JP2015203857A - 照明装置およびプロジェクター - Google Patents

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Abstract

【課題】光利用効率の低下を抑制しつつ、照度分布の均一化やスペックルノイズの改善が図れる照明装置を提供する。
【解決手段】本発明の照明装置20Aは、第1の波長帯の第1の光を射出する第1の光源と、第2の波長帯の第2の光を射出する第2の光源と、を備える光源装置と、第2の波長帯の光により励起されて第3の波長帯の光を発する蛍光体層34と、第1の波長帯の光に対して偏光分離機能を有する偏光分離素子50Aと、偏光分離素子からの第1の光を偏光分離素子に向けて反射させる拡散反射素子30と、拡散反射素子と偏光分離素子との間に配置された位相差板28と、を備え、拡散反射素子30は、複数の曲面を含む凹凸構造を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、照明装置およびプロジェクターに関する。
半導体レーザー等の固体光源と、固体光源から射出される光を励起光として蛍光発光を生じる蛍光体層と、を備えた照明装置が知られている。例えば下記の特許文献1には、半導体レーザー光源と、光分離素子と、蛍光体と、第1の反射素子と、1/4位相差板と、拡散板と、第2の反射素子と、を備えた光源装置が開示されている。
この光源装置においては、半導体レーザー光源から射出された励起光が光分離素子に入射し、偏光分離特性を有する光分離素子により2つの光に分離される。光分離素子により分離された光のうちの一方の光は、励起光として蛍光体に照射され、蛍光が射出される。蛍光は、第1の反射素子により光分離素子に向けて反射され、光分離素子を介して外部に射出される。光分離素子により分離された光のうちの他方の光は、1/4位相差板により偏光状態が調整され、偏光方向が維持された状態で拡散板により拡散されるとともに第2の反射素子により1/4位相差板を介して光分離素子に向けて反射され、光分離素子を介して外部に射出される。
特開2013−250494号公報
上記の光源装置において、固体光源から射出された光のうち、蛍光体層に照射されずに外部に射出される光は、照度分布を均一にするとともにスペックルノイズを解消する目的で、拡散板によって拡散される。ところが、特許文献1の光源装置では、拡散板による光の拡散角度を大きくすると、偏光が乱れて偏光保持率が低下する。偏光保持率が低下すると、光分離素子を介して外部に射出される光の量が減少する。そこで、偏光保持率を95%以上にするために、拡散角度を13°以下に設定している。しかしながら、この程度では光の拡散が不足しており、照度分布を均一にする効果やスペックルノイズを改善する効果が充分に得られない。
本発明の一つの態様は、上記の課題を解決するためになされたものであって、光の利用効率の低下を抑制しつつ、照度分布の均一化やスペックルノイズの改善が図れる照明装置を提供することを目的の一つとする。また、本発明の一つの態様は、上記の照明装置を備えたことで、表示品位に優れたプロジェクターを提供することを目的の一つとする。
上記の目的を達成するために、本発明の一つの態様の照明装置は、第1の波長帯の第1の光を射出する第1の光源と、前記第1の波長帯とは異なる第2の波長帯の第2の光を射出する第2の光源と、を備える光源装置と、前記第2の波長帯の光により励起されて、前記第1の波長帯および前記第2の波長帯とは異なる第3の波長帯の光を発する蛍光体層と、前記蛍光体層の前記第2の光が入射する面とは反対側に設けられ、前記蛍光体層で生成された光を反射する反射部と、前記光源装置と前記蛍光体層との間の前記第2の光の光路中に設けられ、前記第1の波長帯の光に対して偏光分離機能を有するとともに、前記第3の波長帯の光を透過もしくは反射させる偏光分離素子と、前記第1の光源から射出され、前記偏光分離素子を経由して進行する前記第1の光を前記偏光分離素子に向けて反射させる拡散反射素子と、前記拡散反射素子と前記偏光分離素子との間の前記第1の光の光路中に配置された位相差板と、を備え、前記拡散反射素子は、複数の曲面を含む凹凸構造を有することを特徴とする。
上記の構成によれば、第1の光源から射出された第1の光は、偏光分離素子および位相差板を介して拡散反射素子に入射し、拡散反射素子で拡散しつつ反射された後、位相差板および偏光分離素子を介して照明装置から射出される。一方、第2の光源から射出された第2の光は、偏光分離素子を介して蛍光体層に入射し、蛍光体層を励起する。励起された蛍光体層は第3の光を生成する。第3の光の一部は反射部で反射された後に蛍光体層から射出される。第3の光の他の一部は反射部で反射されずに蛍光体層から射出される。蛍光体層から射出された第3の光は、偏光分離素子で透過もしくは反射されることにより照明装置から第1の光と同じ方向に射出される。これにより、第1の波長帯と第3の波長帯とを含む照明光を得ることができる。
上記の構成によれば、拡散反射素子が、複数の曲面を含む凹凸構造を有しているため、第1の光が拡散反射素子によって反射されるときの、その偏光状態の乱れが抑制されるとともに、拡散角度を大きくすることができる。これにより、第1の光の利用効率の低下を抑制しつつ、照度分布の均一化やスペックルノイズの改善が可能な照明装置を実現することができる。
本発明の一つの態様の照明装置において、前記複数の曲面が、平面視でランダムに配置されていてもよい。
この構成によれば、複数の曲面が規則的に配置されている場合に比べて、照度分布の均一化効果やスペックルノイズの改善効果をより高めることができる。
本発明の一つの態様の照明装置において、前記拡散反射素子は、前記第1の光が入射する側の面に前記凹凸構造を有し、前記凹凸構造が反射性を有していてもよい。
この構成によれば、例えば第1の光が入射する側の面とは反対側の面で反射する場合と異なり、拡散反射素子による光の損失が少なく、光の利用効率を高めることができる。
本発明の一つの態様の照明装置において、前記凹凸構造の表面に金属反射膜が設けられていてもよい。
この構成によれば、例えば誘電体多層膜からなる反射膜を用いた場合と比べて、光の入射角が変化しても反射特性が低下しにくい。その結果、拡散反射素子による光の損失が少なくなり、光の利用効率を高めることができる。
本発明の一つの態様の照明装置において、前記拡散反射素子は、前記拡散反射素子に入射する前記第1の光の中心軸に交差する面内で回転可能とされていてもよい。
この構成によれば、拡散反射素子上での第1の光の照射位置が時間的に変化するため、第1の光が照射されることによる拡散反射素子のダメージを低減することができる。また、第1の光の光路上に位置する凹凸構造が時間的に変化するため、照度分布の均一化効果やスペックルノイズの改善効果をより高めることができる。
本発明の一つの態様の照明装置において、前記凹凸構造は、多重反射が生じない形状を有していてもよい。
この構成によれば、拡散反射素子における偏光保持率をより確実に高められる。
本発明の一つの態様のプロジェクターは、照明光を射出する照明装置と、前記照明光を画像情報に応じて変調することにより画像光を形成する光変調装置と、前記画像光を投射する投射光学系と、を備え、前記照明装置が、本発明の一つの態様の照明装置であることを特徴とする。
本発明の一つの態様によれば、上記本発明の一つの態様の照明装置を備えたことにより、表示品位に優れたプロジェクターを提供することができる。
本発明の一実施形態のプロジェクターの概略構成を示す図である。 一実施形態の照明装置の概略構成を示す平面図である。 (a)〜(c)拡散反射板の構成例を示す断面図である。 拡散反射板の平面図である。
以下、本発明の一実施形態について、図1〜図4を用いて説明する。
本実施形態のプロジェクターは、半導体レーザーを用いた照明装置を備えた液晶プロジェクターの一例である。
以下の説明で用いる図面は、特徴を見やすくするために、一部を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。
[プロジェクター]
まず、図1に示すプロジェクター1の一例について説明する。
図1は、プロジェクター1の概略構成を示す平面図である。
本実施形態のプロジェクター1は、スクリーン(被投射面)SCR上にカラー映像(画像)を表示する投射型画像表示装置である。プロジェクター1は、赤色光LR、緑色光LG、青色光LBの各色光に対応した3つの光変調装置を用いている。プロジェクター1は、照明装置の光源として、高輝度・高出力な光が得られる半導体レーザー(レーザー光源)を用いている。
具体的に、プロジェクター1は、図1に示すように、照明装置2と、均一照明光学系40と、色分離光学系3と、光変調装置4R,光変調装置4G,光変調装置4Bと、合成光学系5と、投射光学系6と、を概略備えている。
照明装置2は、照明光WLを均一照明光学系40に向けて射出する。照明装置2には、後述する本発明の一つの態様を適用した照明装置が用いられている。
均一照明光学系40は、インテグレータ光学系31と、偏光変換素子32と、重畳光学系33と、を備える。均一照明光学系40は、照明装置2から射出された照明光WLの強度分布を被照明領域において均一化する。均一照明光学系40から射出された照明光WLは色分離光学系3へ入射する。
色分離光学系3は、白色の照明光WLを赤色光LRと緑色光LGと青色光LBとに分離するためのものである。色分離光学系3は、第1のダイクロイックミラー7aおよび第2のダイクロイックミラー7bと、第1の全反射ミラー8a、第2の全反射ミラー8bおよび第3の全反射ミラー8cと、第1のリレーレンズ9aおよび第2のリレーレンズ9bと、を概略備えている。
第1のダイクロイックミラー7aは、照明装置2からの照明光WLを赤色光LRと、その他の光(緑色光LG及び青色光LB)とに分離する機能を有する。第1のダイクロイックミラー7aは、分離された赤色光LRを透過するとともに、その他の光(緑色光LGおよび青色光LB)を反射する。一方、第2のダイクロイックミラー7bは、その他の光を緑色光LGと青色光LBとに分離する機能を有する。第2のダイクロイックミラー7bは、分離された緑色光LGを反射するとともに、青色光LBを透過する。
第1の全反射ミラー8aは、赤色光LRの光路中に配置されて、第1のダイクロイックミラー7aを透過した赤色光LRを光変調装置4Rに向けて反射する。一方、第2の全反射ミラー8bおよび第3の全反射ミラー8cは、青色光LBの光路中に配置されて、第2のダイクロイックミラー7bを透過した青色光LBを光変調装置4Bに向けて反射する。なお、緑色光LGの光路中には、全反射ミラーを配置する必要はなく、緑色光LGは、第2のダイクロイックミラー7bにより光変調装置4Gに向けて反射される。
第1のリレーレンズ9aおよび第2のリレーレンズ9bは、青色光LBの光路中における第2のダイクロイックミラー7bの光射出側に配置されている。第1のリレーレンズ9aおよび第2のリレーレンズ9bは、青色光LBの光路長が赤色光LRや緑色光LGの光路長よりも長くなることに起因した青色光LBの光損失を補償する機能を有している。
光変調装置4Rは、赤色光LRを通過させる間に、赤色光LRを画像情報に応じて変調し、赤色光LRに対応した画像光を形成する。光変調装置4Gは、緑色光LGを通過させる間に、緑色光LGを画像情報に応じて変調し、緑色光LGに対応した画像光を形成する。光変調装置4Bは、青色光LBを通過させる間に、青色光LBを画像情報に応じて変調し、青色光LBに対応した画像光を形成する。
光変調装置4R,光変調装置4G,光変調装置4Bには、例えば透過型の液晶パネルが用いられている。また、液晶パネルの入射側および射出側には、一対の偏光板(図示せず)が配置されており、特定の方向の直線偏光光のみを通過させる構成となっている。
光変調装置4R,光変調装置4G,光変調装置4Bの入射側には、それぞれフィールドレンズ10R,フィールドレンズ10G,フィールドレンズ10Bが配置されている。フィールドレンズ10R,フィールドレンズ10G,フィールドレンズ10Bは、それぞれの光変調装置4R,光変調装置4G,光変調装置4Bに入射する赤色光LR,緑色光LG,青色光LBを平行化するためのものである。
合成光学系5は、光変調装置4R,光変調装置4G,光変調装置4Bからの画像光が入射することにより、赤色光LR,緑色光LG,青色光LBに対応した画像光を合成し、合成された画像光を投射光学系6に向けて射出する。合成光学系5には、例えばクロスダイクロイックプリズムが用いられている。
投射光学系6は、投射レンズ群から構成されている。投射光学系6は、合成光学系5により合成された画像光をスクリーンSCRに向けて拡大投射する。これにより、スクリーンSCR上には、拡大されたカラー映像(画像)が表示される。
[照明装置]
次に、照明装置2に用いられる本発明の一つの態様を適用した照明装置の具体的な実施形態について説明する。
図2に示す照明装置20Aについて説明する。
図2は、照明装置20Aの概略構成を示す平面図である。
照明装置20Aは、図2に示すように、アレイ光源21Aと、コリメーター光学系22と、アフォーカル光学系23と、ホモジナイザー光学系24と、偏光分離素子50Aを含む光学素子25Aと、第1のピックアップ光学系26と、蛍光発光素子27と、位相差板28と、第2のピックアップ光学系29と、拡散反射素子30と、を概略備えている。
本実施形態の拡散反射素子30は、特許請求の範囲の拡散反射素子に対応する。本実施形態の偏光分離素子50Aは、特許請求の範囲の偏光分離素子に対応する。本実施形態の位相差板28は、特許請求の範囲の位相差板に対応する。
これらの構成要素のうち、アレイ光源21Aと、コリメーター光学系22と、アフォーカル光学系23と、ホモジナイザー光学系24と、光学素子25Aと、位相差板28と、第2のピックアップ光学系29と、拡散反射素子30とは、それぞれの光学中心を図2中に示す光軸ax1に一致させた状態で、光軸ax1上に順次並んで配置されている。一方、蛍光発光素子27と、第1のピックアップ光学系26と、光学素子25Aとは、それぞれの光学中心を図2中に示す光軸ax2に一致させた状態で、光軸ax2上に順次並んで配置されている。光軸ax1と光軸ax2とは、同一面内にあり、互いに直交する位置関係にある。
アレイ光源21Aは、本発明における光源装置に相当する。アレイ光源21Aは、第1の光源である第1の半導体レーザー211と、第2の光源である第2の半導体レーザー212と、を備えている。複数の第1の半導体レーザー211および複数の第2の半導体レーザー212は、光軸ax1と直交する同一面内において、アレイ状に並んで配置されている。
第1の半導体レーザー211は、第1の波長帯の第1の光である青色光BL’を射出する。第1の半導体レーザー211は、青色光BL’として、例えばピーク波長が460nmのレーザー光を射出する。第2の半導体レーザー212は、第2の波長帯の第2の光である励起光BLを射出する励起光用のレーザー光源である。第2の半導体レーザー212は、励起光BLとして、例えばピーク波長が446nmのレーザー光を射出する。
励起光BLおよび青色光BL’は、アレイ光源21Aから偏光分離素子50Aに向けて射出される。
アレイ光源21Aから射出された励起光BLおよび青色光BL’は、コリメーター光学系22に入射する。コリメーター光学系22は、アレイ光源21Aから射出された励起光BLおよび青色光BL’を平行光束に変換するものである。コリメーター光学系22は、例えばアレイ状に並んで配置された複数のコリメーターレンズ22aから構成されている。複数のコリメーターレンズ22aは、複数の第1の半導体レーザー211および複数の第2の半導体レーザー212にそれぞれ対応して配置されている。
コリメーター光学系22を通過することにより平行光束に変換された各励起光BLおよび青色光BL’は、アフォーカル光学系23に入射する。アフォーカル光学系23は、励起光BLおよび青色光BL’の光束径を調整するものである。アフォーカル光学系23は、例えばアフォーカルレンズ23a,アフォーカルレンズ23bから構成されている。
アフォーカル光学系23を通過することにより光束径が調整された励起光BLおよび青色光BL’は、ホモジナイザー光学系24に入射する。ホモジナイザー光学系24は、励起光BLおよび青色光BL’の光強度分布を均一な状態(いわゆるトップハット分布)に変換するものである。ホモジナイザー光学系24は、例えばマルチレンズアレイ24a,マルチレンズアレイ24bから構成されている。
ホモジナイザー光学系24により光強度分布が均一な状態に変換された励起光BLおよび青色光BL’は、光学素子25Aに入射する。光学素子25Aは、例えば波長選択性を有するダイクロイックプリズムから構成されている。ダイクロイックプリズムは、光軸ax1に対して45°の角度をなす傾斜面Kを有している。傾斜面Kは、光軸ax2に対しても45°の角度をなしている。光学素子25Aは、互いに直交する光軸ax1,ax2の交点と傾斜面Kの光学中心とが一致するように配置されている。なお、光学素子25Aとしては、ダイクロイックプリズムのようなプリズム形状のものに限らず、平行平板状のダイクロイックミラーを用いてもよい。
傾斜面Kには、波長選択性を有する偏光分離素子50Aが設けられている。偏光分離素子50Aは、励起光BLおよび青色光BL’を、偏光分離素子50Aに対するS偏光成分(一方の偏光成分)とP偏光成分(他方の偏光成分)とに分離する偏光分離機能を有している。具体的に、偏光分離素子50Aは、励起光BLのS偏光成分および青色光BL’のS偏光成分を反射させ、励起光BLのP偏光成分および青色光BL’のP偏光成分を透過させる。
また、偏光分離素子50Aは、後述する励起光BLと青色光BL’とは波長帯が異なる第3の光である蛍光光YLを、その偏光状態にかかわらず透過させる色分離機能を有している。
ここで、励起光BLおよび青色光BL’は、コヒーレントな直線偏光光である。また、励起光BLと青色光BL’とは、偏光分離素子50Aに入射する際の互いの偏光方向が異なっている。
具体的に、励起光BLの偏光方向は、偏光分離素子50Aで反射される一方の偏光成分(例えばS偏光成分)の偏光方向と一致している。一方、青色光BL’の偏光方向は、偏光分離素子50Aで透過される他方の偏光成分(例えばP偏光成分)の偏光方向と一致している。このように、偏光分離素子50Aに入射するとき、励起光BLの偏光方向と青色光BL’の偏光方向とは、互いに直交する。この構成を実現するためには、青色光BL’が第1の半導体レーザー211から射出されたときの偏光方向が、励起光BLが第2の半導体レーザー212から射出されたときの偏光方向と直交するように、第1の半導体レーザー211と第2の半導体レーザー212とを配置すればよい。
したがって、偏光分離素子50Aに入射した励起光BLは、その偏光方向がS偏光成分と一致していることから、S偏光の励起光BLsとして、蛍光発光素子27に向けて反射される。一方、偏光分離素子50Aに入射した青色光BL’は、その偏光方向がP偏光成分と一致していることから、P偏光の青色光BLp’として、拡散反射素子30に向けて透過される。
ここで、偏光分離素子50Aに入射するとき、励起光BLの偏光方向が青色光BL’の偏光方向と同じ場合について考察する。この場合、青色光BL’はP偏光であるため、励起光BLもP偏光である。偏光分離素子50AがP偏光の励起光BLを反射させるためには、偏光分離素子50Aはピーク波長460nmの青色光BL’に対しては偏光分離機能を持ちながら、ピーク波長446nmの励起光BLに対しては偏光分離機能を持ってはいけない。しかし、このような特性の偏光分離素子を製造することは困難である。
一方、本実施形態では、励起光BLはS偏光であり、青色光BL’はP偏光である。この場合、偏光分離素子50Aは、ピーク波長460nmの青色光BL’に対してだけでなく、ピーク波長446nmの励起光BLに対しても偏光分離機能を持っていてもよい。そのため、偏光分離素子の製造は容易である。
偏光分離素子50Aから射出されたS偏光の励起光BLsは、第1のピックアップ光学系26に入射する。第1のピックアップ光学系26は、励起光BLsを蛍光発光素子27の蛍光体層34に向けて集光させるものである。第1のピックアップ光学系26は、例えばピックアップレンズ26a,ピックアップレンズ26bから構成されている。
第1のピックアップ光学系26から射出された励起光BLsは、蛍光発光素子27に入射する。蛍光発光素子27は、蛍光体層34と、蛍光体層34を支持する基板35と、蛍光体層34を基板35に固定する固定部材36と、を有している。
蛍光発光素子27においては、蛍光体層34の励起光BLsが入射する側と反対側の面を基板35に接触させた状態で、蛍光体層34の側面と基板35との間に設けられた固定部材36によって、蛍光体層34が基板35に固定支持されている。
蛍光体層34は、波長446nmの励起光BLsを吸収して励起される蛍光体を含む。励起光BLsにより励起された蛍光体は、第3の光として、例えば500〜700nmの波長域にピーク波長を有する蛍光光(黄色光)YLを生成する。
蛍光体層34には、耐熱性および表面加工性に優れたものを用いることが好ましい。このような蛍光体層34としては、例えば、アルミナ等の無機バインダー中に蛍光体粒子を分散させた蛍光体層、バインダーを用いずに蛍光体粒子を焼結した蛍光体層などを好適に用いることができる。
蛍光体層34の励起光BLsが入射する側とは反対側には、反射部37が設けられている。反射部37は、蛍光体層34で生成された蛍光光YLのうち、一部の蛍光光YLを反射する機能を有している。
本実施形態の反射部37は特許請求の範囲の反射部に対応する。
反射部37は、鏡面反射面からなることが好ましい。蛍光発光素子27においては、蛍光体層34で生成された蛍光光YLを反射部37で鏡面反射させることにより、蛍光体層34から効率的に蛍光光YLを射出することができる。
具体的に、反射部37は、蛍光体層34の励起光BLsが入射する側とは反対側の面に反射膜37aを設けることによって構成することができる。この場合、反射膜37aの蛍光体層34と対向する面が鏡面反射面となる。反射部37は、基板35が光反射特性を有する基材からなる構成であってもよい。この場合、反射膜37aを省略し、基板35の蛍光体層34と対向する面を鏡面化することにより、この面を鏡面反射面とすることができる。
固定部材36には、光反射特性を有する無機接着剤を用いることが好ましい。この場合、光反射特性を有する無機接着剤によって蛍光体層34の側面から漏れ出す光を蛍光体層34内へと反射させることができる。これにより、蛍光体層34で生成された蛍光光YLの光取り出し効率を更に高めることができる。
基板35の蛍光体層34を支持する面とは反対側の面には、ヒートシンク38が配置されている。蛍光発光素子27においては、ヒートシンク38を介して放熱できるため、蛍光体層34の熱劣化を防ぐことができる。
蛍光体層34で生成された蛍光光YLのうち、一部の蛍光光YLは、反射部37によって反射され、蛍光体層34の外部へと射出される。また、蛍光体層34で生成された蛍光光YLのうち、他の一部の蛍光光YLは、反射部37を介さずに蛍光体層34の外部へと射出される。このようにして、蛍光光YLが蛍光体層34から射出される。
蛍光体層34から射出された蛍光光YLは、偏光方向が揃っていない非偏光光のため、第1のピックアップ光学系26を通過した後、非偏光の状態のまま偏光分離素子50Aに入射する。蛍光光YLは、偏光分離素子50Aからインテグレータ光学系31に向けて透過される。
偏光分離素子50Aから射出されたP偏光の青色光BLp’は、位相差板28に入射する。位相差板28は、偏光分離素子50Aと拡散反射素子30との間の光路中に配置された1/4波長板(λ/4板)から構成されている。したがって、偏光分離素子50Aから射出されたP偏光の青色光BLp’は、位相差板28を透過することによって、円偏光の青色光BLc’に変換された後、第2のピックアップ光学系29に入射する。
第2のピックアップ光学系29は、青色光BLc’を拡散反射素子30に向けて集光させるものである。第2のピックアップ光学系29は、例えばピックアップレンズ29a、ピックアップレンズ29bから構成されている。
拡散反射素子30は、第2のピックアップ光学系29から射出された青色光BLc’を偏光分離素子50Aに向けて拡散反射させるものである。その中でも、拡散反射素子30としては、拡散反射素子30に入射した青色光BLc’をランバート反射させるものを用いることが好ましい。
拡散反射素子30は、拡散反射板30Aと、拡散反射板30Aを回転させるためのモーター等の駆動源30Mと、を備えている。駆動源30Mの回転軸は、光軸ax1と略平行に配置されている。これにより、拡散反射板30Aは、拡散反射板30Aに入射する青色光BLc’の中心軸に交差する面内で回転可能に構成されている。拡散反射板30Aは、回転軸の方向から見て例えば円形に形成されている。
図3(a)は、拡散反射板30Aの断面図である。
例えば図3(a)に示す拡散反射板30Aは、基材43と、反射膜44と、を備えている。基材43は、例えばガラス等の任意の材料で構成されている。
基材43の2つの面のうち、青色光BLc’が入射する側の面に、ランダムに配置された複数の曲面を含む凹凸構造43aが設けられている。本実施形態では、凹凸構造43aは複数の凹部からなり、個々の凹部は略球面状に形成されている。凹部の深さは、例えば球面全体の径の1/4程度である。
図4に示すように、拡散反射板30Aを光の入射方向から見て、複数の凹部はランダムに配置されている。図4の符号Cは各凹部の中心を示し、複数の凹部の中心Cがランダムに配置されている。
反射膜44は、例えば銀、アルミニウム等の光反射率の高い金属で形成された金属反射膜である。反射膜44は凹凸構造43aの形状に沿って形成されており、反射膜44の表面も略球面状の形状を呈している。凹凸構造43aの表面に反射膜44が形成されたことにより、凹凸構造43aは反射性を有する。拡散反射板30Aの反射膜44の形成面に青色光BLc’が入射したとき、青色光BLc’は1回の反射で射出され、多重反射は生じない。これにより、青色光BLc’ が拡散反射板30Aによって反射されるときの、その偏光状態の乱れが抑制される。
反射膜44として、金属反射膜に限らず、例えば誘電体多層膜を用いることも可能である。しかしながら、反射膜44として金属反射膜を用いた場合、誘電体多層膜からなる反射膜を用いた場合と比べて、光の入射角が変化しても反射特性が低下しにくい。その結果、拡散反射板30Aによる光の損失が少なくなり、光の利用効率を高めることができる。
上記の拡散反射板30Aを製造する際は、まず、ガラス等の基材の一面に、例えばクロム等のエッチング防止膜を形成する。
次に、エッチング防止膜に、レーザー加工等により複数の孔を形成する。このとき、レーザー加工機において、形成する複数の孔の位置がランダムに配置されるように形成位置の座標を設定する。これにより、ランダムに配置された複数の孔がエッチング防止膜に形成される。
次に、エッチング防止膜をマスクとして、基材の一面を例えばウエットエッチングによりエッチングする。このとき、ウエットエッチングの条件を等方エッチングとなるように調整する。このようにしてエッチングすると、エッチング液がエッチング防止膜の孔の部分から浸透し、孔に対応した位置に凹部が形成される。エッチングは等方エッチングであるため、孔を中心としてエッチングが等方的に進行する結果、凹部の断面形状は略球状となる。
次に、凹凸構造が形成された基材の一面に、銀、アルミニウム等の金属膜をスパッタ法、蒸着法等により形成する。
以上の方法により、拡散反射板30Aが完成する。
図3(b)、(c)は、拡散反射板の他の例(拡散反射板30B、拡散反射板30C)の断面図である。拡散反射板30Aに代えて、拡散反射板30Bもしくは拡散反射板30Cが用いられてもよい。
図3(b)に示す拡散反射板30Bは、基材45が銀、アルミニウム等の金属で形成されている。基材45の2つの面のうち、青色光BLc’が入射する側の面に、ランダムに配置された複数の曲面を含む凹凸構造45aが設けられている。凹凸構造45aの形状は、図3(a)の凹凸構造43aの形状と同様である。この構成では、基材45自体が光反射性を有しているため、基材45上に金属膜を形成する必要がない。
図3(c)に示す拡散反射板30Cは、基材46と、反射膜47と、を備えている。基材46は、例えばガラス等の任意の材料で構成されている。基材46の2つの面のうち、青色光BLc’が入射する側の面に、ランダムに配置された複数の曲面を含む凹凸構造46aが設けられている。凹凸構造46aの形状は、図3(a)の凹凸構造43aの形状と同様である。基材46の2つの面のうち、青色光BLc’が入射する側の面と反対側の面に、銀、アルミニウム等の金属からなる反射膜47が形成されている。
本実施形態の拡散反射板としては、図3(a)〜(c)に示したいずれの拡散反射板を用いてもよい。しかしながら、光の損失が少ないという観点では、図3(a)の拡散反射板30A、もしくは図3(b)の拡散反射板30Bのように、青色光BLc’が入射する側の面が光反射性を有するものが好ましい。図3(c)の拡散反射板30Cのように、青色光BLc’が基材46中に入射する構成であると、光の損失がある虞があるためである。
また、図3(a)〜(c)に示した拡散反射板は、ランダムに配置された複数の凹部を備えているが、規則的に配置された複数の凹部を備えてもよい。ただし、複数の凹部が規則的に配置されている場合、回折現象が起こる虞があるが、第1の光の利用効率の低下を抑制する、という効果は得られる。
照明装置20Aにおいては、このような拡散反射素子30を用いることにより、青色光BLc’を拡散反射させて、略均一な照度分布を有する青色光BLc’を得ることができる。
図2に示すように、拡散反射素子30で拡散反射された青色光BLc’は、再び第2のピックアップ光学系29を通り、位相差板28に入射することにより、青色光BLs’に変換される。青色光BLs’は偏光分離素子50Aに入射する。前述したように、拡散反射素子30に入射する前の青色光BLc’は円偏光である。青色光BLc’の偏光状態が拡散反射素子30によって全く乱されなければ、青色光BLs’はS偏光であって、P偏光成分を含まない。青色光BLc’の偏光状態が拡散反射素子30によってある程度乱されたとしても、青色光BLs’の主成分はS偏光成分である。青色光BLs’のS偏光成分は、偏光分離素子50Aによって反射される。
これにより、青色光BLs’は、偏光分離素子50Aを透過した蛍光光YLとともに、照明光WLとして照明装置20Aから射出される。すなわち、青色光BLs’および蛍光光YLは、偏光分離素子50Aから互いに同一方向に向けて射出される。これにより、青色光BLs’と蛍光光(黄色光)YLとが合成された照明光(白色光)WLが得られる。
照明装置20Aから射出された照明光WLは、インテグレータ光学系31に入射する。インテグレータ光学系31は、輝度分布(照度分布)を均一化するためのものである。インテグレータ光学系31は、例えば、レンズアレイ31a,レンズアレイ31bから構成されている。レンズアレイ31a,31bは、複数のマイクロレンズがアレイ状に配列されたものからなる。
インテグレータ光学系31を通過した照明光WLは、偏光変換素子32に入射する。偏光変換素子32は、照明光WLの偏光方向を揃えるものである。偏光変換素子32は、例えば、偏光分離膜と位相差板とから構成されている。偏光変換素子32は、偏光方向が揃っていない蛍光光YLと、S偏光の青色光BLs’の偏光方向との偏光方向を揃えるため、他方の偏光成分を一方の偏光成分に(例えばP偏光成分をS偏光成分に)変換する。
偏光変換素子32を通過することにより偏光方向が揃えられた照明光WLは、重畳光学系33に入射する。重畳光学系33は、偏光変換素子32から射出された照明光WLを重畳させるものである。重畳光学系33は、例えば、重畳レンズから構成されている。インテグレータ光学系31と重畳光学系33とによって、被照明領域における照度分布が均一化される。
以上のような構成を有する照明装置20Aにおいては、拡散反射板30Aが、ランダムに配置された複数の曲面を含む凹凸構造を有しているため、青色光BLc’が拡散反射板30Aによって反射されるときの、その偏光状態の乱れが抑制されるとともに、拡散角度を大きくすることができる。
青色光BLc’の偏光状態が拡散反射板30Aによって大きく乱されると、青色光BLs’に含まれるP偏光成分が多くなるため、偏光分離素子50Aによって反射される成分が少なくなる。しかし、本発明によれば、青色光BLs’に含まれるP偏光成分を少なくすることができるため、照明装置20Aから射出される青色光BLs’の光量の低下を抑えることができる。その結果、第1の光の利用効率の低下を抑制しつつ、照度分布の均一化やスペックルノイズの改善が可能な照明装置20Aを実現できる。
特に本実施形態の場合、拡散反射素子30が回転可能とされた拡散反射板30Aを備えているため、拡散反射素子30上での青色光BLc’の照射位置が時間的に変化する。そのため、青色光BLc’が照射されることによる拡散反射板30Aのダメージを低減することができる。また、青色光BLc’ の光路上に位置する凹凸構造が時間的に変化するため、照度分布の均一化効果やスペックルノイズの改善効果をより高めることができる。
照明装置20Aにおいては、励起光BLsにより蛍光体層34を励起することによって生成された蛍光光YLと、青色光BLp’を拡散反射素子30で拡散反射することにより得られた青色光BLs’とを用いて、色純度や色再現性に優れた照明光WLを得ることができる。
すなわち、ピーク波長が460nmの青色光BL’は、ピーク波長が446nmの励起光BLよりも視感度が高い青色光である。また、ピーク波長が460nmの光を用いた方が、ピーク波長が446nmの光を用いるよりも広い色域を得ることができる。すなわち、ピーク波長が460nmの光の方が、ピーク波長が446nmの光よりもカラー画像の形成に適している。したがって、ピーク波長が460nmの青色光BL’と蛍光光YLとを用いて照明光WLを得る場合の方が、ピーク波長が446nmの励起光BLと蛍光光YLとを用いて照明光WLを得る場合よりも、照明光WLの色域(色の再現範囲)を向上させることが可能である。
また、励起光BLを射出する第2の半導体レーザー212は、青色光BL’を射出する第1の半導体レーザー211よりも一般的に安価である。したがって、照明装置20Aでは、励起光用のレーザー光源にピーク波長が446nmのレーザー光を射出する第2の半導体レーザー212を用い、青色光用のレーザー光源にピーク波長が460nmのレーザー光を射出する第1の半導体レーザー211を用いることによって、より安価に色域の向上を図ることが可能である。
以上のようにして、このような照明装置20Aを備えたプロジェクター1によれば、装置の小型化、軽量化を図りつつ、画像品質に優れた表示を行うことが可能となる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば上記実施形態で用いた拡散反射板では、凹凸構造は曲面からなる複数の凹部によって構成されていたが、曲面からなる複数の凸部によって構成されていてもよい。すなわち、図3に示した拡散反射板に対して、凹凸形状が反転した拡散反射板を用いてもよい。また、凹凸構造は曲面からなる複数の凹部と曲面からなる複数の凸部によって構成されていてもよい。また、上記実施形態では、回転可能とされた拡散反射板を備えた拡散反射素子の例を挙げたが、拡散反射板のダメージが問題にならない場合、拡散反射板は必ずしも回転しなくてもよい。また、上記実施形態では、第1の波長帯が第2の波長帯とは異なる例を挙げたが、第1の波長帯は第2の波長帯と一致していてもよい。その他、照明装置およびプロジェクターの各種構成要素の形状、数、配置、材料等については、上記実施形態に限らず、適宜変更が可能である。
上記実施形態では本発明による照明装置をプロジェクターに搭載した例を示したが、これに限られない。本発明による照明装置は、照明器具や自動車のヘッドライト等にも適用することができる。
1…プロジェクター、2,20A…照明装置、4R,4G,4B…光変調装置、6…投射光学系、21A…アレイ光源(光源装置)、28…位相差板、30…拡散反射素子、34…蛍光体層、37…反射部、43a,45a,46a…凹凸構造、44,47…反射膜、50A…偏光分離素子、211…第1の半導体レーザー(第1の光源)、212…第2の半導体レーザー(第2の光源)。

Claims (7)

  1. 第1の波長帯の第1の光を射出する第1の光源と、第2の波長帯の第2の光を射出する第2の光源と、を備える光源装置と、
    前記第2の波長帯の光により励起されて、前記第2の波長帯とは異なる第3の波長帯の光を発する蛍光体層と、
    前記蛍光体層の前記第2の光が入射する面とは反対側に設けられ、前記蛍光体層で生成された光を反射する反射部と、
    前記光源装置と前記蛍光体層との間の前記第2の光の光路中に設けられ、前記第1の波長帯の光に対して偏光分離機能を有するとともに、前記第3の波長帯の光を透過もしくは反射させる偏光分離素子と、
    前記第1の光源から射出され、前記偏光分離素子を経由して進行する前記第1の光を前記偏光分離素子に向けて反射させる拡散反射素子と、
    前記拡散反射素子と前記偏光分離素子との間の前記第1の光の光路中に配置された位相差板と、
    を備え、
    前記拡散反射素子は、複数の曲面を含む凹凸構造を有することを特徴とする照明装置。
  2. 前記複数の曲面が、平面視でランダムに配置されたことを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
  3. 前記拡散反射素子は、前記第1の光が入射する側の面に前記凹凸構造を有し、
    前記凹凸構造が反射性を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の照明装置。
  4. 前記凹凸構造の表面に金属反射膜が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の照明装置。
  5. 前記拡散反射素子は、前記拡散反射素子に入射する前記第1の光の中心軸に交差する面内で回転可能とされたことを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の照明装置。
  6. 前記凹凸構造は、多重反射が生じない形状を有することを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の照明装置。
  7. 照明光を射出する照明装置と、
    前記照明光を画像情報に応じて変調することにより画像光を形成する光変調装置と、
    前記画像光を投射する投射光学系と、を備え、
    前記照明装置が、請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載の照明装置であることを特徴とするプロジェクター。
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