JP2015208725A - 塗装装置 - Google Patents

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浩一 樋川
Koichi Toikawa
浩一 樋川
翔志 柿崎
Shoji Kakizaki
翔志 柿崎
敏正 塚田
Toshimasa Tsukada
敏正 塚田
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Abstract

【課題】 塗料カーテンを通過した被塗装材の後端に生じる気流(随伴気流)の影響によって、被塗装材が塗料によって汚れることを回避した塗装装置を提供する。
【解決手段】 搬送される被塗装材Wに塗装を行う塗装装置10であって、被塗装材Wを搬送する第1コンベア20と、第1コンベア20からの被塗装材Wを引き続き搬送する第2コンベア30と、第1コンベア20と第2コンベア30との間に配置され、被塗装材Wの搬送方向と交差して塗料を薄膜状にして流れ落とす塗料カーテン52を形成するフローコーター50と、被塗装材Wが塗料カーテン52を通過した際に、塗料カーテン52に気体を吹付ける気体吹付け装置70と、を備える。
【選択図】図7

Description

本発明は塗装装置に関し、特に、搬送される被塗装材に塗装を行う塗装装置に関する。
このような塗装装置としては、たとえば特許文献1に記載されているように、被塗装材を搬送する入口側コンベアと、入口側コンベアからの被塗装材を引き継がれて搬送する出口側コンベアと、入口側コンベアと出口側コンベアとの間に配置され、被塗装材の搬送方向と交差して塗料を薄膜状にして流れ落とす塗料カーテンを形成するフローコーターと、を備えたものが知られている。
しかし、このような塗装装置は、塗料カーテンを通過した被塗装材の後端に生じる気流(随伴気流)の影響によって塗料カーテンが揺らぐようになり、出口側コンベアに塗料が付着し、その後に搬送される被塗装材の裏面を汚すことになるという不都合を有していた。
特開平11−47659号公報
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、塗料カーテンを通過した被塗装材の後端に生じる気流(随伴気流)の影響によって、被塗装材が塗料によって汚れることを回避した塗装装置を提供することにある。
本発明の塗装装置は、以下の構成によって把握される。
(1)本発明の塗装装置は、搬送される被塗装材に塗装を行う塗装装置であって、前記被塗装材を搬送する第1コンベアと、前記第1コンベアからの前記被塗装材を引き続き搬送する第2コンベアと、前記第1コンベアと前記第2コンベアとの間に配置され、前記被塗装材の搬送方向と交差して塗料を薄膜状にして流れ落とす塗料カーテンを形成するフローコーターと、前記被塗装材が前記塗料カーテンを通過した際に、前記塗料カーテンに気体を吹付ける気体吹付け装置と、を備えることを特徴とする。
(2)本発明の塗装装置は、(1)の構成において、前記気体吹付け装置は、前記第2コンベア側に設けられることを特徴とする。
(3)本発明の塗装装置は、(1)又は(2)の構成において、前記第1コンベアによって搬送される前記被塗装材の所定の位置を検知する検知部と、前記所定の位置が検知部で検知されたことを起点として前記被塗装材がいつ前記塗料カーテンを通過するのかを求める演算を行う演算部と、を備え、前記気体吹付け装置は、前記演算部の演算結果に基づき、前記被塗装材の前記塗料カーテンの通過に合わせて前記塗料カーテンに前記気体の吹付けを行うことを特徴とする。
(4)本発明の塗装装置は、(1)から(3)のいずれか1つの構成において、前記第1コンベアと前記第2コンベアが、それぞれ、前記被塗装材の搬送方向と直交する方向に並設された複数の紐状の搬送ベルトを有することを特徴とする。
(5)本発明の塗装装置は、(1)から(4)のいずれか1つの構成において、前記塗料カーテンへの前記気体吹付け装置による前記気体の吹付けが前記フローコーターのスリット近傍になされることを特徴とする。
(6)本発明の塗装装置は、(1)から(5)のいずれか1つの構成において、前記塗料カーテンの形状が前記フローコーターから垂下する一対のガイド棒及び各ガイド棒の先端が当接される前記塗料を回収する容器の面によって規制されることを特徴とする。
(7)本発明の塗装装置は、(6)の構成において、前記塗料カーテンへの前記気体吹付け装置による気体の吹付けが、前記塗料カーテンの水平方向において、前記ガイド棒の近傍部は少ない量で、前記ガイド棒の近傍部を除く他の部分は前記ガイド棒の近傍部より大きな量でほぼ均一になされることを特徴とする。
このように構成した塗装装置によれば、塗料カーテンを通過した被塗装材の後端に生じる気流(随伴気流)の影響によって、被塗装材が塗料によって汚れることを回避することができる。
本発明の塗装装置の全体を示す斜視図である。 図1に示す塗装装置を矢視方向Aから観た一部側面図である。 本発明の塗装装置に備えられるフローコーター、塗料カーテン、回収容器を示す斜視図である。 本発明の塗装装置に備えられる気体吹付け装置を示す斜視図である。 図4のV−V線における断面図である。 気体吹付け装置の気体の吹付け制御を説明する図である。 本発明の効果を説明する模式図である。 気体吹付け装置から塗料カーテンに気体を吹付ける場合の各種態様を示した模式図である。 実際の塗装装置に本発明を適用した時の塗料カーテンの状態(効果)を示す図である。 気体吹付け装置から塗料カーテンに気体を吹付ける場合の水平面における気体量の分布、これによる塗料カーテンの形状変化を示した図である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、実施形態)について詳細に説明する。なお、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号を付している。
(実施形態1)
図1は、本発明の塗装装置の全体を示す斜視図である。図1において、塗装装置10は、まず、一方向(図中y方向)に延在する入口側コンベア(第1コンベアと称する場合がある)20と出口側コンベア(第2コンベアと称する場合がある)30が並設されている。入口側コンベア20と出口側コンベア30は互いに離間して該方向(図中y方向)に並設され、入口側コンベア20と出口側コンベア30の間の離間部40には入口側コンベア20と出口側コンベア30よりも上方の位置にフローコーター50が設置されている。
入口側コンベア20によって搬送される被塗装材(図7、8において符号Wで示す)は、フローコーター50から流れ落ちる塗料によって塗装され、その後の搬送は出口側コンベア30によって引き続かれるようになっている。
入口側コンベア20は、被塗装材Wの搬送方向と直交する方向(図中x方向)に並設された複数の紐状の搬送ベルト21を有するようになっている。各搬送ベルト21は、入口側コンベア20の各端部に設けられたプーリ22に巻かれ、該プーリ22の回転による上方側のベルトの図中y方向の移動によって、該ベルト上に載置された被塗装材Wが搬送されるようになっている。出口側コンベア30も入口側コンベア20と同様の構成からなり、出口側コンベア30の各端部に設けられたプーリ32と、このプーリ32に巻かれた搬送ベルト31を有するようになっている。このように、複数の紐状の搬送ベルト21、31とすることで、各紐状の搬送ベルト21、31間に空気の逃げ道ができるため、平ベルトと比べ被塗装材Wの搬送時に発生する随伴気流を低減することが可能となる。また、後ほど詳細に説明するが、搬送ベルト21、31間の空気の逃げ道は、随伴気流に対向するように吹付けられる気体の逃げ場にもなる。
図2は、図1の矢視方向Aから観た側面図である。図2に示すように、入口側コンベア20と出口側コンベア30の間の離間部40には入口側コンベア20と出口側コンベア30を跨るようにして棚部60が設けられている。棚部60には、離間部40の真上に相当する位置にフローコーター50が配置されている。フローコーター50は、図3の模式図で示すように、被塗装材Wの搬送方向(図中y方向)と直交する方向(図中x方向)に延在する塗料ヘッド51に塗料が充填され、該塗料ヘッド51の底部に設けたスリット55(図示せず)から塗料が流れ落ちることにより、被塗装材Wの搬送方向(図中y方向)と交差する薄膜状の塗料カーテン52を形成するようになっている。入口側コンベア20から搬送される被塗装材Wが該塗料カーテン52を通過することにより被塗装材Wの表面に塗料が均一に塗布されるようになっている。
なお、図3に示すように、塗料ヘッド51の図中x方向の両端のそれぞれから垂下する一対のガイド棒53が取付けられ、各ガイド棒53の先端は、塗料ヘッド51からの塗料を回収する回収容器54の面に当接されるようになっている。ここで、回収容器54の前記面は、塗料カーテン52からの塗料を回収容器54の底面54Aに導く斜面54Bの一部(対向する他の斜面54B’との分水部)となっている。これにより、塗料ヘッド51から流れ落ちる塗料カーテン52は、一対のガイド棒53および塗料ヘッド51の面によって矩形状の形状になるように規制されるようになる。すなわち、塗料カーテン52の形状を一定に保つことができ、被塗装材Wへの塗料の塗布の均一化を図ることができるようになる。
図2に戻り、棚部60には、フローコーター50と隣接して気体吹付け装置70が配置されている。気体吹付け装置70はフローコーター50に対して出口側コンベア30側に配置されている。被塗装材Wの搬送時に発生する随伴気流は、被塗装材Wの進行方向に向かう気流であるため、上記のように、気体吹付け装置70を出口側コンベア30側に配置し、被塗装材Wの進行方向と逆向きに、つまり、随伴気流に対向するように気体の吹付けが行えるようにしている。したがって、気体吹付け装置70は、被塗装材Wが塗料カーテン52を通過した際に、塗料カーテン52が受ける随伴気流の影響を相殺するように、随伴気流に対向する気体を、吹付け口71を通して塗料カーテン52へ吹付けるようになっている。
図4は、気体吹付け装置70を示した斜視図である。以下で説明する本実施形態では、気体吹付け装置70に用いる気体として空気を用いている場合について説明する。気体吹付け装置70は、送風機72によって外部から取り込んだ空気を、通常時においてその全部を気体排出口73から排出しているが、被塗装材Wが塗料カーテン52を通過した際には、吹付け口71へ導出させるようになっている。すなわち図4のV−V線における断面図である図5に示すように、気体吹付け装置70の内部には、たとえば電磁石74によって駆動するプランジャー75と、このプランジャー75によって吹付け口71を開閉する開閉機構76とを有する。通常、吹付け口71は開閉機構76によって閉塞され、送風機72からの空気は気体排出口73から排出されている(図中矢印α)。この際、吹付け口弁77が吹付け口71を閉塞するため、空気は気体排出口73のみから流れる。また、電磁石74が動作(通電)されることによってプランジャー75が作動し、さらに開閉機構76によって吹付け口71が開放し、送風機72からの空気が該吹付け口71から吹出される(図中矢印β)ようになっている。この際、気体排出口弁78が気体排出口73を閉塞するため、空気は吹付け口71のみから流れる。また、吹付け口71からの空気は塗料カーテン52のうちたとえばフローコーター50のスリット55近傍(図3参照)に吹付けるようになっている。
図6は、気体吹付け装置70の空気の吹付け制御の流れを説明する図である。図6に示すように、まず、検知部81があり、この検知部81は入口側コンベア20において被塗装材Wの所定の位置を検知するようになっている。検知部81は、図1に示すように入口側コンベア20のフローコーター50側の近傍部に配置されるようになっている。検知部81による被塗装材Wの所定の位置の検知は、被塗装材Wが検知部81で検知される瞬間である被塗装材Wの先端であってもよく、被塗装材Wが検知部81で検知されなくなる瞬間である被塗装材Wの後端であってもよい。
なお、検知部81は、例えば、ビデオカメラなどで被塗装材Wの搬送状態を撮影しておき、画像処理(画像認識)技術によって、被塗装材Wの所定の位置を検知するような構成でもよく、上記のように、検知部81を入口側コンベア20に配置することに限定されるものではない。
検知部81が被塗装材Wの所定の位置を検知すると検知信号が演算部82に入力されるようになっている。演算部82では、入口側コンベア20および出口側コンベア30の搬送速度の情報が予め格納されている。このため演算部82は、検知部81による被塗装材Wの所定の位置の検知を起点として、被塗装材Wが、いつ塗料カーテン52を通過するのか、その通過する瞬間を演算し求めることができる。そして、気体吹付け装置70は、演算部82が演算した被塗装材Wの塗料カーテン52の通過の瞬間に合わせて気体吹付け装置70の電磁石74を動作(通電)させるようになっている。これにより、プランジャー75が動作し、開閉機構76によって吹付け口71が開放し、送風機72からの空気が吹付け口71から吹出すようになっている。この吹出しの時間としては、たとえば約0.12秒が適当である。
なお、空気の吹付けは、上述した構成の気体吹付け装置70を用いることに限定されることはなく、たとえば、フイゴをエアーシリンダーで駆動する方法、あるいはチャンバー内に低圧エアーを直接供給する方法を用いた装置であってもよい。また、本実施形態では外気を吹付ける気体として利用した場合、つまり、気体が空気である場合について説明しているが、吹付ける気体は、空気に限定される必要はなく、気体吹付け装置70に窒素などの不活性ガスを供給し、その窒素などの不活性ガスを吹付けるようにしてもよい。要は、一定量の気体を瞬間的に吐出できる構成の気体吹付け装置であればよい。
図7(a)、(b)、(b’)は、本発明を適用した場合の効果を、適用しない場合と比較して示した模式図である。まず、図7(a)は、入口側コンベア20上の被塗装材Wがフローコーター50の塗料カーテン52を通過する手前にあることを示している。この場合、塗料カーテン52は近接する被塗装材Wによってほとんど影響を受けないことが確かめられる。図7(b)は、被塗装材Wが塗料カーテン52を通過したばかりで出口側コンベア30上にあることを示している。この場合、被塗装材Wの後端において随伴気流が生じ、これにともない塗料カーテン52は被塗装材Wの後端に追随するように形状が変化し、回収容器54からはみ出してしまうようになる。これにより、出口側コンベア30のフローコーター50側の近傍において塗料による汚染が生じ、その後に搬送される被塗装材Wの裏面を汚すことになる。これに対して、図7(b’)は、本願発明を適用したものであり、被塗装材Wが塗料カーテン52を通過した際に、気体吹付け装置70の吹付け口71を通して塗料カーテン52に空気を吹付けるようにしている。塗料カーテン52への空気吹付けによって、随伴気流が相殺され、塗料カーテン52は被塗装材Wの後端に追随するようなことがなくなり、回収容器54へ流れ落ちることを維持させることができる。このため、出口側コンベア30のフローコーター50側の近傍において塗料による汚染を回避することができる。
実際の塗装装置を用いて本発明の効果の確認を行った時の状態を図9に示す。
図9(a)、(b)の左側の図は、被塗装材Wの後端と塗料カーテン52が確認出来る範囲を示したものであり、右側の図は、塗料カーテン52の部分を拡大した図になっている。
図9(a)は、従来の塗装装置を模擬するために、被塗装材Wが塗料カーテン52を通過した際の吹付け口71からの空気の吹付けを行っていない。
一方、図9(b)は、本発明の効果を確認するために、被塗装材Wが塗料カーテン52を通過した際の吹付け口71からの空気の吹付けを実施している。
図9(a)と(b)を比較するとわかるとおり、従来の塗装装置のように空気の吹付けがないと塗料カーテン52が随伴気流よって大きく出口側コンベア30に引っ張られているが(図9(a)参照)、本発明の空気の吹付けを実施するようにすると、塗料カーテン52が出口側コンベア30に引っ張られることが抑制されていることがわかる(図9(b)参照)。
前述したように、本実施形態では、複数の紐状の搬送ベルト21、31としているので各紐状の搬送ベルト21、31間に空気の逃げ道がある。この結果、随伴気流の勢いを相殺するために、吹付け口71を通して随伴気流に対向するように塗料カーテン52に空気を吹付けた後、その随伴気流の空気も吹付けた空気も塗料カーテン52にふらつきなどを与えることなく、速やかに拡散する。
塗装装置10は、入口側コンベア20および出口側コンベア30の被塗装材Wの搬送速度が遅いと生産性が悪くなるので80m/分以上が好適であり、一方、被塗装材Wの搬送速度が速くなると随伴気流も大きくなるので180m/分以下の範囲で選択するのが好適である。
従来の塗装装置では、被塗装材Wの搬送速度が120m/分を超えると、随伴気流に伴う影響が大きく良好な塗装が困難であったが、本発明の構成によれば、被塗装材Wの搬送速度が120m/分を超える場合でも良好な塗装が可能である。
また、塗料ヘッド51のスリット55のスリット幅は、被塗装材Wへの塗装の厚みに応じて、例えば0.1mm以上、0.8mm以下の範囲で選択すればよい。
スリット幅が狭くなると塗料カーテン52の厚みが薄くなり、被塗装材Wへの塗装の厚みを薄くすることができ、逆に、スリット幅を広くすると塗料カーテン52の厚みが厚くなり被塗装材Wへの塗装の厚みを厚くすることができる。
従来の塗装装置では、スリット幅が0.5mm以下となるような薄膜塗装を行おうとすると塗料カーテン52の厚みが薄いため随伴気流の影響を受けやすく良好な塗装が困難であったが、本発明の構成によれば、スリット幅を0.5mm以下(例えば、スリット幅が0.3mm)とするような薄膜塗装の条件でも良好な塗装を行うことができる。
さらに、塗料ヘッド51の設置高さ、より具体的には、搬送ベルト21、31の上端から塗料ヘッド51のスリット55までの高さは、例えば、100mm以上、350mm以下の範囲で選択すればよい。
この高さが、低くなると塗料カーテン52の厚みが厚くなり、高くなると厚みが薄くなる。
この場合もスリット幅で説明したのと同様に、塗料ヘッド51の設置高さが高い位置で、従来では良好な塗装が困難である薄い塗料カーテン52の厚みとなるような場合でも、本発明の構成によれば、良好な塗装を行うことができる。
ここで、塗料カーテン52の厚みが厚いと、被塗装材Wが塗料カーテン52を通過した際、塗料の粘性によって塗料が被塗装材Wから上手く途切れない場合がある。
具体的には、塗料カーテン52が被塗装材W後端側から膜状に延び、被塗装材Wが搬送されることによって出口側コンベア30に付着するという問題が生ずる。
本実施形態の塗装装置10は、好適に塗料カーテン52の厚みを薄くできるので、塗料カーテン52の厚みを薄くすることによって被塗装材Wに付着した塗料が出口側コンベア30に付着するという問題を解決することができる。
次に、図8を参照しながら、気体吹付け装置70から塗料カーテン52に吹付ける空気について説明する。
図8(a)、(b)、(c)は、気体吹付け装置70によって塗料カーテン52に空気を吹付ける場合において、吹付ける範囲を変化させて示した模式図である。図8において、上段の図は、被塗装材Wがない状態で塗料カーテン52に空気を吹付けた状態を示した図であり、下段の図は、上段で示した状態の塗料カーテン52への空気の吹付けを被塗装材Wがある状態で行った場合を示したものである。図8(a)は、塗料カーテン52への気体吹付け装置70による空気の吹付けをフローコーター50の塗料出口(スリット55近傍)に行ったものである。この場合、塗料カーテン52はフローコーター50からの垂直面よりも入口側コンベア20側に揺られ、被塗装材Wの搬送に伴う随伴気流によって塗料カーテン52が被塗装材Wの後端に付着することを回避できる。また、フローコーター50からの塗料は全て回収容器54に回収させることができる。
一方、図8(b)は、塗料カーテン52への気体吹付け装置70による空気の吹付けを塗料カーテン52の上下方向の中央付近に行ったものである。この場合、被塗装材Wの無い状態である上段の図を見ると、塗料カーテン52は、随伴気流の影響を相殺すると考えられる方向に押されていることがわかるが、実際に被塗装材Wのある状態とすると下段の図に示すように、随伴気流の影響を相殺できず、被塗装材Wの搬送に伴う随伴気流によって塗料カーテン52が被塗装材Wの後端に引き寄せられ、出口側コンベア30側の回収容器54の縁からはみ出してしまう場合があった。
また、図8(c)は、塗料カーテン52への気体吹付け装置70による空気の吹付けを塗料カーテン52のほぼ全域に亘って略均一に行ったものである。この場合、図8(b)と同様に、被塗装材Wの無い状態である上段の図を見ると、塗料カーテン52は、随伴気流の影響を相殺すると考えられる方向に押されていることがわかる。
しかしながら、実際に被塗装材Wのある状態とすると下段の図に示すように、随伴気流の影響を相殺できず、被塗装材Wの搬送に伴う随伴気流によって塗料カーテン52が被塗装材Wの後端に引き寄せられ、塗料カーテン52が被塗装材Wの後端に付着するとともに、出口側コンベア30側の回収容器54の縁からはみ出してしまう場合があった。
上記のように、気体吹付け装置70による塗料カーテン52への気体の吹付けは、フローコーター50の塗料出口(スリット55近傍)に向けて行うのが好適である。
図10は、気体吹付け装置70からの空気吹付けを平面視した場合の空気量の分布(図中符号Aで示す)と塗料カーテン52の変形を示した図である。図10に示すように、気体吹付け装置70からの空気吹付けは、塗料カーテン52の水平方向において、ガイド棒53の近傍部は少ない量で、ガイド棒53の近傍部を除く他の部分は前記ガイド棒53の近傍部より大きな量でほぼ均一になされるようにしている。この場合、塗料カーテン52の変形も空気吹付の空気量の分布とほぼ等しくなり、塗料カーテン52の各ガイド棒53との表面張力による接触を保持させ、塗料カーテン52の各ガイド棒53からの剥離を回避させることができるようになる。
以上説明したことから明らかなように、本発明による塗装装置によれば、塗料カーテンを通過した被塗装材の後端に生じる気流(随伴気流)の影響によって、被塗装材が塗料によって汚れることを回避することができる。
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されないことは言うまでもない。上記実施形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。また、その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
10 塗装装置
20 入口側コンベア(第1コンベア)
21 搬送ベルト
22 プーリ
30 出口側コンベア(第2コンベア)
31 搬送ベルト
32 プーリ
40 離間部
50 フローコーター
51 塗料ヘッド
52 塗料カーテン
53 ガイド棒
54 回収容器
55 スリット
60 棚部
70 気体吹付け装置
71 吹付け口
72 送風機
73 気体排出口
74 電磁石
75 プランジャー
76 開閉機構
77 吹付け口弁
78 気体排出口弁
81 検知部
82 演算部

Claims (7)

  1. 搬送される被塗装材に塗装を行う塗装装置であって、
    前記被塗装材を搬送する第1コンベアと、
    前記第1コンベアからの前記被塗装材を引き続き搬送する第2コンベアと、
    前記第1コンベアと前記第2コンベアとの間に配置され、前記被塗装材の搬送方向と交差して塗料を薄膜状にして流れ落とす塗料カーテンを形成するフローコーターと、
    前記被塗装材が前記塗料カーテンを通過した際に、前記塗料カーテンに気体を吹付ける気体吹付け装置と、
    を備えることを特徴とする塗装装置。
  2. 前記気体吹付け装置は、前記第2コンベア側に設けられることを特徴とする請求項1に記載の塗装装置。
  3. 前記第1コンベアによって搬送される前記被塗装材の所定の位置を検知する検知部と、前記所定の位置が検知部で検知されたことを起点として前記被塗装材がいつ前記塗料カーテンを通過するのかを求める演算を行う演算部と、を備え、
    前記気体吹付け装置は、前記演算部の演算結果に基づき、前記被塗装材の前記塗料カーテンの通過に合わせて前記塗料カーテンに前記気体の吹付けを行うことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の塗装装置。
  4. 前記第1コンベアと前記第2コンベアが、それぞれ、前記被塗装材の搬送方向と直交する方向に並設された複数の紐状の搬送ベルトを有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の塗装装置。
  5. 前記塗料カーテンへの前記気体吹付け装置による前記気体の吹付けが前記フローコーターのスリット近傍になされることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の塗装装置。
  6. 前記塗料カーテンの形状が前記フローコーターから垂下する一対のガイド棒及び各ガイド棒の先端が当接される前記塗料を回収する容器の面によって規制されることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の塗装装置。
  7. 前記塗料カーテンへの前記気体吹付け装置による気体の吹付けが、前記塗料カーテンの水平方向において、前記ガイド棒の近傍部は少ない量で、前記ガイド棒の近傍部を除く他の部分は前記ガイド棒の近傍部より大きな量でほぼ均一になされることを特徴とする請求項6に記載の塗装装置。
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