JP2015196494A - 作業機械 - Google Patents

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岳 小川
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Abstract

【課題】エンジンの逆転に伴う油圧機器の故障を防止できる作業機械の提供。
【解決手段】第2のトルク指令生成部41は、エンジン回転数センサ21Bによって検出されたエンジン21の回転数N及び第1のトルク指令生成部35によって生成された第1のトルク指令S1に基づいて、電動発電機23によるエンジン21の逆転の助長を判定する逆転判定部41Aと、逆転判定部41Aによってエンジン21の逆転の助長が判定された場合に、エンジン21を逆転させる方向へ電動発電機23を回転させないように、第1のトルク指令生成部35によって生成された第1のトルク指令S1を変換して第2のトルク指令S2を設定するトルク指令変換部41Bとを含み、トルク制御部42が、第2のトルク指令生成部41によって生成された第2のトルク指令S2を受けて電動発電機23に発生させるトルクを制御する。
【選択図】図3

Description

本発明は、エンジンの動力の補助及び発電を行う電動発電機を備えたホイールローダ及び油圧ショベル等の作業機械に関する。
近年、作業機械においては、燃費向上や排気ガス低減を目的としたハイブリッド化が進展している。この種のハイブリッド式作業機械では、例えばエンジンで油圧シリンダ等の油圧系アクチュエータを含む油圧機器を駆動すると共に、エンジンにより発電した電力や蓄電装置に蓄えられた電力を利用して電気系アクチュエータを駆動し、掘削や荷役を行うのが一般的である。
従来より、ハイブリッド式作業機械としては、電気系アクチュエータを旋回機能に関与させたショベルや、走行機能に関与させたホイールローダ等があり、ハイブリッド式作業機械は、エンジンにより油圧機器を駆動するだけでなく、電気系システムが利用する電力を供給する電動発電機(M/G)を駆動する。そのため、エンジン、油圧機器、及び電動発電機を協調動作させる必要があり、このような協調動作が実施されている従来技術の1つとして、例えば下記の特許文献1に示すハイブリッド式作業機械の駆動制御装置が知られている。
ここで、ハイブリッド式作業機械におけるエンジン、油圧機器、及び電動発電機の協調動作に不具合があれば、エンジンがストール又は逆転し、最悪の場合には油圧機器の故障を誘発する可能性がある。特に、ハイブリッド式ホイールローダにおいては、走行機能を全て電気系アクチュエータが担うため、比較的大型の電動発電機が必要になる場合があり、より適切な協調動作が求められる。
特開2005−83242号公報
上述した特許文献1に開示された従来技術のハイブリッド式作業機械の駆動制御装置は、油圧機器における油圧作動部の所定の動作状態に基づいて定められる動作形態に応じて設定された電動発電機のトルクのデータテーブルに基づきエンジンの回転数を参照することにより、蓄電残量に応じて電動発電機のトルクを制限するように協調動作が行われているので、電動発電機に発生させるトルクを設定するに際して、エンジンの回転数と油圧負荷の状態が考慮されている。しかし、従来技術のハイブリッド式作業機械の駆動制御装置は、エンジンが逆転したときの電動発電機のトルクの制御に関して言及していないので、エンジンの回転数と油圧負荷の状態が十分に把握されていなければ、仮にエンジンが逆転している場合に電動発電機のトルクを適切に制御することができず、電動発電機の協調動作によってエンジンの逆転が助長され、上述した油圧機器の故障を誘発することが懸念されている。
本発明は、このような従来技術の実情からなされたもので、その目的は、エンジンの逆転に伴う油圧機器の故障を防止できる作業機械を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明の作業機械は、エンジンと、前記エンジンにより駆動される油圧機器と、前記エンジンの動力の補助及び発電を行う電動発電機と、前記エンジンの回転数を検出するエンジン回転数検出部と、前記電動発電機への第1のトルク指令を生成する第1のトルク指令生成部と、前記エンジン回転数検出部によって検出された前記エンジンの回転数及び前記第1のトルク指令生成部によって生成された前記第1のトルク指令に基づいて、前記電動発電機への第2のトルク指令を生成する第2のトルク指令生成部と、この第2のトルク指令生成部によって生成された前記第2のトルク指令を受けて前記電動発電機に発生させるトルクを制御するトルク制御部とを備え、前記第2のトルク指令生成部は、前記エンジン回転数検出部によって検出された前記エンジンの回転数及び前記第1のトルク指令生成部によって生成された前記第1のトルク指令に基づいて、前記電動発電機による前記エンジンの逆転の助長を判定する逆転判定部と、この逆転判定部によって前記エンジンの逆転の助長が判定された場合に、前記エンジンを逆転させる方向へ前記電動発電機を回転させないように、前記第1のトルク指令生成部によって生成された前記第1のトルク指令を変換して前記第2のトルク指令を設定するトルク指令変換部とを含むことを特徴としている。
このように構成した本発明は、逆転判定部による判定においてエンジン回転数検出部によって検出されたエンジンの回転数及び第1のトルク指令生成部によって生成された第1のトルク指令を考慮することにより、エンジンの逆転が助長され易い状況を容易に把握することができる。そして、トルク制御部は、第1のトルク指令の代わりに、このような状況に適した第2のトルク指令をトルク指令変換部から受けて電動発電機のトルクを適切に制御できるので、電動発電機によるエンジンの逆転の助長を回避することができ、エンジンの逆転に伴う油圧機器の故障を防止することができる。
また、本発明に係る作業機械は、エンジンと、前記エンジンにより駆動される油圧機器と、前記エンジンの動力の補助及び発電を行う電動発電機と、前記エンジンの回転数を検出するエンジン回転数検出部と、前記電動発電機への第1のトルク指令を生成する第1のトルク指令生成部と、前記エンジン回転数検出部によって検出された前記エンジンの回転数及び前記第1のトルク指令生成部によって生成された前記第1のトルク指令に基づいて、前記電動発電機への第2のトルク指令を生成する第2のトルク指令生成部と、この第2のトルク指令生成部によって生成された前記第2のトルク指令を受けて前記電動発電機に発生させるトルクを制御するトルク制御部と、前記電動発電機の回転数を検出する電動発電機回転数検出部とを備え、前記第2のトルク指令生成部は、前記電動発電機回転数検出部によって検出された前記電動発電機の回転数及び前記第1のトルク指令生成部によって生成された前記第1のトルク指令に基づいて、前記エンジンの逆転の助長を判定する逆転判定部と、この逆転判定部によって前記エンジンの逆転の助長が判定された場合に、前記エンジンを逆転させる方向へ前記電動発電機を回転させないように、前記第1のトルク指令生成部によって生成された前記第1のトルク指令を変換して前記第2のトルク指令を設定するトルク指令変換部とを含むことを特徴としている。
このように構成した本発明では、逆転判定部が電動発電機回転数検出部によって検出された電動発電機の回転数及び第1のトルク指令生成部によって生成された第1のトルク指令の指令値に基づいて、エンジンの逆転の助長を判定することにより、仮にエンジン回転数検出部によるエンジンの回転数の検出に不具合があっても、エンジンの逆転が助長され易い状況を十分に把握することができる。そして、トルク制御部は、第1のトルク指令の代わりに、このような状況に適した第2のトルク指令をトルク指令変換部から受けて電動発電機のトルクを適切に制御できるので、電動発電機によるエンジンの逆転の助長を回避することができ、エンジンの逆転に伴う油圧機器の故障を防止することができる。
また、本発明に係る作業機械は、前記発明において、前記エンジン回転数検出部は、前記エンジンが正転しているとき、前記エンジンの回転数として正の値を検出し、前記エンジンが回転していないとき、前記エンジンの回転数として0の値を検出し、前記エンジンが逆転しているとき、前記エンジンの回転数として負の値を検出し、前記第1のトルク指令生成部は、前記第1のトルク指令の指令値が正の値であるとき、前記第1のトルク指令として前記エンジンを正転させる方向へ前記電動発電機を回転させる指令を出力し、前記第1のトルク指令の指令値が0の値であるとき、前記第1のトルク指令として前記電動発電機を回転させない指令を出力し、前記第1のトルク指令の指令値が負の値であるとき、前記第1のトルク指令として前記エンジンを逆転させる方向へ前記電動発電機を回転させる指令を出力し、前記逆転判定部は、前記エンジン回転数検出部によって検出された前記エンジンの回転数が所定値以下であり、かつ前記第1のトルク指令生成部によって生成された前記第1のトルク指令の指令値が所定値以下であるとき、前記エンジンの逆転の助長を判定し、前記トルク指令変換部は、前記逆転判定部によって前記エンジンの逆転の助長が判定された場合に、指令値が0以上であるときの前記第1のトルク指令を前記第2のトルク指令として設定することを特徴としている。
このように構成した本発明では、エンジン回転数検出部によって検出されるエンジンの回転数が所定値以下となり、かつ第1のトルク指令生成部によって生成される第1のトルク指令の指令値が所定値以下となった時点で、逆転判定部によってエンジンの逆転の助長が判定される。そして、トルク指令変換部が、指令値が0以上であるときの第1のトルク指令を第2のトルク指令として設定することにより、トルク制御部によってエンジンを逆転させる方向へ電動発電機が回転しなくなるので、エンジンの逆転に伴う油圧機器の故障をより一層防止することができる。
また、本発明に係る作業機械は、前記発明において、前記電動発電機回転数検出部は、前記電動発電機が前記エンジンを正転させる方向へ回転しているとき、前記電動発電機の回転数として正の値を検出し、前記電動発電機が回転していないとき、前記電動発電機の回転数として0の値を検出し、前記電動発電機が前記エンジンを逆転させる方向へ回転しているとき、前記電動発電機の回転数として負の値を検出し、前記第1のトルク指令生成部は、前記第1のトルク指令の指令値が正の値であるとき、前記第1のトルク指令として前記エンジンを正転させる方向へ前記電動発電機を回転させる指令を出力し、前記第1のトルク指令の指令値が0の値であるとき、前記第1のトルク指令として前記電動発電機を回転させない指令を出力し、前記第1のトルク指令の指令値が負の値であるとき、前記第1のトルク指令として前記エンジンを逆転させる方向へ前記電動発電機を回転させる指令を出力し、前記逆転判定部は、前記電動発電機回転数検出部によって検出された前記電動発電機の回転数が所定値以下であり、かつ前記第1のトルク指令生成部によって生成された前記第1のトルク指令の指令値が所定値以下であるとき、前記エンジンの逆転の助長を判定し、前記トルク指令変換部は、前記逆転判定部によって前記エンジンの逆転の助長が判定された場合に、指令値が0以上であるときの前記第1のトルク指令を前記第2のトルク指令として設定することを特徴としている。
このように構成した本発明は、電動発電機回転数検出部によって検出される電動発電機の回転数が所定値以下となり、かつ第1のトルク指令生成部によって生成される第1のトルク指令の指令値が所定値以下となった時点で、逆転判定部によってエンジンの逆転の助長が判定される。そして、トルク指令変換部が、指令値が0以上であるときの第1のトルク指令を第2のトルク指令として設定することにより、トルク制御部によってエンジンを逆転させる方向へ電動発電機が回転しなくなるので、エンジンの逆転に伴う油圧機器の故障をより一層防止することができる。
また、本発明に係る作業機械は、前記発明において、前記電動発電機との間で電力の授受を行う電動機と、前記電動発電機との間で電力の授受を行う蓄電装置と、前記トルク指令変換部から受信する信号に応じて、前記電動機及び前記蓄電装置の動作を制御する制御部とを備え、前記トルク指令変換部は、前記逆転判定部によって前記エンジンの逆転の助長が判定された場合に、指令値が0以上であるときの前記第1のトルク指令を前記第2のトルク指令として設定すると共に、前記制御部を停止させる停止信号を前記制御部へ送信することを特徴としている。
このように構成した本発明は、逆転判定部によってエンジンの逆転の助長が判定された場合に、制御部がトルク指令変換部から停止信号を受信して停止することにより、電動機及び蓄電装置と電動発電機との間で電力の授受が行われなくなる。そのため、エンジンの逆転が助長され易い状況のときに、電動機の回生電力及び蓄電装置の電力によりエンジンを逆転させる方向へ電動発電機が回転することを防止できるので、油圧機器の故障の発生頻度を減少させることができる。
本発明の作業機械によれば、エンジンの逆転に伴う油圧機器の故障を防止することができる。前述した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明に係る作業機械の第1実施形態として挙げたハイブリッド式ホイールローダの外観を示す図である。 本発明の第1実施形態の構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係るコントローラ及びインバータ制御装置の構成を説明する図である。 本発明の第1実施形態に係るエンジン回転数検出部によって検出されるエンジンの回転数と第1のトルク指令生成部によって生成される第1のトルク指令の指令値との関係において、トルク指令変換部による変換処理を説明する図である。 図4に示すエンジン回転数検出部によって検出されるエンジンの回転数と第1のトルク指令生成部によって生成される第1のトルク指令の指令値との関係において、トルク指令変換部による変換処理の他の例を説明する図である。 本発明の第2実施形態に係るコントローラ及びインバータ制御装置の構成を説明する図である。 本発明の第3実施形態の構成を示すブロック図である。 本発明の第3実施形態に係るコントローラ及びインバータ制御装置の構成を説明する図である。 本実施形態の他の例として挙げたハイブリッド式油圧ショベルの外観を示す図である。
以下、本発明に係る作業機械を実施するための形態を図に基づいて説明する。
本発明に係る作業機械の第1実施形態は、例えば図1に示すようにシリーズハイブリッド式ホイールローダ(以下、便宜的にホイールローダと呼ぶ)1に適用される。図1はそのホイールローダ1の外観を示し、図2はホイールローダ1の要部の具体的な構成を説明するものであり、太実線は強電ラインを表し、細実線はCAN(Controller Area Network)等の通信ラインを表し、細破線はハードワイヤを表している。
ホイールローダ1は、図1に示すように車体が中心付近で中折れすることにより操舵するアーティキュレート方式の車両である。ホイールローダ1は、車体の前部にそれぞれ回転可能に設けられた一対の前輪2と、車体の後部にそれぞれ回転可能に設けられた一対の後輪3と、車体の前部と後部とをプロペラシャフト4A(図2参照)を介して屈曲可能に連結するセンタージョイント(CJ)4と、このセンタージョイント4の上方に配置されたキャブ5と、このキャブ5の前方に配置され、掘削や荷役等の作業を行うフロント作業機6とを備えている。
このフロント作業機6は、例えば一端が連結ピン20aを介して車体の前部に連結されたリフト11と、連結ピン20bを介してリフト11の先端部に取り付けられたバケット12と、一端が連結ピン20cを介して車体の前部に連結され、他端が連結ピン20dを介してリフト11に連結されたリフトシリンダ13と、連結ピン20eを介してリフト11に回動可能に連結されたベルクランク14と、一端が連結ピン(図示せず)を介してベルクランク14に連結され、他端が連結ピン20fを介してバケット12に連結されたリンク部材15と、一端が連結ピン20gを介して車体の前部と連結され、他端が連結ピン20hを介してベルクランク14と連結されたバケットシリンダ16とから構成されている。なお、図1においてリフト11、連結ピン20a〜20h及びリフトシリンダ13はそれぞれ1つずつしか図示されていないが、これらの各部材はバケット12の左右に一対設けられており、重複する説明を省略している。
また、ホイールローダ1は、図2に示すように動力源であるエンジン21と、このエンジン21の回転数N(図3参照)を検出するエンジン回転数検出部としてのエンジン回転数センサ21Bと、このエンジン回転数センサ21Bによって検出されたエンジン21の回転数Nに応じて、エンジン21の動作を制御するエンジン制御装置21Aと、エンジン21により駆動される油圧機器22と、エンジン21の動力の補助及び発電を行う電動発電機(M/G)23と、この電動発電機23との間で電力の授受を行う電動機としての一対の走行用電動モータ(M1,M2)24A,24Bと、車両の動作を制御するコントローラ25と、キャブ5内に設置され、キャブ5内の作業者の操作によりコントローラ25に対して各種の指令信号を送信する操作装置26とを備えている。
エンジン回転数センサ21Bは、エンジン21が正転しているとき、エンジン21の回転数として正の値を検出し、エンジン21が回転していないとき、エンジン21の回転数として0の値を検出し、エンジン21が逆転しているとき、すなわちエンジン21が本来の回転と逆方向へ回転しているとき、エンジン21の回転数として負の値を検出し、検出した信号をエンジン制御装置21Aへ送信する。
油圧機器22は、エンジン21と同軸上又はその近傍に配置され、エンジン21の駆動力により作動して圧油を吐出する油圧ポンプ22Aと、この油圧ポンプ22Aによって吐出された圧油の供給先となる油圧作業装置22Bとを含んでいる。この油圧作業装置22Bは、油圧ポンプ22Aから供給された圧油の流量及び方向を制御するコントロールバルブ装置(C/V)30と、このコントロールバルブ装置30から供給された圧油により伸縮し、リフト11を上下方向に回動させる前述のリフトシリンダ13と、コントロールバルブ装置30から供給された圧油により伸縮し、バケット12を上下方向に回動させる前述のバケットシリンダ16と、コントロールバルブ装置30から供給された圧油により伸縮し、車体の前部を後部に対してセンタージョイント4を軸として左方向又は右方向へ屈曲させるステアリングシリンダ31と、後述のブレーキペダル26Cの操作により油圧ポンプ22Aによって吐出された圧油を利用して制動力を発生させる油圧ブレーキシステム(図示せず)とから構成されている。
電動発電機23は、エンジン21と同軸上、又はその近傍に配置されており、エンジン21及び油圧ポンプ22Aの回転軸と剛結合されている。すなわち、電動発電機23は、エンジン21及び油圧ポンプ22Aと回転軸を共有したり、回転数が相互に所定の比例関係に設定されるようにギア(図示せず)等を介して結合されている。そして、電動発電機23は、エンジン21によって駆動されて発電機として動作することにより、電動発電機23の発電電力が、走行用電動モータ24A,24Bに供給されたり、後述の蓄電装置40に蓄えられる。
一方、電動発電機23は、走行用電動モータ24A,24Bの制動時に発生する回生電力及び蓄電装置40に蓄えられた電力を利用して電動機として動作することにより、エンジン21及び油圧機器22の動作を補助することができる。走行用電動モータ24A,24Bは、センタージョイント4を挟んでプロペラシャフト4A上に配置されており、ディファレンシャルギヤ(Dif)32及びファイナルギヤ(G)33を介して前輪2及び後輪3にそれぞれ連結されている。従って、走行用電動モータ24A,24Bは、プロペラシャフト4Aを回転させることにより、ディファレンシャルギヤ32及びファイナルギヤ33を介して前輪2及び後輪3の4輪を回転駆動させる。
操作装置26は、リフト11及びバケット12を操作する作業レバー26Aと、車両の左右の進行方向を指示するステアリング26Bと、車両の走行を制動するブレーキペダル26Cと、車両を加速させるアクセルペダル26Dと、車両の前後の進行方向を指示するFNRレバー26Eとから構成されており、作業レバー26Aから入力された指令信号はコントロールバルブ装置30及びコントローラ25に電気信号として伝達され、ステアリング26B、ブレーキペダル26C、アクセルペダル26D、及びFNRレバー26Eから入力された各指令信号は、コントローラ25に電気信号として伝達される。
コントロールバルブ装置30は、例えば図示されないが、リフトシリンダ13に接続されたリフトシリンダ用切換弁と、バケットシリンダ16に接続されたバケットシリンダ用切換弁と、ステアリングシリンダ31に接続されたステアリングシリンダ用切換弁とから成り、これらの各切換弁の切換方式は電磁パイロット式になっている。従って、コントロールバルブ装置30は、作業レバー26Aから指令信号を受信すると、作業レバー26Aの操作量に応じてリフトシリンダ用切換弁及びバケットシリンダ用切換弁の切換位置をそれぞれ変更することにより、リフトシリンダ13及びバケットシリンダ16を伸長させたり、あるいは収縮させるようにしている。これにより、リフト11及びバケット12が操作レバー26Aの操作により上下方向に回動する。このとき、必要に応じて走行機能を適宜組み合わせることにより、掘削や荷役作業を効率良く行うことができる。
一方、コントロールバルブ装置30は、ステアリング26Bから指令信号をコントローラ25を介して受信すると、ステアリング26Bの操作量に応じてステアリングシリンダ用切換弁の切換位置を変更することにより、ステアリングシリンダ31を伸長させたり、あるいは収縮させるようにしている。これにより、車両が走行中のステアリング26Bの操作により左方向又は右方向へ進行する。FNRレバー26Eは、車両の走行状態を前進F、中立N、及び後退Rのいずれかに切替えるものであり、FNRレバー26Eの切換位置が前進F又は後退Rの位置に選択された状態で各アクセルペダル26D及びブレーキペダル26Cが適宜操作されることにより、車両を前進又は後退させると共に、車両の走行速度を制御することができる。
次に、本発明の第1実施形態に係るコントローラ25の構成について図3を参照して詳細に説明する。
図3に示すように、コントローラ25は、電動発電機23への第1のトルク指令S1を生成する第1のトルク指令生成部35と、エンジン制御装置21Aに接続され、エンジン回転数センサ21Bによって検出されたエンジン21の回転数N及び第1のトルク指令生成部35によって生成された第1のトルク指令S1に基づいて、電動発電機23への第2のトルク指令S2を生成する第2のトルク指令生成部41とを含んでいる。また、コントローラ25は、第1のトルク指令生成部35による第1のトルク指令S1及び第2のトルク指令生成部41による第2のトルク指令S2を生成する他に、アクセルペダル26D及びブレーキペダル26Cの操作量に基づいて、走行用電動モータ24A,24Bへのトルク指令を生成する機能を有している。
第1のトルク指令生成部35は、第1のトルク指令S1の指令値が正の値であるとき、第1のトルク指令S1としてエンジン21を正転させる方向へ電動発電機23を回転させる指令を出力し(電動モード)、第1のトルク指令S1の指令値が0の値であるとき、第1のトルク指令S1として電動発電機23を回転させない指令を出力し(停止モード)、第1のトルク指令S1の指令値が負の値であるとき、第1のトルク指令S1としてエンジン21を逆転させる方向へ電動発電機23を回転させる指令を出力する(発電モード)。
第2のトルク指令生成部41は、エンジン回転数センサ21Bによって検出されたエンジン21の回転数N及び第1のトルク指令生成部35によって生成された第1のトルク指令S1に基づいて、エンジン21の逆転の助長を判定する逆転判定部41Aと、この逆転判定部41Aによってエンジン21の逆転の助長が判定された場合に、エンジン21を逆転させる方向へ電動発電機23を回転させないように、第1のトルク指令生成部35によって生成された第1のトルク指令S1を変換して第2のトルク指令S2を設定するトルク指令変換部41Bとを含んでおり、このトルク指令変換部41Bによって設定された第2のトルク指令S2はCAN等の通信ラインを介して後述のインバータ制御装置36〜38へ入力される。
さらに、図2に示すように、ホイールローダ1は、コントローラ25から出力された第2のトルク指令S2を入力し、電動発電機23の動作を制御するインバータ制御装置36と、コントローラ25から出力されたトルク指令を入力し、走行用電動モータ24A,24BをそれぞれPWM制御するインバータ制御装置37,38と、これらのインバータ制御装置36〜38にDCバスを通じてそれぞれ電気的に接続されたチョッパ制御装置39と、このチョッパ制御装置39にDCバスを通じて電気的に接続され、チョッパ制御装置39及びインバータ制御装置36〜38を介して電動発電機23及び電動モータ24A,24Bとの間で電力の授受を行う前述の蓄電装置40とを備えている。
チョッパ制御装置39は、蓄電装置40の電圧を昇圧させたり、あるいは降圧させることにより、DCバスの電圧を所定の範囲に保つようにしている。蓄電装置40は、比較的大きな電力を高速に授受できるものが望ましく、例えばリチウム電池等の二次電池や電気二重層キャパシタ等から構成されている。
次に、本発明の第1実施形態に係るインバータ制御装置36の構成について図3を参照して詳細に説明する。
図3に示すように、インバータ制御装置36は、第2のトルク指令生成部41によって生成された第2のトルク指令S2を受けて電動発電機23に発生させるトルクを制御するトルク制御部42を備えている。このトルク制御部42は、トルク指令変換部41Bから出力された第2のトルク指令S2を入力し、モータ電流指令iに変換して出力する電流指令変換部42Aと、この電流指令変換部42Aからモータ電流指令iを入力し、モータ電流指令i及び電動発電機23のモータ電流Iに基づいて、電動発電機23が必要とする電圧を演算してモータ電圧指令vを出力する制御器42Bと、この制御器42Bからモータ電圧指令vを入力し、電圧を電動発電機23に印加して電動発電機23にトルクを発生させるインバータ42Cとから構成されている。なお、図示されないが、インバータ制御装置37,38及びチョッパ制御装置39についても、インバータ制御装置36の制御器42B及びインバータ42Cと同様の制御器及びインバータが搭載されている。
ここで、図4は横軸をエンジン回転数センサ21Bによって検出されるエンジン21の回転数N、縦軸を第1のトルク指令生成部35によって生成される第1のトルク指令S1の指令値とし、これらの軸によって区画されたA〜Dの4つの領域を表しており、トルク指令変換部41Bが出力する第2のトルク指令S2の内容をA〜Dの4つの領域毎に詳細に説明する。
領域Aでは、エンジン回転数センサ21Bによって検出されるエンジン21の回転数Nが正の値であるので、エンジン21が正転している。また、第1のトルク指令生成部35によって生成される第1のトルク指令S1の指令値が正の値であるので、第1のトルク指令生成部35は、第1のトルク指令S1としてエンジン21を正転させる方向へ電動発電機23を回転させる指令を出力している(電動モード)。このとき、電動発電機23が回転することにより、エンジン21及び油圧ポンプ22Aの回転を補助するので、トルク指令変換部41Bは、第1のトルク指令生成部35によって生成された第1のトルク指令S1をそのまま第2のトルク指令S2として設定する。
領域Bでは、領域Aと同様にエンジン回転数センサ21Bによって検出されるエンジン21の回転数Nが正の値であるので、エンジン21が正転している。一方、第1のトルク指令生成部35によって生成される第1のトルク指令S1の指令値が負の値であるので、第1のトルク指令生成部35は、第1のトルク指令S1としてエンジン21を逆転させる方向へ電動発電機23を回転させる指令を出力している(発電モード)。このとき、エンジン21を逆転させる方向へ電動発電機23が回転しても、エンジン21が正転しているので、トルク指令変換部41Bは、第1のトルク指令生成部35によって生成された第1のトルク指令S1をそのまま第2のトルク指令S2として設定する。
領域Cでは、エンジン回転数センサ21Bによって検出されるエンジン21の回転数Nが0以下であるので、エンジン21が停止又は逆転している。一方、第1のトルク指令生成部35によって生成される第1のトルク指令S1の指令値が正の値であるので、第1のトルク指令生成部35は、第1のトルク指令S1としてエンジン21を正転させる方向へ電動発電機23を回転させる指令を出力している(電動モード)。このとき、電動発電機23が回転することにより、電動発電機23の駆動力がエンジン21及び油圧ポンプ22Aの逆転を停止させるように作用するので、トルク指令変換部41Bは、第1のトルク指令生成部35によって生成された第1のトルク指令S1をそのまま第2のトルク指令S2として設定する。
領域Dでは、エンジン回転数センサ21Bによって検出されるエンジンの回転数Nが0以下であるので、エンジン21が停止又は逆転している。また、第1のトルク指令生成部35によって生成される第1のトルク指令S1の指令値も0以下であるので、第1のトルク指令生成部35は、第1のトルク指令S1としてエンジン21を逆転させる方向へ電動発電機23を回転させる指令を出力している(発電モード)。このとき、電動発電機23が回転すると、エンジン21の逆転が助長され、油圧機器22を故障させる可能性がある。
そこで、本発明の第1実施形態では、逆転判定部41Aは、エンジン回転数センサ21Bによって検出されたエンジン21の回転数Nが0以下であり、かつ第1のトルク指令生成部35によって生成された第1のトルク指令S1の指令値が0以下であるとき(領域D)、エンジン21の逆転の助長を判定し、トルク指令変換部41Bは、逆転判定部41Aによってエンジン21の逆転の助長が判定された場合に、指令値が0であるときの第1のトルク指令S1を第2のトルク指令S2として設定するようにしている。
このように構成した本発明の第1実施形態によれば、エンジン回転数センサ21Bによって検出されたエンジン21の回転数Nが0以下であり、かつ第1のトルク指令生成部35によって生成された第1のトルク指令S1の指令値が0以下となる領域Dのときには、トルク指令変換部41Bが、電動発電機23を回転させない第1のトルク指令S1を第2のトルク指令S2としてトルク制御部42へ出力することにより、エンジン21が停止又は逆転している状態では電動発電機23が停止したまま維持されるので、電動発電機23によるエンジン21の逆転の助長を回避することができる。これにより、エンジン21の逆転に伴う油圧機器22の故障を防止できるので、ホイールローダ1における油圧機器22の寿命を向上させることができる。
なお、上述した本発明の第1実施形態では、逆転判定部41Aによるエンジン21の逆転の助長の判定基準として、エンジン回転数センサ21Bによって検出されたエンジン21の回転数Nが0以下であり、かつ第1のトルク指令生成部35によって生成された第1のトルク指令S1の指令値が0以下であることを条件とした場合について説明したが、この場合に限らず、例えば図5に示すようにエンジン回転数センサ21Bによって検出されたエンジン21の回転数N及び第1のトルク指令生成部35によって生成された第1のトルク指令S1の指令値が0以外の所定値Vth以下であることを条件としても良いし、あるいはこの所定値Vthを電動発電機23の第1のトルク指令S1に応じた可変値としても良い。
具体的な一例として、逆転判定部41Aは、エンジン回転数センサ21Bによって検出されたエンジン21の回転数Nがアイドル回転数以下であり、かつ第1のトルク指令生成部35によって生成された第1のトルク指令S1の指令値が0以下であるとき(領域D)、エンジン21の逆転の助長を判定するようにした場合には、エンジン21の回転状態が逆転に至る前であっても、電動発電機23を早期に停止させることができるので、エンジン21の逆転の助長を確実に回避することができる。これにより、エンジン21の逆転に伴う油圧機器22の故障を未然に防止することができる。
また、本発明の第1実施形態では、トルク指令変換部41Bは、逆転判定部41Aによってエンジン21の逆転の助長が判定された場合に、指令値が0であるときの第1のトルク指令S1を第2のトルク指令S2として設定した場合について説明したが、この場合に限らず、例えばトルク指令変換部41Bは、逆転判定部41Aによってエンジン21の逆転の助長が判定された場合に、指令値が正の値であるときの第1のトルク指令S1を第2のトルク指令S2として設定するようにしても良い。これにより、エンジン21が逆転している状態のときに、電動発電機23の駆動力をエンジン21の逆転を停止させる方向へ作用させることができるので、電動発電機23によるエンジン21の逆転の助長を抑制することができる。
[第2実施形態]
図6は本発明の第2実施形態に係るコントローラ25及びインバータ制御装置36の構成を説明する図である。
本発明に係る作業機械の第2実施形態は、例えば前述した第1実施形態の構成に加え、各インバータ制御装置37,38の制御器は、図6に示すトルク指令変換部51Bから受信する信号に応じて、走行用電動モータ24A,24Bの動作を制御する制御部としての機能を有し、チョッパ制御装置39の制御器は、トルク指令変換部51Bから受信する信号に応じて、蓄電装置40の動作を制御する制御部としての機能を有している。
そして、本発明の第2実施形態に係るトルク指令変換部51Bは、逆転判定部41Aによってエンジン21の逆転の助長が判定された場合に、指令値が0であるときの第1のトルク指令S1を第2のトルク指令S2として設定すると共に、インバータ制御装置37,38及びチョッパ制御装置39の制御器を停止させる停止信号S3をCAN等の通信ラインを介してインバータ制御装置37,38及びチョッパ制御装置39へ送信するようにしている。その他の構成は第1実施形態と同様であり、第1実施形態と同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略している。
このように構成した本発明の第2実施形態によれば、上述した第1実施形態と同様の作用効果が得られる他、各インバータ制御装置37,38及びチョッパ制御装置39の制御器がトルク指令変換部51Bから停止信号S3を受信して停止すると、各インバータ制御装置37,38及びチョッパ制御装置39のインバータにより走行用電動モータ24A,24Bの回生電力及び蓄電装置40の電力が電動発電機23へ供給されるのを遮断することができる。これにより、エンジン21の逆転が助長され易いときに、エンジン21を逆転させる方向へ電動発電機23が回転することを防止できるので、油圧機器22の故障の発生頻度を減少させることができる。また、エンジン21の逆転を助長する余分な蓄電装置40の電力の使用が制限されるので、蓄電装置40の蓄電量を確保することができ、エネルギー効率を高めることができる。
[第3実施形態]
図7は本発明の第3実施形態の構成を示すブロック図、図8は本発明の第3実施形態に係るコントローラ25及びインバータ制御装置46の構成を説明する図である。
本発明に係る作業機械の第3実施形態は、例えば前述した第2実施形態の構成に加え、図7、図8に示すように電動発電機23の回転数N2を検出する電動発電機回転数検出部50と、走行用電動モータ24A,24Bの回転数をそれぞれ検出する走行用電動モータ回転数検出部51とを備えている。
具体的には、電動発電機回転数検出部50は、例えば図7に示すように電動発電機23の内部に搭載され、電動発電機23の回転を検出する回転検出器23Aと、図8に示すようにインバータ制御装置46内に格納され、回転検出器23Aに接続されてその出力信号から電動発電機23の回転数N2を算出する算出器46Aとから構成されている。この算出器46Aは、回転検出器23Aによって電動発電機23がエンジン21を正転させる方向へ回転していることが検出されたとき、電動発電機23の回転数N2として正の値を算出し、回転検出器23Aによって電動発電機23が回転していないことが検出されたとき、電動発電機23の回転数N2として0の値を算出し、回転検出器23Aによって電動発電機23がエンジン21を逆転させる方向へ回転していることが検出されたとき、電動発電機23の回転数N2として負の値を算出する。
走行用電動モータ回転数検出部51は、図7に示すように走行用電動モータ24A,24Bの内部に搭載され、走行用電動モータ24A,24Bの回転を検出する回転検出器24A1,24B1と、インバータ制御装置47,48内に格納され、回転検出器24A1,24B1に接続されてその出力信号から走行用電動モータ24A,24Bの回転数を算出する算出器(図示せず)とから構成されている。各インバータ制御装置47,48の算出器は、回転検出器24A1,24B1によって走行用電動モータ24A,24Bが車両を前進させる方向へ回転していることが検出されたとき、走行用電動モータ24A,24Bの回転数として正の値を算出し、回転検出器24A1,24B1によって走行用電動モータ24A,24Bが回転していないことが検出されたとき、走行用電動モータ24A,24Bの回転数として0の値を算出し、回転検出器24A1,24B1によって走行用電動モータ24A,24Bが車両を後退させる方向へ回転していることが検出されたとき、走行用電動モータ24A,24Bの回転数として負の値を算出する。これらの算出器46Aによって算出された電動発電機23の回転数及び各インバータ制御装置47,48の算出器によって算出された走行用電動モータ24A,24Bの回転数は、CAN等の通信ラインを介してインバータ制御装置46〜48の間で相互に送受信される。
そして、図8に示すように、逆転判定部51Aは、例えばエンジン回転数センサ21Bによって検出されたエンジン21の回転数N1と算出器46Aによって算出された電動発電機23の回転数N2のうち小さい方を選択し、選択した回転数が0以下であり、かつ第1のトルク指令生成部35によって生成された第1のトルク指令S1の指令値が0以下であるとき、エンジン21の逆転の助長を判定するようにしている。その他の構成は第2実施形態と同様であり、第2実施形態と同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略している。
このように構成した本発明の第3実施形態によれば、上述した第2実施形態と同様の作用効果が得られる他、逆転判定部51Aは、第1実施形態において判定の基準としたエンジン回転数センサ21Bによって検出されたエンジン21の回転数N1及び第1のトルク指令生成部35によって生成された第1のトルク指令S1の指令値の他に、算出器46Aによって算出された電動発電機23の回転数N2についても考慮して、エンジン21の逆転の助長を判定しているので、仮にエンジン回転数センサ21Bによるエンジン21の回転数N1の検出に不具合があっても、エンジン21の逆転が助長され易い状況を十分に把握することができる。これにより、トルク制御部42が、第1実施形態と同様に電動発電機23のトルクを適切に制御できるので、電動発電機23によるエンジン21の逆転の助長を回避することができ、エンジン21の逆転に伴う油圧機器22の故障をより一層防止することができる。
特に、エンジン21の回転数N1は、機器構成の制約により正や負の極性が検出されずに絶対値のみ検出可能な場合があるが、一般に、算出器46Aによって回転検出器23Aの出力信号から算出される電動発電機23の回転数N2は、極性を含めた値で検出されるので、上述した第3実施形態の構成を採用することにより、仮にエンジン21が逆転した場合についてもトルク制御部42による電動発電機23のトルクの制御を容易に行うことができる。
なお、本発明の第3実施形態は、走行用電動モータ回転数検出部51として、回転検出器24A1,24B1及びインバータ制御装置47,48の算出器を備え、これらの各算出器によって算出された走行用電動モータ24A,24Bの回転数が、CAN等の通信ラインを介してインバータ制御装置46〜48の間で相互に送受信される構成について説明したが、回転検出器24A1,24B1及びインバータ制御装置47,48の算出器は、本実施形態におけるトルク制御部42による電動発電機23のトルクの制御に必ずしも必要でないので、このような構成を備えてなくても良い。
また、上述した本実施形態は、本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。
さらに、本実施形態は、プロペラシャフト4Aを2台の走行用電動モータ24A,24Bで回転させることにより、前輪2及び後輪3を回転駆動させた場合について説明したが、この場合に限らず、例えばプロペラシャフトを1台の走行用電動モータで回転させることにより、前輪2及び後輪3を回転駆動させても良いし、あるいは2台の走行用電動モータを新たに追加し、各前輪3及び後輪3もしくはギアを4台の走行用電動モータでそれぞれ回転駆動させても良い。
また、本実施形態は、作業機械の一例としてシリーズハイブリッド式ホイールローダを挙げた場合について説明したが、この場合に限らず、作業機械は、例えば走行用電動モータによる走行機能と、トランスミッションを介したエンジンによる走行機能又は油圧モータによる走行機能とを組み合わせたパラレルハイブリッド式ホイールローダであっても良い。
この他に、作業機械は、例えば図9に示すようにエンジン101、電動発電機102、油圧機器103、油圧ポンプ104、インバータ制御装置105、及び蓄電装置106に加え、走行体110と、この走行体110上に旋回可能に設けられた旋回体111と、旋回体111の前方に配置され、上下方向に回動して掘削等の作業を行うフロント作業機112と、旋回体111内に搭載され、エンジン101及び電動発電機102の駆動力により動作して旋回体111を走行体110に対して旋回させる旋回用電動モータ(図示せず)とを備えたハイブリッド式油圧ショベル100であっても良いし、あるいはエンジン及び電動発電機の駆動力により動作する走行用電動モータを備えたハイブリッド式ダンプトラック等であっても良い。
1 ホイールローダ(作業機械)
11 リフト
12 バケット
13 リフトシリンダ
16 バケットシリンダ
21,101 エンジン
21A エンジン制御装置
21B エンジン回転数センサ(エンジン回転数検出部)
22,103 油圧機器
22A,104 油圧ポンプ
22B 油圧作業装置
23,102 電動発電機
23A 回転検出器
24A,24B 走行用電動モータ(電動機)
25 コントローラ
26 操作装置
30 コントロールバルブ装置
31 ステアリングシリンダ
35 第1のトルク指令生成部
36〜38,46〜48,105 インバータ制御装置
39 チョッパ制御装置
40,106 蓄電装置
41 第2のトルク指令生成部
41A,51A 逆転判定部
41B,51B トルク指令変換部
42 トルク制御部
42A 電流指令変換部
42B 制御器
42C インバータ
46A 算出器
50 電動発電機回転数検出部
51 走行用電動モータ回転数検出部
100 ハイブリッド式油圧ショベル(作業機械)

Claims (5)

  1. エンジンと、
    前記エンジンにより駆動される油圧機器と、
    前記エンジンの動力の補助及び発電を行う電動発電機と、
    前記エンジンの回転数を検出するエンジン回転数検出部と、
    前記電動発電機への第1のトルク指令を生成する第1のトルク指令生成部と、
    前記エンジン回転数検出部によって検出された前記エンジンの回転数及び前記第1のトルク指令生成部によって生成された前記第1のトルク指令に基づいて、前記電動発電機への第2のトルク指令を生成する第2のトルク指令生成部と、
    この第2のトルク指令生成部によって生成された前記第2のトルク指令を受けて前記電動発電機に発生させるトルクを制御するトルク制御部とを備え、
    前記第2のトルク指令生成部は、
    前記エンジン回転数検出部によって検出された前記エンジンの回転数及び前記第1のトルク指令生成部によって生成された前記第1のトルク指令に基づいて、前記電動発電機による前記エンジンの逆転の助長を判定する逆転判定部と、
    この逆転判定部によって前記エンジンの逆転の助長が判定された場合に、前記エンジンを逆転させる方向へ前記電動発電機を回転させないように、前記第1のトルク指令生成部によって生成された前記第1のトルク指令を変換して前記第2のトルク指令を設定するトルク指令変換部とを含むことを特徴とする作業機械。
  2. エンジンと、
    前記エンジンにより駆動される油圧機器と、
    前記エンジンの動力の補助及び発電を行う電動発電機と、
    前記エンジンの回転数を検出するエンジン回転数検出部と、
    前記電動発電機への第1のトルク指令を生成する第1のトルク指令生成部と、
    前記エンジン回転数検出部によって検出された前記エンジンの回転数及び前記第1のトルク指令生成部によって生成された前記第1のトルク指令に基づいて、前記電動発電機への第2のトルク指令を生成する第2のトルク指令生成部と、
    この第2のトルク指令生成部によって生成された前記第2のトルク指令を受けて前記電動発電機に発生させるトルクを制御するトルク制御部と、
    前記電動発電機の回転数を検出する電動発電機回転数検出部とを備え、
    前記第2のトルク指令生成部は、
    前記電動発電機回転数検出部によって検出された前記電動発電機の回転数及び前記第1のトルク指令生成部によって生成された前記第1のトルク指令に基づいて、前記エンジンの逆転の助長を判定する逆転判定部と、
    この逆転判定部によって前記エンジンの逆転の助長が判定された場合に、前記エンジンを逆転させる方向へ前記電動発電機を回転させないように、前記第1のトルク指令生成部によって生成された前記第1のトルク指令を変換して前記第2のトルク指令を設定するトルク指令変換部とを含むことを特徴とする作業機械。
  3. 請求項1に記載の作業機械において、
    前記エンジン回転数検出部は、前記エンジンが正転しているとき、前記エンジンの回転数として正の値を検出し、前記エンジンが回転していないとき、前記エンジンの回転数として0の値を検出し、前記エンジンが逆転しているとき、前記エンジンの回転数として負の値を検出し、
    前記第1のトルク指令生成部は、前記第1のトルク指令の指令値が正の値であるとき、前記第1のトルク指令として前記エンジンを正転させる方向へ前記電動発電機を回転させる指令を出力し、前記第1のトルク指令の指令値が0の値であるとき、前記第1のトルク指令として前記電動発電機を回転させない指令を出力し、前記第1のトルク指令の指令値が負の値であるとき、前記第1のトルク指令として前記エンジンを逆転させる方向へ前記電動発電機を回転させる指令を出力し、
    前記逆転判定部は、前記エンジン回転数検出部によって検出された前記エンジンの回転数が所定値以下であり、かつ前記第1のトルク指令生成部によって生成された前記第1のトルク指令の指令値が所定値以下であるとき、前記エンジンの逆転の助長を判定し、
    前記トルク指令変換部は、前記逆転判定部によって前記エンジンの逆転の助長が判定された場合に、指令値が0以上であるときの前記第1のトルク指令を前記第2のトルク指令として設定することを特徴とする作業機械。
  4. 請求項2に記載の作業機械において、
    前記電動発電機回転数検出部は、前記電動発電機が前記エンジンを正転させる方向へ回転しているとき、前記電動発電機の回転数として正の値を検出し、前記電動発電機が回転していないとき、前記電動発電機の回転数として0の値を検出し、前記電動発電機が前記エンジンを逆転させる方向へ回転しているとき、前記電動発電機の回転数として負の値を検出し、
    前記第1のトルク指令生成部は、前記第1のトルク指令の指令値が正の値であるとき、前記第1のトルク指令として前記エンジンを正転させる方向へ前記電動発電機を回転させる指令を出力し、前記第1のトルク指令の指令値が0の値であるとき、前記第1のトルク指令として前記電動発電機を回転させない指令を出力し、前記第1のトルク指令の指令値が負の値であるとき、前記第1のトルク指令として前記エンジンを逆転させる方向へ前記電動発電機を回転させる指令を出力し、
    前記逆転判定部は、前記電動発電機回転数検出部によって検出された前記電動発電機の回転数が所定値以下であり、かつ前記第1のトルク指令生成部によって生成された前記第1のトルク指令の指令値が所定値以下であるとき、前記エンジンの逆転の助長を判定し、
    前記トルク指令変換部は、前記逆転判定部によって前記エンジンの逆転の助長が判定された場合に、指令値が0以上であるときの前記第1のトルク指令を前記第2のトルク指令として設定することを特徴とする作業機械。
  5. 請求項3又は4に記載の作業機械において、
    前記電動発電機との間で電力の授受を行う電動機と、
    前記電動発電機との間で電力の授受を行う蓄電装置と、
    前記トルク指令変換部から受信する信号に応じて、前記電動機及び前記蓄電装置の動作を制御する制御部とを備え、
    前記トルク指令変換部は、前記逆転判定部によって前記エンジンの逆転の助長が判定された場合に、指令値が0以上であるときの前記第1のトルク指令を前記第2のトルク指令として設定すると共に、前記制御部を停止させる停止信号を前記制御部へ送信することを特徴とする作業機械。
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