JP2019040177A - 光源装置および投写型表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】赤色、緑色、青色の固体光源からのスペックルノイズを解消しつつ、小型で広色域な光源装置、及び投写型表示装置を提供する。【解決手段】光源装置は、赤色レーザ光源33、緑色レーザ光源39、及び青色レーザ光源45と、赤反射のダイクロイックミラー48と小型な青反射のダイクロイックミラー49と、レーザ光源のレーザ光のスペックルノイズと輝度むらを低減する回転拡散板57と、回転拡散板の前後に配置した複数の拡散板53、58とを備え、投写型表示装置は、かかる光源装置を備える。【選択図】図1

Description

本開示は、照明光で照射される画像形成素子により形成される画像を、投写レンズによりスクリーン上に拡大投写する投写型表示装置に関する。
ミラー偏向型のデジタル・マイクロミラー・デバイス(DMD)や液晶パネルのライトバルブを用いた投写型表示装置の光源として、長寿命である半導体レーザや発光ダイオードなどの固体光源を用いた光源装置が多数開示されている。その中で、青色、緑色、赤色の固体光源を用いた広色域で高効率な光源装置が開示されている。
可干渉性の高いレーザ光を用いてスクリーン上に画像を形成した時にスペックルノイズを生じるが、特許文献1ではこのスペックルノイズを回転可能な拡散板により解消する技術が開示されている。また、特許文献2には、他のスペックルノイズの解消手段として、複数の拡散度合を変化させる高分子分散パネルを複数用いた構成が開示されている。
特開平6−208089号公報 国際公開第2007/116935号
本開示は、スペックルノイズと微小な輝度むらを解消しつつ、広色域で小型、高輝度な光源装置、及び投写型表示装置を提供する。
本開示の投写型表示装置の光源装置は、青、緑、赤のそれぞれの色光を出射する固体光源と、固体光源からの色光を合成する複数のダイクロイックミラーと、複数のダイクロイックミラーで合成された合成光が入射する第1の拡散板と、第1の拡散板からの合成光が集光および発散する位置に配置される動的拡散板と、を備える。
本開示によれば、青色、緑色、赤色の固体光源と、固体光源からの集光光を合成する小型なダイクロイックミラーと、動的拡散板と動的拡散板の前に配置した第1の拡散板により、スペックルノイズと微小な輝度むらを解消しつつ、広色域で小型、高輝度な光源装置が構成できる。このため、広色域で、小型、高輝度な投写型表示装置が実現できる。
実施の形態1における光源装置の構成図 実施の形態1におけるダイクロイックミラーの分光特性と光源スペクトル特性を示す図 実施の形態1における回転拡散板の構成図 実施の形態2における投写型表示装置の構成図 実施の形態3における投写型表示装置の構成図
以下、実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は本開示の実施の形態1にかかる光源装置60の構成図である。
赤色レーザ光源33は、赤色固体光源である赤色半導体レーザ30とコリメートレンズ31と放熱板32から構成される。緑色レーザ光源39は、緑色固体光源である緑色半導体レーザ36とコリメートレンズ37と放熱板38から構成される。青色レーザ光源45は、青色固体光源である青色半導体レーザ42とコリメートレンズ43と放熱板44から構成される。
また、光源装置60は、ヒートシンク34、40、46、赤反射のダイクロイックミラー48、青反射のダイクロイックミラー49、コンデンサレンズ50、51、52、59、拡散板53、58、円形拡散板55とモーター56で構成された動的拡散板である回転拡散板57、反射ミラー54を備える。図1には、半導体レーザ光源から出射する各光束35、41、47の様相と、赤反射のダイクロイックミラー48、青反射のダイクロイックミラー49へ入射および出射する光の偏光方向を示している。拡散板53は第1の拡散板に相当し、拡散板58は第2の拡散板に相当する。
赤色レーザ光源33は、24個(6×4)を正方配置した赤色半導体レーザ30とコリメートレンズ31を放熱板32上に一定の間隔で2次元状に配置したものである。赤色半導体レーザ30は、632nmから648nmの波長幅で赤の色光を発光し、直線偏光の光を出射する。赤色半導体レーザ30を出射した光は対応するコリメートレンズ31により、それぞれ集光され平行な光束35に変換される。光束35群は赤反射のダイクロイックミラー48に入射し反射する。ヒートシンク34は赤色レーザ光源33を冷却するためのものである。
緑色レーザ光源39は、24個(6×4)を正方配置した緑色半導体レーザ36とコリメートレンズ37を放熱板38上に一定の間隔で2次元状に配置したものである。緑色半導体レーザ36は、517nmから533nmの波長幅で緑の色光を発光し、直線偏光の光を出射する。緑色半導体レーザ36を出射した光は対応するコリメートレンズ37により、それぞれ集光され平行な光束41に変換される。光束41群は赤反射のダイクロイックミラー48に入射し透過する。緑色、赤色半導体レーザ30、36から出射する偏光は赤反射のダイクロイックミラー48の入射面に対してS偏光となるように、各色の半導体レーザを配置している。ヒートシンク40は緑色レーザ光源39を冷却するためのものである。
青色レーザ光源45は、8個(2×4)を正方配置した青色半導体レーザ42とコリメートレンズ43を放熱板44上に一定の間隔で2次元状に配置したものである。青色半導体レーザ42は、赤色、緑色の半導体レーザに対して、単一の半導体レーザの光出力や発光効率が高く、また、所望の白色光色度に必要な青色の光出力は小さいため、1/3以下の半導体レーザ個数で構成している。
青色半導体レーザ42から出射する偏光は青反射のダイクロイックミラー49の入射面に対してS偏光となるように、半導体レーザを配置している。ヒートシンク46は青色レーザ光源45を冷却するためのものである。
青色半導体レーザ42は、447nmから462nmの波長幅で青の色光を発光し、直線偏光の光を出射する。青色半導体レーザ42を出射した光は、対応するコリメートレンズ43により、それぞれ集光され平行な光束47に変換される。光束47群はコンデンサレンズ51に入射する。
赤反射のダイクロイックミラー48で合成された赤色レーザ光と緑色レーザ光はコンデンサレンズ50に入射する。コンデンサレンズ50は入射する平行光を約±12度の集光する光に変換する。コンデンサレンズ50を透過した光は青反射のダイクロイックミラー49に入射し透過する。一方、青色レーザ光はコンデンサレンズ51で集光する光に変換された後、青反射のダイクロイックミラー49に入射し反射する。
図2に、赤反射のダイクロイックミラーと青反射のダイクロイックミラーの分光透過率特性を示す。図2には、青色、緑色、赤色のレーザ光の相対強度スペクトルも示している。
赤反射のダイクロイックミラー48は、入射角が45度となる配置で緑色レーザ光を96%以上で透過し、赤色レーザ光を98%以上で反射する特性である。透過率が50%となる半値波長は緑色レーザ光の主波長525nmと赤色レーザ光の主波長640nmの中間の波長である583nmとしている。
青反射のダイクロイックミラー49は、入射角が45度となる配置で、赤色レーザ光と緑色レーザ光を96%以上で透過し、青色レーザ光を98%以上で反射する特性である。透過率が50%となる半値波長は青色レーザ光の主波長465nmと緑色レーザ光の主波長525nmの中間の波長である495nmとしている。
赤色レーザ光と緑色レーザ光の赤反射のダイクロイックミラーへの入射角は45度である。これに対して、青色レーザ光は集光光となって青反射ダイクロイックミラーに入射し、その入射角は45度±12度である。
このため、青反射のダイクロイックミラー49の分光透過率特性は入射角に応じて、−20から+20nm程度で波長シフトする。しかしながら、青色レーザ光と緑色レーザ光との主波長の差が60nmのため、各レーザ光に対して透過率および反射率特性の低下はない。
青反射のダイクロイックミラーへの入射角の変化がさらに大きく、レーザ光の透過率および反射率低下を招くような場合には、入射角が変化しても半値波長が一定となる膜厚分布型のダイクロイックミラーを用いる。
青反射のダイクロイックミラー49を透過、反射した各レーザ光は、コンデンサレンズ52に入射する。コンデンサレンズ52は、コンデンサレンズ50、51と組み合わせて、各レーザ光が回転拡散板57の近傍で集光するように、そのレンズ形状を決めている。コンデンサレンズ52を透過したレーザ光は、拡散板53で拡散された後、反射ミラー54で反射し、回転拡散板57に入射する。拡散板53はガラス基板上に形成された微細なマイクロレンズをアレイ状に形成して拡散面を構成したものであり、入射する光を拡散する。マイクロレンズ形状とすることにより、フッ酸などの溶液を用いて、ガラス表面を微細な凹凸形状に加工する化学処理の拡散板よりも、最大拡がり角度を低減で拡散損失を低減できる。拡散光の最大強度の50%となる半値角度幅である拡散角度は略6度と小さく、偏光特性を保持する。光強度がピーク強度に対して13.5%となる直径をスポット径と定義すると、スポット径が3mm〜5mmのスポット光に重畳され、回転拡散板57に入射する。拡散板53はそのスポット光の径が所望のスポット径となるよう光を拡散させている。
図3は、回転拡散板の構成を示しており、図3(a)は平面図、図3(b)は側面図を示す。円形拡散板55はモーター56との密着性が高い接合面を設けるため平滑面領域62を設けている。
回転拡散板57は、ガラス基板上の表面に微細な凹凸形状を円周状に形成した拡散領域61が設けられた円形拡散板55と中央部にモーター56を備えたものであり、回転制御が可能である。回転拡散板57は10,800rpm程度まで高速に回転可能な拡散板である。
拡散領域には化学処理の拡散板を用い、拡散角は略12度で、偏光特性を維持する。化学処理の拡散板はガラス基板への両面形成も可能であり、マイクロレンズアレイの拡散板よりも、拡散角を大きくできるとともに、大型サイズの拡散板が比較的安価に構成できる。化学処理の拡散板は最大拡がり角が大きくなるが、コンデンサレンズ59で効率よく、集光できる。拡散面を回転することにより、レーザ光に起因するスクリーン上でのランダムな干渉パターンが時間的、空間的に高速変動して、スペックルノイズを解消することができる。また、拡散板53と回転拡散板57により、レーザ光源の微小な発光サイズと発光数に起因する微小な輝度むらも低減することができる。
回転拡散板57で拡散した光はレーザ光の性質に起因するスペックルノイズがほぼ解消された光となり、拡散板58に入射する。拡散板58は、ガラス基板上にマイクロレンズアレイを形成した拡散板であり、拡散角度は略6度であり、偏光特性を維持する。拡散板58により、さらに拡散されるため、レーザ光源の微小な発光サイズと発光点数に起因する輝度むらを解消することができる。拡散板53、回転拡散板57、拡散板58はいずれも光が集光光もしくは発散光となる位置に配置している。集光光もしくは発散光の位置に配置することにより、拡がった光であってもコンデンサレンズ59で効率よく集光できる、また、拡散板53、回転拡散板57、拡散板58を小型に配置できるため、安価で小型な光源装置が構成できる。拡散板58を透過した光は、コンデンサレンズ59で集光され、略平行光に変換される。
コンデンサレンズ59は、回転拡散板57近傍のスポット光を平行光となるように、形状を決めている。赤色、緑色、青色のレーザ光源からコンデンサレンズ59までの光学素子は偏光特性を維持するため、コンデンサレンズ59からの出射光はS偏光の光を出射する。
赤反射のダイクロイックミラー48を緑反射のダイクロイックミラーとして、緑色レーザ光源と赤色レーザ光源の配置を変更してもよい。
赤反射のダイクロイックミラー48には平行光が入射する構成を示したが、赤色レーザ光源、緑色レーザ光源から出射する光をコンデンサレンズで集光光にして、集光光が赤反射のダイクロイックミラーに入射するように配置して、ダイクロイックミラーを小型化してもよい。
拡散板53、58はマイクロレンズアレイの拡散板を用いて説明したが、集光効率はやや低下するが、安価な化学処理の拡散板を用いてもよい。
回転拡散板57の円形拡散板55は、化学処理の拡散板を用いて説明したが、高価となるが、マイクロレンズアレイの拡散を用いてもよい。回転拡散板57は、回転ではなく搖動、振動する動的な拡散板であってもよい。
回転拡散板57を低速回転として、拡散板、反射ミラーにスペックルノイズ低減のための、搖動もしくは振動する機構を設けてもよい。反射ミラー54は、レーザ光の光束数を増やすために、表面反射率が30%、裏面反射率が100%の多重反射ミラーを用いて、レーザ光に起因する輝度むらを低減してもよい。
赤色レーザ光源、緑色レーザ光源、青色レーザ光源は、それぞれ24個、24個、8個の半導体レーザ素子を配置した構成を示したが、高輝度化のため、さらに多数の半導体レーザ素子を用いて構成してもよい。
以上のように、本開示の光源装置は、赤色、緑色、青色のレーザ光源からの集光光が入射するダイクロイックミラーと、集光光もしくは発散光が入射する複数の拡散板により、小型な光源装置が構成できる。また、回転拡散板と回転拡散板の前に配置した第1の拡散板により、レーザ光固有のスペックルノイズや輝度むらを解消することができる。このため、本開示の光源装置は、小型で広色域な白色光を得ることができる。
(実施の形態2)
図4は、本開示の実施の形態2にかかる第1の投写型表示装置を示す図である。
第1の投写型表示装置200は、画像形成素子として、TNモードもしくはVAモードであって、画素領域に薄膜トランジスタを形成したアクティブマトリクス方式の透過型の液晶パネルを用いている。
第1の投写型表示装置200の光源装置60は、赤色レーザ光源33、緑色レーザ光源39、青色レーザ光源45、ヒートシンク34、40、46、赤反射のダイクロイックミラー48、青反射のダイクロイックミラー49、コンデンサレンズ50、51、52、拡散板53、反射ミラー54、円形拡散板55とモーター56で構成される回転拡散板57、拡散板58、コンデンサレンズ59で構成される。以上は本開示の実施の形態1に記載の光源装置である。
第1の投写型表示装置200は、また、第1のレンズアレイ板201、第2のレンズアレイ板202、重畳用レンズ203、青反射のダイクロイックミラー204、緑反射のダイクロイックミラー205、反射ミラー206、207、208、リレーレンズ209、210、フィールドレンズ211、212、213、入射側偏光板214、215、216、液晶パネル217、218、219、出射側偏光板220、221、222、赤反射のダイクロイックミラーと青反射のダイクロイックミラーから構成される色合成プリズム223、投写レンズ224を備える。
光源装置60からの白色光は、複数のレンズ素子から構成される第1のレンズアレイ板201に入射する。第1のレンズアレイ板201に入射した光束は多数の光束に分割される。分割された多数の光束は、複数のレンズから構成される第2のレンズアレイ板202に収束する。第1のレンズアレイ板201のレンズ素子は液晶パネル217、218、219と相似形の開口形状である。第2のレンズアレイ板202のレンズ素子は第1のレンズアレイ板201と液晶パネル217、218、219とが略共役関係となるようにその焦点距離を決めている。第2のレンズアレイ板202から出射した光は重畳用レンズ203に入射する。重畳用レンズ203は第2のレンズアレイ板202の各レンズ素子からの出射した光を液晶パネル217、218、219上に重畳照明するためのレンズである。第1および第2のレンズアレイ板201、202と、重畳用レンズ203は照明光学系を構成する。
重畳用レンズ203からの光は、色分離手段である青反射のダイクロイックミラー204、緑反射のダイクロイックミラー205により、青、緑、赤の色光に分離される。緑の色光はフィールドレンズ211、入射側偏光板214を透過して、液晶パネル217に入射する。青の色光は反射ミラー206で反射した後、フィールドレンズ212、入射側偏光板215を透過して液晶パネル218に入射する。赤の色光はリレーレンズ209、210や反射ミラー207、208を透過屈折および反射して、フィールドレンズ213、入射側偏光板216を透過して、液晶パネル219に入射する。このように光源装置60からの光は照明光学系によって集光されて被照明領域である液晶パネルを照明する。
3枚の液晶パネル217、218、219は映像信号に応じた画素への印加電圧の制御により入射する光の偏光状態を変化させ、それぞれの液晶パネル217、218、219の両側に透過軸を直交するように配置したそれぞれの入射側偏光板214、215、216および出射側偏光板220、221、222を組み合わせて光を変調し、緑、青、赤の画像を形成する。
出射側偏光板220、221、222を透過した各色光は色合成プリズム223により、赤、青の各色光がそれぞれ赤反射のダイクロイックミラー、青反射のダイクロイックミラーによって反射し、緑の色光と合成され、投写レンズ224に入射する。投写レンズ224に入射した光は、スクリーン(図示せず)上に拡大投写される。
従来、固体光源を用いた光源装置からの光が非偏光である場合、偏光変換素子を用いて投写型表示装置を構成していた。本開示では光源装置からの出射光がS偏光であるため、偏光変換素子が不要となる。このため、投写型表示装置の集光効率の向上と低コスト化が図れる。
光源装置は、赤色、緑色、青色のレーザ光源を用いて小型に構成され、3原色の色純度が高い白色光を出射するため、小型で、広色域な投写型表示装置を実現できる。また、画像形成手段には、時分割方式ではなく偏光を利用する3枚の液晶パネルを用いているため、カラーブレイキングがなく色再現が良好で、明るく高精細な投写画像を得ることができる。また、3つのDMD素子を用いた場合よりも、全反射プリズムが不要で、色合成用のプリズムが45度入射の小型プリズムになるため、投写型表示装置が小型に構成できる。
以上のように、本開示の第1の投写型表示装置は、赤色、青色、緑色のレーザ光源と、各レーザ光源からの色光を合成する小型なダイクロイックミラーと、回転拡散板と回転拡散板の前に配置した第1の拡散板とを備えた光源装置を用いる。このため、スペックルノイズと輝度むらを解消しつつ、小型で、広色域な投写型表示装置が構成できる。
画像形成素子として、透過型の液晶パネルを用いたが、反射型の液晶パネルを用いて構成してもよい。反射型の液晶パネルを用いることにより、より小型で高精細な投写型表示装置が構成できる。
(実施の形態3)
図5は、本開示の実施の形態3にかかる第2の投写型表示装置を示す図である。画像形成素子として、3つのミラー偏向型のDMDを用いている。
第2の投写型表示装置300の光源装置63は、赤色レーザ光源33、緑色レーザ光源39、青色レーザ光源45、ヒートシンク34、40、46、赤反射のダイクロイックミラー48、青反射のダイクロイックミラー49、コンデンサレンズ50、51、52、拡散板53、反射ミラー54、円形拡散板55とモーター56で構成される回転拡散板57、拡散板58で構成される。本開示の実施の形態1の光源装置と異なるのは、コンデンサレンズ59を配置しない点である。
光源装置63から出射した白色光は、ロッド301へ集光する。ロッド301への入射光はロッド内部で複数回反射することにより、光強度分布が均一化され出射する。ロッド301からの出射光はリレーレンズ302により集光され、反射ミラー303で反射した後、フィールドレンズ304を透過し、全反射プリズム305に入射する。
全反射プリズム305は2つのプリズムから構成され、互いのプリズムの近接面には薄い空気層306を形成している。空気層306は臨界角以上の角度で入射する光を全反射する。フィールドレンズ304からの光は全反射プリズム305の全反射面で反射されて、カラープリズム307に入射する。
カラープリズム307は3つのプリズムからなり、それぞれのプリズムの近接面には青反射のダイクロイックミラー308と赤反射のダイクロイックミラー309が形成されている。カラープリズム307の青反射のダイクロイックミラー308と赤反射のダイクロイックミラー309により、青、赤、緑の色光に分離され、それぞれDMD310、311、312に入射する。このように光源装置63からの光は、ロッド301からなる照明光学系によってDMDのマイクロミラーが設けられた領域である被照明領域を照明する。
DMD310、311、312は映像信号に応じてマイクロミラーを偏向させ画像となる光を形成し、投写レンズ313に入射する光と、投写レンズ313の有効外へ進む光とに反射させる。DMD310、311、312により反射された光は、再度、カラープリズム307を透過する。カラープリズム307を透過する過程で、分離された青、赤、緑の各色光は合成され、全反射プリズム305に入射する。全反射プリズム305に入射した光は空気層306に臨界角以下で入射するため、透過して、投写レンズ313に入射する。このようにして、DMD310、311、312により形成された画像光がスクリーン(図示せず)上に拡大投写される。
拡散板58は回転拡散板57とロッド301の間に配置しているが、拡散板に発散光が入射するロッド301とリレーレンズ302の間に配置してもよい。
DMDを用いるため、光源装置から出射する光は直線偏光でなくてもよい。この場合、赤色レーザ光源と緑色レーザ光源と青色レーザ光源からの光もS偏光、P偏光のいずれであってもよい。また、レーザ光源から拡散板58までの光学素子は偏光特性を保持しなくもよい。
光源装置は、赤色、緑色、青色のレーザ光源を用いて小型に構成され、3原色の色純度が高い白色光を出射するため、小型で、広色域な投写型表示装置を実現できる。画像形成素子にDMDを用いているため、液晶を用いた画像形成素子と比べて、耐光性、耐熱性が高い投写型表示装置が構成できる。さらに、3つのDMDを用いているため、色再現が良好で、明るく高精細な投写画像を得ることができる。
以上のように、本開示の第2の投写型表示装置は、赤色、青色、緑色のレーザ光源と、各レーザ光源からの色光を合成する小型なダイクロイックミラーと、回転拡散板と回転拡散板の前に配置した第1の拡散板とを備えた光源装置を用いる。このため、スペックルノイズと輝度むらを解消しつつ、小型で、広色域な投写型表示装置が構成できる。
画像形成素子として、3つのDMDを用いたが、1つのDMDを用いて構成してもよい。1つのDMDを用いることにより、より小型で安価な投写型表示装置が構成できる。
本開示は、画像形成素子を用いた投写型表示装置に関するものである。
30 赤色半導体レーザ
31、37、43 コリメートレンズ
32、38、44 放熱板
33 赤色レーザ光源
34、40、46 ヒートシンク
35、41、47 光束
36 緑色半導体レーザ
39 緑色レーザ光源
42 青色半導体レーザ
45 青色レーザ光源
48、309 赤反射のダイクロイックミラー
49、204、308 青反射のダイクロイックミラー
50、51、52、59 コンデンサレンズ
53、58 拡散板
54 反射ミラー
55 円形拡散板
56 モーター
57 回転拡散板
60、63 光源装置
61 拡散領域
62 平滑面領域
200、300 投写型表示装置
201、202 レンズアレイ板
203 重畳用レンズ
205 緑反射のダイクロイックミラー
206、207、208、303 反射ミラー
209、210、302 リレーレンズ
211、212、213、304 フィールドレンズ
214、215、216 入射側偏光板
217、218、219 液晶パネル
220、221、222 出射側偏光板
223 色合成プリズム
224、313 投写レンズ
301 ロッド
305 全反射プリズム
306 空気層
307 カラープリズム
310、311、312 DMD

Claims (14)

  1. 青、緑、赤のそれぞれの色光を出射する固体光源と、
    前記固体光源からの色光を合成する複数のダイクロイックミラーと、
    前記複数のダイクロイックミラーで合成された合成光が入射する第1の拡散板と、
    前記第1の拡散板からの前記合成光が集光および発散する位置に配置される動的拡散板と、
    を備えた光源装置。
  2. 前記動的拡散板からの発散光が入射する第2の拡散板を、さらに備える、請求項1記載の光源装置。
  3. 前記複数のダイクロイックミラーは、平行光が入射する赤反射もしくは緑反射のダイクロイックミラーと、集光光が入射する青反射のダイクロイックミラーで構成された、請求項1記載の光源装置。
  4. 前記青反射のダイクロイックミラーは、膜厚分布型のダイクロイックミラーである、請求項3記載の光源装置。
  5. 前記動的拡散板は、ガラス基板の表面に微細な凹凸形状を円周状に形成した円形拡散板と前記円形拡散板を回転させるモーターとを備えた回転拡散板である、請求項1記載の光源装置。
  6. 前記第1の拡散板は、ガラス基板上にマイクロレンズアレイを形成した拡散板である、請求項1記載の光源装置。
  7. 前記青の色光を出射する固体光源は、青色半導体レーザである、請求項1記載の光源装置。
  8. 前記緑の色光を出射する固体光源は、緑色半導体レーザである、請求項1記載の光源装置。
  9. 前記赤の色光を出射する固体光源は、赤色半導体レーザである、請求項1記載の光源装置。
  10. 前記固体光源を出射する色光が、直線偏光の光である、請求項1記載の光源装置。
  11. 前記動的拡散板を出射する光が、直線偏光の光である、請求項1記載の光源装置。
  12. 請求項1記載の光源装置と、
    前記光源装置からの光を集光する照明光学系と、
    前記照明光学系からの光で照明され、映像信号に応じて画像を形成する画像形成素子と、
    前記画像形成素子で形成された画像を拡大投写する投写レンズと、
    を備える、投写型表示装置。
  13. 前記画像形成素子が液晶パネルである、請求項12記載の投写型表示装置。
  14. 前記画像形成素子がミラー偏向型のデジタル・マイクロミラー・デバイス(DMD)である、請求項12記載の投写型表示装置。
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