極の上記基部と上記ドレイン電極との間に在る上記絶縁膜における上記基部側の端部と、上記ドレイン電極における上記ゲート電極側の端部との距離をLgdとし、上記ゲート電極の上記基部と上記ドレイン電極との間に在る上記絶縁膜における上記基部側の端部と、上記ソースフィールドプレート部における上記ドレインフィールドプレート部側の端部との距離をLsfpとし、上記ドレインフィールドプレート部における上記ソースフィールドプレート部側の端部と、上記ドレイン電極における上記ゲート電極側の端部との距離をLdfpとした場合に、
0.28≦Lsfp/Lgd≦0.60、且つ、0<Ldfp/Lsfp≦0.7
の関係を満たしている。
以上より明らかなように、この発明の電界効果トランジスタは、上記ソースフィールドプレート部における上記ドレインフィールドプレート部側の端部は、上記ゲート電極の上記基部における上記ドレイン電極側の端部よりも上記ドレイン電極側に突出している。したがって、上記ゲート電極端下の上記窒化物半導体層の電界強度を緩和して、上記ゲート電極7端における破壊耐圧を向上させることができる。
さらに、上記ドレインフィールドプレート部における上記ソースフィールドプレート部側の端部を、上記ドレイン電極における上記ゲート電極側の端部よりも上記ゲート電極側に突出させている。したがって、上記ソースフィールドプレート部端下での電界強度を緩和することが可能になり、上記ソースフィールドプレート構造を設けたことによる電流コラプス特性の悪化を防止することが可能になる。
すなわち、この発明によれば、上記ゲート電極端下における上記窒化物半導体層の電界集中を緩和した状態で、上記ソースフィールドプレート部端下における上記窒化物半導体層および上記ドレインフィールドプレート部端下における上記窒化物半導体層の電界強度を抑制することによって、高電圧状態でも電流コラプス特性に優れ、オン抵抗を小さく、尚且つ破壊耐圧が大きく、リーク電流が小さな電界効果トランジスタを提供くすることができる。
この発明の電界効果トランジスタにおける断面模式図である。 オフバイアス時のシートキャリア濃度と電界強度との関係を示す図である。 ゲート電極端下の電界強度とLsfp/Lgdとの関係を示す図である。 ソースフィールドプレート部端下の電界強度とLsfp/Lgdとの関係を示す図である。 Ldfpを変化させた場合の窒化物半導体層の電界強度とLdfp/Lsfpとの関係を示す図である。 図1とは異なる電界効果トランジスタの断面模式図である。
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
・第1実施の形態
図1は、本実施の形態の電界効果トランジスタにおける断面模式図である。この電界効果トランジスタは、GaN系HFET(heterostructure field-effect transistor)であって、図1に示すように、Si基板1上に、バッファ層2を介して、アンドープGaN層3とアンドープAlGaN層4(厚さ30nm)とを順次に積層している。ここでは、一例としてAlGaN層4の厚さを30nmとしたが、15nm〜40nmの間で設定することが望ましい。こうして、上記アンドープGaN層3とアンドープAlGaN層4との界面に、2DEG(2次元電子ガス)を発生させるようにしている。ここで、アンドープGaN層3とアンドープAlGaN層4は、上記窒化物半導体層の一例である。
尚、上記基板1は、Si基板に限らず、サファイア基板やSiC基板を用いてもよく、サファイア基板やSi基板上に窒化物半導体層を成長させたものあってもよい。または、GaN基板上にAlGaN層を成長させたもののように、窒化物半導体からなる基板上に窒化物半導体層を成長させたものであってもよい。
また、適宜、上記バッファ層2をSi基板1と各層間に形成してもよい。また、アンドープGaN層3とアンドープAlGaN層4との間に、層厚1nm程度のAlN層をヘテロ改善層として形成してもよい。また、アンドープAlGaN層4上にGaNキャップ層を形成してもよい。
上記アンドープAlGaN層4を貫通して、アンドープGaN層3内に達するリセスが、互いに予め定められた所定の間隔をあけて形成されており、互いに隣接するリセスのうちの一方上にはソース電極5が形成されている。また、他方上にはドレイン電極6が形成されている。さらに、ソース電極5とドレイン電極6との間には、ゲート電極7が形成されている。
尚、上記リセスを形成せずに、上記アンドープAlGaN層4上にソース電極5とドレイン電極6とを形成してもよい。その場合には、アンドープAlGaN層4の厚さを、例えば20nmとして、ソース電極5とドレイン電極6とをアニールすることによって、オーミックコンタクトを可能にできる。また、アンドープAlGaN層4の厚さを例えば30nmとして、アンドープAlGaN層4のオーミックコンタクト部分に予めSiドープを行ってn型化させることによって、電極のオーミックコンタクトを可能にしてもよい。
上記アンドープAlGaN層4とアンドープGaN層3とで成る上記窒化物半導体層上のソース電極5とドレイン電極6との間には、絶縁膜8が形成されている。絶縁膜8としては、SiNを用いてもよく、SiOを用いてもよい。
上記ゲート電極7は、一例として、WN層とW層とが順に積層されたWN/W,WN/W/TiN,Pt,Ni,PdまたはTiNで形成される。また、ソース電極5およびドレイン電極6は、Ti層とAl層とが順に積層されたTi/Al,Ti/Al/TiN、または、Hf/Al上にHf/Auを積層したHf/Al/Hf/Auで形成される。
上記ゲート電極7は、下側が絶縁膜8に挿通されている基部7aと、絶縁膜8上に位置して基部7aからドレイン電極6およびソース電極5に向かって延在しているゲートフィールドプレート部7bとを有している。基部7aは、ソース電極5とドレイン電極6との間において上記窒化物半導体層上に配置され、上記窒化物半導体層と上記電気的な接合の一例であるショットキー接合している。
上記ゲート電極7,ソース電極5,ドレイン電極6および絶縁膜8の上には、層間絶縁膜9が形成されている。この層間絶縁膜9は、SiNを用いて形成されているが、SiOを用いてもよい。また、SiNとSiOとの積層膜で形成してもよい。
上記層間絶縁膜9におけるソース電極5上の一部にはソースコンタクトホール10が設けられる一方、ドレイン電極6上の一部にはドレインコンタクトホール11が設けられている。そして、ソースコンタクトホール10を介して、ソース電極5とソース配線電極12とが接続されている。また、ドレインコンタクトホール11を介して、ドレイン電極6とドレイン配線電極13とが接続されている。尚、ソース配線電極12とドレイン配線電極13とは、Ti/Al,Ti/Al/TiN,Ti/AlCu,Ti/AlCu/TiN,Ti/TiN/Al/TiNまたはTi/TiN/AlCu/TiNで形成される。
また、上記ソース配線電極12に接続されると共に、層間絶縁膜9上に延在しているソースフィールドプレート部14が形成されている。同様に、ドレイン配線電極13に接続されると共に、層間絶縁膜9上に延在しているドレインフィールドプレート部15が形成されている。
図1に示すように、上記ゲート電極7において、基部7aのドレイン電極6側の端部とドレイン電極6のゲート電極7側の端部との間の距離を、ゲート電極‐ドレイン電極間距離Lgdとする。また、基部7aのドレイン電極6側の端部とソースフィールドプレート部14のドレインフィールドプレート部15側端部との間の距離を、ソースフィールドプレート長Lsfpとする。さらに、ドレイン電極6のゲート電極7側の端部とドレインフィールドプレート部15のソースフィールドプレート部14側の端部との距離を、ドレインフィールドプレート長Ldfpとする。
図2は、オフバイアス(室温下において、ゲート電圧が−10V、ドレイン電圧が600V、ソース電圧が0V、Si基板1は接地)時において、上記窒化物半導体層のシートキャリア濃度と、上記窒化物半導体層の表面から深さ10nmの位置での電界強度との関係を示すグラフである。図2中、●はゲート電極7のゲートフィールドプレート部7bにおけるドレイン側の端(以下、単にゲート電極7の端と言う)であり、▲はソースフィールドプレート部14の端であり、■はドレイン電極6の端である。
窒化物半導体を利用した電界効果トランジスタにおいては、オン抵抗を低下させることが課題となっている。その解決方法として、窒化物半導体層のシートキャリア濃度を増加させる方法が知られている。
しかしながら、図2から分かるように、上記窒化物半導体層のシートキャリア濃度の増加に伴ってゲート電極7端下における上記窒化物半導体層の電界強度が上昇し、上記シートキャリア濃度が4.75×1012cm−2を超えると、ゲート電極7端下の上記窒化物半導体層の電界強度がドレイン電極6端下の上記窒化物半導体層の電界強度を超えてしまうことになる。その場合、ゲート電極7端下の上記窒化物半導体層の電界強度の上昇は、ゲート電極7端における破壊に繋がり、素子の耐圧を低下させてしまう原因となる。
その解決方法として、上記ソース電極配線12を利用したソースフィールドプレート構造によって、ゲート電極7端下の電界強度を緩和することが可能となる。
しかしながら、図3に示すように、上記ゲート電極‐ドレイン電極間距離Lgdに対し、ソースフィールドプレート長Lsfpを長くする、すなわち、Lsfp/Lgdを増加させることにより、ゲート電極7端下の窒化物半導体層の電界強度を緩和することができるものの、その効果には徐々に小さくなってしまう。
また、上記ソースフィールドプレート構造を設けることによって、ゲート電極7とドレイン電極6の間で、新たにソースフィールドプレート部14端下の上記窒化物半導体層に電界ピークが発生することになる。そして、図4に示すように、Lsfp/Lgdを増加させることによって、ソースフィールドプレート部14端下の上記窒化物半導体層における電界強度は上昇していく。
上記ゲート電極7とドレイン電極6との間の電界強度の高い箇所では、電子トラップを引き起こすので電流コラプス特性の悪化に繋がる。そのため、高電圧使用下における素子の信頼性が低下してしまうという問題が発生する。
その問題を解決するために、本実施の形態においては、新たにドレイン配線電極13をドレインフィールドプレート部15として使用し、その長さであるドレインフィールドプレート長Ldfpを詳細に調節することを行った。そして、ゲート電極7端下の上記窒化物半導体層の電界強度を緩和した状態で、ソースフィールドプレート部14端下での電界強度を緩和することにより、高電圧状態でも電流コラプス特性に優れ、破壊耐圧が大きく、オン抵抗の小さな電界効果トランジスタを製造することを可能にした。
上記ドレインフィールドプレート長Ldfpの具体的な調節範囲は、0.28≦Lsfp/Lgd≦0.60、且つ、0<Ldfp/Lsfp≦0.7である。この範囲を満たした場合に、ゲート電極7端下の上記窒化物半導体層の電界強度を緩和した状態で、ソースフィールドプレート部14端下の上記窒化物半導体層の電界を緩和することにより、高電圧状態でも電流コラプス特性に優れ、破壊耐圧が大きく、オン抵抗の小さな電界効果トランジスタを製造することが可能になる。
先ず、上記0.28≦Lsfp/Lgd≦0.60の調節範囲に関しては、この調節範囲よりも小さくなると、ゲート電極7端下の上記窒化物半導体層の電界強度が上昇してしまい、ゲート電極7端での破壊が生ずる。これに対し、上記調節範囲より大きくなると、上述したように、ソースフィールドプレート部14端下の上記窒化物半導体層での電界強度が上昇し、電流コラプス特性が悪化してしまう。具体的には、電流コラプス値が1.5を超える値となった。
尚、本明細書中において言う電流コラプス値とは、オフバイアス(室温下において、ゲート電圧が−10V、ドレイン電圧が600V、ソース電圧が0V、Si基板1は接地)を4sec間印加後、印加電圧をオフし、0.1μsec後にオン抵抗Ronを計測する。その場合におけるオン抵抗Ronの初期オン抵抗Ron0に対する比「Ron/Ron0」の値である。
次に、上述した0.28≦Lsfp/Lgd≦0.60の範囲を満たした状態での、0<Ldfp/Lsfp≦0.7の調節範囲について述べる。
図5は、上記「Ldfp/Lsfp」の調節範囲の一例を示し、高電圧オフバイアス時(ゲート電圧が−10V、ドレイン電圧が600V、ソース電圧が0V、Si基板1は接地)に、ドレインフィールドプレート長Ldfpを変化させた場合における各箇所での上記窒化物半導体層の表面から深さ10nmの位置における電界強度の変化を表すグラフである。図5より、Lsfp/Lgdの値を一定値(=0.40)に固定した状態で、Ldfp/Lsfpの値を0.95から0.55まで変化させた場合に、ゲート電極7端下の上記窒化物半導体層の電界強度を緩和した状態で、ソースフィールドプレート部14端下の上記窒化物半導体層の電界強度が緩和されていることが分かる。
その際に、上記ドレインフィールドプレート部15端下の上記窒化物半導体層の電界強度も同時に緩和されているので、ゲート電極7とドレイン電極6間の領域における上記窒化物半導体層の電界強度を、全体的に緩和することが可能になっている。
上記ドレインフィールドプレート長Ldfpの調節範囲(0.28≦Lsfp/Lgd≦0.60,0<Ldfp/Lsfp≦0.7)において電界強度が緩和された効果として、特性変動、すなわち電流コラプス特性の改善が挙げられる。その一例として、上記Ldfp/Lsfpが調節範囲外であるLsfp/Lgd=0.40,Ldfp/Lsfp=0.80の場合には、電流コラプス値は1.6であった。しかしながら、上記調節範囲内であるLsfp/Lgd=0.40,Ldfp/Lsfp=0.55の場合には、電流コラプス値は1.4となった。
また、他の例として、Lsfp/Lgd=0.40,Ldfp/Lsfp=0.25の場合には、電流コラプス値は1.1となった。さらに、他の例としてLsfp/Lgd=0.60,Ldfp/Lsfp=0.25の場合には、電流コラプス値は1.3となった。何れの例の場合にも、「Lsfp/Lgd」および「Ldfp/Lsfp」を上記調節範囲内に設定することによって、電流コラプス特性を改善することができた。尚、上述の結果は、ゲート電極‐ドレイン電極間距離Lgd=20μmの場合の結果である。
以上の結果は一例であり、纏めると、上記ソースフィールドプレート長Lsfpとゲート電極‐ドレイン電極間距離Lgdとの比「Lsfp/Lgd」の値と、ドレインフィールドプレート長Ldfpとソースフィールドプレート長Lsfpとの比「Ldfp/Lsfp」の値との調節範囲を、0.28≦Lsfp/Lgd≦0.60、且つ、0<Ldfp/Lsfp≦0.7に設定することによって、電流コラプス値を1.5以下に抑えることが可能となる。
尚、上述の結果からすると、ドレインフィールドプレート長Ldfpを短くすればするほど、電流コラプス特性を向上させるという効果が得られるように考えられる。しかしながら、Ldfp<0、すなわち、ドレイン電極6のゲート電極7側端部よりもドレイン配線電極13のソース配線電極12側の端部が内側に入ってしまうと、ドレイン電極6端下の上記窒化物半導体層での電界強度が非常に高くなってしまうという別の課題が発生してしまう。
上記ドレイン電極6端に高電界が印加されると、その箇所においてホール(正孔)が生成されてしまい、発生したホールが上記窒化物半導体層を移動することによるリーク電流の上昇を引き起こしてしまう。実際に、Ldfp<0とした場合には、オフバイアス(室温下において、ゲート電圧が−10V、ドレイン電圧が600V、ソース電圧が0V、Si基板1は接地)時において、リーク電流が1×10−6Aとなり、Ldfp≧0の場合に比較して、約1桁増加してしまう結果となった。
要するに、本願発明者は、窒化物半導体を利用した本電界効果トランジスタのゲート電極7端下の窒化物半導体層の電界強度を緩和した状態で、ソースフィールドプレート部14端下の上記窒化物半導体層の電界強度を抑制することによって、高電圧状態でも、電流コラプス特性に優れて、オン抵抗が小さく、尚且つ破壊耐圧が大きく、リーク電流が小さな窒化物半導体デバイスを作製するために鋭意検討を行った。その結果、上記特許文献1において提案されている構造だけでは効果が不十分であり、ゲート電極‐ドレイン電極間距離Lgd、ソースフィールドプレート長Lsfp、ドレインフィールドプレート長Ldfpを、詳細に規定しなければ、本願発明の課題は解決できないことを見出したのである。
すなわち、上記構成の電界効果トランジスタによれば、上記窒化物半導体層のシートキャリア濃度が4.75×1012cm−2以上、且つ、0.28≦Lsfp/Lgd≦0.60、且つ、0<Ldfp/Lsfp≦0.7に設定することによって、ゲート電極7端下の上記窒化物半導体層の電界強度を緩和した状態で、ソースフィールドプレート部14端下の上記窒化物半導体層の電界強度を緩和し、高電圧状態でも電流コラプス特性に優れて、オン抵抗が小さく、尚且つ破壊耐圧が大きく、リーク電流を小さくすることが可能になるのである。
・第2実施の形態
図6は、本実施の形態の電界効果トランジスタにおける断面模式図である。この電界効果トランジスタは、GaN系HFETであり、図6に示すように、Si基板21の上に、バッファ層22を介して、アンドープGaN層23とアンドープAlGaN層24(厚さ30nm)とを順次に積層している。ここでは、一例としてAlGaN層24の厚さを30nmとしたが、15nm〜40nmの間で設定することが望ましい。こうして、アンドープGaN層23とアンドープAlGaN層24との界面に、2DEG(2次元電子ガス)を発生させるようにしている。ここで、アンドープGaN層23とアンドープAlGaN層24とは、上記窒化物半導体層の一例である。
尚、上記基板21は、Si基板に限らず、サファイア基板やSiC基板を用いてもよく、サファイア基板やSi基板上に窒化物半導体層を成長させたものあってもよい。または、GaN基板上にAlGaN層を成長させる等のように、窒化物半導体からなる基板上に窒化物半導体層を成長させたものであってもよい。
また、適宜、上記バッファ層22をSi基板21と各層間に形成してもよい。また、アンドープGaN層23とアンドープAlGaN層24との間に、層厚1nm程度のAlN層をヘテロ改善層として形成してもよい。また、アンドープAlGaN層24上にGaNキャップ層を形成してもよい。
上記アンドープAlGaN層24を貫通して、アンドープGaN層23内に達するリセスが、互いに予め定められた所定の間隔をあけて形成されており、互いに隣接するリセスのうちの一方上にはソース電極25が形成されている。また、他方上にはドレイン電極26が形成されている。さらに、ソース電極25とドレイン電極26との間には、ゲート電極27が形成されている。
尚、上記リセスを形成せずに、上記アンドープAlGaN層24上にソース電極25とドレイン電極26とを形成してもよい。その場合は、アンドープAlGaN層24の厚さを、例えば20nmとして、ソース電極25とドレイン電極26とをアニールすることによって、オーミックコンタクトを可能にできる。また、アンドープAlGaN層24の厚さを例えば30nmとして、アンドープAlGaN層24のオーミックコンタクト部分に予めSiドープを行ってn型化させることによって、電極のオーミックコンタクトを可能にしてもよい。
上記アンドープAlGaN層24とアンドープGaN層23とで成る上記窒化物半導体層上におけるソース電極25とドレイン電極26との間には、第1の絶縁膜28が形成されている。第1の絶縁膜28としては、SiNを用いてもよく、SiOを用いてもよい。
上記ゲート電極27は、一例として、WN層とW層とが順に積層されたWN/W,WN/W/TiN,Pt,Ni,PdまたはTiNで形成される。また、ソース電極25およびドレイン電極26は、Ti層とAl層とが順に積層されたTi/Al,Ti/Al/TiN、または、Hf/Al上にHf/Auを積層したHf/Al/Hf/Auで形成される。
上記ゲート電極27は、下側が第1の絶縁膜28に挿通されている基部27aと、第1の絶縁膜28上に位置して基部27aからドレイン電極26およびソース電極25に向かって延在しているゲートフィールドプレート部27bとを有している。
ここで、本実施の形態においては、上記ゲート電極27の直下には、ゲート電極27の下面を覆うように、オフバイアス時にゲート電極からソース電極およびドレイン電極に向かってリークする電子の経路を遮断するための第2の絶縁膜36が設けられている。こうして、ゲート電極27の基部27aは、第2の絶縁膜36を介して上記窒化物半導体層と電気的に接合しているのである。ここで、第2の絶縁膜36としては、SiNを用いてもよく、SiOを用いてもよい。
上記ゲート電極27,ソース電極25,ドレイン電極26および第1の絶縁膜28の上には、層間絶縁膜29が形成されている。この層間絶縁膜29は、SiNを用いて形成されているが、SiOを用いてもよい。また、SiNとSiOとの積層膜で形成してもよい。
上記層間絶縁膜29におけるソース電極2上の一部にはソースコンタクトホール30が設けられる一方、ドレイン電極26上の一部にはドレインコンタクトホール31が設けられている。そして、ソースコンタクトホール30を介して、ソース電極25とソース配線電極32とが接続されている。同様に、ドレインコンタクトホール31を介して、ドレイン電極26とドレイン配線電極33とが接続されている。尚、ソース配線電極32とドレイン配線電極33とは、Ti/Al,Ti/Al/TiN,Ti/AlCu,Ti/AlCu/TiN,Ti/TiN/Al/TiNまたはTi/TiN/AlCu/TiNで形成される。
また、上記ソース配線電極32に接続されると共に、層間絶縁膜29上に延在しているソースフィールドプレート部34が形成されている。同様に、ドレイン配線電極33に接続されると共に、層間絶縁膜29上に延在しているドレインフィールドプレート部35が形成されている。
図6に示すように、上記ゲート電極27の基部27aとドレイン電極26との間に在る上記第1の絶縁膜28を絶縁膜28aとして、絶縁膜28aの基部27a側の端部と、ドレイン電極26のゲート電極27側の端部との間の距離を、ゲート電極‐ドレイン電極間距離Lgd2とする。また、絶縁膜28aの基部27a側の端部と、ソースフィールドプレート部34のドレインフィールドプレート部35側端部との間の距離を、ソースフィールドプレート長Lsfp2とする。さらに、ドレイン電極26のゲート電極27側の端部と、ドレインフィールドプレート部35のソースフィールドプレート部34側の端部との距離を、ドレインフィールドプレート長Ldfpとする。
上記構成の電界効果トランジスタによれば、上記第1実施の形態における電界効果トランジスタの場合と同様に、ソースフィールドプレート長Lsfp2とゲート電極‐ドレイン電極間距離Lgdとの比の値を「Lsfp2/Lgd2」とし、ドレインフィールドプレート長Ldfpとソースフィールドプレート長Lsfp2との比の値を「Ldfp/Lsfp2」とした場合に、上記窒化物半導体層のシートキャリア濃度が4.75×1012cm−2以上、且つ、0.28≦Lsfp2/Lgd2≦0.60、且つ、0<Ldfp/Lsfp2≦0.7に設定することによって、ゲート電極27端下の上記窒化物半導体層の電界強度を緩和した状態で、ソースフィールドプレート部34端下の上記窒化物半導体層の電界強度を緩和することができる。そのため、高電圧状態でも電流コラプス値を1.5以下にすることが可能になった。
さらに、上記第2の絶縁膜36を、ゲート電極7の直下にゲート電極7の下面を覆うように延在させて設けている。そのために、第2の絶縁膜36を設けない場合に比較して、電界効果トランジスタの電流コラプス値および破壊耐圧の上昇を抑制した状態で、オフバイアス(室温下において、ゲート電圧が−10V、ドレイン電圧が600V、ソース電圧が0V、Si基板21は接地)時において、リーク電流を8×10−8Aから9×10−10Aへと約2桁減少させることが可能になる。
尚、本実施の形態においては、一例として、上記第2の絶縁膜36の膜厚を20nmとしている。しかしながら、第2の絶縁膜36の膜厚は、20nmに限定されるものではなく、10nmから40nmの範囲で同様の効果を得ることが可能である。
また、上記各実施の形態により、この発明の具体的な実施の形態について説明した。しかしながら、この発明は上記各実施の形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することができる。例えば、上記第1実施の形態および上記第2実施の形態夫々の特徴点を、様々に組み合わせても差し支えない。
以上のごとく、この発明の電界効果トランジスタは、
窒化物半導体層3,4,23,24と、
上記窒化物半導体層3,4,23,24上または上記窒化物半導体層3,4,23,24内に少なくとも一部が形成されると共に、互いに間隔をおいて配置されたソース電極5,25およびドレイン電極6,26と、
上記ソース電極5,25と上記ドレイン電極6,26との間における上記窒化物半導体層3,4,23,24上に形成された絶縁膜8,28と、
上記ソース電極5,25と上記ドレイン電極6,26との間における上記窒化物半導体層3,4,23,24上に形成されると共に、端部が上記絶縁膜8,28に挿通されて上記窒化物半導体層3,4,23,24と電気的に接合している基部7a,27aと、上記絶縁膜8,28上に位置して上記基部7a,27aから上記ドレイン電極6,26および上記ソース電極5,25に向かって延在しているゲートフィールドプレート部7b,27bとを有するゲート電極7,27と、
上記ソース電極5,25、上記ドレイン電極6,26、上記ゲート電極7,27および上記絶縁膜8,28上に形成された層間絶縁膜9,29と、
上記層間絶縁膜9,29を貫通して、上記ソース電極5,25に接続されたソース配線電極12,32と、
上記層間絶縁膜9,29を貫通して、上記ドレイン電極6,26に接続されたドレイン配線電極13,33と、
上記ソース配線電極12,32に接続されると共に、上記層間絶縁膜9,29上に延在して形成されたソースフィールドプレート部14,34と、
上記ドレイン配線電極13,33に接続されると共に、上記層間絶縁膜9,29上に延在して形成されたドレインフィールドプレート部15,35と
を備え、
上記ソースフィールドプレート部14,34における上記ドレインフィールドプレート部15,35側の端部は、上記ゲート電極7,27の上記基部7a,27aにおける上記ドレイン電極6,26側の端部よりも上記ドレイン電極6,26側に突出しており、
上記ドレインフィールドプレート部15,35における上記ソースフィールドプレート部14,34側の端部は、上記ドレイン電極6,26における上記ゲート電極7,27側の端部よりも上記ゲート電極7,27側に突出している
ことを特徴としている。
上記構成によれば、上記ソースフィールドプレート部14,34におけるドレインフィールドプレート部15,35側の端部は、上記ゲート電極7,27の上記基部7a,27aにおける上記ドレイン電極6,26側の端部よりも上記ドレイン電極6,26側に突出している。したがって、上記ゲート電極7,27端下の上記窒化物半導体層の電界強度を緩和して、上記ゲート電極7,27端における破壊耐圧を向上させることができる。
その場合、上記ソースフィールドプレート構造を設けたことによって、上記ゲート電極7,27と上記ドレイン電極6,26との間の上記窒化物半導体層3,4,23,24に電界ピークが発生し、電子トラップに起因して電流コラプス特性が悪化することになる。
そこで、この発明では、さらに、上記ドレインフィールドプレート部15,35における上記ソースフィールドプレート部14,34側の端部を、上記ドレイン電極6,26における上記ゲート電極7,27側の端部よりも上記ゲート電極7,27側に突出させている。したがって、上記ソースフィールドプレート部14,34端下での電界強度を緩和することが可能になり、上記ソースフィールドプレート構造を設けたことによる電流コラプス特性の悪化を防止することが可能になる。
また、一実施の形態の電界効果トランジスタでは、
上記ゲート電極27の下面を覆って形成された上記絶縁膜28とは異なる他の絶縁膜36を備えている。
この実施の形態によれば、上記ゲート電極27の下面を覆うように、上記絶縁膜28とは異なる他の絶縁膜36を形成している。したがって、上記他の絶縁膜36を設けない場合に比較して、上記電流コラプス値および破壊耐圧の上昇を抑制した状態で、オフバイアス時において、リーク電流を約2桁減少させることが可能になる。
また、一実施の形態の電界効果トランジスタでは、
上記窒化物半導体層3,4,23,24におけるシートキャリア濃度が、4.75×1012cm−2以上であり、
且つ上記ゲート電極7,27の上記基部7a,27aと上記ドレイン電極6,26との間に在る上記絶縁膜8,28における上記基部7a,27a側の端部と、上記ドレイン電極6,26における上記ゲート電極7,27側の端部との距離をLgdとし、上記ゲート電極7,27の上記基部7a,27aと上記ドレイン電極6,26との間に在る上記絶縁膜8,28における上記基部7a,27a側の端部と、上記ソースフィールドプレート部14,34における上記ドレインフィールドプレート部15,35側の端部との距離をLsfpとし、上記ドレインフィールドプレート部15,35における上記ソースフィールドプレート部14,34側の端部と、上記ドレイン電極6,26における上記ゲート電極7,27側の端部との距離をLdfpとした場合に、
0.28≦Lsfp/Lgd≦0.60、且つ、0<Ldfp/Lsfp≦0.7
の関係を満たしている。
この実施の形態によれば、上記ソースフィールドプレート部14,34の上記ゲート電極7,27の上記基部7a,27aからの突出量であるLsfpの範囲を、上記絶縁膜8,28aの上記基部7a,27a側の端部と上記ドレイン電極6,26との間隔であるLgdに対する比によって規定している。また、上記ドレインフィールドプレート部15,35の上記ドレイン電極6,26からの突出量であるLdfpの範囲を、上記ソースフィールドプレート部14,34の上記ゲート電極7,27の基部7a,27aからの突出量であるLsfpに対する比によって規定している。
したがって、本電界効果トランジスタのオン抵抗を低下させるために、上記窒化物半導体層のシートキャリア濃度を4.75×1012cm−2以上にした場合であっても、確実に、上記ゲート電極7,27端下の上記窒化物半導体層3,4,23,24の電界強度を緩和した状態で、上記ソースフィールドプレート部14,34端下の上記窒化物半導体層3,4,23,24の電界強度を緩和することができる。
1,21…Si基板、
2,22…バッファ層、
3,23…アンドープGaN層、
4,24…アンドープAlGaN層、
5,25…ソース電極、
6,26…ドレイン電極、
7,27…ゲート電極、
7a,27a…基部、
7b,27b…ゲートフィールドプレート部、
8…絶縁膜、
9,29…層間絶縁膜、
10,30…ソースコンタクトホール、
11,31…ドレインコンタクトホール、
12,32…ソース配線電極、
13,33…ドレイン配線電極、
14,34…ソースフィールドプレート部、
15,35…ドレインフィールドプレート部、
28…第1の絶縁膜、
36…第2の絶縁膜。

Claims (3)

  1. 窒化物半導体層と、
    上記窒化物半導体層上または上記窒化物半導体層内に少なくとも一部が形成されると共に、互いに間隔をおいて配置されたソース電極およびドレイン電極と、
    上記ソース電極と上記ドレイン電極との間における上記窒化物半導体層上に形成された絶縁膜と、
    上記ソース電極と上記ドレイン電極との間における上記窒化物半導体層上に形成されると共に、一端部が上記絶縁膜に挿通されて上記窒化物半導体層と電気的に接合している基部と、上記絶縁膜上に位置して上記基部から上記ドレイン電極および上記ソース電極に向かって延在しているゲートフィールドプレート部とを有するゲート電極と、
    上記ソース電極,上記ドレイン電極,上記ゲート電極および上記絶縁膜上に形成された層間絶縁膜と、
    上記層間絶縁膜を貫通して、上記ソース電極に接続されたソース配線電極と、
    上記層間絶縁膜を貫通して、上記ドレイン電極に接続されたドレイン配線電極と、
    上記ソース配線電極に接続されると共に、上記層間絶縁膜上に延在して形成されたソースフィールドプレート部と、
    上記ドレイン配線電極に接続されると共に、上記層間絶縁膜上に延在して形成されたドレインフィールドプレート部と
    を備え、
    上記ソースフィールドプレート部における上記ドレインフィールドプレート部側の端部は、上記ゲート電極の上記基部における上記ドレイン電極側の端部よりも上記ドレイン電極側に突出しており、
    上記ドレインフィールドプレート部における上記ソースフィールドプレート部側の端部は、上記ドレイン電極における上記ゲート電極側の端部よりも上記ゲート電極側に突出している
    ことを特徴とする電界効果トランジスタ。
  2. 請求項1に記載の電界効果トランジスタにおいて、
    上記ゲート電極の下面を覆って形成された上記絶縁膜とは異なる他の絶縁膜を備えた
    ことを特徴とする電界効果トランジスタ。
  3. 請求項1または請求項2に記載の電界効果トランジスタにおいて、
    上記窒化物半導体層におけるシートキャリア濃度が、4.75×1012cm−2以上であり、
    且つ上記ゲート電極の上記基部と上記ドレイン電極との間に在る上記絶縁膜における上記基部側の端部と、上記ドレイン電極における上記ゲート電極側の端部との距離をLgdとし、上記ゲート電極の上記基部と上記ドレイン電極との間に在る上記絶縁膜における上記基部側の端部と、上記ソースフィールドプレート部における上記ドレインフィールドプレート部側の端部との距離をLsfpとし、上記ドレインフィールドプレート部における上記ソースフィールドプレート部側の端部と、上記ドレイン電極における上記ゲート電極側の端部との距離をLdfpとした場合に、
    0.28≦Lsfp/Lgd≦0.60、且つ、0<Ldfp/Lsfp≦0.7
    の関係を満たしている
    ことを特徴とする電界効果トランジスタ。
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